JP6712443B2 - 製氷室 - Google Patents

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Description

この発明は、矩形状天板の四辺から延出する矩形状側板を、該天板の各辺に沿って同一方向へ折り曲げて作製した箱状の外枠を備える製氷室に関するものであって、更に詳しくは、氷が成長する際の膨張圧力によって前記外枠が変形するのを防止し得る構造に関するものである。
下向きに開口する多数の製氷小室に製氷水を下方から噴射供給して、氷塊を製造する噴射式の自動製氷機が、喫茶店等の飲食店で好適に使用されている。この自動製氷機の製氷機構は、図7に示すように、下方に開口する多数の製氷小室12を画成した製氷室10と、該製氷室10の下方に支軸42を介して傾動可能に枢支した水皿40とから基本的に構成されている。この水皿40の下部には、給水部43から供給される製氷水を貯留する製氷水タンク44が一体的に設けられている。また、前記製氷室10の上面には、冷凍系46から導出した蒸発器48が配置され、前記冷凍系46における圧縮機CM、凝縮器CDおよび膨張弁EVを介して冷媒を該蒸発器48に循環供給することで、製氷室10を氷点下にまで冷却するようになっている。なお、前記圧縮機CMの吐出側と蒸発器48の入口側とはバイパス管50で接続され、該バイパス管50にホットガス弁HVが設けられている。
前記自動製氷機の製氷運転時には、前記製氷小室12を閉成した前記水皿40から製氷水を各製氷小室12に噴射供給することで、強制冷却されている該製氷小室12内に氷塊が形成される。また、除氷運転時には、前記水皿40を斜め下方に傾動させて前記製氷小室12を開放すると共に、前記ホットガス弁HVからホットガスを前記蒸発器48へ供給して、製氷小室12と氷塊との氷結を融解させ、該氷塊を自重により製氷小室12から貯氷室へ落下させる。
図8(a)は、噴射式自動製氷機に配設される製氷室10の分解斜視図である。この製氷室10は、下方に開放した箱状の外枠14と、該外枠14の内部に配設されて、前記複数の製氷小室12を画成する格子状の仕切部材30とから基本的に構成されている。また、前記外枠14の上面には、前記蒸発器としての冷却パイプ48が密着的に蛇行配置されている。前記外枠14は、前記冷却パイプ48が配設される矩形状の天板16と、この天板16の各辺16aから下方に延出する矩形状の側板18とからなり、熱伝導率の良い銅等の金属板を折り曲げて成形される。すなわち外枠14は、図9(a)に示すように、前記天板16の四辺から一体的に延出している側板18を、該天板16の各辺16aに沿って、図9(b)の矢印Xに示す同一方向へ折り曲げて、下方に開放する矩形の箱体として製作される。従って、図8(b)に拡大して示す如く、前記折り曲げにより隣り合う2つの前記側板18,18の各側端部は、前記外枠14のコーナー部20を形成している。このように折り曲げた外枠14の内部に、図8(a)に示す格子状の前記仕切部材30を外枠14の開口14a側から収容し、カシメ固定やろう付け等の手段により両部材14,30が接合される。前記カシメ固定を行う場合は、前記仕切部材30の上部に突起を設けると共に、前記天板16にカシメ孔を開設し、該カシメ孔に挿通して天板16の上面に突出させた突起をハンマー等で圧潰することで行う。なお、箱状の外枠に格子状の仕切部材が固定された製氷室は、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2006−118816号公報
