JP6718221B2 - 円筒研削盤による加工方法 - Google Patents

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本発明は、円筒研削盤による端面部形状の加工方法に関する。
円筒研削盤には、並行な位置関係にある砥石軸とワークの回転軸との間に角度を持たせて研削加工を行うことができるものがある。例えば特許文献1には、ワークを支持したテーブルを縦軸廻りに旋回させる機構を有し、円筒部のテーパ研削をする装置が開示されている。
特開2000−79543号公報
円筒研削盤において、ワーク端面に任意の形状を成形する場合、砥石側を当該目的の任意の形状に対して逆形状に成形し、この逆形状をワーク端面に転写するように加工を行う。その結果、ワークの中心に向かって同心円状に凹面になる漏斗のような形状や、逆にワークの中心に向かって同心円状に凸面となる傘のような形状を成形することができる。
一方で、ワーク端面に対して、円筒を斜めに切断したような非対象な形状や、波打ち形状等のように同心円状とはならない凹凸面を持つ3次元表面形状を成形することはできない。そのような、3次元表面形状を形成するためには、一般的には3次元移動系を有する切削加工機械を用いる。
しかしながら、切削加工機械は、刃具の先端がワークに突き立てられ回転によりワーク表面を引きちぎりながら、目的の3次元形状を得るため、加工後の表面は傷が付いている状態である。一方、円筒研削盤では、ワーク表面を押しつぶしながら削る砥石を用いているため、研削面は、切削加工機械に比べて滑らかである。
本発明は、ワークの中心に向かって同心円状とはならない凹凸を持った3次元表面形状をワーク端面に対して研削加工する円筒研削盤の端面部形状の加工方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の円筒研削盤による端面部形状の加工方法においては、回転する砥石をX方向に移動する砥石台と、ワークを支持して回転させる主軸と、X方向に直交するZ方向に前記主軸と前記砥石の相対位置を変更して研削を行う円筒研削盤による加工方法において、
ワーク端面の仕上がり形状に基づいて、前記主軸に支持されたワークが一回転する間の回転位相に対応して、ワーク端面への切り込み深さを指定し、
回転位相に対応して指定された切り込み深さに基づいて、回転する前記ワークに対して、前記砥石が相対移動するように同期制御をすることにより、前記ワーク端面への切り込みを行うことを特徴とする。
本発明によれば、円筒研削盤を用いて、ワーク端面に対して、円筒を斜めに切断したような非対称な形状や、波打ち形状等のように同心円状とはならない凹凸面を持つ3次元表面形状を成形することが可能になる。一方で、3次元的な面の形成ではあるが、制御系としては3次元座標制御系ではなく、ワークの回転位相に加えて、砥石をワークに対してX方向へ前後相対移動させる、或いは、主軸の回転軸を揺動させる、若しくは砥石の回転軸を揺動させる、或いは砥石をワークに対してZ方向へ左右相対移動させるのいずれか1つの2軸同期制御で実現可能としている。
円筒研削盤の平面図である。 実施例1による研削加工の原理を示す図である。 ワークWが一回転する間に、砥石5が1回だけ往復した場合の研削例を示す図である。 ワークWが一回転する間に、砥石5が2回だけ往復した場合の研削例を示す図である。 ワークWの研削加工を行う時の動作を説明するフローチャートである。 他の円筒研削盤の平面図である。 さらに他の円筒研削盤の平面図である。 主軸の回転軸が一回転する間に当該回転軸を揺動させて研削加工を行う原理を示す図である。 実施例2における、ワークWの研削加工を行う時の動作を説明する図である。 実施例3による研削加工の原理を示す図である。 実施例4による研削加工の原理を示す図である。
