JP6705179B2 - 交通流量算出方法、装置、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、交通流量算出方法、交通流量算出装置、及び交通流量算出プログラムに関する。
人や車などの移動体の移動に関する情報を観測可能なセンサにより観測されたセンサデータを用いて、道路上、軌道上、施設内などにおける人や車などの通行量などの交通状況を推定することが行われている。移動体の移動に関する情報を観測可能なセンサとしては、移動体の移動軌跡を観測可能なGPS(Global Positioning System)が挙げられる。また、固定位置を通過する移動体の数を観測可能なVICS(Vehicle Information and Communication System)(登録商標)用の路上センサや、交通系ICカードに対応した改札機等も挙げられる。
交通状況を推定する技術として、例えば、路上センサからの情報に基づく交通情報と走行車両から送信される交通情報とに基づいて、道路ネットワーク上の各リンクにおける旅行時間を推定する技術が提案されている。この技術では、走行車両からの情報が得られた場合、各リンクにおける車両の平均速度をα倍して、旅行時間の推定値としている。なお、αは、リンク長又はリンクが表す道路区間の実距離である。また、路上センサからの情報が得られた場合、各リンクにおける車両の平均速度をα倍して、旅行時間の推定値とする。さらに、走行車両からの情報及び路上センサからの情報が両方得られるリンクにおいては、走行車両からの情報に基づいて計算した推定値と、路上センサからの情報に基づいて計算した推定値との重み付き和を、旅行時間の推定値とする。
また、各地点に配置されたセンサが観測した交通流量を制約とし、交通網を表すネットワークを時間軸方向に拡張した時空間ネットワーク上の各経路に対する交通流量を変数とする整数計画問題を解く手法が提案されている。この手法では、過去に人の通行実績のある経路について、交通流量を求めている。
特開2004−29871号公報
梅谷俊治、熊野徹、蓮池隆、森田浩、「観測情報に基づく人の移動履歴の推定」、CSIS DAYS 2014 研究アブストラクト集、2014、pp.26
交通状況として、各地点における移動体の交通流量を推定する場合に、移動体の移動軌跡を観測可能なGPSなどのセンサ(以下、「移動センサ」ともいう)では、各地点における交通流量の一部を観測することができる。すなわち、移動センサによる観測情報を単純に集計しても、スマートフォンに特定のアプリケーションをインストールしている人や、特定の機能を有するカーナビゲーションシステムを搭載した車両など、限られた移動体の交通流量しか把握することができない。
一方、VICS(登録商標)用の路上センサや、交通系ICカード対応の改札機等のセンサ(以下、「固定センサ」ともいう)では、一部の地点における正確な交通流量を観測することができる。すなわち、固定センサが設置された道路や施設等では、実際の交通流量を正確に把握することができるが、それ以外の場所の交通流量は全く把握することができない。
また、上記の路上センサ及び走行車両から送信される交通情報を両方用いて旅行時間を推定する従来技術を適用して、交通流量を推定する場合を考える。この場合、各エッジ(リンク)における移動センサによる観測率は、移動センサが観測した交通流量÷実際の交通流量であり、この観測率が従来技術のαに相当する。従来技術において、αはエッジ長又はエッジが表す道路区間の実距離であり、既知の値であるが、各エッジにおける観測率をαとする場合には、各エッジの実際の交通流量が未知であるため、各エッジの観測率αを正確に求めることはできない。
また、各地点に配置されたセンサが観測した交通流量を制約とする従来技術では、固定センサにより交通流量を観測可能なエッジの割合が少ない場合に、精度良く交通流量を算出することができない。
本発明は、一つの側面として、交通流量の算出精度を向上させることを目的とする。
本発明は、一つの側面として、道路網を複数のノード及び複数のエッジで表した道路ネットワークの少なくとも1つのエッジを含む経路毎に、移動体の移動軌跡を観測する移動センサにより、該経路に対応する移動軌跡が観測された観測数を取得する。また、前記道路ネットワークに含まれるエッジのうち、固定位置を通過する移動体を観測する固定センサの位置に対応する固定センサエッジ毎に、前記固定センサにより観測された移動体の観測数を取得する。そして、取得した経路毎の観測数と、該経路に含まれる固定センサエッジの観測数とに基づいて、該経路の実際の交通流量に対する前記移動センサによる観測数の割合で表される観測率を経路毎に推定する。さらに、推定した経路毎の観測率と、取得した経路毎の観測数とに基づいて、経路毎の交通流量を算出する。
一つの側面として、交通流量の算出精度を向上させることができる、という効果を有する。
