本開示の様々な態様は、衛星通信のための位置報告およびページングに関する。いくつかの態様では、衛星通信のための位置報告は、閾値の距離を超えるUTの位置の変化を検出することと、UTの位置の変化の検出に応答して、UTの位置情報を含むメッセージを送信することとを伴う。たとえば、UTは、ネットワークアクセスコントローラ(NAC)などの衛星ネットワークエンティティに自身の位置についての情報を報告し得る。UTは、定期的に、登録の際に、UTの識別子の再割振りの際に、UTの位置に変化があるときに、または他のときに、このメッセージを送信し得る。NACは、UTが位置情報を報告するかどうか(たとえば、いつ報告するか)を制御する閾値(たとえば、距離ベースの閾値)をUTに提供し得る。本明細書では、UT位置情報という用語は、UTの位置についての情報および/またはUTの動きについての情報を指し得る。
いくつかの態様では、衛星通信のためのページングは、衛星ネットワークエンティティ間でページングメッセージを転送することを伴う。たとえば、第1のNACは、第2のNACがページングのときにUTに到達できる場合、近隣の衛星ネットワークポータル(SNP)の中の第2のNACに受信されたページングメッセージを転送し得る。この目的で、第1のNACは、それがページングのときにUTのためのページングメッセージを扱うのに適したNACであるかどうかを決定するために、クエリを行い得る。第1のNACがUTをページングできない場合、第1のNACは、第2のNACがUTをページングできるかどうかを決定する。第2のNACがUTをページングできる場合、第1のUTはページングメッセージを第2のNACに転送する。本開示のこれらおよび他の態様が、以下でさらに詳細に説明される。
特定の実施例を対象とする以下の説明および関係する図面において、本開示の態様が説明される。本開示の範囲から逸脱することなく、代替の実施例が考案され得る。加えて、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、よく知られている要素は詳細に説明されず、または省略される。
図1は、非静止軌道、たとえば地球低軌道(LEO)にある複数の衛星を含む(ただし例示をわかりやすくするために1つの衛星300のみが示されている)衛星通信システム100の例を示す。システム100は、衛星300と通信している(たとえば、衛星ゲートウェイに対応する)SNP200、衛星300と通信している複数のUT400および401、ならびにUT400および401とそれぞれ通信している複数のユーザ機器(UE)500および501も含む。
各UE500または501は、モバイルデバイス、電話、スマートフォン、タブレット、ラップトップコンピュータ、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、スマートウォッチ、オーディオビジュアルデバイス、またはUTと通信する能力を含む任意のデバイスなどの、ユーザデバイスであり得る。加えて、UE500および/またはUE501は、1つまたは複数のエンドユーザデバイスと通信するために使用されるデバイス(たとえば、アクセスポイント、スモールセルなど)であり得る。
図1に示される例では、UT400およびUE500は、双方向アクセスリンク(順方向アクセスリンクおよびリターンアクセスリンクを有する)を介して互いに通信し、同様に、UT401およびUE501は、別の双方向アクセスリンクを介して互いに通信する。別の実装形態では、1つまたは複数の追加のUE(図示されていない)は、受信のみを行うように、したがって、順方向アクセスリンクのみを使用してUTと通信するように構成され得る。別の実装形態では、1つまたは複数の追加のUE(図示されていない)も、UT400またはUT401と通信し得る。代替的に、UTおよび対応するUEは、たとえば、衛星と直接通信するための内蔵衛星トランシーバおよびアンテナを有する携帯電話などの、単一の物理デバイスの一体部分であり得る。
SNP200は、インターネット108への、または、1つまたは複数の他のタイプのパブリックネットワーク、セミプライベートネットワーク、もしくはプライベートネットワークへのアクセス権を有し得る。図1に示される例では、SNP200はインフラストラクチャ106と通信しており、インフラストラクチャ106は、インターネット108、または1つまたは複数の他のタイプのパブリックネットワーク、セミプライベートネットワーク、もしくはプライベートネットワークにアクセスすることが可能である。SNP200はまた、たとえば、光ファイバー網または公衆交換電話網(PSTN)110などの固定回線網を含む、様々なタイプの通信バックホールに結合され得る。さらに、代替的な実装形態では、SNP200は、インフラストラクチャ106を使用せずに、インターネット108、PSTN110、または、1つまたは複数の他のタイプのパブリックネットワーク、セミプライベートネットワーク、もしくはプライベートネットワークとインターフェースし得る。またさらに、SNP200は、インフラストラクチャ106を通じてSNP201などの他のSNPと通信することがあり、または代替的に、インフラストラクチャ106を使用せずにSNP201と通信するように構成されることがある。インフラストラクチャ106は、全体または一部が、ネットワーク制御センター(NCC)、衛星制御センター(SCC)、有線および/もしくはワイヤレスコアネットワーク、ならびに/または、衛星通信システム100の動作および/もしくは衛星通信システム100との通信を支援するために使用される任意の他の構成要素もしくはシステムを含み得る。
両方の方向への衛星300とSNP200との間の通信はフィーダリンクと呼ばれ、両方の方向への衛星とUT400および401の各々との間の通信はサービスリンクと呼ばれる。衛星300から、SNP200またはUT400および401の1つであり得る地上局への単一の経路は、一般的にダウンリンク(DL)と呼ばれ得る。地上局から衛星300への単一の経路は、一般的にアップリンク(UL)と呼ばれ得る。加えて、示されるように、信号は、順方向リンクおよびリターンリンク(または逆方向リンク)などの、全般的な方向性を有し得る。したがって、SNP200から始まり衛星300を通ってUT400において終端する方向の通信リンクは順方向リンクと呼ばれ、UT400から始まり衛星300を通ってSNP200において終端する方向の通信リンクはリターンまたは逆方向リンクと呼ばれる。したがって、図1では、SNP200から衛星300への信号経路は「順方向フィーダリンク」112と名付けられ、一方で、衛星300からSNP200への信号経路は「リターンフィーダリンク」114と名付けられる。同様にして、図1では、各UT400または401から衛星300への信号経路は「リターンサービスリンク」116と名付けられ、一方で、衛星300から各UT400または401への信号経路は「順方向サービスリンク」118と名付けられる。
UT401は、位置報告動作およびページング動作のためのコントローラ122を含む。コントローラ122の位置報告トリガモジュール124は、UT401の位置の報告をトリガし、これによって、位置報告モジュール126に、リターンリンクを介して位置情報128をSNP200へ送信させる。コントローラ122のページ制御モジュール130は、UT401に送信されたページング関連メッセージを処理する。衛星通信システム100の他の構成要素は、対応するコントローラも含み得る。しかしながら、図1の複雑さを減らすために、コントローラ122は、UT401のみに対して図示されている。
SNP200は、ページング動作および位置報告管理動作のためのコントローラ132を含む。コントローラ132のページルーティングモジュール134は、ネットワークから(たとえば、PSTN110または何らかの他のエンティティから)受信されたページングメッセージ136を管理する。いくつかの場合、ページルーティングモジュール134は、順方向リンクを介してページングメッセージ138をUT401に転送する。他の場合、ページルーティングモジュール134は、ページングメッセージ140をSNP201に転送する。UT位置管理モジュール142は、UT401による位置情報報告を制御し、UT401から受信された位置情報128を処理する。衛星通信システム100の他の構成要素は、対応するコントローラも含み得る。しかしながら、図1の複雑さを減らすために、コントローラは、SNP200のみに対して図示されている。
図2は、SNP200の例示的なブロック図であり、これは図1のSNP201にも当てはまり得る。SNP200は、いくつかのアンテナ205、RFサブシステム210、デジタルサブシステム220、公衆交換電話網(PSTN)インターフェース230、ローカルエリアネットワーク(LAN)インターフェース240、SNPインターフェース245、およびSNPコントローラ250を含むものとして示されている。RFサブシステム210は、アンテナ205およびデジタルサブシステム220に結合される。デジタルサブシステム220は、PSTNインターフェース230、LANインターフェース240、およびSNPインターフェース245に結合される。SNPコントローラ250は、RFサブシステム210、デジタルサブシステム220、PSTNインターフェース230、LANインターフェース240、およびSNPインターフェース245に結合される。
いくつかのRFトランシーバ212と、RFコントローラ214と、アンテナコントローラ216とを含み得るRFサブシステム210は、順方向フィーダリンク301Fを介して衛星300に通信信号を送信することができ、リターンフィーダリンク301Rを介して衛星300から通信信号を受信することができる。簡潔にするために示されていないが、RFトランシーバ212の各々は、送信チェーンおよび受信チェーンを含み得る。各受信チェーンは、受信された通信信号をよく知られている方式でそれぞれ増幅およびダウンコンバートするための、低雑音増幅器(LNA)およびダウンコンバータ(たとえば、ミキサ)を含み得る。加えて、各受信チェーンは、(たとえば、デジタルサブシステム220による処理のために)受信された通信信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するための、アナログデジタルコンバータ(ADC)を含み得る。各送信チェーンは、衛星300に送信されるべき通信信号をよく知られている方式でそれぞれアップコンバートおよび増幅するための、アップコンバータ(たとえば、ミキサ)および電力増幅器(P_A)を含み得る。加えて、各送信チェーンは、デジタルサブシステム220から受信されたデジタル信号を、衛星300へ送信されるべきアナログ信号に変換するための、デジタルアナログコンバータ(DAC)を含み得る。
RFコントローラ214は、いくつかのRFトランシーバ212の様々な態様(たとえば、搬送波周波数の選択、周波数および位相の較正、利得の設定など)を制御するために使用され得る。アンテナコントローラ216は、アンテナ205の様々な態様(たとえば、ビームフォーミング、ビームステアリング、利得の設定、周波数の調整など)を制御し得る。
デジタルサブシステム220は、いくつかのデジタル受信機モジュール222、いくつかのデジタル送信機モジュール224、ベースバンド(BB)プロセッサ226、および制御(CTRL)プロセッサ228を含み得る。デジタルサブシステム220は、RFサブシステム210から受信された通信信号を処理し、処理された通信信号をPSTNインターフェース230および/またはLANインターフェース240に転送することができ、PSTNインターフェース230および/またはLANインターフェース240から受信された通信信号を処理し、処理された通信信号をRFサブシステム210に転送することができる。
各デジタル受信機モジュール222は、SNP200とUT400との間の通信を管理するために使用される、信号処理要素に相当し得る。RFトランシーバ212の受信チェーンの1つが、複数のデジタル受信機モジュール222に入力信号を提供することができる。いくつかのデジタル受信機モジュール222が、任意の所与の時間において扱われている衛星ビームおよびあり得るダイバーシティモード信号のすべてを受け入れるために使用され得る。簡潔にするために示されていないが、各デジタル受信機モジュール222は、1つまたは複数のデジタルデータ受信機、サーチャ受信機、ならびにダイバーシティ合成器およびデコーダ回路を含み得る。サーチャ受信機は、搬送波信号の適切なダイバーシティモードを探索するために使用されることがあり、パイロット信号(または他の比較的変化しないパターンの強い信号)を探索するために使用されることがある。
デジタル送信機モジュール224は、衛星300を介してUT400に送信されるべき信号を処理し得る。簡潔にするために示されていないが、各デジタル送信機モジュール224は、送信のためにデータを変調する送信変調器を含み得る。各送信変調器の送信電力は、(1)干渉の低減およびリソースの割振りの目的で最低レベルの電力を適用し、(2)送信経路の減衰および他の経路転送特性を補償するために必要とされるときに適切なレベルの電力を適用することができる、対応するデジタル送信電力コントローラ(簡潔にするために示されていない)によって制御され得る。
デジタル受信機モジュール222、デジタル送信機モジュール224、およびベースバンドプロセッサ226に結合される制御プロセッサ228は、限定はされないが、信号処理、タイミング信号生成、電力制御、ハンドオフ制御、ダイバーシティ合成、およびシステムとのインターフェースなどの機能をもたらすための、コマンドおよび制御信号を提供し得る。
制御プロセッサ228は、パイロットの生成および電力、同期、ならびにページングチャネル信号およびその送信電力コントローラへの結合(簡潔にするために図示されず)も制御し得る。パイロットチャネルは、データによって変調されない信号であり、反復的な変化しないパターンまたは変動しないフレーム構造タイプ(パターン)またはトーンタイプの入力を使用し得る。たとえば、パイロット信号のためのチャネルを形成するために使用される直交関数は一般に、すべて1もしくはすべて0などの定数値を、または、1と0が散在する構造化されたパターンなどのよく知られている反復的なパターンを有する。
ベースバンドプロセッサ226は当技術分野においてよく知られているので、本明細書において詳細に説明されない。たとえば、ベースバンドプロセッサ226は、(限定はされないが)コーダ、データモデム、ならびにデジタルデータの切替えおよび記憶の構成要素などの、様々な既知の要素を含み得る。
PSTNインターフェース230は、図1に示されているように、直接、または追加のインフラストラクチャ106を通じて、外部PSTNに通信信号を提供し、外部PSTNから通信信号を受信し得る。LANインターフェース230は当技術分野においてよく知られているので、本明細書において詳細に説明されない。他の実装形態では、PSTNインターフェース230は省略されることがあり、または、SNP200を地上のネットワーク(たとえば、インターネット)に接続する任意の他の適切なインターフェースにより置き換えられることがある。
LANインターフェース240は、外部のLANに通信信号を提供し、外部のLANから通信信号を受信し得る。たとえば、LANインターフェース240は、図1に示されるように、直接、または追加のインフラストラクチャ106を通じてインターネット108に結合され得る。LANインターフェース240は当技術分野においてよく知られているので、本明細書において詳細に説明されない。
SNPインターフェース245は、図1の衛星通信システム100と関連付けられる1つまたは複数の他のSNPへ/から(かつ/または、簡潔にするために示されていない他の衛星通信システムと関連付けられるSNPへ/から)通信信号を提供し、通信信号を受信し得る。いくつかの実装形態では、SNPインターフェース245は、1つまたは複数の専用通信線またはチャネル(簡潔にするために示されていない)を介して他のSNPと通信し得る。他の実装形態では、SNPインターフェース245は、PSTN110および/またはインターネット108などの他のネットワーク(図1も参照)を使用して、他のSNPと通信し得る。少なくとも1つの実装形態では、SNPインターフェース245は、インフラストラクチャ106を介して他のSNPと通信し得る。
全体的なSNP制御は、SNPコントローラ250によって提供され得る。SNPコントローラ250は、SNP200による衛星300のリソースの利用を計画して制御し得る。たとえば、SNPコントローラ250は、傾向を分析し、トラフィック計画を生成し、衛星リソースを割り振り、衛星の場所を監視(または追跡)し、SNP200および/または衛星300の性能を監視し得る。SNPコントローラ250はまた、衛星300の軌道を維持して監視し、衛星使用情報をSNP200に中継し、衛星300の場所を追跡し、かつ/または衛星300の様々なチャネルの設定を調整する、地上の衛星コントローラ(簡潔にするために示されていない)に結合され得る。
図2に示される例示的な実装形態では、SNPコントローラ250は、ローカルの時間、周波数、および場所の基準251を含み、これらは、RFサブシステム210、デジタルサブシステム220、ならびに/またはインターフェース230、240、および245に、ローカルの時間または周波数の情報を提供し得る。時間または周波数の情報は、SNP200の様々な構成要素を互いに、かつ/または衛星300と同期するために使用され得る。ローカルの時間、周波数、および場所の基準251はまた、SNP200の様々な構成要素に衛星300の場所情報(たとえば、エフェメリスデータ)を提供し得る。さらに、SNPコントローラ250に含まれるものとして図2では図示されているが、他の実装形態では、ローカルの時間、周波数、および場所の基準251は、SNPコントローラ250に(かつ/またはデジタルサブシステム220およびRFサブシステム210のうちの1つまたは複数に)結合される別個のサブシステムであり得る。
簡潔にするために図2には示されていないが、SNPコントローラ250はまた、ネットワーク制御センター(NCC)および/または衛星制御センター(SCC)に結合され得る。たとえば、SNPコントローラ250は、SCCが衛星300と直接通信すること、たとえば衛星300からエフェメリスデータを取り出すことを可能にし得る。SNPコントローラ250はまた、SNPコントローラ250が(たとえば、適切な衛星300の)アンテナ205を適切に狙うこと、ビーム送信をスケジューリングすること、ハンドオフを調整すること、および様々な他のよく知られている機能を実行することを可能にする、(たとえば、SCCおよび/またはNCCからの)処理された情報を受信し得る。
SNPコントローラ250は、本明細書において教示されるようなSNP200のためのページング関連動作および/または位置情報管理動作を独立にまたは協調して実行する、処理回路232、メモリデバイス234、またはコントローラ236のうちの1つまたは複数を含み得る。ある例示的な実装形態では、処理回路232は、これらの動作の一部またはすべてを実行するように構成される(たとえば、プログラムされる)。別の例示的な実装形態では、処理回路232(たとえば、プロセッサの形態の)は、メモリデバイス234に記憶されているコードを実行して、これらの動作の一部またはすべてを実行する。別の例示的な実装形態では、コントローラ236(たとえば、特定用途向け論理回路を含む)は、これらの動作の一部またはすべてを実行するように構成される(たとえば、プログラムされる)。SNPコントローラ250に含まれるものとして図2では図示されているが、他の実装形態では、処理回路232、メモリデバイス234、またはコントローラ236のうちの1つまたは複数は、SNPコントローラ250に(かつ/またはデジタルサブシステム220およびRFサブシステム210のうちの1つまたは複数に)結合される別個のサブシステムであり得る。
図3は、説明のみを目的とした、衛星300の例示的なブロック図である。具体的な衛星の構成は、大きく変わり得ること、およびオンボード処理を含むことも含まないこともあることが、理解されるだろう。さらに、単一の衛星として示されているが、衛星間通信を使用する2つ以上の衛星が、SNP200とUT400との間の機能的な接続を提供し得る。本開示はいかなる特定の衛星の構成にも限定されず、SNP200とUT400との間の機能的な接続を提供できる任意の衛星または衛星の組合せが、本開示の範囲内にあると見なされ得ることが理解されるだろう。一例では、衛星300は、順方向トランスポンダ310、リターントランスポンダ320、発振器330、コントローラ340、順方向リンクアンテナ351および352(1)〜352(N)、ならびにリターンリンクアンテナ362および361(1)〜361(N)を含むものとして示されている。対応するチャネルまたは周波数帯域内の通信信号を処理し得る順方向トランスポンダ310は、第1のバンドパスフィルタ311(1)〜311(N)のそれぞれ1つ、第1の低雑音増幅器(LNA)312(1)〜312(N)のそれぞれ1つ、周波数変換器313(1)〜313(N)のそれぞれ1つ、第2のLNA314(1)〜314(N)のそれぞれ1つ、第2のバンドパスフィルタ315(1)〜315(N)のそれぞれ1つ、および電力増幅器(P_A)316(1)〜316(N)のそれぞれ1つを含み得る。P_A316(1)〜316(N)の各々は、図3に示されるように、アンテナ352(1)〜352(N)のそれぞれ1つに結合される。
それぞれの順方向経路FP(1)〜FP(N)の各々の中で、第1のバンドパスフィルタ311は、それぞれの順方向経路FPのチャネルまたは周波数帯域内の周波数を有する信号成分を通し、それぞれの順方向経路FPのチャネルまたは周波数帯域の外側の周波数を有する信号成分をフィルタリングする。したがって、第1のバンドパスフィルタ311の通過帯域は、それぞれの順方向経路FPと関連付けられるチャネルの幅に対応する。第1のLNA312は、受信された通信信号を、周波数変換器313による処理に適切なレベルまで増幅する。周波数変換器313は、それぞれの順方向経路FPにおける通信信号の周波数を(たとえば、衛星300からUT400への送信に適した周波数へ)変換する。第2のLNA314は、周波数変換された通信信号を増幅し、第2のバンドパスフィルタ315は、関連するチャネル幅の外側の周波数を有する信号成分をフィルタリングする。P_A316は、それぞれのアンテナ352を介したUT400への送信に適した電力レベルへ、フィルタリングされた信号を増幅する。ある数(N)のリターン経路RP(1)〜RP(N)を含むリターントランスポンダ320は、アンテナ361(1)〜361(N)を介してリターンサービスリンク302Rに沿って通信信号をUT400から通信信号を受信し、アンテナ362のうちの1つまたは複数を介してリターンフィーダリンク301Rに沿って通信信号をSNP200に送信する。対応するチャネルまたは周波数帯域内の通信信号を処理し得るリターン経路RP(1)〜RP(N)の各々は、アンテナ361(1)〜361(N)のそれぞれ1つに結合されることがあり、第1のバンドパスフィルタ321(1)〜321(N)のそれぞれ1つ、第1のLNA322(1)〜322(N)のそれぞれ1つ、周波数変換器323(1)〜323(N)のそれぞれ1つ、第2のLNA324(1)〜324(N)のそれぞれ1つ、および第2のバンドパスフィルタ325(1)〜325(N)のそれぞれ1つを含み得る。
