JP6695289B2 - 内燃機関制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車等の鞍乗型車両に適用される内燃機関制御装置に関する。
近年、自動二輪車等の鞍乗型車両では、アクセル開度に応じてスロットル開度の目標制御量を算出し、スロットル開度の制御量が目標制御量に一致するように電子制御スロットル装置等の制御対象をフィードバック制御することによって、運転者の要求に応じたエンジンの出力制御が行われている。
このようなエンジンの出力制御では、アクセル開度をそのままエンジンの出力制御に反映させると、エンジン出力が運転者の意志に反して急激に変化し、運転者が意図しないエンジン出力になることが考えられる。例えば、自動二輪車が悪路を走行している際、その振動の影響によって運転者がアクセル操作部材を意図せずに操作したためにアクセル開度が変化した場合には、運転者が意図しないエンジン出力が発生することも考えられる。
このような背景から、意図しないエンジン出力になることによって運転者が不快に感じる違和感を抑制するために、アクセル開度を補正した値を制御用アクセル開度として算出し、この算出された制御用アクセル開度に基づいてエンジン出力を制御する技術が提案されている。
特許文献1は、アクセル開度とエンジン回転数との間の関係を規定した所定のマップのデータを参照してエンジン出力領域を判定し、この判定結果に基づいて制御用アクセル開度を算出してエンジン出力を制御するエンジン出力制御装置を開示している。
特開2014−015889号公報
しかしながら、本発明者の検討によれば、鞍乗型車両の運転者がアクセル開度を一定開度に保持して一定速度で走行しようとした場合に、路面状況や運転者の疲労等によって運転者の要求するアクセル開度に変化を生じる場合がある。この際、運転者は鞍乗型車両の車速の低下又は上昇に気が付いたタイミングでスロットルを操作してアクセル開度を調整するために、一定速度で走行しているにも関わらずスロットルの微調整を強いられることとなり安定した走行を実現できず、また、スロットルが敏感に操作されることにより、燃費の悪化やエミッション性能の低下を招くこととなる。一方、このようなスロットルの微調整を強いられることを防ぐために、アクセル開度をなましてエンジン出力を制御する場合には、通常の走行時の運転性能の低下を招くこととなる。
本発明は、以上の検討を経てなされたものであり、運転性能を低下させることなく、運転者の所望に応じて安定した走行を実現することができると共に燃費の悪化やエミッション性能の低下を防ぐことができる内燃機関制御装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するべく、本発明は、第1の局面において、鞍乗型車両に搭載され、前記鞍乗型車両のエンジンのスロットル開度を制御する制御部を有する内燃機関制御装置において、前記制御部は、前記スロットル開度が所定開度以上であり、前記鞍乗型車両のアクセル開度の変動幅が所定幅以内であり、前記エンジンの回転数の変動幅が所定幅以内であり、かつ、前記鞍乗型車両の速度の変動幅が所定幅以内であるという第1の条件が成立しているときには、前記第1の条件が成立したタイミングの前記スロットル開度である第1のスロットル開度となるように、前記スロットル開度を制御する内燃機関制御装置である。
本発明は、第1の局面に加えて、前記制御部は、前記第1の条件が成立しているときに、前記アクセル開度に応じて算出される要求目標スロットル開度と、前記第1のスロットル開度と、の偏差が所定偏差以上になった場合には、前記第1のスロットル開度にマージ処理を実行して、前記スロットル開度が前記要求目標スロットル開度へ追従するように制御し、その後、前記スロットル開度が前記要求目標スロットル開度に到達したという第2の条件が成立した後は、前記第2の条件が成立したタイミングの前記スロットル開度である第2のスロットル開度となるように、前記スロットル開度を制御することを第2の局面とする。
本発明は、第1又は第2の局面に加えて、前記制御部は、前記第1の条件が成立しているときに前記アクセル開度の変動幅が前記所定幅より大きくなった場合には、前記アクセル開度に応じて前記スロットル開度を制御することを第3の局面とする。
