JP6690456B2 - 刃先交換式ドリルのドリル本体、及び刃先交換式ドリル - Google Patents

刃先交換式ドリルのドリル本体、及び刃先交換式ドリル Download PDF

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Description

本発明は、刃先交換式ドリルのドリル本体、及び刃先交換式ドリルに関する。
従来、例えば下記特許文献1〜4に示されるような刃先交換式ドリルが知られている。
刃先交換式ドリルは、軸状をなし、軸線回りの周方向のうちドリル回転方向に回転させられ、軸線方向の先端部にインサート取付座が形成されたドリル本体と、インサート取付座に着脱可能に装着され、切れ刃を有する切削インサートと、を備えている。
ドリル本体の外周には、軸線方向の先端から基端側へ延びる切屑排出溝が形成されている。切屑排出溝は、少なくともドリル本体の先端部においては、軸線方向の先端から基端側へ向かうに従いドリル回転方向とは反対側へ向けてねじれて延びている。
また、ドリル本体には、該ドリル本体を軸線方向に貫通して延び、内部にクーラント(油性又は水溶性の切削液剤、圧縮エア等)が流通するクーラント孔が形成されている。
特開2003−285212号公報 特許第4802095号公報 特許第5675991号公報 特許第5205458号公報
しかしながら、上記従来の刃先交換式ドリルでは、下記の課題を有していた。
特許文献1では、クーラント孔がドリル本体の外周面に開口している。このため、クーラント孔から噴出したクーラントが切れ刃に到達しにくくなることがあり、切れ刃の冷却効率を向上させる点に改善の余地があった。
特許文献2では、ドリル本体の内部をクーラント孔が軸線に平行に延びている。そして、切屑排出溝がねじれて形成されたドリル先端部付近において、クーラント孔が切屑排出溝内に開口する。この場合、クーラント孔から噴出するクーラントを切れ刃付近に直接的に供給でき、切れ刃の冷却効率を高めることができる。しかしながら、軸線に平行なクーラント孔をドリル先端部付近まで延ばすにあたり、切屑排出溝のうちドリル先端部以外の部位を軸線に平行に延ばさざるを得ず、切屑排出性を良好に維持することが難しい。
特許文献3では、ドリル本体内を延びるクーラント孔が、軸線に平行な部分と、該部分よりも先端側に配置され、軸線に対して傾斜する部分と、を備えている。この特許文献3においても、切屑排出溝のうち、クーラント孔の前記軸線に平行な部分に対応する部位を、軸線に平行に延ばさざるを得ず、切屑排出性を確保できない。
特許文献4では、ドリル製造時において、あらかじめドリル本体内に軸線に平行なクーラント孔を形成しておき、ドリル本体において軸線方向に離間した一対の締付位置同士の間を、加熱しつつ可塑的に軸線回りにねじっている。これにより、ドリル本体内を延びるクーラント孔が、締付位置同士の間では螺旋状をなし、それ以外の部位(両端部)では直線状をなす。しかしながらこの場合、クーラント孔の成形に高い技術を要し、製造が難しい。また、クーラント孔の位置に応じて成形される切屑排出溝のねじれ角が一定となることから、切屑排出性を確保するためにねじれを強くすると、ドリル本体の強度が低下しやすい。また、クーラント孔を流れるクーラントの圧力損失が大きく、クーラント流量を増やすことが困難であり、クーラントを切れ刃付近まで到達させにくい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ドリル本体の製造が容易であり、ドリル本体の強度を確保でき、切屑排出性を高められ、かつ、切れ刃付近にクーラントを到達しやすくして冷却効率を向上できる刃先交換式ドリルのドリル本体、及び刃先交換式ドリルを提供することを目的としている。
本発明の一態様は、軸状をなし、軸線回りの周方向のうちドリル回転方向に回転させられ、前記軸線方向の先端部に、切れ刃を有する切削インサートが着脱可能に装着されるインサート取付座が形成された刃先交換式ドリルのドリル本体であって、当該ドリル本体の外周には、前記軸線方向の先端から基端側へ向かうに従い前記ドリル回転方向とは反対側へ向けてねじれて延びる切屑排出溝が、前記周方向に互いに間隔をあけて複数形成され、当該ドリル本体の内部には、このドリル本体の基端面又は前記基端面に形成された凹部に開口し、前記基端面又は前記凹部から前記軸線方向の先端側へ向けて、前記周方向に隣り合う前記切屑排出溝同士の間を前記軸線上を通ることなく延びるクーラント孔が形成され、前記切屑排出溝は、前記インサート取付座に隣接配置された先端側ねじれ部と、前記先端側ねじれ部よりも前記軸線方向の基端側に配置され、前記先端側ねじれ部のねじれ角よりも小さなねじれ角を有する基端側ねじれ部と、前記先端側ねじれ部と前記基端側ねじれ部との間に配置されてこれらを接続し、前記先端側ねじれ部との境界部分から前記基端側ねじれ部との境界部分へ向かうに従い徐々にねじれ角が小さくなる中間ねじれ部と、を備え、前記クーラント孔は、前記基端面又は前記凹部に開口し、前記基端面又は前記凹部から前記軸線方向の先端側へ向かうに従い前記ドリル回転方向へ向かうように直線状に延びる第1のクーラント孔と、前記第1のクーラント孔の前記軸線方向の先端部に接続し、該先端部からドリル本体の先端側へ向けて、前記第1のクーラント孔の延在方向とは異なる向きに直線状に延びるとともに、前記基端側ねじれ部の先端位置よりも先端側において前記切屑排出溝内に開口する第2のクーラント孔と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の一態様は、軸状をなし、軸線回りの周方向のうちドリル回転方向に回転させられ、前記軸線方向の先端部にインサート取付座が形成されたドリル本体と、前記インサート取付座に着脱可能に装着され、切れ刃を有する切削インサートと、を備えた刃先交換式ドリルであって、前記ドリル本体として、上述した刃先交換式ドリルのドリル本体を用いたことを特徴とする。
本発明の刃先交換式ドリルのドリル本体、及び刃先交換式ドリルによれば、切屑排出溝が、互いにねじれ角が異なる先端側ねじれ部、基端側ねじれ部及び中間ねじれ部を備えている。先端側ねじれ部は、切屑排出溝の中でねじれ角が最も大きく、インサート取付座に隣接配置される。基端側ねじれ部は、先端側ねじれ部よりも小さいねじれ角を有し、インサート取付座から軸線方向の基端側へ離間して配置される。中間ねじれ部は、先端側ねじれ部と基端側ねじれ部との間に位置してこれらを接続し、軸線方向の先端(先端側ねじれ部との境界部分)から基端(基端側ねじれ部との境界部分)へ向かうに従い、ねじれ角が徐々に小さくされる。
