JP6724762B2 - サスペンションメンバ - Google Patents

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Description

本発明は、車両のサスペンションメンバに関する。
従来より、様々なサスペンションメンバの構成が提案されている。例えば、特許文献1には、鋼板材をプレス加工することにより前部フレームを形成し、軽金属をダイキャスト成型することにより後部フレームを形成したサスペンションメンバが開示されている。
特開2014−168804号公報
特許文献1に記載された技術のように、軽金属のダイキャスト成型で形成された後部フレームは、比較的伸びが小さい。このため、路面や路面上の障害物との干渉などの衝撃入力により、後部フレームは損傷しやすい。
本発明は、上記事実を考慮して成されたものであり、軽量化を図りつつ、外部からの衝撃入力による後部フレームの損傷を低減させることができるサスペンションメンバを得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の本発明に係るサスペンションメンバは、車幅方向に延在するフロントクロスメンバを有する前側フレームと、少なくとも一部が軽金属で形成され且つ車幅方向に延在し、下面から下方へ突出されたリブが複数本形成されたリアクロスメンバ及び前記リアクロスメンバの車幅方向両端部からそれぞれ車体前方へ一体に延在された後サイドレール部を有し、前記前側フレームの車両後方側に配置され前記前側フレームと接合される後側フレームと、前記リアクロスメンバの下側に配置され車幅方向に延在する保護クロス部及び前記保護クロス部の車幅方向両端から車両前方に延出され前記後サイドレール部の下面を覆う保護サイド部を有してU字状とされ、前記リアクロスメンバに接合されることで前記リアクロスメンバとで共に閉断面を構成する保護部材と、を備え、前記リブは前記リアクロスメンバの車両前後方向の後側に形成され、前記保護部材は、軽金属で形成され、前記リアクロスメンバの前記リブよりも車両前後方向の前端及び前側下面を覆う
請求項1に記載の発明では、保護部材はリアクロスメンバと共に閉断面を構成する。したがって、リアクロスメンバの剛性を高くすることができ、リアクロスメンバに荷重が作用した時の損傷が抑制される。
本発明に係る請求項3に記載のサスペンションメンバは、前記リアクロスメンバと前記保護部材の少なくとも一方の一部は鉄製である。
請求項3に記載の発明によれば、リアクロスメンバ及び保護部材の少なくとも一方の一部が軽金属よりも強度が高い鉄製とされているので、リアクロスメンバの強度がより高くなる。したがって、リアクロスメンバに衝撃荷重の一部が作用した時のリアクロスメンバの破断を高強度化された分だけ抑制することができる。
本発明に係るサスペンションメンバは、前記保護部材は、前記リアクロスメンバの車両前後方向の前端及び後端に接合されて前記閉断面を構成してもよい
当該発明によれば、リアクロスメンバの車両前後方向の前端及び後端と保護部材とが接合されて閉断面が構成されているので、リアクロスメンバの車両前後方向の中間部に保護部材が接合されて閉断面が構成される場合と比較して閉断面を大きくすることができ、リアクロスメンバの剛性を高めることができる。したがって、リアクロスメンバに衝荷重の一部が作用した時の破断を高剛性化された分だけ抑制することができる。
本発明に係る請求項2に記載のサスペンションメンバは、前記リアクロスメンバの前側の車幅方向中央には、鉄製の前リアクロス部が配置され、前記保護部材と前記前リアクロス部とで前閉断面が構成されている。
請求項2に記載の発明では、前リアクロス部は、鉄製で且つ保護部材と前閉断面を形成している。これにより、リアクロスメンバの強度及び剛性を高めることができる。したがって、車両の前突時に前リアクロス部に例えばパワーユニット等が衝突しても、リアクロスメンバの破断を高強度化及び高剛性化された分だけ抑制することができる。
本発明に係る請求項1に記載のサスペンションメンバは、記保護部材は、軽金属で形成され、前記リアクロスメンバの車両前後方向の前端及び前側下面を覆う。