それぞれのリターン経路RP(1)〜RP(N)の各々の中で、第1のバンドパスフィルタ321は、それぞれの逆方向経路RPのチャネルまたは周波数帯域内の周波数を有する信号成分を通し、それぞれの逆方向経路RPのチャネルまたは周波数帯域の外側の周波数を有する信号成分をフィルタリングする。したがって、第1のバンドパスフィルタ321の通過帯域は、いくつかの実装形態では、それぞれのリターン経路RPと関連付けられるチャネルの幅に対応し得る。第1のLNA322は、すべての受信された通信信号を、周波数変換器323による処理に適切なレベルまで増幅する。周波数変換器323は、それぞれのリターン経路RPにおける通信信号の周波数を(たとえば、衛星300からSNP200への送信に適した周波数へ)変換する。第2のLNA324は、周波数変換された通信信号を増幅し、第2のバンドパスフィルタ325は、関連するチャネル幅の外側の周波数を有する信号成分をフィルタリングする。リターン経路RP(1)〜RP(N)からの信号は、合成されて、P_A326を介して1つまたは複数のアンテナ362へ提供される。P_A326は、SNP200への送信のために、合成された信号を増幅する。
発振信号を生成する任意の適切な回路またはデバイスであり得る発振器330は、順方向トランスポンダ310の周波数変換器313(1)〜313(N)に順方向ローカル発振器信号LO(F)を提供し、リターントランスポンダ320の周波数変換器323(1)〜323(N)にリターンローカル発振器信号LO(R)を提供する。たとえば、LO(F)信号は、SNP200から衛星300への信号の送信と関連付けられる周波数帯域から、衛星300からUT400への信号の送信と関連付けられる周波数帯域へ、通信信号を変換するために周波数変換器313(1)〜313(N)によって使用され得る。LO(R)信号は、UT400から衛星300への信号の送信と関連付けられる周波数帯域から、衛星300からSNP200への信号の送信と関連付けられる周波数帯域へ、通信信号を変換するために周波数変換器323(1)〜323(N)によって使用され得る。
順方向トランスポンダ310、リターントランスポンダ320、および発振器330に結合されるコントローラ340は、(限定はされないが)チャネルの割振りを含む衛星300の様々な動作を制御し得る。一態様では、コントローラ340は、処理回路(たとえば、プロセッサ)に結合されるメモリ(図示されず)を含み得る。メモリは、処理回路によって実行されると、衛星300に、(限定はされないが)本明細書において説明される動作を含む動作を実行させる命令を記憶した、非一時的コンピュータ可読媒体(たとえば、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ハードドライブなどの、1つまたは複数の非揮発性メモリ素子)を含み得る。
UT400またはUT401において使用するためのトランシーバの例が図4に示されている。図4では、少なくとも1つのアンテナ410が順方向リンク通信信号を(たとえば、衛星300から)受信するために設けられ、順方向リンク通信信号はアナログ受信機414へ転送され、そこでダウンコンバートされ、増幅され、デジタル化される。同じアンテナが送信機能と受信機能の両方を提供することを可能にするために、デュプレクサ要素412が使用されることが多い。代替的に、UTトランシーバは、異なる送信周波数および受信周波数における動作のために別々のアンテナを使用し得る。
アナログ受信機414によって出力されたデジタル通信信号は、少なくとも1つのデジタルデータ受信機416Aおよび少なくとも1つのサーチャ受信機418に転送される。関連技術の当業者には明らかなように、追加のデジタルデータ受信機(たとえば、デジタルデータ受信機416Nによって代表されるような)が、トランシーバの複雑さの許容可能なレベルに応じて、所望のレベルの信号ダイバーシティを得るために使用され得る。
少なくとも1つのユーザ端末制御プロセッサ420は、デジタルデータ受信機416A〜416Nおよびサーチャ受信機418に結合される。制御プロセッサ420は、機能の中でもとりわけ、基本的な信号処理、タイミング、電力およびハンドオフの制御または協調、ならびに信号搬送波のために使用される周波数の選択を提供する。制御プロセッサ420によって実行され得る別の基本的な制御機能は、様々な信号波形を処理するために使用されるべき機能の選択または操作である。制御プロセッサ420による信号処理は、相対的な信号強度の決定および様々な関連する信号パラメータの計算を含み得る。タイミングおよび周波数などの信号パラメータのそのような計算は、測定における効率もしくは速度の向上、または制御処理リソースの割振りの改善をもたらすための、追加のまたは別個の専用回路の使用を含み得る。
デジタルデータ受信機416A〜416Nの出力は、UT400内のデジタルベースバンド回路422に結合される。デジタルベースバンド回路422は、たとえば、図1に示されるような、UE500との間で情報を転送するために使用される処理および提示要素を含む。図4を参照すると、ダイバーシティ信号処理が使用される場合、デジタルベースバンド回路422は、ダイバーシティ合成器およびデコーダ(図示されず)を含み得る。これらの要素の一部は、制御プロセッサ420の制御下で、または制御プロセッサ420と通信して動作することもできる。
音声データまたは他のデータがUT400から始まる出力メッセージまたは通信信号として準備されるとき、デジタルベースバンド回路422は、送信のために所望のデータを受信し、記憶し、処理し、別様に準備するために使用される。デジタルベースバンド回路422は、制御プロセッサ420の制御下で動作する送信変調器426に、このデータを提供する。送信変調器426の出力は、アンテナ410から衛星(たとえば、衛星300)への出力信号の最終的な送信のために出力電力制御を送信電力増幅器430に提供する、電力コントローラ428に転送される。
図4において、UTトランシーバは、制御プロセッサ420と関連付けられるメモリ432も含む。メモリ432は、制御プロセッサ420による実行のための命令、ならびに制御プロセッサ420による処理のためのデータを含み得る。図4に示される例では、メモリ432は、衛星300へのリターンサービスリンクを介してUT400によって送信されるべきRF信号へ適用されるべき時間または周波数の調整を実行するための命令を含み得る。
図4に示される例では、UT400はまた、任意選択のローカルの時間、周波数、および/または場所の基準434(たとえば、GPS受信機)を含み、これは、ローカルの時間、周波数、および/または場所の情報を、たとえばUT400のための時間または周波数の同期を含む様々な用途のために、制御プロセッサ420へ提供することができる。
デジタルデータ受信機416A〜416Nおよびサーチャ受信機418は、特定の信号を復調し追跡するための信号相関要素を用いて構成される。サーチャ受信機418は、パイロット信号、または他の比較的変化しないパターンの強い信号を探索するために使用されるが、デジタルデータ受信機416A〜416Nは、検出されたパイロット信号と関連付けられる他の信号を復調するために使用される。しかしながら、デジタルデータ受信機416は、信号雑音に対する信号チップエネルギーの比率を適切に決定し、パイロット信号強度を策定するために、取得の後にパイロット信号を追跡することを担い得る。したがって、これらのユニットの出力は、パイロット信号または他の信号におけるエネルギー、またはそれらの周波数を決定するために監視され得る。これらの受信機はまた、復調されている信号のための制御プロセッサ420に現在の周波数およびタイミングの情報を提供するために監視され得る、周波数追跡要素を使用する。
制御プロセッサ420は、そのような情報を使用して、同じ周波数帯域にスケーリングされるときに、受信される信号が発振器の周波数からどの程度オフセットされるかを、適宜決定することができる。周波数誤差および周波数シフトに関するこの情報および他の情報が、希望されるように記憶素子またはメモリ素子(たとえば、メモリ432)に記憶され得る。
制御プロセッサ420はまた、UT400と1つまたは複数のUEとの間の通信を可能にするために、UEインターフェース回路450に結合され得る。UEインターフェース回路450は、様々なUE構成との通信のために希望されるように構成され得るので、サポートされる様々なUEと通信するために使用される様々な通信技法に応じて、様々なトランシーバおよび関連する構成要素を含み得る。たとえば、UEインターフェース回路450は、1つまたは複数のアンテナ、ワイドエリアネットワーク(WAN)トランシーバ、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)トランシーバ、ローカルエリアネットワーク(LAN)インターフェース、公衆交換電話網(PSTN)インターフェース、および/または、UT400と通信している1つまたは複数のUEと通信するように構成される他の既知の通信技法を含み得る。
制御プロセッサ420は、本明細書において教示されるようなUT400のための位置報告関連動作および/またはページング関連動作を独立にまたは協調して実行する、処理回路442、メモリデバイス444、またはコントローラ446のうちの1つまたは複数を含み得る。ある例示的な実装形態では、処理回路442は、これらの動作の一部またはすべてを実行するように構成される(たとえば、プログラムされる)。別の例示的な実装形態では、処理回路442(たとえば、プロセッサの形態の)は、メモリデバイス444に記憶されているコードを実行して、これらの動作の一部またはすべてを実行する。別の例示的な実装形態では、(特定用途向け論理を含む)コントローラ446は、これらの動作の一部またはすべてを実行するように構成される(たとえば、プログラムされる)。制御プロセッサ420に含まれるものとして図4では図示されているが、他の実装形態では、処理回路442、メモリデバイス444、またはコントローラ446のうちの1つまたは複数は、制御プロセッサ420に結合される別個のサブシステムであり得る。
図5は、UE500の例を示すブロック図であり、これは図1のUE501にも当てはまり得る。図5に示されるようなUE500は、たとえば、モバイルデバイス、ハンドヘルドコンピュータ、タブレット、ウェアラブルデバイス、スマートウォッチ、または、ユーザと対話することが可能な任意のタイプのデバイスであり得る。加えて、UE500は、様々な最終的なエンドユーザデバイスおよび/または様々なパブリックネットワークもしくはプライベートネットワークへの接続を提供する、ネットワーク側デバイスであり得る。図5に示される例では、UE500は、LANインターフェース502、1つまたは複数のアンテナ504、ワイドエリアネットワーク(WAN)トランシーバ506、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)トランシーバ508、および衛星測位システム(SPS)受信機510を含み得る。SPS受信機510は、全地球測位システム(GPS)、Global Navigation Satellite System(GLONASS)、および/または任意の他の地球規模のもしくは地域的な衛星ベースの測位システムに適合し得る。ある代替的な態様では、UE500は、たとえば、LANインターフェース502を伴う、もしくは伴わないWi-FiトランシーバなどのWLANトランシーバ508、WANトランシーバ506、および/またはSPS受信機510を含み得る。さらに、UE500は、LANインターフェース502を伴う、もしくは伴わない、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)および他の既知の技術などの追加のトランシーバ、WANトランシーバ506、WLANトランシーバ508、および/またはSPS受信機510を含み得る。したがって、UE500について示される要素は、単に例示的な構成として与えられ、本明細書において開示される様々な態様によるUEの構成を限定することは意図されていない。
図5に示される例では、プロセッサ512は、LANインターフェース502、WANトランシーバ506、WLANトランシーバ508、およびSPS受信機510に接続される。任意選択で、モーションセンサ514および他のセンサもプロセッサ512に結合され得る。
メモリ516はプロセッサ512に接続される。一態様では、メモリ516は、図1に示されるように、UT400へ送信され、かつ/またはUT400から受信され得るデータ518を含み得る。図5を参照すると、メモリ516はまた、たとえば、UT400と通信するための処理ステップを実行するようにプロセッサ512によって実行されることになる、記憶された命令520を含み得る。さらに、UE500はユーザインターフェース522も含むことがあり、ユーザインターフェース522は、プロセッサ512の入力または出力を、たとえば光の、音の、または触覚的な入力もしくは出力を通じてユーザに伝えるための、ハードウェアおよびソフトウェアを含み得る。図5に示される例では、UE500は、ユーザインターフェース522に接続されるマイクロフォン/スピーカ524、キーパッド526、およびディスプレイ528を含む。代替的に、ユーザの触覚的な入力または出力は、たとえば、タッチスクリーンディスプレイを使用することによって、ディスプレイ528と一体化され得る。やはり、図5に示される要素は本明細書において開示されるUEの構成を限定することは意図されず、UE500に含まれる要素は、デバイスの最終的な使用法およびシステムエンジニアの設計上の選択に基づいて変化することが理解されるだろう。
加えて、UE500は、たとえば、図1に示されるようなUT400と通信しているがそれとは別個の、モバイルデバイスまたは外部ネットワーク側デバイスなどの、ユーザデバイスであり得る。代替的に、UE500およびUT400は、単一の物理デバイスの一体部分であり得る。
図1に示される例では、2つのUT400および401は、ビームカバレッジ内の(たとえば、ビームのカバレッジエリア内の)リターンサービスリンクおよび順方向サービスリンクを介して、衛星300との双方向通信を行い得る。衛星は、ビームカバレッジ内の2つより多くのUTと通信し得る。したがって、UT400および401から衛星300へのリターンサービスリンクは、多数対1のチャネルであり得る。たとえば、UTの一部は移動式であり得るが、他のUTは固定式であり得る。図1に示される例などの衛星通信システムでは、ビームカバレッジ内の複数のUT400および401は、時分割多重化され(TDM'ed)、周波数分割多重化され(FDM'ed)、またはそれらの両方であることがある。
何らかの時点において、UTは別の衛星(図1には示されていない)にハンドオフされる必要があり得る。ハンドオフは、スケジューリングされたイベントまたはスケジューリングされていないイベントによって引き起こされ得る。
スケジューリングされたイベントが原因のハンドオフのいくつかの例が以下に続く。ビーム間および衛星間のハンドオフは、衛星の運動、UTの運動、または衛星ビームがオフされること(たとえば、静止衛星(GEO)の制約が原因で)により引き起こされ得る。ハンドオフはまた、衛星がまだUTの視線(line of sight)の中にある間に、衛星がSNPの範囲外に移動することによるものであり得る。
スケジューリングされていないイベントが原因のハンドオフのいくつかの例が以下に続く。ハンドオフは、障害物(たとえば、木)により衛星が遮られることによりトリガされ得る。ハンドオフはまた、降雨減衰または他の大気条件が原因のチャネル品質(たとえば、信号品質)の低下が原因でトリガされ得る。
いくつかの実装形態では、ある特定の時点において、特定の衛星はSNPの中の特定のエンティティ(たとえば、ネットワークアクセスコントローラ、NAC)によって制御され得る。したがって、SNPはいくつかのNAC(たとえば、図2のSNPコントローラ250によって実装される)を有することがあり、それらの各々がSNPによって制御される衛星のうちの対応する1つを制御する。加えて、ある所与の衛星が複数のビームをサポートすることがある。したがって、時間とともに、異なるタイプのハンドオフが発生することがある。
ビーム間のハンドオフにおいて、UTは、衛星のあるビームから衛星の別のビームにハンドオフされる。たとえば、静止しているUTにサービスする特定のビームは、サービング衛星が移動するにつれて時間とともに変化し得る。
衛星間のハンドオフにおいて、UTは、現在のサービング衛星(ソース衛星と呼ばれる)から別の衛星(ターゲット衛星と呼ばれる)にハンドオフされる。たとえば、UTは、ソース衛星がUTから離れて移動するにつれて、およびターゲット衛星がUTに向かって移動するにつれて、ターゲット衛星にハンドオフされ得る。
例示的な機能ブロック
本明細書の教示に従った位置報告およびページングの機能の追加の詳細を論じる前に、これらの機能を提供するために使用され得る例示的な機能ブロックが、図6を参照して説明される。この図は、いくつかの衛星602、UT604、およびSNP606を含む衛星システム600の一部分を示す。図6の複雑さを減らすために、単一の衛星602、単一のUT604、および単一のSNP606のみが示されている。衛星602は、図1の衛星300の例である。UT604は、図1のUT400またはUT401の例である。SNP606は、図1のSNP200またはSNP201の例である。いくつかの実装形態では、システム600は、データ通信、音声通信、ビデオ通信、または他の通信のための地球低軌道(LEO)衛星通信システムなどの、非静止衛星通信システムであり得る。
衛星602は、地球にいくつかのビームを発射し得る。衛星602は、UT604が衛星602のカバレッジエリア(フットプリント)内にある限り、UT604から信号を受信しUT604に信号を送信することができる。衛星602のカバレッジエリアは、衛星602の信号の範囲内の地表上の地理的領域である。カバレッジエリアは通常、アンテナの使用を通じて複数のビームへと地理的に分割される(たとえば、アンテナは、固定された静的なビームを作成するために使用されることがあり、または、ビーム形成技法を通じて動的に調整可能なビームを作成するために使用されることがある)。各ビームは、カバレッジエリア内の特定の地理的領域をカバーする。ビームは、同一の衛星からの複数のビームが同一の特定の地理的領域をカバーするようにするように方向付けられ得る。加えて、複数の衛星からのビームは、同じ地理的領域をカバーするように方向付けられ得る。いくつかの態様では、ビームはセルに対応することがあり、またはセルと呼ばれることがある。
システム600の中の各衛星602は、1つまたは複数のUT604との通信を容易にするために、NAC618(NAC618A〜618Nによって表される)によって制御される。NAC618は無線ネットワーク機能を実行する。この目的で、各NAC618は、UT604との通信のために衛星602にビームを送信し衛星602からビームを受信するための、対応するアンテナサブシステム616とインターフェースする。しかしながら、時々、NAC618はアイドル状態であることがある(すなわち、NAC618Aはある期間の間いずれの衛星602も制御しないことがある)。
いくつかの態様では、NAC618の集合体がSNP606を構成し得る。各SNP606は、コアネットワーク関連機能を実行するコアネットワーク制御プレーン(CNCP)608と、別のネットワークへの接続を提供するコアネットワークユーザプレーン(CNUP)610とを含む。図6の例では、CNUP610は、ハイパーテキスト転送プロトコル/送信制御プロトコル(HTTP/TCP)プロキシ/コンテンツ配信ネットワーク(Proxy/CDN)614を介してインターネット612に接続する。
CNCP608およびCNUP610は、ネットワーク運用センター/セキュリティ運用センター(NOC/SOC)620に接続する。具体的には、CNUP610はポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)622と通信し、CNCP608はNOC/SOC620の中のホーム加入者サーバ(HSS)624と通信する。
SNP606は、NOC/SOC620のNOC/SOCサーバ630および運用、管理、保守(OA&M)サーバ632とそれぞれ通信する、NOC/SOCクライアント626およびOA&Mクライアント628を含む。SNP606は任意選択で、NOC/SOC620が衛星602と通信することを可能にするためにNOC/SOCサーバ630と通信する、衛星制御およびステータストランシーバ634を含む。
SNP606はまた、UT位置および動き情報データベース(UTLDB)636と呼ばれるデータベースを含む。UTLDB636は、衛星システム600の中のUT604の位置に関する情報(たとえば、現在の場所、現在の動き、見積もられた経路など)を記憶する。位置(場所)情報を記憶するためのエンティティは、より一般的な意味で、場所特定サブシステム(PLS:position locator subsystem)と呼ばれ得る。したがって、本明細書でのUTLDBへの言及は、PLSにより広く適用可能であり得る。
NAC618は、様々なUT位置情報管理動作を実行し得る。NAC618は、UT604または何らかの他のエンティティからUT604の位置情報を受信し得る。NAC618は、受信されたUT位置情報をUTLDB636または何らかの他の適切な記憶位置(たとえば、リモートデータベース)に記憶する。
NAC618は、特定のUTの位置および動きの情報について、UTLDB636または他の記憶位置にクエリし得る。たとえば、NAC618は、コアネットワークから受信されたページングメッセージ(または何らかの他のトリガ)に応答して、UT604の位置および動きの情報についてUTLDB636にクエリし得る。この情報に基づいて、NAC618は、それがページングのときにページングメッセージを扱うのに適したNACであるかどうかを決定することができる。
SNP606は、NAC618が互いに直接通信することを可能にするNAC間インターフェース638を含む。たとえば、NAC618Aは、NAC間インターフェース638を介してページングメッセージをNAC618Nに送信(たとえば、転送)し得る。
UT604が以前は第1のSNPの第1のNAC(図示されず)によってサービスされ、現在はSNP606のNAC618によってサービスされている場合、通信は、SNP606のVPNゲートウェイ(図示されず)を介して、UT604と第1のSNPのCNUPとの間でルーティングされ得る。UT604がSNP606のカバレッジエリアへと十分に移動したとNAC618が判断するとき、NAC618は、UT604がSNP606に移動するときに再アタッチ手順を実行するようにUT604に命令するメッセージを、UT604に送信し得る。UT604が再アタッチしようとするとき、NAC618は次いで、SNP606と関連付けられるCNCP608にUT604を接続し得る。
NAC618は、UT604がページングエリア更新(PAU)を実行することが必要とされないページングエリア(PA)のリストをUT604に提供するために、メッセージをUT604に送信し得る。このようにして、より少数のページが、システム600および関連するネットワークにおいて送信され得る。
NAC618は、UTの位置および動きの情報に基づいて、UT604に対してエリア制約または他の制約を実施し得る。エリア制約の例は、国の制約(たとえば、どのUTが異なる国におけるサービスを許可されているかを示す)、定められた地理的エリア、法的エリア、または何らかの他の適切なエリア関連の制約を含む。たとえば、UT604の位置情報を受信すると、UT604の位置に基づいてサービスが許可されない場合、NAC618は、サービスが拒否されたことを示す無線接続解放メッセージをUT604に送信し得る。
UTの位置報告
本開示は、いくつかの態様では、UTの位置および/または動きについての情報を報告するためにUTがメッセージを送信することに関する。たとえば、UTは、UTに現在サービスしている衛星のNACにこの情報を送信し得る。UTの位置報告を支援してUT、NAC、および他の構成要素によって実行され得る動作のいくつかの例が、ここで図7〜図13に関して説明される。
