JP6671038B2 - 変速機の入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば、変速機のレンジおよび変速の入力操作を行うための変速機の入力装置に関する。
従来の変速機の入力装置として、たとえば、特許文献1の車両用シフト操作装置は、通常のシフトモードにおいてレンジを切り替えるためのダイヤルノブ、およびスポーツシフトモードに切り替えるためのシフトレバー装置を備えている。このスポーツシフトモードでは、シフトレバーを操作することによりシフトアップおよびシフトダウンなどの変速が行われる。
特開2010−137623号公報
上記特許文献1の車両用シフト操作装置では、通常のシフトモードにおけるレンジの切り換え操作をダイヤルノブによって行い、スポーツシフトモードにおける変速操作をシフトレバー装置によって行っている。このように、レンジの切り換え操作および変速操作についてダイヤルノブとシフトレバー装置とで持ち変える必要があり、操作性に劣る。また、ダイヤルノブとは別にシフトレバー装置を車両に取り付ける必要があり、コストが嵩む。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、操作性に優れ、コストの削減が図られる変速機の入力装置を提供することを目的としている。
本発明のある態様に係る変速機の入力装置は、回転および押下による操作者の操作を行うためのノブと、前記ノブの回転を検出する回転検出部と、前記ノブの押下を検出する押下検出部と、前記回転検出部および前記押下検出部の検出結果に基づいて、前記操作者による変速操作を受け付けない第1前進走行レンジと前記変速操作を受け付ける第2前進走行レンジとのレンジの切り換え、および、前記第2前進走行レンジにおける変速を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1前進走行レンジにおいて前記ノブに所定の操作が行われた場合、前記第2前進走行レンジに前記レンジを切り換え、前記第2前進走行レンジにおいて前記ノブが押下されている状態で前記ノブが回転された場合、前記ノブの回転に基づいて変速するよう構成されている。
この構成によれば、ノブの押下および回転の組み合せによってレンジの切り換えおよび変速を行うことができ、レンジを切り換えるノブとは別に、変速専用の装置が必要なく、コストの上昇を抑制できると共に、これらを持ち変える必要がなく、操作性に優れる。
変速機の入力装置では、前記制御部は、少なくとも前記第1前進走行レンジにおいて前記ノブが押下されたことを条件として前記第2前進走行レンジに前記レンジを切り換えるよう構成されていてもよい。この構成によれば、ノブの押下によって第2前進走行レンジへの切り換えおよび第2前進走行レンジにおける変速を行え、ノブの押下を行わない他の操作と区別することができる。
変速機の入力装置では、前記レンジは、前記第1前進走行レンジおよび前記第2前進走行レンジに加えて、少なくとも後退走行レンジおよびニュートラルレンジを有し、前記制御部は、前記第2前進走行レンジにおいて前記ノブが押下されている状態で他の前記レンジへの回転操作を制限するよう構成されていてもよい。この構成によれば、どのレンジで押下操作が有効であるのか、操作者が認識し易い。
変速機の入力装置では、前記制御部は、前記第2前進走行レンジにおいて前記ノブが押下されている状態で前記ノブが回転された場合、前記ノブの基準位置から所定の回転角度までの回転操作の繰り返し回数または前記所定の回転角度での維持時間に基づいて変速するように構成されていてもよい。この構成によれば、操作者は直感的に変速操作を行うことができる。
変速機の入力装置では、前記レンジは、前記第1前進走行レンジおよび前記第2前進走行レンジに加えて、少なくとも後退走行レンジおよびニュートラルレンジを有し、前記制御部は、前記第2前進走行レンジにおいて前記ノブが押下されている状態で他の前記レンジへの回転操作を制限するよう構成されていてもよい。この構成によれば、第2前進走行レンジにおける変速時に他のレンジへの回転操作を制限することにより、操作者の意図に反して他のレンジへ切り替わることを防止することができる。
変速機の入力装置では、前記ノブの回転範囲を制御する回転制御部をさらに備え、前記制御部は、前記第2前進走行レンジ以外のレンジにおいて前記ノブが押下されていない状態で前記ノブが回転された場合、前記ノブの回転に基づいて前記レンジを切り換え、前記第2前進走行レンジにおいて前記ノブが押下されている状態で前記ノブが回転された場合、前記ノブの回転範囲を前記ノブが押下されていない状態における前記ノブの前記第2前進走行レンジの回転範囲よりも狭くするように前記回転制御部を制御するように構成されていてもよい。
この構成によれば、ノブが押下されている状態におけるノブの回転範囲が、ノブが押下されていない状態におけるノブの回転範囲よりも狭く設定される。これにより、ノブが押下されている状態における変速操作と、ノブが押下されていない状態におけるレンジ切り換え操作とが区別されるため、誤操作を防止することができる。
