JP6681267B2 - 位置決め部材の取付構造及びこれを有する車両並びに位置決め部材の取付方法 - Google Patents

位置決め部材の取付構造及びこれを有する車両並びに位置決め部材の取付方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両の車体と該車体の開口を開閉可能に上記車体に取り付けられた外装パネルとのいずれか一方に、上記外装パネルの閉状態で上記車体及び外装パネルの他方に当接することで上記外装パネルをその開閉方向に位置決めする位置決め部材を車両内側から取り付けた取付構造、及びこれを有する車両並びに位置決め部材の取付方法に関する。
特許文献1には、車両の車体の開口を開閉可能に車体に取り付けられた外装パネルとして、車体後部に形成された格納室の開口を開閉可能なデッキカバーが開示されている。
特開2007−331679号公報
ところで、特許文献1のような外装パネルを有する車両において、上記外装パネルの閉状態で上記外装パネルに当接するウエザストリップを車体の開口周縁に沿って取り付けるとともに、車体及び外装パネルのいずれか一方に、外装パネルの閉状態で車体及び外装パネルの他方に当接することで上記外装パネルをその開閉方向に位置決めする位置決め部材を車両内側から取り付けることが考えられる。しかしながら、このようにすると、外装パネルの閉状態で、位置決め部材がその弾性率や寸法の製造上のばらつきに起因して外装パネルを正確に位置決めできず、車両の外観見栄えが悪化したり、外装パネルが所望の圧力よりも弱い圧力でウエザストリップに当接し、外装パネルとウエザストリップとの間から車内に水が浸入しやすくなるおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、外装パネルの閉状態での位置ずれによる車両の外観見栄えの悪化を防止するとともに、外装パネルとウエザストリップとの間のシール性を確保することにある。
第1の発明は、車両の車体と該車体の開口を開閉可能に上記車体に取り付けられた外装パネルとのいずれか一方に、上記外装パネルの閉状態で上記車体及び外装パネルの他方に当接することで上記外装パネルをその開閉方向に位置決めする位置決め部材を車両内側から取り付けた取付構造であって、上記車体の開口周縁には、上記外装パネルの閉状態で上記外装パネルに当接するウエザストリップが取り付けられ、上記位置決め部材は、磁性材料を含み、上記車体及び外装パネルの上記一方と上記位置決め部材との間には、上記車体及び外装パネルの上記一方に対して上記位置決め部材を取り付ける前に、当該位置決め部材を仮固定できる磁石が介在していることを特徴とする。
これによれば、車体及び外装パネルの一方に位置決め部材を磁石により仮固定し、外装パネルの閉状態で車体と外装パネルとが所望の位置関係となるように位置決め部材を摺動させて位置決め部材の位置を調整した後、車体及び外装パネルの上記一方に位置決め部材を取り付けることができる。したがって、位置決め部材にその弾性率や寸法の製造上のばらつきが生じても、外装パネルの閉状態で車体と外装パネルとが所望の位置関係となるように、車体及び外装パネルの一方に位置決め部材を取り付け、外装パネルの閉状態での位置ずれによる車両の外観見栄えの悪化を防止するとともに、外装パネルを所望の圧力でウエザストリップに当接させて外装パネルとウエザストリップとの間のシール性を確保できる。
また、位置決め部材を仮固定した状態で外装パネルを開けて位置決め部材の取付作業を行えるので、車内側に取付作業用のスペースがない場合でも、外装パネルの閉状態で車体と外装パネルとが所望の位置関係となるように、車体及び外装パネルの一方に位置決め部材を取り付けることができる。
また、車体及び外装パネルの一方に対して位置決め部材を仮固定した状態から位置決め部材を摺動させるだけで位置決め部材の位置を調整できるので、仮固定を締結により行う場合に比べ、位置決め部材の位置の調整作業が容易である。
また、車体及び外装パネルの一方に位置決め部材を磁石により仮固定した状態から、位置決め部材を摺動させて位置決め部材の位置を無段階に調整できるので、位置決め部材の位置を段階的にしか調整できない場合に比べ、位置決め部材の取付位置精度を向上できる。
