JP6717504B2 - 強力合成繊維入り不織布及びその製造方法、並びに、鋼材保護部材及び鋼材保護方法 - Google Patents

強力合成繊維入り不織布及びその製造方法、並びに、鋼材保護部材及び鋼材保護方法 Download PDF

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本発明は、強力合成繊維を混合し加工して得られた強力合成繊維入り不織布に関する。また、当該強力合成繊維入り不織布を鋼材に密着させた形状に成形され防食施工に用いる鋼材保護部材に関する。
従来、不織布を得るためには、繊維が波状の屈曲(クリンプ)を形成していることが必要である。クリンプを有さない繊維を用いて不織布に形成すると、繊維の脱落が多く発生するからである。強力合成繊維は加工された当初、クリンプを有さないため不織布に形成する場合、クリンプ加工を行わなければならない。しかし、強力合成繊維にクリンプを形成すれば屈曲部分が破断したり、屈曲が復元したりとクリンプを安定して形成又は保持することができなかった。したがって、強力合成繊維を用いて不織布に形成すると繊維の脱落の発生が多い問題があった。
かかる課題を解決するために、以下の発明が開示されている。
特許文献1では、強力合成繊維のもつ物性特性を損なうことなく、人工皮革用基体として応用するために、強力合成繊維同士では機械的に絡み合いが悪かったものを、極細繊維を併用することにより、三次元絡合をより緻密化させ、強力合成繊維自体のもつ物性特性を繊維質シートに生かすものが開示されている。
また、特許文献2では、耐衝撃性、耐切創性のある不織布を提供することを目的として、所定の高収縮性ポリエステル系繊維と、所定の強力合成繊維が、所定の割合に混合され、かつ不織布の見掛け密度が、所定の条件であることを特徴とする不織布が開示されている。
不織布は加工性がよく、安価で樹脂含浸なども容易であり耐久性が確保できれば、構造物補強に使用できる。
しかし、現実には構造物補強は、設置場所に応じた耐久性を考慮して、塗装と溶融亜鉛メッキ又はこれらの組み合わせが多く採用され、その他として、粉体塗装、浸漬塗装などが用いられている。国土交通省国土技術政策研究所の「道路附属物支柱等の劣化・損傷に関する調査」(以下、国土交通省調査)では、防食施工は溶融亜鉛メッキが約5割、塗装が約2割であることが示されている。
設置後の保護として、合成繊維を使用した方法では炭素繊維やアラミド繊維を使用した連続繊維補強工法が耐震補強で用いられる。また、昨今、問題が顕在化しつつある、照明や信号、ガードレールなどの柱脚部の防食及び補強に関しては、現場で施工を行う必要性から防食塗装以外には有効な提案がなされていなかった。
かかる問題を解決するために、以下の発明が開示されている。
特許文献3では、織布又は不織布から形成されたテープ状物に水中硬化型防食用樹脂を含浸させた防食テープを、該水中硬化型防食用樹脂が硬化する前に被防食体に巻き付けるか又は貼り付ける海洋鋼構造物の被覆防食方法が開示されている。
また、特許文献4では、金属管柱の外面にて、応力集中部及び/又はその近傍に、又は、金属管柱接続部を取り巻いて、繊維強化プラスチックを貼付する金属管柱の補強方法において、炭素繊維やアラミド繊維などの強化繊維シートを管柱の外面に貼付し、この強化繊維シートにエポキシ樹脂などのマトリクス樹脂を含浸させて形成される繊維強化プラスチックの上端及び/又は下端を覆って、強化繊維が円周方向に配列するようにして繊維強化プラスチックを貼付することを特徴とする金属管柱の補強方法が開示されている。
特許第4132094号公報 特許第2837281号公報 特開2004−132113号公報 特許第4362221号公報
特許文献1及び特許文献2においては、高強力合成繊維同士ではクリンプがないため機械的な絡み合いが悪かったものを、高強力合成繊維以外の縮みやクリンプを有する繊維を混合することにより不織布を形成している。しかしながら、高強力合成繊維以外の繊維を混合した場合には、クリンプを有さない高強力合成繊維が不織布から脱落することを防止するために高強力合成繊維以外の繊維の組成比率を相当高めなければならず、高強力合成繊維を混合しない不織布と比較して耐久性に大差がない問題があった。したがって、クリンプを有さない高強力合成繊維に高強力合成繊維以外の繊維を混合して得られた不織布を照明や信号、ガードレールなどの柱脚部の防食及び補強に使用した場合には、たとえ、不織布に樹脂を含浸し固着した場合であっても、十分な耐久性が得られなかった。
