JP6729839B2 - コイル部品および、これを含むフィルタ回路 - Google Patents

コイル部品および、これを含むフィルタ回路 Download PDF

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Description

本発明は、コイル部品および、これを含むフィルタ回路に関する。
電子機器のノイズ対策には、よくフィルタ回路が用いられる。このフィルタ回路には、例えばEMI(Electro-Magnetic Interference)除去フィルタなどがあり、導体を流れる電流のうち必要な成分を通して不要な成分を除去する。フィルタ回路の回路構成には、キャパシタンス素子であるコンデンサが使用される場合がある。コンデンサを使用したフィルタ回路では、当該コンデンサの寄生インダクタンスである等価直列インダクタンス(ESL:Equivalent Series Inductance)によりノイズ抑制効果が低下することが知られている。
コンデンサの等価直列インダクタンスを打ち消すために、磁気結合する二つのコイルにより生成される負のインダクタンスを用いて、フィルタ回路の減衰効果を広帯域化する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2001−160728号公報
磁気結合する二つのコイルによって生じた負のインダクタンスで、コンデンサの等価直列インダクタンスを打ち消すことはできるが、磁気結合する二つのコイルに生じる浮遊容量によって、フィルタ回路の減衰効果の広帯域化が制限される問題があった。具体的に、1pFの浮遊容量が生じることで、当該浮遊容量を介して1GHz以上のノイズ信号が数dBの損失で通過してしまい、フィルタ回路の減衰効果が実質的にMHz帯以下の周波数に限られてしまう。
そこで、本発明の目的は、磁気結合させた複数のコイルを通過するノイズ信号の周波数帯を低減することができるコイル部品、およびこれを含むフィルタ回路を提供することである。
本発明の一形態に係るコイル部品は、複数のコイルを磁気結合させたコイル部品であって、第1コイルと、第1コイルと磁気結合させて、負のインダクタンスを生じさせる第2コイルと、第1コイルの一部および第2コイルの一部と近接する位置に設けられ、接地される電極とを備え、第1コイルの配線間隔および第2コイルの配線間隔に比べて、電極と第1コイルの配線または第2コイルの配線との間隔の方が短い
本発明の一形態に係るフィルタ回路は、上記のコイル部品と、一端を第1コイルおよび第2コイルに接続するコンデンサとを備える。
本発明によれば、接地される電極を第1コイルの一部および第2コイルの一部と近接する位置に設けることで、コイルの浮遊容量によって通過する周波数帯のノイズ信号を電極側に流すことができ、コイル部品を通過するノイズ信号の周波数帯を低減することができる。また、このコイル部品を含むフィルタ回路は、コイルの浮遊容量によって通過する周波数帯のノイズ信号を電極側に流すことができるので、フィルタ回路の減衰効果を広帯域化することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係るコイル部品の斜視図および側面図である。 本発明の実施の形態1に係るコイル部品の構成を示す分解平面図である。 本発明の実施の形態1に係るコイル部品を含むフィルタ回路の回路図である。 本発明の実施の形態1に係るコイル部品を含むフィルタ回路の周波数に対する伝送特性を示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係るコイル部品の電極とコイルの配線とのサイズを比較するための図である。 本発明の実施の形態1に係るコイル部品の電極の幅を変更した場合のフィルタ回路の周波数に対する伝送特性を示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係るコイル部品の電極のサイズを変更した場合のフィルタ回路の周波数に対する伝送特性を示すグラフである。 本発明の実施の形態2に係るコイル部品の斜視図および側面図である。 本発明の実施の形態2に係るコイル部品の構成を示す分解平面図である。 本発明の実施の形態3に係るフィルタ回路の側面図である。
