JP6696314B2 - 電源電圧異常判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電源電圧異常判定装置に関する。
従来、バッテリ等の直流電源の電力によりモータ等の負荷を駆動する負荷駆動システムにおいて、電源電圧の異常を判定する技術が知られている。
例えば特許文献1に開示された技術では、主電源に直列に接続される補助電源の出力電圧の単位時間あたりの低下量が、所定の時間低下量を越える場合に、電源装置の出力先、すなわち負荷側の回路に異常があると判定する異常判定を行う。
ここで、特許文献1の技術は、電動パワーステアリング装置に適用されるものであり、搭載スペースの制約が厳しい条件において、装置の小型化を図っている。
特開2012−91768号公報
判定装置が取得する電源電圧が正常時に比べて低下する原因には、負荷回路のショート異常や、負荷回路に印加される電源電圧が監視される電源ライン断線異常が考えられる。本明細書において「ショート異常」とは、抵抗が完全に0となる状態に限らず、正常時に比べて抵抗がほぼ0に近づく「レアショート」の状態を含むものとする。
ところで、現実には、負荷回路のショート異常又は負荷回路電源ラインの断線異常が発生した場合に限らず、配線の接触不良等によるチャタリングで瞬間的に電圧が低下する場合もある。また、エンジンを備える車両において、同一のバッテリの電力を分岐して電動パワーステアリング用モータとスタータとに供給するシステムでは、エンジン始動時のクランキングにより電源電圧が瞬間的に低下する可能性がある。
しかし、特許文献1の従来技術では、出力電圧の単位時間あたりの低下量が所定の時間低下量を越える異常の原因が負荷回路のショート異常であるか否かを判別することができない。したがって、その後、正常復帰する瞬時電圧低下の場合にも、ショート異常発生時と同様のシステム停止等の処置を行うと、システムの機能が失われることとなる。
また、電動パワーステアリング装置のモータ駆動装置では一般に、負荷回路に印加される電源電圧と、制御用の信号回路に印加される電源電圧とは、同一の直流電源から印加される。したがって、負荷回路の電圧が低下したとき、同時に信号回路の電圧が低下する。しかし特許文献1には、信号回路の電圧低下に関し、何ら言及されていない。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、負荷回路電圧低下の異常原因が負荷回路のショート異常であるか否かを判別可能な電源電圧異常判定装置を提供することにある。
本発明の電源電圧異常判定装置は、同一の直流電源(10)から負荷回路(50)及び信号回路(40)に電源電圧が印加される負荷駆動システムにおいて、負荷回路電圧(VLC)及び信号回路電圧(VSC)を監視する。ここで、負荷回路電圧は、負荷回路に印加される電源電圧であり、信号回路電圧は、信号回路に印加される電源電圧である。
この電源電圧異常判定装置は、異常検出部(60)及び異常判別部(80)を備える。
異常検出部は、負荷回路電圧の値が電圧低下判定閾値(VLCth)よりも低下したとき、「負荷回路電圧の低下状態の異常」を検出する。
異常判別部は、負荷回路電圧の低下状態の異常が検出されたとき、異常検出前の信号回路電圧値(VSC_tr_pd)と異常検出後の信号回路電圧値との差分である信号回路電圧変化量(ΔVSC)に基づき、電圧低下異常の原因を判別する。
詳しくは、異常判別部は、信号回路電圧変化量が変化量閾値(ΔVSC_th)以上の場合に「負荷回路のショート異常」であると判定し、信号回路電圧変化量が変化量閾値未満の場合に「負荷回路の電源ライン断線異常又は瞬時電圧低下」であると判定する。
これにより、本発明では、同一の直流電源から負荷回路及び信号回路に電源電圧が印加される負荷駆動システムにおいて、負荷回路電圧低下の異常原因が負荷回路のショート異常であるか否かを適切に判別することができる。
好ましくは、異常判別部は、信号回路電圧変化量が変化量閾値未満の場合、さらに、負荷回路電圧値と正常復帰判定閾値(VLCre_th)とを比較する。そして、負荷回路電圧の更新値が正常復帰判定閾値未満であると判断された回数(Cop)が所定の確定値(Cop_fix)以上となったとき、「負荷回路の電源ライン断線異常」であると判定する。
これにより、電圧低下異常の原因が負荷回路のショート異常でない場合、さらに、負荷回路の電源ライン断線異常であるか、瞬時電圧低下であるかを判別することができる。
したがって、負荷回路のショート異常又は電源ライン断線異常の場合には負荷の駆動を停止し、瞬時電圧低下の場合は負荷の駆動を継続するというように、異常原因に応じて適切な処置を実施することができる。
第1実施形態のマイコン(電源電圧異常判定装置)が適用される負荷駆動システムの概略構成図。 第1実施形態のマイコンの制御ブロック図。 負荷回路電圧低下異常検出のフローチャート。 異常検出前信号回路電圧演算処理のフローチャート。 誤判定防止対策を追加した異常検出前電圧演算処理のフローチャート。 異常検出前信号回路電圧演算処理のタイミングチャート。 負荷回路電圧低下異常時における原因判別及び異常処置のフローチャート。 負荷回路電圧低下異常処置(ショート異常)のタイミングチャート。 負荷回路電圧低下異常処置(断線異常)のタイミングチャート。 負荷回路電圧低下異常処置(瞬時電圧低下)のタイミングチャート。 複数入力電圧処理部を有する第2実施形態のマイコンの制御ブロック図。 複数入力電圧処理部による多数決処理のフローチャート。 複数入力電圧処理部による(a)最小値、(b)最大値、(c)平均値算出のフローチャート。
以下、電源電圧異常判定装置の実施形態を図面に基づいて説明する。各実施形態では、マイコンが「電源電圧異常判定装置」として機能する。
(第1実施形態)
第1実施形態の電源電圧異常判定装置について、図1〜図10を参照して説明する。
最初に図1を参照し、「電源電圧異常判定装置」としてのマイコン43が適用される負荷駆動システムの全体構成を説明する。この負荷駆動システムは、例えば車両の電動パワーステアリング装置において操舵アシストモータを駆動するシステムとして用いられる。