本発明の第1の局面にかかる内燃機関制御装置においては、鞍乗型車両に搭載され、鞍乗型車両のエンジンのスロットル開度を制御する制御部を有する内燃機関制御装置において、制御部は、スロットル開度が所定開度以上であり、鞍乗型車両のアクセル開度の変動幅が所定幅以内であり、エンジンの回転数の変動幅が所定幅以内であり、かつ、鞍乗型車両の速度の変動幅が所定幅以内であるという第1の条件が成立しているときには、第1の条件が成立したタイミングのスロットル開度である第1のスロットル開度となるように、スロットル開度を制御するものであるため、運転性能を低下させることなく、運転者の所望に応じて安定した走行を実現することができると共に燃費の悪化やエミッション性能の低下を防ぐことができる。
また、本発明の第2の局面にかかる内燃機関制御装置によれば、制御部が、第1の条件が成立しているときに、アクセル開度に応じて算出される要求目標スロットル開度と、第1のスロットル開度と、の偏差が所定偏差以上になった場合には、第1のスロットル開度にマージ処理を実行して、スロットル開度が要求目標スロットル開度へ追従するように制御し、その後、スロットル開度が要求目標スロットル開度に到達したという第2の条件が成立した後は、第2の条件が成立したタイミングのスロットル開度である第2のスロットル開度となるように、スロットル開度を制御するものであるため、エンジン出力が運転者の意志に反して急激に変化することを防ぐことができる。
また、本発明の第3の局面にかかる内燃機関制御装置によれば、制御部が、第1の条件が成立しているときにアクセル開度の変動幅が所定幅より大きくなった場合には、アクセル開度に応じてスロットル開度を制御するものであるため、アクセル開度が減少方向に変動した場合に減速不能に陥ることやアクセル開度が増加方向に変動した場合に加速不能に陥ることを防ぐことができ、運転性能の低下を防ぐことができる。
図1は、本発明の実施形態における内燃機関制御装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施形態におけるスロットル開度制御処理の流れを示すフロー図である。 図3は、本発明の実施形態における実行条件判定処理の流れを示すフロー図である。 図4は、本発明の実施形態におけるスロットル開度及び要求目標スロットル開度の推移を示す図である。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態における内燃機関制御装置につき、詳細に説明する。
<内燃機関制御装置の構成>
まず、図1を参照して、本実施形態における内燃機関制御装置の構成につき、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態における内燃機関制御装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態における内燃機関制御装置Sは、図示を省略する鞍乗型車両、典型的には自動二輪車に搭載され、ECU(Electronic Control Unit)1を備えている。ECU1は、鞍乗型車両に搭載され図示を省略するバッテリーから供給される電力を利用して動作し、鞍乗型車両の各種構成要素を制御自在な制御装置であり、図示を省略するメモリ等を備えている。また、ECU1は、エンジン回転数算出部2、制御部3、及びアクチュエータ駆動回路4を備えている。
エンジン回転数算出部2は、鞍乗型車両の各々図示を省略するエンジンのクランクシャフトの角度を検出するクランクパルスセンサ13の検出信号に基づいて、エンジン回転数を算出する。エンジン回転数算出部2は、算出されたエンジン回転数を示す電気信号を制御部3に出力する。
制御部3は、アクセル開度センサ11から入力する検出信号の示すアクセル開度に応じて、鞍乗型車両のエンジンの図示を省略する吸気系に配設されたスロットルバルブ12の目標開度(以下、「目標スロットル開度」と記載する)を算出し、鞍乗型車両のエンジン等の内燃機関のスロットル開度を変化させるモータ17の駆動を、算出した目標スロットル開度に従って制御することにより、スロットル開度を制御する。
具体的には、制御部3は、機能ブロックとしての目標開度算出部31及び制御量算出部32を備えている。なお、目標開度算出部31及び制御量算出部32を機能ブロックとして機能させるプログラムは、図示しないメモリ中に予め記憶されている。
目標開度算出部31は、図示を省略するアクセル操作部材の操作位置を検出するアクセル開度センサ11から入力する検出信号に基づいて、アクセル操作部材の操作量に対応するアクセル開度を算出する。目標開度算出部31は、算出したアクセル開度とエンジン回転数算出部2から入力する電気信号の示すエンジン回転数とに基づいて、制御用アクセル開度を算出する。目標開度算出部31は、算出した制御用アクセル開度に基づいて目標スロットル開度を算出する。