図7は、本開示のいくつかの態様による、位置情報を使用するためのプロセス700の例を示す図である。プロセス700は、NAC、SNPまたは何らかの他の好適な装置(デバイス)の中に配置され得る処理回路内で行われ得る。いくつかの実装形態では、プロセス700は、図2のSNPコントローラ250によって実行される動作を表す。いくつかの実装形態では、プロセス700は、図21の装置2100によって(たとえば、処理回路2110によって)実行される動作を表す。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス700は、通信関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック702において、NAC(または他の適切な装置)が、UTの位置を報告するように装置(たとえば、UT)を構成する。たとえば、NACは、位置報告閾値をUTに送信し、かつ/または、位置報告トリガについての他の情報を送信し得る。
ブロック704において、NAC(または他の適切な装置)が、UTの位置の指示を受信する。たとえば、NACは、UT位置および動き報告メッセージをUTから受信し得る。
ブロック706において、NAC(または他の適切な装置)が、報告されたUTの位置に基づいて活動する。たとえば、以下で論じられるように、NACは、ページング動作または他の動作のためにUTに接続するかどうかを決定するために、位置情報を使用し得る。
図8は、本開示のいくつかの態様による、位置情報を報告するためのプロセス800の例を示す図である。プロセス800は、UTまたは何らかの他の好適な装置(デバイス)の中に配置され得る処理回路内で行われ得る。いくつかの実装形態では、プロセス800は、図4の制御プロセッサ420によって実行される動作を表す。いくつかの実装形態では、プロセス800は、図31の装置3100によって(たとえば、処理回路3110によって)実行される動作を表す。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス800は、通信関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック802において、UT(または他の適切な装置)が、UTの位置を報告するように装置(たとえば、NAC)によって構成される。たとえば、UTは、位置報告閾値および/または位置報告トリガについての他の情報をNACから受信し得る。
ブロック804において、位置報告がUT(または他の適切な装置)においてトリガされる。たとえば、UT位置報告は、(1)定期的に、(2)CNCPとの登録関連の手順が完了するとき、(3)コアネットワーク一時識別情報(CNTI)、UTのCNCPレベルのUE識別情報の再割振りがあるとき、(4)ある閾値を超えるUTの位置および/もしくは動きの変化があるとき、または(5)上の何らかの組合せに基づいて時々、トリガされ得る。
ブロック806において、UT(または他の適切な装置)が、UTの位置を決定する。たとえば、UTは、自身の位置を決定するためにGPS機構を使用することができる。
ブロック808において、UT(または他の適切な装置)が、UTの位置情報を報告するメッセージを適切なエンティティ(たとえば、NAC)に送信する。このメッセージは、以下の情報要素(IE)、すなわちUT識別子(たとえば、CNTI)、経度、緯度、高度、速度(動いているUTに対する)、方向(動いているUTに対する)、または古いCNTI(古いUTLDBのエントリをクリアするための)のうちの少なくとも1つを含み得る。
図9は、本開示のいくつかの態様による、位置情報を生成して使用するための呼フローの例を示す呼フロー図900である。呼フローは、UT902とSNP904とを含む衛星通信システムの文脈において論じられる。SNP904は、NAC906およびUT位置データベース(UTLDB)908を含む。UT902は、図1のUT400またはUT401の例である。SNP904は、図1のSNP200またはSNP201の例である。NAC906は、図6のNAC618の例である。UTLDB908は、図6のUTLDB636の例である。他の実装形態では他の構成要素が使用され得る。
第1の動作(1)において、UT位置報告がトリガされると、UT902は、位置および動き情報更新メッセージを介して、自身の位置および動きの情報をSNP904のNAC906に報告する。第2の動作(2)において、NAC906は、対応するUT位置および動き情報更新メッセージをUTLDB908に送信する。第3の動作(3)において、UTLDB908は、UTの位置および動きの情報を記憶し、UT位置および動き情報確認メッセージにより応答する。NAC906はまた、(たとえば、静止しているUTに対して)UTの位置および動きの情報をローカルにキャッシュすることができる。
さらに詳述すると、NACは、UTから位置および動き情報更新メッセージを受信すると、UT位置および動き情報更新メッセージをUTLDBに送信し得る。これは、UTLDBにおいてエントリを作成すること、更新すること、またはクリアすることのうちの1つまたは複数をトリガし得る。UT情報は、UTのCNTIに関連して維持され得る。UTLDBの中のエントリは、CNTI、経度、緯度、高度、動いているUTの速度、または動いているUTの方向という要素のうちの1つまたは複数を有し得る。
上で言及されたように、UTLDBは、NACによって送信される更新に応答して、UT位置および動き情報確認メッセージを送信し得る。このメッセージの送信は、情報更新の確認として機能し得る。
続いて、NACは、ページングまたは他の動作のためにUTLDBの中の情報を使用し得る。たとえば、NACは、UTの位置をクエリするために、CNCP(図9には示されていない)を介してページングメッセージを受信すると、UT位置および動き情報要求メッセージを送信し得る。UTLDBは次いで、UTの位置についてNACによって送信されるクエリに応答して、UT位置および動き情報応答メッセージを送信し得る。再び、NACは静止したUTのために受信される情報をキャッシュし得る。
上で言及されたように、位置情報はUTの特定の位置および/またはUTの動きに関し得る。図10は、これらのシナリオの各々をカバーする本開示のいくつかの態様による、位置報告プロセス1000の例を示す図である。プロセス1000は、UTまたは何らかの他の好適な装置の中に配置され得る処理回路内で行われ得る。いくつかの実装形態では、プロセス1000は、図4の制御プロセッサ420によって実行される動作を表す。いくつかの実装形態では、プロセス1000は、図31の装置3100によって(たとえば、処理回路3110によって)実行される動作を表す。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス1000は、位置関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック1002において、UT(または他の適切な装置)が、UTの現在の位置を決定する。たとえば、UTは、正確な位置および動きの情報を提供できる、GPSユニットまたはナビゲーションシステムへのアクセス権を有し得る。GPSユニットは、静止しているUTに対する正確な位置情報、ならびに、動いているUTに対する正確な位置情報および速度情報を提供することができる。
静止しているUTは、動いていない(たとえば、決して動かない)衛星として定義される。静止しているUTは、UTの中に、またはUTに共通の構造物(たとえば、車両)の中に搭載されるGPSユニットから、自身の位置を取得することができる。いくつかの実装形態では、UT(またはいくつかのUT)は、単一のGPSサーバに接続される。GPSユニットは、世界測地系(WGS)84基準座標系でのユーザの位置を提供する。WGS84系は、地球を楕円体としてモデリングする。そのような系での点Pの座標は、測地座標として知られている。いくつかの実装形態では、UTはこれらの座標をUT位置IEにおいて送信する。この座標は、点Pから楕円体に落とした法線と赤道面との間の角度によって与えられる測地緯度(φ)、測地経度(λ)、および楕円体の表面からの高さである測地高度(h)という情報を含む。
動いているUTに対して、現在の時間、UTの速度、およびUTの加速度が、現在のUTの場所に加えて測定される。次いで、これらの測定について論じる。
いくつかの実装形態では、時間の測定結果は、位置報告メッセージ(たとえば、UT位置IEを含むUTLocationAndMotionメッセージ)が送信される時間、および/または他の測定(速度および/または加速度)のうちの1つまたは複数が行われる時間である。このメッセージは、SNPに達するのに(たとえば、SNPの中のNACに達するのに)リターンリンク(RL)の遅延で約20ミリ秒(ms)かかり得る。この時間情報は、メッセージの受信に遅延がある場合に、SNPがUTの位置を追跡するために訂正を行うことを可能にする。SNPは、受信の遅延が許容可能な閾値delayAcceptThreshを超える場合、メッセージを完全に廃棄する。
UTの速度は、3つの直交する方向におけるUTの速度、たとえば、メートル/秒単位のspeedInLonDir(東または西)、メートル/秒単位のspeedInLatDir(北または南)、および、地球の中心に向かう、または地球の中心から離れる、メートル/秒単位のspeedInRadialDirを示す、ベクトルである。
UTの加速度は、3つの直交する方向におけるUTの加速度、たとえば、メートル/秒2単位のaccInLonDir(東または西)、メートル/秒2単位のaccInLatDir(北または南)、および、地球の中心に向かう、または地球の中心から離れる、メートル/秒2単位のaccInRadialDirを示す、ベクトルである。
航空機に取り付けられるUTでは、UTは、航空機のナビゲーションシステムから位置および動きの情報を取得することができる。大半の商用航空機では、航空機のナビゲーションシステムは、ARINC(Aeronautical Radio, Inc.)と呼ばれるLANネットワークを通じて航空機の中の他のデバイスに接続される。ARINC-429は、航空機のナビゲーションシステムを他のデバイスに接続するデータバスのための通信プロトコルを指す。したがって、航空機上のUTは、ARINC-429を使用してUTの位置および動きの情報を取得することができる。
ブロック1004において、UTは、UTが現在動いていない場合は以前の位置を決定し、またはUTが現在動いている場合は見積もられた軌跡を決定する。前者の場合、UTは、最後の報告された位置の値を特定し得る。後者の場合、UTは、たとえば、UTの動きに(たとえば、概ね)対応することが予想される測地弧を特定し得る。
ブロック1006において、UTは、以前の位置または見積もられた軌跡からの偏移を決定する。前者の場合、UTは単に、ブロック1004からの以前のUT位置と、ブロック1002からの現在のUT位置との間の距離を決定し得る。動いているUTに対して、UTは、以前の初期点(UT位置)、UT速度、何らかの他のパラメータ、またはこれらのパラメータの組合せに基づいて、UTが見積もられた経路(たとえば、測地弧)の上でどこにあることが予想されるかを決定する。UTは次いで、(見積もられた経路上の)ブロック1004からの予想される(見積もられる)UT位置と、ブロック1002からの現在のUT位置との間の距離を決定することができる。
ブロック1008において、UTは、ブロック1006からの偏移が閾値以上である場合、自身の位置を報告する。静止しているUTに対して、UTLocationAndMotionメッセージは、単一のIEであるUT位置IEを含み得る。動くことができるUTに対して、UTLocationAndMotionメッセージは、UT位置IEおよびUT動きIEという2つのIEを含み得る。いくつかのシナリオでは、UT位置IEは、UTLocationAndMotionメッセージが送信される時間における上で説明されたようなUTの測地座標から構成される。いくつかのシナリオでは、UT動きIEは、上で論じられた時間、速度、および加速度の情報を含む。UT位置IEおよびUT動きIEにおいて与えられる情報はともに、SNPがUTの位置を経時的に追跡することを可能にする。
UTの位置および動きの情報の更新は、シグナリングのオーバーヘッドを可能な限り小さく保つために頻繁には送信されないことが望ましいが、同時に、SNPは、衛星ハンドオーバー情報(たとえば、衛星およびビーム遷移テーブル、衛星およびビーム遷移列、またはより一般的には、衛星およびビーム遷移情報の形態の)が正しく計算され得るように、UTを正確に追跡することが可能であるべきである。上記の目標を達成するために、以下の手順が使用され得る。動いているUTが見積もられた軌跡から大きく偏移しているとそのUTが決定するときには常に、そのUTによってUTLocationAndMotionメッセージが送信される。一例では、見積もられた軌跡は、最後の位置更新メッセージ(たとえば、UTLocationAndMotionメッセージ)においてUTがSNPに送信したのと同じ初期点および初期速度によって規定される測地弧に沿ってUTが局所的に移動すると仮定することによって、UTにより計算され得る。見積もられた軌跡からの経時的なUTの偏移は|pproj(t)-pact(t)|によって与えられ、ここで、pact(t)およびpproj(t)は、時間tにおけるUTの実際の場所および見積もられた場所である。UTは、偏移|pproj(t)-pact(t)|が所与の閾値errorThreshを超える(たとえば、|pproj(t)-pact(t)|>errorThresh)と計算するときには常に、UTLocationAndMotionメッセージを送信する。errorThresh閾値は、何らかの適切な値、たとえば1kmに固定される。別の例では、UTの見積もられる位置は、速度ベクトルを使用する単純な線形近似を行い、直交座標系を使用して計算を行うことによって、決定され得る。最後の位置および動き情報メッセージが時間tprevにおいて送信され、送信された位置および速度ベクトルがそれぞれxprevおよびvprevであった場合、時間tにおける見積もられる位置は、xproj(t)=xprev+vprev*(t-tprev)によって与えられる。UTは、|xproj(t)-xact(t)|>errorThresholdである場合、時間tにおいて位置および動き情報メッセージを送信し、ここでxact(t)は時間tにおけるUTの実際の位置である。
いくつかのシナリオでは、位置報告に対する閾値errorThreshは、SNPによって指定される。UTのアイドル状態および接続状態に対して、異なる閾値が指定され得る。したがって、最大の位置誤差は、接続状態およびアイドル状態において繰り返される位置報告によって限定(たとえば、制限)され得る。また、SNPは、UTへの別個のシグナリングメッセージにおいて、UTがここで使用すべき閾値を送信し得る。
NACは、位置測定結果が古すぎるかどうかを決定するために、および/またはUTにサービスを提供するかどうかを決定するために、位置情報を使用し得る。図11は、本開示のいくつかの態様による、位置情報に基づいてそのような活動を行うためのプロセス1100の例を示す図である。プロセス1100は、NAC、SNPまたは何らかの他の好適な装置(デバイス)の中に配置され得る処理回路内で行われ得る。いくつかの実装形態では、プロセス1100は、図2のSNPコントローラ250によって実行される動作を表す。いくつかの実装形態では、プロセス1100は、図21の装置2100によって(たとえば、処理回路2110によって)実行される動作を表す。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス1100は、通信関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック1102において、NAC(または他の適切な装置)が、UTの位置情報を含む位置報告(たとえば、UTLocationAndMotionメッセージ)を受信する。上で論じられたように、位置報告はタイミング情報を含み得る。
ブロック1104において、タイミング情報が位置報告に含まれる場合、NAC(または他の適切な装置)は、タイミング情報の1つまたは複数の特性に応じて、位置報告を廃棄するかどうかを決定し得る。たとえば、NACは、位置報告メッセージが古すぎる場合、UTLDBの中の位置情報を更新しないことを選び得る。この目的で、NACは、タイミング情報によって示される時間と現在の時間との差を決定し、次いでこの差を閾値と比較することができる。
ブロック1106において、NACはUT接続を許可するかどうかを決定する。いくつかの態様では、この決定は、ブロック1102において取得されるUT位置に基づく。たとえば、NACは、エリア制約(たとえば、国の制約など)を実施するためにUT位置を使用し得る。UTに対するサービスを許可しないとNACが決定する場合、NACは、サービス(たとえば、接続)が許可されるかどうかをUTに知らせるメッセージ(たとえば、拒否メッセージまたは何らかの他の適切なメッセージ)を、UTに送信し得る(ブロック1108)。
図12は、本開示のいくつかの態様による、位置情報に基づいてそのような活動を行うためのプロセス1200の例を示す図である。プロセス1200は、UTまたは何らかの他の適切な装置(デバイス)の中に配置され得る処理回路内で行われ得る。いくつかの実装形態では、プロセス1200は、図4の制御プロセッサ420によって実行される動作を表す。いくつかの実装形態では、プロセス1200は、図31の装置3100によって(たとえば、処理回路3110によって)実行される動作を表す。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス1200は、通信関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック1202において、UT(または他の適切な装置)が、UTの位置情報を(たとえば、NACに)報告する。上で論じられたように、位置報告はタイミング情報を含み得る。
ブロック1204において、UT(または他の適切な装置)が、サービスが許可されないことをUTに知らせるメッセージを受信する。たとえば、UTは、拒否メッセージをNACから受信し得る。
ブロック1206において、UT(または他の適切な装置)が、後の時点で接続を確立することを試みる。たとえば、UTは、再び接続することを試みる前に、トリガイベントを待機し得る。
エリア制約(たとえば、国の制約など)が、様々な時間において、かつ/または様々な手順とともに確認され得る。たとえば、エリア制約は、アタッチ手順の間に(たとえば、UTが最初にネットワークに登録するとき)、接続モードになるとき(たとえば、UTがアイドル状態のときにSNPをまたがって移動した場合)、および接続モードにおいて(たとえば、UTがSNPをまたがって移動している場合)、確認され得る。
接続セットアップを実行している間のエリア制約の実施が、無線接続確立のための例示的な呼フローを示す図13に関連してより詳細に論じられる。ここで、UT1302は、UTの位置が見積もられた(たとえば、予想された)位置からあるデルタだけ偏移している場合、UTの位置をNAC1304に報告するように構成され得る。加えて、サービスは、UTの位置に応じて、許可されることがあり、または許可されないことがある。
無線接続確立は、UTがアイドルモードから接続モードに遷移するとき、UT1302によって開始される最初の手順である。この手順は、アップリンクシグナリングを行うために必要であることにより、アップリンクデータを送信するために必要であることにより、NAC1304からのページングメッセージの受信により、または何らかの他のトリガイベントの結果として、UT1302においてトリガされ得る。例示的な無線接続確立手順の6つの動作が以下に続く。
第1の動作(1)において、UT1302が、NACによってブロードキャストされるシステム情報ブロック(SIB)を読み取る。これらのSIBに基づいて、UTは、ランダムアクセスチャネル(RACH)にアクセスするために使用されるべきパラメータを決定する。
第2の動作(2)において、UTがランダムアクセス手順を開始する。この目的で、UTはRACH上でランダムアクセスプリアンブルを送信する。
第3の動作(3)において、NACが、UTのアクセスの試みを受け入れ、ランダムアクセス応答メッセージにより応答する。このメッセージは、UTのセル-無線一時ネットワーク識別子(C-RNTI)、アップリンクグラント、およびタイミングの進みに関する情報を含む。
第4の動作(4)において、UTが、無線接続要求メッセージを送信することによって接続を要求する。このメッセージは、シグナリング無線ベアラ(SRB)を通じてNACに配信される。たとえば、メッセージは、NACによってサービスされるすべてのUTによって使用される共通のSRB(たとえば、SRB1)を通じて配信され得る。
第5の動作(5)において、NACが、専用のシグナリング無線ベアラであるSRB1をセットアップする、無線接続セットアップメッセージをUTに送信する。NACは、無線接続セットアップメッセージにおいて、D_ConnThreshおよびD_IdleThresh(たとえば、メートル単位の距離)という2つの閾値をUTに提供し、これらはそれぞれ、接続モードおよびアイドルモードにおいて適用可能である。UTは、UTの位置が見積もられたUT位置からある量D_ConnThresh(たとえばキロメートル単位で指定される、たとえば1km)偏移しているとき、自身の位置を報告する。D_ConnThreshはまた、NACが接続されたUTにシグナリングする無線測定報告構成情報の一部として指定され得る。
第6の動作(6)において、UTが、無線接続確立が完了していることをNACに通知するために、SRB1を通じて無線接続セットアップ完了メッセージを送信する。したがって、UT1302とNAC1304との間に、無線接続1306が確立される。
UTは、無線接続セットアップ完了メッセージの一部として、自身の位置および動きの情報を送信することができる。これにより、NACはエリア制約を実施することが可能になる。現在のUT位置が原因でサービスが許可されない場合、NACは、ReleaseCauseが「サービス拒否」に設定された無線接続解放メッセージを送信する。
無線接続解放メッセージを受信すると、UTは切断されるべきである。その後、UTは、(a)UT位置がある最小の量だけ変化したこと、(b)UEが新しいPAに移動したこと、または(c)ある最小の長さの時間が経過したことという条件のうちの1つのもとで、(新しいIEである、理由(Reason)=「サービス切断後の接続」を含む無線接続セットアップ完了を用いて)接続を再び試みるべきである。
ページング
UTは、SNPに登録し、実行すべき活動がないときはアイドルモードに戻り得る。この場合、システムは、UTに対して入来するデータがない場合、UTをページングする。その結果、UTは所定の時間においてページングチャネルを監視するように構成され得る。
ページングは、ページングエリア(PA)にわたって衛星システムにおいて実行され得る。図14は、いくつかのページングエリアの簡略化された例(PA1、PA2、およびPA3)を示す。ページングエリアは、現在あるSNPに属しているすべての衛星のすべてのビームによってカバーされるエリアを指す。通常の実装形態では、1つのSNPからのすべてのビームが、同じページングエリア識別情報/識別子(PAI)をブロードキャストする。ページングエリア更新(PAU)は、現在のPAIをCNCPに報告するためにアイドルモードのUTによって使用される手順である。PAUの2つの別形は、(1)(UTがまだ現在のPAの中にあることをCNCPに知らせるために)定期的なもの、および(2)(UTの移動先である新しいPAをCNCPに知らせるために)PAの変化によるものである。
