JP6673135B2 - X線検出システム - Google Patents

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Description

本発明は、試料の結晶構造に関する情報を、複数個の検出素子を有するX線検出器で取得するX線回折装置(X線検出システム)に関する。
薄膜X線回折装置は、薄膜試料の表面中における設定測定領域に、平行化された(疑似平行な)特性X線を浅い角度で照射し、設定測定領域を中心として検出部を回転させることにより、特性X線が試料により回折されて様々な角度に放出されるX線の強度を検出することによって、その薄膜試料の結晶構造に関する情報(X線回折プロファイル)を取得するものである(例えば、特許文献1参照)。
図4は、従来の薄膜X線回折装置の一例を示す概略構成図である。なお、紙面上の左右方向をX方向とし、紙面に垂直な方向をY方向とし、紙面上の上下方向をZ方向とする。また、ここでは、薄膜試料として、20mm×20mm×0.1mmのものを用いることとする。
薄膜X線回折装置101は、X線源部10と、検出部120と、薄膜試料31が載置されるための基板30と、検出部120を回転移動させる検出部移動機構40と、薄膜X線回折装置101全体の制御を行うコンピュータ150とを備える。
X線源部10は、図示は省略するが、X線管(例えば、ラインフォーカスのX線管球)を備え、X線管の内部には陽極であるターゲットと陰極であるフィラメントとが配置されている。これにより、ターゲットとフィラメントとの間に高電圧を印加することで、フィラメントから放射された熱電子をターゲットに衝突させて、ターゲットで発生した特性X線を出射するようになっている。そして、X線源部10は、基板30に対してX線の入射角度が例えば3°となるように固定されており、疑似平行な特性X線が基板30表面中の所定照射領域(例えば19mm×15mmの長方形状)に照射されるようになっている。(幅1mm、奥行15mmのラインフォーカスのX線管球からのX線を、ソーラースリットで光路に平行な成分のみを取り出して試料に照射する。)
検出部120は、ソーラースリット121と、1個(1ch)の検出素子からなるX線検出器122とを備える。これにより、検出素子からX線強度Iがコンピュータ150に出力されるようになっている。
そして、検出部120は、検出部移動機構40によって基板30表面の中心を通るY方向を回転軸として回転させられるようになっている。つまり、検出部120は基板30の表面に対する角度αが変化するように配置されている。これにより、基板30に載置された薄膜試料31から様々な角度αに放出されるX線強度Iが検出されることで、その薄膜試料31の結晶構造に関する情報(X線回折プロファイル)が得られるようになっている。
コンピュータ150は、CPU151と入力装置52とメモリ153とを備える。そして、CPU151が処理する機能をブロック化して説明すると、X線管から特性X線を出射させるX線源部制御部51aと、X線検出器122からX線強度Iを取得するX線強度取得部151bと、回折情報(X線回折プロファイル)を取得する回折情報取得部151cと、検出部移動機構40を制御する動作制御部51dとを有する。
このような薄膜X線回折装置101を用いて測定を行う際には、まず、測定者(ユーザ)が薄膜試料31を基板30に載置する。次に、X線源部10のX線管から出射された特性X線を薄膜試料31表面中の所定照射領域に照射する。そして、第一の配置角度αに配置された検出部120の1個(1ch)の検出素子がX線強度Iを検出する。その後、検出部120が検出部移動機構40によって第二の配置角度αに配置され、1個(1ch)の検出素子がX線強度Iを検出する。このようにして、検出部120が検出部移動機構40によって様々な配置角度αに配置されるごとに、X線検出器122の1個(1ch)の検出素子がX線強度Iを検出していく。
特開平10−185844号公報
ところが、上述したような1chの検出素子を備えたX線回折装置により薄膜試料31表面中の所定領域を分析すると、検出部120の配置角度αによってその所定領域の大きさが異なることになる。具体的には、配置角度αが小さいときには、薄膜試料31表面の全面からのX線強度Iが得られるが、配置角度αが大きいときには、薄膜試料31表面の中心付近からのX線強度Iしか得られなくなる。また、配置角度αが小さすぎると、薄膜試料31表面外から反射または散乱されたX線まで検出してしまうという問題点があった。
