JP6670431B2 - 結像光学系およびスマートグラス - Google Patents

結像光学系およびスマートグラス Download PDF

Info

Publication number
JP6670431B2
JP6670431B2 JP2017517295A JP2017517295A JP6670431B2 JP 6670431 B2 JP6670431 B2 JP 6670431B2 JP 2017517295 A JP2017517295 A JP 2017517295A JP 2017517295 A JP2017517295 A JP 2017517295A JP 6670431 B2 JP6670431 B2 JP 6670431B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
spectacle lens
optical system
imaging optical
exit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017517295A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017534352A (ja
Inventor
ドフシャル、ハンス−ユルゲン
リンディッヒ、カルステン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tooz Technologies GmbH
Original Assignee
Tooz Technologies GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tooz Technologies GmbH filed Critical Tooz Technologies GmbH
Publication of JP2017534352A publication Critical patent/JP2017534352A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6670431B2 publication Critical patent/JP6670431B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B27/0172Head mounted characterised by optical features
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B23/00Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices
    • G02B23/02Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices involving prisms or mirrors
    • G02B23/10Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices involving prisms or mirrors reflecting into the field of view additional indications, e.g. from collimator
    • G02B23/105Sighting devices with light source and collimating reflector
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/0808Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more diffracting elements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/0081Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 with means for altering, e.g. enlarging, the entrance or exit pupil
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/32Fiducial marks and measuring scales within the optical system
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/0101Head-up displays characterised by optical features
    • G02B2027/0123Head-up displays characterised by optical features comprising devices increasing the field of view
    • G02B2027/0125Field-of-view increase by wavefront division
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B2027/0178Eyeglass type

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Astronomy & Astrophysics (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Description

