JP6708089B2 - 乗物用シート - Google Patents

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本発明は、乗物用シートに関し、詳しくは、シートクッションおよび/またはシートバックの少なくとも一部を動かす駆動装置と、駆動装置を動作させる制御装置とを備えた乗物用シートに関する。
従来、自動車等の乗物に対して各種の安全性を向上させる技術が既に知られている。ここで、下記特許文献1には、運転者mの運転状態をカメラ103によって検出し、この検出した運転状態に基づいて運転者mが危険な運転状態(例えば、運転者mが脇見や居眠りをしている状態)にあると判断すると、この運転者mに対して警告音や送風を発したり、シート振動や窓の開放を実施する制御装置(図示しない)が開示されている(図13参照)。これにより、危険な運転状態にある運転者mを正常な運転状態に覚醒できるため、自動車事故等を未然に防止できる。
特開2005−62911号公報
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、制御装置は、警告音、送風、シート振動、窓の開放等によって危険な運転状態にあることを運転者mに認知させ、この制御装置からの認知に基づいて運転者mは自身が危険な運転状態にあると判断し、この自身の判断に基づいて運転者mが危険を回避する操作(例えば、ステアリング操作、ブレーキペダル操作等)を行うこととなっている。このように、認知、判断、操作の3ステップの流れとなっていると、認知、判断の2ステップを経た後に操作のステップに到達するため、運転者mが危険な運転状態になってから操作のステップに到達するまでに時間を要することになっていた。したがって、危険を回避する操作の開始までに時間を要してしまうこととなっていた。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、運転者が危険な運転状態になったとき、この危険を回避する操作の開始までの時間を短縮できる乗物用シートを提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。請求項1に記載の発明は、シートクッションと、シートクッションに組み付けられたシートバックと、シートクッションおよび/または前記シートバックの少なくとも一部を動かす駆動装置と、駆動装置を動作させる制御装置とを備えた乗物用シートである。シートクッションおよび/またはシートバックにおける少なくとも一部の動きは、運転者によるブレーキペダル操作および/または運転者によるステアリング操作の予備動作となっている。制御装置は、外部からの各種信号に基づいて運転者によるブレーキペダル操作および/または運転者によるステアリング操作を必要と判断したとき、駆動装置を動作させる。シートクッションおよび/またはシートバックの少なくとも一部は、シートクッションのサポート体および/またはシートバックのサポート体から構成されている。シートクッションのサポート体は、シートクッションの天板サイド部に埋め込まれた可動部材から構成されている。シートバックのサポート体は、シートバックの天板サイド部に埋め込まれた可動部材から構成されている
請求項1の発明によれば、運転者が危険を回避する操作(例えば、ステアリング操作)を必要と制御装置が判断した状態になると、シートバックの少なくとも一部が動き出す(例えば、シートバックの左右の可動部材が前起きしていく)といったステアリング操作の予備動作が行われる。この予備動作が行われると、運転者の左右の二の腕も前起こしされていくため、この運転者の左右の手がステアリングに近づくこととなる。そのため、運転者は、直ぐにステアリングを握ることができる。したがって、直ぐに、運転者がステアリング操作を実施できる状態になる。このように運転者がステアリング操作を実施できる状態になると、従来技術とは異なり、認知、判断の2ステップを省き操作のステップに到達するため、運転者が危険な運転状態になってから操作のステップ(例えば、ステアリング操作)に到達するまでに時間を要することがない。結果として、運転者が危険な運転状態になったとき、この危険を回避する操作の開始までの時間を短縮できる。このことは、運転者が危険を回避する操作がブレーキペダル操作の場合でも同様である。その場合、シートクッションの少なくとも一部が動き出すといったブレーキペダル操作の予備動作が行われる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の乗物用シートであって、シートクッションの可動部材および/またはシートバックの可動部材は、そのベースを成すフレーム材と、このフレーム材に組み付けられたクッション材とから構成されている
請求項2の発明によれば、可動部材において、その剛性をフレーム材で確保できつつ、そのクッション性をクッション材で確保できる。したがって、運転者に対して異物感を与えることなく、危険を回避する操作の予備動作を確実に実施できる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の乗物用シートであって、フレーム材は、駆動装置が動作したとき、可動部材が前記運転者に干渉しても、その干渉部位が逃げ可能な構成となっている
