JP6720244B2 - アンモニア分解システム及びアンモニア分解方法 - Google Patents

アンモニア分解システム及びアンモニア分解方法 Download PDF

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Description

本発明は、アンモニア分解システム及びアンモニア分解方法に関する。
一般的に、発電のための燃焼器に送り込まれる燃料としては、化石燃料が用いられている。周知のように化石燃料の使用量を削減することが環境対策上重視されており、クリーンな水素を燃料とすることは有効な環境対策となる。
一方、水素は液体になりにくく、輸送が困難である。これに対し、水素そのものではなく、水素含有化合物を水素キャリアとして採用することがある。水素を液体にして輸送するための水素キャリアの一つにアンモニア(NH)がある。ここで、水素キャリアとしてのアンモニアからアンモニアを得るためには、アンモニアを分解する必要がある。
ガスタービン、ガスエンジン、及びボイラ等での燃料は、高圧状態にて供給されることがある。混焼のためこれらの機械へアンモニア分解ガスを供給するには高圧が必要となるためである。そのためには、液化アンモニアを加圧し、高圧でアンモニアを分解するか、低圧でアンモニアを分解し、アンモニア分解ガスを昇圧する必要がある。
動力の観点では、液体アンモニアの状態で十分加圧する方が、アンモニア分解ガスを加圧するより消費エネルギーは小さく、理想的である。もっとも、このためには、高圧で気化アンモニアの分解を行うことが必要になる。
一方で、アンモニア分解反応は、反応の前後でモル数が増加する、吸熱反応である。このため、低圧・高温で分解反応が進行する。ここで、高圧でアンモニアを分解する際には、高温熱源がないと未反応アンモニアが増え、燃料とした場合、Fuel−NOxの発生量が増加するという難点があった。
以上のような事情から、高圧下で、しかも高温熱源を使用しないで高効率にアンモニアを分解するといった困難な要請があった。
このような要請に応えるアンモニアの分解手法として、例えば、特許文献1のような手法がある。
しかし、特許文献1のアンモニア分解装置は、稼働効率の点で十分ではなかった。
特開2010−282755号公報
本発明は、前記事情に対して、高圧下で、高温熱源を過大に要することなく、稼働効率を向上させたアンモニア分解システム及びアンモニア分解方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係るアンモニア分解システムは、自己熱分解型反応器と、熱交換器とを備え、該熱交換器を用い、前記自己熱分解型反応器からのアンモニア分解ガスで、気化アンモニアを加熱し、加熱した気化アンモニアを前記自己熱分解型反応器で自己熱分解することを特徴とする。
本発明に係るアンモニア分解システムは、別の形態で、自己熱分解型反応器と、該自己熱分解型反応器の前流に設けた外部熱交換型反応器と、第1及び第2の熱交換器とを備え、前記第1の熱交換器を用い、前記自己熱分解型反応器からのアンモニア分解ガスで、前記外部熱交換型反応器からのアンモニア部分分解ガスを加熱し、前記第2の熱交換器を用い、前記第1の熱交換器を経たアンモニア分解ガスで、前記外部熱交換型反応器に導入される気化アンモニアを加熱し、加熱した気化アンモニアを外部から供給される熱源によって前記外部熱交換型反応器で部分分解し、アンモニア部分分解ガスを得た後、前記第1の熱交換器を経たアンモニア部分分解ガスを、前記自己熱分解型反応器で自己熱分解することを特徴とする。
本発明は、別の側面でアンモニア分解方法であり、自己熱分解型反応器で気化アンモニアを分解して、アンモニア分解ガスを得、前記自己熱分解型反応器に導入される気化アンモニアを、熱交換器を用い前記アンモニア分解ガスで加熱することを特徴とする。
