JP6710106B2 - 電力供給システム及び電力供給方法 - Google Patents

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本発明は、1次側の電源に接続された1次側コイルと、2次側の負荷に接続された2次側コイルとがギャップを隔てて配置されている場合に、1次側コイルから2次側コイルに非接触で電力を供給する電力供給システム及び電力供給方法に関する。
近年、1次側の電源に接続された1次側コイルと、2次側の負荷に接続された2次側コイルとをギャップを隔てて配置し、1次側コイルから2次側コイルに非接触で電力を供給することにより、電源から負荷に非接触給電(非接触電力伝送)を行う技術が開発されている。
このような非接触給電方式の一つとして、電磁誘導を利用したものがある。この給電方式では、例えば、1次側(給電側)の電源を交流電源とし、2次側(受電側)の負荷を電動車両に備わる蓄電装置とし、給電側である電動車両外部の地上側に設けられた1次側コイルと、受電側である電動車両に設けられた2次側コイルとの間の電磁誘導を利用して、二次電池やキャパシタ等の蓄電装置を充電する。
非接触給電方式の従来技術として、例えば、特許文献1及び2が開示されている。
特許文献1には、非接触給電に際し、充電指示、要求電力等の給電情報を受電側から給電側に伝達するため、1次側コイル及び2次側コイルに通信装置を設け、両コイル間で給電情報を送受信することにより、該給電情報に基づいて給電側から受電側に非接触給電を行うことが開示されている。
一方、特許文献2には、非接触給電時の1次側コイルと2次側コイルとの位置ずれや、両コイル間のギャップ長の変動に対する許容量が大きい非接触給電方式では、両コイル間の位置関係の変動に伴って、1次電圧と2次電圧との比が変動するという課題が開示されている。また、特許文献2には、この課題を解決するために、1次側コイル(給電側コイル)と2次側コイル(受電側コイル)との間の通信で給電情報を交換すれば、通信の混信、通信エラー、電力伝送磁場による通信ノイズ等が発生すると共に、通信装置の設置が受電側の小型軽量化を妨げることが開示されている。このような問題を解決するため、特許文献2の技術では、通信装置を使わずに1次電圧を制御することにより、2次電圧の定電圧化を実現している。
特開2008−288889号公報 特開2011−45195号公報
特許文献2の技術では、蓄電装置への充電電圧は定電圧が望ましいとの観点から、通信装置を使わずに1次電圧を制御することにより、2次電圧を定電圧化して二次電池を充電する。しかしながら、二次電池等の蓄電装置である負荷に対して電力供給を行う際には、より簡単な制御方法、具体的には、1次電圧を制御することなく、2次側の負荷に対して非接触給電を行えることが好ましい。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、給電側である1次側と、受電側である2次側との間で、給電情報をやりとりすることなく、且つ、1次電圧を制御することなく、1次側から2次側に非接触で供給される電力を使用して、2次側の負荷に対する電力供給が行える電力供給システム及び電力供給方法を提供することを目的とする。
本発明は、1次側の電源に接続された1次側コイルと、2次側の負荷に接続された2次側コイルとがギャップを隔てて配置され、前記1次側コイルから前記2次側コイルに非接触で電力を供給する電力供給システム及び電力供給方法に関する。
そして、上記の目的を達成するため、本発明に係る電力供給システムは、前記2次側コイルと前記負荷との間に設けられ、前記2次側コイルから前記負荷への電力供給を制御する制御手段を備える。この場合、前記制御手段は、前記2次側コイルの出力電圧及び出力電流を整流する整流回路と、整流後の前記出力電圧に対して電圧変換を行い、変換後の前記出力電圧である直流電圧を前記負荷に供給する電圧変換回路と、前記電圧変換回路を制御する制御部とを有し、前記制御は、前記2次側コイルから前記負荷に流れる出力電流が該2次側コイルの最大電力動作点に対応する電流値以下の電流領域において、前記2次側コイルから前記負荷を見たときの負荷抵抗値が略無限大となる初期状態から出発し、時間経過に伴って前記負荷抵抗値が低下するように、前記2次側コイルから前記負荷への電力供給を制御し、且つ前記制御部は、前記電圧変換回路から前記負荷に流れる直流電流の目標電流値、前記直流電圧の目標電圧値、及び整流後の前記出力電圧と前記出力電流を乗じた出力電力の最大電力値を設定し、前記直流電圧が前記目標電圧値に到達する又は前記出力電力が前記最大電力値に到達するよりも先に前記直流電流が前記目標電流値に到達した場合には、前記直流電流が前記目標電流値で一定となるように前記電圧変換回路を制御し、前記直流電流が前記目標電流値に到達する又は前記出力電力が前記最大電力値に到達するよりも先に前記直流電圧が前記目標電圧値に到達した場合には、前記直流電圧が前記目標電圧値で一定となるように前記電圧変換回路を制御し、前記直流電流が前記目標電流値に到達する又は前記直流電圧が前記目標電圧値に到達するよりも先に前記出力電力が前記最大電力値に到達した場合には、前記出力電力が前記最大電力値で一定となるように前記電圧変換回路を制御する
また、上記の目的を達成するため、本発明に係る電力供給方法では、前記2次側コイルと前記負荷との間に設けられた制御手段により、前記2次側コイルから前記負荷への電力供給を制御前記制御手段は、前記2次側コイルの出力電圧及び出力電流を整流する整流回路と、整流後の前記出力電圧に対して電圧変換を行い、変換後の前記出力電圧である直流電圧を前記負荷に供給する電圧変換回路と、前記電圧変換回路を制御する制御部とを有し、前記制御部により、前記2次側コイルから前記負荷に流れる出力電流が該2次側コイルの最大電力動作点に対応する電流値以下の電流領域において、前記2次側コイルから前記負荷を見たときの負荷抵抗値が略無限大となる初期状態から出発し、時間経過に伴って該負荷抵抗値が低下するように、前記2次側コイルから前記負荷への電力供給を制御し、且つ前記制御部は、前記電圧変換回路から前記負荷に流れる直流電流の目標電流値、前記直流電圧の目標電圧値、及び整流後の前記出力電圧と前記出力電流を乗じた出力電力の最大電力値を設定し、前記直流電圧が前記目標電圧値に到達する又は前記出力電力が前記最大電力値に到達するよりも先に前記直流電流が前記目標電流値に到達した場合には、前記直流電流が前記目標電流値で一定となるように前記電圧変換回路を制御し、前記直流電流が前記目標電流値に到達する又は前記出力電力が前記最大電力値に到達するよりも先に前記直流電圧が前記目標電圧値に到達した場合には、前記直流電圧が前記目標電圧値で一定となるように前記電圧変換回路を制御し、前記直流電流が前記目標電流値に到達する又は前記直流電圧が前記目標電圧値に到達するよりも先に前記出力電力が前記最大電力値に到達した場合には、前記出力電力が前記最大電力値で一定となるように前記電圧変換回路を制御する