なお、本発明でいう「ねじれ角」とは、ドリル本体の軸線に直交する径方向から該ドリル本体を見て(つまりドリル側面視において)、切屑排出溝と平行に延びる仮想の弦巻線が、軸線に交差して形成される鋭角及び鈍角のうち、鋭角の角度を指している。言い換えると、ねじれ角は、切屑排出溝においてドリル回転方向を向く壁面と、ドリル本体の外周面との間に形成される交差稜線(上記仮想の弦巻線に相当)が、ドリル側面視において軸線に対して傾斜する角度である。本発明において切屑排出溝は、軸線方向の先端から基端側へ向かうに従いドリル回転方向とは反対側へ向けてねじれて延びているので、ねじれ角は、正角(ポジティブ角)である。
切削インサートが装着されるインサート取付座に隣接する部分では、切屑排出溝(の先端側ねじれ部)のねじれ角が大きく確保されるため、切屑排出性を高めることができる。
また、インサート取付座から軸線方向の基端側に離間した部分では、切屑排出溝(の基端側ねじれ部)に正角のねじれ角を付与して一定以上の切屑排出性を確保しつつも、このねじれ角を小さく抑えてドリル本体の強度(剛性)を高めることができる。
また、先端側ねじれ部及び基端側ねじれ部の間に位置する部分では、切屑排出溝(の中間ねじれ部)のねじれ角を徐々に変化させて、先端側ねじれ部と基端側ねじれ部とをなだらかに接続できる。これにより、切屑排出溝内を流れる切屑の滞留を効果的に抑制でき、かつドリル本体の剛性も確保される。
そして、ドリル本体の内部に形成されたクーラント孔は、周方向に隣り合う切屑排出溝同士の間(ランド部の径方向内側)を、軸線上を通ることなく延びている。具体的に、クーラント孔は、軸線に対して傾斜して延びる直線状の第1のクーラント孔と、該第1のクーラント孔の先端部に接続し、この第1のクーラント孔の延在方向とは異なる向きに延びる直線状の第2のクーラント孔と、を備えている。
第1のクーラント孔は、ドリル本体の基端面又は基端面に形成された凹部に開口しており、該第1のクーラント孔には、ドリル外部に設けられたクーラント供給手段から供給されるクーラントが、工作機械の主軸等を通して流入する。第1のクーラント孔は、ドリル本体の基端面又は凹部から軸線方向の先端側へ向かうに従いドリル回転方向へ向かうように延びており、よって切屑排出溝の基端側ねじれ部のねじれ角に応じて傾斜させることが容易である。
つまり、第1のクーラント孔を、切屑排出溝の基端側ねじれ部に沿うように(略平行に)延ばすことができるので、第1のクーラント孔が切屑排出溝の溝壁(内壁)に近づき過ぎたり溝内に開口されたりすることを防止しつつ、第1のクーラント孔をドリル本体の先端側へ向けて長く延ばすことができる。このため、第1のクーラント孔の周囲でドリル本体の強度が低下したり、クーラントが切れ刃から大きく離間した位置で切屑排出溝内に噴出させられるような不具合が防止される。また、第1のクーラント孔と第2のクーラント孔との接続部分(第1のクーラント孔の先端部)を、ドリル本体の先端部に近い位置に配置できるため、第2のクーラント孔をインサート取付座の近くで切屑排出溝内に開口させることが容易であり、切れ刃付近にクーラントを正確に供給できる。
また、第2のクーラント孔は、第1のクーラント孔の先端部に接続し、該第1のクーラント孔が延びる向きとは異なる方向に延びて、切屑排出溝のうち、基端側ねじれ部よりも先端側に位置する先端側ねじれ部及び中間ねじれ部のいずれかに開口している。
つまり、第2のクーラント孔は、インサート取付座に近い先端側ねじれ部及び中間ねじれ部のいずれかにおいて切屑排出溝内に開口されるので、切れ刃付近にクーラントを到達しやすくすることができる。また第2のクーラント孔は、切屑排出溝のうち、基端側ねじれ部よりもねじれ角が大きい先端側ねじれ部及び中間ねじれ部のいずれかに開口するので、切屑排出溝内への開口面積を小さく抑えることができる。
具体的には、第2のクーラント孔の切屑排出溝内への開口部分が、軸線方向に裂けるように長く延びて形成される不具合を防止できる。すなわち本発明によれば、たとえ第2のクーラント孔を軸線に対して大きく傾斜させなくても、切屑排出溝内への開口部分が縦長に大きく延びることを抑制できて、ドリル本体の強度が確保され、製品としての見栄え(外観)も良好に維持される。またこれにより、第2のクーラント孔の設計条件が緩和されて、種々のドリル形態に対応することが可能となる。さらに、第1のクーラント孔と第2のクーラント孔との接続部分における接続角度を緩やかにして(鈍角側に大きくして)、該接続部分を流れるクーラントの圧力損失を低減することができる。
また、第1、第2のクーラント孔がそれぞれ直線状をなしているので、クーラント孔内を流れるクーラントの圧力損失が顕著に低減される。このため、クーラント供給圧を高める等によりリニアにクーラント流量を増やすことが容易であり、クーラントを切れ刃付近まで確実に到達させることができる。
またドリル製造時においては、第1、第2のクーラント孔を小径ドリル等を用いて成形でき、ドリル本体の製造が容易である。
以上より本発明によれば、ドリル本体の製造が容易であり、ドリル本体の強度を確保でき、切屑排出性を高められ、かつ、切れ刃付近にクーラントを到達しやすくして冷却効率を向上できる。
また、上記刃先交換式ドリルのドリル本体において、前記第2のクーラント孔は、前記第1のクーラント孔の前記軸線方向の先端部からドリル本体の先端側へ向かうに従い、前記ドリル回転方向とは反対側へ向かうように延びていることが好ましい。
この場合、第2のクーラント孔の延長線上に、インサート取付座に装着された切削インサートの切れ刃や該切れ刃に隣接するすくい面を配置することが容易である。従って、第2のクーラント孔から噴出するクーラントを、切れ刃付近に直接的に供給して冷却することができ、冷却効率を格別顕著に高めることができる。
また、上記刃先交換式ドリルのドリル本体は、前記第2のクーラント孔が、前記先端側ねじれ部、及び、前記中間ねじれ部における先端部のいずれかにおいて、前記切屑排出溝内に開口することが好ましい。