第2の発明は、第1の発明の位置決め部材の取付構造であって、上記車体及び外装パネルの上記一方には、位置決め突起が突設され、上記位置決め部材には、上記外装パネル開閉方向に延びる長孔が、該長孔に上記位置決め突起が挿入されることで上記位置決め部材の上記長孔幅方向への移動が規制される一方、上記位置決め部材の長孔長手方向への移動が許容されるように形成されていることを特徴とする。
これによれば、位置決め突起により位置決め部材の長孔幅方向への移動が規制されているので、位置決め部材を長孔長手方向に摺動させやすく、位置決め部材の位置の調整作業が容易である。
第3の発明は、第1又は第2の発明の位置決め部材の取付構造を有する車両であって、上記車体の開口は、車室の後方に形成された格納室の開口であり、上記外装パネルは、バックウインドウ装着用の取付口を有するデッキカバーであり、上記車両は、上記車室を覆うルーフパネル、及び上記デッキカバーの取付口に装着されるバックウインドウを有するリトラクタブルルーフと、上記リトラクタブルルーフを、上記ルーフパネルで上記車室を覆う使用位置と、上記ルーフパネル及び上記バックウインドウを上記格納室に格納して上記車室を開放する格納位置とに変位させる第1駆動機構と、上記デッキカバーを開閉する第2駆動機構と、上記リトラクタブルルーフを上記使用位置と格納位置との間で移動させる前に、上記デッキカバーを開状態とし、上記リトラクタブルルーフの移動完了後に上記デッキカバーを閉状態とするように上記第1駆動機構及び第2駆動機構を制御する制御部とを備えていることを特徴とする。
これによれば、車体及びデッキカバーの一方に位置決め部材を磁石により仮固定した状態から、位置決め部材を摺動させて位置決め部材の位置を無段階に調整できるので、位置決め部材の位置を段階的にしか調整できない場合に比べ、リトラクタブルルーフのデッキカバーの取付位置精度を向上できる。
第4の発明は、車両の車体と該車体の開口を開閉可能に上記車体に取り付けられた外装パネルとのいずれか一方に、上記外装パネルの閉状態で上記車体及び外装パネルの他方に当接することで上記外装パネルをその開閉方向に位置決めする位置決め部材を車両内側から取り付ける取付方法であって、上記車体の開口周縁には、上記外装パネルの閉状態で上記外装パネルに当接するウエザストリップが取り付けられ、上記位置決め部材は、磁性材料を含み、上記車体及び外装パネルの上記一方に対して上記位置決め部材を取り付ける前に、上記車体及び外装パネルの上記一方に上記位置決め部材を磁石により仮固定することを特徴とする。
これによれば、第1の発明と同様に、外装パネルの閉状態での位置ずれによる車両の外観見栄えの悪化を防止するとともに、外装パネルを所望の圧力でウエザストリップに当接させて外装パネルとウエザストリップとの間のシール性を確保できる。
また、第1の発明と同様に、車内側に取付作業用のスペースがない場合でも、外装パネルの閉状態で車体と外装パネルとが所望の位置関係となるように、車体及び外装パネルの一方に位置決め部材を取り付けることができる。
また、第1の発明と同様に、車体及び外装パネルの一方に対して位置決め部材を仮固定した状態から位置決め部材を摺動させるだけで位置決め部材の位置を調整できるので、仮固定を締結により行う場合に比べ、位置決め部材の位置の調整作業が容易である。
また、第1の発明と同様に、車体及び外装パネルの一方に位置決め部材を磁石により仮固定した状態から、位置決め部材を摺動させて位置決め部材の位置を無段階に調整できるので、位置決め部材の位置を段階的にしか調整できない場合に比べ、位置決め部材の取付位置精度を向上できる。
本発明によれば、外装パネルの閉状態での位置ずれによる車両の外観見栄えの悪化を防止するとともに、外装パネルとウエザストリップとの間のシール性を確保できる。