このように、本発明では、前記制御手段が、前記負荷抵抗値を略無限大から時間経過に伴って低下させることで、前記2次側コイルから前記負荷への電力供給を制御する。従って、本発明では、1次側と2次側との間で給電情報のやりとりを行うことなく、且つ、1次電圧の制御を行うことなく、前記負荷への電力供給を制御することができる。すなわち、前記負荷への電力供給に対する制御は、前記1次側の状態に関わりなく、前記2次側で完結する。この結果、前記1次側コイルから非接触で前記2次側コイルに供給された電力を使用して、前記2次側での簡単な制御により、前記負荷への電力供給を行うことができる。
従って、本発明では、前記2次側から前記1次側へのフィードバック手段(通信装置等)が不要である。また、通信装置を備えることによる前記1次側と前記2次側との間での互換性の確保や、互換性確保のためのインターオペラビリティテストも不要となる。このように、互換性確保のための多くのプロセスが不要となる。従って、本発明では、前記電力供給システムのコストを削減することができる。
また、前記電圧変換回路は、スイッチング素子を含み構成され、前記制御部は、前記初期状態では前記スイッチング素子をオフにすることで前記負荷抵抗値を略無限大とし、その後、所定の単位時間毎に前記スイッチング素子のオン時間を増加させることにより、前記負荷抵抗値を漸減させることが好ましい。これにより、前記負荷に対する電力供給を容易に行うことができる。
具体的に、前記制御部は、下記のようにして、前記負荷に対する電力供給を制御すればよい。
すなわち、前記制御部は、前記直流電流が前記目標電流値に到達した場合、前記スイッチング素子のデューティを増減させながら前記直流電流を前記目標電流値に制御する。その後、前記制御部は、前記出力電力が前記最大電力値に到達したときに、前記デューティを増減させながら前記出力電力を前記最大電力値に制御する。さらに、前記制御部は、前記直流電圧が前記目標電圧値に到達し、且つ、規定時間内に連続して前記直流電圧が前記目標電圧値に到達したときに、前記スイッチング素子をオフにして、前記電圧変換回路に対する制御を終了する。
これにより、前記負荷が二次電池等の蓄電装置である場合、SOC(充電率)が低い場合には、容易に該蓄電装置への非接触給電を行って、充電を完了させることができる。
また、前記制御部は、前記直流電圧が前記目標電圧値に到達した場合、前記スイッチング素子のデューティを増減させながら前記直流電圧を前記目標電圧値に制御し、その後、前記直流電圧が規定時間内に連続して前記目標電圧値に到達したときに、前記スイッチング素子をオフにして、前記電圧変換回路に対する制御を終了してもよい。これにより、前記負荷が蓄電装置である場合、SOCが十分に大きければ、短時間で該蓄電装置への非接触給電を完了させることができる。
さらに、前記制御部は、前記出力電力が前記最大電力値に到達した場合、前記スイッチング素子のデューティを増減させながら前記出力電力を前記最大電力値に制御し、その後、前記直流電圧が前記目標電圧値に到達し、且つ、規定時間内に連続して前記直流電圧が前記目標電圧値に到達したときに、前記スイッチング素子をオフにして、前記電圧変換回路に対する制御を終了してもよい。これにより、前記負荷が蓄電装置である場合に、前記1次側コイルと前記2次側コイルとの位置ずれ等に起因して、前記最大電力値が小さく設定されても、容易に該蓄電装置に対する非接触給電を行うことができる。この結果、前記1次側から取得可能な最大電力を簡単且つ効率よく前記蓄電装置に供給することができる。
上記の各発明において、前記スイッチング素子は、電界効果トランジスタであることが好ましい。これにより、前記電圧変換回路での電力消費を抑えつつ、該電圧変換回路における前記出力電圧から前記直流電圧への電圧変換を速やかに行うことができる。
また、前記出力電力は、整流後の前記出力電圧の低下に伴って増加し、前記出力電流と前記出力電圧との積が最大となる前記最大電力動作点で前記最大電力値となり、さらに、該出力電圧を低下させると減少する垂下特性を有する。一方、整流後の前記出力電流は、前記出力電圧の増加に伴って小さくなる特性を有する。この場合、前記初期状態では、前記負荷抵抗値が略無限大となることで、前記出力電圧が最大電圧値としての無負荷電圧になると共に、前記出力電流が最小値となる。そこで、前記制御部は、前記電流領域において、前記無負荷電圧から出発し、該無負荷電圧と前記最大電力動作点に応じた出力電圧値との間で、前記電圧変換回路を制御すればよい。
前記電流領域では、前記2次側の内部抵抗の損失(銅損)が小さく、且つ、電力の利用効率が高くなる。そこで、前記無負荷電圧と前記最大電力動作点に応じた出力電圧値との間で、前記電圧変換回路を制御することにより、前記2次側での電力供給に伴う損失を低減しつつ、前記負荷への非接触給電を行うことが可能となる。また、前記1次側コイルと前記2次側コイルとの間での位置ずれの発生や、ギャップ長が大きくなること等の要因で、前記負荷に供給可能な電力が制約を受ける場合でも、与えられた制約条件の下での最大限の電力を前記負荷に供給することが可能となる。
さらに、前記1次側コイル及び前記2次側コイルは、電磁誘導コイルであることが好ましい。これにより、前記負荷への電力供給を容易に制御することができる。
本発明によれば、制御手段が、負荷抵抗値を略無限大から時間経過に伴って低下させることで、2次側コイルから負荷への電力供給を制御する。従って、本発明では、1次側と2次側との間で給電情報のやりとりを行うことなく、且つ、1次電圧の制御を行うことなく、負荷への電力供給を制御することができる。すなわち、負荷への電力供給に対する制御は、1次側の状態に関わりなく、2次側で完結する。この結果、1次側コイルから非接触で2次側コイルに供給された電力を使用して、2次側での簡単な制御により、負荷への電力供給を行うことができる。
本実施形態に係る電力供給システムの回路図である。 図1の1次側コイル及び2次側コイルの等価回路を示す回路図である。 電圧変換回路に対する入力電圧、入力電流及び入力電力の関係を示すグラフである。 入力電流、入力電圧、要求電圧、入力電力及びデューティの関係を示すグラフである。 図1の電力供給システムの動作を説明するフローチャートである。 第1実施例のタイミングチャートである。 第2実施例のタイミングチャートである。 第3実施例のタイミングチャートである。 図1の電力供給システムの変形例を示す回路図である。
以下、本発明に係る電力供給システム及び電力供給方法について好適な実施形態を例示し、添付の図面を参照しながら説明する。
[本実施形態の構成]
本実施形態に係る電力供給システム10は、図1に示すように、給電側である1次側12から受電側である2次側14に非接触給電(非接触電力伝送)を行うシステムである。
具体的に、1次側12では、交流電源16に対して抵抗器18及び1次側コイル20の直列回路が接続されている。一方、2次側14では、2次側コイル22に対して制御手段24及び負荷としての二次電池26が並列に接続されている。
制御手段24では、2次側コイル22から二次電池26に向かって、整流回路28、第1平滑回路30、電圧変換回路32及び第2平滑回路34が、2次側コイル22に対して並列に接続されている。
整流回路28は、4つのダイオード36から構成されるダイオードブリッジである。第1平滑回路30は、コンデンサ38を有する。電圧変換回路32は、スイッチング素子としてのMOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)40、ダイオード42及びコイル44を有する。
