JP6674842B2 - センサ基板およびセンサ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、絶縁基板と、絶縁基板に設けられた電極とを含むセンサ基板およびセンサ装置に関する。
自動車等の排気ガスに含まれる煤を主成分とする粒子状物質(Particulate Matter:PM)を補集するためにDPF(Diesel Particulate Filter)等が設置されており、このDPF等の異常を検出するためのPM検出センサとして、酸化アルミニウム質焼結体等のセラミック焼結体からなる絶縁基板と、絶縁基板の表面に厚膜印刷(スクリーン印刷)によって形成した検知電極等を備える粒子状物質検出装置が開示されている(例えば、特許文献1)。
ところで、上記の排気ガス用センサ等において、検知電極間における抵抗値や電極値が変化しないケースがある。それは、被検知物の堆積が少ないためリーク電流が流れず上記の変化がない場合、またはセンサ内の検知電極が断線したために上記の変化がない場合、の二ケースである。
そこで、排気ガス中に含有される被検知物が一対の検知電極間に堆積することで生じる抵抗値や電流値の変化によって、排気ガス等における被検知物の含有量等の検知を行うとともに、断線判定を行っている技術が開示されている(例えば、特許文献2)。
特開2012−47596号公報 特開2014−32063号公報
しかしながら、上記特許文献2の粒子状物質検出センサにおいては、センサ素子表面の検知電極(正極および負極の両電極)を閉ループになるように形成しているため、従来の櫛歯電極に比べて素子サイズが大きくなるという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、素子サイズを大きくしないで検知電極の断線検知が可能なセンサ基板、およびそれを用いたセンサ装置を提供することにある。
本発明の一つの態様のセンサ基板は、絶縁基板と、前記絶縁基板の一表面に配設された正負一対の検知電極と、前記絶縁基板に埋設された複数の貫通導体であって、前記検知電極の正極および負極の下面のそれぞれに、該貫通導体の上面が接合されている複数の貫通導体と、前記絶縁基板に埋設された、前記複数の貫通導体に対応する内層配線と、を備え、前記正負一対の検知電極は、櫛歯電極であり、前記検知電極の正極および負極それぞれの電極歯の先端または根元に、前記貫通導体が接合されており、前記内層配線は、前記貫通導体毎に1対1に対応づけて接続されている
また本発明の他の態様のセンサ基板は、絶縁基板と、前記絶縁基板の一表面に配設された正負一対の検知電極と、前記絶縁基板に埋設された複数の貫通導体であって、前記検知電極の正極および負極の下面のそれぞれに、該貫通導体の上面が接合されている複数の貫通導体と、前記絶縁基板に埋設された、前記複数の貫通導体に対応する内層配線と、を備え、前記正負一対の検知電極は、櫛歯電極であり、前記検知電極の正極および負極それぞれの電極歯の先端または根元に、前記貫通導体が接合されており、前記内層配線は、前記正極に係る前記貫通導体に共通の内層配線と、前記負極に係る前記貫通導体に共通の内層配線と、を備えている
また本発明の一つの態様のセンサ装置は、上記センサ基板と、前記正負一対の検知電極における正極および負極接合されている前記複数の貫通導体、および前記複数の貫通導体に対応する内層配線を含んで構成される回路における断線箇所の有無を判別する故障検知部と、前記回路に電力を供給する電源と、を備える。
本発明の一つの態様のセンサ基板によれば、絶縁基板内に貫通導体と内層配線とを設けて検知電極の正極または負極を含む回路の構成を可能にしたので、素子サイズを大きくすることなく検知電極における断線の検出が可能となる。
また、本発明の一つの態様のセンサ装置によれば、上記センサ基板を有していることから、検知電極における断線の検出が可能なセンサ装置を実現することができる。
