JP6733709B2 - Mems反射器システム - Google Patents

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Description

本開示は、微小電気機械的に作動する反射器システムに関する。
微小電気機械(MEMS)反射器は、光検出測距センサ(LIDAR)などの撮像装置に使用することができる。MEMS反射器は、少なくとも1つの平面状反射面を含む平面要素であり、そのため、入射光ビームを周囲環境に向けて反射することができる。MEMS反射器システムは、レーザ発光器からの光ビームを反射することができる、少なくとも1つの移動反射器を備えてもよい。移動反射器と環境との間の光路に、追加の固定反射器または固定レンズを含めてもよい。出射ビームを反射した同じ固定反射器および移動反射器によって、戻り光ビームを光検出器に向けて内側に反射することができる。
図1は、平面移動反射器12と、平面移動反射器12に向けて光ビーム111を出射するレーザ発光器11とを備えた反射器システムの簡略化された二次元概略図を示す。移動反射器12は、入射光ビーム111に対して傾くことができるように支持部13から懸架されている。傾いた位置にある反射器12を太い実線で示し、この位置の平面反射器から反射された光ビーム121をより細い実線で示す。
画像領域の走査は、適切に調整し、タイミングを計った順に反射器を傾けることによって行うことができる。単純な走査モードでは、移動反射器12は、直交する2つの回転軸を中心として振動するように配置することができる。両方の振動は同時に励振させ、駆動することができ、結果として生じるミラーの位置は振動モードの重ね合わせである。有利には、振動モードが共振動作する。
典型的な先行技術の2軸スキャナは、2つ1組のジンバルが2つの振動モードを互いに分離する懸架システムを適用している。例えば、米国特許出願公開第2015/0286048号明細書は、従来のジンバル構造であるリサージュ2軸走査部品、およびその走査周波数生成方法を開示している。走査部品は、速軸および遅軸、ミラー、マス、ならびに支持部を備える。ミラーは中央に配置され、1対の速軸を介してマスに連結され、マスは1対の遅軸を介して支持部に連結されている。走査部品がアクチュエータによって駆動されると、速軸が速軸共振周波数でねじれ、遅軸が遅軸共振周波数でねじれ、それによって走査投影が行われる。
ジンバルセットは、反射面と同じ平面面積を占め、これは、利用可能なMEMSチップ領域のうち、より小さい部分がミラーに利用可能として残ることを意味する。したがって、ジンバル懸架は、反射器システムのMEMSチップのサイズが関係する解決策に最適ではない。さらに、ジンバルは、望ましくないオーバーカップリング動作を避けるのに十分大きい必要があるが、大きなジンバルマスは、外部振動および衝撃効果に非常に影響を受け易くなる。また、ジンバル懸架は様々な寄生モードを示し、これにより、さらに構造の設計が複雑になる。さらに、入れ子のジンバル構造では、内側ジンバルへの電気接続の配線を外側ジンバルばね軸上に行わねばならない。通常、ばねは細く、工程変形の影響を受けるため、ばね上に層をパターニングするのは非常に困難である。
代替解決策が、マイクロミラースキャナ用偏向装置について記載する米国特許出願公開第2012/0320379号明細書に開示されている。この構造は、ジンバルではなく、動かない周囲支持部と、懸架架台によって支持されたミラープレートとを含む。米国特許出願公開第2012/0320379号明細書に示される複数の懸架架台構造体は、ほぼ対称であり、XとYの共振モード周波数が、設計された撮像フレームレート(60Hz)だけ異なり得るようにのみ異なっている。そのような小さな寸法差は、製造公差により、大量生産において制御された方法で得るのが難しい。さらに、この構造は、マイクロミラーの位相位置を測定するために櫛構造を適用している。これは、垂直の櫛電極表面同士のオーバーラップ、ひいては測定される容量が、デバイス層の面外寸法より大きな振幅が適用される場合の動作に全く対応しないため、全く非効率である。しかしながら、反射器の位置の正確な検出は、戻り光信号が検出され、検出されたビームの方向を正確に知る必要があるライダー用途において非常に重要である。また、図示された懸架構造体のフレキシブル部は、多方向に曲がり、そのため、さらに外部の衝撃および振動に容易に反応する。今後のライダー用途は、車両、およびそのような感度が許容されない他の厳しい環境に使用される可能性がある。さらに、共振器の支持部は不均衡である。不均衡な共振器において、支持構造体は、エネルギー散逸を引き起こし、共振器Q値を低下させる大きな振幅共振振動で変形する。
本開示の目的は、上記課題のいくつかを克服する、または少なくとも緩和する装置および関連方法を提供することである。