この場合、MOSFET40及びダイオード42の直列回路がコンデンサ38に対して並列に接続されている。すなわち、MOSFET40のドレイン端子がコンデンサ38の一端に接続され、ソース端子がダイオード42のカソードに接続され、ダイオード42のアノードがコンデンサ38の他端に接続されている。また、MOSFET40のソース端子及びダイオード42のカソードにはコイル44の一端が接続され、コイル44の他端は、第2平滑回路34を構成するコンデンサ46の一端に接続されている。
コンデンサ46の一端は、二次電池26の正極に接続され、コンデンサ46の他端は、二次電池26の負極に接続されている。この場合、二次電池26の負極にコンデンサ46の他端、ダイオード42のアノード及びコンデンサ38の他端が接続されている。
また、制御手段24において、コンデンサ38の一端とMOSFET40のドレイン端子との間には、電流センサ48が接続されている。また、コンデンサ38に対して並列に電圧センサ50が接続されている。さらに、コンデンサ46の一端と二次電池26の正極との間には、電流センサ52が接続されている。さらに、コンデンサ46及び二次電池26には、電圧センサ54が並列に接続されている。また、制御手段24は、MOSFET40の制御部としての充電制御部56及び降圧制御部58をさらに有する。
そして、電力供給システム10は、例えば、図示しない電動車両に備わる蓄電装置(二次電池26)に対する非接触給電に適用される。この場合、1次側コイル20が給電側(地上側)のコイルであり、2次側コイル22が電動車両側のコイルとなる。すなわち、地上側の1次側コイル20の上方に電動車両が移動することにより、1次側コイル20と2次側コイル22とが所定のギャップを隔てて配置される。そして、1次側コイル20と2次側コイル22との間の電磁誘導により、1次側コイル20から2次側コイル22に非接触で電力が供給され、交流電源16から非接触給電(非接触電力伝送)により二次電池26を充電することができる。
上記の電磁誘導によって、自己インダクタンスL1を有する1次側コイル20と、自己インダクタンスL2を有する2次側コイル22との間には、相互インダクタンスMが発生する。この場合の1次側コイル20と2次側コイル22との間の等価回路を図2に示す。
ここで、交流電源16から抵抗器18を介して1次側コイル20に1次電流I1が流れ、1次側コイル20に1次電圧V1が印加されている場合、2次側コイル22には、電磁誘導に起因して、起電力としての交流電圧の2次電圧V2が発生すると共に、交流電流としての2次電流I2が流れる。そして、1次電圧V1及び1次電流I1と、2次電圧V2及び2次電流I2との間には、下記の(1)〜(3)式の関係がある。
V1=jω×L1×I1−jω×M×I2 (1)
V2=jω×M×I1−jω×L2×I2 (2)
M=k×(L1×L2)1/2 (3)
なお、jは虚数単位であり、ωは角周波数である。また、kは結合係数である(k<1)。
上記の(1)式〜(3)式から、2次電圧V2は、下記(4)式で表わすことができる。また、2次側コイル22の電力P2は、下記(5)式で表わすことができる。
V2=jω×I2×{(M2−L1×L2)/L1}
+V1×(M/L1) (4)
P2=V2×I2 (5)
整流回路28は、2次電圧V2及び2次電流I2を整流して、脈流電圧及び脈流電流にそれぞれ変換する。第1平滑回路30は、脈流電圧及び脈流電流を平滑化することにより、起電力である直流電圧(出力電圧)Vin及び直流電流(出力電流)Iinを生成する。
なお、直流電圧Vinは、2次側コイル22の出力電圧である2次電圧V2に応じた直流電圧であると共に、電圧変換回路32の入力側に印加される入力電圧である。また、直流電流Iinは、2次側コイル22の出力電流である2次電流I2に応じた直流電流であると共に、電圧変換回路32の入力側に流れる入力電流である。そのため、以下の説明では、直流電圧(出力電圧)Vinを入力電圧Vinと呼称し、直流電流(出力電流)Iinを入力電流Iinと呼称する場合がある。
図1において、電圧変換回路32は、降圧チョッパであり、MOSFET40をオン又はオフすることにより、入力電圧Vinを降圧する。なお、図1に示す構成の降圧チョッパは周知であるため、その詳細な説明については省略する。
入力電圧Vinは、降圧された後、第2平滑回路34で平滑化され、出力電圧(直流電圧)Voutとして二次電池26に供給される。また、入力電流Iinに応じた出力電流(直流電流)Ioutも第2平滑回路34から二次電池26に流れる。この結果、二次電池26が充電される。
電流センサ48は、入力電流Iinを検出し、検出した入力電流Iinに応じた検出信号を充電制御部56に出力する。電圧センサ50は、入力電圧Vinを検出し、検出した入力電圧Vinに応じた検出信号を充電制御部56に出力する。電流センサ52は、出力電流Ioutを検出し、検出した出力電流Ioutに応じた検出信号を充電制御部56に出力する。電圧センサ54は、出力電圧Voutを検出し、検出した出力電圧Voutに応じた検出信号を充電制御部56に出力する。
充電制御部56は、入力された各検出信号(入力電圧Vin、入力電流Iin、出力電圧Vout、出力電流Iout)に基づいて、二次電池26の充電に必要な電圧値(要求電圧)及び電流値(要求電流)を算出し、算出した要求電圧及び要求電流に応じた指令信号を降圧制御部58に出力する。
降圧制御部58は、充電制御部56からの指令信号に基づいて、MOSFET40のゲート端子に制御信号を供給することにより、MOSFET40のオン又はオフを制御する。なお、降圧制御部58は、PWM(Pulse Width Modulation)制御により、MOSFET40のオン又はオフを制御する。PWM制御の詳細については後述する。
前述の入力電圧Vin、入力電流Iin、及び、入力電圧Vinと入力電流Iinとを乗じた直流電力(出力電力)Pin(Pin=Vin×Iin)の定性的な関係を図3に示す。なお、直流電力Pinは、電圧変換回路32に対する入力電力であるため、以下の説明では、入力電力Pinと呼称する場合がある。
図3において、V0は無負荷電圧である。無負荷電圧V0とは、2次側コイル22から負荷である二次電池26を見たときに、負荷抵抗値が略無限大であるときの入力電圧Vin(起電力)の値である。なお、MOSFET40をオフにして、ドレイン端子とソース端子との導通を遮断すれば、負荷抵抗値は略無限大となる。
ここで、1次側コイル20と2次側コイル22とが電磁誘導によって結合され、入力電力Pinが二次電池26のような負荷で消費される場合、入力電圧Vinを無負荷電圧V0から低下させると、入力電力Pinは増加する。入力電圧Vinをさらに低下させると、入力電力Pinの値は最大電力Pmax(最大電力値)となる。すなわち、入力電力Pinの特性において、最大電力Pmaxでの動作点が2次側コイル22の最大電力動作点となる。
その後、最大電力Pmaxに応じた入力電圧値Vinmax(最大電力動作点に応じた出力電圧値)から入力電圧Vinをさらに低下させると、入力電力Pinは減少する。すなわち、入力電力Pinは、入力電圧Vinに対して放物線状に変化する垂下特性を有する。
なお、入力電圧Vinを無負荷電圧V0から低下させることは、負荷を0から増加させることと換言することができ、一方で、負荷抵抗値を無限大から低下させることと換言することもできる。
