JP6727682B1 - 液状組成物、および爪またはアクセサリー類の表面の光沢鏡面化方法 - Google Patents

液状組成物、および爪またはアクセサリー類の表面の光沢鏡面化方法 Download PDF

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【課題】紫外線硬化樹脂または揮発乾燥型塗料を塗布した爪やアクセサリー類の表面を簡便に光沢鏡面様にすることができ、かつ、取扱い性に優れる液状組成物を提供すること、並びに、前記液状組成物を用いて爪またはアクセサリー類の表面を光沢鏡面様にする方法を提供すること。【解決手段】紫外線硬化樹脂または揮発乾燥型塗料を含有する表面層を光沢鏡面様にするための液状組成物であって、エフェクト顔料と、当該エフェクト顔料を分散させるための水系媒体とを内容物として含有し、且つ樹脂成分を含有しないことを特徴とする液状組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、紫外線硬化樹脂または揮発乾燥型塗料を含有する表面層を光沢鏡面様にするための液状組成物に関するものである。特に、手や足の爪を光沢鏡面様にするミラーネイルやオーロラネイル、アクセサリー類の表面を光沢鏡面様にするミラー化塗装またはオーロラ化塗装に関するものである。
手や足の爪の表面をコートするネイルデザインは、ネイルアートとも呼ばれ、爪の装飾を目的として広く楽しまれ、様々な装飾技法が開発されている。そして、ネイルデザインには、ネイルポリッシュが使用されていた。また、近年ではUV光またはLED光による硬化型のジェルネイルが使用されるケースが増えており、このジェルネイルには、紫外線硬化樹脂が使用されている(例えば、特許文献1、2)。
そして、ネイルデザインの一種として、輝く鏡のようなメタリック状のデザインとなるミラーネイルや、さらにベースとなる色の選択を様々に変えることで玉虫色となるオーロラネイルが知られている。
ミラーネイルやオーロラネイルの作製手順としては、一般的に、(1)爪にベースジェルを塗布して硬化し、(2)その上に必要であれば所望のカラージェルを1回又は2回以上塗布して硬化し、(3)その上にクリアジェルを塗布して硬化し、(4)その硬化面の全面に、ミラーネイル用パウダー(ミラーパウダーともいう)を乗せ、アイシャドウチップを用いて圧をかけるようにして擦りつけることで全面を光沢鏡様にし、(5)その上にトップジェルを塗布して硬化することで行われている。
ここで、ミラーネイルやオーロラネイルで使用されるミラーパウダーは、軽い微粉であり、塗布面である爪の端まで必要量を載せるには熟練の技術が必要であり、また、ある程度ミラーパウダーが爪から周囲へ脱落するが、きれいな仕上がりを得るためにミラーパウダーを多めに載せることで、脱落するミラーパウダーの量が多くなる傾向がある。しかしながら、ミラーパウダーが衣服などはもちろん、手などに付着した場合でも簡単には取り去りにくいため、机や床などに脱落したミラーパウダーができるだけ衣服や手などの周囲に付着しないようにするために、その取扱いには注意を払う必要がある。
また、爪の上に載せるミラーパウダーの位置を細かく調節するのは困難であるため、光沢鏡面となるのは爪の全体になるが、例えば、爪の一部をきれいな光沢鏡面状にするような、爪の全表面と比べてより小面積の部分を所望のデザインで光沢鏡面化することは難しかった。
一方、爪のアクセサリーとして、付け爪が知られており、この付け爪の表面に前記のような手順でミラーネイルやオーロラネイルを施すことも知られてはいるが、ミラーパウダーを用いる場合には、上記のように、付着性の点で取扱いに注意が必要で、また、より小面積で所望のデザインで光沢鏡面化することも難しかった。
また、ブローチ、小物などのアクセサリー類の基材として、紫外線硬化樹脂(UVレジンともいう)を使用することが知られている(特許文献3)。
ここで、UVレジンは、無色透明なものであるため、着色を行う場合には、UVレジンが液体状またはパウダー状のレジン用着色剤、粉末状の顔料、アクリル絵の具などをUVレジン液に混ぜることでUVレジン液そのものを着色する方法が知られている。そして、UVレジン液を固化させた後に、ネイルポリッシュなどの揮発乾燥型塗料を用いて所望の着色を施したり、ジェルネイルを施したりすることも試みられている。
