JP2008210123A - 渋滞情報作成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】全車両がプローブカーでない場合においても、渋滞列の渋滞長を取得して、この渋滞列の最後尾の位置を取得することが可能な渋滞情報作成装置を提供する。
【解決手段】情報配信センタ3のCPU11は、各プローブカー6から自車位置の位置情報等を含むプローブ情報を収集して、このプローブ情報に基づいて渋滞車線及び渋滞車線における渋滞列を検出する(S11〜S12)。また、CPU11は、各渋滞車線が属するエリアのプローブカー率をプローブカー率DB18から読み出し、RAM12に記憶する(S13)。そして、CPU11は、収集したプローブ情報から渋滞列におけるプローブカー6の台数を検出し、このプローブカー6の台数と、渋滞車線に対応するエリアのプローブカー率とから当該渋滞列の車両台数を算出後、この車両台数に基づいて渋滞列の渋滞長を算出して渋滞長情報を作成し、各プローブカー6へ配信する(S14〜S16)。
【選択図】図3

Description

本発明は、プローブカーから収集したプローブ情報に基づいて渋滞長情報を作成する渋滞情報作成装置に関するものである。
近年、走行している車両がセンサ(プローブカー)となり、このプローブカーから収集した速度、時間、位置等のプローブ情報に基づいて渋滞長情報を作成する渋滞情報作成装置が種々提案されている。
例えば、複数の車両からそれぞれ自車の車両情報と現在位置情報を収集して、駐車場の駐車待ち車列およびその最後尾の位置を取得し、その最後尾の位置を各車両に搭載された経路案内装置へ配信するように構成された渋滞情報作成装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−249539号公報(段落(0018)〜(0027)、図1〜図3)
しかしながら、上述した特許文献1に記載される構成では、各車両から車両情報と現在位置情報をセンター装置へ送信する情報通信システムを利用して、各車両から車両情報と現在位置情報を収集することにより、駐車場の駐車待ち車列の最後尾を判断するようになっている。このため、全ての車両にセンター装置へ車両情報及び現在位置情報を送信するための装置が装備されていない場合には、駐車待ち車列の最後尾の位置を取得することができないという問題がある。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、全車両がプローブカーでない場合においても、渋滞列の渋滞長を取得して、この渋滞列の最後尾の位置を取得することが可能な渋滞情報作成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係る渋滞情報作成装置は、プローブカー(6)から該プローブカーの位置情報を含むプローブ情報を収集するプローブ情報収集手段(10、17)と、前記プローブ情報に基づいて渋滞車線及び渋滞車線における渋滞列を検出する渋滞車線検出手段(10、14A)と、各エリア内の全車両に対するプローブカーの割合を表すプローブカー率を前記エリア毎に記憶するプローブカー率記憶手段(18)と、前記渋滞列におけるプローブカーの台数を検出する台数検出手段(10)と、前記渋滞車線に対応するエリアの前記プローブカー率と前記渋滞列におけるプローブカーの台数とに基づいて前記渋滞列の車両台数を算出する台数算出手段(10)と、前記車両台数に基づいて前記渋滞列の渋滞長を算出して渋滞長情報を作成する渋滞長情報作成手段(10)と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る渋滞情報作成装置は、請求項1に記載の渋滞情報作成装置(3)において、前記渋滞長情報を前記プローブカーへ配信する配信手段(17)を備えたことを特徴とする。
また、請求項3に係る渋滞情報作成装置は、請求項1又は請求項2に記載の渋滞情報作成装置(3)において、前記プローブカーは、前記渋滞長情報を受信する受信手段(27)と、前記渋滞長情報に基づいて経路案内を行う経路案内手段(23、37A)と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項4に係る渋滞情報作成装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の渋滞情報作成装置(3)において、前記プローブ情報に基づいて前記渋滞列におけるプローブカー間の平均車間距離を取得する平均車間距離取得手段(10)と、前記プローブカー率と前記平均車間距離とに基づいて前記車両台数を補正する補正手段(10)と、を備え、前記渋滞長情報作成手段(10)は、前記補正手段によって補正した車両台数に基づいて渋滞長を算出することを特徴とする。
更に、請求項5に係る渋滞情報作成装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の渋滞情報作成装置(3)において、前記プローブカー率に基づいて前記車両台数を補正する車両台数補正手段(10)を備え、前記渋滞長情報作成手段(10)は、前記車両台数補正手段によって補正した車両台数に基づいて渋滞長を算出することを特徴とする。
前記構成を有する請求項1に係る渋滞情報作成装置では、プローブカーから位置情報を含むプローブ情報を収集して、このプローブ情報に基づいて渋滞車線及び渋滞車線における渋滞列を検出する。また、各エリア内の全車両に対するプローブカーの割合を表すプローブカー率をエリア毎に記憶している。そして、収集したプローブ情報から渋滞列におけるプローブカーの台数を検出し、このプローブカーの台数と、渋滞車線に対応するエリアのプローブカー率とに基づいて渋滞列の車両台数を算出する。また、この車両台数に基づいて渋滞列の渋滞長を算出して渋滞長情報を作成する。
これにより、渋滞列におけるプローブカーの台数と、渋滞車線に対応するエリアのプローブカー率とから渋滞列の渋滞長を算出して渋滞長情報を作成することができるため、全車両がプローブカーでない場合においても、渋滞列の渋滞長を取得して、この渋滞列の最後尾の位置を取得することが可能となる。
また、請求項2に係る渋滞情報作成装置では、渋滞長情報を配信手段によってプローブカーへ配信するため、プローブカーは渋滞長情報を容易に取得することが可能となる。
