JP6711699B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
複写機等の画像形成装置に用いられる画像記録方式として、電子写真方式が知られている。電子写真方式の画像形成装置は、原稿読取装置やコンピュータ等の外部装置から入力された画像データに基づいて光ビームを感光体に出射することによって感光体上に潜像を形成して、形成された潜像を色材(トナー)により現像する。カラー画像形成装置は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を現像する複数の感光体と、それぞれの感光体に対して個別に設けられた、光ビームを出射する複数の光源と、を備える画像形成装置が知られている。図7(a)は、カラー画像形成装置の制御ブロックを示す図である。
画像形成装置では、レーザスキャナに応じた補正を行っている。このような補正の一例として、主走査方向を複数のエリアに分割して個々のエリア毎に施す倍率の補正である部分倍率補正がある(例えば、特許文献1、2参照)。近年では、高画質化の要求から、主走査方向をより細かく分割(例えば32分割)するようになってきている。また、画像形成装置のスループットを向上させるために、複数の光ビームを備えることが多く、PWM出力部5216から光走査装置5104への出力はこの光ビームの数だけ行われ、必要な信号線の分だけコストがかかる。そこで、図7(b)に示すように、画像処理部を第1の画像処理部6200と第2の画像処理部6250とに分けて構成し、信号線の数を削減している。
図8(a)に示すタンデム方式の画像形成装置では、カラー画像を形成する際に、感光ドラム7001〜7004に形成された各色のトナー画像を、転写ベルト7009上でぴったりと重ね合わせる必要がある。そこで、タンデム方式のカラー画像形成装置では、図8(b)に示すように、各色の潜像は、基準タイミング信号8000に基づいてそれぞれ時間Td1、Td2、Td3だけ時間をずらして形成されている。
近年の画像形成装置では、連続プリント中に、印刷物の間に仕切り紙を挿入することもできる。印刷物と仕切り紙のサイズが異なる場合、CPUから制御データを新たに通知し直して、切り替わった後の記録媒体のサイズに合わせた画像形成を行う必要がある。制御データの通知は、第1の画像処理部6200から第2の画像処理部6250への画像データの送信が行われていない期間で行われる。制御データは、図7(b)で示すように、通信部6105と通信部6252に接続された共通の信号線600を介して通信(送信)される。
特開2005−096351号公報 特開2013−240994号公報
しかし、図9(b)に示すように、連続プリント中の記録媒体の間に1枚の異なるサイズの仕切り紙を挿入する場合、次のような課題が生じる。例えば、Mの制御データの送信開始タイミングとなっても(9502c)、Yの制御データの送信が行われている最中である(9501c)。このため、Mの制御データの送信は、通信期間βでは行われず、通信期間αの後に遅れて開始される。一方、M色の画像データの送信は、基準タイミング信号に基づき開始されるため、Mの制御データの送信の終了前にMの画像データの送信が開始されてしまう(9502a)。これにより、Mの画像を正しく形成することができなくなり、画像不良が発生するおそれがある。C、K色についても同様である。
このような状況を回避するために、シリアル通信の通信速度を速くする方法や、前の画像後端と後の画像先端までの間隔を広げる方法が考えられる。また、スループットを一定としたまま感光ドラムの回転速度vを速くする方法や、K色の制御データの終了後にY色の制御データの通信を行う方法等が考えられる。しかし、これらは、コストアップやスループットの低下につながる。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、連続プリント中の制御データの送信タイミングが重なることに起因する画像不良の発生を防止することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)回転駆動される第1の感光体と、前記第1の感光体を露光する第1の露光手段と、第1の駆動データに基づいて前記第1の露光手段を駆動する第1の駆動手段と、前記第1の露光手段によって露光されることによって前記第1の感光体上に形成された第1の静電潜像を第1の色のトナーを用いて現像する第1の現像手段と、を備える第1のトナー像形成手段と、回転駆動される第2の感光体と、前記第2の感光体を露光する第2の露光手段と、第2の駆動データに基づいて前記第2の露光手段を駆動する第2の駆動手段と、前記第2の露光手段によって露光されることによって前記第1の感光体上に形成された第2の静電潜像を第2の色のトナーを用いて現像する第2の現像手段と、を備える第2のトナー像形成手段と、回転駆動される無端状の転写体であって、前記第1の感光体上のトナー像と前記第2の感光体上の前記トナー像を前記転写体を介して記録媒体に転写する転写手段と、前記転写体の回転方向において、前記第1の感光体から前記転写体へのトナー像の転写位置が前記第2の感光体から前記転写体へのトナー像の転写位置よりも上流側に位置し、前記転写位置間の距離に応じた遅延量に基づいて1枚の記録媒体に対する前記第1の静電潜像の形成開始タイミングに対して前記第2の静電潜像の形成開始タイミングを遅延させる画像形成装置であって、入力画像データから前記第1の色に対する第1の画像データと前記第2の色に対する第2の画像データを生成するデータ生成回路と、設定が完了した倍率補正データに基づいて、前記第1の画像データに対して倍率補正処理を実行した前記第1の駆動データを生成し、前記第2の画像データに対して倍率補正処理を実行した前記第2の駆動データを生成するデータ処理回路と、記録媒体のサイズに応じて倍率補正データの設定を切り換えるコントローラであって、前記第1の画像データに対する倍率補正データと前記第2の画像データに対する倍率補正データを前記転写位置間の距離に応じた遅延量に基づく異なるタイミングで共通の信号線を介して前記データ処理回路に出力することによって、前記データ処理回路に設定された前記倍率補正データを切り換えるコントローラと、を備え、前記コントローラは、n+1枚目の記録媒体に対する前記第1の静電潜像を形成するための前記第1の画像データに対する倍率補正データの出力タイミングと、記録媒体の搬送方向において前記n+1枚目の記録媒体よりもサイズが小さいn枚目の記録媒体に対する静電潜像を形成するための前記第2の画像データに対する倍率補正データの出力タイミングが重複する場合、前記n枚目の記録媒体に対する前記第2の静電潜像を形成するための前記第2の画像データに対する倍率補正データを前記n+1枚目の記録媒体に対する前記第1の静電潜像を形成するための前記第1の画像データに対する倍率補正データよりも先に出力し、前記データ処理回路による前記n枚目の記録媒体に対する倍率補正データに基づく倍率補正処理が完了した後に前記n+1枚目の記録媒体に対する倍率補正データを出力することを特徴とする画像形成装置。
(2)回転駆動される第1の感光体と、前記第1の感光体を露光する第1の露光手段と、第1の駆動データに基づいて前記第1の露光手段を駆動する第1の駆動手段と、前記第1の露光手段によって露光されることによって前記第1の感光体上に形成された第1の静電潜像を第1の色のトナーを用いて現像する第1の現像手段と、を備える第1のトナー像形成手段と、回転駆動される第2の感光体と、前記第2の感光体を露光する第2の露光手段と、第2の駆動データに基づいて前記第2の露光手段を駆動する第2の駆動手段と、前記第2の露光手段によって露光されることによって前記第1の感光体上に形成された第2の静電潜像を第2の色のトナーを用いて現像する第2の現像手段と、を備える第2のトナー像形成手段と、回転駆動される無端状の転写体であって、前記第1の感光体上のトナー像と前記第2の感光体上の前記トナー像を前記転写体を介して記録媒体に転写する転写手段と、前記転写体の回転方向において、前記第1の感光体から前記転写体へのトナー像の転写位置が前記第2の感光体から前記転写体へのトナー像の転写位置よりも上流側に位置し、前記転写位置間の距離に応じた遅延量に基づいて1枚の記録媒体に対する前記第1の静電潜像の形成開始タイミングに対して前記第2の静電潜像の形成開始タイミングを遅延させる画像形成装置であって、入力画像データから前記第1の色に対する第1の画像データと前記第2の色に対する第2の画像データを生成するデータ生成回路と、設定が完了した位置補正データに基づいて、前記第1の画像データに対して記録媒体に対するトナー像の位置を補正するための位置補正処理を実行した前記第1の駆動データを生成し、前記第2の画像データに対して記録媒体に対するトナー像の位置を補正するための位置補正処理を実行した前記第2の駆動データを生成するデータ処理回路と、記録媒体のサイズに応じて位置補正データの設定を切り換えるコントローラであって、前記第1の画像データに対する位置補正データと前記第2の画像データに対する位置補正データを前記転写位置間の距離に応じた遅延量に基づく異なるタイミングで共通の信号線を介して前記データ処理回路に出力することによって、前記データ処理回路に設定された前記位置補正データを切り換えるコントローラと、を備え、前記コントローラは、n+1枚目の記録媒体に対する前記第1の静電潜像を形成するための前記第1の画像データに対する位置補正データの出力タイミングと、記録媒体の搬送方向において前記n+1枚目の記録媒体よりもサイズが小さいn枚目の記録媒体に対する静電潜像を形成するための前記第2の画像データに対する位置補正データの出力タイミングが重複する場合、前記n枚目の記録媒体に対する前記第2の静電潜像を形成するための前記第2の画像データに対する位置補正データを前記n+1枚目の記録媒体に対する前記第1の静電潜像を形成するための前記第1の画像データに対する位置補正データよりも先に出力し、前記データ処理回路による前記n枚目の記録媒体に対する位置補正データに基づく位置補正処理が完了した後に前記n+1枚目の記録媒体に対する位置補正データを出力することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、連続プリント中の制御データの送信タイミングが重なることに起因する画像不良の発生を防止することができる。