本発明は、仮想画像を表示するための結像光学系および仮想画像を表示するための結像光学系を備えたスマートグラスに関する。
スマートグラス(Datenbrille)は、ヘッドマウントディスプレイの特殊な1形態である。ヘッドマウントディスプレイの一般に流通している1形態は、眼球の前で支持されており、かつコンピュータで作った画像またはカメラで撮影した画像をユーザに提供するスクリーンを使用する。このようなヘッドマウントディスプレイは、しばしばボリュームがあり、かつ周囲を直接的に知覚することができない。最近ようやく、周囲の直接的な知覚を妨げることなく、カメラで撮影した画像またはコンピュータで作った画像をユーザに提供できるヘッドマウントディスプレイが開発された。以下にスマートグラスと言うこのようなヘッドマウントディスプレイは、日常生活でのこのテクノロジーの利用を可能にする。
スマートグラスは、様々な方式で提供され得る。とりわけそのコンパクトさおよび美的な市場受容性を特色とするスマートグラスの1種類は、メガネレンズ内導波という原理に基づいている。これに関しては、イメージング部から発せられた光が、メガネレンズの外でコリメートされ、かつメガネレンズの正面を経て入射し、そこから何度かの全反射により眼球の前まで伝播される。その後、そこにある光学素子が光を眼瞳孔の方向に出射する。このメガネレンズ内への入射およびメガネレンズからの出射は、回折、反射、または屈折によって行うことができる。回折による入射または出射の場合、ほぼ同じ刻線数の回折格子を入射素子および出射素子として使用し、その場合、個々の格子の強分散作用が相互に補償される。回折格子を基礎とする入射素子および出射素子は、例えば(特許文献1)および(特許文献2)に記載されている。反射性または屈折性の入射素子または出射素子を備えたスマートグラスの例は(特許文献3)に記載されている。
結像ビーム束が何度か(全)反射しながら入射素子から出射素子に伝達されるスマートグラスは、入射素子および出射素子として回折素子を使用するか、反射素子を使用するか、または屈折素子を使用するかに関わらず、共通していわゆる「フットプリント・オーバーラップ」の問題を有している。視野(FOV : field of view)の大きさおよびアイボックスの場所にあるスマートグラスの射出瞳の大きさは制限されており、かつそれに基づき比較的大きなメガネレンズ厚が必要であるというこの問題を、以下に図1および図2に基づいてより詳しく説明する。
アイボックスとは、結像ビーム経路におけるライトパイプのうち、画像の口径食を起こさずに眼瞳孔を動かせる3次元領域のことである。スマートグラスの場合、眼球とスマートグラスの間隔は実質的に一定なので、アイボックスは眼球の回旋運動だけを考慮した2次元のアイボックスに縮小することができる。この場合のアイボックスは、眼球の入射瞳の場所にあるスマートグラスの射出瞳と実質的に一致する。眼球の入射瞳は、一般的に眼瞳孔によってもたらされる。スマートグラスは、結像ビーム経路がイメージング部からスマートグラスの射出瞳へと延びているシステムではあるが、ビーム経路を逆方向に、つまり射出瞳からイメージング部へと考察することが、「フットプリント・オーバーラップ」の理解には有用である。よって以下の説明では、スマートグラスの射出瞳を出発点とするライトパイプを考察し、このライトパイプの境界線は、アイボックスの各点からメガネレンズに向かって伝播するビーム束の視野角によって決定されている。ライトパイプ内のビームは、メガネレンズ1の内側面3で屈折することにより、メガネレンズ1の外側面5に当たる。外側面5には、水平方向に点Bから点Cへと延びている出射構造7がある。点Bと点Cの間隔は、ライトパイプの所望の広さによって決定され、ライトパイプの広さは、アイボックス9の所望の大きさおよび所望の視野角に応じている。視野角とは、ここではまず第1に、視軸に対し、画像エリアの水平縁点が瞳孔に射し込む角度に該当する水平視野角である。この視軸は、眼球の中心窩(網膜の最も鮮明に見える点)と画像エリアの中心点との間の直線を意味している。図1では、比較的小さな視野角に対するアイボックス直径Eおよびメガネレンズ1の厚さdの場合のライトパイプの軌道を示している。ライトパイプのすべてのビームは、出射構造7からメガネレンズ1の内側面3の方向に回折または反射し、そこから全反射によりメガネレンズ1の外側面5へと後方反射し、そこから全反射で再びメガネレンズ1の内側面3へと後方反射する。この往復反射が入射素子に達するまで生じ、そこからこの場合はライトパイプがさらにイメージング部に向かって延びている。
図1に示したように、視野角が比較的小さい場合、ライトパイプのビームはメガネレンズ1の内側面3での最初の全反射により、メガネレンズ1の外側面5のうち出射素子7の外にある領域(図1では点Bの右隣)に当たる。これに対し、図2に示したように大きな視野角が望ましい場合、相応に拡大された出射構造7’が必要である。ただしこれにより、ライトパイプのうち出射構造7’の点Aと点Cの間に横たわる区間に当たるビームは、メガネレンズ1の内側面3での最初の全反射により、メガネレンズ1の外側面5のうち出射構造7’がまだ存在する領域へと後方反射する。以下にオーバーラップ領域と言うこの領域は、図2では点Bと点Dの間にある。図2で選択された表現では回折性または反射性の出射素子であり得る出射素子の存在に基づき、メガネレンズ1の内側面3からBとDの間の領域内に反射したビームは、内側面3に向かっては後方反射せず、したがってこれらのビームは結像のためには失われる。
視野角ではなく、アイボックスの直径を拡大する場合にも類似の問題が生じる。この場合も点Aおよび点Cがあって、これらの点の間では、ビームがメガネレンズ1の内側面3に向かって反射して、そこからビームがここでもまた全反射で出射構造7’のうち点Bと点Dで印した領域内に後方反射し、したがって結像に利用できなくなる領域が存在する。これに対応することが、アイボックス直径Eおよび視野角はそのままで、その代わりにメガネレンズの厚さdを小さくする場合にも当てはまる。言い換えれば、十分に大きな視野角での十分に大きなアイボックス直径Eは、メガネレンズのある程度の最小厚dでしか達成できない。
ここでもう1度、ビーム経路の上述の考察に関しては逆になっており、実際のビーム経路はイメージング部からスマートグラスの射出瞳へと走っていることを指摘しておく。ただしこのことは、基本的な考察に関しては何も変化させない。なぜなら、イメージング部から来て点Bと点Dの間の領域内で出射構造7’に当たるビームは射出瞳へは反射しないからであり、というのもこのビームは全反射でメガネレンズの内側面に向かって後方反射せず、しかしながらそのような後方反射が、点Aと点Cの間の出射構造7’の領域に達してそこから射出瞳に向かって出射し得るためには必要だからである。
