JP2019147142A - 排ガス処理装置 - Google Patents

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幸久 谷口
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Katsumi Yano
勝美 矢野
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Abstract

【課題】排ガスの流通抵抗の増大を抑制しつつ、大粒径の灰粒子の捕集率を向上させる。【課題手段】水平ダクト8の前端は、石炭焚ボイラ1の排ガス出口7に連通し、水平ダクト8の後端は、垂直ダクト9の下端に連通する。ダクト17は、石炭焚ボイラ1から排出される排ガスを水平ダクト8から垂直ダクト9の上方へ流通させて脱硝装置に導くダクト内空間18を区画する。ホッパ15は、垂直ダクト9の下方に設けられ、ホッパ上端開口19を介してダクト内空間18と連通する。複数の衝立状衝突板31は、ホッパ上端開口19の前端縁20から連続して前方に延びてダクト内空間18の下方を区画するダクト17の底面23に固定されて起立し、互いに離間した状態で排ガスの流通方向と交叉する方向に沿って線状に並ぶ。【選択図】図2

Description

本発明は、石炭焚ボイラから排出される排ガス中の窒素酸化物を脱硝装置によって還元する排ガス処理装置に関する。
石炭焚火力発電用ボイラの燃焼排ガス中の窒素酸化物(NOx)を除去するために、排ガス中に還元剤(例えば、アンモニア)を注入し、脱硝触媒でNOxをNに還元する脱硝装置が一般に採用され、石炭焚ボイラから排出される排ガスを、水平ダクトと垂直ダクトとを介して脱硝装置に導く排ガス処理装置が公知である。また、石炭の燃焼によって生成される粉塵又は灰分(以下、灰粒子と総称する。)が排ガスとともに脱硝装置まで飛来すると、触媒層に堆積して排ガスの流通を阻害するおそれがあることから、排ガス中の灰粒子を脱硝装置の上流で捕集する排ガス処理装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、石炭焚ボイラの排ガス出口に接続された水平ダクトと、水平ダクトに接続された垂直ダクトと、水平ダクトと垂直ダクトの接続部の下部に設けられたホッパとを有する排ガス処理装置が記載されている。水平ダクトを流れる排ガス中の灰粒子(燃焼によって生成される粉塵又は灰分)は、ホッパによって捕集される。
さらに、同文献には、水平ダクトの下部に偏在して排ガスに同伴される大粒径の灰粒子を捕集するための衝突板をホッパの上端開口部に設け、衝突板に排ガス中の灰粒子を衝突させてホッパ内に落下させることが記載されている。
特開2016−198701号公報
例えば、インド産の石炭のように灰分が多い石炭を使用すると、排ガス中には大粒径(100μm以上)の灰粒子が多く含まれる。このように灰分が多い石炭を用いる場合、特許文献1に記載の衝突板を設けることによりホッパによる大粒径の灰粒子の捕集率を向上させて、脱硝装置の脱硝触媒の摩耗を抑制することができる。
しかし、特許文献1の装置では、ホッパの上端開口部を横断するように衝突板を設けなければならず、排ガスの流通抵抗の増大を招くおそれがある。また、振動音の抑制等のための補強が必要となる場合がある。
そこで本発明は、排ガスの流通抵抗の増大を抑制しつつ、大粒径の灰粒子の捕集率を向上させることが可能な排ガス処理装置の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明は、石炭焚ボイラから排出される排ガス中の窒素酸化物を脱硝装置によって還元する排ガス処理装置であって、ダクトと、ホッパとを備える。ダクトは、略水平方向に延びる水平ダクトと略鉛直方向に延びる垂直ダクトとを有する。水平ダクトの前端は、石炭焚ボイラの排ガス出口に連通し、水平ダクトの後端は、垂直ダクトの下端に連通する。ダクトは、石炭焚ボイラから排出される排ガスを水平ダクトから垂直ダクトの上方へ流通させて脱硝装置に導くダクト内空間を区画する。ホッパは、垂直ダクトの下方に設けられ、ホッパ上端開口を介してダクト内空間と連通する。
