JP6713269B2 - 回転検出装置付き軸受 - Google Patents

回転検出装置付き軸受 Download PDF

Info

Publication number
JP6713269B2
JP6713269B2 JP2015237149A JP2015237149A JP6713269B2 JP 6713269 B2 JP6713269 B2 JP 6713269B2 JP 2015237149 A JP2015237149 A JP 2015237149A JP 2015237149 A JP2015237149 A JP 2015237149A JP 6713269 B2 JP6713269 B2 JP 6713269B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
bearing
sensor
sensor housing
magnetic sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015237149A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017101783A (ja
Inventor
小池 孝誌
孝誌 小池
靖之 福島
靖之 福島
宗起 仲村
宗起 仲村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp filed Critical NTN Corp
Priority to JP2015237149A priority Critical patent/JP6713269B2/ja
Publication of JP2017101783A publication Critical patent/JP2017101783A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6713269B2 publication Critical patent/JP6713269B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

この発明は、軸受に回転検出装置を装備した回転検出装置付き軸受に関し、特に、センサ素子を実装したフレキシブルなプリント基板を固定する際に適用される技術に関する。
従来、回転センサ付き転がり軸受は、例えば、電気回路基板としてフレキシブルなプラスチック基板を用いることで、基板を湾曲させてセンサハウジングの周壁等の限られたスペースに装着でき、その軸方向長さを短縮することが可能となる(特許文献1)。
他の回転センサ付き転がり軸受は、電気回路基板をプラスチックフィルムで形成し、そのフィルムの厚さに対する軸受外輪の外径半径の比率を一定の範囲(50から200)に設定することにより、前記電気回路基板の断線等を防止している(特許文献2)。
特開2002−296289号公報 特開2004−125455号公報
特許文献1,2に開示されている回転センサ付き軸受は、電気回路基板(プリント基板)としてフレキシブル性を有する基板を用いることで、センサハウジングの軸方向の長さを短縮することが可能とされる。フレキシブル性のある基板には検出素子(センサ素子)や電子部品が実装され、センサハウジングに設けた円弧状の溝に基板が嵌め込まれる。その後、通常、樹脂モールド材が溝内に流し込まれて、センサハウジング内に電気回路基板を固定する。
しかしながら、フレキシブル性のある基板は薄くて柔軟性があるため、検出素子部で湾曲による応力が発生し、半田クラックが発生することも想定される。また、センサハウジングに設けた溝に、フレキシブル性を有する基板を挿入後、磁気センサ(検出素子)と磁気エンコーダとの隙間を調整しようとしても、センサの位置合わせが難しい。
特に、磁気センサの内部で磁気信号を処理して着磁極対数よりも多くのパルスを出力可能な高分解能検出、あるいは絶対角検出が可能な磁気センサを用いる場合、磁気センサと磁気エンコーダとの位置合わせ(隙間、偏心)が検出精度に影響するため、重要になる。
また、検出素子や電子部品を実装したフレキシブル基板の厚みに合わせて形成した溝は、検出素子のがたつきを抑えるいわゆる「ガタ詰め」を考慮すると狭く設計される。このため、樹脂モールド材を溝内に流し込むには、ノズル径の小さな充填針を用いる必要があり、溝底までしっかり充填されない場合も想定される。
この発明の目的は、フレキシブル性を有するプリント基板を用いても、高分解能検出または絶対角検出が可能な磁気センサをセンサハウジングに対して正確に位置決めすると共に、センサハウジングにプリント基板を固定する作業を容易化することが可能な回転検出装置付き軸受を提供することである。
この発明の回転検出装置付き軸受は、軸受の回転輪に固定された磁気エンコーダと、前記軸受の固定輪に固定されたセンサハウジングと、このセンサハウジングに設けられるフレキシブルなプリント基板とを備え、
前記磁気エンコーダはN極、S極が交互に着磁された磁気トラックを有し、この磁気トラックに隙間を空けて対峙する磁気センサが前記プリント基板に実装された回転検出装置付き軸受であって、
前記プリント基板における、前記磁気センサが実装される実装面とは反対側の裏面に、補強板が設けられ、かつ、前記磁気センサの設置位置と前記補強板の設置位置が軸方向および周方向で重複し、
前記センサハウジングに前記補強板の表面を押し当てる基準面が形成され、
前記センサハウジングには、前記磁気センサを前記センサハウジングに対し軸方向および周方向に位置決めする位置決め手段が設けられ、
前記補強板が基準面に押し当てられた状態で、前記プリント基板もしくは前記補強板は前記センサハウジングに固定され、前記センサハウジングに前記磁気センサが挿入される開口部が形成され、前記位置決め手段は、前記磁気センサの軸方向一端面が当接する前記開口部における底面を成す軸方向位置決め部と、前記磁気センサの側面が当接する前記開口部における周方向側面を成す周方向位置決め部とを有することを特徴とする。
