JP7151266B2 - 電子時計 - Google Patents

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Description

本発明は、電子時計に関する。
例えば、腕時計などの電子時計の筐体にGPS(Global Positioning System)受信機を組込む場合、当該受信機に用いられるアンテナについても体積を小さくする必要がある。例えば、特許文献1には、GPS衛星からのGPS電波を受信可能なパッチアンテナを文字板と地板との間に設けた電子時計が記載されている。
特開2012-93211号公報
特許文献1に開示の技術には、パッチアンテナを設ける分だけ電子時計の厚みが増すといった問題がある。
本発明の電子時計の一態様は、給電部に接続される第1導体素子と、平面視で前記第1導体素子と重なる第2導体素子と、前記第1導体素子および前記第2導体素子の間に配置される誘電体と、を有するアンテナと、前記誘電体と平面視で重なる文字板と、前記誘電体に対して、前記文字板とは反対側に配置される回路基板と、を備え、前記誘電体は、前記文字板とは反対側に開口する凹部を有し、前記第2導体素子は、板状の部材を含み、前記凹部と前記板状の部材で形成される空間内には、前記回路基板が配置される。
第1実施形態にかかる電子時計を含むGPSの概念図である。 第1実施形態にかかる電子時計の断面図である。 第1実施形態におけるアンテナ、LED回路基板およびソーラーパネルを示す断面図である。 第1実施形態におけるアンテナを示す斜視図である。 第1実施形態におけるアンテナを示す分解斜視図である。 第1実施形態におけるアンテナおよびソーラーパネルを示す平面図である。 第1実施形態におけるアンテナが有する短絡部の位置を示す図である。 第1実施形態におけるアンテナの右旋偏波の放射パターンを示す図である。 短絡部の配置とアンテナの右旋偏波の指向性との関係を説明するための図である。 短絡部の配置とアンテナの右旋偏波の指向性との関係を説明するための図である。 第2実施形態におけるアンテナ、LED回路基板、ソーラーパネルおよび文字板の配置を示す断面図である。 第3実施形態におけるアンテナ、LED回路基板、およびソーラーパネルの配置を示す断面図である。 第4実施形態におけるアンテナ、LED回路基板、およびソーラーパネルの配置を示す断面図である。 第5実施形態における電子時計の断面図である。 第5実施形態におけるアンテナ、LED回路基板、およびソーラーパネルの配置を示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態を説明する。なお、図面において各部の寸法や縮尺は実際のものと適宜異なり、理解を容易にするために模式的に示す部分もある。また、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られない。
1.第1実施形態
1-1.電子時計を含むGPS
図1は、第1実施形態にかかる電子時計を含むGPSの概念図である。図1に示す電子時計100は、複数のGPS衛星8の少なくとも1つから送信させる無線信号を受信して内部時刻を修正する腕時計である。GPS衛星8は、地球上空における所定の軌道上を周回する位置情報衛星であり、1.57542GHzの電波に航法メッセージを重畳させて地上に送信している。以降の説明では、航法メッセージが重畳された1.57542GHzの電波を「衛星信号」という。衛星信号は、例えば、右旋偏波の円偏波である。
GPS衛星8は原子時計を搭載しており、衛星信号には、原子時計で計時された極めて正確な時刻情報であるGPS時刻情報が含まれる。また、地上のコントロールセグメントにより各GPS衛星8に搭載されている原子時計のわずかな時刻誤差が測定されており、衛星信号には、その時刻誤差を補正するための時刻補正パラメーターも含まれている。電子時計100は、1つのGPS衛星8から送信された衛星信号を受信し、その中に含まれるGPS時刻情報と時刻補正パラメーターを使用して内部時刻を正確な時刻に修正する。
衛星信号には、GPS衛星8の軌道上の位置を示す軌道情報も含まれている。電子時計100は、GPS時刻情報と軌道情報を使用して測位計算を行うことができる。測位計算は、電子時計100の内部時刻にはある程度の誤差が含まれていることを前提として行われる。すなわち、電子時計100の3次元の位置を特定するためのx、y、zパラメーターに加えて時刻誤差も未知数になる。そのため、電子時計100は、一般的には4つ以上のGPS衛星8からそれぞれ送信された衛星信号を受信し、その中に含まれるGPS時刻情報と軌道情報を使用して測位計算を行う。
1-2.電子時計の構成
以下では、説明の便宜上、図1に示す互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を適宜用いて説明する。また、本明細書では、Z軸方向から見ることを「平面視」という。また、電子時計100の使用者の腕と接触する面を「裏面」、その反対側の面を「表面」と称する。また、後述する裏蓋12からカバー14に向かう方向と、Z軸方向とは平行である。
図1に示すように、電子時計100は、使用者の手首に装着可能である。電子時計100は、ケース10と、カバー14と、一対のバンド191および192とを有する。一対のバンド191および192は、ケース10を使用者に装着するために用いられる装着部材である。また、ケース10は、バンド191を取り付けるための取付部111aと、バンド192を取り付けるための取付部111bとを有する。取付部111aおよび111bは、それぞれ、対応するバンド191またはバンド192を挟持するようにして保持する部分である。例えば、図示はしないが、取付部111aおよび111bには、それぞれ、対応するバンド191またはバンド192を取り付けるためのピンを挿通する孔が設けられる。
