JP6696195B2 - 電子時計 - Google Patents

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Description

本発明は電子時計に関し、特に平面アンテナを備える電子時計に関する。
GPS(Global Positioning System)等の位置情報衛星から送信される電波を受信す
る平面アンテナを有する電子時計が知られている(特許文献1)。
この電子時計では、時計の文字板の裏面側に、光発電素子と平面アンテナとを配置し、前記文字板に直交する垂直方向において、平面アンテナと光発電素子とは重ならないように配置している。そして、文字板の延在方向において、平面アンテナと光発電素子とを十分に離間させることで、アンテナの感度劣化を抑制していた。
特開2014−157160号公報
ところで、電子時計では、外部磁界によるモーターなどへの影響を防止、軽減するために、ムーブメント内に耐磁板が組み込まれることがある。このため、金属部分を有するケースと、耐磁板と、平面アンテナを有する電子時計において、アンテナの感度劣化を抑制できる電子時計が求められていた。
本発明の目的は、金属部分を有するケースと、耐磁板と、平面アンテナとを備え、平面アンテナの感度劣化を抑制できる電子時計を提供することにある。
本発明の電子時計は、少なくとも一部に金属部を有するケースと、前記ケース内に配置された指針およびムーブメントとを有し、前記ムーブメントは、回路基板と、前記回路基板に取り付けられる平面アンテナと、前記指針を駆動するモーターと、前記モーターの少なくとも一部と平面的に重なり、前記平面アンテナとは平面的に重ならない耐磁板と、を備え、前記平面アンテナのアンテナ電極部と前記ケースの金属部との最短距離は、前記アンテナ電極部と前記耐磁板との最短距離よりも大きいことを特徴とする。
本発明の電子時計は、少なくとも一部に金属部を有するケースと、耐磁板と、平面アンテナとを備える。ケースの金属部および耐磁板は金属材料であるため、電波を遮蔽する効果が高い。特に、ケースは時計の厚さ方向に沿った厚さ寸法が大きいため、平面アンテナの受信感度への影響も大きい。本発明では、平面アンテナのアンテナ電極部からケースの金属部までの距離を、アンテナ電極部から耐磁板までの距離よりも大きくしているので、アンテナ電極部とケースの金属部とを比較的大きく離すことができ、ケースによる受信感度の劣化を軽減できる。
したがって、金属部を有するケース内に、耐磁板および平面アンテナを配置した際に、平面アンテナの受信感度の劣化を抑制できる電子時計を提供できる。
本発明の電子時計において、前記ケースの金属部の時計表面側の端部である上端部は、前記アンテナ電極部よりも前記時計表面側に配置されることが好ましい。
ケースの金属部の上端部をアンテナ電極部よりも時計表面側(風防ガラス側)に配置できるので、ケースの胴やベゼルを金属製とすることができる。したがって、金属製ケースを用いた電子時計を構成でき、時計のデザインに高級感を与えるなど美観を向上させることができる。また、金属製の外装ケースは、例えば合成樹脂製ケースに比べて耐久性に優れるので、表面に傷がつきにくく、さらには、内部のムーブメントを保護できる。
本発明の電子時計において、前記アンテナ電極部と平面的に重ならない太陽電池パネルを備え、前記アンテナ電極部と前記ケースの金属部との最短距離は、前記アンテナ電極部と前記太陽電池パネルの電極部との最短距離よりも大きいことが好ましい。
本発明では、平面アンテナのアンテナ電極部からケースの金属部までの距離を、アンテナ電極部から太陽電池パネルの電極部までの距離よりも大きくしているので、ケースによる受信感度の影響を軽減できる。
したがって、金属部を有するケース内に、耐磁板、太陽電池パネルおよび平面アンテナを配置した際に、平面アンテナの受信感度の劣化を抑制できる電子時計を提供できる。
本発明の電子時計において、前記アンテナ電極部と前記耐磁板との最短距離は、前記アンテナ電極部と前記太陽電池パネルの電極部との最短距離よりも大きいことが好ましい。
本発明では、平面アンテナのアンテナ電極部から耐磁板までの距離を、アンテナ電極部から太陽電池パネルの電極部までの距離よりも大きくしているので、耐磁板による受信感度の影響を軽減できる。耐磁板は、太陽電池パネルの電極部よりも厚さ寸法が大きく、平面アンテナの感度劣化に対する影響は、太陽電池パネルの電極部よりも大きい。したがって、平面アンテナのアンテナ電極部を、太陽電池パネルの電極部よりも耐磁板から離して配置すれば、アンテナ電極部に対して、太陽電池パネルの電極部よりも耐磁板を近づけて配置した場合に比べて、平面アンテナの感度劣化を抑制できる。
本発明の電子時計において、前記平面アンテナと平面的に重ならない電池を備え、前記アンテナ電極部と前記ケースの金属部との最短距離は、前記アンテナ電極部と前記電池との最短距離よりも大きいことが好ましい。
本発明では、平面アンテナのアンテナ電極部を、電池よりもケースの金属部から離して配置できるので、ケースの金属部による受信感度の影響を軽減できる。電池は、ケースに比べて厚さ寸法が小さく、また、時計の厚さ方向の位置がアンテナ電極部よりも裏蓋側に配置されることが多い。このため、電池は、ケースに比べて平面アンテナの感度劣化に対する影響が小さい。したがって、平面アンテナのアンテナ電極部を、電池よりもケースから離して配置すれば、アンテナ電極部に対して、電池よりもケースを近づけて配置した場合に比べて、平面アンテナの感度劣化を抑制できる。
本発明の電子時計において、前記耐磁板は、前記モーターよりも時計表面側に配置される第1耐磁板と、前記モーターよりも時計裏面側に配置される第2耐磁板とを備え、前記アンテナ電極部と前記第1耐磁板との最短距離は、前記アンテナ電極部と前記第2耐磁板との最短距離よりも大きいことが好ましい。
本発明によれば、アンテナ電極部と第1耐磁板との最短距離を、アンテナ電極部と第2耐磁板との最短距離よりも大きくしているので、アンテナ電極部よりも時計表面側に配置されて、受信性能に影響しやすい第1耐磁板を離して配置でき、受信性能の低下を防止できる。また、第2耐磁板の面積を大きくでき、耐磁性能を向上できる。したがって、受信性能および耐磁性能を両立しやすくできる。
本発明の第1実施形態に係る電子時計を示す概略図。 前記電子時計の平面図。 前記電子時計の断面図。 前記電子時計の分解斜視図。 前記電子時計のムーブメントの要部を示す平面図。 前記電子時計の回路基板および平面アンテナを示す概略斜視図。 前記電子時計の平面アンテナの構造を示す断面図。 前記電子時計の平面アンテナの放射パターンを示す特性図。 前記電子時計のアンテナ電極部と金属製部品との位置関係を説明する概略断面図。 前記電子時計のアンテナ電極部と金属製部品との位置関係を説明する概略平面図。 前記電子時計の回路構成を示すブロック図。 本発明の第2実施形態に係る電子時計の断面図。 本発明の第3実施形態に係る電子時計の断面図。 本発明の第4実施形態に係る電子時計の平面図。 第4実施形態に係る電子時計のムーブメントの要部を示す平面図。 第4実施形態に係る電子時計の断面図。 第4実施形態に係る電子時計の断面図。 第4実施形態に係る電子時計の分解斜視図。 本発明の変形例に係る電子時計の断面図。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る第1実施形態の電子時計1を図面に基づいて説明する。本実施形態では、電子時計1のカバーガラス31側を表面側(上側)とし、裏蓋12側を裏面側(下側)として説明する。
本実施形態の電子時計1は、後述するように、地球の上空を所定の軌道で周回している複数のGPS衛星や準天頂衛星などの位置情報衛星Sからの衛星信号を受信して衛星時刻情報を取得し、内部時刻情報を修正できるように構成されている。
図1、2に示すように、電子時計1は、文字板2および指針3を有する時刻表示用の時刻表示部9Aと、文字板2のサブダイヤル2Aおよび指針4を有する情報表示部9Bと、文字板2の日窓2Bおよび日車5を有するカレンダー表示部9Cとを備える腕時計である。電子時計1には、外部操作用のリューズ6、ボタン7,8が設けられている。
指針3は、秒針3B、分針3C、時針3Dを備えて構成される。したがって、時刻表示部9Aは、文字板2および指針3で現時刻を指示する。サブダイヤル2Aおよび指針(小針)4からなる情報表示部9Bは、時計のモードや曜日や電池残量、受信状態等の情報を表示する。カレンダー表示部9Cは、本日の日付を表示する。
これらの指針3,4および日車5は、後述するステップモーター221〜224および輪列226を介して駆動される。
文字板2は、ポリカーボネートなどの非導電性部材にて円板状に形成されている。サブダイヤル2Aは文字板2の8時位置に設けられ、日窓2Bは文字板2の3時位置に設けられている。文字板2には、図3および図4に示すように、サブダイヤル2A、日窓2Bの他、指針3の指針軸3Aが挿通される貫通孔2Cと、指針4の指針軸4Aが挿通される貫通孔2Dも形成されている。貫通孔2Cは、文字板2の平面中心位置に形成されている。貫通孔2Dは、前記貫通孔2Cと文字板2の8時位置を示す目盛とを結ぶ線上またはその近辺に形成されている。
[電子時計の外装構造]