図1の例では、マイコン43は、レギュレータ42、ドライバ回路44、負荷駆動回路54等と共に、駆動対象55を制御するECU30を構成する。例えば負荷駆動回路54は、直流電力を交流電力に変換するインバータ等であり、駆動対象55は、インバータから供給される電力によりトルクを発生するモータ等である。ここでは、負荷駆動回路54及び駆動対象55を含めて、ECU30の制御対象としての「負荷56」と考える。
図1において、負荷回路用コネクタ36から負荷回路用電源ライン37を経由してパワー電流が通電される、負荷駆動回路54及び負荷56を含む回路を「負荷回路50」と定義する。また、信号回路用コネクタ31から信号回路用電源ライン32及びレギュレータ42を経由して入力される電源電圧に基づいて動作する、マイコン43及びドライバ回路44を含む回路を「信号回路40」と定義する。なお、信号回路用コネクタ31からレギュレータ42までの回路を狭義の「信号回路」と解釈してもよい。
以下、負荷回路50に印加される電源電圧を「負荷回路電圧VLC」といい、信号回路40に印加される電源電圧を「信号回路電圧VSC」という。「LC」は「Load Circuit」を意味し、「SC」は「Signal Circuit」を意味する。
ECU30は、同一のバッテリ10から直流電力が入力される2つのコネクタ31、32を有している。バッテリ10の正極は、信号回路用の電源用ヒューズ21、及び、イグニションスイッチ等の外部スイッチ22を介して、信号回路コネクタ31の電源電圧端子に接続されている。また、バッテリ10の正極は、負荷回路用の電源用ヒューズ26を介して、負荷回路コネクタ36の電源電圧端子に接続されている。バッテリ10の負極は、信号回路コネクタ31及び負荷回路コネクタ36の各グランド端子に接続されている。
ECU30の内部には、レギュレータ42、マイコン43、ドライバ回路44、負荷回路用電源リレースイッチ51、52、負荷駆動回路54等が設けられている。
レギュレータ42は、信号回路用電源ライン32を経由して入力された信号回路電圧VSCに基づき、マイコン用電源を生成する。
マイコン43は、レギュレータ42により生成されたマイコン用電源により駆動され、各種制御演算によりドライバ回路44への指令信号を演算する。なお、制御演算に用いる車両情報やフィードバック情報の信号入力の図示を省略する。
ドライバ回路44は、マイコン43が演算した指令信号に基づき、負荷回路用電源リレースイッチ51、52、及び、負荷駆動回路54内のスイッチを動作させる。
負荷駆動回路54は、負荷回路用電源ライン37を介して負荷回路コネクタ36に接続されている。負荷回路用電源リレースイッチ51、52は、負荷回路用電源ライン37の途中に設けられ、負荷回路用電源ライン37を遮断可能である。負荷回路用電源リレースイッチ51、52は、バッテリ10の極性を正方向に接続したときに機能する通常の電源リレースイッチ51、及び、バッテリ10の極性を誤って逆方向に接続したときに機能する逆接続防止用のリレースイッチ52により構成されている。
さらに、本実施形態のマイコン43は、信号回路用電源ライン32の監視点41に接続された信号回路電圧監視ライン34を介して信号回路電圧VSCを監視する。また、マイコン43は、負荷回路用電源ライン37の監視点53に接続された負荷回路電圧監視ライン38を介して負荷回路電圧VLCを監視する。
本明細書では、以下のような現象を含めて「負荷回路のショート異常」という。
(a)インバータを構成するスイッチング素子のドレイン−ソース間が短絡した場合。
(b)いずれかの相のモータ巻線がインバータの電源ラインと天絡し、又は、インバータのグランドラインと地絡した場合。
(c)異なる相のモータ巻線同士が相間で短絡した場合。
全ての場合について、「ショート異常」とは、抵抗が完全に0となる状態に限らず、正常時に比べて抵抗がほぼ0に近づく「レアショート」の状態を含むものとする。ショート異常が発生すると、過電流により、又は、過電流に起因する発熱により、素子や基板部品等が破壊するおそれがある。これを「システム破壊」という。
また、バッテリ10と監視点53との間で断線した場合を「負荷回路の電源ライン断線異常」という。また、実施形態の説明では「電源ライン」を省略し、単に「負荷回路の断線異常」という。つまり、監視点53よりも負荷56側での断線、例えばインバータを構成するスイッチング素子のオープン故障やモータ巻線の断線は、本実施形態における「負荷回路の断線異常」には含まれない。
この「断線異常」についても、抵抗が無限大となる状態に限らず、正常時に比べて抵抗が極めて大きくなる状態を含むものとする。
以下、「負荷回路のショート/断線異常」というとき、負荷回路の符号「50」の記載を省略する。
ショート異常時又は断線異常時、負荷回路電圧監視ライン38を介してマイコン43に監視される負荷回路電圧値VLCは、正常時に比べて低下する。したがって、マイコン43は、負荷回路電圧値VLCが低下したことに基づいて、これらの異常を検出することができる。そして、異常の発生時、ECU電源をオフし、システム停止する等の適切な処置をすることにより、システム破壊に至ることが防止される。
ところで、現実には、負荷回路のショート異常又は負荷回路電源ラインの断線異常が発生した場合に限らず、配線の接触不良等によるチャタリングで瞬間的に電圧が低下する場合もある。また、エンジンを備える車両において、同一のバッテリの電力を分岐して電動パワーステアリング用モータとスタータとに供給するシステムでは、エンジン始動時のクランキングにより電源電圧が瞬間的に低下する可能性がある。
このような瞬時電圧低下の場合に毎回システムを停止すると、本来システムに要求される機能、例えば電動パワーステアリング装置における操舵アシスト機能が喪失し、ユーザの利便性が損なわれることとなる。
例えば従来技術である特許文献1(特開2012−91768号公報)には、出力電圧の単位時間あたりの低下量に基づいて電源装置の出力先の異常判定を行う技術が開示されているが、チャタリング等による瞬時電圧低下の場合、誤判定を生じるおそれがある。
その他にも、従来、電源電圧の低下異常判定に関して、様々な方法が提案されている。しかし、その多くは、一つの電圧レベルを監視し、その監視電圧が低下したときに異常と判定して負荷回路の駆動を停止するものである。
そのような従来技術に対し、本実施形態のマイコン43は、負荷回路電圧VLCの低下を検出し、さらに、電圧低下の原因が負荷回路のショート異常、断線異常、又は瞬時電圧低下のいずれであるかを判別可能とするものである。