また、ケース10には、竜頭181と、複数のボタン182とが設けられる。竜頭181および複数のボタン182を使用者が操作することにより、電子時計100の表示等を変更することができる。なお、図示では、ケース10の平面視形状は円形であるが、当該平面視形状は、これに限定されず四角形等の多角形等であってもよい。
図2は、第1実施形態にかかる電子時計の断面図である。図2に示すように、電子時計100は、地板21と、制御回路基板22と、二次電池23と、駆動機構24と、指針軸25と、複数の指針261、262および263と、アンテナ3と、「時計部品」としてのLED(light emitting diode)回路基板40と、発光素子41と、受光素子42と、ソーラーパネル5と、文字板6と、を有する。これらは、ケース10内に収納されている。また、LED回路基板40と、発光素子41と、受光素子42とで検出部4を構成する。
ケース10は、筒状のケース胴11と、ケース胴11の2つの開口のうち裏面側の開口を塞ぐ裏蓋12とを有する。なお、ケース胴11と裏蓋12とは別体であるが、これらは一体構成であってもよい。また、ケース胴11の表面側には、環状のベゼル13が配置される。ベゼル13の内側には、光透過性を有する板状のカバー14が配置される。
ケース10およびベゼル13の各構成材料としては、特に限定されず、例えば各種樹脂材料およびステンレス等の金属材料等が挙げられる。例えば、ケース10およびベゼル13を導電性の材料で構成することで、ケース10内への外乱ノイズを遮蔽することができる。また、ケース10を金属材料で構成することで、電子時計100の高級感を高めることができる。また、カバー14の構成材料としては、例えば、ガラス材料、および各種樹脂材料等が挙げられる。
地板21は、中枠211によって押し上げられ、そのZ軸方向が位置決めされる。地板21には、二次電池23および駆動機構24を配置するための複数の凹部が形成される。地板21の構成材料は、例えば各種樹脂材料等である。
二次電池23は、後述するソーラーパネル5からの電力によって充電され、駆動機構24等に電力を供給する。二次電池23としては、例えばリチウムイオン二次電池等が挙げられる。また、駆動機構24は、駆動源としてのステップモーター241と、ステップモーター241からの駆動力を指針軸25に伝達する動力伝達機構としての輪列242とを含む。駆動機構24には、指針軸25が接続されており、駆動機構24によって指針軸25は回転可能となっている。
指針軸25は、地板21からカバー14に向かって延在する。指針軸25には、時刻を指し示すための複数の指針261、262、および263が取り付けられる。指針261、262、および263は、それぞれ、後述する文字板6よりもカバー14側に位置しており、指針軸25を中心に回転する。
地板21よりも裏面側には、制御回路基板22が配置される。制御回路基板22は、電子時計100の各部の駆動を制御する。制御回路基板22は、例えば、ステップモーター241の駆動等を制御する制御回路を含む。当該制御回路は、例えばCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、およびRTC(real time clock)等を含む。また、制御回路基板22の地板21とは反対側には、駆動機構24および制御回路基板22を外部磁場から保護する耐磁板27が配置される。また、耐磁板27の制御回路基板22とは反対側には、制御回路基板22および耐磁板27を支持する回路基板押さえ28が配置される。なお、回路基板押さえ28は、導通ばね281を介して裏蓋12と導通する。
地板21よりも表面側には、アンテナ3が配置される。アンテナ3は、平板状をなす逆Fアンテナであり、衛星信号を受信する。また、アンテナ3の平面視での中央部には、指針軸25を挿通するための貫通孔301が設けられる。また、アンテナ3は、ケース胴11に対して離間して配置される。ここで、アンテナ3とケース胴11との間の距離が短いほど、アンテナ3に流れる電流とは逆向きにケース胴11に流れる電流が増加する。そのため、アンテナ3へ到達する電波が当該電流の影響で打ち消されてアンテナ3の感度が低下する。したがって、アンテナ3とケース胴11とが離間していることで、アンテナ3の感度の低下を抑制できる。
アンテナ3よりも裏面側には、LED回路基板40が配置される。また、LED回路基板40の平面視での中央部には、指針軸25を挿通するための貫通孔401が設けられる。
アンテナ3よりも表面側には、平板状のソーラーパネル5が配置される。ソーラーパネル5は、太陽光等の光を電気エネルギーに変換する。また、ソーラーパネル5の平面視での中央部には、指針軸25を挿通するための貫通孔501が設けられる。なお、アンテナ3、LED回路基板40およびソーラーパネル5については、後で詳述する。
ソーラーパネル5のアンテナ3とは反対側には、板状の文字板6が配置される。文字板6は、アンテナ3を囲む環状の固定部材283に固定されており、ソーラーパネル5に対して離間している。文字板6の平面視での中央部には、指針軸25を挿通するための貫通孔601が設けられる。なお、貫通孔601は、前述した貫通孔301、401および501と連通している。また、文字板6は、光透過性および絶縁性を有し、例えば、ポリカーボネート等の樹脂部材で構成されている。
文字板6よりも表面側には、環状をなす見切り板43が文字板6の外周を覆うようにして配置される。見切り板43の構成材料としては、特に限定されないが、アンテナ3で受信する信号の遮断を抑制するよう各種樹脂材料を用いることが好ましい。
以上が電子時計100の基本的構成であるが、電子時計100は、前述の各部品以外の部品を備えてもよい。
1-3.アンテナ、ソーラーパネルおよびLED回路基板の各構成
図3は、第1実施形態におけるアンテナ、LED回路基板およびソーラーパネルを示す断面図である。図4は、第1実施形態におけるアンテナを示す斜視図である。図5は、第1実施形態におけるアンテナを示す分解斜視図である。図6は、第1実施形態におけるアンテナおよびソーラーパネルを示す平面図である。なお、説明の便宜上、アンテナ3、LED回路基板40およびソーラーパネル5を模式的に図示する。
