JP6700584B2 - 車載光学センサ洗浄装置 - Google Patents

車載光学センサ洗浄装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6700584B2
JP6700584B2 JP2016007982A JP2016007982A JP6700584B2 JP 6700584 B2 JP6700584 B2 JP 6700584B2 JP 2016007982 A JP2016007982 A JP 2016007982A JP 2016007982 A JP2016007982 A JP 2016007982A JP 6700584 B2 JP6700584 B2 JP 6700584B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
optical sensor
nozzle
cleaning liquid
movable nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016007982A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017128181A (ja
Inventor
伊奈 栄二
栄二 伊奈
渓太 齋藤
渓太 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2016007982A priority Critical patent/JP6700584B2/ja
Priority to US15/135,268 priority patent/US10252703B2/en
Priority to DE102016107380.6A priority patent/DE102016107380A1/de
Priority to CN201610322250.6A priority patent/CN106167001B/zh
Publication of JP2017128181A publication Critical patent/JP2017128181A/ja
Priority to US16/295,545 priority patent/US10654451B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6700584B2 publication Critical patent/JP6700584B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、車載光学センサ洗浄装置に関するものである。
近年、車両の前部や後部に車載光学センサを設け、該車載光学センサにて撮像された画像等を利用することが広く行われている。そして、このような車載光学センサのセンシング面(レンズや保護ガラス)は、泥などの異物が付着する虞があるため、前後進する可動ノズルの噴射口からセンシング面に向けて流体を噴射して異物を除去する車載光学センサ洗浄装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車載光学センサ洗浄装置では、可動ノズル(噴射口)が洗浄時のみ洗浄位置に可動されることで、非洗浄時には撮像の邪魔にならずに、センシング面を洗浄することができる。
特開2015−57338号公報
しかしながら、上記のような車載光学センサ洗浄装置では、例えばセンシング面の端の辺り等に汚れが残ってしまうといった虞があり、広範囲に亘って良好に洗浄することが可能な装置が望まれている。
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、センシング面を広範囲に亘って良好に洗浄することができる車載光学センサ洗浄装置を提供することにある。
上記課題を解決する車載光学センサ洗浄装置は、車両に搭載される車載光学センサの凸状のセンシング面に向けて可動ノズルに設けられた噴射口から洗浄液を噴射して、前記センシング面に付着した異物を除去するための車載光学センサ洗浄装置であって、前記可動ノズルは、前進すると前記噴射口が前記車載光学センサの撮像範囲中心線に近づくように該撮像範囲中心線とは傾斜した方向に前後進可能に設けられているとともに、前記可動ノズルの前記噴射口が、該可動ノズルの前後進方向に前進した状態では前記撮像範囲中心線を超えないように設けられており、前記可動ノズルは、前進しながら前記噴射口から洗浄液を噴射するものであり、前記噴射口から噴射される洗浄液の噴射軸線は、前記センシング面を2分割した分割中心を横切るように凸状の前記センシング面における有効面の一端から他端までの有効範囲を移動されるものであり、かつ前記撮像範囲中心線に対する前記可動ノズルの前後進方向の傾斜方向とは反対方向に前記噴射軸線が傾斜するように設定されており、前記噴射軸線と洗浄液が着水する位置における凸状の前記センシング面の接線とがなす洗浄角度は、前記有効面の一端から他端までの有効範囲を移動するに従い小さくなる