以下に、本発明の実施の形態に係るコイル部品およびこれを含むフィルタ回路について説明する。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1に係るコイル部品およびこれを含むフィルタ回路について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るコイル部品の斜視図および側面図である。図2は、本発明の実施の形態1に係るコイル部品の構成を示す分解平面図である。図3は、本発明の実施の形態1に係るコイル部品を含むフィルタ回路の回路図である。
フィルタ回路10は、例えば、EMI除去フィルタであり、3次のT型LCフィルタ回路である。このフィルタ回路10にコイル部品1が用いられている。なお、本実施の形態1では、フィルタ回路10の構成として3次のT型LCフィルタ回路を用いて説明するが、5次のT型LCフィルタ回路や、より高次のT型LCフィルタ回路に対しても同様に適用することができる。まず、フィルタ回路10は、図3に示すように、コンデンサC1、電極4a〜4d、コイルL1(第1コイル)、およびコイルL2(第2コイル)を備えている。
コンデンサC1は、図3に示すように一方の端子を電極4cに接続し、他方の端子をGND配線に接続している。なお、コンデンサC1は、BaTiO3(チタン酸バリウム)を主成分とした積層セラミックコンデンサだけでなく、他の材料を主成分とした積層セラミックコンデンサでも、積層セラミックコンデンサでない、例えばアルミ電解コンデンサなどの他の種類のコンデンサでもよい。コンデンサC1は、図示していないが寄生インダクタンス(等価直列インダクタンス(ESL))を有している。
電極4cには、コンデンサC1の他にコイルL1およびコイルL2が接続されている。コイルL1とコイルL2とは磁気結合しており、負のインダクタンス成分を生じている。この負のインダクタンス成分を用いて、コンデンサC1の寄生インダクタンスを打ち消すことができ、コンデンサC1のインダクタンス成分を見かけ上小さくすることができる。コンデンサC1、コイルL1およびコイルL2で構成されるフィルタ回路10は、コイルL1とコイルL2との相互インダクタンスによる負のインダクタンス成分により、コンデンサC1の寄生インダクタンスを打ち消すことで、高周波帯のノイズ抑制効果を向上させることができる。
しかし、磁気結合するコイルL1およびコイルL2に生じる浮遊容量C2,C3によって、フィルタ回路10の減衰効果の広帯域化が制限される。つまり、信号の周波数が高くなるとコンデンサのインピーダンスが低下するので、浮遊容量C2,C3によって周波数の高いノイズ信号が通過してしまいフィルタ回路10の減衰効果を制限する。例えば、浮遊容量C2,C3の容量が1pFであった場合、当該浮遊容量C2,C3を介して1GHz以上のノイズ信号が数dBの損失で通過し、フィルタ回路10の減衰効果を実質的にMHz帯以下の周波数に限定してしまう。
フィルタ回路10の減衰効果が制限されないように、コイルL1とコイルL2との距離を離して浮遊容量C2,C3の容量を小さくすることが考えられるが、コイルL1とコイルL2との距離が大きくすると磁気結合も弱くなり必要な負のインダクタンスが得られなくなる。コイルL1とコイルL2との距離を離しても必要な負のインダクタンスを得るためには、コイルL1,L2自体を大きくする必要があり、フィルタ回路10のサイズが大きくなってしまう。
そこで、本実施の形態1に係るコイル部品1では、コイルL1の一部およびコイルL2の一部と近接する位置に電極2を設けている。電極2は、図1などから分かるように、GNDに接続する電極4dと電気的に接続されているが、コイルL1およびコイルL2とは電気的には接続されていない。そのため、電極2は、寄生インダクタンスとしてインダクタ2L、および寄生容量として容量2Cとを有しており、図3に示す回路構成と等価である。インダクタ2Lおよび容量2Cは、コイルL1およびコイルL2と電極4dとの間に直列に接続されている。
