JP6671551B1 - 多層プリント基板 - Google Patents

多層プリント基板 Download PDF

Info

Publication number
JP6671551B1
JP6671551B1 JP2019532158A JP2019532158A JP6671551B1 JP 6671551 B1 JP6671551 B1 JP 6671551B1 JP 2019532158 A JP2019532158 A JP 2019532158A JP 2019532158 A JP2019532158 A JP 2019532158A JP 6671551 B1 JP6671551 B1 JP 6671551B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
power supply
wiring layer
layer
multilayer printed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2019532158A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020165953A1 (ja
Inventor
玲仁 小林
玲仁 小林
大和田 哲
哲 大和田
安泰 関本
安泰 関本
尚俊 杉山
尚俊 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6671551B1 publication Critical patent/JP6671551B1/ja
Publication of JPWO2020165953A1 publication Critical patent/JPWO2020165953A1/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L23/00Details of semiconductor or other solid state devices
    • H01L23/12Mountings, e.g. non-detachable insulating substrates
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

多層プリント基板(1)は、内層導体である導体(3A)、表層導体である導体(5A,5A’,5B,5B’)、内層を通ってIC(7)と導体(5A)を接続する電源ビア(10)およびIC(7)、導体(5B)を接続するGNDビア(12)、および、内層を通って導体(3A)と導体(5A’)を接続する電源ビア(11)を備え、IC(7)が積層方向に投影された領域(A)において、IC(7)の面積に対する導体(3A)の面積の比率が、IC7の面積に対する導体(5A,5A’,5B,5B’)の面積の比率よりも低くなるように構成されている。