同構成によれば、可動ノズルは、噴射口から噴射される洗浄液の噴射軸線がセンシング面を2分割(図2においては、左右方向に2分割)した分割中心を横切るように可動可能に設けられるため、例えば、噴射軸線が前記分割中心の一方側から分割中心に達すると可動ノズルが不動となってしまうものに比べて、分割中心の他方側をも良好に洗浄することができる。よって、センシング面を広範囲に亘って良好に洗浄することができる。
同構成によれば、可動ノズルは、前記噴射軸線が前記センシング面における有効面の一端から他端までの有効範囲を横切るように可動可能に設けられるため、前記センシング面における有効面の一端から他端までの有効範囲全体を良好に洗浄することができる。
上記車載光学センサ洗浄装置であって、前記可動ノズルは、流体の送給圧によって前進しながら前記噴射口から洗浄液を噴射することが好ましい。
同構成によれば、可動ノズルは、流体の送給圧によって前進しながら噴射口から洗浄液を噴射するため、例えば、可動ノズルを可動させるための電動駆動装置等が不要となり、構成を簡素化することができる。
上記車載光学センサ洗浄装置であって、前記可動ノズルは、前記洗浄角度が22°以上となるように設定されることが好ましい。
同構成によれば、可動ノズルは、前記噴射軸線と洗浄液が着水する位置における前記センシング面の接線とがなす洗浄角度が22°以上となるように設定されるため、実験結果よりセンシング面をより良好に(汚れ残りがほぼ無いように)洗浄することができる。
上記車載光学センサ洗浄装置であって、前記噴射軸線が、前記可動ノズルの前後進方向と直交する方向よりも内側に傾斜するように設定されることが好ましい。
同構成によれば、可動ノズルは、前進すると噴射口が車載光学センサの撮像範囲中心線に近づくように撮像範囲中心線とは傾斜した方向に前後進可能に設けられるものであって、噴射軸線が、前記可動ノズルの前後進方向と直交する方向よりも内側に傾斜するように設定されるため、装置の幅方向のサイズを小さくしながら良好に洗浄することができる。即ち、良好に洗浄するためには、例えば上記したように洗浄角度を大きく(例えば22°以上に)する必要があるが、噴射軸線が可動ノズルの前後進方向と直交する方向であると、可動ノズルの前後進方向を撮像範囲中心線に対して大きく傾斜させる必要が生じてしまい、装置の幅方向のサイズが大きくなってしまう。これに対して、上記構成では、可動ノズルの前後進方向を撮像範囲中心線に対して大きく傾斜させなくても、洗浄角度を大きく(例えば22°以上に)することができるので、装置の幅方向のサイズを小さくしながら良好に洗浄することができる。
本発明の車載光学センサ洗浄装置では、センシング面を広範囲に亘って良好に洗浄することができる。
(a)は、一実施形態の車両の概略構成図。(b)は、一実施形態のディスプレイの模式図。 一実施形態における車載光学センサユニットの斜視図。 一実施形態における車載光学センサユニットの斜視図。 一実施形態における車載光学センサユニットの断面図。 一実施形態におけるノズルユニットの断面図。 一実施形態における先端ノズル部材とノズルチップの分解斜視図。 一実施形態におけるノズルユニットの一部断面図。 一実施形態におけるノズルユニットの一部断面図。 一実施形態における車載光学センサユニットの一部拡大断面図。
以下、車両の一実施形態を図1〜図9に従って説明する。
図1(a)に示すように、車両1の後方には、バックドア2が設けられ、該バックドア2には、車載光学センサユニット3が設けられている。本実施形態の車載光学センサユニット3は、車両1の幅方向の中心線Cよりもやや運転席側(右側)にずれて固定されている。
図2〜図4に示すように、車載光学センサユニット3は、車載光学センサとしての車載カメラ5と、車載光学センサ洗浄装置としてのノズルユニット6と、車載光学センサ取付ブラケット7とを備える。
車載カメラ5は、図示しない撮像素子が内部に収容された略立方体形状の本体部5aと該本体部5aの一つの面に設けられたセンシング面(外部撮像面)としてのレンズ5bとを有する。そして、レンズ5bの中央の大部分が、撮像素子による撮像範囲W(図9参照)と対応した有効面5cとされている。
図1(a),(b)に示すように、車載カメラ5は、例えば、変速装置のシフトレバーSLをリバース位置に操作すると、車両1の後方の撮像画像を車内のディスプレイDSPに送信して表示させる。尚、車載カメラ5は、車両1の後方における斜め下方を撮像すべくレンズ5b(有効面5c)側が斜め下方を向くように車載光学センサ取付ブラケット7を介してバックドア2に固定されることになる。
図2及び図3に示すように、車載光学センサ取付ブラケット7は、前記車載カメラ5を固定するセンサ固定部7aと、前記ノズルユニット6を収容するノズル収容部7bと、車両固定部7cとが一体成形されてなるものである。