コイル部品1では、コイルL1およびコイルL2と近接する位置に電極2を設けることで、浮遊容量C2,C3を通過していた周波数の高いノイズ信号を、容量2Cを介して電極4dからGNDに落とすことができる。ただし、電極2を設けることでインダクタ2Lを持つため、広帯域でGNDに対するインピーダンスを下げることができない。基本的に、電極2を設けたことで生じる寄生インダクタンスのインダクタ2Lと寄生容量の容量2Cとの直列LCの共振周波数付近でノイズ信号をGNDに落とすことができる。したがって、磁気結合するコイルL1およびコイルL2に生じる浮遊容量C2,C3によって減衰が得られなくなる周波数に対して、電極2を設けることで生じる直列LCの共振周波数を合わせることで、コイル部品1を用いたフィルタ回路10の減衰効果を広帯域化することができる。
コイル部品1は、図1に示すようにコイルの配線を形成した基板が複数枚積層されている。上層に積層されているコイルL1の配線L1aは、一の端が電極4aと電気的に接続されるとともに、他の端がビア5を介して下層のコイルL1の配線L1bと電気的に接続されている。コイルL1の配線L1bは、一の端が電極4cと電気的に接続されるとともに、他の端がビア5を介して上層のコイルL1の配線L1aと電気的に接続されている。コイルL1は、配線L1aと配線L1bとにより構成されている。ここで、図1(a)に示すコイル部品1は、短辺方向をX方向、長辺方向をY方向、高さ方向をZ方向としている。また、基板の積層方向はZ方向で、矢印の向きが上層方向を示している。
同様に、コイルL1の下層に積層されているコイルL2の配線L2aは、一の端が電極4cと電気的に接続されるとともに、他の端がビア6を介して下層のコイルL2の配線L2bと電気的に接続されている。コイルL2の配線L2bは、一の端が電極4bと電気的に接続されるとともに、他の端がビア6を介して上層のコイルL2の配線L2aと電気的に接続されている。コイルL2は、配線L2aと配線L2bとにより構成されている。
コイル部品1では、さらに、コイルL1の配線L1bとコイルL2の配線L2aとの間に電極2を積層している。電極2は、一の端が電極4dと電気的に接続されているが、配線L1bおよび配線L2aと電気的に接続されていない。
図2に示すように、セラミックグリーンシート3a〜3eに、導電性ペースト(Niペースト)をスクリーン印刷法により印刷して配線パターンを形成する。図2(a)に示すセラミックグリーンシート3aには、配線L1aが形成されるとともに、電極4aと接続する配線パターン40およびビア5と接続する配線パターン5aが形成されている。
図2(b)に示すセラミックグリーンシート3bには、配線L1bが形成されるとともに、電極4cと接続する配線パターン41およびビア5と接続する配線パターン5bが形成されている。セラミックグリーンシート3a,3bでコイルL1を構成している。
図2(c)に示すセラミックグリーンシート3cには、電極2が形成されるとともに、電極4dと接続する配線パターン42が形成されている。
図2(d)に示すセラミックグリーンシート3dには、配線L2aが形成されるとともに、電極4cと接続する配線パターン43およびビア6と接続する配線パターン6aが形成されている。図2(e)に示すセラミックグリーンシート3eには、配線L2bが形成されるとともに、電極4bと接続する配線パターン44およびビア6と接続する配線パターン6bが形成されている。セラミックグリーンシート3d,3eでコイルL2を構成している。
コイル部品1では、図2に示した複数のセラミックグリーンシート3a〜3eを積層するとともに、その上下両面側に配線パターンが印刷されていないセラミックグリーンシート(ダミー層)を複数層ずつ積層する(図1(b)参照)。ダミー層を含め複数のセラミックグリーンシート3を圧着することにより、未焼成の積層体を形成する。形成した積層体を焼成し、焼成した積層体の外部に、配線パターン40〜44と導通するように銅電極を焼き付けて電極4a〜4dを形成する。
図4は、本発明の実施の形態1に係るコイル部品1を含むフィルタ回路10の周波数に対する伝送特性を示すグラフである。図3に示すフィルタ回路10に対して回路シミュレーションを行い、周波数に対する伝送特性を示した結果が図4に示すグラフである。図4に示すグラフは、横軸を周波数Freq(MHz)とし、縦軸を伝送特性S21(dB)としている。
まず、図4に示すグラフAは、コンデンサC1のみのフィルタ回路の伝送特性を示すグラフである。コンデンサC1のみのフィルタ回路では、1.0MHz以上の周波数Freqにおいて伝送特性S21が高くなっており高周波帯のノイズ信号を抑制することができない。また、図4に示すグラフBは、コンデンサC1とコイルL1,L2とで構成したフィルタ回路の伝送特性を示すグラフである。このフィルタ回路では、300.0MHz以上の周波数Freqにおいて伝送特性S21が急に高くなっており、1GHzの高周波帯のノイズ信号を抑制することができない。
