JP6678790B1 - 作業支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業の効率化を図る。【解決手段】作業支援装置1は、カメラ30と、演算装置61と、プロジェクタ20とを備える。カメラ30は、マーカー51が付された複数の箱50が置かれた物品棚10の撮像画像を撮像する。演算装置61は、撮像画像に写されたマーカー51の位置に基づき、複数の箱50のうちの第1箱50−1の位置を特定し、第1箱50−1に対応した表示領域100−1の位置を決定する。プロジェクタ20は、表示領域100に作業者への指示を表示する。マーカー51は、箱50の幅に応じた長さを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、作業支援装置に関するものである。
作業支援装置は、棚に並べられている様々な物品(例えば、部品や商品)のいずれを取るべきかを作業者に指示する装置であり、生産ラインや物流拠点において広く使用される。一例としては、作業支援装置は、生産ラインにおいて、部品庫(典型的には、部品棚)に蓄積されている様々な部品のうち、対象の製品に組み付けるべき部品及びその個数を作業者に指示するために用いられる。他の例としては、作業支援装置は、物流拠点において、商品庫(典型的には、商品棚)にストックされている様々な商品のうち、対象のシッパー(コンテナ)に収納すべき商品及びその個数を作業者に指示するために用いられる。
作業支援装置は、作業者に指示を与えるための表示デバイスを備えている。作業支援装置の表示デバイスとしては、最も伝統的には、ランプやセグメント表示器が用いられてきたが、近年では、プロジェクタを用いることが提案されている。例えば、橋本 明解 他、「商品物流における仕分け作業支援への複合現実感技術の応用(2)」、第19回日本バーチャルリアリティ学会大会論文集、2014年9月、pp.553−556(非特許文献1)は、仕分け作業の支援におけるウェアラブル型のプロジェクタと据置型のプロジェクタのメリットとデメリットについて議論している。
作業支援装置に求められる要求の一つは、作業ミスの防止である。作業ミスの防止のために、様々な機構が提案されている。例えば、特開2006−321590号公報(特許文献1)は、商品棚の間口において作業者の手が通過する位置を、赤外線を用いて検出し、検出した位置が、不適正である場合に警告を発生する構成のピッキング支援装置を開示している。また、特許5441393号公報(特許文献2)は、作業者の手が通過する位置を、間口近傍に投光した光の反射光を用いて検出するピッキングシステムを開示している。
特開2006−321590号公報 特許第5441393号公報
橋本 明解 他、「商品物流における仕分け作業支援への複合現実感技術の応用(2)」、第19回日本バーチャルリアリティ学会大会論文集、2014年9月、pp.553−556
作業支援装置を用いて作業を開始する際には、物品の位置に応じてランプやセグメント表示器の位置の調整、または、プロジェクタによる表示位置の調整などの様々な設定を行う必要がある。このような状況に鑑み、本発明は、作業を効率的に行うための作業支援装置を提供することを目的とする。他の目的については、以下の記載及び実施の形態の説明から理解することができる。
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係の一例を示すために、参考として、括弧付きで付加されたものである。よって、括弧付きの記載により、特許請求の範囲は、限定的に解釈されるべきではない。
上記目的を達成するための一実施の形態おける作業支援装置(1)は、カメラ(30)と、演算装置(61)と、プロジェクタ(20)とを備える。カメラ(30)は、マーカー(51)が付された複数の箱(50)が置かれた物品棚(10)の撮像画像を撮像する。演算装置(61)は、撮像画像に写されたマーカーの位置に基づき、複数の箱のうちの第1箱(50−1)の位置を特定し、第1箱に対応した表示領域(100−1)の位置を決定する。プロジェクタ(20)は、表示領域(100)に作業者への指示を表示する。マーカー(51)は、箱(50)の幅に応じた長さを有する。
上記目的を達成するための一実施の形態における作業支援装置(1)は、カメラ(30)と、演算装置(61)とを備える。カメラ(30)は、複数の箱(50)が置かれた物品棚(10)の撮像画像を撮像する。演算装置(61)は、撮像画像に基づき、複数の箱のうち、作業者が物品を取り出す箱を特定する。
本発明に係る作業支援装置によれば、作業の効率化を図ることができる。
一実施の形態における作業支援装置の構成を示す正面図である。 一実施の形態における作業支援装置の構成を示す右側面図である。 図1の箱の斜視図である。 図1のカメラが撮像した画像の一例である。 一実施の形態における作業支援装置のシステム構成を示す図である。 演算装置が箱の位置を特定するときの処理を示すフローチャートである。 図5の演算装置に登録されている箱情報の一例である。 作業者が物品を取り出すときに、カメラが撮像した画像の一例である。 演算装置が作業ミスを検知するときの処理を示すフローチャートである。 演算装置が作業ミスを検知するときの処理を示すフローチャートである。 作業者が物品を取り出すときに、カメラが撮像した画像の一例である。 一実施の形態における作業支援装置の構成を示す右側面図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る作業支援装置1は、物品棚10と、プロジェクタ20と、カメラ30とを備える。物品棚10は、床Fの上に設置され、上下方向に並べて配置された複数の棚11(第1棚11−1、第2棚11−2、第3棚11−3、第4棚11−4、第5棚11−5)を備える。理解を容易にするため、直交座標系を用いて作業支援装置1を説明する。棚11の前端の延びる方向をx方向とする。x方向に直交し、床Fに平行な方向をy方向とする。物品棚10の上下方向をz方向とする。なお、物品棚10の前側とは、図2に示すように、人が作業している方向を指す。
