JP6711965B1 - 板金加工システム、レーザ加工機、板金加工方法、及び、レーザ加工による加工領域設定プログラム - Google Patents

板金加工システム、レーザ加工機、板金加工方法、及び、レーザ加工による加工領域設定プログラム Download PDF

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Abstract

板金加工システムは、レーザ加工領域内の板金を加工するためのレーザ加工機と、レーザ加工領域を撮影するカメラと、板金を照らす照明と、カメラにより撮影された画像を処理するプロセッサと、備える。レーザ加工機は、レーザ加工領域内に第1方向に並んで設けられる複数の突起を有する板状の板金支持部材を備える。板金は複数の突起上に配置される。レーザ加工機の高さ方向から見て、カメラの光軸が第1方向に対して実質的に平行な向きを向くように、カメラは配置される。プロセッサは、画像中の明領域を、板金の加工可能領域として検出する。

Description

本発明は、板金加工システム、レーザ加工機、板金加工方法、及び、レーザ加工による加工領域設定プログラムに関する。
特許文献1は、カメラによって板金の切断可能領域を撮影して、当該切断可能領域に配置された板金の形状や寸法を撮影画像から認識し、板金から切断すべき図形を割り当てる切断装置を開示している。
特開2011−5502号公報
本願に開示される技術の課題は、板金を支持する支持部材がカメラによって撮影されたとしても、板金の形状や寸法を撮影画像から認識することができる板金加工システム、レーザ加工機、板金加工方法、及び、レーザ加工による加工領域設定プログラムを提供することにある。
本開示の第1態様に係る板金加工システムは、レーザ加工領域内の板金を加工するためのレーザ加工機と、レーザ加工領域を撮影するカメラと、板金を照らす照明と、カメラにより撮影された画像を処理するプロセッサと、備える。レーザ加工機は、レーザ加工領域内に第1方向に並んで設けられる複数の突起を有する板状の板金支持部材を備える。板金は複数の突起上に配置される。レーザ加工機の高さ方向から見て、カメラの光軸が第1方向に対して実質的に平行な向きを向くように、カメラは配置される。プロセッサは、画像中の明領域を、板金の加工可能領域として検出する。
本開示の第2態様に係るレーザ加工機は、レーザ加工領域内の板金を加工するためのレーザヘッドと、レーザ加工領域内に第1方向に並んで設けられる複数の突起を有する板状の板金支持部材と、レーザ加工領域を撮影するカメラと、板金を照らす照明と、カメラにより撮影された画像を処理するプロセッサと、備える。板金は複数の突起上に配置される。レーザ加工機の高さ方向から見て、カメラの光軸が第1方向に対して実質的に平行な向きを向くように、カメラは配置される。プロセッサは、画像中の明領域を、板金の加工可能領域として検出する処理を実行する。
本開示の第3態様に係る板金加工方法は、レーザ加工領域内に第1方向に並んで設けられる複数の突起を有する板状の板金支持部材をレーザ加工機に取り付け、レーザ加工機の高さ方向から見て、第1方向に対して実質的に平行な向きに光軸が向くように、レーザ加工領域を撮影するカメラを配置し、レーザ加工領域内の複数の突起上に板金を配置し、照明によって板金を照らし、カメラにより撮影された画像を取得し、画像中の明領域を、板金の加工可能領域として検出することを含む。
本開示の第4態様に係るレーザ加工による加工領域設定プログラムは、レーザ加工機の高さ方向から見て、レーザ加工機に取り付けられた板金支持部材が有する複数の突起が並ぶ第1方向に対して実質的に平行な向きに光軸が向くように配置されたカメラによって撮影された、複数の突起上に配置され、照明によって照らされた板金の画像を取得し、画像中の明領域を、板金の加工可能領域として検出する処理をコンピュータに実行させる。
本開示の第5態様によれば、第1態様による板金加工システムは、画像において板金の表面の領域は白飛びとなるように構成される。本開示の第6態様によれば、第2態様によるレーザ加工機は、画像において板金の表面の領域は白飛びとなるように構成される。本開示の第7態様によれば、第3態様による板金加工方法において、画像において板金の表面の領域は白飛びとなる。本開示の第8態様によれば、第4態様による加工領域設定プログラムにおいて、画像において板金の表面の領域は白飛びとなる。
本開示の第9態様によれば、第1態様または第5態様による板金加工システムは、明領域は画像を二値化することによって検出されるように構成される。本開示の第10態様によれば、第2態様または第6態様によるレーザ加工機は、明領域は画像を二値化することによって検出されるように構成される。本開示の第11態様によれば、第3態様または第7態様による板金加工方法において、明領域は画像を二値化することによって検出される。本開示の第12態様によれば、第4態様または第8態様による加工領域設定プログラムにおいて、明領域は画像を二値化することによって検出される。
本開示の第13態様によれば、第1、5、9態様のいずれかによる板金加工システムは、第1方向及び高さ方向に対して垂直な第2方向の板金支持部材の幅は、板金支持部材の第1方向の長さ及び板金支持部材の高さ方向の長さに比べて短いように構成される。本開示の第14態様によれば、第2、6、10態様のいずれかによるレーザ加工機は、第1方向及び高さ方向に対して垂直な第2方向の板金支持部材の幅は、板金支持部材の第1方向の長さ及び板金支持部材の高さ方向の長さに比べて短いように構成される。本開示の第15態様によれば、第3、7、11態様のいずれかによる板金加工方法は、第1方向及び高さ方向に対して垂直な第2方向の板金支持部材の幅は、板金支持部材の第1方向の長さ及び板金支持部材の高さ方向の長さに比べて短いことを特徴とする。本開示の第16態様によれば、第4、8、12態様のいずれかによる加工領域設定プログラムは、第1方向及び高さ方向に対して垂直な第2方向の板金支持部材の幅は、板金支持部材の第1方向の長さ及び板金支持部材の高さ方向の長さに比べて短いことを特徴とする。
本開示の第17態様によれば、第13態様による板金加工システムは、レーザ加工機が板金支持部材と実質的に同一の形状を有する、少なくとも1つの付加板金支持部材をさらに備え、板金支持部材及び少なくとも1つの付加板金支持部材は、第2方向に並んで配置されるように構成される。本開示の第18態様によれば、第14態様によるレーザ加工機は、レーザ加工機が板金支持部材と実質的に同一の形状を有する、少なくとも1つの付加板金支持部材をさらに備え、板金支持部材及び少なくとも1つの付加板金支持部材は、第2方向に並んで配置されるように構成される。本開示の第19態様によれば、第15態様による板金加工方法は、レーザ加工機が板金支持部材と実質的に同一の形状を有する、少なくとも1つの付加板金支持部材を、板金支持部材及び少なくとも1つの付加板金支持部材が第2方向に並んで配置されるように、取り付けることをさらに含む。本開示の第20態様によれば、第16態様による加工領域設定プログラムは、レーザ加工機が板金支持部材と実質的に同一の形状を有し、板金支持部材に対し第2方向に並んで配置された、少なくとも1つの付加板金支持部材をさらに含むことを特徴とする。