この構成によると、プリント基板における、磁気センサが実装される実装面とは反対側の裏面に、補強板が設けられるため、プリント基板が湾曲しても磁気センサの半田接続部に応力が発生せず、半田クラックの発生を回避することができる。またセンサハウジングの基準面に補強板の表面を押し当てるだけで、磁気トラックと磁気センサとの隙間が定められた大きさだけ確保される。このため、前記隙間を調整するのが容易になる。
位置決め手段は、磁気センサをセンサハウジングに対し軸方向および周方向に位置決めする。このため、補強板をプリント基板に接着する際の位置調整は不要となり、工程を簡略化できる。位置決め手段により磁気センサの位置決め精度が向上するため、高分解能検出または絶対角検出が可能な磁気センサを用いる場合でも、精度良く出力される。
またセンサハウジングにプリント基板を固定すべく樹脂モールド材を充填する際、センサハウジングに設けた溝の幅は、補強板を挿入する箇所で広くなるので、充填作業が容易になる。
前記補強板の表面と前記センサハウジングの前記基準面とは面接触するものとしても良い。この場合、センサハウジング基準面に対し磁気センサが不所望に傾くことを防止し、磁気エンコーダと磁気センサとの平行が保たれる。
前記センサハウジングに前記磁気センサが挿入される開口部が形成され、前記位置決め手段は、前記磁気センサの軸方向一端面が当接する前記開口部における底面を成す軸方向位置決め部と、前記磁気センサの側面が当接する前記開口部における周方向側面を成す周方向位置決め部とを有する。
この場合、センサハウジングの開口部における底面に、磁気センサの軸方向一端面を当接させることで、センサハウジングに対する磁気センサの軸方向の位置決めを容易に行うことができる。センサハウジングの開口部における周方向側面に磁気センサの側面が当接することで、センサハウジングに対する磁気センサの周方向の位置決めを容易に行うことができる。
前記プリント基板の前記実装面および前記裏面のいずれか一方の面に配線引き出し用パターン領域が設けられ、前記プリント基板における、前記配線引き出し用パターン領域とは反対側の面に補強部材が設けられても良い。
この場合、フレキシブルなプリント基板の剛性が高くなり配線の半田付け作業が容易になる。またセンサハウジングにプリント基板を固定すべく樹脂モールド材を充填する際、センサハウジングに設けた溝の幅は、補強部材を挿入する箇所でも広くなるので、充填作業が容易になる。
前記磁気センサは、電気的な補間を行って、前記N極、S極の極対数よりも多いパルス出力がされる補間手段を有するものとしても良い。位置決め手段により磁気センサの位置決め精度が向上するため、補間手段によりN極、S極の極対数よりも多いパルス出力がされても検出精度の向上を図ることができる。
前記磁気エンコーダは互いに異なる着磁極数に着磁された複数の磁気トラックを有し、前記磁気センサは、これら複数の磁気トラックから検出される磁気信号から、前記回転輪の絶対角を検出する機能を有するものとしても良い。この場合、センサハウジングに対する磁気センサの位置決め精度が絶対角の検出精度に影響するが、位置決め手段により磁気センサの位置決め精度が向上するため、絶対角の検出精度の向上を図ることができる。
この発明の回転検出装置付き軸受は、軸受の回転輪に固定された磁気エンコーダと、前記軸受の固定輪に固定されたセンサハウジングと、このセンサハウジングに設けられるフレキシブルなプリント基板とを備え、前記磁気エンコーダはN極、S極が交互に着磁された磁気トラックを有し、この磁気トラックに隙間を空けて対峙する磁気センサが前記プリント基板に実装された回転検出装置付き軸受であって、前記プリント基板における、前記磁気センサが実装される実装面とは反対側の裏面に、補強板が設けられ、かつ、前記磁気センサの設置位置と前記補強板の設置位置が軸方向および周方向で重複し、前記センサハウジングに前記補強板の表面を押し当てる基準面が形成され、前記センサハウジングには、前記磁気センサを前記センサハウジングに対し軸方向および周方向に位置決めする位置決め手段が設けられ、前記補強板が基準面に押し当てられた状態で、前記プリント基板もしくは前記補強板は前記センサハウジングに固定され、前記センサハウジングに前記磁気センサが挿入される開口部が形成され、前記位置決め手段は、前記磁気センサの軸方向一端面が当接する前記開口部における底面を成す軸方向位置決め部と、前記磁気センサの側面が当接する前記開口部における周方向側面を成す周方向位置決め部とを有する。このため、フレキシブル性を有するプリント基板を用いても、高分解能検出または絶対角検出が可能な磁気センサをセンサハウジングに対して正確に位置決めすると共に、センサハウジングにプリント基板を固定する作業を容易化することが可能となる。
この発明の実施形態に係る回転検出装置付き軸受の断面図である。 同回転検出装置付き軸受のII-II線断面図である。 (A)は同回転検出装置付き軸受のプリント基板における部品実装面とは反対側から見た平面図、(B)は同プリント基板の側面図である。 図1の回転検出装置付き軸受からセンサハウジングのみを抜き出した断面図である。 図2からセンサハウジングのみを抜き出した断面図である。 この発明の他の実施形態に係る回転検出装置付き軸受の断面図である。 同回転検出装置付き軸受において、絶対角検出を行う信号処理例を示す説明図である。
この発明の実施形態に係る回転検出装置付き軸受を図1ないし図5と共に説明する。図1に示すように、この回転検出装置付き軸受は、軸受1と、回転検出装置Ksとを有する。
先ず、軸受1について説明する。