前述した外枠14の前記コーナー部20は、図8(b)に示すように、前記折り曲げにより前記2つの側板18,18の側端部が隣り合っている。そして、このコーナー部20は、リン銅ろう等のろう材を用いて点付け溶接することで、両側端部の接合がなされている。この溶接作業は手作業で行われるが、両側板18,18の端面同士を突き合わせての点付け溶接には熟練技術を要し、一定の品質を確保するのは一般に困難である。また、コーナー部20の溶接が不十分であると、前記製氷小室12内で成長する氷の膨張力により側板18に強い応力が加わり、該コーナー部20における側板18同士の接合が外れて前記外枠開口14aが開いてしまう場合がある。更に、前記コーナー部20をろう材を用い付け溶接するときは、ろう材の濡れや拡がりを良好にするためフラックスを使用するが、接合作業の後に該コーナー部20に残留するフラックス残渣を洗浄したり物理的に削り取ったりする必要があり、作業工数が増えてしまうという問題もある。
本発明は、従来技術に係る製氷室に内在する前記諸問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、外枠のコーナー部が外れるのを構造的に抑制すると共に、品質の安定した製氷室を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項1に係る発明は
冷却パイプが上面に配置された矩形状天板の四辺から延出する矩形状側板を、該天板の各辺に沿って下方へ折り曲げてなる箱状の外枠と、前記外枠の内部に格子状に配設されて、複数の製氷小室を画成する仕切部材とからなり、前記折り曲げによって隣り合う2つの前記側板の端部が、前記外枠のコーナー部を形成している製氷室において
記2つの側板のうち一方の側板における前記端部側の側端面に、該一方の側板の下面に沿って他方の側板の厚み方向に延出する延出部形成されると共に、該延出部の上面を下端とする凹部が、前記他方の側板の厚み方向および上方に開口するよう形成され、
前記他方の側板における前記端部側の側端面に、前記一方の側板の厚み方向に突出して前記凹部に受け容れられる突出部が形成されると共に、該突出部の下面を上端とする切欠部が、前記一方の側板の厚み方向および下方に開口して前記延出部を接触状態で受け容れるよう形成されていることを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、天板に対して側板を折り曲げることで、コーナー部を形成する一方の側板の端部に形成された切欠部に、他方の側板の端部に形成された延出部が接触状態で受け容れられるので、前記天板に対して前記側板を折り曲げることで、両側板を固定することができる。すなわち、外枠のコーナー部が外れるのを構造的に抑制することができる。また、折り曲げ加工は、点付け溶接のような熟練の技術を必要としないので、製氷室の品質を安定することができる
本願には、次のような技術的思想が含まれる。
形状天板の四辺から延出する矩形状側板を、該天板の各辺に沿って同一方向へ折り曲げてなる箱状の外枠と、前記外枠の内部に格子状に配設されて、複数の製氷小室を画成する仕切部材とからなり、前記折り曲げによって隣り合う2つの前記側板の端部が、前記外枠のコーナー部を形成している製氷室において、前記2つの側板のうち一方の側板における前記端部に、延出部を形成すると共に、他方の側板における前記端部に、前記延出部を接触状態で受け容れる切欠部を形成し、前記一方の側板における前記延出部は、前記他方の側板の厚み寸法よりも大きく延出すると共に、前記天板に対し前記側板を折り曲げた後に、前記一方の側板の前記延出部を折り曲げて前記他方の側板に当接させるようにしたことを要旨とする。
上記構成によれば、側板同士を強固に固定できる。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項に係る発明は、矩形状天板の四辺から延出する矩形状側板を、該天板の各辺に沿って同一方向へ折り曲げてなる箱状の外枠と、前記外枠の内部に格子状に配設されて、複数の製氷小室を画成する仕切部材とからなり、前記折り曲げによって隣り合う2つの前記側板の端部が、前記外枠のコーナー部を形成している製氷室において、前記2つの側板のうち一方の側板における前記端部に、延出部を形成すると共に、他方の側板における前記端部に、前記延出部を接触状態で受け容れる切欠部を形成し、前記一方の側板における前記延出部は、前記他方の側板の厚み寸法よりも大きく延出すると共に、延出方向に向けて斜角が大きくなる傾斜面を有し、前記天板に対し前記側板を折り曲げた後に、前記一方の側板の前記延出部を押圧して、前記傾斜面を前記他方の側板に当接させるようにしたことを要旨とする。
