JP6700101B2 - 切削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、切削ブレードにより被加工物を切削加工する切削装置に関する。
半導体ウエーハの製造に用いられる切削装置は、回転する切削ブレードを保持手段で保持された被加工物に対して切込ませることで、被加工物に対して所望の切削加工を施すことができる。切削加工の例としては、被加工物に形成された分割予定ライン等に沿って格子状に被加工物を切削する切削加工と、円形の被加工物を被加工物の外周に反って円状に切削する切削加工とがある。
円形の被加工物を被加工物の外周に反って円状に切削する切削加工、例えば、被加工物のエッジトリミングにおいては、例えば、切削ブレードの切り刃の端面の約2/3が被加工物の外周部分に接触するように切削ブレードを位置付けて、切削ブレードによる被加工物の切削を行っていく。したがって、切削加工を行っていくことで、被加工物の径方向における切削ブレードの切り刃の端面の内側部分と外側部分とで、切削ブレードの摩耗量に違いが生じてくる。すなわち、被加工物を所定枚数切削した切削ブレードは、例えば、切り刃の端面が内側から外側に向かって下方に傾斜した状態や、切り刃の端面に微小な段差が生じた状態になる。
したがって、切削加工中において、定期的に切削ブレードをドレッシングして、切り刃の端面を平坦に整形する必要がある。そのため、切り刃の端面を平坦にドレスするためのドレッシングボード(整形砥石)を備える切削装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−588号公報
切削ブレードをドレッシングする場合には、例えば、特許文献1に記載されているように、図7に示す平板状の整形砥石90を寝かせた状態、すなわち、回転軸92に装着された切削ブレード91の切り刃910の端面と整形砥石90との接触面積がある程度広くなるように整形砥石90を保持した状態にし、この整形砥石90に対して回転する切削ブレード91を所定の深さ切込ませ、さらに、回転軸92の軸方向(Y軸方向)に切削ブレード91を移動させてドレッシングを行っていく。そして、図7に示すように、整形砥石90の上面90aには、切削ブレード91によってY軸方向に延在する溝状のドレス痕Mが形成されていく。そして、切削ブレード91の切込みと切削ブレード91のY軸方向への移動とを必要に応じて繰り返し、切削ブレード91の切り刃910の端面を平坦に整形する。
整形砥石90による切削ブレード91のドレッシングが複数回実施されると、整形砥石90も切削されることで−Z方向に向かって薄くなっていく。整形砥石90が薄くなりすぎるとドレッシングの最中に割れて粉々になってしまう場合があり、この場合、整形砥石90の交換作業に時間を多くとられ、また、切削ブレード91の破損等の悪影響が生じ得る。そのため、図8に示すように、整形砥石90が粉砕されない程度の所定の厚みを残して整形砥石90の交換が行われる。その反面、整形砥石90の廃棄する部分が多くなることから、整形砥石90の消費量(交換頻度)も多くなってしまうという問題がある。また、整形砥石90の交換頻度が多くなると、切削装置内に交換作業の効率化のための整形砥石交換機構を備える必要も生じ、また、交換の度に被加工物の加工が中断される場合もある。
また、切削ブレードの切り刃の端面と整形砥石との接触面積が広くなることで、切削ブレードが過度にドレッシングされ、切削ブレードが過剰に消耗するという問題がある。したがって、切削ブレードの切り刃の端面を平坦に整形するための整形砥石を備える切削装置においては、整形砥石をより長期に渡ってドレッシング可能な状態にして整形砥石の交換頻度を少なくするとともに、切削ブレードが過度にドレッシングされないようにするという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、被加工物を保持する保持面を有する保持手段と、該保持手段をX軸方向に切削送りする切削送り手段と、外周に切り刃を有する切削ブレードを回転軸に装着して回転させ該保持手段が保持した被加工物を切削加工する切削手段と、該切削手段を該回転軸の軸方向であり該X軸方向に対して該保持面方向に直交するY軸方向にインデックス送りするインデックス送り手段と、該切削手段を該X軸方向及び該Y軸方向に直交し該保持面に対し直交するZ軸方向に切込み送りする切込み送り手段と、該切削ブレードの該切り刃の端面を平坦に整形