1-3A.アンテナ
図3、図4および図5に示すように、アンテナ3は、第1導体素子31と、第2導体素子32と、第1導体素子31と第2導体素子32との間に配置される「誘電体」で構成される基板33と、基板33の側面に配置される短絡部34と、を有する。また、第2導体素子32は、第1部材321と、第2部材322とを有する。なお、アンテナ3の平面視形状は、円形であるが、当該平面視形状はこれに限定されず、例えば多角形等であってもよい。また、第1導体素子31と第2導体素子32とが重なる方向はZ軸方向と平行である。
第1導体素子31、第1部材321および短絡部34は、一体成形物であり、これらは基板33の外表面上に設けられる。第1導体素子31、第1部材321および短絡部34は、めっきまたは蒸着等により基板33上に形成された導電性を有する薄膜である。第1導体素子31、第1部材321および短絡部34は、具体的には、例えば銅、銀およびニッケル等の金属膜で構成される。なお、第1導体素子31、第1部材321および短絡部34は、一体成形物であるが、これらは別体で形成されてもよい。また、これらはそれぞれ、膜状でなくてもよく、例えば板状であってもよい。
第1導体素子31は、アンテナ3の周波数、および受信する電波の偏波を決める放射電極として機能する。第1導体素子31は、導電性を有する「給電部」としての給電ピン35に接続されており、給電ピン35を介して制御回路基板22に電気的に接続されている。第1導体素子31の平面積は、基板33の平面積とほぼ同じであり、第1導体素子31は、基板33の一方の主面338のほぼ全域を覆う。なお、第1導体素子31の平面視形状は、基板33の平面視形状よりも小さくても大きくてもよい。また、図4に示すように、第1導体素子31には、複数の孔317が設けられる。孔317は、後述する基板33に設けられるネジ孔337に対応する位置に設けられる。孔317の平面積は、ネジ孔337の平面積よりも大きい。孔317は、ネジ孔337に挿通して第2導体素子32と導通する図示しないネジと、第1導体素子31と、の接触を回避するために設けられる。
第2導体素子32は、接地電極としての機能を有する。第2導体素子32は、前述のように、膜状の第1部材321と、板状の第2部材322との2つの部材を有する。第1部材321は、第2部材322と短絡部34とを電気的に接続する導通部としての機能を有する。図5に示すように、第1部材321の平面視形状は、基板33の平面視形状に比べて小さく、第1部材321は、基板33の他方の主面339の一部を覆う。
第2部材322は、耐磁板としての機能を有する。第2部材322は、板状をなし、例えば純鉄またはフェライト系ステンレスを含む板材を銅、金およびニッケル等の金属膜で被覆した導体板である。第2部材322が耐磁板としての機能を有することで、別途耐磁板を用意する必要が無いので、電子時計100の部品点数を削減することができる。
また、第2部材322の平面積は、基板33の平面積とほぼ同じであり、第2部材322は、平面視で基板33に重なる。なお、第2部材322の平面積は、基板33の平面積よりも小さくても大きくてもよいが、アンテナ3の感度の低下を抑制するためには基板33の平面積とほぼ同じかそれ以上であることが好ましい。また、図5に示すように、第2部材322には、複数のネジ孔327が設けられる。ネジ孔327は、後述する基板33に設けられるネジ孔337に対応する位置に設けられる。
短絡部34は、第1導体素子31と第1部材321とを接続しており、これらを短絡している。短絡部34は、基板33の側面の一部を覆う。また、本実施形態では、短絡部34は、基板33の+Y軸側、すなわち12時に対応する箇所に位置する。
基板33は、絶縁性を有する部材である。基板33を備えることで、波長短縮効果によりアンテナ3の小型化を図ることができる。また、基板33は、樹脂で構成されることが好ましい。ここで、マイクロストリップアンテナはλ/2で共振するため、比誘電率の大きなセラミック等を構成材料として使用する。これに対し、逆Fアンテナはλ/4で共振するため、比誘電率の小さな樹脂でもアンテナ3として動作させることができる。また、基板33をセラミックスで構成すると、コストがかかり、かつ、割れ易くて加工が難しいという問題がある。これに対し、基板33を樹脂で構成することで、セラミックスで構成する場合に比べ、安価で、かつ割れにくく加工が容易である。
基板33は、誘電正接ができるだけ小さな樹脂で構成されることが好ましく、具体的には1×10-4程度の誘電正接の樹脂で構成されることが好ましい。誘電正接ができるだけ小さな樹脂を用いることで、アンテナ3の感度の低下を抑制できる。基板33の構成材料としては、例えばアクリル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(ABS樹脂)などの熱可塑性樹脂、フェノール樹脂(PF)、エポキシ樹脂(EP)、メラミン樹脂(MF)、ポリウレタン樹脂(PUR)、シリコン樹脂(SI)などの熱硬化性樹脂が挙げられる。
図5に示すように、基板33には、裏面側に開口する凹部335が設けられており、基板33は、第1部分331と、第1部分331の厚さよりも厚さが厚く、平面視で第1部分331を囲む第2部分332とを有する。前述のように、基板33を樹脂で構成することで、凹部335を容易にかつ寸法精度良く形成することができる。
また、第2部分332には、アンテナ3を地板21にネジ締めにより固定するために用いる複数のネジ孔337が設けられる。かかるネジ締めでは、ネジ孔337および327に図示しないネジを挿通することで行われる。第1導体素子31、第2導体素子32および基板33は、文字板6側からを地板21に対して一括でネジ締めにより固定される。また、第2部分332は、第1部材321と接触しており、第1部材321と導通している。また、第2部材322は、凹部335の開口を塞ぐようにして基板33に固定される。