図1は、本実施形態に係る位置決め部材の取付構造が適用された車両の全体構成を示す概略の側面図であり、車室の閉鎖状態を示す。 図2は、本実施形態に係る位置決め部材の取付構造が適用された車両の全体構成を示す概略の側面図であり、リトラクタブルルーフが使用位置と格納位置の間に位置し、デッキカバーが退避位置である状態を示す。 図3は、本実施形態に係る位置決め部材の取付構造が適用された車両の全体構成を示す概略の側面図であり、車室の開放状態を示す。 図4は、制御装置の構成を示すブロック図である。 図5は、デッキカバーを右斜め後方から見た斜視図である。 図6は、デッキカバーの前端右側端部を車両内側から見た斜視図である。 図7は、パネル側ブラケット及び位置決め部材の正面図である。 図8は、図7のVIII−VIII線における断面図である。 図9は、図6のIX−IX線における断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1〜図3に示す本実施形態に係る車両1の車体1’の前後方向略中央部には、上方に開放する車室2が形成され、車体1’の車室2の後方には、上方に開放する開口(図8参照)4aを有する格納室4が形成されている。車体1’の開口4aの周縁、すなわち車幅方向両端縁及び後端縁には、ウエザストリップ(図8参照)5が取り付けられている。当該ウエザストリップ5は、車室2及び開口4aを囲むように環状に形成されている。また、車体1’の開口4aの車幅方向両側前端部近傍には、図6及び図9に示すように、車体側ブラケット6が設けられている。この車体側ブラケット6は、板面を車幅方向に向けて車体前後方向に延びる略長方形状の取付板部6aと、板面を略上下方向に向けた略長方形状の水平板部6bとで断面略L字状に形成されている。取付板部6aは、車体1’の一部に締結されている一方、水平板部6bの上面の長手方向中途部には、正方形状の板状部材7がその板面を上下方向に向けた状態で接合されている。
また、車両1には、上記車室2及び格納室4を開閉する開閉装置10が搭載される。開閉装置10は、車室2の上側がルーフ部材12で覆われる閉状態と、車室2の上側が開放される開状態とを切り換えるように構成される。開閉装置10は、図1〜図3に示すように、リトラクタブルルーフ11、外装パネルとしてのデッキカバー18、及びロック機構20を有している。また、開閉装置10は、図4に示す制御装置をさらに備え、当該制御装置は、第1駆動機構としてのルーフ駆動機構16、第2駆動機構としてのデッキ駆動機構19、第3駆動モータ20a、開スイッチ21、閉スイッチ22、及び制御部23を有している。まず、これらの構成について、原則として車室2が閉鎖された状態(図1の状態)を基準に説明する。
リトラクタブルルーフ11は、ルーフ部材12と、該ルーフ部材12の後側に位置するバックウインドウ15とを有する。ルーフ部材12は、車両1のフロントヘッダ3の上縁部からデッキカバー18の上縁部に亘って前後に延びている。ルーフ部材12は、フロントルーフパネル13と、該フロントルーフパネル13の後方に配置されるミドルルーフパネル14とを有する。バックウインドウ15は、透明性の部材で構成され、格納室4の上側に配置される。
ルーフ駆動機構16は、リトラクタブルルーフ11を駆動する。具体的には、ルーフ駆動機構16は、第1駆動モータ16aと、該第1駆動モータ16aとリトラクタブルルーフ11を連結する第1リンク機構(図示省略)とを有する。第1リンク機構は、第1駆動モータ16aの回転動力をフロントルーフパネル13、ミドルルーフパネル14、及びバックウインドウ15に伝達させる。これにより、リトラクタブルルーフ11は、使用位置(図1に示す位置)と、格納位置(図3に示す位置)とに変位可能に構成される。使用位置のリトラクタブルルーフ11は、格納室4の外部に位置し、車室2を覆う状態となる。格納位置のリトラクタブルルーフ11は、車室2を開放し、折り畳まれた状態で格納室4に格納される状態となる。
図1〜図3に示すように、デッキカバー18は、ルーフ部材12の後方で格納室4の開口4aを上下方向に開閉可能に車体1’に取り付けられている。また、デッキカバー18は、閉状態で車室2を後側から覆うようになっている。デッキカバー18には、図5に示すように、バックウインドウ15装着用の取付口18aが形成されている。