Description

本発明は、多層プリント基板に関する。
例えば、特許文献1には、集積回路(以下、ICと記載する)を搭載した多層プリント基板が記載されている。この多層プリント基板において、ICの直下にある内層の電源層またはグラウンド層を貫通する信号接続用のスルーホールは、内層の電源層またはグラウンド層を分断しないように、一つ置きで互い違いに規則正しく分散して配置されている。
特開平10−303564号公報
特許文献1に記載された多層プリント基板は、多数の電源系統を有したICが搭載された場合、IC直下の領域、すなわち、ICが積層方向に投影された領域において、各電源系統に関わる内層導体を設けるために使用される層数が増加するという課題があった。
本発明は上記課題を解決するものであり、ICが積層方向に投影された領域において、ICの電源系統に関わる内層導体を設けるために使用される層数を低減することができる多層プリント基板を得ることを目的とする。
本発明に係る多層プリント基板は、底面に電源ピンとグラウンドピンが配置された集積回路が搭載される第1の面に配される第1の配線層、第1の面とは反対側の第2の面に配される第4の配線層、第1の配線層と第4の配線層との間に配される第2の配線層及び第3の配線層、第1の配線層から第4の配線層の各層の間にそれぞれ配される絶縁体を有する基板と、第1の配線層に形成され、集積回路の電源ピンが接続される電源導体層と、第1の配線層に形成され、集積回路のグラウンドピンが接続されるグラウンド導体層と、第2の配線層に形成され、電源を供給する内層電源層と、第3の配線層における、集積回路が第1の面から積層方向に投影された領域に形成され、グラウンド電位とされるグラウンド層と、第4の配線層における、集積回路が第1の面から積層方向に投影された領域に形成され、バイパスコンデンサの一方の端子が接続される表層電源導体層と、第4の配線層における、集積回路が第1の面から積層方向に投影された領域に、表層電源導体層と電気的に絶縁されて形成され、バイパスコンデンサの他方の端子が接続される表層グラウンド導体層と、第1の配線層と第4の配線層の間に配される絶縁体を貫通し、第2の配線層に形成された内層電源層から絶縁され、第3の配線層に形成されたグラウンド層から絶縁され、電源導体層と表層電源導体層とを電気的に接続する第1の電源接続部と、第1の配線層と第4の配線層の間に配される絶縁体を貫通し、第3の配線層に形成されたグラウンド層から絶縁され、内層電源層と、表層電源導体層、及び第1の配線層に形成された、第1の電源接続部が電気的に接続される電源導体層とは異なる、集積回路の他の電源ピンが接続される電源導体層とを電気的に接続する第2の電源接続部と、第1の配線層と第4の配線層の間に配される絶縁体を貫通し、第3の配線層に形成されたグラウンド層と導通し、グラウンド導体層と表層グラウンド導体層とを電気的に接続するグラウンド接続部と、を備え、集積回路が第1の面から積層方向に投影された領域において、集積回路の面積に対する内層電源層の面積の比率が、集積回路の面積に対する表層電源導体層及び表層グラウンド導体層の面積の和の比率よりも低い、または集積回路が第1の面から積層方向に投影された領域に内層電源層が設けられておらず、第2の電源接続部の数は、第1の電源接続部とグラウンド接続部の合計数よりも少ないことを特徴とする。
本発明によれば、基板の第2の配線層に電源を供給する内層電源層が形成され、第1の電源接続部が、第1の配線層に形成され、集積回路の電源ピンが接続される電源導体層と第4の配線層に形成された表層電源導体層とを電気的に接続し、第2の電源接続部が、内層電源層と、表層電源導体層、及び第1の配線層に形成された、第1の電源接続部が電気的に接続される電源導体層とは異なる、集積回路の他の電源ピンが接続される電源導体層と電気的に接続し、集積回路が第1の面から積層方向に投影された領域において、集積回路の面積に対する内層電源層の面積の比率が、集積回路の面積に対する表層電源導体層及び表層グラウンド導体層の面積の和の比率よりも低い、または集積回路が第1の面から積層方向に投影された領域に内層電源層が設けられていない構成としたことにより、当該領域において、集積回路の電源系統に関わり、電源を供給するための内層電源層を設けるために使用される層数を低減することができる。
また、集積回路の電源ピンから第1の電源接続部のビアへ流出したノイズ電流は、バイパスコンデンサで効果的にフィルタリングされ、第2の電源接続部を介して内層電源層へ流出される。
第2の電源接続部の数を、第1の電源接続部とグラウンド接続部の合計数よりも少なくしたことにより、集積回路の電源ピンと接続する電源接続部の数を増やすことなく、集積回路の電源ピンからのノイズ電流の抑制効果が得られる。
実施の形態1に係る多層プリント基板の構成例を示す積層方向断面図である。 実施の形態1に係る多層プリント基板が有する第1の配線層の構成を示す水平方向断面図である。 実施の形態1に係る多層プリント基板が有する第2の配線層の構成を示す水平方向断面図である。 実施の形態1に係る多層プリント基板が有する第3の配線層の構成を示す水平方向断面図である。 実施の形態1に係る多層プリント基板が有する第4の配線層の構成を示す平面図である。 実施の形態2に係る多層プリント基板の構成例を示す積層方向断面図である。 実施の形態2に係る多層プリント基板が有する第1の配線層の構成を示す水平方向断面図である。 実施の形態2に係る多層プリント基板が有する第2の配線層の構成を示す水平方向断面図である。 実施の形態2に係る多層プリント基板が有する第3の配線層の構成を示す水平方向断面図である。 実施の形態2に係る多層プリント基板が有する第4の配線層の構成を示す平面図である。 実施の形態3に係る多層プリント基板の構成例を示す積層方向断面図である。 実施の形態3に係る多層プリント基板が有する第1の配線層の構成を示す水平方向断面図である。 実施の形態3に係る多層プリント基板が有する第2の配線層の構成を示す水平方向断面図である。 実施の形態3に係る多層プリント基板が有する第3の配線層の構成を示す水平方向断面図である。 実施の形態3に係る多層プリント基板が有する第4の配線層の構成を示す平面図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る多層プリント基板の構成例を示す積層方向断面図である。図1において、多層プリント基板1は、第1の配線層2、第2の配線層3、第3の配線層4および第4の配線層5が、絶縁体6を介して厚み方向Zに積層された4層基板である。各層は、厚み方向Zと直交しているX−Y平面上に分布している。多層プリント基板1には、IC7が搭載される。以下、IC(集積回路)7が有する電源系統が1つである場合を例に挙げて、多層プリント基板1の配線構造について説明する。ただし、IC7が多数の電源系統を有する場合であっても、当該配線構造は、それぞれの電源系統について採用することができる。
第1の配線層2は、IC7が実装される第1の面である。第1の配線層2には、銅箔などの導電体で導体2Aおよび導体2Bが形成されている。導体2Aは、はんだボール8を介して、IC7が有する電源ピン7−1と接続されている。導体2Bは、はんだボール8を介して、IC7が有するグラウンドピン7−2と接続されている。
第2の配線層3は、IC7に電源を供給する内層導体が形成される電源層である。例えば、図1に示すように、第2の配線層3には、銅箔などの導電体で導体3Aが形成されている。導体3Aは、IC7の電源系統に電源を供給するための内層導体である。
第3の配線層4は、グラウンド電位の導体4Aが形成されたグラウンド層である。以降の説明では、グラウンドをGNDと記載する。導体4Aは、銅箔などの導電体で、第3の配線層4のほぼ全面に形成されたベタパターンの導体である。