図3に示すように、凹部335と第2部材322とで形成される空間内には、LED回路基板40が配置される。基板33は、LED回路基板40を保持する保持部材としての機能を有する。LED回路基板40は、基板33によって第2部材322側に押さ付けらえることにより位置決めされており、所定の位置から位置ずれしないよう基板33により保持されている。なお、凹部335の形状は、基板33によってLED回路基板40を保持可能なようにLED回路基板40の形状等に応じて適宜設定される。
1-3B.検出部
図3に示す検出部4は、指針261、262および263のうちの1つまたは複数の位置を検出する。検出部4は、LED等の発光素子41と、受光素子42と、LED回路基板40と、を有する。
発光素子41は、LED回路基板40に搭載される。発光素子41は、駆動機構24が有する輪列242の一部を構成する日の裏車である歯車2421に向かって光Lを出射する。また、受光素子42は、歯車2421よりも裏面側に配置される。歯車2421には、その厚さ方向に貫通する孔が設けられており、受光素子42は、当該孔を通過する光Lを受光する。また、受光素子42は、光Lの受光に応じて、制御回路基板22が有する制御回路に対して信号を出力する。
当該制御回路は、受光素子42から出力される信号を基にして、指針261、262および263のうちの1つまたは複数の位置を検出する。また、制御回路は、指針261、指針262または指針263が所定の位置にあるか否かを判断し、所定の位置に無い場合、位置のずれを求めて位置を補正する。そのため、電子時計100は、正確な時刻を刻むことができる。
1-3C.ソーラーパネル
図3に示すソーラーパネル5は、平板状をなし、アンテナ3によって保持される。ソーラーパネル5は、第1導体素子31に対して、例えば両面接着シート等により接着される。なお、ソーラーパネル5は、アンテナ3以外の図示しない他の部品によって支持されることにより、アンテナ3に対して離間して配置されてもよい。
図6に示すように、ソーラーパネル5は、貫通孔501から外周504に向かって放射状に延びる複数の分割線52によって分割される複数のソーラーセル51を有する。これら複数のソーラーセル51は、直列に接続されている。なお、図示では、ソーラーセル51の数は8個であるが、その数は8個に限定されず任意である。
ソーラーセル51は、例えば、樹脂製の基材、金属電極、半導体層、透明電極、保護層がこの順に第1導体素子31側から積層されて形成されている。半導体層は、p型半導体およびn型半導体がi型半導体を挟むように形成されている。なお、ソーラーセル51の構成はこれに限定されない。
また、ソーラーパネル5の平面積は、アンテナ3の平面積と同等もしくはアンテナ3の平面積よりも小さく、ソーラーパネル5は、平面視でアンテナ3に包含されている。ここで、アンテナ3では、第1導体素子31の外周314が、特に強い電波を放射する放射部として機能する。そのため、第1導体素子31の外周314を平面視でソーラーパネル5の外側に位置させることで、ソーラーパネル5のアンテナ3に対する影響を低減でき、アンテナ3の受信または送信に関する性能の低下を抑制できる。
また、ソーラーパネル5は、その一部が外側に向かって突出する突出部53を有する。突出部53は、例えば樹脂製の基材と保護層とからなる。突出部53には、2つの端子530が設けられる。2つの端子530の一方が、正極端子であり、他方が負極端子である。2つの端子530は、それぞれ、制御回路基板22に接続される電極である接続部50に接続されている。なお、例えば2つの端子530のうちの負極端子は、基準電位に接続される。また、端子530および接続部50は、それぞれ、平面視においてアンテナ3の外側に位置している。
以上、アンテナ3、LED回路基板40およびソーラーパネル5の構成について説明した。
前述のように、アンテナ3の一部である「誘電体」で構成される基板33は、「時計部品」としてのLED回路基板40を保持する機能を有する。したがって、アンテナ3は、衛星信号を受信する機能と、LED回路基板40を保持する機能とを有する。
アンテナ3が、衛星信号を受信する機能に加え、LED回路基板40を保持する機能も兼ねているので、別途LED回路基板40を保持する回路保持部材を用意する必要が無い。そのため、電子時計100の部品点数を削減でき、部品点数の増加に伴う電子時計100の大型化を抑制することができる。特に、アンテナ3を構成する部品のうち基板33がLED回路基板40を保持している。そのため、例えば、LED回路基板40を保持する既存の回路保持部材を基板33として利用し、その回路保持部材に第1導体素子31、第2導体素子32および短絡部34を配置することで、アンテナ3を構成できる。そのため、大幅な設計変更がなく、衛星信号を受信する機能に加え、LED回路基板40を保持する機能も兼ねたアンテナ3を製造できる。よって、部品点数の追加がなく、電子時計100の小型化を図ることができる。
ここで、前述の「保持」とは、「所定の時計部品」が所定の位置から位置ずれしないように「所定の時計部品」を支持することをいう。また、基板33が保持する機能とは、基板33が「所定の時計部品」を直接的に保持する機能と、基板33が図示しない他の部材とともに協働して「所定の時計部品」を保持する機能を含む。また、アンテナ3が「所定の時計部品」を保持することは、アンテナ3の一部、例えば基板33によって「所定の時計部品」を保持することを含む。
また、前述のように、基板33には凹部335が設けられており、LED回路基板40は凹部335内に配置される。つまり、基板33には、LED回路基板40を保持するための凹部335が設けられる。
