JP6710169B2 - 内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のシリンダブロックのシリンダボア壁の溝状冷却水流路側の壁面に接触させて配置される保温具の保温材として用いられる保温材カートリッジ、及びそれを備えるシリンダボア壁の保温具、並びにそれらを備える内燃機関及び自動車に関する。
内燃機関では、ボア内のピストンの上死点で燃料の爆発が起こり、その爆発によりピストンが押し下げられるという構造上、シリンダボア壁の上側は温度が高くなり、下側は温度が低くなる。そのため、シリンダボア壁の上側と下側では、熱変形量に違いが生じ、上側は大きく膨張し、一方、下側の膨張が小さくなる。
その結果、ピストンのシリンダボア壁との摩擦抵抗が大きくなり、これが、燃費を下げる要因となっているので、シリンダボア壁の上側と下側とで熱変形量の違いを少なくすることが求められている。
そこで、従来より、シリンダボア壁の壁温を均一にするために、溝状冷却水流路内にスペーサーを設置し、溝状冷却水流路内の冷却水の水流を調節して、冷却水によるシリンダボア壁の上側の冷却効率と及び下側の冷却効率を制御することが試みられてきた。例えば、特許文献1には、内燃機関のシリンダブロックに形成された溝状冷却用熱媒体流路内に配置されることで溝状冷却用熱媒体流路内を複数の流路に区画する流路区画部材であって、前記溝状冷却用熱媒体流路の深さに満たない高さに形成され、前記溝状冷却用熱媒体流路内をボア側流路と反ボア側流路とに分割する壁部となる流路分割部材と、前記流路分割部材から前記溝状冷却用熱媒体流路の開口部方向に向けて形成され、かつ先端縁部が前記溝状冷却用熱媒体流路の一方の内面を越えた形に可撓性材料で形成されていることにより、前記溝状冷却用熱媒体流路内への挿入完了後は自身の撓み復元力により前記先端縁部が前記内面に対して前記溝状冷却用熱媒体流路の深さ方向の中間位置にて接触することで前記ボア側流路と前記反ボア側流路とを分離する可撓性リップ部材と、を備えたことを特徴とする内燃機関冷却用熱媒体流路区画部材が開示されている。
ところが、引用文献1の内燃機関冷却用熱媒体流路区画部材によれば、ある程度のシリンダボア壁の壁温の均一化が図れるので、シリンダボア壁の上側と下側との熱変形量の違いを少なくすることができるものの、近年、更に、シリンダボア壁の上側と下側とで熱変形量の違いを少なくすることが求められている。
そのようなことから、近年は、シリンダブロックの溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面を保温具で積極的に保温することにより、シリンダボア壁の壁温の均一化が図られている。そして、溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面を効果的に保温するためには、保温具の溝状冷却水流路の中下部のシリンダボア側の壁面への密着性が高いことが求められている。
特開2008−31939号公報(特許請求の範囲)
そのような背景の基、本出願人は、先に、シリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路に設置され、全シリンダボアのボア壁のうちの片側半分又は片側の一部のボア壁を保温するための保温具であり、
上から見たときに円弧形状を有し、該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面を保温するための保温部と、該保温具の設置位置の該溝状冷却水流路の形状に沿う形状を有し、該保温部が固定される支持部と、を有し、
保温部は、該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に接触し、該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面を覆うためのゴム部材と、該ゴム部材の背面側に設けられ、該ゴム部材全体を背面側から該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって押し付けるための背面側押し付け部材と、該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって、該背面側押し付け部材が該ゴム部材を押し付けるように付勢する弾性部材と、を有し、
該保温部は、円弧方向の中央又は中央近傍のみが、該支持部に固定されていること、
を特徴とするシリンダボア壁の保温具を開発し、出願した(特願2015−221931号、特願2015−221932号)。
当該特許出願に係るシリンダボア壁の保温具では、保温材として、該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に接触し、該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面を覆うためのゴム部材と、該ゴム部材の背面側に設けられ、該ゴム部材全体を背面側から該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって押し付けるための背面側押し付け部材と、該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって、該背面側押し付け部材が該ゴム部材を押し付けるように付勢する弾性部材と、を有する保温部(保温材カートリッジ)が用いられている。
図27に、当該保温部の一例を示す。図27中、保温部55は、ゴム部材51と、ゴム部材の背面側に設けられ、ゴム部材51全体を背面側から溝状冷却水流路のシリンダボア壁の壁面に向かって押し付けるための背面側押し付け部材(図示しない)と、ゴム部材51の接触面側に設けられ、矩形状の開口を有する正面側当て板50と、溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって、背面側押し付け部材がゴム部材51を押し付けるように付勢する弾性部材(図示しない)と、を有する。保温部55では、弾性部材が付設されている弾性部材付設部材(図示しない)の上端に形成された折り曲げ部531a、下端に形成された折り曲げ部531b、右端に形成された折り曲げ部532a及び左端に形成された折り曲げ部532bが、正面側当て板50側に折り曲げられることにより、背面側押し付け部材、ゴム部材51及び正面当て板50が、折り曲げ部と弾性部材付設部材との間に挟み込まれている。
ところが、保温部55のゴム部材として、ソリッドゴム等を用いるのであれば問題はないが、感熱膨張ゴムのような溝状冷却水流路内で大きく膨張するゴム材を用いる場合、溝状冷却水流路内に設置され加熱されて、感熱膨張ゴムが膨張すると、保温部55の上側又は下側から、膨張した感熱膨張ゴムが食み出してしまい、そして、感熱膨張ゴムの食み出した部分が、冷却水の流れにより、千切れてしまうことがあった。
従って、本発明の課題は、保温材カートリッジのゴム部材として、感熱膨張ゴムを用いる場合に、溝状冷却水流路内で感熱膨張しても、保温材カートリッジの上側又は下側から膨張した感熱膨張ゴムが食み出すことがない、保温材カートリッジを提供することにある。
上記課題は、以下の本発明により解決される。すなわち、本発明(1)は、シリンダボアボア壁の保温具の基体部材に固定され、シリンダボア壁を保温するための保温材カートリッジであり、
溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に接触し、該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面を覆うための感熱膨張ゴムと、
上から見たときに円弧形状を有し、該感熱膨張ゴムの背面側に設けられ、該感熱膨張ゴム全体を背面側から該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって押し付けるための背面側押し付け部材と、
該感熱膨張ゴムの接触面側に設けられ、上から見たときに円弧形状を有し、且つ、正面側から見たときに矩形状の開口を有し、該背面側押し付け部材とで、該感熱膨張ゴムの外縁部を挟み込むための正面側当て板と、
上から見たときに円弧形状を有し、該背面側押し付け部材の背面側に設けられ、該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって、該背面側押し付け部材が該感熱膨張ゴムを押し付けるように付勢する弾性部材が付設されている弾性部材付設部材と、
を有し、
該弾性部材付設部材の上端、下端、右端及び左端には、折り曲げ部が形成されており、該折り曲げ部が該正面側当て板側に折り曲げられて、該折り曲げ部と該弾性部材付設部材との間で、該背面側押し付け部材、該感熱膨張ゴム及び該正面側当て板が挟み込まれており、
少なくとも該正面側当て板の上側部及び下側部には、外側端が該折り曲げ部に挟み込まれていない部分があり、該正面側当て板の上側部の、外側端が該折り曲げ部に挟み込まれていない部分には、背面側押し付け部材側に向かって凸であり、該正面側当て板の上側部の長手方向に延びる凸部が形成されており、且つ、該正面側当て板の下側部の、外側端が該折り曲げ部に挟み込まれていない部分には、背面側押し付け部材側に向かって凸であり、該正面側当て板の下側部の長手方向に延びる凸部が形成されており、
該正面側当て板の、該凸部が形成されている部分では、該感熱膨張ゴムの外側端が、該凸部の頂部より内側に位置するように、該感熱膨張ゴムの外縁部が成形されていること、
を特徴とする保温材カートリッジを提供するものである。
また、本発明(2)は、シリンダボアボア壁の保温具の基体部材に固定され、シリンダボア壁を保温するための保温材カートリッジであり、
溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に接触し、該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面を覆うための感熱膨張ゴムと、
上から見たときに円弧形状を有し、該感熱膨張ゴムの背面側に設けられ、該感熱膨張ゴム全体を背面側から該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって押し付けるための背面側押し付け部材と、
該感熱膨張ゴムの接触面側に設けられ、上から見たときに円弧形状を有し、且つ、正面側から見たときに矩形状の開口を有し、該背面側押し付け部材とで、該感熱膨張ゴムの外縁部を挟み込むための正面側当て板と、
該背面側押し付け部材に付設されており、該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって、該背面側押し付け部材が該感熱膨張ゴムを押し付けるように付勢する弾性部材と、
を有し、