本開示の第21態様によれば、第17態様による板金加工システムは、板金支持部材と少なくとも1つの付加板金支持部材とのうちの最も近接する2つの部材間の第2方向の距離は、当該幅の20倍より長いように構成される。本開示の第22態様によれば、第18態様によるレーザ加工機は、板金支持部材と少なくとも1つの付加板金支持部材とのうちの最も近接する2つの部材間の第2方向の距離は、当該幅の20倍より長いように構成される。本開示の第23態様によれば、第19態様による板金加工方法は、板金支持部材と少なくとも1つの付加板金支持部材とのうちの最も近接する2つの部材間の第2方向の距離は、当該幅の20倍より長いことを特徴とする。本開示の第24態様によれば、第20態様による加工領域設定プログラムは、板金支持部材と少なくとも1つの付加板金支持部材とのうちの最も近接する2つの部材間の第2方向の距離は、当該幅の20倍より長いことを特徴とする。
本開示の第25態様によれば、第1、5、9、13、17、21態様のいずれかによる板金加工システムは、レーザ加工機と、カメラと、照明とを覆う外装パネルをさらに備える。本開示の第26態様によれば、第2、6、10、14、18、22態様のいずれかによるレーザ加工機は、レーザ加工機と、カメラと、照明とを覆う外装パネルをさらに備える。本開示の第27態様によれば、第3、7、11、15、19、23態様のいずれかによる板金加工方法は、外装パネルで、レーザ加工機と、カメラと、照明とを覆うことをさらに含む。本開示の第28態様によれば、第4、8、12、16、20、24態様のいずれかによる加工領域設定プログラムは、外装パネルによって、レーザ加工機と、カメラと、照明とが覆われることを特徴とする。
本開示の第29態様によれば、第25態様による板金加工システムは、カメラが高さ方向から見てレーザ加工領域と重畳しない位置に配置され、光軸がレーザ加工領域の第1方向の中央部分に向けられるように構成される。本開示の第30態様によれば、第26態様によるレーザ加工機は、カメラが高さ方向から見てレーザ加工領域と重畳しない位置に配置され、光軸がレーザ加工領域の第1方向の中央部分に向けられるように構成される。本開示の第31態様によれば、第27態様による板金加工方法において、カメラが高さ方向から見てレーザ加工領域と重畳しない位置に配置され、光軸がレーザ加工領域の第1方向の中央部分に向けられる。本開示の第32態様によれば、第28態様による加工領域設定プログラムは、カメラが高さ方向から見てレーザ加工領域と重畳しない位置に配置され、光軸がレーザ加工領域の第1方向の中央部分に向けられることを特徴とする。
本開示の第33態様によれば、第29態様による板金加工システムは、高さ方向から見てレーザ加工領域に対してカメラの反対側に照明が配置されるように構成される。本開示の第34態様によれば、第30態様によるレーザ加工機は、高さ方向から見てレーザ加工領域に対してカメラの反対側に照明が配置されるように構成される。本開示の第35態様によれば、第31態様による板金加工方法において、高さ方向から見てレーザ加工領域に対してカメラの反対側に照明が配置される。本開示の第36態様によれば、第32態様による加工領域設定プログラムは、高さ方向から見てレーザ加工領域に対してカメラの反対側に照明が配置されることを特徴とする。
本開示の第37態様によれば、第1、5、9、13、17、21、25、29、33態様のいずれかによる板金加工システムは、プロセッサが画像の台形補正を行った被補正画像を生成し、被補正画像の明領域のうち、暗領域との境界からクリアランス量以内の部分を除去した領域を加工可能領域として検出する処理を実行するように構成される。本開示の第38態様によれば、第2、6、10、14、18、22、26、30、34態様のいずれかによるレーザ加工機は、プロセッサが画像の台形補正を行った被補正画像を生成し、正画像の明領域のうち、暗領域との境界からクリアランス量以内の部分を除去した領域を加工可能領域として検出する処理を実行するように構成される。本開示の第39態様によれば、第3、7、11、15、19、23、27、31、35態様のいずれかによる板金加工方法は、当該画像の台形補正を行った被補正画像を生成することをさらに含み、被補正画像の明領域のうち、暗領域との境界からクリアランス量以内の部分を除去した領域を加工可能領域として検出することを特徴とする。本開示の第40態様によれば、第4、8、12、16、20、24、28、32、36態様のいずれかによる加工領域設定プログラムは、当該画像の台形補正とを行った被補正画像を生成する処理をコンピュータにさらに実行させ、被補正画像の明領域のうち、暗領域との境界からクリアランス量以内の部分を除去した領域を加工可能領域として検出することを特徴とする。
本開示の第41態様によれば、第37態様による板金加工システムは、レーザ加工領域におけるクリアランス量に相当する長さは、第1方向及び高さ方向に対して垂直な第2方向の板金支持部材の幅よりも大きくなるように構成される。本開示の第42態様によれば、第38態様によるレーザ加工機は、レーザ加工領域におけるクリアランス量に相当する長さは、第1方向及び高さ方向に対して垂直な第2方向の板金支持部材の幅よりも大きくなるように構成される。本開示の第43態様によれば、第39態様による板金加工方法は、レーザ加工領域におけるクリアランス量に相当する長さは、第1方向及び高さ方向に対して垂直な第2方向の板金支持部材の幅よりも大きいことを特徴とする。本開示の第44態様によれば、第40態様による加工領域設定プログラムは、レーザ加工領域におけるクリアランス量に相当する長さは、第1方向及び高さ方向に対して垂直な第2方向の板金支持部材の幅よりも大きいことを特徴とする。
本開示の第45態様によれば、第1、5、9、13、17、21、25、29、33、37、41態様のいずれかによる板金加工システムは、レーザ加工機によって板金から加工される加工物の形状を規定するデータを記憶するメモリをさらに備え、プロセッサが加工可能領域内に当該形状に対応する領域を割り当てる処理を実行するように構成される。本開示の第46態様によれば、第2、6、10、14、18、22、26、30、34、38、42態様のいずれかによるレーザ加工機は、レーザ加工機によって板金から加工される加工物の形状を規定するデータを記憶するメモリをさらに備え、プロセッサが加工可能領域内に当該形状に対応する領域を割り当てる処理を実行するように構成される。本開示の第47態様によれば、第3、7、11、15、19、23、27、31、35、39、43態様による板金加工方法は、レーザ加工機によって板金から加工される加工物の形状を規定するデータを取得し、加工可能領域内に当該形状に対応する領域を割り当てることをさらに含む。本開示の第48態様によれば、第4、8、12、16、20、24、28、32、36、40、44態様による加工領域設定プログラムは、レーザ加工機によって板金から加工される加工物の形状を規定するデータを取得し、加工可能領域内に当該形状に対応する領域を割り当てる処理をコンピュータにさらに実行させる。なお、第48態様による加工領域設定プログラムは、レーザ加工における加工領域割り当てプログラムと呼称してもよい。
第1態様に係る板金加工システム、第2態様に係るレーザ加工機、第3態様に係る板金加工方法、及び、第4態様に係るレーザ加工による加工領域設定プログラムでは、板金支持部材が画像中に小さく表示されることになり、板金支持部材が明領域として検出される可能性が低減される。したがって、板金支持部材が撮影されたとしても、加工される板金の形状や寸法を撮影画像から認識することができる。
第5態様に係る板金加工システム、第6態様に係るレーザ加工機、第7態様に係る板金加工方法、及び、第8態様に係るレーザ加工による加工領域設定プログラムでは、カメラの光軸が板金支持部材の長手方向に実質的に平行であることから、画像中の板金支持部材の側面が白飛びとなりにくく、その側面において筋状の暗領域が発生し、白飛びとなる板金の明領域との違いが発生する。このため、画像中において板金の表面の領域と他の領域の区別が容易となる。したがって、板金の加工可能領域の検出精度をさらに高くすることができる。