請求項1に記載の発明では、路面や路面上の障害物との干渉などによる衝撃は、リアクロスメンバの下側前方で閉断面を構成する保護部材に衝突する。保護部材は、軽金属で形成されているが、リアクロスメンバと共に閉断面を構成するので、断面の質量効率を向上させて、外部からの衝撃を、保護部材で受けることができる。
請求項1に係るサスペンションメンバよれば、軽量化を図りつつ、外部からの衝撃入力による後部フレームの損傷を低減させることができる。
請求項2、3に係るサスペンションメンバよれば、リアクロスメンバに荷重が作用した時の破断が抑制されるので、パワーユニット等の衝突物に対して反力を作用させ続けることができ、適切に衝撃を吸収することができる。
請求項1に係るサスペンションメンバよれば、サスペンションメンバの軽量化を図ることができる。
第1実施形態に係るサスペンションメンバを上方から見て示す一部分解斜視図である。 第1実施形態に係るサスペンションメンバを上方から見て示す斜視図である。 第1実施形態に係るサスペンションメンバを下方から見て示す斜視図である。 図3のA−A線矢視断面図である。 第2実施形態に係るサスペンションメンバを上方から見て示す斜視図である。 第2実施形態に係るサスペンションメンバを下方から見て示す斜視図である。 図5のB−B線矢視断面図である。 リアクロス部作用する荷重とストロークの関係を示すグラフである。 第3実施形態に係るサスペンションメンバを上方から見て示す斜視図である。 第4実施形態に係るサスペンションメンバを下方から見て示す斜視図である。 第4実施形態のリアクロス部に図10のC−C線矢視断面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車体上方向、矢印FRを車体前方向、矢印RHを車体右方向とする。また、以下の説明で、特記することなく上下、前後、左右の方向を記載した場合は、車体上下方向の上下、車体前後方向の前後、車体左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。
図1〜図3に示されるサスペンションメンバ10は、車体前後方向に沿って延在する左右一対のフロントサイドメンバ(図示省略)の前部下側に、吊り下げられた状態で支持されるようになっている。サスペンションメンバ10は、その前端の左右部である後述する左右一対のフロント取付部材24が、フロントサイドメンバにおけるキック部よりも車体前方側の前端部に取り付けられ、後述する後側フレーム30の左右一対の締結部34が、キック部の下端部に取り付けられるようになっている。
サスペンションメンバ10は、前側フレーム20と、前側フレーム20の後方に配置された後側フレーム30を備えている。前側フレーム20は、車幅方向に延在するフロントクロスメンバ22と、フロントクロスメンバ22の車幅方向両端部に接合された左右一対のフロント取付部材24を有している。フロント取付部材24は、上面視で略L字状とされ、フロントクロスメンバ22と接合されるフロントボデーマウント部25と、左右一対のフロントボデーマウント部25の各々から車体後方へ一体に延在された左右一対の前サイドレール部26を有している。
後側フレーム30は、車幅方向に延在するリアクロス部32と、リアクロス部32の車幅方向両端部に一体的に形成された左右一対の締結部34と、リアクロス部32の車幅方向両端部からそれぞれ車体前方へ一体に延在された左右一対の後サイドレール部36を有している。
前側フレーム20のフロントクロスメンバ22は、矩形閉断面の長尺状とされている。フロントクロスメンバ22は、アルミニウム合金等の軽金属材の押し出し成形によって形成されており、高い延性を有している。フロントクロスメンバ22の中央には、エンジンマウントブラケット23が溶接固定されている。フロントクロスメンバ22の下側には、クロスプレート21が接合されている。クロスプレート21により、フロントクロスメンバ22の下部が保護されている。