図1(a)は、第1の実施形態に係るセンサ基板の上面図である。図1(b)は、第1の実施形態に係るセンサ基板の第2層における配線の構成を示す図面である。図1(c)は、第1の実施形態に係るセンサ基板の第3層における配線の構成を示す図面である。図1(d)は、第1の実施形態に係るセンサ基板の第4層における発熱電極の構成を示す図面である。図1(e)は、第1の実施形態に係るセンサ基板の裏面図である。 図1の切断面線A−Aにおける断面図である。 第1の本実施形態に係るセンサ装置における断線検知の対象とする区間を定義した図である。 第1の実施形態に係るセンサ基板を備えるセンサ装置の機能構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るセンサ装置における断線判定のアルゴリズムを示すフローチャートである。 図6(a)は、第2の実施形態に係るセンサ基板の上面図である。図6(b)は、第2の実施形態に係るセンサ基板の第2層における配線の構成を示す図面である。図6(c)は、第2の実施形態に係るセンサ基板の第3層における配線の構成を示す図面である。図6(d)は、第2の実施形態に係るセンサ基板の第4層における発熱電極の構成を示す図面である。図6(e)は、第2の実施形態に係るセンサ基板の裏面図である。 図6の切断面線B−Bにおける断面図である。 第2の実施形態に係るセンサ装置における断線判定のアルゴリズムを示すフローチャートである。
本発明の実施形態であるセンサ基板およびセンサ装置を添付の図面を参照して説明する。以下の説明において、上面等のように上下を区別して記載しているが、これは便宜的なものであり、実際にセンサ基板等が使用される際の上下を限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1(a)〜(e)は、本発明の第1の実施形態に係る多層構造のセンサ基板の構成の一例を示す図面である。図1(a)は、センサ基板1の上面図であり、図1(b)は、センサ基板1の第2層における配線の構成を示す図面であり、図1(c)は、センサ基板1の第3層における配線の構成を示す図面であり、図1(d)は、センサ基板1の第4層における発熱電極の構成を示す図面であり、図1(e)は、センサ基板1の裏面図である。また、図2は、図1(a)の切断面線A−Aにおける断面図である。
センサ基板1は、例えばディーゼルエンジン車またはガソリンエンジン車の排気ガス中の粒子状物質(Particulate Matter:PM)を検知するセンサ装置に用いられる(例えば、自動車の排気ガスの排気通路に配設される)ものであり、絶縁基板2と、絶縁基板2の一表面に配設された正負一対の検知電極3,4と、一方の検知電極3に配設されたビア5a,5bと、他方の検知電極4に配設されたビア5c,5dと、絶縁基板2の内部に埋設にされた、ビア5a〜5dに対応する内層配線7a〜7dと、を備える。
センサ基板1の特徴としては、センサ装置に採用することによって、素子サイズを大きくしないで検知電極における断線検知を可能にしたことである。
上記図1(a)〜(e)および図2に示されるように、センサ基板1の第1層、第2層または第3層には、検知電極3,4に配設されたビア5a〜5dに対応する内層配線7a〜7d、接続端子6a〜6dおよび内部配線6e〜6hが、埋設または配設されている。また、センサ基板1の第4層には、発熱電極8が埋設されており、第4層または第5層には、発熱電極8の正極および負極に対応する内部配線8a,8bおよび接続パッド9a,9bが配設されている。
本実施形態において、検知電極3,4は、例えば絶縁基板2の表面(第1面2a)に配設された櫛型の電極であり、例えば検知電極3を正極とし、検知電極4を負極として、外部の電源(図示せず)から直流電圧(例えば、50[V])が印加される。
ビア5a〜5dは、柱状の貫通導体であり、いずれの上面も検知電極3または4の下面と接合されている。ビア5aまたは5bは、第2層の内層配線7aまたは7bを介して外部に接続されている。ビア5cまたは5dは、第3層の内層配線7cまたは7dを介して外部に接続されている。
上記のように、ビア5a〜5dは、絶縁基板2に埋設されており、検知電極3,4と接合されている。したがって、ビア5a〜5dは、検知電極3,4の断線検知に用いられる回路を構成するとともに、検知電極3,4を絶縁基板2に固定する機能をも有している。
発熱電極8は、接続パッド9a、9bを介して、外部の(図示していない)直流電源(例えば、20[V])に接続されている。この発熱電極8は、例えば700[℃]に加熱され、第1面2aに付着した粒子状物質(Particulate Matter:PM)を分解除去する。
絶縁基板2は、例えば四角板状等の平板状であり、一対の検知電極同士、および一対の検知電極と発熱電極とを電気的に絶縁して設けるための基体部分である。この絶縁基板2は、例えば酸化アルミニウム質焼結体や窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、ガラスセラミック焼結体、ジルコニア系セラミック(酸化ジルコニウム質焼結体)等のセラミック焼結体によって形成されている。絶縁基板2は、このようなセラミック焼結体からなる複数の絶縁層が積層されている。