また、請求項3に係る渋滞情報作成装置では、プローブカーは、受信した渋滞長情報に基づいて経路案内を行う経路案内手段を備えている。
これにより、プローブカーが渋滞車線へ進入する場合には、経路案内手段は、この渋滞長情報に基づいて渋滞車線における渋滞列の渋滞長を取得し、この渋滞列の最後尾の位置を目標地点とした適正な経路案内を行うことができる。
また、請求項4に係る渋滞情報作成装置では、渋滞列におけるプローブカー間の平均車間距離と、渋滞車線に対応するエリアの全車両に対するプローブカーの割合を表すプローブカー率とに基づいて、算出した渋滞列の車両台数を補正し、この補正した車両台数に基づいて渋滞長が算出される。
これにより、プローブカー率が低いエリアでも、渋滞列におけるプローブカー間の平均車間距離が狭い場合には、プローブカー間の台数が少ないことから、渋滞長が短くなるように補正することが可能となり、プローブカー率が低いエリアにおいても渋滞列の渋滞長を更に正確に算出することが可能となる。
更に、請求項5に係る渋滞情報作成装置では、渋滞車線に対応するエリアの全車両に対するプローブカーの割合を表すプローブカー率に基づいて、算出した渋滞列の車両台数を補正し、この補正した車両台数に基づいて渋滞長が算出される。
これにより、プローブカー率が低いエリアでは、渋滞列におけるプローブカーの台数とプローブカー率とに基づいて算出した車両台数が少なくなるように補正することが可能となり、プローブカー率が低いエリアにおいても渋滞列の渋滞長を更に正確に算出することが可能となる。
以下、本発明に係る渋滞情報作成装置をナビゲーションシステムについて具体化した一実施例に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、本実施例に係るナビゲーションシステム1の概略構成について図1を用いて説明する。図1は本実施例に係るナビゲーションシステム1を示したブロック図である。
図1に示すように本実施例に係るナビゲーションシステム1は、各プローブカー6に搭載されたナビゲーション装置2と、ナビゲーション装置2に対して地図情報を更新する為の更新情報や後述の各ナビゲーション装置2から収集したプローブ情報に基づいて作成した渋滞長情報等の交通情報を配信する情報配信センタ3と、ネットワーク4から基本的に構成されている。そして、ナビゲーション装置2と情報配信センタ3は、ネットワーク4を介して各種の情報の送受信が可能となるように構成されている。
尚、ナビゲーション装置2の構成に関しては後に図2を用いて詳細に説明する。
また、このネットワーク4には、道路交通情報センタ(VICS(登録商標))5が接続され、ナビゲーション装置2と情報配信センタ3とは、ネットワーク4を介して、警察、日本道路公団等の交通管制システムの情報を収集して作成した道路の渋滞等に関する情報や交通規制情報等の交通情報を所定時間毎に受信することが可能に構成されている。また、この交通情報は、例えば、道路の渋滞等に関する道路渋滞情報、道路工事、建築工事等による交通規制情報等の道路交通情報に関する詳細情報である。該詳細情報は、道路渋滞情報の場合、VICSリンクID、渋滞の実際の長さ、渋滞を通過するのに要する所要時間、渋滞度(渋滞無し/混雑/渋滞の別等)、渋滞中の車速、旅行時間、渋滞車線の進行方向、渋滞解消の見込まれる時刻等であり、交通規制情報の場合、VICSリンクID、道路工事、建築工事等の継続期間、通行止め、片側交互通行、車線規制等の交通規制の種類、交通規制の時間帯等である。
情報配信センタ3は、図1に示すようにサーバ10と、サーバ10に接続された地図情報記録部としてのセンタ側地図情報データベース(センタ側地図情報DB)14と、ナビ更新履歴情報データベース(ナビ更新履歴情報DB)15と、センタ側交通情報データベース(センタ側交通情報DB)16と、センタ側通信装置17と、プローブカー率データベース(プローブカー率DB)18とを備える。
また、サーバ10は、サーバ10の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU11、並びにCPU11が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるRAM12、ナビゲーション装置2からの要求に基づいてナビゲーション装置2に記憶された地図情報の内、所定エリアの地図情報を新たなバージョンの地図情報に更新する為の更新情報をセンタ側地図情報DB14から抽出し、ナビゲーション装置2に対して配信する地図情報更新処理や、後述のプローブカー6に搭載されたナビゲーション装置2から収集したプローブ情報(例えば、月、日時、リンク情報(メッシュID、リンクID、リンク長、交通信号機の有・無、道路種別等である。)、交通状況(旅行時間、渋滞度、速度等である。)、自車位置、自車位置の属する2次メッシュID、ワイパーの動作状況、車外/路面温度、天気、ABS(Antilock brake system)動作情報、路面状況、車両情報(車種、各諸元性能、車速、乗員、車重の配分率、トルクの掛かり方等である。))に基づいて、渋滞車線及び該渋滞車線における渋滞列を検出して渋滞長情報を作成する渋滞長情報作成処理(図3参照)や、ナビゲーション装置2からの要求に基づいて、現況の交通情報をネットワーク4を介して配信する交通情報配信処理等を行うための各種の制御プログラムが記録されたROM13等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ19等を備えている。尚、CPU11に代えてMPU等を使用することができる。
また、センタ側地図情報DB14には、情報配信センタ3で作成され、ナビゲーション装置2に記憶された地図情報を更新する際の基本となる地図情報である更新用地図情報14Aがバージョン毎に区分されて記憶されている。更に、現在のナビゲーション装置2に記憶される地図情報の一部又は全部を更新用地図情報14Aに更新する為の更新情報についても記憶されている。ここで、バージョンとは地図情報が作成された時期を特定する為の作成時期情報であり、バージョンを参照することによって地図情報が作成された時期を特定することが可能となっている。