米国特許出願公開第2006/0126181(A1)号 米国特許出願公開第2010/0220295(A1)号 米国特許出願公開第2012/0002294(A1)号
前述の現況技術に照らして、本発明の第1の課題は、前述の「フットプリント・オーバーラップ」の問題を軽減できる結像光学系を提供することである。それと共に本発明の第2の課題は、有利なスマートグラスを提供することである。第1の課題は請求項1に基づく結像光学系によって、第2の課題は請求項14に基づくスマートグラスによって解決される。従属請求項は本発明の有利な形態を含んでいる。
本発明は、とりわけスマートグラスにおいて使用可能な、仮想画像を表示するための結像光学系を提供する。この結像光学系は以下を含んでいる。
・眼球に面した内側面と、眼球に面していない外側面とを有し、眼球の前で支持され得る少なくとも1つのメガネレンズ。本発明による結像光学系では、メガネレンズは非正視を補正するメガネレンズであることができ、または非正視を補正しない光学的ゼロ要素であることができる。後者は、とりわけサングラスまたは保護メガネとして形成されたスマートグラスにおいて結像光学系を使用する場合であり得る。さらにメガネレンズはプラスチックまたはガラスから製造することができる。メガネレンズは多層構造であることができる。
・出力画像を表示するためのイメージング部(ディスプレイ)を含んでおり、このイメージング部が、出力画像から仮想画像を生成する結像ビーム経路の出発点である表示装置。この表示装置は、イメージング部だけからなることができ、またはさらなる素子、例えばレンズ、ミラー、プリズムなど、および/もしくはイメージング部をアライメントするための機構を含むことができる。イメージング部としては、ディスプレイのすべての種類、とりわけ液晶表示(LCD : Liquid Cristal Displays)、発光ダイオードを基礎とするディスプレイ(LED-Displays)、および有機発光ダイオードを基礎とするディスプレイ(OLED-Displays)が考慮される。
・メガネレンズの内側面と外側面の間に結像ビーム経路を入射させるための入射機構。入射機構は、例えばメガネレンズの一部または表示装置の一部であることができる。
・結像ビーム経路をメガネレンズから眼球に向かって出射するためのメガネレンズ内に存在する出射構造。これに関し入射機構は、結像ビーム経路がメガネレンズの内側面と外側面の間での反射により出射構造に伝達されるように、結像ビーム経路をメガネレンズの内側面と外側面の間に入射する。反射は、メガネレンズの1種/複数の媒質と周囲の媒質(一般的には空気)との境界面での全反射によってか、またはメガネレンズの内側面および/もしくは外側面に施された反射性もしくは部分反射性のコーティングでの反射によって実現することができる。これに関し、すべての反射を全反射によって引き起こすことができ、またはすべての反射を反射性もしくは部分反射性のコーティングでの反射によって引き起こすことができる。ただし、1つまたは複数の反射を反射性または部分反射性のコーティングでの反射によって、および残りの反射を全反射によって引き起こしてもよい。内側面および/または外側面は、必ずしもメガネレンズの1種/複数の媒質と周囲の媒質との境界面でなくてよい。むしろ内側面および/または外側面は、メガネレンズが多層構造の場合、メガネレンズ内部のメガネレンズの2つの層または部分体の間に配置することができる。例えば内側面を、メガネレンズの眼球に面した第1の部分体とメガネレンズの眼球に面していない第2の部分体との間で、部分反射層によって形成することができる。同じことを外側面に適用することができる。
本発明による結像光学系では、出射構造が、分離線に沿って互いに対し角度βで配置された2つの部分構造から構成されており、これらの部分構造は、異なる方向から到着するビーム経路を眼球に向かって出射し、この到着するビーム経路の異なる方向は、部分構造の間の角度βによって決定されている。これに関してはとりわけ、分離線が出射構造を2つの同じ大きさの部分構造に分割することができる。さらに、異なる方向から来るビーム経路の一方が、分離線と角度β/2をなし、かつ異なる方向から来るビーム経路のもう一方が、分離線と角度−β/2をなすことができ、これにより分離線に対する対称性を達成することができる。
本発明による結像光学系ではこれに加え、表示装置と、メガネレンズのうち最初の反射が起こる領域との間にビーム分割構造が存在しており、ビーム分割構造は、イメージング部から出ている結像ビーム経路を2つの結像部分ビーム経路に分割し、この結像部分ビーム経路が、異なる方向から出射構造の部分構造に到着するビーム経路となる。ビーム分割構造は、とりわけイメージング部とメガネレンズの縁との間に配置することができる。
本発明による結像光学系では、入射機構を、とりわけメガネレンズの側端に配置することができる。その場合、出射構造は、幅拡張方向に沿って延びている幅と、幅拡張方向に垂直な高さ拡張方向に沿って延びている高さとを有することができ、この幅拡張方向は、実質的にメガネレンズの横方向に走っている。この場合、部分構造の間の分離線は、幅拡張方向に平行に走り得る。このような1形態は、典型的なメガネレンズの形状と特によく調和する。さらにこの形態は、結像光学系を備えたスマートグラスに関し、メガネテンプル内にまたはメガネテンプルとメガネレンズの間に、表示装置を格納することを可能にし、これにより表示装置を比較的目立たせずにスマートグラスに組み込むことができる。
本発明による結像光学系を用い、冒頭で述べた「フットプリント・オーバーラップ」の問題を明らかに軽減させることができる。出射構造が、互いに対し角度βで配置された2つの部分構造から構成されており、これらの部分構造が、異なる方向から到着するビーム経路を眼球に向かって出射することにより、メガネレンズのうち、反射が生じなければならず、かつ現況技術では出射構造の点Bと点Dの間の区間内にある領域を、出射構造の外に移すことができる。分離線が例えば出射構造の幅拡張方向に走っている場合、部分構造の間の角度に基づき、反射をメガネレンズのうち出射構造より上および下にある領域に移すことができる。
出射構造が、結像光学系の射出瞳の比較的近傍に配置されているので、たいていの原画像点に関し、結像は同時に両方の結像部分ビーム経路を通っていると推測することができ、これは、1つの同じ原画像点から出ているビーム束が部分ビーム束に分割され、これらの部分ビーム束が両方の結像部分ビーム経路に沿って向かうことを意味している。ただし部分ビーム束はその後再び共通の画像点に到着しなければならず、これはビーム分割構造の偏向素子の位置合わせによって実現することができる。加えて、両方の結像部分ビーム経路に同じ焦点距離が存在しなければならず、これは、結像光学系の適切な形態によって実現することができる。したがって好ましいのは、本発明による結像光学系のビーム分割構造が、各々の結像部分ビーム経路のために少なくとも1つの偏向素子を含んでおり、この偏向素子が、それぞれの結像ビーム経路を出射構造の対応する部分構造に向かってメガネレンズ内に偏向するように形成されており、この偏向素子が、イメージング部の同じ原画像点から出ている結像ビーム経路のビーム束が仮想画像内の同じ画像点で再び一緒になるように、両方の結像部分ビーム経路に対して位置合わせされていることである。さらに結像光学系はこの場合、両方の結像部分ビーム経路に対して同じ焦点距離を有している。偏向素子は、とりわけ反射性偏向素子または屈折性偏向素子であることができる。反射性偏向素子としてはミラー、プリズム面、またはその他の反射面を、屈折性偏向素子としては例えばプリズムを適用することができる。