本発明の第1の態様の排ガス処理装置は、複数の衝立状衝突板を備える。複数の衝立状衝突板は、ホッパ上端開口の前端縁から連続して前方に延びてダクト内空間の下方を区画するダクトの底面に固定されて起立し、互いに離間した状態で排ガスの流通方向と交叉する方向に沿って線状に並ぶ。
排ガスの流通抵抗の増大を抑制しつつ、大粒径の灰粒子の捕集率を向上させるためには、ダクトの底面に対する衝立状衝突板の起立方向は略垂直が好適であり、ダクトの底面からの衝立状衝突板の突出量(突出高さ)は、水平ダクトの高さ方向の幅の10〜15%が好適である。また、衝立状衝突板の位置は、ダクトの底面のうち前後方向の中央よりも後側(ホッパ上端開口側)が好適であり、ホッパ上端開口の前端縁から1〜1.5mがさらに好適である。
上記構成では、ダクトの底面に衝立状衝突板を設けるという簡易な構成により、水平ダクトの下部に偏在して排ガスに同伴される大粒径の灰粒子を、衝立状衝突板に衝突させてホッパに捕集することができ、排ガスの流通抵抗の増大を抑制しつつ、大粒径の灰粒子の捕集率を向上させることができる。
本発明の第2の態様の排ガス処理装置は、傾斜衝突板を備える。傾斜衝突板は、ホッパ上端開口の後端縁から連続して上方に延びてダクト内空間の後方を区画するダクトの後面に固定され、後面から前下方へ傾斜して延びる。
排ガスの流通抵抗の増大を抑制しつつ、大粒径の灰粒子の捕集率を向上させるためには、ダクトの後面からの傾斜衝突板の突出量は、垂直ダクトの奥行長さ(前面と後面との距離)の5〜15%が好適である。
上記構成では、ダクトの後面に傾斜衝突板を設けるという簡易な構成により、水平ダクトの下部に偏在して排ガスに同伴される大粒径の灰粒子を、傾斜衝突板の下面に衝突させてホッパに捕集することができ、排ガスの流通抵抗の増大を抑制しつつ、大粒径の灰粒子の捕集率を向上させることができる。
本発明の第3の態様は、第1又は第2の態様の排ガス処理装置であって、複数のガイドベーンと、傾斜衝突面とを備える。複数のガイドベーンは、ホッパの上方のダクト内空間に配置され、ダクトに固定されて互いに離間した状態で上下に重なり、水平ダクトから垂直ダクトへ流入する排ガスを鉛直上方へ導く。傾斜衝突面は、複数のガイドベーンのうち最下のガイドベーンの水平ダクト側の端部に固定的に設けられて、後下方へ傾斜して延びる。
上記構成では、最下のガイドベーンに傾斜衝突面を固定的に設けるという簡易な構成により、水平ダクトの下部に偏在して排ガスに同伴される大粒径の灰粒子を、傾斜衝突面に衝突させてホッパに捕集することができ、大粒径の灰粒子の捕集率がさらに向上する。
本発明によれば、排ガスの流通抵抗の増大を抑制しつつ、大粒径の灰粒子の捕集率を向上させて、大粒径の灰粒子による脱硝触媒の摩耗を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る排ガス処理装置の全体構成図である。 図1の要部拡大図である。 図2の衝立状衝突板の斜視図である。 図2の衝立状衝突板の拡大図である。 図2の傾斜衝突板の拡大図である。 衝立状衝突板の変形例を示す図である。 傾斜衝突板の変形例を示す図であり、(a)は2段に配置した例を、(b)は湾曲板状とした例をそれぞれ示す。 比較例の灰粒子の回収割合を示す図である。 第1実施例の灰粒子の回収割合を示す図である。 第2実施例の灰粒子の回収割合を示す図である。 第3実施例の灰粒子の回収割合を示す図である。 実施例3の排ガスの流れを示す図である。 実施例3の大粒径の灰粒子の流れを示す図である。 本発明の第2実施形態に係るガイドベーンプロテクタを示す図である。 ガイドベーンプロテクタの変形例を示す図である。
本発明の第1実施形態に係る排ガス処理装置について図1〜図5を参照して説明する。なお、以下では、水平ダクト8における排ガスの流通方向の上流側及び下流側(図2中の左側及び右側)を、前側及び後側として説明する。