図4、図5及び図9に示すように、ノズルユニット6は、全体の外形が略円柱形状に形成され、非洗浄位置(図2、図4及び図5参照)から洗浄位置(図3及び図9参照)に移動(可動)した状態で外部に突出して前記レンズ5bに向けて噴射口8から流体を噴射する可動ノズルとしてのノズル部材9を有したユニットである。
詳しくは、図5に示すように、ノズルユニット6は、長尺筒状のシリンダハウジング21、前記ノズル部材9、インレット部材22、及び導入部材23等を備える。
図4に示すように、シリンダハウジング21は、長尺筒状に形成され、その外周が前記車載光学センサ取付ブラケット7のノズル収容部7bに収容されて保持されている。
図5に示すように、ノズル部材9は、長尺筒状のピストン部材24と、該ピストン部材24の先端部に固定された先端ノズル部材25と、該先端ノズル部材25に固定されたノズルチップ26等とを有する。
ピストン部材24の基端側には、径方向外側に突出するフランジ部24aが形成され、該フランジ部24aよりも更に基端側にはリップパッキン27が嵌着されている。リップパッキン27は、ピストン部材24がシリンダハウジング21内に前後進可能に収容された状態で該シリンダハウジング21の内周面と押圧接触して摺接する。先端ノズル部材25は、ピストン部材24の先端部に内嵌される内嵌筒状部25aと、該内嵌筒状部25aの先端部と連通しつつ屈曲したチップ収容部25bとを有する。
図6に示すように、ノズルチップ26は、前記チップ収容部25bに嵌着可能なブロックである。そして、図5及び図9に示すように、ノズルチップ26は、チップ収容部25bに嵌着された状態で、該チップ収容部25bの内面の一部とともに一対の前記噴射口8を構成し、流体の噴射方向(噴射軸線F(図9参照))や噴射パターンを決定する。尚、本実施形態の噴射軸線Fは、ノズル部材9の前後進方向(図9の前後進軸線L1)と直交する方向よりも内側(ノズル部材9が前進した状態でレンズ5bの中心に近づく側)に傾斜するように設定されている。また、本実施形態では、噴射口8から噴射された流体の中心線を噴射軸線Fとしている。また、本実施形態では、ピストン部材24の内部(噴射口8の内部)の空間は、洗浄液及び空気を導入可能な共用導入室Dを構成している。
また、図5に示すように、前記先端ノズル部材25(チップ収容部25b)の先端面には、カバー28が固定されている。
インレット部材22は、シリンダハウジング21の基端部に外嵌される略筒状の外嵌嵌着部22aと、外嵌嵌着部22aの基端部から径が小さくされて軸方向(基端側)に延びる筒部22bと、外嵌嵌着部22aの基端部から径方向内側に延びる内延部22cと、内延部22cからシリンダハウジング21内(軸方向先端側)に延びる筒状のインレット部22dとを有する。内延部22cは、シリンダハウジング21の内側において前記フランジ部24a(リップパッキン27)との間にスペースSPを形成する。またここで、前記ノズル部材9は、一端がシリンダハウジング21の先端部に支持された圧縮コイルばね29によってフランジ部24aがシリンダハウジング21の基端側、即ち前記内延部22c側に付勢されている。また、インレット部22dは、前記ノズル部材9の基端側から前記ピストン部材24の内周面に遊嵌されるべく、外径がピストン部材24の内径よりも僅かに小さく設定されている。
図2、図5及び図7に示すように、導入部材23は、第1〜第3導入部材31〜33を有する。第1導入部材31は、インレット部材22の筒部22bに外嵌固定される外嵌嵌着部31aと、筒部22bの基端部を覆う略円柱状の円柱部31bとを有する。図5に示すように、円柱部31bの径方向外側寄りの周方向の一部には軸方向(前後進軸線L1方向)に貫通する第1洗浄液流路31cが形成され、円柱部31bの径方向内側寄りには先端側(インレット部材22側)に開口した環状の空気流路31dが形成されている。また、図7に示すように、円柱部31bの周方向の一部には、径方向外側に円筒状に突出してその内部が前記空気流路31dと連通する空気導入路31eが形成されている。また、空気導入路31eと前記共用導入室D(ピストン部材24の内側)との間であって、前記空気流路31dの開口端側には、空気側逆止弁34が設けられている。空気側逆止弁34は、アンブレラ弁であって、支持軸部34aと、該支持軸部34aの一端から径方向外側に延びる弾性変形部34bとを有し、弾性変形部34bが前記空気流路31dの開口を覆うように、前記支持軸部34aが円柱部31bの軸中心孔31fに挿入されて固定されている。これにより、空気側逆止弁34は、空気導入路31e(空気流路31d)から共用導入室Dへの空気の流れを許容し、共用導入室Dから空気導入路31e(空気流路31d)側への流体の流れを阻止する。