請求項に係る発明によれば、側板同士が構造的に固定される範囲を高さ方向に増やすことができるので、側板同士を強固に固定できる。
本発明に係る製氷室によれば、外枠のコーナー部が氷の膨張圧力により開いてしまう虞を構造的に抑制して、品質を安定させることができる。
(a)は、第1実施例に係る製氷室の全体斜視図である。(b)は、(a)における外枠のコーナー部をAで囲んだ部分の拡大図であって、第1側板の一部を破断して切欠部を露出させてある。(c)は、同じく前記コーナー部をAで囲んだ部分の拡大図であって、第2側板の一部を破断して延出部を露出させてある。 図1に示す外枠を成形する工程の説明図であって、(a)は、天板に対して側板を折り曲げる前の状態を示し、(b)は、天板に対して側板を折り曲げた状態を示す。 第2実施例に係る外枠のコーナー部の拡大斜視図である。 図3に示す外枠を成形する工程の説明図であって、(a)は、天板に対して側板を折り曲げる前の状態を示し、(b)は、天板に対して側板を折り曲げた状態を示し、延出部を第2側板に沿って折り曲げた状態を2点鎖線で表している。 (a)は、第3実施例に係る外枠のコーナー部の拡大斜視図であって、(b)は、延出部を押圧する前の状態を示す。 図5に示す外枠を成形する工程の説明図であって、(a)は、天板に対して側板を折り曲げる前の状態を示し、(b)は、天板に対して側板を折り曲げた状態を示す図5(b)の側面図であり、(c)は、延出部を押圧した状態で示す図5(a)の側面図である。 噴射式自動製氷機の概略構成図である。 (a)は、従来技術に係る製氷室の分解斜視図であり、(b)は、(a)における外枠のコーナー部をXで囲んだ部分の拡大図である。 図8に示す製氷室の外枠を成形する工程の説明斜視図であって、(a)は、天板に対して側板を折り曲げる前の状態を示し、(b)は、天板に対して側板を折り曲げる途中の状態を示す。
次に、本発明に係る製氷室の好適な実施例について、添付図面を参照しながら説明する。実施例では、所謂クローズドセルタイプの噴射式の自動製氷機で用いられる製氷室を例に説明するが、所謂オープンセルタイプの噴射式の自動製氷機に本発明の製氷室を用いることも可能である。なお、実施例で説明する製氷室は、図7〜図9で説明した従来の製氷室と基本的な構成は共通するため、既出の部材については、同じ参照符号を使用してある。
〔第1実施例〕
(製氷室の基本構造について)
図1および図2に示すように、第1実施例に係る製氷室10は、図8および図9で説明した製氷室10と同様に、矩形状天板16の四辺から夫々一体的に延出する矩形状側板18を、該天板16の各辺16aに沿って下方(同一方向)へ折り曲げて作製した下方(一方)に開放する箱状の外枠14と、前記外枠14の内部に配設されて、複数の製氷小室12を画成する仕切部材30とを備え、前記外枠14の上面に冷凍系46を構成する冷却パイプ48が密着的に蛇行配置されている。すなわち外枠14は、従来の外枠14と同様に、図2(a)に示す如く、外枠14を各側板18同士が接合されたコーナー部20で切り開いて平面上に展開した形状の金属板を形成し、前記各側板18を、図2(a)に2点鎖線で示す天板16の各辺16aに沿って、矢印aの如く下方へ折り曲げて成形される。そして、従来の外枠14と同様に、折り曲げ成形された外枠14の内部に格子状の前記仕切部材30が配設される。
(外枠14について)