目標開度算出部31は、算出した目標スロットル開度(以下、「要求目標スロットル開度」と記載する)に基づいてスロットル開度を制御するスロットル開度制御処理を実行する。スロットル開度制御処理において制御されるスロットル開度は、目標スロットル開度又はスロットルバルブ12の実開度である。かかるスロットル開度制御処理では、保持処理を実行するか否かを決定する実行条件判定処理が実行され、実行条件判定処理において保持処理を実行することを決定した場合に保持処理が実行される。ここで、保持処理は、所定の条件(第1の条件)が成立しているときに、この所定の条件が成立したときのスロットル開度(第1のスロットル開度)となるように、スロットル開度を制御する処理である。なお、各処理については後述する。
目標開度算出部31は、スロットルバルブ12の実開度を算出した目標スロットル開度又はスロットル開度制御処理の実行により制御されるスロットル開度にするための制御信号を制御量算出部32に出力する。
制御量算出部32は、目標開度算出部31から入力する制御信号により、スロットル開度センサ16から入力する検出信号の示すスロットルバルブ12の実開度を目標スロットル開度に制御すべく、スロットルバルブ12を駆動するモータ17の制御量を算出する。制御量算出部32は、算出された制御量をアクチュエータ駆動回路4に出力する。
アクチュエータ駆動回路4は、制御部3から入力された制御量に従ってモータ15を駆動することによって、スロットルバルブ12の実開度を目標スロットル開度に制御する。
<スロットル開度制御処理>
上記構成を有する内燃機関制御装置Sでは、スロットル開度を制御するスロットル開度制御処理を実行する。以下、図2を参照して、本実施形態におけるスロットル開度制御処理の具体的な流れについて詳しく説明する。
図2は、本発明の実施形態におけるスロットル開度制御処理の流れを示すフロー図である。
図2に示すフロー図は、鞍乗型車両のイグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に切り換えられてECU1が稼働したタイミングで開始となり、スロットル開度制御処理はステップS1の処理に進む。かかるスロットル開度制御処理は、鞍乗型車両のイグニッションスイッチがオン状態でECU1が稼働している間、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。
ステップS1の処理では、制御部3の目標開度算出部31が、実行条件判定処理を実行する。なお、実行条件判定処理については後述する。これにより、ステップS1の処理は完了し、スロットル開度制御処理はステップS2の処理に進む。
ステップS2の処理では、目標開度算出部31が、実行条件判定処理において保持処理の実行を決定したか否かを判定する。判定の結果、保持処理の実行を決定した場合には、目標開度算出部31は、スロットル開度制御処理をステップS3の処理に進める。一方、保持処理の実行を禁止する場合には、目標開度算出部31は、スロットル開度制御処理をステップS8の処理に進める。
ステップS3の処理では、目標開度算出部31が、保持処理の実行を開始するための所定の条件が成立したときのスロットル開度を保持する。これにより、ステップS3の処理は完了し、スロットル開度制御処理はステップS4の処理に進む。
ステップS4の処理では、目標開度算出部31が、保持したスロットル開度に基づいて、マージ処理の実行を開始するマージ処理実施開度を算出する。これにより、ステップS4の処理は完了し、スロットル開度制御処理はステップS5の処理に進む。
ステップS5の処理では、目標開度算出部31が、算出したマージ処理実施開度に基づいて所定偏差を設定し、要求目標スロットル開度と、保持しているスロットル開度と、の偏差が設定した所定偏差未満であるか否かを判定することにより、要求目標スロットル開度はホールド領域であるか否かを判定する。判定の結果、要求目標スロットル開度と、保持しているスロットル開度と、の偏差が所定偏差未満で、要求目標スロットル開度がホールド領域である場合には、目標開度算出部31は、スロットル開度制御処理をステップS6の処理に進める。一方、要求目標スロットル開度と、保持しているスロットル開度と、の偏差が所定偏差以上で、要求目標スロットル開度がホールド領域でない場合には、目標開度算出部31は、スロットル開度制御処理をステップS7の処理に進める。
ステップS6の処理では、目標開度算出部31が、ステップS3において保持したスロットル開度となるように制御する。制御量算出部32は、目標開度算出部31から入力される制御信号により、目標開度算出部31で制御するスロットル開度になるように、モータ17の駆動を制御する。これにより、ステップS6の処理は完了し、スロットル開度制御処理は終了する。