左右一対のフロント取付部材24は、上下に分割されており、互いに向き合う側が開放された開断面形状(断面略U字状)に形成されている。以下、上下のフロント取付部材24の上下を区別する場合には、上側をフロント取付部材24Aとし、下側をフロント取付部材24Bとする。フロント取付部材24は、アルミニウム板のプレス加工等で形成されている。フロント取付部材24A、24Bは、フロントボデーマウント部25A、25Bを各々有し、車幅方向内側端部で、フロントクロスメンバ22の端部を上下から挟みつつフロントクロスメンバ22に取り付けられている。上下一対のフロントボデーマウント部25A、25Bの各々には、互いに対向する位置に貫通した取付孔24Hが形成されている。取付孔24Hには、下側から取付具29が挿入されてフロントサイドメンバ(不図示)に締結され、フロント取付部材24がフロントサイドメンバ(不図示)の下側に取り付けられる。
前サイドレール部26は、右側及び左側の各々において、上下一対のフロントボデーマウント部25A、25Bの各々から後方へ延出されている。前サイドレール部26は、その長手方向(延在方向)略中央部に、車幅方向から見た側面視で、車体下方側へ向かって凸となる(下凸状の)屈曲部27を有している。以下、前サイドレール部26の上下を区別する場合には、上側を前サイドレール部26Aとし、下側を前サイドレール部26Bとする。
上下一対の前サイドレール部26A、26Bの間には、サイド補強部材28が挟み込まれている。サイド補強部材28は、下側が開放された略U字状の開断面形状とされ、前サイドレール部26の屈曲部27から後方へ延出されている。サイド補強部材28の後端は、前サイドレール部26の後端部まで延びている。
図4に示されるように、後側フレーム30のリアクロス部32は、低クロス部32A、前端部32B、段差部32C、高クロス部32D、及び、後リブ32Eを有している。低クロス部32Aは、板状とされ、板面が上下方向に向くように車幅方向に延在されている。前端部32Bは、低クロス部32Aの前端辺から下側へ向けて形成され、板面が前後方向に向くように配置されている。段差部32Cは、低クロス部32Aの後端辺から上側へ向けて形成され、板面が前後方向に向くように配置されている。
高クロス部32Dは、段差部32Cの上端辺から後方に形成され、板面が上下方向に向くように配置されている。高クロス部32Dは、低クロス部32Aよりも高い位置で車幅方向に延在され、低クロス部32Aと高クロス部32Dの間に段差部32Cにより段差が形成されている。後リブ32Eは、高クロス部32Dの下面から下方へ突出するように形成されている。本実施形態では、後リブ32Eは、高クロス部32Dの後端部に形成され車幅方向に延在する後端リブ32E1と、高クロス部32Dを車両前後方向斜めに横断するに複数の斜めリブ32E2を有している。後リブ32Eの下端は、後述する保護クロス部42の下面よりも上側に配置されている。
高クロス部32Dの車幅方向の両端には、締結部34が一体的に形成されている。締結部34には、取付孔34Aが形成されており、取付孔34Aを介して締結部34がフロントサイドメンバのキック部(不図示)の下端部に取り付けられる。締結部34の前側には、サスペンション(図示省略)を構成するロアアーム(図示省略)を取り付けるためのロアアーム取付部34Bが形成されている。
低クロス部32Aの車幅方向の両端前側には、それぞれ車体前方へ延在された左右一対の後サイドレール部36が一体的に形成されている。左右一対の後サイドレール部36は、下側が開放された開断面形状(断面略U字状)に形成されている。後サイドレール部36の前端部は、上側から前サイドレール部26Aの後端部と重ね合わされ、後サイドレール部36、前サイドレール部26A、及びサイド補強部材28が重ね合わされて不図示のボルトで固定されている。
後側フレーム30は、アルミニウム合金等の軽金属材のダイキャストで、リアクロス部32、締結部34、及び後サイドレール部36が、一体形成されている。
後側フレーム30の下側には、保護部材40が配置されている。保護部材40は、車幅方向に延在して低クロス部32Aの下面、及び前端部32Bの前面下側を覆う保護クロス部42と、保護クロス部42の車幅方向両端から前方に延出され後サイドレール部36の下面を覆う保護サイド部44を備えている。保護部材40は上面視で略U字状とされている。保護部材40は、アルミニウム合金製のパネルのプレス加工により一体的に形成されている。
