JP6714538B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技盤に形成されている遊技領域に各種の電気部品が設けられている遊技機に関する。
従来から知られている遊技機の一つに、遊技球を遊技媒体として遊技を行うパチンコ遊技機がある。このパチンコ遊技機は、遊技者の操作によって遊技球が順次弾発されていき、この弾発された遊技球が遊技盤に形成されている遊技領域を流下するように構成されている。遊技領域には、例えば各種の入賞口を有する入賞装置のような各種の電気部品が設けられている。
電気部品は、遊技機の所定位置に設けられている基板との間で電気配線によって電気的に接続されている。この場合、電気配線は、遊技者に視認されないよう取り回すように配置されていることが多い。例えば、下記に示す特許文献1に記載されている遊技機では、透光性領域を有する遊技基板に対して複数の遊技部材を遊技盤に設け、遊技部材のうちの少なくとも1つが透光性領域において遊技盤の背面側に配設しているリード線を隠蔽するための隠蔽部を有する遊技機が開示されている。
特開2004−187791号公報
近年は、遊技機における演出の多様化の観点から、より遊技者の興趣を向上させる演出を行う遊技機が望まれる傾向にある。一般に、遊技機における演出の態様としては、光を用いることによる演出態様と遊技機に取り付けられている各種の部材の形状や模様、キャラクターなどを遊技者に見せることによる演出とがあり、遊技の進行に応じて、これら光を用いることによる演出と各種の形状等を遊技者に見せることによる演出とを組み合わせて、遊技者の興趣をより向上させる演出を行っている。
しかしながら、特許文献1に記載されている遊技機では、リード線を隠蔽するための隠蔽部が設けられているのは、遊技者が視認しにくい場所のみであり、他の遊技者が視認できる箇所においてリード線を隠蔽することができないという問題があった。この場合、隠蔽することのできる場所が限定されるため、リード線と接続している各種の遊技部材を設置する場所も限定されるおそれもあり、遊技機において遊技部材を設置する時の自由度が低下してしまうといった問題もあった。
また、引用文献1に記載されている遊技機は、隠蔽部材によってリード線を隠蔽しているものの、この隠蔽部材が不透明な材料によって形成されているため、遊技盤の装飾性を却って低下させてしまうと言った問題もあった。
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたもので、装飾性を低下させることなく各種の電気部品と接続する電気配線を配置することができ、かつ電気部品を遊技盤に設置する際の自由度も低下させることのない遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、
(1)遊技球が流下する遊技領域に、遊技に用いられる電気部品が設けられている遊技盤を備えた遊技機であって、前記電気部品に接続されている電気配線と、透光性を有する材料で形成されており、所定の装飾が施されることにより奥側が視認しにくくなるように形成されている第1の領域と、前記所定の装飾がなく奥側が視認しやすくなるように形成されている第2の領域とを有し、前記遊技盤に取付固定されている装飾枠部材とを備え、前記装飾枠部材は、前記装飾枠部材の枠内において遊技球が転動可能に形成されたステージと、前記装飾枠部材の手前側に向けて前記遊技球を排出する排出路と、前記ステージの奥側に位置しており、前記ステージ上を転動する前記遊技球を前記排出路まで案内する案内路と、前記装飾枠部材のベースとなる部材である枠本体の背面において段差状に形成されている段差部とを有しており、前記電気配線は、前記装飾枠部材における前記第1の領域の奥側であって、かつ前記段差部の裏側において、前記段差部に沿うように配置されていることを特徴とする遊技機、
(2)遊技球が流下する遊技領域に、遊技に用いられる電気部品が設けられている遊技盤を備えた遊技機であって、前記電気部品に接続されている電気配線と、透光性を有する材料で形成されており、所定の装飾が施されることにより奥側が視認しにくくなるように形成されている第1の領域と、前記所定の装飾のなく奥側が視認しやすくなるように形成されている第2の領域とを有し、前記遊技盤に取付固定されている装飾枠部材とを備え、
前記装飾枠部材は、枠本体と、前記枠本体に取り付けられており、前記装飾枠部材の枠内において遊技球が転動可能に形成されたステージと、前記枠本体の奥側に取り付けられており、前記ステージを転動する前記遊技球を前記遊技領域へ排出するための排出路形成部材とを備え、前記排出路形成部材は、前記ステージ上を転動する前記遊技球を案内する案内路と、前記案内路と連続形成されて前記案内路を案内された前記遊技球を前記遊技領域に向けて排出するための排出路と、前記装飾枠部材に前記排出路形成部材を取り付けることにより、前記装飾枠部材の奥側に突出形成された段差部と、前記段差部と近接する位置に形成された前記電気配線の位置決めを行うための配線止め部とを備え、前記電気配線は、前記装飾枠部材の後方であって、前記段差部の後方において、前記配線止め部により位置決めをされながら前記装飾枠部材の奥側において、前記装飾枠部材に沿うように配置されていることを特徴とする遊技機、
(3)前記電気部品は、前記遊技盤の一方側及び他方側に設置されるとともに、前記電気部品の電気配線は前記遊技盤の一方側又は他方側のいずれかから取り出すことができるように形成されており、前記電気部品が設置されている箇所と前記電気配線が取り出される箇所とが前記遊技盤の一方側又は他方側において異なる位置に形成されている場合には、前記遊技盤の奥側において、前記電気配線が一方及び他方で配置され、一方の電気配線は、他方の前記電気配線に近接しながら配置され、一方の電気配線と他方の電気配線は、ともに取り出されるように形成されている上記(1)又は(2)記載の遊技機、
(4)前記段差部には、上部に前記排出路を形成する排出路形成部が形成されるとともに、下部に突出部が奥側に向けて突出形成されており、前記電気配線は、前記排出路形成部と前記突出部との間に位置する箇所に配線されている上記(1)から(3)のいずれかに記載の遊技機を要旨とする。