SNPはすべてのNACを介してUTにページングすることができ、これによって、すべての衛星のすべてのビームがページングメッセージをUTへ搬送させられる。しかしながら、このページフラッディング技法は、ページングエリアサイズ(1つのSNPのカバレッジ)が比較的大きい場合には特に、比較的高いページング負荷をもたらすことがある。その上、重複するエリアの中に位置するUTに対しては、ページングメッセージがさらにより多くのビームを介して送信される。その結果、ページングメッセージと関連付けられるこの望ましくないオーバーヘッド(ページング負荷)を減らすことが望ましい。
さらに、重複するカバレッジのエリアの中にあるUTは、比較的多数のページングエリア更新を実行することになることがある。したがって、この状況に対して過剰なページングエリア更新を最小限にする(またはなくす)ことが望ましい。
加えて、動いているUTは別のSNPのカバレッジに入り得る。したがって、これらのUTを新しいSNPおよびそのCNUPに再びアンカーする必要がある。
図15において説明される動作の1つまたは複数は、上の問題に対処するために使用され得る。図15は、本開示のいくつかの態様による、ページングおよび他の動作のためのプロセス1500の例を示す。プロセス1500は、NACおよびSNPまたは何らかの他の好適な装置(デバイス)の中に配置され得る処理回路内で行われ得る。いくつかの実装形態では、プロセス1500は、図2のSNPコントローラ250によって実行される動作を表す。いくつかの実装形態では、プロセス1500は、図21の装置2100によって(たとえば、処理回路2110によって)実行される動作を表す。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス1500は、ページング関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
何らかの時点において(たとえば、定期的に、動きがあると、など)、各UTは、UTの位置情報をNACに(メッセージを介して)報告する。したがって、ブロック1502において、NACは、位置情報を受信し、UTLDB(たとえば、ネットワークノードまたは何らかの他の適切なエンティティ)の中の情報を更新する。
何らかの時点において(たとえば、コアネットワークからデータが到着した後で)、CNCPは、CNCPのもとにあるNACのすべてにページングメッセージを送信する。したがって、ブロック1504において、NACは、UTのためのページングメッセージを受信し、データベースにクエリすることによってUTの位置を決定する。
本開示のいくつかの態様によれば、ページングメッセージを実際にUTへ配信できるNACのみが、over the airでページングメッセージを送信する。このようにして、ページング負荷は、上で論じられたページフラッディング技法と比較すると減らされ得る。したがって、ブロック1506において、NACは最初に、(たとえば、これらの衛星のビームのうちの1つの中にUTが現在位置しているかどうかを決定することによって)NACの衛星のいずれかがUTにページングできるかどうかを決定する。ページングできる場合、ブロック1508において、NACは、適切な衛星ビームを特定し、そのビームを介してページングメッセージをUTに送信する。
NACの衛星のいずれもがUTにページングできない場合、ブロック1510において、NACは、ページングメッセージをUTへ実際に配信できる別のNAC(たとえば、近隣のSNPの中の)を特定し得る。この場合、NACはメッセージを他のNACへ(たとえば、図6に示されるNAC間インターフェース638を通じて)転送する。
ブロック1512において、NACは、ページングエリア更新を実行して特別なページングエリア識別情報を報告するように、重複するカバレッジのエリアの中にあるUTに命令し得る。この特別なページングエリア識別情報を受信すると、CNCPは、UTの位置において重複するすべてのページングエリアを含むページングエリアリストをUTに割り当てる。有利なことに、UTは、重複領域の中で異なるPAを検出するときにPAU手順を回避することが可能であり得る。したがって、ページング負荷は減らされ得る。
ブロック1514において、UTが第2のNACのカバレッジエリアへ完全に移動したことを第1のNACが検出するとき、第1のNACは再アタッチ手順を実行するようにUTに命令し得る。この場合、UTは新しい接続を要求し、新しいCNCPに接続される。アタッチ手順が完了すると、UTのためのCNUPも更新される。
これらおよび他の動作がここで、図16〜図20を参照してより詳細に説明される。図16、図17、図19、および図20は呼フローを示すが、図18はSNP間の通信フローを示す。
SNP内ページング
図16は、単一のSNPのもとにとどまるUTのページングの例を示す。呼フローは、UT1602とSNP1604とを含む衛星通信システムの文脈において論じられる。SNP1604は、第1のNAC(NAC1)1606、第2のNAC(NAC2)1608、第3のNAC(NAC3)1610、UTLDB1612、およびCNCP1614を含む。UT1602は、図1のUT400またはUT401の例である。SNP1604は、図1のSNP200またはSNP201の例である。NAC1606〜1610は、図6のNAC618の例である。UTLDB1612は、図6のUTLDB636の例である。CNCP1614は、図6のCNCP608の例である。他の実装形態では他の構成要素が使用され得る。
以下の動作の1つまたは複数が実行され得る。第1の動作(1)において、以前の接続管理時間において、UT1602が、自身の位置および動きの情報を、UT1602が接続される第1のNAC1606へ提供する。第2の動作(2)および第3の動作(3)において、第1のNAC1606が、最新の位置および動きの情報を用いてUTLDB1612を更新する。第4の動作(4)において、UT1602がアイドルモードに遷移し、UT1602と衛星のいずれかが動くことで、UT1602が異なる衛星の中のセルを選択する。この時点で、UT1602は第2のNAC1608のカバレッジの中にある。第5の動作(5)において、UT1602が同じSNP1604によってサービスされている(これによりPAは同じままである)ので、UT1602はPA更新手順を実行する必要がない。第6の動作(6)において、CNCP1614が、UT1602のためのパケットがネットワークから到着したことに基づいて、UT1602にページングする。第7の動作(7)および第8の動作(8)において、第1のNAC1606が、UTLDB1612からUT1602の最新の位置および動きの情報を取り出す。UT1602が静止しているUTである場合、第1のNAC1606はUT1602の位置および動きの情報をキャッシュし得る。第9の動作(9)において、第1のNAC1606が、第1のNAC1606によって制御されるいずれの衛星によってもUT1602はサービスされ得ないと決定する。この決定は、UTの位置が(たとえば、UTLDB1612から)知られているので行われ得る。その結果、第1のNAC1606はUT1602をページングしない。これはページング負荷を減らす。第10から第13の動作(10)〜(13)において、第2のNAC1608および第3のNAC1610はまた、UT1602の位置および動きの情報を取り出す。第14の動作(14)および第15の動作(15)において、第2のNAC1608および第3のNAC1610は、その特定のNACによって制御される衛星の1つまたは複数のセルによってUT1602がサービスされ得ると決定する。その結果、第2のNAC1608および第3のNAC1610は各々、その特定のNACによって制御される衛星の1つまたは複数のセルのページングチャネルを通じて、UT
1602にページングする。
ページングエリア更新
図17は、例示的なページングエリア更新(PAU)を示す。呼フローは、UT1702、第1のSNP(SNP1)1704、および第2のSNP(SNP2)1706を含む衛星通信システムの文脈において論じられる。第1のSNP1704は、第1のNAC(NAC1)1708、第1のUTLDB(UTLDB1)1710、およびCNCP(CNCP1)1712を含む。第2のSNP1706は、第2のNAC(NAC2)1714および第2のUTLDB(UTLDB2)1716を含む。UT1702は、図1のUT400またはUT401の例である。SNP1704および1706は、図1のSNP200またはSNP201の例である。NAC1708および1714は、図6のNAC618の例である。UTLDB1710および1716は、図6のUTLDB636の例である。CNCP1712は、図6のCNCP608の例である。他の実装形態では他の構成要素が使用され得る。
以下の動作の1つまたは複数が実行され得る。第1の動作(1)において、UT1702が、第1のSNP1704の中に位置する第1のNAC1708からSIBを受信する。SIBはページングエリアをPAI1として指定し、これは、UT1702が受信しているPAIと同じである。第2の動作(2)において、UT1702と衛星のいずれかが動くことで、UT1702が異なる衛星の中のセルを選択する。第3の動作(3)において、UT1702が現在の選択されたセルのSIBを受信する。このSIBはページングエリアをPAI2として指定する。したがって、第4の動作(4)において、現在のセルの中でUT1702によって見られるページングエリアPAI2は、以前のページングエリアPAI1と異なる。このことが、PA更新手順をトリガする。その結果、第5の動作(5)において、UT1702が無線接続確立手順を実行する。第2のSNP1706の中の第2のNAC1714は、UT1702が登録されている第1のSNP1704の中のCNCP1712に、UT1702を接続する。第6の動作(6)において、UT1702が、UTの新しいページングエリアをPAI2として示すページングエリア更新要求メッセージをCNCP1712に送信する。第7の動作(7)においいて、CNCP1がページングエリア更新受入れメッセージにより応答する。第8の動作(8)において、UT1702が、位置および動き情報更新メッセージを第2のNAC1714に送信する。第9の動作(9)において、第2のNAC1714が、第2のUTLDB1716を用いてUT1702の位置および動きの情報を更新する。第10の動作(10)において、第2のUTLDB1716が、位置および動きの情報の更新を第2のNAC1714に対して確認する。
SNPにまたがる接続
本明細書において論じられるように、UTは、あるSNPのもとにあるサービスから異なるSNPのもとにあるサービスに移り得る。たとえば、図17の呼フローでは、UT1702は第1のSNP1704から第2のSNP1706に移った。図18は、ホームSNP1804から新しいサービングSNP1806(たとえば、SNPカバレッジが重複するエリアの中の)にUT1802が移ったことをグラフィカルに示している。この場合、UT1802は、ある期間、新しいサービングSNP1806を介してホームSNP1804のCNUP1808と通信し得る。たとえば、それぞれ図17の第6の動作(6)および第7の動作(7)における、ページングエリア更新要求およびページングエリア更新受入れのルーティングは、SNPをまたがるものである。図18に示されるように、SNP1804および1806は、SNP1804と1806との間の仮想プライベートネットワーク(VPN)トンネル1810を介してSNP間通信をルーティングし得る。
SNPの再配置
図19は、異なるSNPへのUTの再配置の例を示す。呼フローは、UT1902、第1のSNP(SNP1)1904、および第2のSNP(SNP2)1906を含む衛星通信システムの文脈において論じられる。第1のSNP1904は、第1のNAC(NAC1)1908および第1のCNCP(CNCP1)1910を含む。第2のSNP1906は、第2のNAC(NAC2)1912、UTLDB(UTLDB2)1914、および第2のCNCP(CNCP2)1916を含む。UT1902は、図1のUT400またはUT401の例である。SNP1904および1906は、図1のSNP200またはSNP201の例である。NAC1908および1912は、図6のNAC618の例である。UTLDB1914は、図6のUTLDB636の例である。CNCP1910および1916は、図6のCNCP608の例である。他の実装形態では他の構成要素が使用され得る。
簡単には、図19の例では、第2のSNP1906の中の第2のNAC1912が、UT1902(静止していないUT)が第1のSNP1904に移動したときに再アタッチを実行するようにUT1902に命令する。これは、新たに定義された原因値を有する無線接続解放メッセージを送信することによって達成され得る。UT1902が再アタッチを試みるとき、第2のNAC1912はUT1902を第2のCNCP1916に接続する。
以下の動作の1つまたは複数が実行され得る。初期状態に対応する第1の動作(1)において、UT1902は第2のNAC1912に接続される。したがって、UT1902は、自身の位置および動きを定期的に第2のNAC1912へ報告する。しかしながら、UTのホームSNPは第1のSNP1904である。すなわち、UT1902にサービスする第1のCNCP1910および対応するCNUP(図示されず)は第1のSNP1904の中にあり、UTのトラフィックは第2のSNP1906から第1のSNP1904に(たとえば、図16に示されるようなVPNトンネルを介して)トンネリングされる。UT1902のIPアドレスは、第1のSNP1904の中のCNUPによって割り当てられる。
第2の動作(2)において、第2のNAC1912は、UT1902が第2のSNP1906のカバレッジエリアへと十分に移動したと決定する。その結果、第2のNAC1912は再アタッチ手順を開始することを選ぶ。第3の動作(3)において、第2のNAC1912は、再アタッチという原因を有する無線接続解放メッセージ(たとえば、mobilityReAttachRequired)をUT1902に送信する。第4の動作(4)において、UT1902は、アタッチ手順を実行し、この手順の一部として、第2のSNP1906はUT1902のホームSNPになる。言い換えると、UT1902は、第1のCNCP1910および第2のSNP1906の中のCNUP(図示されず)と関連付けられ、第2のSNP1906の中のCNUPから新しいIPアドレスも受信する。
SNP間ページング
NACは、UTがPAUを実行することが要求されないPAのリストをUTに提供し得る。これは、特別なPAIを用いてPAUを実行するようにUTに命令することによって(たとえば、新たに定義された原因値を有する無線接続解放メッセージを送信することによって)達成され得る。ここで、CNCPは、この特別なPAIを有するPAU要求メッセージを受信すると、PAの所望のセットをUTに送信するように構成され得る。
本明細書において論じられるように、NACは、NACがページングのときにUTに到達できる場合、近隣のSNPの中の別のNACにページングメッセージを転送し得る。これは、NAC-NACのインターフェース(たとえば、図6のNAC間I/F638)上で新しいメッセージを導入することによって達成され得る。このメッセージはNAC間ページングと名付けられ得る。いくつかの実装形態では、ページングメッセージの複数の転送を減らすために、M個の有効なNAC(すなわち、衛星を制御するNAC)のうちでk番目のNACのみがこの転送を実行する。ここで、k=(CNTI mod 1024) mod Nである。
図20は、別のSNPのもとでUTをページングする例を示す。呼フローは、UT2002、第1のSNP(SNP1)2004、および第2のSNP(SNP2)2006を含む衛星通信システムの文脈において論じられる。第1のSNP2004は、第1のNAC(NAC1)2008、第2のNAC(NAC2)2010、UTLDB2012、およびCNCP2014を含む。第2のSNP2006は第3のNAC(NAC3)2016を含む。UT2002は、図1のUT400またはUT401の例である。SNP2004および2006は、図1のSNP200またはSNP201の例である。NAC2008、2010、および2016は、図6のNAC618の例である。UTLDB2012は、図6のUTLDB636の例である。CNCP2014は、図6のCNCP608の例である。他の実装形態では他の構成要素が使用され得る。
以下の動作の1つまたは複数が実行され得る。第1の動作(1)において、以前の接続管理時間において、UT2002が、自身の位置および動きの情報を、自身が接続される第1のNAC2008へ提供する。第2の動作(2)および第4の動作(4)において、第1のNAC2008が、最新の位置および動きの情報を用いてUTLDB2012を更新する。したがって、第1のNAC2008は、UT2002が重複するSNPエリアの中にあるかどうかを知る。第3の動作(3)において、第1のNAC2008は、特別なPAI(XYZ)を用いてPAUを実行するようにUT2002に命令する。第5の動作(5)において、UT2002は、PAU要求メッセージをCNCP2014に送信する。第6の動作(6)において、CNCP2014は、PAU受入れメッセージにより応答し、PAI1およびPAI2という2つのPAIを含むPAIリストを提供する。
第7の動作(7)において、UT2002はアイドルモードに遷移する。続いて、第8の動作(8)において、UT2002は新しいSNP(SNP2)によってサービスされる。しかしながら、新しいPAのPAIがUTのPAIリストの中にあるので、UT2002はPA更新手順を実行する必要がない(ブロック2018)。第9の動作(9)において、CNCP2014が、UT2002のためのパケットがネットワークから到着したことに基づいて、UT2002にページングすることを決める。第10から第12の動作(10)〜(12)において、第1のNAC2008は、UTの情報を取り出し、UT2002にページングしないことを決める。第13の動作(13)および第14の動作(14)において、第2のNAC2010はまた、UTの位置および動きの情報を取り出し、第2のSNP2006の中に位置する第3のNAC2016がUT2002に到達できると決定する。第15の動作(15)において、第2のNAC2010は、NAC間インターフェースを通じてNAC間ページングメッセージを第3のNAC2016に提供する。第16の動作(16)において、第3のNAC2016はページングメッセージをUT2002に配信する。
第1の例示的な装置
図21は、本開示の1つまたは複数の態様に従って通信するように構成された装置2100の例示的なハードウェア実装形態のブロック図を示す。たとえば、装置2100は、NAC、SNP、衛星、UT、または衛星通信をサポートする何らかの他のタイプのデバイス内で、具現化し、または実装され得る。様々な実装形態では、装置2100は、ゲートウェイ、地上局、車両部品、または回路を有する任意の他の電子デバイス内で、具現化するか、または実装され得る。
装置2100は、通信インターフェース2102(たとえば、少なくとも1つのトランシーバ)、記憶媒体2104、ユーザインターフェース2106、メモリデバイス2108、および処理回路2110(たとえば、少なくとも1つのプロセッサ)を含む。様々な実装形態では、ユーザインターフェース2106は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、タッチスクリーンディスプレイ、またはユーザから入力を受け、もしくはユーザへ出力を送るためのいくつかの他の回路のうちの1つまたは複数を含み得る。
これらの構成要素は、図21において接続線によって一般に表される、シグナリングバスまたは他の適切な構成要素を介して互いに結合され、かつ/または互いに電気通信するように配置され得る。シグナリングバスは、処理回路2110の具体的な適用例および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。シグナリングバスは、通信インターフェース2102、記憶媒体2104、ユーザインターフェース2106、およびメモリデバイス2108の各々が、処理回路2110に結合され、かつ/または処理回路2110と電気通信するように、様々な回路を一緒につなぐ。シグナリングバスはまた、タイミングソース、周辺装置、電圧調整器、および電力管理回路などの様々な他の回路(図示せず)をつなぎ得るが、これらの回路は当技術分野でよく知られており、したがって、これ以上は説明されない。
通信インターフェース2102は、伝送媒体を通じて他の装置と通信するための手段を提供する。いくつかの実装形態では、通信インターフェース2102は、ネットワークの中の1つまたは複数の通信デバイスに対する双方向での情報の通信を円滑にするように適合された、回路および/またはプログラミングを含み得る。いくつかの実装形態では、通信インターフェース2102は、有線ベースの通信のために構成され得る。いくつかの実装形態では、通信インターフェース2102は、ワイヤレス通信システム内でのワイヤレス通信のために、図21に示されるような1つまたは複数のアンテナ2112に結合され得る。通信インターフェース2102は、1つまたは複数のスタンドアロンの受信機および/または送信機、ならびに1つまたは複数のトランシーバを用いて構成され得る。示される例では、通信インターフェース2102は送信機2114と受信機2116を含む。通信インターフェース2102は、受信するための手段および/または送信する手段の一例として機能する。
メモリデバイス2108は、1つまたは複数のメモリデバイスを表し得る。示されるように、メモリデバイス2108は、ページング関連の情報および/または位置関連の情報2118を、装置2100によって使用される他の情報とともに維持し得る。いくつかの実装形態では、メモリデバイス2108および記憶媒体2104は、共通のメモリ構成要素として実装される。メモリデバイス2108はまた、処理回路2110、または装置2100のいくつかの他の構成要素によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。
記憶媒体2104は、プロセッサ実行可能コードもしくは命令(たとえば、ソフトウェア、ファームウェア)、電子データ、データベース、または他のデジタル情報などのプログラミングを記憶するための、1つまたは複数のコンピュータ可読、機械可読、および/またはプロセッサ可読のデバイスを表し得る。記憶媒体2104はまた、プログラミングを実行するときに処理回路2110によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。記憶媒体2104は、ポータブル記憶デバイスまたは固定式記憶デバイス、光学記憶デバイス、およびプログラミングを記憶するかまたは収容するかまたは搬送することが可能な様々な他の媒体を含む、汎用または専用プロセッサによってアクセスされることが可能な任意の利用可能な媒体であり得る。
限定ではなく例として、記憶媒体2104は、磁気記憶デバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタル多用途ディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(たとえば、カード、スティック、またはキードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、およびコンピュータによってアクセスされ得るとともに読み取られ得るソフトウェアおよび/または命令を記憶するための任意の他の好適な媒体を含み得る。記憶媒体2104は、製造品(たとえば、コンピュータプログラム製品)の中で具現化され得る。例として、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料の中のコンピュータ可読媒体を含み得る。上記のことに鑑みて、いくつかの実装形態では、記憶媒体2104は、非一時的(たとえば、有形の)記憶媒体であり得る。
