JP6695040B2 - 電子部品実装装置および部品吸着ノズル - Google Patents

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Description

本発明は、基板に電子部品を実装する電子部品実装装置および電子部品実装装置において電子部品を吸着保持する部品吸着ノズルに関するものである。
基板に電子部品を実装する電子部品実装装置における部品保持手段として、負圧発生源で発生した吸引力を利用して電子部品を保持する部品吸着ノズル(以下、単に「ノズル」と略記する。)が広く用いられている。部品実装動作において、ノズルを電子部品に当接させて吸着保持する部品吸着時や、電子部品を保持したノズルを基板に対して下降させて部品を基板に着地させる部品搭載時には、電子部品にはノズルの動作に伴う衝撃力が作用する。
このような衝撃力は電子部品の破損や実装位置ずれなどの要因となるため、ノズルにはこのような衝撃を緩和するための緩衝機構として、電子部品に当接して吸着するノズル本体を上下に可動としコイルスプリングなどの弾性体によってノズル本体を下方に付勢する構成が用いられる。この緩衝機構において、ノズル本体自体に負圧が作用することによって弾性体の緩衝効果に影響が及ぶことを避けるため、ノズル本体の上部を真空給引経路から遮断して大気圧とする構成が知られている(例えば特許文献1、2参照)。
特許文献1に示す先行技術では、弾性体としてのダンパスプリングを収納する収納空間と遮断された真空吸引経路を介してノズル本体の吸引孔を真空給引するようにしている。これにより、真空給引による負圧の影響がダンパスプリングの緩衝効果へ及ぶのを防止している。また特許文献2に示す先行技術では、ノズル本体を保持するノズル本体保持部において、ノズル本体の基端側の空間を大気と連通させて真空給引のための吸気通路と遮断するとともに、弾性体としてのコイルスプリングをノズル本体保持部の外側に配置するようにしている。これにより、同様に真空給引による負圧の緩衝効果への影響を防止している。
特開平2−174299号公報 特開2013−27961号公報
電子機器の小型化の進展に伴って実装対象となる部品は更に微細化が進み、部品実装動作における部品へのダメージを防止するために、部品吸着ノズルによる衝撃の更なる低減が求められるようになっている。しかしながら上述の特許文献例を含め、従来技術では衝撃の低減を実現する上で以下のような課題があった。まず特許文献1では、ノズル本体の軸廻りの回転を規制する機構とノズル本体から真空吸引するための真空導入部とを直列して設ける構成であることから、可動部分であるノズル本体を短くして軽量化することが困難であった。また特許文献2では、コイルスプリングをノズル本体保持部の外側に配置する構成に起因して、可動部分であるノズル本体のサイズ増大が避けられず、同様に軽量化が困難であった。このように、いずれの先行技術においても部品吸着ノズルの可動部分を小型軽量化することには限界があり、部品実装動作における衝撃のさらなる低減の実現が困難であった。
そこで本発明は、部品実装動作における部品に対する衝撃を低減することができる電子部品実装装置および部品吸着ノズルを提供することを目的とする。
本発明の電子部品実装装置は、部品を負圧発生源で発生した吸引力を利用して保持する部品吸着ノズルを備えた電子部品実装装置であって、前記部品吸着ノズルが、前記部品に接する方の端部である先端部に開口する第1の吸引路が内部に形成されたノズル本体部と、前記ノズル本体部を部品に接する方向へ付勢する弾性体と、前記ノズル本体部の外周面に接触した状態で前記ノズル本体部をその軸線方向に摺動自在に保持するノズル本体収納孔と、一端が前記負圧発生源に接続され他端が前記ノズル本体収納孔の内周面に開口して前記第1の吸引路に連通する第2の吸引路と、前記ノズル本体収納孔の上方に設けられた前記弾性体を保持するための弾性体保持部とが設けられたノズル本体保持部と、前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部とに設けられ前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部との前記軸線廻りの相対回転を防止する回転防止構造と、を備え、前記ノズル本体部の前記先端部とは反対側の端部は前記弾性体保持部内に位置し、前記ノズル本体保持部側の前記回転防止構造が、前記弾性体保持部に少なくとも一部が前記軸線方向において重なる位置に設けられ、前記ノズル本体部側の前記回転防止構造は前記ノズル本体部の前記反対側の端部に設けられて前記弾性体保持部内に位置し、前記弾性体保持部は、前記ノズル本体保持部の内部に形成された弾性体収納室であり、前記ノズル本体部側の回転防止構造が前記ノズル本体部の外周面から突出する突出部であり、前記ノズル本体保持部側の回転防止構造が前記突出部に接触して前記軸線方向に延びるスリットであり、前記弾性体収納室は前記スリットを通じて大気開放されている。
また、本発明の電子部品実装装置は、部品を負圧発生源で発生した吸引力を利用して保持する部品吸着ノズルを備えた電子部品実装装置であって、前記部品吸着ノズルが、前記部品に接する方の端部である先端部に開口する第1の吸引路が内部に形成されたノズル本体部と、前記ノズル本体部を部品に接する方向へ付勢する弾性体と、前記ノズル本体部の外周面に接触した状態で前記ノズル本体部をその軸線方向に摺動自在に保持するノズル本体収納孔と、一端が前記負圧発生源に接続され他端が前記ノズル本体収納孔の内周面に開口して前記第1の吸引路に連通する第2の吸引路と、前記ノズル本体収納孔の上方に設けられた前記弾性体を保持するための弾性体保持部とが設けられたノズル本体保持部と、前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部とに設けられ前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部との前記軸線廻りの相対回転を防止する回転防止構造と、を備え、前記ノズル本体部の前記先端部とは反対側の端部は前記弾性体保持部内に位置し、前記ノズル本体保持部側の前記回転防止構造が、前記弾性体保持部に少なくとも一部が前記軸線方向において重なる位置に設けられ、前記ノズル本体部側の前記回転防止構造は前記ノズル本体部の前記反対側の端部に設けられて前記弾性体保持部に位置し、前記ノズル本体部の直径よりも大きな直径を有する弾性体受部を前記ノズル本体部の上端に設け、さらに前記弾性体は前記ノズル本体部の直径よりも大きなコイルスプリングである。
また、本発明の電子部品実装装置は、部品を負圧発生源で発生した吸引力を利用して保持する部品吸着ノズルを備えた電子部品実装装置であって、前記部品吸着ノズルが、前記部品に接する方の端部である先端部に開口する第1の吸引路が内部に形成されたノズル本体部と、前記ノズル本体部を部品に接する方向へ付勢する弾性体と、前記ノズル本体部の外周面に接触した状態で前記ノズル本体部をその軸線方向に摺動自在に保持するノズル本体収納孔と、一端が前記負圧発生源に接続され他端が前記ノズル本体収納孔の内周面に開口して前記第1の吸引路に連通する第2の吸引路と、前記ノズル本体収納孔の上方に設けられた前記弾性体を保持するための弾性体保持部とが設けられたノズル本体保持部と、前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部とに設けられ前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部との前記軸線廻りの相対回転を防止する回転防止構造と、を備え、前記ノズル本体部の前記先端部とは反対側の端部は前記弾性体保持部内に位置し、前記ノズル本体保持部側の前記回転防止構造が、前記弾性体保持部に少なくとも一部が前記軸線方向において重なる位置に設けられ、前記ノズル本体部側の前記回転防止構造は前記ノズル本体部の前記反対側の端部に設けられて前記弾性体保持部に位置し、前記ノズル本体部側の回転防止構造が前記ノズル本体部の外周方向へ突出する突出部であり、さらに前記弾性体が前記ノズル本体部の直径よりも大きなコイルスプリングであり、前記突出部を通じて前記ノズル本体部を部品に接する方向へ付勢する