しかしながら、アクセサリー類の表面をミラーネイルやオーロラネイルのような光沢鏡面様にする場合、ミラーパウダーを用いる以外の方法は知られておらず、ミラーパウダーを用いる場合には、上記のように、付着性の点で取扱いに注意が必要で、また、特に爪より小面積のアクセサリー類では、光沢鏡面化することも難しかった。
特開2017−141176号公報 特許第5043241号公報 特開2017−43703号公報
本発明は、紫外線硬化樹脂または揮発乾燥型塗料を塗布した爪やアクセサリー類の表面を簡便に光沢鏡面様にすることができ、かつ、取扱い性に優れる液状組成物を提供することを目的とする。
また、本発明は、前記液状組成物を用いて爪またはアクセサリー類の表面を光沢鏡面様にする方法を提供することを目的とする。
本発明の要旨は
[1]紫外線硬化樹脂を含有するUV塗料を爪またはアクセサリー類の表面に塗布して、UV光またはLED光により硬化させて紫外線硬化樹脂を含有する表面層を形成させる工程、
前記表面層に、エフェクト顔料と当該エフェクト顔料を分散させるための水系媒体とを内容物として含有し、且つ樹脂成分を含有しない液状組成物を塗布し、乾燥させて乾燥面を形成させる工程
前記乾燥面を擦り込む工程、および
前記擦り込む工程で光沢鏡面様になった表面上にトップコートを施す工程
を含み、
前記水系媒体が水およびエタノールであることを特徴とする、爪またはアクセサリー類の表面を光沢鏡面様にする方法、
]爪またはアクセサリー類の表面に、揮発乾燥型塗料を塗布、乾燥して、揮発乾燥型塗料の表面層を形成させる工程、
前記表面層に、エフェクト顔料と当該エフェクト顔料を分散させるための水系媒体とを内容物として含有し、且つ樹脂成分を含有しない液状組成物を塗布し、乾燥させて乾燥面を形成させる工程
前記乾燥面を擦り込む工程、および
前記擦り込む工程で光沢鏡面様になった表面上にトップコートを施す工程
を含み、
前記水系媒体が水およびエタノールであることを特徴とする、爪またはアクセサリー類の表面を光沢鏡面様にする方法
に関する。
本発明の液状組成物を用いて、紫外線硬化樹脂または揮発乾燥型塗料を塗布した爪の表面を光沢鏡面様にすることで、簡便に、且つミラーネイルやオーロラネイルなどの外観の意匠性に富んだネイルアートを楽しむことができる。
また、本発明の液状組成物を用いて、紫外線硬化樹脂または揮発乾燥型塗料を塗布したアクセサリー類の表面を光沢鏡面様にすることで、簡便に、かつミラー化またはオーロラ化した外観の意匠性に富んだアクセサリー類を作製することができる。
また、本発明の液状組成物は、上記のように構成されているため、以下に示す優れた特長を有する。
まず、液状組成物としたことで、ネイルポリッシュなどの揮発乾燥型塗料と同様に、刷毛や筆を用いた塗布ができる。このため、ミラーパウダーを用いた場合と異なり、爪やアクセサリー類の所望の位置を光沢表面様にすることが容易になる。
また、刷毛や筆を用いた塗布では、爪やアクセサリー類の全面よりも小さい面積を、所望のデザインで光沢表面様にすることもできる。また、爪やアクセサリー類に予め塗布面が空いたシールなどを貼ったのちに、本発明の液状組成物を塗布し、前記シールを剥がすことで、所望の形状を有する光沢のデザインを、爪やアクセサリー類の表面に設けることができる。
また、本発明の液状組成物は、水系媒体を含有していることで、液状組成物を塗布する際に、アセトン、トルエン、酢酸エチルなどのような揮発性有機溶剤に特有の刺激臭がしないため、換気扇を回すなどの手間がなく、特にネイルサロンのように使用頻度が多いと予測される環境下でも好適に使用することができる。
また、本発明の液状組成物は、樹脂成分を含有しないことで、紫外線硬化樹脂及び揮発乾燥型塗料の硬化物以外の部分には定着せず、したがって、ウエットティッシュ等により簡単に拭き取ることが可能である。あるいは、水で手を洗っても容易に除去することができる。
特に、ジェルネイルのように、リムーバーとしてアセトン等の揮発性有機溶剤が不要になり、健康に対する懸念が無く、人に優しいネイルデザインやアクセサリー類のデザインをすることが可能である。
