JP6689523B2 - 固体粒子回収装置及び流動層ボイラ設備 - Google Patents

固体粒子回収装置及び流動層ボイラ設備 Download PDF

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Description

本発明は、木質バイオマスを燃料とする排ガス中の灰などの固体粒子を回収する固体粒子回収装置及び該固体粒子回収装置を備えた流動層ボイラ設備に関し、特に、排ガスダクトに設けた節炭器や空気予熱器の下部から固体粒子を回収する固体粒子回収装置及び該固体粒子回収装置を備えた流動層ボイラ設備に関する。
火力発電所や工場等に設置されるボイラ等の燃焼装置としては、石炭焚きボイラが主流である。例えば、下記特許文献1には、石炭焚きボイラの排ガスを、順次節炭器、脱硝装置、空気予熱器(A/H)、集塵装置(バグフィルター)に通してから大気に排出する排ガス処理方法が開示されており、排ガスを節炭器出口からガス再循環集塵装置を経てボイラの燃焼室に循環させている。そして、排ガス中には石炭の燃焼によって灰が多量に発生するため、節炭器下部のホッパ、ガス再循環集塵装置のホッパ、脱硝装置下部のホッパ、A/H下部のホッパ、バグフィルター下部のホッパなどに灰を溜めて、溜まった灰をフライアッシュサイロに輸送している。
また、下記特許文献2には、微粉炭焚きボイラの排ガスを、順次節炭器、還元型触媒、A/Hに通してから大気に排出する排ガス処理方法が開示されている。そして、燃焼によって発生する、燃料由来による粒状の灰を捕集するために、節炭器の下方と、節炭器と触媒との間の煙道に、各々ホッパを設けた構成が開示されている。
また、ボイラの種類としては、他に流動層ボイラがある。流動層ボイラは砂などの流動媒体と共に、燃料を炉内で媒体と混合させながら燃焼するボイラであり、750−900℃の低温燃焼が可能であることから、サーマルNOxの発生を抑制する効果が高く、環境負荷が低い。また広範な性状の燃料の燃焼が可能であって、高い燃焼効率を有する点で優れており、近年ゴミ焼却炉として広く普及してきている。尚、サーマルNOxとは、燃焼用空気の中に含まれている窒素と酸素とが高温状態において反応し、NOとなることで生成するNOxを言う。
下記特許文献3には、循環流動層ボイラから発生する排ガスを遠心式分離機、バグフィルター、SOx減少装置に通してから大気に排出する排ガス処理方法が開示されており、加熱炉から煙道ガス及び煙道ガス中に飛沫同伴される灰粒子を排出し、遠心式分離機を用いて煙道ガスから灰粒子を分離し、分離した灰粒子を加熱炉に戻して再循環させている。特許文献3では、硫黄含有炭素質燃料を用いていることから、排ガス中の二酸化硫黄を減少させるために炭酸カルシウムを加熱炉や煙道に供給し、灰粒子を加熱炉に再循環させることで炭酸カルシウムの利用効率を高めている。
更に、下記特許文献4には、循環流動層ボイラにおいて、コンバスタで発生する排ガスをサイクロン、対流伝熱部、A/H、バグフィルターを介して大気に排出している構成が開示されており、対流伝熱部下部やA/H下部から回収された固形粒子は、サイロに蓄えられて、コンバスタに戻される。この循環流動層ボイラはゴミ焼却炉として機能しており、コンバスタ出口の塩化水素濃度を所定値以下に保つようにカルシウム化合物をコンバスタに投入することで、ダイオキシン類の発生を抑制している。
特開昭60−133214号公報 特開2015−124913号公報 特表2008−503707号公報 特開平6−66417号公報
流動層ボイラの燃焼排ガス中には、未燃分を含む燃焼灰及び流動層の流動媒体である流動砂が含まれているが、これらの固形物が高温の排ガスに同伴することで、排ガス流路の下流側の装置などに飛散して、装置内部の損傷や摩耗などを引き起こしてしまう。特に、節炭器やA/Hよりも排ガス流路下流側のバグフィルターなどに飛散すると、バグフィルターのろ布の損傷などの要因となる。バグフィルターのろ布を金属製にすることで、耐久性は向上するもののコストが掛かってしまう。
また、燃焼過程の未燃分を含む燃焼灰がバグフィルターのろ布に付着し、バグフィルターの逆洗用の空気等と接触して再燃焼し、バグフィルター下部のホッパ内に塊状に成長したクリンカが発生すると、ホッパからサイロへのダクトが閉塞して排出障害を引き起こしてしまう。
上記特許文献1に記載の構成によれば、高温の石炭灰をA/Hの入口煙道に投入し、熱回収を行って低温になった石炭灰をフライアッシュサイロに輸送することで、バグフィルターの熱損傷を防止している。しかし、節炭器下部やA/H下部のホッパで灰を効率的に回収できないと、バグフィルターのホッパ内のクリンカの発生は抑制できない。
上記特許文献2に記載の構成によれば、節炭器下方のホッパ上部に、ホッパ内に捕集した固体粒子が外部に流出しないように邪魔板を設けたり、その下流側の煙道下部のホッパの上方に低反発部を設けたりして、灰を回収する構成が開示されている。燃料として石炭を用いた場合、石炭灰は比較的比重が大きいため、煙道下部に溜まりやすく、ホッパ内にも捕集し易い。
近年の二酸化炭素による地球温暖化の問題から、カーボンニュートラルと言われるバイオマス燃料が注目されている。バイオマスは、生物が光合成によって生成した有機物であり、バイオマスを燃焼することによって放出される二酸化炭素は、生物の成長過程で、光合成により大気から吸収した二酸化炭素である。従って、バイオマスは生物のライフサイクルの中で大気中の二酸化炭素を増加させないニュートラルな燃料である。その中でも、木質バイオマス燃料は、再生可能エネルギー特別措置法(FIT法)による買い取り価格も高く、利用の促進が期待されている。
ところで従来のバイオマス燃料は、ペレット状に成形したりチップ状に粗砕したりして、含有水分は概ね低く一定に抑えられていた。しかしながら最近は、森林の間伐材が直接ボイラに持ち込まれるケースが多くなり、含有水分が多く、しかも高水分の域で変動の大きいことが、以下に述べる問題の引き金になっている。
そして、流動層ボイラは、燃料への適応性が高いことと環境負荷が低いことから、バイオマスの直接燃焼に最適な燃焼装置である。この流動層ボイラを基軸に据えたバイオマス発電は、今後の普及が見込まれている。