この場合、第2のクーラント孔が、先端側ねじれ部、及び、中間ねじれ部の先端部のいずれかにおいて、切屑排出溝内に開口している。すなわち、先端側ねじれ部のねじれ角は大きく、中間ねじれ部の先端部におけるねじれ角も、先端側ねじれ部のねじれ角に近い値を有していてねじれ角が大きいので、第2のクーラント孔を確実にねじれ角の大きい部分で切屑排出溝内に開口させることができる。従って、第2のクーラント孔の開口面積を小さく抑えることが容易であり、上述した作用効果がより格別顕著なものとなる。
また、上記刃先交換式ドリルのドリル本体において、前記第1のクーラント孔と前記第2のクーラント孔との接続部分が、前記軸線方向に沿う前記基端側ねじれ部よりも先端側に配置されていることが好ましい。
この場合、第1のクーラント孔と第2のクーラント孔との接続部分が、軸線方向に沿う先端側ねじれ部及び中間ねじれ部のいずれかに対応する位置、つまりドリル本体の先端部に近い位置に配置される。このため、第2のクーラント孔をインサート取付座の近くで切屑排出溝内に開口させることが容易となり、切れ刃付近にクーラントをより確実に到達させやすい。
また、上記刃先交換式ドリルのドリル本体において、互いに連通する前記第1のクーラント孔及び前記第2のクーラント孔の組が、前記軸線回りに互いに回転対称とされて複数設けられることが好ましい。
この場合、ドリル本体の剛性を周方向に均等化しつつ、互いに連通する第1のクーラント孔及び第2のクーラント孔の組を、例えば2枚刃ドリルの場合は2つ、3枚刃ドリルの場合は3つと、切れ刃の数に応じて設けることができ、各切れ刃の冷却効率をもれなくすべて高めることができる。
また、上記刃先交換式ドリルにおいて、前記第2のクーラント孔の延長線上に、前記切れ刃及び該切れ刃に隣接するすくい面のいずれかが配置されることが好ましい。
この場合、第2のクーラント孔から噴出するクーラントを、切れ刃付近に直接的に供給して冷却することができ、冷却効率を格別顕著に高めることができる。
また、上記刃先交換式ドリルにおいて、前記ドリル本体には、前記軸線を中心として180°回転対称位置に前記切屑排出溝が2つ形成され、前記切削インサートには、前記軸線を中心として180°回転対称位置に前記切れ刃が2つ形成され、2つの前記切れ刃の径方向の外端及び前記軸線を含む仮想平面上に投影した前記第1のクーラント孔及び前記第2のクーラント孔が、前記軸線に対してそれぞれ傾斜して延びており、前記第1のクーラント孔が前記軸線に対して傾斜する向きと、前記第2のクーラント孔が前記軸線に対して傾斜する向きとが、互いに逆向きであることが好ましい。
この場合、第1のクーラント孔については、切屑排出溝のねじれ角に応じて軸線に対して傾斜させ(正角側に傾斜させ)、第2のクーラント孔については、切屑排出溝のねじれ角とは逆向きに軸線に対して傾斜させる(負角側に傾斜させる)ことができる。このため、第2のクーラント孔の切屑排出溝内への開口面積を小さく抑えたり、第2のクーラント孔の延長線上に、インサート取付座に装着された切削インサートの切れ刃やすくい面を配置したりすることが容易である。従って、ドリル本体の強度を確保しつつも、第2のクーラント孔から噴出するクーラントを切れ刃付近に直接的に供給して、冷却効率を顕著に高めることができる。
本発明の刃先交換式ドリルのドリル本体、及び刃先交換式ドリルによれば、ドリル本体の製造が容易であり、ドリル本体の強度を確保でき、切屑排出性を高められ、かつ、切れ刃付近にクーラントを到達しやすくして冷却効率を向上できる。
本発明の一実施形態に係る刃先交換式ドリルを示す斜視図である。 刃先交換式ドリルを示す正面図である。 刃先交換式ドリルを示す側面図である。 図3(a)に示される、(a)X−X断面図、(b)Y−Y断面図、(c)Z−Z断面図である。 刃先交換式ドリルの変形例を示す側面図である。 刃先交換式ドリルの変形例を示す斜視図である。 刃先交換式ドリルの変形例を示す(a)側面図、(b)側面図、(c)背面図である。 刃先交換式ドリルの変形例を示す斜視図である。 刃先交換式ドリルの変形例を示す(a)側面図、(b)側面図、(c)背面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る刃先交換式ドリル1、及びそのドリル本体2について、図面を参照して説明する。
〔刃先交換式ドリルの概略構成〕
図1〜図4に示されるように、本実施形態の刃先交換式ドリル1は、軸状をなし、軸線O回りの周方向のうちドリル回転方向Tに回転させられ、軸線O方向の先端部にインサート取付座3が形成されたドリル本体2と、インサート取付座3に着脱可能に装着され、切れ刃5を有する切削インサート4と、を備えている。ドリル本体2は、例えば鋼材等からなり、切削インサート4は、例えば超硬合金等からなる。
ドリル本体2は、工作機械の主軸等に着脱可能に装着されるシャンク部6と、軸線O方向のシャンク部6とは異なる位置に配置され、インサート取付座3及び後述する切屑排出溝8が形成された刃部7と、を備えている。
本実施形態の例では、インサート取付座3が、ドリル本体2の先端部において径方向に延びる溝状をなしており、ドリル本体2の先端面及び外周面(径方向の両外側)に開口している。
また、切削インサート4は、ドリル回転方向Tを向くすくい面15と、軸線O方向の先端側を向く逃げ面16と、すくい面15と逃げ面16との交差稜線部に形成された切れ刃5と、を備えている。切れ刃5は、軸線Oに直交する径方向に沿うように延びるとともに、径方向外側へ向かうに従い軸線O方向の基端側へ向けて傾斜している。
本実施形態の例では、刃先交換式ドリル1が2枚刃のツイストドリルであり、これに応じて切削インサート4には、軸線Oを中心として180°回転対称位置に、切れ刃5が2つ形成されている。
切削インサート4は、ドリル本体2の先端面及び外周面から切れ刃5を突出させた状態とされて、インサート取付座3に装着され、クランプネジで固定される。本実施形態の切削インサート4は、切削ヘッドと呼ばれる場合がある。
〔本実施形態で用いる向き(方向)の定義〕
本実施形態では、ドリル本体2の軸線Oに沿う方向(軸線Oが延在する方向)を、軸線O方向という。また、軸線O方向のうち、シャンク部6から刃部7へ向かう方向(図3(a)、(b)における左側)を先端側といい、刃部7からシャンク部6へ向かう方向(図3(a)、(b)における右側)を基端側という。
また、軸線Oに直交する方向を径方向という。径方向のうち、軸線Oに接近する向きを径方向の内側といい、軸線Oから離間する向きを径方向の外側という。