第2導入部材32は、第1導入部材31の基端部に内嵌固定される内嵌嵌着部32aと、前記円柱部31bよりも僅かに小さい径で筒状に延びる弁収容筒部32bとを有する。また、第2導入部材32の周方向の一部には、弁収容筒部32bの内部から前記第1洗浄液流路31cに連通するように第2洗浄液流路32cが軸方向に貫通して形成されている。また、図7に示すように、第3導入部材33は、前記弁収容筒部32bの基端開口部に内嵌固定される内嵌嵌着部33aと、該内嵌嵌着部33aの内側であって前記弁収容筒部32b内と連通しつつ屈曲して径方向外側(本実施形態では空気導入路31eと同方向)に円筒状に突出する洗浄液導入路33bとを有する。そして、洗浄液導入路33bと前記共用導入室D(第2洗浄液流路32c)との間であって、前記弁収容筒部32b内には、洗浄液側逆止弁35が設けられている。洗浄液側逆止弁35は、弁体36と弁体36を付勢する弁用スプリング37とを有するスプリング式逆止弁である。本実施形態の弁体36は、樹脂部材36aとゴム部材36bとからなり、ゴム部材36bが弁用スプリング37の付勢力によって第3導入部材33の開口端側に付勢されている。これにより、洗浄液側逆止弁35は、洗浄液導入路33bから共用導入室D(第1及び第2洗浄液流路31c,32c)への洗浄液の流れを許容し、共用導入室Dから洗浄液導入路33b側への流体の流れを阻止する。また、本実施形態では、上記構成によって、洗浄液側逆止弁35と空気側逆止弁34とがシリンダハウジング21の長手方向(ノズル部材9の前後進方向)に沿って並設されている。
そして、図1(a)に示すように、洗浄液導入路33bには洗浄液ホースH1を介してウォッシャポンプWPが接続され、空気導入路31eには空気ホースH2を介してエアポンプAPが接続される。
ウォッシャポンプWPは、タンクTに貯留された流体としての洗浄液を送給可能なものであって、内部の図示しないポンプモータが駆動されると、洗浄液ホースH1を介して洗浄液導入路33bに洗浄液が送給(導入)されることになる。
又、エアポンプAPは、圧縮された高圧の空気を瞬間的に排出可能なものであって、駆動されると、空気ホースH2を介して空気導入路31eに空気が送給(導入)されることになる。
そして、図1(a)に示すように、上記のように構成されたエアポンプAP及び前記ウォッシャポンプWPは、制御部41に電気的に接続され、該制御部41によって駆動制御される。
ここで、図9に示すように、本実施形態では、ノズル部材9は、前記噴射口8から噴射される流体の噴射軸線Fが前記レンズ5b(有効面5c)を2分割(ノズル部材9側と反ノズル部材9側とに2分割)した分割中心Y(図2及び図3等参照)を横切る(通過する)ように可動可能に設けられている。
詳しくは、本実施形態のノズル部材9は、前進すると噴射口8が車載カメラ5の撮像範囲中心線Xに近づくように該撮像範囲中心線Xとは傾斜した方向に前後進可能に設けられている。言い換えると、ノズル部材9の前後進軸線L1は、車載カメラ5の撮像範囲中心線Xとは傾斜するように設定されている。そして、ノズル部材9は、噴射軸線Fが前記有効面5cの一端から他端までの有効範囲Z1(撮像範囲Wと対応した範囲)を横切るように、更にはレンズ5bの一端から他端までのレンズ範囲Z2を横切るように可動可能に設けられている。尚、ノズル部材9は、噴射軸線Fがレンズ5bの一端から他端までのレンズ範囲Z2を横切り、そのレンズ5bの他端(図9中、左側端)で可動(前進)不能となり停止するように設定されている。
また、ノズル部材9は、前記噴射軸線Fと洗浄液が着水する位置におけるレンズ5bの接線Sとがなす洗浄角度θが22°以上となるように設定されている。具体的には、噴射軸線Fがレンズ5bの他端に到達した状態(図9参照)で、洗浄角度θが22°以上であって、本実施形態では32°となるように設定されている。尚、前記洗浄角度θを22°以上とすることは実験結果から導き出した値であって、実験では洗浄角度θを22°以上とすると、レンズ5bを良好に(汚れ残りがほぼ無いように)洗浄することができた。
次に、上記のように構成された車載光学センサ洗浄システム(車載光学センサ洗浄装置)の制御部41の動作と、その作用について説明する。
まず、ウォッシャポンプWP及びエアポンプAPが駆動されていない状態では、圧縮コイルばね29の付勢力によってノズル部材9が非洗浄位置に後進した状態(図2、図4、及び図7参照)となり、ノズル部材9(噴射口8)は車載カメラ5の撮像範囲外に配置される(図1(b)の2点鎖線参照)。よって、洗浄しないときであって撮像するときは、噴射口8(ノズル部材9の先端部)が撮像の邪魔になることがない。
そして、制御部41は、例えば、車内に設けられたスイッチSW(図1(a)参照)が操作された際や、変速装置のシフトレバーSLがリバース位置に操作された際等、洗浄を開始する旨の信号が入力されると、前記ウォッシャポンプWP(ポンプモータ)及び前記エアポンプAP(モータ部43)を駆動制御して前記噴射口8から流体を噴射させる。