本発明に係るアンモニア分解方法は、別の形態で、第1の熱交換器を用い、自己熱分解型反応器からのアンモニア分解ガスで、前記自己熱分解型反応器の前流に設置された外部熱交換型反応器からのアンモニア部分分解ガスを加熱し、第2の熱交換器を用い、前記アンモニア分解ガスで、気化アンモニアを加熱し、加熱した気化アンモニアを外部から供給される熱源によって前記外部熱交換型反応器で部分分解し、前記アンモニア部分分解ガスを得た後、前記第1の熱交換器を経た該アンモニア部分分解ガスを、前記自己熱分解型反応器で自己熱分解することを特徴とする。
本発明によれば、高圧下で、高温熱源を過大に要することなく、稼働効率を向上させたアンモニア分解システム及びアンモニア分解方法を提供することができる。
本発明に係るアンモニア分解システムの一実施の形態を模式的に示す概念図である。 本発明に係るアンモニア分解システムの他の実施の形態を模式的に示す概念図である。
以下、本発明に係るアンモニア分解システム及びアンモニア分解方法の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1に、本発明に係るアンモニア分解システムの一実施の形態を示す。
本実施の形態のアンモニア分解システム1は、自己熱分解型反応器2、ポンプ3、気化器4、再生熱交換器5、冷却器6、気液分離器7及び圧縮器8を備えている。
自己熱分解型反応器2は、円筒型の反応容器9内にアンモニア分解触媒10を充填してなるものである。
アンモニア分解触媒10としては、例えば、Ru系触媒を用いることができる。この他にも条件により、Ni系触媒、Fe系触媒及びCo系触媒のうち一種又は二種以上を例示することができる。もっとも、アンモニア分解特性を備える金属又は金属化合物であれば、アンモニア分解触媒として採用することができる。
Ru系触媒として、具体的には、0.1〜10質量%の割合で、好適には0.1〜1.0質量%の割合でRuをAl、ZrO、Pr及びLaのうち少なくとも一種に担持したRu/Al触媒等を例示することができる。なお、担体は、前記したAl等に限らず他にもMgO、活性炭、BN等を挙げることができる。
Ni系触媒として、具体的には、Ni及び/又はNiO等のNi化合物を0.1〜10質量%の割合又はそれ以上の割合でAl3、ZrO、Pr及びLaのうち少なくとも一種に担持したNi/Al触媒等を例示することができる。なお、担体は、前記したAl等に限らず他にもMgO、活性炭、BN等を挙げることができる。なおまた、担体に担持せずにNiO等のNi化合物(但し、一部を還元金属Niとして含むもの)をNi系触媒として採用することもできる。
Fe系触媒として、具体的には、Fe及び/又はFe等のFe化合物を0.1〜10質量%の割合又はそれ以上の割合でAl、ZrO、Pr、Laのうち少なくとも一種に担持したFe/Al触媒等を例示することができる。なお、担体は、Al等に限らず他にもMgO、活性炭、BN等を挙げることができる。なおまた、担体に担持せずにFe等のFe化合物(但し、一部を還元金属Feとして含むもの)をFe系触媒として採用することもできる。
Co系触媒として、具体的には、Co及び/又はCoO等のCo化合物を0.1〜10質量%の割合又はそれ以上の割合でAl、ZrO、Pr及びLaのうち少なくとも一種に担持したCo/Al触媒等を例示することができる。なお、担体は、Al等に限らず他にもMgO、活性炭、BN等を挙げることができる。なおまた、担体に担持せずにCoO等のCo化合物(但し、一部を還元金属Coとして含むもの)をCo系触媒として採用することもできる。
ポンプ3は、液体アンモニアを昇圧するために用いられる。この目的に適うものであれば、当業者に公知のものを採用することができる。
気化器4は、昇圧した液体アンモニアを気化させるための装置である。この目的に適うものであれば、当業者に公知のものを採用することができる。気化のための熱源としては、例えば、スチーム、排ガス、アンモニア分解ガスを用いる。
再生熱交換器5は、自己熱分解型反応器2からのアンモニア分解ガスと、気化アンモニアとの間で熱交換し、気化アンモニアを加熱するための装置である。この目的に適うものであれば、当業者に公知のものを採用することができる。