本クレームは、支持部と、周縁部に複数のエッジ点を含む反射器と、複数の圧電アクチュエータを含み、支持部から反射器を懸架する複数の懸架部とを備える微小電気機械反射器システムを定義する。各対の複数の懸架部において、1対の複数の懸架部の複数の第1端がその1対に共通の固定点に固定されるように、2対の複数の懸架部は2つの固定点から支持部に固定されている。第1回転軸は、2つの固定点を通る線と一致し、反射器を第1反射器部分および第2反射器部分に分割する。各対の複数の懸架部において、一方の懸架部の第2端は第1反射器部分に結合され、他方の懸架部の第2端は第2反射器部分に結合されている。
本発明の実施形態は、微小電気機械反射器システムを含む光学デバイスも開示している。反射器システムの特徴により、小型でロバストなデバイス構造体が可能になる。開示する反射器システムで実現可能なさらなる利点は、本発明の例示的な実施形態を用いて詳述する。
以下に、本開示内容について、添付の図面を参照しながら例示的な実施形態により詳述する。
図1は、反射器システムの簡略化された二次元概略図を示す。 図2は、改良された微小電気機械反射器システムの例を示す。 図3は、リサージュ走査パターンを示す。 図4は、例示的な作動および感知の配列を示す。 図5Aは、懸架部とエッジ点との例示的な結合部の詳細図を示す。 図5Bは、懸架部とエッジ点との例示的な結合部の詳細図を示す。 図6は、代替のエッジ結合構成を示す。 図7は、チューニング素子を備えた構成を示す。 図8は、代替の反射器システム構成を示す。 図9は、開示する反射器システムを含む例示的なMEMSデバイスの概略断面図である。 図10は、デバイスパッケージ内の光学MEMSデバイスの機構を示す。
図2は、直交する2つの回転軸を中心として平面反射器を最適な方法で振動させることができる改良された微小電気機械反射器システムの例を示す。反射器システムは、支持部200と、反射器202と、支持部から反射器を懸架する複数の懸架部204、206、208、210とを備える。
本明細書では、支持部200という用語は、反射器システムを含むMEMS走査反射器装置の一部になり得る機械要素、または、MEMS走査反射器装置に強固に固定された別個の要素を指す。したがって、このように支持部は、ここでは、反射器システムの他の要素をそれに固定することができ、または、それから反射器システムの他の要素を懸架することができる、剛直で、局部的に動かないこと意味する任意の要素を表す。支持部は、反射器を取り囲むフレームを含むことができるが、必須ではない。反射器システムのいくつかの実施形態では、支持部は下部の支持層であり、反射器および複数の懸架部のデバイス層から、ある面外ギャップだけ離れている。支持部およびデバイス層は、1以上の突出固定点212、214を介して結合されてもよい。
反射器202という用語は、本明細書では、光の入射波面を戻す反射面を含む任意の要素を指す。反射の法則によると、各入射光線について、入射角は反射角と等しく、入射方向、法線方向および反射方向は同一平面上にある。微小電気機械反射器システムでは、反射器の反射面は、例えば反射コーティングでコーティングされたシリコンプレートによって実装されてもよい。反射コーティングは、例えば、アルミニウム、銀、金または銅の膜などの1以上の金属薄膜層を含んでもよい。あるいは、コーティングは、屈折率が異なる1以上の誘電体膜のスタックを備えてもよく、この場合、膜は、スタックが光を反射するように配置されている。有利には、反射面は平面状である。
別の剛性要素から懸架された剛性要素の位置または向きは、少なくとも1つの自由度を有する。懸架部204、206、208、210という用語は、このように本明細書では、反射器202を支持部200に懸架し、支持部と反射器との間の少なくとも1つの自由度を提供する機械部分を指す。言いかえれば、反射器が複数の懸架部で支持部に取り付けられている場合、懸架部の一部と、懸架部によって保持されている反射器とは、支持部に対して動くことができる。懸架部は反射器の重量を支持するが、さらに、作動中に支持部に対して反射器を動かす。懸架部は、例えば、反射器プレートと同じシリコン基板層から形成されたシリコン梁であり得る。
支持部から反射器を懸架する複数の懸架部は、複数の圧電アクチュエータを含む。アクチュエータという用語は、ここでは、印加された電圧に応じて物理的変形を受ける圧電部品を指す。アクチュエータは、周期AC電圧信号で制御される場合、振動動作を駆動するために使用され得る。走査MEMS反射器用の曲げ圧電アクチュエータは、圧電層でコーティングされたシリコン層と、圧電層に電圧信号を送信する導電層とを含んでもよい。約50μm厚のシリコン層は、電圧が印加された時に圧電材料と共に曲がるのに十分薄い。曲げ圧電アクチュエータは、作動動作を容易にするために、窒化アルミニウムなどの圧電活性層を含む。さらに、曲げ圧電アクチュエータは、電圧信号によって作動動作を制御することができるように、圧電活性層の両側に金属電極層を含んでもよい。電極は、例えば、モリブデン、アルミニウムまたはチタンから準備されてもよい。