図1に示すように、石炭焚ボイラ1は、ミルなどの粉砕機(図示省略)により粉砕された石炭2を、燃焼用ガス3により燃焼するバーナ4を備えて構成される。石炭焚ボイラ1の火炉内及び排ガス流路内には、水が流通する複数の熱回収伝熱管5が設けられ、石炭焚ボイラ1の下流側の排ガス流路内には、熱回収伝熱管の1つであるエコノマイザ(節炭器)6が設けられている。これにより、石炭焚ボイラ1は発電タービン(図示省略)を駆動する蒸気を発生する。
エコノマイザ6の下方のボイラ側壁には、石炭焚ボイラ1の排ガス出口7が設けられ、排ガス出口7には、水平ダクト8の前端(上流端)が連通状態で接続されている。水平ダクト8は略水平に延びる矩形筒状であり、水平ダクト8の後端(下流端)は垂直ダクト9に連通状態で接続される。垂直ダクト9は略鉛直方向に延びる矩形筒状であり、垂直ダクト9の上端は脱硝装置10の入口ダクト10aに接続されている。水平ダクト8と垂直ダクト9はダクト17を構成し、ダクト17は、石炭焚ボイラ1で石炭を燃焼して発生した排ガスを、排ガス出口7から水平ダクト8を介して垂直ダクト9の上方へ流通させ脱硝装置10の頂部に導くダクト内空間18を区画する。脱硝装置10の内部には、脱硝触媒10bが充填され、垂直ダクト9の途中に設けられたアンモニア供給ノズル10cから還元剤としてアンモニアが注入される。これにより、脱硝装置10は、排ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)を還元して排出する。脱硝装置10から排出されるNOxが除去された排ガスは、燃焼用ガスを加熱するエアヒータ11、集塵器12、脱硫装置13を経て、煙突14から大気中に放出される。
垂直ダクト9の略鉛直下方には、矩形状のホッパ上端開口19を介してダクト内空間18(水平ダクト8及び垂直ダクト9)と連通する後ホッパ(ホッパ)15が設けられている。後ホッパ15の上流側内面は、ホッパ上端開口19の前端縁から後下方へ傾斜する。また、石炭焚ボイラ1の下方には、ボイラ内及び水平ダクト8と連通する前ホッパ16が設けられている。前ホッパ16及び後ホッパ15には、排ガス中の灰粒子が落下して捕集される。
図2に示すように、ダクト内空間18のうち排ガス出口7(図1参照)から略水平に後方へ延びる上流側空間は、天井面22と底面23と1対の側面24(図2には一方のみを図示)とによって区画され、上流側空間の後端から連続して略鉛直上方へ延びる下流側空間は、前面25と後面26と1対の側面27(図2には一方のみを図示)とによって区画される。ダクト内空間18の上流側空間の下方を区画する底面23は、ホッパ上端開口19の前端縁20から連続して前方に延び、ダクト内空間18の下流側空間の後方を区画する後面26は、ホッパ上端開口19の後端縁21から連続して上方に延びる。
後ホッパ15(ホッパ上端開口19)の上方のダクト内空間18には、複数(図2の例では4枚)のガイドベーン28が設けられている。ガイドベーン28は、水平ダクト8の後端近傍から後下方へ膨出するように湾曲して後上方へ延びる曲面板状体であり、互いに離間した状態で上下に重なるように配置されている。各ガイドベーン28の上下の縁部には、棒状又は管状のガイド固定部材29が溶接によって固定され、各ガイド固定部材29の両端は、ダクト17の上流側の1対の側面24又は下流側の1対の側面27に溶接によって固定されている。ガイドベーン28は、ガイド固定部材29の長さ方向(ダクト幅方向)の略全域に亘って設けられている。このように、ガイドベーン28は、各々が後ホッパ15の上方でダクト17に固定され、水平ダクト8から垂直ダクト9へ流入する排ガスを鉛直上方へ導く。
図2〜図4に示すように、ダクト17の底面23には、複数(本実施形態では3つ)の矩形平板状の衝立状衝突板31が設けられている。衝立状衝突板31を設ける底面23は、水平ダクト8の底面であってもよく、水平ダクト8と垂直ダクト9との接続部分のうち垂直ダクト9側の底面であってもよい。
複数の衝立状衝突板31は、ダクト17の底面23に固定されて起立し、互いに離間した状態で排ガスの流通方向(前後方向)と交叉する方向に沿って線状に並ぶ。本実施形態の衝立状衝突板31は、排ガスの流通方向と略直交する方向に沿って直線状に並ぶ。衝立状衝突板31は、底面23に棒状又は管状の衝突板固定部材32を溶接し(溶接部33)、衝突板固定部材32の前側に衝立状衝突板31を溶接する(溶接部34)ことによって底面23に固定される。なお、衝立状衝突板31の数は、3つに限定されず任意である。
