JP6696736B2 - アクスル部品及びアクスル部品の製造方法 - Google Patents

アクスル部品及びアクスル部品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明はアクスル部品及びアクスル部品の製造方法に関するものである。
ベアリングを介して支持される軸部と、ボルトによって車輪が取り付けられるフランジ部とを有するアクスルシャフトが特許文献1に開示されている。
特開2010−25292号公報
上記技術、または同様の構成を有するアクスルハブにおいては、捩り疲労強度向上や耐摩耗性向上のために軸部には焼入れ処理を施している。一方、曲げモーメント入力などの外力に対する靱性を高くするためにフランジ部には焼入れ処理を施していない。
従って、軸部とフランジ部との間には焼入れ処理の境となる焼境は形成される。一般的に焼き境の近傍は不完全焼き入れ状態(マルテンサイト組織とフェライト組織の二相状態)となり、また残留応力が発生して靱性が低いことが知られている。
これに対し、軸部の径、及びフランジ部の径を大きくすることで、アクスルシャフトなどの強度を高くすることができる。しかし、この場合、例えばアクスルシャフトが大型化するといった問題がある。
また、アクスルシャフトなどの強度を高くしつつ、軸部の径、及びフランジ部の径を小さくするために、軸部とフランジ部とを接続する接続部を長くすることが考えられる。
しかし、接続部を長くするとアクスルシャフトなどの幅が長くなり、大型化するという問題点がある。
本発明はこのような問題点を解決するために発明されたもので、アクスルシャフトなどを小型化するとともに、アクスルシャフトなどの強度が低下することを防止することを目的とする。
本発明のある態様に係るアクスル部品は、軸部と、車輪が取り付けられるフランジ部と、軸部とフランジ部とを接続する接続部と、接続部に形成されるとともに接続部から突出する凸部とを備える。接続部は、凸部の軸方向両側において軸部からフランジ部にかけて拡径し軸方向の断面形状が弓状に形成された軸部側の断面形状及びフランジ部側の断面形状を有する。凸部は、軸方向の断面において軸部側の断面形状及びフランジ部側の断面形状に接続する台形形状の断面形状を有する。台形形状の先端形状を構成する凸部の先端面には、焼き境が形成される。
本発明の別の態様に係るアクスル部品の製造方法は、軸部と、車輪が取り付けられるフランジ部と、軸部とフランジ部とを接続し、凸部の軸方向両側において軸部からフランジ部にかけて拡径し軸方向の断面形状が弓状に形成された軸部側の断面形状及びフランジ部側の断面形状を有する接続部と、接続部に形成されるとともに接続部から突出し、軸方向の断面において軸部側の断面形状及びフランジ部側の断面形状に接続する台形形状の断面形状を有する凸部とを形成し、台形形状の先端形状を構成する凸部の先端面に焼き境を形成するように焼き入れを行う。
これら態様によると、応力が集中しない凸部に靱性が低い焼き境が形成されるので、アクスルシャフトを小型化するとともに、アクスルシャフトの強度が低下することを防止することができる。
本実施形態のアクスルシャフトを示す図である。 本実施形態のアクスルシャフトの一部を拡大した図である。 比較例のアクスルシャフトを示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態のアクスルシャフト1を示す図である。
アクスルシャフト1は、軸部2と、フランジ部3と、接続部4とから構成される。
軸部2は、アクスルチューブ6に収容されており、先端側で軸受け7を介して回転自在に支持されている。軸部2は、エンジンやモータなどの駆動源で発生した回転が伝達されて回転する。
フランジ部3は、軸部2よりも大径の円板形状であり、複数のボルト8によってブレーキドラム9、及び車輪のホイール10が取り付けられる。
接続部4は、軸部2とフランジ部3との間に形成され、軸部2からフランジ部3にかけて拡径し、軸部2とフランジ部3とを接続する。接続部4は、アクスルシャフト1の軸方向におけて断面形状が弓状となるように形成される。また、接続部4には凸部5が形成される。
凸部5は、図2に示すように接続部4から突出して形成される。図2はアクスルシャフト1の先端側の拡大図である。凸部5は、全周にわたって形成され、凸部5の先端は平面5aになっている。即ち、凸部5は、環状に形成され、アクスルシャフト1の軸方向の断面において、断面形状が台形形状となっている。なお、図2においては、後述する焼き入れ処理を施した領域にハッチングを入れている。
アクスルシャフト1においては、軸部2の捩り疲労強度を向上するため、及び軸部2の耐摩耗性を向上するために焼入れ処理、及び焼入れ処理後に焼戻し処理が施されている。焼き入れ処理は、例えば高周波焼き入れや、浸炭焼き入れによって行われる。
一方、フランジ部3には車輪から、曲げモーメントなどの外力が入力されるので、外力に対する靱性を持たせるために、焼き入れ処理は施されていない。
従って、軸部2とフランジ部3との間に形成される接続部4に、焼き入れ処理が施された箇所と焼き入れ処理が施されていない箇所との境となる焼き境15が形成される。
ところで、焼き境15は、一般的に焼き入れ処理が施された箇所(軸部2)、及び焼き入れ処理が施されていない箇所(フランジ部3)と比較すると、靱性が低くなることが知られている。
しかしながら、焼き境15が形成される接続部4にも外力に起因した応力が発生する。そのため、従来は、例えば図3に示すように軸部20とフランジ部21との間に形成される接続部22の軸方向における長さを長くすることで、接続部22における応力集中が発生することを抑制している。図3においては、焼き入れ処理を施した領域にハッチングを入れている。
これに対し、本実施形態では、接続部4に凸部5を設け、凸部5の先端を平面5aにしている。このように、接続部4に、凸部5を設け、凸部5の先端を平面5aにすることで、平面5aとなった凸部5では応力が小さくなることがわかっている。
そして、凸部5の平面5aに焼き境15を形成するように、焼き入れ処理、及び焼き戻し処理を施している。即ち、焼き入れ処理、及び焼き戻し処理は、軸部2、及び凸部5の平面5aの一部に施される。
これにより、焼き境15において応力が集中することを防止することができ、フランジ部3に入力される外力に対する強度を向上させることができる。
なお、平面5aの長さ、または軸部2の軸方向における幅は、製造時における焼き境15の誤差を考慮し、焼き境15が平面5aに形成されるように設定されている。
本実施形態の効果について説明する。
アクスルシャフト1の軸部2とフランジ部3との間に形成される接続部4に凸部5を設け、凸部5に焼き境15を形成する。これにより、フランジ部3に入力される外力に対する靱性を高くすることができ、アクスルシャフト1の強度を向上させることができる。また、これにより、アクスルシャフト1の径を大きくせずに、または軸部2とフランジ部3とを接続する接続部4の軸方向における長さを長くせずに、アクスルシャフト1の強度を向上することができるので、アクスルシャフト1を小型化することができる。
また、凸部5の先端を平面5aにすることで、焼き入れ処理や焼き戻し処理のバラツキや寸法公差に対するバラツキに対するロバスト性を確保することができる。
焼き戻し処理を施すことで、焼き入れ処理を施した箇所、及び焼き境15の靱性を高くし、アクスルシャフト1の強度を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
なお、上記実施形態ではアクスルシャフト1を一例として説明したが、これに限れることはなく、アクスルハブに適用してもよい。
また、上記実施形態では凸部5の先端を平面5aにしているが、これに限られることはなく、接続部4に凸部5を設け、応力が集中しない凸部5に焼き境15を形成すればよい。
1 アクスルシャフト
2 軸部
3 フランジ部
4 接続部
5 凸部
5a 平面
10 焼き境