第9態様に係る板金加工システム、第10態様に係るレーザ加工機、第11態様に係る板金加工方法、及び、第12態様に係るレーザ加工による加工領域設定プログラムでは、二値化アルゴリズムによって当該明領域を判定することができる。
第13態様に係る板金加工システム、第14態様に係るレーザ加工機、第15態様に係る板金加工方法、及び、第16態様に係るレーザ加工による加工領域設定プログラムでは、照明による反射によって明領域と判定される可能性が高い板金支持部材の上面が画像中に小さく表示される。このため、当該明領域の中で板金支持部材が占める領域をさらに小さくすることができる。
第17態様に係る板金加工システム、第18態様に係るレーザ加工機、第19態様に係る板金加工方法、及び、第20態様に係るレーザ加工による加工領域設定プログラムでは、板金支持部材と少なくとも1つの付加板金支持部材とによって板金が安定的に支持されるばかりでなく、板金支持部材と少なくとも1つの付加板金支持部材との間に板金運搬装置を配置して、板金のレーザ加工機への搬入/搬出を容易にすることができる。
第21態様に係る板金加工システム、第22態様に係るレーザ加工機、第23態様に係る板金加工方法、及び、第24態様に係るレーザ加工による加工領域設定プログラムでは、板金支持部材と少なくとも1つの付加板金支持部材とが、板金支持部材の幅及び少なくとも1つの付加板金支持部材の幅に比べて大きく離隔されて配置される。このため、画像中で、板金支持部材の上面と少なくとも1つの付加板金支持部材との上面との領域が接近することによって当該明領域の中で板金支持部材及び少なくとも1つの付加板金支持部材が重なって大きく表示される可能性を低減することができる。したがって、板金の加工可能領域の検出精度を高くすることができる。
第25態様に係る板金加工システム、第26態様に係るレーザ加工機、第27態様に係る板金加工方法、及び、第28態様に係るレーザ加工による加工領域設定プログラムでは、外装パネルは、外乱光がレーザ加工領域に差し込むことを抑止する。したがって、板金の加工可能領域の検出精度をさらに高くすることができる。
第29態様に係る板金加工システム、第30態様に係るレーザ加工機、第31態様に係る板金加工方法、及び、第32態様に係るレーザ加工による加工領域設定プログラムでは、カメラはどのような高さで配置されてもレーザヘッドの移動を妨げない。このため、カメラを外装パネル内に低く配置することができ、外装パネルで覆われる領域を小さくすることができる。
第33態様に係る板金加工システム、第34態様に係るレーザ加工機、第35態様に係る板金加工方法、及び、第36態様に係るレーザ加工による加工領域設定プログラムでは、照明からの光が板金で反射された反射光がカメラに入射するため、板金がカメラによってより明るく撮影される。したがって、板金の加工可能領域の検出精度をさらに高くすることができる。
第37態様に係る板金加工システム、第38態様に係るレーザ加工機、第39態様に係る板金加工方法、及び、第40態様に係るレーザ加工による加工領域設定プログラムでは、明領域のうち、クリアランス量に該当する部分が除去されるため、レーザ加工により生成される加工物の加工精度を高くすることができる。さらに、板金支持部材が誤って加工されることが抑止される。
第41態様に係る板金加工システム、第42態様に係るレーザ加工機、第43態様に係る板金加工方法、及び、第44態様に係るレーザ加工による加工領域設定プログラムでは、第39態様による板金加工方法は、レーザ加工領域におけるクリアランス量に相当する長さは、板金支持部材の幅よりも大きいため、板金支持部材が誤って加工されることがさらに抑止される。
第45態様に係る板金加工システム、第46態様に係るレーザ加工機、第47態様に係る板金加工方法、及び、第48態様に係るレーザ加工による加工領域設定プログラム(レーザ加工における加工領域割り当てプログラム)では、加工可能領域内に加工物の形状に対応した領域を自動で割り当てるため、ユーザのレーザ加工による設定の負担を軽減することができる。
本願に開示される技術によれば、例えば、板金支持部材が画像中に小さく表示されることになり、板金支持部材が明領域として検出される可能性が低減される。したがって、板金支持部材が撮影されたとしても、加工される板金の形状や寸法を撮影画像から認識することができる。
図1は、実施形態に係る板金加工システムの概略構成を示す図である。 図2は、実施形態に係るレーザ加工機の正面図である。 図3は、実施形態に係るレーザ加工機の平面図である。 図4は、図2の板金支持部材の中央付近を拡大した図である。 図5は、レーザ加工領域の中央部分をY方向から拡大して見た図である。 図6は、実施形態に係るコンピュータのハードウェアブロック図である。 図7は、実施形態に係る数値制御装置のハードウェアブロック図である。 図8は、実施形態に係る板金加工処理を示すフローチャートである。 図9は、カメラによるレーザ加工領域を撮影した画像の一例を示す。 図10は、カメラによるレーザ加工領域を撮影した画像の一例を示す。 図11は、図8のステップS6の詳細な処理の流れを示すフローチャートである。 図12は、レーザ加工領域を表示する合成画像の一例を示す。 図13は、図12の被選択領域SAの輝度のヒストグラムを示す。 図14は、図12の被選択領域SAの二値画像の一例を示す。 図15は、ネスティング処理結果を合成画像に重畳させた画像の一例を示す。 図16は、レーザ加工機の変形例を示す。 図17は、変形例に係る数値制御装置のハードウェアブロック図である。
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。なお、図中において同じ符号は、対応するまたは実質的に同一の構成を示している。
図1は、本発明の実施形態に係る板金加工システム1の概略構成を示す。板金加工システム1は、レーザ加工機2と、コンピュータ4と、レーザ加工機2とコンピュータ4とを接続するネットワーク6とから成る。図2は、本発明の実施形態に係るレーザ加工機2の正面図である。図3は、本発明の実施形態に係るレーザ加工機2の平面図である。図1〜3に示すX軸は、レーザ加工機2の奥行方向に沿い、Y軸は、レーザ加工機2の幅方向に沿い、Z軸は、レーザ加工機2の高さ方向に沿っている。以下、X軸、Y軸、及び、Z軸に沿う方向を、それぞれX方向、Y方向、及び、Z方向と呼称する。また、Y方向を第1方向、X方向を第2方向と呼称してもよい。第1方向(Y方向)、第2方向(X方向)、及び高さ方向(Z方向)は、互いに垂直である。
レーザ加工機2は、レーザ加工領域(laser machining region)2M(図1及び図3参照)内の板金(metal plate)MP(図2参照)を加工するための装置である。図1〜3に示すように、レーザ加工機2は、台座(base)20、第1ガイドレール22、コラム24、第2ガイドレール26、サドル28、レーザヘッド(laser head)30、レーザ発振器32、数値制御装置(numerical control apparatus)8、及び、複数の突条(elongated projections)34[板金支持部材(metal plate support member)35及び少なくとも1つの付加板金支持部材(additional metal plate support member)36]を備える。台座20上のY方向の両端には、Y方向に沿って一対の第1ガイドレール22が取付けられており、第1ガイドレール22上には、コラム24が第1ガイドレール22上を移動自在に取り付けられている。コラム24は、例えば、第1ガイドレール22とコラム24とによって形成されるモータによる駆動力によって、第1ガイドレール22上を移動する。