する整形手段と、を備える切削装置であって、該保持手段は、該保持面を有する保持テーブルと、該保持テーブルを支持する支持ベースとを備え、該整形手段は、該切削ブレードの半径よりも小さな2mmから5mmの幅で該幅よりも大きい所定の奥行き及び該幅よりも大きい所定の高さからなる幅狭の平板状の整形砥石と、該整形砥石を立たせた状態で該整形砥石の幅方向を該X軸方向に一致させ奥行き方向を該Y軸方向に一致させ高さ方向を該Z軸方向に一致させて該整形砥石を固定する固定手段と、を備え、回転させた該切削ブレードの該切り刃の下端が該整形砥石に切込む高さ位置に該切込み送り手段により該切削手段を位置付けて該インデックス送り手段で該切削手段を該Y軸方向に移動させて該切り刃の端面を平坦に整形する切削装置である。
この切削装置においては、整形砥石の上面の高さ位置を測定する高さ位置測定手段を備えることが好ましい。
本発明に係る切削装置において、整形手段は、切削ブレードの半径よりも小さな2mmから5mmの幅で該幅よりも大きい所定の奥行き及び該幅よりも大きい所定の高さからなる幅狭の平板状の整形砥石と、整形砥石を立たせた状態で整形砥石の幅方向をX軸方向に一致させ奥行き方向をY軸方向に一致させ高さ方向をZ軸方向に一致させて整形砥石を固定する固定手段とを備えている。そして、回転させた切削ブレードの切り刃の下端が整形砥石に切込む高さ位置に切込み送り手段により切削手段を位置付けてインデックス送り手段で切削手段をY軸方向に移動させて、切削ブレードが過度にドレッシングされないようにしつつ切り刃の端面を平坦に整形することができる。また、整形砥石をより長期に渡って使用することで整形砥石の廃棄部分を減らすことができるため、整形砥石の交換回数を少なくすることができる。
さらに、整形砥石の上面の高さ位置を測定する高さ位置測定手段を備えることにより、整形砥石の消耗量を認識することができ、これに基づいて切削ブレードの消耗量を把握することができる。
切削装置の一例を示す斜視図である。 固定手段に固定された整形砥石の一例を示す斜視図である。 整形砥石の上面に切削ブレードを切込ませてから切削ブレードをY軸方向に移動させて切削ブレードのドレッシングを行っている状態を示す模式的な斜視図である。 整形砥石の上面に切削ブレードを切込ませてから切削ブレードをY軸方向に移動させて切削ブレードのドレッシングを行っている状態を示す模式的な正面図である。 高さ位置測定手段により整形砥石の上面を撮像し高さ位置を測定している状態を示す模式的な正面図である。 固定手段に固定された使用済みの整形砥石を示す斜視図である。 従来の整形砥石により切削ブレードの切り刃をドレッシングしている状態を示す斜視図である。 ドレッシングが行われ使用済みとなり廃棄される従来の整形砥石である。 幅広の整形砥石の上面に切削ブレードを切込ませてから切削ブレードをY軸方向に移動させて切削ブレードのドレッシングを行っている状態を示す模式的な斜視図である。
図1に示す切削装置1は、保持テーブル30の保持面300aに保持された被加工物に対して、切削手段6が備える切削ブレード63を回転させ切り込ませて、切削加工を施す装置である。
切削装置1の基台10上には、切削送り方向(X軸方向)に保持テーブル30を往復移動させる切削送り手段11が配設されている。切削送り手段11は、X軸方向の軸心を有するボールネジ110と、ボールネジ110と平行に配設された一対のガイドレール111と、ボールネジ110を回動させるモータ112と、内部のナットがボールネジ110に螺合し底部がガイドレール111に摺接する可動板113とから構成される。そして、モータ112がボールネジ110を回動させると、これに伴い可動板113がガイドレール111にガイドされてX軸方向に移動し、可動板113上に配設された保持手段3が可動板113の移動に伴いX軸方向に移動することで、保持手段3で保持された被加工物が切削送りされる。
被加工物を保持する保持手段3は、保持テーブル30と、保持テーブル30を支持する支持ベース31とを備えている。保持テーブル30は、例えば、その外形が円形状であり、被加工物を吸着する吸着部300と、吸着部300を支持する枠体301とを備える。吸着部300は図示しない吸引源に連通し、吸着部300の露出面であり枠体301の上面と面一に形成されている保持面300a上で被加工物を吸引保持する。そして、保持面300aの保持面方向は水平方向となっている。保持テーブル30は、保持テーブル30の底面側に配設された支持ベース31により支持されている。支持ベース31は可動板113上固定されており、保持テーブル30を支持するとともに、保持テーブル30を回転駆動することができる。
