JP6674849B2 - 電力変動制御装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、再生可能エネルギー発電装置の出力変動を制御する電力変動制御装置及び方法に関する。
近年、環境問題等から太陽光発電システムなどの再生可能エネルギー(自然エネルギー)を用いる発電装置の導入が促進されている。しかし、太陽光や風力などの再生可能エネルギーは、天候による変動が大きいため、再生可能エネルギー発電装置の連系する電力系統に対して、電圧変動や周波数変動を引き起こす可能性がある。
この対策として、再生可能エネルギー発電装置に、変動抑制用の蓄電池システムを併設し、再生可能エネルギー発電装置の出力変化に応じて蓄電池システムを適宜充放電させることで、電力系統の出力を平滑化する方法が提案されている。
特許文献1では、風力発電装置群の出力電力の変動を所定の出力可能範囲に制御するために、蓄電システムの充放電によって補償するように制御指令する技術が開示されている。特許文献2では、太陽光発電を有する蓄電池システムに蓄電池の充電レベルが下限値に達した後も、制限範囲を超えて放電させる制御技術が開示されている。
特開2013−219941号公報 特開2012−210077号公報
従来技術では、再生可能エネルギー発電装置の発電出力が余った場合は蓄電池を充電し、逆に発電出力が足りない場合は蓄電池から放電することで、連系する電力系統に電圧変動や周波数変動が生じるのを抑制している。従って、再生可能エネルギー発電装置の発電出力と蓄電池からの充放電出力との総和が、システム全体としての出力となる。
しかし、例えば、急に曇ってきたり風が止んだりして、その状態が長時間続いたりすると、再生可能エネルギー発電装置の発電出力が長時間低下する。この場合、システム出力の変動を許容範囲内に留めるためには、大容量の蓄電池を用意する必要がある。蓄電池の容量が足りないと、システム出力の変動量が電力系統の許容範囲を超えてしまい、電力の安定供給や品質維持に影響を与えうるためである。しかし、蓄電池が大型化するほど、導入費用は増大し、広い設置面積が必要となる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その目的は、再生可能エネルギー発電装置の発電出力が急減した状態が長期に継続し電池の充電状態が下限に達する場合に、電力変動抑制機能を保持することが可能な電力変動制御装置および電力変動制御方法を提供することにある。
上記課題を解決する為に本発明は、再生可能エネルギーを利用して発電を行う発電装置の出力変動を、蓄電装置を用いて制御する電力変動制御装置であって、前記蓄電装置の蓄電量を検知する蓄エネルギー検知部と、電力系統へ供給する電力の制約条件を記憶した制約条件記憶部と、前記発電装置の出力電力及び前記蓄電装置の出力電力の和であるシステム出力の上限値を演算するシステム出力上限値演算部と、前記上限値に基づいてシステム出力の目標値を設定するシステム目標出力設定部と、を含む出力補正部を備え、前記システム出力上限値演算部は、前記制約条件に基づいてシステム出力を所定時間減少させた場合の電力量が前記蓄電量以下となるように、前記システム出力の上限値を演算することを特徴とする。
本発明によれば、再生可能エネルギー発電装置の発電出力が急減した状態となっても、システム出力の変動を抑制し、系統の電力品質を高く維持することが可能となる。
再生可能エネルギー発電システムの全体図を示す。 統括コントローラのブロック図を示す。 システム目標出力演算部の詳細を示すブロック図を示す。 出力補正部の詳細を示すブロック図を示す。 システム出力上限値演算部の演算方法を示す模式図を示す。 システム目標出力設定部の機能を示す模式図を示す。 発電出力とシステム出力の推移を示す模式図を示す。 発電出力の急減時の出力Wの制限を設けない場合の出力補正部のブロック図を示す。 発電出力の急減時のシステム出力変更方法の模式図を示す。 システム出力変化速度を決定する方法の模式図を示す。 発電出力の急減時のシステム出力変更方法の模式図を示す。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。本実施形態に係る再生可能エネルギー発電装置の電力変動制御装置3を説明する。本実施形態では、再生可能エネルギー発電装置として、太陽光発電装置を例に挙げて説明するが、これに限らず風力発電装置等にも適用可能である。
本実施形態の発電システム1は、発電装置の発電出力Ppvと蓄電池7の充放電出力Pbattとの総和であるシステム出力Psysの変動を抑制する「電力変動制御装置」としての電力制御装置3を備える。