冷却器6は、アンモニア分解ガスを冷却するためのものである。この目的に適うものであれば、当業者に公知のものを採用することができる。冷却用の冷熱源としては、例えば、クーリングウオータ、空気を用いる。
気液分離器7は、冷却器6を経たアンモニア分解ガスから水分を分離することを目的とする装置である。この目的に適うものであれば、当業者に公知のものを採用することができる。なお、未分解のアンモニアも液相側に移行させることができる。
圧縮器8は、通常、コンプレッサーとも称されるものであり、当業者に公知のものを採用することができる。H、N、NH等を含有するアンモニア分解ガスを昇圧し、後流のガスタービン、ガスエンジン及びボイラ等の燃焼機器に送るためのものである。
なお、気化器4と、再生熱交換器5との間には、図示しない予備分解反応器が設けられている。
次に、前記構成を備える本実施の形態に係るアンモニア分解システム1の動作を説明することによって、本発明に係るアンモニア分解方法の一実施の形態を説明する。
まず、原料である液化アンモニアをポンプ3に導入する。液化アンモニアは、ポンプ3によって昇圧され、気化器4で加熱される。これによって、液化アンモニアは、気化器4で気化され、気化アンモニアとなる。
さらに、気化アンモニアは、図示しない前記予備分解反応器によって一部分解する。分解熱は、スチーム等の外部熱源により供給される。気化アンモニアの一部分解により、水素が生成する。
さらに、再生熱交換器5では、自己熱分解型反応器2からのアンモニア分解ガスによって、気化アンモニアを加熱する。
加熱された気化アンモニアは、自己熱分解型反応器2に送られる。自己熱分解型反応器2には、酸素源として空気も導入される。
自己熱分解型反応器2では、以下の反応が進行する。
+1/2O=HO−Q1 (1)
NH+1/3O=1/2N+2/3HO−Q2 (2)
NH=1/2N+3/2H+Q3 (3)
Q1〜Q3は、反応熱を表している。反応(1)、(2)は、発熱反応であり、反応(3)は、吸熱反応である。
自己熱分解型反応器2では、反応(1)、(2)によって温度が上昇し、発生する生成熱で、反応(3)が進行する。
生成したアンモニア分解ガスは、自己熱分解型反応器2から再生熱交換器5を経て冷却器6で冷却される。
次いで、アンモニア分解ガスは、気液分離器7に至り、水分及び未反応のアンモニアの一部が除去される。すなわち、生成水とともに未分解アンモニアをアンモニア水として気液分離器7で回収することができる。
水分を除去されたアンモニア分解ガスは、圧縮器8で圧縮され、後段の燃焼器等に送られる。
本実施の形態では、気化アンモニアと、アンモニア分解ガスとを熱交換するため、自己熱分解型反応器2で、吸熱反応のための熱を補うことができ、結果的にアンモニア分解反応が促進される。すなわち、液化アンモニアの状態で加圧し高圧とし、ガスタービン等でのアンモニア分解ガスの圧縮の動力を抑えることができ、かつ吸熱反応のための熱を補って、高温熱源を過大に要することがない。本実施の形態では、残存アンモニア濃度を1vol%以下とすることができる。
また、自己熱分解型反応器2内で、反応(1)〜(3)を効率的に進行させることにより、熱力学的平衡上、NOの生成を回避することができる。
次に、図2に、本発明に係るアンモニア分解システムの他の実施の形態を示す。
本実施の形態のアンモニア分解システム20は、反応器として、自己熱分解型反応器2の前流に外部熱交換型反応器21を備える。
自己熱分解型反応器2は、図1について説明した自己熱分解型反応器2と同様の構成を備え、同様の機能を持つ。
外部熱交換型反応器21は、触媒充填部21aと、熱媒体流路21bとを備える。触媒充填部21aは、アンモニア流路を形成し、その周囲を円筒状に熱媒体流路21bが包囲した構成となっている。触媒充填部21aと、熱媒体流路21bとは、互いに流体的に遮断された構成となっている。すなわち、複数ある円筒状の触媒充填部21aを円筒状の熱媒体流路21bが包囲しており、図2は、その縦断面を示している。なお、熱媒体としては、燃焼排ガスを例示することができる。