図2、図3に示すように、電子時計1は、後述するムーブメント20等を収容する外装ケース10を備える。なお、図3は、文字板2の6時位置および12時位置を結ぶ線に沿った断面図である。
外装ケース10は、ケース本体11と、裏蓋12と、カバーガラス31を備える。ケース本体11は、円筒状の胴111と、胴111の表面側に設けられたベゼル112とを備える。
ベゼル112は、リング状に形成されている。そして、ベゼル112と胴111とは、互いの対向面に形成された凹凸による嵌め合わせ構造あるいは両面粘着テープや接着剤等の手段により接続されている。なお、ベゼル112は、胴111に対して回転可能に取り付けられていてもよい。
また、ベゼル112の内側には、ベゼル112によって保持されたカバーガラス31が取り付けられている。
ケース本体11の裏面側には、ケース本体11の裏面側の開口を塞ぐ円板状の裏蓋12が設けられている。裏蓋12は、ケース本体11の胴111にねじ構造により接続される。
なお、本実施形態では、胴111と裏蓋12とは、別体で構成されているが、これに限らず、胴111および裏蓋12が一体化されたワンピースケースでもよい。
胴111、ベゼル112、裏蓋12には、SUS(ステンレス鋼)、チタン合金、アルミ、BS(真鍮)などの金属材料が利用される。
[電子時計の内部構造]
次に、電子時計1の外装ケース10に内蔵される内部構造について説明する。
図3に示すように、外装ケース10内には、文字板2の他、ムーブメント20、平面アンテナ(パッチアンテナ)40、日車5、ダイヤルリング32等が収容される。
ムーブメント20は、図4にも示すように、地板21、輪列受け27、地板21および輪列受け27に支持される駆動体22、回路基板23、二次電池24、太陽電池パネル25、耐磁板91、92を備える。
地板21は、プラスチック等の非導電性部材にて形成されている。地板21は、駆動体22を収容する駆動体収容部21Aと、日車5が配置される日車配置部21Bと、平面アンテナ40を収容するアンテナ収容部21Cとを備える。日車配置部21Bは、地板21の表面に突出されたガイド部211の外周側の領域で構成されている。
駆動体収容部21Aおよびアンテナ収容部21Cは、地板21の裏面側に設けられている。アンテナ収容部21Cは、図3にも示すように、平面形状が矩形状に構成された平面アンテナ40の4つの側面に各々対向する4つの壁部214(図3には2つのみ図示)と、平面アンテナ40の表面に対向する被覆部215とを備える。本実施形態の被覆部215は、平面アンテナ40の表面全体を被覆しているが、平面アンテナ40のアンテナ電極部42の少なくとも一部と平面的に重なる貫通孔を被覆部215に形成してもよい。なお、4つの壁部214および被覆部215は地板21に一体化して形成されている。
アンテナ収容部21Cは、平面位置が文字板2の12時位置であるため、図2に示すように、平面アンテナ40は12時位置に配置されている。具体的には、平面アンテナ40は、指針3の指針軸3Aとケース本体11との間であり、かつ、文字板2の略11時位置から略1時位置の範囲に配置されている。
駆動体22は、地板21の駆動体収容部21Aに収容され、時刻表示部9A、情報表示部9B、カレンダー表示部9Cの各指針3,4、日車5を駆動する。すなわち、駆動体22は、図5に示すように、秒針3Bを駆動するステップモーター221および第1輪列226(図3)と、分針3Cを駆動する第2ステップモーター222および第2輪列(図示略)と、時針3Dを駆動する第3ステップモーター223および第3輪列(図示略)と、指針4および日車5の駆動に兼用される第4ステップモーター224および第4輪列(図示略)とを有する。第4輪列は、日車5を回転する日回し車228(図4)を有する。
これらのステップモーター221〜224は、平面アンテナ40と平面的に重ならない領域に配置されている。
[耐磁板]
近年、スマートフォンなどの携帯端末用のケースに、高性能な磁石が多く使われるようになり、腕時計にも耐磁性が求められている。このため、外部磁界を迂回させて、ステップモーター221〜224の誤動作を防止するために、図3,4に示すように、純鉄などの高透磁率材からなる耐磁板91、92が、平面的にステップモーター221〜224と重なる位置に配置されている。なお、各ステップモーター221〜224は、コアに巻回されたコイルと、ステーターと、ローターとを備える。これらのうち、コイル部分は外部磁界の影響を受けにくいので、耐磁板91、92とは必ずしも平面的に重ならなくてもよい。従って、耐磁板91、92は、ステップモーター221〜224の少なくとも一部に平面的に重なり、特に、ステーターやローターと平面的に重なることが好ましい。
耐磁板91は、図3、4に示すように、地板21の時計表面側(カバーガラス31側)に配置されている。この耐磁板91は、ステップモーター221〜224の表面(文字板2側の面)をほぼ覆うように配置される。
耐磁板91には、図4に示すように、前記ガイド部211が配置される開口部911や、日回し車228が配置される開口部912や、指針軸3A、4Aが配置される開口部913、914が形成されている。
耐磁板91において、前記平面アンテナ40と平面視で重なる領域は切り欠かれて切欠部915とされている。このため、耐磁板91は、平面アンテナ40の表面側には配置されず、平面アンテナ40は、耐磁板91の切欠部915を通して電波を受信できる。
耐磁板92は、図3、4に示すように、地板21の時計裏面側(裏蓋12側)であり、二次電池24よりも時計表面側に配置されている。具体的には、地板21の時計裏面側には、各輪列の軸受を有する輪列受け27が配置され、この輪列受け27の時計裏面側に耐磁板92が配置されている。これにより、耐磁板92は、ステップモーター221〜224の裏面(裏蓋12側の面)をほぼ覆うように配置される。
耐磁板92においても、前記平面アンテナ40と平面視で重なる領域は切り欠かれて切欠部925とされている。
[回路基板]
本実施形態の電子時計1は、GPS受信用の回路基板23と、時計駆動制御用の回路基板(図示略)の2枚の回路基板が配置されている。時計駆動制御用の回路基板(図示せず)には、受信用の回路基板23からの信号を受信して、モーターを制御する時計制御IC(CPU)61(図11)及び時計駆動制御IC(駆動回路)62(図11)が実装されている。
GPS受信用の回路基板23は、図4、6にも示すように、平面略円形に形成され、かつ、二次電池24が配置される略円形の切欠部231が形成されている。この切欠部231に二次電池24を配置することで、電子時計1を薄型化できる。回路基板23の表面側には、平面アンテナ(パッチアンテナ)40が実装されている。また、回路基板23の表面側には、図6に示すように、GPS衛星Sから受信した衛星信号を処理する受信部50(受信素子、受信用IC、GPSモジュール)と、電源用IC75と、メモリー用IC76などが実装されている。メモリー用IC76は、フラッシュメモリーで構成され、GPS受信用のファームウェアのプログラムや、測位受信処理において算出した位置情報からタイムゾーンを判別するためのタイムゾーンデータが記憶されている。
本実施形態では、ムーブメント20が金属製のケース本体11に収納されており、電波が遮蔽されやすい。このため、受信性能を高めるためには、平面アンテナ40はなるべく文字板2に近い位置に配置することが好ましい。このため、平面アンテナ40が固定される回路基板23も文字板2に近い位置が好ましい。
[二次電池]
二次電池24は、図3〜5に示すように、平面円形に形成されたボタン型のリチウムイオン電池である。二次電池24は、駆動体22、受信部50等に電力を供給する。二次電池24は、回路基板23の切欠部231に設けられ、平面視において、平面アンテナ40、受信部50、電源用IC75と重ならない位置、具体的には、文字板2の6時位置側に配置されている。
一方、二次電池24は、ステップモーター221,223,224や輪列の一部とは平面的に重なって配置される。二次電池24の厚さ寸法(時計厚さ方向の寸法)は、二次電池24の直径(裏蓋12に沿った方向の寸法)に比べて小さい、扁平な形状とされており、さらに回路基板23の切欠部231に配置されている。このため、二次電池24がステップモーターや輪列の一部と平面的に重なって配置されていても、電子時計1を薄型化できる。
[太陽電池パネル]
太陽電池パネル25は、電極部として表面電極や裏面電極を有する。表面電極は、光を通すためにITO(Indium Tin Oxide)などの透明電極で形成されている。また、樹脂フィルムで構成されたベース上に、発電層としてアモルファスシリコン半導体の薄膜が形成されている。
GPS衛星信号の周波数は、約1.5GHzであり、高周波であるため、電波時計で受信する長波の標準電波と異なり、ソーラーパネルの薄い透明電極でも電波は減衰し、アンテナ特性が低下する。このため、図4に示すように、円板状に形成された太陽電池パネル25は、平面アンテナ40と平面視で重なる部分に切欠部251が形成されている。太陽電池パネル25は、地板21の表面側に配置され、平面アンテナ40の表面側には配置されていない。したがって、平面アンテナ40は、太陽電池パネル25の切欠部251を通して電波を受信できる。
なお、太陽電池パネル25には、文字板2の日窓2Bと平面的に重なる開口252や、指針3,4の指針軸3A,4Aが挿通される孔253,254が形成されている。
