JP6676430B2 - ボイスコイルモータの駆動回路、駆動方法、ならびにそれらを用いたレンズモジュールおよび電子機器 - Google Patents

ボイスコイルモータの駆動回路、駆動方法、ならびにそれらを用いたレンズモジュールおよび電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、ボイスコイルモータの制御技術に関する。
デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、あるいは撮像機能付きの電子機器(たとえばスマートホンやタブレット端末)には、フォーカシングレンズを位置決めするためのアクチュエータが設けられる。アクチュエータとしてはステッピングモータ方式、ピエゾ方式、ボイスコイルモータ(VCM)方式等が採用される。
VCMは、そのコイルに流れる電流の向きに応じた推進力を発生させることができる。VCMの駆動方式としては、スプリングリターン方式と、双方向駆動方式が知られている。スプリングリターン機構付きVCMは、第1の方向への推進力をコイルに駆動電流を供給することで発生し、それと反対の第2の方向への推進力を可動子に取り付けられたばね(スプリング)の力を利用して発生させる構造となっている。つまり電気的な駆動と力学的な駆動が併用されている。スプリングリターン機構付きVCMを駆動する場合、そのコイルの一方向にのみ駆動電流を供給すればよく、駆動回路が簡素化できる。一方、双方向駆動方式では、Hブリッジ回路のように、VCMの両端それぞれから、駆動電流をソースおよびシンク可能な駆動回路が利用される。双方向駆動方式では、コイル電流の向きを切りかえることができ、正方向と負方向に推進力を得ることができる。
特開2014−131416号公報
本発明者は、電子機器に搭載されるボイスコイルモータについて検討した結果、以下の課題を認識するに至った。図1(a)、(b)は、電子機器の使用形態を示す図である。電子機器500はたとえばスマートホンであり、筐体のディスプレイと反対の面S1には、カメラ(レンズ)530が設けられる。図1(a)では、面S1が鉛直である。図1(b)では、面S1が水平面となっている。図1(a)、(b)の右図は、フォーカシングレンズ520の状態を示す。フォーカシングレンズ520は、リターンスプリング522と機械的に接続される。ボイスコイルモータ(不図示)は、矢印(ストローク方向)524に沿ってフォーカシングレンズ520を駆動する。
図1(a)の状態では、レンズ520は、ストローク方向524と垂直方向に重力(矢印g)を受ける。したがって重力がボイスコイルモータの駆動に与える影響は無視しうる。一方、図1(b)の状態では、レンズ520は、ストローク方向524と同じ方向に重力(矢印g)を受ける。つまり重力がレンズ520を変位させる方向に作用する。
図2は、電子機器500のフォーカシングシステムを示すブロック図である。システムは、レンズモジュール502、撮像素子504、画像処理プロセッサ506、CPU(Central Processing Unit)508、を備える。
レンズモジュール502は、オートフォーカス機能を実現するために設けられ、フォーカシングレンズ512およびアクチュエータ510を含む。レンズ512は、光軸方向に移動可能に支持される。アクチュエータ510は、CPU508からの指令値S1にもとづいて、レンズ512の位置を制御する。
撮像素子504には、レンズ512を通過した光(画像)が入射する。画像処理プロセッサ506は、撮像素子504から画像データを読み出す。CPU508は、画像処理プロセッサ506により読み出された画像にもとづき、フォーカシングレンズ512を通過した像が、撮像素子504上で結像するように、フォーカシングレンズ512の目標位置を決定し、その目標位置に応じた指令値S1をアクチュエータ510に出力する。オートフォーカスの方式は、コントラスト方式、位相差検出方式を問わない。
図2のシステムでは、電子機器500の姿勢にかかわらず、言い換えれば重力の影響にかかわらず、同じ処理が行われる。たとえばコントラスト方式では、重力の影響を受けた(あるいは受けない)フォーカシングレンズ512を介して撮像された画像のコントラストが高まるように、レンズ512の位置を指示する指令値S1がフィードバックにより調節される。アクチュエータ510のドライバ回路(不図示)も、電子機器500の姿勢にかかわらず、指令値S1に応じた駆動電流をVCMに供給する。