そこで、特許文献3や特許文献4に開示された先行技術を活用することが考えられるが、特許文献3では、構造物が設置された現場において樹脂含浸されたテープ状物を巻回施工される際にテープ間に隙間ができるなどの懸念があり、安定した耐久性を確保できない問題があった。
また、特許文献4では、構造物の補強材料として一般的な炭素繊維やアラミド繊維を使用しているが、入手性が悪く、価格も高止まりしており建設物や道路附設物に普及するまでに至っていない。炭素繊維やアラミド繊維は柔軟性がないため不定形の対象物に沿わせることは容易ではなく、切断することができないことも施工時の取り扱いを難しくしている要因である。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、従来のクリンプを有さない強力合 成繊維を使用して形成された不織布の耐久性が低いという課題を解決し、特に、緑化土木関連資材では頻繁に使用されている不織布に、強力合成繊維入り不織布を活用することで、安価でありながら、不織布の利点である柔軟性を生かしつつ、高強力、高耐久性を実現する防食補修資材に発展させることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の強力合成繊維入り不織布は、ポリプロピレン繊維を主組成成分として、クリンプ状又は湾曲した形状に成形された強力合成繊維を混合して形成された不織布であること、を特徴とする。
本発明の強力合成繊維入り不織布の製造方法は、強力合成繊維をクリンプ状又は湾曲形状に成形する方法が、連続で送出される該強力合成繊維に対して成形型を用いて加圧する方法であること、を特徴とする。
本発明の鋼材保護部材は、前記強力合成繊維入り不織布を鋼材の防食のために必要な部分に配設すること、を特徴とする。
本発明の鋼材保護部材は、前記強力合成繊維入り不織布に常温硬化型又は熱硬化性樹脂を含浸させること、を特徴とする。
本発明の鋼材保護部材は、防食のために必要な部分に沿った形状に前記強力合成繊維入り不織布が立体成形されたこと、を特徴とする。
本発明の鋼材保護方法は、強力合成繊維入り不織布から形成されて鋼材を防食する鋼材 保護部材を配設する位置に常温硬化型又は熱硬化性樹脂を下塗りした後、前記鋼材保護部 材を配設し、前記鋼材保護部材を常温硬化型又は熱硬化性樹脂が接する反対面から押圧し て前記常温硬化型又は熱硬化性樹脂を含浸させて硬化させること、を特徴とする。
本発明の鋼材保護部材は、前記鋼材の防食のために必要な部分が、金属管柱脚部若しくは路面境界部又はその組み合わせであること、を特徴とする。
本発明の金属管柱脚部保護方法は、前記鋼材保護部材を配設する位置に常温硬化型又は熱硬化性樹脂を下塗りした後、前記鋼材保護部材を配設し、前記鋼材保護部材を常温硬化型又は熱硬化性樹脂が接する反対面から押圧して前記常温硬化型又は熱硬化性樹脂を含浸させて硬化させること、を特徴とする。
本発明の鋼材保護部材は、前記鋼材の防食のために必要な部分が鋼材の接合部であること、を特徴とする。
本発明の鋼材接合部保護方法は、前記鋼材保護部材を配設する位置に常温硬化型又は熱硬化性樹脂を下塗りした後、前記鋼材保護部材を配設し、前記鋼材保護部材を常温硬化型又は熱硬化性樹脂が接する反対面から押圧して前記常温硬化型又は熱硬化性樹脂を含浸させて硬化させること、を特徴とする。
本発明の強力合成繊維入り不織布によれば、クリンプを有する強力合成繊維を使用するため繊維同士が機械的に絡み易く、形成された不織布から脱落する強力合成繊維を20%以内に抑えることができる効果を有する。また、ポリプロピレン繊維と強力ポリエチレン 繊維を所定の比率で混合して組成することが好ましく、両方の繊維が均一に分布する効果を奏する。さらに、安価に高強力性かつ高耐久性を有する強力合成繊維入り不織布を得ることができる。
本発明の強力合成繊維入り不織布の製造方法によれば、強力合成繊維を容易にクリンプ状又は湾曲形状に成形することができ、従来のクリンプを有さない強力合成繊維を使用して形成された不織布の耐久性が低い問題を解決し、新規な強力合成繊維入り不織布を得ることができる効果を奏する。また、安価に強力合成繊維入り不織布を形成できる効果を奏する。
本発明の鋼材保護部材によれば、従来の不織布を使用する場合と比較して高耐久性を有する鋼材保護部材を得ることができる効果を奏する。また、炭素繊維シート又はアラミド繊維を使用する場合と比較して、柔軟性が高く施工が容易で安価な防食補修を行うことができる効果を奏する。