触媒充填部21aに充填されるアンモニア分解触媒22としては、例えば、Ru系触媒を用いることができる。この他にも条件により、Ni系触媒、Fe系触媒及びCo系触媒のうち一種又は二種以上を例示することができる。もっとも、アンモニア分解特性を備える金属又は金属化合物であれば、アンモニア分解触媒として採用することができる。
Ru系触媒として、具体的には、0.1〜10質量%の割合で、好適には0.1〜1.0質量%の割合でRuをAlに担持したRu/Al触媒を例示することができる。なお、担体は、Alに限らず他にもMgO、活性炭、BN等を挙げることができる。
Ni系触媒として、具体的には、Ni及び/又はNiO等のNi化合物を0.1〜10質量%の割合又はそれ以上の割合でAlに担持したNi/Al触媒を例示することができる。なお、担体は、Alに限らず他にもMgO、活性炭、BN等を挙げることができる。なおまた、担体に担持せずにNiO等のNi化合物(但し、一部を還元金属Niとして含むもの)をNi系触媒として採用することもできる。
Fe系触媒として、具体的には、Fe及び/又はFe等のFe化合物を0.1〜10質量%の割合又はそれ以上の割合でAlに担持したFe/Al触媒を例示することができる。なお、担体は、Alに限らず他にもMgO、活性炭、BN等を挙げることができる。なおまた、担体に担持せずにFe等のFe化合物(但し、一部を還元金属Feとして含むもの)をFe系触媒として採用することもできる。
Co系触媒として、具体的には、Co及び/又はCoO等のCo化合物を0.1〜10質量%の割合又はそれ以上の割合でAlに担持したCo/Al触媒を例示することができる。なお、担体は、Alに限らず他にもMgO、活性炭、BN等を挙げることができる。なおまた、担体に担持せずにCoO等のCo化合物(但し、一部を還元金属Coとして含むもの)をCo系触媒として採用することもできる。
さらに、本実施の形態では、第1の熱交換器23と、第2の熱交換器24とを備える。これらの構成は、その目的に適うように、当業者に公知の構成を備える。
第1の熱交換器23は、自己熱分解型反応器2からのアンモニア分解ガスと、外部熱交換型反応器21からのアンモニア部分分解ガスとの間で熱交換を行う。これによって、アンモニア分解ガスでアンモニア部分分解ガスを加熱する。
第2の熱交換器24は、自己熱分解型反応器2からのアンモニア分解ガスと、気化アンモニアとの間で熱交換を行う。これによって、アンモニア分解ガスで、気化アンモニアを加熱する。
さらに、本実施の形態に係るアンモニア分解システムは、気化アンモニアを提供するために、図1の実施の形態について説明したポンプ3と同様のポンプ、気化器4と同様の気化器を第2の熱交換器24の前流に備える。また、図1の冷却器6、気液分離器7、圧縮器8と同様の冷却器、気液分離器、圧縮器を第2の熱交換器24の後流に備える。
次に、前記構成を備える本実施の形態に係るアンモニア分解システム20の動作を説明することによって、本発明に係るアンモニア分解方法の他の実施の形態を説明する。
まず、第2の熱交換器24の前流のポンプ、気化器を経て、気化アンモニアが、第2の熱交換器24を経由する。
第2の熱交換器24では、気化アンモニアが、アンモニア分解ガスによって加熱される。
気化アンモニアは、触媒充填部21aに導入され、該触媒充填部21aを通って、排出される。
気化アンモニアは、熱媒体流路21bを流れる排ガスからの熱を受け、それによって以下の式に従って分解する。
NH→1/2N + 3/2H (4)
これによって、気化アンモニアが分解し、アンモニア部分分解ガスが得られる。アンモニア部分分解ガスのアンモニア残存濃度は、数(2〜3)%〜30vol%となる。好ましくは10vol%未満である。
アンモニア部分分解ガスは、第1の熱交換器23で、アンモニア分解ガスによって加熱され、自己熱分解型反応器2に至る。