記憶媒体2104は、処理回路2110が記憶媒体2104から情報を読み取り、かつ記憶媒体2104に情報を書き込むことができるように、処理回路2110に結合され得る。すなわち、記憶媒体2104は、少なくとも1つの記憶媒体が処理回路2110と一体である例および/または少なくとも1つの記憶媒体が処理回路2110から分離されている例(たとえば、装置2100の中に存在する例、装置2100の外部に存在する例、複数のエンティティにわたって分散される例など)を含めて、記憶媒体2104が少なくとも処理回路2110によってアクセス可能であるように処理回路2110に結合され得る。
記憶媒体2104によって記憶されているプログラミングは、処理回路2110によって実行されると、処理回路2110に、本明細書において説明される様々な機能および/または処理動作のうちの1つまたは複数を実行させる。たとえば、記憶媒体2104は、処理回路2110の1つまたは複数のハードウェアブロックにおける動作を調整するように、ならびにそれらのそれぞれの通信プロトコルを利用するワイヤレス通信に通信インターフェース2102を利用するように構成された、動作を含み得る。
処理回路2110は一般に、記憶媒体2104に記憶されたそのようなプログラミングの実行を含む処理のために適合される。本明細書において使用される「コード」または「プログラミング」という用語は、ソフトウェアと呼ばれるか、ファームウェアと呼ばれるか、ミドルウェアと呼ばれるか、マイクロコードと呼ばれるか、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、またはそれ以外で呼ばれるかにかかわらず、限定はされないが、命令、命令セット、データ、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、プログラミング、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、手順、関数などを含むように広く解釈されなければならない。
処理回路2110は、データを取得し、処理し、および/または送信し、データのアクセスおよび記憶を制御し、命令を出し、所望の動作を制御するように構成される。処理回路2110は、少なくとも1つの例において適切な媒体によって与えられる所望のプログラミングを実装するように構成される回路を含み得る。たとえば、処理回路2110は、1つまたは複数のプロセッサ、1つまたは複数のコントローラ、および/または実行可能なプログラミングを実行するように構成される他の構造として実装され得る。処理回路2110の例は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理構成要素、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別のハードウェア構成要素、または本明細書において説明される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを含み得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、ならびに任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンを含み得る。処理回路2110はまた、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、いくつかのマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、ASICおよびマイクロプロセッサ、または任意の他の数の様々な構成などのコンピューティング構成要素の組合せとして実装され得る。処理回路2110のこれらの例は例示のためのものであり、本開示の範囲内の他の適切な構成も企図される。
本開示の1つまたは複数の態様によれば、処理回路2110は、本明細書において説明される装置のいずれかもしくはすべてのための、特徴、プロセス、機能、動作、および/またはルーチンのいずれかもしくはすべてを実行するように適合され得る。たとえば、処理回路2110は、図1〜図20および図22〜図30に関して説明されたステップ、機能、および/または処理のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。本明細書では、処理回路2110に関する「適合される」という用語は、処理回路2110が、本明細書において説明される様々な特徴に従った特定のプロセス、機能、動作、および/またはルーチンを実行するように構成されること、そのように使用されること、そのように実装されること、および/またはそのようにプログラムされることのうちの1つまたは複数を指し得る。
処理回路2110は、図1〜図20および図22〜図30に関して説明された動作のうちの1つまたは複数を実行するための手段(たとえば、そのための構造)として機能する特定用途向け集積回路(ASIC)などの、特別なプロセッサであり得る。処理回路2110は、送信するための手段および/または受信するための手段の一例として機能し得る。様々な実装形態では、処理回路2110は、図2のSNPコントローラ250の機能を組み込み得る。
装置2100の少なくとも1つの例によれば、処理回路2110は、メッセージを受信するための回路/モジュール2120、NACがUTにページングできるかどうかを決定するための回路/モジュール2122、転送するための回路/モジュール2124、UTから受信するための回路/モジュール2126、記憶するための回路/モジュール2128、クエリするための回路/モジュール2130、位置を決定するための回路/モジュール2132、廃棄するための回路/モジュール2134、送信するための回路/モジュール2136、サービスが許可されるかどうかを決定するための回路/モジュール2138、UTが移動したと決定するための回路/モジュール2140、または維持するための回路/モジュール2142のうちの1つまたは複数を含み得る。様々な実装形態において、メッセージを受信するための回路/モジュール2120、NACがUTにページングできるかどうかを決定するための回路/モジュール2122、転送するための回路/モジュール2124、UTから受信するための回路/モジュール2126、記憶するための回路/モジュール2128、クエリするための回路/モジュール2130、位置を決定するための回路/モジュール2132、廃棄するための回路/モジュール2134、送信するための回路/モジュール2136、サービスが許可されるかどうかを決定するための回路/モジュール2138、UTが移動したと決定するための回路/モジュール2140、または維持するための回路/モジュール2142は、少なくとも一部、図2のSNPコントローラ250に対応し得る。
メッセージを受信するための回路/モジュール2120は、たとえば、別の装置(たとえば、ネットワークエンティティ)からメッセージを受信することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体2104に記憶された、メッセージを受信するためのコード2144)を含み得る。いくつかの実装形態では、メッセージはページングメッセージである。最初に、メッセージを受信するための回路/モジュール2120は、受信された情報を取得する。たとえば、メッセージを受信するための回路/モジュール2120は、通信インターフェース2102(たとえば、PSTNインターフェースまたはSNPインターフェース)、メモリデバイス2108、または何らかの他の構成要素などの、装置2100の構成要素からこの情報を取得し得る。別の例として、メッセージを受信するための回路/モジュール2120は、情報を送信したデバイス(たとえば、ネットワークエンティティ)から直接情報を受信し得る。いくつかの実装形態では、メッセージを受信するための回路/モジュール2120は、メモリデバイス2108の中の値のメモリ位置を特定し、その位置の読取りを呼び出す。いくつかの実装形態では、メッセージを受信するための回路/モジュール2120は、受信された情報を処理(たとえば、復号)する。メッセージを受信するための回路/モジュール2120は、受信された情報を出力する(たとえば、受信された情報をメモリデバイス2108に記憶し、または情報を装置2100の別の構成要素に送信する)。いくつかの実装形態では、通信インターフェース2102は、メッセージを受信するための回路/モジュール2120および/またはメッセージを受信するためのコード2144を含む。いくつかの実装形態では、メッセージを受信するための回路/モジュール2120は、メッセージを受信するように通信インターフェース2102(たとえば、トランシーバまたは受信機)を制御するように構成される。
NACがUTにページングできるかどうかを決定するための回路/モジュール2122は、たとえば、特定のNACが特定のUTにページングできるかどうかを決定することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体2104に記憶された、NACがUTにページングできるかどうかを決定するためのコード2146)を含み得る。いくつかの実装形態では、NACがUTをページングできるかどうかを決定するための回路/モジュール2122は、図23に記載された動作を実行する。いくつかの実装形態では、NACがUTをページングできるかどうかを決定するための回路/モジュール2122は、図25に記載された動作を実行する。いくつかの実装形態では、NACがUTをページングできるかどうかを決定するための回路/モジュール2122は、図25に記載された動作を実行するための回路/モジュールおよび/またはコードを備える。たとえば、いくつかの実装形態では、エフェメリス情報を決定するための回路/モジュール(および/またはコード)は、エフェメリス情報を記憶するメモリにアクセスし、(たとえば、1つの衛星または複数の衛星のための)情報を取り出し、情報を別の回路/モジュールまたは機能に提供する。いくつかの実装形態では、エフェメリス情報を決定するための回路/モジュール(および/またはコード)は、(たとえば、ネットワークインターフェースを介して)別のエンティティから情報を受信する。いくつかの実装形態では、UTの位置を決定するための回路/モジュール(および/またはコード)は、位置を決定するための回路/モジュール2132の機能を含む。いくつかの実装形態では、UTが衛星のビームの範囲内にある(すなわち、ビームのカバレッジエリアの範囲内にある)かどうかを決定するための、または、UTがそのビームの範囲内にある衛星を特定するための回路/モジュール(および/またはコード)は、決定されたエフェメリス情報および決定された位置の指示を受信し、UTが特定の衛星のビームの範囲内にあるかどうかをUTの位置に基づいて決定し、またはUTをカバーするビームを有する衛星を特定し、次いで、この決定の指示を(たとえば、本明細書において論じられる方式で)出力する。いくつかの態様では、この指示は衛星の識別子であり得る。いくつかの実装形態では、NACが衛星を制御すると決定するための回路/モジュール(および/またはコード)は、衛星を示すものを受信し、(たとえば、メモリを読み取る、ネットワークから指示を受信することなどによって)衛星を制御するNACを特定し、特定のNACが衛星を制御するかどうかの指示を出力する。
転送するための回路/モジュール2124は、たとえば、メッセージをNACに転送することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体2104に記憶された、転送するためのコード2148)を含み得る。いくつかの実装形態では、メッセージはページングメッセージである。最初に、転送するための回路/モジュール2124は、転送されるべき情報を取得する。たとえば、転送するための回路/モジュール2124は、通信インターフェース2102(たとえば、PSTNインターフェースまたはSNPインターフェース)、メモリデバイス2108、メッセージを受信するための回路/モジュール2120、または何らかの他の構成要素などの、装置2100の構成要素からこの情報を取得し得る。いくつかの実装形態では、転送するための回路/モジュール2124は、メモリデバイス2108の中の値のメモリ位置を特定し、その位置の読取りを呼び出す。いくつかの実装形態では、転送するための回路/モジュール2124は、受信された情報を処理(たとえば、再フォーマット)する。転送するための回路/モジュール2124は、受信された情報を出力する。たとえば、転送するための回路/モジュール2124は、受信された情報をメモリデバイス2108に記憶し、または、情報を装置2100の別の構成要素(たとえば、デジタルサブシステム、RFサブシステム、またはSNPインターフェース)に送信し得る。いくつかの実装形態では、通信インターフェース2102は、転送するための回路/モジュール2124および/または転送するためのコード2148を含む。いくつかの実装形態では、転送するための回路/モジュール2124は、メッセージを転送するように通信インターフェース2102(たとえば、トランシーバ、受信機、または送信機)を制御するように構成される。
UTから受信するための回路/モジュール2126は、たとえば、ユーザ端末から情報を受信することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体2104に記憶された、UTから受信するためのコード2150)を含み得る。いくつかの実装形態では、情報はUTの位置情報である。いくつかの実装形態では、情報はPAUメッセージである。最初に、UTから受信するための回路/モジュール2126は、受信された情報を取得する。たとえば、UTから受信するための回路/モジュール2126は、通信インターフェース2102(たとえば、デジタルサブシステムまたはRFサブシステム)、メモリデバイス2108、または何らかの他の構成要素などの、装置2100の構成要素からこの情報を取得し得る。別の例として、UTから受信するための回路/モジュール2126は、ユーザ端末からの情報を中継したデバイス(たとえば、衛星)から直接情報を受信し得る。いくつかの実装形態では、UTから受信するための回路/モジュール2126は、メモリデバイス2108の中の値のメモリ位置を特定し、その位置の読取りを呼び出す。いくつかの実装形態では、UTから受信するための回路/モジュール2126は、受信された情報を処理(たとえば、復号)する。UTから受信するための回路/モジュール2126は、受信された情報を出力する(たとえば、受信された情報をメモリデバイス2108に記憶し、または情報を装置2100の別の構成要素に送信する)。いくつかの実装形態では、通信インターフェース2102は、UTから受信するための回路/モジュール2126および/またはUTから受信するためのコード2150を含む。いくつかの実装形態では、UTから受信するための回路/モジュール2126は、情報を受信するように通信インターフェース2102(たとえば、トランシーバまたは受信機)を制御するように構成される。
記憶するための回路/モジュール2128は、たとえば、情報をデータベースに記憶することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体2104に記憶された、記憶するためのコード2152)を含み得る。いくつかの実装形態では、情報は位置情報である。最初に、記憶するための回路/モジュール2128は、記憶されるべき情報を取得する。たとえば、記憶するための回路/モジュール2128は、通信インターフェース2102(たとえば、デジタルサブシステムまたはRFサブシステム)、メモリデバイス2108、UTから受信するための回路/モジュール2126、または何らかの他の構成要素などの、装置2100の構成要素からこの情報を取得し得る。いくつかの実装形態では、記憶するための回路/モジュール2128は、メモリデバイス2108の中の値のメモリ位置を特定し、その位置の読取りを呼び出す。いくつかの実装形態では、記憶するための回路/モジュール2128は、受信された情報を処理(たとえば、再フォーマット)する。記憶するための回路/モジュール2128は次いで、受信された情報をメモリデバイス2108に記憶し、または情報を装置2100の別の構成要素に送信する。
クエリするための回路/モジュール2130は、たとえば、データベースにクエリすることに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体2104に記憶された、クエリするためのコード2154)を含み得る。いくつかの実装形態では、情報は位置情報である。最初に、クエリするための回路/モジュール2130は、クエリされるべき情報を特定する。たとえば、クエリするための回路/モジュール2130は、通信インターフェース2102、メモリデバイス2108、または何らかの他の構成要素などの装置2100の構成要素から、UTの識別子を取得し得る。いくつかの実装形態では、クエリするための回路/モジュール2130は、メモリデバイス2108の中の値のメモリ位置を特定し、その位置の読取りを呼び出す。いくつかの実装形態では、クエリするための回路/モジュール2130は、UTの識別子を使用して、メモリからそのUTと関連付けられる情報を取り出す。記憶するための回路/モジュール2128は次いで、メモリデバイス2108から読み取られた情報を出力する(たとえば、装置2100の別の構成要素に情報を送信する)。
位置を決定するための回路/モジュール2132は、たとえば、UTの動きを示す情報に基づいてUTの位置を決定することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体2104に記憶された、位置を決定するためのコード2156)を含み得る。いくつかの実装形態では、位置を決定するための回路/モジュール2132は、以前の初期点(UT位置)、UT速度、何らかの他のパラメータ、またはこれらのパラメータの組合せに基づいて、UTが見積もられた経路(たとえば、測地弧)の上でどこにあることが予想されるかを決定し得る。位置を決定するための回路/モジュール2132は次いで、位置の指示を出力し得る(たとえば、装置2100の別の構成要素に情報を送信し得る)。
廃棄するための回路/モジュール2134は、たとえば、位置情報を廃棄することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体2104に記憶された、廃棄するためのコード2158)を含み得る。いくつかの実装形態では、廃棄するための回路/モジュール2134は、位置測定結果が古すぎることをタイミング情報が示すと決定し得る。たとえば、廃棄するための回路/モジュール2134は、タイミング情報によって示される時間と現在の時間との差を決定し、次いでこの差を閾値と比較し得る。廃棄するための回路/モジュール2134は次いで、位置情報をメモリから削除し、または無効なもの、割り振られていないものなどとして、その情報をマークし得る。
送信するための回路/モジュール2136は、たとえば、情報(たとえば、データ)を別の装置(たとえば、UT)に送信することに関するいくつかの機能を実行するように適合される回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体2104に記憶されている送信するためのコード2160)を含み得る。いくつかの実装形態では、情報は閾値(たとえば、位置報告を制御するために使用される)である。いくつかの実装形態では、情報はメッセージである。いくつかの実装形態では、情報はリストである。最初に、送信するための回路/モジュール2136は、(たとえば、メモリデバイス2108、または何らかの他の構成要素から)送信されるべき情報を取得する。次いで、送信するための回路/モジュール2136は、(たとえば、メッセージ中で、プロトコルに従って、など)送信するために情報をフォーマットし得る。次いで、送信するための回路/モジュール2136は、ワイヤレス通信媒体を介して(たとえば、衛星シグナリングを介して)情報を送信させる。この目的で、送るための回路/モジュール2136は、送信のために、データを通信インターフェース2102(たとえば、デジタルサブシステムまたはRFサブシステム)または何らかの他の構成要素に送信し得る。いくつかの実装形態では、通信インターフェース2102は、送信するための回路/モジュール2136および/または送信するためのコード2160を含む。いくつかの実装形態では、送信するための回路/モジュール2136は、情報を送信するように通信インターフェース2102(たとえば、トランシーバまたは送信機)を制御するように構成される。
サービスが許可されるかどうかを決定するための回路/モジュール2138は、たとえば、サービスがユーザ端末に対して許可されるかどうかを決定することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体2104に記憶された、サービスが許可されるかどうかを決定するためのコード2162)を含み得る。いくつかの実装形態では、サービスが許可されるかどうかを決定するための回路/モジュール2138は、基準を取得し得る。たとえば、サービスが許可されるかどうかを決定するための回路/モジュール2138は、エリア制約を特定し得る。エリア制約の例は、国の制約(たとえば、どのUTが異なる国におけるサービスを許可されているかを示す)、定められた地理的エリア、法的エリア、または何らかの他の適切なエリア関連の制約を含む。加えて、サービスが許可されるかどうかを決定するための回路/モジュール2138は、(たとえば、UTからの報告に基づいて)UTの現在の位置を決定し得る。この場合、サービスが許可されるかどうかを決定するための回路/モジュール2138は、UT位置をエリア制約(たとえば、国の制約など)と比較して、サービスがUTに提供され得るかどうかを決定する。サービスが許可されるかどうかを決定するための回路/モジュール2138は次いで、この決定の指示を(たとえば、メモリデバイス2108または装置2100の何らかの別の構成要素に)出力し得る。
UTが移動したと決定するための回路/モジュール2140は、たとえば、UTがあるSNPのカバレッジから別のSNPのカバレッジへ移動したと決定することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体2104に記憶された、UTが移動したと決定するためのコード2164)を含み得る。いくつかの実装形態では、UTが移動したと決定するための回路/モジュール2140は、(たとえば、本明細書において論じられるように)UTの位置を決定する。位置を決定するための回路/モジュール2132は次いで、(たとえば、エフェメリス情報から)その位置においてどの衛星がカバレッジを提供するかを決定し得る。次に、位置を決定するための回路/モジュール2132は、(たとえば、テーブルおよび/またはエフェメリス情報から)それらの衛星を制御するSNPを特定する。最後に、位置を決定するための回路/モジュール2132は、この決定の指示を(たとえば、メモリデバイス2108または装置2100の何らかの別の構成要素に)出力する。
維持するための回路/モジュール2142は、たとえば、ページングエリアのリストを維持することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体2104に記憶された、維持するためのコード2166)を含み得る。いくつかの実装形態では、このリストは、UTがどこでPAUを実行する必要がないかを示す。いくつかの実装形態では、維持するための回路/モジュール2142は、重複するカバレッジのエリアを特定し、(UT位置に基づいて)UTがそれらのエリアのいずれかの中にあるかどうかを決定する。その中にある場合、維持するための回路/モジュール2142は、記憶されるべき対応するページングエリアのリストを取得する。いくつかの実装形態では、維持するための回路/モジュール2142は、リストを処理する(たとえば、再フォーマットする)。維持するための回路/モジュール2142は次いで、リストをメモリデバイス2108に記憶し、または情報を装置2100の別の構成要素に送信する。