本発明の鋼材保護部材によれば、常温硬化型又は熱硬化性樹脂(以下、硬化型樹脂)を含浸させて防食対象物と接着させることが容易であり、施工箇所をFRP化することにより高耐久性を得ることができる。従来、FRPはガラス繊維、炭素繊維、炭化ケイ素繊維などの無機質繊維とプラスチックと組み合わされるが、これらの繊維は柔軟性に乏しく高価である。
また、本発明の鋼材保護部材によれば、鋼材の防食対象部分に沿った形状に容易に立体成形することができるので、確実にゴミ、チリ、空気又は水分から分離することができ大きな防食効果を奏する。
本発明の鋼材保護方法によれば、柔軟性を有する強力合成繊維入り不織布を使用することによって、簡易かつ様々な鋼材の形状に対応して防食補修が可能であり、例えばむき出しのボルトや鋼管など、従来は施工が難しかった箇所にまで施工が可能になる効果を奏する。
また、本発明の鋼材保護部材及び金属管柱脚部保護方法によれば、金属管柱脚部若しくは地盤面や地中の形状又はこれらを組み合わせた形状に容易に立体成形することができ、地表の金属管柱脚部若しくは地中の金属柱脚部又はその両方をゴミ、チリ、空気、酸性雨又は動物の尿から保護し防食効果を奏する。
金属管柱は、例えば、道路の附属物の支柱に用いられる。支柱を土中や構造物に固定して附属物を支柱や横梁などに設置する。具体的には、標識、道路情報管理施設や照明施設などがある。
柱脚部とは、柱部分又は柱部分の他にベースプレート、リブ、アンカーボルト・ナットを含む場合がある。
路面境界部という場合には、地盤面GLから概ね40mm程度地中側までをいう。
また、本発明の鋼材保護部材及び鋼材接合部保護方法によれば、鋼材接合部の形状に容易に立体成形することができて完全かつ均一に防食対象部分を覆うことができ、従来の接合後に防食塗装を施すなどの防食方法と比較すると、大きな防食効果を奏する。
鋼材接合部は、ボルト・ナットによる接合部分、又は、溶接やろう付けによる接合部分をいう。
クリンプ加工した強力合成繊維111を用いて形成した強力合成繊維入り不織布1の断面の写真である。 クリンプ加工を行っていない強力合成繊維112を用いて形成した強力合 成繊維入り不織布4の断面の写真である。 クリンプ加工の工程を示した図である。 クリンプ加工を行った強力合成繊維111の拡大写真である。 クリンプ加工を行った強力合成繊維111のイメージを示した図である。 強力合成繊維入り不織布1を形成する工程を示した図である。 標識・照明施設等の支柱基部の代表的な構造を示した図である。 支柱60に用いられる金属管柱61の代表的な断面形状を示した図である。 金属管柱61の路面境界部GL劣化のメカニズムを示した図である。 金属管柱61脚部を対象とした鋼材保護部材2(以下、金属管柱61脚部を対象とした鋼材保護部材2は金属管柱脚部保護部材21と呼ぶ)の写真である。 強力合成繊維入り不織布1をモールド成形によって金属管柱脚部保護部材21に成形する工程を示した図である。 金属管柱61脚部に金属管柱脚部保護部材21を施工する鋼材保護方法の一例(金属管柱脚部保護方法)を示した図である。 防食施工を行う鋼材接合部の一例を示した図である。 図11aの鋼材接合部に鋼材保護部材2を施工する鋼材保護方法の一例を示した図である。 鋼材保護部材2で防食を行うことが可能なその他の箇所の例を示した図である。 鋼材保護部材2で防食を行うことが可能なその他の箇所の例を示した図である。 鋼材保護部材2で防食を行うことが可能なその他の箇所の例を示した図である。 鋼材保護部材2で防食を行うことが可能なその他の箇所の例を示した図である。 鋼材保護部材2で防食を行うことが可能なその他の箇所の例を示した図である。 鋼材保護部材2で防食を行うことが可能なその他の箇所の例を示した図である。
本発明に係る強力合成繊維入り不織布1及びその製造方法、並びに、鋼材保護部材2及び鋼材保護方法を実施するための形態について、図を参照しつつ説明する。
図1aは、クリンプ加工した強力合成繊維111を用いて形成した強力合成繊維入り不織布1の断面の写真である。
図1bには、クリンプ加工を行っていない強力合成繊維112を用いて形成した強力合 成繊維入り不織布4の断面の写真を示した。
織物や編物は、多数の繊維を束ねて撚った糸を規則正しく組み合わせて作られるのに対し、不織布は、1本ごとに独立に分散された繊維が接着剤や熱による接着、又は機械的な絡み合いによって形成された無秩序な繊維の集合体である。したがって、ポーラス(多孔質)を有する繊維体であり、空隙を多く含むことが構造的な特徴である。当該構造的な特徴は、通気性、ろ過性、保温性などの性質を有する。水分や液状の樹脂などを保持することが可能で、これらと組み合わせることにより、様々な性質を有することができる。硬化型樹脂3を含浸させると耐久性が高くなり用途が広がる。