一方、図4に示すグラフCは、フィルタ回路10の伝送特性を示すグラフである。フィルタ回路10では、1GHzの周波数Freqにおいて伝送特性S21が十分に低く、高周波帯のノイズ抑制効果を向上させることができる。
次に、コイルL1,L2の配線と電極2とのサイズによる伝送特性S21の変化について説明する。図5は、本発明の実施の形態1に係るコイル部品の電極とコイルの配線とのサイズを比較するための図である。コイルL1,L2の配線と電極2との重なり具合により、寄生インダクタンスのインダクタ2Lと寄生容量の容量2Cとが変化するので、フィルタ回路10の伝送特性S21も変化することになる。
図5(a)では、電極2の幅2WがコイルL1の配線L1aの幅LWより太い。なお、コイルL1の配線L1bおよびコイルL2の配線L2a,L2bの幅は、コイルL1の配線L1aの幅LWと同じであるものとして以下説明する。もちろん、コイルL1の配線L1bおよびコイルL2の配線L2a,L2bの幅が、コイルL1の配線L1aの幅LWと異なっていてもよい。
電極2とコイルL1の配線L1aとは、重ね合せて製造されている。そのため、電極2の幅2WとコイルL1の配線L1aの幅LWとの差には、製造バラツキの分だけ差があることが望ましい。例えば、製造バラツキの影響を低減するためには、電極2とコイルL1の配線L1aとがずれて重ね合されても、重なる部分の面積が変わらないように電極2の幅2WをコイルL1の配線L1aの幅LWより太くする。しかし、電極2の幅2WをコイルL1の配線L1aの幅LWより太くしていくとフィルタ回路10の高周波帯の伝送特性S21が低下する。
図6は、本発明の実施の形態1に係るコイル部品の電極の幅を変更した場合のフィルタ回路の周波数に対する伝送特性を示すグラフである。図3に示すフィルタ回路10に対して電極2の幅を変更して回路シミュレーションを行い、周波数に対する伝送特性S21を示した結果が図6に示すグラフである。図6に示すグラフは、横軸を周波数Freq(MHz)とし、縦軸を伝送特性S21(dB)としている。
図6に示すグラフaは、コイルL1の配線L1aの幅LWが100μmに対して電極2の幅2Wを220μmにした場合のフィルタ回路10の伝送特性S21を示すグラフである。幅2Wを220μmにした場合のフィルタ回路10では、1GHzの周波数Freqにおいて伝送特性S21が高くなっており高周波帯のノイズ信号を抑制することができない。図6に示すグラフbは、コイルL1の配線L1aの幅LWが100μmに対して電極2の幅2Wを200μmにした場合のフィルタ回路10の伝送特性S21を示すグラフである。幅2Wを200μmにした場合のフィルタ回路では、1GHzの周波数Freqにおいて伝送特性S21が高くなっており高周波帯のノイズ信号を抑制することができない。
図6に示すグラフcは、コイルL1の配線L1aの幅LWが100μmに対して電極2の幅2Wを180μmにした場合のフィルタ回路10の伝送特性S21を示すグラフである。幅2Wを180μmにした場合のフィルタ回路10では、幅2Wが220μm,200μmに比べて1GHzの周波数Freqにおいて伝送特性S21が少し低くなっており高周波帯のノイズ信号を少し抑制することができる。図6に示すグラフdは、コイルL1の配線L1aの幅LWが100μmに対して電極2の幅2Wを160μmにした場合のフィルタ回路10の伝送特性S21を示すグラフである。幅2Wを160μmにした場合のフィルタ回路10では、1GHzの周波数Freqにおいて伝送特性S21が十分低くなっており高周波帯のノイズ信号を抑制することができる。
図6に示すように、電極2の幅2Wが180μmを超えたあたりからフィルタ回路10の伝送特性S21が急速に低下している。これは、電極2の幅2WがコイルL1の配線L1aの幅LWより太くなることで、コイルL1,L2の磁界を妨げてインダクタンスおよび磁気結合を低下させ、フィルタ回路10の伝送特性S21を急速に低下させていると考えられる。