実施例の画像形成装置の全体構成を示す図、光走査装置の要部を示す図 実施例の画像形成装置のブロック図 実施例の画像データの送信期間を示す図 実施例の制御データを示す図 実施例の制御データの送信タイミングの制御処理を示すフローチャート 実施例の制御データの送信タイミングが重なるか否かを判断するフローチャート 従来例の画像形成装置のブロック図 従来例の感光ドラムの配置を示す図、画像データの送信開始タイミングを示す図 従来例の各色の制御データを送信する期間を示す図、各色の画像データと制御データの送信タイミングを示す図 従来例の変換テーブルを示す図
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。なお、レーザ光が走査される方向であって感光ドラムの回転軸方向を第2の方向である主走査方向、主走査方向に略直交する方向であって感光ドラムの回転方向を第1の方向である副走査方向とする。
[画像形成装置の構成]
上述した従来の画像形成装置における画像データ及び制御データの送信タイミングについて詳しく説明する。図7(a)は、電子写真方式の画像形成装置に入力された画像データに基づいて光ビームを制御する制御ブロックの一例を示す図である。画像形成装置は、画像形成装置全体の動作を制御するCPU5100と、入力された画像データに対し各種の画像処理を施す画像処理部5200と、光走査装置5104とで構成される。例えば、画像処理部5200は1チップのICである。画像形成装置内部における基板の配置場所と光ビーム等が配置された光走査装置5104(レーザスキャナ)の配置場所との違いから、CPU5100と画像処理部5200に対して、光走査装置5104は離れた位置に配置される。画像形成を行う際には、CPU5100は画像処理部5200に対する制御データを不図示のレジスタに格納し、画像処理部5200はこのレジスタに格納された情報に基づいて動作する。制御データには、画像のサイズに関するデータの他に、後述するレーザスキャナの補正データや画像データを送信するための時間データ等が含まれる。
図7(a)中の左から右方向へ向かう矢印は、原稿読取装置やコンピュータ等の外部装置から入力された画像データに施す処理を示している。外部装置から入力された画像データは、赤(Red(R))、緑(Green(G))、青(Blue(B))の色毎に構成されており、画像入力部5210に入力される。画像処理部5200は、外部装置から入力されたR、G、Bの色毎の画像データを、色変換部5211により画像形成装置のトナーの色に対応する画像データに変換する。ここで、画像形成装置のトナーの色は、例えば、イエロー(Yellow(Y))、マゼンタ(Magenta(M))、シアン(Cyan(C))、ブラック(Black(K))である。色変換部5211は、R,G,Bの色毎の画像データを、Y,M,C,Kの色毎の画像データに変換する。Y,M,C,Kの色毎の画像データは、8ビットのビットデータで示された濃度データである。画像処理部5200は、Y,M,C,Kの色毎の画像データに濃度補正処理を実行する。即ち、画像処理部5200の第1のデータ処理部5212はY,M,C,Kの色毎の画像データにガンマ補正等の画像データ処理を実行する。中間調生成部5213は、第1のデータ処理部5212によりガンマ補正が行われた画像データに対してスクリーン処理や誤差拡散処理を行うことによって中間調(ハーフトーン)データを生成する。中間調生成部5213は生成した中間調データを記憶部5214に記憶する。中間調データは、4ビットの画像データである。
更に、画像処理部5200は、記憶部5214に記憶された画像データ(中間調データ)に第2のデータ処理部5215によりレーザスキャナに応じた補正を施す。図10は、中間調データをPWM信号を生成するための駆動データに変換するための変換テーブルを示す図である。変換テーブルはROM5101に格納されている。図10に示す変換テーブルの縦軸は、4ビットの画像データであり、1画素に対応する。図10に示す変換テーブルの横軸は、4ビットの濃度値それぞれに個別に対応させた16ビットの駆動データである。例えば、記憶部5214から第2のデータ処理部5215に入力される画像データが「0110」のビットパターンの場合、次のようになる。この場合、第2のデータ処理部5215は画像データ「0110」を変換テーブルを用いて「0000000000111111」のビットパターンである駆動データに変換する。
第2のデータ処理部5215は、変換テーブルを用いて変換したビットパターンに対してビットデータを挿入あるいはビットパターンからビットデータを削除する倍率補正を行う(倍率補正処理)。第2のデータ処理部5215は、CPU300から送信された倍率補正データを内部レジスタに設定し、設定された倍率補正データに基づいて倍率補正処理を実行する。内部レジスタへの倍率補正データの設定が完了していない限り第2のデータ処理部5215による倍率補正処理の精度は保障されない。ビットパターンにビットデータを挿入することによって主走査方向の画像幅を増大させることができる。ビットパターンからビットデータを削除することによって主走査方向の画像幅を減少させることができる。
また、第2のデータ処理部5215は、レーザ光の走査方向における上流側の余白部に対するビットターンに対してビットデータを挿入あるいは余白部に対するビットターンからビットデータを削除する。これにより、第2のデータ処理部5215は、主走査方向のおける記録媒体に対する画像の位置を補正することができる(位置補正処理)。第2のデータ処理部5215は、CPU300から送信された位置補正データを内部レジスタに設定し、設定された位置補正データに基づいて位置補正処理を実行する。内部レジスタへの位置補正データの設定が完了していない限り第2のデータ処理部5215による位置補正処理の精度は保障されない。
第2のデータ処理部5215は、倍率補正処理および位置補正処理を実行したあとのビットパターンをPWM出力部357に送信する。PWM出力部357は、不図示のクロック信号に応じてビットパターンに含まれるビットデータを1ビットずつシリアルに当該ビットパターンが対応する色のレーザドライバ(以下、LDという)5301Y、5301M、5301C、5301Kに出力する。PWM出力部357がビットデータをシリアルに出力した信号がPWM信号である。PWM出力部357が「1」を出力することによって光源からレーザ光が出射される。PWM信号生成部503が「0」を出力すると光源からはレーザ光が出射されない。BD5207Y、5207M、5207C、5207Kについては、実施例(BD207Y、207M、207C、207K)において後述する。また、CPU5100、ROM5101、RAM5102、I/O5103についても、実施例(CPU300、ROM301、RAM302、I/O303)において後述する。
ここで、レーザスキャナに応じた補正の一例として、主走査方向を複数のエリアに分割して個々のエリア毎に施す倍率の補正である部分倍率補正がある。部分倍率補正は、例えば、f−θ特性を有するレンズを備えていないレーザスキャナにおいて生じる主走査方向の端部と中央部の走査速度の違いに起因して生じる倍率差を補正するために行われている。また、f−θ特性を有するレンズを備えるレーザスキャナにおいてもレンズの製造上のばらつきや、環境変動(温度変化)によるレンズ特性の変動によっても倍率差は生じる。このため、f−θレンズを有する光走査装置においても、部分倍率補正を行う必要がある。近年では高画質化の要求から、主走査方向をより細かく分割(例えば32分割)するようになってきている。
画像形成装置の画像形成速度(例えば、1分間の出力可能枚数)を向上させるために、近年では感光ドラムを複数の光ビーム(2〜8つ前後)によって走査する画像形成装置が増えてきている。PWM出力部5216から光走査装置5104への出力はこの光ビームの数だけ行われる。なお、図7(a)では、4つの光ビームを備える場合を示している。
この場合、画像形成装置内部のスペースの都合で、画像処理部5200が配置された基板と光走査装置5104とが離れて配置される装置においては、次のような課題が生じる。すなわち、PWM出力部5216とLD5301Y、5301M、5301C、5301Kの間の信号線の分(例えば、16本)だけコストがかかる。また、このような画像形成装置では構成が複雑になるため、画像形成装置の生産時における組立てや、画像形成装置の設置先でのメンテナンスも行いづらいという側面がある。PWM出力部5216とLD5301Y、5301M、5301C、5301Kの間が、LVDS(Low voltage differential signaling)により接続されている場合は、更に信号線の数が2倍になる。
そこで、このような画像形成装置では、図7(b)に一例として示したような構成を採用することがある。図7(b)では、画像処理部が画像処理部6200と画像処理部6250に分かれており、1チップのICである第1の画像処理部6200と同じく1チップのICである第2の画像処理部6250とが互いに異なる基板に実装されている。第2の画像処理部6250が実装された基板は光走査装置6104により近づけて配置されている。光走査装置6104の近傍に配置された第2の画像処理部6250は、光走査装置6104に応じた補正を行う第2のデータ処理部6255とPWM出力部6256とを備えている。CPU6100からの制御データの受信は、シリアル通信インタフェース(以下、IF)である通信部6105、通信部6252を介して行われる。通信部6252と第2のデータ処理部6255、PWM出力部6256へのデータの送信は、バス6251を介して行われる。なお、その他の図7(b)の各部の構成は、図7(a)の5000番台の符号に対して6000番台である点が異なるのみであり、説明を省略する。
図7(b)に示すように第1の画像処理部6200と第2の画像処理部6250を異なる基板に実装することは以下のような効果を奏する。第1の画像処理部6200は、汎用性の高いICであり、画像形成速度/画質など仕様が異なる画像形成装置に対して汎用され得る処理を実行する。一方、第2の画像処理部6250は、レーザスキャナの性能を補完するためのICであり、仕様の異なるレーザスキャナそれぞれに対して設計・生産されることが望ましい。