上述のように、記憶媒体2104によって記憶されているプログラミングは、処理回路2110により実行されると、処理回路2110に、本明細書において説明された様々な機能および/または処理動作のうちの1つまたは複数を実行させる。たとえば、記憶媒体2104は、メッセージを受信するためのコード2144、NACがUTにページングできるかどうかを決定するためのコード2146、転送するためのコード2148、UTから受信するためのコード2150、記憶するためのコード2152、クエリするためのコード2154、位置を決定するためのコード2156、廃棄するためのコード2158、送信するためのコード2160、サービスが許可されるかどうかを決定するためのコード2162、UTが移動したと決定するためのコード2164、または維持するためのコード2166のうちの1つまたは複数を含み得る。
第1の例示的なプロセス
図22は、本開示のいくつかの態様による、通信のためのプロセス2200を示す。プロセス2200は、NAC、SNPまたは何らかの他の適切な装置の中に配置され得る処理回路内で行われ得る。いくつかの実装形態では、プロセス2200は、図2のSNPコントローラ250によって実行される動作を表す。いくつかの実装形態では、プロセス2200は、図21の装置2100によって(たとえば、処理回路2110によって)実行される動作を表す。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス2200は、ページング関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック2202において、装置(たとえば、NAC)がUTのためのページングメッセージを受信する。たとえば、NACは、コアネットワークエンティティからページングメッセージを受信し得る。いくつかの実装形態では、図21のメッセージを受信するための回路/モジュール2120がブロック2202の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21のメッセージを受信するためのコード2144は、ブロック2202の動作を実行するために実行される。
ブロック2204において、装置は、第1のNACがUTをページングできるかどうかを決定する。たとえば、NACは、第1のNACによって制御される衛星のカバレッジエリア内にUTがあるかどうかを決定し得る。いくつかの実装形態では、図21のNACがUTをページングできるかどうかを決定するための回路/モジュール2122がブロック2204の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21のNACがUTをページングできるかどうかを決定するためのコード2146は、ブロック2204の動作を実行するために実行される。
ブロック2206において、装置は、第1のNACがUTをページングできない場合、ページングメッセージを第2のNACに転送する。たとえば、第1のNACは、UTをページングできる衛星を現在制御している第2のNACにページングメッセージを(たとえば、NAC間I/Fを介して)転送し得る。いくつかの実装形態では、図21の転送するための回路/モジュール2124がブロック2206の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21の転送するためのコード2148は、ブロック2206の動作を実行するために実行される。
第2の例示的なプロセス
図23は、本開示のいくつかの態様による、通信のためのプロセス2300を示す。いくつかの実装形態では、プロセス2300は、(たとえば、第1のNACがUTをページングできるかどうかを決定するために)図22のプロセス2200に加えて(たとえば、それとともに)実行され得る。プロセス2300は、NAC、SNP、または何らかの他の好適な装置の中に配置され得る処理回路内で行われ得る。いくつかの実装形態では、プロセス2300は、図2のSNPコントローラ250によって実行される動作を表す。いくつかの実装形態では、プロセス2300は、図21の装置2100によって(たとえば、処理回路2110によって)実行される動作を表す。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス2300は、ページング関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック2302において、装置(たとえば、NAC)は、第1のNACによって制御される衛星のエフェメリス情報を決定する。たとえば、NACは、データベースからこの情報を取り出し得る。いくつかの実装形態では、図21のNACがUTをページングできるかどうかを決定するための回路/モジュール2122がブロック2302の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21のNACがUTをページングできるかどうかを決定するためのコード2146は、ブロック2302の動作を実行するために実行される。
ブロック2304において、装置は、UTの位置を決定する。たとえば、NACは、UTLDBからUTの位置情報を取り出し得る。いくつかの実装形態では、図21の位置を決定するための回路/モジュール2132がブロック2304の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21の位置を決定するためのコード2156は、ブロック2304の動作を実行するために実行される。
ブロック2306において、装置は、UTが衛星のビームの範囲内にあるかどうか(すなわち、UTがビームのカバレッジエリア内にあるかどうか)を決定する。いくつかの態様では、この決定は、ブロック2302において決定されたエフェメリス情報およびブロック2304において決定された位置に基づき得る。いくつかの実装形態では、図21のNACがUTをページングできるかどうかを決定するための回路/モジュール2122がブロック2306の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21のNACがUTにページングできるかどうかを決定するためのコード2146がブロック2306の動作を実行するために実行される。
第3の例示的なプロセス
図24は、本開示のいくつかの態様による、通信のためのプロセス2400を示す。いくつかの実装形態では、プロセス2400は、図22のプロセス2200に加えて(たとえば、それととともに)実行され得る。プロセス2400は、NAC、SNP、または何らかの他の好適な装置の中に配置され得る処理回路内で行われ得る。いくつかの実装形態では、プロセス2400は、図2のSNPコントローラ250によって実行される動作を表す。いくつかの実装形態では、プロセス2400は、図21の装置2100によって(たとえば、処理回路2110によって)実行される動作を表す。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス2400は、ページング関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック2402において、装置(たとえば、NAC)は、第1のNACがUTをページングできるかどうかを決定する。これらの動作は、図2のブロック2204の動作に対応する。いくつかの実装形態では、図21のNACがUTにページングできるかどうかを決定するための回路/モジュール2122がブロック2402の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21のNACがUTにページングできるかどうかを決定するためのコード2146は、ブロック2402の動作を実行するために実行される。
ブロック2404において、第1のNACがUTをページングできない場合、装置は、第2のNACがUTをページングできるかどうかを決定する。たとえば、NACは、図25の動作を実行して、第2のNACがUTをページングできるかどうかを決定し得る。いくつかの実装形態では、図21のNACがUTにページングできるかどうかを決定するための回路/モジュール2122がブロック2404の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21のNACがUTにページングできるかどうかを決定するためのコード2146は、ブロック2404の動作を実行するために実行される。
第4の例示的なプロセス
図25は、本開示のいくつかの態様による、通信のためのプロセス2500を示す。いくつかの実装形態では、プロセス2500は、(たとえば、第2のNACがUTをページングできるかどうかを決定するために)図22のプロセス2200または図24のプロセス2400に加えて(たとえば、それらとともに)実行され得る。プロセス2500は、NAC、SNP、または何らかの他の好適な装置の中に配置され得る処理回路内で行われ得る。いくつかの実装形態では、プロセス2500は、図2のSNPコントローラ250によって実行される動作を表す。いくつかの実装形態では、プロセス2500は、図21の装置2100によって(たとえば、処理回路2110によって)実行される動作を表す。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス2500は、ページング関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック2502において、装置(たとえば、NAC)は、複数の衛星のエフェメリス情報を決定する。たとえば、NACは、データベースからこの情報を取り出し得る。いくつかの実装形態では、図21のNACがUTにページングできるかどうかを決定するための回路/モジュール2122がブロック2502の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21のNACがUTにページングできるかどうかを決定するためのコード2146は、ブロック2502の動作を実行するために実行される。
ブロック2504において、装置は、UTの位置を決定する。たとえば、NACは、UTLDBからUTの位置情報を取り出し得る。いくつかの実装形態では、図21の位置を決定するための回路/モジュール2132がブロック2504の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21の位置を決定するためのコード2156は、ブロック2504の動作を実行するために実行される。
ブロック2506において、装置は、UTがそのビームの範囲内にある、衛星のうちの少なくとも1つを特定する。いくつかの態様では、この特定は、ブロック2502において決定されたエフェメリス情報およびブロック2504において決定された位置に基づき得る。いくつかの実装形態では、図21のNACがUTにページングできるかどうかを決定するための回路/モジュール2122がブロック2506の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21のNACがUTにページングできるかどうかを決定するためのコード2146がブロック2506の動作を実行するために実行される。
ブロック2508において、装置は、第2のNACが特定された少なくとも1つの衛星を制御すると決定する。たとえば、NACは、システムにおけるSNPと衛星との間の現在のマッピングを決定するために、構成データベースを確認し得る。いくつかの実装形態では、図21のNACがUTにページングできるかどうかを決定するための回路/モジュール2122がブロック2508の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21のNACがUTにページングできるかどうかを決定するためのコード2146は、ブロック2508の動作を実行するために実行される。
第5の例示的なプロセス
図26は、本開示のいくつかの態様による、通信のためのプロセス2600を示す。いくつかの実装形態では、プロセス2600は、図22のプロセス2200に加えて(たとえば、それととともに)実行され得る。プロセス2600は、NAC、SNP、または何らかの他の好適な装置の中に配置され得る処理回路内で行われ得る。いくつかの実装形態では、プロセス2600は、図2のSNPコントローラ250によって実行される動作を表す。いくつかの実装形態では、プロセス2600は、図21の装置2100によって(たとえば、処理回路2110によって)実行される動作を表す。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス2600は、ページング関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック2602において、装置(たとえば、NAC)がUTから位置情報を受信する。たとえば、この情報は、UTによって送信される位置報告メッセージに含まれ得る。いくつかの実装形態では、図21のUT2126から受信するための回路/モジュール2126がブロック2602の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21のUTから受信するためのコード2150は、ブロック2602の動作を実行するために実行される。
ブロック2604において、装置は、位置情報をデータベースに記憶する。たとえば、NACは、UTLDBに受信されたUTの位置情報を記憶し得る。いくつかの実装形態では、図21の記憶するための回路/モジュール2128がブロック2604の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21の記憶するためのコード2152は、ブロック2604の動作を実行するために実行される。
任意選択のブロック2606において、装置は、ブロック2604において記憶された位置情報についてデータベースにクエリし得る。たとえば、NACは、サービスが許可されるかどうかを決定するために、または他の目的で、UTの位置情報を取り出して、UTがそのカバレッジエリアの中に入る各衛星を特定し得る。いくつかの実装形態では、図21のクエリするための回路/モジュール2130がブロック2606の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21のクエリするためのコード2154は、ブロック2606の動作を実行するために実行される。
いくつかの態様では、位置情報は、UTの動きを示す情報を含み得る。この場合、任意選択のブロック2608において、装置は、UTの動きを示す情報に基づいて、UTの位置を決定し得る。いくつかの実装形態では、図21の位置を決定するための回路/モジュール2132がブロック2608の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21の位置を決定するためのコード2156は、ブロック2608の動作を実行するために実行される。
いくつかの態様では、位置情報は、UTに対する位置測定結果と関連付けられるタイミング情報を含み得る。この場合、任意選択のブロック2610において、装置は、位置測定結果が古すぎることをタイミング情報が示す場合、位置情報を廃棄し得る。いくつかの実装形態では、図21の廃棄するための回路/モジュール2134がブロック2610の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21の廃棄するためのコード2158は、ブロック2610の動作を実行するために実行される。
第6の例示的なプロセス
図27は、本開示のいくつかの態様による、通信のためのプロセス2700を示す。いくつかの実装形態では、プロセス2700は、図22のプロセス2200に加えて(たとえば、それととともに)実行され得る。プロセス2700は、NAC、SNP、または何らかの他の好適な装置の中に配置され得る処理回路内で行われ得る。いくつかの実装形態では、プロセス2700は、図2のSNPコントローラ250によって実行される動作を表す。いくつかの実装形態では、プロセス2700は、図21の装置2100によって(たとえば、処理回路2110によって)実行される動作を表す。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス2700は、ページング関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック2702において、装置(たとえば、NAC)は、UTによる位置報告を制御することになる少なくとも1つの閾値を決定する。たとえば、NACは、距離ベースの閾値をUTに送信し得る。いくつかの態様では、少なくとも1つの閾値は、アイドルモードに対する第1の閾値と接続モードに対する第2の閾値とを含む。いくつかの実装形態では、図21の位置を決定するための回路/モジュール2132がブロック2702の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21の位置を決定するためのコード2156は、ブロック2702の動作を実行するために実行される。
ブロック2704において、装置は、少なくとも1つの閾値をUTに送信する。いくつかの実装形態では、図21の送信するための回路/モジュール2136がブロック2704の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21の送信するためのコード2160は、ブロック2704の動作を実行するために実行される。
第7の例示的なプロセス
図28は、本開示のいくつかの態様による、通信のためのプロセス2800を示す。いくつかの実装形態では、プロセス2800は、図22のプロセス2200に加えて(たとえば、それととともに)実行され得る。プロセス2800は、NAC、SNP、または何らかの他の好適な装置の中に配置され得る処理回路内で行われ得る。いくつかの実装形態では、プロセス2800は、図2のSNPコントローラ250によって実行される動作を表す。いくつかの実装形態では、プロセス2800は、図21の装置2100によって(たとえば、処理回路2110によって)実行される動作を表す。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス2800は、ページング関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック2802において、装置(たとえば、NAC)がUTから位置情報を受信する。たとえば、この情報は、UTによって送信される位置報告メッセージに含まれ得る。いくつかの実装形態では、図21のUT2126から受信するための回路/モジュール2126がブロック2802の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21のUTから受信するためのコード2150は、ブロック2802の動作を実行するために実行される。
ブロック2804において、装置は、サービスがUTに対して許可されるかどうかを決定する。いくつかの態様では、この決定は、ブロック2802において受信された位置情報に基づき得る。いくつかの態様では、この決定は、エリア制約(たとえば、国の制約など)に基づき得る。いくつかの実装形態では、図21のサービスが許可されるかどうかを決定するための回路/モジュール2138がブロック2804の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21のサービスが許可されるかどうかを決定するためのコード2162は、ブロック2804の動作を実行するために実行される。
ブロック2806において、サービスが許可されるかどうかの決定が、サービスが許可されないことを示す場合、装置は、UTのためのサービスが拒否されることを示すメッセージを送信する。いくつかの実装形態では、図21の送信するための回路/モジュール2136がブロック2806の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21の送信するためのコード2160は、ブロック2806の動作を実行するために実行される。
第8の例示的なプロセス
図29は、本開示のいくつかの態様による、通信のためのプロセス2900を示す。いくつかの実装形態では、プロセス2900は、図22のプロセス2200に加えて(たとえば、それととともに)実行され得る。プロセス2900は、NAC、SNP、または何らかの他の好適な装置の中に配置され得る処理回路内で行われ得る。いくつかの実装形態では、プロセス2900は、図2のSNPコントローラ250によって実行される動作を表す。いくつかの実装形態では、プロセス2900は、図21の装置2100によって(たとえば、処理回路2110によって)実行される動作を表す。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス2900は、ページング関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック2902において、装置(たとえば、NAC)は、第1の衛星ネットワークポータル(SNP)のカバレッジエリアから第2のSNPのカバレッジエリアにUTが移動したと決定する。この決定は、たとえば、UTの位置と、SNPによって現在管理されている衛星の現在のカバレッジエリアとに基づき得る。いくつかの実装形態では、図21のUTが移動したと決定するための回路/モジュール2140がブロック2902の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21のUTが移動したと決定するためのコード2164は、ブロック2902の動作を実行するために実行される。
ブロック2904において、ブロック2902における、UTが移動したという決定の結果として、装置は、第2のSNPとの再アタッチを実行するようにUTに命令するメッセージをUTに送信する。いくつかの実装形態では、図21の送信するための回路/モジュール2136がブロック2904の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21の送信するためのコード2160は、ブロック2904の動作を実行するために実行される。
いくつかの態様では、プロセス2900はさらに、第2のSNPの仮想プライベートネットワーク(VPN)ゲートウェイを介して、UTと第1のSNPのコアネットワークユーザプレーン(CNUP)との間で情報を送信することを含む。いくつかの実装形態では、図21の送信するための回路/モジュール2136がこれらの動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21の送信するためのコード2160は、これらの動作を実行するために実行される。
第9の例示的なプロセス
