JP6674678B2 - トイレットロールの製造方法およびトイレットロール - Google Patents

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Description

本発明は、複数プライの帯状のトイレットペーパーを管芯に巻いたトイレットロール及びその製造方法に関する。
帯状のトイレットペーパーを巻き取ったトイレットロールでは、使用の際にトイレットペーパーを裁断しやすいように、連続方向(MD方向)の適宜の間隔で、その連続方向に直交する幅方向(CD方向)に沿ってミシン目が配されたものがある。
一方、トイレットロールには、帯状の連続するシートが複数枚重ねられた複数プライのトイレットペーパーを巻いたものがある。この複数プライのトイレットペーパーは、使用時にシート同士がプライ剥離しないように、トイレットペーパーの幅方向の両側部に、連続方向に沿って幅狭のコンタクトエンボス(エッジエンボスなどとも称される)を形成したり、紙面全体に意匠性向上のためのエンボス(メインエンボス、マクロエンボス等と称される)を付与するとともにそのエンボスの頂部に接着糊を付与して各シート同士を接着する加工が行なわれる。このエンボスの頂部に接着糊を付与して原紙同士を接着するエンボス形態はラミネートエンボスとも言われる。
しかし、これら従来のプライ剥離の防止手段は、前者の幅狭のコンタクトエンボスを形成するものでは、シート同士を強く圧着するためエンボス付与時に紙粉が発生したり、穴あきが生じやすく操業速度を速めることが難しいなど操業上の問題がある。また、このエッジエンボスによってプライ接合されたトイレットペーパーは、エッジエンボスが目立つことによる意匠性の低下、トイレットロールとした際に、エッジエンボスが付与された部分が重なることで周面の一部がリブ上に盛り上がりロールの見栄えを低下させるという問題もある。他方、後者のラミネートエンボスによってプライ接合されたトイレットペーパーは、紙面全体に接着糊付与部分が散在するため硬質感やざらつき感が発生しやすいという問題がある。
特開2002−17607号公報 特開2014−54389号公報 特開2010−6539号公報 特許第4332330号 特許第5479973号
そこで、本発明の主たる課題は、製造時にコンタクトエンボスが有する操業上の問題やトイレットロールとした際などの見栄えの問題、ラミネートエンボスが有するトイレットペーパーの硬質化等の問題が生じず、また、充分なプライ剥離防止性を有し、ミシン目での切り離し性に優れ、しかも見栄えのよいトイレットロールと、その製造方法を提供することにある。
上記課題を解決した本発明とその効果は次記のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
複数の原反ロールから各々一次連続シートを繰出す繰り出し工程と、
搬送される一次連続シートに接着糊を複数のローターダンプニングユニットを有するローターダンプニング式塗布装置により間欠的に噴霧塗布し、前記一次連続シートの搬送方向に所定の間隔で、その搬送方向に直交する方向に沿って所定幅の接着糊付与部分を非接触に形成する、接着糊付与工程と、
接着糊が付与された面が積層内面となるようにして一次連続シート同士を重ね合わせて積層連続シートとする積層工程と、
搬送される積層連続シートにミシン刃を間欠的に当て、前記積層連続シートの搬送方向に所定の間隔で、その搬送方向に直交する方向に延在するミシン目を形成するミシン目形成工程と、
ミシン目が形成された積層連続シートを巻き取る巻き取り工程と、を有し、
前記接着糊付与工程において、一次連続シートの搬送方向に直交する方向に沿って噴霧口を向けた複数のローターダンプニングユニットから接着剤を噴霧するとともに、その噴霧方向に設けられた各ユニットのシャッターの開閉を個別に制御することによって、一次連続シートに対して接着糊を搬送方向に間欠的に噴霧塗布することとし、かつ、前記シャッターの開閉の周期と前記ミシン刃を積層連続シートに当てる周期とを同期させることで、前記ミシン目の形成位置を接着糊付与部分の範囲内となるようにするとともに、前記ミシン目形成位置とこの位置より搬送方向に対して先行側と後行側の所定範囲を含む範囲が接着糊によってプライ接合されている積層連続シートとする、ことを特徴とするトイレットロールの製造方法。
〔請求項2記載の発明〕
複数プライの帯状のシートが積層されたトイレットペーパーが管芯に巻かれたトイレットロールであって、
