JP6696212B2 - 液滴乾燥装置、画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液滴乾燥装置、画像形成装置に関する。
例えば、インクジェットプリンタにより画像形成の際、液滴(インク)を乾燥するためにレーザ発光素子から発光するレーザ光を適用する場合がある。
特許文献1には、インクジェット記録装置において、記録媒体上に形成されるドットと同じ大きさの紫外光を照射してインクドットの記録濃度を変化(低下)させることが記載されている。
特許文献2には、紫外線硬化型インクジェット記録装置で、ブラックインクのドット径が特定のサイズとなるタイミングで紫外線照射することが記載されている。
特許文献3には、IJヘッドを傾けてLD照射光軸も傾けて着弾と同時に照射できるようにすることで、パターンの濡れ広がりを抑制することが記載されている。
特許文献4には、レーザ乾燥ユニットの制御により印字からレーザ照射までのインターバル・レーザ強度を調整し、表ODを上昇させることが記載されている。
特開2004−042393号公報 特開2004−291414号公報 特開2006−263559号公報 特開2015−112792号公報
液滴乾燥装置におけるレーザ照射乾燥において、インクの種類及び用紙の種類の組み合わせによって、着弾した液適が記録材料へ浸透する速度が異なり、例えば、表面に印刷したときに、表面光学濃度と裏面光学濃度に変化がある。
本発明は、印刷面の反対側の面への光学濃度の影響を抑制しつつ、印刷面の光学濃度を予め定められた値以上にすることができる液滴乾燥装置及び画像形成装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明は、記録材料に着弾した液滴を乾燥すると共に、乾燥能力が変更可能な乾燥手段と、前記液滴の種類及び記録材料の種類を特定する特定手段と、前記特定手段で特定された液滴の種類及び記録材料の種類の組み合わせによって定まる、乾燥能力と記録材料の一方の面である表面に記録された画像の当該表面の光学濃度及び裏抜けによる裏面の光学濃度の組み合わせの相関特性に基づいて、前記乾燥手段の乾燥能力を設定する設定手段と、を有する液滴乾燥装置である。
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記乾燥能力の変更が、記録材料に液滴が着弾してから乾燥が終了するまでの期間の変更である。
請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記特定手段で特定される液滴の種類及び記録材料の種類の組み合わせが新規である場合に、前記乾燥手段での乾燥処理前に、新規の組み合わせの相関特性を生成する。
請求項4に記載の発明は、記録材料に着弾した液滴を乾燥する乾燥能力が変更可能な乾燥手段を備え、選択された記録モードで記録材料に画像を記録する記録手段と、前記液滴の種類及び記録材料の種類を特定する特定手段と、前記特定手段で特定された液滴の種類及び記録材料の種類の組み合わせによって定まる、乾燥能力と記録材料の一方の面である表面に記録された画像の当該表面の光学濃度及び裏抜けによる裏面の光学濃度の組み合わせの相関特性から、選択された記録モードに適合する前記乾燥手段の乾燥能力に設定する設定手段と、を有する画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、前記請求項4に記載の発明において、前記乾燥能力の変更が、記録材料に液滴が着弾してから乾燥が終了するまでの期間の変更である。
請求項6に記載の発明は、前記請求項4又は請求項5に記載の発明において、前記特定手段で特定される液滴の種類及び記録材料の種類の組み合わせが新規である場合に、前記記録手段での画像記録処理前に新規の組み合わせの相関特性を生成する。
請求項7に記載の発明は、前記請求項4〜請求項6の何れか1項記載の発明において、前記記録モードが、前記記録材料の片面に画像を記録する第1のモードと、前記記録材料の両面に画像を記録する第2のモードを少なくとも備える。
請求項8に記載の発明は、前記請求項7に記載の発明において、前記設定手段が、前記第1のモードでは、画像記録面の光学濃度が最大となる乾燥能力を設定し、前記第2のモードでは、前記記録材料の裏抜けが抑制し得る乾燥能力を設定する。