以下、本発明の円筒研削盤の端面部形状の加工方法を説明するが、これらの実施例においては、円筒状のワークが一回転する間に、ワークを支持する主軸の回転軸の方向に、ワークに対して砥石を相対移動させて切り込みを行い、目的の深さの凹凸を得ている。その際、主軸の回転軸が一回転する間の回転位相において、目的の深さが特定される。ここにおいて、回転位相とは、主軸の回転軸が一回転する間に、どの回転角度にあるかを意味する。例えば、1/4回転位置、1/2回転位置等を言う。
主軸の回転軸における回転位相に対して特定された目的の深さが、どのように、円筒研削盤の移動系の制御に用いられるかは、各実施例において異なる。実施例1は、砥石の切り込み方向が、主軸の回転軸に対して傾いている場合の実施例であり、切り込むべき目的の深さを砥石のX方向の移動量に変換して、主軸が一回転する間にX方向に砥石を前後させている。実施例2は、主軸の回転軸を当該主軸が一回転する間に揺動させるものであり、切り込むべき目的の深さを主軸回転軸の揺動角度に変換している。実施例3は、主軸の回転軸を当該主軸が一回転する間に砥石の回転軸を揺動させるものであり、切り込むべき目的の深さを砥石回転軸の揺動角度に変換している。実施例4は、主軸の回転軸を当該主軸が一回転する間にワークを主軸の回転軸の向きに左右動させるものであり、切り込むべき目的の深さをワークの左右動の移動量に対応させている。尚、ワークと砥石の移動関係が、直線上の例では、ワークと砥石の相対位置が直線的に変動するものであれば良い。
図1において、円筒研削盤1のベッド2上には、下テーブル3a、上テーブル3bと砥石台4が設けられている。砥石台4は、回転軸Ct廻りに回転される砥石5を軸承し、回転軸Ctに直交する方向(図中X方向)を砥石の切り込み方向として、ベッド2の案内面7上を直線的に移動する。
上テーブル3bには、主軸台8と心押台9が搭載されている。主軸台8には主軸10が、心押台9には、心押11が設けられている。円筒状のワークWを主軸10と心押11の間に挟んで支持したり、主軸10に設けたチャックで支持したりして、ワークWを主軸モータ12により回転する。
下テーブル3aは、テーブル送り用のサーボモータ15によりベッド2上にX方向に直交するZ方向に敷設された案内面14に沿って往復移動され、砥石とのZ方向の相対位置を変更する。上テーブル3bは、下テーブル3aに対して縦軸廻りに回転可能なようになっている。このため、並行な位置関係にある砥石5の回転軸Ctと主軸10の回転軸Cmとの間に角度を持たせて研削加工ができる。尚、下テーブル3aをZ方向への移動させる機構の代わりに、砥石台4のほうをZ方向へ移動させる機構を採用する円筒研削盤に対しても、実施例1を適用可能である。
図2は、本実施例による研削加工の原理を示す図である。主軸10の回転軸Cmは、通常は砥石5の回転軸Ctに対して平行な位置にあるが、図においては平行な位置から鋭角となる角度αだけ交差させた状態となっている。また、ワークWを研削加工している間は、角度αの変更はせずに固定し、かつZ方向の移動は行わない。ワークWが回転軸Cm廻りに1回転する間に、ワークWの端面Wsの外周側b地点から内周側a地点の間を、砥石5がX方向にワークWに対して相対的に往復運動する移動量をXdとする。なお、ワークWは、円柱W1の同心円上に円板W2を有する形状を想定し、研削を行う端面Wsは円板w2の表面を想定しているが、これに限らない。
この間におけるワークWの表面Wsと砥石5の表面Tsとの間隔を計算すると、以下の通りである。ワークWの表面Wsと砥石5の表面Tsは、計算の容易化の為に、平行な面にしている。
外周側b地点から内周側a地点に掛けて砥石5の表面Tsが、ZsだけワークWの端面Wsに接近する。ここで、Zsは、