該背面側押し付けの上端、下端、右端及び左端には、折り曲げ部が形成されており、該折り曲げ部が該正面側当て板側に折り曲げられて、該折り曲げ部と該背面側押し付け部材との間で、該感熱膨張ゴム及び該正面側当て板が挟み込まれており、
少なくとも該正面側当て板の上側部及び下側部には、外側端が該折り曲げ部に挟み込まれていない部分があり、該正面側当て板の上側部の、外側端が該折り曲げ部に挟み込まれていない部分には、背面側押し付け部材側に向かって凸であり、該正面側当て板の上側部の長手方向に延びる凸部が形成されており、且つ、該正面側当て板の下側部の、外側端が該折り曲げ部に挟み込まれていない部分には、背面側押し付け部材側に向かって凸であり、該正面側当て板の下側部の長手方向に延びる凸部が形成されており、
該正面側当て板の、該凸部が形成されている部分では、該感熱膨張ゴムの外側端が、該凸部の頂部より内側に位置するように、該感熱膨張ゴムの外縁部が成形されていること、
を特徴とする保温材カートリッジを提供するものである。
また、本発明(3)は、シリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路に設置され、シリンダボアのボア壁を保温するための保温具であり、
(1)又は(2)いずれかの保温材カートリッジと、金属製又は合成樹脂製であり、該保温具の設置位置の該溝状冷却水流路の形状に沿う形状を有し、該保温材カートリッジが固定される支持部材と、を有し、
該保温材カートリッジは、円弧方向の中央又は中央近傍のみが、該支持部材に固定されていること、
を特徴とするシリンダボア壁の保温具を提供するものである。
また、本発明(4)は、(3)のシリンダボア壁の保温具が設置されていることを特徴とする内燃機関を提供するものである。
また、本発明(5)は、(4)の内燃機関を有することを特徴とする自動車を提供するものである。
本発明によれば、保温材カートリッジのゴム部材として、感熱膨張ゴムを用いる場合に、溝状冷却水流路内で感熱膨張しても、保温材カートリッジの上側又は下側から膨張した感熱膨張ゴムが食み出すことがない、保温材カートリッジを提供することができる。
本発明のシリンダボア壁の保温具が設置されるシリンダブロックの形態例を示す模式的な平面図である。 図1のx−x線断面図である。 図1に示すシリンダブロックの斜視図である。 本発明のシリンダボア壁の保温具が設置されるシリンダブロックの形態例を示す模式的な平面図である。 本発明の保温材カートリッジの形態例を作製する様子を示す模式的な斜視図である。 本発明の保温材カートリッジの形態例(保温材カートリッジ35)を示す模式的な正面図である。 図6中の保温材カートリッジ35を支持部材34に固定する様子を示す図である。 本発明のシリンダボア壁の保温具の形態例(シリンダボア壁の保温具36)を示す模式的な斜視図である。 シリンダボア壁の保温具36を上から見た図である。 図8中シリンダボア壁の保温具36を横から見た図であり、正面側(感熱膨張ゴム31の接触面側)から見た図である。 図8中のシリンダボア壁の保温具36を横から見た図であり、背面側から見た図である。 図10及び図11のX−X線及びY−Y線の端面図である。 正面側当て板30のうち、外側端が折り曲げ部に挟み込まれている部分303を示す図であり、正面側から見た図である。 正面側当て板30のうち、外側端が折り曲げ部に挟み込まれていない部分304を示す図であり、正面側から見た図である。 保温材カートリッジ35内の感熱膨張ゴム31を示す図である。 図12(Y−Y)中のシリンダボア壁の保温具36の上側を拡大した図である。 図12(X−X)中のシリンダボア壁の保温具36の上側を拡大した図である。 図1に示すシリンダブロック11に、シリンダボア壁の保温具36を設置する様子を示す模式図である。 図1に示すシリンダブロック11に、シリンダボア壁の保温具36が設置されている様子を示す模式図である。 溝状冷却水流路14内で、感熱膨張ゴム31が膨張した後の様子を示す端面図である。 保温材カートリッジが、ボア壁に接触する様子を示す図である。 弾性部材付設部材の作製手順を示す模式図である。 本発明の保温材カートリッジの形態例を示す模式的な正面図である。 弾性部材が付設されている背面側押し付け部材を示す模式的な斜視図である。 本発明のシリンダボア壁の保温具の形態例を示す模式的な斜視図である。 本発明のシリンダボア壁の保温具の形態例を示す模式的な斜視図である。 従来の保温材カートリッジを示す模式的な正面図である。
本発明のシリンダボア壁の保温具及び本発明の内燃機関について、図1〜図21を参照して説明する。図1〜図4は、本発明のシリンダボア壁の保温具が設置されるシリンダブロックの形態例を示すものであり、図1及び図4は、本発明のシリンダボア壁の保温具が設置されるシリンダブロックを示す模式的な平面図であり、図2は、図1のx−x線断面図であり、図3は、図1に示すシリンダブロックの斜視図である。図5は、本発明の保温材カートリッジの形態例を作製する様子を示す模式的な斜視図である。図6は、本発明の保温材カートリッジの形態例(保温材カートリッジ35)を示す模式的な正面図である。図7は、図6中の保温材カートリッジ35を支持部材34に固定する様子を示す図である。図8は、本発明のシリンダボア壁の保温具の形態例(シリンダボア壁の保温具36)を示す模式的な斜視図であり、(A)は、正面側斜め上から見た図であり、(B)は、背面側斜め上から見た図である。図9は、シリンダボア壁の保温具36を上から見た図である。なお、図9では、シリンダボア壁の保温具36に固定されている保温材カートリッジ35のうち、右端の保温材カートリッジについては、構成部材毎に分離して示した。図10は、図8中シリンダボア壁の保温具36を横から見た図であり、正面側(感熱膨張ゴム31の接触面側)から見た図である。図11は、図8中のシリンダボア壁の保温具36を横から見た図であり、背面側から見た図である。図12は、図10及び図11のX−X線及びY−Y線の端面図である。図13は、正面側当て板30のうち、外側端が折り曲げ部に挟み込まれている部分303を示す図であり、正面側から見た図であり、(A)は、正面側当て板30のうち、外側端が折り曲げ部に挟み込まれている部分を示す図であり、(B)は、正面側当て板30のみを示す図である。図14は、正面側当て板30のうち、外側端が折り曲げ部に挟み込まれていない部分304を示す図であり、正面側から見た図であり、(A)は、正面側当て板30のうち、外側端が折り曲げ部に挟み込まれていない部分を示す図であり、(B)は、正面側当て板30のみを示す図である。図15は、保温材カートリッジ35内の感熱膨張ゴム31を示す図であり、正面側から見た図であり、(A)は、保温材カートリッジ35内に設置されている状態の感熱膨張ゴム31の輪郭を示す図であり、(B)は、感熱膨張ゴム31のみを示す図である。図16は、図12(Y−Y)中のシリンダボア壁の保温具36の上側を拡大した図である。図17は、図12(X−X)中のシリンダボア壁の保温具36の上側を拡大した図である。図18は、図1に示すシリンダブロック11に、シリンダボア壁の保温具36を設置する様子を示す模式図である。図19は、図1に示すシリンダブロック11に、シリンダボア壁の保温具36が設置されている様子を示す模式図である。図20は、溝状冷却水流路14内で、感熱膨張ゴム31が膨張した後の様子を示す端面図であり、(X−X)は、図19のX−X線端面図であり、(Y−Y)は、図19のY−Y端面図である。図21は、保温材カートリッジが、ボア壁に接触する様子を示す図である。
図1〜図3に示すように、シリンダボア壁の保温具が設置される車両搭載用内燃機関のオープンデッキ型のシリンダブロック11には、ピストンが上下するためのボア12、及び冷却水を流すための溝状冷却水流路14が形成されている。そして、ボア12と溝状冷却水流路14とを区切る壁が、シリンダボア壁13である。また、シリンダブロック11には、溝状冷却水流路11へ冷却水を供給するための冷却水供給口15及び冷却水を溝状冷却水流路11から排出するための冷却水排出口16が形成されている。
このシリンダブロック11には、2つ以上のボア12が直列に並ぶように形成されている。そのため、ボア12には、1つのボアに隣り合っている端ボア12a1、12a2と、2つのボアに挟まれている中間ボア12b1、12b2とがある(なお、シリンダブロックのボアの数が2つの場合は、端ボアのみである。)。直列に並んだボアのうち、端ボア12a1、12a2は両端のボアであり、また、中間ボア12b1、12b2は、一端の端ボア12a1と他端の端ボア12a2の間にあるボアである。端ボア12a1と中間ボア12b1の間の壁、中間ボア12b1と中間ボア12b2の間の壁及び中間ボア12b2と端ボア12a2の間の壁(ボア間壁191)は、2つのボアに挟まれる部分なので、2つのシリンダボアから熱が伝わるため、他の壁に比べ壁温が高くなる。そのため、溝状冷却水流路14のシリンダボア側の壁面17では、ボア間壁191の近傍が、温度が最も高くなるので、溝状冷却水流路14のシリンダボア側の壁面17のうち、各シリンダボアのボア壁の境界192及びその近傍の温度が最も高くなる。
また、本発明では、溝状冷却水流路14の壁面のうち、シリンダボア13側の壁面を、溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面17と記載し、溝状冷却水流路14の壁面のうち、溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面17とは反対側の壁面を壁面18と記載する。
また、本発明において、片側半分とは、シリンダブロックをシリンダボアが並んでいる方向で垂直に二分割したときの片側の半分を指す。よって、本発明において、全シリンダボアのボア壁のうちの片側半分のボア壁とは、全シリンダボア壁をシリンダボアが並んでいる方向で垂直に二分割したときの片側の半分のボア壁を指す。例えば、図4では、シリンダボアが並んでいる方向がZ−Z方向であり、このZ−Z線で垂直に二分割したときの片側半分のボア壁のそれぞれが、全シリンダボアのボア壁のうちの片側半分のボア壁である。つまり、図4では、Z−Z線より20a側の片側半分のボア壁が、全シリンダボアのボア壁のうちの一方の片側半分のボア壁21aであり、Z−Z線より20b側の片側半分のボア壁が、全シリンダボアのボア壁のうちの他方の片側半分のボア壁21bである。また、全シリンダボア壁のうちの片側とは、片側半分のボア壁21a又は片側半分のボア壁21bのいずれかを指し、片側の一部とは、片側半分のボア壁21aの一部又は片側半分のボア壁21bの一部を指す。