本発明によれば、電気配線が所定の装飾が施されている第1の領域の裏側に位置する状態で装飾枠部材に配置されているので、遊技中に遊技者に視認されることのない状態で電気配線を配置させることができる。そのため、遊技機における電気部品の設置を自由に決定することができ、より遊技の興趣を向上させることのできる遊技機を提供することが可能になる。
本発明の実施の形態に係る遊技機の正面図である。 裏ユニットから装飾枠部材を分解した状態を表す分解斜視図である。 装飾枠部材の表面側からの分解斜視図である。 装飾枠部材の裏面側からの分解斜視図である。 装飾枠部材のステージを拡大した拡大斜視図である。 装飾枠部材のステージを正面から見た拡大図である。 装飾枠部材における電気配線の設置について説明する説明図である。 装飾枠部材における排出路形成部材と電気配線の位置関係を説明する説明図である。 ステージにおける遊技球の経路と案内経路及び排出経路の関係を説明する説明図である。
本発明に係る遊技機の実施の形態について、図面を用いて具体的に説明する。なお、本明細書では、本発明に係る遊技機の例としてパチンコ遊技機を用いて説明するが、本発明ではパチンコ遊技機以外の遊技機にも適用することが可能である。また、本明細書においては、パチンコ遊技機(以下、単に「遊技機」と言う。)及び遊技機を構成する各部材の「前側」、「後側」は、遊技機を正面から見た場合における表面側(前面側)、背面側(後面側)を示すものとし、遊技機及び遊技機を構成する各部材に対して「上側」、「下側」、「左側」及び「右側」は、図1に示すように遊技機を正面から見た場合における上側、下側、左側及び右側を示すものとする。また、本明細書においては、遊技球が各種入賞口に流入することを「入賞」と言い、遊技球が入賞することによって遊技者に払い出される遊技球のことを「賞球」と言う。
[遊技機1の構成]
図1に示すように、遊技機1は、機体の外郭を構成する縦長方形の外枠2を備えている。この外枠2の開口前面側には、縦長方形の中枠3が外枠2に対して着脱自在に組み付けられている。中枠3は、全体的に合成樹脂材料を用いて形成されており、内部に裏ユニット11を着脱できるように取付固定することができるように構成されている。前枠4は、中枠3の前面側に、該前枠4の左側に設けられたヒンジを中心に中枠3に対して横開きできるように開閉自在に組み付けられている。前枠4は、ガラス板5を備えており、遊技者が遊技盤31を視認することができ、かつ遊技盤31を保護することができるように構成されている。また、前枠4は、遊技に使用する遊技球を一時的に貯留する上受け皿6と、上受け皿6から溢れ出て流下した遊技球を貯留する下受け皿7とがガラス板5の下方に備えられている。
遊技機1は、遊技盤31に向けて遊技球を弾発する発射装置(図示せず)が内部に設けられている。この発射装置は、遊技者が操作可能に構成されている操作ハンドル8の回動量によって遊技球を弾発する際の弾発強さを調節することができるように構成されている。つまり、遊技者が操作ハンドル8の回動量を大きくすると発射装置における遊技球の弾発強さが強くなり、逆に遊技者が操作ハンドル8の回動量を小さくすると発射装置における遊技球の弾発強さが弱くなる。操作ハンドル8は、遊技機1を正面視した場合の右下部であって、遊技者が右手で操作しやすい位置に設けられている。
上受け皿6には、遊技球を貯留する貯留スペース6aの前側に、遊技者が遊技中に遊技の進行に応じて押圧操作を適宜行うことのできる各種ボタン9が配置されている。これら各種ボタン9は従来から公知のものを任意に選択して用いてよい。また、遊技機1の上部には、音声を出力するためのスピーカ10が設けられており、遊技の進行に応じて予め設定された音声や音楽などが流れるようになっている。
[裏ユニット11の構成]
図2に示すように、裏ユニット11は、遊技機1の中枠3の内部に取付固定することができるように形成されている。この裏ユニット11は、透光性を有する合成樹脂材料で形成されており、内部に収納空間12が形成されている。また、裏ユニット11には、前側と奥側にそれぞれ開口11a,11bが形成されて収納空間12に通じるように形成されている。本実施の形態では、収納空間12内には、左右のそれぞれに例えば数字を模した外観形状を有するとともに内部に発光体を有し、遊技の進行に伴って発光態様や明るさ、発光色などを任意に変化させて遊技の演出を行う第1演出部材19、第2演出部材20がネジ止め等によって取付固定されている。また、収納空間12内には、例えばアルファベット等のような文字を模した外観形状を有するとともに内部に発光部材を有し、遊技の進行に伴って発光態様や明るさ、発光色などを任意に変化させて遊技の演出を行う第3演出部材21がネジ止め等によって取付固定されている。
さらに、収納空間12内には、下部に装飾部材14が取付固定されている。装飾部材14は、遊技機1を正面視した時の左右方向中央部にハート形状を模した第1装飾部15と、第1装飾部15の左右両側に線状に形成された第2装飾部16とを有している。この第2装飾部16は、後述する図柄表示装置としての液晶表示装置の液晶表示画面に近い側に位置する一端側から液晶表示画面に遠い側に位置する他端側に向けて下り傾斜するように形成されており、遊技球が液晶表示画面に近づく方向、本実施の形態では奥側に向けて転動している場合に、その転動する方向を液晶表示画面から遠ざかる方向に変更させるための戻し部18が形成されている。戻し部18は、遊技をスムーズに進行させる場合に遊技球が液晶表示画面に近づく方向に転動すると却って遊技の進行をスムーズにできないおそれがあり、このように遊技球の転動方向を液晶表示画面に近づく方向から液晶表示画面から遠ざかる方向へと変更させることによって、遊技をスムーズに進行させることができる。
裏ユニット11の奥側の開口部11bには、図2においては図示していない図柄表示装置としての液晶表示装置が挿入されるとともに該液晶表示装置が取付固定される。すなわち、遊技機1においては液晶表示装置は大型のものを使用するため、裏ユニット11にネジ止め等の方法で取付固定する際に、裏ユニット11と液晶表示装置とが互いに干渉し合わないようにするための逃げ部として形成されている。したがって、液晶表示装置が裏ユニット11に取付固定されると、裏ユニット11のさらに奥側には、液晶表示装置の一部が延出した状態となる。