続いて、マイコン43による電源電圧異常判定の詳細について説明する。
マイコン43の詳細構成を示す図2において、「VLC」は、「負荷回路電圧」又は「負荷回路電圧値」を意味し、「VSC」は、「信号回路電圧」又は「信号回路電圧値」を意味する。「値」の有無は、文脈に応じて使い分ける。例えば、「電圧が低下する」というように物理量の変化を記述する場合等には「値」を付さない。また、「電圧値が閾値より大きい」というように値同士を比較する場合等には「値」を付して記述する。
マイコン43は、大きく、負荷回路電圧低下異常検出部60、異常検出前信号回路電圧演算部70、及び、負荷回路電圧低下異常判別部80の3つの機能部を有する。
本実施形態では、負荷回路電圧VLCに関する構成と信号回路電圧VSCに関する構成とを区別するため、各部の名称が必然的に長くなる傾向にある。そこで、初出時に正式名称を記載し、以後、省略しても理解可能な部分については、適宜省略して記載する。
まず、本実施形態において「低下異常」が検出される電圧は、負荷回路電圧VLCのみである。ちなみに、信号回路電圧VSCについては、正常値範囲内であるか範囲外であるかが判定されるだけである。さらに、負荷回路電圧VLCについて検出対象となる異常は、「電圧低下異常」に限られる。そこで、負荷回路電圧低下異常検出部60を「異常検出部60」と省略し、負荷回路電圧低下異常判別部80を「異常判別部80」と省略する。この省略名称が、特許請求の範囲に記載の「異常検出部」及び「異常判別部」に対応する。
また、異常検出前信号回路電圧演算部70の「異常検出前」とは負荷回路電圧VLCの低下異常検出前を意味するため、この段階で演算対象となる電圧は、信号回路電圧VSCしかない。そこで、異常検出前信号回路電圧演算部70を「異常検出前電圧演算部70」と省略する。この省略名称が、特許請求の範囲に記載の「異常検出前電圧演算部」に対応する。
図1に示す負荷回路電圧監視ライン38を介してマイコン43に監視される負荷回路電圧VLCは、異常検出部60及び異常判別部80に取得される。また、信号回路電圧監視ライン34を介してマイコン43に監視される信号回路電圧VSCは、異常検出前電圧演算部70及び異常判別部80に取得される。
異常検出部60は、負荷回路電圧低下判定部61、及び、低下状態異常判定部62を有する。
負荷回路電圧低下判定部61は、負荷回路電圧VLCが所定の電圧低下判定閾値よりも低下したことを判定する。低下状態異常判定部62は、電圧低下異常の判定回数をカウントするカウンタを用いて、負荷回路電圧低下状態の異常を判定する。そして、低下状態異常判定部62は、負荷回路電圧低下状態の正常/異常の情報を出力する。
異常検出前電圧演算部70は、異常検出前電圧値使用許可判定部71、異常検出前電圧バッファ演算部72、及び、電圧バッファ解除用タイマ処置部73を有する。図2にて、ブロックの名称中に「VSC」と記載される通り、これら各部71、72、73の名称中の「電圧」又は「電圧値」は、「信号回路電圧」又は「信号回路電圧値」の意味である。
異常検出前電圧値使用許可判定部71は、負荷回路電圧低下状態の異常が検出されたとき、異常判別部80において信号回路電圧変化量ΔVSCの算出に用いられる「異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pd」について、使用許可を判定する。なお、記号中の「tr」は「trouble」を意味し、「pd」は「pre-detection」を意味する。
つまり、異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdが電源投入直後で安定していない場合や負荷回路電圧VLCの低下に伴って低下している場合等が想定される。そのような場合、異常判別部80が、その電圧値VSC_tr_pdに基づいて信号回路電圧変化量ΔVSCを算出すると、誤判定を生じるおそれがある。
そこで、異常検出前電圧値使用許可判定部71は、異常判別部80による異常判定において適切に使用可能な異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdを出力する。
そのための手段として、異常検出前電圧バッファ演算部72は、異常検出前信号回路電圧のバッファ値VSC_tr_pd_bfを演算する。電圧バッファ解除用タイマ処置部73は、電圧バッファを開始してから解除するまでタイマをカウントアップする。
異常判別部80は、信号回路電圧変化量算出部81、負荷回路ショート判定部82、及び、負荷回路断線判定部83を有する。異常判別部80は、異常検出部60により負荷回路電圧低下状態の異常が検出されたとき、異常原因の判別及び異常処置を行う。
信号回路電圧変化量算出部81は、異常検出前電圧演算部70の異常検出前電圧値使用許可判定部71が出力した異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdと、異常検出後の信号回路電圧値VSCとの差分である「信号回路電圧変化量ΔVSC」を算出する。すなわち、「ΔVSC=VSC_tr_pd−VSC」と表される。
負荷回路ショート判定部82は、主に信号回路電圧変化量ΔVSCに基づいて、負荷回路のショート異常であるか否かを判別する。そして、負荷回路のショート異常であると判定した場合、負荷回路ショート判定部82は、ECU電源オフ信号を出力する。
負荷回路断線判定部83は、負荷回路ショート判定部82が負荷回路のショート異常でないと判定したとき、断線異常の判定回数をカウントするカウンタを用いて、負荷回路の断線異常であるか否かを判別する。そして、負荷回路の断線異常であると判定した場合、負荷回路断線判定部83は、ECU電源オフ信号を出力する。
一方、負荷回路の断線異常でなく瞬時電圧低下であると判定した場合、負荷回路断線判定部83は、ECU正常信号を出力する。
次に、各機能部60、70、80の処理について、図3〜図10のフローチャート及びタイミングチャートを参照して順に説明する。各フローチャートの説明で記号「S」はステップを意味する。これらの処理ルーチンは、ECU電源がオンの期間中、所定の周期で、或いは、何らかの信号をトリガーとすること等により繰り返し実行される。