流動層ボイラでは、特許文献3や特許文献4に記載のように、排ガスに同伴する燃焼灰や流動砂をバグフィルター下部やA/H下部のホッパに回収して流動層に戻すことで、補充する流動砂の量を軽減している。しかし、木質バイオマスの燃焼灰は、石炭灰と比べて比重が軽いため、これらのホッパには回収されずに、それよりも下流側のバグフィルターなどに飛散し易い。また、ホッパに回収されにくいことで流動層に戻す未燃分を含む燃焼灰の量が減ってしまうと、最終的に炉外に排出される未燃分の量が多くなり、経済的にも好ましくない。
そして、木質バイオマス燃料は入荷される燃料中の水分のばらつきが大きく、水分量が多い場合は、排ガス量が増加して、炉内温度が低下すると共に燃焼の滞留時間が減少するため、燃焼性が悪くなる傾向がある。また、排ガス量の増加は空塔速度の上昇を招き、摩耗要因となる流動砂の同伴量が増加するため、灰や未燃分等を回収するためのホッパ、ダクト及び灰輸送配管等の摩耗を引き起こす要因となる。更に、燃焼性が悪くなると未燃分が増加することで、粗粒灰が燃え切らずにバグフィルターのろ布に付着することで、バグフィルターの逆洗時の空気で再燃焼することによるろ布の損傷、あるいは、再燃焼灰のバグフィルター下部のホッパへの落下により、塊状に成長したクリンカが発生すると、ホッパからサイロへのダクトが閉塞して排出障害を引き起こしてしまう。
そこで、本発明の課題は、バグフィルターよりも排ガス流路の上流側で、木質バイオマスを燃料とした排ガスに同伴する未燃分を含む灰や流動砂等の固体粒子を効率的に回収可能な固体粒子回収装置及び該固体粒子回収装置を備えた流動層ボイラ設備を提供することである。
上記本発明の課題は、下記の構成を採用することにより達成できる。
請求項1記載の発明は、木質バイオマスを燃料とする燃焼装置から排出される排ガスと水との熱交換を行う節炭器(15)と、排ガスと空気との熱交換を行う空気予熱器(17)と、排ガス中の煤塵を捕集するバグフィルター(19)とを排ガス流れ方向上流側から下流側に順次備えた排ガスダクト(40)を流れる排ガス中の固体粒子を回収する固体粒子回収装置(100)であって、前記固体粒子回収装置(100)は、節炭器下方の排ガスダクトに設けられ、排ガス中の固体粒子を回収可能な節炭器側ホッパ(35)と、空気予熱器下方の排ガスダクトに設けられ、排ガス中の固体粒子を回収可能な空気予熱器側ホッパ(37)とを備え排ガス流れ方向に対向する平面部を有し、排ガス中の固体粒子を節炭器側ホッパ(35)と空気予熱器側ホッパ(37)に案内するバッフル板(41)を、該バッフル板(41)の上端がホッパ縁よりも上方にあり、且つ下端がホッパ縁よりも下方にあるように配置し、前記バッフル板(41)は、排ガス流れ方向において前記空気予熱器側ホッパ(37)の入口側に設置され、且つ、前記バッフル板(41)は、複数の細長い板材を有すると共に、前記空気予熱器側ホッパ(37)の入口側において排ガス流れ方向に交差する幅方向に間隔をあけて配置された複数の第1の板材と、排ガス流れ方向に対して前記第1の板材の下流側に前記幅方向に間隔をあけて配置され且つ前記幅方向において前記第1の板材どうしの間の位置に対応して配置された複数の第2の板材と、を有し、前記第1の板材および第2の板材とが前記空気予熱器側ホッパ(37)の入口側に設置された固体粒子回収装置である。
請求項2記載の発明は、木質バイオマスを燃料とする燃焼装置から排出される排ガスと水との熱交換を行う節炭器(15)と、排ガスと空気との熱交換を行う空気予熱器(17)と、排ガス中の煤塵を捕集するバグフィルター(19)とを排ガス流れ方向上流側から下流側に順次備えた排ガスダクト(40)を流れる排ガス中の固体粒子を回収する固体粒子回収装置(100)であって、前記固体粒子回収装置(100)は、節炭器下方の排ガスダクトに設けられ、排ガス中の固体粒子を回収可能な節炭器側ホッパ(35)と、空気予熱器下方の排ガスダクトに設けられ、排ガス中の固体粒子を回収可能な空気予熱器側ホッパ(37)とを備え、排ガス流れ方向に対向する平面部を有し、排ガス中の固体粒子を節炭器側ホッパ(35)と空気予熱器側ホッパ(37)に案内するバッフル板(41)を、該バッフル板(41)の上端がホッパ縁よりも上方にあり、且つ下端がホッパ縁よりも下方にあるように配置し、前記バッフル板(41)は、排ガス流れ方向において前記空気予熱器側ホッパ(37)の入口側に設置され、且つ、前記バッフル板(41)の各板材は、幅方向の両端部から排ガス流れ方向の上流側に向けて延びる立壁状の形状を有することを特徴とする固体粒子回収装置である
請求項3記載の発明は、バッフル板(41)は、前記各板材の下端部が、前記幅方向に延びる板状の支持板(57)により支持されたことを特徴とする請求項2に記載の固体粒子回収装置である。
請求項4記載の発明は、バッフル板(41)よりも排ガス流れ方向下流側の空気予熱器側ホッパ(37)内に、ホッパ底部に対向する平面部を有し、ホッパ内の固体粒子のホッパ外への飛散を防止する再飛散防止板(43)を、該再飛散防止板(43)の上端がホッパ縁より下方にあるように配置した請求項1ないし3のいずれかに記載の固体粒子回収装置である。
請求項5記載の発明は、前記バッフル板(41)は、その上端が空気予熱器側ホッパ(37)上方の排ガスダクト(40)の上部にあるように配置されている請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の固体粒子回収装置である。
請求項6記載の発明は、前記節炭器側ホッパ(35)と空気予熱器側ホッパ(37)は隣接配置されている請求項1から請求項のいずれか一項に記載の固体粒子回収装置である。
請求項7記載の発明は、木質バイオマスを燃料とする流動層ボイラ(1)と、該流動層ボイラ(1)から排出される排ガスと水との熱交換を行う節炭器(15)と、排ガスと空気との熱交換を行う空気予熱器(17)と、排ガス中の煤塵を捕集するバグフィルター(19)とを排ガス流れ方向上流側から下流側に順次備えた排ガスダクト(40)と、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の固体粒子回収装置(100)と、節炭器側ホッパ(35)及び空気予熱器側ホッパ(37)内の固体粒子を流動層ボイラ(1)に送る循環部(56)とを設けた流動層ボイラ設備である。
なお、本明細書における固体粒子とは、燃料の燃焼によって発生する灰やすす、未燃分などの煤塵のみならず、流動層ボイラの流動媒体(主に砂)も含む意である。
(作用)