図7(a)に示すように、画像処理部5200のように1つのICを様々な画像処理を実行するように設計すると、仕様の異なるレーザスキャナそれぞれに対して個別にICを設計・生産しなければならず、各製品のコストアップを招く。それに対して、第1の画像処理部6200を仕様の異なる複数の画像形成装置に対する汎用ICとして採用すべく設計・生産し、第2の画像処理部6250をレーザスキャナの仕様に応じたICとして設計・生産する。これにより、画像処理を実行するICの設計・生産の全体的なコストを削減することができる。
図8(a)は、タンデム方式のカラー画像形成装置の感光ドラム7001〜7004の配置の一例を示す図である。例えば、感光ドラム7001はイエロー用、感光ドラム7002はマゼンタ用、感光ドラム7003はシアン用、感光ドラム7004はブラック用を示す。感光ドラム7001〜7004に示す矢印は感光ドラム7001〜7004の回転方向(反時計回り方向)を、vは回転速度を示している。また、7005〜7008はそれぞれの感光ドラム7001〜7004に潜像を形成するための光ビームの照射位置を示している。感光ドラム7001〜7004上に形成された潜像が現像器(不図示)によって現像されトナー画像が形成されると、形成されたトナー画像が転写されるための無端状の回転ベルトである転写ベルト7009に転写される。図8(a)には転写ベルト7009の一部分が示されている。
タンデム方式の画像形成装置でカラー画像を形成する際には、感光ドラム7001〜7004に形成された各色のトナー画像を、転写ベルト7009上でぴったりと重ね合わせる必要がある。それぞれの感光ドラム7001〜7004は離れて配置されている。ここで、各感光ドラム間の距離をそれぞれ距離ldとする。このため、各色の潜像を同じタイミングで感光ドラム上に形成すると、距離ldの分だけずれた転写ベルト7009上の位置に転写されることになる。そこで、タンデム方式のカラー画像形成装置では、図8(b)に示すように、各色の潜像は時間をずらして形成されている。図8(b)中8000は基準となるタイミング信号(基準タイミング信号ともいう)を示しており、基準タイミング信号と同じタイミングで感光ドラム7001に対応する潜像8001が形成される。感光ドラム7002に対応する潜像8002は、基準タイミング信号8000に対して時間Td1だけずらして形成される。感光ドラム7003に対応する潜像8003は、基準タイミング信号8000に対して時間Td2だけずらして形成される。感光ドラム7004に対応する潜像8004は、基準タイミング信号8000に対して時間Td3だけずらして形成される。ここで、時間Td1、Td2、Td3はそれぞれ以下のように算出される。
Td1=ld/v
Td2=ld/v×2
Td3=ld/v×3…式(1)
図7(a)(又は図7(b))の制御ブロック図で見ると、CPU5100(6100)により時間Td1、Td2、Td3が算出された後に制御データとして画像処理部5200(6200)内のレジスタ(不図示)に格納される。
画像入力部5210(6210)から入力され、幾つかの画像処理が施されたYMCK各色の画像データは、記憶部5214(6214)にいったん格納されている。感光ドラム7001〜7004上に画像を形成する段階で、CPU5100(6100)から画像処理部5200(6200)に対して基準タイミング信号の形成が指示される。なお、基準タイミング信号は、1枚の書き出しタイミングをとるための信号である。画像処理部5200(6200)は、各色の画像データを上述したレジスタに格納された時間Td1、Td2、Td3に従って、順次、第2のデータ処理部5215(6255)、PWM出力部5216(6256)に送信する。なお、図7(b)の構成の場合には、各色の画像データは、それぞれ信号線601Y〜601Kを介して、第1の画像処理部6200から第2のデータ処理部6255に送信される。最終的に画像データは、LD5301(6301)によりレーザ光の明滅となって感光ドラム7001〜7004表面に照射され、潜像が形成される。このように、画像処理部5200(6200)は、各々の感光ドラム7001〜7004に対応する画像データを、次のようにして送信する。すなわち、画像処理部5200(6200)は、基準タイミング信号を基準として、転写ベルト7009の移動方向における最も上流側に配置された感光ドラム7001から他の感光ドラム7002、7003、7004までの距離に応じた時間に基づき送信する。このように、画像形成装置では、転写位置間の距離(ld)に応じた遅延量に基づいて1枚の記録媒体に対する感光ドラム7001上の静電潜像の形成開始タイミングに対して、例えば感光ドラム7002上の静電潜像の形成開始タイミングを遅延させる。
ところで、近年の一般的な画像形成装置では、連続してプリントを行うことができるだけでなく、印刷物の間、例えば、複数枚の記録媒体からなる章と章の境目や複数枚の印刷を行う場合の記録媒体の境目等に、仕切り紙を挿入することもできる。画像形成装置は、用紙の搬送方向の長さが所定の長さである用紙の連続プリント中に、所定の長さの用紙とは異なる長さの用紙に画像形成を行うことが可能である。特に、印刷物と仕切り紙のサイズが異なる場合、すなわち連続プリント中に印刷する記録媒体のサイズが切り替わるような場合には、次のような制御を行う必要がある。CPU(5100、6100)は、画像処理部(5200、6200、6250)に対して制御データを新たに設定し直す必要がある。そして、切り替わった後の記録媒体に合わせた画像形成を行えるようにする必要がある。用紙のサイズが切り替わった後の記録媒体のための制御データの送信は、図9(a)の9001b〜9004bに示したように、画像データの送信が行われていない期間で行うこととなる。なお、図中、横長の六角形状は、画像データが送信されている期間(以下、送信期間という)を示しており、以降、同様に描画する。ここで、9000は基準タイミング信号、9001aはYの潜像を形成するための画像データが送信される期間、9002aはMの潜像を形成するための画像データが送信される期間である。また、9003aはCの潜像を形成するための画像データが送信される期間、9004aはKの潜像を形成するための画像データが送信される期間を示す。
図7(b)に示したように、信号線のコスト上昇やメンテナンス性の低下を抑えるために、CPU6100からシリアル通信である信号線600を介して第2の画像処理部6250に制御データを通知するような構成の画像形成装置がある。このような構成の画像形成装置において、制御データの通知を開始してから終了するまでの時間は、通信のボーレートと通信データ数によって決まる。画像形成装置では、画像形成装置の高画質化のために制御データ、すなわち通信データ数を増加させる一方で、低いボーレートを設けることでノイズ対策のためのコストを低減してコストダウンも同時に実現するような構成としている。特に、このような構成の画像形成装置の場合には、信号線601Y〜601Kを介した画像データの送信がなされていない期間9001b〜9004bに対して、制御データの通知に要する時間は所定の割合を占めるようになる。
ここで、上述のような連続プリント中の記録媒体の間に仕切り紙として1枚だけサイズの異なる用紙を挿入するような場合には、仕切り紙の前後で形成される潜像の大きさが変わる。このことから、第1の画像処理部6200から第2の画像処理部6250への仕切り紙に対する画像データの送信を行う前後に、信号線600を介してCPU6100から第2の画像処理部6250に対して制御データの送信を続けて行う必要が生じる。図9(b)は、連続プリント中の記録媒体の間に1枚の異なるサイズの仕切り紙を挿入する場合の様子を示す図である。ここでは、n−1枚目の記録媒体とn+1枚目の記録媒体との間のn枚目に記録媒体が挿入されるように画像形成装置の設定をユーザが実行したい場合について示している。図9(b)は、この場合における第1の画像処理部6200から第2の画像処理部6250に対する画像データおよびCPU6100から第2の画像処理部6250への制御データの送信のタイミングを示した図である。9500は基準タイミング信号、9501a〜9504aは信号線601Y〜601Kを介して行われる各色の画像データの送信期間を示す。9501b〜9504bはシリアル通信である信号線600を介して行われる制御データの通信を開始するトリガとなる信号(以下、通信開始トリガ)を示す。9501c〜9504cは第1の画像処理部6200から第2の画像処理部6250への共通の信号線600を介して行われる制御データの実際の通信期間を示す。詳細に説明すると、9501aは信号線601Yを介して送信されるデータである。9502aは信号線601Mを介して送信されるデータである。9503aは信号線601Cを介して送信されるデータである。9504aは信号線601Kを介して送信されるデータである。9501c、9502c、9503c、9504cは、共通の信号線600を介して送信されるデータである。なお、説明を判りやすくするために、図9(b)中では、9501c、9502c、9503c、9504cを分離して描画している。また、9500、9501b、9502b、9503b、9504bは、CPU6100内部で生成されるトリガ信号である。これらは、同一の信号であってもよいし、図9(b)のように分離して生成される信号であってもよい。
図9(b)において、先頭色であるYに関して説明する。n−1枚目の記録媒体に対する画像データが、通信線601Yを介して送信(9501a_n−1)される。n−1枚目の記録媒体に対する画像データの送信が終了した後、すぐにn枚目の記録媒体に対する制御データの通信開始トリガ(9501b_n)が生成される。そして、通信線600を介して送信されるn枚目の制御データの通信期間(9501c_n)は、n枚目の画像データの通信線601Yを介した送信(9501a_n)が開始されるまでに終了している。同様に、n枚目の記録媒体に対する画像データが、通信線601Yを介して送信(9501a_n)される。n枚目の記録媒体に対する画像データの送信が終了した後、すぐにn+1枚目の記録媒体に対する制御データの通信開始トリガ(9501b_n+1)が生成されている。そして、通信線600を介して送信されるn+1枚目の制御データの通信期間(9501c_n+1)は、n+1枚目の画像データの通信線601Yを介した送信(9501a_n+1)が開始されるまでに終了している。