また、本発明の電子部品実装装置は、部品を負圧発生源で発生した吸引力を利用して保持する部品吸着ノズルを備えた電子部品実装装置であって、前記部品吸着ノズルが、前記部品に接する方の端部である先端部に開口する第1の吸引路が内部に形成されたノズル本体部と、前記ノズル本体部を部品に接する方向へ付勢する弾性体と、前記ノズル本体部の外周面に接触した状態で前記ノズル本体部をその軸線方向に摺動自在に保持するノズル本体収納孔と、一端が前記負圧発生源に接続され他端が前記ノズル本体収納孔の内周面に開口して前記第1の吸引路に連通する第2の吸引路と、前記弾性体を保持するための弾性体保持部とが設けられたノズル本体保持部と、前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部とに設けられ前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部との前記軸線廻りの相対回転を防止する回転防止構造と、を備え、前記ノズル本体保持部側の前記回転防止構造が、前記弾性体保持部に少なくとも一部が前記軸線方向において重なる位置に設けられ、前記弾性体保持部は前記ノズル本体保持部の外側に設けた弾性体装着部であり、前記ノズル本体保持部に前記ノズル本体収納孔から前記ノズル本体保持部の外周に至るスリットが形成され、前記ノズル本体部には前記スリットを貫通して前記弾性体装着部まで到達するピン部材が前記ノズル本体部の前記先端部とは反対側の端部に備えられ、前記スリットと前記ピン部材が前記回転防止構造を構成している。
本発明の部品吸着ノズルは、部品を負圧発生源で発生した吸引力を利用して保持する部品吸着ノズルであって、前記部品に接する方の端部である先端部に開口する第1の吸引路が内部に形成されたノズル本体部と、前記ノズル本体部を部品に接する方向へ付勢する弾性体と、前記ノズル本体部の外周面に接触した状態で前記ノズル本体部をその軸線方向に摺動自在に保持するノズル本体収納孔と、一端が前記負圧発生源に接続され他端が前記ノズル本体収納孔の内周面に開口して前記第1の吸引路に連通する第2の吸引路と、前記ノズル本体収納孔の上方に設けられた前記弾性体を保持するための弾性体保持部とが設けられたノズル本体保持部と、前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部とに設けられ前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部との前記軸線廻りの相対回転を防止する回転防止構造と、を備え、前記ノズル本体部の前記先端部とは反対側の端部は前記弾性体保持部内に位置し、前記ノズル本体保持部側の前記回転防止構造が、前記弾性体保持部に少なくとも一部が前記軸線方向において重なる位置に設けられ、前記ノズル本体部側の前記回転防止構造は前記ノズル本体部の前記反対側の端部に設けられて前記弾性体保持部に位置し、前記弾性体保持部は、前記ノズル本体保持部の内部に形成された弾性体収納室であり、前記ノズル本体部側の回転防止構造が前記ノズル本体部の外周面から突出する突出部であり、前記ノズル本体保持部側の回転防止構造が前記突出部に接触して前記軸線方向に延びるスリットであり、前記弾性体収納室は前記スリットを通じて大気開放されている。
また、本発明の部品吸着ノズルは、部品を負圧発生源で発生した吸引力を利用して保持する部品吸着ノズルであって、前記部品に接する方の端部である先端部に開口する第1の吸引路が内部に形成されたノズル本体部と、前記ノズル本体部を部品に接する方向へ付勢する弾性体と、前記ノズル本体部の外周面に接触した状態で前記ノズル本体部をその軸線方向に摺動自在に保持するノズル本体収納孔と、一端が前記負圧発生源に接続され他端が前記ノズル本体収納孔の内周面に開口して前記第1の吸引路に連通する第2の吸引路と、前記ノズル本体収納孔の上方に設けられた前記弾性体を保持するための弾性体保持部とが設けられたノズル本体保持部と、前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部とに設けられ前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部との前記軸線廻りの相対回転を防止する回転防止構造と、を備え、前記ノズル本体部の前記先端部とは反対側の端部は前記弾性体保持部内に位置し、前記ノズル本体保持部側の前記回転防止構造が、前記弾性体保持部に少なくとも一部が前記軸線方向において重なる位置に設けられ、前記ノズル本体部側の前記回転防止構造は前記ノズル本体部の前記反対側の端部に設けられて前記弾性体保持部に位置し、前記ノズル本体部の直径よりも大きな直径を有する弾性体受部を前記ノズル本体部の上端に設け、さらに前記弾性体は前記ノズル本体部の直径よりも大きなコイルスプリングである。
また、本発明の部品吸着ノズルは、部品を負圧発生源で発生した吸引力を利用して保持する部品吸着ノズルであって、前記部品に接する方の端部である先端部に開口する第1の吸引路が内部に形成されたノズル本体部と、前記ノズル本体部を部品に接する方向へ付勢する弾性体と、前記ノズル本体部の外周面に接触した状態で前記ノズル本体部をその軸線方向に摺動自在に保持するノズル本体収納孔と、一端が前記負圧発生源に接続され他端が前記ノズル本体収納孔の内周面に開口して前記第1の吸引路に連通する第2の吸引路と、前記ノズル本体収納孔の上方に設けられた前記弾性体を保持するための弾性体保持部とが設けられたノズル本体保持部と、前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部とに設けられ前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部との前記軸線廻りの相対回転を防止する回転防止構造と、を備え、前記ノズル本体部の前記先端部とは反対側の端部は前記弾性体保持部内に位置し、前記ノズル本体保持部側の前記回転防止構造が、前記弾性体保持部に少なくとも一部が前記軸線方向において重なる位置に設けられ、前記ノズル本体部側の前記回転防止構造は前記ノズル本体部の前記反対側の端部に設けられて前記弾性体保持部に位置し、前記ノズル本体部側の回転防止構造が前記ノズル本体部の外周方向へ突出する突出部であり、さらに前記弾性体が前記ノズル本体部の直径よりも大きなコイルスプリングであり、前記突出部を通じて前記ノズル本体部を部品に接する方向へ付勢する
また、本発明の部品吸着ノズルは、部品を負圧発生源で発生した吸引力を利用して保持する部品吸着ノズルであって、前記部品に接する方の端部である先端部に開口する第1の吸引路が内部に形成されたノズル本体部と、前記ノズル本体部を部品に接する方向へ付勢する弾性体と、前記ノズル本体部の外周面に接触した状態で前記ノズル本体部をその軸線方向に摺動自在に保持するノズル本体収納孔と、一端が前記負圧発生源に接続され他端が前記ノズル本体収納孔の内周面に開口して前記第1の吸引路に連通する第2の吸引路と、前記弾性体を保持するための弾性体保持部とが設けられたノズル本体保持部と、前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部とに設けられ前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部との前記軸線廻りの相対回転を防止する回転防止構造と、を備え、前記ノズル本体保持部側の前記回転防止構造が、前記弾性体保持部に少なくとも一部が前記軸線方向において重なる位置に設けられ、前記弾性体保持部は前記ノズル本体保持部の外側に設けた弾性体装着部であり、前記ノズル本体保持部に前記ノズル本体収納孔から前記ノズル本体保持部の外周に至るスリットが形成され、前記ノズル本体部には前記スリットを貫通して前記弾性体装着部まで到達するピン部材が前記ノズル本体部の前記先端部とは反対側の端部に備えられ、前記スリットと前記ピン部材が前記回転防止構造を構成している。