また、センタ側地図情報DB14に記憶された更新用地図情報14Aには、ナビゲーション装置2で経路案内及び地図表示を行うのに必要な各種情報が記録されており、例えば、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、施設の一種である道路(道路リンク)に関するリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOI(Point of Interest)に関する店舗データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。
ここで、特に地図表示データとしては、約10km×10kmで区画された2次メッシュをベースに4分割(長さ1/2)、16分割(1/4)、64分割(1/8)されたユニットで構成されており、各ユニットのデータ量が略同レベルになるように、各地のユニットが設定されている。最も小さい64分割サイズのユニットは、約1.25km四方の大きさである。
また、高速自動車国道、都市高速道路、自動車専用道路、一般有料道路、1桁又は2桁の国道から構成される高規格道路区分と、3桁以上の国道、主要地方道、県道、市町村道から構成される一般道路区分と、細街路から構成される細街路区分の3つの配信道路区分に区分されて、それぞれバージョン毎に更新用地図情報14Aに格納されて管理されている。更に、有料道路に関して、有料道路の入口及び出口の取付道(ランプウェイ)、料金所(インターチェンジ)等に関するデータが記録される。
そして、情報配信センタ3は、ナビゲーション装置2からの要求があったタイミングで、センタ側地図情報DB14に格納された更新用地図情報14Aの内、最もバージョンの新しい更新用地図情報14Aによってナビゲーション装置2に記憶された地図情報の更新を行う。具体的には、本実施例に係るナビゲーションシステム1では、ナビゲーション装置2から更新用地図情報14Aの配信要求があった場合には、最もバージョンの新しい更新用地図情報14Aに更新する為の更新情報をナビゲーション装置2に対して配信することにより更新が行われる。ここで、ナビゲーション装置2に対して送信される更新情報としては、最もバージョンの新しい更新用地図情報14Aの新設道路を特定するための新設道路情報を含む全情報を送信することとしても良いし、現在のナビゲーション装置に記憶される地図情報から最もバージョンの新しい更新用地図情報14Aに更新する為の必要最小限の情報(新設道路を特定するための新設道路情報を含む更新部分の情報のみ)を送信することとしても良い。
一方、ナビ更新履歴情報DB15には、ナビゲーション装置2に記憶されている地図情報について現在までに更新を行った更新履歴に関する情報が、ナビゲーション装置2を特定するナビ識別IDとともに記憶される。更新履歴としては、具体的に地図情報を構成するリンクデータやノードデータが高規格道路区分、一般道路区分及び細街路区分の3つの配信道路区分毎にどのバージョンの地図情報が用いられているかが記憶されており、ナビゲーション装置2の地図情報の更新を行う毎に新たな更新履歴に書き換えられる。
また、センタ側交通情報DB16には、プローブカー6に搭載されたナビゲーション装置2により収集されるプローブ情報(例えば、月、日時、リンク情報(メッシュID、リンクID、リンク長、交通信号機の有・無、道路種別等である。)、交通状況(旅行時間、渋滞度、速度等である。)、自車位置、自車位置の属する2次メッシュID、ワイパーの動作状況、車外/路面温度、天気、ABS(Antilock brake system)動作情報、路面状況、車両情報(車種、各諸元性能、車速、乗員、車重の配分率、トルクの掛かり方等である。))や道路交通情報センタ(VICS(登録商標))5から受信した交通情報を収集して作成した現況の道路の渋滞等に関する情報である現況交通情報16Aが格納されている。また、このセンタ側交通情報DB16には、道路交通情報センタ(VICS(登録商標))5からのVICS信号や、各プローブカーから収集したプローブ情報等の過去の交通情報に基づいて生成された統計交通情報16Bが格納されている。
尚、この統計交通情報16Bは、祭り、パレード、花火大会等のイベントの開催予定場所、予定日時等のイベント予定情報、例えば、駅周辺や大型商業施設周辺の道路には週末を除く毎日の特定時刻に渋滞が発生するとか、海水浴場周辺の道路には夏季休暇時期に渋滞が発生する等の統計的渋滞情報や渋滞予測情報を含んでもよい。
そして、情報配信センタ3は、後述のように渋滞長情報を作成した場合や、ナビゲーション装置2からの要求があったタイミングで、センタ側交通情報DB16に格納された現況交通情報16Aに基づいて各交差点間の交通情報や、統計交通情報16B等を選択して配信する。
また、プローブカー率DB18には、県単位、市区町村単位や2次メッシュ単位等で区画されたエリア毎に、各エリア内の全車両に対するプローブカーの割合を表すプローブカー率が、この英リア毎に格納されている。
尚、情報配信センタ3は、個人、企業、団体、地方自治体、政府関係機関等のいずれが運営していてもよく、道路交通情報センタ(VICS(登録商標))5が運営していてもよい。
また、ネットワーク4としては、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、イントラネット、携帯電話回線網、電話回線網、公衆通信回線網、専用通信回線網、インターネット等の通信回線網等の通信系を使用することができる。そして、放送衛星によるCS放送、BS放送、地上波ディジタルテレビ放送、FM多重放送等を利用する通信系を使用することもできる。更に、高度道路交通システム(ITS)において利用されるノンストップ自動料金支払いシステム(ETC)、狭域通信システム(DSRC)等の通信系を使用することもできる。
次に、本実施例に係るナビゲーションシステム1を構成するナビゲーション装置2の概略構成について図2を用いて説明する。図2は本実施例に係るナビゲーション装置2を示したブロック図である。
図2に示すように本実施例に係るナビゲーション装置2は、自車の現在位置を検出する現在地検出処理部21と、各種のデータが記録されたデータ記録部22と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーション制御部23と、操作者からの操作を受け付ける操作部24と、操作者に対して地図等の情報を表示する液晶ディスプレイ25と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ26と、道路交通情報センタ(VICS(登録商標))5や情報配信センタ3等との間で携帯電話網等を介して通信を行う通信装置27と、から構成されている。また、ナビゲーション制御部23には自車の走行速度を検出する車速センサ28が接続される。
