JP6716723B2 - シリンダヘッド及びエンジン - Google Patents

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Description

この発明は、シリンダヘッド及びエンジンに関する。
特許文献1には、エンジンを構成するシリンダブロックの上部にボルトで固定され、内部に冷却水流通空間(ヘッドジャケット)を有するシリンダヘッドが開示されている。このようなシリンダヘッドでは、シリンダブロック側に位置して冷却流通空間を画成するロアデッキが高熱に晒される。このため、ロアデッキを薄く形成することでロアデッキを効率よく冷却することが考えられている。
特許文献1のシリンダヘッドでは、シリンダブロック側に位置して冷却流通空間を画成するシリンダヘッドのロアデッキ(下壁)に、ロアデッキを補強するリブを形成している。このリブは、冷却水流通空間における冷却水の流れを考慮して、所定の気筒に対応するバルブ孔形成壁(吸気ポート壁部)から、複数の気筒を配列した気筒列方向に延びている。
特開2012−012959号公報
しかしながら、特許文献1のシリンダヘッドでは、リブがバルブ孔形成壁から気筒の径方向に延びている。このため、バルブ孔形成壁の周囲における冷却水の流れがリブによって阻害されてしまう。この場合、冷却水によるバルブ孔形成壁の冷却が不十分になってしまう。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、ロアデッキの剛性を向上でき、かつ、バルブ孔形成壁を冷却水によって効率よく冷却できるシリンダヘッド及びエンジンを提供することを目的とする。
本発明の第一の態様に係るシリンダヘッドは、ロアデッキと、前記ロアデッキの上方で前記ロアデッキに対向するように設けられているとともに、前記ロアデッキとの間に冷却水流通空間を画成するアッパーデッキと、前記ロアデッキと前記アッパーデッキとにわたって形成され、前記ロアデッキの下面に開口する吸気バルブ孔及び排気バルブ孔を形成するバルブ孔形成壁を含む壁部と、を備え、前記ロアデッキは、平面視で前記バルブ孔形成壁を囲う仮想円の周方向に延びるように前記ロアデッキを上下方向に貫通する冷却水導入孔と、前記冷却水導入孔に対して前記仮想円の周方向に並ぶように設けられて、該周方向に延びるように前記ロアデッキの上面から突出するリブと、を備える。
本発明の第一の態様に係るエンジンは、前記シリンダヘッドと、気筒を形成するシリンダボアを有し、前記シリンダヘッドによって上方から覆われるシリンダブロックと、を備え、前記仮想円は、前記シリンダボアの平面視形状に対応する円である。
本発明によれば、シリンダヘッドのロアデッキの剛性を向上でき、かつ、バルブ孔形成壁を冷却水によって効率よく冷却できる。
本発明の一実施形態に係るシリンダヘッドを含むエンジンを示す断面図である。 図1のエンジンを上方から見た上面図である。 図1のIII−III断面図である。 図2のIV−IV断面図である。 図1,4のV−V断面図である。 図1,4のVI−VI断面図である。
以下、本発明の一実施形態について図1〜図6を参照して詳細に説明する。図1,4に示すように、本実施形態に係るシリンダヘッド3は、シリンダブロック2とともにエンジン1を構成する。本実施形態のエンジン1は、ディーゼルエンジンである。
図1〜6においては、シリンダブロック2とシリンダヘッド3とが配列される方向をZ軸方向とする。また、Z軸方向に直交する第一直交方向をY軸方向とする。さらに、Z軸方向及びY軸方向に直交する第二直交方向をX軸方向とする。
<シリンダブロック>
図1,4に示すように、シリンダブロック2は、気筒11を形成するシリンダボア11aを有する。気筒11は、ピストン4(図1)が配される空間である。気筒11は、シリンダブロック2の上面2aに開口する。ピストン4は、気筒11内において燃焼した燃焼ガスの圧力を受けて上下方向(Z軸方向)に往復運動する。本実施形態のシリンダブロック2は、図2に示すように複数(図示例では3つ)の気筒11を有する。複数の気筒11は、上下方向に直交する第一直交方向(Y軸方向)に一列に並んでいる。以下の説明では、複数の気筒11が配列される第一直交方向を気筒列方向とも呼ぶ。
図1,4に示すように、シリンダブロック2内には、各シリンダボア11aを囲む冷却水流通空間12(以下、ブロック側流通空間12と呼ぶ。)が形成されている。ブロック側流通空間12には、シリンダボア11aを冷却する冷却水が流通する。ブロック側流通空間12は、シリンダブロック2の上面2aに開口する。