保護クロス部42は、車幅方向から見て断面略U字状とされ、U字状の一端直線部分を構成し前側に配置される補強前端部42A、補強前端部42Aから連続しU字状の中間部分を構成する補強底部42B、及び補強底部42Bから連続しU字状の他端直線部分を構成し後側に配置される補強後端部42Cを有している。補強前端部42Aは、前端部32Bの前面下側に被せられてアーク溶接により接合されている。補強底部42Bは、低クロス部32Aと上下に対向して配置されている。補強後端部42Cは、上端部に後方へ屈曲するフランジ42Fが形成されており、フランジ42Fが低クロス部32Aの後方下面と接合されている。これにより、前端部32B、低クロス部32A、補強前端部42A、補強底部42B、及び補強後端部42C、42Fにより、四角形状の閉断面が形成されている。なお、フランジ42Fは、車幅方向の一部が低クロス部32Aと接合されていない部分を含んでいてもよい。
保護サイド部44は、車両前後方向から見て断面略U字状とされている。保護サイド部44は、前端が後サイドレール部36の前端よりもやや後方に配置され、後サイドレール部36の下側を覆うように被せられて接合されている。後サイドレール部36と前サイドレール部26Aが接合されている部分の後端部では、保護サイド部44は前サイドレール部26Bとアーク溶接によって線接合され、サイド補強部材28、及び前サイドレール部26Bの下面を覆っている。
以上のような構成とされたサスペンションメンバ10において、次にその作用について説明する。
本実施形態では、後側フレーム30をアルミニウム合金のダイキャストで形成しているため、他の取付部品を取り付けるための座面やボス等を容易に形成することができる。すなわち、前側フレーム20及び後側フレーム30は、形状の自由度が高く、部品点数の削減(形状の合理化)を図ることができる。
また、上記したように、後側フレーム30のリアクロス部32において、低クロス部32Aの下面、及び前端部32Bの前面下側は、保護クロス部42で覆われている。したがって、路面や路面上の障害物との干渉などによる衝撃は、リアクロス部32の下側前方で閉断面を構成する保護クロス部42に入力される。したがって、軽金属でダイキャスト形成されたリアクロス部32が損傷するのを抑制することができる。特に、路面や路面上の障害物とは、通常、リアクロス部32の下側前方が衝突するので、保護クロス部42がリアクロス部32の低クロス部32Aの下面、及び前端部32Bの前面下側を覆うことにより、効果的にリアクロス部32を保護することができる。
また、保護クロス部42は、アルミニウム合金製であるので、車両の重量の増加を抑えることができる。さらに、保護クロス部42は、リアクロス部32と共に閉断面を構成するので、断面の質量効率を向上させて、外部からの衝撃を、保護クロス部42で受けることができる。
また、後側フレーム30の保護サイド部44が後サイドレール部36の下側を覆っているので、軽金属でダイキャスト形成された後サイドレール部36の損傷も抑制することができる。さらに、保護サイド部44は、前側フレーム20の一部を構成する前サイドレール部26Bの後端部(後サイドレール部36と接合されている部分)と接合されているので、前側フレーム20と後側フレーム30との接合を補強することができる。
また、リアクロス部32の後側フレーム30の保護クロス部42で覆われていない下面には、後リブ32Eか形成されているので、リアクロス部32全体の剛性を高めることができる。
なお、本実施形態では、後側フレーム30をアルミニウム合金製としたが、後側フレーム30は他の軽金属で形成してもよい。また、保護部材40についても、アルミ製に限定されず、他の軽金属で形成してもよい。このように、軽金属で形成することにより、車両の軽量化を図ることができる。また、後側フレーム30と保護部材40を同一材料で形成することにより、異種金属接触腐蝕(電食)を防止することができる。
また、本実施形態では、保護部材40をアルミニウム合金板のプレス加工により形成したが、他の手法により形成してもよい。アルミニウム合金板のプレス加工であれば、比較的延びやすいため、路面や路面上の障害物等からの衝撃が入力した際に、変形により衝撃を吸収することができる。また、保護部材40は、アルミニウム合金板以外の軽金属の板のプレス加工により形成してもよい。