Zs=Xd×sinα

である。すなわち、砥石5の回転軸Ctと主軸10の回転軸Cmとの間に角度αの存在により、砥石5を移動量XdだけX方向に移動させると、ワークWの端面の深さ方向にZsだけ切り込むことができる。
図3は、ワークWが一回転する間に、砥石5がワークWに対して相対的にX方向に1回だけ往復した場合の研削例である。この往復の過程において、図3Aは砥石5が回転軸Cmから最も離れた位置にある状態を示し、図3Bは180度回転して回転軸Cmに最も近い位置にある状態を示している。図中、○と×はワークWの外周上の位置を示している。
図3Aにおいて砥石5がワークWの端面Wsを薄く切り込んでいるのに対して、図3Bでは深く切り込んでいる。回転するワークWの回転位相に対して砥石5の位置を移動するように同期制御する。この研削加工が終了すると、図3Cに示すように、ワークWの端面Wsに対して、図中において上から下へかけて、円筒を斜めに切断したような形状を成形することができる。図3Dは、ワークWの端面Wsにおいて、砥石5により切削された範囲を示している。位置P0は、削られた範囲が外周側に近くなっており、削り量が少ない。一方、位置P1は、内周側に近づいており、削り量が多くなっている。位置P0の回転位相が初期回転位相(回転起点位置)とすれば、位置P1の回転位相は1/2回転した角度180度の位置である。
図4は、ワークWが一回転する間に、砥石5が2回だけワークWに対して相対的に往復した場合の研削例である。尚、砥石5の研削面は、ワークWの端面Wsに対して並行ではなく、角度θを有している。この往復の過程において、図4A、4Cは砥石5が回転軸Cmから最も離れた位置にある状態を示し、図4B、4Dは90度回転して回転軸Cmに最も近い位置にある状態を示している。図中、○、△、×と□はワークWの外周上の位置を示している。
図4A、4Cにおいて砥石5がワークWの端面Wsを薄く切り込んでいるのに対して、図4B、4Dでは深く切り込んでいる。先の例と同様に、回転するワークWの回転位相に対して砥石5の位置を移動するように同期制御する。研削加工が終了すると、図4Eに示すように、ワークWの端面Wsに対して、「おけさ笠」のような形状を成形することができる。図4Fは、ワークWの端面Wsにおいて、砥石5により切削された範囲を示している。位置P2、P4は、削られた範囲が外周側に近くなっており、削り量が少ない。一方、位置P3、P5は、内周側に近づいており、削り量が多くなっている。位置P2の回転位相が初期回転位相(回転起点位置)とすれば、位置P3の回転位相は角度90度回転した位置、位置P4の回転位相は180度回転した位置、位置P5の回転位相は270度回転した位置である。
以下、図5を用いて、上記の構成においてのワークWの研削加工を行う時の動作を説明する。ワークWは、円柱W1の同心円上に円板W2を有する形状である。一方、砥石は、どのような研削面を有するものが使用されるかが決定されている。砥石は、切り込んださい、その研削面の形状をワークWに対して転写する。作業者は、主軸10と心押11にてワークWを支持させ、テーブル3a上でテーブル3bを角度αだけ旋回させる。
次に作業者は、手動操作により、ワークWの端面Wsに対する砥石5の原点座標を決定する(ステップS1)。原点座標の特定については、テーパ研削において利用される公知の技術を用いて行われる。例えば、砥石台4と同体的に固定された測定装置(図示せず)を用いることができる。このような測定装置は、細い棒状の接触端子を有しており、砥石台4を移動させることにより同体状に接触端子が移動して端面Wsに対して接触し、接触時点における座標を用いて原点座標が特定され、円筒研削盤1に記憶される。
次にステップS2において、作業者は、ワークWの端面Wsの仕上がり形状に基づいて、円筒研削盤1に、回転軸Cmにおける特定の回転位相(例えば、ワークWが角度0度、180度だけ回転した位置)に対する取り代として目的の深さZsを入力する。なお、Zsは、角度αだけ傾いた回転軸Cmの長さ方向における距離である。また、Zsは、円板W2の外周における取り代でもある。さらに、円板W2の直径Dは予め設定されているものとする。