絶縁基板2は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体からなる複数の絶縁層が積層されて形成されている場合であれば、以下の方法で製作することができる。
まず、無機粒子となる、酸化アルミニウム(Al)の粉末に焼結助材として酸化珪素(SiO)、酸化マグネシウム(MgO)および酸化マンガン(Mn)等の原料粉末を添加し、さらに適当なバインダ、溶剤および可塑剤を添加し、次にこれらの混合物を混錬してスラリー状となす。その後、従来周知のドクターブレード法やカレンダーロール法等によってシート状に成形してセラミックグリーンシートを得て、セラミックグリーンシートに適当な打ち抜き加工を施すとともにこれを必要に応じて複数枚積層し、高温(約1300〜1600℃)で焼成することによって製作される。
なお、絶縁基板2は、アルミナおよびマンガンを含む結晶相と、マンガンを含有するガラス相とを含んでいてもよい。結晶相には、アルミナ以外に、ムライト、ジルコニア、窒化アルミニウムまたはガラスセラミックスなどの各種セラミックスを含んでいてもよい。
ガラス相は、少なくともMnを含む非晶質相であり、Si、Mg、Ca、Sr、B、Nb、CrおよびCoから選ばれる1種以上の酸化物をさらに含んでいてもよい。ガラス相は、好ましくはMn、SiOおよびMgOを含む非晶質相であればよい。
マンガンを含むガラス相は、アルミナ結晶相に対する濡れ性が良いため、焼成後の加熱処理で、ガラス相が結晶粒子表面を被覆しようとして、絶縁基板2の表層に浸み出し、ガラス相の多くが表層に存在するものと考えられる。
このようにマンガンを含有するガラス相が、絶縁基板2の第1面2aに露出するように存在することで、クラックの起点となる欠陥が少ない割れの生じにくい絶縁基板2が得られる。アルミナを含む結晶相よりもガラス相のほうが、ヤング率が低いので、例えば排気ガスと接触したときに、絶縁基板2への水滴の付着による熱衝撃が緩和され、割れの発生を抑制できる。
正負一対の検知電極3,4は、センサ基板1がセンサ装置に設置される環境における煤等の粒子状物質を検出するための電極である。検知電極3−4間に煤等の粒子状物質が付着したときに、この一対の検知電極間の電気抵抗が変化し、電極間に流れるリーク電流が変化する。このリーク電流の変化を検知することによって、一対の検知電極間に存在する粒子状物質に関する情報を取得することが可能となる。
検知電極3,4に用いる金属材料は、高温環境下における耐酸化性に優れるものが好ましく、例えば白金や表面に酸化物を含む不動態膜が形成されるものを用いることができる。表面に酸化物を含む不動態膜が形成される金属材料としては、例えばFe−Ni−Cr−Ti−Al合金やMoSi金属などを用いることができる。
不動態膜の厚みは、例えば0.1〜5μm程度に設定される。この程度の厚みであれば、ビア5a〜5dの表面部が効果的に不動態膜で覆われ、その全体または大部分が酸化するような可能性が効果的に低減される。
検知電極3,4の表面部は、面積の割合で、その90%程度が不動態膜を含んでいることが好ましい。言い換えれば、検知電極3,4の露出表面のうち90%以上が不動態膜で覆われていることが好ましい。これにより、検知電極3,4全体に酸化が進行する可能性が効果的に低減される。
また、検知電極3,4の表面部は、その全体が不動態膜を含んでいることがより好ましい。言い換えれば、検知電極3,4の露出表面の全域が不動態膜で覆われていることがより好ましい。これにより、検知電極3,4全体に酸化が進行する可能性がより効果的に低減される。
さらに、検知電極3,4の露出する表面には、電気めっき法または無電解めっき法によって金属めっき層が被着されていてもよい。金属めっき層は、ニッケル,銅,金または銀等の耐食性や接続部材との接続性に優れる金属から成るものであり、例えば、厚さ0.5〜10μm程度のニッケルめっき層と0.1〜3μm程度の金めっき層とが、あるいは厚さ1〜10μm程度のニッケルめっき層と0.1〜1μm程度の銀めっき層とが、順次被着される。これによって、検知電極3,4が腐食することを効果的に抑制できる。また、上記以外の金属からなる金属めっき層、例えば、パラジウムめっき層等を介在させていても構わない。
ビア5a〜5dは、例えば円柱状で、その直径は50μmである。ビア5a〜5dは、従来の回路基板におけるビアと同様の製法を用いて、検知電極3,4を含む絶縁基板2を製作することができる。