不織布を組成する繊維にクリンプを有する強力合成繊維を使用することができれば、 力合成繊維の組成比率を高めて形成された強力合成繊維入り不織布1に硬化型樹脂3を含浸させてFRP化することが可能で、さらに高耐久性を得ることができる。
図1bに、クリンプ加工を行っていない強力合成繊維112を用いて形成した強力合成 繊維入り不織布4の断面の写真を示したが、直線的な繊維を多く含有しており、また、繊維は概ね同方向を向いて、他の繊維との機械的な絡み合いが少ないことがわかる。強力合 成繊維は均一性に優れている反面繊維は固く元来縮れやクリンプを有さない。直線的な繊維で組成された強力合成繊維入りの不織布は、ニードルに引っ掛からず滑りやすいため、繊維の脱落が多く発生し、約80%程度の原料のロスが生じることが分かっている。また、空隙も少なく厚みを持つことが難しいので硬化型樹脂3の含浸を均一に行うことができず、均一なFRP化が容易ではない。したがって、クリンプを有さない強力合成繊維は不織布に向いていない。
上記の問題を解決し強力合成繊維を用いて不織布を形成するためには、強力合成繊維に対してクリンプ加工を行う必要がある。クリンプ加工は、不織布を形成する前段階としてステープル1111を作成する際に、従来から行われている加工である。しかしながら、 強力合成繊維にクリンプ加工を施すと、繊維の破断又は強度が落ちる問題があった。特許文献で開示されている発明は、強力合成繊維112に対しクリンプ加工を施さない代わりに強力合成繊維以外の繊維を用いて当該繊維にクリンプを施し繊維同士を機械的に絡み合わせることで不織布の形成を可能としている。ただし、繊維の脱落を防止するためには 力合成繊維以外の繊維の組成比率を高くせざるを得ず、耐久性を高めることができない。
本発明においては、強力合成繊維112にクリンプ加工を施し強力合成繊維の組成比率を高めた不織布を形成するものである。クリンプ加工を施すために図2に示したクリンプ加工の工程を用いた。図2は、クリンプ加工装置12の概念を示したものである。
強力合成繊維(クリンプ前)ロール124から適度なテンションをかけて引き出された 強力合成繊維112は、送りローラ126によって案内され所定の温度に熱せられた後に(加熱部分は不図示)クリンプ加工プレス型122に導入され、クリンプ加工が施される。クリンプされた後は、適当な長さにカッター128で裁断される。裁断長は、ステープル1111と呼ばれる短繊維としてもよいが、これに限定されない。一方で長繊維としてもよいが、繊維が長すぎた場合には、不織布を形成した際に表面から繊維の先端が飛び出す比率が高くなり、取り扱いが容易でない。したがって、長繊維の場合であっても、200mm程度までに収めることが好ましい。また、短繊維の場合は、60mm程度が好ましい。繊維が短すぎる場合には、機械的な絡み合いが十分でなくなり脱落が生じる確率が高まるからである。当該製造方法によれば、強力合成繊維112を容易にクリンプ状又は湾曲形状に成形することができ、従来のクリンプを有さない強力合成繊維を使用して形成された不織布の耐久性が低い問題を解決し、新規な強力合成繊維入り不織布1を得ることができる。
図3aは、クリンプ加工を行った強力合成繊維111の拡大写真である。
図3bには、クリンプ加工を行った強力合成繊維111のイメージを示した。
図3aの写真では、強力合成繊維111上に、複数のクリンプに加工された部分が見られる。強力合成繊維は熱を加えた際に弾力を有する。弾力を持った強力合成繊維にプレス機などにより、荷重を加えると、常温に戻った際にも金型の形状に倣って変形した形状が維持される。すなわち、加熱により弾性限度を大きく取ることができ、強力合成繊維に大きな荷重を加えて屈曲させても破断しにくくなる。プレス後温度を下げて常温にすることにより、クリンプが形成されるのである。
図3bは、クリンプした状態のイメージを示している。クリンプした強力合成繊維111を用いて形成された不織布断面を示した図1aを見ると、繊維1本1本が多くの屈曲部分を有していることがわかる。
表1に、上記工程によって得られた強力合成繊維111の糸質物性表を示す。


上記は、強力合成繊維111の糸質物性の一例である。