このような制御では、電子機器500の姿勢によっては、フィードバックによりフォーカシングレンズ512が最適な位置に安定化されるまでの時間が長くなるという問題がある。このことは、CPU508からアクチュエータ510の駆動回路に対して、位置指令信号が何度も繰り返し送信されることを意味し、消費電力が増加するという別の問題も引き起こす。なおここではスプリングリターン方式について説明したが、双方向駆動方式においても同様の問題が生じうる。またオートフォーカスに限らず、電子機器の姿勢の影響を受けるさまざまなアクチュエータにおいて同様の問題が生じうる。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、姿勢にかかわらずに短時間で目標位置に収束可能なVCMの駆動回路の提供にある。
本発明のある態様は、ボイスコイルモータを有する電子機器に搭載され、ボイスコイルモータを駆動する駆動回路に関する。駆動回路は、ボイスコイルモータの可動子の目標位置を示す第1信号と電子機器の姿勢に関する第2信号と、を受けるインタフェース回路と、第1信号および第2信号に応じた駆動電流の電流指令値を生成する制御回路と、電流指令値に応じた駆動電流を生成し、ボイスコイルモータに供給する電流ドライバと、を備える。
この態様によると、姿勢に関する第2信号にもとづいて、重力の影響を考慮して電流指令値を生成することで、ホストプロセッサから見たボイスコイルモータは、あたかも重力の影響が存在しないものとして振る舞う。これにより、ホストプロセッサにおけるフィードバック制御の時間を短縮できる。
制御回路は、第1信号と電流指令値の関係を、第2信号に応じてオフセットしてもよい。本発明者が検討したところ、重力の影響によって、電流指令値とボイスコイルモータの変位量(ストローク量)の関係は線形性を保ったままシフトすることを見いだした。したがって第2信号に応じて第1信号と電流指令値の関係を補正することで、第1信号と変位量の関係を、姿勢にかかわらず保つことができる。
ボイスコイルモータが位置制御する対象物は、リターンスプリングと接続されてもよい。対象物およびリターンスプリングを含む系の共振周波数がfであり、対象物に加わる重力のうちそのストローク方向の成分がGxであるとき、オフセット量を、Gx/(2πfに応じて規定してもよい。
本発明の別の態様も、ボイスコイルモータを駆動する駆動回路に関する。駆動回路は、ボイスコイルモータの目標位置を示す第1信号と、電子機器の姿勢に関する第2信号と、を受けるインタフェース回路と、第1信号に比例した成分と、第2信号に応じたオフセット成分とを含む駆動電流を生成する電流ドライバと、を備える。
この態様によると、姿勢に関する第2信号にもとづいて、駆動電流をオフセットすることにより、ホストプロセッサから見たボイスコイルモータは、あたかも重力の影響が存在しないものとして振る舞う。これにより、ホストプロセッサにおけるフィードバック制御の時間を短縮できる。
ボイスコイルモータが位置制御する対象物は、リターンスプリングと接続されてもよい。対象物およびリターンスプリングを含む系の共振周波数がfであり、対象物に加わる重力のうちそのストローク方向の成分がGxであるとき、オフセット成分は、
Gx/(2πf
に応じて規定されてもよい。
電子機器は加速度センサを備えてもよい。第2信号は、加速度センサの出力を含んでもよい。加速度センサは3軸であってもよい。
インタフェース回路は、共通のデータバスを介して、第1信号および第2信号を受信してもよい。データバスは、IC(Inter Integrated Circuit)バスであってもよい。
駆動回路は、一つの半導体基板上に一体集積化されてもよい。
「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。
本発明の別の態様は、レンズモジュールに関する。レンズモジュールは、フォーカシングレンズと、フォーカシングレンズに連結された可動子を有するボイスコイルモータと、ボイスコイルモータを駆動する上述のいずれかの態様の駆動回路と、を備える。
本発明の別の態様は、レンズモジュールに関する。レンズモジュールは、手ぶれ補正用レンズと、手ぶれ補正用レンズに連結された可動子を有するボイスコイルモータと、ボイスコイルモータを駆動する上述のいずれかの態様の駆動回路と、を備える。
本発明の別の態様は電子機器に関する。電子機器は、上述のいずれかのレンズモジュールと、レンズモジュールを通った光を撮像する撮像素子と、を備える。
本発明のある態様によれば、姿勢にかかわらずに対象物を短時間で目標位置に収束させることができる。