次の色のMに関して説明する。n−1枚目の記録媒体に対する画像データが、通信線601Mを介して送信(9502a_n−1)される。n−1枚目の記録媒体に対する画像データの送信が終了した後、すぐにn枚目の記録媒体に対する制御データの通信開始トリガ(9502b_n)が生成される。しかし、次の色のMに関しては、ちょうど通信線600を介したYの制御データの送信を行っている最中(9501cの期間α)である。このため、期待した通信期間βでの通信が行われず、通信が遅れて開始し、制御データの通信の終了は、通信線600Mを介したn枚目の画像データの送信(9502a_n)の開始に間に合っていない。M色の画像形成は、既にn枚目のY色の画像形成が始まっているため、必ず上述した式(1)の時間間隔で行う必要がある。しかし、このように共通の通信線600を介した制御データの通信が画像データの送信までに間に合わない状況が生じると、画像の形成までにCPU6100から第2の画像処理部6250へ制御データが伝わらないおそれがある。そして、画像を正しく形成することができなくなってしまう。これは、残りの色であるC、K色についても同様である。なお、こうした状況は必ず発生するわけではなく、感光ドラム7001〜7004の間隔ldや、前後の記録媒体の間隔、画像形成を行う記録媒体の副走査方向の長さ、ボーレート、制御データのデータ量等に応じて、発生する場合と発生しない場合とがある。
このような状況を回避するために、従来技術では、まずシリアル通信の通信速度を速くするという方法が考えられる。しかし、通信速度を速くするには、シリアル通信のためのクロック速度を上げる必要があり、これに伴ってノイズ発生を抑えるためのシールド等の部品が必要となりコストアップに至り易い。また、このような状況を回避するための別の方法としては、前の画像後端と次の画像先端までの間隔を広げる方法が考えられる。これは、単純にはスループットを低下させることで実現できるが、この場合、製品のスペックを低下させることとなる。また、画像形成装置のスループットが一定であっても、感光ドラムの回転速度vを速くすれば、前の画像の先端と次の画像の後端が広がり、その分を制御データの通信に割くことが可能となる。しかし、この場合、感光ドラムや中間転写ベルトを駆動するためのモータをより出力の高いモータにする必要があり、やはりコストアップに至る。また、制御データが切り替わる場合のみ、K色の制御データの通信が終了してから次のY色の制御データの通信を行うことで、確実に制御データの通信が重ならないようにする方法もある。しかし、この方法では、必要以上に紙間が広がるため、例えば仕切り紙を印刷物の間に挿入するモードでは、印刷物の間に挿入する仕切り紙の枚数が増えるほど、スループットが低下してしまう。
[画像形成装置]
図1(a)は、複数色のトナーを有するカラー画像形成装置の概略断面図である。画像形成装置100は、色毎の画像を形成する4つの画像形成部101Y、101M、101C、101Kが備えられている。なお、画像形成部101Yは、第1のトナー像形成手段として機能し、画像形成部101Mは、第2のトナー像形成手段として機能する。ここで、Y、M、C、Kは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを表している。画像形成部101Y、101M、101C、101Kでは、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを用いて画像形成を行う。以降、必要な場合を除き、符号の添え字Y,M,C,Kを省略する。画像形成部101には感光体である感光ドラム102が備えられている。なお、イエローの感光ドラム102Yは第1の感光体として機能し、マゼンタの感光ドラム102Mは第2の感光体として機能する。感光ドラム102の周囲には、帯電装置103、光走査装置104、現像装置105が設けられている。なお、イエローの光走査装置104Yは第1の露光手段として機能し、マゼンタの光走査装置104Mは第2の露光手段として機能する。現像装置105Yは、光走査装置104Yによって露光されることによって感光ドラム102Y上に形成された第1の静電潜像を第1の色のトナーを用いて現像する第1の現像手段として機能する。現像装置105Mは、光走査装置104Mによって露光されることによって感光ドラム102M上に形成された第2の静電潜像を第2の色のトナーを用いて現像する第2の現像手段として機能する。また、感光ドラム102の周りには、クリーニング装置106も配置されている。
感光ドラム102の下方には無端ベルト状の転写体である中間転写ベルト107が配置されている。中間転写ベルト107は、駆動ローラ108と従動ローラ109、110とに張架され、画像形成中は図中の矢印B方向(時計回り方向)に回転する。また、中間転写ベルト107を介して、感光ドラム102に対向する位置には一次転写装置111がそれぞれ設けられている。中間転写ベルト107の回転方向において、感光ドラム102Yから中間転写ベルト107へのトナー像の転写位置が、感光ドラム102Mから中間転写ベルト107へのトナー像の転写位置よりも上流側に位置している。また、画像形成装置100は、中間転写ベルト107上(ベルト上)のトナー像を記録材である用紙Pに転写するための二次転写ローラ112、用紙P上の未定着のトナー像を定着するための定着装置113を備える。一次転写装置111Y、一次転写装置111M、中間転写ベルト107、駆動ローラ108、従動ローラ109、110、二次転写ローラ112は、転写手段として機能する。
プリント動作中には、感光ドラム102及び中間転写ベルト107は、不図示の駆動機構により図中の矢印の方向に回転駆動し、次に説明する画像形成のための一連の工程を経てプリント画像を形成する。感光ドラム102Yの表面は、まず帯電工程において帯電装置103Yから印加された電圧により所定の電位に均一に帯電される。そして、感光ドラム102Yの表面は、露光工程において光走査装置104Yから出射されるレーザ光によって露光される。通常、レーザ光は原稿画像のデータに応じて明滅しており、これによって感光ドラム102Yの表面に原稿画像のデータに応じた電位差が生じ、静電潜像が形成される。そして、感光ドラム102Yの表面には、次の現像工程おいて現像装置105Yに電圧が印加され、現像装置105Y内のトナーを所定の電位に保つことによって、静電潜像が現像され、イエローのトナー画像が形成される。マゼンタ、シアン、ブラックの各色についても、各感光ドラム102M、102C、102Kの表面に、以上と同様の工程を経てトナー画像が形成される。感光ドラム102上に形成された各色のトナー画像は、次の一次転写工程において、一次転写装置111に一次転写電圧を印加することによって各感光ドラム102の表面から中間転写ベルト107の表面に転写される。ここで各色のトナー画像が重ね合わされることとなる。
中間転写ベルト107の表面で重ね合わされたトナー画像は、次の二次転写工程において二次転写ローラ112に二次転写電圧を印加することによって、第1の給紙カセット120aから二次転写部に搬送されてきた用紙Pの表面へと転写される。なお、用紙Pは、給紙カセット120aから、不図示の駆動機構により回転駆動する搬送ローラ121a、122a、123a、124により二次転写部へ搬送される。また、画像形成装置は、第2の給紙カセット120b、手差しトレイ120cも備えている。第2の給紙カセット120bから給紙された用紙Pは、不図示の駆動機構により回転駆動する搬送ローラ121b、122b、123b、124により二次転写部へ搬送される。手差しトレイ120cから給紙された用紙Pは、不図示の駆動機構により回転駆動する搬送ローラ121c、122c、124により二次転写部へ搬送される。第1の給紙カセット120a及び第2の給紙カセット120bは、複数のサイズの用紙Pを載置することが可能である。第1の給紙カセット120a及び第2の給紙カセット120bに載置される用紙Pのサイズは、不図示のサイズ検知装置による検知結果がCPU300に出力され、CPU300はこれらのカセットに載置された用紙Pのサイズを検知することができる。手差しトレイ120cも、複数のサイズの用紙Pを載置することが可能である。手差しトレイ120cには、手差しトレイ120cに載置された用紙のサイズを検知するサイズセンサ117が配置されている。CPU300は、手差しトレイ120cから二次転写部に搬送される用紙Pのサイズを、サイズセンサ117の検知結果に基づき特定することができる。なお、CPU300は、手差しトレイ120c上の用紙Pのサイズを、ユーザにより不図示の操作パネルから入力された情報に基づき特定することも可能である。上述した仕切り紙(印刷物の間に差し込む記録媒体)は、第2の給紙カセット120b又は手差しトレイ120cから給紙される。
用紙Pに転写されずに中間転写ベルト107上に残ったトナーは、二次転写部よりも搬送方向の下流側に中間転写ベルト107に対向するように配置されたクリーナ114によって回収される。なお、二次転写ローラ112は、中間転写ベルト107の表面のトナーを用紙Pに転写するための二次転写電圧とは逆極性の電圧を印加することも可能である。これにより、二次転写ローラ112に付着したトナーを中間転写ベルト107の表面の方へ移動させて、クリーナ114によって回収することも可能となっている。また、転写が終了した各感光ドラム102の表面は、クリーニング装置106によってトナーを除去される。表面に残ったトナーが除去された感光ドラム102は、感光ドラム102の回転とともに再び帯電工程へ戻る。二次転写部でトナー像が転写された用紙Pは、搬送ベルト115により定着装置113へ搬送され、用紙P上に転写されたトナー像は、定着装置113で用紙P上に加熱定着される。このようにしてフルカラー画像が形成された用紙Pは、最後に回転駆動する搬送ローラ141、142を経て、排出部140に排出される。