請求項1に記載の発明によれば、印刷面の反対側の面への光学濃度の影響を抑制しつつ、印刷面の光学濃度を予め定められた値以上にすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、乾燥インタバルで乾燥能力を変更することができる。
請求項3に記載の発明によれば、液滴及び記録材料の種類が特定される都度、相関特性を生成することができる。
請求項4に記載の発明によれば、印刷面の反対側の面への光学濃度の影響を抑制しつつ、印刷面の光学濃度を予め定められた値以上にすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、乾燥インタバルで乾燥能力を変更することができる。
請求項6に記載の発明によれば、液滴及び記録材料の種類が特定される都度、相関特性を生成することができる。
請求項7に記載の発明によれば、片面/両面によって最適なレーザ照射条件を構築することができる。
請求項8に記載の発明によれば、各モードでの乾燥時間設定条件を確立することができる。
本実施の形態に係るインクジェット記録装置の主要構成部の一例を示す概略構成図である。 (A)は本実施の形態に係るレーザ乾燥装置の移動機構部の詳細を示す正面図、(B)は基準画像を印字した後の表OD及び裏ODのサンプルチャートである。 本実施の形態に係り、(A)は特定のインク種及び用紙種に基づく、印字開始から照射終了までのインタバル値−表光学濃度(表OD)特性図、(B)は特定のインク種及び用紙種に基づく、印字開始から照射終了までのインタバル値−表光学濃度(裏OD)特性図である。 本実施の形態に係り、片面印字に適正となるインタバル値(条件1)及び両面印字に適正となりインタバル値(条件2)を確定するための手順を示す図3に対応する特性図である。 本実施の形態に係り、制御部における、レーザ乾燥装置のインタバル値設定制御を実現するための機能ブロック図である。 本実施の形態に係り、印字指示受付時に起動するインタバル値設定ルーチンを示す制御フローチャートである。 図6のステップ206で実行されるテーブル作成処理制御ルーチンの詳細を示すフローチャートである。 実験例1のインク種及び用紙種に基づく図4に準ずる特性図であり、(A)はインタバル値−表OD特性図、及び(B)はインタバル値−裏OD特性図である。 実験例2のインク種及び用紙種に基づく図4に準ずる特性図であり、(A)はインタバル値−表OD特性図、及び(B)はインタバル値−裏OD特性図である。 実験例3のインク種及び用紙種に基づく図4に準ずる特性図であり、(A)はインタバル値−表OD特性図、及び(B)はインタバル値−裏OD特性図である。 実験例4のインク種及び用紙種に基づく図4に準ずる特性図であり、(A)はインタバル値−表OD特性図、及び(B)はインタバル値−裏OD特性図である。
(装置概略)
図1は、画像形成装置の一例である、本実施形態に係るインクジェット記録装置12の主要構成部を示した概略構成図である。
インクジェット記録装置12は、例えば、2組の画像形成部20A及び20B、制御部22、記憶部30、給紙ロール80、排出ロール90、及び搬送ローラ100を備えている。
また、画像形成部20Aは、ヘッド駆動部40A、印字ヘッド50A、レーザ駆動部60A、レーザ乾燥装置70A、及び用紙速度検出センサ110Aを含む。
同様に、画像形成部20Bは、ヘッド駆動部40B、印字ヘッド50B、レーザ駆動部60B、レーザ乾燥装置70B、及び用紙速度検出センサ110Bを含む。
なお、以下では画像形成部20A及び画像形成部20B、並びに、画像形成部20A及び画像形成部20Bに含まれる共通の部材を区別する必要がない場合には、符号末尾の記号“A”及び記号“B”を省略して表すものとする。
制御部22は、図示しない用紙搬送モータを駆動することで、例えば用紙搬送モータとギヤ等の機構を介して接続された搬送ローラ100の回転を制御する。給紙ロール80には、記録材料として用紙搬送方向に長尺状の用紙Pが巻き付けられており、搬送ローラ100の回転に伴って用紙Pが用紙搬送方向に搬送される。
制御部22は、例えば記憶部30に記憶された画像情報を取得し、画像情報に含まれる画像の画素毎の色情報に基づいて画像形成部20Aを制御することで、用紙Pの一方の画像形成面に画像情報に対応した画像を形成する。
具体的には、制御部22は、ヘッド駆動部40Aを制御する。そして、ヘッド駆動部40Aは、制御部22から指示された液適の一例であるインク滴の吐出タイミングに従って、ヘッド駆動部40Aに接続された印字ヘッド50Aを駆動して、印字ヘッド50Aからインク滴を吐出させ、搬送される用紙Pの一方の画像形成面上に画像情報に対応した画像を形成する。