図1(a)、(b)は、電子機器の使用形態を示す図である。 電子機器のフォーカシングシステムを示すブロック図である。 実施の形態に係る駆動回路を備えるアクチュエータシステムのブロック図である。 図4(a)〜(e)は、フォーカシングレンズにかかる力を示す図である。 図5(a)〜(c)は、駆動回路の動作を説明する図である。 電子機器の一例である携帯電話端末を示す斜視図である。 第1変形例に係る駆動回路を備えるアクチュエータシステムのブロック図である。 第2変形例に係る駆動回路の回路図である。 第6変形例に係る駆動回路の回路図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図3は、実施の形態に係る駆動回路100を備えるアクチュエータシステム200のブロック図である。アクチュエータシステム200は、ボイスコイルモータ(VCM)202、ホストプロセッサ204、センサ206およびVCM202の駆動回路100を備え、電子機器に搭載される。電子機器は、使用において姿勢が変化するデバイスであり、典型的には、スマートホン、タブレット端末、デジタルカメラ、ポータブルオーディオプレイヤなどの、ポータブルデバイスでありうる。
VCM202の可動子は、位置制御の対象物と機械的に接続される。本実施の形態では、理解の容易化と説明の簡潔化のために、図2に示すようにオートフォーカス用レンズ(フォーカシングレンズ)の位置決めのためのアクチュエータシステム200を説明する。この場合、対象物はフォーカシングレンズである。
ホストプロセッサ204は、対象物、言い換えればボイスコイルモータの可動子の目標値位置を示す第1信号S1を生成する。センサ206は、電子機器500の姿勢に関する情報を取得する。たとえばセンサ206は3軸加速度センサであってもよい。ホストプロセッサ204は、センサ206により検出される3軸の加速度の情報、あるいはそれから得られる情報にもとづく第2信号S2を生成する。ホストプロセッサ204は、第1信号S1および第2信号S2を、バス208を介して駆動回路100に送信する。たとえばバス208は、シリアルバス、たとえばICバスであってもよい。
駆動回路100は、インタフェース回路102、制御回路104、電流ドライバ106を備え、ひとつの半導体基板に一体集積化された機能ICである。駆動回路100は、VCM202の可動子の位置検出手段を有しておらず、ホストプロセッサ204からの指令値にもとづいて駆動電流IDRVをVCM202に供給し、オープンループで可動子の位置を制御する(フィードフォワード制御)。インタフェース回路102は、第1信号S1および第2信号S2を受信する。なお第1信号S1と第2信号S2の送信の頻度は、異なっていてよい。第1信号S1は、高速なフィードバック制御のために、高い頻度で送信される一方、第2信号S2は、電子機器の姿勢の変化の速度に追従できる頻度で送信すればよいため、第1信号S1より低い頻度で送信してもよい。
制御回路104は、インタフェース回路102が受信した第1信号S1および第2信号S2にもとづいて、駆動電流IDRVの電流指令値S3を生成する。すなわち制御回路104は、電流指令値S3に、第2信号S2が示す電子機器の姿勢を反映させる。たとえば制御回路104は、第1信号S1と電流指令値S3の関係を、第2信号S2に応じて、すなわち電子機器の姿勢に応じてオフセットする。
電流ドライバ106は、電流指令値S3に応じた駆動電流IDRVを生成し、VCM202に供給する。駆動電流IDRVは、電流指令値S3に比例してもよい。電流ドライバ106の構成は特に限定されず、たとえば電流指令値S3をアナログ電圧に変換するD/Aコンバータと、アナログ電圧に応じた駆動電流を生成する電流源(V/I変換回路)の組み合わせで構成することができる。あるいは電流ドライバ106は、電流DAC(D/Aコンバータ)で構成することができる。図3では電流シンク型のドライバを示すが、電流ソース型としてもよい。
以上が駆動回路100の構成である。続いてその動作を説明する。
図4(a)〜(e)は、フォーカシングレンズ520にかかる力を示す図である。図4(a)は基準状態を示しており、重力gは、VCMの可動子のストローク方向524には作用しない。電子機器が基準状態から傾くと、図4(b)、(c)に示すように、ストローク方向524と反対方向の重力成分Gxが大きくなる。このことは、VCMに同じ駆動電流IDRVを流したときの変位量が、基準状態より小さくなることを意味する。
図4(d)、(e)に示すように、電子機器が基準状態から反対側に傾くと、ストローク方向524の重力成分Gxが大きくなる。このことは、VCMに同じ駆動電流IDRVを流したときの変位量が、基準状態より大きくなることを意味する。
図5(a)〜(c)は、駆動回路100の動作を説明する図である。図1(a)あるいは図4(a)のように重力の影響が無視できる基準状態においては、図5(a)の(i)に示すようにVCM202の可動子の変位量(位置)は、駆動電流IDRV(すなわち電流指令値S3)に対して線形に変化し、駆動電流IDRVがゼロの状態で、可動子の位置は基準位置(たとえばゼロ)である。