軸受1は、この例では深溝玉軸受から成る転がり軸受が適用される。軸受1は、固定輪である外輪2と、回転輪である内輪3と、これら内外輪3,2間に介在された複数の転動体4と、これら転動体4を保持する保持器5と、シール6とを有する。
シール6は、回転検出装置Ksが設けられる反対側の面に設けられ、内輪3と外輪2との軸受空間を塞ぐ。シール6は、例えば、外輪2に取り付けられてシール先端が内輪3のシール溝に接触する接触シールである。但し、シール6は、内輪3の外径面に接触する形式でも良く、その他接触シールに限定されるものではなく非接触シールであっても良い。
回転検出装置Ksについて説明する。
図1および図2に示すように、回転検出装置Ksは、磁気エンコーダ7と、センサユニットSuとを有する。軸受1のうち、シール6とは軸方向反対側にこれら磁気エンコーダ7、センサユニットSuが設けられている。磁気エンコーダ7は、環状の芯金7aと、この芯金7aの外周の全周に設けられた磁気トラック7bとを有する。内輪3の外径面における軸方向一端側の部分に、芯金7aの内周面の先端部分が嵌着され固定されている。芯金7aは、例えば、焼結部材または他の金属部材で構成される。磁気トラック7bは、N極、S極が交互に着磁された回転素子であり、略円筒状に形成されている。
センサユニットSuは、磁気センサ13を収納したセンサハウジング9を、金属環8に固定したものである。金属環8は、円筒状の金属環本体8aと、フランジ部8bと、嵌合筒部8cとを有する。フランジ部8bは、金属環本体8aの軸方向一端から内径側に延びる。このフランジ部8bの内径縁から嵌合筒部8cが軸方向軸受空間内に延びて段差形状を成している。外輪2の内径面における軸方向一端側の部分に、嵌合筒部8cの外周面が圧入されることで、センサユニットSuが外輪2に固定される。またフランジ部8bの一側面が外輪2の端面に当接することで、軸受1に対するセンサユニットSuの軸方向の位置決めが行われる。
センサハウジング9は、例えば、樹脂製で環状に形成されている。金属環本体8aの内周面にセンサハウジング9が取り付けられ、金属環8とセンサハウジング9とが同芯状に設けられる。センサハウジング9には、有底円弧状の溝10と、この溝10に連通する凹状の開口部11が設けられている。センサハウジング9における溝10内に、フレキシブルなプリント基板12が湾曲して装着される。
プリント基板12は、例えば、電気絶縁性に優れたポリエチレンテレフタレートからなる厚みがおよそ200μmのフィルム状である。このプリント基板12に、検出素子である磁気センサ13、その他の電気部品14、およびケーブル15がそれぞれ実装されている。電気部品14としては、例えば、抵抗、コンデンサ等の受動部品が挙げられる。ケーブル15は、磁気センサ13の信号を外部に出力するものである。
センサハウジング9における凹状の開口部11に、磁気センサ13が挿入されて位置決めされる(後述する)。この磁気センサ13は、磁気トラック7bに径方向の定められた隙間δを空けて対峙する。磁気センサ13は、電気的な補間を行って、磁気トラック7bのN極、S極の極対数よりも多いパルス出力がされる補間手段13cを有する。
プリント基板12における、磁気センサ13が実装される実装面12aとは反対側の裏面12bには、補強板16が設けられる。この補強板16は、例えば、ガラスエポキシ基板である。
図3(A)は、プリント基板12における部品実装面12aとは反対側から見た平面図であり、図3(B)はプリント基板12の側面図である。
図3(A),(B)に示すように、補強板16は、磁気センサ13よりも一回り大きな面積を有し、且つ、磁気センサ13の位置に重なるようにプリント基板12の裏面12bに接着され固定される。
プリント基板12の部品実装面12aには、ケーブル15を半田付けする配線引き出し用パターン領域Paが設けられる。プリント基板12における、配線引き出し用パターン領域Paとは反対側の面つまり裏面12bに、補強部材18が固定されている。
図1および図2に示すように、センサハウジング9には、有底円弧状の溝10における円周方向中間付近部に繋がる基準面17が設けられている。この基準面17は、補強板16の表面16aを押し当てる基準となる平坦面である。補強板16の表面16aとセンサハウジング9の基準面17とは面接触する。補強板16の厚さは、基準面17にこの補強板16を押し当てたとき、前記隙間δが定められた大きさ(設計隙間)だけ確保される大きさである。
図4は、図1の回転検出装置付き軸受からセンサハウジング9のみを抜き出した断面図である。図5は、図2からセンサハウジング9のみを抜き出した断面図である。図4および図5に示すように、センサハウジング9には、フレキシブルなプリント基板12に実装した磁気センサ13(図1)をセンサハウジング9に対し軸方向L1および周方向L2に位置決めする位置決め手段21が設けられる。
位置決め手段21は、軸方向位置決め部と、周方向位置決め部とを有する。図1および図4に示すように、軸方向位置決め部は、磁気センサ13の軸方向一端面13bが当接する開口部11における底面20を成す。磁気センサ13の軸方向一端面13bが、センサハウジング9における開口部11の底面20に当接することで、磁気センサ13がセンサハウジング9に対し深さ方向つまり前記軸方向L1に位置決めされる。
図2および図5に示すように、周方向位置決め部は、磁気センサ13の左右の側面13a,13aが当接する開口部11における左右の側壁(周方向側面)19,19を成す。磁気センサ13の左右の側面13a,13aが、センサハウジング9における開口部11の左右の側壁19,19に当接することで、磁気センサ13がセンサハウジング9に対し偏心方向つまり前記周方向L2に位置決めされる。
センサハウジング9の溝10のうち、円周方向中間付近部は、補強板16が収容される分、電気部品14が実装される円周方向付近部等よりも溝幅が広く設定されている。またセンサハウジング9の溝10のうち、補強部材18および配線引き出し用パターン領域Paが収容される付近部も、電気部品14が実装される円周方向付近部等よりも溝幅が広く設定されている。またセンサハウジング9にプリント基板12を固定するため、溝10に樹脂モールド材(図示せず)が充填されている。