第4の配線層5は、多層プリント基板1の第1の面とは反対側の第2の面である。第4の配線層5には、銅箔などの導電体で導体5A、導体5A’、導体5Bおよび導体5B’が形成されている。導体5Aは、第4の配線層5に形成された表層導体のうち、電源電位の表層電源導体であり、電源ビア10を介して導体2Aに接続される。導体5Bは、第4の配線層5に形成された表層導体のうち、GND電位の表層グラウンド導体であり、GNDビア12を介して導体2Bに接続される。導体5A’は、導体5Aから延びた線状導体である。導体5B’は、第4の配線層5において、導体5Bとは別に形成された表層グラウンド導体である。なお、導体5Bと導体5B’は、第3の配線層4における導体4Aに共通に接続されるので、第4の配線層5において、導体5Bと導体5B’は一体の導体であってもよい。
絶縁体6は、多層プリント基板1の配線層間を絶縁する絶縁体であり、例えば、エポキシ樹脂またはポリイミド樹脂といった電気絶縁性の樹脂材で構成されている。なお、多層プリント基板1において、配線層間ごとに異なる材質の絶縁体6を用いてもよい。また、多層プリント基板1の表面は、レジストされていてもよい。
コンデンサ9は、一方の端部が導体5Aに接続され、他方の端部が導体5Bに接続されたバイパスコンデンサである。コンデンサ9’は、一方の端部が導体5A’に接続され、他方の端部が導体5B’に接続されたバイパスコンデンサである。
電源ビア10は、多層プリント基板1の内層を通って第1の配線層2における導体2Aと第4の配線層5における導体5Aとを接続する。導体2Aが、はんだボール8を介して電源ピン7−1に接続されるので、電源ビア10は、IC7と導体5Aを接続する第1の接続部として機能する。また、図1に示すように、電源ビア10は、第2の配線層3における導体3Aから絶縁され、第3の配線層4における導体4Aから絶縁されている。
電源ビア11は、多層プリント基板1の内層を通って第2の配線層3における導体3Aと第4の配線層5における導体5A’とを接続する第2の接続部である。図1に示すように、電源ビア11は、第1の配線層2における導体2Aおよび導体2Bから絶縁されており、第3の配線層4における導体4Aから絶縁されている。IC7には、電源ビア11を介した経路で電源が供給される。
GNDビア12は、多層プリント基板1の内層を通って第1の配線層2における導体2Bと第4の配線層5における導体5Bとを接続する。導体2Bが、はんだボール8を介してGNDピン7−2に接続されるので、GNDビア12は、IC7と導体5Bを接続する第1の接続部として機能する。また、図1に示すように、GNDビア12は、第3の配線層4における導体4Aと導通されている。GNDビア12’は、多層プリント基板1の内層を通って、第3の配線層4における導体4Aと第4の配線層5における導体5B’とを接続する。
2Dに示す領域Aは、IC7の外形が第1の配線層2から積層方向に投影された領域である。領域Aにおいて、IC7の面積に対する導体3Aの面積の比率は、IC7の面積に対する、導体5A、導体5A’、導体5Bおよび導体5B’の面積の比率よりも低くなっている。
図2Aは、多層プリント基板1が有する第1の配線層2の構成を示す水平方向断面図である。図2Aに示すように、第1の配線層2における領域Aには、IC7が有する電源系統に対応した位置に導体2Aおよび導体2Bが配置され、IC7が有する複数のピンに対応した位置に複数のはんだボール8がそれぞれ配置されている。IC7の電源ピン7−1は、はんだボール8を介して導体2Aに接続され、IC7のGNDピン7−2は、はんだボール8を介して導体2Bに接続される。
図2Aに示すように、導体2Aには電源ビア10が接続され、導体2BにはGNDビア12が接続されている。また、電源ビア11は、導体2Aおよび導体2Bから絶縁され、GNDビア12’は、導体2Aおよび導体2Bから絶縁されている。なお、IC7のピン配置によっては、導体2Bおよびはんだボール8を介してGNDビア12’をGNDピン7−2と導通させてもよい。この場合、GNDビア12’はGNDビア12となるので、GNDビア12がコンデンサ9’に接続される。
図2Bは、多層プリント基板1が有する第2の配線層3の構成を示す水平方向断面図である。図2Bに示すように、第2の配線層3における領域Aには、第1の配線層2における導体2Aおよび導体2Bに対応した位置に電源ビア10およびGNDビア12が形成されている。また、図2Bに示すように、第2の配線層3には帯状の導体3Aが形成されており、領域Aの内部には導体3Aの端部のみが形成されている。導体3Aは電源ビア10から絶縁されている。
領域Aの内部にある導体3Aの端部には、電源ビア11が接続されており、GNDビア12’は、導体3Aの端部の近傍に配置されている。さらに、第2の配線層3において、電源ビア10、電源ビア11、GNDビア12およびGNDビア12’は、互いに絶縁されている。
図2Cは、多層プリント基板1が有する第3の配線層4の構成を示す水平方向断面図である。図2Cに示すように、第3の配線層4における領域Aには、ベタパターンのGNDである導体4Aが形成されている。また、第3の配線層4には、第1の配線層2における導体2Aおよび導体2Bに対応した位置に電源ビア10およびGNDビア12が形成されている。第3の配線層4における領域Aにおいて、電源ビア10は、導体4Aから絶縁されており、電源ビア11は、導体4Aから絶縁されている。第3の配線層4における領域Aにおいて、GNDビア12およびGNDビア12’は、導体4Aと導通されている。
図2Dは、多層プリント基板1が有する第4の配線層5の構成を示す平面図である。図2Dに示すように、第4の配線層5における領域Aには、第4の配線層5の電源ビア10の全てに接続するように引き回された導体5Aと、GNDビア12の全てに接続するように引き回された導体5Bとが形成されている。コンデンサ9は、導体5Aと導体5Bとの間に実装される。
また、図2Dに示すように、導体5A’は、領域Aの内部で、導体5Aから延びた線状導体である。導体5A’の基部の近傍には、電源ビア10が接続され、導体5A’の端部には、電源ビア11が接続されている。導体5A’の端部の近傍には、表層電源導体である導体5B’が形成されており、導体5B’には、GNDビア12’が接続されている。導体5A’の端部には、コンデンサ9’の一方の端部が接続され、導体5B’には、コンデンサ9’の他方の端部が接続される。
多層プリント基板1は、領域Aにおいて、IC7の面積に対する導体3Aの面積の比率が、IC7の面積に対する導体5A、導体5A’、導体5Bおよび導体5B’の面積の比率よりも低くなるように構成されている。これにより、領域Aにおいて、IC7の電源系統に関わる内層導体を設けるために使用される層数が低減される。
IC7の面積とは、多層プリント基板1の積層方向に投影されたIC7の外形の面積であり、領域Aの面積である。導体3Aの面積は、図2Bに示した水平方向における領域A内の導体3Aの面積である。導体5A、導体5A’、導体5Bおよび導体5B’の面積は、図2Dに示した水平方向における導体5A、導体5A’、導体5Bおよび導体5B’の領域A内の各面積を加算した値であってもよいし、第4の配線層5における領域A内の導体5A、導体5A’、導体5Bおよび導体5B’を合わせた外形の面積であってもよい。さらに、導体がメッシュ状である場合は、当該導体が設けられた配線層における領域A内のメッシュ状の導体の外形の面積を使用してもよい。
多層プリント基板1では、電源ビア11の数が、電源ビア10とGNDビア12との合計数よりも少なくなるように構成されている。例えば、図2Aから図2Dにおいて、電源ビア11の数は1本であり、電源ビア10とGNDビア12との合計数は12本である。
多層プリント基板1において、IC7で発生した電源ノイズ電流は、電源ピン7−1および導体2Aから電源ビア10に流出する。このとき、電源ビア10に流出された電源ノイズ電流は、導体5Aを通過して導体5A’の端部へ集中して流出する。すなわち、多層プリント基板1では、電源ノイズ電流が流れる経路がコントロールされている。さらに、導体5A’の端部にはコンデンサ9’が接続されているので、効率的に電源ノイズの流出を抑制することが可能である。