このように、収納空間12内に第1演出部材19、第2演出部材20、第3演出部材21及び装飾部材14を取付固定すると、液晶表示装置の周囲にこれら第1演出部材19、第2演出部材20、第3演出部材21及び装飾部材14が配置されることになる。また、裏ユニット11の前側には遊技盤31がネジ止め等によって取付固定されるため、第1演出部材19、第2演出部材20、第3演出部材21及び装飾部材14は遊技盤31の奥側に位置するように配置される。
[遊技盤31の構成]
遊技盤31は、裏ユニット11の前側にネジ止め等の方法によって取付固定されている。遊技盤31は、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂材料で成形された略正方形の平板状の部材である。この遊技盤31は、ビス等によって裏ユニット11に取付固定されている。遊技盤31には、センター役物32の装飾枠部材33を取り付けるための開口部34が略中央部に開口形成されている。また、遊技盤31の表面には、発射装置で弾発された遊技球を遊技盤31の上部へ案内する案内レール35が設けられている。また、遊技盤31には、案内レール35により遊技盤31の上部に案内された遊技球が該遊技盤31の下部に向けて流下する遊技領域36が形成されている。
遊技領域36には、装飾枠部材33を取付固定するための開口部34が該遊技領域36の略中央部に開口形成されている。また、遊技領域36には、普通入賞装置37、始動入賞装置38、大入賞装置39、通過入賞装置40等のような、遊技に用いられる電気部品としての各種入賞装置が設けられている。通常は、電気部品としての各種入賞装置には、コネクタ等によって電気配線43が電気的に接続されており、図示しない主制御装置や副制御装置等のような各種制御装置とも電気的に接続されている。
また、遊技領域36には、多数の遊技釘41が打たれている。遊技領域36を流下する遊技球は、遊技釘41に当たって流下方向を変化させながら、遊技領域36の上部から下部に向かって流下する。遊技領域36を流下する遊技球の一部は、各種入賞装置に設けられている各種入賞口(図示せず)に入賞する。また、遊技領域36を流下する遊技球のうち、各種入賞口に入賞しなかった遊技球は、遊技領域36の最下部に設けられたアウト口42に流入する。
普通入賞装置37は、遊技領域36において、装飾枠部材33の下方であって、左右方向中央寄りも左側の所定箇所に配置されている。本実施の形態では、複数個(本実施の形態では3個)の普通入賞装置37が一つのユニット化された形態で形成されているが、普通入賞装置37の形態はこれに限定されるものではなく、従来から知られている形態のものを任意に選択して用いてよい。普通入賞装置37は、遊技球が流入可能な大きさに形成された普通入賞口(図示せず)が開口形成されている。普通入賞口は、遊技領域36において上方に向けて開口しており、遊技領域36を流下してくる遊技球が流入しやすいように開口形成されている。遊技機1では、遊技球が普通入賞口に入賞すると、所定数(例えば10個)の賞球を上受け皿6又は下受け皿7へ払い出すように構成されている。
始動入賞装置38は、遊技領域36において、装飾枠部材33の下方であって、左右方向の略中央の所定箇所に配置されている。この始動入賞装置38は、遊技領域36を流下してくる遊技球や、装飾枠部材33に形成されている後述するステージ60などを転動して流下してくる遊技球が入賞できる位置に配置されている。始動入賞装置38は、始動入賞口を有しており、この始動入賞口は遊技球1個が流入できる大きさに形成されている。始動入賞口は、遊技領域36において上方に向けて開口しており、遊技領域36を流下してくる遊技球又は装飾枠部材33から流出してきた遊技球が流入可能に開口形成されている。遊技機1では、遊技球が始動入賞口に入賞すると、遊技者に不利な状態で遊技を行う通常遊技状態から、遊技者にとって有利な状態で遊技を行う特別遊技状態に移行して遊技を行うか否かを抽選する大当り抽選を行う。
大入賞装置39は、遊技機1を正面視した時に、装飾枠部材33の下方であって左右方向中央寄りも右側の所定箇所に配置されている。この大入賞装置39は大入賞口(図示せず)を備えている。大入賞装置39は大入賞口を開閉するシャッター部材(図示せず)を有しており、遊技機1が通常遊技状態で遊技を行っている時は、シャッター部材が大入賞口を閉じる状態となっている。そして、遊技球が始動入賞口に入賞し、大当り抽選に当選して遊技状態が通常遊技状態から特別遊技状態に移行すると、シャッター部材が稼働して、大入賞口を開く状態にする。大入賞口は、通常は遊技球が複数個流入可能な大きさに開口形成しており、遊技球が流入できるように、遊技領域36の上方に向けて開口している。そのため、特別遊技状態では、遊技球が大入賞口に入賞しやすい状態となっており、大量の遊技球が大入賞口に入賞し、遊技球が1個入賞する毎に所定個数(例えば10個)の賞球が上受け皿6又は下受け皿7に払い出される。
大入賞装置39のシャッター部材は、特別遊技状態において所定個数(例えば10個)の遊技球が大入賞口に入賞するか、又は所定時間(例えば30秒)が経過するまでの間だけ大入賞口を開口する。遊技機1では、通常は特別遊技状態になると所定のラウンド数(例えば7回)だけ、シャッター部材が開いて大入賞口に遊技球が入賞しやすい状態にすることができるように構成されている。