図2の微小電気機械反射器システムでは、各対の複数の懸架部において、1対の複数の懸架部の複数の第1端がその1対に共通の固定点に固定されるように、2対の複数の懸架部は2つの固定点から支持部に固定されている。本明細書では、固定とは、懸架部の端が固定点に確実に配置または締結された、機械的に強固な連結を指す。固定点212、214はまた、リード線を懸架部へ電気接続する経路を提供する。1対の懸架部の懸架部は、共に連結することができ、または、別個のシグナリング制御のために別個の連結部を有することができる。図2は、2対の懸架部を示す。第1対の懸架部は、第1懸架部204および第2懸架部206からなる。第2対の懸架部は、第3懸架部208および第4懸架部210からなる。第1懸架部204の第1端および第2懸架部206の第1端は、第1固定点212から支持部200に固定されている。したがって、第1懸架部204の第1端および第2懸架部206の第1端は両方とも、同じ固定点212に機械的に結合されており、これは、第1固定点212が第1対の懸架部204、206に共通であることを意味する。対応して、第3懸架部208の第1端および第4懸架部210の第1端は、第2固定点214から支持部200に固定されている。したがって、第3懸架部208の第1端および第2懸架部210の第1端は両方とも、同じ固定点214に機械的に結合されており、これは、第2固定点214が第2対の懸架部208、210に共通であることを意味する。
非作動状態の反射器の反射面が、仮想基準面と一致すると考えられる場合、弾性懸架部と、懸架部上の圧電アクチュエータとによって、4つの懸架部の第2端を面外方向に変位させることができる。これらの変位は、2つの回転軸を中心として反射器を振動させるために与えられてもよい。第1回転軸216は、2つの固定点212、214を通る線と一致する。第1回転軸216は、反射器202を、第1反射器部分218および第2反射器部分220に分割する。各対の複数の懸架部において、一方の懸架部の第2端は反射器の第1反射器部分218に結合され、他方の懸架部の第2端は反射器の第2反射器部分220に結合されている。
図2の微小電気機械反射器システムでは、反射器の周縁部は複数のエッジ点を含む。第1エッジ点222および第2エッジ点224は、第1回転軸216上にある。第1固定点212は、第1エッジ点222に隣接しているが、第1エッジ点が第1固定点に対して面外方向に動くことができるように、ある面内ギャップだけ第1エッジ点222から離れている。第2固定点214は、第2エッジ点224に隣接しており、さらに第2エッジ点224が第2固定点214に対して面外方向に動くことができるように、ある面内ギャップだけ第2エッジ点224から離れている。
第3エッジ点230および第4エッジ点232は、第1反射器部分218の縁に位置する。対応して、第5エッジ点234および第6エッジ点236は、第2反射器部分220の縁に位置する。仮想基準面は、反射器が非作動状態にある場合の4つのエッジ点230、232、234、236のうちの任意の3つによって決定される平面であると考えることができる。
第1懸架部204の第2端は第3エッジ点230に結合され、第2懸架部206の第2端は第5エッジ点234に結合されている。対応して、第3懸架部208の第2端は第6エッジ点236に結合され、第4懸架部210の第2端は第4エッジ点232に結合されている。第3エッジ点230および第4エッジ点232は、0でない距離だけ離れている。対応して、第5エッジ点234および第6エッジ点236は、0でない距離だけ離れている。第3エッジ点230および第5エッジ点234を通る線は、第4エッジ点232および第6エッジ点236を通る線と平行である。第2回転軸240は、第3エッジ点230および第5エッジ点234を通る線と平行であり、第4エッジ点232および第6エッジ点236を通る線とも平行である。第2回転軸240は、第3エッジ点230と第4エッジ点232との間、および、第5エッジ点234と第6エッジ点236との間を通る。図2には、Y方向と一致する第1回転軸216と、X方向と一致する第2回転軸240とを示し、両方とも図面の紙面と一致する仮想基準面内にある。