コラム24には、X軸に直交するY軸に沿って第2ガイドレール26が設けてあり、サドル28がY方向に移動自在に取り付けられる。サドル28は、例えば、第2ガイドレール26とサドル28との間で形成されるモータによる駆動力によって、第2ガイドレール26上を移動する。図示していないが、コラム24は蛇腹状のカバーで覆われてもよい。サドル28には、X軸及びY軸に垂直なZ軸に沿うZ方向に移動自在にレーザヘッド30が取り付けられる。レーザヘッド30は、レーザ加工領域2M内の板金MPを加工するように構成されている。レーザヘッド30は、レーザ発振器32から送られてくるレーザ光が導入される光学系を備える。レーザヘッド30は、レーザ加工のためのトーチを含む。数値制御装置8は、ネットワーク6を介してコンピュータ4と通信し、コンピュータ4から送信される加工情報に基づき、板金MPを加工するように、コラム24、サドル28、レーザヘッド30の動作を制御する。ネットワーク6は、例えば、工場内に設置されるLAN(ローカルエリアネットワーク)である。図示されているネットワーク6は有線ネットワークであるが、ネットワーク6は無線ネットワークであってもよい。
複数の突条34は、板金MP(図2参照)を支持するための板状の部材である。以降の実施形態では、複数の突条34の任意の1つを板金支持部材35と呼び、複数の突条34の残りを少なくとも1つの付加板金支持部材36と呼ぶ。板金支持部材35及び少なくとも1つの付加板金支持部材36は、第2方向(X方向)に並んで配置される。複数の突条34は、台座20に着脱可能に取り付けられている。したがって、板金支持部材35及び少なくとも1つの付加板金支持部材36は、ドロス(dross)が付着したときに交換可能である。複数の突条34は、レーザ加工されにくい金属から成ることが望ましい。例えば、複数の突条34は、亜鉛メッキされた鉄から成ることが望ましい。
複数の突条34は、実質的に同一の形状を有している。つまり、少なくとも1つの付加板金支持部材36は、板金支持部材35と実質的に同一の形状を有する。ここで、実質的に同一の形状とは、複数の突条34の板厚(台座20に載置されたときの突条34のX方向の長さLt(図5参照))は、2倍+製造誤差程度以内の範囲内で相違してもよいが、他の形状については製造誤差程度の形状の相違にとどまるという意味である。
具体的には、図2に示すように、板金支持部材35(少なくとも1つの付加板金支持部材36)は、レーザ加工領域2M内に第1方向(Y方向)に並んで設けられる複数の突起38を有する。板金MPは、複数の突起38上に配置される。図4は、図2の板金支持部材35(少なくとも1つの付加板金支持部材36)の中央付近を拡大した図である。図2及び図4を参照すると、複数の突起38は、鋸歯(serration)を形成している。ただし、複数の突起38の形状はこの限りではない。複数の突起38は棘状の突起(spiny protrusions)であってもよい。複数の突起38は、Y方向に実質的に同じピッチDpだけ互いに離隔して設けられる。なお、以降の説明において、所定の位置(例えば、レーザヘッド30の初期位置)を通るZ軸に垂直な直線と、レーザ加工領域2Mが定義される平面(複数の突起38の先端を繋いで形成される平面)との交点を原点として、その原点からのX方向、Y方向、Z方向の距離を、それぞれX座標、Y座標、Z座標と呼ぶ。そして、X座標、Y座標、Z座標で表される座標空間をXYZ座標空間と呼ぶ。
図5は、レーザ加工領域2Mの中央部分をY方向から拡大して見た図である。図2及び図5を参照すると、第2方向(X方向)の板金支持部材35(少なくとも1つの付加板金支持部材36)の幅Ltは、板金支持部材35(少なくとも1つの付加板金支持部材36)の第1方向(Y方向)の長さLw及び板金支持部材35(少なくとも1つの付加板金支持部材36)の高さ方向(Z方向)の長さLhに比べて短い。さらに、板金支持部材35と少なくとも1つの付加板金支持部材36とのうちの最も近接する2つの部材間の第2方向(X方向)の距離Lgは、当該幅Ltの20倍より長い。これにより、複数の突条34の間に、図示しない板金運搬装置を設けることが可能となる。
図1〜3を参照すると、板金加工システム1は、外装パネル(covering panel)10、カメラ12(12a、12b)、及び、照明(lighting)14を備える。外装パネル10は、レーザ加工領域2Mを覆う。これにより、レーザ加工時の安全が確保される。具体的には、外装パネル10は、レーザ加工機2と、カメラ12(12a、12b)と、照明14とを覆う。ただし、外装パネル10は、レーザ加工機2のうち、レーザ発振器32と数値制御装置8とを覆わなくてもよい。
カメラ12(12a、12b)は、レーザ加工領域2Mを撮影するように構成される。カメラ12(12a、12b)は、好ましくは、ネットワークカメラであり、撮影した画像を、ネットワーク6を介してコンピュータ4に送信することができる。本実施形態では、カメラ1台ではレーザ加工領域2Mの全体を撮影することができないため、カメラ12を2台配置した実施形態を示しているが、1台の広角カメラによってレーザ加工領域2Mの全体が撮影されてもよい。図3には、カメラ12a、12bのレンズの収差を考慮しない場合における、カメラ12a、12bがそれぞれ撮影するレーザ加工領域2Mの部分を、CRa、CRbとして例示している。このように、レーザ加工領域2M全体が撮影されるように、1つ以上のカメラ12が外装パネル10内に配置される。カメラ12a、12bは、図示されたCRa、CRbよりもより広い領域を撮影してもよい。
図2及び図3に示すように、レーザ加工機2の高さ方向(Z方向)から見て、カメラ12(12a、12b)の光軸(Optical Axis)OA(OAa、OAb)が第1方向(Y方向)に対して実質的に平行な向きを向くように、カメラ12(12a、12b)は配置される。カメラ12(12a、12b)は、高さ方向(Z方向)から見てレーザ加工領域2Mと重畳しない位置に配置される。光軸OA(OAa、OAb)は、レーザ加工領域2Mの第1方向(Y方向)の中央部分に向けられる。
照明14は板金MPを照らすように構成される。高さ方向(Z方向)から見てレーザ加工領域2Mに対してカメラ12(12a、12b)の反対側に照明14が配置される。照明14は、高さ方向(Z方向)から見てレーザ加工領域2Mと重畳しない位置に配置される。なお、板金加工システム1は、コラム24付近を明るくするために、付加照明(additional lighting)16をさらに備えてもよい。この場合、外装パネル10は、付加照明16も覆う。付加照明16は、高さ方向(Z方向)から見てレーザ加工領域2Mと重畳しない位置に配置される。なお、付加照明16は省略されてもよい。なお、外装パネル10のレーザ加工領域2Mに面した内表面は、白色であることが望ましい。これにより、照明14及び付加照明16の光が内表面(interior surface)により反射され、レーザ加工領域2Mがより明るくなる。