下方に設けられた3つの棚11(第1棚11−1、第2棚11−2、第3棚11−3)には、物品を収容する複数の箱50が置かれている。箱50が置かれた棚11には、箱50の落下を防止するため、バー12が設けられている。また、箱50を、バー12に接するように置くことで、各棚11において、直線状に配置することができる。
また、箱50が置かれた棚11(第1棚11−1、第2棚11−2、第3棚11−3)の各々は、図2に示すように、y方向に対して、傾いて配置されている。具体的には、z方向において、前端(−y方向の端)よりも、後端(+y方向の端)が上方に位置するように、箱50が置かれた棚11は配置されている。このため、作業者Wは、箱50から物品を取り出しやすい。
各棚11の前端は、z方向から見たときに、最下段の第1棚11−1から順番に、+y方向に並ぶように配置されている。具体的には、第2棚11−2の前端は、第1棚11−1の前端よりも+y方向に配置されている。第3棚11−3の前端は、第2棚11−2の前端よりも+y方向に配置されている。第4棚11−4の前端は、第3棚11−3の前端よりも+y方向に配置されている。第5棚11−5の前端は、第4棚11−4の前端よりも+y方向に配置されている。
また、箱50が置かれた棚11に隣接する上方の棚11には、前端、つまり−y方向の端に、x方向に延びるスクリーン13が設けられている。具体的には、第1スクリーン13−1が、箱50が置かれた第1棚11−1に隣接する上方の第2棚11−2の−y方向の端に設けられている。同様に、第2スクリーン13−2が第3棚11−3の−y方向の端に、第3スクリーン13−3が第4棚11−4の−y方向の端に、それぞれ設けられている。
また、最上段の第5棚11−5には、図2に示すように、プロジェクタ20が設置されている。プロジェクタ20は、アーム14を介して、第5棚11−5に支持されている。アーム14は、第5棚11−5の前方に突出して設けられている。言い換えると、プロジェクタ20は、第5棚11−5の前端より−y方向に設置されている。
プロジェクタ20は、作業者Wへの指示をスクリーン13に投影して表示する。作業者Wが箱50に収容されている物品(例えば、部品や商品)を取り出すときに、作業支援装置1は、スクリーン13に作業者Wへの指示(例えば、ピッキングすべき物品の指定)を表示する。作業者Wは、スクリーン13の表示に基づき、指定された物品を箱50から取出す。例えば、第1箱50−1に収納された物品を取り出すことを作業者Wに指示するとする。ここで、第1箱50−1は、第3棚11−3の−x方向の端に置かれているとする。この場合、作業支援装置1は、スクリーン13の領域のうち、第1箱50−1の上方にある第1表示領域100−1に、第1箱50−1に収容された物品と、取り出す数量とを表示する。作業者Wは、表示領域100の中から数量が表示されている第1表示領域100−1を確認し、第1表示領域100−1の下方にある第1箱50−1に収容されている物品を取り出す。このように、作業者Wは、作業支援装置1が表示する表示領域100を確認することで、作業ミスを低減することができる。
また、最上段の第5棚11−5には、カメラ30が設置されている。カメラ30は、図2に示すように、アーム15を介して、第5棚11−5に支持されている。アーム15も、第5棚11−5の前方に突出して設けられている。言い換えると、カメラ30も、第5棚11−5の前端より−y方向に設置されている。
作業支援装置1は、カメラ30が物品棚10の上方から棚11を撮像することで、作業者Wが取り出した物品が取り出すべき物品と異なるとき、作業者Wに作業ミスを報知する。作業者Wは、スクリーン13に表示された指示に従い、第1箱50−1に収納されている物品を取り出す。このとき、カメラ30は、物品棚10の上方から作業者Wが物品を取り出すところを撮像する。作業支援装置1は、カメラ30が撮像した撮像画像に基づき、指定された第1箱50−1から作業者Wが物品を取り出しているかを判定することができる。作業支援装置1は、作業者Wが第1箱50−1と異なる箱50から物品を取り出していると判定すると、作業者Wに作業ミスを報知する。つまり、作業支援装置1は、作業者Wのピッキングにおける作業ミスを検知すると、作業者Wに作業ミスを報知する。例えば、プロジェクタ20がスクリーン13に赤色を点滅表示することで、作業者Wに作業ミスを報知する。物品棚10はスピーカーを備え、音声により作業者Wに作業ミスを報知してもよい。作業支援装置1が作業者Wの作業ミスを検知する方法は、後述する。
このように、作業支援装置1は、作業者Wによるピッキング作業で生じるミスを低減し、効率化を図ることができる。