本発明によれば、部品実装動作における部品に対する衝撃を低減することができる。
本発明の一実施の形態の電子部品実装装置の平面図 本発明の一実施の形態の電子部品実装装置に備えられた実装ヘッドの斜視図 本発明の一実施の形態の部品吸着ノズルのノズルホルダへの脱着の説明図 本発明の一実施の形態の部品吸着ノズルの外形を示す3面図 本発明の一実施の形態の第1実施例における部品吸着ノズルの断面図 本発明の一実施の形態の第1実施例における部品吸着ノズルの断面図 本発明の一実施の形態の第1実施例における部品吸着ノズルの断面図 本発明の一実施の形態の第1実施例における部品吸着ノズルの機能説明図 本発明の一実施の形態の第2実施例における部品吸着ノズルの部分断面図 本発明の一実施の形態の第2実施例における部品吸着ノズルの断面図 本発明の一実施の形態の第2実施例における部品吸着ノズルの断面図 本発明の一実施の形態の第3実施例における部品吸着ノズルの部分断面図 本発明の一実施の形態の第3実施例における部品吸着ノズルの断面図 本発明の一実施の形態の第3実施例における部品吸着ノズルの断面図 本発明の一実施の形態の第3実施例における部品吸着ノズルの部分断面図 本発明の一実施の形態の第4実施例における部品吸着ノズルの断面図 本発明の一実施の形態の第4実施例における部品吸着ノズルの断面図 本発明の一実施の形態の第4実施例における部品吸着ノズルの部分断面図
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず図1を参照して、電子部品実装装置1の構成を説明する。図1において、基台1aには基板搬送機構2がX方向(基板搬送方向)に配設されている。基板搬送機構2は上流側装置から受け渡された基板3を搬送し、実装作業位置に位置決めして保持する。基板搬送機構2の両側にはそれぞれ部品供給部4が配置されており、部品供給部4には複数のテープフィーダ5が並設されている。テープフィーダ5は基板3に実装される電子部品を保持したキャリアテープをピッチ送りすることにより、以下に説明する実装ヘッド8による部品取り出し位置に電子部品を供給する。
基台1aのX方向の両端部にはY軸移動テーブル6がY方向に配設されており、Y軸移動テーブル6には2基のX軸移動テーブル7が架設されている。それぞれのX軸移動テーブル7には、実装ヘッド8がX方向に移動自在に装着されている。実装ヘッド8は複数(ここでは6基×2列)のノズルユニット9を備えた多連型ヘッドである。Y軸移動テーブル6、X軸移動テーブル7を駆動することにより実装ヘッド8は水平方向に移動し、部品供給部4のテープフィーダ5から電子部品を取り出して基板搬送機構2に位置決めされた基板3に実装する。
X軸移動テーブル7には実装ヘッド8と一体的に移動する基板認識カメラ10が撮像方向を下向きにして配設されている。実装ヘッド8を基板3の上方に移動させることにより、基板認識カメラ10は基板3に形成された認識マークを撮像する。基板搬送機構2と部品供給部4との間の実装ヘッド8の移動経路には、部品認識カメラ11が撮像方向を上向きにして配設されている。ノズルユニット9によって電子部品を保持した実装ヘッド8が部品認識カメラ11の上方を移動することにより、部品認識カメラ11はノズルユニット9に保持された状態の電子部品を撮像する。基板認識カメラ10、部品認識カメラ11による撮像結果を認識処理することにより、基板3の位置およびノズルユニット9に保持された電子部品の位置が検出される。実装ヘッド8による部品実装時には、これらの位置検出結果に基づいて部品搭載位置が補正される。
次に図2を参照して、実装ヘッド8の構成を説明する。実装ヘッド8は基板認識カメラ10とともに結合プレート8aを介してX軸移動テーブル7に装着される。実装ヘッド8は複数のノズルユニット9を並設した構成となっている。それぞれのノズルユニット9は、機構部9aから回転接手12aを介してノズル軸12を下方に延出させた構成となっており、ノズル軸12の下端部に結合されたノズル保持部13には、部品吸着ノズル20が着脱自在に装着されている。部品吸着ノズル20は、部品を負圧発生源(図3(a)参照)で発生した吸引力を利用して保持する機能を有するものである。
それぞれの機構部9aにはノズル軸12と回転接手12aを介して結合された昇降軸(図示省略)をリニアモータにより昇降させる昇降機構が内蔵されており、この昇降機構を駆動することにより、ノズル保持部13に装着された部品吸着ノズル20は個別に昇降する。複数列のノズルユニット9の側方にはθ軸モータ14が駆動軸を下向きにして配設されている。駆動軸に結合された駆動プーリ14aとそれぞれのノズル軸12に装着された従動プーリ12bには、ベルト15が調帯されている。θ軸モータ14を駆動することにより、ノズル軸12は部品吸着ノズル20とともにθ回転し、これにより部品吸着ノズル20に保持された電子部品のθ方向の位置合わせが行われる。
次に図3を参照して、ノズル保持部13、部品吸着ノズル20の構成および機能を説明する。前述のように各ノズルユニット9毎にノズル軸12の下端部に結合されたノズル保持部13には、部品吸着ノズル20が着脱自在に装着される。図3(a)は、ノズル保持部13に部品吸着ノズル20を装着した状態を、また図3(b)は、ノズル保持部13から部品吸着ノズル20を取り外した状態を、それぞれ示している。
図3(a)に示すように、ノズル軸12内の真空給引路は負圧発生源19に接続されている。負圧発生源19によってノズル軸12内の真空給引路を排気することにより発生した吸引力を利用し、部品吸着ノズル20に保持されたノズル本体部21によって部品Pを吸着保持することができる。なお負圧発生源19としては、工場設備として設けられた真空給引源を用いてもよく、また電子部品実装装置1に組み込まれたエジェクタ装置などの真空発生装置を用いてもよい。
図3(a)、(b)に示すように、部品吸着ノズル20は、ノズル本体保持部22を円板状の鍔部23の下面側に設け、さらに被クランプ部24を鍔部23の上面側に突設した構成となっている。ノズル本体保持部22は、下方に軸線AX方向に延出するノズル本体部21を保持する。被クランプ部24は、部品吸着ノズル20をノズル保持部13に設けられたクランプ部材18によってクランプして保持する。
ノズル保持部13を構成する本体部16には、上下に貫通する摺動孔16aが設けられており、摺動孔16aには、ノズル軸12の下端部が摺動自在に嵌合する。本体部16には下方に突出する嵌合部16bが設けられており、被クランプ部24を形成するテーパ形状のガイド部24aには、嵌合部16bが嵌合する形状の嵌入部24bが設けられている。さらにガイド部24aには、嵌合部16bに回転方向の位置合わせのために水平方向に突接された突部16dが係合する係合部24cが形成されている。
部品吸着ノズル20をノズル保持部13に保持させる際には、突部16dを係合部24cに位置合わせした状態で嵌合部16bを被クランプ部24に設けられた嵌入部24bに嵌入させ、部品吸着ノズル20をノズル保持部13に対して上方に押しつける。このとき、クランプ部材18の下端部がガイド部24aのテーパ面に沿って押し広げられ、クランプ部材18はノズル保持部13および部品吸着ノズル20を両側から挟み込んで、引張りバネ部材17の弾性力によってクランプする。
すなわちクランプ部材18の上端部には、本体部16の係止用凹部16cに嵌入する係止用突部18aが内側方向に突出して設けられ、下端部には被クランプ部24に設けられたクランプ用凹部24dに嵌入するクランプ用突部18bが内側方向に突出して設けられている。また係止用突部18aとクランプ用突部18bとの中間には、引張りバネ部材17を周回させて装着するためのバネ装着用凹部18cが形成されている。図3(a)に示す部品吸着ノズル20の装着状態では、係止用突部18a、クランプ用突部18bが引張りバネ部材17の弾性力によってそれぞれ係止用凹部16c、クランプ用凹部24dに嵌入して内側方向に押しつけられる。これにより部品吸着ノズル20は、ノズル保持部13にクランプ保持される。