なお、画像情報に含まれる画像の画素毎の色情報は、画素の色を一意に示す情報を含む。本実施形態では、画像の画素毎の色情報がイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各々の濃度によって表されているものとするが、画像の色を一意に示す他の表現方法を用いてもよい。
印字ヘッド50Aは、Y色、M色、C色、及びK色の4色それぞれに対応した4つの印字ヘッド50AC、50AM、50AY、及び50AKを含み、印字ヘッド50Aから対応する色のインク滴を吐出する。なお、印字ヘッド50Aにおいてインク滴を吐出するための駆動方法は特に限定されず、いわゆるサーマル方式や圧電方式等、公知のものが適用される。
レーザ駆動部60Aにはレーザ乾燥装置70Aに含まれるレーザ発光素子(図示省略)のオンオフでレーザ発光量を制御するFET(Field Effect Transistor)等のスイッチング素子が含まれ、制御部22からの指示に基づいてスイッチング素子を駆動する。本実施の形態では、レーザ発光素子は、半導体レーザが適用し得る。
そして、制御部22はレーザ駆動部60Aを制御することで、レーザ乾燥装置70Aから用紙Pの一方の画像形成面に向けてレーザ光を照射させ、当該レーザ光に依存する発熱(投入熱量)により、用紙Pに形成された画像のインク滴を乾燥させて、用紙Pへの画像の定着を図る。
その後、用紙Pは、搬送ローラ100の回転に伴って画像形成部20Bと対向する位置に搬送される。この際、用紙Pは、画像形成部20Aによって画像が形成された画像形成面とは異なる他方の画像形成面が画像形成部20Bと向き合うように搬送される。
制御部22は、前述した画像形成部20Aに対する制御と同様の制御を画像形成部20Bに対しても実行することで、用紙Pの他方の画像形成面に画像情報に対応した画像を形成する。このようにインクジェット記録装置12は、用紙Pの両面印字に対応するため、2組の画像形成部20A、画像形成部20Bを含む。
そして、用紙Pは、搬送ローラ100の回転に伴って排出ロール90まで搬送され、排出ロール90に巻き取られる。
用紙速度検出センサ110は、例えば用紙Pの画像形成面と対向する位置に配置され、用紙Pの用紙搬送方向における搬送速度を検出して制御部22へ通知する。
制御部22は、用紙速度検出センサ110から取得した用紙Pの搬送速度を用いて、用紙Pに吐出されたインク滴がレーザ乾燥装置70のレーザ照射領域に搬送されるタイミングでレーザ乾燥装置70から用紙Pへレーザ光を照射するように、レーザ駆動部60を駆動するタイミングを制御する。
用紙速度検出センサ110において用紙Pの搬送速度を検出するための検出方法は特に限定されず、公知のものが適用される。なお、用紙速度検出センサ110は、本実施形態に係るインクジェット記録装置12に必須の部材ではない。
また、インクには水性インク、溶媒が蒸発するインクである油性インク、紫外線硬化型インク等が存在するが、本実施形態では水性インクを使用するものとする。本実施形態において、単に「インク」又は「インク滴」とある場合は、「水性インク」又は「水性インク滴」を意味するものとする。
(レーザ乾燥装置)
本実施の形態におけるレーザ乾燥装置70は、搬送方向に沿って移動可能な構造となっている。このレーザ乾燥装置70の移動は、用紙Pに対して、印字開始時(本実施の形態では、最下流側の印字ヘッド50AKによる印字開始時)からレーザ乾燥装置70によるレーザの照射終了までのインタバル(以下、「インタバル値」という場合がある)を調整することを目的としている。
図2(A)に示される如く、レーザ乾燥装置70Aは、移動機構部120によって、用紙Pの搬送方向(図2(A)の矢印A方向)に移動する。なお、レーザ乾燥装置70Bは、左右の位置関係が反転するが、移動機構部120と同一構造の移動機構部を備える。以下、レーザ乾燥装置70Aに基づき、移動機構部120の構成を説明する。
移動機構部120は、一対のブラケット122、124を備え、当該一対のブラケット122、124には、軸線が用紙Pの搬送方向と平行とされた雄ねじシャフト126及び案内シャフト128が掛け渡されている。
雄ねじシャフト126は、アクチュエータ部130に形成された貫通孔に挿入され、当該貫通孔の内周面に形成された雌ねじ部(図示省略)と螺合されている。