クリンプ加工を施されない強力合成繊維112を用いて形成された不織布は繊維が85%も脱落するのに対し、クリンプ加工が施された強力合成繊維111を用いて形成された不織布は、繊維の脱落が20%以内に抑えることができることも試作で確認できている。原料ロスを減らすことができ、生産性が向上する効果が生じる。
図4は、強力合成繊維入り不織布1を形成する工程を示した図である。図4は、不織布形成装置13の概念を示したものである。
ポリプロピレン繊維とステープル1111などに加工された強力合成繊維111は、ウェブ形成部131に送られ、ロータ1311で攪拌されつつスクリーン1312開孔から吐出され、ウェブ11が形成される。ウェブ11は、繊維だけが積層されて構成された薄い膜状のシートであり、短繊維ウェブ11と長繊維ウェブ11とがある。また、短繊維と長繊維が混在する場合もある。その後、ウェブ11は、コンベヤ135などで案内され、水流噴射部132に導入されて、高圧の水流によって、繊維同士を機械的に絡め合わせて、強力合成繊維入り不織布1が形成される。乾燥部133に導入されて乾燥された強力合 成繊維入り不織布1は、強力合成繊維入り不織布ロール134に巻き取られ完成する。
本発明に係る強力合成繊維入り不織布1においては、ポリプロピレン繊維を主組成成分として、クリンプ状又は湾曲した形状に成形された強力合成繊維を混合して形成された不織布であることとしている。合成繊維は、分子量の小さい化学物質を高分子物質に合成し繊維状にしたものを純合成繊維といい、天然高分子物質である繊維素を原料として、化学薬品で処理した後紡糸したものを半合成繊維という。強力合成繊維には、強力ポリエチレ ン繊維強力ポリプロピレン繊維強力ビニロン繊維強力アラミド繊維などの純合成繊維からなる強力合成繊維が各種存在するが、特に主組成成分であるポリプロピレン繊維に 強力ポリエチレン繊維を20%〜30%の組成比率で混合することが好ましい。この場合、両組成繊維111が強力合成繊維入り不織布1中に均一に分布し、高強力性を維持しつつ、高耐久性を備えた強力合成繊維入り不織布1を得られることが試作を重ねることによって明らかにされている。
クリンプを有さない強力合成繊維を使用して形成された不織布の耐久性が低いという従来の課題を解決したことによって、緑化土木関連資材では頻繁に使用されている不織布に、強力合成繊維入り不織布1を活用して、安価でありながら、不織布の利点である柔軟性を生かしつつ、高強力、高耐久性を実現する防食補修資材に発展させることが可能となった。
以下に本発明に係る強力合成繊維入り不織布1を用いて防食補修を行う鋼材保護部材2に活用した実施例を示す。
図5は、標識・照明施設等の支柱基部の代表的な構造を示した図である。
図5の(a)の支柱基部は、金属管柱61の根元部分にベースプレート601と補強にリブ602を設けて基礎コンクリート部604にアンカーボルト・ナットで固定したうえで、ベースプレート601とリブ602を地中に埋設したタイプである。
図5の(b)の支柱基部は、基礎コンクリート部604に金属管柱61の根元側の一部を埋め込んだタイプである。
図5の(c)の支柱基部は、金属管柱61の根元部分にベースプレート601とリブ602を設け、基礎コンクリート部604の地表面にアンカーボルト・ナット603で固定したタイプである。
柱脚部と呼ぶ際には、柱部分の他にベースプレート601、リブ602、アンカーボルト・ナット603を有する場合には、これらも含むものとする。
図5に支柱基部の代表的な例を示したが、これに留まらず多数存在する。
また、図6には支柱60に用いられる金属管柱61の代表的な断面形状を示した。例示した金属管柱61だけをとっても金属管柱a611から金属管柱f616までの形状が存在する。
国土交通省調査によれば、標識や照明施設の損傷の最も多くは腐食であり、6割から7割を占めている。また、照明施設における腐食発生部位は、金属管柱61脚部が最も多く、構造的な接合部や境界部に集中している。
図7には、金属管柱61の路面境界部GL劣化のメカニズムを示した。
金属管柱61は、路面との境界に蓄積するゴミ・チリDSによって、蓄積部分には水分WTが継続して付着しやすくなる。水分WTなどによって、路面境界部(地盤面)GL付近、接合部及び境界部に錆(腐食部)RSが生じ経年劣化が進行して、最後には破断に至るものである。
本実施例に係る鋼材保護部材2は、上記の金属管柱61の路面境界部GLの劣化から金属管柱61を保護し、標識等の支柱基部の耐久性を格段に向上させる。