通過入賞装置40は、遊技領域36において、左右方向中央よりも左方向の所定位置と、右方向の所定位置とにそれぞれ1つずつ設けられている。この通過入賞装置40は、遊技球が1個通過できる大きさの通過入賞口が貫通形成されている。そして、遊技球が通過入賞口を通過したことを検知する電気部品としてのセンサ部材44が配置されている。このセンサ部材44は、従来から公知のものを任意に選択して用いてよく、本実施形態では、例えばコイル式のセンサを用いているが、他のセンサであってもよい。遊技機1では、遊技領域36を流下する遊技球が通過入賞口を通過すると、センサ部材44が遊技球の通過を検知する。そして、電気配線43を介して電気的に接続されている各種制御装置に対して、通過入賞口を遊技球が通過したことについての信号を出力している。そして、遊技機1は、通過入賞口を遊技球が通過すると、所定個数(例えば10個)の賞球が上受け皿6又は下受け皿7に払い出す。なお、本実施の形態では、通過入賞装置40は所定個数の賞球を払い出す構成にしているが、これ以外の態様であってもよい。例えば、通過入賞装置40の通過入賞口に遊技球が通過すると、普通図柄の抽選を行う普図抽選の契機となるように構成してもよい。
なお、上記した普通入賞装置37、始動入賞装置38、大入賞装置39及び通過入賞装置40の構成は一つの例を示したにすぎず、各種入賞装置や各種入賞口の個数や配置する場所は上記した以外のものであってもよい。
[センター役物32の構成]
センター役物32は、遊技盤31の略中央に位置するように配置されている。センター役物32は、図柄表示装置としての液晶表示装置及び装飾枠部材33を備えている。液晶表示装置は、種々のアニメーション画像や各種の図柄等を表示させるためのもので、遊技の進行に応じて種々の画像等を遊技者に視認させることができるようになっている。この液晶表示装置は、裏ユニット11にネジ止め等によって取付固定されており、前側が遊技盤31の開口部34よりも前方に位置するように配置されている。
[装飾枠部材33の構成]
装飾枠部材33は、枠本体51、装飾体52、第1ステージ形成部材53、第2ステージ形成部材54及び排出路形成部材55を備えている。これら装飾枠部材33を構成する各部材は、装飾体52、第1ステージ形成部材53、第2ステージ形成部材54及び排出路形成部材55が枠本体51にネジ止め等の任意な方法によって取り付けられている。枠本体51に対して第1ステージ形成部材53、第2ステージ形成部材54及び排出路形成部材55が取り付けられている状態では、装飾枠部材33には、第1ステージ部57、第2ステージ部58及び第3ステージ部59からなり、装飾枠部材33の枠内において遊技球が転動可能に形成されたステージ60と、ステージ60の中の第1ステージ部57又は第2ステージ部58を転動する遊技球を装飾枠部材33の外方に向けて排出する排出路61と、ステージ60の後方に位置し、第1ステージ部57の上を転動する遊技球を排出路61まで案内する案内路62が形成されている。なお、詳細は後述するが、排出路61及び案内路62は装飾枠部材33の奥側に向けて突出形成されており、この突出している部分には段差部63が形成されている。
枠本体51は、装飾枠部材33のベースとなる部材であり、遊技盤31に対してネジ止め等の方法によって取付固定されるように構成されている。図3に示すように、この装飾枠部材33は、内部に開口部34bが形成されており、遊技盤31に取り付けた時に、該遊技盤31にも形成されている開口部34aの位置と装飾枠部材33の開口部34bの位置とが一致するように取り付けられる。この開口部34bは、裏ユニット11に取付固定されている液晶表示装置の液晶表示画面を遊技者に対して視認させることができるように該液晶表示画面を配置するためのもので、装飾枠部材33に取り付けられている各種の装飾体52や液晶表示画面に表示される各種の動画等によって、遊技の演出を行うようになっている。なお、本実施の形態では、この装飾枠部材33と液晶表示装置とを合わせて、センター役物32と呼ぶ。即ち、センター役物32は、液晶表示装置と装飾枠部材33とを組み合わせて構成される、遊技者の興趣を向上させるために用いられる遊技機1の要素の一つである。
枠本体51は、上記した開口部34bを有している略枠状に形成されている部材であり、合成樹脂材料で成形することによって形成されている。なお、枠本体51は、後方に配置されている第1演出部材19、第2演出部材20、第3演出部材21による演出効果を遊技者に対して視認させることができるようにする趣旨で、透光性を有する合成樹脂材料で形成することが好ましい。
枠本体51には、上記した通過入賞装置40が左右に一つずつ設けられている(以下では、遊技機1を正面視した時の左側に位置する通過入賞装置40を第1通過入賞装置40a、遊技機1を正面視した時の右側に位置する通過入賞装置40を第2通過入賞装置40bと言うことがある。)。通過入賞装置40は、遊技領域36を流下してくる遊技球が通過可能な大きさに開口するとともに、その遊技球が通過できるように貫通形成されている通過入賞口と、通過入賞口を遊技球が通過したことを検知するためのセンサ部材44を備えている。センサ部材44は、上記した通りコネクタ等によって電気配線43と接続されており、センサ部材44で検知した信号が電気配線43を通じて各種の制御装置へ送信できるようになっている。
電気配線43は、センサ部材44の背面から該センサ部材44の外部へ延出するようになっている。つまり、本実施の形態では、枠本体51に通過入賞装置40が形成されており、この通過入賞装置40は、枠本体51の後方からセンサ部材44が取り付けられるように構成されていて、センサ部材44の後端部は枠本体51の背面よりも後方に向けて突出するように配置されている。そして、電気配線43は、センサ部材44の背面から後方に向けて延出するようになっており、枠本体51の背面側に配置されるようになっている。
このとき、電気配線43は、例えば枠本体51の所定位置に取り回すことができるように、枠本体51の後面側にフック状の配線止め部64を形成しておくことが好ましい。また、配線止め部64に電気配線43を取回した時に、その電気配線43が配線止め部64から外れないようにして、確実に位置決めをすることができるように、結線バンド(図示せず)等によって固定しておくことがより好ましい。このように配線止め部64や結線バンドを用いることによって、電気配線43が別の部材に引っかかって断線したり、枠本体51を所定箇所に取り付けたり取り外したりする時に、電気配線43が引っかかることによって別の部材を損傷させたりすることを防止し、作業効率を大きく向上させることや、製造時の不良品の発生を大きく減少させることができる。
