JP6694250B2 - ポンプシステム及び制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプシステム及び制御装置に関する。
従来、深井戸型水中ポンプなどのポンプシステムでは、制御装置が水中ポンプとは別の場所(例えば、地上)に配置されている。このようなポンプシステムでは、ポンプ、電動機(モータともいう)、及びインバータと電動機とを接続するケーブルの組み合わせ毎に、別置きされた制御装置の初期設定が行われている。ケーブルの長さが異なるとケーブルに含まれる配線の抵抗による電圧降下のため、電動機に所望の電圧を供給することができない。このため、同じように初期設定された制御装置を、ケーブルの長さが異なるポンプシステムで利用すること(共用化という)ができなかった。
特開平7−139492号公報
制御装置を共用化するために、ポンプの現地据え付け作業時に、制御装置内の電子回路基板に対する設定作業を行って配線の長さすなわち配線抵抗に応じて、インバータが電動機に供給する駆動電圧を変更する方法もある。しかし、据え付け作業時に設定を間違えた場合、ポンプを適切に運転させることができない問題がある。
更に、モータ内部にインバータ装置などモータ制御装置を内蔵し、ポンプ、モータ、制御装置を一体構造とすることで、ケーブルの長さに応じてポンプの現地据え付け作業時に設定作業を行わないで済む方法も提案されている(特許文献1参照)。しかし、インバータ装置など高度な電子部品をモータ一体構造とするために、シール構造など通常とは異なる構造となるため、高コストになってしまうという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、コストを抑えるとともに、インバータから電動機へ電圧を供給する配線の長さが変更されてもポンプを適切に運転させることを可能とするポンプシステム及び制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るポンプシステムは、回転シャフトを有し前記回転シャフトを回転させる電動機と、前記電動機の前記回転シャフトに接続され且つ水を汲み上げるポンプと、前記電動機と配線を介して接続され、前記電動機を駆動する駆動電圧を供給するインバータと、前記インバータに交流電圧を出力させたときの前記配線に流れる電流量を表す値に応じて電動機の特性を特定し、前記インバータに直流電圧を出力させたときの前記配線に流れる電流量を表す値と、前記電動機の特性に応じた特性を有する駆動電圧を前記インバータから前記電動機に供給させる制御部と、を備える。
電動機の特性を特定することによって電動機に含まれるコイルの抵抗値が分かる。インバータに直流電圧を出力させたときの配線に流れる電流量を表す値から、電動機と配線を含む全体抵抗が分かり、その全体抵抗から電動機に含まれるコイルの抵抗値を減算すると、配線抵抗が得られる。このため、配線の抵抗に応じて、電動機を駆動する駆動電力の特性を設定することができる。これにより、インバータから電動機へ電圧を供給する配線の長さが変更されてもポンプを適切に運転させることができる。また、ポンプと電動機については従来の通常の構造と同じになるのでコストを抑えることができる。
本発明の一態様に係るポンプシステムにおいて、前記汲み上げられた水を通す吸込管内の圧力を計測する圧力計を更に備え、前記制御部は、前記駆動電圧の供給を開始した時から前記吸込管内の圧力が目標圧力に到達する時までの時間に応じて、アクセス可能な記憶部に記憶された前記駆動電圧の特性を更新し、前記ポンプを次回動かすときに、前記記憶部に記憶された前記特性を有する駆動電圧を前記インバータから前記電動機に供給させる。
これにより、ポンプを次回動かすときに、ポンプの起動時の時刻から目標圧力までの到達時間を、所定範囲内に収まるようにすることができる。
本発明の一態様に係るポンプシステムにおいて、前記制御部は、前記駆動電圧の供給を開始した時から前記吸込管内の圧力が目標圧力に到達する時までの時間が所定範囲を超える場合、前記記憶部に記憶された、前記駆動電圧の単位時間あたりの周波数の上昇量を上げる更新を行うか、または前記記憶部に記憶された前記駆動電圧を上げる更新を行う。
これにより、次回ポンプ起動時に、上昇後の周波数加速レートまたは上昇後の駆動電圧で、電動機を駆動することができるので、ポンプの起動時の時刻から目標圧力までの到達時間を短縮することができる。
本発明の一態様に係るポンプシステムにおいて、前記制御部は、前記駆動電圧の供給を開始した時から前記吸込管内の圧力が目標圧力に到達する時までの時間が所定範囲を下回る場合、前記記憶部に記憶された、前記駆動電圧の単位時間あたりの周波数の上昇量を下げるか、または前記記憶部に記憶された前記駆動電圧を下げる更新を行う。
これにより、次回ポンプ起動時に、下降後の周波数加速レートまたは下降後の駆動電圧で、電動機を駆動することができるので、ポンプの起動時の時刻から目標圧力までの到達時間を延ばすことができる。
本発明の一態様に係るポンプシステムにおいて、前記配線に流れる電流量を表す値と電動機の特性とが関連付けられて記憶されており、前記配線に流れる電流量を表す値と前記電動機の特性との組毎に前記駆動電圧の特性が関連づけられて記憶されている不揮発性の記憶媒体である記憶部を更に備え、前記制御部は、当該制御部の電源投入時に、前記インバータに交流電圧を出力させたときの前記配線に流れる電流量を表す値に対応する電動機の特性を前記記憶部から読み出し、前記インバータに直流電圧を出力させたときの前記配線に流れる電流量を表す値と前記読み出した電動機の特性の組に対応する駆動電圧の特性を前記記憶部から読み出し、前記読み出した特性を有する駆動電圧を前記インバータから前記電動機に供給させる。