このような入力電力Pinの垂下特性において、任意の入力電力Pinに応じた入力電圧Vinの値は、最大電力Pmaxを挟んで、図3の左右両側に1つずつ、合計で2つ存在する。一方、入力電流Iinは、入力電圧Vinの増加に伴って小さくなる特性を有する。そのため、入力電流Iinが小さい方が2次側14における回路の内部抵抗による損失(銅損)が小さくなり、入力電力Pinの利用効率が高くなる。
そこで、電力供給システム10では、最大電力Pmaxに応じた入力電流値Iinmax以下の電流領域、すなわち、無負荷電圧V0と入力電圧値Vinmaxとの間の電圧領域において、二次電池26に対する充電が行われる。すなわち、この電圧領域(電流領域)では、入力電流Iinが小さく、且つ、入力電圧Vinが高いので、負荷は小さく、且つ、負荷抵抗値が高いためである。そのため、この充電制御では、2次側コイル22の動作点は、入力電力Pinの垂下特性上、無負荷電圧V0と最大電力Pmax(入力電圧値Vinmax)との間で変化する。
図4は、入力電流Iin、入力電圧Vin及び入力電力Pinと、要求電圧及びMOSFET40のデューティとの関係を示すグラフである。
前述のように、電力供給システム10では、無負荷電圧V0と入力電圧値Vinmaxとの間の電圧領域(入力電流値Iinmax以下の電流領域)において、二次電池26に対する充電制御が行われる。そこで、要求電圧は、この電圧領域及び電流領域に応じた、充電終止電圧Vobjと放電終止電圧との間に設定される。なお、図4中、要求電圧は、前記の電圧領域及び電流領域における三角形で図示した範囲内で設定される。
また、デューティについても、無負荷電圧V0で0%、入力電圧値VinmaxでX%に設定される。従って、上記の電圧領域及び電流領域において、降圧制御部58からMOSFET40に供給される制御信号のデューティは、0%〜X%の範囲内で変化させることができる。なお、X%のデューティは、MOSFET40のオン時間Tonの最大値Tonmaxに応じたデューティである。
この場合、初期状態の無負荷電圧V0に応じた0%から、X%に向かって徐々にデューティを増加させることにより、入力電圧Vinを無負荷電圧V0から入力電圧値Vinmaxにまで変化させることができる。換言すれば、デューティを増加させることにより、2次側コイル22から二次電池26を見たときの負荷抵抗値(等価的なインピーダンス)を低下させることができる。このような充電制御によって、二次電池26のSOC(充電率)を0%〜100%の範囲内で充電することが可能となる。
[本実施形態の動作]
次に、本実施形態に係る電力供給システム10の動作(電力供給方法)について、図5〜図8を参照しながら説明する。この動作説明では、必要に応じて、図1〜図4も参照しながら説明する。
前述のように、図1の電力供給システム10では、電圧変換回路32が降圧チョッパである。この場合、二次電池26の充電電圧の最大値である充電終止電圧Vobjは、無負荷電圧V0と同等か、又は、それ以下の電圧値に設定される。従って、二次電池26に対する充電制御では、出力電圧Voutを充電終止電圧Vobjにまで上昇させることを目標とする。一方、出力電流Ioutの目標電流Iobjは、二次電池26の充電条件によって変化する。この場合、目標電流Iobjは、例えば、二次電池26を充電可能な最大電流値であることが好ましい。
そして、降圧制御部58は、充電制御部56からの指令信号に基づいて、MOSFET40をPWM制御によりオン又はオフさせる。この場合、制御信号の周期をτとする。
図5は、電力供給システム10の動作を示すフローチャートである。このフローチャートによる電力供給方法では、以下の3つの実施例(第1〜第3実施例)が適用可能である。
第1実施例(図6参照)では、二次電池26の充電に用いられる出力電流Iout、出力電圧Vout及び入力電力Pinのうち、最初に、出力電流Ioutが目標電流Iobjに到達する場合を示す。第1実施例は、SOCが低下した二次電池26を満充電(SOC:100%)まで充電する場合を想定している。
第2実施例(図7参照)では、出力電流Iout、出力電圧Vout及び入力電力Pinのうち、最初に、出力電圧Voutが充電終止電圧Vobjに達する場合を示す。第2実施例は、満充電に近い二次電池26を充電する場合を想定している。
第3実施例(図8参照)では、出力電流Iout、出力電圧Vout及び入力電力Pinのうち、最初に、入力電力Pinが最大電力Pmaxに達する場合を示す。第3実施例は、1次側コイル20と2次側コイル22との位置ずれや、ギャップ長が大きいこと等によって、最大電力Pmaxが低く設定される場合を想定している。
なお、第1〜第3実施例は、本実施形態の一例であり、実際には、出力電流Iout及び出力電圧Voutのうち、どちらが目標値に最初に到達するか、あるいは、入力電力Pinが最初に最大電力Pmaxに到達するかは、充電制御時における二次電池26の状態や、1次側コイル20と2次側コイル22との間の結合状態(結合係数kの大きさ)等によって異なることに留意する。
[第1実施例]
第1実施例について、図5及び図6を参照しながら説明する。
先ず、二次電池26を充電すべく、給電側(1次側12)と受電側(2次側14)とが所定の位置に設定され、1次側コイル20と2次側コイル22とが所定のギャップ長を隔てて配置される。
次に、図6の時点t0で、1次側12の図示しないスイッチがオンされることにより、交流電源16から抵抗器18を介して1次側コイル20に交流電力が供給される。これにより、1次側コイル20と2次側コイル22との間の電磁誘導によって、2次側コイル22に2次電圧V2が発生し、交流電力が発生する。この結果、2次側14での内部制御による二次電池26への電力供給(充電)が可能となる。
この場合、時点t0前の図5のステップS1において、充電制御部56は、最初に、オン時間Tonを0に設定する指令信号を降圧制御部58に供給する。降圧制御部58は、指令信号に基づいて、MOSFET40をオフに維持する。これにより、電圧変換回路32の入力側と出力側との接続が遮断され、2次側コイル22から二次電池26を見たときの負荷抵抗値は、無限大となる。すなわち、二次電池26との接続が開放された無負荷状態となる。なお、ステップS1の処理によって設定された無負荷状態が電力供給システム10の初期状態である。
次のステップS2において、充電制御部56は、電圧センサ54から出力電圧Voutを取得すると共に、電流センサ52から出力電流Ioutを取得する。ステップS3において、充電制御部56は、電圧センサ50から入力電圧Vinを取得すると共に、電流センサ48から入力電流Iinを取得する。そして、ステップS4において、充電制御部56は、入力電圧Vinと入力電流Iinとを乗算して入力電力Pinを算出する。
次のステップS5において、充電制御部56は、ステップS4で算出された今回の入力電力Pinが、前回の入力電力Pinの値(以下、前回値Pinoldともいう。)より大きいか否かを判定する。
今回の入力電力Pinが前回値Pinoldよりも大きい場合(ステップS5:YES、Pin>Pinold)、次のステップS6において、充電制御部56は、前回の充電制御処理で、MOSFET40のデューティを増加させる制御(以下、デューティアップ制御という。)を実行したか否かを判定する。すなわち、ステップS6において、充電制御部56は、前回の充電制御処理で、オン時間Tonを単位時間Δτだけインクリメントする後述のステップS9の処理が実行されたか否かを判定する。