デッキカバー18は、図9に示すように、車両1の外側に位置するアウターパネル25と該アウターパネル25の裏側に重なるように接合されたインナーパネル27とを備えている。アウターパネル25は、SMC(Sheet Molding Compound)等の樹脂で構成され、インナーパネル27は、鉄等の金属で構成されている。上記アウターパネル25は、図5に示すように、板面を略上下方向に向けて車幅方向に延びる長方形板状の主面部25aと、該主面部25aの両端縁から上方に向けて若干車幅方向外側に傾斜するように突設された車体後方に向けて幅狭となる略三角形板状の内側面部25bと、該内側面部25bの先端縁に該内側面部25bとで断面略への字状をなすように下方に向けて車幅方向外側に傾斜するように延設された車体後方に向けて幅狭となる略三角形板状の外側面部25cとを備えている。これら内側面部25b及び外側面部25cの後端部は、上記主面部25aの後端部よりも後方に突出している。上記外側面部25cの前端部は、上記内側面部25bよりも前方に突出している。上記アウターパネル25には、長方形板状の化粧板28が、その外面を上方斜め後方に向け、かつ上記外側面部25cの車幅方向内側周縁の前端部を橋絡するように取り付けられている。また、上記内側面部25bの前端部は、略三角形板状のリヤピラー29により車幅方向内側から覆われている。さらに、外側面部25cの前端部は、樹脂製の装飾パネル30で車両外側から覆われている。また、上記アウターパネル25及びインナーパネル27の間には、SMC(Sheet Molding Compound)等の樹脂で構成された長尺状のスペーサー部材(図8参照)31が車幅方向両端部で車体略前後方向に延びるように介在している。
デッキカバー18のインナーパネル27の前端部の車幅方向両端部近傍(装飾パネル30対応箇所)には、図6に示すように、開口部27aが形成され、該開口部27aからアウターパネル25が車両内側に露出している。インナーパネル27の開口部27aの上側部分の周縁部に金属製のパネル側ブラケット33が車両内側から取り付けられている。このパネル側ブラケット33は、図7及び図8にも示すように、平面視四角形状の板状本体部33aを備え、該板状本体部33aの車体前後両側及び上側の周縁部がインナーパネル27に車両内側から溶接されている。該板状本体部33aにおける車体前後両側及び上側の周縁部を除く部分は、車幅方向内側に膨出して膨出部33bを構成している。該膨出部33bの中央部には、棒状の位置決め突起33cが車両内側に向かって一体に突設され、該位置決め突起33cの下方には、締結孔33dが貫通形成されている。また、上記膨出部33bの車体前後両端部には、長方形板状の磁石としてのマグネットラバー34が上下方向に延びるように接着されている。
上記パネル側ブラケット33には、鉄製の位置決め部材35が取り付けられている。位置決め部材35は、上記パネル側ブラケット33の膨出部33bに車両内側から重なった状態で締結された矩形状の締結板部35aと、該締結板部35aの下端縁から車両外側に突出する矩形状の突出板部35bとで構成されている。上記締結板部35aの車体前後方向中央部には、上下方向(デッキカバー18開閉方向)に延びる長孔35cが形成されている。また、締結板部35aの長孔35cの車体前後方向両側には、屈曲部35dがその車体前後方向内側が車体前後方向外側よりも車両外側に位置するように形成されている。そして、上記締結板部35aの長孔35cに、上記パネル側ブラケット33の位置決め突起33cが挿入されることで、位置決め部材35の長孔35c幅方向への移動が規制される一方、位置決め部材35の長孔35c長手方向への移動が許容されている。また、上記締結板部35aの長孔35cにおける位置決め突起33c挿入箇所より下側の部分と、上記パネル側ブラケット33の締結孔33dとに固定手段としてのネジ37を挿通することで上記パネル側ブラケット33に位置決め部材35が締結されている。また、パネル側ブラケット33の膨出部33bと位置決め部材35の締結板部35aにおける屈曲部35dより車体前後方向外側の部分との間には、マグネットラバー34が介在している。