これにより、制御部は、インバータに直流電圧を出力させたときの配線に流れる電流量を表す値と電動機の特性の組に対応して配線の抵抗が決まり、この配線の抵抗に応じた駆動電圧の特性が配線に流れる電流量を表す値と電動機の特性の組に関連付けられて記憶部に記憶されているので、配線の抵抗に応じた駆動電圧をインバータから電動機に供給させることができる。
本発明の一態様に係るポンプシステムにおいて、前記汲み上げられた水を通す吸込管内の圧力を計測する圧力計を更に備え、前記制御部は、前記駆動電圧の供給を開始してから所定の時間が経過しても、前記圧力が所定の圧力まで上昇しない場合、前記駆動電圧を増大させるか、または前記駆動電圧の単位時間あたりの周波数の上昇量を増加させる。
これにより、駆動電圧を増大させた場合、電動機の回転シャフトにかかるトルクが大きくなって、ポンプによって汲み上げられる水量が増加するので、吸込管内の圧力が上昇する。また、駆動電圧の単位時間あたりの周波数の上昇量が増加させた場合、電動機の回転シャフトの回転量の単位時間あたりの増加量が大きくなり、その分、ポンプによって汲み上げられる水量の単位時間あたりの増加量が大きくなるので、吸込管内の圧力の上昇速度が大きくなる。
本発明の一態様に係る制御装置は、回転シャフトが水を汲み上げるポンプに接続された電動機に、前記電動機を駆動する駆動電圧を供給するインバータに交流電圧を出力させたときの前記インバータと前記電動機とを接続する配線に流れる電流量を表す値に応じて電動機の特性を特定し、前記インバータに直流電圧を出力させたときの前記配線に流れる電流量を表す値と、前記電動機の特性に応じた特性を有する駆動電圧を前記インバータから前記電動機に供給させる制御部を備える。
電動機を特定することによって電動機に応じて決められている配線の断面積及び抵抗率が分かり、インバータに直流電圧を出力させたときの配線に流れる電流量を表す値によって配線の抵抗が分かる。このため、上記配線に流れる電流量を表す値と電動機の特性に応じて、駆動電圧の特性を設定することにより、配線の抵抗に応じて電動機を駆動する駆動電力の特性を設定することができる。これにより、配線の長さが変更されてもポンプを適切に運転させることができる。また、ポンプと電動機については従来の通常の構造と同じになるのでコストを抑えることができる。
本発明によれば、電動機の特性を特定することによって電動機に含まれるコイルの抵抗値が分かる。インバータに直流電圧を出力させたときの配線に流れる電流量を表す値から、電動機と配線を含む全体抵抗が分かり、その全体抵抗から電動機に含まれるコイルの抵抗値を減算すると、配線抵抗が得られる。このため、配線の長さに応じて電動機を駆動する駆動電力の特性を変更することができる。これにより、配線の長さが変更されてもポンプを適切に運転させることができる。また、ポンプと電動機については従来の通常の構造と同じになるのでコストを抑えることができる。
本実施形態に係るポンプシステム100の概略構成図である。 本実施形態に係るポンプ4の概略構成図である。 本実施形態に係る制御装置1の概略平面図である。 本実施形態に係る制御ユニット16の概略構成図である。 インバータIVと電動機3の等価回路図と検出回路164の概略構成図である。 記憶部MEMに記憶されているテーブルT1の一例である。 記憶部MEMに記憶されているテーブルT2の一例である。 電動機の特性の一例を示す表である。 各電動機に電力を供給するためのケーブル2のケーブル仕様とケーブル直流抵抗との組を示す図である。 電圧変換回路161から交流電圧が出力される場合におけるインバータIVと電動機3の等価回路図である。 電圧変換回路161から直流電圧が出力される場合におけるインバータIVと電動機3の等価回路図である。 制御装置の初回電源を投入したときのCPU165の処理の一例を示すフローチャートである。 2回目以降に制御装置に電源を投入したときのCPU165の処理の一例を示すフローチャートである。 吸込管5内の圧力と時間の関係を示すグラフの第1の例である。 吸込管5内の圧力と時間の関係を示すグラフの第2の例である。 吐出バルブ8が開放されたときのCPU165の処理の一例を示すフローチャートである。
以下、各実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るポンプシステム100の概略構成図である。図1に示すように、ポンプシステム100は、制御装置1と、制御装置1とケーブル2を介して接続された電動機3と、電動機の後述する回転シャフト31に接続され且つ水を汲み上げるポンプ4とを備える。ここで、電動機3とポンプ4とは、一例として、井戸ケーシング7の水の中に配置されている。また、ケーブル2は三つの配線が束になって被覆されている。
図2は、本実施形態に係るポンプ4の概略構成図である。図2に示すように、電動機3は、回転シャフト31を有し回転シャフト31を回転させる。これにより、ポンプ4が有する羽根41、42、43、44が回転することにより、井戸ケーシング7の水を汲み上げることができる。