詳しくは、制御部41は、まず前記噴射口8を塞ぐように前記ノズル部材9の内部の共用導入室Dに洗浄液を貯留させ、その状態でノズル部材9に空気を送給することで、洗浄液と空気とが混合された気液混合流体を噴射させるようにウォッシャポンプWP及びエアポンプAPを制御する。又、制御部41は、気液混合流体を噴射した後に、空気のみを噴射させるようにエアポンプAPを制御する。
具体的には、制御部41は、まずウォッシャポンプWP(ポンプモータ)を予め設定された時間だけ駆動する。すると、ウォッシャポンプWPからの洗浄液は、洗浄液ホースH1を介して洗浄液導入路33bに送給され、洗浄液導入路33bから導入された洗浄液は、洗浄液側逆止弁35を付勢力に抗して移動させ、ノズル部材9の内部(共用導入室D)に供給される。尚、この際、洗浄液は、ピストン部材24とインレット部22dとの遊嵌による隙間からフランジ部24aの基端側のスペースSPにも回り込む。
そして、制御部41は、ウォッシャポンプWP(ポンプモータ)を停止させた後に、エアポンプAPを駆動する。すると、エアポンプAPからの空気は、空気ホースH2を介してノズルユニット6の空気導入路31eに送給され、空気導入路31eから導入された空気は、空気側逆止弁34を介してノズル部材9の内部(共用導入室D)に供給され、共用導入室Dに貯留された洗浄液と混合されて気液混合流体として噴射口8から噴射される。このとき、流体(空気)の主流はインレット部22dによりノズル部材9の先端側(噴射口8側)に真っ直ぐに向かう。又、流体(空気)の支流は、ピストン部材24とインレット部22dとの遊嵌による隙間からフランジ部24aの基端側のスペースSPにも回り込み、その送給圧によってノズル部材9は前進する(図3、図8及び図9参照)。これにより、ノズル部材9の噴射口8は、図1(b)に示すように、車載カメラ5の撮像範囲中心線Xに近づくように非洗浄位置から洗浄位置に移動する。即ち、流体の送給圧によってノズル部材9が可動(前進)されながら噴射口8から流体が噴射され、レンズ5bが洗浄される。尚、図1(b)では、ディスプレイDSPに表示された風景と、その撮像範囲W内に配置された噴射口8(ノズル部材9の先端部)とを模式的に図示しつつ、非洗浄位置であって撮像範囲W外に配置された噴射口8(ノズル部材9の先端部)を模式的に2点鎖線で図示している。
そして、次に制御部41は、空気のみを噴射させるべく、ウォッシャポンプWP(ポンプモータ)を駆動させることなく、エアポンプAPを再び駆動する。すると、エアポンプAPからの空気は、空気ホースH2を介して空気導入路31eに送給され、空気導入路31eから導入された空気は、空気側逆止弁34を介してノズル部材9の内部(共用導入室D)に供給されつつ、上記したようにノズル部材9が前進した状態(洗浄位置)とされて、噴射口8から空気のみが噴射される。これにより、気液混合流体の噴射によってレンズ5bに付着した洗浄液は、空気のみの噴射により吹き飛ばされることになる。
次に、上記実施形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)ノズル部材9は、噴射口8から噴射される流体の噴射軸線Fがレンズ5bを2分割した分割中心Yを横切るように可動可能に設けられるため、例えば、噴射軸線Fが前記分割中心Yの一方側(ノズル部材9側)から分割中心に達するとノズル部材が不動となってしまうものに比べて、分割中心Yの他方側(図9中、左側(反ノズル部材9側))をも良好に洗浄することができる。よって、レンズ5bを広範囲に亘って良好に洗浄することができる。
(2)ノズル部材9は、噴射軸線Fがレンズ5bの有効面5cの一端から他端までの有効範囲Z1(撮像範囲Wと対応した範囲)を横切るように可動可能に設けられるため、有効面5cの一端から他端までの有効範囲Z1全体を良好に洗浄することができる。
(3)撮像範囲W(図9参照)と対応した有効面5cは、レンズ5bの中央に設けられ、ノズル部材9は、噴射軸線Fがレンズ5bの一端から他端までのレンズ範囲Z2を横切るように可動可能に設けられるため、有効面5cの外側を含むレンズ5bの一端から他端までのレンズ範囲Z2全体を良好に洗浄することができる。
(4)ノズル部材9は、流体の送給圧によって可動(前進)しながら噴射口8から流体を噴射するため、例えば、ノズル部材9を可動させるための電動駆動装置等が不要となり、構成を簡素化することができる。
(5)ノズル部材9は、噴射軸線Fと洗浄液が着水する位置におけるレンズ5bの接線とがなす洗浄角度θが22°以上(本実施形態では32°)となるように設定されるため、実験結果よりレンズ5bをより良好に(汚れ残りがほぼ無いように)洗浄することができる。