そこで、フィルタ回路10において高周波帯のノイズ信号をより抑制するのであれば、電極2の幅を、コイルL1の配線L1aの幅LWより太くする場合、電極2の幅2Wは、コイルL1の配線L1aの幅LWに対して1.8倍以下となることが望ましい。
一方、製造バラツキの影響を低減するために電極2の幅2WをコイルL1の配線L1aの幅LWより細くする場合、電極2を設けることで生じる容量2Cの値が電極2の面積で決まることから、図5(b)のように電極2の幅2Wを細くした分だけ長さ2Dを長くする必要がある。図5(b)では、電極2の幅2Wと電極2の長さ2Dと関係を示している。例えば、電極2の幅2Wが90μmで電極2の長さ2Dが1800μmとすると、電極2の幅2Wは、長さ2Dの1/20倍となる。図5(a)に示す電極2の幅2Wが160μmで電極2の長さ2Dが1120μmとすると、電極2の幅2Wは、長さ2Dの1/7倍となる。なお、電極2の長さ2Dが長くなった場合、図5(b)に示すようにコイルL1の配線L1aに沿って電極2の長さを延ばすものとする。
電極2を設けることで生じる寄生インダクタンスのインダクタ2Lと寄生容量の容量2Cとの直列LCの共振周波数は、インダクタ2Lと容量2Cとの大きさで決まる。そして、容量2Cが大きくなると、直列LCの共振周波数は帯域が広くなる。そのため、容量2Cを大きくするためには、電極2の幅2Wを太くするか、電極2の幅2Wを細くした分だけ長さ2Dを長くする必要がある。なお、電極2の幅2WをコイルL1の配線L1aの幅LWより太くする場合、図6で説明したように上限値を超えるとフィルタ回路10の伝送特性S21が急速に低下することがある。
図7は、本発明の実施の形態1に係るコイル部品の電極のサイズを変更した場合のフィルタ回路の周波数に対する伝送特性を示すグラフである。図3に示すフィルタ回路10に対して電極2のサイズを変更して回路シミュレーションを行い、周波数に対する伝送特性を示した結果が図7に示すグラフである。図7に示すグラフは、横軸を周波数Freq(MHz)とし、縦軸を伝送特性S21(dB)としている。
図7に示すグラフdは、電極2の幅2Wが160μmで電極2の長さ2Dが1120μmとした場合のフィルタ回路10の伝送特性を示すグラフである。このフィルタ回路では、1GHzの周波数Freqにおいて伝送特性S21が十分低くなっており高周波帯のノイズ信号を抑制することができる。図7に示すグラフeは、電極2の幅2Wが90μmで電極2の長さ2Dが1800μmとした場合のフィルタ回路10の伝送特性を示すグラフである。この場合のフィルタ回路では、1GHzの周波数Freqにおいて伝送特性S21が高くなっており高周波帯のノイズ信号を抑制することができない。
つまり、電極2の幅2Wを、コイルL1の配線L1aの幅LWより細くする場合、電極2の幅2Wは、電極2の長さDの1/7倍〜1/8倍以上であれば、フィルタ回路10は、1GHzの周波数Freqにおいて伝送特性S21が十分低くなっており高周波帯のノイズ信号をより抑制することができる。
コイル部品1において、コイルL1,L2の配線の幅LWと電極2の幅2Wとの関係を説明したが、次にコイルL1,L2の配線間隔と、電極2とコイルL1,L2の配線との間隔について説明する。図1(b)に示すようにコイルL1,L2の配線間隔に比べて、電極2とコイルL1,L2の配線との間隔の方が短い。例えば、コイルL1,L2の配線間隔は50μmであるが、電極2とコイルL1,L2の配線との間隔は20μmと短い。つまり、必要な直列LCの共振周波数を得るための十分な寄生容量の容量2Cを確保するために、電極2とコイルL1,L2の配線との間隔をコイルL1,L2の配線間隔より短くしている。
以上のように、本発明の実施の形態に係るコイル部品1は、複数のコイルを磁気結合させたコイル部品であって、コイルL1と、コイルL1と磁気結合させるコイルL2と、コイルL1,L2の一部と近接する位置に設けられ、接地される電極2とを備える。これにより、本発明の実施の形態に係るコイル部品1は、電極2をコイルL1,L2の一部と近接する位置に設けることで、コイルL1,L2の浮遊容量によって通過する周波数帯のノイズ信号を電極2側に流すことができ、コイル部品1を通過するノイズ信号の周波数帯を低減することができる。
また、コイルL1,L2の配線間隔に比べて、電極2とコイルL1,L2との間隔の方が短くしてもよい。これにより、コイルL1,L2の浮遊容量によって通過する周波数帯のノイズ信号を電極2側に流すことを最適化できる。