また、カメラ30は、物品棚10の上方から各棚11を撮像することで、箱50の位置を特定する。z方向から見たときに、各棚11は、前端が最下段から順番に+y方向に並ぶように、配置されている。このため、カメラ30は、各棚11に置かれた箱50の前端を撮像することができる。また、箱50は、図3に示すように、上側の一辺にマーカー51、例えばバーコードが付されている。マーカー51は、マーカー51が付されている箱50の幅、言い換えるとマーカー51が付されている辺の長さに応じた長さを有する。例えば、マーカー51は、マーカー51が付されている辺の一端から他端までの長さを有する。箱50は、このマーカー51が棚11の前方に配置されるように、棚11に置かれる。このため、カメラ30は、図4に示すように、各棚11に置かれた箱50のマーカー51を撮像することができる。作業支援装置1は、カメラ30が撮像した撮像画像におけるマーカー51の位置に基づき、箱50の位置を特定する。作業支援装置1が箱50の位置を特定する方法は、後述する。
ここで、マーカー51は、撮像画像から箱50を識別するために利用される。このため、カメラ30の撮像画像に基づき、各箱50の位置を特定することができる。マーカー51は、箱50を識別できるものであれば、任意に選択してもよく、例えばARマーカー、QRコード(登録商標)などを含む。
次に、作業支援装置1のシステム構成を説明する。作業支援装置1は、図5に示すように、制御装置60と、管理端末80とを備える。制御装置60は、作業支援装置1の動作を制御する。例えば、制御装置60は、カメラ30の撮像画像に基づき、プロジェクタ20が表示する画像を制御する。制御装置60は、制御用演算装置61と、インターフェース62とを備える。
インターフェース62は、カメラ30と、プロジェクタ20と、管理端末80とに電気的に接続されている。具体的には、インターフェース62は、カメラ30が撮像した撮像画像を表す画像情報をカメラ30から受信する。インターフェース62は、プロジェクタ20に、表示する画像を示す表示情報を送信する。また、インターフェース62は、管理端末80とデータの送受信を行う。インターフェース62は、カメラ30と、プロジェクタ20と、管理端末80と有線または無線で接続されている。例えば、インターフェース62は管理端末80とLAN(Local Area Network)を介して接続されている。また、作業支援装置1は、作業者Wなどに報知する出力装置70(例えば、スピーカーなど)を備えてもよい。この場合、出力装置70も同様に、インターフェース62と電気的に接続されている。
制御用演算装置61は、作業支援装置1の動作を制御するためのデータ処理を行う。例えば、制御用演算装置61は、作業者Wが取り出すべき物品と、その数量とを指定する指示データを生成する。制御用演算装置61は、生成した指示データに基づき、作業者Wへの指示を所望の位置に表示するための表示情報を生成し、プロジェクタ20に送信する。制御用演算装置61は、例えば中央演算装置(CPU;Central Processing Unit)を含む。
管理端末80は制御装置60を管理する。例えば、管理端末80は、作業支援装置1の動作を制御するために必要な情報を制御装置60に送信する。また、管理端末80は、作業支援装置1の状態を制御装置60から受信し、作業支援装置1の状態を表示する。管理端末80は、管理用演算装置81と、表示装置82と、入力装置83と、インターフェース84とを備える。
インターフェース84は、制御装置60のインターフェース62に電気的に接続されている。インターフェース84は作業支援装置1の動作を制御するために必要な情報を制御装置60のインターフェース62に送信する。また、インターフェース84は作業支援装置1の状態を表す情報を制御装置60のインターフェース62から受信する。
管理用演算装置81は、制御装置60を管理するためのデータ処理を行う。例えば、管理用演算装置81は、入力装置83から入力されたデータを制御装置60に送信する。また、管理用演算装置81は、作業支援装置1の状態を表す情報を制御装置60から受信して、表示装置82に作業支援装置1の状態を表示するためのデータを送信する。
表示装置82は、管理端末80が保有する様々なデータ、例えば管理用演算装置81から取得する作業支援装置1の状態を表示する。また、入力装置83には、制御装置60に設定するデータなどが入力される。入力装置83は、例えば、キーボード、マウス、マイクなどが例示される。また、管理端末80は、汎用のパーソナルコンピュータなどが例示される。
(箱の位置の特定)
作業支援装置1は、カメラ30の撮像画像により、箱50の位置を特定することができる。図4に示すように、設定要求マーカー110が第4棚11−4の上方に付されている。設定要求マーカー110の上方に作業者Wが手を置くと、制御用演算装置61は箱50の位置を特定する。設定要求マーカー110は、例えばバーコード、ARマーカー、QRコード(登録商標)などが含まれる。
制御用演算装置61は、図6に示すように、ステップS110において、カメラ30から撮像画像を取得する。例えば、制御用演算装置61は、カメラ30に対して撮像する指令を示す撮像信号を送信する。カメラ30は、撮像信号に基づき、物品棚10を撮像し、撮像画像を制御用演算装置61に送信する。また、カメラ30は、常時撮像してもよい。この場合、制御用演算装置61は、設定要求が入力されたときに撮像された撮像画像を取得する。
ステップS120において、制御用演算装置61は、設定要求が入力されたかを確認する。設定要求は、図4に示す設定要求マーカー110の上方に作業者Wの手が置かれると、制御用演算装置61に入力される。撮像画像には、設定要求マーカー110が含まれる。設定要求マーカー110の上方に作業者Wの手が置かれると、撮像画像において、設定要求マーカー110の一部が作業者Wの手に隠される。このため、制御用演算装置61は、撮像画像から設定要求マーカー110を検索して、撮像画像に設定要求マーカー110が存在しないときに(ステップS120;YES)、設定要求が入力されたと判定して、ステップS130の処理に移行する。制御用演算装置61は、撮像画像に設定要求マーカー110が存在するとき(ステップS120;NO)、設定要求が入力されていないと判定して、設定要求が入力されるまでステップS110〜S120を繰り返し、設定要求が入力されるのを待つ。