本発明は、以上に説明した構成を有し、操作性に優れ、コストの削減が図られる変速機の入力装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の上記目的、他の目的、特徴および利点は、添付図面を参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る変速機の入力装置を概略的に示す斜視図である。 図2は、図1の入力装置を概略的に示す分解斜視図である。 図3は、図1の入力装置を上方から視た図である。 図4は、図1の入力装置の構成を示す機能ブロック図である。 図5A〜図5Fは、図1の入力装置の動作方法を説明するための図である。 図6は、図1の入力装置の動作方法の一例を示すフローチャートである。 図7は、本発明の実施の形態1の変形例に係る変速機の入力装置の動作方法の一例を示すフローチャートである。 図8は、本発明の実施の形態2に係る変速機の入力装置を上方から視た図である。 図9A〜図9Iは、図8の入力装置の動作方法を説明するための図である。 図10は、図8の入力装置の動作方法の一例を示すフローチャートの一部である。 図11は、図10の残り部分のフローチャートである。 図12は、本発明の実施の形態2の変形例に係る変速機の入力装置の動作方法の一例を示すフローチャートである。 図13は、図12の残り部分のフローチャートである。 図14A〜図14Iは、本発明の実施の形態3に係る変速機の入力装置の動作方法を説明するための図である。 図15は、図14の入力装置の動作方法の一例を示すフローチャートの一部である。 図16は、図15の残り部分のフローチャートである。 図17は、本発明の実施の形態3の変形例に係る変速機の入力装置の動作方法の一例を示すフローチャートの一部である。 図18は、図17の残り部分のフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一または相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、説明の便宜上、ケースに対しノブ側を上と称し、その反対を下と称する。ただし、変速機の入力装置の取付方向は任意であり、この取付方向によれば、必ずしもケースに対しノブが上に位置しているとは限らない。
(実施の形態1)
まず、実施の形態に係る変速機の入力装置10について、図1を参照して説明する。この入力装置10は、操作者の操作によって車両の変速機(図示せず)に対してレンジおよびギアの段位を入力するためのセレクタであり、車両のフロントおよびセンターコンソールなどに設けられており、ノブ20、回転軸部30、回転制御部40および回転検出部50を備えている。ノブ20は柱形状の回転軸部30の上に接続され、回転軸部30は筒形状の回転制御部40の内側を貫通し、回転検出部50は回転制御部40の下部に配置されている。
次に、入力装置10の構成について、図2を参照してさらに詳細に説明する。入力装置10は、ノブ20、回転軸部30、回転制御部40および回転検出部50に加えて、押下検出部60、押下禁止部70および節度部80を備えている。ノブ20は、回転および押下による操作者の操作がなされる部分であって、たとえば、円柱形状および角柱形状などの柱形状を有している。
回転軸部30は、上下方向に延びる棒状部材であって、その上端にノブ20が接続されており、ノブ20と共に回転および上下動する。回転軸部30の外周面には複数(この実施の形態では、4つ)の突起31が設けられている。突起31は、回転軸部30の周方向に互いに均等な間隔を空けて、回転軸部30の中心軸に対して放射線状に突出している。
回転制御部40は、ノブ20および回転軸部30の回転を許可および禁止することが可能であって、たとえば、電磁ブレーキが用いられ、アーマチュア41、電磁石42およびヨーク43を備えている。アーマチュア41は、鉄などの磁性材料から成り、中央に開口が設けられた環状部、および環状部の開口の縁から上側に立ち上がる円筒状の内筒部を有している。内筒部の内周面には上下方向に延びる溝44が、複数(この実施の形態では、4本)、設けられている。この溝44には回転軸部30の突起31が嵌り、回転軸部30とアーマチュア41が接続される。
電磁石42は、導線のコイルから成り、外部からの供給された電力により磁力を発生させる。電磁石42は、円筒形状および角筒形状などの筒形状を有し、その中心に設けられた開口を回転軸部30が貫通する。電磁石42は、アーマチュア41よりも下方に設けられ、その上面はアーマチュア41の下面に対向している。
ヨーク43は、鉄などの磁性材料から成り、電磁石42の磁力を強める部材であって、円筒形状および角筒形状などの筒形状を有し、電磁石42を収容する環状溝が設けられている。ヨーク43は、環状溝に収容された電磁石42の内周面、外周面および下面を被覆し、その電磁石42はヨーク43の上面から露出する。
このような電磁石42およびヨーク43はケースなどに固定され、電磁石42に電力が供給されていない場合、電磁石42およびヨーク43に対して回転軸部30は回転可能である。一方、電磁石42に電力が供給されている場合、電磁石42はその磁力によりアーマチュア41を引き付けて、これに接続される回転軸部30の回転を禁止することができる。
回転検出部50は、回転軸部30の回転角度を検出する装置であって、主歯車51、第1歯車52、第2歯車53および検出素子54を有している。主歯車51は、たとえば、外周面に複数の歯が設けられた円板形状であって、その径は回転軸部30の径より大きい。主歯車51は、その中心が回転軸部30の中心軸に一致するように、その上面に回転軸部30の下端が接続されており、回転軸部30の回転に伴い主歯車51は回転する。
第1歯車52および第2歯車53は、外周面に複数の歯が設けられた円板形状であって、その径は互いに異なる。第1歯車52および第2歯車53は、各歯が主歯車51の歯に噛み合うように、主歯車51の側方に設けられており、主歯車51の回転に伴い回転する。第1歯車52および第2歯車53のそれぞれには磁石が取り付けられており、磁石は第1歯車52および第2歯車53の各回転により第1歯車52および第2歯車53の軸を中心に回転する。