(6)ノズル部材9は、前進すると噴射口8が車載カメラ5の撮像範囲中心線Xに近づくように撮像範囲中心線Xとは傾斜した方向に前後進可能に設けられるものである。そして、噴射軸線Fが、ノズル部材9の前後進方向(前後進軸線L1)と直交する方向よりも内側に傾斜するように設定されるため、装置の幅方向(図4中、左右方向)のサイズを小さくしながら良好に洗浄することができる。即ち、良好に洗浄するためには、例えば上記したように洗浄角度θを大きく(例えば22°以上に)する必要があるが、噴射軸線Fがノズル部材9の前後進方向(前後進軸線L1)と直交する方向であると、ノズル部材9の前後進方向を撮像範囲中心線Xに対して大きく傾斜させる必要が生じてしまい、装置の幅方向のサイズが大きくなってしまう。これに対して、上記構成では、ノズル部材9の前後進方向(前後進軸線L1)を撮像範囲中心線Xに対して大きく傾斜させなくても、洗浄角度θを大きく(例えば22°以上に)することができるので、装置の幅方向のサイズを小さくしながら良好に洗浄することができる。
上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、ノズル部材9は、噴射軸線Fが撮像範囲W(図9参照)と対応した有効面5cの外側を含むレンズ5bの一端から他端までのレンズ範囲Z2を横切るように可動可能に設けられるとしたが、これに限定されず、異なる範囲を可動するようにしてもよい。例えば、噴射軸線Fが有効面5cの一端から他端までの有効範囲Z1を横切り、レンズ範囲Z2までは横切らない(レンズ5b(レンズ範囲Z2)の他端までは到達しない)ようにノズル部材9を可動可能に設けてもよい。また、例えば、噴射軸線Fがレンズ5bを2分割した分割中心Yを横切り、有効範囲Z1までは横切らない(有効範囲Z1の他端までは到達しない)ようにノズル部材9を可動可能に設けてもよい。
・上記実施形態では、ノズル部材9は、流体の送給圧によって可動(前進)しながら噴射口8から流体を噴射するとしたが、これに限定されず、例えば、ノズル部材9を別途設けた電動駆動装置にて可動(前進)させながら噴射口8から流体を噴射させるようにしてもよい。
・上記実施形態では、ノズル部材9は、噴射軸線Fと洗浄液が着水する位置におけるレンズ5bの接線とがなす洗浄角度θが22°以上(本実施形態では噴射軸線Fがレンズ5bの他端に到達した状態(図9参照)で32°)となるように設定されるとしたが、これに限定されず、洗浄角度θを異なる角度に変更してもよい。
・上記実施形態では、噴射軸線Fが、ノズル部材9の前後進方向(前後進軸線L1)と直交する方向よりも内側に傾斜するように設定されるとしたが、これに限定されず、例えば、噴射軸線Fがノズル部材9の前後進方向(前後進軸線L1)と直交する方向に設定されたものとしてもよい。
・上記実施形態では、制御部41は、気液混合流体を噴射した後に、空気のみを噴射させるようにエアポンプAPを制御するとしたが、これに限定されず、気液混合流体を噴射して(空気のみを噴射せずに)制御を終了するようにしてもよい。又、例えば、レンズ5bに雨滴等の液体が付着した場合に、(気液混合流体を噴射せずに)空気のみを噴射させるようにしてもよい。
・上記実施形態では、車両光学センサユニット3をバックドア2に設けたが、これに限定されることはなく、車両1の後部に設けられていればよい。
上記実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)前記有効面は、前記センシング面を構成するレンズの中央に設けられ、前記可動ノズルは、前記噴射軸線が前記レンズの一端から他端までのレンズ範囲を横切るように可動可能に設けられたことを特徴とする。
同構成によれば、有効面は、前記センシング面を構成するレンズの中央に設けられ、可動ノズルは、前記噴射軸線が前記レンズの一端から他端までのレンズ範囲を横切るように可動可能に設けられるため、有効面の外側を含む前記レンズの一端から他端までのレンズ範囲全体を良好に洗浄することができる。
1…車両、5…車載カメラ(車載光学センサ)、5b…レンズ(センシング面)、5c…有効面、8…噴射口、9…ノズル部材(可動ノズル)、θ…洗浄角度、F…噴射軸線、S…接線、X…撮像範囲中心線、Y…分割中心、Z1…有効範囲。

Claims (4)

  1. 車両に搭載される車載光学センサの凸状のセンシング面に向けて可動ノズルに設けられた噴射口から洗浄液を噴射して、前記センシング面に付着した異物を除去するための車載光学センサ洗浄装置であって、
    前記可動ノズルは、前進すると前記噴射口が前記車載光学センサの撮像範囲中心線に近づくように該撮像範囲中心線とは傾斜した方向に前後進可能に設けられているとともに、前記可動ノズルの前記噴射口が、該可動ノズルの前後進方向に前進した状態では前記撮像範囲中心線を超えないように設けられており、
    前記可動ノズルは、前進しながら前記噴射口から洗浄液を噴射するものであり、