図6は、実施形態に係るコンピュータ4のハードウェアブロック図である。図6に示すように、コンピュータ4は、プロセッサ40と、メモリ42と、通信回路44と、を備えている。プロセッサ40と、メモリ42と、通信回路44とは、バス46を介して互いに接続されている。通信回路44は、ネットワーク6を介して数値制御装置8及びカメラ12(12a、12b)と通信するための、通信パケットからデータへの変換機能とデータから通信パケットへの変換機能と通信パケット送受信機能とを有している。
メモリ42は、カメラ12(12a、12b)を制御するためのカメラ制御プログラム52と、カメラ12(12a、12b)が撮影した画像を処理する画像処理プログラム54と、製品の3次元CADデータなどのように、レーザ加工機2によって板金MPから加工される加工物(workpiece)の形状を規定するデータである加工物データ(workpiece data)56と、目標形状を、板金MPの表面形状内に割り付けるネスティングプログラム(nesting program)58と、カメラ12(12a、12b)のレンズ収差補正や撮影画像の射影変換のためのカメラパラメータ60と、を記憶する。プロセッサ40は、メモリ42に記憶されたプログラムを読み出して、読みだしたプログラムを実行する。なお、以降の実施形態において、画像処理プログラム54を、加工領域設定プログラムと呼称してもよく、画像処理プログラム54とネスティングプログラム58とを総称して、加工領域割り当てプログラムと呼称してもよい。
カメラ制御プログラム52は、通信回路44を利用して、カメラ12(12a、12b)に制御信号を送信し、カメラ12(12a、12b)が撮影したデジタル画像を受信するようにプログラムされている。画像処理プログラム54は、通信回路44から数値制御装置8からの制御信号を受信し、当該制御信号に従い、受信したデジタル画像を処理し、処理結果の画像を数値制御装置8に出力するようにプログラムされている。つまり、プロセッサ40は、カメラ12(12a、12b)により撮影された画像を処理する。ネスティングプログラム58は、通信回路44から数値制御装置8からの制御信号を受信し、当該制御信号に対応する加工物データ56を選択し、板金MPの表面形状に目標形状が割り付けられた加工領域データ92を生成し、生成した加工領域データ92を数値制御装置8に出力するようにプログラムされている。なお、数値制御装置8からの制御信号に加工物データ56に相当する情報が含まれているときは、ネスティングプログラム58は、数値制御装置8からの制御信号のみに基づいて、加工領域データを生成するようにプログラムされていてもよい。
上述の説明では、画像処理プログラム54及びネスティングプログラム58は数値制御装置8からの制御信号に基づいて動作する例が記載されているが、コンピュータ4は、当該制御生成に相当する入力、並びに、カメラ制御プログラム52、画像処理プログラム54、及びネスティングプログラム58のコマンドを入力する入力インタフェースをさらに備えてもよい。また、画像処理プログラム54及びネスティングプログラム58は処理結果を数値制御装置8に出力しているが、コンピュータ4は、当該処理結果を表示するためのディスプレイをさらに備えてもよい。
図7は、実施形態に係る数値制御装置8のハードウェアブロック図である。図7に示すように、数値制御装置8は、プロセッサ80と、メモリ82と、通信回路84と、タッチパネル付きディスプレイ86と、を備えている。プロセッサ80と、メモリ82と、通信回路84と、タッチパネル付きディスプレイ86とは、バス88を介して互いに接続されている。通信回路84は、ネットワーク6を介してコンピュータ4と通信するための、通信パケットからデータへの変換機能とデータから通信パケットへの変換機能と通信パケット送受信機能とを有している。
メモリ82は、加工プログラム90と加工領域データ92とを記憶している。加工領域データ92は、上述するように、板金MPの表面形状に目標形状が割り付けられたデータである。加工領域データ92は、通信回路84を介してコンピュータ4から受信される。加工プログラム90は、加工領域データ92に基づいて、コラム24、サドル28、及び、レーザヘッド30を制御するようにプログラムされている。さらに、加工プログラム90は、ユーザのタッチパネルの操作に基づき、コンピュータ4の画像処理プログラム54及びネスティングプログラム58への制御信号を生成し、画像処理プログラム54及びネスティングプログラム58の処理結果をタッチパネル付きディスプレイ86に表示させるようにプログラムされている。
なお、タッチパネル付きディスプレイ86のディスプレイは、ディスプレイの一例であり、タッチパネルは、インタフェースの一例である。なお、タッチパネル付きディスプレイ86は、タッチパネルのないディスプレイと、ディスプレイ周辺に設けられたボタン・スイッチ・レバー・ポインティングデバイス等の入力機器との組み合わせによって代替されてもよい。その場合、当該入力機器は、インタフェースの一例である。
つぎに、本実施形態における板金加工方法について説明する。図8は、実施形態に係る板金加工方法を示すフローチャートである。当該方法では、ステップS1において、レーザ加工領域2M内に第1方向(Y方向)に並んで設けられる複数の突起38を有する板状の板金支持部材35(少なくとも1つの付加板金支持部材36)をレーザ加工機2に取り付ける。ステップS2において、レーザ加工機2の高さ方向(Z方向)から見て、第1方向(Y方向)に対して実質的に平行な向きに光軸OA(OAa、OAb)が向くように、レーザ加工領域2Mを撮影するカメラ12(12a、12b)が配置される。ステップS3において、レーザ加工領域2M内の複数の突起38上に板金MPが配置される。ステップS4において、照明14(付加照明16)によって板金MPが照らされる。以上までのステップS1〜S4までの処理は、ステップS1がステップS3よりも前に行われることを除いては順不同である。
つぎに、ステップS5において、当該方法では、カメラ12(12a、12b)により撮影された画像IMG(IMGa、IMGb)が取得される。より具体的には、レーザ加工機2の高さ方向(Z方向)から見て、レーザ加工機2に取り付けられた板金支持部材35(少なくとも1つの付加板金支持部材36)が有する複数の突起38が並ぶ第1方向(Y方向)に対して実質的に平行な向きに光軸OA(OAa、OAb)が向くように配置されたカメラ12(12a、12b)によって撮影された、複数の突起38上に配置され、照明14(付加照明16)によって照らされた板金MPの画像IMG(IMGa、IMGb)を取得する、画像処理プログラム54の指示を、コンピュータ4が実行する。つまり、プロセッサ40は、レーザ加工機2の高さ方向(Z方向)から見て、レーザ加工機2に取り付けられた板金支持部材35(少なくとも1つの付加板金支持部材36)が有する複数の突起38が並ぶ第1方向(Y方向)に対して実質的に平行な向きに光軸OA(OAa、OAb)が向くように配置されたカメラ12(12a、12b)によって撮影された、複数の突起38上に配置され、照明14(付加照明16)によって照らされた板金MPの画像IMG(IMGa、IMGb)を取得する処理を実行する。図9及び図10は、それぞれ、カメラ12a、12bによるレーザ加工領域2Mを撮影した画像IMG(IMGa、IMGb)の一例を示す。
ステップS6において、当該方法では、画像IMG(IMGa、IMGb)中の明領域が、板金MPの加工可能領域(machining available area) MAA(図14参照)として検出される。より具体的には、画像IMG(IMGa、IMGb)中の明領域を、板金MPの加工可能領域MAAとして検出する、画像処理プログラム54の指示を、コンピュータ4が実行する。つまり、プロセッサ40は、画像IMG(IMGa、IMGb)中の明領域を、板金MPの加工可能領域MAAとして検出する処理を実行する。図11は、ステップS6の詳細な処理の流れを示すフローチャートである。
