JP6691732B2 - 自動分析装置 - Google Patents

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JP6691732B2
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Description

本発明の実施形態は、試料及び試薬を反応容器に分注し、反応容器に分注された試料及
び試薬の混合液を測定する自動分析装置に関する。
自動分析装置は生化学検査項目や免疫検査項目等を対象とし、被検体から採取された試
料と各検査項目の試薬との混合液の反応によって生ずる色調や濁りの変化を光学的に測定
する。これにより、試料に含まれる各検査項目成分の濃度や酵素の活性等で表される分析
データを生成する。
この自動分析装置では、1つの分注プローブを用いて試料容器内の試料を、この試料に
設定された検査項目毎に1つのラインの反応容器に分注するランダムアクセス方式がある
。また、2つの分注プローブを用いて試料容器内の試料を、この試料に設定された2つの
検査項目毎に2つのラインの反応容器に同時に分注することができるセミランダムアクセ
ス方式がある。これらの試料分注プローブは、同一試料の分注終了毎に洗浄が行われる。
特開平9−101313号公報
しかしながら、セミランダムアクセス方式では処理速度の高速化が可能となるものの、
一方の試料分注プローが試料の分注を行わない場合でも2本の試料分注プローブが試料容
器内の試料と接触するため、次に分注される試料容器内の試料が汚染されやすい問題があ
る。
実施形態は、上記問題点を解決するためになされたもので、処理速度を低下させること
なく試料の汚染を低減することができる自動分析装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、実施形態の自動分析装置は、試料容器内の試料を吸引して第1の位置の反応容器に吐出する分注を行う第1の分注プローブと、前記試料容器内の試料を吸引して第2の位置の反応容器に吐出する分注を行う第2の分注プローブと、前記第1の分注プローブを前記試料容器と前記第1の位置の反応容器の間を第1の距離の軌道で移動可能に支持する第1の移動機構と、前記第2の分注プローブを前記試料容器と前記第2の位置の反応容器の間を前記第1の距離よりも長い第2の距離の軌道で移動可能に支持する第2の移動機構と、前記試料容器内の試料について前記第1の分注プローブを用いて1回目の分注を実行し、前記試料容器内の試料について前記第2の分注プローブを用いて2回目の分注を実行し、前記2回目の分注において、前記第2の分注プローブを前記第1の分注プローブよりも高速で前記試料容器内の試料上方の上停止位置から下降させる分析制御部とを備える。
実施形態に係る自動分析装置の構成を示すブロック図。 実施形態に係る分析部の構成を示す図。 実施形態に係る第1及び第2の移動機構の構成の一例を示す側面図。 実施形態に係る第1及び第2の試料分注プローブ、第1及び第2の移動機構、サンプラに保持された試料容器、サンプラ上の試料ラックに保持された試料容器、並びに反応ディスクに保持された反応容器の配置を示す平面図。 実施形態に係る第1及び第2の試料分注プローブが第2の試料容器位置で停止する試料容器内の試料を分注するときの動作を説明するための図。 実施形態に係る第1の試料容器位置で停止した試料容器内の同一試料の1回目の分注が行われるときの第1の試料分注プローブの1回目の分注動作を示す図。 実施形態に係る第1の試料容器位置で停止した試料容器内の同一試料の2回目の分注が行われるときの第2の試料分注プローブの1回目の分注動作を示す図。 実施形態に係る第1の試料容器位置で停止した試料容器内の同一試料の2回目の分注が行われるときの第2の試料分注プローブの第1の減速位置を説明するための図。 実施形態に係る第1の試料容器位置で停止した試料容器内の同一試料の3回目の分注が行われるときの第1の試料分注プローブの2回目の分注動作を示す図。 実施形態に係る第1の試料容器位置で停止した試料容器内の同一試料の4回目の分注が行われるときの第2の試料分注プローブの2回目の分注動作を示す図。 実施形態に係る第2の試料容器位置で停止した試料容器内の同一試料の1回目の分注が行われるときの第2の試料分注プローブの1回目の分注動作を示す図。 実施形態に係る第2の試料容器位置で停止した試料容器内の同一試料の2回目の分注が行われるときの第1の試料分注プローブの1回目の分注動作を示す図。 実施形態に係る第2の試料容器位置で停止した試料容器内の同一試料の3回目の分注が行われるときの第2の試料分注プローブの2回目の分注動作を示す図。 実施形態に係る第2の試料容器位置で停止した試料容器内の同一試料の4回目の分注が行われるときの第1の試料分注プローブの2回目の分注動作を示す図。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は、実施形態に係る自動分析装置の構成を示したブロック図である。この自動分析
装置100は、各検査項目の標準試料や被検試料等の各試料と各検査項目の分析に用いる
試薬とを分注し、試料及び試薬の混合液を測定して標準データや被検データを生成する分
析部10を備えている。また、分析部10の各種ユニットを駆動する駆動部31と、駆動
部31を制御して分析部10の各種ユニットを作動させる分析制御部32とを備えている
また、自動分析装置100は、分析部10で生成された標準データや被検データを処理
して検量データや分析データを生成するデータ処理部40と、データ処理部40で生成さ
れた検量データや分析データを出力する出力部50とを備えている。また、各検査項目の
分析に用いる試料の量、試薬の量等の分析パラメータの入力、各検査項目にAライン又は
Bラインを設定するための入力、被検試料毎にこの被検試料の検査対象となる検査項目を
設定するための入力等を行う操作部60を備えている。また、分析制御部32、データ処
理部40及び出力部50を統括して制御するシステム制御部70を備えている。
図2は、分析部10の構成を示した図である。この分析部10は、標準試料、管理用試
料、被検試料などの各試料を収容する試料容器11を備えている。また、標準試料や管理
用試料が収容された試料容器11を回動可能に保持するサンプラ12aと、被検試料等の
試料が収容された試料容器11を保持する試料ラック13とを備えている。また、複数の
試料ラック13を短手方向の矢印L1方向、L1方向に移動した引き込み位置で長手方向
における矢印L2方向及びこのL2方向とは反対方向の矢印L3に移動可能に保持するサ
ンプラ12bを備えている。
また、各試料に含まれる検査項目の成分と反応する試薬である例えば1試薬系及び2試
薬系の第1試薬を収容する試薬容器13aと、試薬容器13a内の第1試薬と対をなす2
試薬系の第2試薬を収容する試薬容器13bとを備えている。また、試薬容器13aを移
動可能に保持する試薬ラック14aと、試薬容器13bを移動可能に保持する試薬ラック
14bとを備えている。
また、試薬ラック14aに保持された試薬容器13a内の第1試薬を保冷する試薬庫1
5aと、試薬ラック14bに保持された試薬容器13b内の第2試薬を保冷する試薬庫1
5bとを備えている。また、円周上にAライン用とBライン用に交互に配置された複数の
反応容器16と、この反応容器16を回転移動可能に保持する反応ディスク17とを備え
ている。
また、Aラインが設定された検査項目(Aライン検査項目)の分析用として、各サンプ
ラ12a,12bに保持された試料容器11内の各試料を吸引してAライン用の反応容器
16内に吐出する分注を行う第1の試料分注プローブ18aを備えている。また、第1の
試料分注プローブ18aを移動可能に支持する第1の移動機構19aを備えている。
また、Bラインが設定された検査項目(Bライン検査項目)の分析用として、各サンプ
ラ12a,12bに保持された試料容器11内の各試料を吸引してBライン用の反応容器
16内に吐出する分注を行う第2の試料分注プローブ18bを備えている。また、第2の