<異常検出部>
図3に、異常検出部60による負荷回路電圧低下異常検出のフローチャートを示す。
S11で、負荷回路電圧低下判定部61は、負荷回路電圧値VLCを電圧低下判定閾値VLCthと比較する。
負荷回路電圧値VLCが電圧低下判定閾値VLCth未満でありS11でYESのとき、S12に移行する。負荷回路電圧値VLCが電圧低下判定閾値VLCth以上でありS11でNOのとき、S15に移行し、異常判定カウント値Ctrを0回とする。仮に前回までのルーチンで異常判定カウント値Ctrがカウントアップされていた場合、カウント値CtrはS15にてリセットされる。
S12で、低下状態異常判定部62は、異常判定カウント値Ctrが所定の確定値Ctr_fixに達したか否か判断する。異常判定カウント値Ctrが確定値Ctr_fixに達していないとき、S12でNOと判断し、S14にてカウント値Ctrをインクリメントする。以下のフローチャート中、インクリメントを「++」の記号で表示する。
異常判定カウント値Ctrが確定値Ctr_fixに達したとき、S12でYESと判断し、S13にて「負荷回路電圧低下状態の今回値」が異常であると判定する。
また、異常判定カウント値Ctrが0回から確定値Ctr_fixに達するまでの時間を「電圧低下異常確定待ち時間Ttr_fix」とする。この電圧低下異常確定待ち時間Ttr_fixは、後述の図6、図8〜図10のタイミングチャートで参照される。
<異常検出前電圧演算部>
図4〜図6に、異常検出前電圧演算部70による異常検出前信号回路電圧演算処理のフローチャート及びタイミングチャートを示す。図4では、後出の図5とステップ番号を対応させるため、S23、S24を欠番とする。
図4〜図6に示す例では、異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdの更新処理が1[ms]毎に実行され、負荷回路電圧VLCの低下が検出された場合に、異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdを更新する。なお、1[ms]の更新周期は、システムに応じて変更してよい。
次の3条件についてAND条件が成立する場合、異常検出前電圧値使用許可判定部71は、S21でYESと判断し、S22に移行する。3条件についてAND条件が成立しない場合、異常検出前電圧値使用許可判定部71は、S21でNOと判断し、S22をスキップしてS25に移行する。
<条件1> 電圧バッファ使用許可タイマ値Tapが判定時間X[ms]以上
<条件2> 負荷回路電圧低下状態の今回値が異常
<条件3> 負荷回路電圧低下状態の前回値が正常
なお、電圧バッファ使用許可タイマ値Tapの「ap」は「approval」を意味する。
S22では、電圧バッファ使用許可判定時間X[ms]前の電圧バッファ値VSC_tr_pd_bf(X[ms])が異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdとして更新される。このとき、X[ms]前よりも古い電圧バッファ値は破棄される。
異常検出前電圧バッファ演算部72は、S25で、電圧バッファ値VSC_tr_pd_bfを更新する
S26では、取得された最新の信号回路電圧値VSCが電圧バッファ値VSC_tr_pd_bf(0[ms]前)として更新される。
S27では、負荷回路電圧低下状態の今回値が異常であるか否か判断される。
負荷回路電圧低下状態の今回値が異常でありS27でYESの場合、電圧バッファ解除用タイマ処置部73は、S29にて、電圧バッファ使用許可タイマ値Tapを0[ms]とする。つまり、負荷回路電圧低下状態の異常発生により電圧バッファは解除される。
負荷回路電圧低下状態の今回値が正常でありS27でNOの場合、電圧バッファ解除用タイマ処置部73は、S28にて、電圧バッファ使用許可タイマ値Tapが電圧バッファ使用許可判定時間X[ms]に達したか否か判断する。
電圧バッファ使用許可タイマ値Tapが判定時間Xに達しておらず、S28でYESの場合、S30にてタイマ値Tapがインクリメントされる。すなわち、前回のタイマ値Tapに1[ms]を加えた時間が新たなタイマ値Tapとして更新される。
電圧バッファ使用許可タイマ値Tapが判定時間Xに達しており、S28でNOの場合、電圧バッファ解除用タイマ処置部73は、タイマ動作を終了する。
続いて、図4の処理に誤判定防止対策を追加した異常検出前信号回路電圧演算処理のフローチャートを図5に示し、図4の処理との相異点について説明する。
図5の処理では、S22の後にS23が実行される。S23で、異常検出前電圧バッファ演算部72は、システム電源オン後継続時間Tsys_onがシステム電圧安定待ち時間Tsys_thに達したか否か判断する。
システム電源オン後継続時間Tsys_onが安定待ち時間Tsys_thに達しておらず、S23でYESの場合、S24に移行する。S24では、0〜X[ms]前の異常検出前信号回路電圧バッファ値VSC_tr_pd_bf(0〜X[ms])として、デフォルト電圧値VSC_defを用いる。デフォルト電圧値VSC_defは、異常判別部80の負荷回路ショート判定部82において、負荷回路のショート異常であると確実に判定されるように設定されている。
一方、システム電源オン後継続時間Tsys_onが安定待ち時間Tsys_thに達しており、S23でNOの場合、S25に移行する。以下、図4と同様である。
図6のタイミングチャートには、上から順に、システム電源、信号回路電圧VSC、負荷回路電圧VLC、システム電源オン後継続時間Tsys_onを示す。さらに、異常検出前信号回路電圧バッファ値VSC_tr_pd_bf、電圧バッファ使用許可タイマ値Tap、負荷回路電圧低下状態の正常/異常、異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdを示す。異常検出前信号回路電圧バッファ値VSC_tr_pd_bfは、電圧バッファ使用許可判定時間X[ms]前から0[ms]前までの値である。ここで、電圧バッファ使用許可判定時間X[ms]、システム電圧安定待ち時間Tsys_th、デフォルト電圧値VSC_def等は、システム毎に設定される。
図6の時間軸の値は、1[ms]毎の離散的な値で記載されている。