図1(a)に示すように、前記側板18は、互いに対向して平行に延在する長尺な2つの側板18,18(以下、第1側板18Aという場合がある)と、互いに対向して平行に延在する短尺な2つの側板18,18(以下、第2側板18Bという場合がある)とから構成され、この互いに垂直な第1側板18Aおよび第2側板18Bの側端部により前記外枠14のコーナー部20が形成されている。なお、第1側板18Aおよび第2側板18Bの寸法は、製氷室10で製造する氷塊のサイズや量に合わせて設定されるものであり、両側板18A,18Bは同じ寸法であってもよい。また、第1側板18Aおよび第2側板18Bの上下寸法および厚みは、等しく設定されている。なお、図8(a)に示す前記仕切部材30を構成する各仕切板30aの側端部に係止片を設け、前記側板18の下端部における前記係止片と対応する位置に、該係止片と係合する係合溝を形成してもよい。
(嵌合部22について)
図1(a)に示すように、前記外枠14において隣接してコーナー部20を形成する2つの前記側板18,18の側端部には、前記天板16に対して該側板18を折り曲げることで互いに嵌合する嵌合部22が設けられている。すなわち、外枠14には、前記第1側板18Aの側端部および第2側板18Bの側端部により形成される4つのコーナー部20の夫々に前記嵌合部22が設けられている。前記嵌合部22は、前記コーナー部20に臨む第1側板18A(一方の側板)の側端部(端部)に形成された延出部24と、該コーナー部20に臨む第2側板18B(他方の側板)の側端部(端部)に形成され、前記延出部24を接触状態で受け容れる切欠部26とを備えている。
(延出部24について)
図1(c)に示すように、前記第1側板18Aの側端部には、前記第2側板18Bの内面18Bbと同じ平面上に延在する該第1側板18Aの第1側端面19aから、該第2側板18Bの厚み方向に延出する前記延出部24が形成されている。この延出部24は、前記第1側板18Aにおける両下隅部に、該第1側板18Aと同じ厚みで、第1側板18Aの板面と同じ平面上に延在するよう設けられている。また、前記延出部24における前記第1側端面19aからの延出寸法L1は、少なくとも前記第2側板18Bの厚み寸法D2と等しい寸法に設定される。第1実施例の延出部24の前記延出寸法は、第2側板18Bの厚み寸法と等しくなるよう設定され、図2(b)に示す如く、該延出部24の延出端面24bと第2側板18Bの外面18Baとが揃うようになっている。なお、延出部24は、その高さ寸法H1(図2(a))を大きくすることで強度が増すようになっている。
(切欠部26について)
図1(b)に示すように、前記第2側板18Bの側端部には、前記第1側板18Aの内面18Abと同じ平面上に延在する該第2側板18Bの第2側端面19bから、第1側板18Aの厚み方向に突出する突出部21が形成されている。この突出部21は、第2側板18Bの下端から前記第1側板18Aの前記延出部24に対応させて上方にずらした位置に設けられ、該突出部21の下面21aおよび前記第2側端面19bにより下方および側方に開放し、前記延出部24を接触状態で受け容れる前記切欠部26が形成されている。この切欠部26は、第2側板18Bの両下隅部に前記延出部24と対応的に設けられている。また、前記突出部21の前記第2側端面19bからの突出寸法L2は、第1側板18Aの厚み寸法D1と等しくなるよう設定され、図2(b)に示す如く、該突出部21の突出端面21bと前記切欠部26に嵌合した前記延出部24の外面(第1側壁18Aの外面18Aa)とが揃うようになっている。また、図2(a)に示すように、前記第2側板18Bにおける前記切欠部26の上下方向の高さ(長さ)寸法H2は、前記第1側板18Aにおける前記延出部24の上下方向の高さ(長さ)寸法H1よりも若干大きく設定され、後述する如く、切欠部26に延出部24を接触的に受け容れ得るようになっている。
(嵌合状態について)