図1(a)〜図1(e)は、本発明の液状組成物1を用いた爪の光沢鏡面化方法の一例を示す概略説明図である。
本発明の液状組成物は、紫外線硬化樹脂または揮発乾燥型塗料を含有する表面層を光沢鏡面様にするための液状組成物であって、
エフェクト顔料と、
当該エフェクト顔料を分散させるための水系媒体と、
を内容物として含有し、
且つ樹脂成分を含有しない
ことを特徴とする。
本発明において、「紫外線硬化樹脂」とは、紫外線照射によって重合反応が起こり硬化する樹脂をいう。前記重合反応としては、ラジカル重合、カチオン重合、アニオン重合などが挙げられるが、特に限定はない。
前記紫外線硬化樹脂としては、UV塗料が挙げられる。
前記UV塗料としては、ジェルネイル用のベースコート、カラーコート、トップコートに用いられるネイル塗料、アクセサリー類に使用させるカラー塗料が挙げられる。
本発明において、「揮発乾燥型塗料」とは、アクリルやニトロセルロースなどの合成樹脂を着色し、有機溶剤に溶解させた液状物が挙げられる。前記揮発乾燥型塗料としては、マニキュア液、ネイルエナメル、ネイルカラー、カラーなどとも呼ばれるネイルポリッシュ、ラッカー塗料、アクリル塗料類などが挙げられ、これらの市販品であれば特に制限なく使用することができる。
本発明において、「紫外線硬化樹脂または揮発乾燥型塗料を含有する表面層」とは、爪またはアクセサリー類の表面に形成された紫外線硬化樹脂または揮発乾燥型塗料を含有する層をいう。
本発明において、「液状」とは、ネイルアートまたはアクセサリー類を作製する分野において使用される刷毛や筆で塗布が可能な状態の溶液状であることをいう。具体的には、前記水系媒体の含有量が55〜95重量%に調整されている液状組成物をいう。
本発明において「光沢鏡面様」とは、輝く鏡のようなメタリック状であることや、前記メタリック状に加えて見る角度によって異なる色合いとなる玉虫色(オーロラ色)のような色の状態をいう。
また、「ミラーネイル」とは、爪の表面を輝く鏡のようなメタリック状にすることをいう。また、本発明では、爪やアクセサリー類の表面を前記のようなメタリック状にすることをミラー化ともいう。
「オーロラネイル」とは、爪の表面を玉虫色の状態にすることをいう。また、本発明では、爪やアクセサリー類の表面を前記のような玉虫色にすることをオーロラ化ともいう。
また、本発明では、前記光沢鏡面様にすることを光沢鏡面化ともいう。
本発明において、「アクセサリー類」としては、付け爪、ブローチ、髪飾り、イヤリング、ペンダント、ブレスレット、アンクレットなどの小物などが挙げられる。
本発明に用いる前記エフェクト顔料は、一般に大きな粒からなり、高輝度に輝く顔料をいう。前記エフェクト顔料としては、ラメ顔料、メタリック顔料、あるいはパール顔料が挙げられる。
例えば、通常の顔料は1μm以下の径の粒子からなるが、パール顔料は数10μm程度の粒径であり、光を多重反射することで美しい光沢を放つことができる。ラメ顔料やメタリック顔料は、一般にパール顔料よりもさらに大きな粒径の顔料である。
本発明の液状組成物では、前記エフェクト顔料を含む液状物となっており、従来のミラーネイルやオーロラネイルで一般に使用されているミラーパウダーのように粉末状物とは相違したものとなっている。
本発明の液状組成物中における前記エフェクト顔料の含有量としては、所望の効果を得やすいという観点から、5〜45重量%が好ましく、8〜42重量%がより好ましく、10〜40重量%さらに好ましい。
前記エフェクト顔料を分散させるための水系媒体としては、水、エタノールなどが挙げられる。
本発明では、前記水溶性有機溶剤を使用していることで、アセトン、トルエン、酢酸エチルなどのような揮発性有機溶剤に特有の刺激臭がしないため、換気扇を回すなどの手間がなく、特にネイルサロンのように液状組成物の使用頻度が多い環境下でも好適に使用することができる。
中でも、エフェクト顔料の分散性、取扱い性および経済性に優れる観点から、水とエタノールとの混合媒体であることが好ましい。
前記混合媒体中における水とエタノールとの重量比率(水:エタノール)は2:8〜6:4が好ましい。