ステップS3では、円筒研削盤1は、入力された特定の回転位相の取り代を基にして、各回転位相における取り代を補完演算する。補完曲線については、種々選択出来るものとする。尚、ステップS2において、目的の深さZsが回転位相を変数とする式にて入力される場合は、ステップS3では当該式により各回転位相に対する取り代を求める。ステップS4では、円筒研削盤1は、さらに、各回転位相に対して、求めた取り代が得られるX方向の砥石5の位置に換算する。
次のステップS5では、円筒研削盤1は、ワークWの回転、及び砥石5の回転を開始する。砥石5をワークWに向けて、所定の速度で相対移動させる。そしてステップS6では、円筒研削盤1は、回転軸Cmの回転位相に応じて換算されたX方向の距離だけ、砥石5を前後退させる。すなわち、ワークWが回転軸Cmの廻りに一回転する間に、砥石5は1回若しくは複数回往復することになる。この結果、入力された取り代分の研削が行われる。
最後に、ステップS7では、ワークWと砥石5とを離間して、ワークWの回転と砥石5の回転を停止して処理を終了する。
以上、円筒研削盤1によれば、あらゆる形状は不可能であるが、ワークWの端面Wsに対して、円筒を斜めに切断したような非対象な形状や、おけさ笠等のように同心円状とはならない3次元形状を成形することが可能になる。
また、砥石5がワークWの端面Wsを押しつぶしながら削るため、切削加工機械に比べて滑らかな面を成形できる。
このようにして研削されたワークWは、金型パンチや、ノズルの弁体或いは、微少な角度を端面に有する偏心ピン等の成形に使用することができる。特に、完成品の状態において、所謂ヌスミと称されるセンタ穴などの加工が回避される領域を、端面Wsの中心部に有するワークWへの加工が望ましい。
上記実施例の円筒研削盤1においては、主軸台8と心押台9が搭載されている上テーブル3bを下テーブル3aに対して回転させたが、主軸台8のみが回転するもので有っても良い。図6は、そのような円筒研削盤100を示している。ワークWは、主軸10に片持ちされて、砥石5の回転軸に対して、所定の角度を付けられた状態で保持される。円筒研削盤100は、円筒研削盤1における下テーブル3aと上テーブル3bの代わりにZ方向に移動可能なテーブル3を有している点が、円筒研削盤1とはさらに異なるが、他の構成は同じであり、対応する部分には同一の符号が付されている。
一方、図7に示す円筒研削盤200のように回転中心をOtとする回転テーブル6上に砥石台4と案内面7を載せて、任意の位置の回転中心Ot廻りに回転テーブル6を回転させて、回転軸CtとCmとの間に角度を付けることができるようにしても良い。円筒研削盤100においては、ワークWが片持ちされるだけで、また、円筒研削盤200については回転する側が回転テーブル6により回転される砥石台4側であるのが異なるだけで、動作については図5に示した動作と全く同様である。円筒研削盤200は、円筒研削盤1における、下テーブル3aと上テーブル3bの代わりにZ方向に移動可能なテーブル3を有している点が、円筒研削盤1とはさらに異なるが、他の構成は同じであり、対応する部分には同一の符号が付されている。
上記実施例においては、回転軸Cmの回転位相に応じて、砥石5をX方向に移動させたが、砥石5のX方向への移動はさせずに、回転軸Cmを一回転させる間に回転軸CmをXZ面(X方向とZ方向の2軸によりなす面、実施例では水平面)内で揺動させる動作に変えても良い。
図1、6に示した円筒研削盤1、100において、図8は、回転軸Cmが一回転させる間に回転軸Cmを揺動させて研削加工を行う原理を示す図である。図8Aにおいて主軸10の回転軸Cmは砥石5の回転軸Ctに対して、平行な状態である。図8Bは、主軸10の回転軸Cmはこの平行な位置から、回転中心Omを中心として角度αだけ傾けた状態である。ワークWを研削加工している間は、ワークWのZ方向の移動は行わない。また、砥石5もX方向への移動は行わない。尚、説明の便宜上、図において、回転中心Omは回転軸Cm上の一点とているが、必ずしも回転軸Cm上で無くても良く、任意の位置で良い。
砥石5の表面KMが、ワークWの最外周の表面Wsに切り込む深さZsは、回転中心Omから砥石5の研削面までの距離L(本例では回転中心Omと端面Wsの間の距離と一致させている)、円板W2の直径Dを用いて、傾けた角度αに依存した値となる(図8B参照)。研削加工が終了すると、図8Cに示すように、ワークWの端面に対して、図中において上から下へかけて、円筒を斜めに切断したような形状を成形することができる。図8Dは、ワークWの端面において、砥石5により切削された範囲を示している。位置P6は、砥石5が内周側に近くなっているがワークWと砥石5は平行の位置にあり、削り量が少ない。一方、位置P7は、外周側に近づいているが、ワークWと砥石5は角度をもって交差するため、削り量が多くなっている。