また、本発明において、各シリンダボアのボア壁とは、1つ1つのシリンダボアに対応する各ボア壁部分を指し、図4では、両矢印22a1で示す範囲が、シリンダボア12a1のボア壁23a1であり、両矢印22b1で示す範囲が、シリンダボア12b1のボア壁23b1であり、両矢印22b2で示す範囲が、シリンダボア12b2のボア壁23b2であり、両矢印22a2で示す範囲が、シリンダボア12a2のボア壁23a2であり、両矢印22b3で示す範囲が、シリンダボア12b1のボア壁23b3であり、両矢印22b4で示す範囲が、シリンダボア12b2のボア壁23b4である。つまり、シリンダボア12a1のボア壁23a1、シリンダボア12b1のボア壁23b1、シリンダボア12b2のボア壁23b2、シリンダボア12a2のボア壁23a2、シリンダボア12b1のボア壁23b3及びシリンダボア12b2のボア壁23b4が、それぞれ、各シリンダボアのボア壁である。
保温材カートリッジ35は、図5に示すように、金属板バネ39が付設されており、上から見た時に円弧状に成形されている弾性部材付設部材33と、上から見た時に円弧状に成形されている背面側押し付け部材32と、感熱膨張ゴム31と、上から見た時に円弧状に成形されている正面側当て板30と、が順に重ね合わされ、弾性部材付設部材33の上端に形成されている折り曲げ部331a、弾性部材付設部材33の下端に形成されている折り曲げ部331b、弾性部材付設部材33の右端に形成されている折り曲げ部332a、及び弾性部材付設部材33の左端に形成されている折り曲げ部332bが、図6に示すように、正面側当て板30側に折り曲げられて、折り曲げ部331a、331b、332a、332bと弾性部材付設部材33との間に、背面側押し付け部材32、感熱膨張ゴム31及び正面側当て板30が挟み込まれることにより、これらの部材が固定されて、作製される。
そして、図7に示すように、シリンダボア壁の保温具36が設置される溝状冷却水流路14に沿う形状、すなわち、上から見た時に複数の円弧が連なった形状に成形された支持部材34の各ボア部に、保温材カートリッジ35が、1つずつ固定される。保温材カートリッジ35の支持部材34への固定は、弾性部材付設部材33の上端及び下端に形成されている折り曲げ部37が、支持部材34側に折り曲げられて、折り曲げ部37と弾性部材付設部材33との間に、支持部材34が挟み込まれることにより、保温材カートリッジ35が、支持部材34に固定される。
図8に示すシリンダボア壁の保温具36は、図4中、一方の片側半分(20b側)のボア壁21bを保温するための保温具である。シリンダボア壁の保温具36には、冷却水流れ仕切り部材38が付設されている。冷却水流れ仕切り部材38は、図4に示すシリンダブロック11では、冷却水供給口15から溝状冷却水流路14へ供給された冷却水が、直ぐに近傍にある冷却水排出口16から排出されることなく、先ず、20b側の片側半分の溝状冷却水流路14を、冷却水供給口15の位置とは反対側の端に向かって流れ、20b側の片側半分の溝状冷却水流路14の冷却水供給口15の位置とは反対側の端まで来ると、20a側の片側半分の溝状冷却水流路14に回り、次いで、20a側の片側半分の溝状冷却水流路14を、冷却水排出口16に向かって流れ、最後に、冷却水排出口16から排出されるように、冷却水の供給口15と排出口16との間を仕切るための部材である。また、図4には、20a側の片側半分の溝状冷却水流路14を端まで流れた冷却水が、シリンダブロック11の横側に形成されている冷却水排出口16から排出される形態のシリンダブロックを記載したが、他には、例えば、20a側の片側半分の溝状冷却水流路14を一方の端から他方の端まで流れた冷却水が、シリンダブロックの横側から排出されるのではなく、シリンダヘッドに形成されている冷却水流路に流れ込む形態のシリンダブロックがある。
図8〜図11に示すように、シリンダボア壁の保温具36は、図4に示すシリンダブロック11の片側半分のボア壁21bを保温するための保温具であり、シリンダブロック11の片側半分のボア壁21bには、シリンダボア12a1のボア壁23a1、シリンダボア12b1のボア壁23b3、シリンダボア12b2のボア壁23b4及びシリンダボア12a2のボア壁23a2と、4つの各シリンダボアのボア壁がある。そして、シリンダボア壁の保温具36では、この4つの各シリンダボアのボア壁を保温するために保温材カートリッジが設けられる。そのため、シリンダボア壁の保温具36には、4つの保温材カートリッジ35が設けられている。
シリンダボア壁の保温具36では、シリンダボア側の壁面に、感熱膨張ゴム31の接触面26が向き、感熱膨張ゴム31の接触面26が、溝状冷却水流路14のシリンダボア側の壁面17に接触できるように、保温材カートリッジ35が固定されている。また、シリンダボア壁の保温部36の背面側では、保温材カートリッジ35に付設されている金属板バネ39が、支持部材34の開口42を通って、感熱膨張ゴム31とは反対側に向けて張り出している。そして、溝状冷却水流路内で感熱膨張ゴム31が膨張すると、金属板バネの39の張り出した先端27が、溝状冷却水流路14のシリンダボア側の壁面17とは反対側の壁面18に接触する。
シリンダボア壁の保温部36に固定されている保温材カートリッジ35は、図5に示すように、正面側当て板30と、感熱膨張ゴム部材31と、背面側押し付け部材32と、弾性部材付設部材33と、からなる。
感熱膨張ゴム31は、溝状冷却水流路内で感熱膨張し、各シリンダボアのボア壁22に直接接触して、ボア壁22の保温箇所を覆い、各シリンダボアのボア壁22を保温するための部材である。また、背面側押し付け部材32は、上から見たときに、円弧状に成形されており、感熱膨張ゴム31の全体を感熱膨張ゴム31の背面側から押し付けることができるように、感熱膨張ゴム31の背面側(接触面26側とは反対側の面)に沿う形状である。また、弾性部材付設部材33は、上から見たときに、円弧状に成形されており、背面側押し付け部材32の背面側(感熱膨張ゴム31とは反対側の面)に沿う形状であり、弾性部材である金属板バネ39が付設されている。金属板バネ39は、縦長の長方形の金属板であり、長手方向の一端が弾性部材付設部材33に繋がっている。金属板バネ39は、先端27が金属板バネ付設部材33から離れるように、金属板バネ付設部材33に繋がっている他端側28で、弾性部材付設部材33から折り曲げられることにより、弾性部材付設部材33に付設されている。正面側当て板30は、上から見た時に円弧状に成形されており、正面側から見た時に、矩形状の開口301が形成されている。そして、弾性部材付設部材33の上端に形成されている折り曲げ部331a、弾性部材付設部材33の下端に形成されている折り曲げ部331b、弾性部材付設部材33の右端に形成されている折り曲げ部332a、及び弾性部材付設部材33の左端に形成されている折り曲げ部332bが、正面側当て板30側に折り曲げられて、弾性部材付設部材33と折り曲げ部331a、331b、332a、332bとの間に、背面側押し付け部材32、感熱膨張ゴム31及び正面側当て板30が挟み込まれることにより、これらの部材が固定されている。なお、感熱膨張ゴム31では、背面側押し付け部材32側とは反対側の面が、溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面17に接する接触面26である。
図13及び図14に示すように、正面側当て板30には、外側端が折り曲げ部により挟み込まれている部分303と、折り曲げ部に挟み込まれない部分304と、がある。保温材カートリッジ35では、正面側当て板30の上側部308aに、外側端が折り曲げ部331aに挟み込まれている部分303aと、正面側当て板30の下側部308bに、外側端が折り曲げ部331bに挟み込まれている部分303bと、正面側当て板30の右側部に、外側端が折り曲げ部332aに挟み込まれている部分303cと、正面側当て板30の左側部に、外側端が折り曲げ部332bに挟み込まれている部分303dと、が存在する。また、保温材カートリッジ35では、正面側当て板30の上側部308aに、外側端が折り曲げ部331aに挟み込まれていない部分304aと、正面側当て板30の下側部308bに、外側端が折り曲げ部331bに挟み込まれている部分304bと、が存在する。なお、図13では、正面側当て板30のうちの、外側端が折り曲げ部により挟み込まれている部分を点線で示した。また、図14では、正面側当て板30のうちの、外側端が折り曲げ部に挟み込まれない部分を点線で示した。
正面側当て板30のうち、外側端が折り曲げ部に挟み込まれていない部分には、凸部が形成されている。つまり、正面側当て板30のうち、上側部308aの外側端が折り曲げ部331aに挟み込まれていない部分304aには、正面側当て板30の上側部308aの長手方向に延びる凸部302aが形成されている。また、正面側当て板30の下側部308bの外側端が折り曲げ部331bに挟み込まれていない部分304bには、正面側当て板30の下側部の長手方向に延びる凸部302bが形成されている。
図15〜図17に示すように、感熱膨張ゴム31の外縁部は、正面側当て板30の折り曲げ部に挟み込まれていない部分に対応する位置が、切り欠かれるように成形されている。そのため、正面側当て板30の凸部302a、302bが形成されている部分では、感熱膨張ゴム31の外側端312a、312bが、凸部302a、302bの頂部309a、309bより内側に位置している。なお、図15(A)では、感熱膨張ゴム31の輪郭を点線で示した。図15(B)では、切り欠かれる前の矩形の感熱膨張ゴムの輪郭を点線(符号319)で示した。また、感熱膨張ゴム31は、正面側当て板30の折り曲げ部に挟み込まれている部分に対応する位置は、切り欠かれておらず、正面当て板30の折り曲げ部に挟み込まれている部分303a、303bでは、感熱膨張ゴム31の外側端313a、313bは、凸部302a、302bの頂部の位置より外側に位置している。
保温材カートリッジ35が固定される支持部材34は、上から見たときに、4つの円弧が連続する形状に成形されており、支持部材34の形状は、溝状冷却水流路14の片側半分に沿う形状である。また、支持部材34には、保温材カートリッジ35に付設されている金属板バネ39が、シリンダボア壁の保温具36の背面側から、支持部材34を通り抜けて、溝状冷却水流路14のシリンダボア側の壁面17とは反対側の壁面18に向かって張り出すことができるように、開口42が形成されている。
支持部材34は、保温材カートリッジ35が固定される部材であり、保温材カートリッジ35の位置が溝状冷却水流路14内でずれないように、保温材カートリッジ35の位置を定める役割を果たす。支持部材34は、金属板又は合成樹脂の成形体である。