結像光学系を少なくとも部分的に入射機構に組み込むことができ、例えば、入射機構が相応の自由曲面を備えることによって実現することができる。それに加えてまたはその代わりに、結像光学系を少なくとも部分的に出射構造に組み込むことができ、その場合、出射構造が例えば相応の自由曲面を有することができる。さらにこれに加えてまたはその代わりに、結像光学系を少なくとも部分的にビーム分割部に組み込むことができ、この場合、反射面または屈折面が適切な自由曲面として形成されている。さらにまたこれに加えてまたはその代わりに、結像光学系を少なくとも部分的に表示装置に組み込むことができる。ここでは結像光学系が、適切なレンズ面またはミラー面を有することができる。とりわけ、入射機構、出射構造、ビーム分割部、および表示装置といった素子の少なくとも2つがそれぞれ結像光学系の一部を内包し、一緒に仮想画像の生成をもたらすことができる。
出射構造は、とりわけ反射性の帯状部を備えた反射性の帯状構造であることができる。この場合、帯状構造は、メガネレンズの外側面に配置されており、かつ鏡面になっている帯状部または部分的に鏡面になっている帯状部からなることができる。とりわけ鏡面になっている帯状部の場合には、反射性の帯状部と非反射性の帯状部を交互に配置することができる。その場合、反射された光ビームが、周囲からメガネレンズを透過した光ビームと空間的に交替になった状態で瞳孔に到着することにより、仮想画像が周囲画像に重畳され、これにより瞳孔では幾何学的ビーム重畳が存在する。部分的に鏡面になっている帯状部の場合には、それぞれの帯状部を互いに対し直接的に隣接させて配置することができる。この場合には周囲光の一部が、部分的に鏡面になっている帯状部を射出瞳に向かって通過できる。同時にイメージング部から出ている光ビームが部分的に鏡面になっている帯状部により射出瞳に向かって反射され、これにより物理的ビーム重畳が生じる。
出射構造を反射性の帯状構造として形成する代わりに、帯状構造を屈折性の帯状構造として形成してもよい。その場合、このような帯状構造は、メガネレンズの内側面に配置され、かつイメージング部から出ているビームを、メガネレンズの射出瞳へと偏向するように屈折させる。
出射構造の形態に関するさらなる1代替策は、帯状構造を回折性の帯状構造として形成することにある。この場合には、アイボックスに向かう出射が、反射または屈折によってではなく回折によって生じる。この場合、部分構造は、その分散方向が互いに対し角度βになるように位置合わせされている。ただし回折性の帯状構造では一般的に多色の出射が複雑に込み合い、したがって反射性または屈折性の帯状構造が好ましい。
出射構造が結像光学系の一部であるべき場合、帯状構造の形態に関わらず、それぞれの帯状面に自由曲面を重ねることができる。
本発明による結像光学系では、両方の部分構造の間の角度βは、パラメータe=(E×α)/dが少なくとも0.4、好ましくは少なくとも0.5の値になるように選択されており、式中、Eは、眼球の入射瞳上に置かれた射出瞳のmmでの直径を意味し、αは、弧度での視野角、とりわけ水平視野角を意味し、かつdは、メガネレンズのmmでの厚さを意味している。パラメータeは、結像光学系のライトパイプを通るライトスループットの可能性に関する尺度である。現況技術に基づく出射構造によって可能なパラメータeの値は最大で約0.25である。出射構造を互いに対し角度βで走っている2つの部分構造に分割することにより、パラメータの値を少なくとも0.4に、とりわけ少なくとも0.5に上げることができる。これは、例えばメガネレンズの厚さを小さくすることを可能にし、したがって、現況技術で実現されている少なくとも1つの視野角およびアイボックスを備えた結像光学系を、現況技術より小さいメガネレンズ厚で、例えば3mm厚以下、とりわけ2.5mm厚以下のメガネレンズで実現することができる。これに対し、現況技術に基づくスマートグラスのための結像光学系の典型的なレンズ厚は4mm以上である。しかし他方で、メガネレンズのレンズ厚を現況技術に対して変化させず、その代わりに視野角を少なくとも12.5°に、とりわけ少なくとも15°に、さらにとりわけ少なくとも20°に上昇させてもよい。これとは異なり、現況技術に基づくスマートグラスのための結像光学系の視野角は、目下のところ約10°である。加えて、現況技術よりメガネレンズの厚さも小さくし、視野角も大きくするという可能性もある。つまり本発明は、例えば現況技術より小さい2.5mmのレンズ厚で、現況技術より大きな12.5°の視野角を、6mmの射出瞳直径の場合に実現することができる。
本発明によるスマートグラスは、仮想画像を生成するための本発明による結像光学系を備えている。本発明によるスマートグラスによって達成され得る利点は、本発明による結像光学系に関連して述べた利点から直接的に明らかである。
本発明のさらなる特徴、特性、および利点は、添付の図を参照した以下の例示的実施形態の説明から明らかである。
小さな視野角での現況技術に基づくスマートグラスにおける結像ビーム経路の一部分を示す図。 大きな視野角での現況技術に基づくスマートグラスにおける結像ビーム経路の一部分を示す図。 本発明による結像光学系を備えたスマートグラスの基本構造の概略図。 図3に基づく結像光学系における結像部分ビーム経路の軌道の透視図。 図3に基づく結像光学系で使用できるような反射性の出射構造の断面図。 図3に基づく結像光学系の出射構造の平面図。 現況技術に基づく出射構造の平面図。 図3に基づく結像光学系で使用できるような代替的な反射性の出射構造の断面図。 図3に基づく結像光学系で使用できるような屈折性の出射構造の断面図。
以下では、本発明による結像光学系を備えたスマートグラスに関する1つの例示的実施形態を、添付の図を参照しながらより詳しく説明する。これに関し図1は、スマートグラスの概略図を示しており、図3は、結像光学系のメガネレンズ内の部分結像ビーム経路の軌道を示している。