時刻t0から時刻t2までの部分は、「システム電源投入後の異常検出前信号回路電圧演算処理」の説明のため参照される。また、時刻t5以後の部分は、後述の図10に関連する「瞬時電圧低下からの正常復帰後の異常検出前信号回路電圧演算処理」に関する。
なお、時刻t3から時刻t5まで、負荷回路電圧値VLCが電圧低下判定閾値VLCthよりも一時的に低下した後、正常復帰する動作について、ここでの説明を省略する。
また、説明中のS番号は、図4、図5のフローチャートのステップを示す。
時刻t0以前のシステム電源投入前、信号回路電圧値VSC及び負荷回路電圧値VLCは当然に0[V]である。時刻t0に外部スイッチによりシステム電源をオンすると同時に信号回路電圧値VSCが立ち上がる。また、図6の例では、システム電源をオンしてから1[ms]遅れて負荷回路電圧値VLCが立ち上がる。
時刻t0から、システム電源オン後継続時間Tsys_onがシステム電圧安定待ち時間Tsys_thに達する時刻t1まで、異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdとしてデフォルト電圧値VSC_defが用いられる。
時刻t1に、システム電源オン後継続時間Tsys_onがシステム電圧安定待ち時間Tsys_thに達すると、システム電圧が安定したと判断され、電圧バッファが開始される。つまり、電圧バッファ解除用タイマ処置部73は、電圧バッファ使用許可タイマ値Tapのカウントアップを開始する。
時刻t1から電圧バッファ使用許可判定時間X[ms]が経過した時刻t2に、電圧バッファ使用許可タイマ値Tapが電圧バッファ使用許可判定時間X[ms]に達する。すると、異常検出前電圧値使用許可判定部71は、電圧バッファ値VSC_tr_pd_bf(X[ms]前)を使用可能と判断する。
したがって、時刻t3に電圧低下異常が検出された後、時刻t4に電圧低下異常判定が確定したとき、S22にて、電圧バッファ値VSC_tr_pd_bf(X[ms]前)が異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdとして用いられる。
このとき同時に、電圧バッファ解除用タイマ処置部73は、S29にて、電圧バッファ使用許可タイマ値Tapを初期化する。
その後、負荷回路電圧値VLCが正常復帰した時刻t5に、電圧バッファ解除用タイマ処置部73は、再び電圧バッファ使用許可タイマ値Tapのカウントアップを開始する。
<異常判別部>
図7に、異常判別部80による負荷回路電圧低下異常時における原因判別及び異常処置のフローチャートを示す。
S41での「負荷回路電圧低下状態今回値が異常?」に対する判断結果がYESであることは、異常判別部80による処理を実行する前提となる。S41でNOの場合、図7のルーチンを終了する。
S42で、信号回路電圧変化量算出部81は、異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdから、現在、すなわち異常検出後の信号回路電圧値VSCを差し引いた信号回路電圧変化量ΔVSCを算出する。異常検出前に比べ異常検出後の信号回路電圧値VSCがいくらかでも低下していれば、信号回路電圧変化量ΔVSCは正の値となる。
次の3条件についてOR条件が成立する場合、負荷回路ショート判定部82は、S43でYES、すなわち、負荷回路のショート異常であると判断し、S44に移行する。3条件についてOR条件が成立しない場合、負荷回路ショート判定部82は、S43でNOと判断し、S45に移行する。
<条件1> 信号回路電圧変化量ΔVSCがショート判定変化量閾値ΔVSC_th以上
<条件2> 信号回路電圧値VSCが正常値範囲外
<条件3> 負荷回路電圧値VLCがショート判定電圧閾値VLCsh_th未満
S44では、ECU電源をオフする。
S45で、負荷回路断線判定部83は、負荷回路電圧値VLCを正常復帰判定電圧閾値VLCre_thと比較する。なお、「re」は「return」を意味する。
負荷回路電圧値VLCが正常復帰判定電圧閾値VLCre_th未満でありS45でYESのとき、S46に移行し、負荷回路断線判定部83は、負荷回路断線カウント値Copをインクリメントする。なお、「op」は「open」を意味する。
続いてS47で、負荷回路断線判定部83は、負荷回路断線カウント値Copが所定の確定値Cop_fixに達したか否か判断する。
負荷回路断線カウント値Copが確定値Cop_fixに達していないとき、S47でNOと判断し、S48にて信号回路電圧値VSC及び負荷回路電圧値VLCの更新値を取得して、S42の前に戻る。すなわち、負荷回路の断線異常を確定するまでの待ち時間中、S43でショート異常の有無を再判定した後、S43でNOの場合、S45以下のステップで、負荷回路の断線異常を再判定する。
負荷回路断線カウント値Copが確定値Cop_fixに達したとき、S47でYESと判断し、負荷回路の断線異常を確定する。そして、S44に移行し、ショート異常の場合と同様にECU電源をオフする。
負荷回路電圧値VLCが正常復帰判定電圧閾値VLCre_th以上でありS45でNOのとき、負荷回路断線判定部83は、電圧低下異常が検出された原因がチャタリング等の瞬時電圧低下であると判断し、S49に移行する。
S49では、ECU30の動作を継続する。
図8、図9、図10に、異常原因がショート異常、断線異常、瞬時電圧低下である場合の原因判別及び異常処置のタイミングチャートを示す。各図の縦軸は、上から順に、負荷回路電圧VLC、負荷回路電圧低下状態の正常/異常、信号回路電圧VSC、異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pd、負荷回路断線カウント値Cop、及び、ECU電源のオン/オフを示す。説明中のS番号は、図7のフローチャートのステップを示す。
各図の時間軸において共通に、時刻t3以前の初期には、負荷回路電圧値VLCが電圧低下判定閾値VLCthよりも高く、電圧低下状態は正常である。異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdは、破線で示すデフォルト電圧値VSC_defとなっている。負荷回路断線カウント値Copは0であり、ECU電源はオンである。