試料分注プローブ18bを移動可能に支持する第2の移動機構19bを備えている。
また、試薬ラック14aに保持されたAライン検査項目の試薬容器13a内の第1試薬
を吸引して、第1の試料分注プローブ18aにより試料が分注された反応容器16に吐出
する分注を行う第1試薬分注プローブ20aを備えている。また、試薬ラック14aに保
持されたBライン検査項目の試薬容器13a内の第1試薬を吸引して、第2の試料分注プ
ローブ18bにより試料が分注された反応容器16に吐出する分注を行う第1試薬分注プ
ローブ20bを備えている。
また、第1試薬分注プローブ20a,20bを移動可能に支持する第1試薬分注アーム
21a,21bを備えている。また、反応容器16に分注された試料及び第1試薬の混合
液を撹拌する第1撹拌ユニット22を備えている。また、試薬ラック14bに保持された
Aライン検査項目の試薬容器13b内の第2試薬を吸引して、第1試薬分注プローブ20
aにより第1試薬が分注された反応容器16に吐出する分注を行う第2試薬分注プローブ
23aを備えている。
また、試薬ラック14bに保持されたBライン検査項目の試薬容器13b内の第2試薬
を吸引して、第1試薬分注プローブ20bにより第1試薬が分注された反応容器16に吐
出する分注を行う第2試薬分注プローブ23bを備えている。また、第2試薬分注プロー
ブ23a,23bを移動可能に保持する第2試薬分注アーム24a,24bを備えている
。また、反応容器16に分注された各試料、第1試薬及び第2試薬の混合液を撹拌する第
2撹拌ユニット25を備えている。
また、第1撹拌ユニット22や第2撹拌ユニット25により撹拌が行われた混合液を収
容する反応容器16に光を照射し、反応容器16内の標準試料や被検試料を含む混合液を
透過した光を検出して標準データや被検データを生成する測定部26を備えている。また
、測定を終えた反応容器16内を洗浄する洗浄ノズル27を備えている。そして、洗浄ノ
ズル27により洗浄が行われた反応容器16は、再び測定に使用される。
図1に示した駆動部31は、分析部10の各種ユニットやこのユニットに設けた機構を
駆動するモータを備えている。そして、サンプラ12a、試薬ラック14a及び試薬ラッ
ク14bをそれぞれ回動駆動して、試料容器11及び試薬容器13a,13bを移動する
。また、サンプラ12b上の試料ラック13を移動する。また、反応ディスク17を回転
駆動して反応容器16を移動する。
また、駆動部31は、第1及び第2の移動機構19a,19b、第1試薬分注アーム2
1a,21b、第2試薬分注アーム24a,24bをそれぞれ上下及び回動駆動して第1
及び第2の試料分注プローブ18a,18b、第1試薬分注プローブ20a,20b、及
び第2試薬分注プローブ23a,23bを移動する。また、第1及び第2撹拌ユニット2
2,25及び洗浄ノズル27をそれぞれ上下移動する。
データ処理部40は、演算部41及びデータ記憶部42を備えている。そして、演算部
41は、分析部10で生成された各検査項目の標準データから検量データを生成し、分析
部10で生成された被検データをこの検査項目の検量データを用いて分析データを生成す
る。また、データ記憶部42は、演算部41で生成された検量データを検査項目毎に保存
し、演算部41生成された各検査項目の分析データを被検試料毎に保存する。
出力部50は、データ処理部40で生成された標準データや分析データを印刷出力する
印刷部51及び表示出力する表示部52を備えている。そして、印刷部51は、プリンタ
などを備え、検量データや分析データを予め設定されたフォーマットに従って、プリンタ
用紙などに印刷出力する。また、表示部52は、CRTや液晶パネルなどのモニタを備え
、検査項目毎にこの検査項目の分析パラメータを設定するための画面や、各検査項目にA
ライン又はBラインを設定するための画面、被検試料毎にこの被検試料の検査対象となる
検査項目を設定するための画面等を表示する。
操作部60は、キーボード、マウス、ボタン、タッチキーパネルなどの入力デバイスを
備え、検査項目毎に分析パラメータやA又はBラインを設定するための入力、被検試料毎
に検査項目を設定するための入力等を行う。
システム制御部70は、図示しないCPUと記憶回路を備えている。そして、操作部6
0から入力されるコマンド信号、分析パラメータ、検査項目の情報等の入力情報を記憶し
た後、これらの入力情報に基づいて、分析制御部32、データ処理部40及び出力部50
を統括して制御する。
次に、図2及び図3を参照して、分析部10の第1及び第2の移動機構19a,19b
の構成の詳細を説明する。
図3は、第1及び第2の移動機構19a,19bの構成の一例を示した側面図である。

第1の移動機構19aは、第1の試料分注プローブ18aを支持する第1のプローブ支
持体191aと、この第1のプローブ支持体191aを上下移動可能に支持する第1の上
下動支持体192aとを備えている。また、この第1の上下動支持体192aを回動可能
に支持する第1の回動軸193aを備えている。そして、第1の回動軸193aの軸中心
19から距離r離れた位置に第1の試料分注プローブ18aが配置されている。
第1のプローブ支持体191aは、第1の上下動支持体192aに配置された駆動部3
1の例えばステッピングモータにより上下駆動される。これにより、第1の試料分注プロ
ーブ18aは下降及び上昇する。また、第1の上下動支持体192aは、駆動部31のモ
ータによる第1の回動軸193aのR1方向及びR2方向への駆動により回動される。こ
れにより、第1の試料分注プローブ18aは、軸中心19を中心とし、距離rを半径とす
る円の円弧の軌道を描いてR1方向及びR2方向に移動する。
第2の移動機構19bは、第2の試料分注プローブ18bを支持する第2のプローブ支
持体191bと、この第2のプローブ支持体191bを上下移動可能に支持する第2の上
下動支持体192bとを備えている。また、第1の移動機構19aの第1の回動軸193
aに貫設され、第2の上下動支持体192bを回動可能に支持する第1の回動軸193a
と同軸上に配置された第2の回動軸193bを備えている。そして、第2の回動軸193
bの第1の回動軸193aと共通する軸中心19から距離r離れた位置に第2の試料分注
プローブ18bが配置されている。
このように、第1の試料分注プローブ18aを第1の移動機構19aに支持させると共
に第2の試料分注プローブ18bを第2の移動機構19bに支持させ、第1及び第2の移
動機構19a,19bをそれぞれ独立して駆動させることにより、第1の試料分注プロー
ブ18a及び第2の試料分注プローブ18bをそれぞれ高速で移動させることができる。
また、第1の移動機構19aの第1の回動軸193aと第2の移動機構19bの第2の回
動軸193bを同軸にすることにより、第1及び第2の移動機構19a,19bを小型化
することができる。
第2のプローブ支持体191bは、第2の上下動支持体192bに配置された駆動部3
1のステッピングモータにより上下駆動される。これにより、第2の試料分注プローブ1
8bは下降及び上昇する。また、第2の上下動支持体192bは、駆動部31のモータに
よる第2の回動軸193bのR1方向及びR2方向への駆動により回動される。これによ
り、第2の試料分注プローブ18bは、軸中心19を中心とし、距離rを半径とする円の
円弧の軌道を描いてR1方向及びR2方向に移動する。
このように、第1の試料分注プローブ18aと第2の試料分注プローブ18bを、同一
円周上の円弧の軌道を描いて移動させることができるため、第1及び第2の試料分注プロ
ーブ18a,18bにより分注させる試料を収容する試料容器11を複数の位置に自由度
高く配置することができるため、分析部10の小型化を図ることができる。
次に、図2乃至図5を参照して、試料容器11内の試料の分注について説明する。
図4は、第1及び第2の試料分注プローブ18a,18b、第1及び第2の移動機構1
9a,19b、サンプラ12aに保持された試料容器11、サンプラ12b上の試料ラッ