図11では、ステップS61において、当該方法では、画像IMG(IMGa、IMGb)のレンズ収差補正と台形補正とを行った被補正画像が生成される。より具体的には、画像IMG(IMGa、IMGb)のレンズ収差補正と台形補正とを行った被補正画像を生成する、画像処理プログラム54の指示を、コンピュータ4が実行する。つまり、プロセッサ40は、画像IMG(IMGa、IMGb)のレンズ収差補正と台形補正とを行った被補正画像を生成する処理を実行する。このため、カメラ12(12a、12b)のレンズ歪みパラメータや、高さ方向(Z方向)から見た画像に射影変換するパラメータは、キャリブレーションによって事前に測定され、測定されたパラメータは、カメラパラメータ60としてメモリ42に記憶される。画像処理プログラム54は、周知のレンズ収差補正アルゴリズム及び台形補正アルゴリズム(射影変換アルゴリズム)のプログラムコードを含む。当該プログラムコードは画像処理プログラム54から呼び出されるライブラリであってもよい。プロセッサ40は、画像処理プログラム54が実行された際に、メモリ42からカメラパラメータ60を読み込み、当該レンズ収差補正アルゴリズム及び当該台形補正アルゴリズムを実行する。なお、ステップS61において、カメラ12(12a、12b)のレンズ収差が実質的にない、もしくは、微小である場合、ステップS61において、レンズ収差補正は省略されてもよい。
ステップS62において、当該方法では、被補正画像が複数あるとき、複数の被補正画像が合成され、レーザ加工領域2Mの全体を表示する合成画像CIMGが生成される。図12は、当該合成画像CIMGの一例を示す。なお、カメラ12が広角カメラであって、カメラ12が1台でレーザ加工領域2Mの全体を撮影できるときは、ステップS62は省略されてもよい。ステップS62においてより具体的には、複数の被補正画像を合成し、全体のレーザ加工領域2Mを表示する合成画像を生成する、画像処理プログラム54の指示を、コンピュータ4が実行する。つまり、プロセッサ40は、複数の被補正画像を合成し、レーザ加工領域2Mの全体を表示する合成画像CIMGを生成する処理を実行する。このため、画像処理プログラム54は、周知のイメージスティッチング(image stitching)アルゴリズムのプログラムコードを含む。当該プログラムコードは画像処理プログラム54から呼び出されるライブラリであってもよい。
図12において、合成画像CIMGは、レンズ収差補正及び台形補正がされているため、合成画像CIMG中の縦方向の画素間距離、横方向の画素間距離は、いずれも、レーザ加工領域2Mにおける単位長さに対応する。また、合成画像CIMGの横方向がレーザ加工領域2MのX方向に対応し、合成画像CIMGの縦方向がレーザ加工領域2MのY方向に対応する。
ステップS63において、当該方法では、合成画像CIMG中の一部の領域を選択するか否かが判定される。この判定においては、数値制御装置8のタッチパネル、もしくは、コンピュータ4の入力インタフェースから領域の選択の入力の有無によって判定される。領域選択がある場合(ステップS63でYes)、ステップS64において、当該方法では、当該入力に基づいて、合成画像CIMG中のうちの被選択領域SAが指定される。この指定についても数値制御装置8のタッチパネル、もしくは、コンピュータ4の入力インタフェースによって行われる。この領域選択は、板金支持部材35(少なくとも1つの付加板金支持部材36)を新品に交換した直後など、板金支持部材35(少なくとも1つの付加板金支持部材36)が合成画像CIMG中で明るく表示される可能性が高い場合などにユーザの裁量で行われる。図12は、被選択領域SAを白の点線で囲まれた領域として示している。
ステップS63とS64とにおいてより具体的には、数値制御装置8のタッチパネル、もしくは、コンピュータ4の入力インタフェースにおいて領域選択の入力があるかを判定し、入力がある場合、その入力をもとに被選択領域SAを指定する、画像処理プログラム54の指示を、コンピュータ4が実行する。つまり、プロセッサ40は、数値制御装置8のタッチパネル、もしくは、コンピュータ4の入力インタフェースにおいて領域選択の入力があるかを判定する処理を実行する。このため、数値制御装置8のプロセッサ80は、加工プログラム90の実行において、数値制御装置8のタッチパネルの操作があったときに、通信回路84、ネットワーク6、及び通信回路44を介して、その操作情報を、画像処理プログラム54を実行するプロセッサ40に送信する処理を実行してもよい。
ステップS64の処理が終了すると、当該方法では、ステップS65において、合成画像CIMG中の被選択領域SAを二値化する処理が実行される。より具体的には、合成画像CIMG中の被選択領域SAを二値化する、画像処理プログラム54の指示を、コンピュータ4が実行する。つまり、プロセッサ40は、合成画像CIMG中の被選択領域SAを二値化する処理を実行する。別の言い方をすれば、上述する明領域は、画像IMG(IMGa、IMGb)を二値化することによって検出される。したがって、画像処理プログラム54は、周知の二値化アルゴリズムのプログラムコードを含む。当該プログラムコードは画像処理プログラム54から呼び出されるライブラリであってもよい。なお、ステップS63において領域選択がないとき(ステップS63でNo)、合成画像CIMGの全体において、ステップS65が実行される。
二値化は、画像をグレースケールに変換したときの輝度の閾値に基づいて行われる。図13は、図12の被選択領域SAの輝度のヒストグラムを示す。図13の横軸の値は、輝度を0から255まで正規化した値を示し、図14の縦軸の値は、当該輝度に対応する画素数を示す。本実施形態では、図2に示すように、レーザ加工領域2Mに対してカメラ12(12a、12b)の反対側に板金MPを照らす照明14を配置することによって、画像IMG(IMGa、IMGb)において、板金MPの表面の領域が白飛び(blown-out highlight)となる。なお、板金MPがレーザ加工領域2Mのどの位置に配置されても、板金MPの表面が白飛びとなるように、カメラ12(12a、12b)の絞りや露光時間が予め設定されており、照明14の照度や配置が予め調整されている。このため、板金MPの領域の輝度値が飽和している。一方、カメラの光軸が板金支持部材の長手方向に実質的に平行であることから、画像中の板金支持部材の側面が白飛びとなりにくく、その側面において筋状の暗領域が発生し、白飛びとなる板金の明領域との違いが発生する。ただし、図12に示されるように、画像IMG(IMGa、IMGb)中では、板金支持部材35(少なくとも1つの付加板金支持部材36)の側面も照明14(付加照明16)によって比較的明るく表示されるため、板金支持部材35(少なくとも1つの付加板金支持部材36)を板金MPの表面と誤認識することを抑止するために、閾値は、輝度の最大値付近であることが望ましい。なお、図13に示すように、板金MPの表面と残りの部分の領域が大きく2つに分かれるときは、ヒストグラムの谷を閾値と決めてもよい。