上述のように、燃料の燃焼によって発生する未燃分を含む灰や流動砂などの固体粒子は高温の排ガス流に同伴することで、排ガス流路下流側のバグフィルターなどに飛散し、バグフィルターの損傷などの要因となる。また、木質バイオマスを燃料とした場合は、高水分燃料を燃焼時に、排ガス量が増加して未燃分が増えることで、粗粒の燃焼灰が燃え切らずにバグフィルターのろ布に付着することで、バグフィルターの逆洗時の空気で再燃焼することによるろ布の損傷、あるいは、再燃焼灰のバグフィルター下部のホッパへの落下により、塊状に成長したクリンカが発生すると、ホッパからサイロへのダクトが閉塞して排出障害を引き起こしてしまう。なお、微粒の燃焼灰はボイラ内の滞留時間で燃焼を完結しているので再燃焼することは無く問題の対象とはならない。
木質バイオマスは石炭に比べて比重が軽いため、節炭器やA/Hの下方にホッパを設けても、燃焼灰が排ガス流に乗って運ばれてしまい、ホッパ内に溜めることは難しい。上記特許文献2に記載の構成では、比重が木質バイオマスよりも約10倍以上大きい石炭灰を対象としており、ホッパ内に捕集され易いが、ホッパ内に当たった反動で外部に排出されないように、ホッパ上部の邪魔板によって流出を防止している。
一方、木質バイオマスの場合は上述のようにホッパ内に溜まりにくいため、例えば節炭器下方のホッパ上部に、上記特許文献2に記載の固体粒子の邪魔板を設けたとしても、ホッパ内に捕集される効果がそもそも殆どないため、邪魔板による流出防止効果も見込めず、煙道を流れてくる燃焼灰がすり抜けてそのまま下流側のバグフィルターに飛散してしまう。また、特許文献2の図11に開示されているような、低反発部をホッパより上方の煙道や側壁に、排ガス流れに沿って設けた構成では、同様に上向きの排ガス流に同伴されて、灰が低反発部をすり抜けて上方に流れてしまう。
ボイラの排ガスは、過熱器や節炭器、空気予熱器を通り抜けた後、バグフィルターに流入する。従って、バグフィルターよりも排ガス流路の上流側の節炭器下方のホッパとA/H下方のホッパにより、特に下流の機器に悪影響を及ぼす粗粒の燃焼灰を極力回収できることが望ましい。そこで、本発明者らは、節炭器下方のホッパとA/H下方のホッパの両方のホッパで、比重の軽い木質バイオマス燃料由来の灰等の固体粒子を効率よく捕集するために、これらのホッパ近傍に設置するバッフル板の位置、形状、大きさなどについて鋭意研究を重ね、本発明を完成するに至った。
まず、排ガスが最初に流れ込む節炭器下方のホッパ(節炭器ホッパと言う場合がある)で、主に灰を回収することを考えた場合、これはバッフル板を節炭器ホッパの出口側に設けることで可能である。しかし、節炭器ホッパとバッフル板によって流路が狭くなることで、排ガスの流速が増加する部位が存在するため、バッフル板や節炭器ホッパの摩耗を引き起こしてしまうポテンシャルが高くなる。これらの部材が摩耗すると、部材の交換やメンテナンスの必要が生じるため、運転効率や処理効率が悪くなる。
粗粒の燃焼灰はバグフィルターの上流側で回収できれば足りるため、どちらかのホッパをメインとして回収するのではなく、両方のホッパで回収できる灰の合計量が多くなれば良い。そこで、バッフル板をA/H下方のホッパ(A/Hホッパと言う場合がある)の入り口側に設けることで、両方のホッパで効率よく粗粒の燃焼灰を回収できるのではないかと考え、鋭意検討を重ねた。
バッフル板を、その平面部が排ガス流れ方向に対向するように、節炭器ホッパよりも下流側のA/H側のホッパ入り口側に設けることで、バッフル板に当たった粗粒の燃焼灰が、A/Hホッパに案内されると共に、その反動で上流側の節炭器ホッパにも落下する。バッフル板の上端がホッパ縁よりも上方にあれば、ホッパ上方の排ガスダクトを流れる粗粒の燃焼灰がバッフル板に当たって、ホッパ内に案内される。この時、バッフル板の下端がホッパ縁よりも上方にあると、バッフル板の下方を粗粒の燃焼灰がすり抜ける可能性がある。従って、バッフル板の上端がホッパ縁よりも上方にあり、バッフル板の下端がホッパ縁よりも下方にある配置とすれば良い。また、排ガスは一度、節炭器ホッパに流入していることで、ダクト側と流路が別れて広くなる部分を流れるため、バッフル板を通過する際に若干流速が増加するものの、それ程流速は上昇しない。従って、バッフル板や節炭器ホッパやA/Hホッパなどの摩耗を防止できる。
即ち、請求項1、2記載の発明によれば、バッフル板をA/Hホッパの入り口側であって、バッフル板の上端がホッパ縁よりも上方にあり、且つバッフル板の下端がホッパ縁よりも下方にあるように設置することで、バッフル板に当たった灰を、A/Hホッパ及び節炭器ホッパに案内することができ、バッフル板の下方をすり抜ける灰も防止できる作用がある。従って、灰の回収率が向上する。
また、請求項1記載の発明によれば、バッフル板は、複数の細長い板材を排ガス流れ方向に千鳥配置し、且つ、空気予熱器側ホッパの入口側に設置した構成とすることで、粗粒の燃焼灰が確実にバッフル板に当たると共に、排ガスが板材間の隙間を流れることで、圧力損失の増大を防止できる。従って、請求項1記載の発明によれば、灰の捕集率の向上及び圧力損失の増大の抑制を図ることができる。
さらに、請求項2記載の発明によれば、バッフル板が排ガス流れ方向の上流側に向けて延びる立壁状の形状を有することで、バッフル板に当たった燃焼灰等の固体粒子が幅方向外側に移動して下流側にすり抜けにくくなり、バッフル板に当たった固体粒子を下方のホッパに案内して回収しやすくなる。したがって、請求項2記載の発明によれば、固体粒子の捕集率の向上をさらに図ることができる。
請求項3記載の発明によれば、バッフル板の下端部が幅方向に延びる板状の支持板で支持されることで、ホッパに回収された固体粒子が舞い上がろうとしても支持板で妨げられて、ホッパに回収された固体粒子の再飛散が抑制される。したがって、請求項3記載の発明によれば、固体粒子の捕集率の向上をさらに図ることができる。
尚、木質バイオマス由来の灰は比重が軽いため、一度ホッパ内に流入しても、舞い上がってホッパ外部に飛散してしまう場合もある。そこで、バッフル板の下流側のA/Hホッパ内に、再飛散防止板を設置することで、ホッパ外部に飛散する灰を抑制できる。再飛散防止板は、その上端がホッパ縁よりも上方にあると、ホッパ内の灰がホッパ上部の排ガスダクトを流れる排ガス流に運ばれてしまうことが考えられる。そこで、再飛散防止板を、その上端がホッパ縁よりも下方にあるような配置にすることで、灰をホッパ内に留めておくことができる。従って、請求項4記載の発明によれば、上記請求項1−3記載の発明の作用に加えて、A/Hホッパ内に流入した粗粒の燃焼灰が舞い上がっても再飛散防止板に当たることで、ホッパ外部への再飛散を抑制できる。