作用効果について説明する。
プリント基板12における、磁気センサ13が実装される実装面12aとは反対側の裏面12bに、補強板16が設けられるため、プリント基板12が湾曲しても磁気センサ13の半田接続部に応力が発生せず、半田クラックの発生を回避することができる。またセンサハウジング9の基準面17に補強板16の表面16aを押し当てるだけで、磁気トラック7bと磁気センサ13との隙間δが定められた大きさだけ確保される。このため、前記隙間δを調整するのが容易になる。
位置決め手段21は、磁気センサ13をセンサハウジング9に対し軸方向L1および周方向L2に位置決めする。すなわちセンサハウジング9の開口部11における底面20に、磁気センサ13の軸方向一端面13bを当接させることで、センサハウジング9に対する磁気センサ13の軸方向L1の位置決めを容易に行うことができる。センサハウジング9の開口部11における左右の側壁19,19に磁気センサ13の左右の側面13a,13aがそれぞれ当接することで、センサハウジング9に対する磁気センサ13の周方向L2の位置決めを容易に行うことができる。このため、補強板16をプリント基板12に接着する際の位置調整は不要となり、工程を簡略化できる。位置決め手段21により磁気センサ13の位置決め精度が向上するため、高分解能検出または絶対角検出が可能な磁気センサ13を用いる場合でも、精度良く出力される。
センサハウジング9にプリント基板12を固定すべく溝10に樹脂モールド材を充填する際、センサハウジング9に設けた溝10の幅は、補強板16を挿入する箇所で広くなっているので、充填作業が容易になる。補強板16が基準面17に押し当てられた状態で、樹脂モールド材が充填されてプリント基板12および補強板16がセンサハウジング9に固定される。このため磁気センサ13の位置決め精度の向上を図れるうえ、磁気センサ13がセンサハウジング9に確実に固定される。また前記の充填作業の工程を容易化できるため回転検出装置付き軸受の製造コストの低減を図ることができる。
補強板16の表面16aとセンサハウジング9の基準面17とは面接触するため、センサハウジング9の基準面17に対し磁気センサ13が不所望に傾くことを防止し、磁気エンコーダ7と磁気センサ13との平行が保たれる。
プリント基板12の部品実装面12aに配線引き出し用パターン領域Paが設けられ、プリント基板12における、配線引き出し用パターン領域Paとは反対側の裏面12bに補強部材18が設けられている。このため、フレキシブルなプリント基板12の剛性が高くなり配線の半田付け作業が容易になる。またセンサハウジング9にプリント基板12を固定すべく樹脂モールド材を充填する際、センサハウジング9に設けた溝10の幅は、補強部材18を挿入する箇所でも広くなるので、充填作業が容易になる。
磁気センサ13は、電気的な補間を行って、N極、S極の極対数よりも多いパルス出力がされる補間手段13cを有する。位置決め手段21により磁気センサ13の位置決め精度が向上するため、補間手段13cによりN極、S極の極対数よりも多いパルス出力がされても検出精度の向上を図ることができる。
他の実施形態について説明する。
以下の説明においては、先行する形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符号を付し、重複する説明を略する。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、特に記載のない限り先行して説明している形態と同様とする。同一の構成から同一の作用効果を奏する。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
図6に示すように、磁気エンコーダ7が複数(この例では二列)の磁気トラック7b1,7b2を有し、これら磁気トラック7b1,7b2は互いに異なる着磁極数に着磁された構成としても良い。例えば、着磁極対数が32極対の第1磁気トラック7b1と、着磁極対数が31極対の第2磁気トラック7b2の構成とすることができる。但し、これらの着磁極対数に限定されるものではない。磁気センサ13は、第1,第2磁気トラック7b1,7b2から検出される磁気信号から、回転輪である内輪3の絶対角を検出し得る。
図7は、図6の回転検出装置付き軸受において、絶対角検出を行う信号処理例を示す説明図である。二列の第1,第2磁気トラック7b1,7b2に対峙する磁気センサ13から得られる位相出力の位相差を取ると、1回転で電気角360度の信号が得られる。この値を元に絶対角を算出する。また第1磁気トラック7b1のNS極を合わせた1周期から得られる磁気信号を電気的に逓倍することで分解能を向上する。
プリント基板12としては、ポリエチレン、ポリイミドや塩化ビニル等の電気絶縁性に優れた他の熱可塑性のプラスチックフィルムを用いることができる。これらのプラスチックフィルムは、従来のロール加工や押出し加工によるフィルム成形方法により、成形することが可能である。
各実施形態において、プリント基板12から補強部材18を除いた構成としても良い。
回転輪を外輪2とし、固定輪を内輪3としても良い。
軸受は、深溝玉軸受以外の軸受形式も適用可能である。
以上、実施形態に基づいてこの発明を実施するための形態を説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…軸受
2…外輪(固定輪)
3…内輪(回転輪)
7…磁気エンコーダ
7b、7b1,7b2…磁気トラック
9…センサハウジング
11…開口部
12…プリント基板
13…磁気センサ
13c…補間手段
16…補強板
18…補強部材
21…位置決め手段