以下、各図を参照して、本実施の形態の各実施例における部品吸着ノズルの詳細構成を説明する。まず、図4〜図7を参照して、実施例1における部品吸着ノズル20について説明する。図4は、部品吸着ノズル20の3面図を示している。図4(a)、(b)は、部品吸着ノズル20の正面および側面をそれぞれ示しており、図4(c)は、図4(a)に示す部品吸着ノズル20の下面を示している。以下に説明する図5、図6、図7は、図4におけるA−A断面、B−B断面、C−C断面をそれぞれ示している。
図5、図6において、部品吸着ノズル20は、上面に被クランプ部24が設けられた鍔部23の下面にノズル本体保持部22を突設させ、ノズル本体保持部22にノズル本体部21を保持させた構成となっている。被クランプ部24は、テーパ形状のガイド部24aに、嵌入部24bおよび係合部24cを形成して構成されている。ノズル本体保持部22の外形形状は、円柱部材を2面カットした形状(図7参照)の保持本体部22aの上部に、円板鍔形状の結合鍔部22bを設けた形状となっている。結合鍔部22bを鍔部23の中央部に設けられた嵌合部に嵌合固着することにより、ノズル本体保持部22は部品吸着ノズル20に組み込まれる。
保持本体部22aの中心位置には軸線AXに沿ってノズル本体収納孔22cが形成されている。ノズル本体収納孔22cは、ノズル本体部21の外周面に接触した状態でノズル本体部21をその軸線AX方向に摺動自在に保持する。ノズル本体部21は、ノズル本体保持部22の内部において、弾性体であるコイルスプリング25によってノズル本体部21の先端部21b、すなわち部品Pに接する方向へ付勢されている。コイルスプリング25は、ノズル本体収納孔22cが上方に結合鍔部22bまで延出した弾性体収納室22dの内部に収納保持されており、弾性体収納室22dの上端部は、閉塞部材27によって閉塞されている。すなわち、ノズル本体保持部22の内部に形成された弾性体収納室22dは、弾性体であるコイルスプリング25を保持するための弾性体保持部となっている。
図5、図7に示すように、ノズル本体保持部22の内部には、被クランプ部24の嵌入部24b内に開口して下方に挿通する1対の垂直吸引孔22eが、軸線AXに関して対称位置に設けられている。垂直吸引孔22eの下端部は、水平吸引孔22fと連通している。水平吸引孔22fは、ノズル本体収納孔22cの内周面においてノズル本体部21の外周面の切除部21cの範囲に開口して形成されている。この切除部21cはノズル本体部21の外周面にDカット加工または二面取り加工により形成される。無論、ノズル本体部21の円周面を一周する溝を加工することにより切除部21cとしても良い。
なおノズル本体部21における切除部21cの軸線方向の形成範囲は、ノズル本体保持部22に対してノズル本体部21が相対的に摺動することが許容される摺動代に基づいて設定される。すなわち、ノズル本体部21の位置が予め設定された摺動代の範囲内であれば水平吸引孔22fが必ず切除部21cと連通するように、切除部21cの形成範囲が設定される。そして切除部21cは貫通孔21dを介して第1の吸引路21aと連通していることから、以下に説明する部品保持のための真空吸引経路が形成される。
すなわち、部品吸着ノズル20がノズル保持部13に装着された状態で、図3(a)に示す負圧発生源19を作動させることにより、摺動孔16aを介して嵌入部24b内が真空吸引され、これにより嵌入部24bに開口した垂直吸引孔22eから真空給引される(矢印a)。そして垂直吸引孔22e内を真空吸引することにより、水平吸引孔22f、切除部21cおよび貫通孔21dを介して第1の吸引路21aが真空吸引され、ノズル本体部21の先端部21bに部品Pを真空給引により保持することができる。すなわち、垂直吸引孔22e、水平吸引孔22fは、一端が負圧発生源19(図3参照)に接続され他端がノズル本体収納孔22cの内周面に開口して第1の吸引路21aに連通する第2の吸引路22gを構成する。
図6に示すように、ノズル本体部21の上端部近傍にはノズル本体部21を水平方向に貫通するピン部材26が、ノズル本体部21の外周面から突出して設けられている。ノズル本体保持部22において弾性体収納室22dを含む範囲には、弾性体収納室22dを外周と連通させて弾性体収納室22dを大気開放するスリット22hが軸線方向に形成されており、ピン部材26はスリット22hに接触して外部に挿通している。スリット22hの軸線方向の形成範囲は、前述のノズル本体部21のノズル本体保持部22に対する摺動代に基づいて設定される。
この構成において、コイルスプリング25によって下方に付勢されるノズル本体部21は、ノズル本体収納孔22c内においてピン部材26がスリット22hの下端部に当接する位置まで下方に摺動することが許容される。そしてノズル本体部21の先端部21bに上向きの外力が作用することにより、ノズル本体部21はコイルスプリング25の付勢力に抗して、ノズル本体収納孔22c内において上述のスリット22hの形成範囲に対応した摺動代で上方へ摺動する。この摺動動作において、ピン部材26はスリット22hの内壁面に接触して外側に突出していることから、ノズル本体部21とノズル本体保持部22との軸線AX廻りの相対回転が防止される。
すなわち、ピン部材26とピン部材26が挿通するスリット22hとは、ノズル本体部21とノズル本体保持部22とに設けられノズル本体部21とノズル本体保持部22との軸線AX廻りの相対回転を防止する回転防止構造を構成する。そして本実施の形態に示す構成では、ノズル本体保持部22側の回転防止構造であるスリット22hが、弾性体保持部である弾性体収納室22dに少なくとも一部が軸線AX方向において重なる位置に設けられた構成となっている。
このような構成を採用することにより、ノズル本体において回転防止機構と真空導入のための真空吸引経路とを直列に構成しさらにその上方に付勢のためのコイルスプリングを配置する従来構成と比較して、ノズル本体部21の軸線AX方向の長さサイズを極力小さくして、ノズル可動部であるノズル本体部21の質量を軽減することが可能となっている。
またノズル本体保持部22の内部においてノズル本体収納孔22cの上方に弾性体保持部である弾性体収納室22dを設け、ノズル本体部21側の回転防止構造であるピン部材26を、ノズル本体部21の下側の端部である先端部21bとは反対の上側の端部側に設けた構成となっている。このように回転防止構造であるピン部材26をノズル本体部21の上端側に設けることにより、ノズル本体部21の質量をさらに軽減することができる。これにより、部品実装動作における部品吸着時や部品搭載時の衝撃を緩和することが可能となっている。
そしてノズル本体部21側の回転防止構造であるピン部材26がノズル本体部21の外周面から突出する突出部としてのピン部材26であり、ノズル本体保持部22側の回転防止構造が突出部としてのピン部材26に接触して軸線AX方向に延びるスリット22hであり、弾性体収納室22dはスリット22hを通じて大気開放された形態となっている。このようにそして弾性体収納室22dを大気開放とすることにより、真空吸引時においてノズル本体部21の上面には真空吸引による負圧が作用することがない。これにより、コイルスプリング25の緩衝作用に対する真空吸引の影響を排除することができる。
図8は、上述構成の部品吸着ノズル20によって部品Pを保持して基板3に搭載する部品実装動作におけるノズル本体部21の挙動を示している。まず図8(a)は、第1の吸引路21aから真空吸引することにより、ノズル本体部21の先端部21b(図5参照)に部品Pを真空吸着して保持した部品吸着ノズル20を、基板3の部品実装点の上方に位置させた状態を示している。このとき、ノズル本体部21はコイルスプリング25によって下方に付勢されており、ピン部材26がスリット22h内における下端位置に当接する状態でノズル本体保持部22に保持されている。