さらに、太陽電池パネル25は、複数のセルに分割され、各セルは直列に接続されている。本実施形態の太陽電池パネル25は、図4に示すように、7個のソーラーセルを有し、各ソーラーセルが直列に接続されている。1つのソーラーセルでの起電圧は約0.6V以上である。このため、7個のソーラーセルを直列に接続すれば、約0.6V×7段=約4.2V以上の起電圧が得られる。したがって、起電圧が大きなリチウムイオン二次電池を充電でき、GPS受信装置(GPSモジュール)などの消費電流の大きなデバイスを内蔵できる。
[日車]
地板21の日車配置部21Bには、リング状に形成され、表面に日付が表示されたカレンダー車である日車5が配置される。日車5は、プラスチック等の非導電性部材により形成されている。ここで、日車5は、平面視において、平面アンテナ40の少なくとも一部と重なっている。なお、カレンダー車としては、日車に限らず、曜日を表示する曜車や、月を表示する月車などでもよい。
[文字板]
地板21の表面側には、太陽電池パネル25および日車5の表面側を覆って、文字板2が配置される。文字板2は、非導電性を有し、かつ、少なくとも一部の光を透過させる透光性を有するプラスチックなどの材料で形成されている。
ここで、平面視において平面アンテナ40と重なる文字板2の表面に、略字等を設けることができる。この場合、平面アンテナ40の受信性能を向上させるため、これらのパーツは、金属製ではなく、プラスチック等の非導電性部材にて形成することが好ましい。一方、平面アンテナ40と平面的に重ならないサブダイヤル2Aや略字は、金属パーツを用いることができる。
また、文字板2は、透光性を有するため、時計の表面側から見て、文字板2の裏面側に配置された太陽電池パネル25が透けて見える。このため、太陽電池パネル25が配置されている領域と配置されていない領域とで、文字板2の色が違って見える。この色の違いが目立たないように、文字板2にはデザイン的なアクセントをつけてもよい。
さらに、太陽電池パネル25に切欠部251を形成したことで、切欠部251に重なる部分の文字板2の色調が他の部分と違って見えることがある。それを防止するために太陽電池パネル25と同色(例えば紺色や紫色)のプラスチックシートを太陽電池パネル25の下に重ねてもよいし、太陽電池パネル25全体を切り欠かずに、電波遮蔽する電極層を平面アンテナ40と平面的に重なる部分のみ取り除いて、基材となる樹脂フィルム層を残して色調を合わせてもよい。
[ダイヤルリング]
文字板2の表面側には、非導電性部材である合成樹脂(例えばABS樹脂)にて形成されたリング部材であるダイヤルリング32が設けられる。ダイヤルリング32は、文字板2の周囲に沿って配置され、内周面が傾斜面(円錐面)とされ、この傾斜面には時字マークやワールドタイムの時差などの目盛が印刷されている。ダイヤルリング32をプラスチックで成形すれば、受信性能も確保でき、かつ、複雑な形状も形成できて意匠性を向上できる。このダイヤルリング32は、ベゼル112によって文字板2側へ押しつけられて保持されている。したがって、本実施形態の時刻表示部9Aは、カバーガラス31側から見た平面視で、指針3および指針3の指示する目盛が視認される領域で構成され、具体的には、文字板2においてダイヤルリング32で区画される露出面と、指針3と、ダイヤルリング32においてベゼル112で区画される露出面とで構成される。すなわち、時刻表示部9Aは、電子時計1をカバーガラス31側から見た平面視で、ベゼル112の内周面で区画された円形部分で構成されている。
[平面アンテナ]
地板21のアンテナ収容部21Cには、パッチアンテナ(マイクロストリップアンテナ)である平面アンテナ40が配置される。平面アンテナ40は、GPS衛星Sからの衛星信号を受信するものである。
平面アンテナ40は、平面視において、ケース本体11(胴111およびベゼル112)、太陽電池パネル25、耐磁板91,92とは重ならずに、非導電性部材にて形成された日車5、文字板2、カバーガラス31と重なっている。すなわち、電子時計1では、平面アンテナ40の時計表面側において、平面視で平面アンテナ40と重なる部品はすべて非導電性部材にて形成されている。
このため、時計表面側から伝播されてくる衛星信号は、カバーガラス31を透過した後、ケース本体11、耐磁板91、92、太陽電池パネル25によって遮られることなく、文字板2、日車5、地板21を透過して平面アンテナ40に入射する。なお、指針3,4は平面アンテナ40と重なる面積が小さいことから、金属製であっても衛星信号の受信に支障ないが、非導電性部材であれば衛星信号が遮断される影響をより回避できる点で好ましい。
GPS衛星Sは、右旋円偏波で衛星信号を送信している。そのため、本実施形態の平面アンテナ40は、円偏波特性に優れるパッチアンテナ(マイクロストリップアンテナともいう)で構成されている。
本実施形態の平面アンテナ40は、図7に示すように、セラミックの誘電体基材41に導電性のアンテナ電極部42を積層したパッチアンテナである。
この平面アンテナ40は、次のようにして製造できる。まず、比誘電率が60〜100程度のチタン酸バリウムを主原料にプレス機で目的の形に成形し、焼成を経てアンテナの誘電体基材41となるセラミックスを完成する。誘電体基材41の裏面(回路基板23側の面)には、主に銀(Ag)等のペースト材をスクリーン印刷すること等で、アンテナのグランド(GND)となるGND電極43を構成する。
誘電体基材41の表面(地板21、文字板2側の面)には、アンテナの周波数、受信する信号の偏波を決めるアンテナ電極部42をGND電極43と同様な方法で構成する。アンテナ電極部42は、誘電体基材41の表面よりも一回り小さく形成されており、誘電体基材41の表面においてアンテナ電極部42の周囲には、アンテナ電極部42が積層されていない露出面411が設けられる。
誘電体基材41は、例えば、表面形状は略正方形状であり、一辺の寸法は約11mmである。アンテナ電極部42は、例えば、表面形状は略正方形状であり、一辺の寸法は約8〜9mmである。誘電体基材41の四隅は、図6に示すように、割れ防止のためにコーナーカットしているが、コーナーカットしていないものを用いてもよい。
図7は、平面アンテナ(パッチアンテナ)40の原理説明図であり、点線45は、平面アンテナ40で送信または受信する電波を示し、矢印46は電気力線を示す。
パッチアンテナが方形の場合は、アンテナ電極部42の一辺が半波長で共振し、円形の場合は直径が約0.58波長で共振するが、セラミックなどの誘電体を使うと波長短縮効果で小形化できる。パッチアンテナの動作原理は、パッチ(アンテナ電極部42)の縁に沿った強い電界が、縁から空間へ向かって放射されるため(送信アンテナとして用いた場合)、アンテナ近傍の電気力線は強くなり、近傍の金属や誘電体の影響を受けやすい。特に、GND(グランド)となる回路基板23より上方(カバーガラス31側)に位置する金属部の影響は大きい。このため、GPS受信においては、金属製の胴111とアンテナ電極部42との距離は少なくとも2mm、理想的には3mm以上離す必要がある。
本実施形態では、平面アンテナ40と、胴111との間には、前記壁部214等が配置されており、後述するように、平面アンテナ40は胴111の内周面から所定寸法以上、離間した位置に配置される。このため、平面アンテナ40を金属製の胴111に近づけることで生じる受信特性の劣化等を抑制でき、電子時計1に求められる受信性能を確保できる。本実施形態の平面アンテナ40は、誘電体基材41およびアンテナ電極部42が平面略矩形状に形成されている。
図8は平面アンテナ40の放射パターンを示す特性図であり、平面アンテナ(パッチアンテナ)40の平面方向をX軸とし、天頂方向をZ軸とする。
平面アンテナ40は、図8に示すように、天頂方向であるZ軸方向のアンテナ利得が最も高い単一指向性を有するため、文字板2に対して垂直方向に入射する無線電波を最も受信しやすい。また、平面アンテナ40の側面方向であるX軸方向の指向性は、Z軸方向に比べれば小さいがある程度の強さを有するため、平面アンテナ40の側面に金属製のケース本体11(胴111)が近接配置されると受信性能に影響が出てしまう。
一方、平面アンテナ40の下面方向である−Z軸方向の指向性は弱いため、周囲に一様な指向性を有する逆F型アンテナなどの線状アンテナと比べて、金属製の部品や裏蓋12が下面側に配置されていても受信性能には影響し難い。このため、金属製ケースとの相性がよく、本実施形態のような外装ケース10にも組み込みやすい。
なお、本実施形態の電子時計1は、ユーザーの腕に装着されて様々な姿勢で衛星信号を受信するため、平面アンテナ40は図8に示すように、天頂方向以外にもなるべく指向性を持つことが理想である。したがって、ベゼル112やダイヤルリング32を非導電性部材で構成すれば、平面アンテナ40の指向性を改善できる。
この平面アンテナ40は、回路基板23の表面に実装され、回路基板23に実装された受信部50であるアンテナGPSモジュールに電気的に接続される。さらに、平面アンテナ40のGND電極43を回路基板23のグランドパターンを介して受信部50のグランド部に導通させることで、回路基板23はグランド板(グランドプレーン)として機能する。さらに、受信部50のグランド部を、回路基板23のグランドパターンを介して金属製の胴111や裏蓋12に導通することで、胴111や裏蓋12もグランドプレーンとして利用できる。
