JP6684138B2 - カッティングペンのロック機構およびカッティングプロッタ - Google Patents

カッティングペンのロック機構およびカッティングプロッタ Download PDF

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Description

本発明は、カッティングペンが固定される状態と着脱可能になる状態とを切替えるカッティングペンのロック機構およびこの機構を備えたカッティングプロッタに関する。
従来、シート状の媒体を切断するカッティングプロッタとしては、例えば特許文献1に記載されているものがある。この特許文献1に開示されたカッティングプロッタは、先端に刃を有するカッティングペンと、このカッティングペンを支持した状態で媒体に沿って移動するペンキャリッジとを備えている。この種のカッティングプロッタにおいては、切断可能な媒体の材質や厚みが異なる複数種類のカッティングペンが用意されており、これらのカッティングペンの中から被切断媒体に適合するカッティングペンが選ばれて使用される。このカッティングペンは、使用者によってペンキャリッジに取付けられる。
使用者がカッティングペンをペンキャリッジに取付けるにあたっては、カッティングペンの着脱作業が簡単であることと、カッティングペンの固定が確実であることとが必要である。
特許文献1に示すカッティングプロッタのペンキャリッジは、これらの二つの条件を満たすロック機構を備えている。このロック機構は、使用者が指で回す回動式ロックレバーと、このロックレバーの回転を往復運動に変換して得られた押圧力でカッティングペンを挟むペンホルダとを備えている。
ロックレバーは、板状の摘み部を備えており、この摘み部が使用者から見て左右方向の一方に回された非ロック位置と、他方に回されたロック位置との間で回動する。ロックレバーが非ロック位置に回されることにより、カッティングペンがペンキャリッジに対して着脱自在になる。ロックレバーがロック位置に回されることにより、カッティングペンがペンキャリッジに固定される。
特開2013−78812号公報
特許文献1に示すカッティングペンのロック機構では、ロック状態と非ロック状態とを一見しただけで識別することは難しいという問題があった。この理由は、ロック状態と非ロック状態との外観上の相違点はロックレバーの回転方向の位置だけだからである。このため、特許文献1に開示されたカッティングプロッタにおいては、使用者が不慣れであったり、ロック機構の操作方法を忘れていると、非ロック状態であることを気付かずに非ロック状態でカッティング動作が開始されるおそれがあった。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、カッティングペンが着脱自在な非ロック状態と、カッティングペンが固定されたロック状態とを一見しただけで識別可能なカッティングペンのロック機構を提供することを第1の目的とする。また、本発明は、非ロック状態でカッティングが行われることを防止可能なカッティングプロッタを提供することを第2の目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係るカッティングペンのロック機構は、平面視C字状に形成され、カッティングペンが嵌合可能な緊縛部およびこの緊縛部の互いに近接する両端からそれぞれ前記カッティングペンの長手方向とは直交する方向に突出する一対のアーム部を有するペンホルダと、前記ペンホルダに前記アーム部の突出方向と平行な方向へ移動自在に保持されたペンロックとを備え、前記ペンロックは、前記ペンホルダに対して前記突出方向に移動した状態において前記一対のアーム部を押すことがなく、かつこの状態から前記突出方向とは反対方向に移動することにより前記一対のアーム部をこれらのアーム部どうしの間隔が狭くなる方向に押すカムを有しているものである。
本発明は、前記カッティングペンのロック機構において、前記ペンロックは、前記一対のアーム部を上方から覆う板状部を有し、前記板状部は、前記ペンロックが前記ペンホルダに対して前記突出方向に移動した状態で前記アーム部とは異なる部材が露出し、かつ前記ペンロックが前記ペンホルダに対して前記突出方向とは反対方向に移動した状態でのみ前記アーム部の一部が露出する貫通孔を有していてもよい。
本発明に係るカッティングプロッタは、前記発明によるカッティングペンのロック機構を上下方向に移動可能に保持し、前記カッティングペンの長手方向と直交する方向に平行移動するペンキャリッジと、前記カッティングペンによって切断されるシート状の被切断媒体が載せられる作業ステージとを備えたものである。