また、バッフル板は、その上端がホッパ上方の排ガスダクトの上部にあれば、排ガスダクトを流れる粗粒の燃焼灰の大部分がバッフル板に当たることになる。従って、請求項5記載の発明によれば、上記請求項1−4記載の発明の作用に加えて、排ガスダクトの上部を流れる粗粒の燃焼灰も高い確率で捕集でき、ダクトを流れる粗粒の燃焼灰の回収率の向上を図ることができる。
そして、節炭器ホッパとA/Hホッパを隣接配置にすることで、バッフル板と節炭器ホッパとの間隔も近くなるため、バッフル板に当たった粗粒の燃焼灰が上流側の節炭器ホッパに案内され易くなる。従って、請求項6記載の発明によれば、上記請求項1から請求項5記載の発明の作用に加えて、A/Hホッパより上流側の節炭器ホッパでの回収率が向上する。
また、流動層ボイラでは、流動媒体として使用される砂も排ガスと共に飛散するが、請求項7記載の発明によれば、流動層ボイラ設備に請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の固体粒子回収装置を設けることで、粗粒の燃焼灰と共に飛散する流動砂もバッフル板や再飛散防止板によってA/Hホッパ及び節炭器ホッパに回収できる。従って、回収した粗粒の燃焼灰と流動砂を流動層ボイラに戻すことで、流動砂の補充量も軽減される。
請求項1、2記載の発明によれば、バッフル板を設置することによってA/H側ホッパと節炭器側ホッパの両ホッパで排ガス中の灰や未燃分等の固体粒子を効率的に回収できるため、固体粒子の回収率が向上する。また、排ガスがバッフル板を通過する際も流速の急激な上昇が抑制されるので、バッフル板や節炭器側ホッパの摩耗を引き起こすポテンシャル、更にバグフィルーのろ布の損傷を引き起こすポテンシャルも低減できる。
請求項1記載の発明によれば、複数の細長い板材を千鳥配置に構成したバッフル板を空気予熱器側ホッパの入口側に設置することにより、圧力損失の増大を抑制しながら固体粒子の捕集率の向上を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、バッフル板が排ガス流れ方向の上流側に向けて延びる立壁状の形状を有することにより、固体粒子の捕集率の向上を図ることができる。
請求項3記載の発明によれば、バッフル板の下端部が幅方向に延びる板状の支持板で支持されることで、固体粒子の再飛散を抑制でき、捕集率の向上を図ることができる。
請求項4記載の発明によれば、上記請求項1−3記載の発明の効果に加えて、比重が軽く、飛散しやすい木質バイオマス燃料由来の粗粒の燃焼灰でも、再飛散防止板に当たることで、A/Hホッパから外部への再飛散を抑制できる。
請求項5記載の発明によれば、上記請求項1−4記載の発明の効果に加えて、バッフル板の上端が排ガスダクトの上部に位置することで、排ガスダクトを流れる粗粒の焼灰を効率よく回収できる。
請求項6記載の発明によれば、上記請求項1から請求項5記載の発明の効果に加えて、節炭器側ホッパとA/H側ホッパを隣接配置にすることで、A/H側ホッパより上流側の節炭器側ホッパでの固体粒子の回収率の向上を図ることができる。
請求項7記載の発明によれば、流動層ボイラ設備に請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の固体粒子回収装置を設けることで、灰と共に飛散する砂の回収量が向上し、砂の補充量も軽減できる。また、未燃分粒子を回収できればボイラの燃焼部へ戻すことで、燃焼効率を高めることができる。
本発明の一実施例であるボイラ設備の系統図(概略図)である。 図1のボイラ設備の灰回収装置の一部詳細図である。 図2のA−A線矢視図である。 図4(A)は、図2のB−B線矢視図(上流側板)であり、図4(B)は、図2のC−C線矢視図(下流側板)である。 図2のバッフル板の別の例を示した灰回収装置の一部詳細図である。 図6(A)はケース1の設置例の斜視図であり、図6(B)はケース2の設置例の斜視図である(実施例)。 図7(A)はケース3の設置例の斜視図であり、図7(B)はケース4の設置例の斜視図である(比較例)。 図8(A)は断面コの字型、図8(B)は断面L字型のバッフル板の例を示した図である。 ケース1の流動解析結果を示した図である。 ケース2の流動解析結果を示した図である。 ケース3の流動解析結果を示した図である。 ケース4の流動解析結果を示した図である。 黒色灰の粒度分布の測定結果を示した図である。 黒色灰の捕集率及び通過率を示した図である。 図1のボイラ設備の別の例(比較例)の系統図(概略図)である。
以下に、本発明の実施の形態を示す。
図1には、本発明の一実施例のボイラ設備の系統図を示し、図2には、図1のボイラの灰回収装置(固体粒子回収装置)の一部詳細図を示し、節炭器下方とA/H下方のホッパ部分の内部側面図(一部断面図)を示している。また、図3には、図2のA−A線矢視図(平面図)を示し、図4(A)には、図2のB−B線矢視図(一部省略)を示し、図4(B)には、図2のC−C線矢視図(一部省略)を示す。更に、図5には、図2のバッフル板の別の例を示す。
流動層ボイラ1の起動時は、バーナ5等に供給される灯油などの液体燃料により炉内及び流動層61を所定温度以上にすると共に、流動層61を流動化状態とし、その後、フィーダ3から木質バイオマス燃料が投入され、火炉7内で燃焼させ、所定負荷到達後はバーナ5等を消火し、木質バイオマス専焼状態で燃焼させる。燃焼によって発生する排ガスは、出口部9から過熱器11、蒸発水管部13、節炭器15を通り排ガスと水との間で熱交換が行われる。水と排ガスを熱交換することで蒸気を発生させ、この高圧蒸気により図示しないタービンを回転させて、タービンと連結した発電機により発電する。
更にA/H17で燃焼用空気と排ガスとの熱交換が行われることで、燃焼用空気が昇温されて、一次空気配管65から火炉7下部より一次空気が、二次空気配管67から火炉7の缶前のアフターエアポート69より二次空気が、それぞれ火炉7内に供給される。一次空気及び二次空気は、各配管65,67に設けたダンパ63により流量が調整される。A/H17でガス温度が一定温度まで低下した排ガスは、バグフィルター19により煤塵が除去された後、煙突21から排出される。
火炉7の下部では砂などの流動媒体により流動層61が形成されており、流動層61内の異物(灰が付着して大きくなった砂及びクリンカ)を除去する目的で、ボイラ炉底より砂を抜き出し、排出機23において冷却し、分離機25により篩い分けした後、ブロア27により砂供給用サイロ29に空気搬送されて火炉7に再投入される。また、砂サイロ31からも砂が補充される。