この平面アンテナ40は、図3に示すように、回路基板23を地板21に固定することで、アンテナ収容部21Cに配置される。平面アンテナ40の誘電体基材41は、セラミックで硬く欠けやすいため、地板21との間にはスポンジなどの緩衝材47が介在されている。このため、誘電体基材41が地板21に衝突して破損することを防止できる。
[アンテナ電極部と金属製部品との距離]
電子時計1において、平面アンテナ40の周囲に配置される金属製部品と、アンテナ電極部42との位置関係を、図9,10を参照して説明する。本実施形態において、平面アンテナ40の周囲に配置される金属製部品は、外装ケース10のケース本体11(胴111)、耐磁板91、92、太陽電池パネル25の電極部、二次電池24である。
アンテナ電極部42とケース本体11との最短距離をD1、アンテナ電極部42と文字板2の裏面に配置される耐磁板91との最短距離をD2、アンテナ電極部42と輪列受け27の裏面に配置される耐磁板92との最短距離をD3、アンテナ電極部42と太陽電池パネル25の電極部との最短距離をD4、アンテナ電極部42と二次電池24との最短距離をD5とする。
前述のとおり、平面アンテナ40は上面方向(カバーガラス31の向かう方向)に指向性が強いため、平面アンテナ40の受信感度は、前記各金属部品の中で最も厚さ寸法が大きく、平面アンテナ40よりも時計表面側に配置される外装ケース10の影響を受けやすい。このため、平面アンテナ40のアンテナ電極部42と、外装ケース10との最短距離D1を大きくして、アンテナ電極部42を外装ケース10から離す必要がある。
一方、耐磁板91は、高さ位置としては、平面アンテナ40のカバーガラス31側に配置されるが、厚さ寸法が0.2〜0.5mm程度と薄いため、厚さ寸法が大きい外装ケース10に比べて受信感度の影響が小さい。このため、アンテナ電極部42と耐磁板91との最短距離D2は、最短距離D1よりも短くできる。
なお、アンテナ電極部42とケース本体11との最短距離D1は、図10に示すように、ケース本体11の内周面が円周状であるため、平面視では、アンテナ電極部42の角部とケース本体11の内周面との最短寸法D1Hである。
一方、アンテナ電極部42と耐磁板91との最短距離D2は、耐磁板91の切欠部915がアンテナ電極部42に沿って略矩形状であるため、平面視では寸法D2Hであるが、厚さ方向の高さ位置が異なるため、図9に示すように、斜めの寸法D2である。なお、他の最短距離D3,D4,D5においても、アンテナ電極部42と厚さ方向の高さ位置が異なるため、図10に示すように、平面視では寸法D3H、D4H、D5Hであるが、実際の最短寸法は図9に示すように斜め方向の寸法D3,D4,D5である。
太陽電池パネル25の電極部も、高さ位置としては、平面アンテナ40よりも時計表面側に位置するが、厚さ寸法が0.1〜0.2mm程度であり、耐磁板91と比べても薄いため、受信感度への影響は比較的小さい。このため、アンテナ電極部42と太陽電池パネル25の電極部との最短距離D4は、最短距離D1よりも短くできる。
さらに、耐磁板92は、高さ位置がアンテナ電極部42よりも裏蓋側にあり、厚さ寸法も0.2〜0.5mm程度と薄いため、外装ケース10に比べて受信感度の影響が小さい。したがって、アンテナ電極部42と耐磁板92との最短距離D3は、最短距離D1よりも短くできる。
なお、二次電池24は、ある程度厚さ寸法があり、また、レイアウト的にアンテナ電極部42と離しやすいため、アンテナ電極部42と二次電池24との最短距離D5は、最短距離D1よりも長く設定される。すなわち、本実施形態では、D1>D2、D1>D4、D1>D3であり、D5>D1に設定される。
なお、平面アンテナ40のアンテナ電極部42よりもカバーガラス31側の高さ位置に配置される耐磁板91と太陽電池パネル25の電極部とを比較すると、耐磁板91のほうが厚さ寸法が大きいため、平面アンテナ40の受信感度への影響が大きくなる。このため、D2>D4に設定することが好ましい。一方、耐磁板92や二次電池24は、レイアウト的にアンテナ電極部42と離しやすいため、本実施形態では、D2<D3<D5に設定している。すなわち、本実施形態では、アンテナ電極部42に対する最短距離は、D5>D1>D3>D2>D4の順に小さくなるように設定している。なお、二次電池24のレイアウトによっては、D1>D5となるように設定してもよい。
[電子時計の回路構成]
図11は、電子時計1の回路構成を示す概略図である。
電子時計1は、図11に示すように、平面アンテナ40と、フィルター(SAW)35と、受信部50と、制御表示部60と、電源供給部70を含んで構成されている。
フィルター35は、バンドパスフィルターであり、1.5GHzの衛星信号を通過させるものとなっている。また、平面アンテナ40とフィルター35との間に、受信感度を良好にするLNA(ローノイズアンプ)を別途組み込む構成としてもよい。
なお、フィルター35が受信部50内に組み込まれる構成としてもよい。
受信部50は、フィルター35を通過した衛星信号を処理するものであり、RF部(Radio Frequency:無線周波数)51とベースバンド部52を備える。
RF部51は、PLL回路511、VCO(Voltage Controlled Oscillator)512、LNA(Low Noise Amplifier)513、ミキサー514、IFアンプ515、IFフィルター516、ADC(A/D変換器)517等を備えている。
そして、フィルター35を通過した衛星信号は、LNA513で増幅された後、ミキサー514でVCO512の信号とミキシングされ、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)にダウンコンバートされる。
ミキサー514でミキシングされたIFは、IFアンプ515、IFフィルター516を通り、ADC(A/D変換器)517でデジタル信号に変換される。
ベースバンド部52は、DSP(Digital Signal Processor)521、CPU(Central Processing Unit)522、RTC(リアルタイムクロック)523、SRAM(Static Random Access Memory)524を備えている。また、ベースバンド部52には、温度補償回路付き水晶発振回路(TCXO)53やフラッシュメモリー54等も接続されている。
そして、ベースバンド部52は、RF部51のADC517からデジタル信号が入力され、相関処理や測位演算等を行うことにより、衛星時刻情報や測位情報を取得できるようになっている。
なお、PLL回路511用のクロック信号は、温度補償回路付き水晶発振回路(TCXO)53から生成されるようになっている。
制御表示部60は、制御部(CPU)61と、指針3,4等の駆動を実施する駆動回路62と、時刻表示部および情報表示部等とを備えている。
制御部61は、RTC611、記憶部612を含んで構成されている。
RTC611は、水晶振動子63から出力される基準信号を用いて、内部時刻情報を計時している。
記憶部612は、受信部50から出力される衛星時刻情報や測位情報を記憶する。また、記憶部612には、測位情報に対応する時差データも記憶され、RTC611で計時されている内部時刻情報および時差データにより、現在地のローカルタイムを算出できるようにされている。
本実施形態の電子時計1は、上述のような受信部50および制御表示部60を備えていることで、GPS衛星Sから受信した衛星信号に基づいて時刻表示を自動的に修正することができる。
電源供給部70は、太陽電池パネル25、充電制御回路71、二次電池24、第1レギュレーター72、第2レギュレーター73、電圧検出回路74を含んで構成されている。
太陽電池パネル25は、光が入射して発電すると、その光発電により得られる電力を、充電制御回路71を通じて二次電池24に供給して二次電池24を充電する。
二次電池24は、第1レギュレーター72を介して制御表示部60に駆動電力を供給し、第2レギュレーター73を介して受信部50に駆動電力を供給する。
電圧検出回路74は、二次電池24の電圧をモニターし、制御部61に出力する。従って、制御部61は、二次電池24の電圧を把握して受信処理を制御できる。
[実施形態の作用効果]
電子時計1は、平面アンテナ40のアンテナ電極部42から金属製のケース本体11までの最短距離D1を、アンテナ電極部42から耐磁板91までの最短距離D2よりも大きくしているので、アンテナ電極部42と金属製のケース本体11とを比較的大きく離すことができる。金属製のケース本体11は、時計の厚さ方向に沿った寸法が大きいため、金属部品のなかで平面アンテナの受信感度への影響が最も大きい。従って、アンテナ電極部42をケース本体11から離すことができれば、ケース本体11内に、耐磁板91および平面アンテナ40を配置した際に、平面アンテナ40の受信感度の劣化を抑制できる。