そこで本発明は、配置角度αが小さくても大きくても設定測定領域SのみからのX線強度Iを取得することができるX線検出システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明のX線検出システムは、所定照射領域に疑似平行な特性X線を照射するX線源部と、前記所定照射領域から反射されたX線強度を検出するX線検出器を備えた検出部と、前記所定照射領域に対する前記X線検出器の受光軸の角度が変化するように、前記検出部を移動させる検出部移動機構とを備える装置に用いられるX線検出システムであって、前記X線検出器は、N個の検出素子が一次元に配列された検出面を有するとともに、前記検出面の前方に設置されたソーラースリットを有し、前記所定照射領域の内から設定測定領域Sが設定されるとともに、前記所定照射領域に対する前記X線検出器の受光軸の角度である配置角度α が設定される設定手段と、前記配置角度αと前記設定測定領域Sとの位置関係に基づいて、前記設定測定領域SからのX線のX線強度の検出に対応させるA 個の検出素子を前記N個の検出素子の内から選択するための関係を記憶する位置関係記憶部と、前記記憶された関係に基づいて選択された個の検出素子で検出されたX線強度を取得するX線強度取得部とを備えるようにしている。
ここで、「所定照射領域」とは、X線源部によって決定されるものであり、設計者や測定者(ユーザ)等によって任意に決められる。そして、「設定測定領域S」とは、測定者等が入力装置等を用いて任意に決めたり、設計者等によって予め決められていたりするものであるが、所定照射領域と同じ領域か所定照射領域より小さい領域となる。
本発明のX線検出システムによれば、例えば、まず、ユーザが薄膜試料を基板に載置する。次に、設定手段において、ユーザは薄膜試料表面中の設定測定領域Sを設定する。次に、X線源部から出射された特性X線を薄膜試料表面中の所定照射領域に照射する。そして、X線強度取得において、第一の配置角度αに配置された検出部のN個の検出素子がX線強度Iを検出する。このとき、設定測定領域Sに対応するA個の検出素子を選択して、A個の検出素子で検出されたX線強度Iを取得する。その後、検出部が検出部移動機構によって第二の配置角度αに配置され、N個の検出素子がX線強度を検出する。このとき、設定測定領域Sに対応するA個の検出素子を選択して、A個の検出素子で検出されたX線強度Iを取得する。このようにして、検出部が検出部移動機構によって様々な配置角度αに配置されていき、配置角度αに応じて対象の検出素子の個数Aを変化させる。
以上のように、本発明のX線検出システムによれば、配置角度αに応じて対象の検出素子の個数Aを変化させるため、常に同じ領域からのX線強度Iを得ることができる。よって、薄膜X線回折装置では、常に試料の同じ領域からのX線強度Iのみを検出したX線回折プロファイルが得られるので、誤差の少ない測定が可能になる。また、得られたX線強度Iに試料以外の部分から反射または散乱されたX線情報の混入を防ぐことができる。
また、本発明のX線検出システムにおいて、前記関係は、下記式(1)で示されるものであるようにしている。
=W×sinα ・・・(1)
ここで、αは、設定測定領域Sに対する検出面の垂線の角度である。また、Wは、X線検出器が配置角度α=90°に配置されたときに、設定測定領域Sから反射されたX線強度Iを検出する検出面の領域であり、その検出面の領域にはA個の検出素子が配置される。さらに、Wは、X線検出器が配置角度αに配置されたときに、設定測定領域Sから反射されたX線強度Iを検出する検出面の領域であり、その検出面の領域にはA個の検出素子が配置される。
また、本発明のX線検出システムは、第一の配置角度αに配置されたA個の検出素子で検出されたX線強度を合算し、第二の配置角度αに配置されたA個の検出素子で検出されたX線強度を合算するようにして、回折情報を取得する回折情報取得部を含むようにしている。