以上のように、実施の形態1に係る多層プリント基板1は、IC7に電源を供給する内層導体である導体3Aと、表層導体である導体5A、導体5A’、導体5Bおよび導体5B’と、内層を通ってIC7と導体5Aとを接続する電源ビア10およびIC7と導体5Bとを接続するGNDビア12と、内層を通って導体3Aと導体5A’とを接続する電源ビア11を備え、IC7が積層方向に投影された領域Aにおいて、IC7の面積に対する導体3Aの面積の比率が、IC7の面積に対する、導体5A、導体5Bおよび導体5B’の面積の比率よりも低くなるように構成されている。これにより、領域AにおいてIC7の電源系統に関わる内層導体を設けるために使用される層数を低減することができ、多層プリント基板1の層数増加に伴う製造コストの増加を抑えることができる。また、領域AにIC7の電源系統以外の信号線を割り当てるスペースを確保することで、信号に対する電源ノイズの干渉が抑制されて、電源ノイズの影響を低減することができる。
実施の形態2.
図3は、実施の形態2に係る多層プリント基板の構成例を示す積層方向断面図である。図3において、多層プリント基板1Aは、図1と同様に、第1の配線層2、第2の配線層3、第3の配線層4および第4の配線層5が、絶縁体6を介して厚み方向Zに積層された4層基板である。各層は、厚み方向Zと直交しているX−Y平面上に分布している。多層プリント基板1Aには、IC7が搭載される。以下、IC7が有する電源系統が1つである場合を例に挙げて、多層プリント基板1Aの配線構造について説明する。ただし、IC7が多数の電源系統を有する場合であっても、当該配線構造は、それぞれの電源系統について採用することができる。
多層プリント基板1Aにおける第1の配線層2は、実施の形態1と同様に、IC7が実装される第1の面である。第1の配線層2には、銅箔などの導電体で構成された導体2Aおよび導体2Bが形成されている。IC7が有する電源系統の電源ピン7−1と導体2Aは、はんだボール8を介して接続されている。IC7が有する電源系統のGNDピン7−2と導体2Bは、はんだボール8を介して接続されている。
多層プリント基板1Aにおける第2の配線層3は、実施の形態1と同様に、IC7の電源系統に電源供給する導体が形成される電源層である。ただし、多層プリント基板1Aにおける第2の配線層3には、銅箔などの導電体で導体3Bが形成される。導体3Bは、IC7に電源を供給するための内層導体であり、図3に示すように、領域Aから外れた位置に形成されている。
多層プリント基板1Aにおける第3の配線層4は、導体4Bが形成されるGND層である。導体4Bは、導体4Aと同様に、銅箔などの導電体で、第3の配線層4のほぼ全面に形成されたベタパターンの導体である。
多層プリント基板1Aにおける第4の配線層5は、多層プリント基板1Aの第1の面とは反対側の第2の面である。第4の配線層5には、銅箔などの導電体で、導体5A、導体5A”、導体5Bおよび導体5B’が形成されている。導体5Aは、電源ビア10を介して導体2Aに接続された表層導体である。導体5Bは、GNDビア12を介して導体2Bに接続された表層導体である。導体5A”は、導体5Aから延びた線状導体である。導体5B’は、第4の配線層5において、導体5Bとは別に形成された表層導体である。
なお、導体5Bと導体5B’は、第3の配線層4における導体4Aに共通に接続されるので、第4の配線層5において、導体5Bと導体5B’は一体の導体であってもよい。
絶縁体6は、多層プリント基板1Aの配線層間を絶縁する絶縁体であり、実施の形態1と同様に、エポキシ樹脂またはポリイミド樹脂といった電気絶縁性の樹脂材で構成されている。なお、多層プリント基板1Aにおいて、隣り合った配線層ごとに異なる材質の絶縁体6を用いてもよい。また、多層プリント基板1Aの表面はレジストされていてもよい。
コンデンサ9は、一方の端部が導体5Aに接続され、他方の端部が導体5Bに接続されたバイパスコンデンサである。コンデンサ9’は、一方の端部が導体5A”に接続され、他方の端部が導体5B’に接続されたバイパスコンデンサである。
電源ビア10は、実施の形態1と同様に、多層プリント基板1Aの内層を通って、第1の配線層2における導体2Aと第4の配線層5における導体5Aとを接続する。導体2Aが、はんだボール8を介して電源ピン7−1に接続されるので、電源ビア10は、IC7と導体5Aを接続する第1の接続部として機能する。また、図3に示すように、電源ビア10は、第2の配線層3における導体3Bから絶縁され、第3の配線層4における導体4Bから絶縁されている。
電源ビア11は、多層プリント基板1Aの内層を通って第2の配線層3における導体3Bと第4の配線層5における導体5A”を接続する第2の接続部である。図3に示すように、電源ビア11は、第1の配線層2における導体2Aおよび導体2Bから絶縁されており、第3の配線層4における導体4Bから絶縁されている。IC7には、電源ビア11を介した経路で電源が供給される。
GNDビア12は、実施の形態1と同様に、多層プリント基板1Aの内層を通って導体2Bと導体5Bとを接続する。導体2Bが、はんだボール8を介してGNDピン7−2に接続されるので、GNDビア12は、IC7と導体5Bとを接続する第1の接続部として機能する。また、図3に示すように、GNDビア12は、第3の配線層4における導体4Bと導通されている。GNDビア12’は、多層プリント基板1Aの内層を通って、第3の配線層4における導体4Bと第4の配線層5における導体5B’とを接続する。
領域Aは、実施の形態1と同様に、IC7の外形が第1の配線層2から積層方向に投影された領域である。第2の配線層3における領域A内には、図3に示すように、導体3Bが存在せず、IC7に電源を供給する内層導体が設けられていない。
図4Aは、多層プリント基板1Aが有する第1の配線層2の構成を示す水平方向断面図である。図4Aに示すように、第1の配線層2における領域Aには、IC7が有する電源系統に対応した位置に導体2Aおよび導体2Bが配置され、IC7が有する複数のピンに対応した位置に複数のはんだボール8がそれぞれ配置されている。IC7の電源ピン7−1は、はんだボール8を介して導体2Aに接続され、IC7のGNDピン7−2は、はんだボール8を介して導体2Bに接続される。
図4Aに示すように、導体2Aには電源ビア10が接続され、導体2BにはGNDビア12が接続されている。また、電源ビア11は、領域Aの外部に設けられ、導体2Aおよび導体2Bから絶縁されている。GNDビア12’は、領域Aの内部に設けられ、導体2Aおよび導体2Bから絶縁されている。なお、IC7のピン配置によっては、導体2Bおよびはんだボール8を介してGNDビア12’をGNDピン7−2と導通させてもよい。この場合、GNDビア12’はGNDビア12となるので、GNDビア12がコンデンサ9’に接続される。
図4Bは、多層プリント基板1Aが有する第2の配線層3の構成を示す水平方向断面図である。図4Bに示すように、第2の配線層3における領域Aには、第1の配線層2における導体2Aおよび導体2Bに対応した位置に電源ビア10およびGNDビア12が形成されている。また、図4Bに示すように、第2の配線層3には、領域Aの外部に帯状の導体3Bが形成されている。導体3Bは、電源ビア10から絶縁されている。
領域Aの外部にある導体3Bの端部には、電源ビア11が接続されており、GNDビア12’は、導体3Bの端部の近傍でかつ領域Aの内部に配置されている。第2の配線層3において、電源ビア10、電源ビア11、GNDビア12およびGNDビア12’は、互いに絶縁されている。