基台10上の後方側(−X方向側)には、には、門型コラム14が切削送り手段11を跨ぐように立設されている。門型コラム14の前面(+X方向側の面)には、X軸方向に対して保持面方向(水平方向)に直交するY軸方向に切削手段6を往復移動させるインデックス送り手段12が配設されている。インデックス送り手段12は、軸方向がY軸方向の軸心を有するボールネジ120と、ボールネジ120と平行に配設された一対のガイドレール121と、ボールネジ120を回動させるモータ122と、内部のナットがボールネジ120に螺合し側部がガイドレール121に摺接する可動板123とから構成される。そして、モータ122がボールネジ120を回動させると、これに伴い可動板123がガイドレール121にガイドされてY軸方向に移動し、可動板123上に配設された切削手段6が可動板123の移動に伴いY軸方向にインデックス送りされる。
可動板123上には、X軸方向及びY軸方向に直交し保持テーブル30の保持面300aに対し直交するZ軸方向(鉛直方向)に切削手段6を往復移動させる切込み送り手段16が配設されている。切込み送り手段16は、Z軸方向の軸心を有するボールネジ160と、ボールネジ160と平行に配設された一対のガイドレール161と、ボールネジ160を回動させるモータ162と、内部のナットがボールネジ160に螺合し側部がガイドレール161に摺接する支持部材163とから構成される。そして、モータ162がボールネジ160を回動させると、これに伴い支持部材163がガイドレール161にガイドされてZ軸方向に移動し、支持部材163が支持する切削手段6が支持部材163の移動に伴いZ軸方向に切込み送りされる。
切削手段6は、図1において一部を拡大して示すように、軸方向がY軸方向である回転軸60と、支持部材163の下端に固定され回転軸60を回転可能に支持するハウジング61と、回転軸60を回転させる図示しないモータと、回転軸60に装着される切削ブレード63とを備えており、モータが回転軸60を回転駆動することに伴って、切削ブレード63も高速回転する。
本実施形態においては、切削ブレード63は、例えば、合金鋳物等で作られた台金631の外周部分にダイヤモンド砥粒等を含む切り刃630が径方向外側に延出して形成されているハブブレードであるが、これに限定されるものではなく、ハブレスタイプ、すなわち、台金を有しないワッシャー型の環状ブレードであってもよい。
切削装置1は、切削ブレード63の切り刃630の端面630aを平坦に整形する整形手段5を備えており、整形手段5は、幅狭の平板状の整形砥石50と、整形砥石50を固定する固定手段51と、を備えている。
図2に示すように、整形砥石50は、例えば、CBN(立方晶窒化ホウ素)砥粒がレジンボンドで固められた砥石であり、+X方向側から見た形状が例えば正方形であり、幅狭の平板状に形成されている。なお、整形砥石50に含まれる砥粒は、図1に示す切削ブレード63の種類により適宜適切なものを選択でき、CBN砥粒以外にも、例えばGC砥粒(グリーンカーボン)やアルミナ砥粒を用いてもよい。例えば、図2に示す整形砥石50は、幅Wは2mmであり、奥行きDは、7.5cmであり、高さHは7.5cmに形成されている。なお、例えば、幅Wの値は5mm程度であってもよく、整形砥石の外形は長方形であってもよい。
固定手段51は、例えば、図1に示す可動板113上に固定されており、その外形が略直方体状に形成されている。図2に示すように、固定手段51の上部には、X軸方向に進出及び後退可能なネジクランプ510が一体的に形成されており、ネジクランプ510に対して整形砥石50を上方から挿し込み固定ネジ510aを回転させ締め付けることで、整形砥石50を所定の高さ位置に固定することができる。
整形砥石50は、整形砥石50の幅W方向をX軸方向に一致させ奥行きD方向をY軸方向に一致させた状態で、固定手段51のネジクランプ510に挿し込まれ固定される。図2に示すように、立った状態で固定手段51に固定された整形砥石50は、例えば、整形砥石50全体の下側部分が固定手段51の内部に埋没した状態となり、残りの部分が固定手段51の上面51aから+Z方向に露出した状態になっており、整形砥石50の上面50aは、Z軸方向に対し直交する水平面となっている。なお、従来の切削装置と異なり、整形砥石50を立たせた状態で固定しているため、図1に示す切削装置1においては、整形手段5の省スペース化を図ることができている。