また、検出手段であるセンサ116は、中間転写ベルト107上に形成された画像を検出するためのセンサである。画像形成装置100では、画質の調整のために、連続プリント中の用紙Pに転写するためのトナー像と次の用紙Pに転写するためのトナー像との間に、様々なサイズ、様々なパターンのパッチと呼ばれる検出用トナー画像を形成する場合がある。以下、様々なサイズ、様々なパターンのパッチと呼ばれる検出用トナー画像を、パッチ画像という。センサ116は、中間転写ベルト107上に形成されたパッチ画像を検出し、検出した結果を後述するCPU300に出力する。CPU300は、センサ116による検出結果に基づいて画像データの補正を実行する。連続プリント中に所定のトナー画像であるパッチ画像を形成する場合、用紙Pのサイズとパッチ画像のサイズとが異なるため、上述した仕切り紙を挿入する場合と同様の課題が生じる(図9(b)参照)。
[光走査装置]
図1(b)は、光ビームを出射する光走査装置104の内部構成を示す図である。光走査装置104は、光源である半導体レーザ201と、コリメータレンズ202と、シリンドリカルレンズ203と、回転多面鏡204とを備える。半導体レーザ201は、光ビームとしてのレーザ光を、例えば4つ発生する。コリメータレンズ202は、半導体レーザ201から出射されたレーザ光を平行光に整形する。シリンドリカルレンズ203は、コリメータレンズ202を通過したレーザ光を副走査方向へ集光する。また、光走査装置104は、回転多面鏡204によって偏向されたレーザ光(走査光)が入射する第1走査レンズ205と、第2走査レンズ206とを備える。回転多面鏡204は、プリント動作時には回転多面鏡204を駆動する駆動モータ(不図示)によって回転される。半導体レーザ201から出射したレーザ光は、回転多面鏡204の回転に伴って、その反射面で連続的に角度を変えて偏向される。そして、回転多面鏡204で偏向されたレーザ光は、第1走査レンズ205、第2走査レンズ206を経て感光ドラム102を走査方向である主走査方向に走査し、これによって感光ドラム102の表面は露光され、静電潜像が形成される。なお、主走査方向における静電潜像が形成される領域を、画像形成領域とする。
第1走査レンズ205と第2走査レンズ206の間の、レーザ光の走査範囲の端部(感光ドラム102上の画像形成領域の外側)には、ミラー208が配置されている。ミラー208は、第1走査レンズ205を介して入射されたレーザ光を反射し、レーザ光の光路を折り返している。ここで光路が折り返されたレーザ光は、レンズ209を介して、ビームディテクタ(BeamDetector)207(以下、BD207)によって検出される。BD207によって半導体レーザ201から出射されたレーザ光が検出されると、BD207は後述するCPU300に信号を出力する。CPU300は、BD207から入力された信号(以下、同期信号)を基準として、半導体レーザ201から画像形成領域に対して画像データに応じたレーザ光を出射することで、走査毎の主走査方向における静電潜像(画像)の形成開始位置を揃えている。このように、同期信号は、主走査方向の書き出しタイミングをとるための信号である。なお、画像形成部101は、ここで示したような回転多面鏡204を用いてレーザ光を偏向することによってレーザ光を走査させて感光ドラム102を露光する方式である必要は必ずしもない。他の方式、例えば、LED光を直接感光ドラム102に照射して露光するような方式であってもよい。
[制御ブロック図]
図2は、光走査装置104の駆動制御を行うための制御回路の構成を示すブロック図である。画像形成装置100は、制御手段であるCPU300と、CPU300の制御プログラムを格納しているROM301と、作業領域を提供するRAM302を備えている。また、画像形成装置100は、各種のセンサからの入力信号やモータ等のアクチュエータへの出力信号の入出力を行うI/O303、シリアル通信を行う通信部305、画像処理部320を備えている。画像処理部320は、入力画像データから第1の色に対する第1の画像データと第2の色に対する第2の画像データを生成するデータ生成回路である。これらは、バスを介してデータの送受信を行っている。また、本実施例の画像形成装置100は、画像処理部320(第1の画像処理部)と画像処理部350(第2の画像処理部)を備える。画像処理部320と画像処理部350は異なるICである。画像処理部350は、画像処理部320よりも光走査装置104に近い位置に配置されている。画像処理部320と画像処理部350は互いに異なる基板に実装された異なるICである。画像処理部320が実装された基板にはCPU300が実装されている。CPU300から画像処理部320への制御データの送信は基板上に形成されたプリント配線によって電気的に行われる。画像処理部350は、光走査装置の特性に応じた補正を行う第2のデータ処理部356とPWM出力部357とを備え、CPU300からの制御データの受信はシリアル通信インタフェース(以下、IF)である通信部305、通信部355を介して行われる。第2のデータ処理部356は、設定が完了した倍率補正データに基づいて、第1の画像データに対して倍率補正処理を実行した第1の駆動データを生成し、第2の画像データに対して倍率補正処理を実行した第2の駆動データを生成するデータ処理回路である。また、第2のデータ処理部356は、設定が完了した位置補正データに基づいて、第1の画像データに対して記録媒体に対するトナー像の位置を補正するための位置補正処理を実行した第1の駆動データを生成する。第2のデータ処理部356は、設定が完了した位置補正データに基づいて、第2の画像データに対して記録媒体に対するトナー像の位置を補正するための位置補正処理を実行した第2の駆動データを生成する。通信部305と通信部355は第2の信号線380により接続されている。すなわち、共通の信号線380は、画像処理部320が実装された基板と第2のデータ処理部356が実装された基板とに接続されている。CPU300は、第2のデータ処理部356に対して共通の信号線380を用いて第1の画像データに対する倍率補正データ又は位置補正データと第2の画像データに対する倍率補正データ又は位置補正データをシリアルに送信する。また、CPU300は、倍率補正データ以外又は位置補正データ以外の制御データを共通の信号線380を介して第2のデータ処理部356に送信する。このような構成にすることで、信号線の数が多いPWM出力部357と駆動手段であるLD371(371Y、371M、371C、371K)の間の信号線のコスト上昇やメンテナンス性の低下を抑えることが可能となる。なお、イエローのLD371Yは、第1の駆動データに基づいて光走査装置104Yを駆動する第1の駆動手段として機能する。マゼンタのLD371Mは、第2の駆動データに基づいて光走査装置104Mを駆動する第2の駆動手段として機能する。
画像処理部320における左から右方向へ向かう矢印は、原稿読取装置やコンピュータ等の外部装置から入力された画像データに施す処理を示している。外部装置から入力された画像データは、赤(Red(R))、緑(Green(G))、青(Blue(B))の色毎に構成されており、画像入力部321に入力される。画像処理部320は、外部装置から入力されたR、G、Bの色毎の画像データを、色変換部322により画像形成装置100のトナーの色(Y,M,C,K)毎の画像データに変換する。画像処理部320は、Y,M,C,Kの色毎の画像データに、第1のデータ処理部323によりガンマ補正等の画像処理を施す。画像処理部320は、画像処理が施された画像データから中間調生成部324によりスクリーン処理や誤差拡散処理による中間調(ハーフトーン)データを生成して、生成した中間調データを記憶部325に記憶する。
更に、記憶部325に記憶された各色の画像データは、画像処理部320から画像処理部350に送信される。例えば、Y色の画像データは信号線381Yを介して、M色の画像データは信号線381Mを介して、C色の画像データは信号線381Cを介して、K色の画像データは信号線381Kを介して、それぞれ送信される。画像処理部350は、複数の第1の信号線である信号線381を介して画像処理部320から送信された各色の画像データに第2のデータ処理部356により光走査装置104に応じた補正を施す。そして、画像処理部350は、光走査装置104に応じた補正が施された画像データをPWM出力部357によりレーザの明滅パターンとしてのPWMのアナログ信号に変換する。画像処理部350は、PWM出力部357により変換されたPWMのアナログ信号を、光走査装置104における各色のLD371に出力し、各感光ドラム102の表面に潜像を形成する。
CPU300は、既に説明した式(1)に基づいて算出した時間Td1、Td2、Td3を画像処理部320内のレジスタ(不図示)に格納する。そして、CPU300は、画像を形成する段階において、基準タイミング信号の生成を画像処理部320に指示する。指示を受けた画像処理部320は、レジスタに格納された時間Td1、Td2、Td3に従って、記憶部325から各色の画像データを順次、画像処理部350に送信する。
[画像形成タイミング]
図3は、CPU300が各色の画像形成タイミングを算出する方法を示す図である。ここでは、n−1、n、n+1の3つの記録媒体の画像を形成する様子を示している。図中400は、基準タイミング信号を示し、1つの記録媒体に対して1つの基準タイミング信号が生成される。401、402、403、404はそれぞれY,M,C,Kの送信期間である。401aは信号線381Yを介して送信される画像データである。402aは信号線381Mを介して送信される画像データである。403aは信号線381Cを介して送信される画像データである。404aは信号線381Kを介して送信される画像データである。401c、402c、403c、404cは、共通の信号線380を介して送信される制御データである。なお、説明を判りやすくするために、図3中では、401c、402c、403c、404cを分離して描画している。また、400、401b、402b、403b、404bは、CPU300内部で生成されるトリガ信号である。これらは、同一の信号であってもよいし、図3のように分離して生成される信号であってもよい。以降では、n枚目を中心に、CPU300による画像形成のためのタイミング制御について説明する。なお、n枚目のYの画像データを画像データ401a_n、n枚目のMの画像データを画像データ402a_n、n枚目のCの画像データを画像データ403a_n、n枚目のKの画像データを画像データ404a_n、のように表す。