Claims (5)

  1. 軸受の回転輪に固定された磁気エンコーダと、前記軸受の固定輪に固定されたセンサハウジングと、このセンサハウジングに設けられるフレキシブルなプリント基板とを備え、
    前記磁気エンコーダはN極、S極が交互に着磁された磁気トラックを有し、この磁気トラックに隙間を空けて対峙する磁気センサが前記プリント基板に実装された回転検出装置付き軸受であって、
    前記プリント基板における、前記磁気センサが実装される実装面とは反対側の裏面に、補強板が設けられ、かつ、前記磁気センサの設置位置と前記補強板の設置位置が軸方向および周方向で重複し、
    前記センサハウジングに前記補強板の表面を押し当てる基準面が形成され、
    前記センサハウジングには、前記磁気センサを前記センサハウジングに対し軸方向および周方向に位置決めする位置決め手段が設けられ、
    前記補強板が基準面に押し当てられた状態で、前記プリント基板もしくは前記補強板は前記センサハウジングに固定され、前記センサハウジングに前記磁気センサが挿入される開口部が形成され、前記位置決め手段は、前記磁気センサの軸方向一端面が当接する前記開口部における底面を成す軸方向位置決め部と、前記磁気センサの側面が当接する前記開口部における周方向側面を成す周方向位置決め部とを有することを特徴とする回転検出装置付き軸受。
  2. 請求項1に記載の回転検出装置付き軸受において、前記補強板の表面と前記センサハウジングの前記基準面とは面接触する回転検出装置付き軸受。
  3. 請求項1または請求項2に記載の回転検出装置付き軸受において、前記プリント基板の前記実装面および前記裏面のいずれか一方の面に配線引き出し用パターン領域が設けられ、前記プリント基板における、前記配線引き出し用パターン領域とは反対側の面に補強部材が設けられた回転検出装置付き軸受。
  4. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の回転検出装置付き軸受において、前記磁気センサは、電気的な補間を行って、前記N極、S極の極対数よりも多いパルス出力がされる補間手段を有する回転検出装置付き軸受。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の回転検出装置付き軸受において、前記磁気エンコーダは互いに異なる着磁極数に着磁された複数の磁気トラックを有し、前記磁気センサは、これら複数の磁気トラックから検出される磁気信号から、前記回転輪の絶対角を検出する機能を有する回転検出装置付き軸受。
JP2015237149A 2015-12-04 2015-12-04 回転検出装置付き軸受 Active JP6713269B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015237149A JP6713269B2 (ja) 2015-12-04 2015-12-04 回転検出装置付き軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015237149A JP6713269B2 (ja) 2015-12-04 2015-12-04 回転検出装置付き軸受