図14では、このように閾値を定めたときの二値画像を示す。図14では、白色で表示されている領域が図12の明領域と認識された部分、黒色で表示されている領域が図12の暗領域として認識された部分である。なお、合成画像CIMGと同様に、二値画像の縦方向の画素間距離、横方向の画素間距離は、いずれも、レーザ加工領域2Mにおける単位長さに対応する。したがって、二値画像中に表示される任意の2点に対応するレーザ加工領域2M中の2点のX方向、Y方向の距離は、それぞれ、その2点間の横方向、縦方向の画素数に、カメラパラメータ60から定まる比例定数を乗ずることによって算出することができる。したがって、図14では、画素数で表される距離と、それに対応するレーザ加工領域2Mの実際の距離とを混在させて表示している。
ここで、暗領域の境界部分でレーザ加工を行った場合、認識誤差による影響や板金MPの歪みによる影響を受けやすい。このため、当該方法では、ステップS66において、被補正画像(合成画像CIMG)の明領域のうち、暗領域との境界からクリアランス量D(d)以内の部分を除去した領域が加工可能領域MAAとして検出される。より具体的には、被補正画像(合成画像CIMG)の明領域のうち、暗領域との境界からクリアランス量D(d)以内の部分を除去した領域を加工可能領域MAAとして検出する、画像処理プログラム54の指示を、コンピュータ4が実行する。つまり、プロセッサ40は、被補正画像(合成画像CIMG)の明領域のうち、暗領域との境界からクリアランス量D(d)以内の部分を除去した領域を加工可能領域として検出する処理を実行する処理を実行する。
このクリアランス量の除去においては、プロセッサ40は、カメラパラメータ60をもとに、明領域と暗領域との境界を形成する二値画像中の複数の画素(以下、境界画素と呼ぶ)の位置から、複数の境界画素のXYZ座標空間の位置(XYZ座標で表される位置)を算出する処理を実行する。プロセッサ40は、複数の境界画素のXYZ座標空間の位置の各々に対してX方向、Y方向のいずれにおいてもクリアランス量D(XYZ座標空間での長さ)だけ離れた離隔点の集合を求め、隣接する離隔点を線でつなぐことによって加工可能領域MAAの輪郭線を求める処理を実行する。隣接する離隔点は、スプライン曲線やベジエ曲線などでなめらかに繋がれてもよく、直線的に繋がれてもよい。なお、上述の代わりに、プロセッサ40は、XYZ座標空間での長さで表されるクリアランス量Dを二値画像の画素数に換算したクリアランス量dを求め、二値画像内で上述する処理を行ってもよい。
ここで、レーザ加工領域2Mにおけるクリアランス量に相当する長さDは、板金支持部材35(少なくとも1つの付加板金支持部材36)の幅Ltよりも大きい。これにより、板金支持部材35(少なくとも1つの付加板金支持部材36)が誤って加工されることが抑止される。さらに、好ましくは、レーザ加工領域2Mにおけるクリアランス量に相当する長さDは、板金支持部材35と少なくとも1つの付加板金支持部材36とのうちの最も近接する2つの部材間の第2方向(X方向)の距離Lgの半分よりも長い。これにより、照明14(付加照明16)によって明るく照らされた、突条34(板金支持部材35、少なくとも1つの付加板金支持部材36)の側面34lf(35lf、36lf)が誤検出されることが抑止される。以上が、ステップS6の詳細な動作である。
図8に戻り、当該板金加工方法では、つぎに、ステップS7において、レーザ加工機2によって板金MPから加工される加工物の形状を規定するデータ(加工物データ56)が取得される。別の言い方をすれば、レーザ加工機2によって板金MPから加工される加工物の形状を規定するデータ(加工物データ56)を取得する、ネスティングプログラム58の指示を、コンピュータ4が実行する。つまり、プロセッサ40は、レーザ加工機2によって板金MPから加工される加工物の形状を規定するデータ(加工物データ56)をメモリ42から取得する処理を実行する。加工物データ56は、複数の加工物の形状を規定するデータであってもよい。より具体的には、ユーザによって加工物が選択され、選択された加工物の目標数量が数値制御装置8のタッチパネル、もしくは、コンピュータ4の入力インタフェースを介して入力される。ユーザによって選択された加工物の形状を規定するデータが加工物データ56として取得され、その目標数量も併せて取得される。なお、選択された加工物を加工可能領域MAA内に最大数割り当てるような場合は、目標数量の入力及び取得は省略されてもよい。
ステップS8において、当該方法では、加工可能領域MAA内に当該形状に対応する領域が割り当てられる。より具体的には、加工可能領域MAA内に当該形状に対応する領域を割り当てる、ネスティングプログラム58の指示を、コンピュータ4が実行する。つまり、プロセッサ40は、加工可能領域MAA内に当該形状に対応する領域を割り当てる処理を実行する。この処理は、一般的にネスティングと呼ばれる。ネスティングアルゴリズムはいかなる公知のネスティングアルゴリズムが用いられてもよいが、自由形状の加工可能領域MAAにおいて、加工物間の必要最小限のマージンを確保しつつも当該形状を回転させてできるだけ廃棄量を少なくしてその目標数量だけ詰め込む探索アルゴリズムを用いているものが望ましい。図15は、加工可能領域MAAに3種類の加工物P1〜P3の領域を割り当てたネスティング処理結果を合成画像CIMGに重畳させた画像の一例を示す。
最後に、ステップS9において、当該方法では、当該ネスティング処理結果に基づいて板金MPが加工される。より具体的には、ネスティング処理結果が加工領域データ92としてコンピュータ4から数値制御装置8にネットワーク6を介して送信され、数値制御装置8のタッチパネル付きディスプレイ86に図15のような画像が表示される。ユーザがその画像を確認した後、タッチパネルによってレーザ加工の開始が入力されると、レーザ加工機2が加工領域データ92に従って板金MPを加工する。
<レーザ加工機2の変形例>
基本的なレーザ加工機2の説明は以上である。なお、レーザ加工機2は、上述の実施形態に挙げたものに限られない。図16に示すように、レーザ加工機2aは、外装パネル10、カメラ12(12a、12b)、及び、照明14(付加照明16)を備えたものであってもよい。また、レーザ加工機2aの数値制御装置8aは、コンピュータ4の機能を全て含んだものであってもよい。このような数値制御装置8aのブロック図を図17に示す。本変形例では、カメラ12(12a、12b)は、撮影した画像を、直接数値制御装置8aに送信するとよい。また、本変形例では、図8及び図11のフローチャートにおけるプロセッサ40の処理を、プロセッサ80が実行すればよい。
また、板金加工システム1及びレーザ加工機2aにおいて、ネスティングプログラム58は省略されてもよい。あるいは、ネスティングプログラム58はユーザが手動で加工可能領域MAA内に加工物の形状に対応する領域を割り当てるプログラムに代替されてもよい。また、板金加工システム1(数値制御装置8a、ネスティングプログラム58)は、加工可能領域MAAのうち、加工物を割り当てる領域をユーザが選択可能としてもよい。この場合、板金加工システム1(数値制御装置8a)は、二値画像においてステップS63のような領域選択を再度実行可能とすればよい。
図11のフローチャートにおいて、ステップS63、S64は省略されてもよい。この場合、ステップS63でNoの場合の処理がステップS65において実行されればよい。図8においてステップS7〜S9は省略されてもよい。
上述のカメラ制御プログラム52、画像処理プログラム54、ネスティングプログラム58の一部または全ての機能が専用の画像処理プロセッサや集積回路によって実現されてもよい。例えば、レンズ収差補正アルゴリズム、台形補正アルゴリズム、イメージスティッチングアルゴリズム、二値化アルゴリズムが専用の画像処理プロセッサに実装されてもよく、ネスティングアルゴリズムが集積回路に実装されてもよい。