本実施形態に係る交通流量算出装置の概略構成を示す機能ブロック図である。 移動センサデータの一例を示す図である。 固定センサデータの一例を示す図である。 経路グラフのデータ構造の一例を示す図である。 移動センサデータの経路グラフへのマッチングを説明するための図である。 固定センサによる移動体の観測数の集計結果の一例を示す図である。 固定センサによる移動体の観測数の集計結果の一例を示す図である。 移動センサによる経路毎の観測数の集計結果の一例を示す図である。 移動センサによる経路毎の観測数の集計結果の一例を示す図である。 各エッジに一定の観測率を適用する場合を説明するための図である。 固定センサによる観測数のみを制約条件とする場合を説明するための図である。 固定センサによる観測数及び経路毎の観測数を制約条件とする場合を説明するための図である。 算出結果画面の一例を示す図である。 本実施形態に係る交通流量算出装置として機能するコンピュータの概略構成を示すブロック図である。 本実施形態における交通流量算出処理の一例を示すフローチャートである。 式作成処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態の一例を詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る交通流量算出装置10は、移動センサデータ31と固定センサデータ32とを入力とし、経路グラフ33における各経路の交通流量を算出し、算出結果を表示装置20に表示する。
移動センサデータ31とは、人や車両などの移動体の移動軌跡を観測可能なGPS(Global Positioning System)などのセンサ(以下、「移動センサ」という)により観測されたデータである。移動センサデータ31は、所定時間間隔で移動センサにより観測された移動体の位置を示す観測データの系列で表される軌跡データである。
移動センサにより観測される観測データには、移動センサを識別するセンサIDと、観測点毎の緯度及び経度で示される移動体の位置データ(x座標及びy座標)と、観測時刻とが含まれる。軌跡データ(移動センサデータ31)は、複数の観測データをセンサID毎に抽出し、各観測データに含まれる観測点毎の位置データを、観測時刻に基づいて時系列に並べたものである。なお、センサIDが同一であっても、観測点間の観測時刻が所定時間以上離れている場合には、その箇所で軌跡データを分割する。この場合、センサIDに通し番号を付加するなどして、軌跡データを一意に識別可能な軌跡IDを、軌跡データ毎に付与する。以下では、軌跡IDがαの軌跡データを、「軌跡データα」、軌跡データαが表す軌跡を「軌跡α」とも表記する。
例えば、軌跡データαに含まれる観測点が、Pi1、Pi2、・・・、Pij、・・・、PiJ(Jは軌跡データαに含まれる観測点の数)であるとする。この場合、軌跡データαは、α={Pi1,Pi2,・・・,Pij,・・・,PiJ}と表すことができる。また、各観測点を示す観測データには、その観測点を含む軌跡データの軌跡IDと、観測点の識別情報である観測点IDと、位置データ(x座標及びy座標)と、観測時刻とが含まれる。例えば、軌跡データαに含まれる観測点Pijの観測データは、Pij={α,Pij,(xij,yij),sij}と表すことができる。なお、(xij,yij)は、観測点Pijの位置データ、sijは、観測点Pijの観測時刻である。図2に、軌跡データ(移動センサデータ31)をテーブル形式のデータ構造で表現した一例を示す。
固定センサデータ32は、予め定めた位置に設置され、その位置を通過する移動体の正確な数を観測可能なセンサ(以下、「固定センサ」という)で観測されたデータである。固定センサは、例えば、VICS(Vehicle Information and Communication System)(登録商標)用の路上センサや、交通系ICカード対応の改札機などである。
図3に固定センサデータ32をテーブル形式のデータ構造で表現した一例を示す。図3の例では、固定センサデータ32は、固定センサの識別情報である「センサID」、並びに固定センサが設置されている位置を示す位置データ(「x座標」及び「y座標」)を含む。また、固定センサデータ32は、該当の固定センサで所定期間毎に観測された移動体の「観測数」の項目を含む。
経路グラフ33は、道路交通網を、それぞれが位置情報を表す複数のノードと、ノード間を連結する複数のエッジとで表した道路ネットワークの一例である。図4に経路グラフ33をテーブル形式のデータ構造で表現した一例を示す。図4の例では、経路グラフ33は、その経路グラフ33に含まれるノードを示すノード情報の集合と、エッジを示すエッジ情報の集合とで表される。ノード情報は、例えば、各ノードの識別情報(ノードID)と、各ノードの位置データ(x座標及びy座標)とを含む。また、エッジ情報は、各エッジの識別情報(エッジID)と、そのエッジで連結されているノードのノードIDを「_(アンダーバー)」で接続した表記で表される連結ノードの情報とを含む。以下では、エッジIDがeのエッジを「エッジe」とも表記する。
なお、経路グラフ33は、交通流量算出装置10の所定の記憶領域に記憶されていてもよいし、交通流量算出装置10と接続された外部記憶装置や、CD−ROMやUSBメモリ等の記憶媒体に記憶されていてもよい。