第1振動軸を中心とする反射器202の振動は、細長い懸架部204、206、208、210上に延在する細長い圧電アクチュエータに周期AC電圧を印加することによって、励振させることができる。このため、微小電気機械反射器システムは、典型的には、懸架部の圧電アクチュエータに電気的に接続され、かつ、設計によって制御された方法でアクチュエータを動作させる作動電圧を印加するように構成されている制御装置(図示せず)を含む。ここで、第1振動モードとは、第1回転軸216を中心とする反射器200の振動(Yモード振動)を指す。ここで、第2振動モードとは、第2回転軸240を中心とする反射器の振動(Xモード振動)を指す。第1振動モードは、第1懸架部204および第4懸架部210に周期作動信号を同位相で印加することによって、引き起こすことができる。作動時、懸架部204、210の固定された第1端は、それぞれの固定点212、214に固定されたままであるが、懸架部204、210の第2端は、同時に面外方向に変位する。それと同時に、逆位相(位相差180度)であるが同じ周期作動信号を、第2懸架部206および第3懸架部208に印加することができる。これにより、反射器の第2部分220が下方に動かされると、反射器の第1部分218が上方に動かされ、逆の場合も同じである。その結果、反射器は、第1振動軸216を中心として周期的に振動する。
対応して、第2振動モードは、第1懸架部204および第2懸架部206に周期作動信号を同位相で印加することによって、引き起こすことができる。作動時、懸架部204、206の固定された第1端は、それらの固定点212に固定されたままであるが、懸架部204、206の第2端は、同時に面外方向に変位する。それと同時に、逆位相(位相差180度)であるが同じ周期作動信号を、第3懸架部208および第4懸架部210に印加することができる。これにより、反射器の第3エッジ点230および第5エッジ点234が上方に動くと、反射器の第4エッジ点232および第6エッジ点236が下方に動き、逆の場合も同じである。その結果、反射器は、第2振動軸240を中心として周期的に振動する。
反射器システムの一般的な目的は、振動の実現に必要な消費電力を確実に最適化することである。最大振幅応答は、反射器が共振モードで動作するように、すなわち、第1回転軸を中心とする振動および第2回転軸を中心とする振動がそれぞれの機械共振周波数で生じるように設計することによって実現される。したがって、制御装置は、複数の制御信号を供給して、反射器202に同時に、第1共振周波数F1で第1回転軸216を中心とする第1回転振動をさせ、第2共振周波数F2で第2回転軸240を中心とする第2回転振動をさせるように構成されている。第1回転軸216と第2回転軸とは直交しており、そのため、結果として生じる反射器202の位置は、第1回転振動と第2回転振動との重ね合わせである。
反射器202の反射面に入射する光のビームが反射して戻る場合、反射したビームの方向は、入射時の反射器の位置に依存する。有利には、反射したビームが、制御された走査パターンに沿って移動するよう反射器を位置付けするように、第1回転振動および第2回転振動は配置される。有利なパターンを図3に示すが、これは、周波数および振幅が一定の2つのシングルトーン調波波形でスキャナを作動させることによって生成されるリサージュ走査パターンを示す。言いかえれば、リサージュパターンは、直交する2つの振動モードの重ね合わせから生じる。図2の反射器システムでは、直交する2つのモードは、第1共振周波数および第2共振周波数である。リサージュパターンは、第1共振周波数F1と第2共振周波数F2とは異なるが、共通の数値の整数倍である場合に形成される。図3は、第1回転軸216を中心とする第1回転振動300(Yモード振動)、第2回転軸240を中心とする第2回転振動302(Xモード振動)、および、それら2つの振動モードの重ね合わせから生じる走査パターン304を別々に示す。
図2から参照されるように、Xモード振動の作動にてこが利用されている。これは、第3エッジ点230と第5エッジ点234とを結ぶ線から第2回転軸240までの距離が、第1エッジ点222から第2回転軸240までの距離より短いことを意味する。反射器は剛性物体であるため、第2回転軸は支点として働き、第1エッジ点222から第2回転軸240までの距離は、速度倍増器てこの作用点距離に相当し(第3種てこ)、第3エッジ点230と第5エッジ点234とを結ぶ線から第2回転軸240までの距離は、速度倍増器てこの力点距離に相当する。したがって、第3エッジ点230および第5エッジ点234の位置での小さな面外変位は、第1エッジ点222の位置では、より大きな面外変位になる。
図2の構成において、Yモード振動は、てこが利用されていない。Yモード振動における偏向角度を制限する最大面外変位は、懸架部の第2端で起こる。これは、図2の構成において、Xモード振動は、図3に示すようにYモード振動より大きな振幅を有し得ることを意味する。しかしながら、このことは、ライダーのような多くの関連用途で走査すべき画像領域は典型的に、一方の方向において他方の方向よりも大きな偏向角度を必要とするため問題ではない。