また、案内シャフト128は、アクチュエータ部130に形成された貫通孔に挿入されている。
雄ねじシャフト126は、モータ132の回転駆動(正転又は逆転)で回転するようになっている。アクチュエータ部130は、雄ねじシャフト126が回転すると、案内シャフト128によって、アクチュエータ部130自身の回転が阻止されるため、当該雄ねじシャフト126の回転数に応じた距離だけ、図2(A)の矢印A方向に移動することが可能となっている(所謂ボールねじ機能)。
アクチュエータ部130は、チャック部130Aを備えている。チャック部130Aは、レーザ乾燥装置70を吊り下げるように保持している。
レーザ乾燥装置70は、印字ヘッド50Aによる印字動作によって用紙Pに着弾したインク滴を乾燥することが目的であるが、当該乾燥特性は、適用されるインクの種類及び用紙Pの種類によって変化することが知られている。
例えば、インク浸透が比較的早い(一例として、20〜50msec)インクジェット用紙は、インク滴の着弾からレーザ照射開始までのインタバルが20msecのとき、用紙Pの表面の光学濃度(OD)が最大となる。
一方、インク浸透が比較的遅い(一例として、70〜80nsec)普通紙は、インク滴の着弾からレーザ照射開示までのインタバルが60msecで、用紙Pの表面の光学濃度(OD)が最大となる。
すなわち、インクの種類及び用紙Pの種類の組み合わせによって、インク浸透速度が異なり、光学濃度が最大となるレーザ乾燥装置70によるレーザ照射時期が異なることになる。
ところで、本実施の形態に係るインクジェット記録装置12のように、用紙Pの表面及び裏面に印字(所謂、両面印字)する場合、印字面(表面)側の光学濃度のみならず、印字面とは反対側の面(裏面)側の状態(すなわち、裏抜け)を考慮する必要がある。
本実施の形態では、移動機構部120によって、印字する条件(片面印字又は両面印字)によって、レーザ乾燥装置70による照射時期の最適値を異ならせている。
(インク及び用紙の組み合わせに基づくテーブル作成)
本実施の形態では、レーザ乾燥装置70A、70Bの内、レーザ乾燥装置70Aの用紙搬送方向下流側に、用紙Pの表面光学濃度(表OD)、及び裏面光学濃度(裏OD)を検出可能な、濃度検出部134を配置している。
濃度検出部134では、予め適用し得るインクの種類及び用紙Pの種類を用いて、基準画像(例えば、所謂黒ベタ画像)を用いて、複数の異なる印字開始−照射終了インタバルの下で印字を実行したときの基準画像の表OD及び裏ODを検出する(図2(B)の、表ODサンプルチャート136及び裏ODサンプルチャート138参照)。
本実施の形態では、図2(A)に示される如く、印字開始から照射終了インタバル値を5段階(40msec、60msec、80msec、110msec、140msec)に設定し、用紙Pの搬送速度(1000mm/sec)に基づき、モータ132を駆動して、それぞれの段階に対応する位置にレーザ乾燥装置70を位置決めして乾燥し、基準画像の表OD及び裏ODを検出する。なお、レーザ乾燥装置70のレーザ照射密度は、通常の印字処理で適用される値(ここでは、2.5J/cm)とした。
図3(A)及び(B)は、特定のインク種のA1、及び用紙種a1での印字処理による表OD及び裏ODの特性図である。なお、図3(A)及び(B)において、点線は、レーザ照射密度が0の場合を示し、言い換えれば、レーザ乾燥装置70で乾燥しないことを示している。特に、図3(B)では、点線のレベルよりも低い裏ODであれば、レーザ乾燥装置70による乾燥起因する裏抜けが無いことを意味する。
本実施の形態では、このインク種と用紙種との組み合わせで生成される特性図を予めテーブル化して記憶する、或いは、新たなインク種と用紙種の組み合わせが発生した場合は、印字処理前に基準画像を用いて図3(A)及び(B)と同等の特性図を作成し、テーブル化して記憶する。
図4は、印字処理における印字モード(片面印字又は両面印字)に基づく、最適印字開始から照射終了インタバルの選択の手順を示している。
(片面印字)
片面印字する対象として、ポスターがある。片面印字対象は、裏抜けによる品質への影響を考慮する必要がない。
従って、図4の表ODの特性において、最大値となるインタバル値を選択すればよい。
すなわち、図4において表ODが最大となるインタバル値は、110msecとなる(条件1)。
(両面印字)