交通流量算出装置10は、機能的には、図1に示すように、移動センサデータ受信部11と、固定センサデータ受信部12と、マッチング部13と、集計部14と、式作成部15と、算出部16と、表示制御部17とを含む。なお、移動センサデータ受信部11、固定センサデータ受信部12、マッチング部13、及び集計部14は、本発明の取得部の一例である。また、式作成部15及び算出部16は、本発明の推定部及び算出部の一例である。
移動センサデータ受信部11は、移動センサデータ31を受信し、受信した移動センサデータ31をマッチング部13へ受け渡す。
固定センサデータ受信部12は、固定センサデータ32を受信し、受信した固定センサデータ32を集計部14へ受け渡す。
マッチング部13は、経路グラフ33を読み込み、移動センサデータ31の各々が示す軌跡を経路グラフ33にマッチングさせ、軌跡に対応する経路を算出する。例えば図5に示すように、マッチング部13は、エッジe、e、e、e、及びeを含む経路グラフ33に、観測点P11、P12、及びP13を含む軌跡αをマッチングさせ、軌跡αに対応する経路として、経路(e,e)を算出する。マッチング部13は、移動センサデータ31の各々について算出した経路の情報を、集計部14へ受け渡す。
集計部14は、固定センサデータ受信部12から受け渡された固定センサデータ32に基づいて、経路グラフ33に含まれるエッジのうち、固定センサが設置されている位置に対応するエッジ(以下、「固定センサエッジ」という)を特定する。集計部14は、例えば、固定センサデータ32に含まれる位置データに基づいて、固定センサエッジを特定することができる。また、固定センサに対応する固定センサエッジのエッジIDを、固定センサデータに予め含めておいてもよい。集計部14は、図6に示すように、特定した固定センサエッジのエッジIDと、その固定センサエッジに対応する固定センサで観測された移動体の観測数を対応付けて記憶する。
図7に、エッジe、e、e、e、及びeを含む経路グラフ33において、エッジe及びeが固定センサエッジとして特定された例を示す。図7の例では、固定センサエッジを二重線で示している。以降の図においても同様である。なお、経路グラフ33に含まれるエッジのうち、固定センサエッジ以外のエッジを以下では「通常エッジ」といい、図中では実線で示す。また、図7中の「F(e)=X」は、固定センサエッジeにおいて固定センサにより観測された移動体の観測数がXであることを示す。
また、集計部14は、マッチング部13から受け渡された経路の情報に基づいて、図8に示すように、経路毎の観測数を集計する。図8の例では、経路毎に、経路の識別情報である経路IDを付与している。以下では、経路IDがTの経路を「経路T」とも表記する。図9に、経路毎の観測数の集計結果の一例を示す。図9中の「C(T)=X」は、移動センサにより観測された経路Tの観測数がXであることを示す。
集計部14は、固定センサエッジにおける固定センサによる観測数、及び移動センサによる経路毎の観測数の集計結果を、式作成部15へ受け渡す。
式作成部15は、集計部14から受け渡された集計結果に基づいて、経路グラフ33に含まれる各経路の実際の交通流量に対する移動センサによる観測数の割合で表される移動センサによる観測率を経路毎に推定するための式を作成する。具体的には、式作成部15は、経路毎の観測率を、その経路についての移動センサによる観測数と、その経路に含まれる固定センサエッジでの観測数とを用いて推定するための式を作成する。
ここで、交通流量を算出するにあたり、経路毎の観測率を推定する理由について説明する。
例えば、路上センサから送信される車両の平均速度、及び走行車両自体から送信されるその車両の平均時速にα(エッジ長又はエッジが表す道路区間の実距離)を乗算してエッジ毎の旅行時間を推定する技術を適用して、エッジ毎の交通流量を推定する場合を考える。この場合、「エッジ毎の実際の交通流量=移動センサによるエッジ毎の観測数/各エッジにおける移動センサによる観測率」であるため、観測率がαに相当する。しかし、各エッジの実際の交通流量は未知であるため、移動センサによる各エッジの観測率αも未知である。
そこで、正確な交通流量が観測されている固定センサエッジにおける固定センサによる観測数に対する、その固定センサエッジにおける移動センサによる観測数から平均観測率を求め、仮に、この平均観測率をαとして、全てのエッジに適用することが考えられる。
例えば、図10に示すように、エッジe、e、e、e、及びeの各々について、移動センサによる観測数(C(e))が得られており、固定センサエッジe及びeの各々について、固定センサによる観測数(F(e))が得られているとする。また、図10中で、各エッジに併記したかっこ書きの数字は、エッジ毎の実際の交通流量を参考のために示したものである。この場合、平均観測率αは、固定センサエッジe及びeにおける固定センサによる観測数(F(e))及び移動センサによる観測数(C(e))を用いて、下記のように得られる。
α=Σei∈固定センサエッジC(e)/Σei∈固定センサエッジF(e
=(2+13)/(6+24)=0.5
このαを各エッジの移動センサによる観測率として用い、以下のように各エッジの交通流量を算出することができる。
通常エッジeの交通流量=1/α=2 (実際は4)
通常エッジeの交通流量=4/α=8 (実際は6)
通常エッジeの交通流量=6/α=12 (実際は8)