上述のように、多くの用途において、反射器の位置を連続的に把握可能であることは極めて重要である。図2の構成において、このことは、懸架部の実現された変位を感知することによって容易に達成される。このために、1以上の、有利にはすべての懸架部には、圧電アクチュエータに加えて圧電検出器素子を備えることができる。図4は、細長い圧電アクチュエータ400および圧電検出素子402が、電気的には別々であるが、図2の第2懸架部206上に並んで機械的に結合されて延在する例示的な配列を示す。圧電素子への作動電圧および検出電圧のための制御素子への電気接続は、第1固定点212を介して導くことができる。
開示する構造は、多くの利点を有する。図2から明らかなように、Xモード振動およびYモード振動の両方は、デバイス層内の反射器を取り囲む4つの細長い懸架部の1セットで作動させることができるため、構造の光学不活性領域は非常に小さい。また、面外方向に最も高く動く部分は、懸架部の縁ではなく、反射器の縁であるため、てこを利用したXモード振動は、より大きな偏向角度を可能にする。Xモード振動は平衡が保たれ、支持部へのモーメントを発生しない。これにより、より高い品質係数、ひいては周波数の良い解決策が可能になる。さらに、それは環境振動に対する高度な耐性および取り囲む構造共振からの干渉に対する高度な耐性を与え、それによって、長期性能を向上させる。さらに、平衡が保たれた共振器支持部は、より高い剛性を有し、駆動励振力をミラーの動きに変換し得る効率を高める。
変位の感知は、差動検出によって非常に正確な方法で実施することができる。第1懸架部204には、第1懸架部の変位に応じて第1検出信号S1を生成する第1検出素子が備えられていると仮定する。対応して、第2検出素子は、第2懸架部206の変位に応じて第2検出信号S2を生成し、第3検出素子は、第3懸架部208の変位に応じて第3検出信号S3を生成し、第4検出素子は、第4懸架部210の変位に応じて第4検出信号S4を生成する。この場合、Yモード振動を表す感知信号SYは、以下のように生成することができる。
SY=(S1+S4)−(S2+S3)
対応して、Xモード振動を表す感知信号SXは、以下のように生成することができる。
SX=(S1+S2)−(S3+S4)
従来の解決策では、振動モードの感知は、2つの異なる周波数信号を電子的に分離することによって行われる。Xモード振動およびYモード振動の共振周波数が互いに近い場合、信号のフィルタリングはより複雑になる。フィルタの精度が十分でない可能性があり、制御素子の回路設計にさらなる制約が課される。多くの重要な用途では、反射器位置の感知精度は非常に重要であり、そのため、差動検出によって反射器のXモード運動をYモード運動から直接分離できることは非常に重要である。
一態様では、懸架部の第2端と、懸架部が結合されているエッジ点との結合部は、面外方向には懸架部の第2端のたわみをエッジ点に伝え、第1平面と平行な少なくとも1つの面内方向には懸架部の第2端のたわみに柔軟に対応する第1結合ばねを含む。これにより、懸架部が面外Z方向に曲がる際に懸架部がX方向およびY方向に短くなることで生じる、懸架部と反射器との結合部が破損する可能性が低減される。図2は、そのような結合部を提供する例示的構造を示す。
図5Aおよび図5Bは、第1懸架部204の第2端と第3エッジ点230との例示的な結合部の2つの詳細図を示す。図5Aは、仮想基準面(デバイス層の平面)と平行な図を意味する、構造の側面図を示す。図5Bは、仮想基準面に垂直な図を意味する、構造の上面図を示す。図5Aは、第1懸架部の第2端の端部500と、第1曲げばね502と、結合素子504とを示す。図5Bは、同じ要素と、さらに、反射器への結合部を完成させる第2曲げばね506とを示す。要素500、502、504の厚さ(仮想基準面に垂直な寸法)は、要素同士が、面外方向に、すなわち仮想基準面に垂直に、強固に結合するように設計されている。これは、第1曲げばね502および結合素子504が、端部500の面外方向の動きにしっかり追従することを意味する。図5Aでは、要素500、502、504はすべて、同じ厚さを有することが示されているが、強固な結合が達成される限り、これは必須ではない。
図5Bの上面図では、第1曲げばね502および第2曲げばね506は、第1懸架部の端部500および結合素子504よりもかなり細い(仮想基準面内の寸法)ことがわかる。端部500が面外方向に動くと、X方向およびY方向のその突出は短くなり、そのため、結合部への張力が発生する。第1曲げばね502および第2曲げばね506は、端部500と結合素子504との間で曲がり、仮想基準面に垂直な軸を中心として結合素子を回転させることができる。このため、これらのばねの組合せは、結合部の張力に弾性的に対応する。これにより、懸架部と反射器との結合部が破損するリスクが著しく低減される。