また、本実施形態では、低クロス部32Aと保護クロス部42により、四角形状の閉断面を構成したが、閉断面の形状は四角形状に限定されず、例えば下側が凸に湾曲した半円形状の閉断面としてもよい。本実施形態のように、四角形状の閉断面にすることにより、下端に制限のある補強部クロス部42で形成する閉断面を大きくすることができ、剛性を高めることができる。
また、本実施形態では、高クロス部32Dに後リブ32Eが形成されているので、リアクロス部32の保護クロス部42で覆われていない後方部分の剛性を高めることができる。
[第2実施形態]
次に、図5〜図8を用いて、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態に係るサスペンションメンバ50は、第1実施形態の後側フレーム30のリアクロス部32の車幅方向中央部に、エンジンマウント(不図示)を搭載するための台座部52が形成されている。また、第1実施形態の保護部材40に代えて第2保護部材60を有している。
図5及び図7に示されるように、台座部52は、リアクロス部32の車幅方向中央部が上方へ凸状とされて、リアクロス部32と一体的に形成されている。台座部52には、エンジンマウント取付用の取付孔52Aが形成されている。
図6に示されるように、第2保護部材60は、後側フレーム30の下側に配置されている。第2保護部材60は、車幅方向に延在してリアクロス部32の下面、前端部32Bの前面下側、及び後端リブ32E1の後面下側を覆う第2保護クロス部62と、第2保護クロス部62の車幅方向両端から前方に延出され後サイドレール部36の下面を覆う第2保護サイド部64を備えている。第2保護部材60は上面視で略U字状とされている。第2保護部材60は、鋼板で一体的に形成されている。
第2保護クロス部62は、車幅方向から見て断面略U字状とされ、U字状の一端直線部分を構成し前側に配置される第2補強前端部62A、第2補強前端部62Aから連続しU字状の中間部分を構成する第2補強底部62B、及び第2補強底部62Bから連続しU字状の他端直線部分を構成し後側に配置される第2補強後端部62Cを有している。第2補強前端部62Aは、前端部32Bの前面下側に被せられてアーク溶接により接合されている。第2補強底部62Bは、リアクロス部32と上下に対向して配置されている。第2補強後端部62Cは、後端リブ32E1の後面下側に被せられてアーク溶接により接合されている。これにより、第2保護部材60とリアクロス部32により、閉断面が形成されている。
第2保護サイド部64は、車両前後方向から見て断面略U字状とされている。第2保護サイド部64は、前端が後サイドレール部36の前端よりもやや後方に配置され、後サイドレール部36の下側を覆うように被せられて接合されている。後サイドレール部36と前サイドレール部26Aが接合されている部分の後端部では、第2保護サイド部64は前サイドレール部26Bとアーク溶接によって線接合され、サイド補強部材28、及び前サイドレール部26Bの下面を覆っている。
本実施形態に係るサスペンションメンバ50は、リアクロス部32の下面が鋼板の第2保護部材60で覆われているので、軽金属でダイキャスト形成されたリアクロス部32の損傷を抑制することができる。
また、第2保護部材60とリアクロス部32により、閉断面が構成されているので、閉断面が構成されていない場合と比較して、剛性が高くなっている。したがって、前方衝突時に、エンジンやトランスミッション、パワーユニットなどが車体に対して後方へ相対移動してリアクロス部32に衝突しても、リアクロス部32が破断するのが抑制される。
図8には、前方衝突時に、パワーユニットなどの車両搭載物がリアクロス部32から受ける反力Fと、車両後方への移動量(ストロークS)との関係が示されている。実線で示されるように、リアクロス部32に車両搭載物が当たると、リアクロス部32は後方へ移動しつつ車両搭載物に対して反力Fを作用させている。ストロークSがAに達すると、リアクロス部32は変形して反力Fが低下するが、さらに後方へ移動してB1に達すると、リアクロス部32の後方に配置されたダッシュパネル等から車両搭載物が反力を受け、再び反力Fが増加する。そして、ストロークSがC1になったところで、衝突による移動が停止する。