さらに、本発明のX線検出システムの別の形態においては、所定照射領域に疑似平行な特性X線を照射するX線源部と、前記所定照射領域から反射されたX線強度を検出するX線検出器を備えた検出部と、前記所定照射領域に対する前記X線検出器の受光軸の角度が2軸の方向に変化するように前記検出部を移動させる検出部移動機構とを備える装置に用いられるX線検出システムであって、前記X線検出器は、(N×M)個の検出素子が前記2軸方向で二次元に配列された検出面を有するとともに、前記検出面の前方に設置されたソーラースリットを有し、前記所定照射領域の内から前記2軸方向の設定測定領域(S×T)が設定されるとともに、前記所定照射領域に対する前記X線検出器の前記2軸方向の受光軸の角度である配置角度(α 、β )が設定される設定手段と、前記配置角度(α 、β )と前記設定測定領域(S×T)との位置関係に基づいて、前記設定測定領域(S×T)からのX線のX線強度の検出に対応させる(A ×B )個の検出素子を前記(N×M)個の検出素子の内から選択するための関係式を記憶する位置関係記憶部と、前記記憶された関係式に基づいて選択された(A ×B )個の検出素子で検出されたX線強度を取得するX線強度取得部とを備えるようにしている。
本発明の実施形態に係る薄膜X線回折装置の一例を示す概略構成図。 X線源部と検出部と薄膜試料との位置関係の説明図。 本発明を適用した装置の使用方法を説明するフローチャート。 従来の薄膜X線回折装置の一例を示す概略構成図。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない領域で種々の態様が含まれることはいうまでもない。
図1は、本発明の実施形態に係る薄膜X線回折装置の一例を示す概略構成図であり、図2は、X線源部10と検出部20と薄膜試料31との位置関係を説明するための図である。なお、薄膜X線回折装置101と同様のものについては、同じ符号を付している。
薄膜X線回折装置1は、X線源部10と、検出部20と、薄膜試料31が載置されるための基板30と、検出部20を回転移動させる検出部移動機構40と、薄膜X線回折装置1全体の制御を行うコンピュータ50とを備える。
検出部20は、ラインセンサ(X線検出器)22と、ラインセンサ22の前方に設置されたソーラースリット21とを備える。ラインセンサ22は、N個(例えば1280個)の検出素子(半導体素子)が一次元に配列された検出面を有する。これにより、各検出素子からX線強度Iがコンピュータ50にそれぞれ出力されるようになっている。また、ソーラースリット21は、N個(例えば1280個)の薄い金属箔が所定間隔を空けて平行に積み重ねられた構造となっており、一定方向以外のX線を遮断する。これにより、薄膜試料31の所定照射領域から所定角度αで進行するX線のみが、ソーラースリット21を通過した後、ラインセンサ22の検出素子に入射するようになっている。
そして、検出部20は、検出部移動機構40によって基板30表面の中心を通るY方向を回転軸として回転させられるようになっている。つまり、検出部20は基板30の表面に対する角度αが変化するように配置されている。これにより、基板30に載置された薄膜試料31から様々な角度αに放出されるX線強度Iが検出されることで、その薄膜試料31の結晶構造に関する情報(X線回折プロファイル)が得られるようになっている。
コンピュータ50は、CPU51と入力装置52とメモリ53とを備える。そして、CPU51が処理する機能をブロック化して説明すると、X線源部10のX線管から特性X線を出射させるX線源部制御部51aと、ラインセンサ22からX線強度Iを取得するX線強度取得部51bと、回折情報(X線回折プロファイル)を取得する回折情報取得部51cと、検出部移動機構40を制御する動作制御部51dとを有する。
また、メモリ53は、下記式(1)を記憶する位置関係記憶部53aを有する。
=W×sinα ・・・(1)
ここで、αは、設定測定領域Sに対する検出面の垂線をY方向から見たときの角度である。また、Wは、検出部20が配置角度α=90°に配置されたときに、設定測定領域Sから反射されたX線強度Iを検出する検出面の領域であり、その検出面の領域にはA個の検出素子が配置される。さらに、Wは、検出部20が配置角度αに配置されたときに、設定測定領域Sから反射されたX線強度Iを検出する検出面の領域であり、その検出面の領域にはA個の検出素子が配置される。