そして、シリンダボア壁の保温具36では、保温材カートリッジ35は、上から見たときの円弧方向の中央又は中央近傍(保温材カートリッジ35を上から見たときに、円弧形状の保温材カートリッジ35の中央又は中央近傍)のみが、支持部材34に固定されている。図12のX−X端面図は、保温材カートリッジ35の中央で切った端面図であるが、X−X端面図では、弾性部材付設部材33の上端及び下端のそれぞれが、折り曲げ部37によって、支持部材34に固定されていることが示されている。それに対して、図12のY−Y端面図は、保温材カートリッジ35の端の方の部分を切った端面図であるが、Y−Y端面図では、弾性部材付設部材33は、支持部材34に固定されていないことが示されている。
シリンダボア壁の保温具36は、例えば、図1に示すシリンダブロック11の溝状冷却水流路14に設置される。図18に示すように、シリンダボア壁の保温具36を、シリンダブロック11の溝状冷却水流路14に挿入して、図19に示すように、シリンダボア壁の保温具36を、溝状冷却水流路14に設置する。
シリンダボア壁の保温具36が、シリンダブロック11の溝状冷却水流路14内に設置された後、内燃機関が運転されると、感熱膨張ゴム31が加熱されて、感熱膨張する。そして、図20に示すように、感熱膨張ゴム31は、正面側当て板30の内側部分に形成されている開口301を通って、シリンダボア側の壁面17に向かって膨張し、接触面26がシリンダボア側の壁面17に接触する。接触面26がシリンダボア側の壁面17に接触した後も、感熱膨張ゴム31は膨張を続け、開放状態まで膨張しようとする。そのため、金属板バネ39の先端27には、弾性部材付設部材33に向かう方向に力が加えられる。このことにより、金属板バネ39は、先端27が弾性部材付設部材33側に近づくように変形するので、金属板バネ39には、元に戻ろうとする弾性力が生じる。そして、この弾性力により、弾性部材付設部材33は、溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面17に向かって押され、その結果、弾性部材付設部材33により押された背面側押し付け部材32により、感熱膨張ゴム31が、溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面17に押し付けられる。つまり、シリンダボア壁の保温具36が、溝状冷却水流路14に設置され、感熱膨張ゴム31が加熱されて感熱膨張することにより、金属板バネ39が変形し、その変形が戻ろうとして生じる弾性力により、感熱膨張ゴム31を溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面17に押し付けるように、背面側押し付け部材32が付勢される。このようにして、シリンダボア壁の保温具36の保温材カートリッジ35の感熱膨張ゴム31が、溝状冷却水流路のシリンダボア側の全壁面17のうちの一方の片側半分の壁面17bの各シリンダボアのボア壁面に接触する。
このとき、シリンダボア壁の保温具36では、保温材カートリッジ35は、保温材カートリッジ35を上から見たときの円弧方向の中央又は中央近傍のみが、支持部材34に固定されているので、保温材カートリッジ35の弾性部材付設部材33及び背面側押し付け部材32が金属板バネ39で付勢されたときに、支持部材34とは独立して、弾性部材付設部材33、背面側押し付け部材32、感熱膨張ゴム31及び正面側当て板30が変形することができる。図21を参照して説明する。シリンダボア壁の保温具の作製においては、弾性部材付設部材33、背面側押し付け部材32、感熱膨張ゴム31及び正面側当て板30の曲率が、感熱膨張ゴムが接触する各シリンダボアのボア壁の壁面の曲率と合うように加工されるが、実際には、弾性部材付設部材33、背面側押し付け部材32、感熱膨張ゴム31及び正面側当て板30と各シリンダボアのボア壁の壁面のいずれにも、設計値に対して加工誤差が生じてしまう。そして、これらの部材又は各シリンダボアのボア壁の壁面の加工誤差により、弾性部材付設部材33、背面側押し付け部材32、感熱膨張ゴム31及び正面側当て板30の曲率が、各シリンダボアのボア壁の壁面の曲率より小さくなってしまった場合に、図21(A)に示すように、保温材カートリッジの全体が、支持部材に固定されていたならば(例えば、保温部を上から見たときの円弧方向の中央近傍と両端近傍の合計3か所が支持部材に固定されていたならば)、金属板バネで付勢されたときに、感熱膨張ゴムの円弧方向の中央近傍は、各シリンダボアのボア壁23に接触することはできるが、端の方の部分は、ボア壁には接触できない。それに対して、弾性部材付設部材33、背面側押し付け部材32、感熱膨張ゴム31及び正面側当て板30の曲率が、各シリンダボアのボア壁の壁面の曲率より小さくなってしまった場合に、図21(B)に示すように、保温材カートリッジ35を上から見たときの円弧方向の本発明の保温材カートリッジ35の中央又は中央近傍のみが、支持部材34に固定されていると、金属板バネ39で付勢されたときに、保温材カートリッジ35の端の方の部分が、支持部材34から離れて、各シリンダボアのボア壁23に向かうように変形できるので、感熱膨張ゴム31の円弧方向の中央近傍だけでなく、端の方も各シリンダボアのボア23壁に接触することができる。このようなことから、シリンダボア壁の保温具36では、加工誤差により、弾性部材付設部材33、背面側押し付け部材32、感熱膨張ゴム31及び正面側当て板30の曲率と各シリンダボアのボア壁23の壁面の曲率に差があったとしても、感熱膨張ゴム31を確実に各シリンダボアのボア壁の壁面に接触させることができるので、感熱膨張ゴム31の各シリンダボアのボア壁23の壁面(溝状冷却水流路14のシリンダボア側の壁面17)への密着性が高くなる。
また、弾性部材付設部材、背面側押し付け部材、感熱膨張ゴム及び正面側当て板の曲率が、各シリンダボアのボア壁の曲率より大きい場合に、保温材カートリッジの全体が、支持部材に固定されていたならば、弾性部材付設部材、背面側押し付け部材、感熱膨張ゴム及び正面側当て板の曲率が変化しないので、上から見た時の感熱膨張ゴムの円弧方向の中央近傍とボア壁との間に隙間ができるおそれがある。それに対して、シリンダボア壁の保温具36では、弾性部材付設部材33、背面側押し付け部材32、感熱膨張ゴム31及び正面側当て板30の曲率が、各シリンダボアのボア壁23の曲率より大きかったとしても、保温材カートリッジ35は、円弧方向の中央又は中央近傍のみが、支持部材34に固定されているので、保温材カートリッジ35の円弧方向の中央又は中央近傍の部分が、弾性部材39により背面側から押されることにより、保温材カートリッジ35の円弧方向の中央又は中央近傍以外の部分が、支持部材34とは独立して、保温材カートリッジ35の円弧方向の両端側の部分が、外に開くように変形する。そのため、感熱膨張ゴム31の円弧方向の中央近傍も、端の方も各シリンダボアのボア23壁に接触することができる。このようなことから、シリンダボア壁の保温具36では、加工誤差により、弾性部材付設部材33、背面側押し付け部材32、感熱膨張ゴム31及び正面側当て板30の曲率と各シリンダボアのボア壁23の壁面の曲率に差があったとしても、感熱膨張ゴム31を確実に各シリンダボアのボア壁の壁面に接触させることができるので、感熱膨張ゴム31の各シリンダボアのボア壁23の壁面(溝状冷却水流路14のシリンダボア側の壁面17)への密着性が高くなる。
なお、図21(A)では、本発明の効果の説明のため、保温材カートリッジの両端側全体に、感熱膨張ゴムの両端側の接触面とボア壁との間に大きな隙間ができている図を用いたが、実際は、これほど大きな加工誤差が生じることはない。しかし、実際に、加工誤差により、小さな隙間が生じたり、部分的にゴム部材の接触面とボア壁が離れていたりすることはある。
保温材カートリッジ35では、図16に示すように、正面側当て板30のうち、外側端が折り曲げ部331a(331b、332a、332b)に挟み込まれている部分303a(303b、303c、303d)では、感熱膨張ゴム31の外側端313a(313b、313c、313d)を覆うように、折り曲げ部331a(331b、332a、332b)が存在しているので、感熱膨張ゴム31が膨張しても、感熱膨張ゴム31の外縁部が、保温材カートリッジ35内から食み出すことはない。また、感熱膨張ゴム31の外側端313a(313b、313c、313d)を覆うように、折り曲げ部331a(331b、332a、332b)が存在しているので、冷却水の流れの影響を受け難いので、冷却水による感熱膨張ゴム31の千切れの問題も起こらない。
保温材カートリッジ35では、図17に示すように、正面側当て板30のうち、外側端が折り曲げ部331aに挟み込まれていない部分304aでは、正面側当て板30の上側部308aの長手方向に延びる凸部302aが、感熱膨張ゴム31の外側端312aよりも外側の位置で、背面側押し付け部材32に向かって突き出して存在しているので、感熱膨張ゴム31が膨張しても、感熱膨張ゴム31の外縁部が、保温材カートリッジ35内から食み出し難くなる。また、感熱膨張ゴム31の外側端312aよりも外側の位置に、凸部302aが存在しているので、冷却水が背面側押し付け部材32と正面側当て板30との隙間48に流れ込んでも、凸部302aの存在により、感熱膨張ゴム31の外側端312aに向かって流れる冷却水の流速が非常に遅くなるので、冷却水による感熱膨張ゴム31の千切れの問題も起こらない。
本発明の第一の形態の保温材カートリッジは、シリンダボアボア壁の保温具の基体部材に固定され、シリンダボア壁を保温するための保温材カートリッジであり、
溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に接触し、該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面を覆うための感熱膨張ゴムと、
上から見たときに円弧形状を有し、該感熱膨張ゴムの背面側に設けられ、該感熱膨張ゴム全体を背面側から該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって押し付けるための背面側押し付け部材と、
該感熱膨張ゴムの接触面側に設けられ、上から見たときに円弧形状を有し、且つ、正面側から見たときに矩形状の開口を有し、該背面側押し付け部材とで、該感熱膨張ゴムの外縁部を挟み込むための正面側当て板と、
上から見たときに円弧形状を有し、該背面側押し付け部材の背面側に設けられ、該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって、該背面側押し付け部材が該感熱膨張ゴムを押し付けるように付勢する弾性部材が付設されている弾性部材付設部材と、
を有し、
該弾性部材付設部材の上端、下端、右端及び左端には、折り曲げ部が形成されており、該折り曲げ部が該正面側当て板側に折り曲げられて、該折り曲げ部と該弾性部材付設部材との間で、該背面側押し付け部材、該感熱膨張ゴム及び該正面側当て板が挟み込まれており、