図1に戻って、制御装置1は、ポンプ4と吸込管5を介して接続された吸込フランジ11と、吐出管6に接続された吐出フランジ12とを備える。ポンプ4により汲み上げられた水が吸込管5を通って制御装置1の吸込フランジ11に流入し、吐出フランジ12から水が吐き出され、水が吐出管6を通って吐出バルブ8から吐き出される。
図3は、本実施形態に係る制御装置1の概略平面図である。図3に示すように、更に、制御装置1は、吐出側予備フランジ13と、圧力タンク14と、圧力計15と、圧力計15と接続され電源BTと配線101を介して接続され且つ電動機3とケーブル2を介して接続された制御ユニット16とを備える。圧力計15は、ポンプ4により汲み上げられた水を通す吸込管5内の圧力を計測する。電源BTは、例えば50Hzの商用電源である。
図4は、本実施形態に係る制御ユニット16の概略構成図である。図4に示すように、制御ユニット16は、電源BTに二つの配線を介して接続されたインバータIVと、インバータIVに制御線を介して接続された制御部CONと、制御部CONにバスを介して接続された記憶部MEMとを備える。インバータIVは、電動機3と三つの配線を介して接続され、電動機3を駆動する駆動電圧を供給する。制御部CONは、インバータIVを制御する。記憶部MEMは、不揮発性の記憶媒体である。
図4に示すように、インバータIVは、電源BTに二つの配線を介して接続された電圧変換回路161と、一端が電圧変換回路161に接続され他端が配線を介して電動機3に接続された検出抵抗162とを備える。電圧変換回路161は三つの出力端子(不図示)のうち二つの出力端子がケーブル2に含まれる第1の配線L1、第3の配線L3を介して電動機3に接続され、一つの出力端子が検出抵抗162を介してケーブル2が有する第2の配線L2を介して電動機3に接続されている。
電圧変換回路161は、制御部CONによる制御に従って、電源BTから二つの配線で供給された交流電圧を所望の周波数の交流電圧に変換して出力する。また、電圧変換回路161は、制御部CONによる制御に従って、電源BTから二つの配線で供給された交流電圧を直流電圧に変換して出力する。
制御部CONは、電源BTとインバータIVとの間の二つの配線ぞれぞれと結線されることにより電源BTの二つの出力と接続された電圧変換部163と、検出回路164と、電圧変換部163に接続されかつ検出回路164に接続され電圧変換回路161に接続されたCPU(Central Processing Unit)165とを備える。
電圧変換部163は、電源から供給された交流電圧(例えば、AC200V)を所望の直流電圧(例えば、DV5V、15V、または24V)などに変換する。そして、電圧変換部163は、変換後の直流電圧を、検出回路164、CPU165、記憶部MEM及び不図示のメモリなどの各種弱電圧電子回路に電圧を供給する。これにより、各種弱電圧電子回路を機能させることができる。
検出回路164は、電圧変換回路161の第1の出力と第2の出力に接続され、電圧変換回路161の第2の出力に接続された検出抵抗162の両端に接続されている。
図5に示すように、インバータIVと電動機3の等価回路図と検出回路164の概略構成図である。ここで、RL1は第1の配線L1の配線抵抗の抵抗値、RL2は第2の配線L2の配線抵抗の抵抗値、Lmは電動機3のコイルのインダクタンス、Rmは電動機3のコイルの抵抗値、Rsは検出抵抗162の抵抗値である。
アンプ21は、電圧変換回路161が出力した電圧波形を検出するために設けられている。アンプ21は、電圧変換回路161の第1の出力と第2の出力に接続され、電圧変換回路161の第1の出力と第2の出力の間の電圧を予め決められた倍率(本実施形態では一例として1倍)で増幅する。アンプ21は、増幅後の電圧をAD変換部23へ出力する。
アンプ22は、第2の配線L2を流れる電流、すなわち電圧変換回路161から電動機3に流れる電流を計測するために設けられている。アンプ22は、検出抵抗162の両端に接続され、検出抵抗162の両端に係る電圧(以下、分圧電圧という)を予め決められた倍率(本実施形態では一例として1倍)で増幅する。アンプ22は、増幅後の電圧をAD変換部23へ出力する。
AD変換部23は、アンプ21から入力された電圧をデジタル信号に変換し、変換後のデジタル信号をCPU165へ出力する。また、AD変換部23は、アンプ22から入力された電圧をデジタル信号に変換し、変換後のデジタル信号をCPU165へ出力する。
図4に戻って、記憶部MEMには、CPU165が読み出して実行するためのプログラム、図6に示すようなテーブルT1、図7に示すようなテーブルT2が保存されている。
図6は、記憶部MEMに記憶されているテーブルT1の一例である。テーブルT1において、インバータIVが交流電圧を出力する時の分圧電圧Vaと、電動機の定格出力(以下、電動機出力という)とが関連付けられている。
図7は、記憶部MEMに記憶されているテーブルT2の一例である。テーブルT2において、インバータIVが直流電圧を出力する時の分圧電圧Vbと、電動機出力と、始動電圧の振幅とが関連づけられている。分圧電圧Vbは、第1の配線L1及び第2の配線L2の全ての抵抗である配線抵抗とコイルの抵抗の和である全体抵抗を反映している。テーブルT2に示すように、分圧電圧Vbが同じであっても電動機出力が異なると電動機3が有するコイルの抵抗が異なるので、配線抵抗が異なる。このため配線抵抗による電圧降下を考慮して、配線抵抗に応じて電動機3の始動電圧の振幅を設定する必要があるため、テーブルT2に示すように、分圧電圧Vbと電動機出力の組毎に、始動電圧の振幅が決められている。