両面印字する対象の例として、本、パンフレット、新聞、フリーペーパーがある。このような両面印字対象は、裏抜けによる品質への影響が大きいため、裏抜けを抑制する条件での印字が要求される。
従って、図4の裏ODの特性において、レーザ乾燥によって裏抜けが発生せず(点線よりも低い領域)、かつ、図4の表ODの特性において、表ODが最大となるインタバル値を選択すればよい。
すなわち、裏抜けしないで、図4において表ODが最大となるインタバル値は、60msecとなる(条件2)。
図5は、制御部22における、レーザ乾燥装置70のインタバル値設定制御を実現するための機能ブロック図である。なお、図5は、制御部22でのインタバル値設定制御を機能別分類したものであり、ハード構成を限定するものではない。
図5に示される如く、受付部150が印字指示を受け付けると、印字条件取得部152が印字条件である、インク種及び用紙種を取得して、テーブル検索部154へ送出する。
テーブル検索部154は、テーブルメモリ156に接続されており、印字条件取得部152から受けた印字条件(インク種及び用紙種の組み合わせ)の下で作成したテーブルが(図3(A)及び(B)を一例とするインタバル値−表OD、裏OD特性図)を検索する。
このテーブル検索部154では、「テーブル無」又は「テーブル有」の判定が下される。
テーブル検索部154は、段階インタバル値設定部158、印字モード取得部160、及びテーブル読出部162が接続されている。
(「テーブル無)判定)
テーブル検索部154において、「テーブル無」判定されると、テーブル検索部154は、段階インタバル値設定部158に起動指示を出力する。
段階インタバル値設定部158では、予め設定された段階数(本実施の形態では、5段階)の調整を順次、インタバル値調整部164へ指示する。
インタバル値調整部164では、移動機構部120(図2参照)のモータ132の駆動を制御して、レーザ乾燥装置70を各段階のインタバル値となる位置に位置決めする。
なお、本実施の形態では、インタバル値は、用紙Pが1000mm/secで搬送されることを前提として、印字ヘッド50AKでの印字開始からレーザ乾燥終了までのインタバルを、40msec、60msec、80msec、110msec、140msecとしたが、この設定値、段階数に限定されるものではない。
インタバル値調整部164は、基準画像印字指示部166に接続されており、基準画像印字指示部166は、各段階での調整(位置決め)完了の信号を受けると、ヘッド駆動部40A(図1及び図2参照)に対して、基準画像の印字を指示する。
各段階での基準画像の印字処理が実行されると、当該基準画像は調整されたインタバル値の下でレーザ乾燥装置70Aで乾燥され、下流側の濃度検出部134(図2参照)によって基準画像の表ODと裏ODが検出される。
表OD、裏OD取込部168では、濃度検出部134での検出結果を取り込み、テーブル構築部170へ送出する。テーブル構築部170では、検出した各インタンバル値での表OD、裏ODをプロットし、特性図を生成していく。
また、表OD、裏OD取込部168では、取込完了信号を段階インタバル値設定部158に送出する。これにより、段階インタバル値設定部158では、設定された段階数(ここでは5段階)の基準画像の印字及び表OD、裏ODの検出が繰り返されることになる。
段階インタバル値設定部158は、設定された段階数の基準画像の印字及び表OD、裏ODの検出終了時に、テーブル構築部170へ検出終了信号を送出することで、テーブル構築部170は、構築したテーブルを、テーブル格納部172を介して、テーブルメモリ156に格納する。
(「テーブル)判定)
テーブル検索部154において、「テーブル有」判定されると、テーブル検索部154は、印字モード取得部160に対して、印字モード取得を指示すると共に、テーブル読出部162に対してテーブル読み出しを指示する。
印字モード取得部160及びテーブル読出部162は、共に、確定インタバル値設定部174に接続されている。
印字モード取得部160では、取得した印字モード(片面印字、両面印字、手動設定)を確定インタバル値設定部174へ送出する。
また、テーブル読出部162では、読み出したテーブルを確定インタバル値設定部174へ送出する。
確定インタバル値設定部174では、テーブル(例えば、図3(A)及び(B)の特性図参照)に基づき、印字モードに基づいて、最適なインタバル値を設定する。例えば、図3(A)及び(B)の特性の場合、片面印字は条件1である、110msecが設定され、両面印字は条件2である。60msecが設定される。手動設定の場合は、ユーザーの入力値が設定される。