ク13に保持された試料容器11、並びに反応ディスク17に保持された反応容器16の
配置を示した平面図である。
第1及び第2の試料分注プローブ18a,18b並びに第1及び第2の移動機構19a
,19bの周囲に、サンプラ12a、サンプラ12b及び反応ディスク17が配置されて
いる。また、サンプラ12bと反応ディスク17の間に、第1試料分注プローブ18aの
洗浄が行われる第1の洗浄槽28aが配置されている。また、サンプラ12aと反応ディ
スク17の間に、第2の試料分注プローブ18bの洗浄が行われる第2の洗浄槽28bが
配置されている。
サンプラ12b上の試料ラック13は、駆動部31によりL1方向に移動された後、引
き込み位置でL2方向に移動される。そして、第1及び第2の試料分注プローブ18a,
18bにより、保持した試料容器11内の試料の吸引が可能となる第1の試料容器位置P
11で停止する。
サンプラ12aに保持された試料容器11は、第1及び第2の試料分注プローブ18a
,18bにより試料の吸引が可能となる第2の試料容器位置P31で停止する。また、洗
浄ノズル27で洗浄が行われたA及びBライン用の反応容器16は、分析サイクルタイム
毎に回転移動して移動前とは異なる、第1及び第2の試料分注プローブ18a,18bに
より試料の吐出が可能となる第1及び第2反応容器位置C21,C22で停止する。そし
て、第1及び第2反応容器位置C21,C22に反応容器16が停止している間に、第1
の試料分注プローブ18aにより第1の反応容器位置C21の反応容器16に試料を吐出
させると共に第2の試料分注プローブ18bにより第2の反応容器位置C22の反応容器
16に試料を吐出させることができる。
第1の試料分注プローブ18aは、第2の試料分注プローブ18bとの衝突を回避する
ために第2の試料分注プローブ18bとは異なるタイミングで第1の試料容器位置P11
上方の上停止位置で停止する。また、第1の反応容器位置C21上方の上停止位置で停止
する。また、第1の試料容器位置P11の上停止位置と、第1の反応容器位置C21の上
停止位置の間が、第1の距離D11となる円弧状の第1の軌道T1に沿って、水平方向の
R1方向及びR2方向に移動する。
そして、第1の試料分注プローブ18aは、第1の試料容器位置P11の上停止位置か
ら下降して、第1の試料容器位置P11で停止する試料容器11内の試料を吸引してから
前記上停止位置まで上昇する。また、第1の反応容器位置C21の上停止位置から下降し
て、第1の反応容器位置C21の反応容器16内に試料を吐出してから前記上停止位置ま
で上昇する。
第2の試料分注プローブ18bは、第1の試料分注プローブ18aとの衝突を回避する
ために第1の試料分注プローブ18aとは異なるタイミングで第1の試料容器位置P11
の上停止位置で停止する。また、第2の反応容器位置C22上方の上停止位置で停止する
。また、第1の試料容器位置P11の上停止位置と第2の反応容器位置C22の上停止位
置の間が、第1の距離D11よりも長い第2の距離D12となる円弧状の第1の軌道T1
の延長線上にある第2の軌道T2に沿って、第1の試料分注プローブ18aが第1の軌道
T1に沿って移動するときと同じ速度でR1方向及びR2方向に移動する。
そして、第2の試料分注プローブ18bは、第1の試料容器位置P11の上停止位置か
ら下降して、第1の試料容器位置P11で停止する試料容器11内の試料を吸引してから
前記上停止位置まで上昇する。また、第2の反応容器位置C22の上停止位置から下降し
て、第2の反応容器位置C22の反応容器16内に試料を吐出してから前記上停止位置ま
で上昇する。
図5は、第1及び第2の試料分注プローブ18a,18bが第2の試料容器位置P31
で停止する試料容器11内の試料を分注するときの動作を説明するための図である。
第2の試料分注プローブ18bは、第1の試料分注プローブ18aとの衝突を回避する
ために第1の試料分注プローブ18aとは異なるタイミングで第2の試料容器位置P31
上方の上停止位置で停止する。また、第2の反応容器位置C22の上停止位置で停止する
。また、第2の試料容器位置P31の上停止位置と、第2の反応容器位置C22の上停止
位置の間が、第3の距離D13となる円弧状の第2の軌道T2に含まれる第3の軌道T3
に沿って、R1方向及びR2方向に移動する。
そして、第2の試料分注プローブ18bは、第2の試料容器位置P31の上停止位置か
ら下降して、第2の試料容器位置P31で停止する試料容器11内の試料を吸引してから
前記上停止位置まで上昇する。また、第2の反応容器位置C22の上停止位置から下降し
て、第2の反応容器位置C22の反応容器16内に試料を吐出してから前記上停止位置ま
で上昇する。
第1の試料分注プローブ18aは、第2の試料分注プローブ18bとの衝突を回避する
ために第2の試料分注プローブ18bとは異なるタイミングで第2の試料容器位置P31
の上停止位置で停止する。また、第1の反応容器位置C21の上停止位置で停止する。ま
た、第2の試料容器位置P31の上停止位置と、第1の反応容器位置C21の上停止位置
の間が、第3の距離D13よりも長い第4の距離D14となる円弧状の第3の軌道T3の
延長線上にある第4の軌道T4に沿って、第2の試料分注プローブ18bが第3の軌道T
3に沿って移動するときと同じ速度でR1方向及びR2方向に移動する。
そして、第1の試料分注プローブ18aは、第2の試料容器位置P31の上停止位置か
ら下降して、第2の試料容器位置P31で停止する試料容器11内の試料を吸引してから
前記上停止位置まで上昇する。また、第1の反応容器位置C21の上停止位置から下降し
て、第1の反応容器位置C21の反応容器16内に試料を吐出してから前記上停止位置ま
で上昇する。
分析制御部32は、試料容器11内の試料を反応容器16に分注させる場合、当該試料
と当該反応容器16の間における第1又は第2の試料分注プローブ18a,18bの移動
距離に基づいて、第1又は第2の試料分注プローブ18a,18bの移動距離が長い一方
の分注プローブを移動距離が短い他方の試料分注プローブよりも高速で前記試料容器11
上方の上停止位置から下降させる。
以下、図1乃至図14を参照して、自動分析装置100の試料の分注における動作につ
いて説明する。
先ず、第1の試料容器位置P11で停止する試料容器11内の試料に複数のAライン検
査項目及びAライン検査項目と同数のBライン検査項目が設定されている場合の分注につ
いて説明する。
分析制御部32は、Aライン検査項目とBライン検査項目が設定されている場合には移
動距離の短い第1の試料分注プローブ18aに同一試料の1回目の分注を行わせる。そし
て、第1の試料分注プローブ18aによる同一試料の(2n−1)回目(nは正の整数)
の分注と第2の試料分注プローブ18bによる2n回目の分注とを1分析サイクルタイム
の間に行わせる。
第1及び第2の試料分注プローブ18a,18bは、第1の試料容器位置P11上方の
上停止位置において、下端が同じ高さになるように調整されている。
図6は、第1の試料容器位置P11で停止した試料容器11内の同一試料の1回目の分
注が行われるときの第1の試料分注プローブ18aの1回目の分注動作を示した図である
。この第1の試料分注プローブ18aは、第1の試料容器位置P11で停止する試料容器
11内の試料と接触することにより、当該試料の液面を検出する第1の液面検出器29a
に電気的に接続されている。
第1の試料分注プローブ18aは、第1の洗浄槽28aから第1の軌道T1に沿ってR
1方向に移動した後、図6(a)に示すように、第1の試料容器位置P11で停止した試
料容器11上方の上停止位置P12で停止する。次いで、図6(b)及び図6(c)に示
すように、上停止位置P12から第1の液面検出器29aにより試料容器11内の試料の
液面が1回目に検出される第1の検出位置P13まで第1の速度V1で下降する。
分析制御部32は、第1の試料分注プローブ18aを上停止位置P12から第1の検出
位置P13まで下降させるために駆動部31の第1の移動機構19aを駆動するステッピ