次に、灰回収装置100について説明する。
図2に示すように、節炭器15の下方とA/H17の下方には、それぞれ節炭器ホッパ35とA/Hホッパ37を備えており、更に、A/Hホッパ37の入り口(上流側)に、バッフル板41を、その上端がホッパ縁37aよりも上方にあり、且つその下端がホッパ縁37aよりも下方にあるように、起立姿勢で配置している。
排ガスは、出口部9から矢印D方向(下方)に流れて、節炭器ホッパ35とA/Hホッパ37間の水平部40aを通り、矢印E方向(上方)に流れる。
排ガスと共に排ガスダクト40を流れる灰及び砂等の固体粒子は、バッフル板41の上端がホッパ縁よりも上方にあることで、バッフル板41に当たって、A/Hホッパ37に案内されると共に、その反動で上流側の節炭器ホッパ35にも落下する。また、バッフル板41の下端がホッパ縁37aよりも下方にあることで、粗粒の燃焼灰のバッフル板41の下方のすり抜けを防止できる。
従って、排ガスダクト40を流れてくる粗粒の燃焼灰や砂が下流側のバグフィルター19に飛散することを防止でき、損傷のリスクも解消するので、バグフィルター19のろ布が布製のままでも問題ない。フライアッシュサイロ用バグフィルター49についても同様のことが言える。
当業者の常識的な考え方であれば、上記バッフル板41は、よりガス流れ方向上流側(図示例では右側)のホッパに設けるのが普通である。しかしながら、本発明者らは、その発想では問題を解決できないことを見出し、敢えて下流(図示例では左側)のホッパに設けることとした。この点が本発明の特徴に繋がっている。
尚、木質バイオマス由来の灰は比重が軽いため、一度回収されても、舞い上がって排ガスダクト40に飛散してしまう場合もある。そこでA/Hホッパ37内に、再飛散防止板43を、その上端がホッパ縁37aよりも下方にあるように配置することで、ホッパ37内の灰が排ガスダクト40を流れる排ガスに運ばれてしまうことを防止しながら、ホッパ37外部への飛散を抑制できる。即ち、A/Hホッパ37内の灰は舞い上がっても、再飛散防止板43に当たってUターンすることで捕集される。図2では、再飛散防止板43が、その端部がホッパ内壁に接して水平方向に沿って設置されているが、端部がホッパ内壁に接していなくても、また斜め方向に設置されていても良く、灰の衝突面がホッパ底側を向いているような配置であれば良い。
煤塵中には、主に木質バイオマス燃料由来の灰と砂が含まれており、節炭器ホッパ35とA/Hホッパ37では、特に粒径の比較的大きい粗粒灰と砂が回収される。回収された灰と砂はロータリーバルブ45によって連続的に定量排出され、ブロア27からの空気搬送によって砂用バグフィルター39に運ばれる。この時、配管の湾曲部をセラミックライニング管としたり、配管の流速調整用の弁53を開閉することで流速を15〜20m/sとすれば、配管の摩耗を抑制できる。ロータリーバルブ45や弁53の調整は、図示しない制御装置によって行うことで、連続運転も可能となる。
更に、砂用バグフィルター39からはロータリーバルブ45によって一定量ずつ繰り出され、循環配管56を経て砂供給用サイロ29に送られる。尚、この時、均圧配管55により一部をバイパスすることで、粗粒灰の流れがスムーズになる。本実施例によれば、灰と共に飛散する流動砂もA/Hホッパ37及び節炭器ホッパ35に回収できることで流動砂の回収量が向上し、また回収した流動砂を火炉7に循環させることで火炉7に供給する流動砂の補充量も軽減される。
一方、粒径の比較的小さい微粒の燃焼灰は、節炭器ホッパ35とA/Hホッパ37をすり抜けて、A/H17の下流側のバグフィルター19で回収される。バグフィルター19からはロータリーバルブ45によって一定量ずつ繰り出され、真空ポンプ47によってフライアッシュサイロ用バグフィルター49に送られる。更に、フライアッシュサイロ用バグフィルター49からはロータリーバルブ45によって一定量ずつ繰り出され、フライアッシュサイロ51に送られる。バグフィルター19では微粒の燃焼灰が回収され、流動砂は殆ど含まれないので、フライアッシュサイロ51に貯留される灰は、湿式処理又は乾式処理後、有効利用される。
以上のように、灰回収装置100は、節炭器ホッパ35とA/Hホッパ37とバグフィルター19の他に、砂用バグフィルター39、砂供給用サイロ29、フライアッシュサイ
ロ用バグフィルター49、フライアッシュサイロ51等から構成される。
また、図2及び3に示すように、節炭器ホッパ35とA/Hホッパ37を隣接配置にすることで、バッフル板41と節炭器ホッパ35との間隔も近くなるため、バッフル板41に当たった粗粒の燃焼灰が節炭器ホッパ35に案内され易くなり、節炭器ホッパ35での粗粒の燃焼灰の回収率が向上する。尚、本明細書中、隣接配置とは節炭器ホッパ35とA/Hホッパ37のそれぞれのホッパ縁が接する場合、及び節炭器ホッパ35とA/Hホッパ37との間に各構造体の接続に必要な程度のダクトが存在する場合を意味している。
バッフル板41は、その上端が排ガスダクト40の上部、例えば水平部40aの天井付近まであれば、排ガスダクト40を流れる粗粒の燃焼灰の大部分がバッフル板41に当たることになるため、排ガスダクト40の上部を流れる粗粒の燃焼灰も高い確率で捕集できる。
一方で、バッフル板41の長さ(高さ)が短い方が、排ガスの圧力損失は軽減されるため、例えば図5に示すように、バッフル板41の長さをダクト40の内径(高さ)の半分程度にすることも考えられる。排ガスの流速は、ケーシングの構造・サイズ、バイオマス燃料の性状及び排ガス量等の関係で決まってくる。流速が大きいと比重の大きい粒子でも飛散するが、流速が小さいと比重の大きい粒子のみならず比重が小さくても形状の大きい粒子は落下して捕集されやすくなる。
バッフル板41の上端が流路の半分の高さ位置にある場合、バッフル板41の上の部分(流路の上半分)は比較的灰が少なく、障害物がないことで流速が高速に保たれる。そして、バッフル板41の設置部分(流路の下半分)は比較的灰が多く、バッフル板41に当たって流速が落ちて捕集される。従って、流速が速く、且つバッフル板41を設置することによる圧力損失の増加を極力抑える必要がある場合は、図5に示すようにバッフル板41の上端を流路の半分の高さ位置にすることにより、圧力損失を低く抑えることが可能となる。この場合は、バッフル板41より上側の排ガス流速は速くなるが、比重が小さく且つ微粒の灰が選択的に同伴される。一方、バッフル板41の設置している下側の排ガス流速は上側に比較して相対的に遅くなる。流動砂のように比重の大きい粒子及び粗粒の燃焼灰のように比重が小さくても形状の大きい粒子は、排ガスに同伴されて下側を流れる確率が高いが、バッフル板41に衝突することで流速が落ちて捕集されるので、所定の捕集率は確保可能となる。