以下に、ナビゲーション装置2を構成する各構成要素について説明すると、現在地検出処理部21は、GPS31、方位センサ32、距離センサ33、高度計(図示せず)等からなり、現在の自車の位置、方位、目標物(例えば、交差点)までの距離等を検出することが可能となっている。
具体的には、GPS31は、人工衛星によって発生させられた電波を受信することにより、地球上における自車の現在地及び現在時刻を検出する。また、方位センサ32は、地磁気センサやジャイロセンサ、或いは、ステアリングホイール(図示せず)の回転部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗センサ、車輪に取り付けられた角度センサ等により構成され、自車方位を検出する。また、距離センサ33は、例えば、自車の車輪(図示せず)の回転速度を測定し、測定した回転速度に基づいて距離を検出するセンサ、加速度を測定し、測定した加速度を2回積分して距離を検出するセンサ等から構成され、自車の移動距離を検出する。
また、データ記録部22は、外部記憶装置及び記憶媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記憶されたナビ側交通情報データベース(ナビ側交通情報DB)36、ナビ側地図情報データベース(ナビ側地図情報DB)37、走行履歴データベース(走行履歴DB)38及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、本実施例においては、データ記録部22の外部記憶装置及び記憶媒体としてハードディスクが使用されるが、ハードディスクのほかに、フレキシブルディスク等の磁気ディスクを外部記憶装置として使用することができる。また、メモリーカード、磁気テープ、磁気ドラム、CD、MD、DVD、光ディスク、MO、ICカード、光カード等を外部記憶装置として使用することもできる。
ここで、ナビ側交通情報DB36には、情報配信センタ3や道路交通情報センタ(VICS)5から受信した渋滞の実際の長さ、所要時間、渋滞の原因、渋滞解消の見込まれる時刻等から構成される現況の道路の渋滞等に関する道路渋滞情報や、道路工事、建築工事等による交通規制情報等の交通情報から作成した現況交通情報36Aが格納される。また、ナビ側交通情報DB36の統計交通情報36Bには、情報配信センタ3から通信装置27を介して配信された上述の統計交通情報16Bが格納されている。そして、統計交通情報36Bに格納される統計交通情報16Bの各内容は、情報配信センタ3から通信装置27を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
尚、ナビゲーション装置2は、CD−ROM等によって供給された上記統計交通情報16Bを統計交通情報36Bに記憶し、所定期間毎に(例えば、1週間乃至3ヶ月毎等である。)、走行履歴に基づいて更新するように構成してもよい。
尚、この統計交通情報36Bは、祭り、パレード、花火大会等のイベントの開催予定場所、予定日時等のイベント予定情報、例えば、駅周辺や大型商業施設周辺の道路には週末を除く毎日の特定時刻に渋滞が発生するとか、海水浴場周辺の道路には夏季休暇時期に渋滞が発生する等の統計的渋滞情報や渋滞予測情報を含んでもよい。
また、ナビ側地図情報DB37には、ナビゲーション装置2の走行案内や経路探索に使用されるとともに情報配信センタ3による更新対象となるナビ地図情報37Aが格納されている。ここで、ナビ地図情報37Aには、更新用地図情報14Aと同様に経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、各新設道路を特定するための新設道路情報、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、施設の一種である道路(リンク)に関するリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOIに関する店舗データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。そして、ナビ側地図情報DB37の内容は、情報配信センタ3から通信装置27を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
また、走行履歴DB38には、各リンクの走行毎に、プローブ情報(例えば、月、日時、リンク情報(メッシュID、リンクID、リンク長、交通信号機の有・無、道路種別等である。)、交通状況(旅行時間、渋滞度、速度等である。)、自車位置、自車位置の属する2次メッシュID、ワイパーの動作状況、車外/路面温度、天気、ABS(Antilock brake system)動作情報、路面状況、車両情報(車種、各諸元性能、車速、乗員、車重の配分率、トルクの掛かり方等である。))が順次記憶される。
そして、プローブカー6に搭載されたナビゲーション装置2は、このプローブカー6が走行している場合には、所定時間毎(例えば、「1分毎」、「5分毎」、「15分毎」、「30分毎」等である。)又は各リンクの走行毎に、情報配信センタ3にプローブ情報を送信した前回の送信時点から、走行履歴DB38に新たに記憶されたプローブ情報を情報配信センタ3に通信装置27を介して送信する。
また、図2に示すように、ナビゲーション装置2を構成するナビゲーション制御部23は、ナビゲーション装置2の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データや情報配信センタ3から受信した交通情報等が記憶されるRAM42、制御用のプログラムのほか、プローブ情報を取得して所定時間毎等に、このプローブ情報を情報配信センタ3へ送信するプローブ情報送信処理プログラム等が記憶されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ45等を備えている。尚、前記RAM42、ROM43、フラッシュメモリ44等としては半導体メモリ、磁気コア等が使用される。そして、演算装置及び制御装置としては、CPU41に代えてMPU等を使用することも可能である。