また、枠本体51には、高さ方向の略中央よりも上位置に、遊技球を流下させる際の流下経路65が形成されている。流下経路65は、枠本体51の左右方向中央よりも左側に形成されている第1流下経路66と、枠本体51の左右方向中央寄りも右側に形成されている第2流下経路67とから構成されている。第1流下経路66は、いわゆる左打ちの遊技が行われている時に、発射装置から弾発された遊技球を装飾枠部材33よりも左側に流下するように形成されている。この第1流下経路66を転動又は流下する遊技球は、第1通過入賞装置40aに形成されている通過入賞口である第1通過入賞口に流入する可能性を有しており、第1通過入賞口内を通過してさらに下流へ流下するか、又は第1通過入賞装置40aが設けられている以外の経路を流下するかのいずれかの経路をたどって流下するようになっている。
第2流下経路67は、いわゆる右打ちの遊技が行われている時に、発射装置から弾発された遊技球を装飾枠部材33よりも右側に案内するように形成されている。この第2流下経路67を転動又は流下する遊技球は、第2通過入賞装置40bに形成されている通過入賞口である第2通過入賞口に流入する可能性を有しており、第2通過入賞口内を通過してさらに下流へ流下するか、又は第2通過入賞装置40bが設けられている以外の経路を流下するかのいずれかの経路をたどって流下するようになっている。
図2、図3に示すように、この第2流下経路67には、複数の減速リブ68が形成されている。この減速リブ68は、第2流下経路67を転動又は流下する遊技球の速度を減速させるためのものである。この減速リブ68は、第2流下経路67に対して突出するように形成されており、遊技球がこの減速リブ68に衝突することで該遊技球の速度を減速させることができるようになっている。また、本実施の形態では、減速リブ68を複数形成することによって、遊技球の速度をより減速させやすくすることができるようになっている。
次に、枠本体51には、表面に、所定の装飾が施されている第1の領域71と、所定の装飾のない第2の領域72とを有している。例えば、図3においては、枠本体51の下部には所定の凹凸模様により形成されている所定の装飾が施されている領域があり、この領域が上記した第1の領域71となる。また、図3において示している所定の凹凸模様が形成されていない領域も存在する。この領域が上記した第2の領域72となる。この第1の領域71には、裏側に配線領域73が形成されており、この配線領域73に電気配線43を配線することができるようになっている。
なお、本実施の形態では、第1の領域71及び配線領域73を枠本体51の下部に形成している例を用いて説明しているが、これら第1の領域71及び配線領域73は、枠本体51の下部以外の任意の場所、例えば枠本体51の上部であってもよいし、他の場所であってもよい。つまり、第1の領域71は、その裏に形成されている配線領域73に取り回される配線の存在を遊技者が視認できないようにすることができればよく、電気配線43を取り回す場所の設定や他の部品との関係において取り回ししやすい箇所に形成されていればよい。言い換えれば、第1の領域71と配線領域73は互いに表面と裏面とでペアで配置されるようになっていることが好ましい。つまり、枠本体51の裏側に配線領域73が形成されると、その配線領域73が形成されている箇所と対応する箇所の表側に第1の領域71が形成されるようになっていれば、これら第1の領域71と配線領域73をと形成する箇所は上記した以外の場所であってもよい。
装飾体52は、枠本体51の上部に形成されている部材であり、枠本体51に対してネジ止め等の任意な方法で取付固定されている。この装飾体52は、例えば遊技機1の機種名などを図案化したものなどにより形成されるが、装飾体52の構成はこれに限定されるものではない。
ステージ60は、枠本体51の下部に形成されている。ステージ60は、枠本体51に形成されているワープ通路を通じて遊技球が流入するように形成されている。ワープ通路は、枠本体51に形成されており、遊技領域36を流下する遊技球が入球する入球口75が遊技領域36に向かって開口し、入球口75から入球した遊技球がステージ60を構成する第1ステージ部57に向けて出球する出球口76が開口している。遊技機1では、遊技領域36を流下する遊技球が入球口75から入球するとワープ通路内を転動し、出球口76から出球して第1ステージ部57に流入するようになっている。なお、本実施の形態では、図5に示すように、ステージ60として第1ステージ部57、第2ステージ部58及び第3ステージ部59から構成される例を用いているが、これに限定されるものではなく、ステージを構成する各種ステージ部の数は上記した以外であってもよい。
ステージ60は、第1ステージ形成部材53、第2ステージ形成部材54及び排出路形成部材55から構成されている。第1ステージ形成部材53は、第1ステージ部57、第2ステージ部58、第1転動路80、第2転動路81及び第1流入口77を備えている。また、この第1ステージ形成部材53は、枠本体51の後部にネジ止め等の任意な方法によって取付固定することができるように構成されている。第1ステージ部57は、枠本体51に取付固定されると、第1転動部が出球口76と連続するように形成されている。
第1ステージ部57は、後述する第2ステージ部58及び第3ステージ60よりも上側に位置するように形成されている。この第1ステージ部57は、左右方向中央部が起伏し、この中央部よりも左右両側が中央部よりも凹む凹状に形成されている。つまり、第1ステージ部57は、遊技球が左右方向左側端部から遊技球が流入した時に、一つ目の凹部(第1凹部78)を経て左右方向中央の起伏部82に到達し、この起伏部82よりも右側に転動すると二つ目の凹部(第2凹部79)に向けて転動するように形成されている。第1転動路80は、第1ステージ部57に形成されている、遊技球が転動する路である。この第1転動路80は、上記した第1凹部78、起伏部82及び第2凹部79の上面に形成されており、第1転動路80上を転動する遊技球の転動速さが左右方向の場所によって変化させることができるように形成されている。