請求項3の発明によれば、例えば、運転者の体格が大きい(胴幅が広い)と、予備動作をしているシートクッションおよび/またはシートバックの少なくとも一部がこの体格の大きな運転者に干渉することがある。その場合、この干渉部位が、例えば、撓みによって逃げることとなる。したがって、運転者の体格が大きくても、シートクッションおよび/またはシートバックの少なくとも一部の動きが確実に行われるため、ブレーキペダル5操作および/またはステアリング4操作の予備動作を確実に実施できる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の乗物用シートであって、シートクッションおよび/またはシートバックの少なくとも一部の動きは、運転者の太腿を持ち上げる回転動作、運転者の太腿に対して微振動を与える振動動作、運転者の二の腕を持ち上げる回転動作、運転者の二の腕に対して微振動を与える振動動作の少なくとも1つとなっている
請求項4の発明によれば、ステアリング操作の予備動作が、例えば、運転者の二の腕を押し出す進出動作(スライド動作)となっている場合と比較すると、この運転者の左右の手をステアリングに近づけ易い。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の乗物用シートであって、シートクッションのサポート体および/またはシートバックの可動部材は、その着座面および/または背凭れ面が外側から内側に向けて下り傾斜となっている
請求項5の発明によれば、例えば、下り傾斜となっていない場合と比較すると、このステアリング操作等の予備動作を確実に実施できる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の乗物用シートであって、シートクッションおよび/またはシートバックの少なくとも一部には、駆動装置の動作に連動する振動子が設けられている
請求項6の発明によれば、振動子の動作によって危険な運転状態にある運転者を正常な運転状態に覚醒させることができる。
本発明の実施例に係る自動車の車室の一部の斜視図である。 図1の側面図である。 図1の運転席のシートバックの横断面図である。 図1の自動車の電気的構成を示すブロック図である。 図1において運転者が着座した状態を説明する図である。 図5の側面図である。 図5の運転席のシートバックの横断面図である。 図1の運転席の制御装置の動作を説明するフロー図である。 図1において可動体の動作状態を説明する図である。 図9の側面図である。 図9の運転席のシートバックの横断面図である。 図2の運転席の変形例である。 従来技術に係る自動車の車室の側面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜11を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、『乗物用シート』として、『自動車1の運転席3』を例に説明することとする。また、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、自動車1に組み付けた運転席3を基準とした向きを示している。
まず、図1〜3を参照して、実施例に係る運転席3の構成を説明する。この運転席3は、主として、シートクッション10と、このシートクッション10に対して電動リクライナ(図示しない)を介して傾動可能に組み付けられたシートバック20とから構成されている。以下に、これらシートクッション10とシートバック20とを個別に説明する。
はじめに、シートクッション10から説明する。このシートクッション10は、略矩形の枠状に形成されたシートクッションフレーム(図示しない)と、このシートクッションフレームを覆うように組み付けられたシートクッションパッド(図示しない)と、このシートクッションパッドの表面(意匠面)をカバーリングするシートクッションカバー16とから構成されている。
なお、図1からも明らかなように、シートクッション10は、運転者Mの着座部(尻、太腿等)を受ける天板メイン部10aと、この天板メイン部10aの両側に盛り上がるように形成され運転者Mの着座部をサポートする一対の天板サイド部10bとに大別されることとなっている。シートクッション10は、このように構成されている。このように構成されているシートクッション10には、後述する制御装置50が組み付けられている。
次に、シートバック20を説明する。このシートバック20も、略矩形の枠状に形成されたシートバックフレーム22と、このシートバックフレーム22を覆うように組み付けられたシートバックパッド24と、このシートバックパッド24の表面(意匠面)をカバーリングするシートバックカバー26とから構成されている。
なお、図1からも明らかなように、シートバック20も、運転者Mの背凭れ部(腰、背中等)を受ける天板メイン部20aと、この天板メイン部20aの両側に盛り上がるように形成され運転者Mの背凭れ部をサポートする一対の天板サイド部20bとに大別されることとなっている。この一対の天板サイド部20bには、運転者Mの肘掛けとなるアームレスト(図示しない)が枢着されている。この一対の天板サイド部20bとアームレストとが、特許請求の範囲に記載の「サポート体」に相当する。