自己熱分解型反応器2では、先に図1について説明したと同様の反応(1)〜(3)が起こり、自己熱分解によってアンモニア分解ガスを生成することができる。アンモニアの残存濃度は、1vol%以下となる。
アンモニア分解ガスは、第1の熱交換器23、第2の熱交換器24を経て、図示しない図1と同様の冷却器、気液分離機、圧縮器で、図1について説明したと同様の処理をされ、最終的に後流の燃焼器に送られる。
本実施の形態でも、アンモニア部分分解ガスと、アンモニア分解ガスとを熱交換するため、自己熱分解型反応器2で、吸熱反応のための熱を補うことができ、結果的にアンモニア分解反応が促進される。すなわち、液化アンモニアの状態で加圧し高圧とし、ガスタービン等でのアンモニア分解ガスの圧縮の動力を抑えることができ、かつ吸熱反応のための熱を補って、高温熱源を過大に要することがない効果を、図1と同様に得ることができる。
加えて、本実施の形態では、高アンモニア分圧下の一段目の外部熱交換型反応器の温度を低めに設定できるため、低温熱源の活用および窒化速度の抑制が可能となる。
本発明に係るアンモニア分解システム及びアンモニア分解方法を前記実施の形態について説明した。しかし、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内における変更・修正・修飾は、全て本発明に含まれる。各実施の形態で現れる具体的数値、例えば温度は一例に過ぎず、当業者の想定する変動は、全て本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係るアンモニア分解システム及びアンモニア分解方法は、ガスタービンシステム、ボイラ若しくはガスエンジン等の水素を燃料若しくは燃料の一部として利用する燃焼機器、装置若しくはシステム等に水素を供給するため、又はそれらのうちいずれかのものの一部に組み込まれるものとして採用することができる。
1、20 アンモニア分解システム
2 自己熱分解型反応器
3 ポンプ
4 気化器
5 再生熱交換器
6 冷却器
7 気液分離器
8 圧縮器
9 反応容器
10 アンモニア分解触媒
21 外部熱交換型反応器
21a 触媒充填部
21b 熱媒体流路
22 アンモニア分解触媒
23 第1の熱交換器
24 第2の熱交換器

Claims (3)

  1. 自己熱分解型反応器と、該自己熱分解型反応器の前流に設けた外部熱交換型反応器と、第1及び第2の熱交換器とを備え、前記第1の熱交換器を用い、前記自己熱分解型反応器からのアンモニア分解ガスで、前記外部熱交換型反応器からのアンモニア部分分解ガスを加熱し、前記第2の熱交換器を用い、前記第1の熱交換器を経たアンモニア分解ガスで、前記外部熱交換型反応器に導入される気化アンモニアを加熱し、加熱した気化アンモニアを外部から供給される熱源によって前記外部熱交換型反応器で部分分解し、アンモニア部分分解ガスを得た後、前記第1の熱交換器を経たアンモニア部分分解ガスを、前記自己熱分解型反応器で自己熱分解することを特徴とするアンモニア分解システム。
  2. 前記自己熱分解型反応器からの前記アンモニア分解ガスを冷却器で冷却し、生成水とともに未分解アンモニアをアンモニア水として気液分離器で回収することを特徴とする請求項1のアンモニア分解システム。
  3. 第1の熱交換器を用い、自己熱分解型反応器からのアンモニア分解ガスで、前記自己熱分解型反応器の前流に設置された外部熱交換型反応器からのアンモニア部分分解ガスを加熱し、第2の熱交換器を用い、前記アンモニア分解ガスで、気化アンモニアを加熱し、加熱した気化アンモニアを外部から供給される熱源によって前記外部熱交換型反応器で部分分解し、前記アンモニア部分分解ガスを得た後、前記第1の熱交換器を経た該アンモニア部分分解ガスを、前記自己熱分解型反応器で自己熱分解することを特徴とするアンモニア分解方法。
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