この第1ステージ部57には、第1凹部78及び第2凹部79に、第1転動路80上を転動する遊技球をこの第1ステージ部57よりも下方に位置する第2ステージ部58又は第3ステージ部59へ流下させるための第1誘導路83が形成されている。この第1誘導路83は、第1凹部78及び第2凹部79において、第1ステージ部57の前側に向けて遊技球が転動しやすくなるような傾斜面として形成されている。また、第1ステージ部57には起伏部82に、第1転動路80上を転動する遊技球をこの第1ステージ部57の後方に位置する後述する第1流入口77に向けて案内するための第2誘導路84が形成されている。この第2誘導路84は、第1流入口77に向けて遊技球が転動しやすくなるような傾斜面が形成されている。つまり、第1ステージ部57において第1転動路80上を転動する遊技球は、第1凹部78、起伏部82及び第2凹部79を経て転動するうちに、第1誘導路83によって第2ステージ部58又は第3ステージ部59に誘導されるか、又は第2誘導路84によって第1流入口77に誘導されるようになっている。
第2ステージ部58は、高さ方向の位置において第1ステージ部57と後述する第3ステージ部59との間に位置するように形成されている。第2ステージ部58は、左右方向の左右両端部が第1ステージ部57に形成されている第1誘導路83の下方に位置するように形成されている。また、この左右両端部は、第1誘導路83から流下してきた遊技球を第2ステージ60に向けて転動させるか又は第3ステージ60に向けてさらに流下させるかを仕分けることができるようになっている。第2ステージ部58は、左右両端部が最も高く、左右方向中央部が最も低くなる凹状に形成されている。また、第2ステージ部58には、遊技球が転動する第2転動路81が形成されている。この第2転動路81は、左右方向両端部は、第2ステージ部58の中央から離れる方向に向けて下り傾斜するように形成されており、遊技球を第3ステージ部59に向けて流下させることができるように形成されている。さらに、第2転動路81は、左右両端に形成されている第3ステージ部59に向けて流下させる部位の間に、左右方向中央部に向けて遊技球が転動するように形成されている。
また、第2転動路81は、左右方向中央部に、第2流入口90に向けて遊技球を誘導する第3誘導路86が形成されている。第2流入口90は、第2ステージ部58の左右方向中央部に形成されており、流入した遊技球を案内路62に向けて案内することができるように形成されている開口である。この第2流入口90は後述する排出路61に通じており、排出路61内において第1流入口77から後述する排出口99に至る排出路61と合流するように形成されている。
さらに第2転動路81は、左右方向中央部において、第3誘導路86が形成されている周囲の箇所に、第2転動路81を転動する遊技球を遊技領域36に向けて誘導する第4誘導路87が形成されている。この第4誘導路87は、第2転動路81において前側に向けて遊技球が転動するように形成されている。この第4誘導路87によって遊技領域36に向けて誘導された遊技球は、センター役物32の外部にある遊技領域36に向けて流下し、遊技領域36内をさらに流下するようになっている。
第3ステージ部59は、高さ方向の位置において第1ステージ部57及び第2ステージ部58よりも下方に位置するように形成されている。第3ステージ部59は、左右方向の高さ位置が最も高く、そして中央部に向けて曲線を描くように下り傾斜し、中央部において***する***部があるように形成されている。この第3ステージ部59は、第1ステージ部57から流下してきた遊技球のうち、第2ステージ部58において第3ステージ部59に向けて振り分けられた遊技球が流入するように形成されている。
第3ステージ部59は、第3転動路85を備えている。この第3転動路85は、上記した経路で流入してきた遊技球が転動するように形成された路であり、この第3転動路85上を遊技球が転動しながら遊技が進められていくようになっている。また、この第3転動路85は、***部において第3流入口91に向けて遊技球を誘導する第5誘導路88が形成されている。この第5誘導路88は、第3転動路85上を転動している遊技球を***部の後方に開口形成する第3流入口91に向けて誘導するように形成されている路である。第3転動路85上を転動する遊技球は、この第5誘導路88によって第3流入口91に流入することもできるようになっている。第3流入口91は、第3ステージ部59の左右方向中央部に形成されており、第3転動路85上を転動する遊技球を排出路61に向けて誘導することができるように形成されている開口である。この第3流入口91は後述する排出路61に通じており、排出路61内において、第1流入口77から後述する排出口99に至る排出路61と合流するように形成されている。
また、第3ステージ部59には、第3転動路85を転動する遊技球を第3ステージ部59よりも下流に向けて流下させるように誘導する第6誘導路89が形成されている。この第6誘導路89は、第3ステージ部59における左右両端部と左右方向中央部との間に形成されている最下端部に形成されており、この最下端部において、第3ステージ部59の前方に向けて第3転動路85上を転動する遊技球を案内することができるように形成されている。この第6誘導部によって誘導された遊技球は、さらに下方へ流下し、再度遊技領域36内を流下するようになっている。
図3に示すように、排出路形成部材55は、第1ステージ形成部材53及び第2ステージ形成部材54の後方側に、ネジ止め等の任意な方法によって枠本体51に取付固定されている。この排出路形成部材55は、枠本体51に取付固定するための取付部93が前側に形成されており、この取付部93にネジ孔が開口形成されている。このネジ孔は、枠本体51に排出路形成部材55をネジ止めにより取付固定するためのものである。また、この排出路形成部材55は、上下に延びる案内路形成部94と、この案内路形成部94の下端から前後方向の前側に向かって延びる排出路形成部95とを備えており、案内路形成部94及び排出路形成部95が略L字形状に連続するように形成されている。上記した取付部93は、排出路形成部95の前端に形成されている。
