JP6683855B2 - アスファルト組成物 - Google Patents
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Description
また、本発明は、アスファルトの流動性を高くすることにより施工性を向上させることが可能なアスファルト組成物を提供することを第2の目的とする。
また、第6〜第8の発明に係るアスファルト組成物によれば、アスファルトの流動性を高くすることにより施工性を向上させることが可能なアスファルト組成物を提供できる。
本発明の第1実施形態に係るアスファルト組成物は、ベースアスファルトと、第1のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)及び第1のSBSよりも分子量が小さくスチレン含有量が高い第2のSBSの混合物(以下「SBS混合物」という。)をアスファルト組成物全体に対して総量で13重量%以上15重量%以下含有する。
第1実施形態におけるベースアスファルトとしては、例えば、ストレートアスファルト(JIS K 2207 参照)、ブローンアスファルト(JIS K 2207 参照)、溶剤脱瀝アスファルト(「新石油辞典」,石油学会編,1982年,p.308 参照)等
のアスファルト又はこれらの混合物、並びにこのような各種アスファルトに芳香族系重質鉱油等が添加されたもの等を使用することができる。
ある。また、使用したエキストラクトは、代表的な性状が100℃における動粘度が61.2mm2/s、40℃における動粘度が3970mm2/s、15℃における密度が976.4kg/m3であるのものである。
使用したSBSは、表1に示すように、第1のSBS、第2のSBSを使用している。第1のSBSは、分子量が150000であり、スチレン含有比率が30%である。また第2のSBSは、分子量が80000であり、スチレン含有比率が45%である。
L1=LB1+2×LS1
L2=LB2+2×LS2
0超では、180℃粘度が増加し施工性が低下し所定の混合物性状が得られず、耐久性が低下する。
C5系石油樹脂等の脂肪族系樹脂(以下、C5系石油樹脂という)、C9系石油樹脂等の芳香族系石油樹脂(以下、C9系石油樹脂という)、ジシクロペンタンジエン系石油樹脂等の脂環族系石油樹脂(以下、DCPDという)、C5/C9共重合系石油樹脂などの石油樹脂(以下、C5/C9系石油樹脂という)、並びにこれらの石油樹脂を水添して得られる水添石油樹脂を使用することができる。
本発明では、アスファルト組成物と骨材の剥離を防止するために、剥離防止剤を添加することが好ましい。
77.0℃(JIS K2207)の不均化ガムロジンである。
本発明の第2実施形態に係るアスファルト組成物は、ベースアスファルトと、第1のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)及び第1のSBSよりも分子量が小さくスチレン含有量が高い第2のSBSの混合物(以下「SBS混合物」という。)を総量で8〜15重量%と、エチレンエチルアクリレート(EEA)を0重量%を超え5重量%以下とを含有する。
EEAはエチレンとアクリル酸エチルエステルとの共重合体である熱可塑性樹脂であり、広い温度範囲で柔軟性を保持する樹脂である。
23重量%のEEA1を、比較例11にはMFR20g/10分、EA配合率35重量%
のEEA2を、比較例12にはMFR20g/10分、EA配合率25重量%のEEA3
を、実施例14にはMFR1.6g/10分、EA配合率24重量%のEEA4を、実施
例15にはMFR1.5g/10分、EA配合率15重量%のEEA5を、使用した。
[第3実施形態]
また、SBSとEEAの含有量の合計が12重量%を超えてしまうと、180℃粘度が増加し、その結果、低温下における施工性が低下してしまう。このため、SBSとEEAの含有量の合計の上限は、12重量%とされている。
協会編)に規定されているダイナミックシアレオメータ(DSR)試験方法に準拠して測定した。本試験の測定原理は、測定資料であるアスファルト組成物を2枚の平行円盤(直径が25mm)間に挟み、一方の円盤に所定の周波数の正弦波歪みを加え、アスファルト組成物(厚さが1mm)を介して他方の円盤に伝わる正弦的応力σを測定し、正弦的応力と正弦波歪みから複素弾性率を求めるというものである。
日本道路協会編)に記載されている「B003ホイールトラッキング試験方法」に準拠
して測定した。
離試験からなる性能試験が行われた。
0回/mm以上、粘度の性状差が25%以下という基準を全て満たすサンプルとなった。
S値が6000回/mm以上、粘度の性状差が25%以下という基準を全て満たすサンプルとなった。
70℃のDS値が6000回/mm未満であり本願発明が要求する性能を満たさないものであった。