図1に示すように、シリンダブロック2内には、後述するロッカアーム47を駆動するためのカムシャフト5が配される。カムシャフト5は、気筒列方向に延びている。カムシャフト5は、ピストン4の往復運動に応じて回転する。
<シリンダヘッド>
シリンダヘッド3は、気筒11の上方の開口を覆うように、シリンダブロック2の上面2aに重ねて配される。
図1,4に示すように、シリンダヘッド3は、ロアデッキ21及びアッパーデッキ22を備える。ロアデッキ21及びアッパーデッキ22は、それぞれ板状に形成されている。ロアデッキ21は、シリンダヘッド3のうちシリンダブロック2の上面2aに重ねて配される部位である。アッパーデッキ22は、ロアデッキ21の上方でロアデッキ21に対向するように設けられる。すなわち、ロアデッキ21及びアッパーデッキ22は、上下方向(Z軸方向)に間隔をあけて配列されている。アッパーデッキ22は、ロアデッキ21との間に冷却水流通空間30(以下、ヘッド側流通空間30と呼ぶ。)を画成する。
ロアデッキ21には、冷却水導入孔23が形成されている。冷却水導入孔23は、ロアデッキ21をその板厚方向(上下方向)に貫通する。冷却水導入孔23は、シリンダブロック2のブロック側流通空間12と、シリンダヘッド3のヘッド側流通空間30とをつなぐ。また、ロアデッキ21には、ヘッド側流通空間30の内面をなすロアデッキ21の上面21aから突出するリブ24が形成されている。冷却水導入孔23及びリブ24の詳細については後述する。
<バルブ孔形成壁>
図1,3〜6に示すように、シリンダヘッド3は、ロアデッキ21からアッパーデッキ22まで延びるバルブ孔形成壁40を備える。
図1,3,5に示すように、バルブ孔形成壁40には、ロアデッキ21の下面21bに開口する吸気バルブ孔41及び排気バルブ孔42が形成されている。ロアデッキ21の下面21bは、シリンダブロック2の上面2aに対向する面である。吸気バルブ孔41及び排気バルブ孔42は、ロアデッキ21側に位置するバルブ孔形成壁40の下端部に形成される。吸気バルブ孔41及び排気バルブ孔42は、それぞれシリンダブロック2の気筒11に連通する。
図3〜6に示すように、バルブ孔形成壁40には、燃料噴射器44(インジェクタ)が上下方向に挿通する中心孔43が形成されている。燃料噴射器44は、シリンダヘッド3の上下方向に貫通する。すなわち、燃料噴射器44は、ロアデッキ21の下面21b及びアッパーデッキ22の上面22aから突出する。図3,5に示すように、前述した吸気バルブ孔41及び排気バルブ孔42は、中心孔43の周りにおいて周方向に互いに間隔をあけて配列されている。
図1,2に示すように、バルブ孔形成壁40には、各吸気バルブ孔41を開閉する吸気バルブ45が上下方向に移動可能に設けられている。吸気バルブ45の一部は、アッパーデッキ22の上面22aから突出する。また、バルブ孔形成壁40には、吸気バルブ45と同様に、各排気バルブ孔42を開閉する排気バルブ46が設けられている。排気バルブ46の構成や配置は、吸気バルブ45と同様である。
吸気バルブ45及び排気バルブ46は、それぞれアッパーデッキ22の上面22aに設けられたロッカアーム47を揺動させることで駆動される。ロッカアーム47は、前述したカムシャフト5の回転に伴ってシリンダヘッド3の上下方向に貫通するプッシュロッド48が上下方向に移動することで揺動する。
本実施形態においては、図3,5,6に示すように、複数(図示例では3つ)のバルブ孔形成壁40が、上下方向(Z軸方向)に直交する第一直交方向(Y軸方向)、すなわち気筒列方向に互いに間隔をあけて一列に配列されている。複数のバルブ孔形成壁40は、複数の気筒11のそれぞれに対応するように位置する。本実施形態においては、2つの吸気バルブ孔41及び1つの排気バルブ孔42が、1つの気筒11に対応している。
<吸気ポート形成部>
図1,3〜6に示すように、シリンダヘッド3は、バルブ孔形成壁40に接続される吸気ポート形成部51を備える。吸気ポート形成部51は、バルブ孔形成壁40に対して、上下方向及び第一直交方向に直交する第二直交方向の一方側(X軸正方向側)に位置する。吸気ポート形成部51は、アッパーデッキ22の下面に一体に形成され、ロアデッキ21の上方に間隔をあけて配置される。ロアデッキ21と吸気ポート形成部51との間の空間は、ヘッド側流通空間30を構成している。
吸気ポート形成部51には、吸気バルブ孔41に連通する吸気ポート53が形成されている。吸気ポート53は、吸気バルブ孔41から第二直交方向の一方側に延びる。すなわち、吸気ポート53は、第二直交方向の一方側であるシリンダヘッド3の吸気側から吸気するように形成されている。