上述のカメラ制御プログラム52、画像処理プログラム54、ネスティングプログラム58は、コンピュータ4に内蔵されたメモリ42にとどまらず、フロッピーディスク、光ディスク、CDROMおよび磁気ディスク等のディスク、SDカード、USBメモリ、外付けハードディスクなどコンピュータ4(数値制御装置8a)から取り外し可能で、コンピュータ4(数値制御装置8a)に読み取り可能な記憶媒体に記録されたものであってもよい。
<実施形態の作用及び効果>
本実施形態に係る板金加工システム1及びレーザ加工機2aは、板金支持部材35(少なくとも1つの付加板金支持部材36)が画像中に小さく表示されることになり、板金支持部材35(少なくとも1つの付加板金支持部材36)が明領域として検出される可能性が低減される。したがって、板金支持部材35(少なくとも1つの付加板金支持部材36)が撮影されたとしても、加工される板金MPの形状や寸法を撮影画像から認識することができる。
本願においては、「備える」およびその派生語は、構成要素の存在を説明する非制限用語であり、記載されていない他の構成要素の存在を排除しない。これは、「有する」、「含む」およびそれらの派生語にも適用される。
「〜部材」、「〜部」、「〜要素」、「〜体」、および「〜構造」という文言は、単一の部分や複数の部分といった複数の意味を有し得る。
「第1」や「第2」などの序数は、単に構成を識別するための用語であって、他の意味(例えば特定の順序など)は有していない。例えば、「第1要素」があるからといって「第2要素」が存在することを暗に意味するわけではなく、また「第2要素」があるからといって「第1要素」が存在することを暗に意味するわけではない。
程度を表す「実質的に」、「約」、および「およそ」などの文言は、実施形態に特段の説明がない限りにおいて、最終結果が大きく変わらないような合理的なずれ量を意味し得る。本願に記載される全ての数値は、「実質的に」、「約」、および「およそ」などの文言を含むように解釈され得る。
本願において「A及びBの少なくとも一方」という文言は、Aだけ、Bだけ、及びAとBの両方を含むように解釈されるべきである。
上記の開示内容から考えて、本発明の種々の変更や修正が可能であることは明らかである。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、本願の具体的な開示内容とは別の方法で本発明が実施されてもよい。

Claims (15)

  1. レーザ加工領域内の板金を加工するためのレーザ加工機と、
    前記レーザ加工領域を撮影するカメラと、
    前記板金を照らす照明と、
    前記カメラにより撮影された画像を処理するプロセッサと、
    備え、
    前記レーザ加工機は、
    前記レーザ加工領域内に第1方向に並んで設けられる複数の突起を有する板状の板金支持部材を備え、
    前記板金は前記複数の突起上に配置され、
    前記レーザ加工機の高さ方向から見て、前記カメラの光軸が前記第1方向に対して実質的に平行な向きを向くように、前記カメラは配置され、
    前記プロセッサは、前記画像中の明領域を、前記板金の加工可能領域として検出する処理を実行する
    板金加工システム。
  2. 前記画像において、前記板金の表面の領域は、白飛びとなる、
    請求項1に記載の板金加工システム。
  3. 前記明領域は前記画像を二値化することによって検出される
    請求項1または2に記載の板金加工システム。
  4. 前記第1方向及び前記高さ方向に対して垂直な第2方向の前記板金支持部材の幅は、前記板金支持部材の前記第1方向の長さ及び前記板金支持部材の前記高さ方向の長さに比べて短い
    請求項1から3のいずれかに記載の板金加工システム。
  5. 前記レーザ加工機は、前記板金支持部材と実質的に同一の形状を有する、少なくとも1つの付加板金支持部材をさらに備え、
    前記板金支持部材及び前記少なくとも1つの付加板金支持部材は、前記第2方向に並んで配置される
    請求項4に記載の板金加工システム。
  6. 前記板金支持部材と前記少なくとも1つの付加板金支持部材とのうちの最も近接する2つの部材間の前記第2方向の距離は、前記幅の20倍より長い
    請求項5に記載の板金加工システム。
  7. 前記レーザ加工機と、前記カメラと、前記照明とを覆う外装パネルをさらに備える
    請求項1から6のいずれかに記載の板金加工システム。
  8. 前記カメラが前記高さ方向から見て前記レーザ加工領域と重畳しない位置に配置され、前記光軸が前記レーザ加工領域の前記第1方向の中央部分に向けられる
    請求項7に記載の板金加工システム。
  9. 前記高さ方向から見て前記レーザ加工領域に対して前記カメラの反対側に前記照明が配置される
    請求項8に記載の板金加工システム。
  10. 前記プロセッサは、
    前記画像の台形補正を行った被補正画像を生成し、
    前記被補正画像の前記明領域のうち、暗領域との境界からクリアランス量以内の部分を除去した領域を前記加工可能領域として検出する
    処理を実行する
    請求項1から9のいずれかに記載の板金加工システム。
  11. 前記レーザ加工領域における前記クリアランス量に相当する長さは、前記第1方向及び前記高さ方向に対して垂直な第2方向の前記板金支持部材の幅よりも大きい
    請求項10に記載の板金加工システム。
  12. 前記レーザ加工機によって前記板金から加工される加工物の形状を規定するデータを記憶するメモリをさらに備え、
    前記プロセッサは、前記加工可能領域内に前記形状に対応する領域を割り当てる処理を実行する
    請求項1から11に記載の板金加工システム。
  13. レーザ加工領域内の板金を加工するためのレーザヘッドと、
    前記レーザ加工領域内に第1方向に並んで設けられる複数の突起を有する板状の板金支持部材と、
    前記レーザ加工領域を撮影するカメラと、
    前記板金を照らす照明と、
    前記カメラにより撮影された画像を処理するプロセッサと、
    備え、
    前記板金は前記複数の突起上に配置され、
    前記レーザ加工機の高さ方向から見て、前記カメラの光軸が前記第1方向に対して実質的に平行な向きを向くように、前記カメラは配置され、
    前記プロセッサは、前記画像中の明領域を、前記板金の加工可能領域として検出する処理を実行する
    レーザ加工機。
  14. レーザ加工領域内に第1方向に並んで設けられる複数の突起を有する板状の板金支持部材をレーザ加工機に取り付け、
    前記レーザ加工機の高さ方向から見て、前記第1方向に対して実質的に平行な向きに光軸が向くように、前記レーザ加工領域を撮影するカメラを配置し、
    前記レーザ加工領域内の前記複数の突起上に板金を配置し、
    照明によって前記板金を照らし、
    前記カメラにより撮影された画像を取得し、
    前記画像中の明領域を、前記板金の加工可能領域として検出する
    板金加工方法。
  15. レーザ加工機の高さ方向から見て、前記レーザ加工機に取り付けられた板金支持部材が有する複数の突起が並ぶ第1方向に対して実質的に平行な向きに光軸が向くように配置されたカメラによって撮影された、前記複数の突起上に配置され、照明によって照らされた板金の画像を取得し、
    前記画像中の明領域を、前記板金の加工可能領域として検出する
    処理をコンピュータに実行させる、レーザ加工による加工領域設定プログラム。
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