なお、単位時間Δτとは、オン時間Tonを変更する場合の最小単位時間であり、例えば、オン時間Tonが、0を含めてn段階に変更可能であるときは、 Δτ=τ/(n−1)とする。
ステップS6の判定結果が肯定的であれば(ステップS6:YES)、充電制御部56は、次のステップS7において、出力電圧Voutが目標電圧としての充電終止電圧Vobjより低いか否かを判定する。
時点t0では、Vout<Vobjであるため(ステップS7:YES)、充電制御部56は、次のステップS8において、出力電流Ioutが目標電流Iobjより小さいか否かを判別する。
時点t0では、Iout<Iobjであるため(ステップS8:YES)、充電制御部56は、次のステップS9において、オン時間Tonを単位時間Δτ だけインクリメントする。この場合、制御手段24は、フィードバック制御の構成となっているため、オン時間Tonを単位時間Δτだけインクリメントすることは、負荷抵抗値を初期状態の無限大から減少させるように制御することを意味する。つまり、図5のフローチャートは、時間経過に伴って負荷抵抗値が減少するように、二次電池26に対して充電制御を行う処理内容となっている。
次のステップS10において、充電制御部56は、今回の入力電力(今回値)Pinを前回値Pinoldに設定する。そして、ステップS11において、充電制御部56は、二次電池26に対する充電制御を終了すべきか否かを判定する。
充電制御を継続する場合(ステップS11:NO)、充電制御部56は、ステップS9でインクリメントしたオン時間Tonに応じた指令信号を降圧制御部58に出力する。降圧制御部58は、充電制御部56からの指令信号に基づき、オン時間Tonに応じたデューティの制御信号をMOSFET40のゲート端子に供給し、MOSFET40をオン又はオフさせる。その後、ステップS2の処理に戻る。すなわち、ステップS11で充電制御の終了が判定されるまで(ステップS11:YES)、ステップS2〜S10の処理が繰り返し実行される。
このように、ステップS2〜S10の処理が繰り返し実行されることで、図6に示すように、出力電流Iout、出力電圧Vout、入力電力Pin及びデューティ(オン時間Ton)は、時点t0から時間経過に伴って、それぞれ増加する。
そして、時点t0から時間T1経過した時点t1において、最初に、出力電流 Ioutが目標電流Iobjに到達する。なお、目標電流Iobjは、前述のように、例えば、二次電池26に対して充電可能な最大電流値であることが好ましい。
これにより、ステップS8で否定的な判定結果となるため(ステップS8:NO、Iout≧Iobj)、次のステップS12において、充電制御部56は、オン時間Tonを単位時間Δτだけデクリメントする。次のステップS13において、充電制御部56は、デクリメント後のオン時間Tonが負の値になるか否かを判定する。
通常、Ton>0であるため(ステップS13:NO)、充電制御部56は、ステップS10、S11の処理を実行してステップS2に戻り、ステップS2以降の処理を再度実行する。
つまり、時点t1で出力電流Ioutが目標電流Iobjに到達した場合、オン時間Tonのインクリメント(ステップS9)又はデクリメント(ステップS12)の処理が繰り返し行われることにより、出力電流Ioutは、目標電流Iobjで一定となるように制御される。このような制御に伴って、SOC及び出力電圧Voutは、時間経過に伴って徐々に増加する。同時に、入力電力Pinも最大電力Pmaxに向かって増加する。また、デューティは、時間経過に伴って僅かに増加する。
時点t1から時間T2経過した時点t2で、入力電力Pinが最大電力Pmaxに到達する。この場合、Pin=Pinoldであるため、ステップS5で否定的な判定結果となる。そこで、次のステップS14において、充電制御部56は、前回の処理でデューティアップ制御が実行されたか否かを判断する。
前回の処理がデューティアップ制御である場合(ステップS14:YES)、充電制御部56は、ステップS12を実行して、オン時間Tonを単位時間Δτだけデクリメントする。一方、前回の処理がデューティアップ制御でない場合(ステップS14:NO)、充電制御部56は、ステップS7、S8の判定処理を実行した後にステップS9を実行し、オン時間Tonを単位時間Δτだけインクリメントする。
ステップS9又はステップS12の処理を実行した後、充電制御部56は、ステップS10、S11の処理を実行してステップS2に戻り、ステップS2以降の処理を再度実行する。
つまり、時点t2で入力電力Pinが最大電力Pmaxに到達した場合、オン時間Tonのインクリメント(ステップS9)又はデクリメント(ステップS12)の処理が繰り返し行われることにより、入力電力Pinは、最大電力Pmaxで一定となるように制御される。この制御に伴って、SOC及び出力電圧Voutは、時間経過に伴って徐々に増加し、一方で、出力電流Ioutは徐々に減少する。また、デューティは、時間経過に伴って僅かに減少する。
時点t2から時間T3経過した時点t3において、出力電圧Voutは、二次電池26の制御目標(目標電圧)である充電終止電圧Vobjに到達する。この場合、ステップS7で否定的な判定結果となるため(ステップS7:NO、Vout=Vobj)、次のステップS12において、充電制御部56は、オン時間Tonを単位時間Δτだけデクリメントする。その後、充電制御部56は、ステップS13、S10、S11の処理を順に実行してステップS2に戻り、ステップS2以降の処理を再度実行する。
但し、出力電圧Voutが充電終止電圧Vobjに到達しているため、次回以降の処理でも、ステップS7では否定的な判定結果となる(ステップS7:NO)。従って、予め定めた規定時間中、出力電圧Voutが充電終止電圧Vobjに到達する毎にステップS12のデクリメントの処理が行われる。この結果、出力電圧Voutが充電終止電圧Vobjに連続して到達し、ステップS13で肯定的な判定結果となった場合(ステップS13:YES)、次のステップS15において、充電制御部56は、二次電池26の充電が完了したと判断し、オン時間Tonを0に設定する。
その後、充電制御部56は、ステップS10、S11の処理を実行し(ステップS11:YES)、Ton=0を示す指令信号を降圧制御部58に出力する。降圧制御部58は、指令信号に基づいて、デューティが0の制御信号をMOSFET40に供給して、該MOSFET40をオフさせる。
従って、上述のオン時間Tonに対するデクリメントの処理により、時点t3から出力電流Iout、入力電力Pin及びデューティは、時間経過に伴って減少し、時点t3から時間T4経過した時点t4で、それぞれ0となる。
なお、第1実施例において、図5のステップS6が否定的な判定結果である場合(ステップS6:NO)は、入力電力Pinは増加しているが、デューティアップ制御を前回実行していないケースである。このケースは、図3の入力電力Pinの垂下特性において、最大電力Pmaxを挟んで、左右の両側に1つずつ存在する入力電力Pinに応じた2つの起電力(入力電圧Vin)のうち、入力電圧値Vinmaxよりも低圧側に入力電圧Vinが存在している(動作点が移動している)場合である。