ステップS7の処理では、目標開度算出部31が、ステップS3において保持したスロットル開度にマージ処理を実行して、スロットル開度を要求目標スロットル開度に追従するように制御する。
ここで、マージ処理は、スロットル開度を要求目標スロットル開度に追従させる際におけるスロットル開度の下げ幅又は上げ幅を調整するフィルタリング等の処理であり、例えばスロットル開度に係数を乗算又は加算してスロットル開度を要求目標スロットル開度に追従させる処理である。この際、下げ幅を調整する係数と上げ幅を調整する係数とを、同一の値にしてもよいし異なる値にしてもよい。また、係数は、保持しているスロットル開度と要求スロットル開度との差に応じて異なる可変値、又は保持しているスロットル開度と要求スロットル開度との差に関わらず固定された固定値を用いることができる。マージ処理を実行することにより、エンジン出力が運転者の意志に反して急激に変化することを防ぐことができる。
制御量算出部32は、目標開度算出部31から入力される制御信号により、目標開度算出部31でマージ処理したスロットル開度となるように、モータ17の駆動を制御する。
これにより、ステップS7の処理は完了し、スロットル開度制御処理は終了する。
ステップS8の処理では、目標開度算出部31が、要求目標スロットル開度を目標スロットル開度に設定し、アクセル開度に応じてスロットル開度を制御する。この際、保持処理を実行中である場合には、目標開度算出部31は、保持処理の実行を中止して、アクセル開度に応じてスロットル開度を制御する。
そして、制御量算出部32は、目標開度算出部31から入力される制御信号によりモータ17の駆動を制御する。
なお、ステップS8の処理において、保持処理の実行を中止する場合に、前回に実行したスロットル開度制御処理のステップS6又はステップS7で制御されていたスロットル開度にマージ処理を実行して、ステップS6又はステップS7で制御されていたスロットル開度を要求目標スロットル開度へ追従させるように制御してもよい。
これにより、ステップS8の処理は完了し、目標開度制御処理は終了する。
<実行条件判定処理>
上記のスロットル開度制御処理では、保持処理を実行するか否かを判定する実行条件判定処理を実行する。以下、図3を参照して、本実施形態における実行条件判定処理の具体的な流れについて詳しく説明する。
図3は、本発明の実施形態における実行条件判定処理の流れを示すフロー図である。
図3に示すフロー図は、スロットル開度制御処理の実行が開始されたタイミングで開始となり、実行条件判定処理はステップS11の処理に進む。かかる実行条件判定処理は、目標開度制御処理が実行される毎に繰り返し実行される。
ステップS11の処理では、目標開度算出部31が、算出した要求目標スロットル開度は所定開度以上であるか否かを判定する。判定の結果、算出した要求目標スロットル開度が所定開度以上の場合には、目標開度算出部31は、実行条件判定処理をステップS12の処理に進める。一方、算出した要求目標スロットル開度が所定開度未満の場合には、目標開度算出部31は、実行条件判定処理をステップS16の処理に進める。なお、ステップS11の処理では、目標開度算出部31が、要求目標スロットル開度に代えて、スロットル開度センサ16から入力する検出信号の示すスロットルバルブ12の実開度は所定開度以上であるか否かを判定してもよい。
ステップS12の処理では、目標開度算出部31が、アクセル開度センサ11から入力する検出信号の示すアクセル開度の変動幅が所定幅以内であることによりアクセルは安定しているか否かを判定する。判定の結果、アクセル開度の変動幅が所定幅以内でアクセルが安定している場合には、目標開度算出部31は、実行条件判定処理をステップS13の処理に進める。一方、アクセル開度の変動幅が所定幅より大きくアクセルが安定していない場合には、目標開度算出部31は、実行条件判定処理をステップS16の処理に進める。
ステップS13の処理では、目標開度算出部31が、エンジン回転数算出部2から入力するエンジンの回転数の変動幅が所定幅以内であることによりエンジン回転数は安定しているか否かを判定する。判定の結果、エンジンの回転数の変動幅が所定幅以内でエンジンの回転数が安定している場合には、目標開度算出部31は、実行条件判定処理をステップS14の処理に進める。一方、エンジンの回転数の変動幅が所定幅より大きくエンジンの回転数が安定していない場合には、目標開度算出部31は、実行条件判定処理をステップS16の処理に進める。