確定インタバル値設定部174は、前記インタバル値調整部164に接続され、確定したインタバル値になるように、モータ132の駆動を制御して、レーザ乾燥装置70を位置決めする。
以下に、本実施の形態の作用を、図6及び図7のフローチャートに従い説明する。
図6は、印字指示受付時に起動するインタバル値設定ルーチンを示す制御フローチャートである。
ステップ200では、印字条件(インク種、用紙種)を取得し、次いでステップ202へ移行して、取得した組み合わせの特性テーブルを検索する。
次のステップ204では、テーブルの有無を判定し、否定判定された場合は、ステップ206へ移行してテーブル作成処理制御を実行し、ステップ204へ戻る。ステップ206のテーブル作成処理制御の詳細については後述する。
また、ステップ204で肯定判定された場合は、テーブルが存在するため、ステップ208へ移行して、当該テーブルを読み出し、次いでステップ210へ移行して印字モード(片面印字、両面印字、手動設定)を取得し、ステップ212へ移行する。
ステップ212では、取得した印字モードを判定する。
ステップ212で片面印字と判定された場合は、ステップ214へ移行して、片面印字に適合したインタバル値(例えば、図4の条件1)を選択し、ステップ220へ移行する。
また、ステップ212で両面印字と判定され場合は、ステップ216へ移行して、両面印字に適合したインタバル値(例えば、図4の条件2)を選択し、ステップ220へ移行する。
さらに、ステップ212で手動設定と判定され場合は、ステップ218へ移行して、ユーザーによって入力されたインタバル値を選択し、ステップ220へ移行する。
ステップ220では、選択されたインタバル値を確定し、次いでステップ222へ移行して、モータ132の駆動を制御して、レーザ乾燥装置70A、70Bを確定インタバル値に調整し、ステップ224へ移行する。すなわち、インタバル値が、モータ132の駆動による雄ねじシャフト126の回転数に換算される。雄ねじシャフト126の1回転を1単位として、レーザ乾燥装置70A、70Bの用紙Pの搬送方向に移動されるため、確定インタバル値に位置決めされる。
なお、レーザ乾燥装置70の移動機構部120として、ボールねじ機構を適用したが、ベルト搬送、スプロケット搬送等、他の移動機構を用いてもよい。
ステップ224では、印字処理が実行され、このルーチンは終了する。
図7は、図6のステップ206で実行されるテーブル作成処理制御ルーチンの詳細を示すフローチャートである。
ステップ230では、初期設定値として、インタバル値の段階数M、及び表OD及び裏OD検出回数nを設定し、ステップ232へ移行する。
ステップ232では、インク種及び用紙種を特定し、次いでステップ234へ移行して、レーザ乾燥S相知70Aを第n段階のインタバル値に調整し(図2参照)、ステップ236へ移行する。
ステップ236では、基準画像の印字処理を実行し、次いでステップ238へ移行して、レーザ乾燥装置70Aでの乾燥後に、濃度検出部134によって、基準画像の表OD及び裏ODを検出し、ステップ240へ移行する。
ステップ240では、テーブル構築処理、すなわち、表OD及び裏ODの検出値を横軸がインタバル値、縦軸が濃度値の特性図にプロット処理し、ステップ242へ移行する。
ステップ242では、表OD及び裏OD検出回数nをインクリメント(n←n+1)し、ステップ244へ移行する。
ステップ244では、表OD及び裏OD検出回数nがインタバル値の段階数Mを超えたか否かが判断され、否定判定された場合は、ステップ234へ戻り、上記工程を繰り返す。
また、ステップ244で肯定判定された場合は、テーブルが完成したと判断し、ステップ246へ移行して、完成したテーブルをテーブルメモリ156に格納し、このルーチンは終了し、図6のステップ204へ移行する。この格納処理によって、図6のステップ204において肯定判定されることになる。
(実験例)
図8〜図11は、様々なインク種と用紙種の組み合わせにより、基準画像を形成し、表OD及び裏ODを検出した結果をプロットした特性図である。
図8〜図11では、前述した図4と同様に、片面印字に最適な条件1、及び、両面印字に最適な条件2が選択されることになる。
図8は、実験例1のインク種及び用紙種で基準画像が印字処理されて、条件1として40msec、条件2として75msecが選択されることになる。