一般に、ジェルネイル用のベースコート、カラーコート、トップコートなどのUV塗料には、顔料の爪への定着性を得るために樹脂成分が含まれている。塗布後に前記樹脂成分を硬化させることで、顔料は爪の表面に定着する。また、揮発乾燥型塗料も、アクリルやニトロセルロースなどの合成樹脂を含有する。
これに対して、本発明の液状組成物では、前記樹脂成分を含有していないことから、UV塗料や揮発乾燥型塗料とは相違したものである。
また、本発明の液状組成物が、樹脂成分を含有していないにも関わらず、前記のような光沢表面様にすることが可能である理由については、本発明の液状組成物を塗布する対象物であるUV塗料が紫外線硬化樹脂を含有しており、また揮発乾燥型塗料も合成樹脂を含有している点に特徴がある。すなわち、UV塗料の紫外線硬化樹脂が硬化した表面層や揮発乾燥型塗料の合成樹脂が乾燥した表面層に本発明の液状組成物を塗布し、水系媒体を乾燥させた後に、前記表面層の表面に付着したエフェクト顔料を擦り込むことで、エフェクト顔料の向きが整い、光の反射角度が均一化されて、前記表面層を光沢表面様にすることができる。
また、本発明の液状組成物には、シリカ系や炭酸カルシウム系や有機ベントナイト系などの沈降防止剤、レベリング剤、防腐剤、界面活性剤、消泡剤、可塑剤、香料などの任意成分を含有させることができる。
前記任意成分の含有量としては、水系媒体中に合計量で0.1〜5重量%であればよい。
本発明の液状組成物は、前記エフェクト顔料、前記水系媒体、および、必要であれば前記任意成分を混合することで製造することができる。
次に、本発明の液状組成物を用いた爪またはアクセサリー類の表面を光沢鏡面様にする方法を説明する。前記方法は、UV塗料を用いる方法と、揮発乾燥型塗料を用いる方法とに分けられる。
UV塗料を用いる方法は、
紫外線硬化樹脂を含有するUV塗料を爪またはアクセサリー類の表面に塗布して、UV光またはLED光により硬化させて紫外線硬化樹脂を含有する表面層を形成させる工程と、
前記表面層に本発明の液状組成物を塗布し、乾燥させて乾燥面を形成させる工程、および
前記乾燥面を擦り込む工程、
を含む。
前記のように爪またはアクセサリー類の表面に塗布されたUV塗料の態様としては、ベースコートの上にクリアジェルだけを塗布したものや、ベースコートの上にカラーコートを塗布しさらにその上にクリアジェルが塗布されたものなどが挙げられる。
前記UV塗料を爪またはアクセサリー類の表面に塗布する手法、これにUV光またはLED光により硬化させる手法については、例えば、ネイル業界やアクセサリー業界などのUV塗料を日常的に使用する分野において公知の方法であればよいが、特に限定はない。
前記のように硬化させたUV塗料の表面に本発明の液状組成物を塗布する手法としては、刷毛、筆などが挙げられるが、特に限定はない。
この場合、所望の場所に塗布ができるので、ミラーパウダーをふりかける従来法と比べて、エフェクト顔料の無駄が減り、経済性が向上する。
また、刷毛、筆などで塗布面を模様化したデザインも可能であり、高度なデザイン技法にも対応できる。
また、爪の表面に予め所望のデザインが施された空隙のあるシールなどを貼っておき、そのシールの上から本発明の液状組成物を塗布した後、前記シールを剥がすことで、所望の形状を有する光沢のデザインを、爪やアクセサリー類の表面に設けることができる。
前記のように塗布した液状組成物は、静置して水系媒体を乾燥させる。静置の状態としては、水系媒体の組成により一概に限定できないが、例えば、水系媒体がエタノールを含有する場合には、比較的速やかに室温で静置することで乾燥させることが可能である。
なお、乾燥の程度としては、塗布面が液状でなくなったのが確認できる程度であればよく、特に限定はない。
次いで、前記液状組成物の乾燥面を擦り込む手法としては、押圧した際に前記乾燥面に傷をつけにくい柔軟な素材でできたものであればよく、特に限定はないが、例えば、アイシャドウチップ、スポンジ、シリコンスティックなどを用いることができる。
前記の擦り込みを行うことで、乾燥面にあり不整列になっているエフェクト顔料が、硬化したUV塗料の表面層に擦り込まれることで、エフェクト顔料の向きが整い、光の反射角度が均一化されて、爪の表面が光沢鏡面様になる。
前記のようにして得られた光沢鏡面様の状態を維持するために、トップコートを上から施す。
揮発乾燥型塗料を用いる方法は、