図4Cは、多層プリント基板1Aが有する第3の配線層4の構成を示す水平方向断面図である。図4Cに示すように、第3の配線層4における領域Aには、ベタパターンのGNDである導体4Bが形成されている。また、第3の配線層4には、第1の配線層2における導体2Aおよび導体2Bに対応した位置に電源ビア10およびGNDビア12が形成されている。第3の配線層4の領域Aにおいて、電源ビア10は、導体4Bから絶縁されており、電源ビア11は、導体4Bから絶縁されている。GNDビア12およびGNDビア12’は、導体4Bと導通されている。
図4Dは、多層プリント基板1Aが有する第4の配線層5の構成を示す平面図である。図4Dに示すように、第4の配線層5における領域Aには、第4の配線層5の電源ビア10の全てに接続するように引き回された導体5Aと、GNDビア12の全てに接続するように引き回された導体5Bとが形成されている。コンデンサ9は、導体5Aと導体5Bとの間に実装され、導体5Aと導体5Bは、コンデンサ9を介して接続されている。
また、図4Dに示すように、導体5A”は、導体5Aから領域Aの外部まで延びた線状導体である。導体5A”の基部の近傍には、電源ビア10が接続されており、導体5A”の端部には、電源ビア11が接続されている。領域Aの内部にある導体5A”の途中部分の近傍には、表層電源導体である導体5B’が形成されており、導体5B’には、GNDビア12’が接続されている。導体5A”の端部には、コンデンサ9’の一方の端部が接続され、導体5B’には、コンデンサ9’の他方の端部が接続されている。
多層プリント基板1Aの領域Aには、図3および図4Bに示すように、第2の配線層3における導体3Bが存在せず、内層電源導体として機能する導体が設けられていない。これにより、領域Aにおいて、IC7の電源系統に関わる内層導体を設けるために使用される層数が低減される。
また、多層プリント基板1Aは、電源ビア11の数が、電源ビア10とGNDビア12の合計数よりも少なくなるように構成されている。例えば、図4Aから図4Dにおいて、電源ビア11の数は1本であり、電源ビア10とGNDビア12との合計数は12本である。
多層プリント基板1Aにおいて、IC7で発生した電源ノイズ電流は、電源ピン7−1および導体2Aから電源ビア10に流出する。電源ビア10に流出された電源ノイズ電流は、導体5Aを通過して導体5A”の端部へ集中して流出する。すなわち、多層プリント基板1Aでは、電源ノイズ電流が流れる経路がコントロールされている。さらに、導体5A”の途中部分にはコンデンサ9’が接続されているので、効率的に電源ノイズの流出を抑制することが可能である。
以上のように、実施の形態2に係る多層プリント基板1Aは、IC7に電源を供給する内層導体である導体3Bと、表層導体である導体5A、導体5A”および導体5Bと、内層を通ってIC7と導体5Aとを接続する電源ビア10およびIC7と導体5Bとを接続するGNDビア12と、内層を通って導体3Bと導体5A”とを接続する電源ビア11を備え、IC7が積層方向に投影された領域Aにおいて、IC7に電源を供給する内層導体が設けられていない。この構成を有することで、領域Aにおいて、IC7の電源系統に関わる内層導体を設けるために使用される層数が低減される。これにより、領域AにおいてIC7の電源系統に関わる内層導体を設けるために使用される層数を低減することができ、多層プリント基板1Aの層数増加に伴う製造コストの増加を抑えることができる。また、領域AにIC7の電源系統以外の信号線を割り当てるスペースを確保することで、信号に対する電源ノイズの干渉が抑制されて、電源ノイズの影響を低減することができる。
実施の形態3.
図5は、実施の形態3に係る多層プリント基板の構成例を示す積層方向断面図である。図5において、多層プリント基板1Bは、図1と同様に、第1の配線層2、第2の配線層3、第3の配線層4および第4の配線層5が、絶縁体6を介して厚み方向Zに積層された4層基板である。各層は、厚み方向Zと直交しているX−Y平面上に分布している。多層プリント基板1Bには、IC7が搭載される。以下、IC7が有する電源系統が1つである場合を例に挙げて、多層プリント基板1Bの配線構造について説明する。ただし、IC7が多数の電源系統を有する場合であっても、当該配線構造は、それぞれの電源系統について採用することができる。
多層プリント基板1Bにおける第1の配線層2は、実施の形態1と同様に、IC7が実装される第1の面である。第1の配線層2には、銅箔などの導電体で構成された導体2Aおよび導体2Bが形成されている。IC7が有する電源系統の電源ピン7−1と導体2Aは、はんだボール8を介して接続されている。IC7が有する電源系統のGNDピン7−2と導体2Bは、はんだボール8を介して接続されている。
多層プリント基板1Bにおける第2の配線層3は、実施の形態1と同様に、IC7に電源を供給する内層導体が形成される電源層である。ただし、多層プリント基板1Bにおける第2の配線層3には、銅箔などの導電体で導体3Cが形成されている。導体3Cは、IC7に電源を供給するための内層導体であり、図5に示すように、領域Aの内部まで延びた形状を有している。
多層プリント基板1Bにおける第3の配線層4は、導体4Cが形成されるGND層である。導体4Cは、導体4Aと同様に、銅箔などの導電体で、第3の配線層4のほぼ全面に形成されたベタパターンの導体である。
多層プリント基板1Bにおける第4の配線層5は、多層プリント基板1Aの第1の面とは反対側の第2の面である。第4の配線層5には、銅箔などの導電体で、導体5Aおよび導体5Bが形成されている。導体5Aは、電源ビア10を介して導体2Aに接続され、電源ビア14を介して導体2Aに接続された表層導体である。導体5Bは、GNDビア12を介して導体2Bに接続された表層導体である。
絶縁体6は、多層プリント基板1Bの配線層間を絶縁する絶縁体であり、実施の形態1と同様に、エポキシ樹脂またはポリイミド樹脂といった電気絶縁性の樹脂材で構成されている。なお、多層プリント基板1Bにおいて、隣接した配線層ごとに異なる材質の絶縁体6を用いてもよい。また、多層プリント基板1Bの表面は、レジストされていてもよい。
コンデンサ9は、一方の端部が導体5Aに接続され、他方の端部が導体5Bに接続されたバイパスコンデンサである。
電源ビア10は、実施の形態1と同様に、多層プリント基板1Bの内層を通って第1の配線層2における導体2Aと第4の配線層5における導体5Aを接続する。導体2Aが、はんだボール8を介して電源ピン7−1に接続されるので、電源ビア10は、IC7と導体5Aを接続する第1の接続部として機能する。また、図5に示すように、電源ビア10は、第2の配線層3における導体3Cから絶縁され、第3の配線層4における導体4Cから絶縁されている。
電源ビア14は、多層プリント基板1Aの内層を通って、第1の配線層2における導体2Aと、第2の配線層3における導体3Cと、第4の配線層5における導体5Aとを接続する第2の接続部である。図5に示すように、電源ビア14は、導体2Bから絶縁されており、導体4Cから絶縁されている。IC7が有する電源系統は、電源ビア14を介した経路で電源が供給される。
GNDビア12は、実施の形態1と同様に、多層プリント基板1Bの内層を通って、第1の配線層2における導体2Bと第4の配線層5における導体5Bとを接続する。導体2Bが、はんだボール8を介してGNDピン7−2に接続されるので、GNDビア12は、IC7と導体5Bを接続する第1の接続部として機能する。また、図5に示すように、GNDビア12は、第3の配線層4における導体4Cと導通されている。
領域Aは、実施の形態1と同様に、IC7の外形が第1の配線層2から積層方向に投影された領域であり、IC7の面積は領域Aの面積である。多層プリント基板1Bにおいて、IC7の面積に対する第2の配線層3における領域A内の導体3Cの面積の比率は、IC7の面積に対する第4の配線層5における領域A内の導体5Aおよび導体5Bの面積の比率よりも低くなっている。