電子機器500の姿勢が変化すると、図4(a)〜(e)に示したように、対象物(すなわちフォーカシングレンズ520)にかかる重力の向きおよび大きさに応じて、駆動電流IDRVと変位量の関係がシフトする。たとえば図1(b)のように、レンズが下向きの姿勢であり、重力が可動子のストローク方向に加わる場合、(ii)に示すように変位量は増加する。図1(b)とは逆に、カメラ530が上向きの姿勢であり、重力が可動子の反ストローク方向(リターンスプリングの力の向き)に加わる場合、(iii)に示すように変位量は減少する。変位量Xは、式(1)で表される。
X=α×S3+ΔX …(1)
ΔXは、駆動電流IDRVがゼロのときの変位量(初期変位量)であり、電子機器の姿勢(すなわち第2信号S2)の関数f()で表される。
ΔX=f(S2)
図5(b)には、第1信号S1と電流指令値S3の関係が示される。重力の影響を無視できる状態(たとえば図1(a))では、電流指令値S3は第1信号S1に比例する。一方、重力の影響が無視できない状態(ii)、(iii)では、制御回路104は、(i)の比例関係から電流指令値S3をオフセットする。
S3=β×S1+OFS …(2)
オフセットOFSの向きおよび量は、重力の影響度、言い換えれば第2信号S2に応じており、S2の関数g()で表される。
OFS=g(S2)
式(2)のS3を、式(1)に代入すると、式(3)を得る。
X=α×(β×S1+OFS)+ΔX …(3)
したがって、
α×OFS=−ΔX …(4)
を満たすとき、電子機器の姿勢に依存しない変位量Xを得ることができる。つまりオフセット量の関数g(S2)は、式(5)とすればよい。
OFS=g(S2)=−ΔX/α=−f(S2)/α …(5)
電流ドライバ106が生成する駆動電流IDRVは、第1信号S1に比例する成分と、第2信号S2に応じたオフセット成分を有することとなる。図5(c)には、第1信号S1と可動子の変位量の関係が示される。第2信号S2にもとづいて電流指令値S3と第1信号S1の関係を補正することにより、第1信号S1と変異量の関係は、重力の影響にかかわらず一定となる。
このように実施の形態に係る駆動回路100によれば、姿勢に関する第2信号S2にもとづいて、重力の影響を考慮して電流指令値S3を生成することで、ホストプロセッサ204から見たVCM202は、あたかも重力の影響が存在しないものとして振る舞う。これにより、ホストプロセッサ204における位置決めのための演算処理時間、つまりフィードバック制御の時間を短縮でき、可動子を短時間で目標位置に収束させることができる。これにより、短時間で撮影可能な状態となるため、シャッターチャンスに強くなる。
フィードバック制御を行う間、ホストプロセッサ204から駆動回路100には、更新された第1信号S1が送信され続ける。フィードバック制御の時間を短縮できることは、データの送信回数を低減できることを意味し、データ送信に要する消費電力を低減できる。多くの電子機器は電池駆動されるところ、消費電力の低減は、電池の持続時間の長期化というメリットをもたらす。
本発明は、図2のブロック図や回路図として把握され、あるいは上述の説明から導かれるさまざまな装置、回路に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や回路動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な制御の実例あるいは構成例を説明する。
たとえば3軸加速度センサの3軸(x,y,z)のうち、ひとつの軸(たとえばx軸)がストローク方向と一致する場合、x軸の加速度データが、ストローク方向の重力成分を表す。この場合、x軸の加速度データGxを第2信号S2として送信すればよい。
あるいは第2信号S2は、3軸加速度センサの3軸のうち、複数の加速度データを含んでもよい。制御回路104は、複数軸の加速度データを演算処理することにより、VCMのストローク方向の重力の成分Gxを計算し、ストローク方向の成分Gxに応じて、電流指令値S3を補正してもよい。
オフセット量OFSと第2信号S2の関係は実測にもとづいて規定してもよい。たとえば電子機器の傾き角を変化させながら、第2信号S2と駆動電流IDRV=0のときの変位量(すなわち図4(a)のY切片)の関係、すなわち上述の関数ΔX=f(S2)を測定する。そして得られた関数f(S2)と式(5)にもとづいて、オフセット量OFSを決定する。
オフセット量OFSと第2信号S2の関係は、テーブル形式で駆動回路100に内蔵され、あるいは外付けされる不揮発メモリに格納しておいてもよい。あるいは、式(5)の演算式を制御回路104の内部の演算器に定義しておき、演算処理によりオフセット量OFSを演算してもよい。
オフセット量OFSと第2信号S2の関係は、理論的な計算にもとづいて規定してもよい。スプリングリターン機構のフォーカシングモジュールにおいては、初期変位量ΔXは、式(6)で表される。