また、本実施例においては、前記ROM43に各種のプログラムが記憶され、前記データ記録部22に各種のデータが記憶されるようになっているが、プログラム、データ等を同じ外部記憶装置、メモリーカード等からプログラム、データ等を読み出して前記フラッシュメモリ44に書き込むこともできる。更に、メモリーカード等を交換することによって前記プログラム、データ等を更新することができる。
更に、前記ナビゲーション制御部23には、操作部24、液晶ディスプレイ25、スピーカ26、通信装置27の各周辺装置(アクチュエータ)が電気的に接続されている。
操作部24は、走行開始時の現在地を修正し、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際や施設に関する情報の検索を行う場合等に操作され、各種のキーや複数の操作スイッチから構成される。そして、ナビゲーション制御部23は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。更に、液晶ディスプレイ25の前面には、タッチパネルが設けられ、画面に表示されたボタン上を押下することによって各種指示コマンドを入力することが可能に構成されている。尚、操作部24としては、キーボード、マウス、バーコードリーダ、遠隔操作用のリモートコントロール装置、ジョイスティック、ライトペン、スタイラスペン等を使用することもできる。
また、液晶ディスプレイ25には、ナビ地図情報37Aに基づく地図が表示されて各リンク上の交通情報が表示される経路案内画面の他、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までの誘導経路、誘導経路に沿った案内情報、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。
また、スピーカ26は、ナビゲーション制御部23からの指示に基づいて、誘導経路に沿った走行を案内する音声ガイダンス等を出力する。ここで、案内される音声ガイダンスとしては、例えば、「200m先、○○交差点を右方向です。」や「右車線に車線変更して下さい。」等がある。
そして、通信装置27は、情報配信センタ3と通信を行う携帯電話網等による通信手段であり、情報配信センタ3との間で最もバージョンの新しい更新地図情報や現況交通情報等の送受信を行う。また、通信装置27は、情報配信センタ3に加えて、道路交通情報センタ(VICS(登録商標))5等から送信された渋滞情報、規制情報、駐車場情報、交通事故情報、サービスエリアの混雑状況等の各情報から成る交通情報を受信する。
次に、前記構成を有するナビゲーションシステム1において、情報配信センタ3のCPU11が、プローブカー6に搭載されたナビゲーション装置2から収集したプローブ情報に基づいて、渋滞車線及び該渋滞車線における渋滞列を検出して渋滞長情報を作成する渋滞長情報作成処理について図3及び図4に基づいて説明する。
図3は本実施例に係る情報配信センタ3のCPU11が、渋滞車線及び該渋滞車線における渋滞列を検出して渋滞長情報を作成する渋滞長情報作成処理を示すフローチャートである。
尚、図3にフローチャートで示されるプログラムは、情報配信センタ3が備えているRAM12やROM13に記憶されており、CPU11により実行される。
図3に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU11は、各プローブカー6のナビゲーション装置2から送信されたプローブ情報をセンタ側通信装置17を介して受信し、センタ側交通情報DB16に順次記憶する。
そして、S12において、CPU11は、センタ側交通情報DB16に格納したプロープ情報を再度、順次読み出し、各プローブカー6の位置情報、速度、リンクID及びセンタ側地図情報DB14等から各車線の渋滞度(渋滞無し/混雑/渋滞の別等)を判定する。そして、CPU11は、渋滞度が「渋滞」の渋滞車線を抽出して、該渋滞車線に関する渋滞車線データ(例えば、交差点の座標位置、信号機の有・無、車線数、当該渋滞車線の位置、道路属性(国道、県道、市道等である。)等)をセンタ側地図情報DB14から読み出して、RAM12に記憶する。
尚、各プローブ情報は、例えば、月、日時、リンク情報(メッシュID、リンクID、リンク長、交通信号機の有・無、道路種別等である。)、交通状況(旅行時間、渋滞度、速度等である。)、自車位置、自車位置の属する2次メッシュのメッシュID、ワイパーの動作状況、車外/路面温度、天気、ABS(Antilock brake system)動作情報、路面状況、車両情報(車種、各諸元性能、車速、乗員、車重の配分率、トルクの掛かり方等)等から構成されている。従って、リンクID、自車位置及び速度からプローブカー6が走行する車線及びこの車線における車速を検出することができる。
また、渋滞度が「渋滞」の場合は、国道、県道等の一般道では、車速が時速0km〜20km未満になる場合である。また、都市高速道路、高速自動車国道では、車速が時速0km〜40km未満になる場合である。
続いて、S13において、CPU11は、渋滞度が「渋滞」の各渋滞車線をRAM12から読み出し、各渋滞車線を構成するリンクIDとセンタ側地図情報DB14から該各渋滞車線が属するエリア(都道府県単位や2次メッシュ単位などである。)を特定し、RAM12に記憶する。そして、CPU11は、各渋滞車線が属するエリア内の全車両に対するプローブカーの割合を表すプローブカー率をプローブカー率DB18から読み出し、各渋滞車線に対応づけてRAM12に記憶する。
例えば、渋滞車線が東京都に属する場合には、プローブカー率は、「50%」で、渋滞車線が○○県に属する場合は、プローブカー率は、「20%」等である。
そして、S14において、CPU11は、各渋滞車線をRAM12から再度読み出し、該各渋滞車線を構成するリンクIDとセンタ側交通情報DB16に格納したプロープ情報とから該各渋滞車線上に位置するプローブカー6の台数を検出し、各渋滞車線に対応づけてRAM12に記憶する。そして、CPU11は、各渋滞車線上のプローブカー6の台数を該各渋滞車線に対応するプローブカー率で割り算して、即ち、各渋滞車線上のプローブカー6の台数にプローブカー率の逆数を掛け算して、各渋滞車線の渋滞列を構成する車両台数を算出し、各渋滞車線に対応づけてRAM12に記憶する。