図3に示した例示的実施形態のスマートグラスは、少なくとも1つのメガネレンズ1を備えた本発明による結像光学系を含んでおり、メガネレンズ1は、スマートグラスを装着した場合にユーザの眼球に面している内側面3と、スマートグラスを装着した場合にユーザの眼球に面していない外側面5とを有している。スマートグラスはさらにメガネテンプル11を含んでおり、メガネテンプル11内にこの例示的実施形態ではイメージング部15を備えた表示装置13が組み込まれている。ただし、図示した例示的実施形態とは異なり、結像光学系の一部である表示装置13を、テンプル11とメガネレンズ1の間に配置された部材に組み込むこともできる。
結像光学系は、イメージング部15によって生成された出力画像から仮想画像を生成する。対応する結像ビーム経路は、イメージング部15から結像光学系の射出瞳9に導かれており、射出瞳9は、スマートグラスを装着した場合に、図3では眼球回旋点17しか示されていないユーザの眼球の瞳孔の場所に存在している。結像ビーム経路は、結像光学系のうちこの例示的実施形態では第1のミラー21および第2のミラー23によって示されたビーム分割構造19により、2つの結像部分ビーム経路25、27に分割される。第1のミラー21が、第1の結像部分ビーム経路25を生成して、第1の結像部分ビーム経路25を入射面29の上端でメガネレンズ1の入射区間31に入射させる一方で、第2のミラー23は、第2の結像部分ビーム経路27を生成して、第2の結像部分ビーム経路27を入射面29の下端でメガネレンズ1の入射区間31に入射させる。入射した結像部分ビーム経路25、27は、入射区間31内のメガネレンズ1の外側面5である反射面33から、メガネレンズ1の外側面5と内側面3の間を、内側面3に当たる際に全反射してこの全反射によりさらなる全反射に至る角度で外側面5に当たるように反射する。結像部分ビーム経路25、27は、メガネレンズ1の内側面および外側面での多数の全反射により結像光学系の出射構造7に導かれ、そこから、結像光学系の射出瞳9の方向にメガネレンズ1から出射する。
出射構造7は図5および図6で詳細に示している。結像部分ビーム経路25、27をメガネレンズ1から出射させるために、メガネレンズ1は、メガネレンズ1の外側面5に配置されており且つ直線的な拡張方向に沿って延びているファセット35を有している。ファセット35は、メガネレンズ1の内側に向いた全面的または部分的な鏡面であり、この鏡面が、メガネレンズ1の内側面3から来る全反射したビーム束を、メガネレンズ1から出ていくように偏向する。これに関しファセット35は、メガネレンズ1の外側面5に対し、スマートグラスを装着した場合に出射したビーム束がユーザの眼球の瞳孔の場所にある結像光学系の射出瞳9を通り抜けるような角度に配置されている。個々のファセット35の間には中間区間37があり、中間区間37の面は、メガネレンズ1の元々の外側面5と一致している。中間区間37により、周囲から来るビーム束は、メガネレンズ1を通って結像光学系の射出瞳9に達する。こうして、結像光学系の射出瞳9内では、周囲からのビーム束とイメージング部15から出ているビーム束との幾何学的重畳が存在する。したがってこの結像光学系によって生成された仮想画像は、ユーザにはあたかも仮想画像が周囲に浮かんでいるように見える。
図6は、出射構造7を、結像光学系の射出瞳9の方向から見た平面図で示している。図6ではとりわけ、出射構造7が帯状構造を有することが認識でき、この帯状構造は、この例示的実施形態では出射構造の幅拡張方向に平行に延びている分離線39に沿って、2つの部分構造41、43に区分されている。部分構造41、43は互いに対し角度βで走っており、このβは、ファセット35の拡張方向に垂直に走る2本の直線の間の角度を表しており、この直線の各々は、(異なる符号の)角度β/2を分離線39と共に挟んでいる。この直線は、結像部分ビーム経路25、27のビームの、出射構造7の部分構造41、43上への投射にも実質的に一致している。結像部分ビーム経路は、図6では、互いに対し角度βで伝搬している2つのビームによって表されている。さらに、メガネレンズ1の内側面3でビームの全反射が生じる点を×印によってマーキングしており、メガネレンズ1の外側面5(外側面5では出射構造7も形成されている)でビームの全反射が生じる点を○印によってマーキングしている。図6に描き込まれた出射点45、47では、図に示したビーム25、27が結像光学系の射出瞳9に向かってメガネレンズ1から出射する。
図6で認識できるように、メガネレンズ1の外側面5では、出射構造7より上および下で、メガネレンズ1の内側面3に向かうビーム25、27の全反射が起こり、そこからビーム25、27はここでもまた全反射により、ビームの出射点45、47へと反射する。この出射点45、47は、出射構造7の最も外側の左縁に存在している。出射構造7の左縁からさらに離れている、つまり図6で示した出射点45、47より出射構造7の右縁に近い方に存在している出射点では、○印によってマーキングされるメガネレンズ1の外側面5での全反射の部位は、出射構造7からさらに離れている。同じことが、図6では分離線39のかなり近傍にある出射点45、47が、分離線39からさらに離れている場合に当てはまる。このように出射構造7の全面に、メガネレンズ1の外側面5での最後の全反射が出射構造7の外にあるビームを到達させることができる。比較のため図7では、現況技術に基づく出射構造の場合の、つまり互いに対し或る角度で配置された2つの部分構造からは構成されていない出射構造の場合の状況を示している。図7から容易に認識できるように、現況技術に基づく出射構造の場合、メガネレンズ1の外側面5で全反射が起こる最後の点が出射構造内にあり、したがって有用な全反射が起こらなくなっている。これにより、図2を参照しながら説明したような状況が生じている。つまり、出射構造を2つの部分構造に分割すること、および部分構造を互いに対し角度βで配置することにより、メガネレンズ1の外側面5での全反射のための最後の反射点を、外側面5のうち出射構造7が存在しない領域に移すことを達成できる。これにより、現況技術に比べて出射構造の利用可能な面を拡大することができる。現況技術ではAとDの間の面しか有意義な出射に利用できないのに対し、本発明による出射構造では全面を有意義な出射に利用することができる。