次に図8(b)は、図8(a)に示す状態から部品吸着ノズル20を下降させて(矢印b)、ノズル本体部21に保持した部品Pを基板3の部品実装点に着地させた状態を示している。このとき、ピン部材26はスリット22h内における下端位置にあり、ノズル本体部21にはコイルスプリング25の付勢力は作用しておらず、部品Pには押圧荷重は作用していない。
次いで図8(c)は、図8(b)に示す状態から部品吸着ノズル20を更に下降させて(矢印c)、ノズル本体部21をノズル本体保持部22に対して押し込み代ΔHだけ相対的に押し込んだ状態を示している。この状態ではコイルスプリング25は押し込み代ΔHだけ圧縮され、部品Pにはコイルスプリング25がΔHだけ圧縮されたことによる押圧荷重が作用している。
この部品実装動作において、基板3の上面高さ位置にそり変形などに起因するばらつきが存在する場合にあっても、ノズル本体部21がコイルスプリング25の付勢力に抗して摺動することにより、ノズル本体部21に保持された部品Pは常に基板3の上面に正しく着地する。このとき、コイルスプリング25のばね定数を適切に設定することにより、部品Pに作用する押圧荷重を予め設定された許容値以下に抑制することができ、部品実装動作における部品Pへの衝撃を抑制することが可能となっている。
次に、図9、図10、図11を参照して、本発明の実施の形態の第2実施例における部品吸着ノズル20Aについて説明する。なお、図10、図11は、実施例1における図5、図6に対応するものであり、図4におけるA−A断面、B−B断面にそれぞれ対応している。また鍔部23、被クランプ部24の構造およびノズル本体保持部22Aの外形形状については、実施例1におけるものと同様である。
まず図9を参照して、部品吸着ノズル20Aに用いられるノズル本体部21Aおよびコイルスプリング25Aについて説明する。ノズル本体部21Aは、実施例1におけるノズル本体部21よりも外径が大きく設定されており、同様に第1の吸引路21aも実施例1より内径が大きく設定されている。このため、第1の吸引路21aの下部が先端部21bに開口する部分には、内径が絞られた小径部21eが設けられている。ノズル本体部21Aに形成された切除部21c、貫通孔21dの形状・機能については、実施例1と同様である。
コイルスプリング25Aの直径は、実施例1におけるコイルスプリング25の直径よりも大きく、さらにノズル本体部21Aの直径よりも大きな径サイズに設定されている。このため、ノズル本体部21Aの上方にコイルスプリング25Aを配置するに際しては、ノズル本体部21Aの直径よりも大きな直径を有するバネ座部材28をノズル本体部21Aの上端に設け、バネ座部材28によってコイルスプリング25Aを支持するようにしている。このように、径サイズの大きいコイルスプリング25Aを用いることにより、衝撃吸収用の弾性体としてばね定数のより小さいコイルスプリングを選定することができ、衝撃吸収作用に優れた低衝撃の部品吸着ノズル20Aを実現することができる。
バネ座部材28の下面には、ノズル本体部21Aの第1の吸引路21aに気密に嵌合する嵌合凸部28aが設けられている。嵌合凸部28aを第1の吸引路21aに嵌合させることにより、バネ座部材28はノズル本体部21Aに装着され、第1の吸引路21aの上端部が閉塞される。そしてノズル本体部21Aにおいて嵌合凸部28aの下方には、実施例1におけるピン部材26と同様の機能を有するピン部材26Aが、ノズル本体部21Aを水平方向に貫通して設けられている。
図10、図11に示すように、ノズル本体保持部22Aにおいて、ノズル本体部21Aを摺動自在に保持するノズル本体収納孔22cの上方は、コイルスプリング25Aを収納する弾性体収納室22dと連通している。ここで、コイルスプリング25Aは実施例1に示すコイルスプリング25よりも直径が大きく、さらにノズル本体部21Aの直径よりも大きな直径を有するバネ座部材28によって支持されていることから、実施例2における弾性体収納室22dは、実施例1における弾性体収納室22dよりも大きな径サイズで設けられている。
図11に示すように、ノズル本体保持部22Aに設けられた弾性体収納室22dにおいてピン部材26Aの摺動範囲には、弾性体収納室22dを外周と連通させて弾性体収納室22dを大気開放するスリット22hが軸線方向に形成されている。ピン部材26Aは、スリット22hの内壁面に接触して外部に挿通している。この構成においても実施例1と同様に、コイルスプリング25Aによって下方に付勢されるノズル本体部21Aは、ピン部材26Aがスリット22hの下端部に当接する位置まで、ノズル本体収納孔22c内において下方に摺動することが許容される。そしてノズル本体部21Aの先端部21bに上向きの外力が作用することにより、ノズル本体部21Aはコイルスプリング25Aの付勢力に抗してノズル本体収納孔22c内において上方へ摺動する。このとき、ピン部材26Aはスリット22hの内壁面に接触して外側に突出していることから、ノズル本体部21Aとノズル本体保持部22Aとの軸線AX廻りの相対回転が防止される。
すなわち、ピン部材26Aとピン部材26Aが挿通するスリット22hとは、ノズル本体部21Aとノズル本体保持部22Aとに設けられノズル本体部21Aとノズル本体保持部22Aとの軸線AX廻りの相対回転を防止する回転防止構造を構成する。そして実施例2においても同様に、ノズル本体保持部22A側の回転防止構造であるスリット22hが、弾性体保持部である弾性体収納室22dに少なくとも一部が軸線AX方向において重なる位置に設けられた構成となっている。またノズル本体保持部22Aの内部においてノズル本体収納孔22cの上方に弾性体保持部である弾性体収納室22dを設け、ノズル本体部21A側の回転防止構造であるピン部材26Aをノズル本体部21Aの下側の端部である先端部21bとは反対側の上側の端部側に設けた構成となっている。そしてこのような構成により、実施例1において述べた効果と同様の効果を得る。
次に、図12、図13、図14、図15を参照して、本発明の実施の形態の第3実施例における部品吸着ノズル20Bについて説明する。なお、図13、図14は、実施例1における図5、図6に対応するものであり、図4におけるA−A断面、B−B断面にそれぞれ対応している。また図15(b)は、図14におけるD−D断面を示しており、鍔部23、被クランプ部24の構造およびノズル本体保持部22Bの外形形状については、実施例1におけるものと同様である。
まず図12を参照して、部品吸着ノズル20Bに用いられるノズル本体部21Bおよびコイルスプリング25Bについて説明する。ノズル本体部21Bは、実施例1におけるノズル本体部21よりも外径が大きく設定されており、同様に第1の吸引路21aも実施例1より内径が大きく設定されている。このため、実施例2と同様に、第1の吸引路21aの下部が先端部21bに開口する部分には、内径が絞られた小径部21eが設けられている。第1の吸引路21aの上端部には閉塞部材21fが気密に嵌合しており、これにより第1の吸引路21aの上端部は閉塞される。ノズル本体部21Bにおいて閉塞部材21fの下方には、実施例1におけるピン部材26と同様の機能を有するピン部材26Bが、ノズル本体部21Bを水平方向に貫通して設けられている。ノズル本体部21Bに形成された切除部21c、貫通孔21dの形状・機能については、実施例1と同様である。
コイルスプリング25Bの直径は、実施例1におけるコイルスプリング25の直径よりも大きく、さらにノズル本体部21Bよりも大きな径サイズに設定されている。このため、ノズル本体部21Bの上方にコイルスプリング25Bを配置するに際しては、ノズル本体部21Bの直径よりも大きな直径を有する円環形状のバネ座部材29を介して、コイルスプリング25Bの付勢力をピン部材26Bに伝達するようにしている。
図13、図14に示すように、ノズル本体保持部22Bにおいて、ノズル本体部21Bを摺動自在に保持するノズル本体収納孔22cの上方は、コイルスプリング25Bを収納する弾性体収納室22dと連通している。ここで、コイルスプリング25Bは実施例1に示すコイルスプリング25よりも直径が大きく、さらにノズル本体部21Bの直径よりも大きな直径を有するバネ座部材29を介して支持されていることから、実施例3における弾性体収納室22dは、実施例1における弾性体収納室22dよりも大きな径サイズで設けられている。