時刻t3に何らかの異常原因により、負荷回路電圧VLCが電圧低下判定閾値VLCthよりも低下したことが検出される。この時、信号回路電圧バッファ値VSC_tr_pd_bf(X[ms]前)は使用可能になっているものとする。したがって、時刻t3から電圧低下異常確定待ち時間Ttr_fix後の時刻t4に、電圧バッファ使用許可判定時間X[ms]前の信号回路電圧値VSCが異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdとして設定される。
時刻t4以後の動作については、異常原因毎に説明する。
図8に示すショート異常の場合、時刻t3に、負荷回路電圧VLCが低下すると同時に信号回路電圧VSCも低下する。そのため、時刻t4に算出される信号回路電圧変化量ΔVSC(=VSC_tr_pd−VSC)は、ショート判定変化量閾値ΔVSC_th以上となる。したがって、S43にて負荷回路ショート判定条件が成立する。よって、異常判別部80の負荷回路ショート判定部82は、異常原因が負荷回路のショート異常であると判定し、ECU電源をオフする。
図9に示す断線異常、及び、図10に示す瞬時電圧低下の場合、時刻t3に負荷回路電圧VLCが低下したとき、信号回路電圧VSCは変化しない。そのため、時刻t4に算出される信号回路電圧変化量ΔVSC(=VSC_tr_pd−VSC)は、ショート判定変化量閾値ΔVSC_th未満となる。また、時刻t3での信号回路電圧値VSCは正常値範囲内であり、負荷回路電圧値VLCはショート判定電圧閾値VLCsh_th以上である。したがって、S43にて負荷回路ショート判定条件が成立しない。
さらに、時刻t4での負荷回路電圧値VLCは正常復帰判定電圧閾値VLCre_th未満であるため、S45にてYESと判断され、負荷回路断線カウント値Copのインクリメントが開始される。
図9に示す断線異常の場合、時刻t4以後、負荷回路電圧値VLCが正常復帰判定電圧閾値VLCre_th未満である状態が継続する。また、信号回路電圧値VSC及び信号回路電圧変化量ΔVSCは一定であるため、負荷回路断線カウント値Copが確定値Cop_fixに達するまで、「S45:YES→S46→S47:NO→S48→S42→S43:NO→S45」のループが繰り返される。そして、負荷回路断線カウント値Copが確定値Cop_fixに達した時刻t6に、S47にて負荷回路断線判定条件が成立する。よって、異常判別部80の負荷回路断線判定部83は、異常原因が負荷回路の断線異常であると判定し、ECU電源をオフする。
図10に示す瞬時電圧低下の場合、時刻t4後の時刻t5に、負荷回路電圧値VLCが正常復帰判定電圧閾値VLCre_th以上の正常値となる。すると、S45にてNOと判断され、負荷回路断線カウント値Copのインクリメントが停止される。また、ECU電源のオン状態が維持され、システム動作が継続される。
(効果)
第1実施形態の効果について説明する。効果説明の部分では、特許請求の範囲の記載と対応させるため、「負荷回路の電源ライン断線異常」を省略せずに記載する。
(1)異常判別部80は、信号回路電圧変化量ΔVSCが変化量閾値ΔVSC_th以上の場合に「負荷回路のショート異常」であると判定する。一方、信号回路電圧変化量ΔVSCが変化量閾値ΔVSC_th未満の場合に「負荷回路の電源ライン断線異常又は瞬時電圧低下」であると判定する。
これにより、同一のバッテリ10から負荷回路50及び信号回路40に電源電圧が印加される負荷駆動システムにおいて、負荷回路電圧低下の異常原因が負荷回路のショート異常であるか否かを適切に判別することができる。
(2)異常判別部80は、信号回路電圧変化量ΔVSCが変化量閾値ΔVSC_th未満の場合、さらに負荷回路電圧値VLCと正常復帰判定閾値VLCre_thとを比較する。そして、負荷回路電圧VLCの更新値が正常復帰判定閾値VLCre_th未満であると判断された回数Copが所定の確定値Cop_fix以上となったとき、負荷回路の電源ライン断線異常であると判定する。
これにより、電圧低下異常の原因が負荷回路のショート異常でない場合、さらに、負荷回路の電源ライン断線異常であるか、瞬時電圧低下であるかを判別することができる。
(3)異常判別部80は、負荷回路のショート異常又は電源ライン断線異常であると判定したとき、負荷回路50の駆動を停止する。また異常判別部80は、信号回路電圧変化量ΔVSCが変化量閾値ΔVSC_th未満であり、且つ、負荷回路の電源ライン断線異常判定が確定する前に負荷回路電圧VLCの更新値が正常復帰判定閾値VLC_re_th以上に復帰したとき、負荷回路50の駆動を継続する。
負荷回路のショート異常又は電源ライン断線異常の場合には、システム停止することにより、システム破壊を防止することができる。一方、瞬時電圧低下の場合には、不要なシステム停止を回避し、システム動作を維持することができる。
(4)異常判別部80は、負荷回路の電源ライン断線異常判定が確定するまで負荷回路電圧VLCの更新値を繰り返し取得している間、さらに信号回路電圧VSCの更新値を取得する。そして、当該信号回路電圧VSCの更新値に基づく信号回路電圧変化量ΔVSCと変化量閾値ΔVSC_thとの比較により負荷回路のショート異常判定を実施する。
これにより、負荷回路の電源ライン断線異常確定待ち時間中にショート異常が発生した場合にショート異常を判定し、システム破壊を防止することができる。
(5)マイコン43は、異常判別部80が異常判定に使用可能な異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdを演算する異常検出前電圧演算部70をさらに備える。
これにより、異常判別部80は、適切な異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdを用いて異常判定することができる。
(6)異常検出前電圧演算部70は、電圧バッファを開始してから判定時間X[ms]が経過した後、現在から判定時間X[ms]前の電圧バッファ値VSC_tr_pd_bf(X[ms]前)を異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdとして用いる。
これにより、負荷回路電圧VLCの低下に追随して低下しているときの信号回路電圧値VSC_tr_pdの使用を回避し、誤判定を防止することができる。