凹部335が設けられている基板33によれば、凹部335が設けられていない場合に比べ、凹部335内にLED回路基板40を配置できるので、アンテナ3およびLED回路基板40からなる構造体の厚さを薄くすることができる。そのため、電子時計100の厚さを薄くすることができる。また、凹部335が設けられることで、凹部335内にLED回路基板40を配置して、基板33によりLED回路基板40を裏面側に押さえ付けることで、LED回路基板40のZ軸方向の位置決めを簡単に行うことができる。
LED回路基板40は、基板33の厚み内に配置される。具体的には、本実施形態では、基板33は、凹部335が設けられる第1部分331と、平面視で凹部335を囲み、第1部分331よりも厚さの厚い第2部分332とを有しており、凹部335内にLED回路基板40が配置される。また、本実施形態では、凹部335は、第2部材322側に開口する。ここで、第1導体素子31と第2導体素子32との距離が小さくなるとアンテナ3の感度が低下する。凹部335を設け、その周りの厚さを厚くすることにより、凹部335が設けられる第1部分331よりも厚い部分である第2部分332で第1導体素子31と第2導体素子32との距離を大きくすることができる。これにより、アンテナ3とLED回路基板40とで構成される構造体であっても、当該構造体全体の厚さを増加させること無く、アンテナ3の感度の大幅な低下を押さえることができる。
また、本実施形態では、「時計部品」の一例としてLED回路基板40を用いており、LED回路基板40が基板33によって保持されている。LED回路基板40を基板33により保持することで、LED回路基板40を安定して保持できる。また、前述のように、既存の部材を基板33として利用することで大幅な設計変更がなくアンテナ3を製造できる。
なお、「所定の時計部品」とは、電子時計100のケース10内に配置されるアンテナ3以外の部品であり、「所定の時計部品」としては、LED回路基板40の他、文字板6およびソーラーパネル5が挙げられる。「所定の時計部品」が文字板6またはソーラーパネル5の場合であっても、文字板6またはソーラーパネル5を安定して保持でき、また、既存の部材を用いて大幅な設計変更がなくアンテナ3を製造できる。また、詳細な図示はしないが、基板33は、LED回路基板40のみならず、LED回路基板40、文字板6およびソーラーパネル5のうちの一部または全部を保持することも可能である。
また、「所定の時計部品」としては、その他に、制御回路基板22、制御回路基板22およびLED回路基板40以外の図示しない回路基板、例えば日車、曜車、月齢板等の図示しない回転表示体等が挙げられる。
また、前述のように、アンテナ3は、第1導体素子31と第2導体素子32とを短絡する短絡部34を有する。短絡部34を有することで、短絡部34を有さない場合に比べ、アンテナ3の電流経路長を長くできるので、アンテナ3の平面視形状を小さくできる。よって、電子時計100の小型化を図ることができる。
さらに、前述のように、アンテナ3には、短絡部34とは異なる位置に、指針軸25が貫通する貫通孔301が設けられる。第1導体素子31と第2導体素子32とは、貫通孔301で導通していない。アンテナ3が、アンテナ3の中央部に配置される貫通孔301とは異なる位置であって、基板33の外周側に短絡部34を有することで、第1導体素子31と第2導体素子32と短絡部34とで小型でかつ感度に優れる逆Fアンテナを構成できる。
なお、貫通孔301は、本実施形態では、平面視でアンテナ3の中央部に位置するが、貫通孔301は中央部以外の他の位置に設けられてもよい。また、「指針軸」が挿通する「貫通孔」は複数設けられていても良い。また、短絡部34は、本実施形態では12時に対応する箇所に設けられるが、それ以外の箇所に設けられてもよい。アンテナ3においては、短絡部34は、基板33の側面上以外の箇所に設けられてもよい。ただし、短絡部34は、第1導体素子31の外周314、または、平面視で貫通孔301よりも第1導体素子31の外周314に近い位置に設けられることが好ましい。かかる位置に短絡部34があることで、小型でかつ感度に優れる逆Fアンテナを構成できる。
また、前述のように、第1導体素子31および第1部材321の両方と短絡部34とは、一体成形物である。第1導体素子31、第2導体素子32、および短絡部34を一体で形成することで、これらを別体に形成して互いに接続する場合に比べ、第1導体素子、第2導体素子、および短絡部34の接続の信頼性を高めることができる。また、互いを接続する部材を別途用いる必要がなく部品数を削減できる。
なお、第1導体素子31および第2導体素子32の一方のみと、短絡部34とが一体で形成されてもよい。また、第1導体素子31、第2導体素子32、および短絡部34を別体に形成して互いに接続してもよい。
さらに、第1導体素子31、第1部材321および短絡部34は、めっきまたは蒸着等により基板33上に形成されている。これらを基板33上に一体形成することで、金属板で構成される第1導体素子31等を基板33に固定する場合に比べ、部品数を減らすことができる。そのため、部品点数の増加に伴う電子時計100の大型化を抑制できる。
また、短絡部34がめっきまたは蒸着等により基板33上に形成されていると、短絡部34をレーザー等でカットすることにより受信周波数の調整を簡単に行うことができる。例えば、短絡部34の幅を小さくすることで受信周波数の調整を簡単に行うことができる。また、短絡部34が複数ある場合、短絡部34の数を増減等することで受信周波数の調整を行うことができる。このため、電子時計100のモデル毎に異なるアンテナ3を用意する必要はなく、短絡部34の形状または数等の調整で受信周波数の調整を行うことができる。
1-4.アンテナの短絡部の配置
図7は、第1実施形態におけるアンテナが有する短絡部の位置を示す図である。図8は、第1実施形態におけるアンテナの右旋偏波の放射パターンを示す図である。なお、図8では、アンテナ3の中心X3を原点とするX-Z平面における放射パターンである。図8中の「0」は、中心X3から見て文字板6の中央部の方向であり、「12」は、中心X3の中心から見て裏蓋12の中央部の方向であり、「90」は、中心X3から見て文字板6の3時方向であり、「-90」は、中心X3から見て文字板6の9時方向である。