図14、図15に示すように、ノズル本体保持部22Bに設けられた弾性体収納室22dにおいてピン部材26Bの摺動範囲には、弾性体収納室22dを外周と連通させて弾性体収納室22dを大気開放するスリット22hが軸線方向に形成されている。ピン部材26Bはスリット22hの内壁面に接触して外部に挿通しており、図15に示すように、ピン部材26Bの上面側にはコイルスプリング25Bの付勢力を支持するバネ座部材29が当接している。すなわち、ノズル本体部21Bは、ピン部材26Bを介してコイルスプリング25Bによって下方に付勢される。
そしてこの構成においても実施例1と同様に、コイルスプリング25Bによって下方に付勢されるノズル本体部21Bは、ピン部材26Bがスリット22hの下端部に当接する位置まで、ノズル本体収納孔22c内において下方に摺動することが許容される。そしてノズル本体部21Bの先端部21bに上向きの外力が作用することにより、ノズル本体部21Bはコイルスプリング25Bの付勢力に抗してノズル本体収納孔22c内において上方へ摺動する。このとき、ピン部材26Bはスリット22hの内壁面に接触して外側に突出していることから、ノズル本体部21Bとノズル本体保持部22Bとの軸線AX廻りの相対回転が防止される。
すなわち、ピン部材26Bとピン部材26Bが挿通するスリット22hとは、ノズル本体部21Bとノズル本体保持部22Bとに設けられノズル本体部21Bとノズル本体保持部22Bとの軸線AX廻りの相対回転を防止する回転防止構造を構成する。そして実施例3においても同様に、ノズル本体保持部22側の回転防止構造であるスリット22hが、弾性体保持部である弾性体収納室22dに少なくとも一部が軸線AX方向において重なる位置に設けられた構成となっている。またノズル本体保持部22Bの内部においてノズル本体収納孔22cの上方に弾性体保持部である弾性体収納室22dを設け、ノズル本体部21側の回転防止構造であるピン部材26Bをノズル本体部21Bの下側の端部である先端部21bとは反対側の上側の端部側に設けた構成となっている。そしてこのような構成により、実施例1において述べた効果と同様の効果を得る。
そして上述の実施例3においては、ノズル本体部21B側の回転防止構造がノズル本体部21Bの外周方向へ突出する突出部としてのピン部材26Bであり、さらに弾性体としてノズル本体部21の直径よりも大きなコイルスプリング25Bを用いており、ピン部材26Bを通じてノズル本体部21Bを下方、すなわち部品Pに接する方向へ付勢する形態となっている。このように、径サイズの大きいコイルスプリング25Bを用いることにより、衝撃吸収用の弾性体としてばね定数のより小さいコイルスプリングを選定することができ、衝撃吸収作用に優れた低衝撃の部品吸着ノズル20Bを実現することができる。
次に図16、図17、図18を参照して、本発明の実施の形態の第4実施例における部品吸着ノズル20Cについて説明する。なお、図16、図17は、実施例1における図5、図6に対応するものであり、図4におけるA−A断面、B−B断面にそれぞれ対応している。また図18は、図17におけるE−E断面を示しており、鍔部23、被クランプ部24の構造については、実施例1におけるものと同様である。
図16、図17において、ノズル本体保持部22Cの外形形状は、下部が円錐状の円柱部材である保持本体部22aの上部に円板形状の結合鍔部22bを設けた形状となっており、結合鍔部22bを鍔部23の中央部に設けられた嵌合部に嵌合固着することにより、ノズル本体保持部22Cは部品吸着ノズル20Cに組み込まれる。保持本体部22aの中心位置には軸線AXに沿ってノズル本体収納孔22cが上下に貫通して形成されており、ノズル本体収納孔22cの上端部は、閉塞部材27によって閉塞されている。ノズル本体収納孔22cは、ノズル本体部21の外周面に接触した状態でノズル本体部21Cをその軸線AX方向に摺動自在に保持する。
ノズル本体部21Cは、実施例2に示すノズル本体部21Bと同様の構成であり、図15(a)に示すノズル本体部21Bと同様に、第1の吸引路21aの上端部には閉塞部材21fが気密に嵌合しており、これにより第1の吸引路21aの上端部は閉塞されている。またノズル本体部21Cの上端部近傍において閉塞部材21fの下方には、ノズル本体部21Cを水平方向に貫通するピン部材26Cがノズル本体部21Cの外周面から突出して設けられている。ノズル本体部21Cに形成された切除部21c、貫通孔21dの形状・機能については、実施例1と同様である。
図17、図18に示すように、ノズル本体保持部22Cの外周面22iの外側には、円環形状のバネ座部材30がピン部材26Cの上面に当接して配置されている。この構成において、コイルスプリング25Cはバネ座部材30およびピン部材26Cを介して、ノズル本体部21Cを下方へ付勢する。すなわちノズル本体部21Cは、ノズル本体保持部22Cの外周面において、弾性体であるコイルスプリング25Cによってノズル本体部21Cの先端部21b、すなわち部品Pに接する方向へ付勢されている。
結合鍔部22bにおいて外周面22iの延長上の外周位置に形成された円環溝部22kとバネ座部材30上面との間は、弾性体であるコイルスプリング25Cを装着するための弾性体装着部22jとなっている。すなわち実施例4においては、弾性体であるコイルスプリング25Cを保持するための弾性体保持部は、ノズル本体保持部22Cの外側の外周面22iに設けた弾性体装着部22jである。ノズル本体保持部22Cにおいて弾性体装着部22jを含む範囲には、ノズル本体収納孔22cの上面を外周と連通させて大気開放するスリット22hが軸線方向に形成されており、ピン部材26Cはスリット22hの内壁面に接触して外部に挿通している。これにより、ノズル本体部21Cの上面には常に大気圧が作用する。
図16、図18に示すように、ノズル本体保持部22Cの内部には、実施例1と同様の垂直吸引孔22eが設けられており、垂直吸引孔22eの下端部は、ノズル本体収納孔22cの内周面においてノズル本体部21の切除部21cの範囲に開口して形成された水平吸引孔22fと連通している。そして切除部21cは貫通孔21dを介して第1の吸引路21aと連通していることから、実施例1と同様に部品保持のための真空給引経路が形成される。
上述の構成において、コイルスプリング25Cによって下方に付勢されるノズル本体部21Cは、ピン部材26Cがスリット22hの下端部に当接する位置までノズル本体収納孔22c内において下方に摺動することが許容される。そしてノズル本体部21Cの先端部21bに上向きの外力が作用することにより、ノズル本体部21Cはコイルスプリング25Cの付勢力に抗してノズル本体収納孔22c内において上方へ摺動する。このとき、ピン部材26Cはスリット22hの内壁面に接触して外側に突出していることから、ノズル本体部21Cとノズル本体保持部22Cとの軸線AX廻りの相対回転が防止される。
すなわち、ピン部材26Cとピン部材26Cが挿通するスリット22hとは、ノズル本体部21Cとノズル本体保持部22Cとに設けられノズル本体部21Cとノズル本体保持部22Cとの軸線AX廻りの相対回転を防止する回転防止構造を構成する。そして実施例4に示す構成においても、ノズル本体保持部22C側の回転防止構造であるスリット22hが、弾性体保持部である弾性体装着部22jに少なくとも一部が軸線AX方向において重なる位置に設けられた構成となっている。またノズル本体保持部22Cの外周面22iにおいてノズル本体収納孔22cの上方に弾性体保持部である弾性体装着部22jを設け、ノズル本体部21C側の回転防止構造であるピン部材26Cをノズル本体部21Cの下側の端部である先端部21bとは反対側の上側の端部側に設けた構成となっている。そしてこのような構成により、実施例1において述べた効果と同様の効果を得る。