検出素子54は、第1歯車52の磁石の磁場を検知する磁気抵抗素子から成り、第1歯車52の回転を検出する第1検出素子と、第2歯車53の磁石の磁場を検知する磁気抵抗素子から成り、第2歯車53の回転を検出する第2検出素子とから構成されている。この検出素子54によって検出された第1歯車52および第2歯車53の回転に基づいて主歯車51ならびにこれに接続される回転軸部30およびノブ20の絶対的な回転角度が得られる。なお、絶対的なノブ20の回転角度が必要ない場合、第1歯車52および第2歯車53の両方は必要なく、そのいずれか一方のみが設けられていればよい。また、回転検出部50はこの構成に限定されず、ロータリーエンコーダなど公知の技術を用いてもよい。
押下検出部60は、ノブ20の押下を検出するセンサであり、その構成は限定されず公知の技術を用いることができる。たとえば、押下検出部60は、ノブ20またはこれに接続される回転軸部30または主歯車51の上下方向の位置を検知する赤外線センサなどの非接触式センサであってもよいし、主歯車51よりも下方に配置されており、ノブ20が押下された際にこれに伴い下方に移動した主歯車51に押されるスイッチなどの接触式センサであってもよい。
押下禁止部70は、ノブ20の押下を禁止する器具であって、たとえば、アクチュエータが接続されたスティックピンが用いられる。押下禁止部70は主歯車51よりも下方に設けられ、アクチュエータによってスティックピンが主歯車51の下に差し込まれて、主歯車51の下方への移動を妨げ、主歯車51に回転軸部30を介して接続されるノブ20が下方に移動しないようにしてノブ20の押下を禁止する。一方、押下禁止部70は、アクチュエータによりスティックピンが主歯車51の下から除かれると、主歯車51は下方へ移動可能となって、ノブ20の押下禁止を解除する。
節度部80は、ノブ20が回転される際に所定回転角度ごとに節度感を発生させる装置であって、たとえば、ノブ20が所定の回転位置にあるときに力覚などを操作者に与えることにより節度感を生じさせる。たとえば、節度部80は、円筒形状および角筒形状などの筒形状であって、その中心に設けられた開口を回転軸部30が貫通しており、回転軸部30は節度部80に対して回転する。この回転軸部30が所定角度回転する毎に、節度部80が回転軸部30に力などを与えることによって、回転軸部30を介して操作者に付与される。
次に、入力装置10の表示について、図3を参照して説明する。入力装置10はケース90に設けられており、このうちのノブ20はケース90の表面から突出しており、その他はケース90内に収容されている。ケース90の表面には、レンジを示すラベル91、および現在、設定されているレンジおよびギアの段位を示す表示部92が設けられている。
ラベル91は、ノブ20の周囲に設けられており、たとえば、P、R、N、DおよびSとケース90に記されている。このうちのP、R、NおよびDは、ノブ20の周方向に等間隔に配置されており、Sはノブ20の径方向にDと並んで配置されている。ノブ20が操作者によって回転および押下の操作がなされることにより、ケース90に対してノブ20が回転および上下動して、レンジがP、R、N、DおよびSのいずれかのレンジに設定される。
Pは、パーキングレンジであって、変速機の駆動軸がロックされた非走行レンジである。Nレンジは、ニュートラルレンジであって、変速機において動力が車輪に伝達されない非走行レンジである。Rレンジは、リバースレンジであって、車両が後退する後退走行レンジである。Dレンジは、車両が前進するドライブレンジであって、操作者の操作を受け付けない第1前進走行レンジであり、車速およびエンジンの回転速度などに応じてギアの段位が自動的に切り替えられるオートマチックモードである。Sレンジは、車両が前進するスポーツレンジであって、操作者の操作を受け付ける第1前進走行レンジであり、操作者の操作によってギアの段位が手動式で切り替えられるマニュアルモードである。
表示部92は、たとえば、デジタル表示であって、現在、設定されているレンジおよびギアの段位が文字および数字で表示される。なお、表示部92は、ノブ20が設けられたケース90に配置されているが、この配置はこれに限定されない。たとえば、表示部92は、スピードメータおよびオドメータなどが設けられたメータパネル(図示せず)に配置されていてもよい。
次に、入力装置10に備えられる制御部100について、図4を参照して説明する。制御部100は、回転検出部50および押下検出部60の検出結果に基づいてレンジの切り換えおよび第2前進走行レンジにおける変速を行う装置であって、CPU等の演算部101と、ROMおよびRAM等の記憶部102とを備え、回転制御部40、押下禁止部70、表示部92、回転検出部50および押下検出部60、ならびに、変速機の制御部200に電気的に接続されている。なお、制御部100は、集中制御する単独の制御装置によって構成されていてもよいし、互いに協働して分散制御する複数の制御装置によって構成されていてもよい。
記憶部102には、レンジの切り換えおよび変速を制御する基本プログラム、ならびに、各種固定データ等の情報が記憶されている。演算部101は、記憶部102に記憶された基本プログラム等のソフトウェアを読み出して実行することにより、各種動作を制御する。たとえば、制御部100は、ノブ20が押下または回動された場合、第1前進走行レンジから第2前進走行レンジに切り換え、ノブ20が押下されている状態で回転された場合、ノブ20の回転に基づいて変速比を切り換え、第2前進走行レンジにおいて変速する。
