JP6668243B2 - 列車編成と鉄道車両とにおける稼働異常を検出するためのシステムと方法 - Google Patents

列車編成と鉄道車両とにおける稼働異常を検出するためのシステムと方法 Download PDF

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Description

関連出願
本出願は、2013年12月24日に出願され、その全体が引用により本明細書に組み込まれる、米国仮特許出願第61/920,700号の利益を主張する。
本発明は、鉄道車両と列車との安全管理の分野に関し、詳細には、鉄道車両と列車編成との稼働パラメータを継続的に収集し分析して異常な稼働状態を検出するためのシステムと方法とを対象とする。
列車編成におけるベアリングと車輪−レール間相互作用(wheel to rail interaction)との現在の従来技術による監視は、主に、鉄道網の至る所に配置された路傍の検出器を用いて管理されており、これは、鉄道車両の車輪ベアリングの温度を監視するための検出器と、レールへの車輪の衝撃を監視することで損傷した車輪を特定する車輪衝撃荷重検出器とを含む。これらの検出器は、鉄道網内の固定の地点に設置される。
それらの導入以後、これらの方法は、鉄道事業者に、鉄道車両と列車編成とのパフォーマンスを改善するための情報を提供している。しかしながら、これらの検出器は、稼働異常に関する情報とデータ、たとえば鉄道車両が脱線した時刻と、検出器の範囲外の場合のベアリングと車輪との状態と、車輪の損傷とを送信可能な無線ネットワークの利点が欠如している。さらに、これらの従来の方法は、鉄道網の任意の場所における資産を継続的に監視するためのメカニズムを提供していない。
鉄道業における車輪の損傷は、鉄道車両の車輪と、鉄道車両の本体と、鉄道車両の構成要素と、線路と、枕木とに関する多大な維持費用の原因となる。滑って平坦になった(slid flat)車輪には、レールと接触する車輪上の不均一な部分がある。車輪が回転すると、この部分は異常な衝撃パターンを生成し、これにより、車輪の損傷と、鉄道車両の損傷と、レールおよび線路構造の損傷とをさらに引き起こし得る。
しかしながら、現在、レールの区間上で車輪衝撃荷重検出器が設置されていない場所、または検出器間の領域において、車輪ベアリングの温度または車輪−レール間相互作用を継続的に監視するための信頼性の高いシステムが存在しない。したがって、鉄道車両および/または列車編成の様々な稼働パラメータをリアルタイムかつ車両内で監視し、読取値をリアルタイムで分析して異常な稼働状態を予測または適時に検出するためのシステムと方法とを提供することが望ましい。
本明細書で提示されたシステムは、鉄道車両と列車編成とのための従来技術の監視システムにおける欠点に対処する。本システムは、階層の種々のレベルにおける稼働異常を検出可能であって、データのフローとイベントとアラートとを中央地点に提供する分散データ分析機能を提供する構成要素の階層構成から成る。
階層の最低レベルにおいて、各鉄道車両は、複数の無線センサ・ノード(単数形で「WSN:wireless sensor node」と呼ばれる)が装備され、これらは、通常は同一の鉄道車両上にある通信管理ユニット(「CMU:communication management unit」)により制御されるメッシュ・ネットワーク内に配置され、これは本明細書では鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワークと呼ばれる。無線センサ・ノードは、鉄道車両の種々の稼働パラメータに関するデータを収集し、収集されたデータに基づいて特定の異常を検出することができる。異常な稼働データが検出された場合、アラートが発動されてもよく、そのデータが鉄道車両上に配置された通信管理ユニットに伝達されてもよい。メッシュ・ネットワークが本明細書に例示された実施形態で使用されるが、他のタイプのネットワーク形態が使用されてもよい。
また、各鉄道車両に配置された通信管理ユニットは、典型的には機関車に配置される電源内蔵式無線ゲートウェイ(powered wireless gateway)により制御されるメッシュ・ネットワーク内にも配置される。これは、本明細書では列車ベースのメッシュ・ネットワークと呼ばれる。同様に、メッシュ・ネットワークが本明細書に例示された実施形態で使用されるが、他のタイプのネットワーク形態が使用されてもよい。
列車ベースの無線メッシュ・ネットワークは、列車編成の長さを伝達し、鉄道車両に関する情報を、電源内蔵式のホストまたは制御ポイント、たとえば機関車または電源を利用可能な資産へ、また、鉄道リモート・オペレーション・センターへ配信することができる。