続いて、S15において、CPU11は、各渋滞車線の渋滞列を構成する車両台数を読み出し、各車両台数に予めROM13に記憶する車長(例えば、5m乃至6mである。)を掛け算して各渋滞列の渋滞長を算出し、各渋滞車線に対応づけてRAM12に記憶する。
ここで、S14乃至S15の処理で実行される渋滞列の渋滞長を算出する一例を図4に基づいて説明する。図4は渋滞列の渋滞長を算出した一例を示す図である。
図4の上側に示すように、渋滞車線が属するエリアのプローブカー率が「50%」で、該渋滞車線の渋滞列51にプローブカー6が「5台」いた場合には、CPU11は、この渋滞車線の渋滞列51を構成する車両台数は、5台÷0.5=5台×2=10台であるとする。そして、車長を「5m」として、この渋滞列51の渋滞長は、5m×10台=50mであるとして、この渋滞車線に対応づけてRAM12に記憶する。
また、図4の下側に示すように、渋滞車線が属するエリアのプローブカー率が「20%」で、該渋滞車線の渋滞列52にプローブカー6が「2台」いた場合には、CPU11は、この渋滞車線の渋滞列52を構成する車両台数は、2台÷0.2=2台×5=10台であるとする。そして、車長を「5m」として、この渋滞列52の渋滞長は、5m×10台=50mであるとして、この渋滞車線に対応づけてRAM12に記憶する。
そして、S16において、CPU11は、各渋滞車線毎に、渋滞車線に関する渋滞車線データ(例えば、交差点の座標位置、信号機の有・無、車線数、当該渋滞車線の位置、道路属性(国道、県道、市道等である。)等)と、該各渋滞車線の渋滞長をRAM12から読み出して、この各渋滞車線データと各渋滞長とを対応づけた渋滞長情報を作成して現況交通情報16に記憶する。そして、CPU11は、この渋滞長情報を現況交通情報16Aから再度読み出し、センタ側通信装置17を介して各プローブカー6へ配信した後、当該処理を終了する。
次に、前記構成を有するナビゲーションシステム1において、ナビゲーション装置2のCPU41が、情報配信センタ3から受信した渋滞長情報に基づいて経路案内を行う経路案内処理について図5及び図6に基づいて説明する。
図5は本実施例に係るナビゲーション装置2のCPU41が、情報配信センタ3から受信した渋滞長情報に基づいて経路案内を行う経路案内処理を示すフローチャートである。
尚、図5にフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーション装置2が備えているRAM42やROM43に記憶されており、CPU41により実行される。
図5に示すように、S111において、CPU41は、現在地検出処理部21により自車の現在位置(以下、「自車位置」という。)及び自車の向きを表す自車方位を検出して、自車位置を表す座標データ(例えば、緯度と経度のデータである。)と自車方位をRAM42に記憶する。また、CPU41は、ナビ地図情報37Aから案内経路上における、自車両6の進行方向前方で車線変更をする必要がある交差点に関する交差点データ(例えば、交差点の座標位置、信号機の有・無、自車両が走行している道路と交差する道路との道路幅員、車線数、道路属性(国道、県道、市道等である。)、横断歩道の有・無、横断歩道の座標位置等)を読み出し、RAM42に記憶する。
そして、CPU41は、自車位置を表す座標データと交差点データとをRAM42から再度読み出し、自車位置からこの車線変更をする必要がある交差点まで所定距離以内(例えば、約200m〜300m以内である。)に近づいたか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、自車位置からこの車線変更をする必要がある交差点まで所定距離以内(例えば、約200m〜300m以内である。)に近づいていない場合には(S111:NO)、CPU41は、当該処理を終了する。
一方、自車位置からこの車線変更をする必要がある交差点まで所定距離以内(例えば、約200m〜300m以内である。)に近づいた場合には(S111:YES)、CPU41は、現況交通情報36Aに記憶している渋滞長情報に含まれる渋滞車線データに関する交差点の座標位置が、この近づいた当該交差点か否か、即ち、当該交差点に関する渋滞長情報を受信して現況交通情報36Aに記憶しているか否かを判定する判定処理を実行する。
尚、CPU41は、情報配信センタ3から配信された渋滞長情報を通信装置27を介して受信した場合には、この渋滞長情報を現況交通情報36Aに記憶する。
そして、当該交差点に関する渋滞長情報を受信して現況交通情報36Aに記憶していない場合には(S112:NO)、CPU41は、S113の処理に移行する。S113において、CPU41は、通常通り、進行方向前方の交差点から所定距離手前の位置で(例えば、交差点から30m手前の位置である。)、スピーカ26を介して車線変更すべき旨を報知後、当該処理を終了する。
例えば、CPU41は、進行方向前方の交差点から約30m手前の位置で、スピーカ16を介して「右車線に車線変更して下さい。」と音声案内後、当該処理を終了する。
一方、当該交差点に関する渋滞長情報を受信して現況交通情報36Aに記憶している場合には(S112:YES)、CPU41は、S114の処理に移行する。S114において、CPU41は、当該交差点に関する渋滞長情報から渋滞長を読み出し、通常時に車線変更案内を行う交差点から所定距離手前の位置から更に該渋滞長の距離手前の位置において、スピーカ26を介して車線変更すべき旨を報知後、当該処理を終了する。
ここで、S114の処理で実行される車線変更案内の一例を図6に基づいて説明する。図6は受信した渋滞長情報に基づいて実行される経路案内の一例を示す図である。
図6に示すように、プローブカー率が「50%」のエリアに存在する交差点61の直進車線には、渋滞列53が発生している。また、この渋滞列53には、5台のプローブカー6が位置し、情報配信センタ3のCPU41は、この渋滞列53の渋滞長を、5m×5台×2=50mであると算出し、当該渋滞長「50m」を含む渋滞長情報を各プローブカー6、6Aに配信している。