吸気ポート形成部51は、複数のバルブ孔形成壁40のそれぞれに対応するように、第一直交方向に互いに間隔をあけて複数(図示例では3つ)配列されている。各吸気ポート形成部51には、各バルブ孔形成壁40に形成された2つの吸気バルブ孔41のそれぞれに連通する2つの吸気ポート53が形成されている。
<排気ポート形成部>
図4,5に示すように、シリンダヘッド3は、各バルブ孔形成壁40に接続される排気ポート形成部52を備える。排気ポート形成部52は、バルブ孔形成壁40に対して、第二直交方向の他方側(X軸負方向側)に位置する。排気ポート形成部52は、ロアデッキ21の上方かつアッパーデッキ22の下方で、これらロアデッキ21及びアッパーデッキ22と間隔をあけて配置される。ロアデッキ21と排気ポート形成部52との間の空間、及び、アッパーデッキ22と排気ポート形成部52との間の空間は、それぞれヘッド側流通空間30を構成している。
排気ポート形成部52には、排気バルブ孔42に連通する排気ポート54が形成されている。排気ポート54は、排気バルブ孔42から第二直交方向の他方側に延びる。すなわち、排気ポート54は、第二直交方向の他方側であるシリンダヘッド3の排気側に排気するように形成されている。
排気ポート形成部52は、複数のバルブ孔形成壁40のそれぞれに対応するように、第一直交方向に互いに間隔をあけて複数(図示例では3つ)配列されている。
<外周壁>
図3,5,6に示すように、シリンダヘッド3は、前述した複数のバルブ孔形成壁40の外周側に設けられた外周壁60をさらに備える。外周壁60は、複数のバルブ孔形成壁40を囲むようにロアデッキ21からアッパーデッキ22まで延び、ロアデッキ21及びアッパーデッキ22とともにヘッド側流通空間30を画成する。
外周壁60には、2つの側壁61,62と、1つの端壁63とがある。
図4,5に示すように、2つの側壁61,62は、第二直交方向(X軸方向)におけるシリンダヘッド3の両端において第一直交方向(Y軸方向)に延びる。2つの側壁61,62のうち吸気側(X軸正方向側)に位置する吸気側側壁61には、前述した吸気ポート形成部51が一体に形成される。吸気側側壁61には、吸気ポート53が貫通する。2つの側壁61,62のうち排気側(X軸正方向側)に位置する排気側側壁62には、前述した排気ポート形成部52が一体に形成される。排気側側壁62には、排気ポート54が貫通する。また、排気側側壁62には、前述したプッシュロッド48(図1)が上下方向に貫通する。プッシュロッド48は、第一直交方向に互いに間隔をあけて複数配列されている。
図3,5,6に示すように、1つの端壁63は、第一直交方向における2つの側壁61,62の第一端にわたって第二直交方向に延びる。
2つの側壁61,62の第二端側は開口している。2つの側壁61,62の第二端側(複数のバルブ孔形成壁40の配列方向の一方側の端部)には、冷却水排出部65が設けられている。冷却水排出部65には、ヘッド側流通空間30に流通する冷却水が排出される。
<ボルト孔形成壁>
図3,5,6に示すように、シリンダヘッド3は、ロアデッキ21からアッパーデッキ22まで延びるボルト孔形成壁71,72をさらに備える。ボルト孔形成壁71,72には、シリンダヘッド3をシリンダブロック2に取り付けるためのボルト孔73が形成されている。ボルト孔73は、ロアデッキ21の下面21b及びアッパーデッキ22の上面22aに開口する。すなわち、ボルト孔73は、シリンダヘッド3をその上下方向に貫通する。本実施形態では、同一のボルト孔形成壁71,72に、1つのボルト孔73が形成されている。
ボルト孔形成壁71,72は、各バルブ孔形成壁40を囲むようにその周方向に複数(図示例では4つ)配列されている。また、ボルト孔形成壁71,72は、第一直交方向において同一のバルブ孔形成壁40の両側に位置するように、バルブ孔形成壁40の吸気側及び排気側のそれぞれにおいて第一直交方向に複数(図示例では4つ)配列されている。
複数のボルト孔形成壁71,72のうち一部のボルト孔形成壁71(第一ボルト孔形成壁71)は、前述した外周壁60と間隔をあけて位置する。本実施形態における第一ボルト孔形成壁71は、バルブ孔形成壁40の排気側で第一直交方向に隣り合う2つのバルブ孔形成壁40の間に位置する。第一ボルト孔形成壁71は、第二直交方向においてバルブ孔形成壁40と排気側側壁62との間に位置する。残りのボルト孔形成壁72(第二ボルト孔形成壁72)は、外周壁60に一体に形成されている。