また、軸線O回りに周回する方向を周方向という。周方向のうち、切削加工時に工作機械の主軸等によりドリル本体2が回転させられる向きをドリル回転方向Tといい、これとは反対の回転方向を、ドリル回転方向Tとは反対側(反ドリル回転方向)という。
〔ドリル本体〕
ドリル本体2の外周には、軸線O方向の先端から基端側へ向かうに従いドリル回転方向Tとは反対側へ向けてねじれて延びる切屑排出溝8が、周方向に互いに間隔をあけて複数形成されている。
また、ドリル本体2の内部には、該ドリル本体2の基端面9に開口し、基端面9から軸線O方向の先端側へ向けて、周方向に隣り合う切屑排出溝8同士の間を軸線O上を通ることなく延びるクーラント孔10が形成されている。具体的には、図4(a)〜(c)に示されるドリル横断面視(軸線Oに垂直な断面視)において、クーラント孔10は、ドリル本体2の外周のうち周方向に隣り合う切屑排出溝8同士の間に形成されたランド部14と、軸線Oとの間(つまりランド部14の径方向内側)に位置している。
〔切屑排出溝〕
図1〜図3に示されるように、切屑排出溝8は、ドリル本体2の先端面に開口しており、該先端面から軸線O方向の基端側へ向かうに従い漸次反ドリル回転方向へ向けて、螺旋状に延びている。切屑排出溝8の先端部は、ドリル本体2の先端部に形成されたインサート取付座3に隣接配置されている。図4(a)〜(c)に示されるように、切屑排出溝8は、溝の内周が凹曲面状をなしている。
本実施形態では、ドリル本体2の外周において複数の切屑排出溝8が、軸線Oに関して回転対称位置となるように、周方向に等間隔をあけて(等ピッチで)配置されている。具体的に、ドリル本体2の外周には、軸線Oを中心として180°回転対称位置に、切屑排出溝8が2つ形成されている。
図1〜図3において、切屑排出溝8は、ドリル本体2の軸線O方向に沿う中央部付近、又は中央部よりも基端側に位置する部分において、径方向外側へ向けて延びつつドリル本体2の外周面に切れ上がっている。そして、ドリル本体2において、軸線O方向に沿う切屑排出溝8が形成された領域が刃部7とされ、この領域よりも基端側に位置する部位がシャンク部6とされている。
図3(a)、(b)において、切屑排出溝8は、インサート取付座3に隣接配置された先端側ねじれ部8aと、先端側ねじれ部8aよりも軸線O方向の基端側に配置され、先端側ねじれ部8aのねじれ角よりも小さなねじれ角を有する基端側ねじれ部8bと、先端側ねじれ部8aと基端側ねじれ部8bとの間に配置されてこれらをなだらかに接続し、先端側ねじれ部8aとの境界部分から基端側ねじれ部8bとの境界部分へ向かうに従い徐々にねじれ角が小さくなる中間ねじれ部8cと、を備えている。
なお、本実施形態でいう「ねじれ角」とは、ドリル本体2の軸線Oに直交する径方向から該ドリル本体2を見て(つまり図3(a)、(b)に示されるようなドリル側面視において)、切屑排出溝8と平行に延びる仮想の弦巻線(不図示)が、軸線Oに交差して形成される鋭角及び鈍角のうち、鋭角の角度を指している。言い換えると、ねじれ角は、切屑排出溝8においてドリル回転方向Tを向く壁面と、ドリル本体2の外周面(ランド部14)との間に形成される交差稜線(上記仮想の弦巻線に相当)が、ドリル側面視において軸線Oに対して傾斜する角度であり、具体的には図3(a)に符号θで示される角度である。本実施形態において切屑排出溝8は、軸線O方向の先端から基端側へ向かうに従いドリル回転方向Tとは反対側へ向けてねじれて延びているので、ねじれ角θは、正角(ポジティブ角)である。
切屑排出溝8(全体)のねじれ角θは、例えば2°〜35°である。本実施形態の例では、切屑排出溝8全体としてのねじれ角θが、5°〜30°である。
切屑排出溝8のうち、先端側ねじれ部8aのねじれ角θは、例えば20°〜35°であり、より好ましくは、25°〜30°である。本実施形態の例では、先端側ねじれ部8aのねじれ角θは、該先端側ねじれ部8aの全長にわたって30°とされていて、軸線O方向に沿ってねじれ角θが一定である。ただしこれに限定されるものではなく、例えば先端側ねじれ部8aのねじれ角θは、軸線O方向の先端から基端側へ向かうに従い徐々に小さくされていてもよい。
また、切屑排出溝8のうち、基端側ねじれ部8bのねじれ角θは、例えば2°〜15°であり、より好ましくは、3°〜5°である。本実施形態の例では、基端側ねじれ部8bのねじれ角θは、該基端側ねじれ部8bの全長にわたって5°とされていて、軸線O方向に沿ってねじれ角θが一定である。ただしこれに限定されるものではなく、例えば基端側ねじれ部8bのねじれ角θは、軸線O方向の先端から基端側へ向かうに従い徐々に小さくされていてもよい。なお、例えばドリル本体2の軸線O方向の全長が短い場合など、ドリル本体2の剛性を確保しやすいときは、基端側ねじれ部8bのねじれ角θを大きく設定できる(上記15°に近づけやすくなる)。
また本実施形態の例では、切屑排出溝8のうち、中間ねじれ部8cのねじれ角θは、該中間ねじれ部8cの先端(先端側ねじれ部8aとの境界部分)では先端側ねじれ部8aのねじれ角θと同じ値(30°)とされ、該先端から基端側へ向かうに従い徐々に小さくなり、該中間ねじれ部8cの基端(基端側ねじれ部8bとの境界部分)では基端側ねじれ部8bのねじれ角θと同じ値(5°)とされていて、軸線O方向に沿ってねじれ角θが変化している。なお、先端側ねじれ部8aのねじれ角θが、軸線O方向の先端から基端側へ向かうに従い徐々に小さくなっている場合には、中間ねじれ部8cの先端におけるねじれ角θは、先端側ねじれ部8aの基端におけるねじれ角θ(先端側ねじれ部8aのねじれ角θの最小値)と等しくなる。また、基端側ねじれ部8bのねじれ角θが、軸線O方向の先端から基端側へ向かうに従い徐々に小さくなっている場合には、中間ねじれ部8cの基端におけるねじれ角θは、基端側ねじれ部8bの先端におけるねじれ角θ(基端側ねじれ部8bのねじれ角θの最大値)と等しくなる。
図3(b)に示されるように、切屑排出溝8のうち、先端側ねじれ部8a、中間ねじれ部8c及び基端側ねじれ部8bの軸線O方向に沿う各長さは、この順に大きくされている。すなわち、先端側ねじれ部8aの軸線O方向に沿う長さに比べて、中間ねじれ部8cの軸線O方向に沿う長さが大きい。また、中間ねじれ部8cの軸線O方向に沿う長さに比べて、基端側ねじれ部8bの軸線O方向に沿う長さが大きい。