X線強度取得部51bは、設定された設定測定領域Sと式(1)とに基づいて、N個の検出素子の内からA個の検出素子を選択して、A個の検出素子で検出されたA個のX線強度Iを取得する制御を行う。図2を参照しつつ説明すると、例えば、検出部20が配置角度α=90°に配置されたときには、設定測定領域Sに対応する検出面領域Wに存在するA個の検出素子で検出されたA個のX線強度Iを取得する。また、検出部20が第一の配置角度αに配置されたときには、W=W×sinαに基づいて、検出面領域Wに存在するA個の検出素子で検出されたA個のX線強度Iを取得する。さらに、検出部20が第二の配置角度αに配置されたときには、W=W×sinαに基づいて、検出面領域Wに存在するA個の検出素子で検出されたA個のX線強度Iを取得する。
回折情報取得部51cは、回折情報(X線回折プロファイル)を取得する制御を行う。例えば、検出部20が配置角度α=90°に配置されたときに検出されたA個のX線強度Iを合算してX線強度Iを取得する。また、検出部20が配置角度αに配置されたときに検出されたA個のX線強度Iを合算してX線強度Iを取得する。さらに、検出部20が配置角度αに配置されたときに検出されたA個のX線強度Iを合算してX線強度Iを取得する。このようにして、様々な角度αに放出されるX線強度Iが検出されることで、薄膜試料31の結晶構造に関する情報(X線回折プロファイル)が取得される。
ここで、本発明の薄膜X線回折装置1の使用方法の一例について図3を用いて説明する。
まず、ステップS101の処理において、ユーザは、薄膜試料31を基板30に載置する。
次に、ステップS102の処理において、ユーザは、薄膜試料31表面中の設定測定領域Sと、測定する配置角度α、配置角度α、・・・、配置角度αmaxとを設定する(設定ステップ)。
次に、ステップS103の処理において、X線源部10から出射された特性X線を薄膜試料31表面中の所定照射領域に照射する。
次に、ステップS104の処理において、配置角度パラメータn=1とする。
次に、ステップS105の処理において、動作制御部51eは、検出部20を配置角度αに回転移動させる。
次に、ステップS106の処理において、X線強度取得部51bは、式(1)に基づいて、N個の検出素子の内からA個の検出素子を選択して、A個の検出素子で検出されたA個のX線強度Iを取得、合算してIを得る(X線強度取得ステップ)。
次に、ステップS107の処理において、n=maxであるか否かを判定する。n=maxでないと判定したときには、ステップS108の処理において、n=n+1として、ステップS105の処理に戻る。
一方、n=maxであると判定したときには、ステップS109の処理において、回折情報取得部51cは、配置角度α、配置角度α、・・・、配置角度αmaxにI、I、・・・、Imaxを対応付けてX線回折プロファイルとする。(回折情報取得ステップ)。
そして、ステップS109の処理が終了したときには、本フローチャートを終了させる。
以上のように、本発明の薄膜X線回折装置1によれば、配置角度αに応じて対象の検出素子の個数Aを変化させるため、常に同じ領域(設定測定領域S)からのX線強度Iを得ることができる。よって、常に薄膜試料31の設定測定領域SからのX線強度Iのみを検出したX線回折プロファイルが得られるので、誤差の少ない測定が可能になる。また、得られたX線強度Iに薄膜試料31の設定測定領域S以外の部分から反射または散乱したX線情報の混入を防ぐことができる。
<他の実施形態>
上述した薄膜X線回折装置1では、N個の検出素子が一次元に配列された検出面を有するラインセンサ22を備え、設定測定領域Sと式(1)とを用いる構成を示したが、(N×M)個の検出素子が二次元に配列された検出面を有するX線検出器を備え、検出部移動機構がX,Yの2方向を回転軸として検出部を移動させられる機能を持ち、設定測定領域(S×T)と式(1)と下記式(2)を用いるような構成としてもよい。
=D×sinβ ・・・(2)