電力制御装置3は、発電装置の発電モニタ信号を平滑化処理する平滑化部911(図2参照)を有する。電力制御装置3は、発電出力Ppvとシステム出力のPsysとの乖離を補正する目標値修正機能を有する。目標値修正機能は、発電出力Ppvが減少すると、その減少に追従してシステム出力Psysを減少させる。また、電力制御装置3は、出力補正部92を有する。出力補正部92は、蓄電池7のSOC(State Of Charge)やSOH(State Of Health)に応じて出力を補正する機能を有し、発電出力Ppvが急減した場合にも蓄電池7の充放電Pbattが不足することなく電力変動抑制機能を保持する。
本実施形態によれば、システム出力Psysの変動を所望の出力変動範囲内に制限でき、電力の品質維持が可能となる。
図1〜図9を用いて第1実施例を説明する。図1は、太陽光発電システム1の概略全体構成図を示す。太陽光発電システム1は、例えば、太陽光パネル4、太陽光用パワーコンディショナ(PCS)5(以下、太陽光用PCS5と称す)および蓄電池システム2を備える。以下、太陽光パネル4および太陽光用PCS5を合わせて、太陽光発電装置または発電装置と呼ぶ。
蓄電池システム2は、太陽光発電装置の発電出力Ppvを蓄電池7の充放電Pbattにより補償する。蓄電池システム2は、例えば、蓄電池7と、蓄電池用パワーコンディショナ6(以下、蓄電池用PCS6と称す)と、電力制御装置3とを備える。
電力制御装置3は、例えば、統括コントローラ9を備える。電力制御装置3は、インターネット等の通信ネットワーク8を介して統括コントローラ9と相互に通信可能な外部コントローラ10と、外部コントローラ10にシリアルバスあるいはパラレルバス等により接続される端末11とをさらに備えてもよい。統括コントローラ9の詳細構成は、図2〜5で後述する。
既設あるいは新設の太陽光発電装置(太陽光パネル4および太陽光用PCS5)に対して、蓄電池システム2を接続することにより、本実施例の太陽光発電システム1を容易に構成することができる。
また、既設の太陽光パネル4、蓄電池7、太陽光用PCS5、および蓄電池用PCS6を有する設備対して、電力制御装置3を接続することにより、本実施例の太陽光発電システム1を容易に構成できる。太陽光用PCS5と蓄電池用PCS6とは接続点CPで接続されており、接続点CPは電力系統12に接続されている。
電力制御装置3は、複数の太陽光発電装置に対応することもできる。つまり、一つの電力制御装置3を複数の太陽光発電装置に接続することで、各太陽光発電装置の発電出力Ppvとシステム出力Psysとの乖離を低減できる。
太陽光パネル4は、太陽光を利用して発電する。太陽光パネル4の発電電力Ppvは、太陽光用PCS5により直流から交流に変換されて、電力系統12へ供給される。ここで、太陽光パネル4は、例えば、単結晶シリコン型、多結晶シリコン型、微結晶シリコン型、アモルファスシリコン型等のシリコン系、あるいは、InGaAs、GaAs系、CIS系(カルコバライト系)等の化合物系の、太陽電池を複数直並列接続することで構成することができる。色素増感太陽電池あるいは有機薄膜太陽電池を用いた有機系の太陽光パネル4としても良い。
一方、蓄電池7は、蓄電池用PCS6を介して、電力系統12へ充放電電力Pbattを充放電する。蓄電池7は、例えば、鉛蓄電池、リチウムイオン蓄電池、ニッケル・水素蓄電池、ナトリウム・硫黄電池などの電気化学反応を利用して電力を貯蔵する装置により構成される。また、電気二重層キャパシタや超電導磁気エネルギー貯蔵のように、静電エネルギーや磁気エネルギーとして蓄積する装置を用いても良い。また、フライホイールや揚水発電など物体の運動エネルギーや位置エネルギーへ電力を変換して蓄積する装置を用いても良い。
電力系統12に対する発電システム1全体のシステム出力Psysは、太陽光発電装置の発電電力である発電出力Ppvと充放電電力Pbattの合成出力である。雲などの日影変動成分による発電出力Ppvの変動は、充放電電力Pbattにより相殺(補償)され、システム出力Psysは平滑化される。すなわち、蓄電池システム2は、発電出力Ppvの変動を抑制する変動抑制機能を有する。
なお、PCS5,6は、系統連系インバータと称される場合もある。太陽光パネル4の発電出力Ppvは、太陽光用PCS5を介して出力される。このため、発電出力Ppvの値は、太陽光用PCS5の容量により制限される。