少なくとも該正面側当て板の上側部及び下側部には、外側端が該折り曲げ部に挟み込まれていない部分があり、該正面側当て板の上側部の、外側端が該折り曲げ部に挟み込まれていない部分には、背面側押し付け部材側に向かって凸であり、該正面側当て板の上側部の長手方向に延びる凸部が形成されており、且つ、該正面側当て板の下側部の、外側端が該折り曲げ部に挟み込まれていない部分には、背面側押し付け部材側に向かって凸であり、該正面側当て板の下側部の長手方向に延びる凸部が形成されており、
該正面側当て板の、該凸部が形成されている部分では、該感熱膨張ゴムの外側端が、該凸部の頂部より内側に位置するように、該感熱膨張ゴムの外縁部が成形されていること、
を特徴とする保温材カートリッジである。
本発明の第一の形態の保温材カートリッジは、シリンダボア壁の保温具の基体部材に固定されて、シリンダボア壁を保温するための保温材カートリッジである。本発明の第一の保温材カートリッジは、弾性部材が付設されており、上から見た時に円弧状に成形されている弾性部材付設部材と、上から見た時に円弧状に成形されている背面側押し付け部材と、溝状冷却水流路内で感熱膨張して、接触面が溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に接触し、シリンダボア壁を覆う感熱膨張ゴムと、上から見た時に円弧状に成形されている正面側当て板と、が順に重ね合わされ、且つ、弾性部材付設部材の上端に形成されている折り曲げ部、弾性部材付設部材の下端に形成されている折り曲げ部、弾性部材付設部材の右端に形成されている折り曲げ部、及び弾性部材付設部材の左端に形成されている折り曲げ部が、正面側当て板側に折り曲げられて、弾性部材付設部材と折り曲げ部との間に、背面側押し付け部材、感熱膨張ゴム及び正面側当て板が挟み込まれることにより、これらの部材が弾性部材付設部材に固定されている。なお、本発明において、保温材カートリッジにおいて、上端、下端、右端及び左端とは、それぞれ、正面側から、言い換えると、感熱膨張ゴムの接触面側から見た時の上端、下端、右端及び左端のことを指す。
シリンダボア壁の保温具が設置される溝状冷却水流路に沿う形状、すなわち、上から見た時に複数の円弧が連なった形状に成形された成形された支持部材の各ボア部に、本発明の第一の形態の保温材カートリッジが固定される。本発明の第一の形態の保温材カートリッジの支持部材への固定は、弾性部材付設部材の上端及び下端に形成されている折り曲げ部が、支持部材側に折り曲げられて、折り曲げ部と弾性部材付設部材との間に、支持部材が挟み込まれることにより、本発明の第一の形態の保温材カートリッジが、支持部材に固定される。なお、本発明において、支持部材の各ボア部とは、各シリンダボアのボア壁側の支持部材の部分のことであり、上から見たときの支持部材を形成する円弧形状の1つ分である。
本発明の第一の形態の保温材カートリッジに係る感熱膨張ゴムは、溝状冷却水流路内で感熱膨張し、接触面が各シリンダボアのボア壁に直接接触して、ボア壁の保温箇所を覆い、各シリンダボアのボア壁を保温するための部材である。なお、感熱膨張ゴムでは、背面側押し付け部材側とは反対側の面が、溝状冷却水流路のシリンダボア壁に接する接触面である。
感熱膨張ゴムは、ベースフォーム材にベースフォーム材より融点が低い熱可塑性物質を含浸させ圧縮した複合体であり、常温では少なくともその表層部に存在する熱可塑性物質の硬化物により圧縮状態が保持され、且つ、加熱により熱可塑性物質の硬化物が軟化して圧縮状態が開放される材料である。感熱膨張ゴムとしては、例えば、特開2004−143262号公報に記載の感熱膨張ゴムが挙げられる。ゴム部材の材質が感熱膨張ゴムの場合は、本発明のシリンダボア壁の保温具が溝状冷却水流路に設置され、感熱膨張ゴムに熱が加えられることで、感熱膨張ゴムが膨張して、所定の形状に膨張変形する。
感熱膨張ゴムに係るベースフォーム材としては、ゴム、エラストマー、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等の各種高分子材料が挙げられ、具体的には、天然ゴム、クロロプロピレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ニトリルブタジエンゴム、エチレンプロピレンジエン三元共重合体、シリコーンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム等の各種合成ゴム、軟質ウレタン等の各種エラストマー、硬質ウレタン、フェノール樹脂、メラミン樹脂等の各種熱硬化性樹脂が挙げられる。
感熱膨張ゴムに係る熱可塑性物質としては、ガラス転移点、融点又は軟化温度のいずれかが120℃未満であるものが好ましい。感熱膨張ゴムに係る熱可塑性物質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、スチレンブタジエン共重合体、塩素化ポリエチレン、ポリフッ化ビニリデン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン酢酸ビニル塩化ビニルアクリル酸エステル共重合体、エチレン酢酸ビニルアクリル酸エステル共重合体、エチレン酢酸ビニル塩化ビニル共重合体、ナイロン、アクリロニトリルブタジエン共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニル、ポリクロロプレン、ポリブタジエン、熱可塑性ポリイミド、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリカーボネート、熱可塑性ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、低融点ガラスフリット、でんぷん、はんだ、ワックス等の各種熱可塑性化合物が挙げられる。
本発明の第一の形態の保温材カートリッジに係る背面側押し付け部材は、上から見たときに、円弧形状を有し、感熱膨張ゴムの全体を感熱膨張ゴムの背面側から押し付けることができるように、感熱膨張ゴムの背面側(接触面側とは反対側の面)に沿う形状であり、感熱膨張ゴムの背面側全体又はほぼ背面側全体を覆う形状である。背面側押し付け部材の材質は、弾性部材により背面側から押されたときに、感熱膨張ゴムを溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって押し付けることができるよう変形できるものであればよく、適宜選択されるが、ステンレス鋼、アルミニウム合金等の金属板が好ましい。背面側押し付け部材の厚みは、弾性部材により背面側から押し付けられたときに、ゴム部材を溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって押し付けることができるよう変形できるものであればよく、適宜選択される。
本発明の第一の形態の保温材カートリッジに係る弾性部材付設部材は、上から見た時に円弧形状を有し、弾性部材が付設されている。また、弾性部材付設部材の上端、下端、右端及び左端には、折り曲げ部が形成されている。弾性部材は、本発明の第一の形態の保温材カートリッジが固定されているシリンダボア壁の保温具が、溝状冷却水流路に設置され、感熱膨張ゴムが膨張することにより、弾性変形し、溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって、背面側押し付け部材が感熱膨張ゴムを押し付けるように、弾性力により付勢するための部材である。
弾性部材は、本発明の第一の形態の保温材カートリッジを上から見たときに、本発明の第一の形態の保温材カートリッジの円弧方向に、2つ以上付設されている。弾性部材の付設箇所が1つの場合、保温具全体を押し付けるために、弾性部材を本発明の第一の形態の保温材カートリッジの円弧方向の中央又は中央近傍に付設することになるが、これだと、本発明の第一の形態の保温材カートリッジの中央又は中央近傍は、支持部材に固定されているので、本発明の第一の形態の保温材カートリッジを支持部材と一緒に押し付けることになる。そのため、本発明の第一の形態の保温材カートリッジが、支持部材とは独立に、本発明の第一の形態の保温材カートリッジの端の方の部分が支持部材から離れて変形して、溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって、感熱膨張ゴムが押し付けられることはない。このようなことから、本発明の第一の形態の保温材カートリッジの両方の端の方の部分が、支持部材とは独立に、支持部材から離れて変形して、溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって、感熱膨張ゴムを押し付けられるように、弾性部材は、少なくとも、本発明の第一の形態の保温材カートリッジの一方の端側寄りに1か所、他方の端寄りに1か所の合計2か所に付設されている必要がある。そして、本発明の第一の形態の保温材カートリッジの全体が押し付けられ、且つ、本発明の第一の形態の保温材カートリッジの両方の端の方の部分が、支持部材とは独立に押し付けされるように、弾性部材が、本発明の第一の形態の保温材カートリッジの円弧方向の中央又は中央近傍に1か所、本発明の第一の形態の保温材カートリッジの一方の端側寄りに1か所、他方の端寄りに1か所の合計3か所に付設されていることが好ましい。更に、本発明の第一の形態の保温材カートリッジの感熱膨張ゴムの溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面への密着性を高めるために、円弧方向の4か所以上に弾性部材が付設されていてもよい。
弾性部材の形態は、特に制限されず、例えば、板状の弾性部材、コイル状の弾性部材、重ね板バネ、トーションバネ、弾性ゴム等が挙げられる。弾性部材の材質は、特に制限されないが、耐LLC性が良く及び強度が高い点で、ステンレス鋼(SUS)、アルミニウム合金等が好ましい。弾性部材としては、金属板バネ、コイルバネ、重ね板バネ、トーションバネ等の金属弾性部材が好ましい。
弾性部材付設部材に形成されている折り曲げ部のうち、右端及び左端に形成されている折り曲げ部は、図6に示す形態例のように、弾性部材付設部材の右端又は左端の上下方向の全部に亘って形成されていてもよいし、あるいは、図23に示す形態例のように、弾性部材付設部材の右端又は左端の上下方向の一部に形成されていてもよい。なお、折り曲げ部が、弾性部材付設部材の右端又は左端の一部に形成されている場合は、正面側当て板のうち、外側端が折り曲げ部に挟み込まれていない部分には、凸部が形成されている。図23に示す形態例の保温材カートリッジ35aでは、正面側当て板30aの右側部のうち、外側端が折り曲げ部332cに挟み込まれていない部分には、正面側当て板30aの右側部の長手方向に延びる凸部302cが形成されており、また、正面側当て板30aの左側部のうち、外側端が折り曲げ部332dに挟み込まれていない部分には、正面側当て板30aの左側部の長手方向に延びる凸部302dが形成されている。