内層配線7a〜7dは、絶縁基板2の内部に形成されており、絶縁基板2の第1面2aに配設されている検知電極3,4とビア5a〜5dを介して電気的に接続されており、内部配線6e〜6hおよび接続端子6a〜6dを介して外部と接続される。なお、内層配線7a〜7dは、ビア5a〜5dに対応する配線スペースを確保するために、適宜異なる層において埋設されている。
発熱電極8は、例えば検知電極3,4と同様の金属材料からなるものであり、特に効率よく発熱させるために、電気抵抗率が高い鉄、チタン、クロムおよびケイ素等を含む材料が挙げられる。また、発熱電極8は、白金またはFe−Ni−Cr合金等の酸化しにくい金属を主成分として含むものであってもよい。
発熱電極8の金属材料は、例えば発熱電極8に約80質量%以上含有され、発熱電極8の主成分となっている。発熱電極8は、この金属材料以外に、ガラスまたはセラミック等の無機成分が含有されていてもよい。これらの無機成分は、例えば絶縁基板2との同時焼成で発熱電極8を形成するときの、焼成収縮の調整用等の成分である。
検知電極3,4、ビア5a〜5d、接続端子6a〜6d、内部配線6e〜6h、内層配線7a〜7dおよび発熱電極8は、例えば上記の金属材料の粉末を有機溶剤およびバインダとともに混練して金属ペーストを作製して、この金属ペーストを、絶縁基板2となるセラミックグリーンシートの表面および貫通孔に所定パターンで塗布または埋め込む。金属ペーストの塗布または埋め込みは、例えばスクリーン印刷法などの印刷法によって行なう。このように、検知電極3,4、ビア5a〜5d、接続端子6a〜6d、内部配線6e〜6h、内層配線7a〜7dおよび発熱電極8となる印刷パターンを覆うようにセラミックグリーンシートを複数積層し、これらの金属ペーストとセラミックグリーンシートとを同時焼成する。
次に、上記のように構成されたセンサ基板1を用いた、本実施形態に係るセンサ装置10の動作について説明する。
図3は、本実施形態に係るセンサ装置における断線検知の対象とする区間を定義した図である。図3の例示では、検知電極3には2つのビア5a,5bが接続され、検知電極4にも2つのビア5c,5dが接続されている。そこで、本実施形態では、検知電極3を区間3a、区間3bおよび区間3cに分割する。一方、検知電極4についても、区間4a、区間4bおよび区間4cに分割する。なお、各検知電極に接続されるビアの個数や定義する区間の数は上記に限るものではなく、各検知電極により多くのビアを接続し、より多くの区間を定義することとしてもよい。
図4は、第1の実施形態に係るセンサ基板を備えるセンサ装置の機能構成を示すブロック図である。図4に示されるように、本実施形態のセンサ装置10は、センサ基板1、全体制御部20、煤検出部30、および第1故障検知部41〜第4故障検知部44を備え、ヒーター制御部50、温度検知部60および表示部70をさらに備えていてもよい。
全体制御部20は、例えばマイクロコンピュータであり、センサ装置10全体の制御を行う。具体的には、全体制御部20は、予め規定されたプログラムに基づいて、煤検出部30、第1故障検知部41〜第4故障検知部44およびヒーター制御部50の制御を行う。さらに、全体制御部20は、第1故障検知部41〜第4故障検知部44において検知された導通試験の結果に基づいて、検知電極3,4における断線の有無および断線している区間を特定する。
煤検出部30は、全体制御部20の指示によって、検知電極3−4間に、外部の直流電源(図示せず)から供給される予め規定した電圧(例えば、50[V])を印加して、当該電極間における粒子状物質の検出を行う。具体的には、検知電極3−4間に流れる電流値の測定を行う。
第1故障検知部41は、全体制御部20の指示によって、検知電極3における区間3aおよび3b,ビア5a,内層配線7a,内部配線6eおよび接続端子6aを含む回路に外部の直流電源(図示せず)から供給される予め規定した電圧(例えば、50[V])を印加して、当該回路の導通試験を行う。具体的には、第1故障検知部41に備える抵抗に流れる電流に基づいて、導通の有無を判定する。
第2故障検知部42は、全体制御部20の指示によって、上記第1故障検知部41と同様に、検知電極3における区間3aおよび3c,ビア5b,内層配線7b,内部配線6fおよび接続端子6bを含む回路の導通試験を行い、導通の有無を判定する。
以下同様に、第3故障検知部43は、検知電極4における区間4aおよび4b,ビア5c,内層配線7c,内部配線6gおよび接続端子6cを含む回路について、第4故障検知部44は、検知電極4における区間4aおよび4c,ビア5d,内層配線7d,内部配線6hおよび接続端子6dを含む回路について、其々導通試験を行う。