ングモータに供給したパルス数に基づいて、第1の試料分注プローブ18aが下降した上
停止位置P12と第1の検出位置P13の間の距離D21を算出する。
第1の試料分注プローブ18aは、図6(d)に示すように、第1の検出位置P13か
ら距離D22下方の1回目の試料の吸引が可能な第1の吸引位置P14で停止した後、試
料容器11内の試料の吸引を行う。
ここで、第1の試料分注プローブ18aを下降させるときの第1の速度V1は、試料容
器11内の試料の液面を検出してから第1の吸引位置P14で停止したときの衝撃による
、第1の試料分注プローブ18aの試料の分注精度を許容範囲内に維持することができる
速度に設定されている。
このように、第1の試料分注プローブ18aのみを試料容器11内に進入させて試料の
吸引を行うため、小児検体のように微量な試料を収容可能な開口面積の狭い試料容器11
の場合でも、第1の試料分注プローブ18aを進入させて試料の吸引を行うことができる
第1の試料分注プローブ18aは試料を吸引した後、上停止位置P12まで上昇する。
次いで、上停止位置P12から第1の軌道T1に沿ってR2方向へ移動し、第1の反応容
器位置C21上方の上停止位置で停止する。そして、前記上停止位置から下降して、第1
の反応容器位置C21の反応容器16内に試料を吐出した後、当該上停止位置まで上昇す
る。その後、第1の軌道T1に沿って第1の洗浄槽28aまで移動する。
図7は、第1の試料容器位置P11で停止した試料容器11内の同一試料の2回目の分
注が行われるときの第2の試料分注プローブ18bの1回目の分注動作を示した図である
。この第2の試料分注プローブ18bは、第1の試料容器位置P11における試料容器1
1内の試料と接触することにより、当該試料の液面を検出する第2の液面検出器29bに
電気的に接続されている。
第2の試料分注プローブ18bは、第2の洗浄槽28bから第2の軌道T2に沿ってR
2方向に移動する。そして、同一試料の1回目の分注を行うために試料を吸引した第1の
試料分注プローブ18aが上停止位置P12からR2方向へ移動した後、図7(a)に示
すように、上停止位置P12で停止する。次いで、図7(b)に示すように、上停止位置
P12から第1の速度V1よりも高速の第2の速度V2で下降する。
このように、第1の試料容器位置P11で停止した試料容器11内の試料の分注を行わ
せるために、移動距離が長い方の第2の試料分注プローブ18bを移動距離が短い方の第
1の試料分注プローブ18aよりも高速で下降させることにより、第1及び第2の試料分
注プローブ18a,18bを異なるタイミングで試料の吸引を行わせることによる試料の
分注時間の延長を防ぐことができる。
分析制御部32は、図8に示すように、同一試料の1回目の液面の検出で算出した距離
D21から距離23を差し引くことにより、試料容器11内の試料と接触する前に第2の
試料分注プローブ18bを第2の速度V2から減速させる第1の減速位置P15となる距
離D24を算出する。
このように、第1の検出位置P13に基づいて、第1の減速位置P15を求めることに
より、試料容器11内の試料に接触する前に高速で下降している第2の試料分注プローブ
18bを減速させることができる。
なお、試料の分注が行われる前に、第1の試料容器位置P11に試料容器11を配置し
、上停止位置P12から第1及び第2の液面検出器29a,29bにより試料容器11内
の試料の液面が検出される検出位置までに第1及び第2の試料分注プローブ18a,18
bを下降させる。そして、第1の試料分注プローブ18aを下降させて算出される上停止
位置P12と検出位置間の第1の検出距離と、第2の試料分注プローブ18bを下降させ
て算出される上停止位置P12と検出位置間の第2の検出距離とが異なる場合、上停止位
置P12における第1及び第2の試料分注プローブ18a,18bの下端の高さが異なる
ものと判断し、第1の検出距離と第2の検出距離の差に基づいて第1の減速位置P15を
補正するように実施してもよい。
第2の試料分注プローブ18bは、図7(c)に示すように、上停止位置P12から距
離D24下方の第1の減速位置P15まで第2の速度V2で下降する。次いで第1の減速
位置P15で減速してから、図7(d)及び図7(e)に示すように、第2の液面検出器
29bにより試料容器11内の試料の液面が2回目に検出される第2の検出位置P16ま
で第1の速度V1以下の速度VLで下降する。そして、図7(f)に示すように、第2の
検出位置P16から距離D22下方の2回目の試料の吸引が可能な第2の吸引位置P17
で停止した後、試料容器11内の試料の吸引を行う。
このように、第2の試料分注プローブ18bのみを試料容器11内に進入させて試料の
吸引を行うため、小児検体のように微量な試料を収容可能な開口面積の狭い試料容器11
の場合でも、第2の試料分注プローブ18bを進入させて試料の吸引を行うことができる
ここで、第2の試料分注プローブ18bを下降させるときの第2の速度V2は、この速
度で液面を検出すると、試料容器11内の試料の液面を検出してから第2の吸引位置P1
7で停止したときの衝撃による、第2の試料分注プローブ18bの試料の分注精度の低下
を招くほどの高速に設定されている。
このように、高速で下降させている第2の試料分注プローブ18bを第1の減速位置P
15で減速させてから試料容器11内の試料の液面と接触させることにより、第2の吸引
位置P17で停止させたときの衝撃を低減することができる。これにより、停止したとき
の衝撃による第2の試料分注プローブ18bの試料の分注精度の低下を防ぐことができる
分析制御部32は、第2の試料分注プローブ18bを上停止位置P12から第2の検出
位置P16まで下降させるために駆動部31の第2の移動機構19bを駆動するステッピ
ングモータに供給したパルス数に基づいて、第2の試料分注プローブ18bが下降した上
停止位置P12と第2の検出位置P16の間の距離D25を算出する。
第2の試料分注プローブ18bは試料を吸引した後、上停止位置P12まで上昇する。
次いで、上停止位置P12から第2の軌道T2に沿ってR1方向へ移動し、第2の反応容
器位置C22の上停止位置で停止する。そして、前記上停止位置から下降して、第1の試
料分注プローブ18aにより同一試料の1回目の分注により試料が吐出された第1の反応
容器位置C21の反応容器16に隣接する第2の反応容器位置C22の反応容器16内に
試料を吐出する。
第2の試料分注プローブ18bは試料を吐出した後、第2の反応容器位置C22の上停
止位置まで上昇する。次いで、前記上停止位置から第2の軌道T2に沿って第2の洗浄槽
28bまで移動する。
なお、第1の試料容器位置P11で停止する試料容器11内の試料にBライン検査項目
が設定され、Aライン検査項目が設定されていない場合、第1の試料分注プローブ18a
は、図6(c)に示した上停止位置P12から第1の検出位置P13まで第1の速度V1
で下降する。そして、第1の検出位置P13まで下降した後、第1の吸引位置P14まで
下降することなく上昇して第1の洗浄槽28aまで移動して待機する。一方、第2の試料
分注プローブ18bは、図7に示した分注動作により、同一試料の1回目の分注を行う。
この第1の試料分注プローブ18aによる試料の液面検出動作及び第2の試料分注プロー
ブ18bによる試料の1回目の分注動作を1分析サイクルタイムの間に行う。そして、B
ライン検査項目が複数設定されている場合、第2の試料分注プローブ18bは、分析サイ
クルタイム毎に試料の分注を行う。一方、第1の試料分注プローブ18aは、第2の試料
分注プローブ18bによる同一試料の分注が終了するまでの間、第1の洗浄槽28aで洗
浄が行われる。
このように、第2の試料分注プローブ18bによる同一試料の分注が終了するまでの間
、第1の試料分注プローブ18aを第1の洗浄槽28aで洗浄することができる。これに
より、次に分注を行う試料容器11内の試料の汚染を低減することができる。
図9は、第1の試料容器位置P11で停止した試料容器11内の同一試料の3回目の分