弾性部材付設部材の右端及び左端の折り曲げ部は、直線状に折り曲げられるため、図6に示す形態例のように、弾性部材付設部材の右端又は左端の上下方向の全部に亘って形成されていても、正常に折り曲げられる。そして、弾性部材付設部材の右端及び左端の折り曲げ部は、弾性部材付設部材の右端又は左端の上下方向の全部に亘って形成されており、背面側押し付け部材、感熱膨張ゴム及び正面側当て板の右側又は左側の上下方向の全部を挟み込んでいることが、本発明の第一の形態の保温材カートリッジの右側又は左側から、背面側押し付け部材と正面側当て板との間に冷却水が強く流れ込むことを防止できる点で、好ましい。
本発明の第一の形態の保温材カートリッジの上端及び下端は、上から見たときに円弧状であるため、弾性部材付設部材の上端及び下端に形成されている折り曲げ部の幅が長過ぎると、折り曲げ部が正常に折り曲げられず、また、背面側押し付け部材、感熱膨張ゴム及び正面側当て板が正常に固定されない。そのため、弾性部材付設部材の上端及び下端に形成されている折り曲げ部の幅は、正常な折り曲げが可能となり且つ背面側押し付け部材、感熱膨張ゴム及び正面側当て板の正常な固定が可能となる範囲で、適宜選択される。弾性部材付設部材の上端及び下端に形成されている折り曲げ部の数は、本発明の保温材カートリッジを上から見たときに、本発明の第一の形態の保温材カートリッジの円弧方向に、2つ以上である。
弾性部材付設部材の上端及び下端の円弧方向の中央又は中央近傍には、本発明の保温材カートリッジを固定するための折り曲げ部が形成されている。弾性部材付設部材の上端及び下端に形成されている折り曲げ部の幅は、正常な折り曲げが可能となり且つ支持部材への固定が可能となる範囲で、適宜選択される。
なお、弾性部材付設部材33の作製手順であるが、図22に示すように、金属板43を用意し、図22(A)中の点線の位置で、金属板43を打ち抜くことにより、図22(B)のように、金属板バネ39、折り曲げ部331a、331b、332a、332b及び折り曲げ部37を形成させて、金属板の打ち抜き物45を作製する。次いで、金属板の打ち抜き物45全体を円弧状に成形し、且つ、金属板バネ39を背面側に曲げることにより、弾性部材付設部材33を作製する。また、支持部材34であるが、金属板を成形することにより、又は合成樹脂を射出成形することにより、支持部材34を作製する。
本発明の第一の形態の保温材カートリッジに係る正面側当て板は、上から見た時に円弧形状を有し、正面側から見た時に、内側には、略矩形の開口が形成されている。そして、本発明の第一の形態の保温材カートリッジでは、感熱膨張ゴムの外縁部が、背面側押し付け部材と正面側当て板との間に挟み込まれることにより、感熱膨張ゴムが固定されている。
正面側当て板には、外側端が折り曲げ部により挟み込まれている部分と、外側端が折り曲げ部に挟み込まれない部分と、がある。保温材カートリッジでは、正面側当て板の少なくとも上側部及び下側部には、外側端が折り曲げ部に挟み込まれていない部分がある。また、本発明の第一の形態の保温材カートリッジでは、正面側当て板の右側部及び左側部には、外側端が折り曲げ部に挟み込まれていない部分があってもなくてもよい。言い換えると、本発明の第一の形態の保温材カートリッジでは、正面側当て板の右側部及び左側部は、外側端の上下方向の全部が折り曲げ部に挟み込まれていてもよいし、一部が挟み込まれていてもよい。
正面側当て板のうち、外側端が折り曲げ部に挟み込まれていない部分には、背面側押し付け部材に向かって凸である凸部が形成されている。つまり、正面側当て板の上側部のうち、外側端が折り曲げ部に挟み込まれていない部分には、正面側当て板の上側部の長手方向に延びる凸部が形成されており、且つ、正面側当て板の下側部のうち、外側端が折り曲げ部に挟み込まれていない部分には、正面側当て板の下側部の長手方向に延びる凸部が形成されている。また、正面側当て板の右側部に、外側端が折り曲げ部に挟み込まれていない部分がある場合には、正面当て板の右側部のうち、外側端が折り曲げ部に挟み込まれていない部分には、正面側当て板の右側部の長手方向に延びる凸部が形成されている。また、正面側当て板の左側部に、外側端が折り曲げ部に挟み込まれていない部分がある場合には、正面当て板の左側部のうち、外側端が折り曲げ部に挟み込まれていない部分には、正面側当て板の左側部の長手方向に延びる凸部が形成されている。
そして、本発明の第一の形態の保温材カートリッジでは、正面当て板のうち、凸部が形成されている部分では、感熱膨張ゴムの外側端は、正面当て板の凸部の頂部より内側に位置するように、感熱膨張ゴムの外縁部が成形されている。なお、正面側当て板のうち、凸部が形成されていない部分、すなわち、正面側当て板のうち、外側端が折り曲げ部に挟み込まれている部分では、感熱膨張ゴムの外側端は、折り曲げ部より内側であればよい。
本発明の第二の形態の保温材カートリッジは、シリンダボアボア壁の保温具の基体部材に固定され、シリンダボア壁を保温するための保温材カートリッジであり、
溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に接触し、該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面を覆うための感熱膨張ゴムと、
上から見たときに円弧形状を有し、該感熱膨張ゴムの背面側に設けられ、該感熱膨張ゴム全体を背面側から該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって押し付けるための背面側押し付け部材と、
該感熱膨張ゴムの接触面側に設けられ、上から見たときに円弧形状を有し、且つ、正面側から見たときに矩形状の開口を有し、該背面側押し付け部材とで、該感熱膨張ゴムの外縁部を挟み込むための正面側当て板と、
該背面側押し付け部材に付設されており、該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって、該背面側押し付け部材が該感熱膨張ゴムを押し付けるように付勢する弾性部材と、
を有し、
該背面側押し付けの上端、下端、右端及び左端には、折り曲げ部が形成されており、該折り曲げ部が該正面側当て板側に折り曲げられて、該折り曲げ部と該背面側押し付け部材との間で、該感熱膨張ゴム及び該正面側当て板が挟み込まれており、
少なくとも該正面側当て板の上側部及び下側部には、外側端が該折り曲げ部に挟み込まれていない部分があり、該正面側当て板の上側部の、外側端が該折り曲げ部に挟み込まれていない部分には、背面側押し付け部材側に向かって凸であり、該正面側当て板の上側部の長手方向に延びる凸部が形成されており、且つ、該正面側当て板の下側部の、外側端が該折り曲げ部に挟み込まれていない部分には、背面側押し付け部材側に向かって凸であり、該正面側当て板の下側部の長手方向に延びる凸部が形成されており、
該正面側当て板の、該凸部が形成されている部分では、該感熱膨張ゴムの外側端が、該凸部の頂部より内側に位置するように、該感熱膨張ゴムの外縁部が成形されていること、
を特徴とする保温材カートリッジである。
本発明の第二の形態の保温材カートリッジと本発明の第一の形態の保温材カートリッジとの主な相違点は、本発明の第一の形態の保温材カートリッジでは、弾性部材付設部材が設けられ、その弾性部材付設部材に弾性部材が付設されているのに対し、本発明の第二の形態の保温材カートリッジでは、弾性部材付設部材が設けられず、弾性部材は背面側押し付け部材に付設されている点にある。そのため、本発明の第二の形態の保温材カートリッジと本発明の第一の形態の保温材カートリッジとで共通な点については、本発明の第一の形態の保温材カートリッジの記載を参照し、詳細な説明を省略する。
本発明の第二の形態の保温材カートリッジは、シリンダボア壁の保温具の基体部材に固定されて、シリンダボア壁を保温するための保温材カートリッジである。本発明の第二の形態の保温材カートリッジは、弾性部材が付設されており、上から見た時に円弧状に成形されている背面側押し付け部材と、溝状冷却水流路内で感熱膨張して、接触面が溝状冷却水流路のシリンダボア壁に接触し、シリンダボア壁を覆う感熱膨張ゴムと、上から見た時に円弧状に成形されている正面側当て板と、が順に重ね合わされ、且つ、背面側押し付け部材の上端に形成されている折り曲げ部、背面側押し付け部材の下端に形成されている折り曲げ部、背面側押し付け部材の右端に形成されている折り曲げ部、及び背面側押し付け部材の左端に形成されている折り曲げ部が、正面側当て板側に折り曲げられて、折り曲げ部と背面側押し付け部材との間に、感熱膨張ゴム及び正面側当て板が挟み込まれることにより、これらの部材が背面側押し付け部材に固定されている。
シリンダボア壁の保温具が設置される溝状冷却水流路に沿う形状、すなわち、上から見た時に複数の円弧が連なった形状に成形された成形された支持部材の各ボア部に、本発明の第二の形態の保温材カートリッジが固定される。本発明の第二の形態の保温材カートリッジの支持部材への固定は、背面側押し付け部材の上端及び下端に形成されている折り曲げ部が、支持部材側に折り曲げられて、折り曲げ部と背面側押し付け部材との間に、支持部材が挟み込まれることにより、本発明の第二の形態の保温材カートリッジが、支持部材に固定される。
本発明の第二の形態の保温材カートリッジに係る感熱膨張ゴムは、本発明の第一の形態の保温材カートリッジと同様である。
本発明の第一の形態の保温材カートリッジに係る背面側押し付け部材は、上から見たときに、円弧形状を有し、感熱膨張ゴムの全体を感熱膨張ゴムの背面側から押し付けることができるように、感熱膨張ゴムの背面側(接触面側とは反対側の面)に沿う形状であり、感熱膨張ゴムの背面側全体又はほぼ背面側全体を覆う形状である。背面側押し付け部材の材質は、弾性部材により背面側から押されたときに、感熱膨張ゴムを溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって押し付けることができるよう変形できるものであればよく、適宜選択されるが、ステンレス鋼、アルミニウム合金等の金属板が好ましい。背面側押し付け部材の厚みは、弾性部材により背面側から押し付けられたときに、ゴム部材を溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって押し付けることができるよう変形できるものであればよく、適宜選択される。