図30は、本開示のいくつかの態様による、通信のためのプロセス3000を示す。いくつかの実装形態では、プロセス3000は、図22のプロセス2200に加えて(たとえば、それととともに)実行され得る。プロセス3000は、NAC、SNP、または何らかの他の好適な装置の中に配置され得る処理回路内で行われ得る。いくつかの実装形態では、プロセス3000は、図2のSNPコントローラ250によって実行される動作を表す。いくつかの実装形態では、プロセス3000は、図21の装置2100によって(たとえば、処理回路2110によって)実行される動作を表す。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス3000は、ページング関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック3002において、装置(たとえば、NAC)は、どこでUTがページングエリア更新(PAU)を実行する必要がないかを示すページングエリアのリストを維持する。いくつかの実装形態では、図21の維持するための回路/モジュール2142がブロック3002の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21の維持するためのコード2166は、ブロック3002の動作を実行するために実行される。
任意選択のブロック3004において、装置は、PAUのための特定のページングエリア識別情報を使用するようにUTに命令するメッセージをUTに送信し得る。いくつかの実装形態では、図21の送信するための回路/モジュール2136がブロック3004の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21の送信するためのコード2160は、ブロック3004の動作を実行するために実行される。
任意選択のブロック3006において、ブロック3004においてメッセージを送信した結果として、装置は、UTから特定のページングエリア識別情報を含むPAUメッセージを受信し得る。いくつかの実装形態では、図21のメッセージを受信するための回路/モジュール2120がブロック3006の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21のメッセージを受信するためのコード2144は、ブロック3006の動作を実行するために実行される。
任意選択のブロック3008において、ブロック3006において特定のページングエリア識別情報を受信した結果として、装置は、ページングエリアのリストを(ブロック3002から)UTに送信する。いくつかの実装形態では、図21の送信するための回路/モジュール2136がブロック3008の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図21の送信するためのコード2160は、ブロック3008の動作を実行するために実行される。
第2の例示的な装置
図31は、本開示の1つまたは複数の態様による、位置報告をサポートし得る装置3100の図である。たとえば、装置3100は、UT、SNP、衛星、または衛星通信をサポートする何らかの他のタイプのデバイス内で、具現化し、または実装され得る。様々な実装形態では、装置3100は、ゲートウェイ、地上局、車両部品、または回路を有する任意の他の電子デバイス内で具現化し、または実装され得る。
装置3100は、通信インターフェース3102(たとえば、少なくとも1つのトランシーバ)、記憶媒体3104、ユーザインターフェース3106、(たとえば、位置関連の情報および/またはページング関連の情報3118を記憶する)メモリデバイス3108、および処理回路3110(たとえば、少なくとも1つのプロセッサ)を含む。様々な実装形態では、ユーザインターフェース3106は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、タッチスクリーンディスプレイ、またはユーザから入力を受け、もしくはユーザへ出力を送るためのいくつかの他の回路のうちの1つまたは複数を含み得る。通信インターフェース3102は、1つまたは複数のアンテナ3112に結合されることがあり、送信機3114および受信機3116を含むことがある。一般に、図31の構成要素は、図21の装置2100の対応する構成要素と同様であり得る。
本開示の1つまたは複数の態様によれば、処理回路3110は、本明細書において説明される装置のいずれかもしくはすべてのための、特徴、プロセス、機能、動作、および/またはルーチンのいずれかもしくはすべてを実行するように適合され得る。たとえば、処理回路3110は、図1〜図20および図32〜図39に関して説明されたステップ、機能、および/または処理のうちのいずれかを実行するように構成され得る。本明細書では、処理回路3110に関する「適合される」という用語は、処理回路3110が、本明細書において説明される様々な特徴に従った特定のプロセス、機能、動作、および/またはルーチンを実行するように構成されること、そのように使用されること、そのように実装されること、および/またはそのようにプログラムされることのうちの1つまたは複数を指し得る。
処理回路3110は、図1〜図20および図32〜図39に関して説明された動作のうちのいずれか1つを実行するための手段(たとえば、そのための構造)として機能する特定用途向け集積回路(ASIC)などの、特別なプロセッサであり得る。処理回路3110は、送信するための手段および/または受信するための手段の一例として機能し得る。様々な実装形態では、処理回路3110は、図4の制御プロセッサ420の機能を組み込み得る。
装置3100の少なくとも1つの例によれば、処理回路3110は、検出するための回路/モジュール3120、送信するための回路/モジュール3122、UTモードを決定するための回路/モジュール3124、選択するための回路/モジュール3126、UTが切断されたと決定するための回路/モジュール3128、確立するための回路/モジュール3130、受信するための回路/モジュール3132、UTが移動したと決定するための回路/モジュール3134、ページングエリアが記載されているかどうかを決定するための回路/モジュール3136、または控えるための回路/モジュール3138のうちの1つまたは複数を含み得る。様々な実装形態では、検出するための回路/モジュール3120、送信するための回路/モジュール3122、UTモードを決定するための回路/モジュール3124、選択するための回路/モジュール3126、UTが切断されたと決定するための回路/モジュール3128、確立するための回路/モジュール3130、受信するための回路/モジュール3132、UTが移動したと決定するための回路/モジュール3134、ページングエリアが記載されているかどうかを決定するための回路/モジュール3136、または控えるための回路/モジュール3138は、図4の制御プロセッサ420に少なくとも一部対応し得る。
検出するための回路/モジュール3120は、たとえば、閾値の距離を超えるユーザ端末(UT)の位置の変化を検出することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体3104に記憶された、検出するためのコード3140)を含み得る。いくつかの実装形態では、検出するための回路/モジュール3120が図33の動作を実行する。いくつかの実装形態では、検出するための回路/モジュール3120は、図35に記載された動作を実行するための回路/モジュールおよび/またはコードを含む。たとえば、いくつかの実装形態では、距離を決定するための回路/モジュール(および/またはコード)は、UTの位置情報を記憶するメモリにアクセスし、特定のUTのための(たとえば、UTの第1の位置および第2の位置のための)情報を取り出し、それらの位置の間の距離を決定し、距離の指示を別の回路/モジュールまたは機能に出力する。いくつかの実装形態では、比較するための回路/モジュール(および/またはコード)(たとえば、比較器)は、距離の指示を受信し、閾値を(たとえば、メモリから)取得し、距離を閾値と比較し、比較を示すものを出力する。いくつかの実装形態では、検出するための回路/モジュール3120が図35の動作を実行する。いくつかの実装形態では、検出するための回路/モジュール3120は、図35に記載された動作を実行する、UTが見積もられた経路から偏移していると決定するための回路/モジュールおよび/またはコードを含む。
送信するための回路/モジュール3122は、たとえば、情報(たとえば、データ)を別の装置(たとえば、NAC)に送信することに関するいくつかの機能を実行するように適合される回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体3104に記憶されている送信するためのコード3142)を含み得る。いくつかの実装形態では、情報はUTの位置情報を含むメッセージである。いくつかの実装形態では、メッセージの送信は、UTの位置の変化の検出によってトリガされる。いくつかの実装形態では、情報はPAIである。いくつかの実装形態では、PAIの送信は、UTが移動したという決定によってトリガされる。最初に、送信するための回路/モジュール3122は、(たとえば、メモリデバイス3108、または何らかの他の構成要素から)適切なトリガの指示および送信されるべき情報を取得する。次いで、送信するための回路/モジュール3122は、(たとえば、プロトコルに従うなどして)送信するために情報をフォーマットし得る。次いで、送信するための回路/モジュール3122は、ワイヤレス通信媒体を介して(たとえば、衛星シグナリングを介して)情報を送信させる。この目的で、送るための回路/モジュール3122は、送信のために、データを通信インターフェース3102(たとえば、デジタルサブシステムまたはRFサブシステム)または何らかの他の構成要素に送信し得る。いくつかの実装形態では、通信インターフェース3102は、送信するための回路/モジュール3122および/または送信するためのコード3142を含む。いくつかの実装形態では、送信するための回路/モジュール3122は、情報を送信するように通信インターフェース3102(たとえば、トランシーバまたは送信機)を制御するように構成される。
UTモードを決定するための回路/モジュール3124は、たとえば、UTがアイドルモードにあるか接続モードにあるかを決定することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体3104に記憶された、UTモードを決定するためのコード3144)を含み得る。いくつかの実装形態では、UTモードを決定するための回路/モジュール3124は、メモリデバイス3108または装置3100の何らかの他の構成要素から指示を取り出すことによって、この決定を行う。いくつかの実装形態では、UTモードを決定するための回路/モジュール3124は、装置の無線と通信することによってこの決定を行う。UTモードを決定するための回路/モジュール3124は次いで、この決定の指示を(たとえば、メモリデバイス3108または装置3100の何らかの他の構成要素に)出力し得る。
選択するための回路/モジュール3126は、たとえば、UTがアイドルモードにあるか接続モードにあるかの決定に基づいて閾値を選択することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体3104に記憶された、選択するためのコード3146)を含み得る。最初に、選択するための回路/モジュール3126は、(たとえば、メモリデバイス3108、UTモードを決定するための回路/モジュール3124、または装置3100の何らかの他の構成要素から)UTモードを示すものを受信する。いくつかの実装形態では、選択するための回路/モジュール3126は次いで、アイドルモードに対して指定される第1の閾値と、接続モードに対して指定される第2の閾値から選択する。選択するための回路/モジュール3126は次いで、この選択を示すものを(たとえば、メモリデバイス3108または装置3100の何らかの別の構成要素に)出力し得る。
UTが切断されたと決定するための回路/モジュール3128は、たとえば、UTが(たとえば、ネットワークから)切断されたと決定することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体3104に記憶された、UTが切断されたと決定するためのコード3148)を含み得る。いくつかの実装形態では、UTが切断されたと決定するための回路/モジュール3128は、(たとえば、本明細書において論じられるように)受信されたメッセージに基づいてこの決定を行う。したがって、UTが切断されたと決定するための回路/モジュール3128は、(たとえば、メモリデバイス3108、通信インターフェース3102、または装置3100の何らかの他の構成要素からの)メッセージからの情報を受信し得る。UTが切断されたと決定するための回路/モジュール3128は次いで、この決定の指示を(たとえば、メモリデバイス3108または装置3100の何らかの他の構成要素に)出力し得る。
確立するための回路/モジュール3130は、たとえば、接続を確立することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体3104に記憶された、確立するためのコード3150)を含み得る。いくつかの実装形態では、接続は、UTが切断されたという決定の結果として、および/または接続トリガに応答して、確立される。したがって、いくつかの実装形態では、確立するための回路/モジュール3130は、この決定の指示およびトリガの指示を受信する。確立するための回路/モジュール3130は次いで、UTとネットワークとの間で接続を確立するために、適切なネットワークエンティティと(たとえば、通信インターフェース3102を介して)通信する。
受信するための回路/モジュール3132は、たとえば、情報を受信することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体3104に記憶された、受信するためのコード3152)を含み得る。いくつかの実装形態では、情報はページングエリアのリストである。いくつかの実装形態では、情報は、UTが特定のPAIを送信すべきであることを示すものである。最初に、受信するための回路/モジュール3132は、受信された情報を取得する。たとえば、受信するための回路/モジュール3132は、通信インターフェース3102(たとえば、デジタルサブシステムまたはRFサブシステム)、メモリデバイス3108、または何らかの他の構成要素などの、装置3100の構成要素からこの情報を取得し得る。別の例として、受信するための回路/モジュール3132は、ユーザ端末に情報を中継したデバイス(たとえば、衛星)から直接情報を受信し得る。いくつかの実装形態では、受信するための回路/モジュール3132は、メモリデバイス3108の中の値のメモリ位置を特定し、その位置の読取りを呼び出す。いくつかの実装形態では、受信するための回路/モジュール3132は、受信された情報を処理(たとえば、復号)する。受信するための回路/モジュール3132は、受信された情報を出力する(たとえば、受信された情報をメモリデバイス3108に記憶するか、または情報を装置3100の別の構成要素に送信する)。いくつかの実装形態では、通信インターフェース3102は、受信するための回路/モジュール3132および/または受信するためのコード3152を含む。いくつかの実装形態では、受信するための回路/モジュール3132は、情報を受信するように通信インターフェース3102(たとえば、トランシーバまたは受信機)を制御するように構成される。
UTが移動したと決定するための回路/モジュール3134は、たとえば、UTが新しいカバレッジエリアに移動したと決定することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体3104に記憶された、UTが移動したと決定するためのコード3154)を含み得る。いくつかの実装形態では、UTが移動したと決定するための回路/モジュール3134は、UTが現在どのページングエリアの中にあるかを示すメッセージをネットワークから受信する。UTが移動したと決定するための回路/モジュール3134は、通信インターフェース3102(たとえば、デジタルサブシステムまたはRFサブシステム)、メモリデバイス3108、または何らかの他の構成要素などの、装置3100の構成要素からこの情報を取得し得る。別の例として、受信するための回路/モジュール3132は、ユーザ端末に情報を中継したデバイス(たとえば、衛星)から直接情報を受信し得る。いくつかの実装形態では、UTが移動したと決定するための回路/モジュール3134は、(たとえば、本明細書において論じられるように)UTの位置を決定する。位置を決定するための回路/モジュール3134は次いで、(たとえば、エフェメリス情報から)その位置においてどの衛星がカバレッジを提供するかを決定し得る。次に、位置を決定するための回路/モジュール3134は、(たとえば、テーブルおよび/またはエフェメリス情報から)それらの衛星を制御するSNPを特定する。いずれのシナリオでも、位置を決定するための回路/モジュール3134は、この決定の指示を(たとえば、メモリデバイス3108または装置3100の何らかの別の構成要素に)出力する。
ページングエリアが記載されているかどうかを決定するための回路/モジュール3136は、たとえば、ページングエリアがページングエリアのリストに記載されているかどうかを決定することに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体3104に記憶された、ページングエリアが記載されているかどうかを決定するためのコード3156)を含み得る。最初に、ページングエリアが記載されているかどうかを決定するための回路/モジュール3136は、リストにアクセスする。ページングエリアが記載されているかどうかを決定するための回路/モジュール3136は、関心のあるページングエリアに対応するエントリについてリストを確認する。ページングエリアが記載されているかどうかを決定するための回路/モジュール3136は次いで、この決定の指示を(たとえば、メモリデバイス3108または装置3100の何らかの他の構成要素に)出力する。
控えるための回路/モジュール3138は、たとえば、新しいページングエリアがリストに記載されている場合にページングエリア更新を実行するのを控えることに関するいくつかの機能を実行するように適合された回路および/またはプログラミング(たとえば、記憶媒体3104に記憶された、控えるためのコード3158)を含み得る。最初に、控えるための回路/モジュール3138は、(たとえば、メモリデバイス3108、ページングエリアが記載されているかどうかを決定するための回路/モジュール3136、または装置3100の何らかの他の構成要素から)ページングエリアが記載されているかどうかを示すものを受信する。ページングエリアが記載されている場合、控えるための回路/モジュール3138は、PAUが必要ではないことを示す値(たとえば、フラグ)を設定し得る。
上述のように、記憶媒体3104によって記憶されているプログラミングは、処理回路3110により実行されると、処理回路3110に、本明細書において説明された様々な機能および/または処理動作のうちの1つまたは複数を実行させる。たとえば、記憶媒体3104は、検出するためのコード3140、送信するためのコード3142、UTモードを決定するためのコード3144、選択するためのコード3146、UTが切断されたと決定するためのコード3148、確立するためのコード3150、受信するためのコード3152、UTが移動したと決定するためのコード3154、ページングエリアが記載されているかどうかを決定するためのコード3156、または控えるためのコード3158のうちの1つまたは複数を含み得る。
第10の例示的なプロセス
図32は、本開示のいくつかの態様による、通信のためのプロセス3200を示す。プロセス3200は、UTまたは何らかの他の好適な装置の中に配置され得る処理回路内で行われ得る。いくつかの実装形態では、プロセス3200は、図4の制御プロセッサ420によって実行される動作を表す。いくつかの実装形態では、プロセス3200は、図31の装置3100によって(たとえば、処理回路3110によって)実行される動作を表す。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス3200は、位置報告関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック3202において、装置(たとえば、UT)は、閾値の距離を超えるUTの位置の変化を検出する。たとえば、UTは、図33または図35において説明される動作を実行し得る。いくつかの態様では、UTの位置の変化の検出は、UTが見積もられた軌跡から偏移していると決定することを含み得る。いくつかの実装形態では、図31の検出するための回路/モジュール3120がブロック3202の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図31の検出するためのコード3140は、ブロック3202の動作を実行するために実行される。
ブロック3204において、装置は、UTの位置情報を含むメッセージを送信する。いくつかの態様では、メッセージの送信は、ブロック3202において、UTの位置の変化の検出によってトリガされ得る。いくつかの実装形態では、図31の送信するための回路/モジュール3122がブロック3204の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図31の送信するためのコード3142は、ブロック3204の動作を実行するために実行される。
位置情報は、異なる実装形態では異なる形をとり得る。いくつかの態様では、位置情報は、UTの現在の位置を示す地理的座標を含み得る。いくつかの態様では、位置情報はUTの速度ベクトルを示し得る。いくつかの態様では、位置情報はUTの加速度ベクトルを示し得る。
メッセージは、異なる実装形態では異なる形をとり得る。いくつかの態様では、メッセージは、位置測定の時間を示すタイミング情報を含む。いくつかの態様では、メッセージは、メッセージが送信される時間を示すタイミング情報を含む。
第11の例示的なプロセス
図33は、本開示のいくつかの態様による、通信のためのプロセス3300を示す。いくつかの実装形態では、プロセス3300は、(たとえば、UTの位置の変化を検出するために)図32のプロセス3200に加えて(たとえば、それとともに)実行され得る。プロセス3300は、UTまたは何らかの他の好適な装置の中に配置され得る処理回路内で行われ得る。いくつかの実装形態では、プロセス3300は、図4の制御プロセッサ420によって実行される動作を表す。いくつかの実装形態では、プロセス3300は、図31の装置3100によって(たとえば、処理回路3110によって)実行される動作を表す。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス3300は、位置報告関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック3302において、装置(たとえば、UT)は、UTの第1の位置とUTの第2の位置との間の距離を決定する。たとえば、UTは、UTLDBからこのUTの位置情報を取り出し得る。いくつかの実装形態では、図31の検出するための回路/モジュール3120がブロック3302の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図31の検出するためのコード3140は、ブロック3302の動作を実行するために実行される。
ブロック3304において、装置は、距離を閾値と比較する。いくつかの実装形態では、閾値は、SNPまたは他の適切なエンティティから受信される。いくつかの実装形態では、図31の検出するための回路/モジュール3120がブロック3304の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図31の検出するためのコード3140は、ブロック3304の動作を実行するために実行される。
第12の例示的なプロセス