(7)異常検出前電圧演算部70は、バッテリ10による電力供給開始からの電源オン後継続時間Tsys_onが電圧安定待ち時間Tsys_thに達した後、信号回路電圧VSC_tr_pdのバッファを開始する。
これにより、システム電圧が安定していない段階での信号回路電圧値VSCの使用を回避し、誤判定を防止することができる。
(8)異常検出前電圧演算部70は、異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdとして電圧バッファ値VSC_tr_pd_bfを使用可能であるときを除き、デフォルト値VSC_defを異常検出前信号回路電圧値VSC_tr_pdとして用いる。
異常判別部80において負荷回路のショート異常であると判定されるように設定されたデフォルト値VSC_defを用い、安全側に判定することで、負荷回路のショート異常の検出漏れを回避し、システム破壊を防止することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態の電源電圧異常判定装置について、図11〜図13を参照して説明する。図11において、第1実施形態の図2と実質的に同一の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態では、負荷回路電圧VLC又は信号回路電圧VSCの少なくとも一方について、複数の電圧値がマイコン43に入力される。図11の例では、複数の負荷回路電圧値VLC[0]、VLC[1]、・・・、VLC[N‐1]、及び、複数の信号回路電圧値VSC[0]、VSC[1]、・・・、VSC[N‐1]がマイコン43に入力される。
想定されるシステム構成としては、例えば、いずれかの負荷回路の電圧低下異常がシステム全体に影響するものであることを前提として、複数の負荷回路を備え、各負荷回路の電圧値、及び対応する各信号回路の電圧値をマイコンが監視するシステムが考えられる。
或いは、一つの負荷回路に接続される負荷回路用電源ラインが複数存在するシステムや、一つの信号回路に接続される信号回路用電源ラインが複数存在するシステムにおいて、各電源ラインの電圧値をマイコンが監視するシステムにも適用可能である。
マイコン43は、負荷回路電圧値選択部91、信号回路電圧値選択部92、異常検出前バッファ用信号回路電圧値選択部93を含む複数入力電圧処理部90を有している。複数入力電圧処理部90の各選択部91、92、93は、複数の入力電圧値に基づく電圧選択値を算出し、出力する。
負荷回路電圧値選択部91は、負荷回路電圧選択値VLC_selを負荷回路電圧低下判定部61、負荷回路ショート判定部82及び負荷回路断線判定部83に出力する。信号回路電圧値選択部92は、信号回路電圧選択値VSC_selを負荷回路ショート判定部82に出力する。異常検出前バッファ用信号回路電圧値選択部93は、バッファ用信号回路電圧選択値VSC_bf_selを異常検出前電圧バッファ演算部72に出力する。
図11に示した以外のマイコン43の構成は図2と同様であるため、図示を省略する。また、各電圧選択値が入力された後のマイコン43の処理は第1実施形態と同様である。
各選択部91、92、93における「選択」という用語の解釈について説明する。
「選択」には、複数の入力電圧値のうちいずれか一つの値、例えば最大値や最小値を代表値として抽出することを含む。また、「選択」には、複数の入力電圧値に基づき、単純平均や加重平均による平均値、その他の関数値やマップ参照値等を算出することを含む。さらに「選択」には、複数の入力電圧値の分布に基づく多数決処理等を行うことを含む。
以下、選択の具体例の説明において、負荷回路電圧VLCと信号回路電圧VSCとを区別せず、まとめて「入力電圧値VIN」と表す。また、入力電圧値VINの入力インターフェイス数を「N(≧2)」とし、1からNまでの整数値を取る変数を「n」と表す。
図12に、多数決処理のフローチャートを示す。
S61〜S65では、N個の入力電圧値VINを順に電圧閾値Vthと比較し、電圧閾値Vth以上である入力電圧値VINの数をカウントする。
S61で、変数nの初期値を0とする。変数nが0から(N−1)までのとき、S62でYESと判断し、S63の判断ステップに進む。n番目の入力電圧値VIN[n]が電圧閾値Vth以上の場合、S63でYESと判断し、S64で多数決カウント値Cmvをインクリメントする。次に、S65で変数nを次の値に移す。変数nが入力数Nに達し、S62でNOと判定されるまで、このループを繰り返す。
S66では、多数決カウント値Cmvが入力数の過半数であるか否か判定する。
多数決カウント値Cmvが過半数の場合、S66でYESと判断し、S67で多数決電圧値Vmvを電圧閾値Vthとする。一方、多数決カウント値Cmvが半数以下の場合、S66でNOと判断し、S68で多数決電圧値Vmvを0とする。
この方式では、選択値として電圧閾値Vth又は0の二値が択一的に選択される。また、S66の判定を「Cmv=N?」のように変更すれば、全数一致判断が可能となる。
図13に、(a)最小値、(b)最大値、(c)平均値算出のフローチャートを示す。
各記号の意味は、以下のとおりである。
MIN:最小電圧値、 MIN( ):最小値選択関数
MAX:最大電圧値、 MAX( ):最大値選択関数
AVE:平均電圧値、 AVE( ):平均値選択関数
図13(a)のS7Aでは、N個の入力電圧値VIN[0]、VIN[1]、VIN[2]、・・・、VIN[N−1]の最小値VMINが選択値として算出される。
図13(b)のS7Bでは、N個の入力電圧値VIN[0]、VIN[1]、VIN[2]、・・・、VIN[N−1]の最大値VMAXが選択値として算出される。
図13(c)のS7Cでは、N個の入力電圧値VIN[0]、VIN[1]、VIN[2]、・・・、VIN[N−1]の平均値VAVEが選択値として算出される。
第2実施形態では、複数の電圧値がマイコン43に入力されるシステムにおいて、複数の入力電圧値に基づく選択値の算出方法を、ニーズに応じて変更することができる。例えば電圧低下異常発生時のフェイルセーフを優先するシステムでは、異常判定によりECU電源オフの処置がされやすいように電圧値を選択するとよい。逆に、システム機能の確保を優先するシステムでは、動作継続の処置がされやすいように電圧値を選択するとよい。