ステップS130において、制御用演算装置61はカメラ30から撮像画像を取得する。ステップS110と同様の処理のため、説明を省略する。
ステップS140において、制御用演算装置61は、マーカー51の位置から、マーカー51が付された箱50の位置を特定する。カメラ30の撮像画像には、図4に示すように、各箱50に付されたマーカー51が含まれている。カメラ30が撮像した撮像画像は、棚11の前端が延びる方向をx方向とし、これに直交する方向をy方向として、解析される。ここで、+y方向は、棚11の前方から後方に向かう方向とする。箱50の前端にマーカー51が付されているため、撮像画像において、同じ棚11に配置された箱50のマーカー51は、x方向に並ぶ。これにより、作業支援装置1は、棚11において、箱50が置かれているx方向の位置を、x方向の位置から特定することができる。また、各棚11の前端は、z方向、つまりカメラ30の撮像方向から見たときに、+y方向に並ぶように配置されている。このため、撮像画像において、各棚11の前端は、+y方向に並ぶ。
具体的には、撮像画像において、第1棚11−1の上方に隣接する第2棚11−2の前端は、最下段の第1棚11−1の前端よりも+y方向に位置する。第2棚11−2の上方に隣接する第3棚11−3の前端は、第2棚11−2の前端よりも+y方向に位置する。このため、第2棚11−2に置かれている箱50は、第1棚11−1に置かれている箱50よりも+y方向に位置する。また、第3棚11−3に置かれている箱50は、第2棚11−2に置かれている箱50よりも+y方向に位置する。このため、y方向において、最下段の第1棚11−1に置かれている箱50のマーカー51が写される領域は、2段目の第2棚11−2に置かれている箱50のマーカー51が写される領域と区別することができる。同様に、y方向において、2段目の第2棚11−2に置かれている箱50のマーカー51が写される領域は、3段目の第3棚11−3に置かれている箱50のマーカー51が写される領域と区別することができる。このようにy方向における箱50の位置、つまりマーカー51の位置に基づき、箱50が置かれている棚11を特定することができる。
例えば、制御用演算装置61は、撮像画像において、各棚11のy方向の範囲を特定する。カメラ30が物品棚10に固定されているため、各棚11のy方向の範囲は、予め入力装置83から登録されていてもよい。次に、制御用演算装置61は、最下段に設けられている第1棚11−1の範囲において、マーカー51を検出する。制御用演算装置61は、x方向において、マーカー51が検出された位置に基づき、第1棚11−1における箱50の位置を特定する。さらに、制御用演算装置61は、図7に示す箱情報200から検出したマーカー51を検索し、物品IDを抽出する。物品IDを抽出することで、制御用演算装置61は、マーカー51が付された箱50に収納されている物品を特定することができる。次に、制御用演算装置61は、第2棚11−2の範囲、第3棚11−3の範囲においても、同様にマーカー51を検出し、箱50の位置を特定する。このように、制御用演算装置61は、y方向における箱50の位置、つまりマーカー51の位置に基づき、箱50が置かれている棚11を特定する。また、制御用演算装置61は、x方向における箱50の位置、つまりマーカー51の位置に基づき、各棚11におけるx方向の位置を特定する。
ステップS150において、制御用演算装置61は、特定した箱50の位置に基づき、箱50に対応した表示領域100を決定する。具体的には、制御用演算装置61は、表示領域100の−x方向の端を箱50の−x方向の端に決定し、表示領域100の+x方向の端を、箱50の+x方向の端に決定する。マーカー51の長さは、箱50のx方向の長さに対応している。このため、制御用演算装置61は、検出したマーカー51の長さに応じて、箱50の−x方向の端と、+x方向の端とを決定する。例えば、マーカー51の−x方向の端を箱50の−x方向の端に決定し、マーカー51の+x方向の端を箱50の+x方向の端に決定する。これにより、表示領域100のx方向の両端を決定することができる。制御用演算装置61は、表示領域100のz方向の両端を、箱50が置かれている棚11の上方に隣接して設けられているスクリーン13の範囲に応じて決定する。例えば、スクリーン13の+z方向の端が表示領域100の+z方向の端に、スクリーン13の−z方向の端が表示領域100の−z方向の端に決定される。
制御用演算装置61は、決定した表示領域100を記憶する。例えば、制御用演算装置61は、図7に示すように、箱50に付されているマーカー51を表すマーカー情報と、箱50に収納されている物品を表す物品IDと、箱50に対応した表示領域100を表す表示領域情報と、箱50は配置されている棚11の位置を表す棚情報と、箱50が配置されている棚11において当該箱50に隣接する箱50を表す隣接情報と、撮像画像においてマーカー51が写されている領域を表すマーカー領域情報とを関連付けた箱情報200を記憶している。マーカー情報と、物品IDとは、入力装置83から予め登録される。制御用演算装置61は、決定した表示領域100の情報を表示領域情報に、箱50が配置されていると特定した棚11の情報を棚情報に、箱50に隣接する箱50の情報を隣接情報に登録する。