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017101783A JP2017101783A (ja) 2017-06-08
JP6713269B2 true JP6713269B2 (ja) 2020-06-24

Family

ID=59017740

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015237149A Active JP6713269B2 (ja) 2015-12-04 2015-12-04 回転検出装置付き軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6713269B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3657133B1 (de) * 2018-11-20 2021-01-06 Dr. Johannes Heidenhain GmbH Sensoreinheit und positionsmesseinrichtung mit dieser sensoreinheit
NL2022467B1 (en) * 2019-01-28 2020-08-18 Prodrive Tech Bv Position sensor for long stroke linear permanent magnet motor

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017101783A (ja) 2017-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5081553B2 (ja) 回転検出装置および回転検出装置付き軸受
JP6059620B2 (ja) トルクセンサユニット
JP2008233069A (ja) 回転検出装置および回転検出装置付き軸受
JP6275406B2 (ja) 磁気エンコーダ装置および回転検出装置
WO2010029742A1 (ja) 回転検出装置および回転検出装置付き軸受
US9012831B2 (en) Rotary encoder
JP6558923B2 (ja) 誘導式角度測定装置のための走査部材
JP6713269B2 (ja) 回転検出装置付き軸受
JP6959133B2 (ja) トルクセンサ
JP5170457B2 (ja) 角度検出装置
JP2011112471A (ja) 磁気エンコーダおよび回転検出装置
JP6632825B2 (ja) 回転検出装置付き軸受
JP7420840B2 (ja) トルクセンサ、操舵角度センサおよび対応する統合型のセンサならびに監視システム
JP2009069092A (ja) 回転検出装置および回転検出装置付き軸受
JP5242708B2 (ja) 角度測定システム
JP5161010B2 (ja) 回転検出装置および回転検出装置付き軸受
WO2018079471A1 (ja) 角度検出装置
JP2006234724A (ja) 回転角およびトルク検出装置
JP2006214513A (ja) センサ付軸受
JP6996995B2 (ja) 回転角検出装置
JP2010008353A (ja) 回転角検出装置
JP4587656B2 (ja) アブソリュートエンコーダ付軸受
JP2007240444A (ja) 回転角度センサ付き転がり軸受およびその磁気センサの検出出力の補正方法
JP2008076063A (ja) 回転センサ付き軸受装置
JP2023045295A (ja) 回転センサ付軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200519

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6713269

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250