例示的な構造について、第1懸架部の第2端と反射器との結合部の詳細図を用いて図5Aおよび図5Bに示した。図2に示すように、結合部は、1以上の他の懸架部において同様に繰り返すことができる。当業者にとって、さらに、面外方向には必要な剛性を、ならびに、X方向およびY方向には弾性を与える他の結合構成が、その範囲で適用されてもよいことは明らかである。代替方法の例として、図6は、図5の第1および第2ばねと、結合素子との組合せを、第1懸架部の端部600を反射器に結合する単純な蛇状ばね602で置き換えた構成を示す。蛇状ばね602は、面外Z方向における端部600の動きにしっかり追従するが、少なくともX方向の端部の動きに弾性的に対応するよう反射器のエッジ点604を結合するのに十分太い。
図2〜図5に記載した構造は理想的な設計であるが、小型素子は、実際には常に製造公差の影響を受けるため、実現された構造寸法は設計寸法から外れる場合があり、素子は計画したように動作しない。これを克服するために、さらなるチューニングシステムを反射器システムに含めてもよい。チューニング素子とは、ここでは、制御素子からの制御信号に応じてXモード振動および/またはYモード振動に作用する電気変換器を指す。チューニングとは、振動周波数が変更されるように、実現された変位を抑制し、または増大させるための、振動共振器へのさらなる作動を意味する。電気変換器は、反射器または1以上の懸架部に結合された容量性変換器または圧電変換器であり得る。図7は、図2の構造が、電気変換器700、702、704、706、710および712から形成されたチューニング素子で補完された構成を示す。図7では、チューニング素子700、702、704、707の第1セットを適用して、Xモード振動およびYモード振動の両方をチューニングすることができる。チューニング素子710、712の第2セットを適用して、Xモード振動をチューニングすることができる。
チューニング素子700、702、704、706の第1セットのチューニング素子は、懸架部と共に動くように強固に結合されたロータ櫛を含んでもよい。図7に示した例において、チューニング素子の第1セットの各チューニング素子は、それぞれの懸架部と共に動くように強固に結合されたロータ櫛を含む。例えば、チューニング素子700はロータ櫛740を含み、ロータ櫛740の櫛フィンガは、第1懸架部204の第2端の外縁にある領域において、反射器から遠ざかるように面内方向に突出している。このように、ロータ櫛740は、第1懸架部204の動きに伴って動くように強固に結合されている。ロータ櫛は、懸架部それぞれの第2端において、外縁の長さの4分の1以下にわたって延在する。チューニング素子の第1セットのチューニング素子は、支持部、ひいては制御素子に固定されたステータ櫛も含んでもよい。例えば、チューニング素子700はステータ櫛742を含み、ステータ櫛742の櫛フィンガは、反射器に向かって面内方向に突出し、ロータ櫛の櫛フィンガと相互嵌合している。ステータ櫛740とロータ櫛742との間で電位が誘起されると、制御素子によって制御される程度まで静電力が発生する。静電力は、懸架部の変位、ひいては懸架部の振動周波数に作用する。図7のチューニング素子の対称構成が有利であるが、他の構成のチューニング素子構成がその範囲内で適用されてもよい。
チューニング素子の第2セットのチューニング素子は、反射器と共に動くように強固に結合されたロータ櫛と、固定点に固定されたステータ櫛とを含んでもよい。第1チューニング素子710はロータ櫛750を含み、ロータ櫛750の櫛フィンガは、反射器と共に動くように結合され、反射器から遠ざかるように面内方向に突出している。対応して、ステータ櫛752は第1固定点212に固定され、その櫛フィンガは反射器に向かって面内方向に突出している。第2チューニング素子712は、反射器と共に動くように結合されたロータ櫛760と、第2固定点212に固定されたステータ櫛762とを含む。固定点を介して、ステータ櫛は、制御電位をそれぞれのロータ櫛とステータ櫛との間に誘起するように、制御素子に容易に結合することができる。ステータ櫛とロータ櫛との間の静電力は、制御素子によって制御される程度まで、反射器の変位、ひいては反射器のXモード振動に作用する。
図7に示すように、懸架部204、206、ひいてはチューニング素子の第1セットのチューニング素子700、702、704、706のロータ櫛740への電気接続と、チューニング素子の第2セットのチューニング素子710、712のステータ752、762への電気接続とは、それぞれの固定点212、214を介して導くことができる。共通の固定点212に固定されている懸架部204、206へのリード線は、別個であってもよいし、共通であってもよい。同じ共通の固定点212に固定されたステータ櫛752へのリード線は、懸架部204、206へのリード線と別個にすることができる。