上述構成の実施例4では、ノズル本体保持部22Cにノズル本体収納孔22cからノズル本体保持部22Cの外周に至るスリット22hが形成され、ノズル本体部21Cにはスリット22hを貫通してノズル本体保持部22Cの外側に設けた弾性体装着部22jまで到達するピン部材26Cが備えられ、スリット22hとピン部材26Cとが回転防止構造を構成している。このような構成を採用することにより、衝撃吸収用の弾性体としてさらに径サイズが大きくばね定数の小さいコイルスプリング25Cを選定することができ、衝撃吸収作用に優れた低衝撃の部品吸着ノズル20Cを実現することができる。
上記説明したように、本実施の形態に示す電子部品実装装置1に備えられた部品吸着ノズルは、部品に接する先端部に開口する第1の吸引路が形成されたノズル本体部と、ノズル本体部を部品に接する方向へ付勢する弾性体であるコイルスプリングと、ノズル本体部21を軸線方向に摺動自在に保持するノズル本体収納孔と、一端が負圧発生源に接続され他端がノズル本体収納孔の内周面に開口して第1の吸引路に連通する第2の吸引路と、コイルスプリングを保持するための弾性体保持部としての弾性体収納室とが設けられたノズル本体保持部と、ノズル本体部とノズル本体保持部とに設けられ相互の軸線廻りの相対回転を防止する回転防止構造と、を備えた構成において、ノズル本体保持部側の回転防止構造が、弾性体保持部に少なくとも一部が軸線方向において重なる位置に設けられたことを特徴としている。このような構成を採用することにより、ノズル本体部の軸線方向の長さサイズを極力短くすることができ、部品吸着ノズルにおける可動部分であるノズル本体部の質量を低減して、部品実装動作における部品吸着時や部品搭載時の部品への衝撃を抑制することができる。
本発明の電子部品実装装置および部品吸着ノズルは、部品実装動作における部品に対する衝撃を低減することができるという効果を有し、電子部品を基板に実装する部品実装分野において有用である。
1 電子部品実装装置
3 基板
8 実装ヘッド
9 ノズルユニット
13 ノズル保持部
20、20A、20B、20C 部品吸着ノズル
21、21A、21B、21C ノズル本体部
21a 第1の吸引路
21b 先端部
22、22A、22B、22C ノズル本体保持部
22c ノズル本体収納孔
22d 弾性体収納室
22e 垂直吸引孔
22f 水平吸引孔
22g 第2の吸引路
22h スリット
22j 弾性体装着部
25、25A、25B、25C コイルスプリング
26、26A、26B、26C ピン部材
28、29、30 バネ座部材

Claims (8)

  1. 部品を負圧発生源で発生した吸引力を利用して保持する部品吸着ノズルを備えた電子部品実装装置であって、
    前記部品吸着ノズルが、
    前記部品に接する方の端部である先端部に開口する第1の吸引路が内部に形成されたノズル本体部と、
    前記ノズル本体部を部品に接する方向へ付勢する弾性体と、
    前記ノズル本体部の外周面に接触した状態で前記ノズル本体部をその軸線方向に摺動自在に保持するノズル本体収納孔と、一端が前記負圧発生源に接続され他端が前記ノズル本体収納孔の内周面に開口して前記第1の吸引路に連通する第2の吸引路と、前記ノズル本体収納孔の上方に設けられた前記弾性体を保持するための弾性体保持部とが設けられたノズル本体保持部と、
    前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部とに設けられ前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部との前記軸線廻りの相対回転を防止する回転防止構造と、を備え、
    前記ノズル本体部の前記先端部とは反対側の端部は前記弾性体保持部内に位置し、
    前記ノズル本体保持部側の前記回転防止構造が、前記弾性体保持部に少なくとも一部が前記軸線方向において重なる位置に設けられ、
    前記ノズル本体部側の前記回転防止構造は前記ノズル本体部の前記反対側の端部に設けられて前記弾性体保持部に位置し、
    前記弾性体保持部は、前記ノズル本体保持部の内部に形成された弾性体収納室であり、
    前記ノズル本体部側の回転防止構造が前記ノズル本体部の外周面から突出する突出部であり、前記ノズル本体保持部側の回転防止構造が前記突出部に接触して前記軸線方向に延びるスリットであり、前記弾性体収納室は前記スリットを通じて大気開放されている、電子部品実装装置。
  2. 部品を負圧発生源で発生した吸引力を利用して保持する部品吸着ノズルを備えた電子部品実装装置であって、
    前記部品吸着ノズルが、
    前記部品に接する方の端部である先端部に開口する第1の吸引路が内部に形成されたノズル本体部と、
    前記ノズル本体部を部品に接する方向へ付勢する弾性体と、
    前記ノズル本体部の外周面に接触した状態で前記ノズル本体部をその軸線方向に摺動自在に保持するノズル本体収納孔と、一端が前記負圧発生源に接続され他端が前記ノズル本体収納孔の内周面に開口して前記第1の吸引路に連通する第2の吸引路と、前記ノズル本体収納孔の上方に設けられた前記弾性体を保持するための弾性体保持部とが設けられたノズル本体保持部と、
    前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部とに設けられ前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部との前記軸線廻りの相対回転を防止する回転防止構造と、を備え、
    前記ノズル本体部の前記先端部とは反対側の端部は前記弾性体保持部内に位置し、
    前記ノズル本体保持部側の前記回転防止構造が、前記弾性体保持部に少なくとも一部が前記軸線方向において重なる位置に設けられ、
    前記ノズル本体部側の前記回転防止構造は前記ノズル本体部の前記反対側の端部に設けられて前記弾性体保持部に位置し、
    前記ノズル本体部の直径よりも大きな直径を有する弾性体受部を前記ノズル本体部の上端に設け、さらに前記弾性体は前記ノズル本体部の直径よりも大きなコイルスプリングである、電子部品実装装置。
  3. 部品を負圧発生源で発生した吸引力を利用して保持する部品吸着ノズルを備えた電子部品実装装置であって、
    前記部品吸着ノズルが、
    前記部品に接する方の端部である先端部に開口する第1の吸引路が内部に形成されたノズル本体部と、
    前記ノズル本体部を部品に接する方向へ付勢する弾性体と、
    前記ノズル本体部の外周面に接触した状態で前記ノズル本体部をその軸線方向に摺動自在に保持するノズル本体収納孔と、一端が前記負圧発生源に接続され他端が前記ノズル本体収納孔の内周面に開口して前記第1の吸引路に連通する第2の吸引路と、前記ノズル本体収納孔の上方に設けられた前記弾性体を保持するための弾性体保持部とが設けられたノズル本体保持部と、
    前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部とに設けられ前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部との前記軸線廻りの相対回転を防止する回転防止構造と、を備え、
    前記ノズル本体部の前記先端部とは反対側の端部は前記弾性体保持部内に位置し、
    前記ノズル本体保持部側の前記回転防止構造が、前記弾性体保持部に少なくとも一部が前記軸線方向において重なる位置に設けられ、
    前記ノズル本体部側の前記回転防止構造は前記ノズル本体部の前記反対側の端部に設けられて前記弾性体保持部に位置し、
    前記ノズル本体部側の回転防止構造が前記ノズル本体部の外周方向へ突出する突出部であり、さらに前記弾性体が前記ノズル本体部の直径よりも大きなコイルスプリングであり、
    前記突出部を通じて前記ノズル本体部を部品に接する方向へ付勢する、電子部品実装装置。
  4. 部品を負圧発生源で発生した吸引力を利用して保持する部品吸着ノズルを備えた電子部品実装装置であって、
    前記部品吸着ノズルが、
    前記部品に接する方の端部である先端部に開口する第1の吸引路が内部に形成されたノズル本体部と、
    前記ノズル本体部を部品に接する方向へ付勢する弾性体と、