図7に示すように、短絡部34は、アンテナ3の中心X3よりも12時側に配置される。また、アンテナ3は、前述のように逆Fアンテナである。逆Fアンテナであるアンテナ3の右旋偏波の指向性は、第1導体素子31の厚さ方向に沿う中心軸O1から9時側に約60°傾く。ゆえに、アンテナ3の右旋偏波の指向性は、平面視で図7中の矢印A11方向を向く。ここで、使用者が電子時計100を左手首に装着して腕を自然に下げた姿勢では、電子時計100の中心X3から見て9時方向がほほ鉛直上向きとなる。そのため、短絡部34を中心X3よりも12時側に配置することでアンテナ3の右旋偏波の指向性をほぼ鉛直上向きにすることができるので、衛星信号を効率良く受信することができる。
図9は、短絡部の配置とアンテナの右旋偏波の指向性との関係を説明するための図である。図8に示すように、短絡部34を中心X3から見て10時側に配置すると、アンテナ3の右旋偏波の指向性は、中心軸O1から7時側に約60°傾く。ゆえに、アンテナ3の右旋偏波の指向性は、平面視において図9中の矢印A12方向を向く。また、短絡部34を中心X3から見て2時側に配置すると、アンテナ3の右旋偏波の指向性は、平面視において中心軸O1から11時側に約60°傾く。ゆえに、アンテナ3の右旋偏波の指向性は、平面視において図9中の矢印A13方向を向く。
ここで、使用者が電子時計100を左手首に装着して腕を自然に下げて前後に腕を振りながら歩行する歩行姿勢では、中心X3から見て7時、8時、9時、10時および11時の各方向がほぼ鉛直上向きとなる。そのため、電子時計100が左手首への装着用である場合、中心X3よりも10時側、11時側、12時側、1時側または2時側に短絡部34を配置することが好ましい。つまり、短絡部34が、平面視でアンテナ3の中心X3を基準として時計回りに10時から2時までの角度範囲内に位置することが好ましい。かかる配置であると、電子時計100を左手首に装着して歩行する歩行姿勢において、アンテナ3の右旋偏波の指向性をほぼ鉛直上向きにすることができる。それゆえ、歩行時において衛星信号を効率良く受信することが可能になる。
また、短絡部34の一部のみが平面視において中心X3よりも10時側、11時側、12時側、1時側または2時側に位置するよりも、短絡部34の全てが平面視において中心X3よりも10時側、11時側、12時側、1時側または2時側に位置することで、衛星信号を特に効率良く受信することが可能になる。なお、平面視とは、第1導体素子31と第2導体素子32とが重なる方向であるZ軸方向から見ることをいう。
なお、本実施形態では、電子時計100は、アナログ時計であるが、デジタル時計であっても、同様に、短絡部34が平面視でアンテナ3の中心X3を基準として時計回りに10時から2時までの角度範囲内に相当する箇所に位置することで、電子時計100が左手首への装着用である場合、歩行時において衛星信号を効率良く受信できる。
図10は、短絡部の配置とアンテナの旋偏波の指向性との関係を説明するための図である。
短絡部34を中心X3よりも6時側に配置すると、アンテナ3の右旋偏波の指向性は、中心軸O1から3時側に約60°傾く。ゆえに、アンテナ3の右旋偏波の指向性は、平面視において図10中の矢印A14方向を向く。ここで、使用者が電子時計100を右手首に装着して腕を自然に下げた姿勢では、電子時計100の中心X3から見て3時方向がほほ鉛直上向きとなる。そのため、電子時計100を右手首への装着用の構成とする場合、短絡部34をアンテナ3の中心X3よりも6時側に配置することで、アンテナ3の右旋偏波の指向性をほぼ鉛直上向きにすることができるので、衛星信号を効率良く受信することが可能になる。
また、図10に示すように、短絡部34を中心X3よりも4時側に配置すると、アンテナ3の右旋偏波の指向性は、中心軸O1から1時側に約60°傾く。ゆえに、アンテナ3の右旋偏波の指向性は、平面視において図10中の矢印A15方向を向く。また、短絡部34を中心X3よりも8時側に配置すると、アンテナ3の右旋偏波の指向性は、中心軸O1から5時側に約60°傾く。ゆえに、アンテナ3の右旋偏波の指向性は、平面視において図10中の矢印A16方向を向く。
ここで、使用者が電子時計100を右手首に装着して腕を自然に下げて前後に腕を振りながら歩行する歩行姿勢では、中心X3から見て1時、2時、3時、4時および5時の各方向がほぼ鉛直上向きとなる。そのため、電子時計100が右手首への装着用である場合、中心X3よりも4時側、5時側、6時側、7時側または8時側に短絡部34を配置することが好ましい。つまり、短絡部34は、平面視でアンテナ3の中心X3を基準として時計回りに4時から8時までの角度範囲内に位置することが好ましい。かかる配置であると、電子時計100を右手首に装着して歩行する歩行姿勢において、アンテナ3の右旋偏波の指向性をほぼ鉛直上向きにすることができる。それゆえ、歩行時において衛星信号を効率良く受信することが可能になる。
なお、本実施形態では、電子時計100は、アナログ時計であるが、デジタル時計であっても、同様に、短絡部34が平面視でアンテナ3の中心X3を基準として時計回りに4時から8時までの角度範囲に相当する箇所に位置することで、電子時計100が右手首への装着用である場合、歩行時において衛星信号を効率良く受信できる。
以上説明のように、腕時計である電子時計100において短絡部34の配置を特定することは、衛星信号を特に効率良く受信するにあたり有用である。なお、アンテナ3の左旋偏波の指向性を考慮する場合には、短絡部34は、前述の説明とは逆の関係になるよう配置すればよい。
2.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図11は、第2実施形態におけるアンテナ、LED回路基板、ソーラーパネルおよび文字板の配置を示す断面図である。