また、アンテナ電極部42とケース本体11との距離を大きくできるため、金属製のケース本体11の上端部、つまりベゼル112の上面を、アンテナ電極部42よりも時計表面側(カバーガラス31側)に配置できる。すなわち、平面アンテナ40の指向性から、アンテナ電極部42よりも時計表面側にある金属製部品は受信感度に影響するため、アンテナ電極部42とケース本体11との距離が近い場合には、ケース本体11をプラスチック製などの受信感度に影響しない材質のもので構成しなければならない。これに対し、本実施形態では、金属製のケース本体11を用いることができ、ケース本体11の胴111およびベゼル112を金属製とすることができる。したがって、金属製ケースを用いた電子時計1を構成でき、時計のデザインに高級感を与えるなど美観を向上させることができる。また、金属製の外装ケース10は、例えば合成樹脂製ケースに比べて耐久性に優れるので、表面に傷がつきにくく、さらには、内部のムーブメント20を保護できる。
電子時計1は、アンテナ電極部42からケース本体11までの最短距離D1を、アンテナ電極部42から太陽電池パネル25の電極部までの最短距離D4よりも大きくしているので、ケース本体11による受信感度の影響を軽減できる。
したがって、ケース本体11内に、耐磁板91、太陽電池パネル25および平面アンテナ40を配置した際に、平面アンテナ40の受信感度の劣化を抑制できる。
電子時計1は、アンテナ電極部42から耐磁板91までの最短距離D2を、アンテナ電極部42から太陽電池パネル25の電極部までの最短距離D4よりも大きくしているので、耐磁板91による受信感度の影響を軽減できる。耐磁板91は、太陽電池パネル25の電極部よりも厚さ寸法が大きく、太陽電池パネル25の電極部に比べて、平面アンテナ40の感度劣化に対する影響が大きい。したがって、アンテナ電極部42を、太陽電池パネル25の電極部よりも耐磁板91から離して配置すれば、耐磁板91による影響を軽減でき、平面アンテナ40の感度劣化を抑制できる。
平面アンテナ40は、ステップモーター221〜224や二次電池24と平面的に重ならずに配置できるので、誘電体基材41を積層して構成できる。このため、腕時計サイズの電子時計1に組み込むために、平面サイズが小さな平面アンテナ40を用いても受信性能を確保できる。平面アンテナ40は、時刻表示部9Aの文字板2と平面的に重なるが、文字板2は非導電性部材からなるため、平面アンテナ40での受信性能を確保できる。また、指針3を導電性部材で構成した場合でも、針状で平面積が小さいため、受信性能への影響を最小限に抑えることができる。
したがって、受信性能を確保でき、かつ、薄型化できて腕時計に適した電子時計を提供できる。
平面視で文字板2の3時位置には、巻真やおしどり等の切換機構が配置されるため、時計部品の中で比較的大きな部品である平面アンテナ40や二次電池24を3時位置に配置すると電子時計1の平面サイズを大型化しなければならない。これに対し、本実施形態では、平面アンテナ40および二次電池24を、3時位置を避けて配置しているので、3時位置に配置される切換機構とレイアウト的に干渉せず、そのため電子時計1の平面サイズを小さくできる。
回路基板23の切欠部231に二次電池24を配置したので、回路基板23の裏面側に電池を配置する場合に比べて電子時計1の厚さ寸法を小さくでき、電子時計1を薄型化できる。
外装ケース10の一部、例えば、胴111やベゼル112、裏蓋12を金属製にできるので、電子時計1の質感を向上できる。さらに、文字板2の外周に沿って配置されるダイヤルリング32等のリング部材を非導電性部材で構成しているので、平面アンテナ40は、時計のカバーガラス31側から、文字板2やダイヤルリング32、地板21を通して衛星信号を受信でき、胴111、ベゼル112や裏蓋12が金属製であっても受信性能を確保できる。
平面アンテナ40と平面的に重ならない位置にサブダイヤル2Aを設けているので、サブダイヤル2Aの目盛等に金属製部品を用いることができ、意匠性を向上できる。
地板21の被覆部215および誘電体基材41の露出面411間に緩衝材47を配置し、平面アンテナ40の露出面411を緩衝材47に当接させているので、電子時計1の厚さ方向(高さ方向)における平面アンテナ40の位置を精度よく設定できる。このため、地板21に対する平面アンテナ40の位置精度を向上でき、位置精度のばらつきによるアンテナ周波数の変化量をさらに低減できてアンテナ特性をより安定化できる。
さらに、平面アンテナ40の露出面411は、緩衝材47に当接するため、被覆部215に直接接触することを防止でき、セラミックで形成された誘電体基材41の破損を防止できる。
日車5を非導電性部材で形成したので、平面視において日車5を平面アンテナ40と重ねて配置しても、衛星信号は日車5を透過してアンテナに入射するため、受信性能が低下することを防止できる。
また、日車5は、平面視において平面アンテナ40と重なるため、日車5および平面アンテナ40を避けて配置する指針3、4の指針軸3A、4Aの配置位置の自由度が高まり、電子時計1のデザイン自由度を向上できる。
平面アンテナ40は、平面視において太陽電池パネル25や耐磁板91、92と重ならないため、時計の表面側から伝播されてくる衛星信号は、太陽電池パネル25や耐磁板91で遮られることなく平面アンテナ40に入射する。このため、受信性能を低下させることなく、太陽電池パネル25および耐磁板91を電子時計1に設けることができる。
時計の表面側から見た平面視において、平面アンテナ40は、ケース本体11(胴111およびベゼル112)と重なっていないため、時計の表面側から伝播されてくる衛星信号は、カバーガラス31を透過した後、ケース本体11で遮られることなく平面アンテナ40に入射する。このため、受信性能を低下させることなく、ケース本体11および裏蓋12を金属等の導電性部材にて形成でき、電子時計1の質感を向上できる。
また、ベゼル112を導電性部材にて形成しているので、ベゼル112をセラミック製とした場合に比べて加工が容易になりデザインの自由度を向上でき、コストも低減できる。また、ベゼル112は金属製のため、セラミック製のベゼルに比べて小さな断面積で剛性を確保できる。このため、リング状のベゼル112の断面幅寸法を小さくでき、カバーガラス31の平面サイズを大きくすることもでき、時計のデザインの自由度を向上できる。
胴111および裏蓋12は、受信部50のグランド部に接続されるため、グランドプレーンとして機能する。これにより、グランドプレーンの面積を大きくとることができ、アンテナ利得が向上してアンテナ特性を向上できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図12を参照して説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一または同様の構成には同一符号を付し、説明を省略する。
第2実施形態の電子時計1Aは、外装ケース10Aとして、胴111Aとベゼル112Aとが一体とされた金属製のケース本体11Aを用いたものである。また、平面アンテナ40のアンテナ電極部42と、外装ケース10Aの内面との最短距離を大きくするため、外装ケース10Aにおいて平面アンテナ40の周囲のみ、ケース内面を削る加工を施している。このため、図12に示すように、図中右側の平面アンテナ40に近い部分のケース本体11Aの肉厚寸法は、図中左側のケース本体11Aの肉厚寸法に比べて小さくされている。なお、その他の構成は、第1実施形態と同じであるため、説明を省略する。
第2実施形態の電子時計1Aによれば、胴111Aおよびベゼル112Aを一体化したので、電子時計1Aの部品数を減らすことができ、コストを低減できる。
さらに、外装ケース10Aのケース内面において、平面アンテナ40の周囲の内面を削ったので、前記最短距離D1をより大きくできる。したがって、平面アンテナ40とケース本体11Aとをより離すことができ、平面アンテナ40の受信感度を向上できて衛星信号の受信性能を向上できる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について、図13を参照して説明する。なお、第3実施形態において、第1実施形態と同一または同様の構成には同一符号を付し、説明を省略する。
第3実施形態の電子時計1Bは、第1実施形態の二次電池24に比べて平面サイズの小さな二次電池24Bを用いている。すなわち、第1実施形態の二次電池24の直径は、図2〜5に示すように、ムーブメント20の地板21の半径よりも大きい。一方、第3実施形態の二次電池24Bの直径は、図13に示すように、ムーブメント20の地板21の半径よりも小さい。
このため、第1実施形態の二次電池24は、例えば直径20mm、厚さ1.6mmのコイン型リチウム電池を用いているのに対し、第3実施形態の二次電池24Bは、例えば、直径9mm、厚さ3.7mmのリチウム電池を用いている。
電子時計1Bでは、平面サイズの小さい二次電池24Bを用いており、二次電池24Bは、平面アンテナ40だけでなく、ステップモーター221〜224や輪列とも平面的に重ならないように配置されている。
また、回路基板23Bは一枚構成であり、1枚の回路基板23Bに、受信部(GPS−IC)50と、制御部(時計制御用IC)61とが実装されている。受信部50は、回路基板23Bの裏面側に配置され、シールド板26で囲まれている。
電子時計1Bにおいても、耐磁板91、92が配置されている。なお、図13では、耐磁板92は図示を略しているが、前記電子時計1と同様に、輪列受け27の裏蓋12側に配置できる。
このため、アンテナ電極部42と、外装ケース10、耐磁板91、耐磁板92、太陽電池パネル25の電極部、二次電池24Bとのそれぞれの最短距離D1〜D5の大小関係は、前記実施形態と同様に、D5>D1>D3>D2>D4である。