注が行われるときの第1の試料分注プローブ18aの2回目の分注動作を示した図である
第1の試料分注プローブ18aは、第1の洗浄槽28aから第1の軌道T1に沿ってR
1方向に移動する。そして、同一試料の2回目の分注を行うために試料を吸引した第2の
試料分注プローブ18bが上停止位置P12からR1方向へ移動した後、図9(a)に示
すように、上停止位置P12で停止する。次いで、図9(b)に示すように、上停止位置
P12から第2の速度V2で下降する。
分析制御部32は、同一試料の2回目の液面の検出で算出した距離D25から距離23
を差し引いて、第1の試料分注プローブ18aを第2の速度V2から減速させる第2の減
速位置P18となる、上停止位置P12からの距離D26を算出する。
このように、第2の検出位置P16に基づいて、第2の減速位置P18を求めることに
より、試料容器11内の試料に接触する前に第1の試料分注プローブ18aを減速させる
ことができる。
第1の試料分注プローブ18aは、図9(c)に示すように、上停止位置P12から距
離D26下方の第2の減速位置P18まで第2の速度V2で下降する。次いで、第2の減
速位置P18で減速してから、図9(d)及び図9(e)に示すように、第1の液面検出
器29aにより試料容器11内の試料の液面が3回目に検出される第3の検出位置P19
まで速度VLで下降する。そして、図9(f)に示すように、第3の検出位置P19から
距離D22下方の3回目の試料の吸引が可能な第3の吸引位置P20で停止した後、試料
容器11内の試料の吸引を行う。
このように、高速で下降させている第1の試料分注プローブ18aを第2の減速位置P
18で減速させてから、試料容器11内の試料の液面と接触させることにより、第3の吸
引位置20で停止させたときの衝撃を低減することができる。これにより、停止したとき
の衝撃による第1の試料分注プローブ18aの試料の分注精度の低下を防ぐことができる
なお、同一試料の3回目の分注における移動距離が短い方の第1の試料分注プローブ1
8aを1回目の分注における速度よりも高速で下降させることにより、第3の検出位置P
19まで速度VLよりも更に低速で下降させて、試料の分注精度の向上を図るように実施
してもよい。
分析制御部32は、第1の試料分注プローブ18aを上停止位置P12から第3の検出
位置P19まで下降させるために駆動部31の第1の移動機構19aを駆動するステッピ
ングモータに供給したパルス数に基づいて、第1の試料分注プローブ18aが下降した上
停止位置P12と第3の検出位置P19の間の距離D27を算出する。
第1の試料分注プローブ18aは試料を吸引した後、上停止位置P12まで上昇する。
次いで、上停止位置P12から第1の軌道T1に沿って第2の反応容器位置C22の上停
止位置まで移動した後に下降して、同一試料の1回目及び2回目の分注が行われた後に回
転移動して第1の反応容器位置C21で停止する反応容器16内に試料を吐出する。試料
を吐出した後、第1の反応容器位置C21の上停止位置まで上昇してから、第1の洗浄槽
28aまで移動する。
図10は、第1の試料容器位置P11で停止した試料容器11内の同一試料の4回目の
分注が行われるときの第2の試料分注プローブ18bの2回目の分注動作を示した図であ
る。
第2の試料分注プローブ18bは、第2の洗浄槽28bから第2の軌道T2に沿ってR
2方向に移動する。そして、同一試料の3回目の分注を行うために試料を吸引した第1の
試料分注プローブ18aが上停止位置P12からR2方向へ移動した後、図10(a)に
示すように、上停止位置P12で停止する。次いで、図10(b)に示すように、第2の
速度V2で下降する。
このように、第1の試料容器位置P11で停止した試料容器11内の試料の分注を行わ
せるために、移動距離が長い方の第2の試料分注プローブ18bを移動距離が短い方の1
回目の分注における第1の試料分注プローブ18aよりも高速で下降させることにより、
第1及び第2の試料分注プローブ18a,18bを異なるタイミングで試料の吸引を行わ
せることによる試料の分注時間の延長を防ぐことができる。
分析制御部32は、同一試料の3回目の液面の検出で算出した距離D27から距離23
を差し引いて、第2の試料分注プローブ18bを第2の速度V2から減速させる第3の減
速位置P21となる、上停止位置P12からの距離D28を算出する。
このように、第3の検出位置P19に基づいて、第3の減速位置P21を求めることに
より、試料容器11内の試料に接触する前に第2の試料分注プローブ18bを減速させる
ことができる。
第2の試料分注プローブ18bは、図10(c)に示すように、上停止位置P12から
距離D28下方の第3の減速位置P21まで第2の速度V2で下降する。次いで、第3の
減速位置P21で減速してから、図10(d)及び図10(e)に示すように、第2の液
面検出器29bにより試料容器11内の試料の液面が4回目に検出される第4の検出位置
P22まで速度VLで下降する。そして、図10(f)に示すように、第4の検出位置P
22から距離D22下方の第4の吸引位置P23で停止した後、試料容器11内の試料の
吸引を行う。
このように、高速で下降させている第2の試料分注プローブ18bを第3の減速位置P
21で減速させてから試料容器11内の試料の液面と接触させることにより、第4の吸引
位置23で停止させたときの衝撃を低減することができる。これにより、停止したときの
衝撃による第2の試料分注プローブ18bの試料の分注精度の低下を防ぐことができる。
分析制御部32は、第2の試料分注プローブ18bが下降した上停止位置P12から第
4の検出位置P22までの距離D29を算出する。
第2の試料分注プローブ18bは試料を吸引した後、上停止位置P12まで上昇する。
次いで、上停止位置P12から第2の反応容器位置C22の上停止位置まで移動した後に
下降して、同一試料の1回目及び2回目の分注が行われた後に回転移動して第2の反応容
器位置C22で停止する反応容器16内に試料を吐出する。試料を吐出した後、第2の反
応容器位置C22の上停止位置まで上昇してから、第2の洗浄槽28bまで移動する。
同一試料の4回目の分注が行われた後、同一試料の(2m−1)回目(mは3以上の整
数)の分注が行われる場合、第1の試料分注プローブ18aは第1の洗浄槽28aからR
1方向に移動する。そして、同一試料の2(m−1)回目の分注を行うために試料を吸引
した第2の試料分注プローブ18bが上停止位置P12からR1方向へ移動した後、上停
止位置P12で停止する。次いで、上停止位置P12から第2の速度V2で下降する。
分析制御部32は、同一試料の2(m−1)回目の液面の検出で算出した上停止位置P
12と第2(m−1)の検出位置間の距離から距離23を差し引いて、第1の試料分注プ
ローブ18aを第2の速度V2から減速させる第(m+1)の減速位置となる、上停止位
置P12からの距離を算出する。
第1の試料分注プローブ18aは、上停止位置P12から算出された距離下方の第(m
+1)の減速位置まで第2の速度V2で下降し、第(m+1)の減速位置で減速してから
、試料容器11内の試料の液面が(2m−1)回目に検出される第(2m−1)の検出位
置まで速度VLで下降する。そして、第(2m−1)の検出位置から距離D22下方の第
(2m−1)の吸引位置で試料容器11内の試料の吸引を行う。
第1の試料分注プローブ18aは上停止位置P12まで上昇して第2の反応容器位置C
22の上停止位置まで移動した後に下降して、同一試料の(2m−3)回目及び2(m−
1)回目の分注が行われた後に回転移動して第1の反応容器位置C21で停止する反応容
器16内に試料を吐出する。そして、試料を吐出してから、第1の反応容器位置C21の
上停止位置まで上昇した後、第1の洗浄槽28aまで移動する。
そして、第1の試料分注プローブ18aは、第1の試料容器位置P11で停止した試料
容器11内の試料の分注を引き続き行う場合、第1の洗浄槽28aから上停止位置P12
まで移動する。また、第1の試料容器位置P11で停止した試料容器11内の試料の分注