上述したバルブ孔形成壁40、外周壁60及びボルト孔形成壁71,72は、ロアデッキ21とアッパーデッキ22とにわたって形成される壁部を構成する。
<冷却水導入孔>
図3に示すように、ロアデッキ21に形成された冷却水導入孔23は、平面視でバルブ孔形成壁40を囲う仮想円VCの周方向に延びている。本実施形態における仮想円VCは、気筒11のシリンダボア11aの平面視形状に対応する円である。また、仮想円VCは、バルブ孔形成壁40に形成された中心孔43(燃料噴射器44)を中心とした円である。冷却水導入孔23は、仮想円VC(シリンダボア)よりもその径方向外側に位置する。また、冷却水導入孔23は、バルブ孔形成壁40と間隔をあけて位置する。
冷却水導入孔23は、同一のバルブ孔形成壁40に対し、仮想円VCの周方向に間隔をあけて複数(図示例では3つ)配列されている。同一のバルブ孔形成壁40に対して形成される冷却水導入孔23には、バルブ孔形成壁40の吸気側に隣り合わせて設けられる吸気側導入孔23Aと、バルブ孔形成壁40の排気側に隣り合わせて設けられる排気側導入孔23Bと、がある。
吸気側導入孔23Aは、第二直交方向においてバルブ孔形成壁40と吸気側側壁61との間に位置する。本実施形態における吸気側導入孔23Aの数は、1つの仮想円VCに対し2つである。2つの吸気側導入孔23Aは、第一直交方向において仮想円VCの中心(中心孔43、燃料噴射器44)の両側にずれて位置している。吸気側導入孔23Aの数は、例えば1つであってよいし、例えば3つ以上であってもよい。
図1,3に示すように、吸気側導入孔23Aは、上下方向において吸気ポート形成部51の下方に位置する。すなわち、吸気側導入孔23Aは吸気ポート形成部51によって覆われている。ただし、吸気側導入孔23Aの一部は、図3,5に例示するように吸気ポート形成部51によって覆われなくてもよい。
図3に示すように、排気側導入孔23Bは、第二直交方向においてバルブ孔形成壁40と排気側側壁62との間に位置する。本実施形態における排気側導入孔23Bの数は、1つの仮想円VCに対し1つである。排気側導入孔23Bは、第一直交方向において仮想円VCの中心に対して外周壁60の端壁63側(複数のバルブ孔形成壁40の配列方向の他方側)にずれて位置している。排気側導入孔23Bの数は、例えば複数であってもよい。
図3,4に示すように、排気側導入孔23Bは、上下方向において排気ポート形成部52の下方に位置する。すなわち、排気側導入孔23Bは排気ポート形成部52によって覆われている。なお、排気側導入孔23Bの一部は、例えば排気ポート形成部52によって覆われなくてもよい。
<リブ>
図3に示すように、ロアデッキ21の上面21aに形成されたリブ24は、冷却水導入孔23に対して仮想円VCの周方向に並ぶように設けられている。また、リブ24は、仮想円VCの周方向に延びるように設けられている。本実施形態では、リブ24の延在方向の両端が、壁部(バルブ孔形成壁40、外周壁60、ボルト孔形成壁71,72)に接している。以下、本実施形態のリブ24について、さらに詳しく説明する。
本実施形態のリブ24には、第二直交方向(X軸方向)において仮想円VCの中心よりも吸気側に設けられる吸気側リブ24Aと、仮想円VCの中心よりも排気側に設けられる排気側リブ24Bとがある。
吸気側リブ24Aは、第一直交方向(Y軸方向)に隣り合う2つのバルブ孔形成壁40の間において、外周壁60の吸気側側壁61に一体に形成された第二ボルト孔形成壁72からバルブ孔形成壁40まで、主に第二直交方向に延びている。すなわち、吸気側リブ24Aの延在方向の両端は、バルブ孔形成壁40と第二ボルト孔形成壁72とに接している。これにより、吸気側リブ24Aは、第一直交方向において吸気側リブ24Aの両側に位置する2つの吸気側導入孔23Aに対し、それぞれの仮想円VCの周方向に並ぶように位置する。
図示例のシリンダヘッド3では、バルブ孔形成壁40の数が3つであるため、吸気側リブ24Aの数は2つとなっている。
吸気側リブ24Aの延在方向の第一端がバルブ孔形成壁40に接する箇所は、仮想円VCの径方向内側に位置する。このため、吸気側リブ24Aは、仮想円VCの径方向内側及び外側に跨って延びている。
本実施形態において、吸気側リブ24Aの延在方向の第一端は、図示例のように、第一直交方向に隣り合う2つのバルブ孔形成壁40のうち冷却水排出部65側に位置するバルブ孔形成壁40に接する。このため、吸気側リブ24Aは、第二直交方向において第二ボルト孔形成壁72からバルブ孔形成壁40に向かうにしたがって、第一直交方向において冷却水排出部65側に向かうように傾斜している。