    記噴射口から噴射される洗浄液の噴射軸線は、前記センシング面を2分割した分割中心を横切るように凸状の前記センシング面における有効面の一端から他端までの有効範囲を移動されるものであり、かつ前記撮像範囲中心線に対する前記可動ノズルの前後進方向の傾斜方向とは反対方向に前記噴射軸線が傾斜するように設定されており、
    前記噴射軸線と洗浄液が着水する位置における凸状の前記センシング面の接線とがなす洗浄角度は、前記有効面の一端から他端までの有効範囲を移動するに従い小さくなることを特徴とする車載光学センサ洗浄装置。
  2. 請求項1に記載の車載光学センサ洗浄装置であって、
    前記可動ノズルは、流体の送給圧によって前進しながら前記噴射口から洗浄液を噴射することを特徴とする車載光学センサ洗浄装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車載光学センサ洗浄装置であって、
    前記可動ノズルは、前記洗浄角度が22°以上となるように設定されたことを特徴とする車載光学センサ洗浄装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の車載光学センサ洗浄装置であって、
    記噴射軸線が、前記可動ノズルの前後進方向と直交する方向よりも内側に傾斜するように設定されたことを特徴とする車載光学センサ洗浄装置。
JP2016007982A 2015-05-20 2016-01-19 車載光学センサ洗浄装置 Active JP6700584B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016007982A JP6700584B2 (ja) 2016-01-19 2016-01-19 車載光学センサ洗浄装置
US15/135,268 US10252703B2 (en) 2015-05-20 2016-04-21 System for cleaning on-vehicle optical sensor and method for the same
DE102016107380.6A DE102016107380A1 (de) 2015-05-20 2016-04-21 Anlage zur Reinigung eines fahrzeugeigenen optischen Sensors und Verfahren dafür
CN201610322250.6A CN106167001B (zh) 2015-05-20 2016-05-16 车载光学传感器清洗***和车载光学传感器清洗方法
US16/295,545 US10654451B2 (en) 2015-05-20 2019-03-07 System for cleaning on-vehicle optical sensor and method for the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016007982A JP6700584B2 (ja) 2016-01-19 2016-01-19 車載光学センサ洗浄装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017128181A JP2017128181A (ja) 2017-07-27
JP6700584B2 true JP6700584B2 (ja) 2020-05-27

Family

ID=59396554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016007982A Active JP6700584B2 (ja) 2015-05-20 2016-01-19 車載光学センサ洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6700584B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7223697B2 (ja) * 2017-09-20 2023-02-16 株式会社小糸製作所 車両用センサシステム、当該車両用センサシステムを備えた車両、および車両
EP3466775B1 (en) 2017-10-09 2020-08-19 Kautex Textron GmbH & Co. Kg Telescopic vehicle surface cleaning device
DE102018100805A1 (de) * 2018-01-16 2019-07-18 Connaught Electronics Ltd. Reinigungsvorrichtung zum Reinigen eines lichtdurchlässigen Frontelements eines optischen Sensors für ein Kraftfahrzeug, Anordnung sowie Verfahren