このシートバック20の一対の天板サイド部20bにおける運転者Mの二の腕Aに対向する位置には、凹み20b1がそれぞれ形成されている。この両凹み20b1には、ベースを成すフレーム材32と、このフレーム材32に組み付けられたクッション材34とから成る可動部材30がそれぞれ埋め込まれている。この可動部材30のクッション材34の背凭れ面(表面)34aは、外側から内側に向けて下り傾斜となっている(図3参照)。
この両フレーム材32は、この可動部材30が凹み20b1から前起き可能にシートバックフレーム22に対して枢着されている。また、この両フレーム材32のうち左側のフレーム材32には、駆動装置40が機械的に連結されている。また、この両フレーム材32は、互いが同期して動くようにロッド42を介して締結されている(図3参照)。なお、この両フレーム材32は、弾性を有する樹脂基材または鋼材から形成されている。また、このクッション材34の内部には、単数もしくは複数の振動子34bが設けられている。シートバック20は、このように構成されている。
これらシートクッション10とシートバック20とから運転席3は構成されている。このように構成されている運転席3は、自動車1の車室2の床フロアFに公知の電動スライド機構(図示しない)を介して組み付けられている。
次に、図4を参照して、運転席3の電気的構成を説明する。制御装置50は、自動車1に設けられている車両ECU60に対して電気的に接続されている。この車両ECU60は、運転席3の運転者Mが操作可能なステアリング4に設けられているステアリングセンサ4aに対して電気的に接続されている。これにより、制御装置50は、運転席3の運転者Mがステアリング4を握っているか否かを判断できる。また、この車両ECU60は、運転席3の運転者Mが操作可能なブレーキペダル5に設けられているブレーキペダルセンサ5aに対して電気的に接続されている。これにより、制御装置50は、運転席3の運転者Mがブレーキペダル5に足を載せているか否かを判断できる。
また、この制御装置50は、駆動装置40に対して電気的に接続されている。これにより、制御装置50は、車両ECU60から受信する各種の信号と制御装置50自身に内蔵のプログラムに基づいて駆動装置40をONまたはOFF(動作/停止)できる。また、この制御装置50は、振動子34bに対して電気的に接続されている。これにより、制御装置50は、車両ECU60から受信する各種の信号と制御装置50自身に内蔵のプログラムに基づいて振動子34bをONまたはOFF(動作/停止)できる。
続いて、図5〜11を参照して、上述した運転席3の作用を説明する。この説明にあたって、図6〜8に示すように、自動車1が自動運転モード(例えば、レベル3の自動運転も状態であり、加速・操舵・制動を全てシステムが行い、システムが要請したときは運転者Mが対応する状態)で走行している状態において説明する。
まず、制御装置50は、自動車1が自動運転モードに設定されているか否かを判断する処理を実行する(図8において、ステップS1)。この設定は、運転者Mが操作可能なスイッチ(図示しない)で行われる構成でもよいし、自動車1が所定の運転条件(例えば、高速道路を走行している)を満たすと自動または手動で切り替わる構成でもよい。次に、このステップS1においてYesと判断されると、制御装置50は、運転者Mが自動車1を操舵する必然があるか否かを判断する処理を実行する(図8において、ステップS2)。
この操舵する必然があるとは、自動車1の運転の権限がシステムから運転者Mに移譲したことであり、例えば、運転者Mが危険な状態にあると制御装置50が判断した時や自動車1が高速道路から一般道路(下道)に降りたことを制御装置50が判断した時のことであり、運転者Mが危険を回避する操作(例えば、ステアリング4操作、ブレーキペダル5操作等)を必要と制御装置50が判断した状態のことである。
制御装置50は、車両ECU60から受信する各種の信号に基づいて判断できる。もちろん、車両ECU60は、制御装置50がこの判断を実行するために必要な情報を各種センサ(図示しない)から受信可能となっている。次に、このステップS2においてYesと判断されると、制御装置50は、駆動装置40をONする処理を実行した後にステップS4に進む処理を実行する(図8において、ステップS3)。
すると、左右の可動部材30が前起きしていく(回転していく)。すなわち、後述するステアリング4操作の予備動作が行われる。これにより、運転者Mの左右の二の腕Aも前起こしされていくため、この運転者Mの左右の手Hがステアリング4に近づくこととなる。そのため、運転者Mは、直ぐにステアリング4を握ることができる(図9〜11参照)。したがって、直ぐに、運転者Mがステアリング4操作を実施できる状態になる。なお、上述した左右の可動部材30が前起きしていくとき、振動子34bも動作させている。
次に、制御装置50は、運転席3の運転者Mがステアリング4を握ったか否かを判断する処理を実行する(図8において、ステップS4)。次に、このステップS4においてYesと判断されると、制御装置50は、駆動装置40をOFFする処理を実行する(図8において、ステップS5)。すると、左右の可動部材30が後倒れして戻される。これにより、左右の可動部材30が運転者Mのステアリング4操作の邪魔になることがないため、このステアリング4操作を実施し易くなる(例えば、運転者Mは大きくステアリング4を切ることができる)。以降、制御装置50は、これらステップS1〜S5を繰り返す処理を実行する。