電力制御装置3を構成する統括コントローラ9は、詳細は後述するが、変動抑制の目安となるシステム目標出力Psys*を演算し、求めたシステム目標出力Psys*に基づいて充放電目標値Pb* を求める。そして、統括コントローラ9は、充放電目標値Pb*を蓄電池用PCS6へ出力する。
統括コントローラ9は、太陽光用PCS5から発電出力モニタ信号Ppv_fbを、蓄電池7からSOCを、それぞれ定期的にまたは不定期に取得することができる。発電出力モニタ信号Ppv_fbは、発電出力Ppvのモニタ信号であり、太陽光用PCS5により計測される。太陽光発電用PCS5に別途設置する電力計等により、発電出力モニタ信号Ppv_fbを計測する構成としても良い。
図1では、太陽光用PCS5および蓄電池用PCS6を、それぞれ単体にて設置する場合を示しているがこれに限られない。例えば、多数の太陽光パネル4を備えるメガソーラ等の大規模な太陽光発電システム1では、複数の太陽光パネル4に応じて複数台の太陽光用PCS5を設置すると共に、複数の蓄電池7に対応して複数台の蓄電池用PCS6を設置としても良い。この場合、統括コントローラ9は、システム目標出力Psys*を複数台の太陽光用PCS5の合計値として演算する。また、同様に統括コントローラ9は、充放電目標値Pb* を複数台の蓄電用PCS6の合計値として演算する。
電力制御装置3は、発電システム1から離れた場所に設置される外部コントローラ10を介して制御することもできる。オペレータは、端末11を操作することで、外部コントローラ10を介して統括コントローラ9にアクセスし、設定値などを入力できる。また、オペレータは、端末11に発電システム1の状態を表示させることもできる。
図2は、統括コントローラ9の機能ブロック図である。統括コントローラ9は、後述のように、太陽光用PCS5から入力される発電出力モニタ信号Ppv_fbに基づいて、充放電目標値Pb*を算出する。
統括コントローラ9は、例えば、システム目標出力演算部91と、出力補正部92とを備える。システム目標出力演算部91は、太陽光用PCS5から入力される発電出力モニタ信号Ppv_fbに基づいて、システム目標出力Psys**を算出する。システム目標出力Psys**とは、発電システム1の出力する発電電力の目標値である。
システム目標出力演算部91は、平滑演算として移動平均方式や一次遅れなどのローパスフィルタ演算を行うことで、システム目標出力Psys**を得て、出力補正部92へ出力する。
図3は、システム目標出力演算部91の機能ブロック図である。システム目標出力演算部91は、例えば、平滑化部911と、目標値修正部912とを備える。
平滑化部911は、発電出力モニタ信号Ppv_fbを、移動平均などのローパスフィルタ演算することで、システム目標出力Psys***を算出する。この修正前のシステム目標出力Psys***は、「第1出力目標値」に該当する。
目標値修正部912は、システム目標出力Psys***を修正して出力する。目標値修正部912は、例えば、出力変化算出部9121と、制約条件記憶部9122と、修正量算出部9123を備える。
出力変化算出部9121は、システム目標出力Psys***と発電出力モニタ信号Ppv_fbとの乖離度合を算出する。制約条件記憶部9122は、システム出力が守るべき条件を記憶する。制約条件としては、例えば、単位時間あたりの変化率がある。ここでは、送配電事業者などとの間で取り決められた変化率の範囲内で、発電システム1は電力系統12へ電力を供給しなければならないものとし、その変化率をnW/分(nは正の数)と表現するとする。
修正量算出部9123は、システム目標出力Psys***と発電出力モニタ信号Ppv_fbとの乖離度合が所定値を超えた場合に、制約条件を満たす範囲内で、システム目標出力Psys***を修正する。修正後のシステム目標出力Psys**は、「第2出力目標値」に該当する。
出力補正部92は、システム目標出力演算部91による修正後のシステム目標出力Psys**を蓄電池7のSOCに基き補正する。
図4は、出力補正部92の詳細を示す。出力補正部92は、例えば、蓄エネルギー量検知部921と、制約条件記憶部922と、システム出力上限値演算部923と、システム目標出力設定部924を備える。
蓄エネルギー量検知部921は、SOCやSOHに基づいて現在蓄電池7に蓄積されており、変動抑制に使用可能なエネルギー量Eを演算する。使用可能なエネルギー量Eは公知の方法で算出可能であるが、例えば、定格容量×SOH×定格電圧×SOC/100として算出可能である。制約条件記憶部922は、システム出力が守るべき条件を記憶する。システム出力上限値演算部923は、蓄エネルギー量検知部921が演算した使用可能なエネルギー量Eに基き、急に発電出力Ppvがゼロとなってもシステム出力PsysがnW/分の制約を守りつつ現在の出力Wからゼロへと変化可能なWを算出する。