ステップS160において、制御用演算装置61は、すべての箱50の位置を特定し、表示領域100を決定すると、作業者Wに設定作業が完了したことを報知する。例えば、設定要求マーカー110に手を置くと、スクリーン13に所定の画像が表示され、設定作業が完了したときに所定の画像が消えてもよい。所定の画像は、任意に選択でき、例えば箱50を特定する処理を行っていることを示す画像でもよい。また、出力装置70に含まれるスピーカーから、設定作業が完了したことを示す音声が出力されてもよい。このとき、制御用演算装置61は、設定作業が完了したことを示す表示情報や音声情報を生成し、生成した表示情報や音声情報をプロジェクタ20や出力装置70に送信する。言い換えると、制御用演算装置61は、プロジェクタ20の表示や出力装置70の出力を制御する制御信号を生成し、送信する。
以上のように、作業支援装置1は、箱50の位置を変更しても、箱50の位置を管理端末80に入力装置83から登録することなく、設定作業を完了することができる。また、箱50を新たに配置する場合も、同様に処理することができる。このように、箱50の移動を容易にし、作業の効率化を図ることができる。
(作業ミスの検知)
作業支援装置1は、カメラ30が撮像した撮像画像により、作業者Wが取り出した物品が収容されている箱50を特定することができる。図8に示すように、作業者Wが物品を箱50から取り出すとき、カメラ30は作業者Wの手2を撮像する。制御用演算装置61は、撮像画像から作業者Wの手2の位置を特定することで、作業者Wが取り出した物品が収容されている箱50を特定することができる。
制御用演算装置61は、例えば、図9A、9Bに示す処理を実行して、作業者Wが取り出した物品が収容されている箱50を特定し、作業ミスの有無を判定する。制御用演算装置61は、ステップS210において、カメラ30から撮像画像を取得する。ステップS110と同様の処理のため、説明を省略する。
作業者Wは、撮像画像において一部が隠れているマーカー51が付された箱50から物品を取り出している。例えば、作業者Wが第2箱50−2に収容されている物品を取り出すときに、作業者Wの手2は第2箱50−2に付された第2マーカー51−2の上方を通過する。このため、箱50の上方から撮像される撮像画像は、作業者Wが物品を取り出した第2箱50−2の第2マーカー51−2の一部が手2に隠れる。このように、一部が隠れているマーカー51を特定することで、作業者Wが取り出した物品が収容されている箱50を特定することができる。
そこで、ステップS220において、制御用演算装置61は、取得した撮像画像に写されているマーカー51を抽出し、手2などの物体に隠れたマーカー51があるかを判定する。少なくとも一部が隠れているマーカー51がないとき(ステップS220;NO)、制御用演算装置61は、作業者Wが物品を取り出していないと判定して、処理を終了する。少なくとも一部が隠れているマーカー51があるとき(ステップS220;YES)、作業者Wが物品を取り出している可能性があると判定して、ステップS230の処理に移行する。具体的には、制御用演算装置61は、箱情報200に登録されているマーカー情報に表された登録マーカーが撮像画像に含まれているかを判定する。制御用演算装置61は、箱情報200に登録されているマーカー情報に表された登録マーカーのうち、撮像画像に含まれていない登録マーカーが一部隠れているマーカー51であると判定する。
ステップS230において、制御用演算装置61は、一部が隠れているマーカー51が複数存在するかを判定する。一部が隠れているマーカー51が1つのとき(ステップS230;NO)、制御用演算装置61は、このマーカー51が付された箱50を作業者Wが取り出している箱50として特定し、図9Bに示すステップS280の処理に移行する。一部が隠れているマーカー51が複数存在するとき(ステップS230;YES)、制御用演算装置61は、作業者Wが物品を取り出している箱50を特定するために、図9Aに示すステップS240の処理に移行する。
撮像画像において一部が隠されているマーカー51が付された箱50が異なる棚11に存在するとき、上方の棚11に配置された箱50が、作業者Wが物品を取り出す箱50である。例えば、図8に示すように、作業者Wの手2は、第2棚11−2に配置された第2箱50−2から物品を取り出すとき、第1棚11−1に配置された第3箱50−3の第3マーカー51−3の上方を通過する場合がある。このとき、撮像画像において、第2箱50−2に付された第2マーカー51−2の一部と、第3箱50−3に付された第3マーカー51−3の一部とが手2により隠れる。このため、作業者Wが物品を取り出す箱50は、手2により隠されたマーカー51が付された箱50のうち、最も上方の棚11に配置された箱50である。
そこで、ステップS240において、制御用演算装置61は、一部が隠れているマーカー51のうち、最も上方(z方向)にある棚11に配置された箱50に付されたマーカー51を検出する。制御用演算装置61は、箱情報200から一部が隠れているマーカー51に対応する棚情報を抽出し、このマーカー51が付されている箱50が配置されている棚11を特定する。制御用演算装置61は、特定した棚11のうち、最も上方にある棚11を選択する。一部が隠れているマーカー51が付された箱50から、選択した棚11に配置されている箱50を抽出することで、最も上方にある棚11に配置された箱50を特定することができる。