図6Aは、多層プリント基板1Bが有する第1の配線層2の構成を示す水平方向断面図である。図6Aに示すように、第1の配線層2における領域Aには、IC7が有する電源系統に対応した位置に導体2Aおよび導体2Bが配置され、IC7が有する複数のピンに対応した位置に複数のはんだボール8がそれぞれ配置されている。IC7の電源ピン7−1と導体2Aは、はんだボール8を介して接続され、IC7のGNDピン7−2と導体2Bは、はんだボール8を介して接続されている。
図6Aに示すように、8つある導体2Aのうち、7つの導体2Aには、電源ビア10が接続され、残り1つの導体2Aには電源ビア14が接続されている。さらに、導体2Bには、GNDビア12が接続されている。
図6Bは、多層プリント基板1Bが有する第2の配線層3の構成を示す水平方向断面図である。図6Bに示すように、第2の配線層3における領域Aには、第1の配線層2における導体2Aおよび導体2Bに対応した位置に電源ビア10およびGNDビア12が形成されている。また、図6Bに示すように、第2の配線層3には、領域Aの内部まで延びた帯状の導体3Cが形成されている。導体3Cは、電源ビア10およびGNDビア12から絶縁されている。導体3Cの端部には、電源ビア14が接続されている。第2の配線層3において、電源ビア10、GNDビア12および電源ビア14は互いに絶縁されている。
図6Cは、多層プリント基板1Bが有する第3の配線層4の構成を示す水平方向断面図である。図6Cに示すように、第3の配線層4における領域Aには、ベタパターンのGNDである導体4Cが形成されている。また、第3の配線層4には、第1の配線層2における導体2Aおよび導体2Bに対応した位置に、電源ビア10、GNDビア12および電源ビア14が形成されている。第3の配線層4の領域Aにおいて、電源ビア10および電源ビア14は、導体4Cから絶縁されており、GNDビア12は、導体4Cと導通されている。
図6Dは、多層プリント基板1Bが有する第4の配線層5の構成を示す平面図である。図6Dに示すように、第4の配線層5における領域Aには、第4の配線層5の電源ビア10の全てに接続するように引き回された導体5Aと、GNDビア12の全てに接続するように引き回された導体5Bとが形成されている。コンデンサ9は、導体5Aと導体5Bとの間に実装され、導体5Aと導体5Bは、コンデンサ9を介して接続されている。
多層プリント基板1Bの領域Aにおいて、図5、図6A、図6Bおよび図6Dに示すように、導体2Aと導体5Aとを接続する電源ビア14には、第2の配線層3における導体3Cが接続されている。また、図6Dに示すように、導体5Aにおける電源ビア14の端部の近傍には、コンデンサ9が実装されている。さらに、多層プリント基板1Bは、電源ビア14の数が、電源ビア10とGNDビア12との合計数よりも少なくなるように構成されている。例えば、図6Aから図6Dにおいて、電源ビア14の数は1本であり、電源ビア10とGNDビア12との合計数は11本である。
多層プリント基板1Bにおいて、IC7で発生した電源ノイズ電流は、電源ピン7−1および導体2Aから電源ビア10および電源ビア14に流出する。電源ビア10に流出した電源ノイズ電流は、導体5Aから電源ビア14の端部へ集中して流出する。すなわち、多層プリント基板1Bでは、電源ノイズ電流が流れる経路がコントロールされている。さらに、電源ビア14の端部の近傍にはコンデンサ9が接続されているので、効率的に電源ノイズの流出を抑制することが可能である。
以上のように、実施の形態3に係る多層プリント基板1Bは、IC7に電源を供給する内層導体である導体3Cと、表層導体である導体5Aおよび導体5Bと、内層を通ってIC7と導体5Aとを接続する電源ビア10およびIC7と導体5Bとを接続するGNDビア12と、内層を通って導体3Cと導体5A’とを接続する電源ビア11を備え、IC7が積層方向に投影された領域Aにおいて、IC7の面積に対する導体3Cの面積の比率が、IC7の面積に対する、導体5Aおよび導体5Bの面積の比率よりも低くなるように構成されている。これにより、領域AにおいてIC7の電源系統に関わる内層導体を設けるために使用される層数を低減することができ、多層プリント基板1Bの層数増加に伴う製造コストの増加を抑えることができる。また、領域AにIC7の電源系統以外の信号線を割り当てるスペースを確保することで、信号に対する電源ノイズの干渉が抑制されて、電源ノイズの影響を低減することができる。
なお、実施の形態1から実施の形態3までに、多層プリント基板が4層基板である場合を示したが、多層プリント基板は、2層以上の基板を用いることができる。
実施の形態1から実施の形態3までに、第1の接続導体および第2の接続導体がビアである場合を示したが、スルーホールであってもよい。
実施の形態1から実施の形態3までに、IC7が有する1つの電源ピン7−1に1本の電源ビアが対応し、1つのGNDピン7−2に1本のGNDビアが対応する場合を示したが、これに限定されるものではない。例えば、実施の形態1から実施の形態3までのいずれかに係る多層プリント基板には、複数の電源ピン7−1またはGNDピン7−2が第1の配線層2における1つの導体にまとめて接続され、当該導体が、1本の電源ビアまたはGNDビアに接続された構造を採用することができる。
実施の形態1から実施の形態3までに係る多層プリント基板には、貫通実装基板またはビルドアップ基板を用いることができる。ただし、ビルドアップ基板は、層によってビアの本数が異なる場合がある。この場合、第1の接続導体として機能するビアと第2の接続導体として機能するビアとの本数の比較は、内層電源導体(例えば、第2の配線層3における導体)と同層に形成されたビアを比較対象とする。
実施の形態1から実施の形態3までに係る多層プリント基板がビルドアップ基板である場合、ビルドアップ基板には、ビルドアップ層のビアとコア層のビアとが切り替わる構造を有したものを用いることができ、または、ビルドアップ層の複数のビアが中間層の導体に接続され、当該導体が、ビルドアップ層のビアよりも本数が少ないコア層のビアに接続された構造を有したものを用いることができる。
多層プリント基板に複数のICが搭載された場合には、実施の形態1から実施の形態3までのいずれかに示した構造は、複数のICのそれぞれに対して設けることができる。
実施の形態1から実施の形態3までに、バイパスコンデンサであるコンデンサ9またはコンデンサ9’が、2端子コンデンサである場合を示したが、バイパスコンデンサには、例えば、LW逆転型、3端子型または多端子型のコンデンサを用いることができる。
実施の形態1から実施の形態3までに、IC7が、BGA(Ball Grid Array)実装のICパッケージである場合を示したが、これに限定されるものではない。例えば、IC7には、DIP(Dual Inline Package)といった挿入型のICパッケージまたはSOP(Small Outline Package)といった表面実装型のICパッケージを用いることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、実施の形態のそれぞれの自由な組み合わせまたは実施の形態のそれぞれの任意の構成要素の変形もしくは実施の形態のそれぞれにおいて任意の構成要素の省略が可能である。
本発明に係る多層プリント基板は、ICが積層方向に投影された領域において、ICの電源系統の導体を設けるために使用される層数を低減しつつ、電源ノイズを低減することができるので、様々な電子機器に利用可能である。
1,1A,1B 多層プリント基板、2 第1の配線層、2A,2B,3A,3B,3C,4A,4B,4C,5A,5A',5A”,5B,5B' 導体、3 第2の配線層、 導体、4 第3の配線層、5 第4の配線層、6 絶縁体、7 IC、7−1 電源ピン、7−2 GNDピン、8 はんだボール、9,9' コンデンサ、10,11,14 電源ビア、12,12' GNDビア。