なお、吸気側リブ24Aの延在方向の第一端は、例えば第一直交方向に隣り合う2つのバルブ孔形成壁40のうち外周壁60の端壁63側に位置するバルブ孔形成壁40に接してもよい。また、吸気側リブ24Aの延在方向の第二端は、例えば第二ボルト孔形成壁72の代わりに吸気側側壁61に接してもよい。
排気側リブ24Bは、第二直交方向においてバルブ孔形成壁40と排気側側壁62との間に位置する。排気側リブ24Bは、主に第一直交方向(複数のバルブ孔形成壁40の配列方向)に延びている。排気側リブ24Bの延在方向の両端は、排気側側壁62とボルト孔形成壁71,72とに接している。
具体的に、排気側リブ24Bの延在方向の第一端は、第一直交方向において対応するバルブ孔形成壁40よりも冷却水排出部65側に位置するボルト孔形成壁71,72に接する。一方、排気側リブ24Bの延在方向の第二端は、第一直交方向において排気側側壁62のうち仮想円VCの中心よりも外周壁60の端壁63側の部位に接する。このため、排気側リブ24Bは、第一直交方向において排気側側壁62から冷却水排出部65側に向かうにしたがって、第二直交方向において吸気側に向かうように傾斜している。これにより、排気側リブ24Bの第一端側(ボルト孔形成壁71,72側)の部位が、対応する排気側導入孔23Bに対し、仮想円VCの周方向に並ぶように位置する。また、排気側リブ24Bの第二端側(排気側側壁62側)の部位が、対応する排気側導入孔23Bに対し、仮想円VCの径方向外側に並ぶように位置する。
排気側リブ24Bは、複数のバルブ孔形成壁40にそれぞれ対応するように複数設けられている。すなわち、排気側リブ24Bの数は、バルブ孔形成壁40の数(図示例では3つ)に対応している。
また、図1,3,4に示すように、各排気側リブ24Bは、対応する排気ポート形成部52の下方に設けられている。
<ヘッド側流通空間>
図1,3〜6に示すように、本実施形態のシリンダヘッド3において、ヘッド側流通空間30は、第一区画壁81(図3)及び第二区画壁82(図1,4)によって2つの区画空間31,32に区画されている。
図1,3,4に示すように、第一区画壁81は、上下方向においてロアデッキ21側に位置するヘッド側流通空間30の下側部分を、吸気側の空間と排気側の空間とに区画する。第一区画壁81は、隣り合うバルブ孔形成壁40同士をつなぐように、また、複数のバルブ孔形成壁40の配列方向の両端に位置するバルブ孔形成壁40と外周壁60とをつなぐように形成されている。
図1,4,5に示すように、第二区画壁82は、第二直交方向(X軸方向)においてバルブ孔形成壁40及び第一区画壁81よりも排気側に位置する排気側の空間を、上下方向において排気ポート形成部52の下側を含む下部空間と排気ポート形成部52の上側を含む上部空間とに区画する。
ヘッド側流通空間30は、これら第一区画壁81及び第二区画壁82によって、吸気側の空間及び排気側の上部空間を含む第一区画空間31と、排気側の下部空間からなる第二区画空間32とに区画される。
図3に示すように、第一区画空間31のうち吸気側の空間には、前述した吸気側導入孔23Aや吸気側リブ24Aが位置する。一方、第二区画空間32には、排気側導入孔23Bや排気側リブ24Bが位置する。また、本実施形態では、第一区画空間31のうち排気側の上部空間(図5)及び第二区画空間32(図3)が、冷却水排出部65につながる。すなわち、第一区画空間31のうち吸気側の空間は、排気側の上部空間を介して冷却水排出部65につながる。このため、吸気側導入孔23Aを通して第一区画空間31の吸気側の空間に流入した冷却水は、第一区画空間31の排気側の上部空間を流れた上で、冷却水排出部65に排出される。一方、排気側導入孔23Bを通して第二区画空間32に流入した冷却水は、冷却水排出部65に直接排出される。
さらに、図5,6に示すように、第二区画壁82には、第一区画空間31のうち排気側の上部空間と第二区画空間32とをつなぐ第一連通孔83が形成されている。第一連通孔83は、第二区画壁82を上下方向に貫通して形成されている。第一連通孔83は、複数のバルブ孔形成壁40のそれぞれに接するように位置する。すなわち、第一連通孔83の数は、バルブ孔形成壁40の数と同じである。第一連通孔83が形成されていることで、排気側導入孔23Bを通して第二区画空間32に流入した冷却水の一部は、第一連通孔83を通して第一区画空間31の排気側の上部空間に流れ込む。