CPU165は、インバータIVの電圧変換回路161を制御する。制御装置1が初回に電源を投入された場合、CPU165は、インバータIVに交流電圧を出力させたときの第2の配線L2に流れる電流量を表す値(例えば、分圧電圧Va)に応じて電動機3の特性(例えば、電動機出力、または電動機3のインダクタンス)を特定する。
具体的には、制御装置1が初回に電源を投入された場合、例えば、CPU165は、インバータIVの電圧変換回路161に交流電圧を出力させる。CPU165は、そのときの分圧電圧Vaを検出回路164から取得する。そして、CPU165は、例えば、テーブルT1を参照して、この分圧電圧Vaに対応する電動機出力を決定する。例えば、分圧電圧Vaが0.5Vの場合に、この0.5VがテーブルT1における交流電圧出力時の分圧電圧の範囲0.45〜0.55に入るので、この0.45〜0.55に対応付けられた1.5kWを電送機出力として決定する。
続いて、CPU165は、インバータIVに直流電圧を出力させたときの第2の配線L2に流れる電流量を表す値(例えば、分圧電圧Vb)と、電動機3の特性(例えば、電動機出力、または電動機3のインダクタンス)に応じた特性を有する駆動電圧をインバータIVから電動機3に供給させる。ここで、駆動電圧の特性とは、例えば、始動電圧の振幅、始動電圧の周波数または駆動電圧の単位時間あたりの周波数の上昇量(周波数加速レートともいう)である。
本実施形態では、上述の処理の一例としてCPU165は、例えば、以下の一連の処理を実行する。例えば、CPU165は、インバータIVの電圧変換回路161に直流電圧を出力させる。CPU165は、そのときの分圧電圧Vbを検出回路164から取得する。そして、CPU165は、例えば、テーブルT2を参照して、この分圧電圧Vbと先に決定された電動機出力との組に対応する始動電圧の振幅を読み出し、この読み出した振幅の始動電圧をインバータから前記電動機に供給させる。これにより、制御部は、インバータに直流電圧を出力させたときの配線に流れる電流量を表す値と電動機の特性の組に対応して配線の抵抗が決まり、この配線の抵抗に応じた駆動電圧の特性が配線に流れる電流量を表す値と電動機の特性の組に関連付けられて記憶部に記憶されているので、配線の抵抗に応じた駆動電圧に設定することができる。
なお、CPU165は、始動電圧の振幅ではなく、始動周波数及び/または駆動電圧の単位時間あたりの周波数の上昇量(以下、周波数加速レートという)を変更してもよい。その場合、テーブルT2において、始動電圧の振幅に代えて、始動周波数及び/または周波数加速レートが関連付けられていてもよい。
また、CPU165は、始動電圧の振幅に加えて、始動周波数及び/または周波数加速レートを変更してもよい。その場合、テーブルT2において、始動電圧の振幅に加えて、始動周波数及び/または周波数加速レートが関連付けられていてもよい。
例えば、始動周波数を従前の始動周波数より高くすることにより、目標電圧に到達する時間を短縮することができる。例えば、周波数加速レートを従前の周波数加速レートより上昇させることにより、目標電圧に到達する時間を短縮することができる。
続いて、本実施形態による電動機の特性(例えば、電動機出力、または電動機のインダクタンス)の特定方法の原理について説明する。図8は、電動機の特性の一例を示す表である。図8の表では、電動機の出力毎に、コイルインダクタンス、コイルの直流抵抗が規定されている。図9は、各電動機に電力を供給するためのケーブル2のケーブル仕様とケーブル直流抵抗との組を示す図である。
図8、図9の条件のもとで、交流電圧による電動機の特性(例えば、電動機出力、または電動機のインダクタンス)の特定方法の原理について図10を用いて説明する。図10は、電圧変換回路161から交流電圧が出力される場合におけるインバータIVと電動機3の等価回路図である。図10に示す等価回路において、電圧変換回路161の出力電圧の振幅Vacは、次の式(1)で表される。
Vac=Va/Rs×(RL1+RL2+√{(2πfLm)+Rm})+Va …(1)
ここで、Vaは検出抵抗162の両端にかかる分圧電圧で、fは電圧変換回路161の出力電圧の周波数である。
電動機のインピーダンスは|Z|は、√{(2πfLm)+Rm}であるため、電圧変換回路161の出力電圧の周波数に比例して上昇する。
例えば、電圧変換回路161の出力電圧の振幅Vacを10V、電圧変換回路161の出力電圧の周波数fを1kHz(すなわち1000Hz)とし、検出抵抗162の抵抗値Rsを例えば5Ωにした場合を想定する。この5Ωという抵抗値は、ケーブル2に含まれる第2の配線L2の抵抗値と比べて充分に大きい値である。
この想定の下でコイルインダクタンスが15mH(すなわち電動機出力が1.5kW)の時、電動機のインピーダンスは|Z|は、コイルの直流抵抗Rm(=2.44Ω)を無視して94.2(=|Z|=√(2×1000(Hz)×0.015(H)×3.14))(Ω)となる。
このとき、式(1)は、Vac=Va/Rs×|Z|+Va …(2)となる。
この式(2)にVac=10(V)、|Z|=94.2(Ω)、Rs=5(Ω)を代入すると、分圧電圧Vaとして0.504Vが得られる。