CPU300は、既に説明した時間Td1、Td2、Td3の他に、画像データ401a_n、402a_n、403a_n、404a_nの送信に要する時間tpを算出する。用紙Pに形成しようとする画像の副走査方向の長さをlp、感光ドラム102及び中間転写ベルト107の駆動速度(回転速度でもある)をvとすると、時間tpは次の式(2)で表わされる。
tp=lp/v…式(2)
式(1)と、式(2)より、n枚目の基準タイミング信号400(以下、400_nとする)からの、YMCK各色の画像データの送信を終了するタイミング(以下、送信終了タイミング)は、以下の式(3)のように表わされる。
Y:tp
M:Td1+tp
C:Td2+tp
K:Td3+tp …式(3)
このことから、CPU300は、タイミングt0で基準タイミング信号400_nの生成を画像処理部320に指示するとともに、式(3)で表わされる各色の画像データの送信終了タイミングを知るために、CPU300に内蔵されたタイマを起動する。CPU300から基準タイミング信号400_nの生成を指示された画像処理部320は、不図示のレジスタに格納された時間Td1、Td2、Td3に基づいたタイミングで、画像データの送信を開始する。
CPU300は、タイマを参照することにより、基準タイミング信号400_nから時間tpが経過したこと、すなわちY色の画像データの送信終了タイミングになったと判断すると、次のように動作する。すなわち、CPU300は、必要に応じて、破線で示すタイミングTyでn+1枚目のY色のための制御データの通信を、共通の信号線380を介して開始する。なお、Tyは、Y色について、n枚目の基準タイミング信号が生成されたタイミングt0を基準とした、制御データの通信を開始するタイミングである。CPU300は、n+1枚目のY色のための制御データの通信を開始した場合は、タイマを参照し、併せて現在時刻をRAM302に格納する。なお、詳細は図5を用いて後述する。
同じように、CPU300は、タイマを参照することにより、基準タイミング信号400nからそれぞれ所定の時間が経過したこと、すなわちM、C、K色の画像データの送信終了タイミングになったと判断すると、次のように動作する。ここで、それぞれ所定の時間とは、Td1+tp、Td2+tp、Td3+tpである。CPU300は、必要に応じて、それぞれ破線で示すタイミングTm、Tc、Tkでn+1枚目のM、C、Kの各色のための制御データの通信を、共通の信号線380を介して開始する。なお、Tmは、M色について、n枚目の基準タイミング信号が生成されたタイミングt0を基準とした、制御データの通信を開始するタイミングである。Tcは、C色について、n枚目の基準タイミング信号の生成されたタイミングt0を基準とした、制御データの通信を開始するタイミングである。Tkは、K色について、n枚目の基準タイミング信号の生成のタイミングt0を基準とした、制御データの通信を開始するタイミングである。YMCK各色の、次の記録媒体のための制御データの通信は、1枚の記録媒体に画像を形成する毎に行ってもよいし、制御データ(記録媒体のサイズや補正データ等)が切り替わる場合のみ行ってもよい。なお、本実施例では、1枚の記録媒体に画像を形成する毎に第2の画像処理部350に対して制御データの送信を行う構成として説明する。
CPU300は、Y色の画像データの送信終了タイミング(Ty)において、n+1枚目の基準タイミング信号400_n+1の生成を指示するための時間tbを、次の式(4)を用いて算出し、タイマを起動する(タイマセット)。
tb=Tcyc−tp…式(4)
ここで、時間Tcycは製品のスペックに基づいて決定する。例えば、A3サイズで毎分30枚印刷可能な画像形成装置である場合、
Tcyc=60秒/30枚=2秒
となる。時間Tcycは、連続プリント中における記録媒体の先頭から次の記録媒体の先頭までの時間である。また、同じ画像形成装置で、A4サイズで毎分60枚印刷可能である場合は、
Tcyc=60秒/60枚=1秒となる。なお、画像形成装置で出力可能な用紙サイズと、その用紙サイズに対応するスループット(1分間当たりの印刷可能枚数(ppm))は、表1に示したようなテーブル情報として、予めROM301に格納されている。例えば、A3サイズの用紙のスループットは、1分間に30枚であり(30ppm)、A4サイズの用紙のスループットは、1分間に60枚(60ppm)である。CPU300は、表1を参照することにより、時間Tcycを求める。
Figure 0006711699
CPU300は、タイマを参照することにより、n枚目の画像データの送信終了タイミング(Ty)から時間tbが経過したと判断すると、n+1枚目の画像データを送信するための一連の処理を開始する。
本実施例の図3と図9(b)と異なる点は以下のとおりである。例えば、図9(b)では、C色の制御データ(9503c_n)は、Y色の制御データ(9501c_n+1)よりも後に出力されていた。一方、本実施例では、n枚目の記録媒体に対するどの色の制御データ(401c_n〜404c_n)も、n+1枚目の記録媒体に対するどの色の制御データ(401c_n+1〜404c_n+1)よりも先に出力される。また、本実施例では、n枚目の記録媒体に対する制御データ(401c_n等)に基づく第2のデータ処理部356によるデータ処理が完了した後に、CPU300によってn+1枚目の制御データ(401c_n+1等)が設定される。例えば、本実施例の制御が実施されない従来の図9の場合のタイミング(図3中、「(n+1)」で示す)よりも、n+1枚目の制御データ(401c_n+1等)の設定が開始されるタイミングが、時間TD1遅延される。例えば、Y色で説明すると、CPU300内部でのトリガ信号401b_n+1の生成が時間TD1遅延され、n+1枚目の画像形成のトリガ信号400_n+1の生成も時間TD1遅延される。M、C、Kについても同様である。
なお、本実施例では、画像データの送信終了タイミング(Ty、Tm、Tc、Tk)で次の記録媒体のための制御データの通信を開始するよう制御している。しかし、1つのジョブ中の1枚目(最初)(先頭の記録媒体ともいう)については、基準タイミング信号の生成指示の前までに制御データの通信が終了しているようなタイミングであれば、制御データの通信の開始はいつでもよい。また、先頭の記録媒体の基準タイミング信号の生成は、画像形成装置100全体が印刷可能な状態になってから行う。
図4は、本実施例における制御データ500を示す図である。制御データ500には、Y色用のデータ、M色用のデータ、C色用のデータ、K色用のデータのそれぞれに対応する制御データが含まれる。これらの制御データは、少なくとも記録媒体のサイズ毎に設定されている。これらの制御データは、記録媒体の種類(例えば、坪量/厚さ)毎に設定されていても良い。それぞれの色の制御データ500には、1枚の記録媒体に形成する主走査方向、副走査方向のそれぞれの長さおよび記録媒体に対する画像形成位置に関するデータが含まれ、制御データ500におけるサイズ情報領域を構成する。また、それぞれの色の制御データ500には、画像の補正データとして、光走査装置104の主走査方向の画像形成領域(図1(b)参照)を32分割した各領域それぞれに対する部分倍率を補正するための補正データ(部分倍率補正データ)が含まれる。詳細には、部分倍率0から部分倍率31までの32の領域それぞれに個別に対応する部分倍率補正データが含まれ、制御データ500における補正情報領域を構成している。更に、それぞれの色の制御データ500には、式(1)から算出した、基準タイミング信号から画像データの送信を開始するまでの時間(画像データ送信開始時間)も含まれ、時間情報領域を構成している。なお、制御データ500は、他の情報を有していてもよい。ただし、同一の記録媒体に対する主走査方向の長さ、副走査方向の長さは、各色で同じ長さとなる。部分倍率補正データは、光走査装置104Y、104M、104C、104K毎に異なる補正値となる。画像データの送信開始時間は、本実施例では、Yについては0である。M、C、Kについてはそれぞれ時間Td1、Td2、Td3となる。
このように、記録媒体のサイズに応じて倍率補正データの設定を切り換えるコントローラとして機能するCPU300は、本実施例では次のような制御を行う。すなわち、CPU300は、第1の画像データに対する倍率補正データと第2の画像データに対する倍率補正データを転写位置間の距離に応じた遅延量に基づく異なるタイミングで共通の信号線380を介して第2のデータ処理部356に出力する。これにより、CPU300は、第2のデータ処理部356に設定された倍率補正データを切り換える。また、記録媒体のサイズに応じて位置補正データの設定を切り換えるコントローラとして機能するCPU300は、本実施例では次のような制御を行う。すなわち、CPU300は、第1の画像データに対する位置補正データと第2の画像データに対する位置補正データを転写位置間の距離に応じた遅延量に基づく異なるタイミングで共通の信号線380を介して第2のデータ処理部356に出力する。これにより、CPU300は、第2のデータ処理部356に設定された位置補正データを切り換える。
[制御データの通信タイミング]
図5は、本実施例の連続プリント中に制御データ500の通信を行っているタイミングが他の色の制御データの通信を行っているタイミングと重なるか否かを判断し、判断結果に基づいて制御データの通信タイミングを制御する処理を示すフローチャートである。図5の処理は、図3で説明したように、Y色の画像データの送信終了タイミング(Ty)となりY色の制御データの通信タイミングとなったときに、CPU300が実施する処理である。なお、CPU300は、基準タイミング信号が生成されたタイミングでタイマを参照し、基準タイミング信号が生成された時刻から後述する各タイミングまでの時間の経過を管理する。ステップ(以下、Sとする)601でCPU300は、タイマを参照することにより、n枚目の基準タイミング信号から時間tpが経過し、所定の色であるYの制御データ500の通信を開始するタイミングとなったか否かを判断する。S601でCPU300は、Yの制御データ500の通信開始タイミングではないと判断した場合、処理をS601に戻し、Yの制御データ500の通信開始タイミングであると判断した場合、処理をS602に進める。S602でCPU300は、n枚目に先行するn−1枚目の用紙P(先行する記録媒体)があるか否かを判定する。CPU300は、先行する記録媒体がないと判定した場合、制御データ500の通信タイミングが先行する記録媒体と重なることがないため、処理をS607に進める。S607でCPU300は、タイマを参照し現在時刻をRAM302に格納して制御データ500を送信し、処理をS601に戻す。