Claims (4)

  1. 底面に電源ピンとグラウンドピンが配置された集積回路が搭載される第1の面に配される第1の配線層、前記第1の面とは反対側の第2の面に配される第4の配線層、前記第1の配線層と前記第4の配線層との間に配される第2の配線層及び第3の配線層、前記第1の配線層から前記第4の配線層の各層の間にそれぞれ配される絶縁体を有する基板と、
    前記第1の配線層に形成され、前記集積回路の電源ピンが接続される電源導体層と、
    前記第1の配線層に形成され、前記集積回路のグラウンドピンが接続されるグラウンド導体層と、
    前記第2の配線層に形成され、電源を供給する内層電源層と、
    前記第3の配線層における、前記集積回路が前記第1の面から積層方向に投影された領域に形成され、グラウンド電位とされるグラウンド層と、
    前記第4の配線層における、前記集積回路が前記第1の面から積層方向に投影された領域に形成され、バイパスコンデンサの一方の端子が接続される表層電源導体層と、
    前記第4の配線層における、前記集積回路が前記第1の面から積層方向に投影された領域に、前記表層電源導体層と電気的に絶縁されて形成され、前記バイパスコンデンサの他方の端子が接続される表層グラウンド導体層と、
    前記第1の配線層と前記第4の配線層の間に配される絶縁体を貫通し、前記第2の配線層に形成された前記内層電源層から絶縁され、前記第3の配線層に形成された前記グラウンド層から絶縁され、前記電源導体層と前記表層電源導体層とを電気的に接続する第1の電源接続部と、
    前記第1の配線層と前記第4の配線層の間に配される絶縁体を貫通し、前記第3の配線層に形成された前記グラウンド層から絶縁され、前記内層電源と、前記表層電源導体層、及び前記第1の配線層に形成された、前記第1の電源接続部が電気的に接続される電源導体層とは異なる、前記集積回路の他の電源ピンが接続される電源導体層とを電気的に接続する第2の電源接続部と、
    前記第1の配線層と前記第4の配線層の間に配される絶縁体を貫通し、前記第3の配線層に形成された前記グラウンド層と導通し、前記グラウンド導体層と前記表層グラウンド導体層とを電気的に接続するグラウンド接続部と、
    を備え、
    前記集積回路が前記第1の面から積層方向に投影された領域において、前記集積回路の面積に対する前記内層電源層の面積の比率が、前記集積回路の面積に対する前記表層電源導体層及び前記表層グラウンド導体層の面積の和の比率よりも低い、または前記集積回路が前記第1の面から積層方向に投影された領域に前記内層電源層が設けられておらず、
    前記第2の電源接続部の数は、前記第1の電源接続部と前記グラウンド接続部の合計数よりも少ないこと
    を特徴とする多層プリント基板。
  2. 記表層電源導体層は、前記第1の電源接続部が電気的に接続される導体層と、この導体層から延び、前記第2の電源接続部が電気的に接続される線状導体を備え、
    前記表層電源導体層の線状導体前記第4の配線層に形成されたグラウンド導体との間にコンデンサが実装されたこと
    を特徴とする請求項1記載の多層プリント基板。
  3. 記表層電源導体における前記第2の電源接続部が接続された部分と前記第4の配線層に形成されたグラウンド導体層との間にコンデンサが実装されたこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多層プリント基板。
  4. 前記第1の電源接続部および前記第2の電源接続部とグラウンド接続部は、ビアまたはスルーホールであること
    を特徴とする請求項1から請求項のいずれか1記載の多層プリント基板。
JP2019532158A 2019-02-12 2019-02-12 多層プリント基板 Expired - Fee Related JP6671551B1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2019/004879 WO2020165953A1 (ja) 2019-02-12 2019-02-12 多層プリント基板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6671551B1 true JP6671551B1 (ja) 2020-03-25
JPWO2020165953A1 JPWO2020165953A1 (ja) 2021-02-18