前記トイレットペーパーが、連続方向に所定の間隔で、その連続方向に直交する方向に所定幅で延在するように、非接触塗布により形成され、接触塗布による厚み低下がない接着糊付与部分を介して、前記帯状のシートがプライ接合され、
前記接着糊付与部分が搬送方向に直交する方向に沿って接着糊が破線状に付与されて形成されているとともに、その接着糊付与部分に前記連続方向に直交する方向に延在するミシン目が形成されている、ことを特徴とするトイレットロール。
以上のとおり本発明によれば、製造時にコンタクトエンボスが有する操業上の問題やトイレットロールとした際などの見栄えの問題、ラミネートエンボスが有するトイレットペーパーの硬質化等の問題が生じず、また、充分なプライ剥離防止性を有し、ミシン目での切り離し性に優れ、しかも見栄えのよいトイレットロールと、その製造方法が提供される。
本発明の実施形態に係るトイレットロールの製造工程の概要を示す図である 本発明の実施形態に係る接着糊の付与形態とミシン目線の形成態様との関係を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る接着糊塗布装置を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る接着糊塗布装置を説明するための他の図である。 本発明の実施形態に係るトイレットロールを説明するための図である。
本発明の実施形態を図1〜5を参照しながら以下に説明する。図1は、本実施形態に係るトイレットロール10の製造方法の概要を示す図である。図1に示すように、本実施形態のトイレットロール10の製造方法は、工程(A)において製品となるトイレットロールの幅の複数倍幅以上の長尺の紙管30を既知の方法によって製造し、工程(B)において、その工程(A)で製造した長尺の紙管30に対して積層連続シート72を巻き付けて、最終製品であるトイレットロール10の径と同径でありかつ幅が最終製品の複数個分以上ある中間製品のログ70を製造し、さらに、工程(C)において、そのログ70を幅方向に裁断して個々のトイレットロール10とする。
本実施形態では、工程(B)において、積層連続シート72を以下のようにして製造して長尺の紙管30に巻き取る。すなわち、複数の原反ロール1,1(図では二つ)に回転力を与え、それらの原反ロール1,1から各々一次連続シート71,71を繰り出す(繰り出し工程)。この一次連続シート71,71は、単層のものが望ましいが、複数枚重ねのものであってもよい。この場合、予め他の積層装置などで複数の原紙を重ねて巻き取るなどして製造した原反ロールを用いればよい。
次いで、その繰り出された各々の一次連続シート71、71を周面に所定のパターンで多数の凸部が配された凸エンボスロール61と受けロール62との間を通して、各一次連続シート71,71にエンボスを付与する(エンボス付与工程)。ここでのエンボスは、各一次連続シート71,71に対して別途に付与しているとおり、一次連続シート同士を積層一体化するプライ接合のためのエンボス(エッジエンボス等)とは異なるものである。ここで付与するエンボスは、マイクロエンボスと称される紙面全体に配される微細なエンボス、マクロエンボス又はデザインエンボスと称される紙面全体にデザイン性を持って配されるエンボスである。このエンボス付与によって、得られる一次連続シート71、さらにそれによる積層連続シート72やトイレットペーパーの嵩高さ(ふんわり感)、柔らかさ、滑らかさが向上する。なお、このエンボス付与工程においては、一次連続シート71,71に対して接着糊は付与せず、所謂ラミネートエンボスとはしない。なお、本発明においては、このエンボス付与工程は必須ではないが、上記のとおり得られる積層連続シートの風合いが向上するので付与するのが望ましい。
次いで、エンボスが付与された一次連続シート71に対して、一次連続シート71の搬送方向に直交する方向に、噴霧口81が並ぶ噴霧塗布装置80によって接着糊を付与して接着糊付与部分7を形成する(接着糊付与工程)。なお、一次連続シート71,71の双方に接着糊を付与する必要はなく、図示例のように一方の一次連続シート71に接着糊は付与すればよい。接着糊の付与は、搬送される一次連続シート71に接着糊を間欠的に噴霧塗布し、前記一次連続シート71の搬送方向に所定の間隔で、その搬送方向に直交する方向に沿って所定幅L1の接着糊付与部分7を形成するようにする。上記のとおり接着糊を噴霧塗布する場合、一次連続シート71に対して非接触で接着糊を付与することとなり、印刷機などのロール転写のような接触塗布の形態に比して、一次連続シート71の厚みを低下させにくい、付与時の皺が入りにくいという利点がある。