電極2の幅2Wを、コイルL1,L2の配線の幅LWより細くする場合、電極2の幅2Wは、電極2の長さ2Dの1/8倍以上となるとしてもよい。これにより、コイルL1,L2の浮遊容量によって通過する周波数帯のノイズ信号を電極2側に流すことを最適化できる。
電極2の幅2Wを、コイルL1,L2の配線の幅LWより太くする場合、電極2の幅2Wは、コイルL1,L2の配線の幅LWに対して1.8倍以下としてもよい。これにより、コイルL1,L2の浮遊容量によって通過する周波数帯のノイズ信号を電極2側に流すことを最適化できる。
本発明の実施の形態に係るフィルタ回路10は、コイル部品1と、一端をコイルL1,L2に接続するコンデンサC1とを備える。これにより、本発明の実施の形態に係るフィルタ回路10は、コイルの浮遊容量によって通過する周波数帯のノイズ信号を電極2側に流すことができるので、フィルタ回路10の減衰効果を広帯域化することが可能となる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態1に係るコイル部品1では、図1に示すようにコイルL1,L2の一部と近接する位置に設ける電極2が1枚であったが、複数枚の電極を設けてもよい。図8は、本発明の実施の形態2に係るコイル部品の斜視図および側面図である。図9は、本発明の実施の形態2に係るコイル部品の構成を示す分解平面図である。なお、本実施の形態2に係るコイル部品を含むフィルタ回路の回路構成は、図3に示す回路構成と同じであるため詳細な説明を繰返さない。
コイル部品1aは、図8に示すようにコイルの配線を形成した基板が複数枚積層されている。上層に積層されているコイルL1の配線L1aは、一の端が電極4aと電気的に接続されるとともに、他の端がビア5を介して下層のコイルL1の配線L1bと電気的に接続されている。コイルL1の配線L1bは、一の端が電極4cと電気的に接続されるとともに、他の端がビア5を介して上層のコイルL1の配線L1aと電気的に接続されている。コイルL1は、配線L1aと配線L1bとにより構成されている。さらに、コイルL1の配線L1aと配線L1bとの間に電極20aが積層されている。電極20aは、一の端が電極4dと電気的に接続されているが、配線L1aおよび配線L1bと電気的に接続されていない。ここで、図1(a)に示すコイル部品は、短辺方向をX方向、長辺方向をY方向、高さ方向をZ方向としている。また、基板の積層方向はZ方向で、矢印の向きが上層方向を示している。
コイル部品1aでは、コイルL1の配線L1bとコイルL2の配線L2aとの間に電極20bを積層している。電極20bは、一の端が電極4dと電気的に接続されているが、配線L1bおよび配線L2aと電気的に接続されていない。
コイルL1の下層に積層されているコイルL2の配線L2aは、一の端が電極4cと電気的に接続されるとともに、他の端がビア6を介して下層のコイルL2の配線L2bと電気的に接続されている。コイルL2の配線L2bは、一の端が電極4bと電気的に接続されるとともに、他の端がビア6を介して上層のコイルL2の配線L2aと電気的に接続されている。コイルL2は、配線L2aと配線L2bとにより構成されている。さらに、コイルL2の配線L2aと配線L2bとの間に電極20cが積層されている。電極20cは、一の端が電極4dと電気的に接続されているが、配線L2aおよび配線L2bと電気的に接続されていない。
コイル部品1aでは、図1に示す電極2に代えて、3枚で構成される電極20a〜20cを設けている。電極を複数枚にすることで、1枚の電極に比べて寄生容量を大きくすることができるので、同じ容量を確保するのであれば電極自体のサイズを小さくすることができる。具体的に、1枚の電極2では、幅2Wを160μm、長さ2Dを1120μmとしていた場合、3枚の電極20a〜20cでは、寄生インダクタンスの減少を考慮しても、それぞれの電極の長さ2Dを500μmまで小さくすることができる。
図9に示すように、セラミックグリーンシート3a〜3gに、導電性ペースト(Niペースト)をスクリーン印刷法により印刷して配線パターンを形成する。図9(a)に示すセラミックグリーンシート3aには、配線L1aが形成されるとともに、電極4aと接続する配線パターン40およびビア5と接続する配線パターン5aが形成されている。