このような第3実施形態の電子時計1Bによれば、直径が小さい二次電池24Bを用いているため、回路基板23Bにおける切欠部231Bも小さくできる。このため、回路基板23に比べて回路基板23Bの面積を大きくでき、配線の自由度を向上できて理想的なパターンの引き回しをできる。その上、回路基板23Bにおけるグランド面積も増えるため、平面アンテナ40における受信性能を向上できる。
さらに、二次電池24Bは、平面サイズが小さいため、ムーブメント20において、平面アンテナ40、第1ステップモーター221〜第4ステップモーター224、第1輪列226〜第4輪列と平面的に重ならない位置に配置できる。
また、直径が小さい二次電池24Bは、平面アンテナ40と離して配置することができる。このため、給電ピンから離れた箇所に二次電池24Bを配置でき、受信感度への影響を抑制できる。
その上、コイン型リチウムイオン電池のような高出力二次電池は、経年劣化によって厚み方向に膨らむが、二次電池24Bは輪列等と平面的に重ならないため、厚さ寸法の増加の影響を受けることがない。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について、図14〜18を参照して説明する。なお、第4実施形態において、前記各実施形態と同一または同様の構成には同一符号を付し、説明を省略する。
第4実施形態の電子時計1Cは、図14に示すように、3つの小窓(サブダイヤル)を有する文字板702を備えている。文字板702の平面中心には、前記各実施形態と同様に指針軸3Aが配置され、この指針軸3Aには秒針3B、分針3C、時針3Dが設けられている。また、文字板702には、指針軸3Aが設けられた平面中心より、2時方向に円形の第1小窓770と指針771が設けられ、10時方向に円形の第2小窓780と指針781が設けられ、6時方向に円形の第3小窓790と指針791が設けられ、4時方向に矩形の日窓2Bが設けられている。文字板702の裏面側には日車5が配置され、日車5は日窓2Bから視認可能となっている。
ここで、本実施形態では、第1小窓770の指針771は、クロノグラフ分針であり、第2小窓780の指針781は、1/5クロノグラフ秒針である。第3小窓790の指針791は、モード針およびクロノグラフ時針を兼用している。指針791がモード針として用いられる場合は、夏時間の設定(DST:夏時間ON、○:夏時間OFF)と、二次電池24Bの残量を示すパワーインジケーターと、機内モードと、GPS時刻情報を受信し内部時刻を修正する測時モードと、GPS時刻情報と軌道情報とを受信して内部時刻とタイムゾーンとを修正する測位モードとの各モードの設定を表示する。
電子時計1Cでは、図14に示すように、パッチアンテナである平面アンテナ40は、指針軸3Aと外装ケース10との間であり、文字板702における4時位置から5時位置の範囲に配置している。このため、平面アンテナ40と日窓2Bとは平面視で重なる。
なお、平面アンテナ40の一部は、第1小窓770および第3小窓790に重なっている。このため、平面アンテナ40の受信性能を向上させるため、第1小窓770や第3小窓790は、金属製ではなく、プラスチック等の非導電性部材にて形成することが好ましい。一方、平面アンテナ40と平面的に重ならない第2小窓780は、金属パーツを用いることができるが、他の第1小窓770、第3小窓790との統一感を得るために、プラスチック等の非導電性部材にて形成してもよい。
また、電子時計1Cでは、第3実施形態で使用されたものと同じ、平面サイズの小さな二次電池24Bを用いている。そして、電子時計1Cの平面視において、二次電池24Bを文字板702の12時位置、つまり11時位置から12時位置を介して1時位置までの範囲に配置している。
図15は、ムーブメント720の概略平面図である。ムーブメント720は地板721を備え、地板721には駆動体722が取り付けられている。駆動体722は、前記実施形態と同様に、秒針3Bを駆動するステップモーター221および第1輪列226(図16)と、分針3Cを駆動する第2ステップモーター222および第2輪列(図示略)と、時針3Dを駆動する第3ステップモーター223および第3輪列(図示略)と、指針791および日車5の駆動に兼用される第4ステップモーター224および第4輪列(図示略)とを有する。第4輪列は、日車5を回転する日回し車228(図18)を有する。
さらに、電子時計1Cのムーブメント720には、指針771を駆動する第5ステップモーター225および第5輪列(図示略)と、指針781を駆動する第6ステップモーター227および第6輪列(図示略)とを有する。
これらのステップモーター221〜225、227は、平面アンテナ40および二次電池24Bと平面的に重ならない領域に配置されている。すなわち、地板721の平面中心に設けられた指針軸3Aに対して、第1ステップモーター221は略10時方向に配置され、第2ステップモーター222は略7時方向に配置され、第3ステップモーター223は略2時方向に配置されている。
第4ステップモーター224は、指針軸3Aに対して略7時方向であり、第2ステップモーター222のさらに外周側に配置され、日車5と平面視で重なる位置に配置されている。
第5ステップモーター225は、指針軸3Aに対して略1時から2時方向であり、第3ステップモーター223のさらに外周側に配置され、日車5と平面視で重なる位置に配置されている。
第6ステップモーター227は、指針軸3Aに対して、略10時から11時方向であり、第1ステップモーター221のさらに外周側に配置され、日車5と平面視で重なる位置に配置されている。
ここで、センター針である秒針3B、分針3C、時針3Dの中では、針の長さは秒針3Bが最も長く、時針3Dが最も短く、運針周期(駆動周期)は秒針3Bが最も短く、時針3Dが最も長い。このため、第1ステップモーター221は、最もトルクを出力可能なモーターつまりサイズの大きなモーターを使用することが好ましい。一方、第3ステップモーター223は、他のステップモーター221、222に比べて出力するトルクは小さくてよいため、サイズも小さくできる。そこで、電子時計1Cでは、指針軸3Aの周囲において、配置スペースの確保が難しい二次電池24Bと平面アンテナ40との間である2時方向に第3ステップモーター223を配置し、ステップモーター221、222は、広い配置スペースを確保できる7時方向から10時方向の範囲に配置している。
指針771が取り付けられる指針軸4Bは、第3ステップモーター223の外周側であり、日車5の内周側に配置される。指針781が取り付けられる指針軸4Cは、第1ステップモーター221の外周側であり、日車5の内周側に配置される。指針791が取り付けられる指針軸4Dは、第2ステップモーター222の近くであり、日車5の内周側に配置されている。
ムーブメント720において、平面視で文字板702の3時位置には、リューズ6に接続される巻真706が配置され、巻真706の周囲には、おしどり等の図示略のスイッチ機構(切換機構)が配置されている。
次に、電子時計1Cの外装ケース10に内蔵される内部構造の詳細について、図16〜18をも参照して説明する。なお、図16は、電子時計1Cを、文字板702の4時位置および10時位置を結ぶ線に沿った断面図であり、図17は、図3と同様に、文字板702の12時位置および6時位置を結ぶ線に沿った断面図である。また、図18は、図4と同様の分解斜視図である。これらの図16〜18においても、前記各実施形態と同様の構成には同一符号を付し、説明を省略する場合がある。
図16,17に示すように、外装ケース10内には、文字板702、ムーブメント720、平面アンテナ(パッチアンテナ)40、日車5、ダイヤルリング32等が収容される。
ムーブメント720は、地板721、輪列受け(図示略)、地板721および輪列受けに支持される駆動体722、第1回路基板723、第2回路基板724、回路押え板725、二次電池24B、太陽電池パネル25C、第1耐磁板91C、第2耐磁板92Cを備える。
図18にも示すように、文字板702の裏面には、太陽電池パネル25Cが配置されている。
太陽電池パネル25Cは、前記実施形態の太陽電池パネル25と同様のものであるが、本実施形態では8個のソーラーセルに分割され、各ソーラーセルが直列に接続されている。なお、各ソーラーセルは、前記実施形態と同様に、ほぼ同じ発電面積に構成されている。このため、1つのソーラーセルでの起電圧は約0.6V以上であれば、8個のソーラーセルを直列に接続することで、約0.6V×8段=約4.8V以上の起電圧が得られる。
太陽電池パネル25Cには、平面アンテナ40と平面視で重なる部分に切欠部251が形成され、各指針軸3A、4B、4C、4Dが挿通される孔253、257、258、259が形成されている。なお、日窓2Bは、前記切欠部251に平面的に重なるため、太陽電池パネル25Cは、太陽電池パネル25の開口252に対応する開口を設ける必要が無い。
太陽電池パネル25Cの裏面には、駆動体722の各ステップモーター221〜225、227の上側(文字板702側)に配置された第1耐磁板91Cが設けられている。第1耐磁板91Cは、耐磁板91と同様に、平面アンテナ40に平面的に重なる領域は切り欠かれて切欠部915Cとされている。この切欠部915Cは、第2耐磁板92Cの切欠部925よりも一回り大きく形成され、前記実施形態の耐磁板91の切欠部915よりも一回り大きく形成されている。このため、切欠部915Cは、日窓2Bと、指針軸4Dが挿通される孔259にも重なって設けられている。第1耐磁板91Cには、各指針軸3A、4B、4Cが挿通される開口部913、917、918が形成されている。