しかし、平均観測率αを各エッジに適用して算出した交通流量は、実際の交通流量との誤差が大きくなる場合がある。これは、移動センサによる観測率は観測地点によって異なるものであるが、エッジ毎の観測率を一定値(α)で仮定したためである。
そこで、本実施形態では、エッジ毎の観測率ではなく、移動センサで観測された経路Tに対する観測率の逆数をγとする。そして、固定センサによる観測数を制約とし、γを変数とする制約充足問題を定式化する。これにより、観測地点によって観測率が異なることを表現でき、かつ経路上に1つでも固定センサエッジが含まれれば、制約条件として作用させることが可能となる。
また、固定センサが観測した交通流量を制約とし、経路グラフ上の経路のうち、通行実績のある経路に対する交通流量を変数とする整数計画問題を解く手法について考える。この手法では、同一の固定センサエッジを含む複数の経路の通常エッジに対して、固定センサによる観測数をどのように分配するか、という問題がある。
例えば、図11に示すように、経路T(e,e)、経路T(e,e)、経路T(e,e)、及び経路T(e,e)が通行実績のある経路であり、固定センサエッジがe及びeであるとする。経路T、T、T、及びTの交通流量をそれぞれβ、β、β、及びβとすると、以下の関係が成り立つ。
固定センサエッジeの交通流量=β=6
固定センサエッジeの交通流量=β+β+β+β=24
(通常エッジeの交通流量=β
(通常エッジeの交通流量=β
(通常エッジeの交通流量=β
すなわち、β+β+β=18の関係が成り立つ。この関係を満たす解として、β、β、及びβの各々に適当に整数を割り当てることはできるが、この関係を満たす解の種類は多く、実際の交通流量を高精度に推定できる可能性は低い。
そこで、本実施形態では、移動センサから得られた経路毎の観測数を制約条件として加える。これにより、同一の固定センサエッジを含む複数の経路に含まれる通常エッジの各々に対しても、移動センサによる観測数に関する制約条件により、解が定まる。
式作成部15は、具体的には、経路グラフ33上の任意の経路tに対して、経路tの観測率の逆数をγ(t)(γ(t)>1)とする。そして、式作成部15は、各経路tの観測数C(t)及び固定センサエッジの観測数F(e)の制約のもと、下記(1)式に示すように制約充足問題を定式化する。なお、{T}は、固定センサエッジeを含む経路の集合である。
F(e)=Σt∈{Tj}C(t)・γ(t) (1)
式作成部15は、(1)式にしたがって、固定センサエッジ毎に、その固定センサエッジを含む経路の観測数を用いて、式を作成する。例えば、図12に示すように、経路T(e,e)の観測数C(T)が2、T(e,e)の観測数C(T)が1、T(e,e)の観測数C(T)が4、及びT(e,e)の観測数C(T)が6であるとする。また、固定センサエッジeにおける固定センサによる観測数F(e)が6、固定センサエッジeにおける固定センサによる観測数F(e)が24であるとする。この場合、式作成部15は、(1)式に従い、下記(2)式及び(3)式を作成する。
F(e)=C(T)・γ(T) →6=2・γ(T) (2)
F(e)=C(T)・γ(T)+C(T)・γ(T
+C(T)・γ(T)+C(T)・γ(T
→24=2・γ(T)+ 1・γ(T
+4・γ(T)+6・γ(T) (3)
式作成部15は、作成した式を算出部16へ受け渡す。
算出部16は、式作成部15から受け渡された式の解である経路t毎の観測率の逆数γ(t)に、移動センサにより観測された経路tの観測数C(t)を乗算して、経路t毎の交通流量を算出する。この算出には、既存の線形計画法のソルバー等を使用することができる。
例えば、算出部16は、上記の(2)式及び(3)式を式作成部15から受け渡された場合、(2)式からγ(T)=3を得て、下記(4)式を導出する。
18=1・γ(T)+4・γ(T)+6・γ(T) (4)
例えば、経路Tの交通流量をEとすると、式作成部15は、上記の(4)式をソルバーを用いて解いて、以下のような交通流量の候補値を算出する。なお、上記(2)式より、E=6である。
(E,E,E
=(2,5,11),(2,6,10),(2,7,9),(2,8,8),
(2,9,7),(3,5,10),(3,6,9),(3,7,8),
(3,8,7),(4,5,9),(4,6,8), (4,7,7),
(5,5,8),(5,6,7),(6,5,7)
これらの解は、各エッジに一定の観測率を適用した場合よりも高精度に算出される値である。また、上記の解は、図11を用いて説明した手法による解のサブセットとなることが保障されるため、図11を用いて説明した手法よりも高精度に交通流量を算出することができる。
算出部16は、上記の候補値の中から、経路毎の交通流量を、例えばランダムに選択し、表示制御部17へ受け渡す。
表示制御部17は、例えば、図13に示すように、算出した経路毎の交通流量を、経路グラフ33に重畳表示した算出結果画面が表示されるように、表示装置20を制御する。なお、経路グラフ33上の経路には、エッジを1つのみ含む経路も含まれ、図13は、そのエッジを1つのみ含む経路について算出された交通流量を表示した例である。また、表示制御部17は、経路毎の交通流量と共に、経路毎の観測率を表示するようにしてもよい。経路毎の観測率は、式作成部15により作成された式の解であるγ(t)の逆数として得られる。