また、第一連通孔83は、第一直交方向(Y軸方向)において排気ポート形成部52に対して冷却水排出部65側に隣り合わせて位置する。これにより、第二区画空間32(図3)から第一連通孔83を通して第一区画空間31の排気側の上部空間に流れ込んだ冷却水は、排気ポート形成部52によって第一直交方向において冷却水排出部65から離れる方向に流れることを阻止される。すなわち、当該冷却水は、排気ポート形成部52やバルブ孔形成壁40に沿って流れることになる。そして、第二区画空間32から第一連通孔83を通して第一区画空間31の排気側の上部空間に流れ込んだ冷却水が第二直交方向に向かう流れを、排気ポート形成部52によって冷却水排出部65に向かわせるように第一直交方向に向けて流すことができる。
さらに、本実施形態の第二区画壁82は、冷却水排出部65内まで延びている。すなわち、第二区画壁82は、冷却水排出部65の内部空間も上下方向に区画している。そして、冷却水排出部65内に位置する第二区画壁82の部位には、冷却水排出部65内の二つの空間をつなぐ第二連通孔84が形成されている。これにより、ヘッド側流通空間30から冷却水排出部65内に流れ込んだ冷却水を、冷却水排出部65内の二つの空間の両方に流通させることができる。具体的に、第二区画空間32から冷却水排出部65内のうち第二区画壁82の下側の区画空間に流れ込んだ冷却水は、第二連通孔84を通して冷却水排出部65内のうち第二区画壁82の上側の区画空間に流通する。
本実施形態において、冷却水排出部65内に流れ込んだ冷却水は、冷却水排出部65の上部に形成された排出口66を通して冷却水排出部65の外部に排出されるが、これに限ることはない。
図1,2,4に示すように、本実施形態のシリンダヘッド3には、ロッカハウジング6が一体に成形されている。ロッカハウジング6は、アッパーデッキ22(シリンダヘッド3)の上面22aの周縁においてシリンダヘッド3の上方(Z軸正方向)に延びて形成され、アッパーデッキ22の上面22aに設けられたロッカアーム47などを囲む。
また、図1,2,4〜6に示すように、本実施形態のシリンダヘッド3には、吸気マニホールド7が一体に成形されている。吸気マニホールド7は、シリンダヘッド3の吸気側側壁61に接続される。吸気マニホールド7は、その内部空間が第一直交方向に配列された複数の吸気ポート53のそれぞれに連通するように、第一直交方向に延びている。
<作用効果>
本実施形態のシリンダヘッド3では、図3に示すように、排気側リブ24Bが排気側導入孔23Bに対して仮想円VCの周方向に並ぶように形成されている。このため、排気側導入孔23Bを通してヘッド側流通空間30のうち第二区画空間32に流入した冷却水は、排気側リブ24Bに誘導されてバルブ孔形成壁40の周囲において仮想円VCの周方向に流れやすくなる。このように冷却水が流れることで、バルブ孔形成壁40が冷却される。
また、排気側リブ24Bは第一直交方向(複数のバルブ孔形成壁40の配列方向)に延びている。このため、排気側導入孔23Bから第二区画空間32に流入した冷却水は、排気側リブ24Bに誘導されて第一直交方向に流れやすくなる。これにより、第二区画空間32に流通する冷却水は、冷却水排出部65に向けて流れやすくなる。このように流れる冷却水は、排気ポート形成部52の下側を通ることで、排気ポート形成部52を冷却する。
さらに、図5,6に示すように、第二区画壁82に形成されて第一区画空間31と第二区画空間32とを上下方向につなぐ第一連通孔83は、第一直交方向において排気ポート形成部52に対して冷却水排出部65側に隣り合わせて位置する。このため、第二区画空間32から第一連通孔83を通して第一区画空間31の排気側の上部空間に流れ込んだ冷却水は、排気ポート形成部52により第一直交方向において冷却水排出部65に向けて流れやすくなる。このように流れる冷却水は、排気ポート形成部52の上側を通ることで、排気ポート形成部52を冷却する。
また、本実施形態のシリンダヘッド3では、図3に示すように、吸気側リブ24Aが吸気側導入孔23Aに対して仮想円VCの周方向に並ぶように形成されている。このため、吸気側導入孔23Aを通してヘッド側流通空間30のうち第一区画空間31の吸気側の空間に流入した冷却水は、バルブ孔形成壁40の周囲において仮想円VCの周方向に流れやすくなる。このように冷却水が流れることで、バルブ孔形成壁40が冷却される。
また、図3,5,6に示すように、吸気側リブ24Aは吸気側側壁61からバルブ孔形成壁40に向けて延びている。このため、吸気側導入孔23Aから吸気側の空間に流入した冷却水は、吸気側リブ24Aに沿って、第一区画空間31の排気側の上部空間に向けて流れやすくなる。