第1耐磁板91Cの裏面には、日車5が配置されている。日車5は、切欠部915C、切欠部251を介して、日窓2Bから視認可能とされている。
日車5の裏面には、地板721が配置されている。地板721には、前記実施形態の地板21と同じく、駆動体収容部21A(図16,17)、日車配置部21B(図18)、アンテナ収容部21C(図16)が設けられている。
アンテナ収容部21Cへの平面アンテナ40の配置構造や、平面アンテナ40の構成は前記実施形態と同じであるため、説明を省略する。
地板721の裏面側には図示略の輪列受けが配置されている。輪列受けは、各輪列の軸受を有し、輪列の配置領域に対応して配置されている。
輪列受けの裏面には、第1回路基板723(図18では不図示)および第2耐磁板92Cが配置されている。
第1回路基板723は、各ステップモーター221〜225,227のコイルに導通する配線などが設けられ、コネクター751を介して後述する第2回路基板724に接続されている。1つのステップモーターに対しては、コイルの両端に導通するため2つのコネクター751が設けられている。したがって、本実施形態では、6個のステップモーターが配置されているので、計12個のコネクター751が設けられ、第2耐磁板92Cには、各コネクター751を配置可能な孔(図示略)が形成されている。
第2耐磁板92Cは、平面アンテナ40と干渉しないように、切欠部925等が形成されている。また、第1回路基板723および第2耐磁板92Cにおいて、前記各ステップモーター221〜225,227のコイルが配置される部分は切り欠かれて開口部が形成されている。例えば、図18に示すように、第2耐磁板92Cには、各コイルが配置される開口部926が6箇所に形成されている。
このため、ステップモーター221〜225,227のコイルと、第1回路基板723および第2耐磁板92Cとは、平面視で重ならず、前記コイルを開口部926に配置することで、ムーブメント720の厚さ寸法を小さくできる。
さらに、第1回路基板723および第2耐磁板92Cは、二次電池24Bと干渉しないように配置されている。このため、図18に示すように、第2耐磁板92Cには平面略円形の切欠部927が形成されている。
第2耐磁板92Cの裏面には、スペーサー750(図18では不図示)を介して第2回路基板724が配置されている。
第2回路基板724は、図18に示すように、平面略円形に形成され、かつ、二次電池24Bが配置される略円形の切欠部731が形成されている。この切欠部731に二次電池24Bを配置することで、電子時計1Cを薄型化できる。第2回路基板724の表面側には、平面アンテナ(パッチアンテナ)40が実装されている。また、第2回路基板724の表面側には、GPS衛星から受信した衛星信号を処理する受信部(受信用IC、GPSモジュール)50、チップ素子761、モーターの駆動を制御する制御用IC(制御部61)、電源用IC75、メモリー用IC(図示略)などが実装されている。
スペーサー750は、各IC等を保護する。この際、前記各ICは、少なくとも指針軸3A、4B,4C,4Dの直下と異なる位置に配置されている。したがって、指針軸3A、4B,4C,4Dの直下には、ICやチップ素子等は配置されておらず、スペーサー750を介して第2回路基板724が配置されている。また、第2回路基板724の裏面には、回路押え板725が配置されている。
このため、指針軸3A、4B,4C,4Dに指針3(秒針3B、分針3C、時針3D)、指針771、781、791を押し込む際に、その力を、輪列受け、第1回路基板723、第2耐磁板92C、スペーサー750、第2回路基板724を介して、回路押え板725で支持することができる。
また、回路押え板725には、裏蓋12に導通するための裏蓋導通バネ725Aが一体に形成されている。この裏蓋導通バネ725Aは、回路押え板725において複数形成されている。
さらに、図17に示すように、二次電池24Bの裏蓋側には、電池端子板740が配置され、電池端子板740は第2回路基板724に導通されている。さらに、図示は略すが、太陽電池パネル25Cは、前記第2回路基板724に導通され、太陽電池パネル25Cで発電した電力を、第2回路基板724を介して二次電池24Bに充電可能に構成されている。
このような電子時計1Cにおいても、図16に示すように、平面アンテナ40のアンテナ電極部42と、ケース本体11との最短距離をD1、アンテナ電極部42と文字板702の裏面に配置される第1耐磁板91Cとの最短距離をD2、第1回路基板723の裏面に配置される第2耐磁板92Cとの最短距離をD3とする。
前述のとおり、平面アンテナ40は上面方向(カバーガラス31の向かう方向)に指向性が強いため、平面アンテナ40の受信感度は、前記各金属部品の中で最も厚さ寸法が大きく、平面アンテナ40よりも時計表面側に配置される外装ケース10の影響を受けやすい。このため、平面アンテナ40のアンテナ電極部42と、外装ケース10との最短距離D1を大きくして、アンテナ電極部42を外装ケース10から離す必要がある。
また、第1耐磁板91C、第2耐磁板92Cも金属製であり、電波を吸収するため、平面アンテナ40での受信の妨げになる。このため、第1耐磁板91C、第2耐磁板92Cも平面アンテナ40から離した方が受信性能は向上する。一方で、電子時計1Cの耐磁性能を向上させるためには、第1耐磁板91C、第2耐磁板92Cは、より広い範囲を被覆することが好ましい。
そして、第1耐磁板91Cと、第2耐磁板とを比較すると、アンテナ電極部42よりもカバーガラス31側に位置する第1耐磁板91Cのほうが、受信への影響が大きい。このため、第1耐磁板91Cの切欠部915Cを、第2耐磁板92Cの切欠部925よりも広い面積で切り欠くことで、アンテナ電極部42と第1耐磁板91Cとの最短距離D2を、アンテナ電極部42と第2耐磁板92Cとの最短距離D3よりも大きくしている(D2>D3)。したがって、本実施形態では、D1>D2>D3に設定される。
このような第4実施形態の電子時計1Cによれば、アンテナ電極部42と第1耐磁板91Cとの最短距離D2を、アンテナ電極部42と第2耐磁板92Cとの最短距離D3よりも大きくしているので、アンテナ電極部42よりも上側(カバーガラス31側)に配置されて、受信性能に影響しやすい第1耐磁板91Cを離して配置できるため、受信性能の低下を防止できる。また、アンテナ電極部42よりも下側(裏蓋12側)に配置される第2耐磁板92Cとアンテナ電極部42との最短距離D3を、前記最短距離D2よりも小さくしているので、第2耐磁板92Cの面積を大きくでき、耐磁性能を向上できる。したがって、本実施形態によれば、受信性能および耐磁性能を両立しやすくでき、電子時計1Cの小型化も実現できる。
また、アンテナ電極部42と各耐磁板91C、92Cとの最短距離D2,D3よりも、アンテナ電極部42と外装ケース10との最短距離D1を大きくしているので、外装ケース10による受信性能への影響を低減でき、受信性能を確保できる。
さらに、直径が小さい二次電池24Bを用いているので、第3実施形態と同様の効果を奏することができる。例えば、第1回路基板723、第2回路基板724における配線の自由度を向上でき、理想的なパターンの引き回しをできる。このため、6個のステップモーター221〜225、227を配置して、すべての指針3(秒針3B、分針3C、時針3D)、指針771、781、791を独立して駆動できる多針の多機能時計を容易に実現できる。
また、第2回路基板724におけるグランド面積も増えるため、平面アンテナ40における受信性能を向上できる。さらに、二次電池24Bを、平面アンテナ40、各ステップモーター221〜225、227、各輪列と平面的に重ならない位置に配置でき、電子時計1Cを薄型化できる。
回路基板を、第1回路基板723、第2回路基板724の2枚で構成し、第1回路基板723に、各ステップモーター221〜225、226のコイルと接続される配線を形成し、ICやチップ素子が実装される第2回路基板724とは、コネクター751で接続している。このため、指針の数が変更されたり、ステップモーター221〜225、227の配置位置が変更された場合に、第1回路基板723のみを対応する基板に変更し、第2回路基板724は兼用することができる。このため、指針の数やレイアウトを変更する際に容易に対応できる。
第1回路基板723および第2回路基板724間には、ICやチップ素子等の第2回路基板724に実装された素子と干渉しない形状としたプラスチック製のスペーサー750を配置しているので、指針軸3A、4B、4C、4Dに、各指針3,771、781、791を押し込んで取り付ける場合に、指針軸3A、4B、4C、4Dから輪列を介して第1回路基板723、第2耐磁板92Cに加わる力を、スペーサー750を介して、第2回路基板724、回路押え板725等の金属部品で支持できる。したがって、強度の高い金属部品で針押し込み時の押し込み力を支持でき、安定した針取付性を確保できる。