ΔX=Gx/(2πf …(6)
Gxはフォーカシングレンズ520に加わる重力のうち、ストローク方向の成分(加速度)である。fは、フォーカシングレンズ520およびリターンスプリング522を含む系の共振周波数である。したがって制御回路104は、第2信号S2にもとづいて重力による加速度成分Gxを演算し、式(6)および(5)にもとづいて、オフセット量OFSを演算してもよい。
続いて、電子機器500の具体例を説明する。図6は、電子機器500の一例である携帯電話端末を示す斜視図である。電子機器500は、筐体501、レンズモジュール502、撮像素子504を備える。撮像素子504は、筐体501に内蔵される。筐体501には、撮像素子504とオーバーラップする箇所に開口部が設けられ、レンズモジュール502は開口部に設けられる。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(第1変形例)
図7は、第1変形例に係る駆動回路100aを備えるアクチュエータシステム200aのブロック図である。駆動回路100aは、インタフェース回路102、制御回路104a、電流ドライバ106aを含む。電流ドライバ106aは、2つの制御入力、すなわち電流指令値S3とオフセット指令値S4とを受ける。電流ドライバ106aは、電流指令値S3に実質的に比例する成分と、オフセット指令値S4に比例するオフセット成分と、を含む駆動電流IDRVを生成する。
制御回路104aは、第1信号S1および第2信号S2にもとづいて電流指令値S3およびオフセット指令値S4を生成する。電流指令値S3は、第1信号S1そのものであってもよいし、それに比例した値であってもよい。オフセット指令値S4は、第2信号S2、すなわち電子機器の姿勢に応じた値を有する。
第1変形例によれば、姿勢に関する第2信号S2にもとづいて、駆動電流をオフセットすることにより、ホストプロセッサ204から見たVCM202は、あたかも重力の影響が存在しないものとして振る舞う。これにより、ホストプロセッサ204におけるフィードバック制御の時間を短縮でき、実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(第2変形例)
実施の形態では、スプリングリターン方式のVCM202の駆動回路について説明したが、本発明は双方向駆動方式にも適用可能である。図8は、第2変形例に係る駆動回路100bの回路図である。これまで説明した駆動回路100が、単方向の駆動電流IDRVを生成したのに対して、図8の駆動回路100aは、双方向の駆動電流IDRVを生成可能であり、したがって、スプリングリターン機構を有しないVCM202を駆動可能となっている。
ロジック回路101は、図3のインタフェース回路102および制御回路104を含む。電流ドライバ106bは、D/Aコンバータ16、電流検出回路20、エラーアンプ30、第1ドライバ40p、第2ドライバ40nを備える。D/Aコンバータ16は、電流指令値S3をアナログの制御電圧VCNTに変換する。
電流検出回路20は、VCM202のコイルL1に流れる駆動電流IDRVを検出し、駆動電流IDRVに応じた検出電圧Vsを生成する。検出電圧Vsは、利得kおよび基準電圧VREFを用いて、以下の式(7)で与えられる。
Vs=VREF+k×IDRV …(7)
たとえば電流検出回路20は、第1演算増幅器22、検出抵抗RNF、第1抵抗R1、第2抵抗R2、第3抵抗R3、第4抵抗R4、を備える。検出抵抗RNFは、駆動電流IDRVの経路上に設けられる。たとえば検出抵抗RNFは、コイルL1の第2端と第2ドライバ40nの出力端の間に設けられる。あるいは検出抵抗RNFは、コイルL1の第1端と第1ドライバ40pの出力端の間に設けてもよい。検出抵抗RFNには、駆動電流IDRVに比例した電圧降下VNFが発生する。
第1抵抗R1は、第1演算増幅器22の第1入力端子(反転入力端子)と検出抵抗RNFの第1端E1の間に設けられる。第2抵抗R2は、第1演算増幅器22の第2入力端子(非反転入力端子)と検出抵抗RNFの第2端E2の間に設けられる。第3抵抗R3は、第1演算増幅器22の出力端子と第1入力端子(反転入力端子)の間に設けられる。第4抵抗R4は、その一端が第1演算増幅器22の第2入力端子(非反転入力端子)と接続され、その他端に基準電圧VREFが印加される。
検出抵抗RNFの第1端E1、第2端E2それぞれの電位をV1、V2とする。R1=R2=Ra、R3=R4=Rbが成り立つとき、検出電圧Vsは、式(8)で与えられる。
Vs=VREF+Rb/Ra×(V2−V1) …(8)
式(8)に、式(9)を代入すると式(10)を得る。
NF=V2−V1=RNF×IDRV …(9)