そして、第一区画空間31の吸気側の空間から排気側の上部空間に入り込んだ冷却水は、第一連通孔83を通して第一区画空間31の排気側の上部空間に流れ込んだ冷却水とともに、第一連通孔83から排気側の上部空間に入り込んだ冷却水の流れによって、第一直交方向に沿って冷却水排出部65側に向けて流れる。吸気側の空間から排気側の上部空間に入り込んだ冷却水の温度は、第一連通孔83から排気側の上部空間に入り込んだ冷却水の温度よりも低い。これにより、排気ポート形成部52を効率よく冷却することができる。
以上説明したように、本実施形態のシリンダヘッド3及びこれを備えるエンジン1によれば、リブ24がロアデッキ21の上面21aにおいて冷却水導入孔23に対して仮想円VC(シリンダボア11a)の周方向に並ぶように形成される。これにより、ロアデッキ21のうち仮想円VCの周囲の部位の剛性を向上できる。特に、ロアデッキ21のうち冷却水導入孔23が形成されることで剛性が低くなる冷却水導入孔23周囲の部位の剛性を向上できる。このため、ロアデッキ21を薄く形成しても、ボルトによってロアデッキ21がシリンダブロック2に押し付けられるようにシリンダヘッド3をシリンダブロック2に取り付けた状態で、シリンダブロック2に押し付けられるロアデッキ21(特にシリンダボア11aの周囲に対応する部位)の面圧を確保することができる。
また、本実施形態のシリンダヘッド3及びエンジン1によれば、リブ24が仮想円VC(シリンダボア11a)の周方向に延びている。このため、冷却水はヘッド側流通空間30のうちバルブ孔形成壁40の周囲において仮想円VCの周方向に流れやすくなる。これにより、バルブ孔形成壁40を冷却水によって効率よく冷却することができる。
また、本実施形態に係るシリンダヘッド3及びエンジン1によれば、リブ24の延在方向の両端が、剛性の高い壁部(バルブ孔形成壁40、外周壁60、ボルト孔形成壁71,72)に接している。これにより、ロアデッキ21のうち仮想円VCの周囲の部位の剛性をさらに向上できる。
また、本実施形態に係るシリンダヘッド3及びエンジン1によれば、吸気側リブ24Aが、仮想円VC(シリンダボア11a)の径方向内側及び外側に跨って延びている。これにより、ロアデッキ21のうち仮想円VCの内側及び外側を跨ぐ部位の剛性を向上できる。このため、ロアデッキ21を薄く形成しても、シリンダブロック2に押し付けられるロアデッキ21(特にシリンダボア11aの周囲に対応する部位)の面圧をさらに高めることができる。
また、本実施形態のシリンダヘッド3及びエンジン1によれば、複数のバルブ孔形成壁40の配列方向の一方側の端部には、冷却水排出部65が設けられている。さらに、複数の排気側リブ24Bが、複数のバルブ孔形成壁40にそれぞれ対応するように設けられ、それぞれ複数のバルブ孔形成壁40の配列方向に延びている。このため、ヘッド側流通空間30(特に第二区画空間32)に流通する冷却水は、排気側リブ24Bに誘導されて複数のバルブ孔形成壁40の配列方向に流れやすくなる。また、ヘッド側流通空間30に流通する冷却水は、冷却水排出部65に向けて流れやすくなる。
さらに、本実施形態のシリンダヘッド3及びエンジン1によれば、吸気側リブ24Aが吸気側側壁61からバルブ孔形成壁40に向けて延びている。このため、吸気側導入孔23Aから第一区画空間31の吸気側の空間に流入した冷却水は、吸気側リブ24Aに誘導されて第一区画空間31の吸気側の空間から排気側の上部空間に向けて流れやすくなる。
また、本実施形態のシリンダヘッド3及びエンジン1によれば、第二区画壁82に形成されて第一区画空間31と第二区画空間32とを上下方向につなぐ第一連通孔83は、第一直交方向において排気ポート形成部52に対して冷却水排出部65側に隣り合わせて位置する。このため、第二区画空間32から第一連通孔83を通して第一区画空間31の排気側の上部空間に流れ込んだ冷却水は、排気ポート形成部52により第一直交方向において冷却水排出部65に向けて流れやすくなる。
以上により、冷却水は、冷却水導入孔23(吸気側導入孔23A、排気側導入孔23B)から冷却水排出部65までヘッド側流通空間30において円滑に流れることができる。したがって、ヘッド側流通空間30に流通する冷却水によって、バルブ孔形成壁40や排気ポート形成部52を効率よく冷却することが可能となる。