交通流量算出装置10は、例えば図14に示すコンピュータ40で実現することができる。コンピュータ40は、CPU41と、一時記憶領域としてのメモリ42と、不揮発性の記憶部43とを備える。また、コンピュータ40は、表示装置20を含む入出力装置44と、記録媒体49に対するデータの読み込み及び書き込みを制御するread/write(R/W)部45と、通信インターフェース(I/F)46とを備える。CPU41、メモリ42、記憶部43、入出力装置44、R/W部45、及び通信I/F46は、バス47を介して互いに接続される。
記憶部43は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部43には、コンピュータ40を交通流量算出装置10として機能させるための交通流量算出プログラム50が記憶される。交通流量算出プログラム50は、移動センサデータ受信プロセス51と、固定センサデータ受信プロセス52と、マッチングプロセス53と、集計プロセス54と、式作成プロセス55と、算出プロセス56と、表示制御プロセス57とを有する。
CPU41は、交通流量算出プログラム50を記憶部43から読み出してメモリ42に展開し、交通流量算出プログラム50が有するプロセスを順次実行する。CPU41は、移動センサデータ受信プロセス51を実行することで、図1に示す移動センサデータ受信部11として動作する。また、CPU41は、固定センサデータ受信プロセス52を実行することで、図1に示す固定センサデータ受信部12として動作する。また、CPU41は、マッチングプロセス53を実行することで、図1に示すマッチング部13として動作する。また、CPU41は、集計プロセス54を実行することで、図1に示す集計部14として動作する。また、CPU41は、式作成プロセス55を実行することで、図1に示す式作成部15として動作する。また、CPU41は、算出プロセス56を実行することで、図1に示す算出部16として動作する。また、CPU41は、表示制御プロセス57を実行することで、図1に示す表示制御部17として動作する。これにより、交通流量算出プログラム50を実行したコンピュータ40が、交通流量算出装置10として機能することになる。
なお、交通流量算出プログラム50により実現される機能は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
次に、本実施形態に係る交通流量算出装置10の作用について説明する。交通流量算出装置10は、図15に示す交通流量算出処理を実行する。
まず、ステップS10で、移動センサデータ受信部11が、移動センサデータ31を受信し、受信した移動センサデータ31をマッチング部13へ受け渡す。また、固定センサデータ受信部12が、固定センサデータ32を受信し、受信した固定センサデータ32を集計部14へ受け渡す。
次に、ステップS20で、マッチング部13は、経路グラフ33を読み込み、移動センサデータ31の各々が示す軌跡を経路グラフ33にマッチングさせ、軌跡に対応する経路を算出する。
次に、ステップS30で、集計部14が、固定センサデータ受信部12から受け渡された固定センサデータ32に基づいて、固定センサエッジを特定し、固定センサエッジに対応する固定センサで観測された移動体の観測数を集計する。また、集計部14が、マッチング部13から受け渡された経路の情報に基づいて、経路グラフ33上の経路毎の観測数を集計する。
次に、ステップS40で、詳細を図16に示す式作成処理が実行される。
図16に示す式作成処理のステップS41で、式作成部15が、経路グラフ33上の各経路tに対して、経路tの観測率の逆数を示す変数γ(t)を設定する。また、式作成部15が、上記ステップS30で集計された移動センサによる経路tの観測数をC(t)に設定し、固定センサによる固定センサエッジeの観測数をF(e)に設定する。
次に、ステップS42で、式作成部15が、経路グラフ33に含まれる全てのエッジについて、以下のステップS43〜S48の処理が終了したか否かを判定する。未処理のエッジが存在する場合には、処理はステップS43へ移行し、式作成部15が、未処理のエッジを1つ取り出し、処理対象のエッジeに設定する。
次に、ステップS44で、式作成部15が、エッジeを通過する経路の集合を{T}として取得する。
次に、ステップS45で、式作成部15が、{T}が空集合か否かを判定する。{T}が空集合ではない場合には、処理はステップS46へ移行し、{T}が空集合の場合には、処理はステップS48へ移行する。
ステップS46では、式作成部15が、エッジeが固定センサエッジか否かを判定する。エッジeが固定センサエッジの場合には、処理はステップS47へ移行し、エッジeが通常エッジの場合には、処理はステップS48へ移行する。
ステップS47では、式作成部15が、エッジeについての式Eq(e)として、上記(1)式にしたがった式を作成する。具体的には、式作成部15は、固定センサエッジeの観測数F(e)、及び集合{T}に含まれる各経路t(t∈{T})の観測数C(t)を用いて、各経路t(t∈{T})の観測率の逆数を変数γ(t)とする式を作成する。式作成部15は、作成した式を算出部16に出力し、処理はステップS42に戻る。