Vs=VREF+Rb/Ra×RNF×IDRV …(10)
したがって、電流検出回路20の利得kは、Rb/Ra×RNFとなる。なお、電流検出回路20の構成は図8のそれには限定されず、その他の構成であってもよい。
エラーアンプ30は、ボイスコイルモータの変位量を指示する制御電圧VCNTと、検出電圧Vsとの誤差を増幅することにより誤差電圧VERRを生成する。たとえばエラーアンプ30は、積分アンプであってもよい。
たとえばエラーアンプ30は、第2演算増幅器32、第1キャパシタC1、第5抵抗R5を含む。第2演算増幅器32の第1入力端子(非反転入力端子)には、制御電圧VCNTが入力される。第1キャパシタC1は、第2演算増幅器32の第2入力端子(反転入力端子)とその出力端子の間に設けられる。第5抵抗R5の第1端は、第2演算増幅器32の第2入力端子(反転入力端子)と接続され、その第2端には検出電圧Vsが印加される。なお、エラーアンプ30の構成も図8のそれには限定されない。
第1ドライバ40pは、VCM202のコイルL1の一端と接続され、誤差電圧VERRに応じて、駆動電流IDRVをソースまたはシンクする。第2ドライバ40nは、第1ドライバ40pとは逆相で動作し、VCM202のコイルL1の他端と接続され、誤差電圧VERRに応じて、駆動電流IDRVをシンクまたはソースする。
バッファ46は、所定のコモン電圧VCOMを出力する。第1ドライバ40pは、コモン電圧VCOMを基準として誤差電圧VERRを非反転増幅し、コイルL1の第1端に第1駆動電圧VO+を印加する非反転アンプを含む。また第2ドライバ40nは、コモン電圧VCOMを基準として誤差電圧VERRを反転増幅し、コイルL1の第2端子に、第1駆動電圧VO+と逆相の第2駆動電圧VO−を印加する反転アンプを含む。
より具体的には、第1ドライバ40pは、第1分圧回路42p、第1アンプ34を含む。第1分圧回路42pは、抵抗R11、R12を含み、コイルL1の第1端に生ずる第1出力電圧VO+と所定のコモン電圧VCOMを所定の分圧比で分圧する。第1アンプ34は、ハイサイドトランジスタMHとローサイドトランジスタMLからなるプッシュプル出力段を有する。第1アンプ34は、第1分圧回路42pにより分圧された電圧VFB+が誤差電圧VERRと等しくなるように、そのプッシュプル出力段のハイサイドトランジスタMHおよびローサイドトランジスタMLを制御する。
第2ドライバ40nは、第2分圧回路42、第2アンプ44を含む。第2アンプ44は、抵抗R21、R22を含み、コイルL1の第2端に生ずる第2出力電圧VO−と誤差電圧VERRを所定の分圧比で分圧する。第2アンプ44は、ハイサイドトランジスタMHとローサイドトランジスタMLからなるプッシュプル出力段を有する。第2アンプ44は、第2分圧回路42により分圧された電圧VFB−がコモン電圧VCOMと等しくなるように、そのプッシュプル出力段のハイサイドトランジスタMHおよびローサイドトランジスタMLを制御する。
この駆動回路100aは、エラーアンプ30を含むフィードバックループによって、検出電圧Vsが、制御電圧VCNTと一致するように、駆動電圧VO+、VO−を生成する。
上述のように、検出電圧Vsは式(8)で与えられるため、駆動電流IDRVは、以下の式(11)で与えられる目標値に近づくようにフィードバック制御される。
DRV=(VCNT−VREF)/k …(11)
制御電圧VCNTの電圧範囲は0〜Vであり、駆動電流IDRVの最大値IMAXは、IDRV=(V−VREF)/kとなり、駆動電流IDRVの最小値IMAXは、IDRV=−VREF/kとなる。駆動電流IDRVの変化幅ΔI=IMAX−IMINは、V/kとなり、基準電圧VREFの値によらずに一定である。
すなわち、この駆動回路100aによれば、基準電圧VREFのレベルに応じて、駆動電流IDRVの範囲を任意に設定することができる。たとえば、基準電圧VREFが制御電圧VCNTの電圧範囲0〜Vのセンター値V/2であるとき、IMAX=−IMINとなり、正負方向に流せる電流の最大値が等しくなる。基準電圧VREFが、センター値V/2より高いとき、負方向に流せる電流量の方が大きくなり、反対に基準電圧VREFが、センター値V/2より小さいとき、正方向に流せる電流量の方が大きくなる。
なお、図8の電流ドライバ106bを用いて、スプリングリターン機構を有するVCM202を駆動してもよい。
(第3変形例)
図8の駆動回路100aにおいて、駆動電流IDRVは、式(11)で与えられ、したがって基準電圧VREFに応じた−VREF/kは、駆動電流IDRVのオフセット成分に相当する。したがって、図8の電流ドライバ106bを、第2変形例(図7)の電流ドライバ106aとして用いることができる。すなわち、図7の制御回路104aは、電流指令値S3に応じた制御電圧VCNTと、オフセット指令値S4に応じた基準電圧VREFと、を図8の電流ドライバ106bに与えればよい。