特に、この接着糊付与工程では、前記噴霧口81から搬送される一次連続シート71に向かう方向で接着糊を噴霧するとともに、噴霧方向にシャッター82を設け、そのシャッター82の開閉によって一次連続シート71に対して接着糊を間欠的に噴霧塗布するようにする。つまり、一次連続シート71の搬送方向に直交する方向に噴霧口81を並べることで、一次連続シート71の幅方向に直交する方向に沿って接着糊を付与するようにし、さらに、前記シャッター82の開閉によって搬送される一次連続シート71への接着糊の塗布と非塗布を選択して、一次連続シート71の搬送方向に所定の間隔で接着糊を付与するのである。ここで、図示の形態では、その噴霧塗布装置80として、特に適するローターダンプニング式塗布装置を用いた例を示している。このローターダンプニング式塗布装置80は、図3及び図4に示すように、一次連続シート71の搬送方向に直交する方向に沿って噴霧口を向けたローターダンプニングユニット80A,80Aが、一次連続シートの幅(搬送方向に直交する方向の幅)に応じて適宜の個数並べて配置されている。このローターダンプニングユニット80A,80Aは、特に図4に示すように、回転自在な中空円盤状のロータ83を有しており、そのロータ83がプーリー等を介して駆動原に接続され、高速で回転駆動するようになっているとともに、ロータ83内に接着糊Fを供給するように構成されている。これにより、適宜の回転数、例えば3,000〜4,000rpm程度の高速で回転するロータ83内の接着糊が遠心力によってロータ83の外周から噴出し、細かい霧からなる薄膜状の噴霧流が形成される。それとともに、各ユニット80A,80Aには、シャッター82が設けられており、ロータ83からの噴霧流をこのシャッター83の開閉及び開き具合を制御することで、所定の噴霧塗布幅で、かつ噴霧口81からの噴霧と非噴霧、すなわち塗布と非塗布とが選択されるようになっている。また、各ユニット80A,80Aのシャッター82の開閉は、個別に制御されており、各ユニット毎に接着糊の塗布、非塗布が選択・制御できるようになっている。このため、例えば、各ユニット80A,80Aを一つおきにシャッター82を閉じておけば、搬送方向に直交する方向に沿って所定幅に形成される接着糊付与部分7は、前記搬送方向に直交する方向に沿って破線状に形成されることになる。本発明においては、このように接着糊を搬送方向に直交する方向に沿って破線状に形成してもよい。このローターダンプニング式塗布装置80では、概ね、スプレー粒子の粒径が100μm以下にすることができ、塗布量も精度よく制御できる点で優れる。なお、ローターダンプニング式塗布装置80の具体的製品としては、WEKO ローターダンプニング(ニッカ株式会社製)がある。なお、このローターダンプニング式塗布装置80は、本発明に特に適する噴霧塗布装置であるが、その他、接着糊を圧縮空気によって噴霧する所謂スプレーノズル式塗布装置を用い、そのスプレーノズル口を一次連続シートの搬送方向に直交する方向に並べ、そのノズル口の前方に開閉自在なシャッターを設け、そのシャッターの開閉を制御するようにすれば、一次連続シートの搬送方向に所定の間隔で、その搬送方向に直交する方向に沿って所定幅の接着糊付与部分を形成することが可能である。また、接着糊の主成分は、ニトロセルロース、酢酸ビニル樹脂、デンプン、デキストリン、ポリビニルアルコール、CMC、アクリル系接着剤、その他それらに準ずるものとして例示できる。
他方、本発明に係るローターダンプニング式塗布装置80によって塗布する際に適する塗布液は、特にその塗布液の粘度が、50mPa・S未満、特には30mPa・S以下のものである。また、塗布液は必要に応じて加温・冷却して使用する。
次いで、一次連続シート71に対して接着糊を付与したならば、前記接着糊を付与した面が積層内面となるようにして、一次連続シート71,71同士を重ね合わせ、前記接着糊付与部分7によって両一次連続シート71,71を接着することでプライ接合し、積層連続シート72とする(積層工程)。図示例では、各一次連続シート71,71を対面させたうえ一対のロール50,50間を通すことによって適度に圧接して接着を促し、両一次連続シート71,71をプライ接合して積層連続シート72とするようにしている。