本実施形態の例では、先端側ねじれ部8aの軸線O方向の長さが10.52mm、中間ねじれ部8cの軸線O方向の長さが20.5mm、基端側ねじれ部8bの軸線O方向の長さが79mmである。
〔クーラント孔〕
クーラント孔10は、ドリル本体2の内部に形成されたクーラント(油性又は水溶性の切削液剤、圧縮エア等)の流路である。クーラント孔10には、刃先交換式ドリル1の外部に設けられたクーラント供給手段が、工作機械の主軸等を通して接続される。
図1〜図4において、クーラント孔10は、ドリル本体2の基端面9に開口し、該基端面9から軸線O方向の先端側へ向かうに従いドリル回転方向Tへ向かうように直線状に延びる第1のクーラント孔11と、第1のクーラント孔11の軸線O方向の先端部に接続し、該先端部からドリル本体2の先端側へ向けて、第1のクーラント孔11の延在方向とは異なる向きに直線状に延びるとともに、基端側ねじれ部8bの先端位置よりも先端側において切屑排出溝8内に開口する第2のクーラント孔12と、を備えている。
本実施形態では、第1のクーラント孔11の断面形状(孔の延在方向に垂直な断面の形状)、及び、第2のクーラント孔12の断面形状が、それぞれ円形状をなしている。また、第1のクーラント孔11の内径に比べて、第2のクーラント孔12の内径が小さくされている。
図2に示されるように、第1のクーラント孔11及び第2のクーラント孔12は、いずれもドリル本体2内において軸線O上から離間した位置に形成されている。互いに連通する第1のクーラント孔11及び第2のクーラント孔12の組は、軸線O回りに互いに回転対称とされて複数設けられている。具体的に、ドリル本体2の内部には、軸線Oを中心として180°回転対称位置に、第1のクーラント孔11及び第2のクーラント孔12の組(つまりクーラント孔10)が2つ形成されている。
図3(b)に示されるように、第1のクーラント孔11は、ドリル本体2のうちシャンク部6、及び刃部7における軸線O方向に沿う少なくとも基端側ねじれ部8bに対応する部位に形成されている。本実施形態では、第1のクーラント孔11の軸線O方向の先端部(つまり第1のクーラント孔11と第2のクーラント孔12との接続部分)が、軸線O方向に沿う基端側ねじれ部8bよりも先端側に配置されている。図示の例では、第1のクーラント孔11と第2のクーラント孔12との接続部分が、軸線O方向に沿う中間ねじれ部8cに対応する部位に配置されている。
図1及び図2に示されるように、本実施形態では、第2のクーラント孔12が、第1のクーラント孔11の軸線O方向の先端部からドリル本体2の先端側へ向かうに従い、ドリル回転方向Tとは反対側へ向かうように延びている。
図3(a)に示される符号5aは、切れ刃5の径方向の外端(外周コーナ)を表している。2つの切れ刃5の径方向の外端5a及び軸線Oを含む仮想平面を基準面と定義すると、この仮想平面(基準面)上に投影した第1のクーラント孔11及び第2のクーラント孔12は、軸線Oに対してそれぞれ傾斜して延びる。そして、第1のクーラント孔11が軸線Oに対して傾斜する向きと、第2のクーラント孔12が軸線Oに対して傾斜する向きとは、互いに逆向きである。
具体的に、図3(a)において、第1のクーラント孔11は、軸線O方向の先端側へ向かうに従い徐々に軸線Oに接近するように傾斜しており、第2のクーラント孔12は、軸線O方向の先端側へ向かうに従い徐々に軸線Oから離間するように傾斜している。
第2のクーラント孔12は、先端側ねじれ部8a、及び、中間ねじれ部8cにおける先端部のいずれかにおいて、切屑排出溝8内に開口する。図3(b)に示されるように、本実施形態の例では、第2のクーラント孔12が、中間ねじれ部8cにおける先端部において、切屑排出溝8内に開口している。
また、第2のクーラント孔12の延長線上に、切れ刃5及び該切れ刃5に隣接するすくい面15のいずれかが配置される。つまり、第2のクーラント孔12は、切れ刃5及びすくい面15のいずれかに向けて真っ直ぐに開口している。本実施形態の例では、第2のクーラント孔12の延長線上に、切れ刃5及びすくい面15の両方が配置されている。
〔本実施形態による作用効果〕
以上説明した本実施形態の刃先交換式ドリル1のドリル本体2、及び刃先交換式ドリル1によれば、切屑排出溝8が、互いにねじれ角θが異なる先端側ねじれ部8a、基端側ねじれ部8b及び中間ねじれ部8cを備えている。先端側ねじれ部8aは、切屑排出溝8の中でねじれ角θが最も大きく、インサート取付座3に隣接配置される。基端側ねじれ部8bは、先端側ねじれ部8aよりも小さいねじれ角θを有し、インサート取付座3から軸線O方向の基端側へ離間して配置される。中間ねじれ部8cは、先端側ねじれ部8aと基端側ねじれ部8bとの間に位置してこれらを接続し、軸線O方向の先端(先端側ねじれ部8aとの境界部分)から基端(基端側ねじれ部8bとの境界部分)へ向かうに従い、ねじれ角θが徐々に小さくされる。
このため、切削インサート4が装着されるインサート取付座3に隣接する部分では、切屑排出溝8(の先端側ねじれ部8a)のねじれ角θが大きく確保されるので、切屑排出性を高めることができる。
また、インサート取付座3から軸線O方向の基端側に離間した部分では、切屑排出溝8(の基端側ねじれ部8b)に正角のねじれ角θを付与して一定以上の切屑排出性を確保しつつも、このねじれ角θを小さく抑えてドリル本体2の強度(剛性)を高めることができる。
また、先端側ねじれ部8a及び基端側ねじれ部8bの間に位置する部分では、切屑排出溝8(の中間ねじれ部8c)のねじれ角θを徐々に変化させて、先端側ねじれ部8aと基端側ねじれ部8bとをなだらかに接続できる。これにより、切屑排出溝8内を流れる切屑の滞留を効果的に抑制でき、かつドリル本体2の剛性も確保される。
そして、ドリル本体2の内部に形成されたクーラント孔10は、周方向に隣り合う切屑排出溝8同士の間(ランド部14の径方向内側)を、軸線O上を通ることなく延びている。具体的に、クーラント孔10は、軸線Oに対して傾斜して延びる直線状の第1のクーラント孔11と、該第1のクーラント孔11の先端部に接続し、この第1のクーラント孔11の延在方向とは異なる向きに延びる直線状の第2のクーラント孔12と、を備えている。
第1のクーラント孔11は、ドリル本体2の基端面9に開口しており、該第1のクーラント孔11には、ドリル外部に設けられたクーラント供給手段から供給されるクーラントが、工作機械の主軸等を通して流入する。第1のクーラント孔11は、ドリル本体2の基端面9から軸線O方向の先端側へ向かうに従いドリル回転方向Tへ向かうように延びており、よって切屑排出溝8の基端側ねじれ部8bのねじれ角θに応じて傾斜させることが容易である。