一方、コイルインダクタンスが33mH(すなわち電動機出力が0.75kW)の時、電動機のインピーダンスは|Z|は、コイルの直流抵抗Rm(=6.2Ω)を無視して207.24(=|Z|=√(2×1000(Hz)×0.033(H)×3.14))(Ω)となる。式(2)にVac=10(V)、|Z|=207.24(Ω)、Rs=5(Ω)を代入すると、分圧電圧Vaとして0.236Vが得られる。
このように、電動機出力に応じて、コイルインダクタンスが異なるので、分圧電圧も異なる値が得られる。よって、CPU165は、分圧電圧Vaを監視することにより、電動機出力またはコイルインダクタンスを特定することができる。
続いて、直流電圧による電動機3に供給する駆動電圧の特性の変更方法の原理について図11を用いて説明する。図11は、電圧変換回路161から直流電圧が出力される場合におけるインバータIVと電動機3の等価回路図である。
上述した処理によって電動機出力またはコイルインダクタンスが特定された後に、CPU165はケーブル2の長さを決定する。
仮に上述した処理によって電動機出力が1.5kWと特定された場合、電圧変換回路161の出力直流電圧をVdcとすると、Vdc=Vb+Vb/Rs×(RL1+RL2+Rm+Rs) …(3)となる。
電動機出力が1.5kWであるから図8の表を参照するとコイルの直流抵抗Rmは2.44Ωである。RL1=RL2であるから、式(3)は次の式(4)のように表される。
Vdc=Vb+Vb/Rs×(2RL1+Rm+Rs) …(4)
出力直流電圧Vdcは10Vで、検出抵抗162の抵抗値Rsは5Ωであり、仮に分圧電圧Vbが5.9Vの場合、式(4)から第1の配線L1の配線抵抗の抵抗値RL1は0.517(Ω)となる。電動機出力が1.5kWの場合、図9の表からケーブル2の長さが10mで0.0554mであるから、ケーブル2の長さ(すなわち第1の配線L1の長さ)は約90mである。この第1の配線L1の長さが長いほどこの第1の配線L1における電圧降下が大きくなる。このため、インバータIVから出力される駆動電圧の大きさが同じであっても、第1の配線L1の長さが長いほど、電動機3に入力される電圧が小さくなる。よって、電動機3に入力される電圧を所望の電圧にするために、この第1の配線L1の長さに応じて、電動機3に供給する駆動電圧の特性を設定することができる。駆動電圧の特性とは、例えば、始動電圧の振幅、始動周波数、及び/または駆動電圧の単位時間あたりの周波数の上昇量(周波数加速レートという)である。
このように、電動機3の特性である電動機出力または電動機3のコイルインダクタンスを特定すれば、電動機出力または電動機3のコイルインダクタンスに、電動機3のコイルの直流抵抗Rmが一対一に対応しているので、電動機3のコイルの直流抵抗Rmが分かる。インバータIVが直流電圧を出力しているときに第2の配線L2に流れる電流量を表す値(例えば、分圧電圧Vb)が分かれば、直流電圧が既知であるのでコイルの直流抵抗Rmと配線抵抗(第1の配線L1の抵抗及び第2の配線L2の抵抗の和)を加算した全体抵抗が分かる。この全体抵抗からコイルの直流抵抗Rmを減算した値が配線抵抗である。この配線抵抗に駆動電圧の特性(例えば、始動電圧の振幅、始動周波数、及び/または周波数加速レート)が一対一に対応しているので、駆動電圧の特性(例えば、始動電圧の振幅、始動周波数、及び/または周波数加速レート)が分かる。
このことから、電動機3の特性(例えば、電動機出力または電動機3のコイルインダクタンス)と、インバータIVが直流電圧を出力しているときに第2の配線L2に流れる電流量を表す値が分かれば、駆動電圧の特性(例えば、始動電圧の振幅、始動周波数、及び/または周波数加速レート)が分かる。
続いて、制御装置の初回電源を投入したときのCPU165の処理について図12を用いて説明する。図12は、制御装置の初回電源を投入したときのCPU165の処理の一例を示すフローチャートである。
(ステップS101)制御部CONが通電され、CPU165が始動する。CPU165は、電圧変換回路161から、予め決められた周波数及び振幅の交流電圧の出力を開始させる。
(ステップS102)次に、CPU165は、上述した処理により、モータ出力を特定する。
(ステップS103)次に、CPU165は、電圧変換回路161から、予め決められた大きさで直流電圧の出力を開始させる。
(ステップS104)次に、CPU165は、上述した処理により、始動電圧の振幅、始動周波数及び/または周波数加速レートを決定する。
(ステップS105)次に、CPU165は、決定した始動電圧の振幅、始動周波数及び/または周波数加速レートを設定データとして記憶部MEMに保存する。
(ステップS106)次に、CPU165は、決定した始動電圧の振幅、始動周波数及び/または周波数加速レートで、電圧変換回路161から電動機3に駆動電圧を出力させる。これにより、電動機3の回転シャフト31が回転しポンプが始動する。
(ステップS107)次に、CPU165は、所定の圧力に吸込管5内の圧力が到達したか否か判定する。所定の圧力に吸込管5内の圧力が到達した場合、本フローチャートの処理が終了する。
(ステップS108)ステップS107において、所定の圧力に吸込管5内の圧力が到達しない場合、CPU165は、始動電圧の振幅、始動周波数及び/または周波数加速レートをリセットし、ステップS101の処理に戻る。
続いて、2回目以降に制御装置に電源を投入したときのCPU165の処理について図13を用いて説明する。図13は、2回目以降に制御装置に電源を投入したときのCPU165の処理の一例を示すフローチャートである。