    前記ノズル本体部の外周面に接触した状態で前記ノズル本体部をその軸線方向に摺動自在に保持するノズル本体収納孔と、一端が前記負圧発生源に接続され他端が前記ノズル本体収納孔の内周面に開口して前記第1の吸引路に連通する第2の吸引路と、前記弾性体を保持するための弾性体保持部とが設けられたノズル本体保持部と、
    前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部とに設けられ前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部との前記軸線廻りの相対回転を防止する回転防止構造と、を備え、
    前記ノズル本体保持部側の前記回転防止構造が、前記弾性体保持部に少なくとも一部が前記軸線方向において重なる位置に設けられ、
    前記弾性体保持部は前記ノズル本体保持部の外側に設けた弾性体装着部であり、
    前記ノズル本体保持部に前記ノズル本体収納孔から前記ノズル本体保持部の外周に至るスリットが形成され、前記ノズル本体部には前記スリットを貫通して前記弾性体装着部まで到達するピン部材が前記ノズル本体部の前記先端部とは反対側の端部に備えられ、前記スリットと前記ピン部材が前記回転防止構造を構成している、電子部品実装装置。
  5. 部品を負圧発生源で発生した吸引力を利用して保持する部品吸着ノズルであって、
    前記部品に接する方の端部である先端部に開口する第1の吸引路が内部に形成されたノズル本体部と、
    前記ノズル本体部を部品に接する方向へ付勢する弾性体と、
    前記ノズル本体部の外周面に接触した状態で前記ノズル本体部をその軸線方向に摺動自在に保持するノズル本体収納孔と、一端が前記負圧発生源に接続され他端が前記ノズル本体収納孔の内周面に開口して前記第1の吸引路に連通する第2の吸引路と、前記ノズル本体収納孔の上方に設けられた前記弾性体を保持するための弾性体保持部とが設けられたノズル本体保持部と、
    前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部とに設けられ前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部との前記軸線廻りの相対回転を防止する回転防止構造と、を備え、
    前記ノズル本体部の前記先端部とは反対側の端部は前記弾性体保持部内に位置し、
    前記ノズル本体保持部側の前記回転防止構造が、前記弾性体保持部に少なくとも一部が前記軸線方向において重なる位置に設けられ、
    前記ノズル本体部側の前記回転防止構造は前記ノズル本体部の前記反対側の端部に設けられて前記弾性体保持部に位置し、
    前記弾性体保持部は、前記ノズル本体保持部の内部に形成された弾性体収納室であり、
    前記ノズル本体部側の回転防止構造が前記ノズル本体部の外周面から突出する突出部であり、前記ノズル本体保持部側の回転防止構造が前記突出部に接触して前記軸線方向に延びるスリットであり、前記弾性体収納室は前記スリットを通じて大気開放されている、部品吸着ノズル。
  6. 部品を負圧発生源で発生した吸引力を利用して保持する部品吸着ノズルであって、
    前記部品に接する方の端部である先端部に開口する第1の吸引路が内部に形成されたノズル本体部と、
    前記ノズル本体部を部品に接する方向へ付勢する弾性体と、
    前記ノズル本体部の外周面に接触した状態で前記ノズル本体部をその軸線方向に摺動自在に保持するノズル本体収納孔と、一端が前記負圧発生源に接続され他端が前記ノズル本体収納孔の内周面に開口して前記第1の吸引路に連通する第2の吸引路と、前記ノズル本体収納孔の上方に設けられた前記弾性体を保持するための弾性体保持部とが設けられたノズル本体保持部と、
    前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部とに設けられ前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部との前記軸線廻りの相対回転を防止する回転防止構造と、を備え、
    前記ノズル本体部の前記先端部とは反対側の端部は前記弾性体保持部内に位置し、
    前記ノズル本体保持部側の前記回転防止構造が、前記弾性体保持部に少なくとも一部が前記軸線方向において重なる位置に設けられ、
    前記ノズル本体部側の前記回転防止構造は前記ノズル本体部の前記反対側の端部に設けられて前記弾性体保持部に位置し、
    前記ノズル本体部の直径よりも大きな直径を有する弾性体受部を前記ノズル本体部の上端に設け、さらに前記弾性体は前記ノズル本体部の直径よりも大きなコイルスプリングである、部品吸着ノズル。
  7. 部品を負圧発生源で発生した吸引力を利用して保持する部品吸着ノズルであって、
    前記部品に接する方の端部である先端部に開口する第1の吸引路が内部に形成されたノズル本体部と、
    前記ノズル本体部を部品に接する方向へ付勢する弾性体と、
    前記ノズル本体部の外周面に接触した状態で前記ノズル本体部をその軸線方向に摺動自在に保持するノズル本体収納孔と、一端が前記負圧発生源に接続され他端が前記ノズル本体収納孔の内周面に開口して前記第1の吸引路に連通する第2の吸引路と、前記ノズル本体収納孔の上方に設けられた前記弾性体を保持するための弾性体保持部とが設けられたノズル本体保持部と、
    前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部とに設けられ前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部との前記軸線廻りの相対回転を防止する回転防止構造と、を備え、
    前記ノズル本体部の前記先端部とは反対側の端部は前記弾性体保持部内に位置し、
    前記ノズル本体保持部側の前記回転防止構造が、前記弾性体保持部に少なくとも一部が前記軸線方向において重なる位置に設けられ、
    前記ノズル本体部側の前記回転防止構造は前記ノズル本体部の前記反対側の端部に設けられて前記弾性体保持部に位置し、
    前記ノズル本体部側の回転防止構造が前記ノズル本体部の外周方向へ突出する突出部であり、さらに前記弾性体が前記ノズル本体部の直径よりも大きなコイルスプリングであり、前記突出部を通じて前記ノズル本体部を部品に接する方向へ付勢する、部品吸着ノズル。
  8. 部品を負圧発生源で発生した吸引力を利用して保持する部品吸着ノズルであって、
    前記部品に接する方の端部である先端部に開口する第1の吸引路が内部に形成されたノズル本体部と、
    前記ノズル本体部を部品に接する方向へ付勢する弾性体と、
    前記ノズル本体部の外周面に接触した状態で前記ノズル本体部をその軸線方向に摺動自在に保持するノズル本体収納孔と、一端が前記負圧発生源に接続され他端が前記ノズル本体収納孔の内周面に開口して前記第1の吸引路に連通する第2の吸引路と、前記弾性体を保持するための弾性体保持部とが設けられたノズル本体保持部と、
    前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部とに設けられ前記ノズル本体部と前記ノズル本体保持部との前記軸線廻りの相対回転を防止する回転防止構造と、を備え、
    前記ノズル本体保持部側の前記回転防止構造が、前記弾性体保持部に少なくとも一部が前記軸線方向において重なる位置に設けられ、
    前記弾性体保持部は前記ノズル本体保持部の外側に設けた弾性体装着部であり、前記ノズル本体保持部に前記ノズル本体収納孔から前記ノズル本体保持部の外周に至るスリットが形成され、前記ノズル本体部には前記スリットを貫通して前記弾性体装着部まで到達するピン部材が前記ノズル本体部の前記先端部とは反対側の端部に備えられ、前記スリットと前記ピン部材が前記回転防止構造を構成している、部品吸着ノズル。
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