図2に示すように、前記嵌合部22は、前記外枠14の成形工程において、前記天板16の各辺16aから前記側板18を折り曲げた際に、前記切欠部26に前記延出部24が接触状態で受け容れられるようになっている。この切欠部26に延出部24が受け容れられた嵌合状態では、図2(b)に示すように、前記延出部24の上面24aと、前記切欠部26を形成する前記突出部21の下面21aとが密着的に当接すると共に、延出部24の内面と、切欠部26を形成する前記第2側端面19bとが密着的に当接して、前記第1側板18Aおよび前記第2側板18Bが構造的に固定されるようになっている。この嵌合部22の嵌合力は、前記製氷小室12内で成長する氷塊の膨張力等の各側板18に対して外向きの力が作用しても、前記延出部24および切欠部26の当接面の摩擦力により、第1側板18Aおよび第2側板18Bの接合が外れないよう設定されている。なお、前記延出部24の高さ寸法H1および前記切欠部26高さ寸法H2を大きくすると、延出部24および切欠部26の密着する範囲(密着度)が増すので、両側板18A,18Bの接合強度が高くなる。
また、前記嵌合部22の嵌合状態では、前記第2側板18Bの突出部21の内面と、前記第1側板18Aの前記第1側端面19aとが当接する。また、嵌合状態において、前記第1側板18Aにおける前記延出部24の内面と、前記第2側板18Bにおける第2側端面19bとが当接するのは前述の通りである。すなわち、第1側板18Aおよび第2側板18Bは、他方の側板18の側端面19a,19bに当接することで、前記天板16に対して内方へ倒れ込むような変形が規制されるようになっている。このように、第1側板18Aおよび第2側板18Bは、互いに受け合う関係となっている。ここで、図2(a)に示すように、前記天板16に対して折り曲げられる際に各側板18は、2点鎖線で示す天板16の各辺16aを軸として矢印aの方向に回動する。前記第1側板18Aおよび第2側板18Bは、図2(b)に示す前記天板16に対して略垂直となる所定の位置まで折り曲げられた状態で、前記折り曲げ動作方向と逆方向から他方の側板18に当接する。すなわち、第1側板18Aおよび第2側板18Bは、折り曲げ動作方向の力を互いに受け合うようになっている。
〔第1実施例の作用〕
次に、第1実施例に係る製氷室10の作用について説明する。第1実施例の製氷室10は、天板16に対して側板18を折り曲げることで、コーナー部20に臨む第2側板18Bの前記切欠部26に、同じコーナー部20に臨む第1側板18Aの前記延出部24が受け容れられて互いに嵌合して、第1側板18Aと第2側板18Bとが構造的に固定される。このため、第1側板18Aおよび第2側板18Bをろう材を用いた点付け溶接等により溶接する必要がなく、作業工数を抑えることができる。また、熟練技術を要するろう材を用いた点付け溶接等とは異なり、前記金属板の曲げ加工は、作業者の技術力による製品の品質のバラツキが生じ難いので、製氷室10の品質を安定させることができる。また、第1側板18Aと第2側板18Bとを構造的に固定したことで、外枠14のコーナー部20の接合強度が高まるので、製氷室10内で成長する氷の膨張力により外枠14のコーナー部20が開いてしまうのを効果的に抑えることができる。
第1実施例の製氷室10は、前記第1側板18Aの延出部24が前記第2側板18Bの第2側端面19bに当接すると共に、第2側板18Bの突出部21が第1側板18Aの第1側端面19aに当接する。このように、第1側板18Aおよび第2側板18Bが他方の側板18に当接して互いに受け合うことで、側板18が天板16に対して内側へ傾くような変形も構造的に規制することができる。ここで、製氷室10の製作過程で前記側板18が内側へ傾くと、前記仕切部材30が配設される外枠14の内部空間が小さくなってしまい、仕切部材30が入らなかったり、配設した仕切部材30が変形してしまう不都合を生じる。なお、仕切部材30が変形すると、製造される氷塊の形状が歪んだり、外枠14に対して恒常的に余計な負荷が加わってしまう。前記外枠14は、対向する側板18,18間の間隔を一定に保つことができるので、仕切部材30を適切なクリアランスで配設できる。