を終了する場合、第1の洗浄槽28aで洗浄が行われる。
同一試料の2m回目の分注において、第2の試料分注プローブ18bは、第2の洗浄槽
28bからR2方向に移動する。そして、同一試料の(2m−1)回目の分注を行うため
に試料を吸引した第1の試料分注プローブ18aが上停止位置P12からR2方向へ移動
した後、上停止位置P12で停止する。次いで上停止位置P12から第2の速度V2で下
降する。
分析制御部32は、同一試料の(2m−1)回目の液面の検出で算出した上停止位置P
12と第(2m−1)の検出位置間の距離から距離23を差し引いて、第2の試料分注プ
ローブ18bを第2の速度V2から減速させる第(m+2)の減速位置となる距離を算出
する。
第2の試料分注プローブ18bは、上停止位置P12から算出された距離下方の第(m
+2)の減速位置まで第2の速度V2で下降し、第(m+2)の減速位置で減速してから
、試料容器11内の試料の液面が2m回目に検出される第2mの検出位置まで速度VLで
下降する。そして、第2mの検出位置から距離D22下方の第2mの吸引位置で試料容器
11内の試料の吸引を行う。
第2の試料分注プローブ18bは試料を吸引した後、上停止位置P12まで上昇して第
2の反応容器位置C22の上停止位置まで移動する。次いで、前記上停止位置から下降し
て、同一試料の(2m−3)回目及び2(m−1)回目の分注が行われた後に回転移動し
て第2の反応容器位置C22で停止する反応容器16内に試料を吐出する。そして、試料
を吐出してから、第2の反応容器位置C22上方の上停止位置まで上昇した後、第2の洗
浄槽28bまで移動する。
そして、第2の試料分注プローブ18bは、第1の試料容器位置P11で停止した試料
容器11内の試料の分注を引き続き行う場合、第2の洗浄槽28bから上停止位置P12
まで移動する。また、第1の試料容器位置P11で停止した試料容器11内の試料の分注
を終了する場合、第2の洗浄槽28bで洗浄が行われる。
次に、第1の試料容器位置P11で停止する試料容器11内の試料に複数のAライン検
査項目及びBライン検査項目が設定され、Aライン検査項目とBライン検査項目の数が異
なる場合における分注について説明する。
分析制御部32はAライン検査項目又はBライン検査項目の設定された数が少ない一方
の検査項目の設定数がc(cは2以上の整数)であり、数が多い他方の検査項目の設定数
がd(dは3以上の整数)である場合、第1及び第2の試料分注プローブ18a,18b
による同一試料の分注をそれぞれc回に亘って交互に行わせる。その後、他方の検査項目
のラインに対応する第1又は第2の試料分注プローブ18a,18bの一方の試料分注プ
ローブによる(d−c)回の分注を分析サイクルタイム毎に行わせる。
同一試料の(2c+1)の分注において、一方の試料分注プローブは一方の試料分注プ
ローブの洗浄が行われる第1又は第2の洗浄槽28a,28bの一方の洗浄槽から移動し
、上停止位置P12で停止する。次いで、上停止位置P12から第2の速度V2で下降す
る。
分析制御部32は、同一試料の2c回目の液面の検出で算出した上停止位置P12と第
2cの検出位置間の距離から距離23を差し引いて、一方の試料分注プローブを第2の速
度V2から減速させる第2cの減速位置となる、上停止位置P12からの距離を算出する
一方の試料分注プローブは、上停止位置P12から算出された距離下方の第2cの減速
位置まで第2の速度V2で下降し、第2cの減速位置で減速してから、試料容器11内の
試料の液面が(2c+1)回目に検出される第(2c+1)の検出位置まで速度VLで下
降する。そして、第(2c+1)の検出位置から距離D22下方の第(2c+1)の吸引
位置で試料容器11内の試料の吸引を行う。
一方の試料分注プローブは上停止位置P12まで上昇して、一方の試料分注プローブに
対応する第1又は第2の反応容器位置C21,C22の一方の反応容器位置上方の上停止
位置まで移動した後に下降して、同一試料の(2c−1)回目及び2c回目の分注が行わ
れた後に回転移動して一方の反応容器位置で停止する反応容器16内に試料を吐出する。
そして、試料を吐出してから、一方の反応容器位置上方の上停止位置まで上昇した後、一
方の洗浄槽まで移動する。
そして、一方の試料分注プローブは、第1の試料容器位置P11で停止した試料容器1
1内の試料の分注を引き続き行う場合、一方の洗浄槽から上停止位置P12まで移動する
。また、第1の試料容器位置P11で停止した試料容器11内の試料の分注を終了する場
合、一方の洗浄槽で洗浄が行われる。
他方の試料分注プローブは、一方の試料分注プローブによる同一試料の分注が終了する
まで他方の洗浄槽で停止して洗浄が行われる。
このように、一方の試料分注プローブによる同一試料の分注が終了するまでの間、他方
の試料分注プローブを試料容器11内の試料と接触させることなく、他方の洗浄槽で洗浄
することができる。これにより、次に分注を行う試料容器11内の試料の汚染を低減する
ことができる。
次に、第2の試料容器位置P31で停止する試料容器11内の試料に複数のAライン検
査項目及びAライン検査項目と同数のBライン検査項目が設定されている場合の分注につ
いて説明する。
分析制御部32は、Aライン検査項目とBライン検査項目が設定されている場合には移
動距離の短い第2の試料分注プローブ18bから試料の分注を行わせる。そして、第1の
試料分注プローブ18aによる同一試料の(2n−1)回目(nは正の整数)の分注と第
2の試料分注プローブ18bによる2n回目の分注とを1分析サイクルタイムの間に行わ
せる。
第1及び第2の試料分注プローブ18a,18bは、第2の試料容器位置P31上方の
上停止位置において、下端が同じ高さになるように調整されている。
図11は、第2の試料容器位置P31で停止した試料容器11内の同一試料の1回目の
分注が行われるときの第2の試料分注プローブ18bの1回目の分注動作を示した図であ
る。
第2の試料分注プローブ18bは、第2の洗浄槽28bから第3の軌道T3に沿ってR
2方向に移動した後、第2の試料容器位置P31における試料容器11上方の上停止位置
P32で停止する。次いで、上停止位置P32から第2の液面検出器29bにより試料容
器11内の試料の液面が1回目に検出される第1の検出位置P33まで第1の速度V3で
下降する。分析制御部32は、第2の試料分注プローブ18bが下降した上停止位置P3
2と第1の検出位置P33の間の距離D31を算出する。
第2の試料分注プローブ18bは、第1の検出位置P33から距離D22下方の1回目
の試料の吸引が可能な第1の吸引位置P34で停止した後、試料容器11内の試料の吸引
を行う。
ここで、第2の試料分注プローブ18bを下降させるときの第3の速度V3は、試料容
器11内の試料の液面を検出してから第1の吸引位置P34で停止したときの衝撃による
、第2の試料分注プローブ18bの試料の分注精度の低下を招かない速度に設定されてい
る。
第2の試料分注プローブ18bは試料を吸引した後、上停止位置P32まで上昇する。
次いで、上停止位置P32から移動して第2の反応容器位置C22の上停止位置で停止す
る。そして、前記上停止位置から下降して、第2の反応容器位置C22の反応容器16内
に試料を吐出した後、当該上停止位置まで上昇する。その後、第2の洗浄槽28bまで移
動する。
図12は、第2の試料容器位置P31で停止した試料容器11内の同一試料の2回目の
分注が行われる場合の第1の試料分注プローブ18aの1回目の分注動作を示した図であ
る。
第1の試料分注プローブ18aは、第1の洗浄槽28aから第4の軌道T4に沿ってR
1方向に移動する。そして、同一試料の1回目の分注を行うために試料を吸引した第2の
試料分注プローブ18bが上停止位置P32からR1方向へ移動した後、上停止位置P3
2で停止する。次いで、上停止位置P32から第1の速度V3よりも高速の第2の速度V
4で下降する。
このように、第2の試料容器位置P31で停止した試料容器11内の試料の分注を行わ
せるために、移動距離が長い方の第1の試料分注プローブ18aを移動距離が短い方の第