次に、入力装置10の動作方法について、図5A〜図6を参照して説明する。この入力装置10の動作方法は制御部100により制御される。なお、図5A〜図5Fにおいて、ノブ20の上面には、説明の便宜上、現在のレンジの設定位置を示すための棒状の印を点線で示しているが、このような印はノブ20に設けられていなくてもよい。
また、この実施の形態では、ノブ20が押下されていない状態で回転されることによりSレンジ以外のPレンジからDレンジまでのレンジが切り替えられ、ノブ20が押下されることによりDレンジからSレンジへ切り替えられ、ノブ20が押下されなくなることによりSレンジからDレンジへ切り替えられ、ノブ20が押下されている状態で回転されることによりSレンジにおける変速がなされる。このように、ノブ20の押下によってDレンジとSレンジとのレンジの切り換え(押下レンジ切り換え)が行われ、ノブ20の回転によってPレンジからDレンジまでのレンジの切り替え(回転レンジ切り換え)、およびSレンジにおける変速が行われる。
この回転レンジ切り替えにノブ20が用いられる場合、図5Aの一点鎖線の矢印に示すノブ20の回転範囲(レンジ切り換え用範囲)は、所定角度(α度)ごとにレンジの範囲が区切られている。ここでは、時計回り(右方向)を+とし、反時計回り(左方向)を−とし、エンジンの始動時におけるノブ20の位置を初期値(0度)とする。この初期値から−α/2度から+α/2度までの範囲がPレンジの範囲であり、+α/2度から+3α/2度までの範囲がRレンジの範囲であり、+3α/2度から+5α/2度までの範囲がNレンジの範囲であり、+5α/2度から+7α/2度までの範囲がDレンジおよびSレンジの範囲である。この各範囲にノブ20を回転することにより、PレンジからDレンジまでのレンジが切り替えられる。
また、Sレンジにおける変速にノブ20が用いられる場合、図5Cの一点鎖線の矢印に示すノブ20の回転範囲(変速用範囲)は、Sレンジの範囲(たとえば、+5α/2度から+7α/2度までの角度範囲)であり、この基準位置は変速用範囲の中心(この実施の形態では、+6α/2)である。この変速用範囲でノブ20が回転されることにより、変速される。
具体的には、まず、図5Aに示すように、操作者が車両のフットブレーキ(図示せず)を踏んでエンジンを始動すると(ステップS1:YES)、制御部100は、レンジをPレンジに設定し、このレンジの信号を変速機の制御部200に出力する(ステップS2)。これに応じて、変速機がPレンジに対応する状態に設定される。
また、制御部100は、表示部92にPの文字を表示する。これにより、現在、設定されているレンジがPレンジであることを操作者が認識することができる。
さらに、制御部100は、回転制御部40を制御して、図5Aの矢印に示すようにノブ20の回転範囲をPレンジからDレンジまでの範囲(レンジ切り換え用範囲)に設定する。これにより、操作者はノブ20を回転することによって、PレンジからRレンジ、NレンジおよびDレンジのいずれかのレンジを切り換えることができる。また、この際、制御部100は、押下禁止部70を制御して、ノブ20の押下を禁止する(ステップS2)。
続いて、制御部100は、ノブ20が回転されて、レンジがDレンジに切り換えられたか否かを判定する(ステップS3)。レンジがDレンジでない場合には(ステップS3:NO)、制御部100は、操作者の操作によって入力されたレンジに設定し、また、設定されたレンジを表示部92に表示すると共に、Dレンジへの切り換えの判定を継続する(ステップS3)。
一方、図5Bに示すように、レンジがDレンジである場合には(ステップS3:YES)、制御部100は、Dレンジに設定し、また、Dの文字を表示部92に表示する(ステップS4)。さらに、制御部100は、ノブ20の押下禁止を解除するように押下禁止部70を制御する(ステップS4)。これにより、操作者がノブ20を押下できるようになり、制御部100はノブ20の押下を判定する(ステップS5)。ここで、ノブ20が押下されない状態において(ステップS5:NO)、Dレンジが維持されていれば(ステップS6:YES)、押下の判定を継続する(ステップS5)。一方、ノブ20が押下されずに(ステップS5:NO)、レンジがDレンジから他のレンジに切り換えられれば(ステップS6:NO)、制御部100は押下を禁止して(ステップS7)、ステップS3の処理に戻る。
これに対して、図5Cに示すように、ノブ20が押下されると(ステップS5:YES)、レンジをSレンジに設定して、また、Sの文字を表示部92に表示する(ステップS8)。これにより、操作者の回転操作によって変速を行えるようになり、ノブ20は回転レンジ切り換え用から変速用に変更される。この際、制御部100は、回転制御部40を制御して、ノブ20の回転範囲を、図5Bの矢印に示すPレンジからDレンジまでの回転レンジ切り換え用範囲から、図5Cの矢印に示すSレンジの変速用範囲へ変更する。
このように、ノブ20が押下された状態では、変速用範囲の基準位置から±α/2の角度範囲、つまり、+5α/2度から+7α/2度までの角度範囲(変速用範囲)でしかノブ20が回転できないようになる。また、この時、節度部80によってノブ20は右方向又は左方向への回転操作に対し基準位置に復帰するように所定の力が付与されている。
ここで、レンジをSレンジに設定した後に(ステップS8)、ノブ20が回転されなければ(ステップS9:NO)、制御部100は、引き続きノブ20が押下されているか否かを判定する(ステップS10)。そして、ノブ20が押下されている状態であれば(ステップS10:YES)、ノブ20の回転の判定を継続して行う(ステップS9)。