FR3082481B1 (fr) * 2018-06-14 2021-04-30 Valeo Systemes Dessuyage Dispositif de nettoyage telescopique pour vehicule automobile
JP7003983B2 (ja) * 2019-10-18 2022-01-21 株式会社デンソー 液体噴射ノズル及び車両のセンサ洗浄装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19646972A1 (de) * 1996-11-14 1998-05-20 Mannesmann Vdo Ag Ausschließlich durch Ansprühen mit Waschflüssigkeit arbeitende Scheibenreinigungsanlage
JP4172710B2 (ja) * 2003-12-19 2008-10-29 株式会社小糸製作所 車輌用照明灯の洗浄装置
JP2009081765A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Sony Corp カメラ洗浄装置
JP6379665B2 (ja) * 2013-08-12 2018-08-29 株式会社デンソー 車載光学センサ洗浄装置
JP2015047900A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 アスモ株式会社 車載光学センサ洗浄装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017128181A (ja) 2017-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6379706B2 (ja) 車載センサ洗浄装置
JP6700584B2 (ja) 車載光学センサ洗浄装置
JP6379665B2 (ja) 車載光学センサ洗浄装置
JP7358595B2 (ja) 車両用クリーナシステムおよび車両用クリーナシステムを備える車両
US10654451B2 (en) System for cleaning on-vehicle optical sensor and method for the same
JP6263316B2 (ja) 統合された車載型の車両視界と洗浄のシステム
CN108602491B (zh) 车载光学传感器清洗装置
KR102508030B1 (ko) 자동차 운전 보조 카메라의 세척을 위한 디바이스
CN107206435B (zh) 用于清洁机动车辆的驾驶员辅助摄像头的装置
JP5643157B2 (ja) 車載カメラ用ウォッシャノズル及び車載カメラ洗浄システム
JP2009248661A (ja) ウォッシャノズル付カメラおよびウォッシャノズル
JP6439589B2 (ja) 車載光学センサ洗浄システム及び車載光学センサ洗浄方法
JP2018020317A (ja) 流体噴射装置
JPWO2019044402A1 (ja) ライセンスプレートランプユニットおよびライセンスプレートランプユニットを備える車両
JP2013018404A (ja) 車載カメラ用ウォッシャノズル
JP2018111480A (ja) 車載センサ洗浄装置
JP6791307B2 (ja) 車載光学センサ洗浄装置
JP2018184023A (ja) 車載カメラ洗浄装置
JP2020003011A (ja) バルブ装置及び車両用清掃システム
JP6766529B2 (ja) 車載光学センサ洗浄装置
JP6753116B2 (ja) 車載光学センサ洗浄装置
JP2011148382A (ja) 車両用灯具の洗浄装置
JP6728902B2 (ja) 車載光学センサ洗浄装置
WO2023058486A1 (ja) クリーナ
JP2019018837A (ja) 車載センサ洗浄装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180501

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190716

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190924

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200401

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200414

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6700584

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250