また、回路押え板725を加工して設けられる裏蓋導通バネ725Aを、金属製の裏蓋12に導通させているので、裏蓋12をアースとして利用でき、耐静電気性能や受信性能を向上できる。特に、本実施形態では、複数の裏蓋導通バネ725Aを設けているので、裏蓋12を確実にアースとして利用でき、耐静電気性能や受信性能を向上できる。
[他の実施形態]
なお、本発明は前記各実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、電子時計の外装ケースとしては、図19に示すように、プラスチック製のケース本体11Cに、金属製のベゼルカバー112Cを取り付けたものでもよい。この場合、前記ベゼルカバー112Cが、ケースの金属部を構成する。このような構成であれば、アンテナ電極部42とケースの金属部であるベゼルカバー112Cとの最短距離D1を大きくできるので、平面アンテナ40の受信感度を向上できる。
平面アンテナや回路基板の構成は、前記各実施形態に限定されない。例えば、平面アンテナ40としては、誘電体基材41の表面に積層されるアンテナ電極部42をケース本体11から離れる方向にずらして形成してもよい。
このように平面アンテナ40のアンテナ電極部42を金属製の胴111から離れるように配置することで、最短距離D1をより大きくでき、金属製の胴111による電波の遮蔽の影響を低減することができる。
前記各実施形態では、扁平な形状の二次電池24を用いて、二次電池24をアンテナ電極部42から高さ方向に離したり、直径の小さな二次電池24Bを用いて、二次電池24Bをアンテナ電極部42から平面方向に離すことで、アンテナ電極部42と二次電池24、24Bとの最短距離D5を、アンテナ電極部42とケース本体11との最短距離D1よりも大きく(D1<D5)設定していたが、二次電池24、24Bのレイアウトによっては、D1>D5となるように設定してもよい。この場合、平面アンテナ40のアンテナ電極部42を、ケースの金属部(ケース本体11)から離して配置できるので、ケース10の金属部による受信感度の影響を軽減できる。二次電池24、24Bは、ケース10に比べて厚さ寸法が小さく、また、電池の時計厚さ方向の位置がアンテナ電極部42よりも裏蓋12側に配置されることが多い。このため、電池は、ケース10に比べて平面アンテナ40の感度劣化に対する影響が小さい。したがって、平面アンテナ40のアンテナ電極部42を、二次電池24、24Bよりもケース10から離して配置してD1>D5とすれば、逆の場合(D1<D5の場合)に比べて、平面アンテナの感度劣化を抑制しやすくできる。
前記実施形態では、ベゼル112は導電性部材で形成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、ベゼル112は、非導電性部材であるジルコニア(ZrO2)などのセラミックにて形成されていてもよい。ジルコニアは、抵抗率が高く電波受信に悪影響を与えないだけではなく、硬く耐傷性にも優れるため、時計の外装部材として優れている。また、ベゼル112をセラミック製とすると、ベゼル112をアンテナ電極部42と平面視で重ねることができる。このため、ベゼル112がアンテナ電極部42と平面的に重ならないように胴111の直径を大きくする必要が無いため、胴111の直径を小さくすることができ、電子時計1の平面サイズを小型化できる。
前記実施形態では、電子時計1は、日車5、太陽電池パネル25、ダイヤルリング32を備えているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、電子時計は、日車5、太陽電池パネル25、ダイヤルリング32を備えていなくてもよい。
前記実施形態では、胴111および裏蓋12は、受信部50のグランド部に接続されているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、胴111および裏蓋12は、当該グランド部に接続されていなくてもよい。
前記実施形態では、太陽電池パネル25は、平面アンテナ40と平面視で重なる部分に切欠部251が形成されているが、太陽電池パネル25は、切欠部251が形成されたものに限定されない。太陽電池パネル25は、平面アンテナ40での電波受信に影響しないように構成されていればよく、平面アンテナ40と平面視で重なる部分に太陽電池パネルが配置されない形状であればよい。たとえば、太陽電池パネル25に、平面アンテナ40と平面視で重なる部分のみくり抜いた開口を形成してもよいし、太陽電池パネル25を半円状に形成し、平面アンテナ40と平面視で重なる部分に太陽電池パネルを配置しないようにしてもよい。
前記実施形態では、第1耐磁板91、91Cおよび第2耐磁板92、92Cを切り欠いて切欠部915、915C、925を形成するようにしたが、第1耐磁板、第2耐磁板としては、切欠部が形成されたものに限定されない。すなわち、受信への影響を考慮して、平面アンテナ40との距離が適切になるように、第1耐磁板および第2耐磁板の形状を設定すればよい。
位置情報衛星の例として、GPS衛星Sについて説明したが、これに限られない。例えば、位置情報衛星としては、ガリレオ(EU)、GLONASS(ロシア)、Beidou(中国)などの他の全地球的公航法衛星システム(GNSS)で利用される衛星が適用できる。また、静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS)などの静止衛星や、準天頂衛星等の特定の地域のみで検索できる地域的衛星測位システム(RNSS)などの衛星も適用できる。
1、1A、1B、1C…電子時計、2…文字板、3、4、771、781、791…指針、5…日車、10、10A…外装ケース、11、11A、11C…ケース本体、12…裏蓋、20、720…ムーブメント、21、721…地板、22、722…駆動体、23、23B…回路基板、723…第1回路基板、724…第2回路基板、24、24B…二次電池、25、25C…太陽電池パネル、27…輪列受け、31…カバーガラス、32…ダイヤルリング、40…平面アンテナ、41…誘電体基材、42…アンテナ電極部、50…受信部、60…制御表示部、61…制御部、62…駆動回路、91、92…耐磁板、91C…第1耐磁板、92C…第2耐磁板、111、111A…胴、112、112A…ベゼル、112C…ベゼルカバー、211…ガイド部、221〜225、227…ステップモーター、D1、D2、D3、D4、D5…最短距離。

Claims (7)

  1. カバー部材と胴と裏蓋とを有し、金属部を有するケースと、
    前記ケースの内部に配置された指針と、文字板と、ムーブメントとを有し、
    前記ムーブメントは、
    前記文字板の平面中心位置に配置されて前記指針が取り付けられる指針軸と、
    前記カバー部材側から見た平面視において、前記指針軸と前記胴との間に配置され、アンテナ電極部を有する平面アンテナと、
    前記指針を駆動するモーターと、
    前記カバー部材側から見た平面視において、前記モーターと重なり、前記平面アンテナとは重ならない耐磁板と、を備え、
    前記アンテナ電極部と前記ケースの金属部との最短距離は、
    前記アンテナ電極部と前記耐磁板との最短距離よりも大きい
    ことを特徴とする電子時計。
  2. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記ケースの金属部の前記カバー部材側の端部は、前記アンテナ電極部よりも前記カバー部材側に配置される
    ことを特徴とする電子時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
    前記アンテナ電極部と前記平面視において重ならない太陽電池パネルを備え、
    前記アンテナ電極部と前記ケースの金属部との最短距離は、
    前記アンテナ電極部と前記太陽電池パネルの電極部との最短距離よりも大きい
    ことを特徴とする電子時計。
  4. 請求項3に記載の電子時計において、
    前記アンテナ電極部と前記耐磁板との最短距離は、
    前記アンテナ電極部と前記太陽電池パネルの電極部との最短距離よりも大きい
    ことを特徴とする電子時計。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記平面アンテナと前記平面視において重ならない電池を備え、
    前記アンテナ電極部と前記ケースの金属部との最短距離は、
    前記アンテナ電極部と前記電池との最短距離よりも大きい
    ことを特徴とする電子時計。
  6. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記モーターを支持する地板を有し、
    前記耐磁板は、
    前記地板の前記カバー部材側に配置される第1耐磁板と、
    前記地板の前記裏蓋側に配置される第2耐磁板とを備え、
    前記アンテナ電極部と前記第1耐磁板との最短距離は、前記アンテナ電極部と前記第2耐磁板との最短距離よりも大きい
    ことを特徴とする電子時計。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記平面アンテナは、パッチアンテナである
    ことを特徴とする電子時計。
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