つまり、第1のクーラント孔11を、切屑排出溝8の基端側ねじれ部8bに沿うように(略平行に)延ばすことができるので、第1のクーラント孔11が切屑排出溝8の溝壁(内壁)に近づき過ぎたり溝内に開口されたりすることを防止しつつ、第1のクーラント孔11をドリル本体2の先端側へ向けて長く延ばすことができる。このため、第1のクーラント孔11の周囲でドリル本体2の強度が低下したり、クーラントが切れ刃5から大きく離間した位置で切屑排出溝8内に噴出させられるような不具合が防止される。また、第1のクーラント孔11と第2のクーラント孔12との接続部分(第1のクーラント孔11の先端部)を、ドリル本体2の先端部に近い位置に配置できるため、第2のクーラント孔12をインサート取付座3の近くで切屑排出溝8内に開口させることが容易であり、切れ刃5付近にクーラントを正確に供給できる。
また、第2のクーラント孔12は、第1のクーラント孔11の先端部に接続し、該第1のクーラント孔11が延びる向きとは異なる方向に延びて、切屑排出溝8のうち、基端側ねじれ部8bよりも先端側に位置する先端側ねじれ部8a及び中間ねじれ部8cのいずれかに開口している。
つまり、第2のクーラント孔12は、インサート取付座3に近い先端側ねじれ部8a及び中間ねじれ部8cのいずれかにおいて切屑排出溝8内に開口されるので、切れ刃5付近にクーラントを到達しやすくすることができる。また第2のクーラント孔12は、切屑排出溝8のうち、基端側ねじれ部8bよりもねじれ角θが大きい先端側ねじれ部8a及び中間ねじれ部8cのいずれかに開口するので、切屑排出溝8内への開口面積を小さく抑えることができる。
具体的には、第2のクーラント孔12の切屑排出溝8内への開口部分が、軸線O方向に裂けるように長く延びて形成される不具合を防止できる。すなわち本実施形態によれば、たとえ第2のクーラント孔12を軸線Oに対して大きく傾斜させなくても、切屑排出溝8内への開口部分が縦長に大きく延びることを抑制できて、ドリル本体2の強度が確保され、製品としての見栄え(外観)も良好に維持される。またこれにより、第2のクーラント孔12の設計条件が緩和されて、種々のドリル形態に対応することが可能となる。さらに、第1のクーラント孔11と第2のクーラント孔12との接続部分における接続角度を緩やかにして(鈍角側に大きくして)、該接続部分を流れるクーラントの圧力損失を低減することができる。
また、第1、第2のクーラント孔11、12がそれぞれ直線状をなしているので、クーラント孔10内を流れるクーラントの圧力損失が顕著に低減される。このため、クーラント供給圧を高める等によりリニアにクーラント流量を増やすことが容易であり、クーラントを切れ刃5付近まで確実に到達させることができる。
またドリル製造時においては、第1、第2のクーラント孔11、12を小径ドリル等を用いて成形でき、ドリル本体2の製造が容易である。
以上より本実施形態によれば、ドリル本体2の製造が容易であり、ドリル本体2の強度を確保でき、切屑排出性を高められ、かつ、切れ刃5付近にクーラントを到達しやすくして冷却効率を向上できる。
また本実施形態では、第2のクーラント孔12が、第1のクーラント孔11の軸線O方向の先端部からドリル本体2の先端側へ向かうに従い、ドリル回転方向Tとは反対側へ向かうように延びているので、下記の作用効果を奏する。
すなわちこの場合、第2のクーラント孔12の延長線上に、インサート取付座3に装着された切削インサート4の切れ刃5や該切れ刃5に隣接するすくい面15を配置することが容易である。従って、第2のクーラント孔12から噴出するクーラントを、切れ刃5付近に直接的に供給して冷却することができ、冷却効率を格別顕著に高めることができる。
また本実施形態では、第2のクーラント孔12が、先端側ねじれ部8a、及び、中間ねじれ部8cの先端部のいずれかにおいて、切屑排出溝8内に開口している。すなわち、先端側ねじれ部8aのねじれ角θは大きく、中間ねじれ部8cの先端部におけるねじれ角θも、先端側ねじれ部8aのねじれ角θに近い値を有していてねじれ角θが大きいので、第2のクーラント孔12を確実にねじれ角θの大きい部分で切屑排出溝8内に開口させることができる。従って、第2のクーラント孔12の開口面積を小さく抑えることが容易であり、上述した作用効果がより格別顕著なものとなる。
また本実施形態では、第1のクーラント孔11と第2のクーラント孔12との接続部分が、軸線O方向に沿う基端側ねじれ部8bよりも先端側に配置されているので、下記の作用効果を奏する。
すなわちこの場合、第1のクーラント孔11と第2のクーラント孔12との接続部分が、軸線O方向に沿う先端側ねじれ部8a及び中間ねじれ部8cのいずれかに対応する位置、つまりドリル本体2の先端部に近い位置に配置される。このため、第2のクーラント孔12をインサート取付座3の近くで切屑排出溝8内に開口させることが容易となり、切れ刃5付近にクーラントをより確実に到達させやすい。
また本実施形態では、互いに連通する第1のクーラント孔11及び第2のクーラント孔12の組(クーラント孔10)が、軸線O回りに互いに回転対称とされて複数設けられているので、下記の作用効果を奏する。
すなわちこの場合、ドリル本体2の剛性を周方向に均等化しつつ、互いに連通する第1のクーラント孔11及び第2のクーラント孔12の組を、本実施形態のように2枚刃ドリルの場合は2つ、或いは、例えば3枚刃ドリルの場合は3つと、切れ刃5の数に応じて設けることができ、各切れ刃5の冷却効率をもれなくすべて高めることができる。
また本実施形態では、第2のクーラント孔12の延長線上に、切れ刃5及び該切れ刃5に隣接するすくい面15のいずれかが配置されている。従って、第2のクーラント孔12から噴出するクーラントを、切れ刃5付近に直接的に供給して冷却することができ、冷却効率を格別顕著に高めることができる。
また本実施形態では、2つの切れ刃5の径方向の外端5a及び軸線Oを含む仮想平面(基準面)上に投影した第1のクーラント孔11及び第2のクーラント孔12が、軸線Oに対してそれぞれ傾斜して延びており、第1のクーラント孔11が軸線Oに対して傾斜する向きと、第2のクーラント孔12が軸線Oに対して傾斜する向きとが、互いに逆向きであるので、下記の作用効果を奏する。