ここで、各側板18が上端部で天板16と一体になっている外枠14は、コーナー部20の下側(開放端側)が開き易い構造である。第1実施例の外枠14は、延出部24および切欠部26が側板18の下隅部に設けられているので、コーナー部20の下側が開くのを嵌合部22により効果的に抑えることができる。なお、前記延出部24の高さ寸法H1および前記切欠部26の高さ寸法H2を大きくすると、力が加わり易い延出部24自体の強度が増すと共に、該延出部24と切欠部26との密着範囲が増すので、前記第1側板18Aの側端部および前記第2側板18Bの側端部の接合強度が高くなる。すなわち、外枠14の高さ寸法における前記嵌合部22の高さ寸法の比率を大きくすることで、該外枠14のコーナー部20の構造的な接合強度を高め、前記外枠開口14aが開くのを効果的に抑制できる。
〔第2実施例〕
前述の第1実施例は、前記第1側板18Aの側端部に設けた延出部24の延出端面24bと第2側板18Bの外面18Baとが揃うよう構成されている。これに対して、図3および図4に示す第2実施例では、延出部24が、前記第2側板18B(他方の側板)の厚み寸法よりも大きく延出すると共に、前記天板16に対して側板18を折り曲げた後に、該延出部24を折り曲げて前記第2側板18Bに当接させるようになっている。なお、第2実施例の製氷室10において、第1実施例と同じ部材については同じ符号を付すものとする。
図3に示すように、第2実施例の前記延出部24は、前記第1側板18Aの板面に沿って延在して前記切欠部26と嵌合すると共に、その延出端部27が、前記第2側板18Bの板面に沿うよう折り曲げられている。すなわち、第2実施例の延出部24の延出端部27は、内面が第2側板18Bの外面18Baに当接するよう第1側板18Aの板面に対して第2側板18B側へ垂直に折り曲げられた折曲部27となっている。
次に、第2実施例の外枠14の成形について、図4を参照して説明する。図4(a)に示すように、第2実施例の前記延出部24は、前記天板16に対して前記側板18を折り曲げる前の状態で、前記延出部24における前記第1側端面19aからの延出寸法が、前記第2側板18Bの厚みより大きくなるよう、該延出部24の延出端部27が第1側板18Aの板面と同じ平面上に延長されている。図4(b)に示すように、第2実施例の外枠14は、第1実施例の外枠14と同様に、前記天板16の各辺16aから前記側板18を折り曲げた際に、第1側板18Aの側端部に形成された前記延出部24が、第2側板18Bの側端部に形成された前記切欠部26に接触状態で受け容れられる。この切欠部26に延出部24が受け容れられて嵌合した状態では、該延出部24は、第2側板18Bの外面18Baより外方まで延出する。次いで、前記延出端部27の内面が第2側板18Bの外面18Baに近付くよう、前記延出部24の延出端部27をコーナー成形機などにより、図4(b)に矢印cで示す如く第2側板18B側へ90°折り曲げることで、図4(b)に2点鎖線で表す如く、第2側板18Bの外面18Baに沿って延在する前記折曲部27が形成される。
〔第2実施例の作用〕
次に、第2実施例の作用について、第1実施例と異なる点を中心に説明する。第2実施例では、前記延出部24が、第2側板18Bの外面18Baに沿うよう鉤状に折り曲げられているので、延出部24と切欠部26との嵌合がより強固になる。すなわち、外枠14のコーナー部20の構造的な接合強度が高まるので、外枠14のコーナー部20が開いてしまうのを効果的に抑えることができる。また、前記延出部24を延長し、該延長した延出端部27をコーナー成形機等で折り曲げる、という熟練度を要さない作業で外枠14のコーナー部20の接合強度を高めることができるので、品質を安定させ得ると共に製造コストを抑える効果も期待できる。
〔第3実施例〕