S602でCPU300は、先行する記録媒体があると判定した場合、処理をS603に進める。S603でCPU300は、図6で後述する処理Aを実行する。処理Aは、先行するn−1枚目の各色の制御データ500の通信時刻と現在時刻との比較を行う処理である。CPU300は、この処理を実行することで、制御データ500の通信タイミングが重なり得るか否かを判定する。
[制御データの通信タイミングが重なるか否かの判定処理]
図6の処理Aについて説明する。S651でCPU300は、先行する記録媒体のM色の制御データ500の通信を開始するタイミング(以下、通信タイミングという)Tmを算出する。ここで、通信タイミングTmは、RAM302に格納された先行する記録媒体のY色の制御データ500の通信時刻に時間Td1を加算することにより求められる。なお、先行する記録媒体のY色の制御データ500の通信時刻は、先行する記録媒体について実行された図5のS607で記憶されたデータに基づいている。すなわち、先行する記録媒体のY色の画像データの送信終了タイミングが経過したY色の制御データ500の通信開始タイミングでRAM302に記憶された時刻である。S652でCPUは、タイマを参照し、現在時刻とS651で算出したM色の通信タイミングTmとの差の絶対値を算出して、算出した絶対値が規定の値TD2より小さい否かを判定する。なお、現在の記録媒体のYの制御データ500の送信タイミングと、先行する記録媒体の各色の制御データ500の送信タイミングの順番は、早くなることもあれば遅くなることもあるため、絶対値を求めている。S652でCPU300は、現在時刻とM色の通信タイミングTmの差の絶対値が規定の値TD2よりも小さいと判定した場合(|現在時刻−Tm|<TD2)、処理をS658に進める。この場合、先行する記録媒体のM色の制御データ500の通信タイミングTmと次の記録媒体としてこれから画像形成を行おうとしているY色の制御データ500の通信タイミングとが近接していることを意味する。このため、S658でCPU300は、両方のタイミングが重なるものと判定して、処理Aを終了し、処理を図5に戻す。S652でCPU300は、現在時刻とM色の通信タイミングTmの差の絶対値が規定の値TD2以上であると判定した場合(|現在時刻−Tm|≧TD2)、処理をS653に進める。
S653でCPU300は、先行する記録媒体のC色の制御データ500の通信タイミングTcを算出する。ここで、通信タイミングTcは、RAM302に格納されている先行する記録媒体のY色の制御データ500の通信時刻に時間Td2を加算することにより求められる。S654でCPU300は、タイマを参照し、現在時刻とS653で算出したC色の通信タイミングTcとの差の絶対値を算出して、算出した絶対値が規定の値TD2より小さい否かを判定する。S654でCPU300は、現在時刻とC色の通信タイミングTcの差の絶対値が規定の値TD2よりも小さいと判定した場合(|現在時刻−Tc|<TD2)、処理をS658に進める。この場合、先行する記録媒体のC色の制御データ500の通信タイミングTcと次の記録媒体としてこれから画像形成を行おうとしているY色の制御データ500の通信タイミングとが近接していることを意味する。このため、S658でCPU300は、タイミングが重なるものと判定して、処理Aを終了し、処理を図5に戻す。S654でCPU300は、現在時刻とC色の通信タイミングTcの差の絶対値が規定の値TD2以上であると判定した場合(|現在時刻−Tc|≧TD2)、処理をS655に進める。
S655でCPU300は、先行する記録媒体のK色の制御データ500の通信タイミングTkを算出する。ここで、通信タイミングTkは、RAM302に格納されている先行する記録媒体のY色の制御データ500の通信時刻に時間Td3を加算することにより求められる。S656でCPUは、タイマを参照し、現在時刻とS655で算出したK色の通信タイミングTkとの差の絶対値を算出して、算出した絶対値が規定の値TD2より小さい否かを判定する。S656でCPU300は、現在時刻とK色の通信タイミングTkの差の絶対値が規定の値TD2よりも小さいと判定した場合(|現在時刻−Tk|<TD2)、処理をS658に進める。この場合、先行する記録媒体のK色の制御データ500の通信タイミングTkと次の記録媒体として画像形成を行おうとしているY色の制御データ500の通信タイミングとが近接していることを意味する。このため、S658でCPU300は、タイミングが重なるものと判定して、処理Aを終了し、処理を図5に戻す。S656でCPU300は、現在時刻とK色の通信タイミングTkの差の絶対値が規定の値TD2以上であると判定した場合(|現在時刻−Tk|≧TD2)、処理をS657に進める。S657でCPU300は、タイミングは重ならないと判定し、処理Aを終了して、処理を図5に戻す。なお、S652、S654、S656の判定で用いた既定の値TD2は、制御データ500の送信に要する時間であり、図9(b)のαに相当する。
CPU300は、n−1枚目の制御データ500の送信を開始するタイミングと、n枚目の制御データ500の送信を開始するタイミングと、制御データ500を送信する際に要する時間に基づいて、これらのタイミングが重なるか否かを判定する。このように、CPU300は、n枚目のY色の制御データ500の送信を開始する第1のタイミングが、n−1枚目の少なくとも1つの色の制御データ500を送信する第2のタイミングと重なるか否かを判定する判定手段として機能する。
図5のフローチャートの説明に戻る。S604でCPU300は、S603で行った判定の結果、先行する記録媒体の制御データ500の通信タイミングと現在の記録媒体の通信タイミングとが重なるか否かを判定する。S604でCPU300は、タイミングが重ならないと判定した場合、処理をS607に進める。S607でCPU300は、次の記録媒体の処理Aの判定に用いるため、現在時刻をRAM302に格納して制御データ500の通信を行って、処理をS601に戻す。
S604でCPU300は、タイミングが重なると判定した場合、処理をS605に進める。S605でCPU300は、所定の時間TD1を計測するためにタイマを起動し、S606でタイマを参照することにより所定の時間TD1が経過したか否かを判定する。所定の時間TD1は、n枚目のYの制御データ500の送信に要する時間と、n−1枚目でタイミングが重なると判定された色の制御データ500の送信に要する時間とが重なる時間(図9(b)のαとβの重なりの時間)に基づき設定される時間である。また、所定の時間TD1は、第1のタイミング、第2のタイミング及び制御データ500の送信に要する時間に基づいて求められる時間ともいえる。S606でCPU300は、所定の時間TD1が経過していないと判定した場合、処理をS606に戻し、経過したと判定した場合、処理をS607に進める。このように、本実施例では、S603の処理Aで少なくとも1つの色の制御データ500の通信開始タイミングと現在の記録媒体の制御データ500の送信タイミングとが重なると判定された場合、CPU300は、次のように制御する。すなわち、CPU300は、Yの制御データ500の通信開始タイミングを所定の時間TD1だけずらす(所定の時間遅らせる)。また、CPU300は、画像処理部320に、各色の画像データを送信する際のタイミングの基準となる基準タイミング信号の出力を所定の時間TD1だけ待機してから生成させる。S607でCPU300は、現在時刻をRAM302に格納して、制御データ500の通信を行い、処理をS601に戻す。
このように、本実施例では、CPU300は、Y色の制御データ500の通信を開始した時刻をRAM302に記憶しておく。そして、CPU300は、次の記録媒体のY色の制御データの通信を行う際に、現在時刻と、前の記録媒体のY色の制御データ500の通信開始時刻と式(1)に示した時間Td1、Td2、Td3とから、各色の制御データの通信時刻を算出して比較を行う。CPU300は、これらの比較結果に基づいて、制御データ500の通信タイミングが重なるか否かを判定する。CPU300は、これらのタイミングが重なると判定した場合には、次の記録媒体のY色の制御データ500の通信タイミングと画像データの送信を開始する基準タイミング信号の生成指示タイミングを、所定の時間TD1だけ遅らせる。所定の時間TD1は、シリアル通信に要する時間分を事前に求めておき、固定値としてROM301に格納しておく。これにより、後続の記録媒体の制御データ500の通信タイミングが、既に画像データの送信が始まっている先行する記録媒体の制御データ500の通信タイミングと重なることを防止することが可能となる。
以上のように、本実施例のCPU300は、第1の画像データに対する倍率補正データの出力タイミングと、第2の画像データに対する倍率補正データの出力タイミングが重複するか否かを判定する。CPU300は、第1の画像データに対する倍率補正データの出力タイミングと、第2の画像データに対する倍率補正データの出力タイミングが重複する場合、次のように制御している。CPU300は、第2の画像データに対する倍率補正データを第1の画像データに対する倍率補正データよりも先に出力する。CPU300は、第2のデータ処理部356によるn枚目の記録媒体に対する倍率補正データに基づく倍率補正処理が完了した後にn+1枚目の記録媒体に対する倍率補正データを出力する。なお、第1の画像データは、n+1枚目の記録媒体に対する第1の静電潜像を形成するためのデータである。第2の画像データは、記録媒体の搬送方向においてn+1枚目の記録媒体よりもサイズが小さいn枚目の記録媒体に対する静電潜像を形成するためのデータである。また、出力するデータが倍率補正データの場合だけでなく、例えば、位置補正データの場合についても同様であり、説明を省略する。
以上、本実施例によれば、連続プリント中の制御データの送信タイミングが重なることに起因する画像不良の発生を防止することができる。
102 感光ドラム
104 光走査装置
300 CPU
320 画像処理部
356 第2のデータ処理部