出射構造7は、結像光学系の射出瞳9の比較的近傍にある。射出瞳9はその直径全体が、結像ビーム経路のすべての結像するビーム束によって通り抜けられるので、出射構造7の瞳近傍での配置により、出射構造7は結像するビーム束をその面の大部分で射出瞳9へと反射すると推測することができる。したがってビーム分割構造19は、イメージング部15上の原画像点から出ているビーム束を、原画像から出ているビーム束が両方の結像部分ビーム束25、27を経て出射構造7へと伝達されるように分割するよう形成されている。このために必要な、ビーム分割構造19内での反射性素子および/または屈折性素子の正確な配置および位置合わせは、メガネレンズ1の特性および出射構造7の部分構造41、43の間の角度βに左右される。ビーム分割構造19内での反射性素子および/または屈折性素子の配置および位置合わせに関わるメガネレンズ1のパラメータは、とりわけメガネレンズ1の厚さと、メガネレンズ1の材料の屈折率と、メガネレンズ1の内側面3の曲率と、メガネレンズ1の外側面5の曲率とである。それだけでなく、両方の結像部分ビーム経路が同じ焦点距離を有することが保障されていなければならない。これは、結像光学系の画像形成に関与する面の適切な形態によって実現することができる。この例示的実施形態では、画像形成に関与する面は、出射構造7とビーム分割構造19に分割されている。出射構造7およびビーム分割構造19の必要なフォーカス特性および/またはデフォーカス特性は、ファセット35の反射面ならびにビーム分割構造19の反射面および/または屈折面が、それぞれのフォーカスまたはデフォーカスをもたらすのに適した自由曲面を有することによって達成される。当業者は、メガネレンズ1の特性および所望の結像特性に基づき、光学系設計ソフトウェアを用いて適切な面形状を確定することができる。
結像部分ビーム経路25、27の、出射構造7の部分構造41、43への光路が別々であることにより、射出瞳直径Eと視野角αの積のレンズ厚dに対する比率として生じる定数eを、現況技術に対して少なくとも倍増することができる。この定数eは、イメージング部から結像光学系の射出瞳へのライトスループットの可能性に関する尺度である。これに関し視野角αは、分離線39の方向での視野角であり、分離線39は本発明による結像光学系では一般的に、スマートグラスを装着した場合に分離線39が実質的に水平に延びるように走っている。定数eが大きくなることにより、例えば、射出瞳の直径が6mmおよびレンズ厚が4mmの場合の現況技術では目下のところ通常である10°の視野角を20°に拡大することができる。しかし他方で、視野角αを12.5°にしか拡大せずに、射出瞳直径が6mmの場合のレンズ厚を2.5mmに縮小するということもできる。両方の場合に定数eは約0.52であり、これに対し、視野角が典型的には10°であり、射出瞳直径が典型的には6mmであり、かつレンズ厚が典型的には4mmである現況技術での定数は、0.26の値を示す。
図3〜図7を参照しながら説明した例示的実施形態では、出射構造7のファセット35が全面的に鏡面になっており、かつファセット35の間にはファセットのない領域37が存在することができる。出射構造の代替的な1形態を図8に示している。この形態では、出射構造107が、部分的に鏡面になっているファセット135を有している。メガネレンズ1の内側3からファセット135に向かって全反射したビーム束は、ファセット135から射出瞳9に反射する。周囲から来るビーム束は、部分的に鏡面になっているファセットを射出瞳に向かって通過することができ、したがって射出瞳9の領域内では、結像ビーム経路のビーム束と周囲からのビーム束との物理的重畳が生じ、よって結像光学系を備えたスマートグラスのユーザでは、仮想画像が周囲に浮かんでいる印象が生じる。例示的実施形態において図3〜図7を参照しながら説明した出射構造7は、図8を参照しながら説明した出射構造107と容易に取り替えることができる。
出射構造のさらなる代替的な1形態を図9に示している。図9に示した出射構造207は、出射すべきビーム束を射出瞳9に向かって反射することにではなく、出射すべきビーム束を射出瞳9に向かって屈折することに基づいている。このために、図9に示した出射構造207ではメガネレンズ1の内側面3にファセットが配置されており、この内側面3に、メガネレンズ1の外側面5から最後に全反射した結像部分ビーム経路のビーム束が当たる。この場合ビーム束は、光学的に比較的薄い媒質である空気(または別の光学的に比較的薄い媒質)中に入る際に、ファセット235の面法線から外れて射出瞳9に向かって屈折する。図3〜図7を参照しながら説明した例示的実施形態において、図9に示したような出射構造207を使用すべき場合は、出射構造をメガネレンズ1の外側面5からメガネレンズの内側面3に移されなければならない。さらに、結像部分ビーム経路の出射前の最後の全反射がメガネレンズ1の内側面3ではなくメガネレンズ1の外側面5で起こるように、結像ビーム経路を変更しなければならない。
図5に示した出射構造7でのように、図8および図9に示した出射構造107、207でも、ファセットの反射面または屈折面に自由曲面を重ねることができ、したがって出射構造を結像光学系の一部として用いることができる。
本発明は、横長形式の仮想画像にとりわけ適しており、かつ出射構造の部分構造の間の角度をより小さくする必要があればそれだけ、画像形式の高さに対する幅の比率が大きくなる。したがって本発明は、特に横長形式の画像、とりわけアスペクト比が16:9の横長形式の画像に適している。縦長形式の場合は、結像部分ビーム経路を、例えばメガネレンズの上面または下面で、内側面と外側面の間に入射させることができ、この場合、出射構造の部分構造の間の分離線は、高さ拡張方向に平行に延びている。しかしながら、結像部分ビーム経路をメガネレンズの内側面と外側面の間に側面から入射させること、および出射構造の幅拡張に平行な分離線の軌道は、縦長形式でも、出射構造の部分構造の間の必要な角度βが、結像部分ビーム経路の一方がメガネレンズの上面または下面を通過するほど大きくならない場合には、維持し続けることができる。
この例示的実施形態では、結像ビーム経路を出射構造へと伝達するメガネレンズの内側面と外側面の間の反射が、メガネレンズの媒質と周囲空気との境界面での全反射によって実現されている。しかしその代わりに、反射のすべてまたは幾つかを、メガネレンズ上に施されるかまたはメガネレンズ中に挿入される反射性または部分反射性のコーティングによって実現してもよい。
説明のために、本発明を1つの例示的実施形態およびその変形形態に基づいて詳細に述べてきた。しかしながら当業者は、例示的実施形態で明確には述べていないさらなる変形を行い得ることを理解する。例えば反射面33は、メガネレンズの一部において配置する代わりに、メガネレンズとイメージング部の間に配置された別個のプリズム内に配置することができる。この場合、ビーム分割構造は、イメージング部とプリズムの間か、またはプリズムとメガネレンズの間に配置することができる。さらに出射構造を必ずしも2つの同じ大きさの部分構造に分割する必要はなく、かつ結像部分ビーム経路が分離線に対して(異なる符号の)同じ角度で走っている必要はない。とりわけ、メガネレンズにおける出射構造の配置が、結像部分ビーム経路がメガネレンズの上縁または下縁を通過しないよう結像部分ビーム経路を分離線に対して異なる角度にすることを必要とする可能性があり、これは他方でまた、出射構造の部分構造を分離線に垂直な方向において異なる寸法にすることを必要とする可能性がある。したがって本発明は、前述の例示的実施形態およびその変形形態の特徴の組合せによって制限されるべきではなく、添付の請求項によってのみ制限されるべきである。