そこで、充電制御部56は、ステップS12において、オン時間Tonをデクリメントすることにより、入力電圧Vinを入力電圧値Vinmaxよりも高圧側に戻す制御を実行する。
また、ステップS5でPin≦Pinold(ステップS5:NO)であり、且つ、ステップS14の判定処理により否定的な判定結果(ステップS14:NO)が得られた場合、充電制御部56は、デューティアップ制御を前回実行しないことで、入力電力Pinが減少していると判断する。その後、充電制御部56は、ステップS7以降で出力電圧Vout等に応じたフィードバック制御を実行する。
一方、ステップS14で肯定的な判定結果(ステップS14:YES)が得られた場合、充電制御部56は、デューティアップ制御を前回実行したことで、入力電力Pinが減少し、入力電圧Vinが入力電圧値Vinmaxよりも低圧側に移動していると判断する。そして、充電制御部56は、ステップS12でオン時間Tonをデクリメントし、入力電圧Vinを高圧側に戻すフィードバック制御を行う。
[第2実施例]
次に、第2実施例について、図5及び図7を参照しながら説明する。なお、第1実施例と共通する処理については、説明を省略するか、又は、説明を簡略化する。また、第2実施例は、前述のように、満充電(SOC:100%)に近い状態で二次電池26への充電が行われるため、第1実施例と比較して、二次電池26の充電時間が短いことに留意する。
第2実施例でも、1次側コイル20と2次側コイル22とをギャップ長を隔てて配置し、図7の時点t5で1次側12の図示しないスイッチがオンされることに起因して、2次側14の内部制御による二次電池26への電力供給が可能となる。
この場合も、第1実施例と同様に、ステップS1でオン時間Tonを0に設定し、その後、ステップS2〜S11の処理を繰り返し行うことにより、時点t5から時間経過に伴って、出力電流Iout、出力電圧Vout、入力電力Pin及びデューティ(オン時間Ton)が増加する。
但し、第2実施例では、時点t5から時間T5経過した時点t6で、最初に、出力電圧Voutが二次電池26の制御目標(目標電圧)である充電終止電圧Vobjに到達する。
この場合、ステップS7で否定的な判定結果となるため(ステップS7:NO、Vout=Vobj)、充電制御部56は、次のステップS12において、オン時間Tonを単位時間Δτだけデクリメントする。次に、充電制御部56は、ステップS13の判定処理を行う。通常は、Ton>0であるため(ステップS13:NO)、ステップS10、S11を経て、ステップS2の処理に戻る。
このように、出力電圧Voutが充電終止電圧Vobjに到達すると、オン時間Tonのインクリメント(ステップS9)又はデクリメント(ステップS12)の処理が繰り返し行われ、出力電圧Voutが充電終止電圧Vobjで一定となるように制御される。
その後、予め定めた規定時間中、出力電圧Voutが充電終止電圧Vobjに連続して到達し、Ton<0となった場合(ステップS13:YES)、充電制御部56は、二次電池26に対する充電が完了したと判断する。この結果、ステップS15でオン時間Tonが0に設定され、ステップS11で充電終了と判定される(ステップS11:YES)。
なお、第2実施例において、ステップS6で否定的な判定結果が得られた場合や、ステップS5でPin<Pinoldと判定された場合のその後の処理は、第1実施例と同様である。また、図7では、時点t6から時点t7までの時間T6において、出力電圧Voutが充電終止電圧Vobjで一定となるように制御される。また、時点t7からオン時間Tonに対するデクリメントの処理が実行され、時点t7から時間T7経過した時点t8で二次電池26に対する充電が終了する。
[第3実施例]
次に、第3実施例について、図5及び図8を参照しながら説明する。なお、第1実施例及び第2実施例と共通する処理については、説明を省略するか、又は、説明を簡略化する。また、第3実施例は、前述のように、1次側コイル20と2次側コイル22との位置ずれや、ギャップ長が大きいこと等によって、最大電力Pmaxが低い値に制限されていることから、第1実施例及び第2実施例よりも時間をかけて二次電池26を充電する必要があることに留意する。
第3実施例でも、第1実施例及び第2実施例と同様に、1次側コイル20と2次側コイル22とをギャップ長を隔てて配置した状態で、図8の時点t9で1次側12の図示しないスイッチがオンされることに起因して、2次側14の内部制御による二次電池26への電力供給が可能となる。また、第1実施例及び第2実施例と同様に、ステップS1でオン時間Tonを0に設定し、その後、ステップS2〜S11の処理を繰り返し行うことにより、時点t9から時間経過に伴って、出力電流Iout、出力電圧Vout、入力電力Pin及びデューティ(オン時間Ton)が増加する。
但し、第3実施例では、時点t9から時間T8経過した時点t10で、最初に、入力電力Pinが最大電力Pmaxに到達する。
この場合、ステップS5で否定的な判定結果となるため(ステップS5:NO、Pin=Pinold)、充電制御部56は、次のステップS14でデューティアップ制御を前回実行したか否かを判定する。
ステップS14で否定的な判定結果(ステップS14:NO)が得られた場合、充電制御部56は、ステップS7、S8の処理後、ステップS9でオン時間Tonを単位時間Δτだけインクリメントする処理を行う。一方、ステップS14で肯定的な判定結果(ステップS14:YES)が得られた場合、充電制御部56は、ステップS12でオン時間Tonを単位時間Δτだけデクリメントする処理を行う。この結果、入力電力Pinが最大電力Pmaxで一定となるように制御される。
このような制御により、時点t10以降、時間経過に伴って、SOC及び出力電圧Voutは徐々に増加し、一方で、出力電流Ioutは徐々に減少する。また、デューティは、時間経過に伴って僅かに減少する。そして、時点t10から時間T9経過した時点t11で、出力電圧Voutは、充電終止電圧Vobjに到達する。
この場合、予め定めた規定時間中、出力電圧Voutが充電終止電圧Vobjに連続して到達し、Ton<0となった場合(ステップS13:YES)、充電制御部56は、二次電池26に対する充電が完了したと判断する。この結果、ステップS15でオン時間Tonが0に設定され、ステップS11で充電終了と判定される(ステップS11:YES)。
なお、第3実施例において、ステップS6で否定的な判定結果が得られた場合や、ステップS5でPin<Pinoldと判定された場合のその後の処理は、第1実施例と同様である。また、図8では、時点t11からオン時間Tonに対するデクリメントの処理が行われ、時点t11から時間T10経過した時点t12において、二次電池26に対する充電が終了する。
[本実施形態の変形例]
本実施形態に係る電力供給システム10の変形例を図9に示す。この変形例では、電圧変換回路32が昇圧チョッパであり、MOSFET40のオン又はオフを制御する制御部が充電制御部56及び昇圧制御部60である点で、図1の構成とは異なる。
この場合、昇圧チョッパとしての電圧変換回路32は、第1平滑回路30からの入力電圧Vinを昇圧する。昇圧チョッパについては、周知であるため、その詳細な説明については省略する。