ここで、βは、設定測定領域(S×T)に対する検出面の垂線のX方向から見たときの角度である。また、Dは、検出部が配置角度β=90°に配置されたときに、設定測定領域(S×T)から反射されたX線強度Iを検出する検出面の領域であり、その検出面の領域には(A×B)個の検出素子が配置される。さらに、Dは、検出部が配置角度βに配置されたときに、設定測定領域(S×T)から反射されたX線強度Iを検出する検出面の領域であり、その検出面の領域には(A×B)個の検出素子が配置される。
本発明は、試料の結晶構造に関する情報を、複数個の検出素子を有するX線検出器で取得するX線検出回折装置等に利用することができる。
1 薄膜X線回折装置
10 X線源部
20 検出部
21 ソーラースリット
22 ラインセンサ(X線検出器)
40 検出部移動機構

Claims (4)

  1. 所定照射領域に疑似平行な特性X線を照射するX線源部と、
    前記所定照射領域から反射されたX線強度を検出するX線検出器を備えた検出部と、
    前記所定照射領域に対する前記X線検出器の受光軸の角度が変化するように、前記検出部を移動させる検出部移動機構とを備える装置に用いられるX線検出システムであって、
    前記X線検出器は、N個の検出素子が一次元に配列された検出面を有するとともに、前記検出面の前方に設置されたソーラースリットを有し、
    前記所定照射領域の内から設定測定領域Sが設定されるとともに、前記所定照射領域に対する前記X線検出器の受光軸の角度である配置角度α が設定される設定手段と、
    前記配置角度αと前記設定測定領域Sとの位置関係に基づいて、前記設定測定領域SからのX線のX線強度の検出に対応させるA 個の検出素子を前記N個の検出素子の内から選択するための関係を記憶する位置関係記憶部と、
    前記記憶された関係に基づいて選択された個の検出素子で検出されたX線強度を取得するX線強度取得部とを備えたことを特徴とするX線検出システム。
  2. 前記関係は、下記式(1)で示されることを特徴とする請求項1に記載のX線検出システム。
    =W×sinα ・・・(1)
    ここで、αは、設定測定領域Sに対する検出面の垂線の角度である。また、Wは、X線検出器が配置角度α=90°に配置されたときに、設定測定領域Sから反射されたX線強度を検出する検出面の領域であり、その検出面の領域にはA個の検出素子が配置される。さらに、Wは、X線検出器が配置角度αに配置されたときに、設定測定領域Sから反射されたX線強度を検出する検出面の領域であり、その検出面の領域にはA個の検出素子が配置される。
  3. 前記X線検出システムは、第一の配置角度αに配置されたA個の検出素子で検出されたX線強度を合算し、第二の配置角度αに配置されたA個の検出素子で検出されたX線強度を合算するようにして、回折情報を取得する回折情報取得部を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のX線検出システム。
  4. 所定照射領域に疑似平行な特性X線を照射するX線源部と、
    前記所定照射領域から反射されたX線強度を検出するX線検出器を備えた検出部と、
    前記所定照射領域に対する前記X線検出器の受光軸の角度が2軸の方向に変化するように前記検出部を移動させる検出部移動機構とを備える装置に用いられるX線検出システムであって、
    前記X線検出器は、(N×M)個の検出素子が前記2軸方向で二次元に配列された検出面を有するとともに、前記検出面の前方に設置されたソーラースリットを有し、
    前記所定照射領域の内から前記2軸方向の設定測定領域(S×T)が設定されるとともに、前記所定照射領域に対する前記X線検出器の前記2軸方向の受光軸の角度である配置角度(α 、β )が設定される設定手段と、
    前記配置角度(α 、β )と前記設定測定領域(S×T)との位置関係に基づいて、前記設定測定領域(S×T)からのX線のX線強度の検出に対応させる(A ×B )個の検出素子を前記(N×M)個の検出素子の内から選択するための関係を記憶する位置関係記憶部と、
    前記記憶された関係に基づいて選択された(A ×B )個の検出素子で検出されたX線強度を取得するX線強度取得部とを備えたことを特徴とするX線検出システム。
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