ステップS250において、制御用演算装置61は、ステップS240で検出したマーカー51が複数存在するかを判定する。一部が隠れているマーカー51のうち、最も上方の棚11に配置された箱50のマーカー51が1つのとき(ステップS250;NO)、制御用演算装置61は、このマーカー51が付された箱50を作業者Wが物品を取り出している箱50として特定し、ステップS280の処理に移行する。一部が隠れているマーカー51のうち、最も上方の棚11に配置された箱50のマーカー51が複数存在するとき(ステップS250;YES)、制御用演算装置61は、作業者Wが物品を取り出している箱50を特定するために、ステップS260の処理に移行する。
ステップS260において、制御用演算装置61は、ステップS240で検出したマーカー51が互いに隣接する2つのマーカー51であるかを判定する。検出したマーカー51が互いに隣接しないとき(ステップS260;NO)、制御用演算装置61は、作業者Wがピッキング作業を行っていないと判定し、処理を終了する。検出したマーカー51が互いに隣接するとき(ステップS260;YES)、制御用演算装置61は、作業者Wが物品を取り出している箱50を特定するために、ステップS270の処理に移行する。具体的には、制御用演算装置61は、箱情報200から検出したマーカー51に関連付けて登録された隣接情報を抽出する。抽出した隣接情報に基づき、検出されたマーカー51が互いに隣接する2つのマーカー51であるかが判定される。
検出したマーカー51が互いに隣接する2つのマーカー51でないと判定されるとき、例えば、ステップS240で検出したマーカー51が3以上のとき、制御用演算装置61は、作業者Wがピッキングを行っていないと判定し、処理を終了する。また、ステップS240で検出したマーカー51が2つであっても、この2つのマーカー51が互いに隣接していないとき、制御用演算装置61は、作業者Wがピッキングを行っていないと判定し、処理を終了する。
ステップS270において、制御用演算装置61は、ステップS240で検出したマーカー51が付されている箱50のうち、作業者Wが物品を取り出している箱50を特定できるかを判定する。制御用演算装置61は、作業者Wの手2が隠しているマーカー51が付された箱50が、同じ棚11に複数存在するとき、撮像画像から手2の領域を抽出する。例えば、制御用演算装置61は、ステップS240で検出したマーカー51に基づき、箱情報200からマーカー領域情報を抽出する。撮像画像において、抽出したマーカー領域情報に表された領域からマーカー51を隠している物体、例えば手2が抽出される。制御用演算装置61は、抽出された手2の長手方向がy方向に対して傾いていないと判断するとき(ステップS270;NO)、作業者Wが物品を取り出していないとして、処理を終了する。抽出された手2の長手方向がy方向に対して傾いていると判断するとき(ステップS270;YES)、制御用演算装置61は、抽出された手2の長手方向に基づき、作業者Wが物品を取り出している箱50を特定して、ステップS280の処理に移行する。例えば、制御用演算装置61は、物体の長手方向が+y方向に平行であるとき、作業者Wが箱50から物品を取り出していないとして、処理を終了する。また、物体の長手方向が+y方向との成す角度が所望の角度以下であるときに、作業者Wが箱50から物品を取り出していないとして、処理を終了してもよい。また、撮像画像において、物体、例えば手2の長手方向が+y方向よりも+x方向に所望の角度以上傾いているとき、+x方向にある箱50が、作業者Wが物品を取り出している箱50として特定される。物体の長手方向が+y方向に行くに従い−x方向に所望の角度以上傾いているとき、−x方向にある箱50が、作業者Wが物品を取り出している箱50として特定される。
例えば、作業者Wの手2は、図10に示すように、第1棚11−1に配置された第4箱50−4から物品を取り出すとき、第4箱50−4に付された第4マーカー51−4の上方だけでなく、第4箱50−4に隣接する第5箱50−5に付された第5マーカー51−5の上方を通過する場合がある。この結果、手2が隠しているマーカー51が付された箱50は、同じ棚11に2つ存在する。このとき、作業支援装置1は、手2の傾きを検出する。具体的には、撮像画像において、マーカー51を隠している物体、つまり手2を抽出し、抽出した物体の傾きを検出する。抽出した物体が、y方向に行くに従い、+x方向に傾いている場合、手2が隠しているマーカー51が付された箱50のうち、+x方向に配置している箱50を、作業者Wが取り出した物品が収納されている箱50と特定する。また、抽出した物体が、y方向に行くに従い、−x方向に傾いている場合、手2が隠しているマーカー51が付された箱50のうち、−x方向に配置している箱50を、作業者Wが取り出した物品が収納されている箱50と特定する。
ステップS280において、制御用演算装置61は、特定した箱50が、作業者Wに指示している箱50と同じであるかを判定する。特定した箱50と、作業者Wに指示している箱50とが同じであるとき(ステップS280;YES)、制御用演算装置61は、作業者Wが指示している箱50から物品を取り出していると判定して、処理を終了する。特定した箱50と、作業者Wに指示している箱50とが異なるとき(ステップS280;NO)、制御用演算装置61は、ステップS290の処理に移行する。
ステップS290において、制御用演算装置61は、作業者Wに作業ミスを報知する。作業者Wが指示している箱50と異なる箱50から物品を取り出しているため、制御用演算装置61は、ピッキング作業において、作業ミスが発生したと判定する。制御用演算装置61は、作業者Wに作業ミスが生じていることを知らせるため、作業ミスを報知する信号を生成して、処理を終了する。作業ミスを報知する報知信号は、プロジェクタ20、出力装置70などに送信される。プロジェクタ20、出力装置70などは、報知信号に基づき、作業者Wに作業ミスを報知する。