2の試料分注プローブ18bよりも高速で下降させることにより、第1及び第2の試料分
注プローブ18a,18bを異なるタイミングで試料の吸引を行わせることによる試料の
分注時間の延長を防ぐことができる。
分析制御部32は、同一試料の1回目の液面の検出で算出した距離D31から距離23
を差し引いて、第1の試料分注プローブ18aを第2の速度V4から減速させる第1の減
速位置P35となる、上停止位置P12からの距離D34を算出する。
このように、第1の検出位置P33に基づいて、第1の減速位置P35を求めることに
より、試料容器11内の試料に接触する前に第1の試料分注プローブ18aを減速させる
ことができる。
第1の試料分注プローブ18aは、上停止位置P32から距離D34下方の第1の減速
位置P35まで第2の速度V4で下降する。次いで、第1の減速位置P35で減速してか
ら、第1の液面検出器29aにより試料容器11内の試料の液面が2回目に検出される第
2の検出位置P36まで第2の速度V3以下の速度VLで下降する。そして、第2の検出
位置P36から距離D22下方の2回目の試料の吸引が可能な第2の吸引位置P37で停
止した後、試料容器11内の試料の吸引を行う。
ここで、第1の試料分注プローブ18aを下降させるときの第4の速度V4は、この速
度で液面を検出すると、試料容器11内の試料の液面を検出してから第2の吸引位置P3
7で停止したときの衝撃による、第1の試料分注プローブ18aの試料の分注精度の低下
を招くほどの高速に設定されている。
このように、高速で下降させている第1の試料分注プローブ18aを第1の減速位置P
35で減速させてから試料容器11内の試料の液面と接触させることにより、第2の吸引
位置37で停止させたときの衝撃を低減することができる。これにより、停止したときの
衝撃による第1の試料分注プローブ18aの試料の分注精度の低下を防ぐことができる。
分析制御部32は、第1の試料分注プローブ18aを上停止位置P32から第2の検出
位置P36まで下降させるために駆動部31の第1の移動機構19aを駆動するステッピ
ングモータに供給したパルス数に基づいて、上停止位置P32と第2の検出位置P36間
の距離D35を算出する。
第1の試料分注プローブ18aは試料を吸引した後、上停止位置P32まで上昇する。
次いで、上停止位置P32から第4の軌道T4に沿って移動し、第1の反応容器位置C2
1の上停止位置で停止する。そして、前記上停止位置から下降して、第2の試料分注プロ
ーブ18bにより同一試料の1回目の分注により試料が吐出された第2の反応容器位置C
22の反応容器16に隣接する第1の反応容器位置C21の反応容器16内に試料を吐出
する。試料を吐出した後、第1の反応容器位置C21の上停止位置まで上昇してから第1
の洗浄槽28aまで移動する。
図13は、第2の試料容器位置P31で停止した試料容器11内の同一試料の3回目の
分注が行われる場合の第2の試料分注プローブ18bの2回目の分注動作を示した図であ
る。
第2の試料分注プローブ18bは、第2の洗浄槽28bからR2方向へ移動する。そし
て、同一試料の2回目の分注を行うために試料を吸引した第1の試料分注プローブ18a
が上停止位置P32からR2方向へ移動した後、上停止位置P32で停止する。次いで、
上停止位置P32から第2の速度V4で下降する。
分析制御部32は、同一試料の2回目の液面の検出で算出した距離D35から距離23
を差し引いて、第2の試料分注プローブ18bを第2の速度V4から減速させる第2の減
速位置P38となる、上停止位置P32からの距離D36を算出する。
第1の試料分注プローブ18aは、上停止位置P32から距離D36下方の第2の減速
位置P38まで第2の速度V4で下降する。次いで、第2の減速位置P38で減速してか
ら、第2の液面検出器29bにより試料容器11内の試料の液面が3回目に検出される第
3の検出位置P39まで速度VLで下降する。そして、第3の検出位置P39から距離D
22下方の3回目の試料の吸引が可能な第3の吸引位置P40で停止した後、試料容器1
1内の試料の吸引を行う。
このように、高速で下降させている第2の試料分注プローブ18bを第2の減速位置P
38で減速させてから試料容器11内の試料の液面と接触させることにより、第3の吸引
位置40で停止させたときの衝撃を低減することができる。これにより、停止したときの
衝撃による第2の試料分注プローブ18bの試料の分注精度の低下を防ぐことができる。
分析制御部32は、第2の試料分注プローブ18bを上停止位置P32から第3の検出
位置P39まで下降させるために駆動部31の第2の移動機構19bを駆動するステッピ
ングモータに供給したパルス数に基づいて、上停止位置P32と第3の検出位置P39間
の距離D37を算出する。
このように、第2の検出位置P36に基づいて、第2の減速位置P38を求めることに
より、試料容器11内の試料に接触する前に第2の試料分注プローブ18bを減速させる
ことができる。
第2の試料分注プローブ18bは試料を吸引した後、上停止位置P32まで上昇する。
次いで、上停止位置P32から第2の反応容器位置C22の上停止位置まで移動した後に
下降して、同一試料の1回目及び2回目の分注が行われた後に回転移動して第2の反応容
器位置C22で停止する反応容器16内に試料を吐出する。
第2の試料分注プローブ18bは試料を吐出してから、第2の反応容器位置C22の上
停止位置まで上昇した後、第2の洗浄槽28bまで移動する。そして、第2の試料容器位
置P31で停止した試料容器11内の試料の分注を引き続き行う場合、第2の洗浄槽28
bから上停止位置P32まで移動する。また、第2の試料容器位置P31で停止した試料
容器11内の試料の分注を終了する場合、第2の洗浄槽28bで洗浄が行われる。
図14は、第2の試料容器位置P31で停止した試料容器11内の同一試料の4回目の
分注が行われる場合の第1の試料分注プローブ18aの2回目の分注動作を示した図であ
る。
第1の試料分注プローブ18aは、第1の洗浄槽28aからR1方向に移動する。そし
て、同一試料の3回目の分注を行うために試料を吸引した第2の試料分注プローブ18b
が上停止位置P32からR1方向へ移動した後、上停止位置P32で停止してから第2の
速度V4で下降する。
このように、第2の試料容器位置P31で停止した試料容器11内の試料の分注を行わ
せるために、移動距離が長い方の第1の試料分注プローブ18aを移動距離が短い方の1
回目の分注における第2の試料分注プローブ18bよりも高速で下降させることにより、
第1及び第2の試料分注プローブ18a,18bを異なるタイミングで試料の吸引を行わ
せることによる試料の分注時間の延長を防ぐことができる。
分析制御部32は、同一試料の3回目の液面の検出で算出した距離D37から距離23
を差し引いて、第1の試料分注プローブ18aを第2の速度V4から減速させる第3の減
速位置P41となる、上停止位置P32からの距離D38を算出する。
このように、第3の検出位置P39に基づいて、第3の減速位置P41を求めることに
より、試料容器11内の試料に接触する前に第1の試料分注プローブ18aを減速させる
ことができる。
第1の試料分注プローブ18aは、上停止位置P32から距離D38下方の第3の減速
位置P41まで第2の速度V4で下降する。次いで、第3の減速位置P41で減速してか
ら、第1の液面検出器29aにより試料容器11内の試料の液面が4回目に検出される第
4の検出位置P42まで速度VLで下降する。そして、第4の検出位置P42から距離D
22下方の第4の吸引位置P43で停止した後、試料容器11内の試料の吸引を行う。
このように、高速で下降させている第1の試料分注プローブ18aを第3の減速位置P
41で減速させてから試料容器11内の試料の液面と接触させることにより、第4の吸引
位置43で停止させたときの衝撃を低減することができる。これにより、停止したときの
衝撃による第1の試料分注プローブ18aの試料の分注精度の低下を防ぐことができる。