なお、上述したステップS1においてNoと判断されると、制御装置50は、このステップS1においてYesと判断されるまで繰り返す処理を実行する。また、上述したステップS2においてNoと判断されると、制御装置50は、このステップS2においてYesと判断されるまで繰り返す処理を実行する。また、上述したステップS4においてNoと判断されると、制御装置50は、このステップS4においてYesと判断されるまで繰り返す処理を実行する。
また、上述したステップS3において、運転者Mの胴幅が広いと、前起きしていく左右の可動部材30が運転者Mの胴体に干渉することとなる。この干渉する部位を干渉部位30aと記すこととする。その場合でも、可動部材30のフレーム材32やクッション材34は弾性を有するように形成されているため、この弾性の撓み作用によって干渉部位30aが逃げ可能となる。なお、図5において、創造線が胴幅の広い運転者Mと、この運転者Mに対する干渉による撓み作用によって撓んだ可動部材30を示している。
本発明の実施例に係る運転席3は、上述したように構成されている。この構成によれば、例えば、ステアリング4操作等の運転者Mが危険を回避する操作を必要と制御装置50が判断した状態になると、シートバック20の少なくとも一部である左右の可動部材30が前起きしていくといったステアリング4操作の予備動作が行われる。この予備動作が行われると、運転者Mの左右の二の腕Aも前起こしされていくため、この運転者Mの左右の手Hがステアリング4に近づくこととなる。そのため、運転者Mは、直ぐにステアリング4を握ることができる。したがって、直ぐに、運転者Mがステアリング4操作を実施できる状態になる。このように運転者Mがステアリング4操作を実施できる状態になると、従来技術とは異なり、認知、判断の2ステップを省き操作のステップに到達するため、運転者Mが危険な運転状態になってから操作のステップ(ステアリング4操作)に到達するまでに時間を要することがない。結果として、運転者Mが危険な運転状態になったとき、この危険を回避する操作の開始までの時間を短縮できる。
また、この構成によれば、シートバック20の少なくとも一部は、天板サイド部20bに設けられた部材(この場合、可動部材30)から構成されている。したがって、天板メイン部20aに影響を及ぼすことがないため、運転者Mの背凭れ姿勢を阻害することなく、危険を回避する操作の開始までの時間を短縮できる。
また、この構成によれば、天板サイド部20bに設けられた部材は、この天板サイド部20bに埋め込まれている可動部材30から構成されている。そのため、例えば、シートバック20にアームレスト(図示しない)を設けておき、可動部材30をアームレストによって実施する場合と比較すると、ステアリング4操作の予備動作を運転者Mに近い位置で実施できる。したがって、例えば、運転者Mの体格が小さくても(胴幅が狭くても)、このステアリング4操作の予備動作を確実に実施できる。
また、この構成によれば、可動部材30は、ベースを成すフレーム材32と、このフレーム材32に組み付けられたクッション材34とから成っている。そのため、可動部材30において、その剛性をフレーム材32で確保できつつ、そのクッション性をクッション材34で確保できる。したがって、運転者Mに対して異物感を与えることなく、ステアリング4操作の予備動作を確実に実施できる。
また、この構成によれば、フレーム材32は、弾性を有する樹脂基材または鋼材から形成されている。そのため、例えば、運転者Mの体格が大きい(胴幅が広い)と、前起きしている左右の可動部材30がこの体格の大きな運転者Mに干渉することがある。その場合、この左右の可動部材30のフレーム材32が撓むため、この運転者Mに干渉した干渉部位30aが逃げることとなる。したがって、運転者Mの体格が大きくても、左右の可動部材30の前起こしが確実に行われるため、ステアリング4操作の予備動作を確実に実施できる。
また、この構成によれば、ステアリング4操作の予備動作は、運転者Mの二の腕Aを持ち上げる回転動作となっている。そのため、このステアリング4操作の予備動作が、例えば、運転者Mの二の腕Aを押し出す進出動作(スライド動作)となっている場合と比較すると、この運転者Mの左右の手Hをステアリング4に近づけ易い。
また、この構成によれば、可動部材30のクッション材34の背凭れ面(表面)34aは、外側から内側に向けて下り傾斜となっている。そのため、例えば、下り傾斜となっていない場合と比較すると、このステアリング4操作の予備動作を確実に実施できる。
また、この構成によれば、クッション材34の内部には、単数もしくは複数の振動子34bが設けられている。この各振動子34bは、左右の可動部材30が前起きしていくとき動作するように構成されている。そのため、この各振動子34bの動作によって危険な運転状態にある運転者Mを正常な運転状態に覚醒させることができる。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
実施例では、『乗物用シート』として、『自動車1の運転席3』を例に説明した。しかし、これに限定されるものでなく、『乗物』であれば『自動車』に限定されることなく、各種の乗物(例えば、船舶、飛行機、鉄道等)であっても構わない。また、『シート』であれば、『運転席3』に限定されることなく、各種のシート(例えば、助手席、後部座席等)であっても構わない。