図34は、本開示のいくつかの態様による、通信のためのプロセス3400を示す。いくつかの実装形態では、プロセス3400は、(たとえば、閾値を選択するために)図32のプロセス3200または図33のプロセス3300に加えて(たとえば、それらとともに)実行され得る。プロセス3400は、UTまたは何らかの他の好適な装置の中に配置され得る処理回路内で行われ得る。いくつかの実装形態では、プロセス3400は、図4の制御プロセッサ420によって実行される動作を表す。いくつかの実装形態では、プロセス3400は、図31の装置3100によって(たとえば、処理回路3110によって)実行される動作を表す。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス3400は、位置報告関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック3402において、装置(たとえば、UT)は、UTがアイドルモードにあるか接続モードにあるかを決定する。いくつかの実装形態では、図31のUTモードを決定するための回路/モジュール3124がブロック3402の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図31のUTモードを決定するためのコード3144は、ブロック3402の動作を実行するために実行される。
ブロック3404において、装置は、UTがアイドルモードにあるか接続モードにあるかのブロック3402における決定に基づいて、閾値(たとえば、図33において使用される)を選択する。いくつかの実装形態では、図31の選択するための回路/モジュール3126がブロック3404の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図31の選択するためのコード3146は、ブロック3404の動作を実行するために実行される。
第13の例示的なプロセス
図35は、本開示のいくつかの態様による、通信のためのプロセス3500を示す。いくつかの実装形態では、プロセス3500は、(たとえば、UTが見積もられた軌跡から偏移していると決定することによってUTの位置の変化を検出するために)図32のプロセス3200に加えて(たとえば、それとともに)実行され得る。プロセス3500は、UTまたは何らかの他の好適な装置の中に配置され得る処理回路内で行われ得る。いくつかの実装形態では、プロセス3500は、図4の制御プロセッサ420によって実行される動作を表す。いくつかの実装形態では、プロセス3500は、図31の装置3100によって(たとえば、処理回路3110によって)実行される動作を表す。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス3500は、位置報告関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック3502において、装置(たとえば、UT)は、UTの現在の位置を決定する。いくつかの実装形態では、図31の検出するための回路/モジュール3120がブロック3502の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図31の検出するためのコード3140は、ブロック3502の動作を実行するために実行される。
ブロック3504において、装置は、測地弧に沿って、または速度ベクトルを使用して線形近似を行うことによって、UTの見積もられた位置を決定する。いくつかの実装形態では、図31の検出するための回路/モジュール3120がブロック3504の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図31の検出するためのコード3140は、ブロック3504の動作を実行するために実行される。
ブロック3506において、装置は、現在の位置と見積もられた位置との差を決定する。いくつかの実装形態では、図31の検出するための回路/モジュール3120がブロック3506の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図31の検出するためのコード3140は、ブロック3506の動作を実行するために実行される。
ブロック3508において、装置は、この差を閾値と比較する。いくつかの実装形態では、図31の検出するための回路/モジュール3120がブロック3508の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図31の検出するためのコード3140は、ブロック3508の動作を実行するために実行される。
ブロック3510において、ブロック3508の比較に基づいて、装置は、UTが見積もられた軌跡から偏移していると決定する。いくつかの実装形態では、図31の検出するための回路/モジュール3120がブロック3510の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図31の検出するためのコード3140は、ブロック3510の動作を実行するために実行される。
第14の例示的なプロセス
図36は、本開示のいくつかの態様による、通信のためのプロセス3600を示す。いくつかの実装形態では、プロセス3600は、図32のプロセス3200に加えて(たとえば、それととともに)実行され得る。プロセス3600は、UTまたは何らかの他の好適な装置の中に配置され得る処理回路内で行われ得る。いくつかの実装形態では、プロセス3600は、図4の制御プロセッサ420によって実行される動作を表す。いくつかの実装形態では、プロセス3600は、図31の装置3100によって(たとえば、処理回路3110によって)実行される動作を表す。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス3600は、位置報告関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック3602において、UTの位置報告が装置(たとえば、UT)においてトリガされる。いくつかの実装形態では、図31の送信するための回路/モジュール3122がブロック3602の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図31の送信するためのコード3142は、ブロック3602の動作を実行するために実行される。
いくつかの態様では、別の位置報告メッセージの送信は、UTの識別子の再割振りによってトリガされる。いくつかの態様では、別の位置報告メッセージの送信は、UTによって開始される手順によってトリガされる。いくつかの態様では、別の位置報告メッセージの送信は、無線ネットワークによって開始される手順によってトリガされる。いくつかの態様では、別の位置報告メッセージの送信は、コアネットワーク制御プレーン(CNCP)との登録関連の手順の完了によってトリガされる。いくつかの態様では、別の位置報告メッセージの送信は、(たとえば、図35において論じられるように決定された)見積もられた軌跡から閾値の量を超えてUTが偏移しているという(たとえば、UTによる)決定によってトリガされる。いくつかの態様では、別の位置報告メッセージの送信は、定期的にトリガされる。
ブロック3604において、装置は、UTの位置情報を含む別のメッセージを送信する。いくつかの実装形態では、図31の送信するための回路/モジュール3122がブロック3604の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図31の送信するためのコード3142は、ブロック3604の動作を実行するために実行される。
第15の例示的なプロセス
図37は、本開示のいくつかの態様による、通信のためのプロセス3700を示す。いくつかの実装形態では、プロセス3700は、図32のプロセス3200に加えて(たとえば、それととともに)実行され得る。プロセス3700は、UTまたは何らかの他の好適な装置の中に配置され得る処理回路内で行われ得る。いくつかの実装形態では、プロセス3700は、図4の制御プロセッサ420によって実行される動作を表す。いくつかの実装形態では、プロセス3700は、図31の装置3100によって(たとえば、処理回路3110によって)実行される動作を表す。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス3700は、位置報告関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック3702において、装置(たとえば、UT)は、UTが切断されていると決定する。いくつかの実装形態では、図31のUTが切断されたと決定するための回路/モジュール3128がブロック3702の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図31のUTが切断されたと決定するためのコード3148は、ブロック3702の動作を実行するために実行される。
ブロック3704において、装置は、ブロック3702におけるUTが切断されたという決定の結果として、および/または接続トリガに応答して、接続を確立する。いくつかの態様では、接続トリガは、UTが切断されたという決定以降にUTの位置が閾値の量だけ変化したこと、UTが切断されたという決定以降にUTが異なるページングエリアに移動したこと、または、UTが切断されたという決定以降に定められた長さの時間が経過したことのうちの、少なくとも1つを含む。いくつかの実装形態では、図31の確立するための回路/モジュール3130がブロック3704の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図31の確立するためのコード3150は、ブロック3704の動作を実行するために実行される。
第16の例示的なプロセス
図38は、本開示のいくつかの態様による、通信のためのプロセス3800を示す。いくつかの実装形態では、プロセス3800は、図32のプロセス3200に加えて(たとえば、それととともに)実行され得る。プロセス3800は、UTまたは何らかの他の好適な装置の中に配置され得る処理回路内で行われ得る。いくつかの実装形態では、プロセス3800は、図4の制御プロセッサ420によって実行される動作を表す。いくつかの実装形態では、プロセス3800は、図31の装置3100によって(たとえば、処理回路3110によって)実行される動作を表す。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス3800は、位置報告関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック3802において、装置(たとえば、UT)は、どこでUTがページングエリア更新を実行する必要がないかを示すページングエリアのリストを受信する。いくつかの実装形態では、図31の受信するための回路/モジュール3132がブロック3802の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図31の受信するためのコード3152は、ブロック3802の動作を実行するために実行される。
ブロック3804において、装置は、UTが新しいページングエリアに移動したと決定する。いくつかの実装形態では、図31のUTが移動したと決定するための回路/モジュール3134がブロック3804の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図31のUTが移動したと決定するためのコード3154は、ブロック3804の動作を実行するために実行される。
ブロック3806において、装置は、(ブロック3804からの)新しいページングエリアがリストに記載されているかどうかを決定する。いくつかの実装形態では、図31のページングエリアが記載されているかどうかを決定するための回路/モジュール3136がブロック3806の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図31のページングエリアが記載されているかどうかを決定するためのコード3156は、ブロック3806の動作を実行するために実行される。
ブロック3808において、新しいページングエリアが(ブロック3802において受信された)リストに記載されている場合、装置はページングエリア更新を実行するのを控える。いくつかの実装形態では、図31の控えるための回路/モジュール3138がブロック3808の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図31の控えるためのコード3158は、ブロック3808の動作を実行するために実行される。
第17の例示的なプロセス
図39は、本開示のいくつかの態様による、通信のためのプロセス3900を示す。いくつかの実装形態では、プロセス3900は、図32のプロセス3200に加えて(たとえば、それととともに)実行され得る。プロセス3900は、UTまたは何らかの他の好適な装置の中に配置され得る処理回路内で行われ得る。いくつかの実装形態では、プロセス3900は、図4の制御プロセッサ420によって実行される動作を表す。いくつかの実装形態では、プロセス3900は、図31の装置3100によって(たとえば、処理回路3110によって)実行される動作を表す。当然、本開示の範囲内の様々な態様では、プロセス3900は、位置報告関連の動作をサポートすることが可能な任意の適切な装置によって実施され得る。
ブロック3902において、装置(たとえば、UT)は、UTがページングエリア更新を実行するときに特定のページングエリア識別子を送信すべきであることの指示を受信する。いくつかの実装形態では、図31の受信するための回路/モジュール3132がブロック3902の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図31の受信するためのコード3152は、ブロック3902の動作を実行するために実行される。
ブロック3904において、装置は、UTが新しいページングエリアに移動したと決定する。いくつかの実装形態では、図31のUTが移動したと決定するための回路/モジュール3134がブロック3904の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図31のUTが移動したと決定するためのコード3154は、ブロック3904の動作を実行するために実行される。
ブロック3906において、装置は、UTが新しいページングエリアに移動したという決定の結果として、特定のページングエリア識別子を送信する。いくつかの実装形態では、図31の送信するための回路/モジュール3122がブロック3906の動作を実行する。いくつかの実装形態では、図31の送信するためのコード3142は、ブロック3906の動作を実行するために実行される。
追加の態様
多くの態様が、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実行されることになる一連の活動に関して説明される。本明細書において説明される様々な活動は、特定の回路、たとえば中央処理装置(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または様々な他のタイプの汎用もしくは専用のプロセッサもしくは回路によって実行されることがあり、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって実行されることがあり、あるいは両方の組合せによって実行されることがあることが認識されよう。加えて、本明細書において説明されるこれらの一連の活動は、実行されると、関連するプロセッサに本明細書において説明される機能を実行させるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体内において完全に具現化されるものと見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、すべてが特許請求される主題の範囲内のものであると考えられるいくつかの異なる形態において具現化され得る。さらに、本明細書において説明される態様ごとに、任意のそのような態様の対応する形態は、本明細書では、たとえば、説明される動作を実行する「ように構成された論理」として説明されることがある。
当業者は、情報および信号が、様々な異なる技術および技法のいずれを使用しても表現され得ることを理解するであろう。たとえば、上の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表現され得る。
さらに、当業者は、本明細書において開示される態様に関連して説明される様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはその両方の組合せとして実装され得ることを理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアとのこの互換性を明瞭に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、上では全般的にその機能に関して説明された。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、具体的な適用例およびシステム全体に課される設計制約によって決まる。当業者は、説明された機能を具体的な適用例ごとに様々な方法で実施することができるが、そのような実施の判断は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきではない。
上で示された構成要素、ステップ、特徴、および/もしくは機能のうちの1つまたは複数は、単一の構成要素、ステップ、特徴または機能として再構成され、ならびに/または結合されることがあり、あるいはいくつかの構成要素、ステップ、または機能として具現化されることがある。本明細書において開示された新規の特徴から逸脱することなく、追加の要素、構成要素、ステップ、および/または機能が追加され得る。上で示された装置、デバイス、および/または構成要素は、本明細書において説明された方法、特徴、またはステップの1つまたは複数を実行するように構成され得る。また、本明細書において説明された新規のアルゴリズムは、ソフトウェアに効率的に実装されることがあり、および/またはハードウェアに組み込まれることがある。
開示された方法におけるステップの特定の順序または階層は、例示的なプロセスを示すものと理解されたい。設計上の選好に基づき、方法におけるステップの特定の順序または階層は、再構成され得ることを理解されたい。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序において提示しており、その中で特に記載されない限り、提示される特定の順序または階層に限定されることを意図していない。
本明細書において開示される態様に関して説明される方法、シーケンスまたはアルゴリズムは、直接ハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、またはそれら2つの組合せにおいて具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体内に存在し得る。記憶媒体の例は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ることができ、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であってもよい。
「例示的な」という語は、本明細書では、「例、実例、または例証として機能する」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書において説明されるいずれの実装形態または態様も、必ずしも本開示の他の態様よりも好ましいか、または有利であると解釈されるべきでない。同様に、「態様」という用語は、本開示のすべての態様が論じられた特徴、利点、または動作モードを含むことを必要としない。
本明細書において使用される用語は、特定の態様のみを説明することを目的としており、態様を限定するものではない。本明細書では、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が別段明確に示さない限り、複数形も含むものとする。「備える(comprises、comprising)」、または「含む(includes、including)」という用語は、本明細書において使用されるとき、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、または構成要素の存在を明示するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、またはそれらのグループの存在または追加を除外しないことがさらに理解されるだろう。さらに、「または」という用語は、ブール演算子「OR」と同じ意味を有し、すなわち、「いずれか」および「両方」の可能性を含み、別段に明記されていない限り、「排他的論理和」(「XOR」)に限定されないことを理解されたい。2つの隣接する語の間の記号「/」は、別段に明記されていない限り、「または」と同じ意味を有することも理解されたい。さらに、「〜に接続される」、「〜に結合される」、または「〜と通信している」などの句は、別段に明記されていない限り、直接の接続に限定されない。
本明細書において「第1の」、「第2の」などの呼称を使用する、要素へのいかなる言及も、一般に、それらの要素の数量または順序を限定しない。むしろ、これらの呼称は、本明細書では、2つ以上の要素または要素の例を区別する好都合な方法として使用され得る。したがって、第1の要素および第2の要素の参照は、そこで2つの要素しか利用できないこと、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。また、別段述べられない限り、要素のセットは、1つまたは複数の要素を備え得る。加えて、説明または特許請求の範囲において使用される「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」または「a、b、またはcのうちの1つまたは複数」という形態の用語は、「aもしくはbもしくはc、またはこれらの要素の任意の組合せ」を意味する。たとえば、この用語は、a、またはb、またはc、またはaおよびb、またはaおよびc、またはaおよびbおよびc、または2a、または2b、または2c、または2aおよびbなどを含み得る。
本明細書では、「決定すること」という用語は、幅広い様々な活動を包含する。たとえば、「決定する」ことは、計算すること、算出すること、処理すること、導出すること、調査すること、ルックアップすること(たとえば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造においてルックアップすること)、確認することなどを含み得る。また、「決定すること」は、受信すること(たとえば、情報を受信すること)、アクセスすること(たとえば、メモリの中のデータにアクセスすること)などを含み得る。また、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立することなどを含み得る。
上記の開示は例示的な態様を示すが、添付の特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正が行われ得ることに留意されたい。本明細書において説明される態様による方法クレームの機能、ステップまたは活動は、別段に明記されていない限り、任意の特定の順序で実行される必要はない。さらに、要素は、単数形で説明または請求される場合があるが、単数形への限定が明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。