(その他の実施形態)
(a)図1の構成では、バッテリ10の電圧がそのまま信号回路コネクタ31及び負荷回路コネクタ36に入力されている。しかし、バッテリ10とコネクタ31、36との間にDCDCコンバータ等を設け、変圧された電圧がコネクタ31、36に入力されるようにしてもよい。同一の直流電源の電源電圧を負荷回路電圧VLC及び信号回路電圧VSCとして共通に用いるシステムであれば、本発明の構成として成立する。
(b)図2の構成では、マイコン43は、負荷駆動回路54等と共にECU30を構成している。しかし、制御単位としてECU30を構成せず、独立した信号回路40や負荷回路50が電気的に接続されるようにしてもよい。
(c)異常検出前の信号回路電圧値VSCが、異常判別部80の判定に使用可能な程度に常に安定しているシステムでは、異常検出前電圧演算部70を設けなくてもよい。
(d)バッテリ10と監視点53との間の断線異常が発生する可能性がほとんどないシステムでは、電圧低下異常原因として、負荷回路のショート異常のみを判定してもよい。
(e)図3の異常判定確定値Ctr_fixや、図7の断線異常確定値Cop_fixとして「1回」を設定してもよい。その場合、最初の異常判定の段階で異常を確定することができる。
(f)電動パワーステアリング装置におけるECUの負荷は、インバータ及び交流モータに代えて、Hブリッジ回路及び直流モータであってもよい。また、本発明の電源電圧異常判定装置は、電動パワーステアリング装置等のモータ駆動装置に限らず、同一の電源から負荷回路及び信号回路に電源電圧が印加されるどのような負荷駆動システムに適用されてもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
10・・・バッテリ(直流電源)、
40・・・信号回路、
43・・・マイコン(電源電圧異常判定装置)、
50・・・負荷回路、
60・・・(負荷回路電圧低下)異常検出部、
70・・・異常検出前(信号回路)電圧演算部、
80・・・(負荷回路電圧低下)異常判別部。

Claims (9)

  1. 同一の直流電源(10)から負荷回路(50)及び信号回路(40)に電源電圧が印加される負荷駆動システムにおいて、前記負荷回路に印加される電源電圧である負荷回路電圧(VLC)、及び、前記信号回路に印加される電源電圧である信号回路電圧(VSC)を監視する電源電圧異常判定装置であって、
    前記負荷回路電圧の値が電圧低下判定閾値(VLCth)よりも低下したとき、前記負荷回路電圧の低下状態の異常を検出する異常検出部(60)と、
    前記負荷回路電圧の低下状態の異常が検出されたとき、異常検出前の前記信号回路電圧値(VSC_tr_pd)と異常検出後の前記信号回路電圧値との差分である信号回路電圧変化量(ΔVSC)に基づき、前記信号回路電圧変化量が変化量閾値(ΔVSC_th)以上の場合に前記負荷回路のショート異常であると判定し、前記信号回路電圧変化量が前記変化量閾値未満の場合に前記負荷回路の電源ライン断線異常、又は瞬時電圧低下であると判定する異常判別部(80)と、
    を備える電源電圧異常判定装置。
  2. 前記異常判別部は、
    前記信号回路電圧変化量が前記変化量閾値未満の場合、さらに前記負荷回路電圧値と正常復帰判定閾値(VLCre_th)とを比較し、前記負荷回路電圧の更新値が前記正常復帰判定閾値未満であると判断された回数(Cop)が所定の確定値(Cop_fix)以上となったとき、前記負荷回路の電源ライン断線異常であると判定する請求項1に記載の電源電圧異常判定装置。
  3. 前記異常判別部は、
    前記負荷回路のショート異常又は電源ライン断線異常であると判定したとき、前記負荷回路の駆動を停止し、
    前記信号回路電圧変化量が前記変化量閾値未満であり、且つ、前記負荷回路の電源ライン断線異常判定が確定する前に前記負荷回路電圧の更新値が前記正常復帰判定閾値以上に復帰したとき、前記負荷回路の駆動を継続する請求項2に記載の電源電圧異常判定装置。
  4. 前記異常判別部は、
    前記負荷回路の電源ライン断線異常の判定が確定するまで前記負荷回路電圧の更新値を繰り返し取得している間、さらに前記信号回路電圧の更新値を取得し、当該信号回路電圧の更新値に基づく前記信号回路電圧変化量と前記変化量閾値との比較により前記負荷回路のショート異常判定を実施する請求項2または3に記載の電源電圧異常判定装置。
  5. 前記異常判別部が異常判定に使用可能な前記異常検出前の信号回路電圧値を演算する異常検出前電圧演算部(70)をさらに備える請求項1〜4のいずれか一項に記載の電源電圧異常判定装置。
  6. 前記異常検出前電圧演算部は、
    前記信号回路電圧のバッファを開始してから所定の電圧バッファ使用許可判定時間(X[ms])が経過した後、現在から前記電圧バッファ使用許可判定時間前の前記信号回路電圧のバッファ値(VSC_tr_pd_bf(X[ms]前))を前記異常検出前の信号回路電圧値として用いる請求項5に記載の電源電圧異常判定装置。
  7. 前記異常検出前電圧演算部は、
    前記直流電源による電力供給開始からの電源オン後継続時間(Tsys_on)が電圧安定待ち時間(Tsys_th)に達した後、前記信号回路電圧のバッファを開始する請求項6に記載の電源電圧異常判定装置。
  8. 前記異常検出前電圧演算部は、
    前記異常検出前の信号回路電圧値として前記信号回路電圧のバッファ値を使用可能であるときを除き、前記異常判別部において前記負荷回路のショート異常であると判定されるように設定されたデフォルト値(VSC_def)を前記異常検出前の信号回路電圧値として用いる請求項6または7に記載の電源電圧異常判定装置。
  9. 前記負荷回路電圧又は前記信号回路電圧の少なくとも一方について、複数の電圧値が入力される電源電圧異常判定装置であって、
    複数の入力電圧値(VIN[0]、VIN[1]、・・・、VIN[N−1])に基づいて、前記負荷回路電圧又は前記信号回路電圧の選択値を算出する複数入力電圧処理部(90)をさらに備える請求項1〜8のいずれか一項に記載の電源電圧異常判定装置。
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