図1に示す切削手段6のハウジング61の+X方向側の側面には、整形砥石50の上面50aの高さ位置を測定する高さ位置測定手段7が配設されている。高さ位置測定手段7は、例えば、整形砥石50の上面50a撮像するCCDカメラ70と、高さ位置測定のための図示しないオートフォーカス機構とを備えている。高さ位置測定手段7による整形砥石50の上面50aの高さ位置の測定においては、例えば、切削手段6をZ軸方向に上下動させることで、CCDカメラ70を上下動させながら、CCDカメラ70による画像解析を行う。オートフォーカス機構によるCCDカメラ70のピント調節が行われ、コントラストで画像が鮮明に見えていれば、コントラストはピーク値になり、ピントがずれていれば、コントラストが低くなることから、コントラストがピーク値を示した高さ位置がピントの合った高さ位置となり、この高さ位置を基準として、CCDカメラ70の取得した画像に基づき整形砥石50の上面50aの高さ位置を測定する。なお、高さ位置測定手段7は、本実施形態における構成に限定されるものではなく、レーザー変位計、背圧センサー、又はマイクロゲージ等の測定器から構成されていてもよい。さらに、高さ位置測定手段7は、被加工物の切削すべき位置を撮像して検出するためのアライメント手段としても機能する。すなわち、高さ測定手段7は、被加工物の被切削面をCCDカメラ70により撮像し、この取得した画像に基づき、パターンマッチング等の画像処理によって被加工物の切削すべき位置を検出することができる。
以下に、図1〜6を用いて、切削装置1において、切削ブレード63の切り刃630の端面630aを平坦に整形する場合の、切削装置1の動作について説明する。なお、図3〜5においては、切削装置1の各構成の一部を模式的に示している。
まず、図1に示す切削送り手段11により可動板113が−X方向に送られ、切削手段6の下方に整形砥石50が位置付けられる。すなわち、例えば、回転軸60のY軸方向に延びる軸心線のX軸方向における位置と整形砥石50の上面50a上のY軸方向に延びる中心線のX軸方向における位置とが一致するように、整形砥石50が位置付けられる。次いで、高さ位置測定手段7のCCDカメラ70によって整形砥石50の上面50aが撮像されて、切削ブレード63を切込ませる整形砥石50のY軸方向における位置、例えば、整形砥石50の上面50aの−Y方向側の端が検出される。そして、インデックス送り手段12が切削手段6をY軸方向に駆動し、切削ブレード63が整形砥石50の上面50aの−Y方向側の端の上方に位置付けられる。
回転軸60が高速回転することで、回転軸60に装着された切削ブレード63が高速回転するとともに、切削手段6が切込み送り手段16によってZ軸方向に駆動され、整形砥石50とのZ軸方向における位置合わせが行われる。すなわち、切込み送り手段16により、図3に示すように、切削ブレード63の切り刃630の下端が整形砥石50を上面50aから数μm切り込む高さ位置まで、切削手段6が下降する。切削ブレード63の整形砥石50に対する切込みが深すぎると、切削ブレード63をY軸方向に移動させた場合に切削ブレード63に過大な負荷がかかりすぎ破損するおそれもあるため、例えば、切削ブレード63の切り刃630の下端が整形砥石50に1〜10μm程度切り込む、すなわち、切削ブレード63の切り刃630の下端が整形砥石50の上面50aにかする程度であると好ましい。
この後、インデックス送り手段12により切削ブレード63を整形砥石50の上面50aの−Y方向側の端から+Y方向側の端まで+Y方向側に移動させていく。幅狭の平板状の整形砥石50を立たせた状態で整形砥石50の幅方向をX軸方向に一致させ奥行き方向をY軸方向に一致させて固定手段51によって固定していることに加えて、切削ブレード63が、−Y方向側の端から+Y方向側の端まで移動することで徐々にドレッシングされ消耗していくことから、図4に示すように、整形砥石50の上面50aには溝状のドレス痕は形成されず、ドレス後の整形砥石50の上面50bが、−Y方向側の端から+Y方向側の端まで僅かに上方向に傾斜した仮想線L1で示す傾斜面に近似した状態となる。