案内路形成部94は、遊技球が流下可能な大きさの開口が内部に形成されている筒状の部材である。この案内路形成部94は、上部に第1流入口77が開口し、内部に案内路62が形成されている。案内路62、言い換えれば案内路形成部94の内周面には、該案内路形成部94の内周面から内側に向けて突出する突起部96が形成されている。この突起部96は、第1流入口77から流入した遊技球が案内路62を流下する時に、その遊技球の流下速度を減少させるためのものである。すなわち、この突起部96は、遊技球が案内路62を流下する時にその流下する遊技球が衝突することによって、遊技球の流下速度を減少させるためのものである。この突起部96は複数設けられており、これら複数の突起部96が互いに向き合う面から交互に突出していることが好ましい。
排出路形成部95は、遊技球が転動可能な大きさに内部が形成されている部材である。この排出路形成部95は、案内路形成部94と連続的に形成されており、第1流入口77から流入して案内路62を流下してきた遊技球が転動することのできるように形成されている。この遊技球が転動する経路は転動路として形成されており、案内路62から連続的に排出路61となるように形成されている。排出路61は、最終的に排出口99に至るように形成されている。なお、図9では、案内路62と排出路61とにより形成される経路をR1で示す。また、排出路61には、第2流入口90から該排出路61に至る経路R1と、第3流入口91から該排出路61に至る経路とがそれぞれ合流するように形成されている。なお、排出路61は、案内路62よりも広くなるように形成されていてもよい。例えば、排出路61は、第1流入口77、第2流入口90及び第3流入口91から流入した遊技球が転動するので、排出路61を大きく形成する、例えば遊技球が2から3個同時に転動できるだけの幅を有するように形成することで、排出路61内における球詰まりを防止することができ、遊技の進行をスムーズに行うことができる。
図8に示すように、この排出路形成部材55は、側面視すると装飾枠部材33の枠本体51の裏側において後方に突出するようにして取付固定されている。このように、枠本体51に対して排出路形成部材55を取付固定することにより、枠本体51の後部に段差部63が形成されている。段差部63は、枠本体51の背面に対して、後方に向けて突出するように段差状に形成されている凸部である。また、段差部63には、後方に向けて突出する突出部63aが形成されている。
段差部63において、電気配線43は、該段差部63の裏柄に位置する状態で配置されている。具体的には、段差部63は、下部に突出部63aが形成されており、上部に排出路形成部95が形成されている。そして、電気配線43は、段差部63の裏側において、この排出路形成部95と突出部63aとの間に位置する箇所に配線されている。
上記した通り、本実施の形態における電気配線43は、第1通過入賞装置40aに設けられているセンサ部材である第1センサ部材97及び第2通過入賞装置40bに設けられているセンサ部材である第2センサ部材98に対して電気的に接続されているものである。これら第1センサ部材97及び第2センサ部材98は、装飾枠部材33において左右それぞれの所定位置に対となるようにして配置されている。一方、第1センサ部材97及び第2センサ部材98に接続されている電気配線43は、最終的に主制御基板や副制御基板といった、各種の制御基板に電気的に接続される。近年の遊技機1は、遊技機1内のスペースに液晶表示装置や各種の発光装置等が種々配置されており、その構造は複雑になる傾向がある。また、遊技機1内のスペースに各種の装置が配置されることによって、遊技機1内のスペースも少なくなる。そして、そのような遊技機1内のスペースにおいて電気配線43の取り回しをしようとすると、電気配線43が他の装置などに引っかかる等して断線したり、他の装置を損傷させたりすることもある。そのため、本実施の形態に係る遊技機1では、電気配線43を枠本体51に接続させておくとともに、段差部63の裏側で、かつ奥側から見たときに排出路形成部95よりも前側に奥まった箇所に位置する状態で配線することによって、枠本体51を着脱する時に、電気配線43を断線させたり、他の装置に損傷を及ぼしたりすることを容易に防止することができる。また、このように電気配線を段差部63の裏側に配置することによって、遊技者から見て装飾枠部材33の表面よりもさらに奥まった箇所に電気配線43が配線されることになる。そのため、より遊技者に電気配線43が配線されている箇所を知られにくくすることができ、電気配線43が見えることによる遊技の興趣の低下を防止することができ、また電気配線43に対して何らかの不正行為が行われるということも防止することができるようになっている。
次に、本実施の形態に係る遊技機1の作用効果について説明する。
本実施の形態に係る遊技機1においては、枠本体51の裏側において段差部63の裏に電気配線43が配置されている。また、本実施の形態に係る遊技機1においては、電気配線43が枠本体51の裏面側に形成されている配線領域73に位置するように配置されている。上記した通り、配線領域73が形成されている箇所と対応する枠部材の表面側の箇所は第1領域が形成されている箇所である。そのため、このように配線領域73に電気配線43を配線することによって、枠本体51に対して電気配線43が密着した状態で配置されている。したがって、本実施の形態にかかる遊技機1においては、枠本体51を着脱する時に電気配線43を他の装置等に引っかけて断線させたり、他の装置を損傷させたりする不具合を防止することができる。また、本実施の形態にかかる遊技機1においては、枠本体51が遊技盤31に設置された時に、該枠本体51の後方に位置する演出装置が発光したり点滅すると、枠本体51が透光性を有する合成樹脂材料で形成されているため、通常だと電気配線43が発光装置によって照らされて、配線領域73に電気配線43が配置していることを遊技者が視認できる状態になる。