Claims (5)

  1. アクスル部品であって、
    軸部と、
    車輪が取り付けられるフランジ部と、
    前記軸部と前記フランジ部とを接続する接続部と、
    前記接続部に形成されるとともに前記接続部から突出する凸部とを備え、
    前記接続部は、前記凸部の軸方向両側において前記軸部から前記フランジ部にかけて拡径し軸方向の断面形状が弓状に形成された前記軸部側の断面形状及び前記フランジ部側の断面形状を有し、
    前記凸部は、軸方向の断面において前記軸部側の前記断面形状及び前記フランジ部側の前記断面形状に接続する台形形状の断面形状を有し、
    前記台形形状の先端形状を構成する前記凸部の先端面に焼き境が形成される、
    ことを特徴とするアクスル部品。
  2. 請求項1に記載のアクスル部品であって、
    前記凸部は、先端が平面である、
    ことを特徴とするアクスル部品。
  3. アクスル部品の製造方法であって、
    軸部と、車輪が取り付けられるフランジ部と、前記軸部と前記フランジ部とを接続し、前記凸部の軸方向両側において前記軸部から前記フランジ部にかけて拡径し軸方向の断面形状が弓状に形成された前記軸部側の断面形状及び前記フランジ部側の断面形状を有する接続部と、前記接続部に形成されるとともに前記接続部から突出し、軸方向の断面において前記軸部側の前記断面形状及び前記フランジ部側の前記断面形状に接続する台形形状の断面形状を有する凸部とを形成し、
    前記台形形状の先端形状を構成する前記凸部の先端面に焼き境を形成するように焼き入れを行う、
    ことを特徴とするアクスル部品の製造方法。
  4. 請求項3に記載のアクスル部品の製造方法であって、
    前記凸部の先端は平面に形成される、
    ことを特徴とするアクスル部品の製造方法。
  5. 請求項4に記載のアクスル部品の製造方法であって、
    前記焼き入れ後、焼き戻しを行う、
    ことを特徴とするアクスル部品の製造方法。
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