Claims (14)

  1. 仮想画像を生成するための結像光学系であって、
    眼球に面した内側面(3)と、眼球に面していない外側面(5)とを有し、眼球の前で支持され得る少なくとも1つのメガネレンズ(1)と、
    出力画像を表示するためのイメージング部(15)を含む表示装置(13)であって、該イメージング部(15)が、該出力画像から仮想画像を生成する結像ビーム経路の出発点である、前記表示装置(13)と、
    該メガネレンズ(1)の内側面(3)と外側面(5)との間に結像ビーム経路を入射させる入射機構(29、31、33)と、
    該メガネレンズ(1)内に設けられ、該結像ビーム経路を該メガネレンズ(1)から眼球に向かって出射する出射構造(7、107、207)と、を備え、
    該入射機構(29、31、33)が、該結像ビーム経路が該内側面(3)と該外側面(5)の間での反射により該出射構造(7、107、207)に伝達されるように、該結像ビーム経路を該メガネレンズ(1)の内側面(3)と外側面(5)の間に入射し、
    該出射構造(7、107、207)が、複数のファセットを有する帯状構造であり、該帯状構造は、分離線(39)に沿って区分され且つ互いに対し角度βで延びている2つの部分構造(41、43)から構成され、該部分構造が、異なる方向から到着するビーム経路(25、27)を眼球に向かって出射し、異なる方向から到着するビーム経路(25、27)のなす角度は、前記角度βであり
    該表示装置(7、107、207)と、該メガネレンズ(1)のうちの最初の反射が起こる領域との間には、ビーム分割構造(21、23)が設けられ、該ビーム分割構造が、該イメージング部(15)から出ている該結像ビーム経路を2つの結像部分ビーム経路に分割し、該結像部分ビーム経路が、異なる方向から該出射構造の部分構造(41、43)に到着する該ビーム経路(25、27)となる、結像光学系。
  2. 異なる方向から来る前記ビーム経路の一方(25)が、前記分離線(39)と角度β/2をなし、これに対し、異なる方向から来る該ビーム経路の他方(27)が、前記分離線(39)と角度−β/2をなすことを特徴とする請求項1に記載の結像光学系。
  3. 前記入射機構(29、31、33)が、前記メガネレンズ(1)の側端に配置されており、前記出射構造(7、107、207)が、幅拡張方向に沿って延びている幅(b)と、該幅拡張方向に垂直な高さ拡張方向に沿って延びている高さ(h)とを有し、該幅拡張方向が、実質的に前記メガネレンズ(1)の横方向に向かっており、かつ前記部分構造の間の分離線(39)が、該幅拡張方向に平行に延びていることを特徴とする請求項1または2に記載の結像光学系。
  4. 前記分離線(39)が、前記出射構造(7、107、207)を2つの同じ大きさの部分構造(41、43)に分割することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の結像光学系。
  5. 前記ビーム分割構造が、各結像部分ビーム経路のために少なくとも1つの偏向素子(21、23)を含んでおり、該偏向素子が、各結像部分ビーム経路を前記出射構造(7、107、207)の対応する部分構造(41、43)に向かって前記メガネレンズ(1)内へ偏向し、該偏向素子(21、23)が、前記イメージング部(15)の同じ原画像点から出ている前記結像部分ビーム経路のビーム束(25、27)が前記仮想画像内の同じ画像点で再び一緒になるように、前記2つの結像部分ビーム経路に対して位置合わせされており、かつ前記結像光学系が、前記2つの結像部分ビーム経路に対して同じ焦点距離を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の結像光学系。
  6. 前記ビーム分割構造(21、23)が、少なくとも1つの反射性偏向素子および少なくとも1つの屈折性偏向素子の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項5に記載の結像光学系。
  7. 前記入射機構(29、31、33)および前記出射構造(7、107、207)および前記ビーム分割構造(21、23)の少なくとも一方が、自由曲面を有するようにさらに形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の結像光学系。
  8. 前記出射構造(7、107)が、反射性の帯状部を含む反射性の帯状構造であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の結像光学系。
  9. 前記出射構造(207)が、屈折性の帯状部を含む屈折性の帯状構造であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の結像光学系。
  10. 前記出射構造が、回折性の帯状部を含む回折性の帯状構造であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の結像光学系。
  11. 前記2つの部分構造(41、43)の間の角度βが、パラメータe=(E×α)/dが少なくとも0.4の値になるように選択されており、式中、Eが、眼球の入射瞳(9)上に置かれた射出瞳のmmでの直径を示し、αが、弧度での視野角を示し、かつdが、前記メガネレンズ(1)のmmでの厚さを示していることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の結像光学系。
  12. 前記メガネレンズ(1)の厚さdが3mm以下であることを特徴とする請求項11に記載の結像光学系。
  13. 水平視野角αが少なくとも12.5度であることを特徴とする請求項11または12に記載の結像光学系。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の仮想画像を生成するための結像光学系を備えたスマートグラス。
JP2017517295A 2014-10-21 2015-10-13 結像光学系およびスマートグラス Active JP6670431B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102014115341.3 2014-10-21
DE102014115341.3A DE102014115341B4 (de) 2014-10-21 2014-10-21 Abbildungsoptik und Datenbrille
PCT/EP2015/073671 WO2016062582A1 (de) 2014-10-21 2015-10-13 Abbildungsoptik und datenbrille