例えば、切削ブレード63が整形砥石50の+Y方向側の端まで移動したら、インデックス送りを一度停止し、切削手段6を+Z方向へと移動させて、切削ブレード63を整形砥石50から離間させる。また、切削手段6を−Y方向側に移動させて元の位置に戻す。次いで、図5に示すように、インデックス送り手段12により、高さ位置測定手段7のCCDカメラ70をドレスが一度行われた整形砥石50の−Y方向側の端の上方に位置付けて、CCDカメラ70により整形砥石50の上面50bの−Y方向側の端を撮像し、CCDカメラ70の取得した画像に基づき整形砥石50の上面50bのうち−Y方向側の端の高さ位置Z1を測定する。インデックス送り手段12により、高さ位置測定手段7を整形砥石50の上面50bの−Y方向側の端から+Y方向側の端まで+Y方向側に移動させ、高さ位置測定手段7のCCDカメラ70をドレスが一度行われた整形砥石50の+Y方向側の端の上方に位置付けて、CCDカメラ70により整形砥石50の上面50bの+Y方向側の端を撮像する。そして、CCDカメラ70の取得した画像に基づき整形砥石50の上面50bのうち+Y方向側の端の高さ位置Z2を測定する。なお、高さ位置測定手段7を整形砥石50の上面50bの−Y方向側の端から+Y方向側の端まで+Y方向側に移動させる間、CCDカメラ70により整形砥石50の上面50bを連続的にスキャンしてもよい。
高さ位置Z2から高さ位置Z1を差し引き、整形砥石50の消耗量Bを算出する。整形砥石50の消耗量Bは、図4に示す切削ブレード63の消耗量であることから、切削ブレード63を整形砥石50上で−Y方向側の端から+Y方向側の端まで+Y方向側に一回移動させドレッシングした場合の、切削ブレード63の消耗量を把握できる。また、予め認識しているドレッシング前の切削ブレード63のブレード直径と切削ブレード63の消耗量Bとから、ドレッシング後の切削ブレード63のブレード直径を把握することができる。
再度、図4に示す回転する切削ブレード63の切り刃630の下端が整形砥石50を上面50bから数μm切り込む高さ位置まで、すなわち、切り刃630が上面50bにかする程度まで切削手段6を下降させ、切削ブレード63を整形砥石50の上面50bの−Y方向側の端から+Y方向側の端まで+Y方向側に移動させていく。切削ブレード63が整形砥石50の+Y方向側の端に移動したら、切削ブレード63を更に数μm程度下降させて、整形砥石50の上面50bの+Y方向側の端から−Y方向側の端まで−Y方向側に移動させて、整形砥石50による切削ブレード63のドレッシングを行っていく。切削ブレード63の切り刃630の端面630aは、最も突出している部位から漸次ドレッシングされて平坦に整形されていく。
例えば、切削ブレード63の下降と切削ブレード63のY軸方向への移動とを必要に応じて繰り返し遂行し、切削ブレード63の切り刃630の端面630aを平坦に整形したら、切削手段6を+Z方向へと移動させて、切削ブレード63のドレッシングを終了する。
図6に示すように、整形砥石50の上面50aの高さ位置が固定手段51の上面51aの高さ位置よりも僅かに上方にある位置まで、切削ブレード63のドレッシングが繰り返されることで整形砥石50が切削されると、作業者が、ネジクランプ510を開いて、固定手段51から使用済みとなった整形砥石50を取り外して、取り外した整形砥石50を廃棄すると共に、新しい整形砥石50を固定手段51に固定する。
本発明に係る切削装置1において、整形手段5は、幅狭の平板状の整形砥石50と、整形砥石50を立たせた状態で整形砥石50の幅W方向をX軸方向に一致させ奥行きD方向をY軸方向に一致させて整形砥石50を固定する固定手段51とを備えている。そして、回転させた切削ブレード63の切り刃630の下端が整形砥石50に切込む高さ位置に切込み送り手段16により切削手段6を位置付けてインデックス送り手段12で切削手段6をY軸方向に移動させて、切削ブレード63が過度にドレッシングされないようにしつつ切り刃630の端面630aを平坦に整形することができる。また、整形砥石50を立てた状態でその上面を使用して切り刃630のドレッシングを行うことにより、幅方向及び長手方向の同一部分を利用して何度も切り刃630をドレッシングすることができるため、長期に渡って整形砥石50を使用することができる。また、整形砥石50を幅狭とすることにより整形砥石50の廃棄部分を減らすことができるため、整形砥石50の交換回数を少なくすることができる。