このように、砥石5の回転軸Ctと主軸10の回転軸Cmとの間の角度αを、回転軸Cmが一回転される間に変化させると、ワークWに対して相対的に砥石5がワークWの端面の深さ方向に切り込むことができる。
以下、図9を用いて、円筒研削盤1、100において、上記の構成においてのワークWの研削加工を行う時の動作を説明する。ワークWは、先の実施例と同様に、円柱W1の同心円上に円板W2を有する形状である。
作業者は、手動操作により、ワークWの端面Wsに対する砥石5の原点座標を決定する(ステップS11)。次に、作業者は、ワークWの端面Wsの仕上がり形状に基づいて、円筒研削盤1、100に、主軸10の回転軸Cmにおける特定の回転位相(例えば、0度、180度)に対する取り代として深さZsを入力する(ステップS12)。
ステップS13では、入力された特定の回転位相の取り代を基にして、各回転位相における取り代を補完演算する。補完曲線については、種々選択出来るものとする。尚、ステップS12において、目的の深さZsが回転位相を変数とする式にて入力される場合は、ステップS13では当該式により各回転位相に対する深さZsを求める。ステップ14において、円筒研削盤1、100は、さらに、回転中心Omと砥石5の研削面との間の距離L、円板W2の直径を用いて、各回転位相に対して求めた深さZsを揺動角度αに換算する。
次のステップS15では、ワークWの回転、及び砥石5の回転を開始し、砥石5をワークWに向けて、所定の速度で相対移動させる。そしてステップS16では、回転軸Cmの角度に応じて換算された角度αとなるように、回転軸Cmを揺動させる。すなわち、ワークWが回転軸Cmの廻りに一回転する間に、回転軸Cmは1回若しくは複数回揺動することになる。この結果、入力された取り代分の研削が行われる。
最後に、ステップS17では、ワークWと砥石5とを離間して、ワークWの回転と砥石5の回転を停止して処理を終了する。
図1の円筒研削盤1においては回転軸Cmの回転中心Omの位置が、円筒研削盤100では砥石5を挟んで反対側になるが、ワークWに対して目的の深さZsを切り込む原理は円筒研削盤100の場合と同様である。
図7に示した円筒研削盤200において、回転軸Cmが一回転する間に砥石5の回転軸Ctを揺動せることによっても、同様にワークWの端面Wsを凹凸状に研削加工できる。図10は、その原理を示している。主軸10の回転軸Cmまわりに一回転する間の位相に対応して、切り込むべき目的の深さが指定される点は、先の実施例と同様である。本実施例では、目的の深さZsは、砥石回転軸の揺動角度βに換算する。
回転テーブル6を回転中心Otに揺動させることにより、ワークWに対して深さZsの切り込みを与えることができる。Otと砥石5の研削先端KSまでの距離hに基づいて、深さZsは揺動角度βに換算される。従って、回転軸Cmが一回転する間に、回転テーブル6を回転中心Otに揺動させれば、ワークWに対して相対的に砥石5がワークWの端面Wsに切り込み、凹凸状に研削加工できるのである。回転中心Otは、任意の点である。
上記実施例においては、回転軸Cmの回転位相に応じて、砥石5をX方向へ前後動させる、或いは、回転軸Cmを揺動させる、若しくは回転軸Ctを揺動させることにより、凹凸を有する3次元表面にワークWの端面Wsを加工した。一方、本実施例では、図11に示すように、X方向に対する回転軸Cmの方向の角度を固定し(本例の場合、90度)、かつ砥石5のX方向の位置は固定して、回転軸Cmの回転位相に応じてワークWと砥石5の相対位置をZ方向に左右動させる。主軸10の回転軸Cmまわりに一回転する間の特定位相に対して、切り込むべき目的の深さをワークWのZ方向の移動量に対応させている。
1 円筒研削盤
2 ベッド
3 テーブル
4 砥石台
5 砥石
6 回転テーブル
7 案内面
8 主軸台
10 主軸
11 心押
14 案内面
W ワーク
W1 円柱
W2 円板
Ws 端面
Ct、Cm 回転軸