、70℃のDS値が6000回/mm未満となっていて、本願発明が要求する性能を満たさないものであった。
上、70℃のDS値が6000回/mm以上という条件は満たすものの、粘度の性状差が25%以下という基準を満たさないものであった。
の性状差が25%以下という基準を全て満たすサンプルとなった。
以上、粘度の性状差が25%以下という基準を全て満たすことができ、小粒径の骨材を用いて薄層型の排水性舗装を敷設した場合でも、高い強度と耐久性を確保することができる。
14000Pa以上、70℃のDS値が6000回/mm以上、粘度の性状差が25%以下という基準を全て満たすものであれば、他の成分については他の含有量とすることができる。
験法便覧(社団法人日本道路協会編)に規定されているダイナミックシアレオメータ(DSR)試験方法に準拠して測定した。本試験の測定原理は、測定試料であるアスファルト組成物を2枚の平行円盤(直径が25mm)間に挟み、一方の円盤に所定の周波数の正弦波歪みを加え、アスファルト組成物(厚さが1mm)を介して他方の円盤に伝わる正弦的応力σを測定し、正弦的応力と正弦波歪みから複素弾性率を求めるというものである。なお、測定周波数は1rad/s、ひずみを 10 %としたものを測定した。この複素弾性率(G*)の測定は60℃の下で行った。
果も何れも良好であり、水浸ホイールトラッキング試験における剥離面積率が12%以下という基準を全て満たすものとなった。このため、実施例16〜23に係るアスファルト組成物によれば、高い強度と耐水性を確保すると共に、アスファルトの流動性を高くすることにより施工性を向上させることが可能となる。
また比較例14は、EEAの含有率が3重量%以上であるため、貯蔵安定性がやや低下し、分離試験の結果が悪化していた。また水浸ホイールトラッキング試験は、測定が不能であった。
測定が不能であった。
基準を全て満たすものであれば、他の成分については他の含有量とすることができる。
Claims (8)
- 組成物の全質量を100重量%として、
ベースアスファルトと、
8重量%以上15重量%以下のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)と、
0重量%を超え5重量%以下のエチレンエチルアクリレート(EEA)と、
を含有するアスファルト組成物であって、
前記EEAのメルトマスフローレイト(MFR)が5g/10分以下であり、
前記SBSと前記EEAとの混合物が総量で13重量%を超え15重量%未満である、
ことを特徴とするアスファルト組成物。 - 前記SBSは、第1のSBSと、前記第1のSBSよりも分子長が小さく、スチレン含有比率が高い第2のSBSとの混合物であり、
前記第1のSBSにおける分子長は、前記第2のSBSにおける分子長の1.8倍以上とされ、
前記第1のSBSにおけるスチレンブロック長をLS1とし、前記第2のSBSにおけるスチレンブロック長をLS2としたとき、LS2/LS1が0.7〜1.4である、
ことを特徴とする請求項1記載のアスファルト組成物。 - 前記第1のSBSの添加量/前記第2のSBSの添加量が0.25以上1.00以下であることを特徴とする請求項2記載のアスファルト組成物。
- 石油樹脂を6〜10重量%含有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載のアスファルト組成物。
- 剥離防止剤を0.2〜2.0重量%含有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載のアスファルト組成物。
- 組成物の全質量を100重量%として、
ベースアスファルトと、
6.5重量%以上11重量%以下のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)と、
1重量%を超え3重量%未満のエチレンエチルアクリレート(EEA)とを含有し、
前記SBSは、第1のSBSと、前記第1のSBSよりも分子長が小さく、スチレン含有比率が高い第2のSBSとの混合物であり、前記第1のSBSにおける分子長は、前記第2のSBSにおける分子長の1.8倍以上とされ、前記第1のSBSにおけるスチレンブロック長をLS1とし、前記第2のSBSにおけるスチレンブロック長をLS2としたとき、LS2/LS1が0.7〜1.4であり、
前記SBSと前記EEAの含有量の合計が9.5重量%以上12重量%以下であることを特徴とするアスファルト組成物。 - 前記第1のSBSの添加量/前記第2のSBSの添加量が0.25以上1.00以下であることを特徴とする請求項6記載のアスファルト組成物。
- 更に剥離防止剤を0.2〜2.0重量%含有することを特徴とする請求項6又は7記載のアスファルト組成物。
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