上記位置決め部材35をデッキカバー18のパネル側ブラケット33に取り付けるには、まず、デッキカバー18を開けた状態で、パネル側ブラケット33の位置決め突起33cを位置決め部材35の長孔35cの上端部近傍に挿入し、上記パネル側ブラケット33に位置決め部材35をマグネットラバー34の磁力により仮固定する。次いで、この状態からデッキカバー18を閉状態での正規の位置に移動させる。すると、この過程で、位置決め部材35の突出板部35bが車体1’の板状部材7の上面に当接して位置決め部材35の下方への移動が規制される。この状態からデッキカバー18がさらに下方に移動すると、位置決め部材35が車体1’の板状部材7の上面に当接した状態でデッキカバー18に対して相対的に摺動する。デッキカバー18が閉状態での正規の位置に達すると、デッキカバー18を開けて締結板部35aの長孔35cにおける位置決め突起33c挿入箇所より下側の部分と、上記パネル側ブラケット33の締結孔33dとにネジ37を挿通することで上記パネル側ブラケット33に位置決め部材35を締結する(取り付ける)。かかる締結作業時においても、位置決め部材35は、マグネットラバー34の磁力によりパネル側ブラケット33に仮固定されている。このように、デッキカバー18を開けた状態でデッキカバー18に位置決め部材35をマグネットラバー34により仮固定した後、デッキカバー18を閉状態での正規の位置に移動させるだけで、位置決め部材35を摺動させてその位置を調整できるので、仮固定を締結により行う場合に比べ、位置決め部材35の位置の調整作業が容易である。また、パネル側ブラケット33の位置決め突起33cにより位置決め部材35の長孔35c幅方向への移動が規制されているので、位置決め部材35を長孔35c長手方向に摺動させやすく、位置決め部材35の位置の調整作業が容易である。また、位置決め部材35を摺動させて位置決め部材35の位置を無段階に調整できるので、位置決め部材35の位置を段階的にしか調整できない場合に比べ、位置決め部材35の取付位置精度を向上できる。また、位置決め部材35にその弾性率や寸法の製造上のばらつきが生じても、デッキカバー18の閉状態で車体1’とデッキカバー18とが所望の位置関係となるように、デッキカバー18に位置決め部材35を取り付けることができ、デッキカバー18の閉状態での位置ずれによる車両1の外観見栄えの悪化を防止するとともに、デッキカバー18を所望の圧力でウエザストリップ5に当接させてデッキカバー18とウエザストリップ5との間のシール性を確保できる。また、上述のように位置決め部材35を仮固定した状態でデッキカバー18を開けて位置決め部材35の締結作業(取付作業)を行えるので、デッキカバー18の車内側に締結作業用のスペースを設けなくても、デッキカバー18の閉状態で車体1’とデッキカバー18とが所望の位置関係となるように、デッキカバー18に位置決め部材35を取り付けることができる。
デッキ駆動機構19は、デッキカバー18を駆動する。具体的には、デッキ駆動機構19は、第2駆動モータ19aと、該第2駆動モータ19aとデッキカバー18とを連結する第2リンク機構(図示省略)とを有する。第2リンク機構は、第2駆動モータ19aの回転動力をデッキカバー18に伝達させる。これにより、デッキカバー18は、定位置(図1や図3に示す位置)と、退避位置(例えば図2に示す位置)とに変位可能に構成される。
定位置のデッキカバー18は、格納室4の開口4aを閉塞するとともに、その取付口18aにバックウインドウ15が嵌合可能な状態となる。この状態で、図9に示すように、ウエザストリップ5がデッキカバー18の車幅方向両端縁部及び後端縁部に連続して下方から当接する。また、位置決め部材35の突出板部35bの下面が車体1’の板状部材7の上面に上方から当接することで、デッキカバー18を上下方向(開閉方向)に位置決めする。退避位置のデッキカバー18は、定位置よりも後方斜め上方に位置し、格納室4の開口4aを開放する状態となる。このように、デッキカバー18が退避位置になることで、使用位置と格納位置との間でのリトラクタブルルーフ11の移動が許容される。