当業者にとって、他の櫛構造をその範囲内で同様に適用してもよいことは明らかである。図8は、図7の構成と非常に一致する代替の反射器システムを示す。チューニング素子の第1セットのチューニング素子700、702、704、706のロータ櫛は、懸架部の外縁から外方へ突出し、それぞれの懸架部と共に動くように強固に結合されている。ステータ櫛、すなわちロータ櫛の櫛フィンガと相互嵌合している櫛フィンガは、それぞれの懸架部に作用する必要な静電力を発生させるように位置決めされている。しかしながら、この構造では、ロータ櫛は、懸架部それぞれの外縁の長さの少なくとも3分の1にわたって延在する。図7の構成は、懸架部の面外運動が最大である領域に櫛が位置決めされている点で有利である。これは、必要とするチューニング効果を小型のチューニング素子で得ることができることを意味する。一方、図8のチューニング素子は、懸架部のより大きな部分に作用するため、より大きなミラー変位振幅にわたって、より均一な静電力が得られる。
したがって、提案する構成により、さらなるチューニング素子を容易に実装することができる。図7および図8に示す櫛構造は、単純であり、さらに制御素子への必要な接続部を考慮しやすいため、好適例であることに注目する。しかしながら、当業者にとって、特許請求の範囲内でそれらの構成を変更してもよい。
本発明の実施形態は、図2〜図9に記載した微小電気機械反射器システムを含む光学デバイスも含む。図9は、図2〜図7に記載した反射器システムを含む例示的な光学MEMSデバイスの概略断面図である。図示した構成要素のいくつかは、実際には異なるz座標に位置してもよく、したがって、同じxy断面に存在しなくてもよいため断面は概要である。
例示的デバイスは、電気接触パッド925を有するキャップウェハ921と、可動部を備えるSOI(Silicon on Insulator)構造ウェハ926と、ミラープレートの光学窓を提供するガラスキャップウェハ924とを備える。3つのウェハ921、926および924は、別々に準備されてもよく、反射器装置を形成するように縁の周りで互いに接合されてもよい。ウェハ921、926および924は共に、反射器が振動することができるキャビティ99を形成する。
構造ウェハ926は、デバイス層922と、埋め込み酸化物層927と、ハンドル層923とを備える。この構造を有するSOIウェハは、周知の接合技術および薄化技術で製造することができる。デバイス層922は、当業者に周知のリソグラフィ技術およびシリコンエッチング技術で準備することができる。エッチング技術は、深掘り反応性イオンエッチング(DRIE)が好ましい。デバイス層は、シリコンプレート98および反射コーティング920を備えた反射器を備える。コーティングは、真空蒸着またはスパッタリングなどの薄膜形成方法でプレート上に形成することができる。デバイス層の厚さは、およそ数十μmであってもよいが、所望の反射器領域、傾斜角および共振周波数を考慮して、必要に応じて最適化することができる。SOIウェハは、数μmから100μm、またはそれを超える範囲の異なるデバイス層厚さで利用可能である。デバイス層は、さらに、複数の懸架部および複数のアクチュエータを備える。圧電層930を上に保持している懸架部97を図9に概略的に示す。
キャップウェハ921は、反射器装置を動作させることができる電気接続を含むシリコンウェハである。キャップウェハは、接触パッド925と、キャビティ99の凹部を有するシリコン基板93と、導電性ビア94とを備える。接触パッドは、反射器システムのアクチュエータ、場合によっては感知素子およびチューニング素子に外部制御素子を接続することができる接続部を提供する。導電性ビア94は、キャップウェハ921のドープされた単結晶シリコン基板93からエッチングされた、ドープされた単結晶シリコンを備えてもよい。導電性ビアは、絶縁層95に取り囲まれてもよい。絶縁層95は、例えば、ガラスまたは二酸化ケイ素であり得る。
図9に示す側面電気接点96は、デバイス層922(明瞭さのために、これらのアクチュエータは図9から除外した)内においてy軸と一致している圧電アクチュエータまで延在する。キャビティ99内のガス圧は、共振振動が必要とされる場合、デバイスを取り囲むガス圧より低くてもよい。
図10は、第1要素1000および第2要素1002を含むパッケージ内の光学MEMSデバイスの機構を示す。第1要素1000は、図2の微小電気機械反射器システムを含んでもよく、第2要素1002は、第1要素に電気的に接続されている電気回路1002を含んでもよい。電気回路1002は、微小電気機械反射器システムの制御素子を含んでもよい。
技術の進歩に伴い、発明の基本的な概念を様々な方法で実施し得ることは、当業者にとって明らかである。したがって、本発明およびその実施形態は、上記例に限定されず、特許請求の範囲内で変更されてもよい。

Claims (9)

  1. 支持部と、
    周縁部に複数のエッジ点を含む反射器と、
    複数の圧電アクチュエータを含み、前記支持部から前記反射器を懸架する複数の懸架部と
    制御装置と
    を備える微小電気機械反射器システムであって、
    各対の複数の懸架部において、1対の複数の懸架部の複数の第1端が当該1対に共通の固定点に固定されるように、2対の複数の懸架部は2つの固定点から前記支持部に固定され、