本実施形態は、アンテナの構成が主に第1実施形態と異なる。なお、以下の説明では、第2実施形態に関し、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図11において、第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付す。
図11に示す電子時計100Aが有するアンテナ3Aの基板33Aには、表面側に開口する凹部336が設けられる。凹部336内には、ソーラーパネル5が配置されており、ソーラーパネル5は、基板33Aによって保持され、位置決めされる。また、アンテナ3Aが有する第1導体素子31Aは、基板33Aに接触する導体層311と、導体層311と接触する導体板312とを有する。導体板312は、光透過性を有する。導体板312は、例えばネジ締め等により基板33Aに固定されている。導体板312は、基板33Aに固定されることで、導体層311と接触して導体層311との導通が確保される。また、本実施形態では、文字板6は、第1導体素子31Aに対して例えば両面接着シート等により接着されることでアンテナ3Aによって保持される。
本実施形態では、アンテナ3Aが、LED回路基板40、ソーラーパネル5、および文字板6を保持する保持部材として機能する。アンテナ3Aが、衛星信号を受信する機能に加え、かかる保持部材としての機能も兼ねているので、アンテナ3A以外に別途保持部材を用意する必要が無い。そのため、アンテナ3Aを備えることで、電子時計100の小型化を図ることができる。
さらに、前述のように、本実施形態では、基板33Aには、LED回路基板40を保持するための凹部335と、ソーラーパネル5を保持するための凹部336とが設けられる。そのため、凹部335および336が設けられていない場合に比べ、凹部335内にLED回路基板40が配置され、かつ凹部336内にソーラーパネル5が配置されるので、アンテナ3、LED回路基板40およびソーラーパネル5からなる構造体の厚さを薄くすることができる。それゆえ、電子時計100の厚さを薄くすることができる。さらに、凹部336の周囲の厚みにより、第1導体素子31と第2導体素子32との距離を維持することができるので、基板33A全体の厚みを増加させることなく、アンテナ3Aの感度の大幅な低下を抑えることができる。
なお、電子時計100Aが、ソーラーパネル5を備えていない場合、凹部336には例えば文字板6が配置されてもよい。
3.第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図12は、第3実施形態におけるアンテナ、LED回路基板、およびソーラーパネルの配置を示す断面図である。
第3実施形態は、アンテナの構成が主に第1実施形態と異なる。なお、以下の説明では、第3実施形態に関し、第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図12において、第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付す。
図12に示す電子時計100Bが有するアンテナ3Bの第2導体素子32Bは、第1導体素子31および短絡部34とともに一体的に形成される。つまり、第2導体素子32B、第1導体素子31および短絡部34は、一体成形物である。また、第2導体素子32B、第1導体素子31および短絡部34はめっきまたは蒸着等により基板33上に形成された導電性を有する薄膜である。
かかるアンテナ3Bは、裏面側に開口する凹部303を有する。凹部303内には、LED回路基板40が配置される。LED回路基板40は、アンテナ3Bにより地板21に対して押さえ付けられることにより位置決めされており、アンテナ3Bによって所定の位置から位置ずれしないよう保持されている。また、LED回路基板40は、例えば接着両面テープ等でアンテナ3に接着されてもよい。アンテナ3Bを用いることで、別途LED回路基板40を保持する回路保持部材を用意する必要が無く、電子時計100Bの大型化を抑制できる。
4.第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態について説明する。図13は、第4実施形態におけるアンテナ、LED回路基板、およびソーラーパネルの配置を示す断面図である。
第4実施形態は、アンテナの構成が主に第1実施形態と異なる。なお、以下の説明では、第4実施形態に関し、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図13において、第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付す。
図13に示す電子時計100Cが有するアンテナ3Cが有する第2導体素子32Cには、第1実施形態における凹部335が設けられていない。また、第2導体素子32C、第1導体素子31および短絡部34は、一体成形物であり、めっきまたは蒸着等により基板33C上に形成された導電性を有する薄膜である。
LED回路基板40は、アンテナ3Cにより保持される。LED回路基板40は、第2導体素子32Cに対して例えば両面接着シートにより接着されることでアンテナ3Cに保持される。同様に、ソーラーパネル5は、アンテナ3Cにより保持される。ソーラーパネル5は、第1導体素子31に対して例えば両面接着シートにより接着されることでアンテナ3Cに保持される。アンテナ3Cは、LED回路基板40およびソーラーパネル5を保持するため、アンテナ3C以外に別途LED回路基板40およびソーラーパネル5を保持する各部材を用意する必要が無い。そのため、電子時計100の部品点数を削減できる。なお、例えば、アンテナ3Cは、ソーラーパネル5の代わりに文字板6等を保持してもよい。
5.第5実施形態
次に、第5実施形態について説明する。図14は、第5実施形態における電子時計の断面図である。図15は、第5実施形態におけるアンテナ、LED回路基板、およびソーラーパネルの配置を示す断面図である。
