JP6706501B2 - 造形材料 - Google Patents
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造形材料の形態が、複数本の熱可塑性合成繊維が集束されて1本の連続した糸状の形態を呈しており、複数本の熱可塑性合成繊維のうちの少なくとも一部の繊維が機能性添加剤を含有し、造形材料を構成する複数本の熱可塑性合成繊維は、熱溶解積層法3Dプリンターにおける造形ヘッドにて溶融するものであることを特徴とする造形方法を要旨とするものである。
耐候剤としては、ヒンダードアミン系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系やベンゾエート系のものが挙げられる。
帯電防止剤としては、ノニオン系、カチオン系、アニオン系などが挙げられる。
分散剤としては、ビスアミド系、ワックス系や有機金属塩系などのものが挙げられる。
滑剤としては、アミド系、ワックス系、有機金属塩系やエステル系などが挙げられる。
難燃剤としては、含臭素有機系、リン酸系、三酸化アンチモン系、水酸化マグネシウム系、リン酸アンモニウム系や赤燐などが挙げられる。
着色剤としては、カーボンブラックや酸化チタン、ペリレン系、キナクリドン系、フタロシアニン系などの顔料や、アゾ系、インディゴ系、キノン系、キサンテン系、ピリドン系ベンゾジフラノン系などの染料などが挙げられる。また、キノリン系、ピリジノン系、有機金属系などの蛍光・燐光色素や、酸化バナジウム、ポリジアセチレン系、ビオロゲン系などのクロミック色素なども使用できる。
抗菌剤としては、銀系、銅系、銀−ゼオライト系、光触媒性酸化チタン系、有機窒素硫黄化合物系、イソチアゾロン系、カルボン酸系、有機金属系などが挙げられる。
熱伝導性材料としては、金属系、カーボン系、セラミック系、ケイ酸塩鉱物系などが挙げられる。
導電性材料としては、金属系、カーボン系、セラミック系、導電性ポリマー系、界面活性剤などが挙げられる。
香料としては、天然香料や合成香料、香気を発生する化合物等が挙げられ、より具体的には、植物性精油やムスク等の動物性香料、リモネン、ネロリドールなどの合成香料等が挙げられる。
水溶性材料としては、ポリビニルアルコール系、デンプン系、アクリル酸系などが挙げられる。
平滑剤としては、シリコーン系、フッ素系、ワックス系などが挙げられる。
可塑剤としては、フタル酸系、アジピン酸系、リン酸系、ワックス系などが挙げられる。
X線不透過剤としては、硫酸バリウム、鉛系、タングステン系などが挙げられる。
充填剤としては、金属系、カーボン系、ガラス系、セルロース系などが挙げられる。
耐衝撃改良剤としては、他種ポリマー、エラストマー類、コアシェル型耐衝撃改良剤などが挙げられる。
結晶化促進剤としては、金属酸化物系、ケイ酸塩系、脂肪酸エステル系、有機スルホン酸塩系、リン酸エステル金属塩系、グリセリン系、ポリアルキレングリコール系などが挙げられる。
相溶化剤としては、エチレンビニルアルコール系、スチレン系、エステル系、アミド系などが挙げられる。
繊維の物性についてはJIS−L−1013に準じて試験を行った。取扱い性については内径100mmのボビンに1kgを巻き取り評価とした。また3Dプリンターの評価試験についてはアビー社製のSCOOVO C170を用いて、造形温度230℃、積層ピッチ0.1mm、密度100%で1辺が3cmの立方体を作製してその外観を確認した。
ポリ乳酸チップ(ネイチャーワークス製(6201D):D体含有量1.4%)に、カーボンブラック10質量%、ヨウ化銅1質量%を混合してマスターチップを製造し、このマスターチップ4質量部と上記ポリ乳酸チップ(ネイチャーワークス製(6201D))96質量部とを混合し、エクストルダー型紡糸機を用いて溶融紡糸し延伸し、強度が4.0cN/dtex、伸度が30%の1900dtex/210fの原着ポリ乳酸繊維からなるマルチフィラメントを得た。該ポリ乳酸繊維からなるマルチフィラメントを16本丸打ち製紐機にて製紐し、その後100℃2分で熱セットを行い、実施例1の造形材料を得た。
ポリ乳酸チップ(ネイチャーワークス製(6201D):D体含有量1.4%)を用いて、エクストルダー型紡糸機にて溶融紡糸し延伸し、強度が4.0cN/dtex、伸度が30%の1900dtex/210fのポリ乳酸繊維からなる無色のマルチフィラメントを得た。
該ポリ乳酸繊維からなる無色のマルチフィラメント8本と、実施例1で用いた原着ポリ乳酸繊維からなるマルチフィラメント8本とを16本丸打ち製紐機にて製紐し、その後100℃2分で熱セットを行い、実施例2の造形材料を得た。
実施例2で用いたポリ乳酸からなる無色のマルチフィラメント12本と、実施例1で用いた原着ポリ乳酸繊維からなるマルチフィラメント4本とを16本丸打ち製紐機にて製紐し、その後100℃2分で熱セットを行い、実施例3の造形材料を得た。
ポリ乳酸チップ(ネイチャーワークス製(6201D):D体含有量1.4%)を用いてエクストルダー型紡糸機にて溶融紡糸し延伸して、強度が3.5cN/dtex、伸度が28%の30000dtex(直径約1.75mm)のポリ乳酸モノフィラメントを得た。
ポリ乳酸チップ(ネイチャーワークス製(6201D):D体含有量1.4%)を用いて、エクストルダー型紡糸機にて溶融紡糸し延伸し、560dtex/96フィラメントのポリ乳酸繊維からなる無色のマルチフィラメントを得た。