一方、図8には、点線でリアクロス部が破断した場合の、反力(荷重)FとストロークSとの関係が示されている。ストロークSがAに達してリアクロス部が破断すると、反力Fが大きく低下する。したがって、後方へ移動してB2に達し、ダッシュパネル等に当たって反力を回復させても、衝突による移動を停止させるための衝撃吸収には、長いストロークS(C2まで)が必要になる。本実施形態では、リアクロス部32の破断が抑制されているので、実線で示されるように、反力を維持して適切に衝撃を吸収することができる。
また、本実施形態では、第2保護クロス部62の第2補強前端部62Aがリアクロス部32の前端部32Bと接合され、第2保護クロス部62の第2補強後端部62Cが第2リアクロス部32の後端リブ32E1と接合されている。したがって、第2保護クロス部62の車両前後方向の中間部と第2保護クロス部62の第2補強前端部62A及び第2補強後端部62Cが接合されて閉断面を形成する場合と比較して、閉断面を大きくすることができ、リアクロス部32の剛性をより高めることができる。
なお、本実施形態では、第2保護部材60を鋼板で形成したが、第2保護部材60をアルミニウムで形成してもよい。この場合でも、第2保護部材60とリアクロス部32とで閉断面が形成されているので、高剛性化された分だけリアクロス部32の破断を抑制することができる。
[第3実施形態]
次に、図9を用いて本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態では、第1、2実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図9に示されるように、本実施形態に係るサスペンションメンバ70は、第2実施形態の後側フレーム30のリアクロス部32の車幅方向中央部が鋼板で形成された中央鋼板部54とされている。中央鋼板部54は、第2実施形態のリアクロス部32の中央部分と同様の形状とされている。リアクロス部32は、車幅方向中央部のアルミ部分が中央鋼板部54に置き換えられて構成されている。中央鋼板部54は、車幅方向両側をリアクロス部32のアルミ部分の縁上に重ね合わせ、SPR(Self-Piercing Riveting)で接合されている。中央鋼板部54を含むリアクロス部32の下側には、第2実施形態と同様に第2保護部材60が配置されており、第2保護部材60とリアクロス部32により、閉断面が構成されている。
本実施形態のサスペンションメンバ70でも、第2実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、本実施形態では、リアクロス部32の中央部が鋼板の中央鋼板部54とされているので、リアクロス部32の強度を高くすることができる。
なお、本実施形態でも、第2保護部材60をアルミニウムで形成してもよい、
[第4実施形態]
次に、図10、11を用いて本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態では、第1〜3実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態に係るサスペンションメンバ80は、第2実施形態の後側フレーム30のリアクロス部32おける車幅方向中央部前側が一部切り欠かれている。切欠部分Kの縁には、下側へ折り込まれた端部33が形成されている。
切欠部分Kには、鋼板で形成された前リアクロス部56が配置されている。図11に示されるように、前リアクロス部56は、車幅方向からみた断面が第2保護部材60側が開放された略逆U字状とされ、U字の車両前側を構成する前端部56A、U字の車両後側を構成する後端部56B、前端部56Aと後端部56Bを連結する上面部56C、及び、後端部56Bの下端から車両後方へ延出する脚部56Dを有している。