(ステップS201)制御部CONが通電され、CPU165が始動する。
(ステップS202)CPU165は、記憶部MEMから設定データを読み込む。これにより、前回設定された設定データが読み込まれる。この設定データには、始動電圧の振幅、始動周波数及び/または周波数加速レートが含まれている。
(ステップS203)次に、CPU165は、読み出した始動電圧の振幅、始動周波数及び/または周波数加速レートで、電圧変換回路161から電動機3に駆動電圧を出力させる。これにより、電動機3の回転シャフト31が回転しポンプが始動する。
続いて、ポンプ4が通常のポンプ動作をおこなっているときのCPU165の処理について説明する。通常、ポンプ動作を行っている間、CPU165は、吸込管5内の圧力の変動及び電動機3の動作タイミングを監視している。
図14は、吸込管5内の圧力と時間の関係を示すグラフの第1の例である。曲線W1は、通常の吸込管5内の圧力と時間の関係を示している。一方、曲線W2は、吸込管5内の圧力の回復が遅れる場合の吸込管5内の圧力と時間の関係を示している。
吸込管5内の圧力は、時刻0から時刻t1まで目標圧力のまま一定であり、時刻t1で吐出バルブ8が開放すると吸込管5内の圧力が低下する。時刻t2で吸込管5内の圧力がポンプ起動圧力以下になると、CPU165は、電動機3への駆動電圧の供給を開始しポンプ4が起動する。通常の場合、曲線W1に示すように、ポンプ4の起動時の時刻t2から、通常復旧時間T1が経過した時t3に目標圧力に到達する。一方、吸込管5内の圧力の回復が遅れる場合、例えば、曲線W2に示すように、ポンプ4の起動時の時刻t2から、通常復旧時間T1に加算して更に復旧遅れ時間T2が経過した時t4に目標圧力に到達する。
図15は、吸込管5内の圧力と時間の関係を示すグラフの第2の例である。曲線W3は、通常の吸込管5内の圧力と時間の関係を示している。一方、曲線W4は、吸込管5内の圧力の回復が早まる場合の吸込管5内の圧力と時間の関係を示している。
吸込管5内の圧力は、時刻0から時刻t5まで目標圧力のまま一定であり、時刻t5で吐出バルブ8が開放すると吸込管5内の圧力が低下する。時刻t6で吸込管5内の圧力がポンプ起動圧力以下になると、CPU165は、電動機3への駆動電圧の供給を開始しポンプ4が起動する。通常の場合、曲線W3に示すように、ポンプ4の起動時の時刻t6から、通常復旧時間T1が経過した時t7に目標圧力に到達する。一方、吸込管5内の圧力の回復が早まる場合、例えば、曲線W4に示すように、ポンプ4の起動時の時刻t2から、通常復旧時間T1より過加速時間T3だけ短い時間が経過した時t8に目標圧力に到達する。
ポンプ4の起動時の時刻t2から目標圧力までの到達時間が、通常復旧時間T1を基準とする所定範囲内に収まるようにする必要がある。そこで本実施形態では、CPU165は、駆動電圧の供給を開始した時(すなわちポンプ4の起動時)から吸込管5内の圧力が目標圧力に到達する時までの時間(以下、目標圧力到達時間という)に応じて、記憶部MEMに記憶された駆動電圧の特性を更新し、ポンプ3を次回動かすときに、記憶部MEMに記憶された特性を有する駆動電圧をインバータIVから電動機3に供給させる。これにより、ポンプを次回動かすときに、ポンプ4の起動時の時刻t2から目標圧力までの到達時間を、所定範囲内に収まるようにすることができる。
また、記憶部MEMは不揮発性の記憶媒体であるので、制御ユニット16の電源が切られることにより記憶部MEMの電源が一度切られ、その後、制御ユニット16の電源が再度投入されることにより記憶部MEMの電源が再度投入された場合にも、記憶部MEMには駆動電圧の特性が記憶されている。これにより、記憶部MEMの電源が一度オフしてからオンした場合にも、CPU165は駆動電圧の特性を読み出すことができ、この特性を有する駆動電圧をインバータIVから電動機3に供給させることができる。
具体的には、CPU165は、図14の曲線W2のように、駆動電圧の供給を開始した時から吸込管5内の圧力が目標圧力に到達する時までの時間が所定範囲を超える場合、記憶部MEMに記憶された周波数加速レートを上げる更新を行うか、または記憶部MEMに記憶された駆動電圧を上げる更新を行う。これにより、次回ポンプ起動時に、上昇後の周波数加速レートまたは上昇後の駆動電圧で、電動機3を駆動することができるので、ポンプ4の起動時の時刻t2から目標圧力までの到達時間を短縮することができる。
一方、CPU165は、図15の曲線W4のように、駆動電圧の供給を開始した時から吸込管5内の圧力が目標圧力に到達する時までの時間が所定範囲を下回る場合、記憶部MEMに記憶された、駆動電圧の単位時間あたりの周波数の上昇量を下げるか、または記憶部MEMに記憶された駆動電圧を下げる更新を行う。これにより、次回ポンプ起動時に、下降後の周波数加速レートまたは下降後の駆動電圧で、電動機3を駆動することができるので、ポンプ4の起動時の時刻t2から目標圧力までの到達時間を延ばすことができる。
続いて、上述した処理の一例について図16を用いて説明する。図16は、吐出バルブ8が開放されたときのCPU165の処理の一例を示すフローチャートである。CPU165は、圧力計15から吸込管5内の圧力である圧力検出値を取得し、圧力検出値を常時監視している。
(ステップS301)まず、CPU165は、圧力検出値がポンプ起動圧力以下に低下したか否か判定する。