    第1回転軸は、前記2つの固定点を通る線と一致し、前記反射器を第1反射器部分および第2反射器部分に分割し、
    各対の複数の懸架部において、一方の懸架部の第2端は前記第1反射器部分に結合され、他方の懸架部の第2端は前記第2反射器部分に結合され、
    前記制御装置は、前記複数の懸架部の前記複数の圧電アクチュエータに結合され、かつ、複数の制御信号を供給して、前記反射器に同時に、第1共振周波数で前記第1回転軸を中心とする第1回転振動をさせ、第2共振周波数で第2回転軸を中心とする第2回転振動をさせるように構成され、前記第1回転軸と前記第2回転軸とは直交しており、結果として生じる前記反射器の位置は、前記第1回転振動と前記第2回転振動との重ね合わせであり、前記第1共振周波数と前記第2共振周波数とは異なるが、共通の数値の整数倍であり、
    前記反射器は、当該反射器のたわみに伴って動くように当該反射器に固定されている可動電極を含み、または、少なくとも1つの懸架部は、当該懸架部のたわみに伴って動くように当該懸架部に固定されている可動電極を含み、
    前記可動電極は、前記支持部に固定された静止電極に容量結合され、
    前記制御装置は、前記可動電極と前記静止電極との間に追加の制御電圧を印加するように構成されている
    微小電気機械反射器システム。
  2. 前記2対の複数の懸架部のうちの第1対は、それぞれ第1端が第1固定点から前記支持部に固定された第1懸架部および第2懸架部を含み、
    前記2対の複数の懸架部のうちの第2対は、それぞれ第1端が第2固定点から前記支持部に固定された第3懸架部および第4懸架部を含み、
    前記第1回転軸は、前記第1固定点および前記第2固定点を通る線と一致する
    請求項1に記載の微小電気機械反射器システム。
  3. 前記複数のエッジ点は、それぞれ前記第1回転軸上にある第1エッジ点および第2エッジ点を含み、
    前記第1固定点は、あるギャップだけ離れて前記第1エッジ点に隣接しており、
    前記第2固定点は、あるギャップだけ離れて前記第2エッジ点に隣接している
    請求項に記載の微小電気機械反射器システム。
  4. 前記第1反射器部分の縁にある第3エッジ点および第4エッジ点と、
    前記第2反射器部分の縁にある第5エッジ点および第6エッジ点とであって、
    前記第3エッジ点および前記第4エッジ点は、0でない距離だけ離れており、
    前記第5エッジ点および前記第6エッジ点は、0でない距離だけ離れており、
    前記第1懸架部の第2端は、前記第3エッジ点に結合され、
    前記第2懸架部の第2端は、前記第5エッジ点に結合され、
    前記第3懸架部の第2端は、前記第6エッジ点に結合され、
    前記第4懸架部の第2端は、前記第4エッジ点に結合されている、第3エッジ点および第4エッジ点と、第5エッジ点および第6エッジ点とによって特徴付けられる
    請求項またはに記載の微小電気機械反射器システム。
  5. 前記第2回転軸は、前記第3エッジ点と前記第5エッジ点とを通る線に平行であって、前記第3エッジ点と、前記第5エッジ点と、前記第4エッジ点および前記第6エッジ点のうちの少なくとも1つとによって決定される平面上の線である
    請求項に記載の微小電気機械反射器システム。
  6. 非作動状態において、平面状の前記反射器の外面は、第1平面と一致し、
    前記第1平面の法線と平行な方向は、面外方向であり、
    少なくとも1つの懸架部の第2端と、当該懸架部が結合されているエッジ点との結合部は、面外方向には当該懸架部の前記第2端のたわみを前記エッジ点に伝え、前記第1平面と平行な少なくとも1つの面内方向には当該懸架部の前記第2端のたわみに柔軟に対応する第1結合ばねを含む
    請求項1〜のいずれか1項に記載の微小電気機械反射器システム。
  7. 前記可動電極は、可動櫛電極であり、
    前記可動櫛電極の複数の櫛フィンガは、前記懸架部それぞれの前記第2端において、外縁の長さの4分の1以下にわたって延在する
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の微小電気機械反射器システム。
  8. 前記可動電極は、可動櫛電極であり、
    前記可動櫛電極の複数の櫛フィンガは、前記懸架部それぞれの前記第2端において、外縁の長さの少なくとも3分の1にわたって延在する
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の微小電気機械反射器システム。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の微小電気機械反射器システムを含む光学デバイス。
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