爪またはアクセサリー類の表面に、揮発乾燥型塗料を塗布、乾燥して、揮発乾燥型塗料の表面層を形成させる工程と、
前記表面層に請求項1〜3、5のいずれかに記載の液状組成物を塗布し、乾燥させて乾燥面を形成させる工程、および
前記乾燥面を擦り込む工程、
を含む。
前記爪またはアクセサリー類の表面は、揮発乾燥型塗料を塗布する前に揮発乾燥型塗料を塗布し易くするためのコート剤を塗布してもよい。
前記コート剤としては、揮発乾燥型塗料用の市販されているコート剤を用いればよく、特に限定はない。
また、前記コート剤の塗布方法についても、公知の方法であればよく、特に限定はない。
前記揮発乾燥型塗料を爪またはアクセサリー類の表面に塗布または乾燥する手法については、例えば、ネイルポリッシュを用いるネイル業界やネイルポリッシュやラッカー類を用いるアクセサリー業界などの揮発乾燥型塗料を日常的に使用する分野において公知の方法であればよいが、特に限定はない。
前記のように得られる揮発乾燥型塗料の表面層に本発明の液状組成物を塗布、乾燥および刷り込む手法としては、前記のUV塗料を用いる方法と同様であればよく、特に限定はない。
前記のようにして得られた光沢鏡面様の状態を維持するために、トップコートを上から施す。
ここで、図1(a)〜(e)に本発明の液状組成物1を用いた爪の光沢鏡面化方法の一例を示す。
前記液状組成物1は、エフェクト顔料2および水系溶媒3を含有する。
図1(a)は、爪4の表面に形成されたベースコート5(紫外線硬化樹脂または揮発乾燥型塗料を含有する層)の表面に、前記液状組成物1を塗布した状態を示す。
前記液状組成物1中では、水系溶媒3中にエフェクト顔料2が均一に分散された状態で存在している。
図1(b)は、図1(a)で示す液状組成物1から、乾燥により、水系溶媒2が揮発して塗布面が液状でなくなった状態を示す。
エフェクト顔料2は、ベースコート5の表面に付着するが、向きが不整列になっているため、光の反射角度がランダムになり、光沢鏡面様とはならない。
図1(c)は、図1(b)で示した乾燥面を、アイシャドウチップ6で擦りつけている状態を示し、図1(d)は擦りつけが完了した状態を示す。
アイシャドウチップ6で擦りつけることで(図1(c))、ベースコート5の表面に付着したエフェクト顔料2の向きが整うことになり(図1(d))、光の反射角度が均一化されて、爪の表面が光沢鏡面化する。光沢鏡面化したことについては、目視で確認することができる。
図1(e)は、前記エフェクト顔料2が脱落しないように、トップコート7を塗布した状態を示す。
トップコート7は、前記エフェクト顔料2を保護し、また無色であるため光沢鏡面様になった爪の状態を長く保つことが可能になる。
以上のようにして、爪またはアクセサリー類の表面を簡便に光沢鏡面様にすることができ、ミラーネイルやオーロラネイルなどの外観の意匠性に富んだネイルアートを楽しんだり、ミラー化またはオーロラ化という外観の意匠性に富んだアクセサリー類を作製することができる。
例えば、本発明の液状組成物を塗布する、紫外線硬化樹脂または揮発乾燥型塗料の色を様々な色にしておくことで、多彩にミラー化した表面やオーロラ化した表面にすることができる。
(実施例1)
下記の表1に示す組成の範囲内で、エフェクト顔料、水系媒体(水とエタノールとの混合物)を混合して、液状組成物を作製した。得られた液状組成物はいずれも、撹拌して目視をしたところ、エフェクト顔料が均一に分散されていた。
Figure 0006727682
(実施例2:爪の光沢鏡面化)
実施例1で得られた液状組成物を用いて爪の光沢鏡面化を行った。
まず、紫外線硬化樹脂を含有する市販のジェルネイル(ベースコート)、次いでこのベースコートの上にノンワイプ型のクリアジェルを、刷毛を用いて爪の全面に塗布して、UV光により硬化させた。
次いで、硬化したジェルネイルの表面に実施例1で得られた液状組成物を、刷毛を用いて爪の全面に塗布した。刷毛に液状組成物を含ませることで、塗布は簡単にできた。
次いで、数分間室温で静置することで液状組成物の水系媒体を乾燥させ、塗布面が液状でなくなったのを確認してから、アイシャドウチップを用いて塗布面を軽い力で擦り込んだ。
擦りつけた表面は、光沢鏡面様になっていった。