また、昇圧制御部60は、充電制御部56からの指令信号に基づいて、MOSFET40のオン又はオフを制御する。この場合、昇圧制御部60は、PWM制御によりMOSFET40を制御する。
この変形例においても、図1の構成と同様に、入力電力Pinは、図3の垂下特性を有する。また、二次電池26に対する充電制御では、図2及び図3に示すように、無負荷電圧V0と入力電圧値Vinmaxとの間の電圧領域及び電流領域で制御が行われる。
但し、この変形例では、電圧変換回路32が昇圧チョッパであるため、放電終止電圧は、無負荷電圧V0以上となるように設計されている。それ以外の構成及び動作は、図1の場合と同様であるため、詳細な説明は、省略する。
なお、この変形例では、コイル44と二次電池26の正極との間にダイオード42が接続されている。これにより、電圧変換回路32が昇圧動作を停止している状態での二次電池26からの逆流が防止され、二次電池26の不用意な放電を阻止することができる。
[本実施形態の効果]
本実施形態に係る電力供給システム10及び電力供給方法によれば、制御手段24が負荷抵抗値を初期状態の略無限大から時間経過に伴って低下させることで、2次側コイル22から負荷としての二次電池26への電力供給を制御する。従って、本実施形態では、1次側12と2次側14との間で給電情報のやりとりを行うことなく、且つ、1次電圧V1の制御を行うことなく、二次電池26への電力供給を制御することができる。すなわち、二次電池26への電力供給に対する制御は、1次側12の状態に関わりなく、2次側14で完結する。この結果、1次側コイル20から非接触で2次側コイル22に供給された電力を使用して、2次側14での簡単な制御により、二次電池26への電力供給を行うことができる。
そのため、本実施形態では、2次側14から1次側12へのフィードバック手段(通信装置等)が不要である。また、通信装置を備えることによる1次側12と2次側14との間での互換性の確保や、互換性確保のためのインターオペラビリティテストも不要となる。このように、互換性確保のための多くのプロセスが不要となる。従って、本実施形態では、電力供給システム10のコストを削減することができる。
また、制御手段24では、出力電流Ioutが目標電流Iobjと略一致し、出力電圧Voutが充電終止電圧Vobjと略一致し、及び/又は、入力電力Pinが最大電力Pmaxと略一致するようなフィードバック制御を行うことにより、二次電池26に対する電力供給の制御を容易に行うことができる。この結果、1次側12から取得可能な電力を効率よく取り出す制御を行うことができる。
この場合、出力電流Iout、出力電圧Vout及び入力電力Pinのうち、出力電流Ioutが目標電流Iobjに最初に到達するか、出力電圧Voutが充電終止電圧Vobjに最初に到達するか、又は、入力電力Pinが最大電力Pmaxに最初に到達した場合、制御手段24では、最初に到達した出力電流Iout、出力電圧Vout又は入力電力Pinを、目標電流Iobj、充電終止電圧Vobj又は最大電力Pmaxに制御した状態で、二次電池26への電力供給を継続する。これにより、二次電池26を容易に充電することが可能となる。
また、初期状態ではスイッチング素子であるMOSFET40をオフにすることで負荷抵抗値を略無限大とし、その後、単位時間Δτ毎にMOSFET40のオン時間Tonを増加させることにより、負荷抵抗値を漸減させるので、二次電池26に対する電力供給を容易に行うことができる。
具体的に、図6の第1実施例では、出力電流Ioutが目標電流Iobjに到達した場合、MOSFET40のデューティを増減させながら出力電流Ioutを目標電流Iobjに制御し、その後、入力電力Pinが最大電力Pmaxに到達すると、デューティを増減させながら入力電力Pinを最大電力Pmaxに制御する。さらに、出力電圧Voutが充電終止電圧Vobjに到達し、且つ、規定時間内に連続して出力電圧Voutが充電終止電圧Vobjに到達したときに、MOSFET40をオフにして、電圧変換回路32に対する制御を終了する。これにより、二次電池26のSOCが低い場合には、容易に二次電池26への非接触給電を行って、充電を完了させることができる。
また、図7の第2実施例では、出力電圧Voutが充電終止電圧Vobjに到達した場合、MOSFET40のデューティを増減させながら出力電圧Voutを充電終止電圧Vobjに制御し、その後、出力電圧Voutが規定時間内に連続して充電終止電圧Vobjに到達したときに、MOSFET40をオフにして、電圧変換回路32に対する制御を終了する。これにより、SOCが十分に大きければ、短時間で二次電池26への非接触給電を完了させることができる。
さらに、図8の第3実施例では、入力電力Pinが最大電力Pmaxに到達した場合、MOSFET40のデューティを増減させながら入力電力Pinを最大電力Pmaxに制御し、その後、出力電圧Voutが充電終止電圧Vobjに到達し、且つ、規定時間内に連続して出力電圧Voutが充電終止電圧Vobjに到達したときに、MOSFET40をオフにして、電圧変換回路32に対する制御を終了する。これにより、1次側コイル20と2次側コイル22との位置ずれ等に起因して、最大電力Pmaxが小さく設定されても、容易に二次電池26に対して非接触給電を行うことができる。この結果、1次側12から取得可能な最大電力を簡単且つ効率よく二次電池26に供給することができる。
また、電圧変換回路32がMOSFET40を有することにより、電圧変換回路32での電力消費を抑えつつ、該電圧変換回路32における入力電圧Vinから出力電圧Voutへの電圧変換を速やかに行うことができる。
また、無負荷電圧V0と入力電圧値Vinmaxとの間の電圧領域(電流領域)では、2次側14の内部抵抗の損失が小さく、且つ、電力の利用効率が高くなる。そこで、この領域で電圧変換回路32を制御することにより、2次側14での電力供給に伴う損失を低減しつつ、二次電池26への非接触給電を行うことが可能となる。また、1次側コイル20と2次側コイル22との位置ずれの発生や、ギャップ長が大きくなること等の要因で、二次電池26に供給可能な電力が制約を受ける場合でも、与えられた制約条件の下で最大限の電力を二次電池26に供給することが可能となる。
さらに、1次側コイル20及び2次側コイル22は、電磁誘導コイルであるため、二次電池26への電力供給を容易に制御することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。
10…電力供給システム 12…1次側
14…2次側 16…交流電源
18…抵抗器 20…1次側コイル
22…2次側コイル 24…制御手段
26…二次電池 28…整流回路
30…第1平滑回路 32…電圧変換回路
34…第2平滑回路 36、42…ダイオード
38、46…コンデンサ 40…MOSFET
44…コイル 48、52…電流センサ
50、54…電圧センサ 56…充電制御部
58…降圧制御部 60…昇圧制御部

Claims (9)

  1. 1次側の電源に接続された1次側コイルと、2次側の負荷に接続された2次側コイルとがギャップを隔てて配置され、前記1次側コイルから前記2次側コイルに非接触で電力を供給する電力供給システムにおいて、