すなわち、例えば、図9に示すように、幅D3の幅広の整形砥石53に対して、回転する切削ブレード63の切り刃の下端が整形砥石53を上面53aから所定量切込む高さ位置まで切削ブレード63を降下させ、切削ブレード63を整形砥石53の上面53aの−Y方向側の端から+Y方向側の端まで+Y方向側に移動させて切削ブレード63のドレッシングを行うと、切削ブレード63の切り刃630と整形砥石53との接触面が広くなりすぎることから、切削ブレード63の切り刃630が過度にドレッシングされ切り刃630が過剰に消耗する。また、整形砥石53の上面53aには溝状のドレス痕M1が形成されていくことになるため、切削ブレード63を整形砥石53の上面53aの−Y方向側の端から+Y方向側の端まで+Y方向側に移動させドレッシングした後、切削ブレード63を整形砥石53の上面53aの+Y方向側の端から−Y方向側の端まで−Y方向側に移動させる際において、切削ブレード63のドレッシングを切削ブレード63の消耗量を把握しつつ行うことは難しい。そのため、切削ブレード63を+Y方向側へインデックス送りする際にのみ、切削ブレード63のドレッシングを行うことになるが、使用済みとなった整形砥石53の廃棄部分は+Y方向側の体積が偏って大きくなるため、整形砥石53の廃棄部分が大きくなる。これに対して、図6に示す使用済みとなった整形砥石50の廃棄部分は小さいため、整形砥石50の交換回数を少なくすることができる。また、使用済みとなった整形砥石50の廃棄部分は、図8に示すように、従来のように寝かされた状態でドレッシング加工に用いられ使用済みとなった平板状の整形砥石90の廃棄部分に比べて、より小さいものとなる。また、ドレッシングが繰り返され薄くなった平板状の整形砥石90よりも、使用済みとなった整形砥石50はドレッシングの最中に割れて粉々になる可能性が低い。
なお、本発明に係る切削装置1は上記実施形態に限定されるものではなく、また、添付図面に図示されている切削装置1の各構成の大きさや形状等についても、これに限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。
1:切削装置 10:基台 14:門型コラム
11:切削送り手段 110:ボールネジ 111:一対のガイドレール
112:モータ 113:可動板
12:インデックス送り手段 120:ボールネジ 121:一対のガイドレール
122:モータ 123:可動板
16:切込み送り手段 161:一対のガイドレール 162:モータ
163:支持部材
3:保持手段 30:保持テーブル 300:吸着部 300a:保持面 301:枠体
31:支持ベース
5:整形手段 50:整形砥石 50a:整形砥石の上面 W:整形砥石の幅
D:整形砥石の奥行き H:整形砥石の高さ
51:固定手段 510:ネジクランプ
6:切削手段 60:回転軸 61:ハウジング 63:切削ブレード 630:切り刃 630a:切り刃の端面 631:台金
7:高さ位置測定手段 70:CCDカメラ
53:幅広の整形砥石

Claims (2)

  1. 被加工物を保持する保持面を有する保持手段と、該保持手段をX軸方向に切削送りする切削送り手段と、外周に切り刃を有する切削ブレードを回転軸に装着して回転させ該保持手段が保持した被加工物を切削加工する切削手段と、該切削手段を該回転軸の軸方向であり該X軸方向に対して該保持面方向に直交するY軸方向にインデックス送りするインデックス送り手段と、該切削手段を該X軸方向及び該Y軸方向に直交し該保持面に対し直交するZ軸方向に切込み送りする切込み送り手段と、該切削ブレードの該切り刃の端面を平坦に整形する整形手段と、を備える切削装置であって、
    該保持手段は、該保持面を有する保持テーブルと、該保持テーブルを支持する支持ベースとを備え、
    該整形手段は、該切削ブレードの半径よりも小さな2mmから5mmの幅で該幅よりも大きい所定の奥行き及び該幅よりも大きい所定の高さからなる幅狭の平板状の整形砥石と、該整形砥石を立たせた状態で該整形砥石の幅方向を該X軸方向に一致させ奥行き方向を該Y軸方向に一致させ高さ方向を該Z軸方向に一致させて該整形砥石を固定する固定手段と、を備え、
    回転させた該切削ブレードの該切り刃の下端が該整形砥石に切込む高さ位置に該切込み送り手段により該切削手段を位置付けて該インデックス送り手段で該切削手段を該Y軸方向に移動させて該切り刃の端面を平坦に整形する切削装置。
  2. 該整形砥石の上面の高さ位置を測定する高さ位置測定手段、を備える請求項1記載の切削装置。
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