図8は、金属管柱61脚部を対象とした金属管柱脚部保護部材21の写真である。厚さ2mm以上4mm程度までの強力合成繊維入り不織布1を使用する。金属管柱脚部保護部材21は、金属管柱61脚部の形状に沿って外装可能に成形される。本発明に係る強力合 成繊維入り不織布1は柔軟性が高く複雑な形状にも加工が可能である。したがって、図5(c)に示したリブ602付きの金属管柱61の路面境界付近の脚部に沿って外装し保護する金属管柱脚部保護部材21を得ることもできる。
強力合成繊維入り不織布1を加工し金属管柱脚部保護部材21を得る方法を説明する。金属管柱61に外装可能に成形された金属管柱脚部保護部材21はモールド成形によって得られる。図9は、強力合成繊維入り不織布1をモールド成形によって金属管柱脚部保護部材21に成形する工程を示した図である。図9は、鋼材保護部材成形装置22の概念を示したものである。
モールド木型a221及びモールド木型b223は、金属管柱脚部保護部材21に成形するための一対の木型である。
強力合成繊維入り不織布ロール134からローラ225などでモールド木型a221に案内された強力合成繊維入り不織布1に対し、モールド木型b223をプレスして強力合 成繊維入り不織布1を変形させて金属管柱脚部保護部材21の形状に成形する。変形させた部分に微量の樹脂224を注入し固化させて変形を維持させる。樹脂224は、FRP化する際と同様の硬化型樹脂3でよいが、これに限定されるものではない。最後に不要な部分を切断して、金属管柱61脚部に密着して外装する部分(金属管柱脚部保護部材(立設部)211)と基礎コンクリート部604又はベースプレート601などに密着して外装する部分(金属管柱脚部保護部材(ベース部)212)とが一体化された形状(図8)に仕上がる。
モールド木型の形状を変更することにより、ベースプレート601にリブ602が配設された形状やアンカーボルト・ナット603を含んだ形状などにも倣わせて成形することが可能である。
強力合成繊維入り不織布1を用いて鋼材62を保護するためには、強力合成繊維入り不織布1に硬化型樹脂3を均一に注入する。本発明に係る強力合成繊維入り不織布1の硬化型樹脂含浸率はエポキシ樹脂を用いた場合、裏面目視にて90%以上である。硬化型樹脂3が硬化した後、強力合成繊維入り不織布1は硬化型樹脂3によってモールドされてFRP化し、非常に高い耐久性を備える。使用する硬化型樹脂3は、熱硬化性樹脂では、フェノール樹脂、尿素樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ケイ素樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂を主に用いる。常温硬化型樹脂では、エポキシ樹脂が例示される。紫外線硬化樹脂などその他の硬化型樹脂でもよく、また、これらに限定されるわけではないが、現場での施工を行うことを考慮すると、常温硬化型又は熱硬化性のエポキシ樹脂を主剤とするものが好適である。含浸させる硬化型樹脂量は、2.4kg/m2程度を目安とする。
以下に、強力合成繊維入り不織布1を図8の形状に成形した金属管柱脚部保護部材21に硬化型樹脂3を含浸させた際の強度試験を行った結果を示す。硬化型樹脂3には、エポキシ樹脂剤を使用した。
強度試験は、図8の鋼材保護部材2の金属管柱61脚部に外装する部分(金属管柱脚部保護部材(立設部)211)及び地盤面に外装する部分(金属管柱脚部保護部材(ベース部)212)から、幅15mmの大きさに切り出し、試験体のつかみ具間が150mmになるようにエポキシガラス板を接着して試験体としたものを5個用意して、JIS K 7164「繊維強化プラスチックの引っ張り強さ試験方法」に準じて、引張試験を行った。
表2に金属管柱61脚部に外装する部分(金属管柱脚部保護部材(立設部)211)の試験結果を示す。


平均21.7N/mm2の引張強度を有し、ポリプロピレン樹脂などと同等の強度を有する。
表3に地盤面に外装する部分(金属管柱脚部保護部材(ベース部)212)の試験結果を示す。


平均28.9N/mm2の引張強度を有し、金属管柱61脚部に外装する部分(金属管柱脚部保護部材(立設部)211)と同等以上の強度を有する。
図10に、金属管柱61脚部に鋼材保護部材2を防食施工する鋼材保護方法の一例(金属管柱脚部保護方法)を示した。
図5(b)のタイプの支柱基部に適用する場合を説明する。