ステップS14の処理では、目標開度算出部31が、車速センサ15から入力する検出信号の示す車速の変動幅が所定幅以内であることにより車速は安定しているか否かを判定する。判定の結果、車速の変動幅が所定幅以内で車速が安定している場合には、目標開度算出部31は、実行条件判定処理をステップS15の処理に進める。一方、車速の変動幅が所定幅より大きく車速が安定していない場合には、目標開度算出部31は、実行条件判定処理をステップS16の処理に進める。
ステップS15の処理では、目標開度算出部31が、保持処理の実行を決定する。これにより、ステップS15の処理は完了し、実行条件判定処理は終了する。
ステップS16の処理では、目標開度算出部31が、保持処理の実行を禁止する。これにより、ステップS16の処理は完了し、実行条件判定処理は終了する。
実行条件判定処理のステップS11の処理において要求目標スロットル開度が所定開度未満となった際に、実行条件判定処理のステップS16の処理において保持処理の実行を禁止して、目標開度制御処理のステップS8の処理において目標スロットル開度を要求目標スロットル開度に設定することにより、鞍乗型車両が減速不能に陥ることを防止することができる。
なお、ステップS11の処理の実行に先立ち、アクセル開度が全閉開度であるか否かを判定し、アクセル開度が全閉開度でなければ、ステップS11の処理を実行する一方、アクセル開度が全閉開度であれば、運転者に一定速度で走行する意思がないと判断して、ステップS16の処理に進んで保持処理の実行を禁止するようにしてもよい。
また、ステップS12、S13、S14でそれぞれ求めるアクセル開度の変動幅、エンジンの回転数の変動幅、鞍乗型車両の速度の変動幅は、例えば、所定時間内における最大値と最小値との差分とすることができる。
<保持処理>
上記のスロットル開度制御処理において、ステップS3からステップS7までの保持処理が実行される。以下、一例として示す図4を参照して、本実施形態における保持処理の具体的な流れについて詳しく説明する。
図4は、本発明の実施形態におけるスロットル開度及び要求目標スロットル開度の推移を示す図である。
なお、図4において、破線で示すL1は、要求目標スロットル開度であり、実線で示すL2は、スロットル開度制御処理の実行により制御されるスロットル開度である。
目標開度算出部31は、実行条件判定処理を実行した結果、ステップS15の処理において保持処理の実行を決定することにより、時刻t=t1において保持処理の実行を開始する。また、目標開度算出部31は、ステップS3の処理を行って保持処理の実行を開始するタイミングの時刻t=t1の要求目標スロットル開度を保持する。そして、目標開度算出部31は、ステップS4の処理を行ってマージ処理を実行する上限のマージ処理実施開度TH4及び下限のマージ処理実施開度TH2を算出する。これにより、マージ処理実施開度TH2より大きく且つマージ処理実施開度TH4未満のホールド領域ΔR1が設定される。
目標開度算出部31は、時刻t=t1から時刻t=t2が経過するまでは、要求目標スロットル開度L1が変化している一方でホールド領域ΔR1内であるため、ステップS1からステップS5までの処理を所定の制御周期毎に繰り返すことによりスロットル開度L2を一定開度に保持する。
目標開度算出部31は、時刻t=t2において、要求目標スロットル開度L1が下限のマージ処理実施開度TH2以下になるため、ステップS7の処理を行って、それまでに保持していたスロットル開度L2にマージ処理を実行する。
目標開度算出部31は、時刻t=t2から時刻t=t3が経過するまでは、スロットル開度L2にマージ処理を実行するステップS7の処理を繰り返すことにより、スロットル開度L2を徐々に閉方向に変化させる。この際、マージ処理されたスロットル開度L2は、時刻t=t2から時間の経過に伴って徐々に閉方向に変化するが、急激に変化することはない。
目標開度算出部31は、時刻t=t3において、マージ処理されたスロットル開度L2が要求目標スロットル開度L1に到達する条件(第2の条件)が成立した後には、この条件が成立したときのスロットル開度L2を保持する。そして、目標開度算出部31は、ステップS4の処理を行ってマージ処理を実行する上限のマージ処理実施開度TH3及び下限のマージ処理実施開度TH1を算出する。これにより、マージ処理実施開度TH1より大きく且つマージ処理実施開度TH3未満のホールド領域ΔR2が設定される。なお、スロットル開度L2は、目標スロットル開度又はスロットルバルブ12の実開度である。
目標開度算出部31は、時刻t=t3から時刻t=t4が経過するまでは、要求目標スロットル開度L1が変化している一方でホールド領域ΔR2内であるため、ステップS1からステップS5までの処理を所定の制御周期毎に繰り返すことによりスロットル開度L2を一定開度に保持する。