Family

ID=70000817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019532158A Expired - Fee Related JP6671551B1 (ja) 2019-02-12 2019-02-12 多層プリント基板

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6671551B1 (ja)
TW (1) TW202031106A (ja)
WO (1) WO2020165953A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210183758A1 (en) * 2019-12-16 2021-06-17 Intel Corporation Conductive polygon power and ground interconnects for integrated-circuit packages
US11538793B2 (en) 2020-10-27 2022-12-27 Mediatek Singapore Pte. Ltd. Semiconductor structure
US20220223512A1 (en) * 2021-01-08 2022-07-14 Mediatek Inc. Semiconductor package structure

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4395989B2 (ja) * 2000-05-12 2010-01-13 パナソニック株式会社 プリント配線板
JP2003297963A (ja) * 2002-04-03 2003-10-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 多層回路基板および電子機器
JP4273098B2 (ja) * 2004-09-07 2009-06-03 キヤノン株式会社 多層プリント回路板
JP4047351B2 (ja) * 2005-12-12 2008-02-13 キヤノン株式会社 多層プリント回路板
JP6611555B2 (ja) * 2015-10-16 2019-11-27 キヤノン株式会社 プリント回路板及び電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020165953A1 (ja) 2020-08-20
JPWO2020165953A1 (ja) 2021-02-18
TW202031106A (zh) 2020-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6671551B1 (ja) 多層プリント基板
JPWO2006100764A1 (ja) プリント配線板
JP2007173665A (ja) プリント基板
US9549459B2 (en) Multilayer printed circuit board
JP6226167B2 (ja) 多層配線板
US10636741B2 (en) Printed wiring board
US20200045815A1 (en) Circuit board and electronic device including the same
US10021791B2 (en) Multilayer wiring substrate
CN108024441B (zh) 布线基板以及使用了该布线基板的电子装置
US9917047B2 (en) Wiring board
US20080251286A1 (en) Method For Increasing a Routing Density For a Circuit Board and Such a Circuit Board
US20080164058A1 (en) Multi-layer printed wiring board
US20110011634A1 (en) Circuit package with integrated direct-current (dc) blocking capacitor
JP2006344787A (ja) 半導体装置
JP2012212831A (ja) 複合配線基板
TWI444115B (zh) 印刷電路板和晶片系統
JP5304185B2 (ja) プリント配線板および電子装置
WO2012153835A1 (ja) プリント配線基板
JP2010519769A (ja) 高速メモリパッケージ
JP2007318023A (ja) 半導体パッケージ
JP2007281004A (ja) 多層配線構造体および多層プリント基板
JP4395989B2 (ja) プリント配線板
JP2020013917A (ja) 配線基板
JP7279464B2 (ja) 電子基板
JP2018098233A (ja) 配線基板およびこれを用いた電子装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190614

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190614

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190614

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200303

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6671551

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees