JP2011528634A - ２枚以上のペーパーウェブ又は層を接着する装置及び方法 - Google Patents

Abstract

２つ以上のペーパーウェブ又は層を接着する装置が、紙層Ｎ２に接着剤を塗布するようになっている糊付け手段と、該糊付け手段の下流に位置し、より多くの紙層Ｎ１、Ｎ２；Ｎ３を互いにプレスしてそれらの結合を確定させる圧力手段とを備える。前記糊付け手段は、所定の方向Ｆ２に沿って前進する前記紙層Ｎ２の所定の糊付け区域又は領域に前記接着剤を塗布する対応するレリーフＲ１が設けられる少なくとも１つの本体１を備え、該少なくとも１つの糊付け本体１は、糊付けユニットＣの最後のローラーである。
【選択図】図２

Description

本発明は、紙の２つ以上の層又はストリップを接着する装置及び方法に関する。

特に、本発明は、ペーパータオル、トイレットペーパー及び同様の製品のロールを作製するのに使用されるリボン状の多層材料の製造において適用することができる。

ペーパータオル、トイレットペーパー及び同様の用途の製品のロールを作製するのに使用されるウェブ多層材料の製造において、彫刻ローラーを有するエンボス加工ローラーと、平滑な弾性面を有するカウンターローラーと（これらの間で少なくとも１つの層がエンボス加工される）、液状接着剤を彫刻ロールの彫刻（例えばピラミッド状のレリーフ）上へ分配する糊付けローラーとを備えるユニットが使用されることが知られている。接着剤は、このようにエンボス加工される層に移される。エンボス加工した層と、エンボス加工されていても又はそうでなければ平滑であってもよいさらなる層との最終的な貼り合わせは、エンボス加工ユニットの下流に位置し、所定の圧力を結合すべき層に加える圧力ローラーによって行われる。彫刻ローラーには、エンボス加工自体をなすレリーフ以外のさらなるレリーフを設けることができる。そのようなさらなるレリーフを適切に形作ることによって、エンボス加工される層の領域又は区域のみに接着剤が移されるため、最終製品は、着色された接着剤を使用することで、上記さらなるレリーフの形状に対応する模様付け効果又は装飾効果を示す。

この種類のシステムの注目すべき欠点は、異なる装飾を有する製品を作製する必要があるたびに彫刻ロールを取り替えなくてはならず、これは、取り替えに必要な時間及び彫刻ローラーの高い費用を考えると、現在の製造要件とは相容れないことである。

本発明の主な目的は、紙の２つ以上の層又はストリップの結合、及び同時に、その見た目を改善する装飾モチーフ又は装飾を有するペーパーウェブの製造を可能にし、従来技術の欠点をなくすか又は少なくとも低減することである。この結果は、本発明に従って、独立請求項に記載の特徴を有する装置及び方法を実現する着想を採用することによって達成されている。本発明のさらなる特徴は、従属請求項の目的である。

本発明のおかげで、紙の２つ以上の層又はストリップを互いに接合し、同時に、被加工材料に模様付け効果又は装飾効果をもたらすことが可能である。加えて、本発明による装置は比較的単純であり、安価であり、信頼性が高く、かつ専門の作業員の介入を必要としない。さらに、いわゆる「装飾の変更」、すなわち、最終製品に対する装飾効果又は模様付け効果の変更が、接着剤アプリケーターローラーのジャケットをそのコアから取り外し、上記ジャケットを別のジャケットと取り替えれば十分であるため、特に迅速かつ容易である。

本発明のこれらの及びさらなる特徴並びに利点は、本発明の実際的な例示として与えられるが限定する意味で検討されるべきではない以下の説明を、添付の図面と併せて読めば、当業者によってよりよく理解されるであろう。

本発明による装置を概略的に示す図である。 図１に示す装置の使用に関する１つの例を示す図である。 図１に示す装置の使用に関する１つの例を示す図である。 図２又は図３の図による本発明に従う装置を適用することによって達成される効果を概略的に示す図である。 本発明による装置の使用に関する１つのさらなる図である。 本発明による装置の使用に関する１つのさらなる図である。 図５又は図６の図による本発明に従う装置を適用することによって得られる効果を概略的に示す図である。

図１において、本発明による装置を全体として参照符号「Ｄ」によって示す。この装置は、それらの長手方向軸を互いに平行にして配置されている３つのローラー１、２、３を備える。第１のローラー１は、糊付けユニットの接着剤アプリケーターローラーである。第２のローラー２は、以下でさらに説明するように、結合される層を案内及び支持する平滑ローラーである。第３のローラー３は圧力ローラーである。第２のローラー２は、第１のローラー１と第３のローラー３との間に位置決めされている。図２、図３、図５及び図６の図においてさらに示すように、第１のローラー１は、液状接着剤（好ましくは着色された接着剤）を収容するタンクＳと、分配ローラーＲＤと、装置Ｄの第１のローラー１によって構成される末端ローラーとを含む糊付けユニットＣの末端要素である。その長手方向軸回りに回転する分配ローラーＲＤは、タンクＳからの接着剤を移動させて、ローラー１の表面に分配する。紙層がローラー１と接触すると、ローラー１は、分配ローラーＲＤを通して受け取った接着剤を紙層に塗布する。

上記ローラー１は、取り外し可能な筒状ジャケット１１がその上に取り付けられている筒状又は円筒状のコア１０から成る。上記筒状のジャケットは、所定のパターンに従ってその外面に分散されている所定の形状の複数のレリーフＲ１を有する。

このように、装置Ｄの第１のローラー１には、その外面に、所定の形状を有すると共に既定のパターンに従って分散されている一連のレリーフＲ１が設けられる。

また、ローラー１が、取り外し可能なジャケット１１がその上に装着されているコア１０から成る場合、最終製品に作られるモチーフの変更が必要なときにジャケット１１を取り替えれば十分である。

添付の図面に示される例を参照すると、上記レリーフＲ１は波形セグメントの形状を有する。装置Ｄの第２のローラー２は、添付の図面において例示するように、第１のローラー１の直径よりも大きい直径とすることができる。

図２は、本発明の使用の一例を示し、紙の２つの層Ｎ１、Ｎ２が２つの対応するエンボス加工ユニットＧ１、Ｇ２を通過し、矢印Ｆ１及びＦ２によって示す方向に沿って前進する。層Ｎ２は、該エンボス加工ユニットＧ２の下流において装置Ｄの第１のローラー１と第２のローラー２との間を通過するが、層Ｎ１は、当該エンボス加工ユニットＧ１の下流において、同じ装置Ｄの第２のローラー２と第３のローラー３との間を通過する。２つの層Ｎ１、Ｎ２は、両方が第２のローラー２に近接している間に、装置Ｄの第３のローラー３によってそれらの層に加えられる圧力の効果によって互いに接着される。層Ｎ２は、ローラー１上を通過する間、第１のローラー１のレリーフＲ１の形状及びサイズを有する領域又は区域に対応して糊付けされる（glued）。加えて、ローラー３が層Ｎ１、Ｎ２に加える圧力は、第３のローラー３のレリーフＲ３の形状及びサイズに対応する領域又は区域に集中する。したがって、図４に示すように、装置Ｄを出る製品には、添付図面の参照符号「ＰＦ」によって示すように、透過して見え、接着剤の色によるものである効果ＥＴがある。

図３に示される代替的な図では、対応するエンボス加工ユニットＧ１、Ｇ２、Ｇ３によってエンボス加工した、２つではなく３つの紙層Ｎ１、Ｎ２、Ｎ３の処理を提供する。図２の図におけるように、層Ｎ２は、ローラー１のレリーフＲ１と直接接触し、その間、層Ｎ１は、ローラー３と直接接触する。層Ｎ１とＮ２との間には層Ｎ３が介在し、したがって、この層Ｎ３はローラー２と直接接触する。装置Ｄから作り出された材料ＰＦの効果を図４に示す。

図５及び図６を参照すると、上記第１のローラー１が２倍になって２つの糊付けユニットＣを提供し、ローラー１は各糊付けユニットの末端ローラーを構成し、２つの糊付けユニットＣは層Ｎ２の前進方向Ｆ２に沿って直列に（in cascade）配置されている。２つの糊付けユニットは、同じ色の接着剤を塗布してもよく、又は２つの異なる色の接着剤を塗布してもよい（一方の糊付けユニットの接着剤には１つの色、他方の糊付けユニットの接着剤には異なる色）。２つのローラー１は、同じサイズ及び形状の表面レリーフを示しても又は異なる形状及び／若しくはサイズの表面レリーフを示してもよい。異なって形作られるレリーフを有するローラー１を使用してもたらされる効果を図７に示す。実際には、ローラー１は各々、それぞれのレリーフＲ１の形状及びサイズに対応する層Ｎ２の区域又は領域に対応して、着色された接着剤を塗布する。したがって、層Ｎ１、Ｎ２が案内及び支持ローラー２と圧力ローラー３との間を通過しながら互いに接合される場合、最終製品ＦＰでは、上述の例におけるように、着色された接着剤ＥＴが層Ｎ１を透過して見えることによって、２つの効果（一方のローラー１のレリーフが他方のローラー１のレリーフとは異なるのであれば識別される）を見ることが可能である。

図６の図は、２つではなく３つの層Ｎ１、Ｎ２、Ｎ３の処理に関する。装置の動作は、図５の図を参照して説明した動作と同一である。最終製品ＦＰに対する効果を図７に示す。

装置Ｄの中央ローラー２が、処理においてストリップ又は層Ｎ１、Ｎ２、Ｎ３を案内及び支持する。実際には、層Ｎ２及びＮ３は前進Ｆ２、Ｆ３中にローラー２上で案内され、同時に、これらの層は、糊付けローラー１（単数又は複数）が接着剤をそれらの層の上に塗布している間にこのローラー２上で支えられる。また、全ての層Ｎ１、Ｎ２、Ｎ３は、それらの結合を確定させるために圧力ローラー３によってプレスされている間に、同じローラー２上で支持される。

実際には、接着剤の糊付け又は塗布は、紙の層Ｎ２の領域又は区域を伴う。これらの糊付け領域又は区域の形状及びサイズは、装置Ｄの糊付けローラー１（単数又は複数）のレリーフＲ１の形状及びサイズと対応する。レリーフの形状及びサイズは、最終製品を透過して見える。

最終製品に対する観察可能な効果は、レリーフＲ１の形状、サイズ及びパターニングを変更することによって変えることができる。

前述したように、糊付けユニットＣのタンクに収容されている接着剤は着色された接着剤とすることができる。しかし、接着剤は着色されていなくてもよい。この場合、最終製品において特別な装飾効果は見られないが、具体的には糊付け領域に対応して紙層が結合される。

糊付けローラー１（単数又は複数）のレリーフＲ１によって紙層に引き起こされる変形は局所的であるため、個々の層のエンボス加工による最終製品の一見したところの厚さは著しくは低減しない。

加えて、層Ｎ１、Ｎ２、Ｎ３の１つの層又はより多くの層又は全ては、平滑である、すなわちエンボス加工されなくてもよい。

本発明による操作方法は、接着剤（着色されているか又はされていない）を、紙層（エンボス加工されているか又はされていない）の区域又は領域に対応してその紙層に塗布するステップを提供し、上記紙層をさらなる紙層（エンボス加工されているか又はされていない）に結合する続くステップにおいて、結合されるこれらの層に圧力を加えることを含み、それによって、最終製品において、糊付けされる区域又は領域ＥＴを観察することができる。

実際的には、使用する材料の形状、寸法、要素の配置、性質に関する限り、採用される解決策の着想の範囲から逸脱することなく、それによって、本特許に付与される保護の範囲内にあるままで、構成の細部は任意の均等な方法で変えることができる。

Claims (9)

1. ２つ以上のペーパーウェブ又は層を接着する装置であって、紙層（Ｎ２）に接着剤を塗布するようになっている糊付け手段と、該糊付け手段の下流に位置し、より多くの紙層（Ｎ１、Ｎ２；Ｎ３）を互いにプレスしてそれらの結合を確定させる圧力手段とを備え、
   前記糊付け手段は、所定の方向（Ｆ２）に沿って前進する前記紙層（Ｎ２）の所定の糊付け区域又は領域に前記接着剤を塗布する対応するレリーフ（Ｒ１）が設けられる少なくとも１つの本体（１）を備えること、及び該少なくとも１つの糊付け本体（１）は、糊付けユニット（Ｃ）の最後のローラーであることを特徴とする、装置。
2. 前記糊付けユニット（Ｃ）は、着色された接着剤を収容するタンク（Ｓ）を備えることを特徴とする、請求項１に記載の装置。
3. 前記圧力手段はローラー（３）を備えることを特徴とする、請求項１に記載の装置。
4. 前記糊付けローラーと前記圧力ローラーとの間にはさらなるローラー（２）が設けられ、該ローラー（２）は前記紙層（Ｎ１、Ｎ２；Ｎ３）を接着及び結合する間に該紙層を案内及び支持することを特徴とする、請求項１〜３のいずれか１項に記載の装置。
5. 前記装置は、前記紙層（Ｎ１、Ｎ２；Ｎ３）をエンボス加工するのに用いられる１つ又は複数のエンボス加工ユニット（Ｇ１、Ｇ２；Ｇ３）の下流に位置することを特徴とする、請求項１〜４の１つ又は複数に記載の装置。
6. 前記レリーフ（Ｒ１）は、前記本体（１）上に取り外し可能に装着されるスカート（１１）によって提供されることを特徴とする、請求項１に記載の装置。
7. ２つ以上のペーパーウェブ又は層を接着によって結合する方法であって、
   ペーパーウェブ又は層（Ｎ２）の所定の糊付け区域又は領域（ＥＴ）に接着剤を塗布するステップであって、該区域又は領域は該糊付けステップ中に前記ペーパーウェブ又は層（Ｎ２）が接触する本体（１）によって提供されるレリーフ（Ｒ１）の形状を有する、塗布するステップを含み、前記本体（１）は糊付けユニット（Ｃ）の最後のローラーであることを特徴とする、方法。
8. 前記糊付けステップを実行する前に、１つ又は複数の紙層（Ｎ１、Ｎ２；Ｎ３）にエンボス加工することを特徴とする、請求項７に記載の方法。
9. 前記糊付けステップを、着色された接着剤を用いて行なうことを特徴とする、請求項７に記載の方法。

Images