このように、遊技者が電気配線43の存在を視認すると、遊技の進行に応じて行う各種の演出による効果が低減し、遊技者の興趣が低下してしまうおそれがある。また、このように電気配線43の存在を遊技者が視認すると、遊技者によってはゴト行為を呼ばれる不正行為を行いやすくすることができる。つまり、遊技機1において電気配線43の配置されている位置を特定できると、その遊技者によってはその電気配線43を不正な目的でわざと断線したりするおそれもある。そのため、第1領域に対して模様を形成することによって、遊技者に対して電気配線43の存在を隠すことができる。特に、本実施の形態に係る遊技機1においては、枠本体51の後方に配置されている光源装置が発光しても、第1領域に形成されている模様等の装飾によって、電気配線43の存在を遊技者に対して確実に隠すことができ、遊技者に電気配線43がどこに配線されているかを知られることなく遊技に供させることができる。また、電気配線43を段差部63の裏側に配線することで、より奥まった位置に配線することができるので、より遊技者に電気配線43が配線されている箇所を知られにくくすることができ、電気配線43が見えることによる遊技の興趣の低下を防止することができ、また電気配線43に対して何らかの不正行為が行われるということも防止することができる。
このように、本発明に係る遊技機1においては、装飾枠部材33において、所定の装飾が施されている第1の領域71の裏側に形成されている配線領域73に電気配線43が配置されているので、遊技中に遊技者に視認されることなく電気配線43を配置させることができる。そのため、遊技機1における電気部品の設置を自由に決定することができ、より遊技の興趣を向上させることのできる遊技機1を提供することが可能になる。
以上、本発明に係る遊技機1の実施の形態について詳細に説明したが、上記したものは本発明に係る遊技機1の構成の一つの例を示したに過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、適宜変更してもよい。
1 遊技機
11 裏ユニット
12 収納空間
31 遊技盤
32 センター役物
33 装飾枠部材
36 遊技領域
38 始動入賞装置
40 通過入賞装置
40a 第1通過入賞装置
40b 第2通過入賞装置
43 電気配線
44 センサ部材
51 枠本体
53 第1ステージ形成部材
54 第2ステージ形成部材
55 排出路形成部材
57 第1ステージ部
58 第2ステージ部
59 第3ステージ部
60 ステージ
61 排出路
62 案内路
63 段差部
63a 突出部
71 第1の領域
72 第2の領域
73 配線領域
97 第1センサ部材
98 第2センサ部材
R1,R2,R3 経路

Claims (4)

  1. 遊技球が流下する遊技領域に、遊技に用いられる電気部品が設けられている遊技盤を備えた遊技機であって、
    前記電気部品に接続されている電気配線と、
    透光性を有する材料で形成されており、所定の装飾が施されることにより奥側が視認しにくくなるように形成されている第1の領域と、前記所定の装飾がなく奥側が視認しやすくなるように形成されている第2の領域とを有し、前記遊技盤に取付固定されている装飾枠部材とを備え、
    前記装飾枠部材は、前記装飾枠部材の枠内において遊技球が転動可能に形成されたステージと、前記装飾枠部材の手前側に向けて前記遊技球を排出する排出路と、前記ステージの奥側に位置しており、前記ステージ上を転動する前記遊技球を前記排出路まで案内する案内路と、前記装飾枠部材のベースとなる部材である枠本体の背面において段差状に形成されている段差部とを有しており、前記電気配線は、前記装飾枠部材における前記第1の領域の奥側であって、かつ前記段差部の裏側において、前記段差部に沿うように配置されていることを特徴とする遊技機。
  2. 遊技球が流下する遊技領域に、遊技に用いられる電気部品が設けられている遊技盤を備えた遊技機であって、
    前記電気部品に接続されている電気配線と、
    透光性を有する材料で形成されており、所定の装飾が施されることにより奥側が視認しにくくなるように形成されている第1の領域と、前記所定の装飾のなく奥側が視認しやすくなるように形成されている第2の領域とを有し、前記遊技盤に取付固定されている装飾枠部材とを備え、
    前記装飾枠部材は、
    枠本体と、
    前記枠本体に取り付けられており、前記装飾枠部材の枠内において遊技球が転動可能に形成されたステージと、
    前記枠本体の奥側に取り付けられており、前記ステージを転動する前記遊技球を前記遊技領域へ排出するための排出路形成部材とを備え、
    前記排出路形成部材は、
    前記ステージ上を転動する前記遊技球を案内する案内路と、
    前記案内路と連続形成されて前記案内路を案内された前記遊技球を前記遊技領域に向けて排出するための排出路と、
    前記装飾枠部材に前記排出路形成部材を取り付けることにより、前記装飾枠部材の奥側に突出形成された段差部と、
    前記段差部と近接する位置に形成された前記電気配線の位置決めを行うための配線止め部とを備え、
    前記電気配線は、前記装飾枠部材の後方であって、前記段差部の後方において、前記配線止め部により位置決めをされながら前記装飾枠部材の奥側において、前記装飾枠部材に沿うように配置されていることを特徴とする遊技機。
  3. 前記電気部品は、前記遊技盤の一方側及び他方側に設置されるとともに、前記電気部品の電気配線は前記遊技盤の一方側又は他方側のいずれかから取り出すことができるように形成されており、前記電気部品が設置されている箇所と前記電気配線が取り出される箇所とが前記遊技盤の一方側又は他方側において異なる位置に形成されている場合には、前記遊技盤の奥側において、前記電気配線が一方及び他方で配置され、一方の電気配線は、他方の前記電気配線に近接しながら配置され、一方の電気配線と他方の電気配線は、ともに取り出されるように形成されている請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記段差部には、上部に前記排出路を形成する排出路形成部が形成されるとともに、下部に突出部が奥側に向けて突出形成されており、前記電気配線は、前記排出路形成部と前記突出部との間に位置する箇所に配線されている請求項1から3のいずれかに記載の遊技機。
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