本実施形態は、電子時計が複数の駆動機構および指針軸等を有すること等が第1実施形態と異なる。なお、以下の説明では、第5実施形態に関し、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図14および図15において、第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付す。
図14に示すように、電子時計100Dは、駆動機構29と、指針軸251と、指針264および265を有する。駆動機構29は、駆動源としてのステップモーター291と、ステップモーター291からの駆動力を指針軸251に伝達する動力伝達機構としての輪列292とを含む。駆動機構29には、指針軸251が接続されており、駆動機構29によって指針軸251は回転可能となっている。また、指針軸251は、地板21からカバー14に向かって延在する。指針軸251には、例えば曜日を指し示すための複数の指針264および265が取り付けられる。指針264および265は、それぞれ、文字板6よりもカバー14側に位置しており、指針軸251を中心に回転する。なお、本実施形態の電子時計100Dは、第1実施形態におけるソーラーパネル5を備えていない。
図15に示すように、アンテナ3Dは、第1導体素子31D、第2導体素子32D、基板33Dおよび短絡部34を有する。第1導体素子31D、第2導体素子32Dおよび短絡部34は、一体成形物であり、めっきまたは蒸着等により基板33D上に形成された導電性を有する薄膜である。
また、アンテナ3Dには、表面側に開口する凹部304が設けられる。凹部304内には、文字板6が配置される。文字板6は、第1導体素子31Dに対して例えば両面接着シートにより接着されることでアンテナ3Dに保持される。なお、複数の指針264および265は、凹部304内に位置している。前述のように、アンテナ3Dは、文字板6を保持する保持部材としての機能を有するため、アンテナ3D以外に別途文字板6を保持する部材を用意する必要が無い。そのため、電子時計100Dの部品点数を削減できる。また、凹部304の周囲の凸形状によりアンテナ3Dの体積が増加するため、アンテナ3の利得も向上する。
以上、本発明について図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。また、本発明の各部の構成は、前述した実施形態と同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、本発明の電子時計は、腕時計に限定されず、置時計、壁掛け時計等であってもよい。
また、前述の実施形態では、「アンテナ」は、GPS衛星信号を受信する機能を有するGPSアンテナを例に説明したが、「アンテナ」は、第1導体素子、第2導体素子、および誘電体を少なくとも有すればよく、GPSアンテナに限定されない。例えば、ガリレオ(EU)、GLONASS(ロシア)、北斗(中国)などの他の位置情報衛星からの衛星信号や、SBASなどの静止衛星や準天頂衛星などからの衛星信号を受信するアンテナであってもよい。また、Bluetoothなどの近距離無線を受信するアンテナであってもよい。なお、Bluetoothは、登録商標である。
また、前述の実施形態では、「アンテナ」として平板状の逆Fアンテナを例示したが、「アンテナ」の形状は平板以外のであってもよい。また、「アンテナ」は、第1導体素子、第2導体素子および誘電体を少なくとも備えていればよく、例えばマイクロストリップアンテナ等であってもよい。
3…アンテナ、4…検出部、5…ソーラーパネル、6…文字板、8…GPS衛星、10…ケース、11…ケース胴、12…裏蓋、13…ベゼル、14…カバー、21…地板、22…制御回路基板、23…二次電池、24…駆動機構、25…指針軸、27…耐磁板、28…回路基板押さえ、29…駆動機構、31…第1導体素子、32…第2導体素子、33…基板、34…短絡部、35…給電ピン、40…LED回路基板、41…発光素子、42…受光素子、43…見切り板、50…接続部、51…ソーラーセル、52…分割線、53…突出部、100…電子時計、111a…取付部、111b…取付部、181…竜頭、182…ボタン、191…バンド、192…バンド、211…中枠、241…ステップモーター、242…輪列、251…指針軸、261…指針、262…指針、263…指針、264…指針、281…導通ばね、283…固定部材、291…ステップモーター、292…輪列、301…貫通孔、311…導体層、312…導体板、314…外周、317…孔、321…第1部材、322…第2部材、327…ネジ孔、331…第1部分、332…第2部分、337…ネジ孔、504…外周、530…端子、2421…歯車、L…光、O1…中心軸、X3…中心。

Claims (4)

  1. 給電部に接続される第1導体素子と、平面視で前記第1導体素子と重なる第2導体素子と、前記第1導体素子および前記第2導体素子の間に配置される誘電体と、を有するアンテナと、
    前記誘電体と平面視で重なる文字板と、
    前記誘電体に対して、前記文字板とは反対側に配置される回路基板と、を備え、
    前記誘電体は、前記文字板とは反対側に開口する凹部を有し、
    前記第2導体素子は、板状の部材を含み、
    前記凹部と前記板状の部材で形成される空間内には、前記回路基板が配置されることを特徴とする電子時計。
  2. 前記アンテナは、前記第1導体素子と前記第2導体素子とを短絡する短絡部を有する請求項1に記載の電子時計。
  3. 前記短絡部は、前記平面視で前記アンテナの中心を基準として時計回りに、10時から2時までの角度範囲内、または4時から8時までの角度範囲内に位置する請求項に記載の電子時計。
  4. 前記誘電体は、樹脂で構成される請求項1ないしのいずれか1項に記載の電子時計。
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