Claims (3)

  1. 回転する砥石をX方向に移動する砥石台と、ワークを支持して回転させる主軸と、X方向に直交するZ方向に前記主軸と前記砥石の相対位置を変更して研削を行う加工方法であって、

    前記主軸に支持されたワークが一回転する間に、前記主軸の回転軸方向へ回転位相に対応して変化するワークへの切り込み深さを指定し、
    前記切り込み深さに基づいて、前記ワークと前記砥石が相対移動するように同期制御をすることにより、前記ワークへの切り込みを行う加工方法であり、
    さらに前記加工方法は、

    前記X方向への前記砥石台による砥石の切り込み送り移動を行わない状態で前記砥石を回転させ、
    前記砥石に対して前記ワークがZ方向に相対移動を行わない状態で前記主軸を回転させ、
    前記主軸の回転軸がXZ面内で任意の一点を揺動の回転中心とした揺動運動することを可能とし、
    前記ワークが一回転する間の回転位相に対応した前記切り込み深さを、前記一点と前記砥石の研削面との間の距離を用いて前記主軸の回転軸に対する揺動角度αに換算し、
    前記一点を揺動の回転中心として前記主軸の回転軸をXZ面内において前記換算した角度αで揺動させることにより、前記主軸の回転軸の方向へ前記ワークを切り込むことを特徴とする円筒研削盤による加工方法。
  2. 回転する砥石をX方向に移動する砥石台と、ワークを支持して回転させる主軸と、X方向に直交するZ方向に前記主軸と前記砥石の相対位置を変更して研削を行う加工方法であって、

    前記主軸に支持されたワークが一回転する間に、前記主軸の回転軸方向へ回転位相に対応して変化するワークへの切り込み深さを指定し、
    前記切り込み深さに基づいて、前記ワークと前記砥石が相対移動するように同期制御をすることにより、前記ワークへの切り込みを行う加工方法であり、
    さらに前記加工方法は、

    前記X方向への前記砥石台による砥石の切り込み送り移動を行わない状態で前記砥石を回転させ、
    前記砥石に対して前記ワークがZ方向に相対移動を行わない状態で前記主軸を回転させ、
    前記砥石が任意の一点を揺動の回転中心とした揺動運動することを可能とし、
    前記ワークが一回転する間の回転位相に対応して前記切り込み深さを、前記一点から前記砥石の研削先端までの距離を用いて前記砥石に対する揺動角度βに換算し、
    前記換算した角度βにより前記一点を揺動の回転中心として前記砥石を揺動させることにより、前記主軸の回転軸の方向へ前記ワークを切り込むことを特徴とする円筒研削盤による加工方法。
  3. 回転する砥石をX方向に移動する砥石台と、ワークを支持して回転させる主軸と、X方向に直交するZ方向に前記主軸と前記砥石の相対位置を変更して研削を行う加工方法であって、

    前記主軸に支持されたワークが一回転する間に、前記主軸の回転軸方向へ回転位相に対応して変化するワークへの切り込み深さを指定し、
    前記切り込み深さに基づいて、前記ワークと前記砥石が相対移動するように同期制御をすることにより、前記ワークへの切り込みを行う加工方法であり、
    さらに前記加工方法は、

    前記X方向に対する回転軸Cmの方向の角度を固定し、かつ前記砥石のX方向の位置を固定して、
    前記回転位相に対応して指定された切り込み深さに基づいて、前記Z方向に前記砥石と前記ワークを相対移動することにより、前記主軸の回転軸の方向へ前記ワークを切り込むことを特徴とする円筒研削盤による加工方法。
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