    前記2次側コイルと前記負荷との間に設けられ、前記2次側コイルから前記負荷への電力供給を制御する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記2次側コイルの出力電圧及び出力電流を整流する整流回路と、整流後の前記出力電圧に対して電圧変換を行い、変換後の前記出力電圧である直流電圧を前記負荷に供給する電圧変換回路と、前記電圧変換回路を制御する制御部とを有し、
    前記制御は、前記2次側コイルから前記負荷に流れる出力電流が該2次側コイルの最大電力動作点に対応する電流値以下の電流領域において、前記2次側コイルから前記負荷を見たときの負荷抵抗値が略無限大となる初期状態から出発し、時間経過に伴って前記負荷抵抗値が低下するように、前記2次側コイルから前記負荷への電力供給を制御し、
    且つ前記制御部は、前記電圧変換回路から前記負荷に流れる直流電流の目標電流値、前記直流電圧の目標電圧値、及び整流後の前記出力電圧と前記出力電流を乗じた出力電力の最大電力値を設定し、
    前記直流電圧が前記目標電圧値に到達する又は前記出力電力が前記最大電力値に到達するよりも先に前記直流電流が前記目標電流値に到達した場合には、前記直流電流が前記目標電流値で一定となるように前記電圧変換回路を制御し、
    前記直流電流が前記目標電流値に到達する又は前記出力電力が前記最大電力値に到達するよりも先に前記直流電圧が前記目標電圧値に到達した場合には、前記直流電圧が前記目標電圧値で一定となるように前記電圧変換回路を制御し、
    前記直流電流が前記目標電流値に到達する又は前記直流電圧が前記目標電圧値に到達するよりも先に前記出力電力が前記最大電力値に到達した場合には、前記出力電力が前記最大電力値で一定となるように前記電圧変換回路を制御することを特徴とする電力供給システム。
  2. 請求項記載の電力供給システムにおいて、
    前記電圧変換回路は、スイッチング素子を含み構成され、
    前記制御部は、前記初期状態では前記スイッチング素子をオフにすることで前記負荷抵抗値を略無限大とし、その後、所定の単位時間毎に前記スイッチング素子のオン時間を増加させることにより、前記負荷抵抗値を漸減させることを特徴とする電力供給システム。
  3. 請求項記載の電力供給システムにおいて、
    前記制御部は、
    前記直流電流が前記目標電流値に到達した場合、前記スイッチング素子のデューティを増減させながら前記直流電流を前記目標電流値に制御し、
    その後、前記出力電力が前記最大電力値に到達したときに、前記デューティを増減させながら前記出力電力を前記最大電力値に制御し、
    さらに、前記直流電圧が前記目標電圧値に到達し、且つ、規定時間内に連続して前記直流電圧が前記目標電圧値に到達したときに、前記スイッチング素子をオフにして、前記電圧変換回路に対する制御を終了することを特徴とする電力供給システム。
  4. 請求項記載の電力供給システムにおいて、
    前記制御部は、
    前記直流電圧が前記目標電圧値に到達した場合、前記スイッチング素子のデューティを増減させながら前記直流電圧を前記目標電圧値に制御し、
    その後、前記直流電圧が規定時間内に連続して前記目標電圧値に到達したときに、前記スイッチング素子をオフにして、前記電圧変換回路に対する制御を終了することを特徴とする電力供給システム。
  5. 請求項記載の電力供給システムにおいて、
    前記制御部は、
    前記出力電力が前記最大電力値に到達した場合、前記スイッチング素子のデューティを増減させながら前記出力電力を前記最大電力値に制御し、
    その後、前記直流電圧が前記目標電圧値に到達し、且つ、規定時間内に連続して前記直流電圧が前記目標電圧値に到達したときに、前記スイッチング素子をオフにして、前記電圧変換回路に対する制御を終了することを特徴とする電力供給システム。
  6. 請求項のいずれか1項に記載の電力供給システムにおいて、
    前記スイッチング素子は、電界効果トランジスタであることを特徴とする電力供給システム。
  7. 請求項のいずれか1項に記載の電力供給システムにおいて、
    前記出力電力は、整流後の前記出力電圧の低下に伴って増加し、前記出力電流と前記出力電圧との積が最大となる前記最大電力動作点で前記最大電力値となり、さらに、該出力電圧を低下させると減少する垂下特性を有し、
    整流後の前記出力電流は、前記出力電圧の増加に伴って小さくなる特性を有し、
    前記初期状態では、前記負荷抵抗値が略無限大となることで、前記出力電圧が最大電圧値としての無負荷電圧になると共に、前記出力電流が最小値となり、
    前記制御部は、前記電流領域において、前記無負荷電圧から出発し、該無負荷電圧と前記最大電力動作点に応じた出力電圧値との間で、前記電圧変換回路を制御することを特徴とする電力供給システム。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の電力供給システムにおいて、
    前記1次側コイル及び前記2次側コイルは、電磁誘導コイルであることを特徴とする電力供給システム。
  9. 1次側の電源に接続された1次側コイルと、2次側の負荷に接続された2次側コイルとがギャップを隔てて配置され、前記1次側コイルから前記2次側コイルに非接触で電力を供給する電力供給方法において、
    前記2次側コイルと前記負荷との間に設けられた制御手段により、前記2次側コイルから前記負荷への電力供給を制御
    前記制御手段は、前記2次側コイルの出力電圧及び出力電流を整流する整流回路と、整流後の前記出力電圧に対して電圧変換を行い、変換後の前記出力電圧である直流電圧を前記負荷に供給する電圧変換回路と、前記電圧変換回路を制御する制御部とを有し、
    前記制御部により、前記2次側コイルから前記負荷に流れる出力電流が該2次側コイルの最大電力動作点に対応する電流値以下の電流領域において、前記2次側コイルから前記負荷を見たときの負荷抵抗値が略無限大となる初期状態から出発し、時間経過に伴って該負荷抵抗値が低下するように、前記2次側コイルから前記負荷への電力供給を制御し、
    且つ前記制御部は、前記電圧変換回路から前記負荷に流れる直流電流の目標電流値、前記直流電圧の目標電圧値、及び整流後の前記出力電圧と前記出力電流を乗じた出力電力の最大電力値を設定し、
    前記直流電圧が前記目標電圧値に到達する又は前記出力電力が前記最大電力値に到達するよりも先に前記直流電流が前記目標電流値に到達した場合には、前記直流電流が前記目標電流値で一定となるように前記電圧変換回路を制御し、
    前記直流電流が前記目標電流値に到達する又は前記出力電力が前記最大電力値に到達するよりも先に前記直流電圧が前記目標電圧値に到達した場合には、前記直流電圧が前記目標電圧値で一定となるように前記電圧変換回路を制御し、
    前記直流電流が前記目標電流値に到達する又は前記直流電圧が前記目標電圧値に到達するよりも先に前記出力電力が前記最大電力値に到達した場合には、前記出力電力が前記最大電力値で一定となるように前記電圧変換回路を制御することを特徴とする電力供給方法。
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