これに対して、図5Dに示すように、操作者がノブ20を押下したまま基準位置から右方向に所定角度(この実施の形態では、+7α/2度の位置まで)回転すると(ステップS9:YES、ステップS11:YES)、制御部100は、たとえば、段位を3速から4速に変速して、シフトアップする(ステップS12)。
一方、図5Eに示すように、操作者がノブ20を押下したまま基準位置から左方向に所定角度(この実施の形態では、+5α/2度の位置まで)回転すると(ステップS9:YES、ステップS11:NO)、制御部100は、たとえば、段位を3速から2速に変速して、シフトダウンする(ステップS13)。
そして、ノブ20が所定角度まで回転された後に、制御部100はノブ20が変速用範囲の基準位置に戻されたか否かを判定する(ステップS14)。ここで、ノブ20が基準位置に戻されていない状態で(ステップS14:NO)、ノブ20が押下されたままであれば(ステップS15:YES)、ノブ20が変速用範囲の基準位置に戻されるか否かの判定を継続する(ステップS14)。
これに対し、ノブ20が基準位置に戻されて(ステップS14:YES)、引き続きノブ20が押下されていれば(ステップS10:YES)、制御部100は、ステップS9〜S15の処理を繰り返す。これにより、ノブ20の基準位置から所定角度までの回転操作の繰り返し回数(回転回数)および方向に応じて段位が切り換えられて、シフトアップおよびシフトダウンがなされる(ステップS11、S12、S13)。
一方、図5Fに示すように、ノブ20が押下されなくなれば(ステップS10:NO、S15:NO)、制御部100は、レンジをDレンジに設定し(ステップS16)、ステップS5の処理に戻る。
この実施の形態によれば、ノブ20を押下しない状態で回転することにより、レンジをPレンジ、Rレンジ、NレンジおよびDレンジに切り換えることができる。また、Dレンジにおいてノブ20を押下することにより、レンジをSレンジに切り換えることができる。さらに、ノブ20を押下した状態で回転することにより、操作者の操作に応じて変速することができる。このように、ノブ20の押下および回転の操作者の操作によって、レンジの切り換えおよび変速を行うことができる。よって、ノブ20とは別に、レンジをSレンジに切り換える専用装置、および、変速する専用装置が必要なく、コストの上昇を抑制できると共に、これらを持ち変える必要がなく、操作性に優れる。
また、ノブ20の回転回数に応じて変速することができるため、操作者は直感的に操作することができると共に、その操作に応じた段位を容易に認識し易い。
さらに、レンジがDレンジまたはSレンジでないときに押下を禁止し、レンジがDレンジまたはSレンジであるときに押下の禁止を解除している。これにより、どのレンジで押下操作が有効であるのかを操作者が認識し易い。
(実施の形態1の変形例)
図6に示すように、ノブ20の回転回数に応じてSレンジにおける変速がなされた。これに対して、Sレンジにおける変速の方法はこれに限定されない。たとえば、図7に示すように、ノブ20の所定の回転角度での維持時間(回転時間)に応じてSレンジにおける変速がなされてもよい。この場合、図7に示すフローでは、図6に示したフローのうち、ステップS14およびS15の処理に代えて、ステップS114およびS115の処理をステップS9の処理とS11、S16の処理の間に行う点が相違する。なお、図7のステップS1〜S13およびS16の処理は、図6のステップS1〜S13およびS16の処理と同様であるため、その説明は省略する。
具体的には、レンジがSレンジに設定された後に(ステップS8)、ノブ20が回転されると(ステップS9:YES)、制御部100は、ノブ20の回転の経過時間を計測し、この経過時間が所定時間に達したか否かを判定する(ステップS114)。ここで、経過時間が所定時間に達する前にノブ20が押下されなくなると(ステップS115:NO)、制御部100はレンジをDレンジに設定し(ステップS16)、ステップS5の処理に戻る。
これに対して、ノブ20の押下および回転が継続していれば(ステップS115:YES、S9:YES)、経過時間が所定時間に達するまで、制御部100は、ステップS9、S114、S115の処理を繰り返す。
そして、経過時間が所定時間に達すると(ステップS114:YES)、回転が右方向であれば(ステップS11:YES)、シフトアップする(ステップS12)。一方、回転が左方向であれば(ステップS11:NO)、シフトダウンする(ステップS13)。このシフトアップまたはシフトダウン時に(ステップS12、S13)、制御部100はノブ20の回転の経過時間を0にリセットして、ノブ20の押下および回転を判定する(ステップS10、S9)。ここで、ノブ20の押下および回転がなされていれば(ステップS10:YES、S9:YES)、制御部100は、ステップS114、S115、S11、S12、S13の処理を繰り返す。これにより、所定時間毎に段位が切り換えられて、シフトアップおよびシフトダウンがなされる。
(実施の形態2)
実施の形態1に係る変速機の入力装置10では、Dレンジの範囲とSレンジの範囲とがノブ20の同じ回転範囲に設定されていた。ただし、ノブ20の回転範囲におけるSレンジの範囲については、これに限定されない。たとえば、実施の形態2に係る変速機の入力装置10では、ノブ20の回転範囲においてSレンジの範囲がDレンジの範囲に隣接して設けられている。また、これに伴い、実施の形態2に係る入力装置10におけるSレンジへのレンジの切り換え方法が実施の形態1に係る入力装置10と異なる。これ以外は、実施の形態2に係る入力装置10の構成、作用および効果は実施の形態1に係る入力装置10と同様であるため、その説明は省略する。