これにより、プローブカー6Aが交差点61を直進するために、右側の直進車線に車線変更する必要ある場合には、当該プローブカー6Aに搭載されたナビゲーション装置2のCPU41は、現況交通情報36Aに記憶される当該渋滞列53に関する渋滞長情報から当該渋滞長「50m」を読み出しRAM42に記憶する。そして、CPU41は、通常時に車線変更案内を行う交差点61から「30m」手前の位置から更にこの渋滞長「50m」手前の位置、即ち、交差点61から「80m」手前の位置において、スピーカ26を介して「右車線に車線変更して下さい。」と音声案内を行う。
以上詳細に説明した通り、本実施例に係るナビゲーションシステム1では、情報配信センタ3のCPU11は、各プローブカー6から自車位置の位置情報等を含むプローブ情報を収集して、このプローブ情報に基づいて渋滞車線及び渋滞車線における渋滞列を検出する(S11〜S12)。また、CPU11は、各渋滞車線が属するエリア内の全車両に対するプローブカー6の割合を表すプローブカー率をプローブカー率DB18から読み出し、各渋滞車線に対応づけてRAM12に記憶する(S13)。そして、CPU11は、収集したプローブ情報から渋滞列におけるプローブカー6の台数を検出し、このプローブカー6の台数と、渋滞車線に対応するエリアのプローブカー率とから当該渋滞列の車両台数を算出する(S14)。また、この車両台数に基づいて渋滞列の渋滞長を算出して渋滞長情報を作成し、各プローブカー6へ配信する(S15〜S16)。
これにより、CPU11は、渋滞列におけるプローブカー6の台数と、渋滞車線に対応するエリアのプローブカー率とから渋滞列の渋滞長を算出して渋滞長情報を作成することができるため、全車両がプローブカー6でない場合においても、渋滞列の渋滞長を算出することが可能となる。また、CPU11は、この算出した渋滞列の渋滞長をプローブカー6へ配信するため、プローブカー6は渋滞長情報を取得して、この渋滞列の最後尾の位置を取得することが可能となる。
また、プローブカー6に搭載されたナビゲーション装置2のCPU41は、進行方向前方に存在する渋滞車線へ車線変更等によって進入する場合には、この受信して現況交通情報36に記憶する渋滞長情報に基づいて、当該渋滞車線における渋滞列の渋滞長を取得し、この渋滞列の最後尾の位置を目標地点とした適正な経路案内を行うことができる。
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
(A)上記ステップ14において、情報配信センタ3のCPU11は、各プローブカー6から収集したプローブ情報に基づいて、渋滞車線の渋滞列における各プローブカー6間の平均車間距離を算出する。そして、CPU11は、この算出した平均車間距離と、この渋滞車線に対応するエリアの全車両に対するプローブカー6の割合を表すプローブカー率とに基づいて、算出した渋滞列の車両台数を補正するようにしてもよい。そして、ステップ15において、CPU11は、この補正した車両台数に車長(例えば、5m乃至6mである。)を掛け算して渋滞長を算出するようにしてもよい。
これにより、プローブカー率が低いエリアでも、渋滞列におけるプローブカー6間の平均車間距離が狭い場合には、プローブカー6間の台数が少ないことから、渋滞長が短くなるように補正することが可能となり、プローブカー率が低いエリアにおいても渋滞列の渋滞長を更に正確に算出することが可能となる。
ここで、各プローブカー6間の平均車間距離と渋滞車線に対応するエリアのプローブカー率とに基づいて、算出した渋滞列の車両台数を補正する方法の一例を図7に基づいて説明する。図7は情報配信センタ3のCPU11が、各プローブカー6間の平均車間距離と渋滞車線に対応するエリアのプローブカー率「20%」とに基づいて、算出した渋滞列の車両台数を補正する方法の一例を説明する説明図である。尚、プローブカー6の車長は「5m」とする。
図7に示すように、当該エリアのプローブカー率が「20%」の場合、即ち、当該エリアではプローブカー6は、走行車両5台のうち1台の割合で走行している。このため、プロープカー6間の平均車間距離が「5m」の場合には、プローブカー6間には他車両がいないと考えられるため、CPU11は、各渋滞車線上のプローブカー6の台数にプローブカー率「20%」即ち「0.2」の逆数「5」を掛け算するのに替えて、各渋滞車線上のプローブカー6の台数に「1倍」を掛け算して、各渋滞車線の渋滞列を構成する車両台数を算出する。
また、プロープカー6間の平均車間距離が「10m」、「15m」、「20m」の場合には、同様に、CPU11は、各渋滞車線上のプローブカー6の台数にプローブカー率「20%」即ち「0.2」の逆数「5」を掛け算するのに替えて、各渋滞車線上のプローブカー6の台数に、それぞれ「2倍」、「3倍」、「4倍」を掛け算して、各渋滞車線の渋滞列を構成する車両台数を算出する。
また、プロープカー6間の平均車間距離が「25m」以上の場合には、プローブカー6間には「4台以上」の他車両がいると考えられるため、CPU11は、各渋滞車線上のプローブカー6の台数にプローブカー率「20%」即ち「0.2」の逆数「5」を掛け算して、各渋滞車線の渋滞列を構成する車両台数を算出する。
尚、CPU11は、プロープカー6間の平均車間距離を「5m」で割り算した数値を各渋滞車線上のプローブカー6の台数に掛け算して、各渋滞車線の渋滞列を構成する車両台数を算出するようにしてもよい。
そして、CPU11は、この補正した渋滞列の車両台数に車長「5m」を掛け算して、渋滞列の渋滞長を算出する。
これにより、当該エリアのプローブカー率が「20%」と低い場合においても、渋滞列におけるプローブカー6間の平均車間距離が狭い場合には、プローブカー6間の台数が少ないことから、渋滞長が短くなるように補正することが可能となり、プローブカー率が「20%」と低いエリアにおいても渋滞列の渋滞長を更に正確に算出することが可能となる。
(B)また、上記ステップ14において、情報配信センタ3のCPU11は、渋滞車線に対応するエリアの全車両に対するプローブカー6の割合を表すプローブカー率に基づいて、算出した渋滞列の車両台数を補正するようにしてもよい。そして、ステップ15において、CPU11は、この補正した車両台数に車長(例えば、5m乃至6mである。)を掛け算して渋滞長を算出するようにしてもよい。
これにより、プローブカー率が低いエリアでは、渋滞列におけるプローブカー6の台数とプローブカー率とに基づいて算出した車両台数が少なくなるように補正することが可能となり、プローブカー率が低いエリアにおいても渋滞列の渋滞長を更に正確に算出することが可能となる。