図3および図4で説明した第2実施例は、前記第1側板18Aに設けた延出部24が、第2側板18Bの外面18Baに沿って折り曲げられていた。これに対して、図5および図6に示す第3実施例では、延出部24が、前記第2側板18B(他方の側板)の厚み寸法よりも大きく延出すると共に、前記天板16に対して側板18を折り曲げた後に、該延出部24を押圧して、第2の側板18Bに当接させるようになっている。なお、第3実施例の製氷室10において、第1および第2実施例と同じ部材については同じ符号を付すものとする。
図5(a)に示すように、第3実施例の外枠14は、第1側板18Aの側端部に設けられた前記延出部24が、前記第2側板18Bの外面18Baより外方に延出すると共に、第2側板18Bの切欠部26より上方まで突出する。このように延出部24の延出端部28には、前記第2側板18Bの切欠部26(該延出部24において前記切欠部26に嵌合する部位)より上方に突出する突起29が設けられ、該突起29は前記第2側板18Bの外面18Baにおける前記切欠部26の上側部分(主に前記突出部21の外面)に当接するよう押圧されている。
次に、第3実施例の外枠14の成形について説明する。図6(a)に示すように、第3実施例の前記延出部24は、前記天板16から側板18を折り曲げる前の状態で、前記第1側端面19aからの延出寸法が、前記第2側板18Bの厚みより大きくなると共に、該延出方向に向けて斜角が大きくなる傾斜面29aが付されるよう、該延出部24の延出端部28が第1側板18Aの板面と同じ平面上に延長されている。すなわち、前記延出部24の延出端部28には、該延出部24において前記切欠部26に受け容れられる部位より上方に突出すると共に前記傾斜面29aを有する三角形状の突起29が形成されている。図6(b)に示すように、第3実施例の外枠14は、第1および第2実施例の外枠14と同様に、前記天板16の各辺16aから前記側板18を折り曲げた際に、前記第1側板18Aの側端部に形成された前記延出部24が、第2側板18Bの側端部に形成された前記切欠部26に接触状態で受け容れられる。この切欠部26に延出部24が受け容れられて嵌合した状態では、該延出部24の延出端部28は、第2側板18Bの外面18Baより外方まで延出すると共に、前記突起29が該切欠部26の上方まで延出する。この際、前記突起29の傾斜面29aと、前記第2側板18Bの外面18Ba(前記突出部21の外面)とは対向し、該傾斜面29aと第2側板18Bの外面18Baとの間隔は、上方に向かうにつれて拡がるようになっている。次いで、前記延出部24の延出端部28を、図6(b)に矢印eで示す如く、第2側板18Bの外面18Baに押し付けるようにコーナー成形機などで押圧することで、図6(c)に示す如く前記傾斜面29aが前記第2側板18Bの外面18Baに当接するよう圧潰された状態となる。このように、第3実施例の外枠14では、第1側板18Aおよび第2側板18Bが密着される範囲が、押圧された前記突起29により高さ方向に延長されている。
〔第3実施例の作用〕
次に、第3実施例の作用について、第1実施例と異なる点を中心に説明する。第3実施例では、前記延出部24の延出端部28が、上方に突出して第2側板18Bの外面18Baに当接するよう押圧された突起29を備えるので、延出部24と切欠部26との嵌合がより強固になる。すなわち、第1側板18Aおよび第2側板18Bが密着する範囲が、前記突起29により高さ方向に延長されたことで、外枠14のコーナー部20の構造的な接合強度が高まるので、外枠14のコーナー部20が開いてしまうのを効果的に抑えることができる。また、前記突起29の傾斜面29aを、前記延出部24の延出方向に向けて斜角が大きくなるようにしたことで、前記天板16に対して第1側板18Aを折り曲げた際に、該突起29が第2側板18Bに干渉することはない。このように、前記延出部24を延長し、該延長した延出端部28をコーナー成形機等で押圧する、という熟練度を要さない作業で外枠14のコーナー部20の接合強度を高めることができるので、品質を安定させ得ると共に製造コストを抑える効果も期待できる。