具体的には、図8に示すように、P、R、N、DおよびSのラベル91は、ノブ20の周方向に等間隔に配置されている。これに応じて、ノブ20の回転範囲について、所定角度(α度)ごとにレンジの範囲が区切られている。この場合、たとえば、右方向を+とし、その反対回りの方向を−として、エンジンの始動時におけるノブ20の位置を初期値(0度)とする。Pレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジの各範囲は実施の形態1と同様であり、Sレンジの範囲は+7α/2度から+9α/2度までの範囲である。このため、回転レンジ切り換え用範囲は−α/2度から+9α/2度までの角度範囲であり、変速用範囲は+7α/2度から+9α/2度までの角度範囲であって、変速用範囲の基準位置は変速用範囲の中心(この実施の形態では、+8α/2)である。
次に、入力装置10の動作方法について、図9A〜図11を参照して説明する。この入力装置10の動作方法は制御部100により制御される。なお、図9A〜図9Iにおいて、ノブ20の上面には、説明の便宜上、現在のレンジの設定位置を示すための棒状の印を点線で示しているが、このような印はノブ20に設けられていなくてもよい。なお、図10および図11のステップS1〜S16の処理は、図6のステップS1〜S16の処理と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
まず、図9Aに示すように、操作者が車両のフットブレーキ(図示せず)を踏んでエンジンを始動すると(ステップS1:YES)、制御部100は、レンジをPレンジに設定し、また、ノブ20の押下を禁止し、さらに、ノブ20の回転範囲をPレンジからDレンジまでの範囲に設定する(ステップS2)。
そして、図9Bに示すように、操作者によってレンジがDレンジに切り換えられると(ステップS3:YES)、制御部100は、レンジをDレンジに設定し、また、ノブ20の押下禁止を解除する(ステップS4)。ここで、図9Cに示すように、ノブ20が押下されると(ステップS5:YES)、制御部100は、ノブ20の回転範囲をDレンジからSレンジまでの範囲に変更する(ステップS21)。これにより、操作者は、レンジをDレンジとSレンジとの範囲で変更することが可能になる。
そして、図9Dに示すように、ノブ20が押下された状態で(ステップS5:YES)、ノブ20がDレンジの範囲からSレンジの範囲に回転されると(ステップS22:YES)、制御部100は、レンジをSレンジに設定し(ステップS8)、ノブ20の押下が解除されるかを判定する(ステップS23)。
図9Eに示すように、ノブ20の押下がなされなくなり、ノブ20の押下が解除されると(ステップS23:YES)、制御部100は、ノブ20の回転範囲がPレンジからSレンジまでの範囲に設定される。これにより、操作者は、ノブ20を押下せずに回転すると、そのノブ20の回転位置に応じてレンジが切り替えられる。ここで、Sレンジ以外のレンジに切り換えられてノブ20が再び押下されなければ(ステップS24:YES)、制御部100は、ステップS6の処理に戻る。
一方、図9Fに示すように、Sレンジのまま、ノブ20が再び押下されると(ステップS24:YES)、制御部100は、ノブ20の回転範囲を、図9Eの矢印に示すPレンジからSレンジまでの回転レンジ切り換え用範囲から、図9Fの矢印に示すSレンジの変速用範囲へ変更する。
ここで、図9Gに示すように、操作者がノブ20を押下したまま基準位置から右方向に所定角度(この実施の形態では、+9α/2度の位置まで)回転すると(ステップS9:YES、ステップS11:YES)、たとえば、4速にシフトアップする(ステップS12)。一方、図9Hに示すように、操作者がノブ20を押下したまま基準位置から左方向に所定角度(この実施の形態では、+7α/2度の位置まで)回転すると(ステップS9:YES、ステップS11:NO)、たとえば、2速にシフトダウンする(ステップS13)。
そして、制御部100は、ノブ20が所定角度まで回転された後に変速用範囲の基準位置に戻されたか否かを判定する(ステップS14)。ここで、ノブ20が基準位置に戻されたら(ステップS14:YES)、ノブ20の回転方向および回転回数に応じてシフトアップおよびシフトダウンがなされる(ステップS11、S12、S13)。一方、図9Iに示すように、ノブ20が押下されなくなれば(ステップS10:NO、S15:NO)、制御部100は、レンジをDレンジに設定し(ステップS16)、ステップS5の処理に戻る。
(実施の形態2の変形例)
図10および図11に示すように、ノブ20の回転回数に応じてSレンジにおいて変速がなされた。これに対して、Sレンジにおける変速の方法はこれに限定されない。たとえば、図12および図13に示すように、ノブ20の回転時間に応じてSレンジにおいて変速がなされてもよい。この場合、図13に示すフローでは、図11に示したフローのうち、ステップS14およびS15の処理に代えて、ステップS114およびS115の処理をステップS9の処理とS11、S16の処理の間に行う点が相違する。なお、これ以外の図12および図13のステップの処理は、図10および図11のステップの処理と同様であるため、その説明は省略する。また、図11のステップS114およびS115の処理は図7のステップS114およびS115の処理と同様であるため、その説明は省略する。