(第4変形例)
図8の駆動回路100bにおいて、第1ドライバ40pおよび第2ドライバ40nは、VCM202をリニア駆動する場合を説明したが、PWM駆動を行ってもよい。すなわち、第1ドライバ40pおよび第2ドライバ40nはそれぞれ、パルス状の駆動電圧VO+、VO−を生成し、誤差電圧VERRに応じて、駆動電圧のデューティ比VO+、VO−を変化させてもよい。
(第5変形例)
図8の駆動回路100bにおいて、検出抵抗RNFを第2ドライバ40n(第1ドライバ40p)とコイルL1の間に設ける場合を説明したが、検出抵抗RNFの位置はそれには限定されない。検出抵抗RNFは、出力端子OUT+(OUT−)と電源ラインの間にハイサイドトランジスタMHと直列に設けてもよいし、出力端子OUT+(OUT−)と接地ラインの間にローサイドトランジスタMLと直列に設けてもよい。あるいは検出抵抗RNFとして、第1ドライバ40pの出力段を構成するトランジスタ(MH、ML)のオン抵抗、および/または、第2ドライバ40nの出力段を構成するトランジスタ(MH、ML)のオン抵抗を利用してもよい。
あるいは、VCM202の直流抵抗成分(寄生抵抗)が既知であるとき、その抵抗値を、検出抵抗RNFとして利用してもよい。VCM202の両端間の電圧は、抵抗成分に生ずる電圧降下と、インダクタンスL1に生ずる逆起電力の和となる。そこで電流検出回路20は、VCM202の両端間の電圧から、コイルL1に生ずる逆起電力を除去し、抵抗成分の電圧降下を検出してもよい。このような電流検出回路は、公知技術を用いることができる。
(第6変形例)
図9は、第6変形例に係る駆動回路100cの回路図である。この駆動回路100cにおいてインタフェース回路102cは、ホストプロセッサ204を経由せずに、センサ206から直接、信号ライン210を経由して第2信号S2を受信する。第2信号S2は、デジタルデータであってもよいし、アナログ信号であってもよい。後者の場合、インタフェース回路102cは、アナログ信号S2をデジタル信号に変換するA/Dコンバータを含む。この変形例によっても、実施の形態と同様の効果を得ることができる。図7や図8においても、センサ206から直接、駆動回路100に第2信号S2を入力してもよい。
(そのほか)
実施の形態では、フォーカシング用のレンズモジュールを説明したが、駆動回路100の用途はそれには限定されない。たとえばVCM202は、手ぶれ補正用のレンズを駆動してもよい。そのほか、駆動回路は、電子機器の姿勢に応じてストローク量が変化しうるさまざまな用途に用いることができる。
(第7変形例)
第1信号S1と第2信号S2は、異なるデータバス、あるいは異なる信号線を介して送信されてもよい。たとえばインタフェース回路102は、第1信号S1をアナログ信号として受信し、第2信号S2をデジタルデータとして受信してもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
500…電子機器、501…筐体、502…レンズモジュール、504…撮像素子、506…画像処理プロセッサ、508…CPU、510…アクチュエータ、512…レンズ、522…リターンスプリング、520…フォーカシングレンズ、530…カメラ、100…駆動回路、102…インタフェース回路、104…制御回路、106…電流ドライバ、200…アクチュエータシステム、202…VCM、204…ホストプロセッサ、206…センサ、208…バス、S1…第1信号、S2…第2信号、S3…電流指令値、S4…オフセット指令値、IDRV…駆動電流。

Claims (16)

  1. ボイスコイルモータを有する電子機器に搭載され、前記ボイスコイルモータを駆動する駆動回路であって、
    前記ボイスコイルモータの目標位置を示す第1信号と、前記電子機器の姿勢に関する第2信号と、を受けるインタフェース回路と、
    前記第1信号および前記第2信号に応じた駆動電流の電流指令値を生成する制御回路と、
    前記電流指令値に応じた前記駆動電流を生成し、前記ボイスコイルモータに供給する電流ドライバと、
    を備え、前記インタフェース回路における前記第2信号の受信の頻度は、前記第1信号の受信の頻度よりも低いことを特徴とする駆動回路。
  2. 前記制御回路は、前記第1信号にもとづく補正前の電流指令値と、前記第2信号にもとづくオフセット指令値と、を生成し、前記補正前の電流指令値を前記オフセット指令値によってオフセットした前記電流指令値を、前記電流ドライバに出力することを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
  3. 前記ボイスコイルモータが位置制御する対象物は、リターンスプリングと接続され、前記対象物および前記リターンスプリングを含む系の共振周波数がfであり、前記対象物に加わる重力のうちそのストローク方向の成分がGxであるとき、オフセット量を、
    Gx/(2πf
    に応じて規定することを特徴とする請求項2に記載の駆動回路。
  4. ボイスコイルモータを有する電子機器に搭載され、前記ボイスコイルモータを駆動する駆動回路であって、
    前記ボイスコイルモータの目標位置を示す第1信号と、前記電子機器の姿勢に関する第2信号と、を受けるインタフェース回路と、
    前記第1信号に比例した成分と、前記第2信号に応じたオフセット成分とを含む駆動電流を生成する電流ドライバと、
    を備え、前記インタフェース回路における前記第2信号の受信の頻度は、前記第1信号の受信の頻度よりも低いことを特徴とする駆動回路。
  5. 前記ボイスコイルモータが位置制御する対象物は、リターンスプリングと接続され、前記対象物および前記リターンスプリングを含む系の共振周波数がfであり、前記対象物に加わる重力のうちそのストローク方向の成分がGxであるとき、前記オフセット成分は、
    Gx/(2πf
    に応じて規定されることを特徴とする請求項4に記載の駆動回路。
  6. 前記電子機器は加速度センサを備え、前記第2信号は、前記加速度センサの出力を含むことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の駆動回路。
  7. 前記インタフェース回路は、共通のデータバスを介して、前記第1信号および前記第2信号を受信することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の駆動回路。
  8. 前記データバスは、IC(Inter Integrated Circuit)バスであることを特徴とする請求項7に記載の駆動回路。
  9. 一つの半導体基板上に一体集積化されたことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の駆動回路。
  10. 前記ボイスコイルモータが位置制御する対象物は、フォーカシングレンズであることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の駆動回路。
  11. フォーカシングレンズまたは手ぶれ補正用レンズと、
    前記フォーカシングレンズまたは手ぶれ補正用レンズに連結された可動子を有するボイスコイルモータと、
    前記ボイスコイルモータを駆動する請求項1から9のいずれかに記載の駆動回路と、
    を備えることを特徴とするレンズモジュール。
  12. 請求項11に記載のレンズモジュールと、
    前記レンズモジュールを通った光を撮像する撮像素子と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  13. ボイスコイルモータの駆動方法であって、
    前記ボイスコイルモータの目標位置を示す第1信号と、前記ボイスコイルモータが搭載される電子機器の姿勢に関する第2信号と、を生成するステップと、
    前記第1信号および前記第2信号に応じた駆動電流の電流指令値を生成するステップと、
    前記電流指令値に応じた前記駆動電流を生成し、前記ボイスコイルモータに供給するステップと、
    を備え、
    前記第2信号の生成の頻度は、前記第1信号の生成の頻度よりも低いことを特徴とする駆動方法。
  14. 前記電流指令値を生成するステップは、
    前記第1信号にもとづいて補正前の電流指令値を生成するステップと、
    前記第2信号にもとづいてオフセット指令値を生成するステップと、
    前記補正前の電流指令値を前記オフセット指令値によってオフセットして、前記電流指令値を生成するステップと、
    を含むことを特徴とする請求項13に記載の駆動方法。
  15. ボイスコイルモータの駆動方法であって、
    前記ボイスコイルモータの目標位置を示す第1信号と、前記ボイスコイルモータが搭載される電子機器の姿勢に関する第2信号と、を生成するステップと、
    前記第1信号に比例した成分と、前記第2信号に応じたオフセット成分とを含む駆動電流を生成し、前記ボイスコイルモータに供給するステップと、
    を備え、
    前記第2信号の生成の頻度は、前記第1信号の生成の頻度よりも低いことを特徴とする駆動方法。
  16. 前記第2信号は、加速度センサの出力にもとづいて生成されることを特徴とする請求項13から15のいずれかに記載の駆動方法。
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