<その他の実施形態>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明のシリンダヘッドにおいて、ロアデッキに形成されたリブは、例えば、その延在方向の両端のうち一方だけが、壁部(バルブ孔形成壁、外周壁、ボルト孔形成壁)に接してよい。この場合でも、ロアデッキのうち仮想円の周囲の部位の剛性を向上することができる。
また、本発明のシリンダヘッドにおいて、リブは、例えば壁部に接しなくてもよい。
また、本発明のエンジンにおける気筒の数は、例えば1つであってよい。すなわち、本発明のシリンダヘッドにおけるバルブ孔形成壁の数は、例えば1つであってよい。
本発明のエンジンは、ダンプトラック、油圧ショベル、ブルドーザ、エンジン式フォークリフトなど任意の作業車両に適用されてよい。
1…エンジン、2…シリンダブロック、3…シリンダヘッド、11…気筒、11a…シリンダボア、21…ロアデッキ、21a…上面、21b…下面、22…アッパーデッキ、23…冷却水導入孔、23A…吸気側導入孔、23B…排気側導入孔、24…リブ、24A…吸気側リブ、24B…排気側リブ、30…ヘッド側流通空間(冷却水流通空間)、31…第一区画空間、32…第二区画空間、40…バルブ孔形成壁、41…吸気バルブ孔、42…排気バルブ孔、43…中心孔、44…燃料噴射器、51…吸気ポート形成部、52…排気ポート形成部、53…吸気ポート、54…排気ポート、60…外周壁、61,62…側壁、63…端壁、65…冷却水排出部、71,72…ボルト孔形成壁、81…第一区画壁、82…第二区画壁、83…第一連通孔、VC…仮想円

Claims (9)

  1. ロアデッキと、
    前記ロアデッキの上方で前記ロアデッキに対向するように設けられているとともに、前記ロアデッキとの間に冷却水流通空間を画成するアッパーデッキと、
    前記ロアデッキと前記アッパーデッキとにわたって形成され、前記ロアデッキの下面に開口する吸気バルブ孔及び排気バルブ孔を形成するバルブ孔形成壁を含む壁部と、
    を備え、
    前記ロアデッキは、
    平面視で前記バルブ孔形成壁を囲う仮想円の周方向に延びるように前記ロアデッキを上下方向に貫通する冷却水導入孔と、
    前記冷却水導入孔に対して前記仮想円の周方向に並ぶように設けられて、該周方向に延びるように前記ロアデッキの上面から突出するリブと、
    を備えるシリンダヘッド。
  2. 前記バルブ孔形成壁には、燃料噴射器が上下方向に挿通する中心孔が形成され、
    前記仮想円は、平面視にて前記中心孔を中心とした円である請求項1に記載のシリンダヘッド。
  3. 前記リブの延在方向の両端のうちの少なくとも一方が、前記壁部に接している請求項1又は2に記載のシリンダヘッド。
  4. 前記壁部は、前記バルブ孔形成壁の外周側に設けられた外周壁を含む請求項3に記載のシリンダヘッド。
  5. 前記壁部は、前記シリンダヘッドをシリンダブロックに取り付けるためのボルト孔を形成するボルト孔形成壁を含む請求項3又は4に記載のシリンダヘッド。
  6. 前記リブは、前記仮想円の径方向内側及び外側に跨って延びている請求項1から5のいずれか一項に記載のシリンダヘッド。
  7. 複数の前記バルブ孔形成壁が、前記上下方向に直交する直交方向に互いに間隔をあけて一列に配列され、
    複数の前記バルブ孔形成壁の配列方向の一方側の端部には、前記冷却水流通空間に流通する冷却水が排出される冷却水排出部が設けられ、
    複数の前記リブは、複数の前記バルブ孔形成壁にそれぞれ対応するように設けられているとともに、それぞれ前記配列方向に延びている請求項1から6のいずれか一項に記載のシリンダヘッド。
  8. 前記バルブ孔形成壁に接続されて、前記排気バルブ孔に連通する排気ポートを形成する排気ポート形成部を有し、
    前記排気ポート形成部は、前記ロアデッキの上方かつ前記アッパーデッキの下方で、これら前記ロアデッキ及び前記アッパーデッキと間隔をあけて配置されており、
    前記リブは、前記排気ポート形成部の下方に設けられている請求項1から7のいずれか一項に記載のシリンダヘッド。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載のシリンダヘッドと、
    気筒を形成するシリンダボアを有し、前記シリンダヘッドによって上方から覆われるシリンダブロックと、
    を備え、
    前記仮想円は、前記シリンダボアの平面視形状に対応する円であるエンジン。
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