以上の本実施形態における内燃機関制御装置では、スロットル開度が所定開度以上であり、鞍乗型車両のアクセル開度の変動幅が所定幅以内であり、エンジンの回転数の変動幅が所定幅以内であり、かつ、鞍乗型車両の速度の変動幅が所定幅以内であるという第1の条件が成立しているときには、第1の条件が成立したときのスロットル開度となるように、スロットル開度を制御するものであるため、運転性能を低下させることなく、運転者の要望に応じて安定した走行を実現することができると共に燃費の悪化やエミッション性能の低下を防ぐことができる。
また、本実施形態における内燃機関制御装置では、第1の条件が成立しているときに、アクセル開度に応じて算出される要求目標スロットル開度と、第1の条件が成立したときのスロットル開度と、の偏差が所定偏差以上になった場合には、第1の条件が成立したときの開度にマージ処理を実行して、スロットル開度が要求目標スロットル開度へ追従するように制御し、その後、スロットル開度が要求目標スロットル開度に到達したという第2の条件が成立した後は、第2の条件が成立したときのスロットル開度となるように、スロットル開度を制御するものであるため、エンジン出力が運転者の意志に反して急激に変化することを防ぐことができる。
また、本実施形態における内燃機関制御装置では、第1の条件が成立しているときにアクセル開度の変動幅が所定幅より大きくなった場合には、アクセル開度に応じてスロットル開度を制御するものであるため、減速不能に陥ることを防ぐことができ、運転性能の低下を防ぐことができる。
本発明は、部材の種類、形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明においては、運転性能を低下させることなく、運転者の所望に応じて安定した走行を実現することができると共に燃費の悪化やエミッション性能の低下を防ぐことができる内燃機関制御装置を提供することができ、その汎用普遍的な性格から自動二輪車等の内燃機関制御装置に広範に適用され得るものと期待される。
S…内燃機関制御装置
1…ECU
2…エンジン回転数算出部
3…制御部
4…アクチュエータ駆動開度
11…アクセル開度センサ
12…スロットルバルブ
13…クランクパルスセンサ
15…車速センサ
16…スロットル開度センサ
17…モータ
31…目標開度算出部
32…制御量算出部

Claims (3)

  1. 鞍乗型車両に搭載され、前記鞍乗型車両のエンジンのスロットル開度を制御する制御部を有する内燃機関制御装置において、
    前記制御部は、
    前記スロットル開度が所定開度以上であり、前記鞍乗型車両のアクセル開度の変動幅が所定幅以内であり、前記エンジンの回転数の変動幅が所定幅以内であり、かつ、前記鞍乗型車両の速度の変動幅が所定幅以内であるという第1の条件が成立しているときには、前記第1の条件が成立したタイミングの前記スロットル開度である第1のスロットル開度となるように、前記スロットル開度を制御する、
    ことを特徴とする内燃機関制御装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第1の条件が成立しているときに、前記アクセル開度に応じて算出される要求目標スロットル開度と、前記第1のスロットル開度と、の偏差が所定偏差以上になった場合には、前記第1のスロットル開度にマージ処理を実行して、前記スロットル開度が前記要求目標スロットル開度へ追従するように制御し、その後、前記スロットル開度が前記要求目標スロットル開度に到達したという第2の条件が成立した後は、前記第2の条件が成立したタイミングの前記スロットル開度である第2のスロットル開度となるように、前記スロットル開度を制御する、
    ことを特徴とする請求項1記載の内燃機関制御装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第1の条件が成立しているときに前記アクセル開度の変動幅が前記所定幅より大きくなった場合には、前記アクセル開度に応じて前記スロットル開度を制御する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の内燃機関制御装置。
JP2017003147A 2017-01-12 2017-01-12 内燃機関制御装置 Active JP6695289B2 (ja)

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