このように積層連続シート72とした後には、その積層連続シート72を搬送する過程で、積層連続シート72に対してミシン刃41を間欠的に当て、前記積層連続シート72の搬送方向に所定の間隔L2で、その搬送方向に直交する方向に延在するミシン目4を形成する(ミシン目形成工程)。図示の形態では、ミシン目4の形成は、パーフォレーションロールとも称される、周面に回転方向(周面移動方向)に間隔を空けて、軸方向に沿って複数本、立設するミシン刃41を有するロール40を回転させ、順次、前記ミシン刃41を積層連続シート72に押し当てるようにして、前記積層連続シート72の搬送方向に所定の間隔L2で、ミシン目4を形成するようにしている。
ここで、本発明では特徴的に、上記の接着糊付与工程において接着糊の塗布と非塗布とを制御するシャッター82の開閉の周期と、前記ミシン刃41を積層連続シート72に当てる周期とを同期させ、前記ミシン目4の形成位置を接着糊付与部分7の範囲内となるようにする。この同期は、機械的制御や電子的制御によって行なうことができる。この制御の方法は、本発明では限定されるものではない。例えば、パーフォレーションロール40におけるミシン刃41の間隔、パーフォレーションロール40の回転速度、各位置における積層連続シート72や一次連続シート71の搬送速度などから、一次連続シート71に対する接着糊の付与位置(付与タイミング)を計算機Xで計算し、この計算結果に応じた電気信号に基づいて、前記シャッター82の開閉を行なう具体的な機構、例えばサーボモーターなどを制御するようにする。これにより接着糊付与部分の間隔が調整され、ミシン目4の形成位置が接着糊付与部分7の範囲内となるようになる。このようにして製造される本実施形態に係る積層連続シート72では、前記ミシン目4の形成位置とこの位置より搬送方向に対して先行側と後行側の所定範囲を含む範囲が接着糊付与部分7となり、その接着糊付与部分7によってプライ接合されているものとなる。
次いで、このようにして接着糊付与部分7において一次連続シート71,71同士が接着されているとともに、その接着糊付与部分7にミシン目4が形成された積層連続シート72は、公知の巻き取り装置55によって、最終製品であるトイレットロール10の径と同径となるまで長尺の紙管30に巻き付け、径が製品トイレットロールと同径で幅が製品トイレットロールの複数個分以上ある中間製品のログとする。なお、本発明では、このログ製造工程を含め、各工程においてコンタクトエンボスは付与しない。
以上のように、ログ70を製造したならば、このログ70を既知のログアキュームレーターX3で複数本をストックしつつ後段のログカッター設備X4へと移動させ、工程(C)において、既知のログカッター91でログ70を製品幅に裁断し、個々のトイレットロール10,10とする。このログの切断と同時に、長尺の紙管も裁断され、長尺の紙管も個々の紙管となる。
以上の本実施形態のトイレットロール10の製造方法では、コンタクトエンボスやラミネートエンボスを付与することなくプライ接合が行なわれることから、コンタクトエンボスに起因する操業上の問題やトイレットロール10とした際などの見栄えの問題、さらに、ラミネートエンボスが有するトイレットペーパーの硬質化の問題が発生しない。
そして、かくして製造されるトイレットロール10は、特に図5に示すとおり、連続方向に所定の間隔で、その連続方向に直交する方向に所定幅で延在する接着糊付与部分7を介して、一次連続シート由来の帯状のシート71A,71Aがプライ接合されているとともに、その接着糊付与部分7に、前記連続方向に直交する方向に延在するミシン目4が形成されているトイレットペーパー11が紙管3に巻かれたものとなっており、ミシン目4を含むその近傍が接着されてプライ接合がなされており、その結果、ミシン目部分の強度が高められており、使用時に意図せずミシン目4から分断されることなく、また、ミシン目4での切り離し性に優れ、さらにその切り離し端からプライ剥離することがない。そのうえ、コンタクトエンボスが付与されていないため、コンタクトエンボスに起因する意匠性の低下や周面の一部がリブ上に盛り上がるということもない。さらに、ラミネートエンボスもされないことから、硬質感やざらつき感が発生することもない。特に、エンボスを付与した場合には、そのエンボスによる風合いの向上性に優れる。
ここで、本発明における、一次連続シート71の搬送方向に直交する方向に沿って所定幅の接着糊付与部分7を形成する際のその所定幅L1の具体的な範囲は、必ずしも限定されないが40〜60mmである。また、接着糊付与部分7に形成するミシン目は、その接着糊付与部分7の幅L1の中央部に形成するのが望ましい。したがって、積層連続シート72は、ミシン目4から搬送方向前後に10〜30mmの接着糊付与部分7を有するものであるのが望ましい。この範囲であれば、トイレットロール10とした際に、プライ剥離が十分に防止され、また、上記のミシン目4での切り離し性等に優れるものとなる。また、ミシン目4の間隔L2は、適宜に設定できるが、一般的なトイレットペーパーでは、224mm±10mmや112±10mmであり、本発明においても同様にすることができる。