また、本発明の第二の形態の保温材カートリッジに係る背面側押し付け部材には、弾性部材が付設されている。また、本発明の第二の形態の保温材カートリッジに係る背面側押し付け部材の上端、下端、右端及び左端には、折り曲げ部が形成されている。弾性部材は、本発明の第二の形態の保温材カートリッジが固定されているシリンダボア壁の保温具が、溝状冷却水流路に設置され、感熱膨張ゴムが膨張することにより、弾性変形し、溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって、背面側押し付け部材が感熱膨張ゴムを押し付けるように、弾性力により付勢するための部材である。
弾性部材は、本発明の第二の形態の保温材カートリッジを上から見たときに、本発明の第二の形態の保温材カートリッジの円弧方向に、2つ以上付設されている。弾性部材の付設箇所が1つの場合、保温具全体を押し付けるために、弾性部材を本発明の第二の形態の保温材カートリッジの円弧方向の中央又は中央近傍に付設することになるが、これだと、本発明の第二の形態の保温材カートリッジの中央又は中央近傍は、支持部材に固定されているので、本発明の第二の形態の保温材カートリッジを支持部材と一緒に押し付けることになる。そのため、本発明の第二の形態の保温材カートリッジが、支持部材とは独立に、本発明の第二の形態の保温材カートリッジの端の方の部分が支持部材から離れて変形して、溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって、感熱膨張ゴムが押し付けられることはない。このようなことから、本発明の第二の形態の保温材カートリッジの両方の端の方の部分が、支持部材とは独立に、支持部材から離れて変形して、溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって、感熱膨張ゴムを押し付けられるように、弾性部材は、少なくとも、本発明の第二の形態の保温材カートリッジの一方の端側寄りに1か所、他方の端寄りに1か所の合計2か所に付設されている必要がある。そして、本発明の第二の形態の保温材カートリッジの全体が押し付けられ、且つ、本発明の第二の形態の保温材カートリッジの両方の端の方の部分が、支持部材とは独立に押し付けされるように、弾性部材が、本発明の第二の形態の保温材カートリッジの円弧方向の中央又は中央近傍に1か所、本発明の第二の形態の保温材カートリッジの一方の端側寄りに1か所、他方の端寄りに1か所の合計3か所に付設されていることが好ましい。更に、本発明の第一の形態の保温材カートリッジの感熱膨張ゴムの溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面への密着性を高めるために、円弧方向の4か所以上に弾性部材が付設されていてもよい。
本発明の第二の形態の保温材カートリッジに係る弾性部材は、付設される部材が異なること以外は、本発明の第一の形態の保温材カートリッジに係る弾性部材と同様である。
背面側押し付け部材に形成されている折り曲げ部のうち、右端及び左端に形成されている折り曲げ部は、背面側押し付け部材の右端又は左端の上下方向の全部に亘って形成されていてもよいし、あるいは、背面側押し付け部材の右端又は左端の上下方向の一部に形成されていてもよい。なお、折り曲げ部が、背面側押し付け部材の右端又は左端の一部に形成されている場合は、正面側当て板のうち、外側端が折り曲げ部に挟み込まれていない部分には、凸部が形成されている。背面側押し付け部材の右端及び左端の折り曲げ部は、直線状に折り曲げられるため、背面側押し付け部材の右端又は左端の上下方向の全部に亘って形成されていても、正常に折り曲げられる。そして、背面側押し付け部材の右端及び左端の折り曲げ部は、背面側押し付け部材の右端又は左端の上下方向の全部に亘って形成されており、感熱膨張ゴム及び正面側当て板の右側又は左側の上下方向の全部を挟み込んでいることが、本発明の第二の形態の保温材カートリッジの右側又は左側から、背面側押し付け部材と正面側当て板との間に冷却水が強く流れ込むことを防止できる点で、好ましい。
本発明の第二の形態の保温材カートリッジの上端及び下端は、上から見たときに円弧状であるため、背面側押し付け部材の上端及び下端に形成されている折り曲げ部の幅が長過ぎると、折り曲げ部が正常に折り曲げられず、また、感熱膨張ゴム及び正面側当て板が正常に固定されない。そのため、背面側押し付け部材の上端及び下端に形成されている折り曲げ部の幅は、正常な折り曲げが可能となり且つ感熱膨張ゴム及び正面側当て板の正常な固定が可能となる範囲で、適宜選択される。背面側押し付け部材の上端及び下端に形成されている折り曲げ部の数は、本発明の第二の形態の保温材カートリッジを上から見たときに、本発明の第二の形態の保温材カートリッジの円弧方向に、2つ以上形成されている。
背面側押し付け部材の上端及び下端の中央又は中央近傍には、本発明の第二の形態の保温材カートリッジを固定するための折り曲げ部が形成されている。背面側押し付け部材の上端及び下端に形成されている折り曲げ部の幅は、正常な折り曲げが可能となり且つ支持部材への固定が可能となる範囲で、適宜選択される。
弾性部材が付設されている背面側押し付け部材としては、例えば、図24に示す形態例が挙げられる。図24に示す形態例では、金属板からなり且つ上端、下端、右端及び左端に、折り曲げ部331c、331d、332e、332fが形成されている背面押し付け部材47に、縦長の矩形の金属板からなる金属板バネ39が、溶接されている。また、金属板バネの他に、例えば、金属コイルバネ、重ね板バネ又はトーションバネ等の金属製の弾性部材が、金属板からなり且つ上端、下端、右端及び左端に、折り曲げ部が形成されている背面押し付け部材に溶接されている形態例が挙げられる。
本発明の第二の形態の保温材カートリッジに係る正面側当て板は、本発明の第一の形態の保温材カートリッジに係る正面側当て板と同様である。
そして、本発明の第二の形態の保温材カートリッジでは、正面当て板のうち、凸部が形成されている部分では、感熱膨張ゴムの外側端は、正面当て板の凸部の頂部より内側に位置するように、感熱膨張ゴムの外縁部が成形されている。
本発明のシリンダボア壁の保温具は、シリンダボアを有する内燃機関のシリンダブロックの溝状冷却水流路に設置され、シリンダボアのボア壁を保温するための保温具であり、
本発明の保温材カートリッジと、金属製又は合成樹脂製であり、該保温具の設置位置の該溝状冷却水流路の形状に沿う形状を有し、該保温材カートリッジが固定される支持部材と、を有し、
該保温材カートリッジは、円弧方向の中央又は中央近傍のみが、該支持部材に固定されていること、
を特徴とするシリンダボア壁の保温具である。なお、本発明の第一の形態の保温材カートリッジと本発明の第二の形態の保温材カートリッジとを総称して、本発明の保温材カートリッジと呼ぶ。
支持部材は、上から見たときに、複数の円弧が連続する形状に成形されており、支持部材の形状は、溝状冷却水流路の片側半分に沿う形状である。また、支持部材には、本発明の保温材カートリッジに付設されている弾性部材が、本発明のシリンダボア壁の保温具の背面側から、支持部材を通り抜けて、溝状冷却水流路のシリンダボア壁側の壁面とは反対側の壁面に向かって張り出すことができるように、開口が形成されている。
支持部材は、本発明の保温材カートリッジが固定される部材であり、本発明の保温材カートリッジの位置が溝状冷却水流路内でずれないように、本発明の保温材カートリッジの位置を定める役割を果たす。支持部材は、金属板又は合成樹脂の成形体である。
そして、本発明のシリンダボア壁の保温具では、本発明の保温材カートリッジは、上から見たときの円弧方向の中央又は中央近傍(本発明の保温材カートリッジを上から見たときに、円弧状の本発明の保温材カートリッジの中央又は中央近傍)のみが、支持部材に固定されている。それに対して、本発明の保温材カートリッジの端の方は、支持部材に固定されていない。
本発明のシリンダボア壁の保温具が、シリンダブロックの溝状冷却水流路内に設置された後、内燃機関が運転されると、感熱膨張ゴムが加熱されて、感熱膨張する。そして、感熱膨張ゴムは、正面側当て板の内側部分に形成されている開口を通って、シリンダボア側の壁面に向かって膨張し、接触面がシリンダボアの壁面に接触する。接触面がシリンダボア側の壁面に接触した後も、感熱膨張ゴムは膨張を続け、開放状態まで膨張しようとする。そのため、弾性部材には、本発明の保温材カートリッジの背面側に向かう方向に力が加えられる。このことにより、弾性部材は変形し、弾性部材には、元に戻ろうとする弾性力が生じる。そして、この弾性力により、弾性部材が付設されている弾性部材付設部材又は付設部材が付設されている背面側押し付け部材が、溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって押され、その結果、背面側押し付け部材が熱膨張ゴムを押し、感熱膨張ゴムが、溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に押し付けられる。つまり、本発明のシリンダボア壁の保温具が、溝状冷却水流路に設置され、感熱膨張ゴムが加熱されて感熱膨張することにより、弾性部材が変形し、その変形が戻ろうとして生じる弾性力により、感熱膨張ゴムを溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に押し付けるように、背面側押し付け部材が付勢される。このようにして、本発明の保温材カートリッジの感熱膨張ゴムが、溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面の各シリンダボアのボア壁面に接触する。
本発明のシリンダボア壁の保温具では、本発明の保温材カートリッジは、本発明の保温材カートリッジを上から見たときの円弧方向の中央又は中央近傍のみが、支持部材に固定されているので、本発明の保温材カートリッジの弾性部材付設部材又は背面側押し付け部材が弾性部材で付勢されたときに、支持部材とは独立して、弾性部材付設部材(本発明の第一の保温材カートリッジの場合のみ。以下同じ。)、背面側押し付け部材、感熱膨張ゴム及び正面側当て板が変形することができる。本発明のシリンダボア壁の保温具の作製においては、弾性部材付設部材、背面側押し付け部材、感熱膨張ゴム及び正面側当て板の曲率が、感熱膨張ゴムが接触する各シリンダボアのボア壁の壁面の曲率と合うように加工されるが、実際には、弾性部材付設部材、背面側押し付け部材、感熱膨張ゴム及び正面側当て板と各シリンダボアのボア壁の壁面のいずれにも、設計値に対して加工誤差が生じてしまう。そして、これらの部材又は各シリンダボアのボア壁の壁面の加工誤差により、弾性部材付設部材、背面側押し付け部材、感熱膨張ゴム及び正面側当て板の曲率が、各シリンダボアのボア壁の壁面の曲率より小さくなってしまった場合に、保温材カートリッジの全体が、支持部に固定されていたならば(例えば、保温部を上から見たときの円弧方向の中央近傍と両端近傍の合計3か所が支持部材に固定されていたならば)、弾性部材で付勢されたときに、感熱膨張ゴムの円弧方向の中央近傍は、各シリンダボアのボア壁に接触することはできるが、端の方の部分は、ボア壁には接触できない。それに対して、弾性部材付設部材、背面側押し付け部材、感熱膨張ゴム及び正面側当て板の曲率が、各シリンダボアのボア壁の壁面の曲率より小さくなってしまった場合に、保温材カートリッジを上から見たときの円弧方向の本発明の保温材カートリッジの中央又は中央近傍のみが、支持部材に固定されていると、弾性部材で付勢されたときに、本発明の保温材カートリッジの端の方の部分が、支持部材から離れて、各シリンダボアのボア壁に向かうように変形できるので、感熱膨張ゴムの円弧方向の中央近傍だけでなく、端の方も各シリンダボアのボア壁に接触することができる。このようなことから、本発明のシリンダボア壁の保温具では、加工誤差により、弾性部材付設部材、背面側押し付け部材、感熱膨張ゴム及び正面側当て板の曲率と各シリンダボアのボア壁の壁面の曲率に差があったとしても、感熱膨張ゴムを確実に各シリンダボアのボア壁の壁面に接触させることができるので、感熱膨張ゴムの各シリンダボアのボア壁の壁面(溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面)への密着性が高くなる。
また、弾性部材付設部材、背面側押し付け部材、感熱膨張ゴム及び正面側当て板の曲率が、各シリンダボアのボア壁の曲率より大きい場合に、保温材カートリッジの全体が、支持部材に固定されていたならば、弾性部材付設部材、背面側押し付け部材、感熱膨張ゴム及び正面側当て板の曲率が変化しないので、上から見た時の感熱膨張ゴムの円弧方向の中央近傍とボア壁との間に隙間ができるおそれがある。それに対して、本発明のシリンダボア壁の保温具では、弾性部材付設部材、背面側押し付け部材、感熱膨張ゴム及び正面側当て板の曲率が、各シリンダボアのボア壁の曲率より大きかったとしても、本発明の保温材カートリッジは、円弧方向の中央又は中央近傍のみが、支持部材に固定されているので、本発明の保温材カートリッジの円弧方向の中央又は中央近傍の部分が、弾性部材により背面側から押されることにより、本発明の保温材カートリッジの円弧方向の中央又は中央近傍以外の部分が、支持部材とは独立して、本発明の保温材カートリッジの円弧方向の両端側の部分が、外に開くように変形する。そのため、感熱膨張ゴムの円弧方向の中央近傍も、端の方も各シリンダボアのボア壁に接触することができる。このようなことから、本発明のシリンダボア壁の保温具では、加工誤差により、弾性部材付設部材、背面側押し付け部材、感熱膨張ゴム及び正面側当て板の曲率と各シリンダボアのボア壁の壁面の曲率に差があったとしても、感熱膨張ゴムを確実に各シリンダボアのボア壁の壁面に接触させることができるので、感熱膨張ゴムの各シリンダボアのボア壁の壁面(溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面)への密着性が高くなる。
本発明の保温材カートリッジでは、正面側当て板の折り曲げ部に挟み込まれている部分では、感熱膨張ゴムの外側端を覆うように、折り曲げ部が存在しているので、感熱膨張ゴムが膨張しても、感熱膨張ゴムの外縁部が、本発明の保温材カートリッジ内から食み出すことはない。また、感熱膨張ゴムの外側端を覆うように、折り曲げ部が存在しているので、冷却水の流れの影響を受け難いので、冷却水による感熱膨張ゴムの千切れの問題も起こらない。
本発明の保温材カートリッジでは、正面側当て板の折り曲げ部に挟み込まれていない部分では、正面側当て板の長手方向に延びる凸部が、感熱膨張ゴムの外側端よりも外側の位置に、背面側押し付け部材に向かって突き出して存在しているので、感熱膨張ゴムが膨張しても、感熱膨張ゴムの外縁部が、本発明の保温材カートリッジ内から食み出し難くなる。また、感熱膨張ゴムの外側端よりも外側の位置に、凸部が存在しているので、冷却水が背面側押し付け部材と正面側当て板との隙間に流れ込んでも、凸部により、感熱膨張ゴムの外側端に向かって流れる冷却水の流速が非常に遅くなるので、冷却水による感熱膨張ゴムの千切れの問題も起こらない。
本発明の内燃機関は、本発明のシリンダボア壁の保温具が設置されていることを特徴とする内燃機関である。
本発明の自動車は、本発明の内燃機関を有することを特徴とする自動車である。
8 最下部
9 最上部
10 中間近傍の位置
11 シリンダブロック
12 ボア
12a1、12a2 端ボア
12b1、12b2 中間ボア
13 シリンダボア壁
14 溝状冷却水流路
15 冷却水供給口
16 冷却水排出口
17 溝状冷却水流路14のシリンダボア側の壁面
17a、17b 片側半分側の壁面
18 溝状冷却水流路14のシリンダボア側の壁面とは反対側の壁面
21a、21b 片側半分のボア壁
23a1、23a2、23b1、23b2 各シリンダボアのボア壁
26 接触面
27 先端
30 正面側当て板
31 感熱膨張ゴム
32 背面側押し付け部材
33 弾性部材付設部材
34 支持部材
35、35a 保温材カートリッジ
36、36b、36c シリンダボア壁の保温具
37、37a、331a、331b、331c、331d、332a、332b、332c、332d、332e、332f 折り曲げ部
38 冷却水流れ仕切部材
39 金属板バネ
42 開口
43 金属板
45 金属板の打ち抜き物
191 ボア間部
192 溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面の各シリンダボアのボア壁の境界
301 開口
302、302a、302b、302c、302d 凸部
303、303a、303b、303c、303d 正面側当て板のうち、外側端が折り曲げ部に挟み込まれている部分
304、304a、304b 正面側当て板のうち、外側端が折り曲げ部に挟み込まれていない部分
308a 正面側当て板の上側部
308b 正面側当て板の下側部
311 感熱膨張ゴムの輪郭
312a、312b、313a、313b、313c、313d 感熱膨張ゴムの外側端
319 切り欠き部分

Claims (2)

  1. シリンダボアボア壁の保温具の基体部材に固定され、シリンダボア壁を保温するための保温材カートリッジであり、
    溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に接触し、該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面を覆うための感熱膨張ゴムと、
    上から見たときに円弧形状を有し、該感熱膨張ゴムの背面側に設けられ、該感熱膨張ゴム全体を背面側から該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって押し付けるための背面側押し付け部材と、
    該感熱膨張ゴムの接触面側に設けられ、上から見たときに円弧形状を有し、且つ、正面側から見たときに矩形状の開口を有し、該背面側押し付け部材とで、該感熱膨張ゴムの外縁部を挟み込むための正面側当て板と、
    上から見たときに円弧形状を有し、該背面側押し付け部材の背面側に設けられ、該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって、該背面側押し付け部材が該感熱膨張ゴムを押し付けるように付勢する弾性部材が付設されている弾性部材付設部材と、
    を有し、
    該弾性部材付設部材の上端、下端、右端及び左端には、折り曲げ部が形成されており、該折り曲げ部が該正面側当て板側に折り曲げられて、該折り曲げ部と該弾性部材付設部材との間で、該背面側押し付け部材、該感熱膨張ゴム及び該正面側当て板が挟み込まれており、
    少なくとも該正面側当て板の上側部及び下側部には、外側端が該折り曲げ部に挟み込まれていない部分があり、該正面側当て板の上側部の、外側端が該折り曲げ部に挟み込まれていない部分には、背面側押し付け部材側に向かって凸であり、該正面側当て板の上側部の長手方向に延びる凸部が形成されており、且つ、該正面側当て板の下側部の、外側端が該折り曲げ部に挟み込まれていない部分には、背面側押し付け部材側に向かって凸であり、該正面側当て板の下側部の長手方向に延びる凸部が形成されており、
    該正面側当て板の、該凸部が形成されている部分では、該感熱膨張ゴムの外側端が、該凸部の頂部より内側に位置するように、該感熱膨張ゴムの外縁部が成形されていること、
    を特徴とする保温材カートリッジ。
  2. シリンダボアボア壁の保温具の基体部材に固定され、シリンダボア壁を保温するための保温材カートリッジであり、
    溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に接触し、該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面を覆うための感熱膨張ゴムと、
    上から見たときに円弧形状を有し、該感熱膨張ゴムの背面側に設けられ、該感熱膨張ゴム全体を背面側から該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって押し付けるための背面側押し付け部材と、
    該感熱膨張ゴムの接触面側に設けられ、上から見たときに円弧形状を有し、且つ、正面側から見たときに矩形状の開口を有し、該背面側押し付け部材とで、該感熱膨張ゴムの外縁部を挟み込むための正面側当て板と、
    該背面側押し付け部材に付設されており、該溝状冷却水流路のシリンダボア側の壁面に向かって、該背面側押し付け部材が該感熱膨張ゴムを押し付けるように付勢する弾性部材と、
    を有し、
    該背面側押し付けの上端、下端、右端及び左端には、折り曲げ部が形成されており、該折り曲げ部が該正面側当て板側に折り曲げられて、該折り曲げ部と該背面側押し付け部材との間で、該感熱膨張ゴム及び該正面側当て板が挟み込まれており、
    少なくとも該正面側当て板の上側部及び下側部には、外側端が該折り曲げ部に挟み込まれていない部分があり、該正面側当て板の上側部の、外側端が該折り曲げ部に挟み込まれていない部分には、背面側押し付け部材側に向かって凸であり、該正面側当て板の上側部の長手方向に延びる凸部が形成されており、且つ、該正面側当て板の下側部の、外側端が該折り曲げ部に挟み込まれていない部分には、背面側押し付け部材側に向かって凸であり、該正面側当て板の下側部の長手方向に延びる凸部が形成されており、
    該正面側当て板の、該凸部が形成されている部分では、該感熱膨張ゴムの外側端が、該凸部の頂部より内側に位置するように、該感熱膨張ゴムの外縁部が成形されていること、
    を特徴とする保温材カートリッジ。
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