一方、ステップS48では、式作成部15が、エッジeについての式Eq(e)として、空の式を算出部16に出力し、処理はステップS42に戻る。
ステップS42で、式作成部15が、経路グラフ33に含まれる全てのエッジについて、ステップS43〜S48の処理が終了したと判定した場合には、図15に示す交通流量算出処理に戻る。
次に、図15に示す交通流量算出処理のステップS50で、算出部16が、式作成部15で作成された式の解である経路t毎の観測率の逆数γ(t)に、移動センサにより観測された経路tの観測数C(t)を乗算して、経路t毎の交通流量の候補値を算出する。そして、算出部16は、候補値の中から、経路毎の交通流量を、例えばランダムに選択し、表示制御部17へ受け渡す。
次に、ステップS60で、表示制御部17が、例えば、図13に示すように、算出した経路毎の交通流量及び観測率を、経路グラフ33に重畳表示した算出結果画面が表示されるように、表示装置20を制御し、交通流量算出処理は終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る交通流量算出装置によれば、経路グラフに含まれる経路の観測率を、その経路に含まれる固定センサエッジセンサの観測数、及びその経路の観測数を用いて推定する。そして、推定した経路毎の観測率を用いて、経路毎の交通流量を算出する。これにより、各エッジに一定の観測率を適用する場合や、固定センサエッジの観測数のみを制約条件とする場合に比べ、精度良く経路毎の交通流量を算出することができる。
なお、上記実施形態では、経路毎の観測率を変数とする(1)式の制約充足問題を解く場合について説明したが、経路毎の観測率を推定するための式は、(1)式に限定されない。例えば、各地点での移動センサによる観測率に大きな差がない場合には、経路毎の観測率の最大値と最小値との差を最小化するような制約条件をさらに加えてもよい。
また、経路グラフ内に、固定センサエッジを含まない経路が存在する場合には、固定センサエッジを含む経路の交通流量から先に算出する。そして、算出した経路の交通流量を固定センサエッジの観測数として用いて、固定センサエッジを含まず、かつ交通流量算出済みの経路を含む経路の交通流量を算出すればよい。
また、上記実施形態では、道路ネットワークの一例として、平面グラフで表された経路グラフを用いる場合について説明したが、これに限定されない。道路ネットワークは、エッジが互いに交差するグラフで表されてもよいし、3次元以上のグラフとして表されてもよい。
なお、上記実施形態では、交通流量算出プログラム50が記憶部43に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。本発明に係る交通流量算出プログラムは、CD−ROM、DVD−ROM、USBメモリ等の記録媒体に記録された形態で提供することも可能である。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
コンピュータに、
道路網を複数のノード及び複数のエッジで表した道路ネットワークの少なくとも1つのエッジを含む経路毎に、移動体の移動軌跡を観測する移動センサにより、該経路に対応する移動軌跡が観測された観測数を取得すると共に、前記道路ネットワークに含まれるエッジのうち、固定位置を通過する移動体を観測する固定センサの位置に対応する固定センサエッジ毎に、前記固定センサにより観測された移動体の観測数を取得し、
取得した経路毎の観測数と、該経路に含まれる固定センサエッジの観測数とに基づいて、該経路の実際の交通流量に対する前記移動センサによる観測数の割合で表される観測率を経路毎に推定し、
推定した経路毎の観測率と、取得した経路毎の観測数とに基づいて、経路毎の交通流量を算出する
ことを含む処理を実行させる交通流量算出方法。
(付記2)
前記経路毎の観測率を、該経路毎の観測数と、該経路に含まれる固定センサエッジの観測数とを制約条件とする制約充足問題を解くことにより推定する付記1記載の交通流量算出方法。
(付記3)
前記経路毎の観測率を変数とし、各固定センサエッジの観測数が、該固定センサエッジを含む経路毎の観測率と観測数との積の和と等しくなる方程式の解として、前記経路毎の観測率を推定する付記2記載の交通流量算出方法。
(付記4)
推定する経路毎の観測率の最大値と最小値との差を最小化する制約条件を、前記制約充足問題に加える付記2又は付記3記載の交通流量算出方法。
(付記5)
固定センサエッジを含む経路の観測率を推定し、固定センサエッジを含まない経路については、前記固定センサエッジを含む経路の観測率を用いて算出した交通流量を前記固定センサエッジの観測数として用いて、経路毎の観測率を推定する付記1〜付記4のいずれか1項記載の交通流量算出方法。
(付記6)
前記コンピュータに、算出した経路毎の交通流量を、前記道路ネットワークに対応させて表示装置に表示するように制御することをさらに含む処理を実行させる付記1〜付記5のいずれか1項記載の交通流量算出方法。
(付記7)