国土交通省調査に示された支柱60の劣化部分の例を見ると、図5(b)のタイプの場合、路面境界部GLから露出した犬の尿などが付着しやすい金属管柱61の下部を保護することによって十分な効果が得られることがわかる。したがって、金属管柱脚部保護材12は立設部221を犬の尿などの付着を想定した寸法に成形して使用する。概ね、400mm程度を想定しているが、これに限定されるものではない。また、地盤面に外装する部分(金属管柱脚部保護部材(ベース部)212)は基礎コンクリート部604の形状に倣わせる。前述した強力合成繊維入り不織布1にモールド成形を施す鋼材保護部材2の成形方法によって、金属管柱61部分と基礎コンクリート部604に沿うよう一体化した形状に金属管柱保護部材21を成形する。
図8に示された金属管柱脚部保護部材21は、設置されている金属管柱61に外装可能なように、金属管柱61側面部分の一部と基礎コンクリート部604に倣う平面部の一部が切断されて切断部分が設けられている。
一番目の施工手順は、支柱基部である金属管柱61脚部の金属管柱脚部保護部材21を外装する位置に硬化型樹脂3を略均一に塗布することである。
二番目の施工手順は、硬化型樹脂3に重ねて、金属管柱脚部保護部材21切断部分を開いて金属管柱61の外周に巻きつつ基礎コンクリート部604に配設することによって金属管柱61脚部に密着して外装することである。
三番目の施工手順は、脱泡ローラ32などを使用して、金属管柱脚部保護部材21の裏面側に塗布された硬化型樹脂3を略均一になるように表面に浮き出させることによって硬化型樹脂3で金属管柱脚部保護部材21及び施工部分をモールドすることである。脱泡ローラ32を使用しても硬化型樹脂3が表面に浮き出てこない場合には、硬化型樹脂3を金属管柱脚部保護部材21の上から追加塗布する。
硬化型樹脂3が硬化すれば防食施工は完了する。含浸する硬化型樹脂3の施工条件は、エポキシ樹脂で例示すると、気温5℃以上、湿度は85%以下で雨かかりのないこと等が条件である。脱泡ローラ32によって金属管柱脚部保護部材21をモールドした場合のエポキシ樹脂の圧縮強度は70N/mm2以上となる。硬化型樹脂3を硬化させた後は、当該防食施工を行った部分を地中に埋設しても防食効果を損なうことはない。
図11aに防食施工を行う鋼材接合部の一例を示した。
図11bには、図11aの鋼材接合部に鋼材保護部材2を施工する鋼材保護方法の一例を示した。
鋼材62の構造物において防食が必要な箇所は、地盤面付近以外では主として鋼材62の接合部である。鋼材接合部は、ボルト・ナット623による接合部分、又は、溶接やろう付けによる接合部分がある。
図11aの水平鋼材部分には、接合プレート621を介してボルト・ナット623によって鋼材62同士を接合した鋼材接合部を示した。この場合、ボルトとナットの螺合部にゴミや水分が溜まり易く腐食の発生確率が高まる。鋼材保護部材2は、接合プレート621を含み螺合箇所を完全に覆われるように成形する。防食施工は、図11bに示したように鋼材保護部材2の接触する箇所全体に硬化型樹脂3を塗布し硬化型樹脂3に重ねて鋼材保護部材2を外装する。実施例1と同様に鋼材保護部材2の表面全体に硬化型樹脂3を浮き出させてモールドした状態で硬化させる。硬化型樹脂3は鋼材保護部材2が完全にモールドされるまで追加する。
図11aの左側には、垂直に立設した鋼材62に水平の鋼材62を溶接によって接合した鋼材接合部(溶接部622)を示した。この場合、溶接部622は不純物の混入やゴミ、水分などの付着により腐食の発生確率が高まる。鋼材保護部材2は、溶接部622を含み溶接周辺部が完全に覆われるように成形する。防食施工は、図11bに示したように溶接部622周辺かつ鋼材保護部材2が接触する箇所に硬化型樹脂3を塗布し樹脂に重ねて鋼材保護部材2を外装する。実施例1と同様に鋼材保護部材2の表面全体に硬化型樹脂3を浮き出させてモールドした状態で硬化させる。硬化型樹脂3は鋼材保護部材2が完全にモールドされるまで追加する。
以上の実施例は多種存在する標識・照明施設などの支柱基部の形状又は金属管柱61の形状の一部に適用した例である。
図12aから図12fには、鋼材保護部材2で防食を行うことが可能なその他の箇所の例を示した。大型の鋼材62同士を接合プレート621で接合する場合(図12a)、鋼材62間に筋交いを溶接した場合(図12b)、溶接によってベースプレート601を取付けられた支柱基部に対してアンカーボルト・ナット603で固定する場合(図12c)、交差するL型鋼材62に対して接合プレート621を使用してボルト・ナット623で結合させる場合(図12d)、交差するL型鋼材62に対して直接ボルト・ナット623で結合させる場合(図12e)、溶接によってリブ602及びベースプレート601が取り付けられた支柱基部に対してボルト・ナット623で筋交いを固定する場合(図12f)、その他あらゆる鋼材62の接合や固定の場面での活用が見込まれる。