また、実施例では、駆動装置40がシートバック20の少なくとも一部を動かす形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、駆動装置40がシートクッション10の少なくとも一部を動かす形態でも構わない。その場合、この動きは、運転者Mの大腿を持ち上げるように回転するといったブレーキペダル5操作の予備動作となっている。したがって、図8のステップS4では、制御装置50は、ブレーキペダルセンサ5aからの信号に基づいて運転席3の運転者Mがブレーキペダル5に足を載せたか否かを判断する処理となる。もちろん、駆動装置40がシートクッション10およびシートバック20の少なくとも一部を動かす形態でも構わない。
また、実施例では、運転者Mに対する可動部材30の干渉部位30aをフレーム材32の撓みによって逃がす形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、フレーム材32をヒンジを介して折れ曲がり可能な形態でも構わない(図12参照)。その場合、折れ曲がる側のフレーム材32と折れ曲がらない側のフレーム材32との間にトーションばね(図示しない)を掛け留めておき、このトーションばねの復元力によって折れ曲がった側のフレーム材32を折れ曲がる前の状態に戻すこととしておく。
また、実施例では、シートクッションおよび/または前記シートバックの少なくとも一部の動きとして回転動作を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、スライド動作であっても構わない。また、回転動作において、回転と、その戻しを短時間に高速で繰り返す(微振動)動作であっても構わない。
また、実施例では、シートバック20に可動部材30を設けて実施する形態を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、シートバック20のアームレストで実施しても構わない。
3 運転席(乗物用シート)
4 ステアリング
5 ブレーキペダル
10 シートクッション
20 シートバック
40 駆動装置
50 制御装置

Claims (6)

  1. シートクッションと、
    前記シートクッションに組み付けられたシートバックと、
    前記シートクッションおよび/または前記シートバックの少なくとも一部を動かす駆動装置と、
    前記駆動装置を動作させる制御装置と、を備えた乗物用シートであって、
    前記シートクッションおよび/または前記シートバックにおける少なくとも一部の動きは、運転者によるブレーキペダル操作および/または運転者によるステアリング操作の予備動作となっており、
    前記制御装置は、外部からの各種信号に基づいて前記運転者による前記ブレーキペダル操作および/または前記運転者による前記ステアリング操作を必要と判断したとき、前記駆動装置を動作させ
    前記シートクッションおよび/または前記シートバックの少なくとも一部は、前記シートクッションのサポート体および/または前記シートバックのサポート体から構成され、
    前記シートクッションのサポート体は、前記シートクッションの天板サイド部に埋め込まれた可動部材から構成され、
    前記シートバックのサポート体は、前記シートバックの天板サイド部に埋め込まれた可動部材から構成されている乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記シートクッションの可動部材および/または前記シートバックの可動部材は、そのベースを成すフレーム材と、このフレーム材に組み付けられたクッション材と、から構成されている乗物用シート。
  3. 請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記フレーム材は、前記駆動装置が動作したとき、前記可動部材が前記運転者に干渉しても、その干渉部位が逃げ可能な構成となっている乗物用シート。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    前記シートクッションおよび/または前記シートバックの少なくとも一部の動きは、前記運転者の太腿を持ち上げる回転動作、前記運転者の太腿に対して微振動を与える振動動作、前記運転者の二の腕を持ち上げる回転動作、前記運転者の二の腕に対して微振動を与える振動動作の少なくとも1つとなっている乗物用シート。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    前記シートクッションのサポート体および/または前記シートバックの可動部材は、その着座面および/または背凭れ面が外側から内側に向けて下り傾斜となっている乗物用シート。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    前記シートクッションおよび/または前記シートバックの少なくとも一部には、前記駆動装置の動作に連動する振動子が設けられている乗物用シート。
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