図9は、実験例2のインク種及び用紙種で基準画像が印字処理されて、条件1として110msec、条件2として60msecが選択されることになる。
図10は、実験例3のインク種及び用紙種で基準画像が印字処理されて、条件1として40msec、条件2として125msecが選択されることになる。
図11は、実験例4のインク種及び用紙種で基準画像が印字処理されて、条件1として140msec、条件2として140msecが選択されることになる。条件2は、特性上、何れのインタバル値であっても裏抜けしないため、条件2においても条件1(140msec)を維持すればよい。
図8〜図11の特性図は、テーブル化されて、図5のテーブルメモリ156に記憶されることで、以後の同一の組み合わせにより印字処理の際に読み出されて、レーザ乾燥装置70A70Bに対して適正インタバル値が選択される。
P 用紙
12 インクジェット記録装置
20 画像形成部
22 制御部
30 記憶部
40 ヘッド駆動部
50 印字ヘッド
60 レーザ駆動部
70 レーザ乾燥装置
80 給紙ロール
90 排出ロール
100 搬送ローラ
110 用紙速度検出センサ
120 移動機構部
122、124 ブラケット
126 雄ねじシャフト
128 案内シャフト
130 アクチュエータ部
130A チャック部
132 モータ
136 表ODサンプルチャート
138 裏ODサンプルチャート
150 受付部
152 印字条件取得部
154 テーブル検索部
156 テーブルメモリ
158 段階インタバル値設定部
160 印字モード取得部
162 テーブル読出部
164 インタバル値調整部
166 基準画像印字指示部
168 表OD、裏OD取込部
170 テーブル構築部
172 テーブル格納部
174 確定インタバル値設定部

Claims (8)

  1. 記録材料に着弾した液滴を乾燥すると共に、乾燥能力が変更可能な乾燥手段と、
    前記液滴の種類及び記録材料の種類を特定する特定手段と、
    前記特定手段で特定された液滴の種類及び記録材料の種類の組み合わせによって定まる、乾燥能力と記録材料の一方の面である表面に記録された画像の当該表面の光学濃度及び裏抜けによる裏面の光学濃度の組み合わせの相関特性に基づいて、前記乾燥手段の乾燥能力を設定する設定手段と、
    を有する液滴乾燥装置。
  2. 前記乾燥能力の変更が、記録材料に液滴が着弾してから乾燥が終了するまでの期間の変更である請求項1記載の液滴乾燥装置。
  3. 前記特定手段で特定される液滴の種類及び記録材料の種類の組み合わせが新規である場合に、前記乾燥手段での乾燥処理前に、新規の組み合わせの相関特性を生成する請求項1又は請求項2記載の液滴乾燥装置。
  4. 記録材料に着弾した液滴を乾燥する乾燥能力が変更可能な乾燥手段を備え、選択された記録モードで記録材料に画像を記録する記録手段と、
    前記液滴の種類及び記録材料の種類を特定する特定手段と、
    前記特定手段で特定された液滴の種類及び記録材料の種類の組み合わせによって定まる、乾燥能力と記録材料の一方の面である表面に記録された画像の当該表面の光学濃度及び裏抜けによる裏面の光学濃度の組み合わせの相関特性から、選択された記録モードに適合する前記乾燥手段の乾燥能力に設定する設定手段と、
    を有する画像形成装置。
  5. 前記乾燥能力の変更が、記録材料に液滴が着弾してから乾燥が終了するまでの期間の変更である請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記特定手段で特定される液滴の種類及び記録材料の種類の組み合わせが新規である場合に、前記記録手段での画像記録処理前に新規の組み合わせの相関特性を生成する請求項4又は請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記記録モードが、前記記録材料の片面に画像を記録する第1のモードと、前記記録材料の両面に画像を記録する第2のモードを少なくとも備える請求項4〜請求項6の何れか1項記載の画像形成装置。
  8. 前記設定手段が、前記第1のモードでは、画像記録面の光学濃度が最大となる乾燥能力を設定し、前記第2のモードでは、前記記録材料の裏抜けが抑制し得る乾燥能力を設定する請求項7記載の画像形成装置。
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