前リアクロス部56は、前端部56Aの前面下側に第2補強前端部62Aが被せられ、後端部56Bの中間部に端部33が当接されている。前リアクロス部56の脚部56Dは、第2保護部材60の第2補強底部62Bと接合されている。これにより、第2保護部材60と前リアクロス部56の前端部56A、後端部56B、上面部56Cとにより前閉断面が形成されると共に、第2保護部材60、前リアクロス部56の後端部56B、リアクロス部32の前リアクロス部56よりも後方部分により閉断面が形成される。
本実施形態のサスペンションメンバ80でも、第2実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、本実施形態では、リアクロス部32の中央部前側が鋼板の前リアクロス部56とされている。前リアクロス部56は、第2保護部材60と閉断面を形成している。したがって、リアクロス部32の剛性を高くすることができる。また、前リアクロス部56が鋼板で形成されているので、リアクロス部32の強度も高くすることができる。
なお、本実施形態でも、第2保護部材60をアルミニウム合金で形成してもよい、
また、前述の第1〜第4実施形態では、保護部材40または第2保護部材60がアーク溶接で後側フレーム30と接合されている例について説明したが、ボルトによる締結やその他の手段による接合で、保護部材40または第2保護部材60と後側フレーム30とを接合してもよい。
10、50、70、80 サスペンションメンバ
20 前側フレーム、 30 後側フレーム
32 リアクロス部(リアクロスメンバ)
40 保護部材
56 前リアクロス部
60 第2保護部材(保護部材)

Claims (3)

  1. 車幅方向に延在するフロントクロスメンバを有する前側フレームと、
    少なくとも一部が軽金属で形成され且つ車幅方向に延在し、下面から下方へ突出されたリブが複数本形成されたリアクロスメンバ及び前記リアクロスメンバの車幅方向両端部からそれぞれ車体前方へ一体に延在された後サイドレール部を有し、前記前側フレームの車両後方側に配置され前記前側フレームと接合される後側フレームと、
    前記リアクロスメンバの下側に配置され車幅方向に延在する保護クロス部及び前記保護クロス部の車幅方向両端から車両前方に延出され前記後サイドレール部の下面を覆う保護サイド部を有してU字状とされ、前記リアクロスメンバに接合されることで前記リアクロスメンバとで共に閉断面を構成する保護部材と、
    を備え、
    前記リブは前記リアクロスメンバの車両前後方向の後側に形成され、前記保護部材は、軽金属で形成され、前記リアクロスメンバの前記リブよりも車両前後方向の前端及び前側下面を覆う、
    サスペンションメンバ。
  2. 車幅方向に延在するフロントクロスメンバを有する前側フレームと、
    少なくとも一部が軽金属で形成され且つ車幅方向に延在するリアクロスメンバを有し、前記前側フレームの車両後方側に配置され前記前側フレームと接合される後側フレームと、
    前記リアクロスメンバに接合されることで前記リアクロスメンバとで共に閉断面を構成する保護部材と、
    を備え、
    前記リアクロスメンバの前側の車幅方向中央には、鉄製の前リアクロス部が配置され、前記保護部材と前記前リアクロス部とで前閉断面が構成されている、
    サスペンションメンバ。
  3. 車幅方向に延在するフロントクロスメンバを有する前側フレームと、
    少なくとも一部が軽金属で形成され且つ車幅方向に延在するリアクロスメンバ及び前記リアクロスメンバの車幅方向両端部からそれぞれ車体前方へ一体に延在された後サイドレール部を有し、前記前側フレームの車両後方側に配置され前記前側フレームと接合される後側フレームと、
    前記リアクロスメンバの下側に配置され車幅方向に延在する保護クロス部及び前記保護クロス部の車幅方向両端から車両前方に延出され前記後サイドレール部の下面を覆う保護サイド部を有してU字状とされ、前記リアクロスメンバに接合されることで前記リアクロスメンバとで共に閉断面を構成する保護部材と、
    を備え、
    前記リアクロスメンバと前記保護部材の少なくとも一方の一部は鉄製である、
    サスペンションメンバ。
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