前記経路毎の交通流量と共に、該交通流量の算出に用いた経路毎の観測率を前記表示装置に表示するように制御する付記6記載の交通流量算出方法。
(付記8)
道路網を複数のノード及び複数のエッジで表した道路ネットワークの少なくとも1つのエッジを含む経路毎に、移動体の移動軌跡を観測する移動センサにより、該経路に対応する移動軌跡が観測された観測数を取得すると共に、前記道路ネットワークに含まれるエッジのうち、固定位置を通過する移動体を観測する固定センサの位置に対応する固定センサエッジ毎に、前記固定センサにより観測された移動体の観測数を取得する取得部と、
前記取得部により取得された経路毎の観測数と、該経路に含まれる固定センサエッジの観測数とに基づいて、該経路の実際の交通流量に対する前記移動センサによる観測数の割合で表される観測率を経路毎に推定する推定部と、
前記推定部により推定された経路毎の観測率と、前記取得部により取得された経路毎の観測数とに基づいて、経路毎の交通流量を算出する算出部と、
を含む交通流量算出装置。
(付記9)
前記推定部は、前記経路毎の観測率を、該経路毎の観測数と、該経路に含まれる固定センサエッジの観測数とを制約条件とする制約充足問題を解くことにより推定する付記8記載の交通流量算出装置。
(付記10)
前記推定部は、前記経路毎の観測率を変数とし、各固定センサエッジの観測数が、該固定センサエッジを含む経路毎の観測率と観測数との積の和と等しくなる方程式の解として、前記経路毎の観測率を推定する付記9記載の交通流量算出装置。
(付記11)
前記推定部は、推定する経路毎の観測率の最大値と最小値との差を最小化する制約条件を、前記制約充足問題に加える付記9又は付記10記載の交通流量算出装置。
(付記12)
前記推定部は、固定センサエッジを含む経路の観測率を推定し、固定センサエッジを含まない経路については、前記固定センサエッジを含む経路の観測率を用いて前記算出部により算出された交通流量を前記固定センサエッジの観測数として用いて、経路毎の観測率を推定する付記8〜付記11のいずれか1項記載の交通流量算出装置。
(付記13)
前記算出部により算出された経路毎の交通流量を、前記道路ネットワークに対応させて表示装置に表示するように制御する表示制御部を含む付記8〜付記12のいずれか1項記載の交通流量算出装置。
(付記14)
前記表示制御部は、前記経路毎の交通流量と共に、該交通流量の算出に用いた経路毎の観測率を前記表示装置に表示するように制御する付記13記載の交通流量算出装置。
(付記15)
コンピュータに、
道路網を複数のノード及び複数のエッジで表した道路ネットワークの少なくとも1つのエッジを含む経路毎に、移動体の移動軌跡を観測する移動センサにより、該経路に対応する移動軌跡が観測された観測数を取得すると共に、前記道路ネットワークに含まれるエッジのうち、固定位置を通過する移動体を観測する固定センサの位置に対応する固定センサエッジ毎に、前記固定センサにより観測された移動体の観測数を取得し、
取得した経路毎の観測数と、該経路に含まれる固定センサエッジの観測数とに基づいて、該経路の実際の交通流量に対する前記移動センサによる観測数の割合で表される観測率を経路毎に推定し、
推定した経路毎の観測率と、取得した経路毎の観測数とに基づいて、経路毎の交通流量を算出する
ことを含む処理を実行させる交通流量算出プログラム。
(付記16)
前記経路毎の観測率を、該経路毎の観測数と、該経路に含まれる固定センサエッジの観測数とを制約条件とする制約充足問題を解くことにより推定する付記15記載の交通流量算出プログラム。
(付記17)
前記経路毎の観測率を変数とし、各固定センサエッジの観測数が、該固定センサエッジを含む経路毎の観測率と観測数との積の和と等しくなる方程式の解として、前記経路毎の観測率を推定する付記16記載の交通流量算出プログラム。
(付記18)
推定する経路毎の観測率の最大値と最小値との差を最小化する制約条件を、前記制約充足問題に加える付記16又は付記17記載の交通流量算出プログラム。
(付記19)
固定センサエッジを含む経路の観測率を推定し、固定センサエッジを含まない経路については、前記固定センサエッジを含む経路の観測率を用いて算出した交通流量を前記固定センサエッジの観測数として用いて、経路毎の観測率を推定する付記15〜付記18のいずれか1項記載の交通流量算出プログラム。
(付記20)
前記コンピュータに、算出した経路毎の交通流量を、前記道路ネットワークに対応させて表示装置に表示するように制御することをさらに含む処理を実行させる付記15〜付記19のいずれか1項記載の交通流量算出プログラム。
(付記21)
前記経路毎の交通流量と共に、該交通流量の算出に用いた経路毎の観測率を前記表示装置に表示するように制御する付記20記載の交通流量算出プログラム。
(付記22)
コンピュータに、
道路網を複数のノード及び複数のエッジで表した道路ネットワークの少なくとも1つのエッジを含む経路毎に、移動体の移動軌跡を観測する移動センサにより、該経路に対応する移動軌跡が観測された観測数を取得すると共に、前記道路ネットワークに含まれるエッジのうち、固定位置を通過する移動体を観測する固定センサの位置に対応する固定センサエッジ毎に、前記固定センサにより観測された移動体の観測数を取得し、