図5は、システム出力上限値演算部923の演算方法を示す模式図である。現在の出力Wからゼロへと変化する時間tは、W/nと表わされる。この時必要なエネルギー量はW×t/2であり、W^2/2nと表わされる。システム出力上限値演算部923は必要エネルギー量W^2/2nが使用可能なエネルギー量E以下となるようにWを決定する。ここで、出力変化速度が許容される上限であるnW/分とした場合を示したが、nW/分より小さく設定しても良い。
図6はシステム目標出力設定部924の機能を示す模式図である。破線が要エネルギー量W^2/2nが使用可能なエネルギー量Eと等しい場合であり、実線がマージンを設定した場合の一例である。SOCやSOHの誤差により、使用可能なエネルギー量Eに誤差が生じるため、破線以下となるように適切なマージンを設定するのが好ましい。
統括コントローラ9は、システム目標出力Psys*と発電出力モニタ信号Ppv_fbの差分から充放電目標値Pb*を算出し、蓄電池PCS6に与える。
本実施例で示した、使用可能なエネルギー量Eを考慮した出力Wの制限は、常に実施しても良いし、例えば時刻やnW/分の制約を逸脱した回数を入力しトリガーとして用いても良い。図7は太陽光発電において、発電開始時は出力Wの制限を設けず、nW/分の制約を逸脱した回数が1回で出力Wの制限を設けた場合の模式図である。発電出力が急減した後、システム出力をnW/分で減少させ、充電状態が下限に達した際にシステム出力が急減する。その後は出力Wの制限により、発電出力が上昇してもシステム出力を段階的にしか上昇させず、その後の発電出力の急減時にも対応可能となる。
図8は発電出力の急減時の出力Wの制限を設けない場合の出力補正部92のブロック図である。出力補正部92は、システム出力上限値演算部923の代わりに又は加えてシステム出力上限超過値演算部925を有する。本実施例を含む以下の実施例は、第1実施例の変形例に相当するため、第1実施例との相違を中心に説明する。
図7に示した運用方式では、出力Wの制限を設けなかった時間には、発電出力の急減時にnW/分の制限を逸脱する可能性が存在する。図9は発電出力の急減時に、使用可能エネルギー量のしきい値E0を制約条件記憶部922に保持しておき、使用可能エネルギー量がしきい値E0に達する前にはnW/分の制限を守り、システム目標出力設定部924はシステム目標出力Psys*を出力する。しきい値E0に達した後にはXW/分でシステム目標出力設定部924はシステム出力を変動させる。このような機能を設けることで、nW/分の制約を逸脱する際の系統への悪影響を低減することが可能となる。
図10は使用可能エネルギー量がE0に達した条件での、出力変動速度XW/分の算出方法の1例をしめす模式図である。第1実施例と同様の計算から、Xは2E0/W^2となる。このように求めたXを用いることで、システム出力の急激な変化をさらに縮小可能である。
図9においては、使用可能エネルギー量がしきい値E0に達する前にはnW/分で変化させる場合を記載したが、この時間領域では、nW/分以下であれば良い。また、使用可能エネルギー量がしきい値E0に達する後にはXW/分で一定の条件としたが、複数のしきい値を設けてそれぞれ異なる出力変動速度でシステム出力を変動させても良い。
第2実施例では、ある時間に発電出力がゼロとなり、その状態が継続する場合を示した。発電出力がゼロでない場合は時間経過に伴い状態が変動するため、計測データを用いて値を更新することが好ましい。
計測データ以外に、例えば気象予測データなどが利用できる場合には、更なるシステム出力の変化の低減が可能である。図11においては、時間t0の時点で使用可能エネルギー量がしきい値E0に達し、時間t2の時点でシステム出力がゼロとなり使用可能エネルギーもゼロとなる。気象予測データにより、t0より遅くかつt2より早い時間t1に発電電力が回復することが予測できた場合には、時間t0から時間t1の期間で使用可能エネルギー量E0を使用するようにXW/分を決定することで、出力変動速度を基準値のnW/分に近い値とすることができ、システム出力の変化が低減できる。
1 発電システム
2 蓄電システム
3 電力制御装置
4 太陽光パネル
5 太陽光用PCS
6 蓄電池用PCS
7 蓄電池
9 統括コントローラ
12 電力系統
13 日射予測部
91 システム目標出力演算部
92 出力補正部

Claims (9)

  1. 再生可能エネルギーを利用して発電を行う発電装置の出力変動を、蓄電装置を用いて制御する電力変動制御装置であって、