ヒーター制御部50は、例えば20[V]の直流電源を備え、全体制御部20の指示により、発熱電極8に対して予め規定した温度に加熱するための制御を行う。
温度検知部60は、温度センサを備え、ヒーター制御部40に指示によって、発熱電極8の温度を測定する。
表示部70は、例えば液晶表示装置であり、全体制御部20の指示によって、第1故障検知部41〜第4故障検知部44において実施された導通試験の結果に関する情報、および全体制御部20における断線判定の結果等の表示を行う。
図5は、第1の実施形態に係るセンサ装置において、検知電極3,4に対する断線の有無の判定および断線区間を特定するアルゴリズムを示すフローチャートである。
最初に、全体制御部20の指示により、ビア5a〜5dを含む各回路に対して、第1故障検知部41〜第4故障検知部44において、定期的(例えば、10分毎)に導通試験を実行する(S100)。
導通試験の結果、まず、上記のビア5aを含む回路が導通していないと判定され(S102でNo)、上記のビア5bを含む回路も導通していないと判定された場合は(S104でNo)、「区間3aで断線あり」と判定し(S106)、ビア5bを含む回路が導通していると判定された場合は(S104でYes)、「区間3bで断線あり」と判定する(S108)。一方、ビア5aを含む回路が導通していると判定され(S102でYes)、ビア5bを含む回路は導通していないと判定された場合は(S110でNo)、「区間3cで断線あり」と判定する(S126)。
次に、ビア5aを含む回路およびビア5bを含む回路が導通していると判定され(S102およびS110でYes)、上記のビア5cを含む回路は導通していないと判定され(S112でNo)、上記のビア5dを含む回路も導通していないと判定された場合は(S120でNo)、「区間4aで断線あり」と判定し(S124)、ビア5dを含む回路は導通していると判定された場合は(S120でYes)、「区間4bで断線あり」と判定する(S122)。一方、ビア5cを含む回路は導通していると判定され(S112でYes)、ビア5dを含む回路が導通していないと判定された場合は(S114でNo)、「区間4cで断線あり」と判定し(S116)、各ビア5a〜5dを含む回路のすべてにおいて導通していると判定された場合は(S102、S110、S112およびS114でYes)、「断線箇所なし」と判定する(S118)。
なお、上記第1故障検知部41〜第4故障検知部44の機能を第1故障検知部に集約し、この第1故障検知部が備えるスイッチによって各回路を順次切り替えることによって、それぞれの回路について導通試験を実施するように構成してもよい。さらに、センサ装置に、センサ基板に備えるビアの個数(即ち、導通試験の対象とする回路の個数)と、導通した回路の個数とに基づいて、センサ基板における故障率を算定する機能を備えることとしてもよい。
(第2の実施形態)
図6(a)〜(e)は、本発明の第2の実施形態に係る多層構造のセンサ基板の構成の一例を示す図面である。図6(a)は、センサ基板11の上面図であり、図6(b)は、センサ基板11の第2層の配線の構成を示す図面であり、図6(c)は、センサ基板11の第3層の配線の構成を示す図面であり、図6(d)は、センサ基板11の第4層の発熱電極の構成を示す図面であり、図6(e)は、センサ基板11の裏面図である。また、図7は、図6(a)の切断面線B−Bにおける断面図である。
センサ基板11の特徴としては、センサ装置に採用することによって、シンプルな構成にして、検知電極13,14のそれぞれにおいて断線の有無の判定を可能にしたことである。
図6(a)〜(e)および図7に示されるように、センサ基板11の第1層、第2層または第3層には、検知電極13,14に配設されたビア15a〜15dに対応する内層配線17a,17c、接続端子16a,16cおよび内部配線16e,16gが埋設または配設されている。また、センサ基板11の第4層には、発熱電極18が埋設されており、第4層または第5層には、発熱電極18の正極および負極に対応する内部配線18a,18bおよび接続パッド19a,19bが配設されている。
本実施形態において、検知電極13,14は、上記第1の実施形態と同様に櫛型の電極であり、検知電極13を正極とし、検知電極14を負極として、外部の電源(図示せず)から直流電圧(例えば、50[V])が印加される。