〔変更例〕
本発明に係る製氷室は前述した構成に限定されるものでなく、例えば以下のように変更することが可能である。
(1) 第1実施例では、一方の側板の端部に、他方の側板の厚み寸法と等しい寸法の延出部を形成したが、該延出部の延出寸法は、他方の側板の厚み寸法より小さくても大きくてもよい。すなわち、延出部の少なくとも一部が、切欠部の少なくとも一部に受け容れられる関係であればよい。なお、延出部および切欠部の嵌合強度が高まるので、接合強度の観点からは延出部の延出寸法を他方の側板の厚み寸法より大きくするのが好ましい。
(2) 切欠部および該切欠部に受け容れられる延出部の形状は、実施例に限定されるものではなく、例えば、三角形等であってもよい。
(3) 一方の側に形成された延出部において、他方の側に当接するよう折り曲げられた延出端部の形状は、実施例のような矩形状に限定されるものではなく、例えば、三角形などであってもよい。
10 製氷室,12 製氷小室,14 外枠,16 天板,18 側板,
18A 第1側板(一方の側板),18B 第2側板(他方の側板),20 コーナー部,
21 突出部,24 延出部,26 切欠部,29a 傾斜面,30 仕切部材,
48 冷却パイプ

Claims (2)

  1. 冷却パイプ(48)が上面に配置された矩形状天板(16)の四辺から延出する矩形状側板(18)を、該天板(16)の各辺(16a)に沿って下方へ折り曲げてなる箱状の外枠(14)と、前記外枠(14)の内部に格子状に配設されて、複数の製氷小室(12)を画成する仕切部材(30)とからなり、前記折り曲げによって隣り合う2つの前記側板(18,18)の端部が、前記外枠(14)のコーナー部(20)を形成している製氷室において、
    前記2つの側板(18,18)のうち一方の側板(18A)における前記端部側の側端面(19a)に、該一方の側板(18A)の下面に沿って他方の側板(18B)の厚み方向に延出する延出部(24)形成されると共に、該延出部(24)の上面を下端とする凹部が、前記他方の側板(18B)の厚み方向および上方に開口するよう形成され、
    前記他方の側板(18B)における前記端部側の側端面(19b)に、前記一方の側板(18A)の厚み方向に突出して前記凹部に受け容れられる突出部(21)が形成されると共に、該突出部(21)の下面を上端とする切欠部(26)が、前記一方の側板(18A)の厚み方向および下方に開口して前記延出部(24)を接触状態で受け容れるよう形成されている
    ことを特徴とする製氷室。
  2. 矩形状天板(16)の四辺から延出する矩形状側板(18)を、該天板(16)の各辺(16a)に沿って同一方向へ折り曲げてなる箱状の外枠(14)と、前記外枠(14)の内部に格子状に配設されて、複数の製氷小室(12)を画成する仕切部材(30)とからなり、前記折り曲げによって隣り合う2つの前記側板(18,18)の端部が、前記外枠(14)のコーナー部(20)を形成している製氷室において、
    前記2つの側板(18,18)のうち一方の側板(18A)における前記端部に、延出部(24)を形成すると共に、他方の側板(18B)における前記端部に、前記延出部(24)を接触状態で受け容れる切欠部(26)を形成し、
    前記一方の側板(18A)における前記延出部(24)は、前記他方の側板(18B)の厚み寸法よりも大きく延出すると共に、延出方向に向けて斜角が大きくなる傾斜面(29a)を有し、
    前記天板(16)に対し前記側板(18)を折り曲げた後に、前記一方の側板(18A)の前記延出部(24)を押圧して、前記傾斜面(29a)を前記他方の側板(18B)に当接させるようにした
    ことを特徴とする製氷室。
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