分析制御部32は、第1の試料分注プローブ18aを上停止位置P32から第4の検出
位置P42まで下降させるために駆動部31の第1の移動機構19aを駆動するステッピ
ングモータに供給したパルス数に基づいて、上停止位置P32と第4の検出位置P42間
の距離D39を算出する。
第1の試料分注プローブ18aは試料を吸引した後、上停止位置P32まで上昇する。
次いで、上停止位置P32から第1の反応容器位置C21の上停止位置まで移動した後に
下降して、同一試料の1回目及び2回目の分注が行われた後に回転移動して第1の反応容
器位置C21で停止する反応容器16内に試料を吐出する。
第1の試料分注プローブ18aは試料を吐出した後、第1の反応容器位置C21の上停
止位置まで上昇した後、第1の洗浄槽28aまで移動する。そして、第2の試料容器位置
P31で停止した試料容器11内の試料の分注を引き続き行う場合、第1の洗浄槽28a
から上停止位置P32まで移動する。また、第2の試料容器位置P31で停止した試料容
器11内の試料の分注を終了する場合、第1の洗浄槽28aで洗浄が行われる。
以上述べた実施形態によれば、第1及び第2の試料分注プローブ18a,18bをそれ
ぞれ独立して移動可能に支持する第1及び第2の移動機構19a,19bを設け、第1又
は第2の試料分注プローブ18a,18bの移動距離が長い一方の試料分注プローブを移
動距離が短い1回目の分注における他方の試料分注プローブよりも高速で下降させること
により、第1及び第2の試料分注プローブ18a,18bを異なるタイミングで試料の吸
引を行わせることによる試料の分注時間の延長を防ぐことができる。
そして、高速で下降させている一方の試料分注プローブを減速させてから試料容器11
内の試料の液面と接触させることにより、試料容器11内の試料を吸引可能な位置で停止
させたときの衝撃を低減することができる。これにより、停止したときの衝撃による一方
の試料分注プローブの試料の分注精度の低下を防ぐことができる。
また、第1又は第2の試料分注プローブ18a,18bの一方の試料分注プローブが試
料の分注を行い、他方の試料分注プローブが待機しているとき、一方の試料分注プローブ
が試料の分注を行っている間、他方の試料分注プローブの洗浄を行うことができる。
以上により、処理速度を低下させることなく試料の汚染を低減することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したも
のであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その
他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の
省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や
要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
D11 第1の距離
D12 第2の距離
D13 第3の距離
D14 第4の距離
P11 第1の試料容器位置
C21 第1の反応容器位置
C22 第2の反応容器位置
P31 第2の試料容器位置
T1 第1の軌道
T2 第2の軌道
T3 第3の軌道
T4 第4の軌道
11 試料容器
16 反応容器
18a 第1の試料分注プローブ
18b 第2の試料分注プローブ
19a 第1の移動機構
19b 第2の移動機構
32 分析制御部

Claims (7)

  1. 試料容器内の試料を吸引して第1の位置の反応容器に吐出する分注を行う第1の分注プローブと、
    前記試料容器内の試料を吸引して第2の位置の反応容器に吐出する分注を行う第2の分注プローブと、
    前記第1の分注プローブを前記試料容器と前記第1の位置の反応容器の間を第1の距離の軌道で移動可能に支持する第1の移動機構と、
    前記第2の分注プローブを前記試料容器と前記第2の位置の反応容器の間を前記第1の距離よりも長い第2の距離の軌道で移動可能に支持する第2の移動機構と、
    前記第1の分注プローブが前記試料容器内の試料と接触することにより、当該試料の液面を検出する液面検出器と、
    前記第1及び第2の分注プローブを制御する分析制御部であって、
    前記試料容器内の試料について前記第1の分注プローブを用い、前記第1の分注プローブを、前記試料容器内の試料上方の上停止位置から、前記液面検出器により前記試料の液面が検出される第1の検出位置まで第1の速度で下降させて1回目の分注を実行し、
    前記試料容器内の前記1回目の分注と同一試料について前記第2の分注プローブを用い、前記第2の分注プローブを前記上停止位置から、前記第1の検出位置に基づく減速位置まで前記第1の速度よりも高速の第2の速度で下降させて、前記1回目の分注と同一の分析サイクルタイムの間に2回目の分注を実行する分析制御部と
    を備え
    前記分析制御部は、前記第1の分注プローブによる試料容器内の試料の液面が検出される検出位置と、前記第2の分注プローブによる試料容器内の試料の液面が検出される検出位置とを用いて前記減速位置を補正する、自動分析装置。
  2. 前記第2の分注プローブが前記試料容器内の試料と接触することにより、当該試料の液面を検出する液面検出器を有し、
    前記分析制御部は、
    前記試料の1回目の分注では、前記第1の分注プローブを前記上停止位置から前記第1の検出位置まで前記第1の速度で下降させ、
    前記試料の2回目の分注では、前記第2の分注プローブを前記上停止位置から前記減速位置まで前記第2の速度で下降させ、当該減速位置で減速させてから前記第2の分注プローブとの接触により前記試料の液面が検出される第2の検出位置まで前記第1の速度以下の速度で下降させることを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 前記分析制御部は、前記試料の3回目の分注では、前記第1の分注プローブを前記上停止位置から、前記第2の検出位置に基づく第2の減速位置まで前記第2の速度で下降させ、当該第2の減速位置で減速させてから前記第1の分注プローブとの接触により前記試料の液面が検出される第3の検出位置まで前記第1の速度以下の速度で下降させることを特徴とする請求項2に記載の自動分析装置。
  4. 前記第1の移動機構は、前記第1の分注プローブを支持する第1のプローブ支持体、この第1のプローブ支持体を上下移動可能に支持する第1の上下動支持体、及びこの第1の上下動支持体を回動可能に支持する第1の回動軸を有し、
    前記第2の移動機構は、前記第2の分注プローブを支持する第2のプローブ支持体、この第2のプローブ支持体を上下移動可能に支持する第2の上下動支持体、及びこの第2の上下動支持体を回動可能に支持する前記第1の回動軸と同軸上に配置された第2の回動軸を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自動分析装置。
  5. 前記第1の分注プローブと前記第1の回動軸の軸中心の間の距離と、前記第2の分注プローブと前記第2の回動軸の前記第1の回動軸と共通する当該軸中心の間の距離は同じであることを特徴とする請求項4に記載の自動分析装置。
  6. 前記分析制御部は、前記第1の分注プローブと前記第2の分注プローブを異なるタイミングで前記上停止位置に停止させることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の自動分析装置。
  7. 前記分析制御部は、前記第1及び第2の位置に反応容器が停止している間に、前記第1の分注プローブにより前記第1の位置の反応容器に前記試料を吐出させると共に前記第2の分注プローブにより前記第2の位置の反応容器に前記試料を吐出させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動分析装置。
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