図9(b)に示すセラミックグリーンシート3bには、電極20aが形成されるとともに、電極4dと接続する配線パターン42aが形成されている。
図9(c)に示すセラミックグリーンシート3cには、配線L1bが形成されるとともに、電極4cと接続する配線パターン41およびビア5と接続する配線パターン5bが形成されている。セラミックグリーンシート3a,3cでコイルL1を構成している。
図9(d)に示すセラミックグリーンシート3dには、電極20bが形成されるとともに、電極4dと接続する配線パターン42bが形成されている。
図9(e)に示すセラミックグリーンシート3eには、配線L2aが形成されるとともに、電極4cと接続する配線パターン43およびビア6と接続する配線パターン6aが形成されている。
図9(f)に示すセラミックグリーンシート3fには、電極20cが形成されるとともに、電極4dと接続する配線パターン42cが形成されている。
図9(g)に示すセラミックグリーンシート3gには、配線L2bが形成されるとともに、電極4bと接続する配線パターン44およびビア6と接続する配線パターン6bが形成されている。セラミックグリーンシート3e,3gでコイルL2を構成している。
コイル部品1aでは、図9に示した複数のセラミックグリーンシート3a〜3gを積層するとともに、その上下両面側に配線パターンが印刷されていないセラミックグリーンシート(ダミー層)を複数層ずつ積層する(図8(b)参照)。ダミー層を含め複数のセラミックグリーンシート3を圧着することにより、未焼成の積層体を形成する。形成した積層体を焼成し、焼成した積層体の外部に、配線パターン40〜44と導通するように銅電極を焼き付けて電極4a〜4dを形成する。
以上のように、本発明の実施の形態に係るコイル部品1aは、電極20a〜20cが複数枚で構成され、コイルL1の配線間、コイルL1の配線とコイルL2の配線との間、およびコイルL2の配線間のいずれかの位置に配置されてもよい。これにより、電極20a〜20cのサイズを小さくすることができる。なお、3枚の電極20a〜20cを例示したが、これに限定されず、2枚またはさらに枚数の多い電極を形成してもよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態1および2では、コイル部品1,1aのみの構成について説明した。本発明の実施の形態3では、コイル部品をコンデンサと一体化したフィルタ回路の構成ついて説明する。図10は、本発明の実施の形態3に係るフィルタ回路の側面図である。なお、本実施の形態3に係るフィルタ回路の回路構成は、図3に示す回路構成と同じであるため詳細な説明を繰返さない。また、フィルタ回路に用いるコイル部品は、実施の形態1および2で説明したコイル部品1,1aと同じであるため詳細な説明を繰返さない。
図10に示すフィルタ回路10は、積層セラミックコンデンサであるコンデンサC1の上層にコイル部品1を形成している。コンデンサC1は、電極4cと電気的に接続される内部電極50と、電極4d(図1参照)と電気的に接続される内部電極51との単位で繰り返し積層(例えば200層)することで必要な容量を確保している。つまり、コンデンサC1は、複数のセラミックグリーンシート30(誘電体層)と複数の内部電極50,51とが積層して構成されている。
なお、コイル部品1は、浮遊容量C2,C3を抑えるため比誘電率の低い材料を用いるのが望ましく、コンデンサC1は、必要な容量を確保するためには比誘電率が高い方が望ましい。特に、コイル部品1とコンデンサC1とを一体化して小型、薄型のフィルタ回路10にするためには、コイル部品1に比誘電率(例えば、10以下)の低いセラミックグリーンシート3(例えば、酸化チタン系のセラミックグリーンシート)を用い、コンデンサC1に比誘電率(例えば、100以下)の高いセラミックグリーンシート30(例えば、チタン酸バリウム系のセラミックグリーンシート)を用いる。
以上のように、本発明の実施の形態に係るコンデンサC1は、コイルL1,L2を積層したコイル部品1の下層に設けられ、複数のセラミックグリーンシート30と複数の内部電極50,51とが積層して構成されている。これにより、本発明の実施の形態に係るフィルタ回路10は、コイル部品1をコンデンサC1とを一体化することができる。