ロック機構20は、フロントルーフパネル13の下面(車室側の面)の前端部に取り付けられる。ロック機構20は、車両1の車体1’のフロントヘッダ3に固定されたストライカ(図示省略)に係合可能なフック部材(図示省略)を有している。リトラクタブルルーフ11が使用位置であるときに、フック部材がストライカに係合することで、ルーフ部材12がフロントヘッダ3にロックされる。
第3駆動モータ20aは、ロック機構20のフック部材を駆動する。
制御部23は、開スイッチ21及び閉スイッチ22がONであるか否かを検出し、検出結果に基づいて、第1駆動モータ16a、第2駆動モータ19a、及び第3駆動モータ20aを制御する。
次に、開閉装置10の開動作及び閉動作について、図1〜図4を参照しながら説明する。「開動作」は、使用位置のリトラクタブルルーフ11が格納位置に至るまでの動作をいう。「閉動作」は、格納位置のリトラクタブルルーフ11が使用位置に至るまでの動作をいう。
制御部23は、リトラクタブルルーフ11が使用位置にあるときに、乗員により開スイッチ21がONにされたことを検出すると、第3駆動モータ20aの制御によりロック機構20のフロントヘッダ3に対するロックを解除し、第2駆動モータ19aの制御により定位置のデッキカバー18を退避位置に向かって移動させる。つまり、デッキカバー18を開状態とする。その後、第1駆動モータ16aの制御により、使用位置のリトラクタブルルーフ11を格納位置に向かって移動させる。
具体的には、フロントルーフパネル13、ミドルルーフパネル14、及びバックウインドウ15は、複数のリンク部材(図示省略)を介して各々が独立して回動するとともに、全体として格納室4に近づくように移動する(例えば図2を参照)。そして、リトラクタブルルーフ11の格納位置への移動が完了した後、制御部23は、第2駆動モータ19aの制御により退避位置のデッキカバー18を定位置に戻し、閉状態とする(図3を参照)。これにより、車室2が開状態となる。
一方、この状態で制御部23が乗員により閉スイッチ22がONにされたことを検出すると、まず、第2駆動モータ19aの制御により定位置のデッキカバー18を退避位置に向かって移動させて開状態とする。次いで、第1駆動モータ16aの制御により、格納位置のリトラクタブルルーフ11を使用位置に向かって移動させる。
具体的には、フロントルーフパネル13、ミドルルーフパネル14、及びバックウインドウ15は、複数のリンク部材を介して各々が独立して回動するとともに、全体として車室2に近づくように移動する(例えば図2を参照)。リトラクタブルルーフ11が使用位置に至ると、制御部23は、第2駆動モータ19aの制御により退避位置のデッキカバー18を定位置に戻し、閉状態とする(図1を参照)。その後、制御部23は、第3駆動モータ20aの制御によりルーフ部材12をフロントヘッダ3にロックする。
したがって、本実施形態によれば、位置決め部材35が鉄で構成されて変形しにくいので、デッキカバー18にバックウインドウ15を装着した状態と装着していない状態とで、デッキカバー18の閉状態で位置決め部材35にかかる負荷が変わっても、位置決め部材35の形状に差異が生じにくい。したがって、デッキカバー18にバックウインドウ15を装着した状態と装着していない状態とで、閉状態のデッキカバー18と車体1’とを同じ位置関係にできる。なお、位置決め部材35を鉄以外の金属で構成してもよいし、位置決め部材35の一部を樹脂材料で構成してもよい。
なお、本実施形態では、位置決め部材35をデッキカバー18に取り付けてデッキカバー18の閉状態で車体1’に当接させるようにしたが、車体1’に取り付けてデッキカバー18の閉状態でデッキカバー18に当接させるようにしてもよい。具体的には、車体側ブラケット6と同様の構成のブラケットをデッキカバー18に設けるとともに、パネル側ブラケット33と同様の構成のブラケットを車体1’側に設け、位置決め部材35を車体1’側のブラケットに取り付けてデッキカバー18の閉状態でデッキカバー18に当接させるようにしてもよい。
また、本実施形態では、位置決め部材35全体を鉄で構成したが、位置決め部材35がその一部だけに鉄等の磁性材料を含むようにしてもよい。