(実施の形態3)
実施の形態2に係る変速機の入力装置10では、ノブ20がDレンジの範囲に設定されている場合にノブ20が押下された上で回転されることによりレンジがDレンジからSレンジに切り換えられた。ただし、Sレンジに切り換える方法はこれに限定されない。たとえば、実施の形態3に係る変速機の入力装置10では、ノブ20がDレンジの範囲に設定されている場合にノブ20が押下されてから押下が解除された上で回転されることによりレンジがDレンジからSレンジに切り換えられる。これ以外は、実施の形態3に係る入力装置10の構成、作用および効果は実施の形態2に係る入力装置10と同様であるため、その説明は省略する。
具体的に、入力装置10の動作方法について、図14Aから図16を参照して説明する。この入力装置10の動作方法は制御部100により制御される。なお、図14A〜図14Iにおいて、ノブ20の上面には、説明の便宜上、現在のレンジの設定位置を示すための棒状の印を点線で示しているが、このような印はノブ20に設けられていなくてもよい。なお、図15および図16のステップS1〜S16の処理は、図6のステップS1〜S16の処理と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
まず、図14Aに示すように、エンジンを始動すると(ステップS1:YES)、制御部100は、レンジをPレンジに設定して、また、ノブ20の押下を禁止し、さらに、ノブ20の回転範囲をPレンジからDレンジまでの範囲に設定する(ステップS2)。
そして、図14Bに示すように、レンジがDレンジに切り換えられると(ステップS3:YES)、制御部100は、レンジをDレンジに設定し、また、ノブ20の押下禁止を解除する(ステップS4)。ここで、図14Cに示すように、ノブ20が押下されると(ステップS5:YES)、制御部100は、ノブ20の回転範囲をDレンジの範囲に制限する。
続いて、図14Dに示すように、ノブ20の押下が解除されると(ステップS31:YES)、制御部100は、ノブ20の回転範囲をPレンジからSレンジまでの範囲に変更する(ステップS32)。これにより、操作者は、レンジをPレンジとSレンジとの範囲で変更することが可能になる。
そして、図14Eに示すように、ノブ20がSレンジの範囲に回転されると(ステップS33:YES)、制御部100はレンジをSレンジに設定する。そして、ノブ20が再び押下されると(ステップS34:YES)、制御部100は、ノブ20の回転範囲を、図14Eの矢印に示すPレンジからSレンジまでのレンジ切り換え用範囲から、図14Fの矢印に示すSレンジの変速用範囲へ変更する。
ここで、図14Gに示すように、操作者がノブ20を押下したまま基準位置から右方向に所定角度まで回転すると(ステップS9:YES、ステップS11:YES)、たとえば、4速にシフトアップする(ステップS12)。一方、図14Hに示すように、操作者がノブ20を押下したまま基準位置から左方向に所定角度まで回転すると(ステップS9:YES、ステップS11:NO)、たとえば、2速にシフトダウンする(ステップS13)。
そして、制御部100は、ノブ20が所定角度まで回転された後に変速用範囲の基準位置に戻されたか否かを判定する(ステップS14)。ここで、ノブ20が基準位置に戻されたら(ステップS14:YES)、ノブ20の回転方向および回転回数に応じてシフトアップおよびシフトダウンがなされる(ステップS11、S12、S13)。一方、図14Iに示すように、ノブ20が押下されなくなれば(ステップS10:NO、S15:NO)、制御部100は、レンジをDレンジに設定し(ステップS16)、ステップS5の処理に戻る。
(実施の形態3の変形例)
図15および図16に示すように、ノブ20の回転回数に応じてSレンジにおいて変速がなされた。これに対して、Sレンジにおける変速の方法はこれに限定されない。たとえば、図17および図18に示すように、ノブ20の回転時間に応じてSレンジにおいて変速がなされてもよい。この場合、図18に示すフローでは、図16に示したフローのうち、ステップS14およびS15の処理に代えて、ステップS114およびS115の処理をステップS9の処理とS11の処理の間に行う点が相違する。なお、これ以外の図17および図18のステップの処理は、図15および図16のステップの処理と同様であるため、その説明は省略する。また、図18のステップS114およびS115の処理は図7のステップS114およびS115の処理と同様であるため、その説明は省略する。
(その他の実施の形態)
上記実施の形態1では、レンジがDレンジである状態で、ノブ20が押下されると、レンジがSレンジに切り換えられた。これに対し、レンジがSレンジに切り換えられるタイミングはこれに限定されない。たとえば、レンジがDレンジである状態で、ノブ20が押下された後に、ノブ20が押下されなくなった時に、レンジがSレンジに切り換えられてもよい。
上記実施の形態2では、ノブ20が押下されてSレンジに切り換えられた後に、ノブ20の押下が解除されて、再びノブ20が押下されて回転された時に、変速がなされた。これに対して、変速されるタイミングはこれに限定されない。たとえば、ノブ20が押下されてSレンジに切り換えられた後に、ノブ20の押下が解除されずに、ノブ20が回転された時に変速が行われてもよい。つまり、図10、図12のステップS23およびS24が省略されてもよい。