一方、機能性添加剤を含有してなる繊維として、以下の繊維を得た。すなわち、前記したポリ乳酸チップと着色剤としてカーボンブラックとを2軸型押出機にて溶融混練し混練チップを得た。このとき、カーボンブラックの配合量は、混練チップ中に0.5質量%とした。この混練チップをエクストルダー型紡糸機にて溶融紡糸し延伸し、560dtex/1fの着色剤を含有してなるモノフィラメントを得た。
実施例4において、機能性添加剤を含有してなる繊維として以下の繊維を用いたこと以外は、実施例4と同様にして、実施例5の造形材料を得た。なお、得られた造形材料は、構成繊維が熱処理時の軟化と収縮によって固化していた。
機能性添加剤を含有してなる繊維は、以下により得た。すなわち、実施例4で用いたポリ乳酸チップと、抗菌剤として銀−ゼオライトとを2軸型押出機にて溶融混練し混練チップを得た。このとき、銀−ゼオライトの配合量は、混練チップ中に5質量%とした。この混練チップをエクストルダー型紡糸機にて溶融紡糸し延伸し、560dtex/1fの抗菌剤を含有してなるモノフィラメントを得た。
実施例4において、機能性の添加剤を含有してなる繊維として以下の繊維を用いたこと以外は、実施例4と同様にして、実施例6の造形材料を得た。なお、得られた造形材料は、構成繊維が熱処理時の軟化と収縮によって固化していた。
機能性添加剤を含有してなる繊維は、以下により得た。すなわち、実施例4で用いたポリ乳酸チップと、導電性材料として導電カーボンブラックとを2軸型押出機にて溶融混練し混練チップを得た。このとき、導電カーボンブラックの配合量は、混練チップ中に10質量%とした。この混練チップをエクストルダー型紡糸機にて溶融紡糸し延伸し、560dtex/1fの導電性材料を含有してなるモノフィラメントを得た。
実施例4において、機能性の添加剤を含有してなる繊維として以下の繊維を用いたこと以外は、実施例4と同様にして、実施例7の造形材料を得た。なお、得られた造形材料は、構成繊維が熱処理時の軟化と収縮によって固化していた。
機能性添加剤を含有してなる繊維は、以下により得た。すなわち、実施例4で用いたポリ乳酸チップと、X線不透過剤として硫酸バリウムとを2軸型押出機にて溶融混練し混練チップを得た。このとき、硫酸バリウムの配合量は、混練チップ中に10質量%とした。この混練チップをエクストルダー型紡糸機にて溶融紡糸し延伸し、560dtex/1fのX線不透過剤を含有してなるモノフィラメントを得た。
実施例4で用いたポリ乳酸チップを用いて、エクストルダー型紡糸機にて溶融紡糸し延伸し、得られたフィラメントに機械捲縮を付与した後にカットして、単糸繊度2.2dtex、繊維長51mmの無色のステープルファイバーを得た。このステープルファイバーを紡績して20番手の無色の紡績糸を得た。
上記により得られた無色の紡績糸を、加圧高温染色機を用いて分散染料により染色し、ピンク色に染まった染色糸を得た。
無色の紡績糸8本を引き揃えた繊維束を、リング撚糸機を用いてZ撚り60回/m(Z−60)で下撚りをかけて無色の撚糸とした。また、一方、染色糸8本を引き揃えた繊維束を、リング撚糸機を用いてZ撚り60回/m(Z−60)で下撚りをかけて染色された撚糸とした。無色の撚糸7本と、染色された撚糸1本とを束ねて、リング撚糸機を用いてS撚り150回/m(S−150)で上撚りをかけて諸撚糸とした。得られた諸撚糸に、165℃×1分の熱処理を行い、線径1.75mmの実施例8の造形材料を得た。得られた造形材料は、構成繊維同士が熱処理による熱接着によって溶融固着していた。
Claims (7)
- 下記の形態の造形材料を、熱溶解積層法3Dプリンターに供給して、造形ヘッドにて、造形材料を構成する複数本の熱可塑性合成繊維を構成する熱可塑性樹脂を加熱により溶融させ、ノズルから射出・積層して所望の形状の三次元造形物を作成することを特徴とする造形方法であり、
造形材料の形態が、複数本の熱可塑性合成繊維が集束されて1本の連続した糸状の形態を呈しており、複数本の熱可塑性合成繊維のうちの少なくとも一部の繊維が機能性添加剤を含有し、造形材料を構成する複数本の熱可塑性合成繊維は、熱溶解積層法3Dプリンターにおける造形ヘッドにて溶融するものであることを特徴とする造形方法。 - 熱可塑性合成繊維を構成する熱可塑性樹脂の融点が180℃以下であることを特徴とする請求項1記載の造形方法。
- 機能性添加剤が、着色剤であることを特徴とする請求項1または2記載の造形方法。
- 複数本からなる熱可塑性合成繊維の束を2本以上製紐することにより集束させて1本の連続した糸状の形態を呈していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の造形
方法。 - 複数本からなる熱可塑性合成繊維の束を2束以上撚り合わせることにより集束させて1本
の連続した糸状の形態を呈していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の
造形方法。 - 複数本の熱可塑性合成繊維の束は、撚りを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれ
か1項記載の造形方法。 - 熱可塑性合成繊維同士が熱融着により集束していることを特徴とする請求項1〜6のいず
れか1項記載の造形方法。
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