取得した経路毎の観測数と、該経路に含まれる固定センサエッジの観測数とに基づいて、該経路の実際の交通流量に対する前記移動センサによる観測数の割合で表される観測率を経路毎に推定し、
推定した経路毎の観測率と、取得した経路毎の観測数とに基づいて、経路毎の交通流量を算出する
ことを含む処理を実行させる交通流量算出プログラムを記憶した記憶媒体。
10 交通流量算出装置
11 移動センサデータ受信部
12 固定センサデータ受信部
13 マッチング部
14 集計部
15 式作成部
16 算出部
17 表示制御部
20 表示装置
31 移動センサデータ
32 固定センサデータ
33 経路グラフ
40 コンピュータ
41 CPU
42 メモリ
43 記憶部
49 記録媒体
50 交通流量算出プログラム

Claims (9)

  1. コンピュータに、
    道路網を複数のノード及び複数のエッジで表した道路ネットワークの少なくとも1つのエッジを含む経路毎に、移動体の移動軌跡を観測する移動センサにより、該経路に対応する移動軌跡が観測された観測数を取得すると共に、前記道路ネットワークに含まれるエッジのうち、固定位置を通過する移動体を観測する固定センサの位置に対応する固定センサエッジ毎に、前記固定センサにより観測された移動体の観測数を取得し、
    取得した経路毎の観測数と、該経路に含まれる固定センサエッジの観測数とに基づいて、該経路の実際の交通流量に対する前記移動センサによる観測数の割合で表される観測率を経路毎に推定し、
    推定した経路毎の観測率と、取得した経路毎の観測数とに基づいて、経路毎の交通流量を算出する
    ことを含む処理を実行させる交通流量算出方法。
  2. 前記経路毎の観測率を、該経路毎の観測数と、該経路に含まれる固定センサエッジの観測数とを制約条件とする制約充足問題を解くことにより推定する請求項1記載の交通流量算出方法。
  3. 前記経路毎の観測率を変数とし、各固定センサエッジの観測数が、該固定センサエッジを含む経路毎の観測率と観測数との積の和と等しくなる方程式の解として、前記経路毎の観測率を推定する請求項2記載の交通流量算出方法。
  4. 推定する経路毎の観測率の最大値と最小値との差を最小化する制約条件を、前記制約充足問題に加える請求項2又は請求項3記載の交通流量算出方法。
  5. 固定センサエッジを含む経路の観測率を推定し、固定センサエッジを含まない経路については、前記固定センサエッジを含む経路の観測率を用いて算出した交通流量を前記固定センサエッジの観測数として用いて、経路毎の観測率を推定する請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の交通流量算出方法。
  6. 前記コンピュータに、算出した経路毎の交通流量を、前記道路ネットワークに対応させて表示装置に表示するように制御することをさらに含む処理を実行させる請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の交通流量算出方法。
  7. 前記経路毎の交通流量と共に、該交通流量の算出に用いた経路毎の観測率を前記表示装置に表示するように制御する請求項6記載の交通流量算出方法。
  8. 道路網を複数のノード及び複数のエッジで表した道路ネットワークの少なくとも1つのエッジを含む経路毎に、移動体の移動軌跡を観測する移動センサにより、該経路に対応する移動軌跡が観測された観測数を取得すると共に、前記道路ネットワークに含まれるエッジのうち、固定位置を通過する移動体を観測する固定センサの位置に対応する固定センサエッジ毎に、前記固定センサにより観測された移動体の観測数を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された経路毎の観測数と、該経路に含まれる固定センサエッジの観測数とに基づいて、該経路の実際の交通流量に対する前記移動センサによる観測数の割合で表される観測率を経路毎に推定する推定部と、
    前記推定部により推定された経路毎の観測率と、前記取得部により取得された経路毎の観測数とに基づいて、経路毎の交通流量を算出する算出部と、
    を含む交通流量算出装置。
  9. コンピュータに、
    道路網を複数のノード及び複数のエッジで表した道路ネットワークの少なくとも1つのエッジを含む経路毎に、移動体の移動軌跡を観測する移動センサにより、該経路に対応する移動軌跡が観測された観測数を取得すると共に、前記道路ネットワークに含まれるエッジのうち、固定位置を通過する移動体を観測する固定センサの位置に対応する固定センサエッジ毎に、前記固定センサにより観測された移動体の観測数を取得し、
    取得した経路毎の観測数と、該経路に含まれる固定センサエッジの観測数とに基づいて、該経路の実際の交通流量に対する前記移動センサによる観測数の割合で表される観測率を経路毎に推定し、
    推定した経路毎の観測率と、取得した経路毎の観測数とに基づいて、経路毎の交通流量を算出する
    ことを含む処理を実行させる交通流量算出プログラム。
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