このように、制御用演算装置61が図9A、9Bに示す処理を行うことで、作業支援装置1は、作業者Wによるピッキング作業の作業ミスを抑制することができる。
制御用演算装置61は、指定された物品が取り出されたことを確認し、次の指示をスクリーン13に表示するようにプロジェクタ20を制御する。図4に示すように、作業完了マーカー120が第4棚11−4の上方に付されている。作業者Wは、指定された物品を箱50から取出したあとに、作業完了マーカー120の上方に手2を置く。カメラ30の撮像画像には、作業完了マーカー120が含まれる。作業完了マーカー120の上方に手2が置かれると、撮像画像において、作業完了マーカー120の一部が手2により隠される。このため、制御用演算装置61は、撮像画像から作業完了マーカー120を検索して、撮像画像に作業完了マーカー120が存在しないときに、作業者Wが指定された物品を箱50から取出したと判定する。制御用演算装置61は、作業者Wが指定された物品を箱50から取り出したと判定すると、次の指示をスクリーン13に表示するようにプロジェクタ20を制御する。制御用演算装置61は、撮像画像に作業完了マーカー120が存在するとき、作業者Wが指定された物品を箱50から取り出していないと判定し、撮像画像に作業完了マーカー120が存在しなくなるまで待つ。
また、制御用演算装置61は、撮像画像から作業完了マーカー120の領域を抽出して、一部が手2などの物体に隠されているかを確認してもよい。この場合、制御用演算装置61は、作業完了マーカー120の一部が物体により隠されているとき、作業者Wが指定された物品を箱50から取出したと判定する。
(変形例)
マーカー51は、例えば、作業者Wが箱50から物品を取り出すときに、作業者Wの手2がマーカー51の上方を通過するような長さを有する。例えば、箱50を隙間なく棚11に並べるとき、マーカー51の一端は、箱50においてマーカー51が付された一辺の一端と離れていてもよい。例えばマーカー51の一端と、箱50においてマーカー51が付された一辺の一端との距離は、所望の距離、例えば2cm以下でもよい。
図6に示すステップS120において、制御用演算装置61は、撮像された画像から設定要求マーカー110の領域を抽出して、一部が手2などの物体に隠されているかを確認してもよい。この場合、制御用演算装置61は、設定要求マーカー110の一部が物体により隠されているとき、設定要求が入力されたと判定する(ステップS120;YES)。撮像画像における設定要求マーカー110の領域は、予め制御用演算装置61に記憶されている。
図9Aに示すステップS220において、制御用演算装置61は、マーカー51が写されている領域を抽出し、一部が隠れたマーカー51があるかを判定してもよい。制御用演算装置61は、撮像画像においてマーカー51が写されている領域を表すマーカー領域情報を箱情報200から取得して、当該領域を撮像画像から抽出する。抽出した領域に、一部が隠されたマーカー51があるかを判定する。
図9Aに示すステップS240において、制御用演算装置61は、撮像画像において一部が隠れているマーカー51のy方向における位置に基づき、最も上方にある棚11に配置された箱50を特定してもよい。マーカー51のy方向における位置に基づき、一部が隠れているマーカー51が付された箱50が配置された棚11が特定される。制御用演算装置61は、特定した棚11に基づき、最も上方の棚11に配置された箱50を特定する。例えば、制御用演算装置61は、y方向におけるマーカー51の位置に基づき、第2箱50−2と、第3箱50−3とが配置されている棚11を特定することができる。このため、作業支援装置1は、作業者Wが物品を取り出した箱50を、より上方の棚11に配置されている第2箱50−2に特定することができる。マーカー51のy方向における位置は、例えば、箱情報200からマーカー領域情報を抽出することで取得される。
作業支援装置1は、設定要求を入力するための設定要求ボタンを備えてもよい。制御用演算装置61は、設定要求ボタンが押されることで、図6に示すステップS130〜S160を実行して、箱50の位置を特定してもよい。設定要求を入力する方法は、設定要求ボタンに限定されず、任意の方法を選択することができる。
作業支援装置1は、作業完了を入力するための作業完了ボタンを備えてもよい。制御用演算装置61は、作業完了ボタンが押されることで、作業者Wが指定された物品を箱50から取出したと判定してもよい。作業完了を入力する方法は、作業完了ボタンに限定されず、任意の方法を選択することができる。
上記実施の形態では、y方向において、各棚11の前端が最下段から順番に並び、カメラ30の撮像方向がz方向である例を示したが、これに限定されない。カメラ30の撮像画像を用いて、箱50が置かれている位置を特定できればよく、任意の方式を選択することができる。例えば、y方向において、各棚11の前端が同じ位置であっても、図11に示すように、カメラ30の撮影方向がz方向から傾いていればよい。言い換えると、カメラ30の撮影方向から見たときに、各棚11の前端が、前端の延びる方向に直交する方向に、カメラ30に近い棚11から順に並んでいればよい。これにより、カメラ30は、各棚11の前端を撮像することができる。
上記実施の方法では、スクリーン13が棚11の前端に設けられている例を示したが、これに限定されない。スクリーン13は、箱50に対応する表示領域100を表示できればよく、任意に選択することができる。例えば、箱50に設けられてもよい。