また、セラミックグリーンシート30の比誘電率は、コイル部品1の比誘電率に比べて高くすることが望ましい。これにより、コイル部品1とコンデンサC1とを一体化したフィルタ回路10を小型、薄型にすることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1a コイル部品、2,20a〜20c 電極、10 フィルタ回路、50,51 内部電極、C1 コンデンサ。

Claims (10)

  1. 複数のコイルを磁気結合させたコイル部品であって、
    第1コイルと、
    前記第1コイルと磁気結合させて、負のインダクタンスを生じさせる第2コイルと、
    前記第1コイルの一部および前記第2コイルの一部と近接する位置に設けられ、接地される電極とを備え、
    前記第1コイルの配線間隔および前記第2コイルの配線間隔に比べて、前記電極と前記第1コイルの配線または前記第2コイルの配線との間隔の方が短い、コイル部品。
  2. 前記電極の幅を、前記第1コイルの配線または前記第2コイルの配線の幅より細くする場合、前記電極の幅は、前記電極の長さの1/8倍以上となる、請求項に記載のコイル部品。
  3. 前記電極の幅を、前記第1コイルの配線または前記第2コイルの配線の幅より太くする場合、前記電極の幅は、前記第1コイルの配線または前記第2コイルの配線の幅に対して1.8倍以下となる、請求項1または請求項2に記載のコイル部品。
  4. 前記電極は、複数枚で構成され、前記第1コイルの配線間、前記第1コイルの配線と前記第2コイルの配線との間、および前記第2コイルの配線間のいずれかの位置に配置される、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載のコイル部品。
  5. 請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の前記コイル部品と、
    一端を前記第1コイルおよび前記第2コイルに接続するコンデンサとを備える、フィルタ回路。
  6. 前記コンデンサは、前記第1コイルおよび前記第2コイルを積層した前記コイル部品の下層に設けられ、複数の誘電体層と複数の内部電極とが積層して構成されている、請求項に記載のフィルタ回路。
  7. 前記誘電体層の比誘電率は、前記コイル部品の比誘電率に比べて高い、請求項に記載のフィルタ回路。
  8. 複数のコイルを磁気結合させたコイル部品であって、
    第1コイルと、
    前記第1コイルと磁気結合させて、負のインダクタンスを生じさせる第2コイルと、
    前記第1コイルの一部および前記第2コイルの一部と近接する位置に設けられ、接地される電極とを備え、
    前記電極の幅を、前記第1コイルの配線または前記第2コイルの配線の幅より太くする場合、前記電極の幅は、前記第1コイルの配線または前記第2コイルの配線の幅に対して1.8倍以下となる、コイル部品
  9. 複数のコイルを磁気結合させたコイル部品であって、
    第1コイルと、
    前記第1コイルと磁気結合させて、負のインダクタンスを生じさせる第2コイルと、
    前記第1コイルの一部および前記第2コイルの一部と近接する位置に設けられ、接地される電極とを備え、
    前記電極は、複数枚で構成され、前記第1コイルの配線間、前記第1コイルの配線と前記第2コイルの配線との間、および前記第2コイルの配線間のいずれかの位置に配置される、コイル部品。
  10. コイル部品と、
    一端を前記コイル部品に接続するコンデンサとを備える、フィルタ回路であって、
    前記コイル部品は、
    第1コイルと、
    前記第1コイルと磁気結合させて、負のインダクタンスを生じさせる第2コイルと、
    前記第1コイルの一部および前記第2コイルの一部と近接する位置に設けられ、接地される電極とを備え、
    前記コンデンサは、
    一端を前記第1コイルおよび前記第2コイルに接続し、
    前記第1コイルおよび前記第2コイルを積層した前記コイル部品の下層に設けられ、複数の誘電体層と複数の内部電極とが積層して構成され、
    前記誘電体層の比誘電率は、前記コイル部品の比誘電率に比べて高い、フィルタ回路。
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