ここで、渋滞車線に対応するエリアのプローブカー率に基づいて、算出した渋滞列の車両台数を補正する方法の一例を図8に基づいて説明する。図8は情報配信センタ3のCPU11が、渋滞車線に対応するエリアのプローブカー率に基づいて、算出した渋滞列の車両台数を補正する方法の一例を説明する説明図である。尚、プローブカー6の車長は「5m」とする。
図8に示すように、CPU11は、各渋滞車線上のプローブカー6の台数に、実線71で示される当該渋滞車線に対応するエリアのプローブカー率の逆数を掛け算するのに替えて、破線72で示される「補正倍率」を掛け算して、各渋滞車線の渋滞列を構成する車両台数を算出する。
この破線72で示される「補正倍率」は、実線71で示される当該渋滞車線に対応するエリアのプローブカー率が低くなるにつれて、即ち、実線71で示される当該渋滞車線に対応するエリアのプローブカー率の逆数が大きくなるにつれて、このプローブカー率の逆数よりも小さくなるように設定されている。
例えば、実線71で示される当該渋滞車線に対応するエリアのプローブカー率「10%」、即ち、プローブカー率「0.1」の逆数「10」に対する、破線72で示される「補正倍率」は、「5」に設定されている。また、実線71で示される当該渋滞車線に対応するエリアのプローブカー率「20%」、即ち、プローブカー率「0.2」の逆数「5」に対する、破線72で示される「補正倍率」は、「4」に設定されている。また、実線71で示される当該渋滞車線に対応するエリアのプローブカー率「50%」、即ち、プローブカー率「0.5」の逆数「2」に対する、破線72で示される「補正倍率」は、「約1.5」に設定されている。また、実線71で示される当該渋滞車線に対応するエリアのプローブカー率「100%」、即ち、プローブカー率「1」の逆数「1」に対する、破線72で示される「補正倍率」は、「1」に設定されている。
そして、CPU11は、この補正した渋滞列の車両台数に車長「5m」を掛け算して、渋滞列の渋滞長を算出する。
これにより、プローブカー率が「20%」又は「10%」と低いエリアでは、渋滞列におけるプローブカー6の台数に「補正倍率」を掛け算することによって、渋滞列におけるプローブカー6の台数にプローブカー率の逆数を掛け算した車両台数よりも少なくなるように補正することが可能となり、プローブカー率が低いエリアにおいても渋滞列の渋滞長を更に正確に算出することが可能となる。
本実施例に係るナビゲーションシステムを示したブロック図である。 ナビゲーションシステムのナビゲーション装置を示したブロック図である。 情報配信センタのCPUが、渋滞車線及び該渋滞車線における渋滞列を検出して渋滞長情報を作成する渋滞長情報作成処理を示すフローチャートである。 渋滞列の渋滞長を算出した一例を示す図である。 ナビゲーション装置のCPUが、情報配信センタから受信した渋滞長情報に基づいて経路案内を行う経路案内処理を示すフローチャートである。 受信した渋滞長情報に基づいて実行される経路案内の一例を示す図である。 情報配信センタのCPUが、各プローブカー間の平均車間距離と渋滞車線に対応するエリアのプローブカー率「20%」とに基づいて、算出した渋滞列の車両台数を補正する方法の一例を説明する説明図である。 情報配信センタのCPUが、渋滞車線に対応するエリアのプローブカー率に基づいて、算出した渋滞列の車両台数を補正する方法の一例を説明する説明図である。
符号の説明
1 ナビゲーションシステム
2 ナビゲーション装置
3 情報配信センタ
4 ネットワーク
6、6A プローブカー
10 サーバ
11、41 CPU
12、42 RAM
13、43 ROM
14 センタ側地図情報DB
16 センタ側交通情報DB
16A、36A 現況交通情報
17 センタ側通信装置
18 プローブカー率DB
21 現在地検出処理部
23 ナビゲーション制御部
26 スピーカ
27 通信装置
36 ナビ側交通情報DB
37 ナビ側地図情報DB
38 走行履歴DB
51、52、53 渋滞列
61 交差点
71 実線
72 破線

Claims (5)

  1. プローブカーから該プローブカーの位置情報を含むプローブ情報を収集するプローブ情報収集手段と、
    前記プローブ情報に基づいて渋滞車線及び渋滞車線における渋滞列を検出する渋滞車線検出手段と、
    各エリア内の全車両に対するプローブカーの割合を表すプローブカー率を前記エリア毎に記憶するプローブカー率記憶手段と、
    前記渋滞列におけるプローブカーの台数を検出する台数検出手段と、
    前記渋滞車線に対応するエリアの前記プローブカー率と前記渋滞列におけるプローブカーの台数とに基づいて前記渋滞列の車両台数を算出する台数算出手段と、
    前記車両台数に基づいて前記渋滞列の渋滞長を算出して渋滞長情報を作成する渋滞長情報作成手段と、
    を備えたことを特徴とする渋滞情報作成装置。
  2. 前記渋滞長情報を前記プローブカーへ配信する配信手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の渋滞情報作成装置。
  3. 前記プローブカーは、前記渋滞長情報を受信する受信手段と、
    前記渋滞長情報に基づいて経路案内を行う経路案内手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の渋滞情報作成装置。
  4. 前記プローブ情報に基づいて前記渋滞列におけるプローブカー間の平均車間距離を取得する平均車間距離取得手段と、
    前記プローブカー率と前記平均車間距離とに基づいて前記車両台数を補正する補正手段と、
    を備え、
    前記渋滞長情報作成手段は、前記補正手段によって補正した車両台数に基づいて渋滞長を算出することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の渋滞情報作成装置。
  5. 前記プローブカー率に基づいて前記車両台数を補正する車両台数補正手段を備え、
    前記渋滞長情報作成手段は、前記車両台数補正手段によって補正した車両台数に基づいて渋滞長を算出することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の渋滞情報作成装置。
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