また、本実施形態では、本発明をオープンカーのデッキカバー18に適用したが、本発明は、トランクリッド、ドア、ボンネット等の他の外装パネルにも適用できる。
本発明は、車両の車体と該車体の開口を開閉可能に上記車体に取り付けられた外装パネルとのいずれか一方に、上記外装パネルの閉状態で上記車体及び外装パネルの他方に当接することで上記外装パネルをその開閉方向に位置決めする位置決め部材を車両内側から取り付けた取付構造、及びこれを有する車両並びに位置決め部材の取付方法として有用である。
1 車両
1’ 車体
2 車室
4a 開口
5 ウエザストリップ
11 リトラクタブルルーフ
13 フロントルーフパネル
14 ミドルルーフパネル
15 バックウインドウ
16 ルーフ駆動機構(第1駆動機構)
18 デッキカバー
18a 取付口
19 デッキ駆動機構(第2駆動機構)
23 制御部
33c 位置決め突起
34 マグネットラバー(磁石)
35 位置決め部材
35c 長孔

Claims (4)

  1. 車両の車体と該車体の開口を開閉可能に上記車体に取り付けられた外装パネルとのいずれか一方に、上記外装パネルの閉状態で上記車体及び外装パネルの他方に当接することで上記外装パネルをその開閉方向に位置決めする位置決め部材を車両内側から取り付けた取付構造であって、
    上記車体の開口周縁には、上記外装パネルの閉状態で上記外装パネルに当接するウエザストリップが取り付けられ、
    上記位置決め部材は、磁性材料を含み、
    上記車体及び外装パネルの上記一方と上記位置決め部材との間には、上記車体及び外装パネルの上記一方に対して上記位置決め部材を取り付ける前に、当該位置決め部材を仮固定できる磁石が介在していることを特徴とする位置決め部材の取付構造。
  2. 請求項1に記載の位置決め部材の取付構造であって、
    上記車体及び外装パネルの上記一方には、位置決め突起が突設され、
    上記位置決め部材には、上記外装パネル開閉方向に延びる長孔が、該長孔に上記位置決め突起が挿入されることで上記位置決め部材の上記長孔幅方向への移動が規制される一方、上記位置決め部材の長孔長手方向への移動が許容されるように形成されていることを特徴とする位置決め部材の取付構造。
  3. 請求項1又は2に記載の位置決め部材の取付構造を有する車両であって、
    上記車体の開口は、車室の後方に形成された格納室の開口であり、
    上記外装パネルは、バックウインドウ装着用の取付口を有するデッキカバーであり、
    上記車両は、上記車室を覆うルーフパネル、及び上記デッキカバーの取付口に装着されるバックウインドウを有するリトラクタブルルーフと、
    上記リトラクタブルルーフを、上記ルーフパネルで上記車室を覆う使用位置と、上記ルーフパネル及び上記バックウインドウを上記格納室に格納して上記車室を開放する格納位置とに変位させる第1駆動機構と、
    上記デッキカバーを開閉する第2駆動機構と、
    上記リトラクタブルルーフを上記使用位置と格納位置との間で移動させる前に、上記デッキカバーを開状態とし、上記リトラクタブルルーフの移動完了後に上記デッキカバーを閉状態とするように上記第1駆動機構及び第2駆動機構を制御する制御部とを備えていることを特徴とする車両。
  4. 車両の車体と該車体の開口を開閉可能に上記車体に取り付けられた外装パネルとのいずれか一方に、上記外装パネルの閉状態で上記車体及び外装パネルの他方に当接することで上記外装パネルをその開閉方向に位置決めする位置決め部材を車両内側から取り付ける取付方法であって、
    上記車体の開口周縁には、上記外装パネルの閉状態で上記外装パネルに当接するウエザストリップが取り付けられ、
    上記位置決め部材は、磁性材料を含み、
    上記車体及び外装パネルの上記一方に対して上記位置決め部材を取り付ける前に、上記車体及び外装パネルの上記一方に上記位置決め部材を磁石により仮固定することを特徴とする位置決め部材の取付方法。
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