371 レーザドライバ
380 共通の信号線

Claims (12)

  1. 回転駆動される第1の感光体と、前記第1の感光体を露光する第1の露光手段と、第1の駆動データに基づいて前記第1の露光手段を駆動する第1の駆動手段と、前記第1の露光手段によって露光されることによって前記第1の感光体上に形成された第1の静電潜像を第1の色のトナーを用いて現像する第1の現像手段と、を備える第1のトナー像形成手段と、
    回転駆動される第2の感光体と、前記第2の感光体を露光する第2の露光手段と、第2の駆動データに基づいて前記第2の露光手段を駆動する第2の駆動手段と、前記第2の露光手段によって露光されることによって前記第1の感光体上に形成された第2の静電潜像を第2の色のトナーを用いて現像する第2の現像手段と、を備える第2のトナー像形成手段と、
    回転駆動される無端状の転写体であって、前記第1の感光体上のトナー像と前記第2の感光体上の前記トナー像を前記転写体を介して記録媒体に転写する転写手段と、
    前記転写体の回転方向において、前記第1の感光体から前記転写体へのトナー像の転写位置が前記第2の感光体から前記転写体へのトナー像の転写位置よりも上流側に位置し、前記転写位置間の距離に応じた遅延量に基づいて1枚の記録媒体に対する前記第1の静電潜像の形成開始タイミングに対して前記第2の静電潜像の形成開始タイミングを遅延させる画像形成装置であって、
    入力画像データから前記第1の色に対する第1の画像データと前記第2の色に対する第2の画像データを生成するデータ生成回路と、
    設定が完了した倍率補正データに基づいて、前記第1の画像データに対して倍率補正処理を実行した前記第1の駆動データを生成し、前記第2の画像データに対して倍率補正処理を実行した前記第2の駆動データを生成するデータ処理回路と、
    記録媒体のサイズに応じて倍率補正データの設定を切り換えるコントローラであって、前記第1の画像データに対する倍率補正データと前記第2の画像データに対する倍率補正データを前記転写位置間の距離に応じた遅延量に基づく異なるタイミングで共通の信号線を介して前記データ処理回路に出力することによって、前記データ処理回路に設定された前記倍率補正データを切り換えるコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、n+1枚目の記録媒体に対する前記第1の静電潜像を形成するための前記第1の画像データに対する倍率補正データの出力タイミングと、記録媒体の搬送方向において前記n+1枚目の記録媒体よりもサイズが小さいn枚目の記録媒体に対する静電潜像を形成するための前記第2の画像データに対する倍率補正データの出力タイミングが重複する場合、前記n枚目の記録媒体に対する前記第2の静電潜像を形成するための前記第2の画像データに対する倍率補正データを前記n+1枚目の記録媒体に対する前記第1の静電潜像を形成するための前記第1の画像データに対する倍率補正データよりも先に出力し、前記データ処理回路による前記n枚目の記録媒体に対する倍率補正データに基づく倍率補正処理が完了した後に前記n+1枚目の記録媒体に対する倍率補正データを出力することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記コントローラは、前記データ処理回路に対して前記共通の信号線を用いて前記第1の画像データに対する倍率補正データと前記第2の画像データに対する倍率補正データをシリアルに送信することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記コントローラは、n+1枚目の記録媒体に対する前記第1の静電潜像を形成するための前記第1の画像データに対する倍率補正データの出力タイミングと、記録媒体の搬送方向において前記n+1枚目の記録媒体よりもサイズが小さいn枚目の記録媒体に対する静電潜像を形成するための前記第2の画像データに対する倍率補正データの出力タイミングが重複するか否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記データ生成回路と前記データ処理回路は互いに異なる基板に実装された異なるICであり、前記共通の信号線は前記データ生成回路が実装された基板と前記データ処理回路が実装された基板とに接続されていることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記コントローラは、前記データ生成回路が実装された基板に実装されており、前記コントローラから前記データ生成回路への制御データの送信は前記データ生成回路および前記コントローラが実装された基板に形成されたプリント配線によって電気的に行われることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記コントローラは、前記倍率補正データ以外の制御データを前記共通の信号線を介して前記データ処理回路に送信することを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 回転駆動される第1の感光体と、前記第1の感光体を露光する第1の露光手段と、第1の駆動データに基づいて前記第1の露光手段を駆動する第1の駆動手段と、前記第1の露光手段によって露光されることによって前記第1の感光体上に形成された第1の静電潜像を第1の色のトナーを用いて現像する第1の現像手段と、を備える第1のトナー像形成手段と、
    回転駆動される第2の感光体と、前記第2の感光体を露光する第2の露光手段と、第2の駆動データに基づいて前記第2の露光手段を駆動する第2の駆動手段と、前記第2の露光手段によって露光されることによって前記第1の感光体上に形成された第2の静電潜像を第2の色のトナーを用いて現像する第2の現像手段と、を備える第2のトナー像形成手段と、
    回転駆動される無端状の転写体であって、前記第1の感光体上のトナー像と前記第2の感光体上の前記トナー像を前記転写体を介して記録媒体に転写する転写手段と、
    前記転写体の回転方向において、前記第1の感光体から前記転写体へのトナー像の転写位置が前記第2の感光体から前記転写体へのトナー像の転写位置よりも上流側に位置し、前記転写位置間の距離に応じた遅延量に基づいて1枚の記録媒体に対する前記第1の静電潜像の形成開始タイミングに対して前記第2の静電潜像の形成開始タイミングを遅延させる画像形成装置であって、
    入力画像データから前記第1の色に対する第1の画像データと前記第2の色に対する第2の画像データを生成するデータ生成回路と、
    設定が完了した位置補正データに基づいて、前記第1の画像データに対して記録媒体に対するトナー像の位置を補正するための位置補正処理を実行した前記第1の駆動データを生成し、前記第2の画像データに対して記録媒体に対するトナー像の位置を補正するための位置補正処理を実行した前記第2の駆動データを生成するデータ処理回路と、
    記録媒体のサイズに応じて位置補正データの設定を切り換えるコントローラであって、前記第1の画像データに対する位置補正データと前記第2の画像データに対する位置補正データを前記転写位置間の距離に応じた遅延量に基づく異なるタイミングで共通の信号線を介して前記データ処理回路に出力することによって、前記データ処理回路に設定された前記位置補正データを切り換えるコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、n+1枚目の記録媒体に対する前記第1の静電潜像を形成するための前記第1の画像データに対する位置補正データの出力タイミングと、記録媒体の搬送方向において前記n+1枚目の記録媒体よりもサイズが小さいn枚目の記録媒体に対する静電潜像を形成するための前記第2の画像データに対する位置補正データの出力タイミングが重複する場合、前記n枚目の記録媒体に対する前記第2の静電潜像を形成するための前記第2の画像データに対する位置補正データを前記n+1枚目の記録媒体に対する前記第1の静電潜像を形成するための前記第1の画像データに対する位置補正データよりも先に出力し、前記データ処理回路による前記n枚目の記録媒体に対する位置補正データに基づく位置補正処理が完了した後に前記n+1枚目の記録媒体に対する位置補正データを出力することを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記コントローラは、前記データ処理回路に対して前記共通の信号線を用いて前記第1の画像データに対する位置補正データと前記第2の画像データに対する位置補正データをシリアルに送信することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記コントローラは、n+1枚目の記録媒体に対する前記第1の静電潜像を形成するための前記第1の画像データに対する位置補正データの出力タイミングと、記録媒体の搬送方向において前記n+1枚目の記録媒体よりもサイズが小さいn枚目の記録媒体に対する静電潜像を形成するための前記第2の画像データに対する位置補正データの出力タイミングが重複するか否かを判定することを特徴とする請求項7または8に記載の画像形成装置。
  10. 前記データ生成回路と前記データ処理回路は互いに異なる基板に実装された異なるICであり、前記共通の信号線は前記データ生成回路が実装された基板と前記データ処理回路が実装された基板とに接続されていることを特徴とする請求項7乃至9いずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記コントローラは、前記データ生成回路が実装された基板に実装されており、前記コントローラから前記データ生成回路への制御データの送信は前記データ生成回路および前記コントローラが実装された基板に形成されたプリント配線によって電気的に行われることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記コントローラは、前記位置補正データ以外の制御データを前記共通の信号線を介して前記データ処理回路に送信することを特徴とする請求項7乃至11いずれか1項に記載の画像形成装置。
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