(ステップS302)ステップS301において圧力検出値がポンプ起動圧力以下に低下したと判定された場合、CPU165は、記憶部MEMから設定データを読み込む。これにより、前回設定された設定データが読み込まれる。この設定データには、始動電圧の振幅、始動周波数及び/または周波数加速レートが含まれている。
(ステップS303)次に、CPU165は、読み出した始動電圧の振幅、始動周波数及び/または周波数加速レートで、電圧変換回路161から電動機3に駆動電圧を出力させる。これにより、電動機3の回転シャフト31が回転しポンプが始動する。
(ステップS304)そして、CPU165は、吸込管5内の圧力が目標圧力に到達したか否か判定する。
(ステップS305)ステップS304において吸込管5内の圧力が目標圧力に到達したと判定された場合、CPU165は、目標圧力を維持するようインバータIVを制御する。
(ステップS306)また、ステップS304において吸込管5内の圧力が目標圧力に到達したと判定された場合、CPU165は、目標圧力到達時間が所定範囲内か否か判定する。
(ステップS307)ステップS306において目標圧力到達時間が所定範囲内であると判定された場合、CPU165は、記憶部MEMの設定データを変更せず、処理がステップS312に進む。
(ステップS308)一方、ステップS306において目標圧力到達時間が所定範囲内でないと判定された場合、CPU165は、目標圧力到達時間が所定範囲を超えるか否か判定する。
(ステップS309)ステップS309において目標圧力到達時間が所定範囲を超える場合、例えば、CPU165は、現設定より高い周波数加速レートに決定する。
(ステップS310)ステップS310において目標圧力到達時間が所定範囲を超える場合、例えば、CPU165は、現設定より低い周波数加速レートに決定する。
(ステップS311)CPU165は、設定データに含まれる周波数加速レートを、ステップS309またはステップS310で決定された周波数加速レートに更新し、処理がステップS312に進む。
(ステップS312)例えば、吐出バルブ8が閉止された場合、吸込管5内の圧力が徐々に上昇する。CPU165は、圧力検出値が閾値以上に上昇したか否か判定する。
(ステップS313)ステップS312において圧力検出値が閾値以上に上昇したと判定された場合、電圧変換回路161から電動機3への駆動電圧の供給を停止させ、ポンプ4を停止させる。
以上、本実施形態に係るポンプシステム100は、回転シャフト31を有し回転シャフト31を回転させる電動機3を備える。更に、ポンプシステム100は、電動機3の回転シャフト31に接続され且つ水を汲み上げるポンプ4を備える。更に、ポンプシステム100は、電動機3と配線を介して接続され、電動機3を駆動する駆動電圧を供給するインバータIVを備える。更に、ポンプシステム100は、インバータIVに交流電圧を出力させ、上記配線(例えば、第2の配線L2)に流れる電流量を表す値に応じて電動機3の特性を特定し、インバータIVに直流電圧を出力させ、上記配線(例えば、第2の配線L2)に流れる電流量を表す値と電動機3の特性に応じた特性を有する駆動電圧をインバータIVから電動機3に供給させる制御部CONを備える。
電動機の特性を特定することによって電動機に含まれるコイルの抵抗値が分かる。インバータに直流電圧を出力させたときの配線に流れる電流量を表す値から、電動機と配線を含む全体抵抗が分かり、その全体抵抗から電動機に含まれるコイルの抵抗値を減算すると、配線抵抗が得られる。このため、配線の長さに応じて電動機を駆動する駆動電力の特性を設定することができる。これにより、配線の長さが変更されてもポンプを適切に運転させることができる。また、ポンプ4と電動機3については従来の通常の構造と同じになるのでコストを抑えることができる。
なお、制御部CONは、駆動電圧の供給を開始してから所定の時間が経過しても、吸込管5内の圧力が所定の圧力まで上昇しない場合、駆動電圧を増大させるか、または駆動電圧の単位時間あたりの周波数の上昇量を増加させてもよい。これにより、駆動電圧を増大させた場合、電動機3の回転シャフト31にかかるトルクが大きくなって、ポンプ4によって汲み上げられる水量が増加するので、吸込管5内の圧力が上昇する。また、駆動電圧の単位時間あたりの周波数の上昇量が増加させた場合、電動機3の回転シャフト31の回転量の単位時間あたりの増加量が大きくなり、その分、ポンプ4によって汲み上げられる水量の単位時間あたりの増加量が大きくなるので、吸込管5内の圧力の上昇速度が大きくなる。
なお、本実施形態では、制御ユニット16が記憶部MEMを備える構成としたが、これに限らず、記憶部MEMは制御装置1内で且つ制御ユニット16外であってもよいし、制御装置1に対して記憶部MEMが外付けで接続されてもよいし、制御装置1と記憶部MEMがネットワークを介して接続されていてもよい。
また、本実施形態では、制御ユニット16がインバータIVと制御部CONとを備える構成としたが、これに限らず、インバータIVは制御装置1内で且つ制御ユニット16外であってもよいし、制御装置1に対してインバータIVが外付けで接続されてもよい。
以上、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1:制御装置、2:ケーブル、3:電動機、4:ポンプ、5:吸込管、6:吐出管、7:井戸ケーシング、8:吐出バルブ、11:吸込フランジ、12:吐出フランジ、13:吐出予備フランジ、14:圧力タンク、15:圧力計、16:制御ユニット、21:アンプ、22:アンプ、23:AD変換部、31:回転シャフト、41、42、43、44:羽根、100:ポンプシステム、101:配線、161:電圧変換回路、162:検出抵抗、163:電圧変換部、164:検出回路、165:CPU、CON:制御部、IV:インバータ、MEM:記憶部。