以上において説明した処理は一例であり、各ステップの順番、処理内容は、機能を阻害しない範囲で変更してもよい。また、説明した構成は、機能を阻害しない範囲で、任意に変更してもよい。例えば、箱50が置かれる棚11の段数は、任意に選択することができる。また、箱50の位置を特定するために、撮像画像における各棚11の範囲からマーカー51を検出する例を示したが、これに限定されない。例えば、最初にマーカー51の位置を検出し、検出したマーカー51のy方向の位置から箱50が置かれている棚11を特定してもよい。また、カメラ30を用いて箱50の位置を特定する場合、作業支援装置1はカメラ30と制御用演算装置61とを備えればよい。また、カメラ30を用いて作業者Wの作業ミスを検知する場合も、作業支援装置1はカメラ30と制御用演算装置61とを備えればよい。また、カメラ30は、撮像画像を静止画として撮像しても、動画として撮像してもよい。また、作業支援装置1は、箱50から物品を取り出す作業を例に説明したが、これに限定されない。例えば、物品を取り出す作業を、物品を収容する作業に置き換えることで、物品を収容する作業に作業支援装置1を適用することができることを理解できよう。
1 作業支援装置
2 手
10 物品棚
11 棚
12 バー
13 スクリーン
14 アーム
15 アーム
20 プロジェクタ
30 カメラ
50 箱
51 マーカー
60 制御装置
61 制御用演算装置
62 インターフェース
70 出力装置
80 管理端末
81 管理用演算装置
82 表示装置
83 入力装置
84 インターフェース
100 表示領域
110 設定要求マーカー
120 作業完了マーカー
200 箱情報
F 床
W 作業者

Claims (10)

  1. マーカーが付された複数の箱が置かれた物品棚の撮像画像を撮像するカメラと、
    前記撮像画像に写された前記マーカーの位置に基づき、前記複数の箱のうちの第1箱の位置を特定し、前記第1箱に対応した表示領域の位置を決定する演算装置と、
    前記表示領域に作業者への指示を表示するプロジェクタと
    を備え、
    前記マーカーは、前記箱の一辺の端部から他の端部までの長さを有する
    作業支援装置。
  2. 前記物品棚は、前記複数の箱が並べられた複数の棚を有し、
    前記複数の棚の前端が延びる方向を第1方向とすると、
    前記複数の棚に含まれる各棚は、
    前記各棚の前端が、前記カメラの撮像方向から見たときに、前記第1方向に直交する第2方向に、前記カメラに近い棚から順番に並ぶように、
    配置されている
    請求項1に記載の作業支援装置。
  3. 前記演算装置は、
    前記第1方向における前記第1箱の位置に基づき、前記各棚における前記第1箱の前記第1方向の位置を特定し、
    前記第2方向における前記第1箱の位置に基づき、前記複数の棚から、前記第1箱が置かれている棚を特定する
    請求項2に記載の作業支援装置。
  4. 前記演算装置は、
    前記撮像画像に基づき、前記複数の箱のうち、物品が取り出される第2箱を特定する
    請求項1から3のいずれか1項に記載の作業支援装置。
  5. 前記演算装置は、
    前記撮像画像から、少なくとも一部が隠された前記マーカーを検出することで、前記第2箱を特定する
    請求項4に記載の作業支援装置。
  6. 前記物品棚は、少なくとも1つの棚を有し、
    前記撮像画像において、
    前記棚の前端が延びる方向を第3方向とし、
    前記第3方向に直交し、前記棚の前端から後端に向かう方向を第4方向とすると、
    前記演算装置は、
    前記撮像画像において、少なくとも一部が隠された前記マーカーが写された前記第4方向における位置に基づき、前記第2箱を特定する
    請求項5に記載の作業支援装置。
  7. 前記演算装置は、
    前記撮像画像から少なくとも一部が隠された前記マーカーを検出し、
    前記撮像画像に基づき、検出した前記マーカーを隠している物体を検出し、
    前記撮像画像における前記物体の長手方向に基づき、前記第2箱を特定する
    請求項5または6に記載の作業支援装置。
  8. 前記物品棚は、少なくとも1つの棚を有し、
    前記撮像画像において、
    前記棚の前端が延びる方向を第3方向とし、
    前記第3方向に直交し、前記棚の前端から後端に向かう方向を第4方向とすると、
    前記演算装置は、
    前記撮像画像において、前記物体の長手方向が前記第4方向よりも前記第3方向に所望の角度以上に傾いているとき、少なくとも一部が隠された前記マーカーが付された前記箱のうち、前記第3方向にある前記箱を前記第2箱として特定する
    請求項7に記載の作業支援装置。
  9. 前記演算装置は、
    予め登録されたマーカー情報に表された登録マーカーを前記撮像画像から検索し、
    前記撮像画像に存在しない前記登録マーカーが、少なくとも一部が隠された前記マーカーであると特定する
    請求項5から8のいずれか1項に記載の作業支援装置。
  10. マーカーが付された複数の箱が置かれた物品棚の撮像画像を撮像するカメラと、
    前記撮像画像に基づき、前記複数の箱のうち、作業者が物品を取り出す箱を特定する演算装置と
    を備え
    前記マーカーは、前記箱の一辺の端部から他の端部までの長さを有し、
    前記演算装置は、
    前記撮像画像に基づき、前記マーカーから少なくとも一部が隠れている第1マーカーを検出し、
    前記第1マーカーが付された箱を、作業者が物品を取り出す箱として特定する
    作業支援装置。
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