排ガスの流通抵抗の増大を抑制しつつ、後ホッパ15による大粒径の灰粒子の捕集率を向上させるため、衝立状衝突板31は、底面23に対して略垂直に起立し、底面23からの衝立状衝突板31の突出量(突出高さ)H1は、水平ダクト8の高さ方向の幅(底面23から天井面22までの鉛直方向の距離)H2の10〜15%に設定され、衝立状衝突板31の前面の位置L1は、底面23のうち前後方向の中央よりも後側(ホッパ上端開口19側)であって、ホッパ上端開口19の前端縁20から1〜1.5mに設定されている。
図4に二点鎖線で示すように前下方へ傾斜した衝立状衝突板31Aでは、衝立状衝突板31Aと底面23との間の空間35に灰粒子が滞留して排ガスの流通抵抗となり易く、図4に破線で示すように後上方へ傾斜した衝立状衝突板31Bでは、後ホッパ15から離れるように衝立状衝突板31Bの上面が灰粒子を上方へ案内するため、衝立状衝突板31の起立方向は、底面23に対して略垂直が好適である。また、衝立状衝突板31の突出高さH1が過大である(高すぎる)と排ガスの流通抵抗が増大し、過小である(低すぎる)と大粒径の灰粒子の捕集効果があまり向上しないため、衝立状衝突板31の突出高さH1は上記範囲が好適である。
また、複数の衝立状衝突板31のうち両端に位置する衝立状衝突板31は、ダクト17の側面24から離間して配置される。衝立状衝突板31が側面24に接触していると、衝立状衝突板31と側面24との間に灰粒子が滞留して排ガスの流通抵抗となるためである。
図2及び図5に示すように、ダクト17の後面26の下部(垂直ダクト9の後面の下部)には、矩形平板状の傾斜衝突板36が固定されている。傾斜衝突板36は、後面26に棒状又は管状の衝突板固定部材37を溶接し(溶接部38)、後面26及び衝突板固定部材37に傾斜衝突板36を溶接する(溶接部39)ことによって後面26に固定される。傾斜衝突板36は、ガイドベーン28の後方でダクト幅方向の略全域に亘って配置され、後面26から前下方へ傾斜して延びる。
排ガスの流通抵抗の増大を抑制しつつ、後ホッパ15による大粒径の灰粒子の捕集率を向上させるため、ダクト17の後面26からの傾斜衝突板36の突出量L3は、垂直ダクト9の奥行長さ(前面25と後面26との距離)L4の5〜15%に設定されている。
図5に二点鎖線で示すように略水平に突出した傾斜衝突板36Aでは、上面に灰粒子が溜まり、上昇流による傾斜衝突板36Aの振動に対する補強が必要となり、反対に、図5に破線で示すように過度に傾斜して後面26からの突出量が小さい傾斜衝突板36Bでは、灰粒子が傾斜衝突板36Bに接触し難いため、傾斜衝突板36を上記突出量の範囲内で斜め下方へ傾斜させることが好適である。
なお、本実施形態では衝立状衝突板31を1列に配置したが、図6に示すように衝立状衝突板31を複数列(図6の例では2列)に千鳥状に配置してもよい。
また、本実施形態では平板状の傾斜衝突板36を一段に配置したが、図7(a)に示すように傾斜衝突板36を異なる高さで複数段(図7(a)の例では2段)に配置してもよく、さらに後面26からの傾斜衝突板36の突出量を各段間(例えば2段の場合に上段と下段)で相違させてもよい。また、図7(b)に示すように、上面が凸となる湾曲板状の傾斜衝突板40としてもよい。
次に、灰分が多く、微粉砕することが困難な品質の石炭2を使用して、石炭焚ボイラ1を運転する場合を説明する。
石炭焚ボイラ1の運転では、石炭焚ボイラ1に石炭2と燃焼用ガス(空気)3をバーナ4に供給して石炭を燃焼する。石炭の燃焼反応によって発生した熱により、熱回収伝熱管5やエコノマイザ6等を流通する水を加熱して蒸気を発生させ、タービン発電機により発電する。
石炭焚ボイラ1で燃焼する石炭2は、灰分が多く、微粉砕することが困難な品質であるため、排ガスには粒径(直径)が100μm以上の灰が多量に含まれ、石炭2の燃焼により生じた排ガスは、排ガス出口7から排出される。排出された排ガス中の大粒径(直径100μm以上)の灰粒子は、水平ダクト8を流通する間に水平ダクト8の底部に沈み、底部に偏在して流れる。そして、水平ダクト8の下部に偏在して排ガスに同伴された大粒径の灰粒子の一部は、後ホッパ15の上流でダクト17の底面23から起立する衝立状衝突板31に衝突して流速が低下し、後ホッパ15に落下する。また、ダクト17の底面23上から後ホッパ15に落下せず、ガイドベーン28に案内されて垂直ダクト9内を上方へ向かう大粒径の灰粒子の一部は、傾斜衝突板36に衝突して後ホッパ15に落下する。このように、排ガス中の大粒径の灰粒子は、衝立状衝突板31及び傾斜衝突板36によって効率良く後ホッパ15に捕集され、排ガス中から大部分が除去される。
大粒径の灰粒子の大部分が除去された排ガスは、アンモニア供給ノズル10cからアンモニアが供給された後、脱硝触媒10bに導かれ、排ガス中のNOxは、脱硝触媒10bを通過する間に還元されて窒素と水に分解される。上述のように、排ガス中の大粒径の灰粒子は、脱硝触媒10bを通過する前にその大部分が除去されているので、脱硝触媒10bの摩耗を抑制することができる。そして、脱硝触媒10bを通過した排ガスは、エアヒータ11で燃焼用空気と熱交換して低温となり、集塵器12で灰粒子が除去され、脱硫装置13で硫黄酸化物が除去された後、煙突14から大気中に放出される。
次に、衝立状衝突板31及び傾斜衝突板36による大粒径の灰粒子の捕集効果について、図8〜図13を参照して説明する。なお、図8〜図11では、前ホッパ16をホッパ1と表記し、後ホッパ15をホッパ2と表記している。
図8〜図11は、前ホッパ(ホッパ1)16と後ホッパ(ホッパ2)15による粒子径(37μm、65μm、115μm、200μm、360μm)毎の灰粒子の回収割合(捕集率%)を解析により求めた結果である。図8(比較例1)は、衝立状衝突板31及び傾斜衝突板36の双方を設けていない場合、図9(実施例1)は、傾斜衝突板36を設けず、1列の衝立状衝突板31を設けた場合、図10(実施例2)は、衝立状衝突板31を設けず、平板状1段の傾斜衝突板36を設けた場合、図11(実施例3)は、1列の衝立状衝突板31と平板状1段の傾斜衝突板36とを設けた場合の各結果である。また、図12は、実施例3(1列の衝立状衝突板31と平板状1段の傾斜衝突板36とを設けた)場合の排ガス出口7から脱硝触媒10bまでの排ガスの流れを解析した結果であり、図13は、実施例3の場合の排ガス出口7から脱硝触媒10bまでの大粒径(360μm)の灰粒子の流れを解析した結果である。
図8〜図11から、衝立状衝突板31や傾斜衝突板36を設けることによって後ホッパ15による大粒径の灰粒子の捕集率が向上すること、及び衝立状衝突板31のみ又は傾斜衝突板36のみを設けた場合であっても捕集率が向上することが判る。また、図12及び図13から、排ガスの流れの乱れ(流通抵抗の増大)を抑制しつつ、後ホッパ15によって大粒径の灰粒子を良好に捕集可能であることが判る。
以上説明したように、本実施形態によれば、排ガスの流通抵抗の増大を抑制しつつ、大粒径の灰粒子の捕集率を向上させることができる。
なお、図1に示す実施形態では衝立状衝突板31及び傾斜衝突板36の双方を設ける場合について説明したが、これらの何れか一方のみを設けてもよい。
次に、本発明の第2実施形態について、図14を参照して説明する。本実施形態は、第1実施形態に傾斜衝突面41を追加したものであり、他の構成は第1実施形態と共通するため、第1実施形態と重複する説明は省略する。
図14に示すように、ガイドベーン28の下端部(水平ダクト8側の端部)には、ダクト幅方向の略全域に亘って配置されてガイド固定部材29の前方及び下方をカバーするガイドベーンプロテクタ42が固定されている。ガイドベーンプロテクタ42は、L状断面の板材であり、ガイド固定部材29の前方で前下方へ傾斜する平板状のプロテクタ前板部43と、プロテクタ前板部43の下端縁から後下方へ傾斜して延びる平板状のプロテクタ下板部44とを一体的に有する。プロテクタ下板部44は、サポート45を介してガイドベーン28に固定される。
複数のガイドベーン28のうち最下のガイドベーン28A(図2参照)に固定されたガイドベーンプロテクタ42のプロテクタ下板部44には、サポート45との接合位置を越えて後下方へ延びるプロテクタ延長部46が設けられている。プロテクタ延長部46を含めたプロテクタ下板部44の下面(前面)は、最下のガイドベーン28Aの下端部に固定的に設けられて後下方へ傾斜して延びる傾斜衝突面41を構成する。
なお、ガイドベーンプロテクタ42の形状は上記に限定されず、他の形状(例えば図15に示すように、ガイド固定部材29の前側の外面に沿って湾曲する半円弧状のプロテクタ前板部47と、プロテクタ前板部47の下端縁から後下方へ傾斜して延びる平板状のプロテクタ下板部44とを一体的に有するJ状断面)であってもよい。
本実施形態によれば、最下のガイドベーン28Aの下端部に傾斜衝突面41を固定的に設けるという簡易な構成により、水平ダクト8の下部に偏在して排ガスに同伴される大粒径の灰粒子を、傾斜衝突面41に衝突させて後ホッパ15に捕集することができ、大粒径の灰粒子の捕集率がさらに向上する。
なお、本発明は、一例として説明した上述の実施形態及び変形例に限定されることはなく、上述の実施形態等以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
1:石炭焚ボイラ
2:石炭
7:排ガス出口
8:水平ダクト
9:垂直ダクト
15:後ホッパ(ホッパ)
16:前ホッパ
17:ダクト
18:ダクト内空間
19:ホッパ上端開口
20:ホッパ上端開口の前端縁
21:ホッパ上端開口の後端縁
23:ダクトの底面
26:ダクトの後面
28:ガイドベーン
28A:最下のガイドベーン
31:衝立状衝突板
36,40:傾斜衝突板
41:傾斜衝突面

Claims (3)

  1. 石炭焚ボイラから排出される排ガス中の窒素酸化物を脱硝装置によって還元する排ガス処理装置であって、
    略水平方向に延びる水平ダクトと略鉛直方向に延びる垂直ダクトとを有し、前記水平ダクトの前端が前記石炭焚ボイラの排ガス出口に連通し、前記水平ダクトの後端が前記垂直ダクトの下端に連通し、前記石炭焚ボイラから排出される排ガスを前記水平ダクトから前記垂直ダクトの上方へ流通させて前記脱硝装置に導くダクト内空間を区画するダクトと、
    前記垂直ダクトの下方に設けられ、ホッパ上端開口を介して前記ダクト内空間と連通するホッパと、
    前記ホッパ上端開口の前端縁から連続して前方に延びて前記ダクト内空間の下方を区画する前記ダクトの底面に固定されて起立し、互いに離間した状態で排ガスの流通方向と交叉する方向に沿って線状に並ぶ複数の衝立状衝突板と、を備える
    ことを特徴とする排ガス処理装置。
  2. 石炭焚ボイラから排出される排ガス中の窒素酸化物を脱硝装置によって還元する排ガス処理装置であって、
    略水平方向に延びる水平ダクトと略鉛直方向に延びる垂直ダクトとを有し、前記水平ダクトの前端が前記石炭焚ボイラの排ガス出口に連通し、前記水平ダクトの後端が前記垂直ダクトの下端に連通し、前記石炭焚ボイラから排出される排ガスを前記水平ダクトから前記垂直ダクトの上方へ流通させて前記脱硝装置に導くダクト内空間を区画するダクトと、
    前記垂直ダクトの下方に設けられ、ホッパ上端開口を介して前記ダクト内空間と連通するホッパと、
    前記ホッパ上端開口の後端縁から連続して上方に延びて前記ダクト内空間の後方を区画する前記ダクトの後面に固定され、前記後面から前下方へ傾斜して延びる傾斜衝突板と、を備える
    ことを特徴とする排ガス処理装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の排ガス処理装置であって、
    前記ホッパの上方の前記ダクト内空間に配置され、前記ダクトに固定されて互いに離間した状態で上下に重なり、前記水平ダクトから前記垂直ダクトへ流入する排ガスを鉛直上方へ導く複数のガイドベーンと、
    前記複数のガイドベーンのうち最下のガイドベーンの前記水平ダクト側の端部に固定的に設けられて、後下方へ傾斜して延びる傾斜衝突面と、を備える
    ことを特徴とする排ガス処理装置。
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