他方、本発明における接着糊の塗布量は、一次連続シート71の厚みや坪量、接着糊種、エンボスの有無に応じて適宜設計できるが、接着糊付与部分7における接着糊の固形分は0.001〜0.01g/m2であれば十分なプライ剥離強度を達成できる。
また、本発明に係るトイレットロール10の大きさや巻の長さ等は、一般的なトイレットロールと同等でよく、幅L3が100〜115mm、直径L4が100〜120mm、巻き長さ(トイレットペーパーの全長)が18〜70m、紙管内径L5が35〜50mmである。また、トイレットペーパーの具体的な組成・構成も限定されない。2プライ以上であり、その紙厚は、100〜350μm、1プライ当り米坪は、11.0〜25.0g/m2である。なお、本発明に係る米坪とは、JIS P 8124(1998)の米坪測定方法によるものであり、紙厚とは、JIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK G型」(尾崎製作所製)を用いて5回測定した平均値をいう。
1…原反ロール、10…トイレットロール、11…トイレットペーパー、
30…長尺の紙管、70…ログ、72…積層連続シート、71…一次連続シート、61…凸エンボスロール、62…受けロール、81…噴霧口、80…噴霧塗布装置(ローターダンプニング式塗布装置)、L1…接着糊付与部分の幅、L2…ミシン目間隔、82…シャッター、80A…ローターダンプニングユニット、83…ロータ、F…接着糊、
7…接着糊付与部分、50…ロール、41…ミシン刃、4…ミシン目、40…パーフォレーションロール、91…ログカッター、3…紙管、L3…トイレットロールの幅、L4…トイレットロールの直径、L5…紙管内径、55…巻き取り装置、X3…ログアキュームレーター、X4…ログカッター設備、71A…一次連続シート由来の帯状のシート、X…計算機。

Claims (2)

  1. 複数の原反ロールから各々一次連続シートを繰出す繰り出し工程と、
    搬送される一次連続シートに接着糊を複数のローターダンプニングユニットを有するローターダンプニング式塗布装置により間欠的に噴霧塗布し、前記一次連続シートの搬送方向に所定の間隔で、その搬送方向に直交する方向に沿って所定幅の接着糊付与部分を非接触に形成する、接着糊付与工程と、
    接着糊が付与された面が積層内面となるようにして一次連続シート同士を重ね合わせて積層連続シートとする積層工程と、
    搬送される積層連続シートにミシン刃を間欠的に当て、前記積層連続シートの搬送方向に所定の間隔で、その搬送方向に直交する方向に延在するミシン目を形成するミシン目形成工程と、
    ミシン目が形成された積層連続シートを巻き取る巻き取り工程と、を有し、
    前記接着糊付与工程において、一次連続シートの搬送方向に直交する方向に沿って噴霧口を向けた複数のローターダンプニングユニットから接着剤を噴霧するとともに、その噴霧方向に設けられた各ユニットのシャッターの開閉を個別に制御することによって、一次連続シートに対して接着糊を搬送方向に間欠的に噴霧塗布することとし、かつ、前記シャッターの開閉の周期と前記ミシン刃を積層連続シートに当てる周期とを同期させることで、前記ミシン目の形成位置を接着糊付与部分の範囲内となるようにするとともに、前記ミシン目形成位置とこの位置より搬送方向に対して先行側と後行側の所定範囲を含む範囲が接着糊によってプライ接合されている積層連続シートとする、ことを特徴とするトイレットロールの製造方法。
  2. 複数プライの帯状のシートが積層されたトイレットペーパーが管芯に巻かれたトイレットロールであって、
    前記トイレットペーパーが、連続方向に所定の間隔で、その連続方向に直交する方向に所定幅で延在するように、非接触塗布により形成され、接触塗布による厚み低下がない接着糊付与部分を介して、前記帯状のシートがプライ接合され、
    前記接着糊付与部分が搬送方向に直交する方向に沿って接着糊が破線状に付与されて形成されているとともに、その接着糊付与部分に前記連続方向に直交する方向に延在するミシン目が形成されている、ことを特徴とするトイレットロール。
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