また、バッフル板41は、図4に示すように、複数の細長い板41a、41bを千鳥配置とした構成にすると良い。図4(A)には上流側板41aの配置を示し、図4(B)には下流側板41bの配置を示している。図示例では、排ガス流れ方向に沿って上流側板41aと下流側板41bを設置し、排ガス流れ方向から見て重複しないように千鳥配置としている。この配置によって、排ガス流に同伴する固体粒子が確実にバッフル板41の各板41a、41bに当たると共に、排ガスが上流側板41a間、下流側板41b間、上流側板41aと下流側板41b間などの隙間を流れることで、排ガスの圧力損失の増大を防止できる。
本実施例の効果を確認するため、実施例としてバッフル板41のみ設置した場合(ケース1)及びバッフル板41と再飛散防止板43の両方を設置した場合(ケース2)、また較例として、バッフル板41を節炭器ホッパ35出口側(下流側)に設置した場合(ケース3)、バッフル板41をA/Hホッパ37よりも下流側のダクト40に設置した場合(ケース4)について流動解析を行い、固体粒子の捕集率、排ガスの最大流速及び排ガスの圧力損失を計算した。
尚、捕集率については、本流動解析において、排ガスに同伴される全粒子数が各ホッパに何個補修されたかの数を数えて各々の捕集率の計算を実施した。また、ダクト内に残留した粒子数及び排ガスに同伴されて系外に出た粒子数も数えて全体の収支を確認した。
また、圧力損失は以下のように求めた。圧力値として各断面での静圧の平均値及び動圧の平均値の和を全圧の平均値として求め、圧力損失は流入面(ダクト入口の平行断面、即ち鉛直部と水平部の境界面)の全圧平均値と所定断面での全圧平均値との差として算出した。下記表1記載の圧力損失(ドラフトロス)は各ケースでの流入面の全圧平均値と流出面(ダクト出口の平行断面)の全圧平均値との差として算出している。
図6(A)及び(B)には、実施例としてケース1及びケース2の設置例の斜視図を示し、図7(A)及び(B)には、比較例としてケース3及びケース4の設置例の斜視図を示す。これらの図では、バッフル板41の形状及び位置が分かりやすいように、バッフル板41を実線で示し、節炭器ホッパ35、A/Hホッパ37及び排ガスダクト40の一部は破線で示している。流動解析条件は以下の通りとした。
排ガス量:41,000m3N/h、節炭器ホッパ入り口ガス温度:228℃、ダスト濃度:0.6g/m3N、ダスト粒径:0.6mm、ダスト密度:0.1t/m3
図8には、バッフル板41の断面の例を示す。図8(A)には図2及び図5に示すバッフル板41の断面であって断面コの字型、図8(B)には断面L字型の例を示している。
バッフル板41として、図8(A)に示す断面コの字型の板(200mm×1500mm)を排ガス流れ方向に5本ずつ、計10本用いて千鳥配置に設置した。バッフル板41は、その平面部(コの字の開口側)が排ガス流れ方向に対向するように、ケース1〜3では鉛直方向に設置し、ケース4では水平方向に設置した。
各ホッパ35,37の形状は四角錐であり、節炭器ホッパ35は底辺(2000mm×1680mm)、高さ1200mm、A/Hホッパ37は底辺(2000mm×2010mm)、高さ1200mmとし、排ガスダクト40の幅2000mm、高さ1500mm、各ホッパ35,37間の距離(縁間の距離)を590mmとした。
図9には、ケース1の流動解析結果を示し、図10には、ケース2の流動解析結果を示し、図11には、ケース3の流動解析結果を示し、図12には、ケース4の流動解析結果を示す(斜視図)。各図の(B)は各図の(A)のX部(X1〜X4)の拡大図を示し、各図の(D)は各図の(C)のY部(Y1〜Y4)の拡大図を示している。この解析は汎用流体解析ソフト(Ansys Fluent(アンシス・ジャパン株式会社製))によりモデル化し、有限体積法による定常解析により実施した。表1には、各ケースの固体粒子の捕集率、排ガスの最大流速及び排ガスの圧力損失を示す。尚、表中のEcoとは節炭器のことである。
ケース4(図12)では、合計捕集率が低く、最大流速と圧力損失が高くなる結果となり、どの数値もこれらの中で一番良くなかった。図12(B)及び(D)に示すように、特にバッフル板41を通過後の排ガス流速が23.8m/s以上に上昇した。ケース3(図11)では、ケース1に比べて合計の捕集率は高いものの、R部に示すように排ガスがバッフル板41の下側とホッパ35上部間の隙間をすり抜けて最大流速が23m/sまで上昇した。局部的にでも流速が大きい箇所があると、バッフル板やホッパなどの摩耗の要因となってしまい、これらの部材の寿命が短命化するため好ましくない。また、圧力損失もケース1及び2に比べて非常に高かった。流速は速い方が圧力損失は大きくなる。
ケース1(図9)では、合計の捕集率がケース3に比べて若干低かったが、最大流速が21.5m/sに抑えられ、圧力損失も低かった。更に、ケース2(図10)では、再飛散防止板43の効果によってA/Hホッパ37における捕集率が向上した。また、圧力損失も一番低く、最も良好な結果となった。総合的に見て、ケース1とケース2が適用可能と判断される。
また、断面コの字型(又は図8(B)に示すような断面L字型でも良い)の板によりバッフル板41を構成すると、図9(B)に示すように排ガスが板に当たった際にコの字の空間部に案内されることで下方に流れやすくなる。また、バッフル板41の各板の下部が貫通する支持板57(ダクト内壁に固定)によりバッフル板41を支持したり、バッフル板41の各板の上部を支持部材59(ダクト内壁に固定)により支持したりすることで、支持構造が強固となり、排ガス流によるバッフル板41の揺動を抑制できる。
尚、図示しないが、バグフィルター19下部のホッパ19aに窒素や二酸化炭素などの不燃性ガスのエアーブラスターを設置したり、ロータリーバルブ45が設置されている配管の径を大きくしたりすることで(例えば、50mmから65mmに)、より一層、灰の流れがスムーズになる。
本実施例では、一番良好な結果が得られたケース2について、飛散灰として実際に採取した黒色灰のダスト分布とダスト密度を用いて、実施例1と同一の解析モデルで流動解析を実施した。燃料となる木質バイオマスは、表2に元素分析結果を示すが、杉の間伐材を乾燥等の処理をすることなく破砕したものである。尚、表中、ウッドとは木材を薄い方形状に粉砕したものを言い、チッパーとは細長い繊維状に粉砕したものを言う。
表2に示すように、杉の間伐材には石炭と違って硫黄分が殆ど含まれていないため、火炉7に石灰石を投入する必要はない。そして、図15に示すボイラ設備を使用して、以下の運転条件により、木質バイオマスの燃焼を行った。尚、図15に示すボイラ設備は図1の設備に改善する前の設備(比較例)であり、バッフル板41や再飛散防止板43は設置されておらず、節炭器ホッパ35とA/Hホッパ37とバグフィルター19で回収された全ての灰及び砂がフライアッシュサイロ用バグフィルター49からフライアッシュサイロ51に送られる。その他の部分は図1のボイラ設備と共通している。
改善前の設備では、全ての灰及び砂をフライアッシュサイロ51に貯めていたが、設備系内の閉塞、損傷、輸送配管の摩耗等の問題があり、安定運用に問題があった。しかし、図1の設備に改善することで、設備系内の閉塞、損傷、輸送配管の摩耗等の問題は全て解消される。また、上流側の節炭器ホッパ35とA/Hホッパ37では、未燃分の多い粗粒の燃焼灰と流動砂が火炉7に回収される。更に、下流側のバグフィルター19では粒径が小さく未燃分の少ない燃焼灰が回収される。従って、未燃分の低減による燃焼効率の向上及び流動砂の補充量の軽減が図れる。
流動層ボイラは空気ノズル方式(炉底より空気を供給するもの)の単胴自立型の自然循環・強制循環併用式のボイラであり、火炉形状が炉幅5.6m×炉奥行3.6m×炉高16.6m、送電端出力5000kW規模のボイラである。また、起動時用として灯油バーナを用いた。そして、木質チップをフィーダ3から供給し、火炉7内に投入後、流動層61内及び層上で燃焼した。流動層ボイラ1で発生した蒸気をタービンに送気することで、タービンを高速で回転させ、タービンに接続している発電機を回転させることで、回転エネルギーを電気に変換するシステムである。基本的に定格負荷で1年間連続運転としている。
表3には、燃焼灰の内、未燃分の多い粗粒灰として採取した黒色灰の組成分析結果を示す。木質系バイオマスとして適用した燃料は、杉の間伐材をチップ状にしたものであるが、一般的な木質バイオマスと比較すると、杉特有の灰性状として、Ca分及びK分が多いという特徴がある。これらの成分は灰融点を低くする性質があるため、灰の炉内及び伝熱管への灰付着には注意を要する。
また、図13には、レーザー法で分析した黒色灰の粒度分布の測定結果を示す。測定装置として、株式会社堀場製作所製のレーザー回折式粒度分布測定装置(型式LA920)を使用した。黒色灰のダストの平均粒径:290μm、ダスト密度:0.2t/m3であった。尚、排ガス量や節炭器ホッパ35入り口ガス温度等の条件は実施例1と同じである。
図14には、実施例1と同一の解析モデルで流動解析した結果を示す。解析条件は、ダストの平均粒径とダスト密度以外は実施例1と同じである。尚、実線は上流側の節炭器ホッパ35の捕集率を示し、破線は下流側のA/Hホッパ37の捕集率を示し、一点鎖線は黒色灰の通過率(両ホッパの通過率)を示す。例えば、1000μm粒子径の灰は、上流側ホッパで76%捕集、下流側ホッパで19%捕集、残りの5%が流出面を通過する結果を記載している(全100%)。
灰の中でも、特に粒径の比較的大きい粗粒灰が、燃え切らずにバグフィルター19に飛散することで、損傷や摩耗などを引き起こす。図14によれば、上流側の節炭器ホッパ35と下流側のA/Hホッパ37の捕集率を合計すると、特に粒径1.5mm(1500μm)以上の粗粒灰は通過率がほぼゼロとなり、殆ど捕集可能であるとの結果であった。また、粒径1000μm程度の灰でも、95%もの捕集率であった。粒径の大きい灰は落下しやすいため、上流側の節炭器ホッパ35で主に回収され、500μm前後の粒径の小さい灰は、バッフル板41や再飛散防止板43の効果によって下流側のA/Hホッパ37で主に回収されると言える。
表2の間伐材では、全水分が55%程度で計画値(性能計算等のベース条件)を44%としているが、実際の間伐材の水分は20%〜60%とばらつきがある。ペレット状のバイオマス燃料は加工されているため水分量が一定に調整されているが、原林から採取した間伐材は何ら処理されていないため、水分量のばらつきが生じてしまう。
水分量の高い燃料のみが計画条件の場合は、火炉内壁に耐火材を張って炉内の温度を上げることで燃焼性は解消されるが、実際の運用条件として水分量の低い燃料もある場合は、耐火材の高温部に灰が付着してクリンカの発生を引き起こしてしまうことも考慮する必要がある。従って、水分量に広いばらつきのある未加工の木質バイオマス燃料を使用する場合は、単純に炉内の温度を上げることはできない。水分量が多い燃料を適用した場合、燃焼性が悪くなって未燃分が増加して、バグフィルター19に飛散したり、バグフィルター19下部のホッパ19a内で排出障害を引き起こしてしまう。しかし、灰回収装置100によって、このような燃料を使用した場合でも、バグフィルター19の上流側で未燃分を多く含む粗粒灰や流動砂を効果的に捕集できる。
本実施例では、一番良好な結果が得られたケース2について、灰中の未燃分の低減効果を確認するべく、図1のボイラ設備(ケース2)と図15のボイラ設備の各設備におけるフライアッシュサイロ51の灰中の未燃分を測定した。灰中未燃分はフライアッシュサイロ51より採取した燃焼灰のサンプル1グラムを大気中で800℃×2時間の条件で加熱して、加熱前後の重量から算出した。
設備の運転条件は、実施例2と同様とし、図15のボイラ設備では22回灰を採取したところ、灰中の未燃分の割合は17.4〜34.5(%)の範囲で平均24.6(%)であった。また、図1のボイラ設備では7回灰を採取したところ、灰中の未燃分の割合は10.97〜20.6(%)の範囲で平均16.2(%)であった。この結果から約8%改善していることが確認された。
また、ケース2について、実施例2と同様のレーザー回折式粒度分布測定装置と篩により灰の粒度分布を測定したところ、粒径1mm以上の灰はフライアッシュサイロ51の灰全体の2.3%程度であり、このことからも粗粒の燃焼灰は2.3%以下であると言え、粗粒灰の多くがバッフル板41の設置の効果で節炭器ホッパ35及びA/Hホッパ37に捕集されていることが確認された。
以上のことから、節炭器ホッパ35とA/Hホッパ37で回収した粗粒灰等を火炉7に戻すことで未燃分も低減することが確認された。また、フライアッシュサイロ51で採取された固体粒子は殆どが微粒の灰であるため、良質の灰が採取できることで、灰の有効利用効果も高い。
本実施例では、一番良好な結果が得られたケース2について、砂の飛散量の低減効果を確認するべく、図1のボイラ設備(ケース2)と図15のボイラ設備の各設備における砂の補充量を測定した。流動砂の補充は、1袋が1.25トンのフレキシブルコンテナバックを用いて、必要量を砂サイロ31より補充した。具体的には、流動層61の下部と上部との差圧により算出する層高(層厚さ)が制御装置によって中央操作室に表示されることで、所定の層高以下になった時点で流動砂を補充した。測定期間は28日間とした。
図15のボイラ設備における砂の補充量は10t(28日間のトータル量)に対し、図1のボイラ設備における砂の補充量は1.25t(28日間のトータル量)であった。従って、砂の補充量は改善前の12.5%にまで著しく低減した。
ボイラ等の燃焼装置から排出される燃焼ガスから灰を回収する灰回収装置として、利用可能性がある。
1 流動層ボイラ 3 フィーダ
5 バーナ 7 火炉
9 出口部 11 過熱器
13 蒸発水管部 15 節炭器
17 A/H 19 バグフィルター
21 煙突 23 排出機
25 分離機 27 ファン
29 砂供給サイロ 31 砂サイロ
35 節炭器ホッパ 37 A/Hホッパ
39 砂用バグフィルター 40 排ガスダクト
41 バッフル板 43 再飛散防止板
45 ロータリーバルブ 47 真空ポンプ
49 フライアッシュサイロ用バグフィルター
51 フライアッシュサイロ 53 弁
55 均圧配管 56 循環配管
57 支持板 59 支持部材
61 流動層 63 ダンパ
65 一次空気配管 67 二次空気配管
69 アフターエアポート
100 灰回収装置

Claims (7)

  1. 木質バイオマスを燃料とする燃焼装置から排出される排ガスと水との熱交換を行う節炭器と、排ガスと空気との熱交換を行う空気予熱器と、排ガス中の煤塵を捕集するバグフィルターとを排ガス流れ方向上流側から下流側に順次備えた排ガスダクトを流れる排ガス中の固体粒子を回収する固体粒子回収装置であって、
    前記固体粒子回収装置は、節炭器下方の排ガスダクトに設けられ、排ガス中の固体粒子を回収可能な節炭器側ホッパと、空気予熱器下方の排ガスダクトに設けられ、排ガス中の固体粒子を回収可能な空気予熱器側ホッパとを備え、
    ガス流れ方向に対向する平面部を有し、排ガス中の固体粒子を節炭器側ホッパと空気予熱器側ホッパに案内するバッフル板を、該バッフル板の上端がホッパ縁よりも上方にあり、且つ下端がホッパ縁よりも下方にあるように配置し
    前記バッフル板は、排ガス流れ方向において前記空気予熱器側ホッパの入口側に設置され、且つ、
    前記バッフル板は、複数の細長い板材を有すると共に、前記空気予熱器側ホッパの入口側において排ガス流れ方向に交差する幅方向に間隔をあけて配置された複数の第1の板材と、排ガス流れ方向に対して前記第1の板材の下流側に前記幅方向に間隔をあけて配置され且つ前記幅方向において前記第1の板材どうしの間の位置に対応して配置された複数の第2の板材と、を有し、前記第1の板材および第2の板材とが前記空気予熱器側ホッパの入口側に設置される、
    ことを特徴とする固体粒子回収装置。
  2. 木質バイオマスを燃料とする燃焼装置から排出される排ガスと水との熱交換を行う節炭器と、排ガスと空気との熱交換を行う空気予熱器と、排ガス中の煤塵を捕集するバグフィルターとを排ガス流れ方向上流側から下流側に順次備えた排ガスダクトを流れる排ガス中の固体粒子を回収する固体粒子回収装置であって、
    前記固体粒子回収装置は、節炭器下方の排ガスダクトに設けられ、排ガス中の固体粒子を回収可能な節炭器側ホッパと、空気予熱器下方の排ガスダクトに設けられ、排ガス中の固体粒子を回収可能な空気予熱器側ホッパとを備え、
    ガス流れ方向に対向する平面部を有し、排ガス中の固体粒子を節炭器側ホッパと空気予熱器側ホッパに案内するバッフル板を、該バッフル板の上端がホッパ縁よりも上方にあり、且つ下端がホッパ縁よりも下方にあるように配置し
    前記バッフル板は、排ガス流れ方向において前記空気予熱器側ホッパの入口側に設置され、且つ、
    前記バッフル板の各板材は、幅方向の両端部から排ガス流れ方向の上流側に向けて延びる立壁状の形状を有する、
    ことを特徴とする固体粒子回収装置。
  3. 前記バッフル板は、前記各板材の下端部が、前記幅方向に延びる板状の支持板により支持された、
    ことを特徴とする請求項2に記載の固体粒子回収装置。
  4. バッフル板よりも排ガス流れ方向下流側の空気予熱器側ホッパ内に、ホッパ底部に対向する平面部を有し、ホッパ内の固体粒子のホッパ外への飛散を防止する再飛散防止板を、該再飛散防止板の上端がホッパ縁より下方にあるように配置したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の固体粒子回収装置。
  5. 前記バッフル板は、その上端が空気予熱器側ホッパ上方の排ガスダクトの上部にあるように配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の固体粒子回収装置。
  6. 前記節炭器側ホッパと空気予熱器側ホッパは隣接配置されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の固体粒子回収装置。
  7. 木質バイオマスを燃料とする流動層ボイラと、
    該流動層ボイラから排出される排ガスと水との熱交換を行う節炭器と、排ガスと空気との熱交換を行う空気予熱器と、排ガス中の煤塵を捕集するバグフィルターとを排ガス流れ方向上流側から下流側に順次備えた排ガスダクトと、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の固体粒子回収装置と、
    節炭器側ホッパ及び空気予熱器側ホッパ内の固体粒子を流動層ボイラに送る循環部と
    を設けたことを特徴とする流動層ボイラ設備。
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