上記全実施の形態において、制御部100は、第2前進走行レンジにおいてノブ20が押下されている状態で他のレンジへの回転操作を制限してもよい。たとえば、制御部100は、ノブ20が押下されている状態におけるノブ20の回転範囲を、ノブ20が押下されていない状態におけるノブ20のSレンジの回転範囲よりも狭くするように回転制御部40を制御し、ノブ20の回転に基づいてSレンジにおいて変速するようにしてもよい。
すなわち、図5C〜図5E、図9F〜図9H、および図14F〜図14Hでは、Sレンジにおける変速用範囲(基準位置(6α/2度または+8α/2度)から±α/2)を回転レンジ切り換え用範囲におけるSレンジのノブ20の回転範囲(+5α/2度〜+7α/2度または+7α/2度〜+9α/2度)と同じに設定した。ただし、変速用範囲をSレンジのノブ20の回転範囲よりも狭く設定してもよい。
たとえば、変速用範囲をSレンジのノブ20の回転範囲の半分とし、変速用範囲の基準位置は変速用範囲の中心とする。これにより、変速用範囲がSレンジのノブ20の回転範囲と同じに設定されている場合には、操作者によって変速用の回転がなされた場合、公差などによってレンジが切り替わる誤操作の可能性がある。これに対して、変速用範囲をSレンジのノブ20の回転範囲よりも狭く設定すると、これらの間に間隙があるため、公差などがあっても誤操作が防止される。
上記全実施の形態では、レンジとしてPレンジ、Rレンジ、Nレンジ、DレンジおよびSレンジが設定されていたが、Pレンジが設けられていなくてもよい。たとえば、レンジとして、Rレンジ、Nレンジ、DレンジおよびSレンジが少なくとも設けられていればよい。
なお、上記全実施の形態は、互いに相手を排除しない限り、互いに組み合わせてもよい。上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施の形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造および/または機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明の変速機の入力装置は、操作性に優れ、コストの削減が図られる変速機の入力装置等として有用である。
10 :変速機の入力装置
20 :ノブ
40 :回転制御部
50 :回転検出部
60 :押下検出部
100 :制御部

Claims (6)

  1. 回転および押下による操作者の操作を行うためのノブと、
    前記ノブの回転を検出する回転検出部と、
    前記ノブの押下を検出する押下検出部と、
    前記回転検出部および前記押下検出部の検出結果に基づいて、前記操作者による変速操作を受け付けない第1前進走行レンジと前記変速操作を受け付ける第2前進走行レンジとのレンジの切り換え、および、前記第2前進走行レンジにおける変速を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1前進走行レンジにおいて前記ノブに所定の操作が行われた場合、前記第2前進走行レンジに前記レンジを切り換え、
    前記第2前進走行レンジにおいて前記ノブが押下されている状態で前記ノブが回転された場合、前記ノブの回転に基づいて変速するよう構成されている、変速機の入力装置。
  2. 前記制御部は、少なくとも前記第1前進走行レンジにおいて前記ノブが押下されたことを条件として前記第2前進走行レンジに前記レンジを切り換えるよう構成されている、請求項1に記載の変速機の入力装置。
  3. 前記レンジは、前記第1前進走行レンジおよび前記第2前進走行レンジに加えて、少なくとも後退走行レンジおよびニュートラルレンジを有し、
    前記制御部は、
    前記レンジが前記第1前進走行レンジおよび前記第2前進走行レンジでない場合、前記ノブの押下を禁止し、
    前記レンジが前記第1前進走行レンジまたは前記第2前進走行レンジである場合、前記ノブの押下の禁止を解除するように構成されている、請求項2に記載の変速機の入力装置。
  4. 前記制御部は、前記第2前進走行レンジにおいて前記ノブが押下されている状態で前記ノブが回転された場合、前記ノブの基準位置から所定の回転角度までの回転操作の繰り返し回数または前記所定の回転角度での維持時間に基づいて変速するように構成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の変速機の入力装置。
  5. 前記レンジは、前記第1前進走行レンジおよび前記第2前進走行レンジに加えて、少なくとも後退走行レンジおよびニュートラルレンジを有し、
    前記制御部は、前記第2前進走行レンジにおいて前記ノブが押下されている状態で他の前記レンジへの回転操作を制限するよう構成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の変速機の入力装置。
  6. 前記ノブの回転範囲を制御する回転制御部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記第2前進走行レンジ以外のレンジにおいて前記ノブが押下されていない状態で前記ノブが回転された場合、前記ノブの回転に基づいて前記レンジを切り換え、
    前記第2前進走行レンジにおいて前記ノブが押下されている状態で前記ノブが回転された場合、前記ノブの回転範囲を前記ノブが押下されていない状態における前記ノブの前記第2前進走行レンジの回転範囲よりも狭くするように前記回転制御部を制御するように構成されている、請求項5に記載の変速機の入力装置。
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