本発明においては、ペンロックがペンホルダに対して一対のアーム部の突出方向に移動することにより、カッティングペンがペンホルダに対して着脱自在な非ロック状態になる。この状態からペンロックがペンホルダに対して突出方向とは反対方向に移動することにより、一対のアーム部がカムによって押されて緊縛部がカッティングペンを緊縛するから、カッティングペンがペンホルダに固定されたロック状態になる。
ロック状態と非ロック状態とでは、ペンホルダに対するペンロックの位置が異なる。非ロック状態におけるペンロックは、ロック状態におけるペンロックよりカッティングペンから離間した不自然な位置にある。
このため、ペンロックとカッティングペンとの間隔に基づいてロック状態と非ロック状態との識別が可能になる。この識別は、使用者が一見しただけであっても可能である。
したがって、本発明によれば、カッティングペンが着脱自在な非ロック状態と、カッティングペンが固定されたロック状態とを一見しただけで識別可能なカッティングペンのロック機構を提供できる。
本発明に係るカッティングプロッタは、ペンキャリッジに保持されたカッティングペンが着脱自在な非ロック状態であるか、ペンキャリッジに固定されたロック状態であるかを使用者が容易に識別できるものとなる。したがって、この発明によれば、非ロック状態でカッティングが行われることを防止可能なカッティングプロッタを提供することができる。
本発明に係るカッティングペンのロック機構を備えたカッティングプロッタの斜視図である。 ペンキャリッジを拡大して示す斜視図である。 ロック機構の分解斜視図である。 非ロック状態の要部を示す平面図である。 非ロック状態の要部を示す断面図である。 図4におけるロック機構のVI-VI線断面図である。図6においては、図5の破断位置をV-V線によって示す。 ロック状態に移行する途中の要部を示す断面図である。 ロック状態の要部を示す平面図である。 ロック状態の要部を示す断面図である。 図8におけるロック機構のX-X線断面図である。
以下、本発明に係るカッティングペンのロック機構およびカッティングプロッタの一実施の形態を図1〜図10によって詳細に説明する。
<カッティングプロッタの構成>
図1に示すカッティングプロッタ1は、カッティングペン2を使用してシート状の被切断媒体3から図形や文字などを切り出すための装置である。このカッティングプロッタ1は、図1において左右方向の一端部に位置する操作部1aと、他端部に位置するカッティングペン保管部1bと、これらの操作部1aとカッティングペン保管部1bとの間に位置する作業部1cと、これらの機能部を覆うための開閉式カバー1dなどを備えている。
このカッティングプロッタ1は、操作部1aとカッティングペン保管部1bとが水平方向に並ぶとともに作業部1cが上方に向けて開放される形態で使用される。以下においては、操作部1aとカッティングペン保管部1bとが並ぶ方向を単に左右方向といい、この左右方向および上下方向と直交する方向を単に前後方向という。この実施の形態において、カッティングプロッタ1の前方とは、使用者がカッティングプロッタ1と対面している状態においてカッティングプロッタ1から使用者に向かう方向であって、図1において左斜め下方である。
操作部1aには、操作パネル4と制御装置(図示せず)とが設けられている。カッティングペン保管部1bには、予備のカッティングペン2が挿入される穴5が形成されている。
作業部1cには、被切断媒体3が載せられる作業ステージ6と、被切断媒体3を搬送するための駆動ローラ7およびピンチローラ8と、カッティングペン2を支持するペンキャリッジ9などが設けられている。
作業ステージ6は、水平方向に延びる板状に形成されており、カッティングプロッタ1の前側部分に配置されている。
駆動ローラ7は、作業ステージ6の中間部を左右方向に横切る状態に配置されており、このカッティングプロッタ1の図示していないフレームに回転可能に支持されている。この駆動ローラ7は、第1の駆動装置(図示せず)に接続されており、この第1の駆動装置により駆動されることによって、正転あるいは逆転する。
ピンチローラ8は、円筒状に形成されており、回転軸11が貫通する状態で駆動ローラ7の上方に位置付けられている。このピンチローラ8は、回転軸11にその回転方向に固定されている。回転軸11は、駆動ローラ7と平行に配置されており、上述したフレームに回転自在に支持されている。
この回転軸11と駆動ローラ7は、ピンチローラ8と駆動ローラ7との間に作業ステージ6上の被切断媒体3を挟むことが可能な位置に配置されている。被切断媒体3は、ピンチローラ8と駆動ローラ7との間に挟まれた状態で駆動ローラ7が回転することによって、作業ステージ6に沿って前後方向に移動する。回転軸11の中間部には、被切断媒体3を上方から押さえるためのローラ12が設けられている。
ペンキャリッジ9は、左右方向に延びる2本のガイドロッド13,14に移動自在に支持されているとともに、駆動用ベルト15が接続されている。駆動用ベルト15は、図示していない第2の駆動装置によって駆動されることにより、ペンキャリッジ9とともに左右方向に移動する。
また、ペンキャリッジ9は、図2に示すように、カッティングペン2を保持するための第1および第2のロック機構21,22と、これらの第1および第2のロック機構21,22を上下方向に駆動する第1および第2の押圧装置23,24とを備えている。第1および第2のロック機構21,22は、詳細は後述するが、それぞれカッティングペン2が着脱自在になる非ロック状態と、カッティングペン2が固定されるロック状態とを切替える機能を有している。
第1の押圧装置23は、第1のロック機構21を下方に向けて押すための第1のソレノイド(図示せず)と、第1のロック機構21を上方に向けて付勢するばね部材(図示せず)とを備えている。第2の押圧装置24は、第2のロック機構22を下方に向けて押すための第2のソレノイド(図示せず)と、第2のロック機構22を上方に向けて付勢するばね部材(図示せず)とを備えている。第1のソレノイドと第2のソレノイドは、カッティング時に所定の押圧力で第1または第2のロック機構21,22を下方に向けて押す。
カッティングペン2は、一端(図2においては下端)から刃(図示せず)が突出する円柱状に形成されている。このカッティングペン2の長手方向の中間部には、相対的に外径が大きいフランジ25が設けられている。このフランジ25は、第1および第2のロック機構21,22の後述するペンホルダ26に載せられ、ペンホルダ26に対するカッティングペン2の上下方向の位置を規定する。
<ロック機構の構成>
第1のロック機構21と第2のロック機構22は、図3に示すように、それぞれペンホルダ26とペンロック27とによって構成されている。この実施の形態による第1のロック機構21と第2のロック機構22とは、同一の構成が採られている。
ペンホルダ26は、第1または第2の押圧装置23,24のソレノイドに連結される連結部31と、この連結部31の前端から下方に延びる柱状部32と、この柱状部32の下端に設けられた緊縛部33と、この緊縛部33の前端部に突設された第1および第2のアーム34,35部などによって構成されている。これらの連結部31と、柱状部32と、緊縛部33と、第1および第2のアーム部34,35は、プラスチック材料によって一体に形成されている。
緊縛部33は、上方から見た状態で前方に向けて開放される平面視C字状に形成されており、カッティングペン2を保持するための穴33aを有している。この穴33aは、後述する第1および第2のアーム部34,35に外力が加えられていない自然状態において、カッティングペン2におけるフランジ25より下側の半部(刃が突出する半部)が着脱自在に嵌合できる形状に形成されている。この穴33aの穴径は、緊縛部33の両端の間隔が狭くなる方向に緊縛部33が弾性変形し、図9に示すように第1のアーム部34と第2のアーム部35とが互いに近接する方向に変位することによって、小さくなる。緊縛部33の上面は、カッティングペン2のフランジ25が載せられるために、平坦に形成されている。
緊縛部33の左右方向の両側部には、図3に示すように、前後方向に延びるガイドレール36と、位置決め用の前側凹部37および後側凹部38とが設けられている。
第1および第2のアーム部34,35は、平面視C字状の緊縛部33の互いに近接する両端となる開放端からそれぞれ突出している。これらの第1および第2のアーム部34,35の突出方向は、緊縛部33に保持されたカッティングペン2の長手方向とは直交する方向であって、カッティングプロッタ1の前方である。これらの第1および第2のアーム部34,35の突出側端部は、他方のアーム部から離間する方向に向けて曲がる鈎状に形成されている。
第1のアーム部34の鈎状部分34aと、第2のアーム部35の鈎状部分35aは、これらの鈎状部分34a,35aが並ぶことにより、いわゆる「楔」が構成される形状に形成されている。詳述すると、第1のアーム部34の鈎状部分34aにおける第2のアーム部35とは反対側に位置する外側面41(図5参照)と、第2のアーム部35の鈎状部分35aにおける第1のアーム部34とは反対側に位置する外側面42は、図5に示すように、これらの外側面41,42どうしの間隔が緊縛部33に向かうにしたがって次第に広くなる形状に傾斜している。
ペンロック27は、図3に示すように、平面視において後方に向けて開放されるU字状に形成されたペンロック本体部43と、このペンロック本体部43の前端部から前方に向けて突出する摘み部44とによって構成されている。これらのペンロック本体部43と摘み部44は、プラスチック材料によって一体に形成されている。このペンロック本体部43の湾曲部分43aは、上述したペンホルダ26の緊縛部33と嵌合可能な形状に形成されている。
ペンロック本体部43の後側で左右方向に並ぶ一対の第1および第2の連結片45,46は、これらの連結片45,46どうしの間にペンホルダ26の柱状部32と緊縛部33とが前後方向へ移動自在に挿入可能な形状に形成されている。第1および第2の連結片45,46の先端部(後端部)には、柱状部32の後面に当接するストッパー47がそれぞれ設けられている。また、第1および第2の連結片45,46の前部には、前後方向に延びて後方に向けて開放されたスリット48と、位置決め用の突起49とがそれぞれ形成されている。スリット48は、ペンロック27がペンホルダ26に取付けられた状態において、緊縛部33のガイドレール36が挿入される位置に位置付けられている。また、スリット48は、ガイドレール36が移動自在に嵌合する形状に形成されている。ペンロック27は、これらのスリット48とガイドレール36とが嵌合することにより、ペンホルダ26に前後方向(第1および第2のアーム部34,35の突出方向と平行な方向)へ移動自在に保持されることになる。
位置決め用の突起49は、連結片45,46の互いに対向する内側面に内側へ向けて突設されている。この突起49は、緊縛部33の前側凹部37または後側凹部38に係合し、ペンホルダ26をペンロック27に対して前後方向に位置決めする。この突起49が前側凹部37に係合することによって、ペンロック27が前側の位置に位置決めされる。また、突起49が後側凹部38に係合することによって、ペンロック27が後側の位置に位置決めされる。
摘み部44は、使用者がペンロック27を操作するときに指を掛けるもので、後方に向けて開口する箱状に形成されている。摘み部44の左右方向の両側部には、図3〜図5に示すように、使用者が指を掛けるための凸部51が設けられている。摘み部44の上部と下部には、図6に示すように、使用者の指を挿入可能な凹部52,53が形成されている。これらの凹部52,53のうち、上側に位置する凹部52には、貫通孔54が設けられている。この貫通孔54は、凹部52の底壁52aを上下方向に貫通している。
摘み部44の内部には、図5および図6に示すように、ペンホルダ26の第1および第2のアーム部34,35を収容可能な空間Sが形成されている。この空間Sは、第1および第2のアーム部34,35をこれらのアーム部34,35が並ぶ方向の両側から囲む第1および第2の押圧壁55,56と、両アーム部34,35を上下方向から覆う前記凹部52,53の底壁52a,53aなどによって形成されている。
この実施の形態においては、上側に位置する凹部52の底壁52aが「一対のアーム部を上方から覆う板状部」に相当する。
<カムの構成>
第1および第2の押圧壁55,56は、図5に示すように、それぞれカム57を有している。第1の押圧壁55のカム57は、第1のアーム部34における第2のアーム部35とは反対側の側部と対向している。第2の押圧壁56のカム57は、第2のアーム部35における第1のアーム部34とは反対側の側部と対向している。
これらの一対のカム57,57は、前後方向と上下方向とに延びる平行面57aと、この平行面57aの後端に接続された傾斜面からなるカム面57bとを有している。カム面57bは、前方(第1および第2のアーム部34,35の突出方向)に向かうにしたがって次第にカム57どうしの間隔が狭くなる形状に形成されている。
このカム面57bは、上方から見て第1および第2のアーム部34,35の鈎状部分34a,35aの外側面41,42と平行に形成されている。
また、このカム面57bは、前後方向において第1および第2のアーム部34,35の鈎状部分34a,35aと同一位置に位置する状態(図5に示す状態)においては、鈎状部分34a,35aの外側面41,42と微小な隙間をおいて対向する位置に形成されている。この状態は、ペンロック27がペンホルダ26に対して前方に移動され、ペンロック27の位置決め用突起49がペンホルダ26の前側凹部37に係合して前方への移動が規制された状態である。この状態においては、カム57が第1および第2のアーム部34,35を押すことはない。
図5に示す状態においては、図4および図6に示すように、ペンホルダ26の緊縛部33とペンロック27の湾曲部分43aとの間に隙間Dが形成される。また、摘み部44の上述した貫通孔54は、このような状態において、上方から見て第2のアーム部35と重なることがない位置に形成されている。ここでいう、第2のアーム部35と重なることがない位置とは、上方から見て、第2のアーム部35より前方であって、第2のアーム部35の前端の近傍である。貫通孔54がこの位置に位置付けられることによって、貫通孔54の下方に位置する下側の凹部53の底壁53aが貫通孔54から露出する。この実施の形態においては、この底壁53aが「アーム部とは異なる部材」に相当する。以下においては、図4〜図6に示す状態を「非ロック状態」という。
カム面57bは、図7に示すように、ペンロック27が非ロック状態となる位置からペンホルダ26に対して後方に移動する過程で第1および第2のアーム部34,35の鈎状部分34a,35aに接触し、第1および第2のアーム部34,35を互いに接近する方向へ押す。第1および第2のアーム部34,35がこのように押されることにより、緊縛部33が弾性変形し、カッティングペン2を緊縛する。
このカム面57bは、図8に示すように、ペンロック本体部43の湾曲部分43aがペンホルダ26の緊縛部33に嵌合した状態においては、鈎状部分34a,35aより後方に位置付けられる。湾曲部分43aが緊縛部33に嵌合することにより、湾曲部分43aと緊縛部33との間に殆ど隙間がなくなって自然な状態になる。図8に示す状態においては、図示してはいないが、ペンロック27の位置決め用突起49がペンホルダ26の後側凹部38に係合している。また、この状態においては、図9に示すように、カム57の平行面57aが鈎状部分34a,35aを押し、第1および第2のアーム部34,35が互いに近接する方向に変位する。すなわち、カム57は、上述した非ロック状態から第1および第2のアーム部34,35の突出方向とは反対方向に移動することによって、一対のアーム部34,35をこれらのアーム部どうしの間隔が狭くなる方向に押す。
このように平行面57aが鈎状部分34a,35aを押している状態においては、使用者が摘み部44から指を放したとしても、ペンロック27がペンホルダ26に対して移動することはなく、同一位置に保持される。
また、図8に示す状態においては、図10に示すように、摘み部44の貫通孔54が第2のアーム部35の上方に位置している。このため、この状態でのみ貫通孔54から第2のアーム部35の一部が露出する。以下においては、図8〜図10に示す状態を「ロック状態」という。
<ロック機構の動作の説明>
次に、この実施の形態による第1および第2のロック機構21,22の動作を説明する。
カッティングプロッタ1で使用する被切断媒体3の厚みや材質が変わった場合は、ペンキャリッジ9に既に装着されているカッティングペン2が取外され、被切断媒体3の厚みや材質に適合するカッティングペン2と交換される。
このカッティングペン2の交換作業は、カッティングペン2が保持されている第1または第2のロック機構21,22を非ロック状態として行われる。ここでは、第1のロック機構21に保持されているカッティングペン2を交換する手順を説明する。
第1のロック機構21を非ロック状態とするためには、使用者がペンロック27の摘み部44を前方に引く。摘み部44は、ペンロック27の位置決め用突起49がペンホルダ26の前側凹部37に係合するまで前方に引かれる。
この突起49と前側凹部37とによりペンロック27の前方への移動が規制されることによって、図4に示すように、ペンホルダ26とペンロック27との間に隙間Dが生じるとともに、貫通孔54から底壁53aが露出する。また、この状態においては、図5に示すように、カム57が第1および第2のアーム部34,35を押すことがない位置に位置付けられ、ペンホルダ26の緊縛部33がカッティングペン2を緊縛していない緩んだ状態(非ロック状態)になる。
このように摘み部44が引かれた状態で使用者がカッティングペン2を緊縛部33から取外し、新たなカッティングペン2を緊縛部33に挿入する。新たなカッティングペン2を第1のロック機構21に固定するためには、作業者が摘み部44を後方に押し、第1のロック機構21をロック状態とする。摘み部44を後方に押す動作は、図8に示すようにペンロック本体部43の湾曲部分43aが緊縛部33に嵌合するまで行われる。このように摘み部44が押されることによって、図9に示すように、第1および第2のアーム部34,35がカム57によって押され、緊縛部33が弾性変形してカッティングペン2を緊縛する。カッティングペン2は、緊縛部33により緊縛されることによって、緊縛部33に固定される。
この実施の形態による第1および第2のロック機構21,22において、ロック状態と非ロック状態とでは、ペンホルダ26に対するペンロック27の位置が異なる。非ロック状態におけるペンロック27は、ロック状態におけるペンロック27よりカッティングペン2から離間した不自然な位置にある。このため、ペンロック27とカッティングペン2との間隔に基づいてロック状態と非ロック状態との識別が可能になる。この識別は、使用者が一見しただけであっても可能である。
したがって、この実施の形態によれば、カッティングペン2が着脱自在な非ロック状態と、カッティングペン2が固定されたロック状態とを一見しただけで識別可能なカッティングペンのロック機構を提供することができる。
この実施の形態によるペンロック27は、一対のアーム部を上方から覆う底壁52aを有している。この底壁52aには、貫通孔54が形成されている。この貫通孔54は、非ロック状態で下側の凹部53の底壁53aが露出し、かつロック状態でのみ第2のアーム部35の一部が露出する位置に形成されている。このため、使用者が貫通孔54を見ることによって、ロック状態と非ロック状態とを識別することができる。
したがって、この実施の形態によれば、ロック状態と非ロック状態との識別をより一層簡単に行うことが可能なカッティングペンのロック機構を提供することができる。
この実施の形態による第1および第2のロック機構21,22は、非ロック状態でペンロック27の湾曲部分43aとペンホルダ26の緊縛部33との間に隙間Dが生じる構成が採られている。このため、この実施の形態においては、使用者がこの隙間Dを目視することによっても非ロック状態を識別することが可能である。
この実施の形態によるカッティングプロッタは、上述した第1および第2のロック機構21,22を上下方向に移動可能に保持し、カッティングペン2の長手方向と直交する方向に平行移動するペンキャリッジ9と、カッティングペン2によって切断される被切断媒体3が載せられる作業ステージ6とを備えている。
このため、このカッティングプロッタ1は、ペンキャリッジ9に装着されているカッティングペン2が着脱自在な非ロック状態であるか、ペンキャリッジ9に固定されたロック状態であるかを使用者が容易に識別できるものとなる。したがって、この実施の形態によれば、非ロック状態でカッティングが行われることを防止可能なカッティングプロッタを提供することができる。
なお、第2のアーム部35は、ペンロック27とは異なる色の材料によって形成することができるし、第2のアーム部35の先端部には、ペンロック27とは異なる色の着色部を設けることができる。このような構成を採ることにより、貫通孔54に露出する第2のアーム部35が明確になるから、ロック状態と非ロック状態の識別がより一層容易になる。
また、上述した実施の形態においては、被切断媒体3が前後方向に移動する形式のカッティングプロッタの一例を示した。しかし、本発明に係るカッティングペンは、被切断媒体が移動することがない、いわゆるフラットベッド型のカッティングプロッタにも適用することができる。
1…カッティングプロッタ、2…カッティングペン、3…被切断媒体、6…作業ステージ、9…ペンキャリッジ、21…第1のロック機構、22…第2のロック機構、26…ペンホルダ、27…ペンロック、33…緊縛部、34…第1のアーム部、35…第2のアーム部、52a…底壁(板状部)、54…貫通孔、55…第1の押圧壁(押圧部)、56…第2の押圧壁(押圧部)、57…カム、57b…カム面。

Claims (3)

  1. 平面視C字状に形成され、カッティングペンが嵌合可能な緊縛部およびこの緊縛部の互いに近接する両端からそれぞれ前記カッティングペンの長手方向とは直交する方向に突出する一対のアーム部を有するペンホルダと、
    前記ペンホルダに前記アーム部の突出方向と平行な方向へ移動自在に保持されたペンロックとを備え、
    前記ペンロックは、前記ペンホルダに対して前記突出方向に移動した状態において前記一対のアーム部を押すことがなく、かつこの状態から前記突出方向とは反対方向に移動することにより前記一対のアーム部をこれらのアーム部どうしの間隔が狭くなる方向に押すカムを有していることを特徴とするカッティングペンのロック機構。
  2. 請求項1記載のカッティングペンのロック機構において、
    前記ペンロックは、前記一対のアーム部を上方から覆う板状部を有し、
    前記板状部は、前記ペンロックが前記ペンホルダに対して前記突出方向に移動した状態で前記アーム部とは異なる部材が露出し、かつ前記ペンロックが前記ペンホルダに対して前記突出方向とは反対方向に移動した状態でのみ前記アーム部の一部が露出する貫通孔を有していることを特徴とするカッティングペンのロック機構。
  3. 請求項1または請求項2に記載されたカッティングペンのロック機構を上下方向に移動可能に保持し、前記カッティングペンの長手方向と直交する方向に平行移動するペンキャリッジと、
    前記カッティングペンによって切断されるシート状の被切断媒体が載せられる作業ステージとを備えたことを特徴とするカッティングプロッタ。
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