Claims (6)

  1. 回転シャフトを有し前記回転シャフトを回転させる電動機と、
    前記電動機の前記回転シャフトに接続され且つ水を汲み上げるポンプと、
    前記電動機と配線を介して接続され、前記電動機を駆動する駆動電圧を供給するインバータと、
    前記インバータに交流電圧を出力させたときの前記配線に流れる電流量を表す値に応じて電動機の特性を特定し、前記インバータに直流電圧を出力させたときの前記配線に流れる電流量を表す値と、前記電動機の特性に応じた特性を有する駆動電圧を前記インバータから前記電動機に供給させる制御部と、
    前記汲み上げられた水を通す吸込管内の圧力を計測する圧力計と、
    を備え
    前記制御部は、前記駆動電圧の供給を開始した時から前記吸込管内の圧力が目標圧力に到達する時までの時間に応じて、アクセス可能な記憶部に記憶された前記駆動電圧の特性を更新し、前記ポンプを次回動かすときに、前記記憶部に記憶された前記特性を有する駆動電圧を前記インバータから前記電動機に供給させる
    ポンプシステム。
  2. 前記制御部は、前記駆動電圧の供給を開始した時から前記吸込管内の圧力が目標圧力に到達する時までの時間が所定範囲を超える場合、前記記憶部に記憶された、前記駆動電圧の単位時間あたりの周波数の上昇量を上げる更新を行うか、または前記記憶部に記憶された前記駆動電圧を上げる更新を行う
    請求項に記載のポンプシステム。
  3. 前記制御部は、前記駆動電圧の供給を開始した時から前記吸込管内の圧力が目標圧力に到達する時までの時間が所定範囲を下回る場合、前記記憶部に記憶された、前記駆動電圧の単位時間あたりの周波数の上昇量を下げるか、または前記記憶部に記憶された前記駆動電圧を下げる更新を行う
    請求項またはに記載のポンプシステム。
  4. 回転シャフトを有し前記回転シャフトを回転させる電動機と、
    前記電動機の前記回転シャフトに接続され且つ水を汲み上げるポンプと、
    前記電動機と配線を介して接続され、前記電動機を駆動する駆動電圧を供給するインバータと、
    前記インバータに交流電圧を出力させたときの前記配線に流れる電流量を表す値に応じて電動機の特性を特定し、前記インバータに直流電圧を出力させたときの前記配線に流れる電流量を表す値と、前記電動機の特性に応じた特性を有する駆動電圧を前記インバータから前記電動機に供給させる制御部と、
    を備え、
    前記配線に流れる電流量を表す値と電動機の特性とが関連付けられて記憶されており、
    前記配線に流れる電流量を表す値と前記電動機の特性との組毎に前記駆動電圧の特性が関連づけられて記憶されている不揮発性の記憶媒体である記憶部を更に備え、
    前記制御部は、当該制御部の電源投入時に、前記インバータに交流電圧を出力させたときの前記配線に流れる電流量を表す値に対応する電動機の特性を前記記憶部から読み出し、前記インバータに直流電圧を出力させたときの前記配線に流れる電流量を表す値と前記読み出した電動機の特性の組に対応する駆動電圧の特性を前記記憶部から読み出し、前記読み出した特性を有する駆動電圧を前記インバータから前記電動機に供給させる
    ンプシステム。
  5. 回転シャフトを有し前記回転シャフトを回転させる電動機と、
    前記電動機の前記回転シャフトに接続され且つ水を汲み上げるポンプと、
    前記電動機と配線を介して接続され、前記電動機を駆動する駆動電圧を供給するインバータと、
    前記インバータに交流電圧を出力させたときの前記配線に流れる電流量を表す値に応じて電動機の特性を特定し、前記インバータに直流電圧を出力させたときの前記配線に流れる電流量を表す値と、前記電動機の特性に応じた特性を有する駆動電圧を前記インバータから前記電動機に供給させる制御部と、
    を備え、
    前記汲み上げられた水を通す吸込管内の圧力を計測する圧力計を更に備え、
    前記制御部は、前記駆動電圧の供給を開始してから所定の時間が経過しても、前記圧力が所定の圧力まで上昇しない場合、前記駆動電圧を増大させるか、または前記駆動電圧の単位時間あたりの周波数の上昇量を増加させる
    ンプシステム。
  6. 回転シャフトが水を汲み上げるポンプに接続された電動機に、前記電動機を駆動する駆動電圧を供給するインバータに交流電圧を出力させたときの前記インバータと前記電動機とを接続する配線に流れる電流量を表す値に応じて電動機の特性を特定し、前記インバータに直流電圧を出力させたときの前記配線に流れる電流量を表す値と、前記電動機の特性に応じた特性を有する駆動電圧を前記インバータから前記電動機に供給させる制御部を備え
    前記制御部は、前記駆動電圧の供給を開始した時から吸込管内の圧力が目標圧力に到達する時までの時間に応じて、アクセス可能な記憶部に記憶された前記駆動電圧の特性を更新し、前記ポンプを次回動かすときに、前記記憶部に記憶された前記特性を有する駆動電圧を前記インバータから前記電動機に供給させる
    制御装置。
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