    前記蓄電装置の蓄電量を検知する蓄エネルギー検知部と、
    電力系統へ供給する電力の制約条件を記憶した制約条件記憶部と、
    前記発電装置の出力電力及び前記蓄電装置の出力電力の和であるシステム出力の上限値を演算するシステム出力上限値演算部と、
    前記上限値に基づいてシステム出力の目標値を設定するシステム目標出力設定部と、を含む出力補正部を備え、
    前記システム出力上限値演算部は、前記制約条件に基づいてシステム出力を所定時間減少させた場合の電力量が前記蓄電量以下となるように、前記システム出力の上限値を演算し、
    前記出力補正部は、
    前記システム出力が前記制約条件を逸脱した場合のシステム出力を演算するシステム出力上限超過値演算部を備え、
    前記制約条件記憶部は、前記蓄電装置の蓄電量の閾値を保持し、
    前記システム出力上限超過値演算部は、前記発電装置の出力電力の減少時に、前記閾値を逸脱する前までは、前記制約条件の範囲内でシステム出力の上限値を演算し、前記閾値を逸脱した後は、前記システム出力の上限値を所定範囲超えた値で演算することを特徴とする、
    電力変動制御装置
  2. 請求項1に記載の電力変動制御装置であって、
    前記制約条件は、前記システム出力の単位時間当たりの変動量を規定することを特徴とする電力変動制御装置。
  3. 請求項2に記載の電力変動制御装置であって、
    前記変動量は、出力変化速度の上限となるnW/分(nは正の数)以下とすることを特徴とする電力変動制御装置。
  4. 請求項1に記載の電力変動制御装置は、
    前記システム出力の目標値を演算するシステム目標出力演算部を更に備え、
    前記システム目標出力演算部は、
    前記発電装置の出力電力に追従して前記システム出力の目標値を修正することを特徴とする電力変動制御装置。
  5. 請求項4に記載の電力変動制御装置であって、
    前記システム目標出力演算部は、
    前記発電装置の出力電力をローパスフィルタ演算して前記システム出力の第一出力目標値を算出する平滑化部と、
    前記第一出力目標値を修正して第二出力目標値を算出する目標値修正部と、
    を備えることを特徴とする電力変動制御装置。
  6. 請求項1に記載の電力変動制御装置であって、
    前記出力補正部は、
    所定時刻経過時又は前記制約条件を逸脱した回数に基づいて、前記システム出力の上限値を演算することを特徴とする電力変動制御装置。
  7. 請求項5に記載の電力変動制御装置であって、
    前記目標値修正部は、
    前記第一出力目標値と前記発電装置の出力電力の乖離度を算出する出力変化算出部と、
    電力系統へ供給する電力の制約条件を記憶した制約条件記憶部と、
    を備えることを特徴とする電力変動制御装置。
  8. 請求項に記載の電力変動制御装置であって、
    前記目標値修正部は、
    前記乖離度が所定値を超えた場合、前記制約条件に基づいて前記第一出力目標値を修正して第二出力目標値を算出することを特徴とする電力変動制御装置。
  9. 再生可能エネルギーを利用して発電を行う発電装置の出力変動を、蓄電装置を用いて制御する電力変動制御方法であって、
    前記蓄電装置の蓄電量を検知する蓄エネルギー検知部と、
    電力系統へ供給する電力の制約条件を記憶した制約条件記憶部と
    前記発電装置の出力電力及び前記蓄電装置の出力電力の和であるシステム出力の上限値を演算するシステム出力上限値演算部と、
    前記上限値に基づいてシステム出力の目標値を設定するシステム目標出力設定部と、を含む出力補正部を備え、
    前記システム出力上限値演算部は、前記制約条件に基づいてシステム出力を所定時間減少させた場合の電力量が前記蓄電量以下となるように、前記システム出力の上限値を演算し、
    前記出力補正部は、
    前記システム出力が前記制約条件を逸脱した場合のシステム出力を演算するシステム出力上限超過値演算部を備え、
    前記制約条件記憶部は、前記蓄電装置の蓄電量の閾値を保持し、
    前記システム出力上限超過値演算部は、前記発電装置の出力電力の減少時に、前記閾値を逸脱する前までは、前記制約条件の範囲内でシステム出力の上限値を演算し、前記閾値を逸脱した後は、前記システム出力の上限値を所定範囲超えた値で演算することを特徴とする電力変動制御方法。
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