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017534352A JP2017534352A (ja) 2017-11-24
JP6670431B2 true JP6670431B2 (ja) 2020-03-25

Family

ID=54325531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017517295A Active JP6670431B2 (ja) 2014-10-21 2015-10-13 結像光学系およびスマートグラス

Country Status (7)

Country Link
US (1) US10514543B2 (ja)
EP (1) EP3210068B1 (ja)
JP (1) JP6670431B2 (ja)
KR (1) KR102489741B1 (ja)
CN (1) CN107076986B (ja)
DE (1) DE102014115341B4 (ja)
WO (1) WO2016062582A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180133593A1 (en) * 2014-08-07 2018-05-17 Fove, Inc. Algorithm for identifying three-dimensional point-of-gaze
DE102016105060B3 (de) 2016-03-18 2017-07-06 Carl Zeiss Smart Optics Gmbh Brillenglas für eine Abbildungsoptik, Abbildungsoptik und Datenbrille
CN106125194B (zh) * 2016-09-06 2018-11-06 北京耐德佳显示技术有限公司 波导型元件及使用其的头戴式显示装置
CN109725417B (zh) * 2017-10-27 2024-04-09 江苏洪旭德生科技有限公司 基于光波导的深度处理数字光信号的方法及近眼显示装置
DE102017125731A1 (de) 2017-11-03 2019-05-09 Carl Zeiss Ag Lichtleiter, Abbildungsvorrichtung und HMD mit separaten Abbildungskanälen
TW202204951A (zh) * 2018-11-07 2022-02-01 美商應用材料股份有限公司 使用灰調微影術及傾斜蝕刻的深度調節傾斜光柵
DE102019106020A1 (de) * 2019-03-08 2020-09-10 Carl Zeiss Ag Optisches System zum Erzeugen eines virtuellen Bildes und Datenbrille
DE112021001569T5 (de) 2020-03-12 2023-01-12 Hoya Corporation Optisches glas und optisches element

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE254291T1 (de) * 1998-04-02 2003-11-15 Elop Electrooptics Ind Ltd Optische holographische vorrichtungen
JP2004258332A (ja) * 2003-02-26 2004-09-16 Canon Inc 頭部装着型画像表示装置
CN101174028B (zh) 2004-03-29 2015-05-20 索尼株式会社 光学装置以及虚像显示装置
US20060126181A1 (en) 2004-12-13 2006-06-15 Nokia Corporation Method and system for beam expansion in a display device
DE102007004444B4 (de) 2007-01-26 2019-11-14 tooz technologies GmbH Multifunktions-Brillenglas, Verwendung eines solchen Multifunktions-Brillenglases in einer Datenbrille sowie Datenbrille
DE102008059892A1 (de) * 2008-12-02 2010-06-10 Carl Zeiss Sports Optics Gmbh Vorrichtung zur Einblendung eines Bildes in den Strahlengang einer Zieloptik
DE102009010537B4 (de) 2009-02-25 2018-03-01 Carl Zeiss Smart Optics Gmbh Strahlvereiniger und Verwendung eines solchen in einer Anzeigevorrichtung
US8233204B1 (en) * 2009-09-30 2012-07-31 Rockwell Collins, Inc. Optical displays
US8467133B2 (en) 2010-02-28 2013-06-18 Osterhout Group, Inc. See-through display with an optical assembly including a wedge-shaped illumination system
DE102010041344B4 (de) * 2010-09-24 2020-10-29 tooz technologies GmbH Anzeigevorrichtung mit augengesteuerter Eingabeschnittstelle
JP2012247480A (ja) * 2011-05-25 2012-12-13 Canon Inc 観察光学系及び画像表示装置
US8929589B2 (en) * 2011-11-07 2015-01-06 Eyefluence, Inc. Systems and methods for high-resolution gaze tracking
IL219907A (en) * 2012-05-21 2017-08-31 Lumus Ltd Integrated head display system with eye tracking
US9933684B2 (en) * 2012-11-16 2018-04-03 Rockwell Collins, Inc. Transparent waveguide display providing upper and lower fields of view having a specific light output aperture configuration

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017534352A (ja) 2017-11-24
EP3210068A1 (de) 2017-08-30
CN107076986A (zh) 2017-08-18
US20170307895A1 (en) 2017-10-26
KR102489741B1 (ko) 2023-01-17
CN107076986B (zh) 2019-12-13
US10514543B2 (en) 2019-12-24
WO2016062582A1 (de) 2016-04-28
DE102014115341B4 (de) 2016-11-03
EP3210068B1 (de) 2021-09-22
KR20170070064A (ko) 2017-06-21
DE102014115341A1 (de) 2016-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6670431B2 (ja) 結像光学系およびスマートグラス
US10955676B2 (en) Head mounted imaging apparatus with optical coupling
US9134535B2 (en) Display device having a holding device that can be placed on the head of a user
JP6755074B2 (ja) 光結合を用いた頭部装着型画像装置
JP5919899B2 (ja) 虚像表示装置及び虚像表示装置の位置調整方法
KR102266501B1 (ko) 사용자의 머리에 착용될 수 있고 이미지를 생성하는 디스플레이 장치를 위한 안경 렌즈, 및 이러한 안경 렌즈를 가지는 디스플레이 장치
US11536963B2 (en) Optical device for augmented reality having improved light efficiency
KR20160144982A (ko) 사용자의 머리에 착용될 수 있고 이미지를 생성하는 디스플레이 장치를 위한 안경 렌즈
CN109073896B (zh) 用于成像光学单元的眼镜镜片以及数据护目镜
CN111417891B (zh) 光导、成像设备和具有分开的成像通道的hmd
US11586044B2 (en) Compact optical device for augmented reality having ghost image blocking function and wide field of view
JP6812649B2 (ja) 画像表示装置
US20170357093A1 (en) Imaging optical unit for generating a virtual image and smartglasses
KR102438997B1 (ko) 시력 보정 기능을 구비하는 증강 현실용 광학 장치
KR20220006023A (ko) 내장 콜리메이터 및 음굴절 광학 소자를 이용한 컴팩트 증강 현실용 광학 장치
KR102282422B1 (ko) 고스트 이미지 차단 기능 및 광 시야각을 갖는 컴팩트형 증강 현실용 광학 장치
KR102248606B1 (ko) 곡선 배치 반사 구조를 갖는 컴팩트형 증강 현실용 광학 장치
KR102386259B1 (ko) 시력 보정 기능을 구비하는 증강 현실용 광학 장치
KR102436597B1 (ko) 직선 배치 광학 구조를 갖는 증강 현실용 광학 장치 및 광학 수단의 제조 방법
KR102310804B1 (ko) 곡선 배치 반사 구조를 갖는 컴팩트형 증강 현실용 광학 장치
KR20240013445A (ko) 회절 광학 소자를 이용한 아이박스 확장형 증강 현실용 광학 장치
KR20240004035A (ko) 확장된 아이박스를 갖는 컴팩트 증강 현실용 광학 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190910

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6670431

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250