ビア15a〜15dは、例えば円柱状の貫通導体であり、いずれの上面も絶縁基板12の第1面12aに表出し、検知電極13または14の下面に接している。上記第1の実施形態と同様に、ビア15aおよび15bは、第2層の内層配線17a等を介して外部に接続されている。ビア15cおよび15dは、第3層の内層配線17c等を介して外部に接続されている。
なお、本実施形態におけるセンサ基板11は、上記ビア15a,15bが共通で内層配線17aに接続され、ビア15c,15dが共通で内層配線17cに接続されている点を除き、上記第1の実施形態のセンサ基板1と同様の構成であるため、上記センサ装置10を流用する(具体的には、第1故障検知部41、第3故障検知部43のみを作動させる等)ことが可能である。
図8は、第2の実施形態に係るセンサ装置において、検知電極13,14に対する断線の有無の判定するアルゴリズムを示すフローチャートである。
最初に、全体制御部20の指示により、ビア15a,15b毎およびビア15c,15d毎に、定期的(例えば、10分毎)に導通試験を実行する(S200)。
導通試験の結果、まず、ビア15a,15bを含む回路が導通していないと判定された場合は(S202でNo)、「正極の検知電極で断線あり」と判定する(S206)。一方、ビア15c,15dを含む回路が導通していないと判定された場合は(S204でNo)、「負極の検知電極で断線あり」と判定する(S210)。また、各ビア15a,15bおよびビア15c,15dを含む回路のすべてにおいて導通していると判定された場合は(S202およびS204でYes)、「断線なし」と判定する(S208)。
1,11 センサ基板
2,12 絶縁基板
2a,12a 第1面
3,4 検知電極
5a,5b,5c,5d ビア
6a,6b,6c,6d 接続端子
6e,6f,6g,6h 内部配線
7a,7b,7c,7d 内層配線
8、18 発熱電極
8a,8b 内部配線
9a,9b 接続パッド
10 センサ装置
13,14 検知電極
15a,15b,15c,15d ビア
16a,16b,16c,16d 接続端子
16e,16f,16g,16h 内部配線
17a,17b,17c,17d 内層配線
18a,18b 内部配線
19a,19b 接続パッド
20 全体制御部
30 煤検出部
41 第1故障検知部
42 第2故障検知部
43 第3故障検知部
44 第4故障検知部
50 ヒーター制御部
60 温度検知部
70 表示部

Claims (4)

  1. 絶縁基板と、
    前記絶縁基板の一表面に配設された正負一対の検知電極と、
    前記絶縁基板に埋設された複数の貫通導体であって、前記検知電極の正極および負極の下面のそれぞれに、該貫通導体の上面が接合されている複数の貫通導体と、
    前記絶縁基板に埋設された、前記複数の貫通導体に対応する内層配線と、を備え
    前記正負一対の検知電極は、櫛歯電極であり、
    前記検知電極の正極および負極それぞれの電極歯の先端または根元に、前記貫通導体が接合されており、
    前記内層配線は、前記貫通導体毎に1対1に対応づけて接続されていることを特徴とするセンサ基板。
  2. 絶縁基板と、
    前記絶縁基板の一表面に配設された正負一対の検知電極と、
    前記絶縁基板に埋設された複数の貫通導体であって、前記検知電極の正極および負極の下面のそれぞれに、該貫通導体の上面が接合されている複数の貫通導体と、
    前記絶縁基板に埋設された、前記複数の貫通導体に対応する内層配線と、を備え、
    前記正負一対の検知電極は、櫛歯電極であり、
    前記検知電極の正極および負極それぞれの電極歯の先端または根元に、前記貫通導体が接合されており、
    前記内層配線は、前記正極に係る前記貫通導体に共通の内層配線と、前記負極に係る前記貫通導体に共通の内層配線とを含んでいることを特徴とするセンサ基板。
  3. 請求項1または2に記載のセンサ基板と、
    前記正負一対の検知電極における正極および負極接合されている前記複数の貫通導体、および前記複数の貫通導体に対応する内層配線を含んで構成される回路における断線箇所の有無を判別する故障検知部と、
    前記回路に電力を供給する電源と、を備えることを特徴とするセンサ装置。
  4. 前記故障検知部は、
    前記正負一対の検知電極の正極または負極における、一の前記貫通導体に係る前記回路における断線箇所の有無の判別結果と、他の前記貫通導体に係る前記回路における断線箇所の有無の判別結果とに基づいて、該正極または負極において断線している区間を特定することを特徴とする請求項に記載のセンサ装置。
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