すなわちこの場合、第1のクーラント孔11については、切屑排出溝8のねじれ角θに応じて軸線Oに対して傾斜させ(正角側に傾斜させ)、第2のクーラント孔12については、切屑排出溝8のねじれ角θとは逆向きに軸線Oに対して傾斜させる(負角側に傾斜させる)ことができる。このため、第2のクーラント孔12の切屑排出溝8内への開口面積を小さく抑えたり、第2のクーラント孔12の延長線上に、インサート取付座3に装着された切削インサート4の切れ刃5やすくい面15を配置したりすることが容易である。従って、ドリル本体2の強度を確保しつつも、第2のクーラント孔12から噴出するクーラントを切れ刃5付近に直接的に供給して、冷却効率を顕著に高めることができる。
また本実施形態では、第1のクーラント孔11の内径よりも、第2のクーラント孔12の内径が小さいので、第2のクーラント孔12内を流れるクーラントの流速を高めることができ、該第2のクーラント孔12から噴出するクーラントを、切れ刃5付近により到達させやすくすることができる。
〔本発明に含まれるその他の構成〕
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前述の実施形態では、図3(b)に示されるように第2のクーラント孔12が、中間ねじれ部8cの先端部において切屑排出溝8内に開口しているとしたが、これに限定されるものではない。
ここで、図5(a)、(b)に示されるものは、前述の実施形態で説明した刃先交換式ドリル1の変形例である。この変形例では、第2のクーラント孔12が、先端側ねじれ部8aにおいて切屑排出溝8内に開口している。
また、図5(a)、(b)の変形例では、切屑排出溝8全体としてのねじれ角θが、5°〜20°である。
具体的に、切屑排出溝8のうち、先端側ねじれ部8aのねじれ角θは、該先端側ねじれ部8aの全長にわたって20°とされていて、軸線O方向に沿ってねじれ角θが一定である。また、基端側ねじれ部8bのねじれ角θは、該基端側ねじれ部8bの全長にわたって5°とされていて、軸線O方向に沿ってねじれ角θが一定である。また、中間ねじれ部8cのねじれ角θは、該中間ねじれ部8cの先端(先端側ねじれ部8aとの境界部分)では先端側ねじれ部8aのねじれ角θと同じ値(20°)とされ、該先端から基端側へ向かうに従い徐々に小さくなり、該中間ねじれ部8cの基端(基端側ねじれ部8bとの境界部分)では基端側ねじれ部8bのねじれ角θと同じ値(5°)とされていて、軸線O方向に沿ってねじれ角θが変化している。
なお、この変形例では、先端側ねじれ部8aの軸線O方向の長さが17.15mm、中間ねじれ部8cの軸線O方向の長さが20mm、基端側ねじれ部8bの軸線O方向の長さが65mmである。
この変形例においても、前述の実施形態と同様の作用効果を奏する。
また前述の実施形態では、ドリル本体2の内部に、該ドリル本体2の基端面9に開口し、基端面9から軸線O方向の先端側へ向けて、周方向に隣り合う切屑排出溝8同士の間を軸線O上を通ることなく延びるクーラント孔10が形成されており、具体的には、クーラント孔10における第1のクーラント孔11が、ドリル本体2の基端面9に開口し、該基端面9から軸線O方向の先端側へ向かうに従いドリル回転方向Tへ向かうように直線状に延びているとしたが、これに限定されるものではない。
ここで、図6〜図9に示されるものは、前述の実施形態で説明した刃先交換式ドリル1の変形例である。
図6及び図7に示される変形例では、ドリル本体2の基端面9に、該基端面9から窪むスリット状の溝(凹部)17が形成されている。そして、第1のクーラント孔11(クーラント孔10)が、溝17の内壁に開口している。つまり、クーラント孔10の第1のクーラント孔11は、ドリル本体2の基端面9に開口する代わりに、該基端面9に形成された溝(凹部)17に開口していてもよい。図示の例では、溝17が基端面9において径方向に延びており、該溝17の両端はドリル本体2の外周面に開口している。
また、図8及び図9に示される変形例では、ドリル本体2の基端面9に、該基端面9から窪むドリル穴等からなる穴(凹部)18が形成されている。そして、第1のクーラント孔11(クーラント孔10)が、穴18の底壁に開口している。つまり、クーラント孔10の第1のクーラント孔11は、ドリル本体2の基端面9に開口する代わりに、該基端面9に形成された穴(凹部)18に開口していてもよい。図示の例では、穴18が基端面9から軸線O方向の先端側へ向けて延びており、該穴18の底壁は軸線O方向に沿うシャンク部6に対応する部分に配置されている。
これらの変形例においても、前述の実施形態と同様の作用効果を奏する。なお、上述した溝17及び穴18以外の形状とされた凹部を、基端面9に形成してもよい。
また、前述の実施形態では、第2のクーラント孔12が、第1のクーラント孔11の軸線O方向の先端部からドリル本体2の先端側へ向かうに従い、ドリル回転方向Tとは反対側へ向かうように延びているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、第2のクーラント孔12は、第1のクーラント孔11の軸線O方向の先端部に接続し、該先端部からドリル本体2の先端側へ向けて第1のクーラント孔11の延在方向とは異なる向きに延びて、基端側ねじれ部8bの先端位置よりも先端側において切屑排出溝8内に開口していればよく、例えば、軸線Oに平行に延びていてもよい。
また、前述の実施形態では、刃先交換式ドリル1が2枚刃のツイストドリルであるとした。そして切削インサート4には、軸線Oを中心として180°回転対称位置に切れ刃5が2つ形成され、ドリル本体2には、軸線Oを中心として180°回転対称位置に切屑排出溝8が2つ形成され、第1のクーラント孔11及び第2のクーラント孔12の組(クーラント孔10)も180°回転対称位置に2つ形成されているとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、切れ刃5、切屑排出溝8、並びに、第1のクーラント孔11及び第2のクーラント孔12の組はそれぞれ、軸線Oを中心とした180°回転対称位置に配置されていなくてもよい(つまり不等ピッチで配置されていてもよい)。
また、本発明は3枚刃以上の刃先交換式ドリル1にも適用可能であり、この場合、切れ刃5、切屑排出溝8、並びに、第1のクーラント孔11及び第2のクーラント孔12の組はそれぞれ、軸線Oを中心とした回転対称位置に配置されていてもよいし、回転対称位置に配置されていなくてもよい。