液状組成物の塗布面が光沢鏡面様になったのを確認した後、市販のジェルネイル(トップコート)を刷毛で塗布して、UV光により硬化させた。
上記のようにして得られた爪の全面は、通常のミラーパウダーを用いたミラーネイルやオーロラネイルと同様に光沢鏡面化していた。また、通常のミラーネイルやオーロラネイルのような、ミラーパウダーによる周囲の汚れがほとんどなく、極めて簡便に爪の表面を光沢鏡面様にすることが可能であった。
また、前記液状組成物を塗布する際に、予め爪の表面に穴を設けたシールを張っておきその上から前記液状組成物を塗布後にシールを剥がすことで、前記穴の形状に対応した光沢鏡面様の模様を爪の表面に施すことも可能であった。
(実施例3:付け爪の光沢鏡面化)
実施例1で得られた液状組成物を用いてつけ爪の光沢鏡面化を行った。
まず、市販の付け爪を付け爪専用の台に設置した。
次いで、紫外線硬化樹脂を含有する市販のジェルネイル(ベースコート)、次いでこのベースコートの上にノンワイプ型のクリアジェルを、刷毛を用いて前記付け爪の全面に塗布して、UV光により硬化させた。
次いで、硬化したジェルネイルの表面に実施例1で得られた液状組成物を、刷毛を用いて付け爪の全面に塗布した。刷毛に液状組成物を含ませることで、塗布は簡単にできた。
次いで、数分間室温で静置することで液状組成物の水系媒体を乾燥させ、塗布面が液状でなくなったのを確認してから、アイシャドウチップを用いて塗布面を軽い力で擦り込んだ。
擦りつけた表面は、光沢鏡面様になっていった。
液状組成物の塗布面が光沢鏡面様になったのを確認した後、市販のジェルネイル(トップコート)を刷毛で塗布して、UV光により硬化させた。
上記のようにして得られた付け爪の全面は、通常のミラーパウダーを用いたミラーネイルやオーロラネイルと同様に光沢鏡面化していた。また、通常のミラーネイルやオーロラネイルのような、ミラーパウダーによる周囲の汚れがほとんどなく、極めて簡便に付け爪の表面を光沢鏡面様にすることが可能であった。
また、前記液状組成物を塗布する際に、予め付け爪の表面に穴を設けたシールなど張っておきその上から前記液状組成物を塗布後にシールを剥がすことで、前記穴の形状に応じた、光沢鏡面様の模様を付け爪の表面に施すことも可能であった。
(実施例4)
ジェルネイルのかわりに、市販の揮発乾燥型塗料(ネイルポリッシュ)を用いたベースコートを常法に基づいて形成した以外は、実施例2、3と同様にして、実施例1で得られた液状組成物を用いて爪および付け爪の表面を光沢鏡面化したところ、実施例2、3と同程度の光沢鏡面様にすることができることを確認した。
1 液状組成物
2 エフェクト顔料
3 水系溶媒
4 爪
5 ベースコート(紫外線硬化樹脂または揮発乾燥型塗料を含有する層)
6 アイシャドウチップ
7 トップコート

Claims (2)

  1. 紫外線硬化樹脂を含有するUV塗料を爪またはアクセサリー類の表面に塗布して、UV光またはLED光により硬化させて紫外線硬化樹脂を含有する表面層を形成させる工程、
    前記表面層に、エフェクト顔料と当該エフェクト顔料を分散させるための水系媒体とを内容物として含有し、且つ樹脂成分を含有しない液状組成物を塗布し、乾燥させて乾燥面を形成させる工程
    前記乾燥面を擦り込む工程、および
    前記擦り込む工程で光沢鏡面様になった表面上にトップコートを施す工程
    を含み、
    前記水系媒体が水およびエタノールであることを特徴とする
    爪またはアクセサリー類の表面を光沢鏡面様にする方法。
  2. 爪またはアクセサリー類の表面に、揮発乾燥型塗料を塗布、乾燥して、揮発乾燥型塗料の表面層を形成させる工程、
    前記表面層に、エフェクト顔料と当該エフェクト顔料を分散させるための水系媒体とを内容物として含有し、且つ樹脂成分を含有しない液状組成物を塗布し、乾燥させて乾燥面を形成させる工程
    前記乾燥面を擦り込む工程、および
    前記擦り込む工程で光沢鏡面様になった表面上にトップコートを施す工程
    を含み、
    前記水系媒体が水およびエタノールであることを特徴とする、爪またはアクセサリー類の表面を光沢鏡面様にする方法。
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