本発明に係る強力合成繊維入り不織布1は、柔軟性が高く加工性に優れている。したがって、ベースプレート601にリブ602が取り付けられた支柱基部やアンカーボルト・ナット603の螺合部の複雑な形状などに倣って木型によって容易に成形ができる。木型は安価であり、オーダーメイドにも対応が可能である。
本発明に係る強力合成繊維入り不織布を用いた鋼材を腐食から保護する方法は、接合部や地盤面境界部のみではなく、ゴミ、チリや水分が付着し腐食しやすい場所に適用ができる。
強力合成繊維入り不織布(クリンプ加工あり)
11 ウェブ
111 強力合成繊維(クリンプ加工後)
1111 ステープル
112 強力合成繊維(クリンプ加工前)
12 クリンプ加工装置
122 クリンプ加工プレス型
124 強力合成繊維(クリンプ前)ロール
126 送りローラ
128 カッター
13 不織布形成装置
131 ウェブ形成部
1311 ロータ
1312 スクリーン
132 水流噴射部
133 乾燥部
134 強力合成繊維入り不織布ロール
135 コンベヤ
2 鋼材保護部材
21 金属管柱脚部保護部材
211 金属管柱脚部保護部材(立設部)
212 金属管柱脚部保護部材(ベース部)
22 鋼材保護部材成形装置
221 モールド木型a
223 モールド木型b
224 樹脂
225 ローラ
3 硬化型樹脂
32 脱泡ローラ
強力合成繊維入り不織布(クリンプ加工なし)
60 支柱
601 ベースプレート
602 リブ
603 アンカーボルト・ナット
604 基礎コンクリート部
61 金属管柱
611 金属管柱a
612 金属管柱b
613 金属管柱c
614 金属管柱d
615 金属管柱e
616 金属管柱f
62 鋼材
621 接合プレート
622 溶接部
623 ボルト・ナット
GL 路面境界部(地盤面)
WT 水分
DS ゴミ・チリ
RS 錆(腐食部)


Claims (10)

  1. ポリプロピレン繊維を主組成成分として、クリンプ状又は湾曲した形状に成形された 力合成繊維を混合して形成された不織布であること、
    を特徴とする強力合成繊維入り不織布。
  2. 強力合成繊維をクリンプ状又は湾曲形状に成形する方法が、
    連続で送出される該強力合成繊維に対して成形型を用いて加圧する方法であること、を特徴とする請求項1に記載する強力合成繊維入り不織布の製造方法。
  3. 請求項1に記載する強力合成繊維入り不織布を鋼材の防食のために必要な部分に配設すること、
    を特徴とする鋼材保護部材。
  4. 前記強力合成繊維入り不織布に常温硬化型又は熱硬化性樹脂を含浸させること、
    を特徴とする請求項3に記載する鋼材保護部材。
  5. 防食のために必要な部分に沿った形状に前記強力合成繊維入り不織布が立体成形されたこと、
    を特徴とする請求項3又は請求項4に記載する鋼材保護部材。
  6. 請求項3から請求項5までのいずれか一項に記載する鋼材保護部材を配設する位置に常 温硬化型又は熱硬化性樹脂を下塗りした後、前記鋼材保護部材を配設し、
    前記鋼材保護部材を常温硬化型又は熱硬化性樹脂が接する反対面から押圧して前記常温 硬化型又は熱硬化性樹脂を含浸させて硬化させること、
    を特徴とする鋼材保護方法。
  7. 前記鋼材の防食のために必要な部分が、
    金属管柱脚部若しくは路面境界部又はその組み合わせであること、
    を特徴とする請求項3から請求項5までのいずれか一項に記載する鋼材保護部材。
  8. 請求項7に記載する鋼材保護部材を配設する位置に常温硬化型又は熱硬化性樹脂を下塗りした後、前記鋼材保護部材を配設し、
    前記鋼材保護部材を常温硬化型又は熱硬化性樹脂が接する反対面から押圧して前記常温硬化型又は熱硬化性樹脂を含浸させて硬化させること、
    を特徴とする金属管柱脚部保護方法。
  9. 前記鋼材の防食のために必要な部分が鋼材の接合部であること、
    を特徴とする請求項3から請求項5までのいずれか一項に記載する鋼材保護部材。
  10. 請求項9に記載する鋼材保護部材を配設する位置に常温硬化型又は熱硬化性樹脂を下塗りした後、前記鋼材保護部材を配設し、
    前記鋼材保護部材を常温硬化型又は熱硬化性樹脂が接する反対面から押圧して前記常温硬化型又は熱硬化性樹脂を含浸させて硬化させること、
    を特徴とする鋼材接合部保護方法。
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