また、前述の実施形態では、インサート取付座3が、ドリル本体2の先端部において径方向に延びる溝状をなしているとともに、ドリル本体2の先端面及び外周面(径方向の両外側)に開口し、切削インサート4は、ドリル本体2の先端面及び外周面から切れ刃5を突出させた状態とされて、インサート取付座3に装着されるとしたが、インサート取付座3及び切削インサート4の各形状は、前述の実施形態で説明したものに限定されない。
例えば、ドリル本体2の外周に切屑排出溝8が2つ形成され、各切屑排出溝8の先端部に、四角形板状をなす内刃用の切削インサートと、前記内刃用の切削インサートと同一形状とされた外刃用の切削インサートとがそれぞれ着脱可能に装着される刃先交換式ドリル及びドリル本体においても、本発明を適用することができる。
その他、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態、変形例及びなお書き等で説明した各構成(構成要素)を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
1 刃先交換式ドリル
2 ドリル本体
3 インサート取付座
4 切削インサート
5 切れ刃
5a 切れ刃の径方向の外端(外周コーナ)
8 切屑排出溝
8a 先端側ねじれ部
8b 基端側ねじれ部
8c 中間ねじれ部
9 基端面
10 クーラント孔
11 第1のクーラント孔
12 第2のクーラント孔
15 すくい面
17 溝(凹部)
18 穴(凹部)
O 軸線
T ドリル回転方向
θ ねじれ角

Claims (8)

  1. 軸状をなし、軸線回りの周方向のうちドリル回転方向に回転させられ、前記軸線方向の先端部に、切れ刃を有する切削インサートが着脱可能に装着されるインサート取付座が形成された刃先交換式ドリルのドリル本体であって、
    当該ドリル本体の外周には、前記軸線方向の先端から基端側へ向かうに従い前記ドリル回転方向とは反対側へ向けてねじれて延びる切屑排出溝が、前記周方向に互いに間隔をあけて複数形成され、
    当該ドリル本体の内部には、このドリル本体の基端面又は前記基端面に形成された凹部に開口し、前記基端面又は前記凹部から前記軸線方向の先端側へ向けて、前記周方向に隣り合う前記切屑排出溝同士の間を前記軸線上を通ることなく延びるクーラント孔が形成され、
    前記切屑排出溝は、
    前記インサート取付座に隣接配置された先端側ねじれ部と、
    前記先端側ねじれ部よりも前記軸線方向の基端側に配置され、前記先端側ねじれ部のねじれ角よりも小さなねじれ角を有する基端側ねじれ部と、
    前記先端側ねじれ部と前記基端側ねじれ部との間に配置されてこれらを接続し、前記先端側ねじれ部との境界部分から前記基端側ねじれ部との境界部分へ向かうに従い徐々にねじれ角が小さくなる中間ねじれ部と、を備え、
    前記クーラント孔は、
    前記基端面又は前記凹部に開口し、前記基端面又は前記凹部から前記軸線方向の先端側へ向かうに従い前記ドリル回転方向へ向かうように直線状に延びる第1のクーラント孔と、
    前記第1のクーラント孔の前記軸線方向の先端部に接続し、該先端部からドリル本体の先端側へ向けて、前記第1のクーラント孔の延在方向とは異なる向きに直線状に延びるとともに、前記基端側ねじれ部の先端位置よりも先端側において前記切屑排出溝内に開口する第2のクーラント孔と、を備えたことを特徴とする刃先交換式ドリルのドリル本体。
  2. 請求項1に記載の刃先交換式ドリルのドリル本体であって、
    前記第2のクーラント孔は、前記第1のクーラント孔の前記軸線方向の先端部からドリル本体の先端側へ向かうに従い、前記ドリル回転方向とは反対側へ向かうように延びていることを特徴とする刃先交換式ドリルのドリル本体。
  3. 請求項1又は2に記載の刃先交換式ドリルのドリル本体であって、
    前記第2のクーラント孔は、前記先端側ねじれ部、及び、前記中間ねじれ部における先端部のいずれかにおいて、前記切屑排出溝内に開口することを特徴とする刃先交換式ドリルのドリル本体。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の刃先交換式ドリルのドリル本体であって、
    前記第1のクーラント孔と前記第2のクーラント孔との接続部分が、前記軸線方向に沿う前記基端側ねじれ部よりも先端側に配置されていることを特徴とする刃先交換式ドリルのドリル本体。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の刃先交換式ドリルのドリル本体であって、
    互いに連通する前記第1のクーラント孔及び前記第2のクーラント孔の組が、前記軸線回りに互いに回転対称とされて複数設けられることを特徴とする刃先交換式ドリルのドリル本体。
  6. 軸状をなし、軸線回りの周方向のうちドリル回転方向に回転させられ、前記軸線方向の先端部にインサート取付座が形成されたドリル本体と、
    前記インサート取付座に着脱可能に装着され、切れ刃を有する切削インサートと、を備えた刃先交換式ドリルであって、
    前記ドリル本体として、請求項1〜5のいずれか一項に記載の刃先交換式ドリルのドリル本体を用いたことを特徴とする刃先交換式ドリル。
  7. 請求項6に記載の刃先交換式ドリルであって、
    前記第2のクーラント孔の延長線上に、前記切れ刃及び該切れ刃に隣接するすくい面のいずれかが配置されることを特徴とする刃先交換式ドリル。
  8. 請求項6又は7に記載の刃先交換式ドリルであって、
    前記ドリル本体には、前記軸線を中心として180°回転対称位置に前記切屑排出溝が2つ形成され、
    前記切削インサートには、前記軸線を中心として180°回転対称位置に前記切れ刃が2つ形成され、
    2つの前記切れ刃の径方向の外端及び前記軸線を含む仮想平面上に投影した前記第1のクーラント孔及び前記第2のクーラント孔が、前記軸線に対してそれぞれ傾斜して延びており、
    前記第1のクーラント孔が前記軸線に対して傾斜する向きと、前記第2のクーラント孔が前記軸線に対して傾斜する向きとが、互いに逆向きであることを特徴とする刃先交換式ドリル。
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