図面と共に本発明の詳細な説明を読むことから、本発明がより全体的かつ完全に理解されよう。
鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105を形成する、通信管理ユニット(CMU)101と複数の無線センサ・ノード(WSN)104とが設置された鉄道車両103の略図である。 CMU101と複数のWSN104とが各々装備された2つの鉄道車両103と、CMU101のみが装備された(WSNなしの)鉄道車両103と、CMUもWSNも有さない鉄道車両103と、機関車108に設置された電源内蔵式無線ゲートウェイ・デバイス102とを有する列車ベースのメッシュ・ネットワークの略図である。 列車ベースのメッシュ・ネットワーク107と、列車外でデータを通信する様々な手段との図である。 ベアリング温度と車輪加速度とを監視するためなどに使用可能な第1の種類のWSN104の分解図である。 鉄道車両本体の加速度を監視するためなどに使用可能であって、温度を監視するための温度センサ(図示せず)を含むことができる、第2の種類のWSN104の分解図である。 鉄道車両車輪ベアリング取付け具111に設置された図4のWSN104の図である。 前後方向衝撃加速度イベント処理が有効化され無効化される条件を示すフローチャートである。 上下方向および左右方向乱調加速度イベント処理が有効化され無効化される条件を示すフローチャートである。 脱線監視イベント処理が有効化され無効化される条件を示すフローチャートである。 車輪損傷または上下方向衝撃イベント処理が有効化され無効化される条件を示すフローチャートである。 ベアリング温度イベント処理が有効化され無効化される条件を示すフローチャートである。 WSN104のデータ分析部を実装するための一般化モデルを示すアーキテクチャ図である。 鉄道車両本体イベントの検出に向けられた、図12に示されたモデルの特定の実装の図である。 車輪ベアリング・イベントの検出に向けられた、図12に示されたモデルの他の特定の実装の図である。
鉄道車両は、この用語が本明細書で用いられる場合、単一の鉄道車両103であってもよく、図1を参照されたいが、または永続的に接続された2つ以上の鉄道車両103から成っていてもよく、これらは当業者に「タンデム・ペア」、「スリー・パック」、「ファイブ・パック」などと呼ばれることが多い。
列車編成は、図面に参照番号109として示されており、図2を参照されたいが、これは鉄道車両103と機関車108との接続されたグループと定義される。
通信管理ユニット(「CMU」)は、図面に参照番号101として示されており、好ましくは鉄道車両103上に配置され、鉄道車両103にオーバレイされた(以下で定義される)鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105を制御し、これは永続的に相互接続された1つまたは複数の個別の鉄道車両103から成ってもよい。CMU101のハードウェアは、好ましくは、プロセッサと、電源(たとえば、バッテリー、太陽電池、エネルギー・ハーベスタ、または内部発電機能)と、全地球航法衛星システム(GNSS:global navigation satellite system)デバイス、たとえば全地球測位システム(「GPS:global positioning system」)受信機、Wi−Fi、衛星、および/またはセルラー機能と、鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105を保守するための無線通信機能と、列車ベースのメッシュ・ネットワーク107との無線通信と、任意で、1つまたは複数のセンサ、たとえば、限定はされないが、加速度計404、ジャイロスコープ、または温度センサ406とを含む。
CMU101は、オープン標準プロトコル、たとえばIEEE2.4GHz802.15.4無線規格を用いてメッシュ・ネットワーク構成内の(以下で定義される)1つまたは複数のWSN104をサポートする。加えて、CMU101はまた、列車編成109内の全ての使用可能な鉄道車両103からのCMU101から成り、典型的には機関車108上に配置される電源内蔵式無線ゲートウェイ102により制御される、列車ベースのメッシュ・ネットワーク107のメンバーである。したがって、CMU101は4つの機能をサポートし、1)鉄道車両103にオーバレイされた低電力の鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105を管理し、2)鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105内の1つまたは複数のWSN104からのデータを集約し、収集されたデータに論理を適用して、機関車108またはリモート鉄道オペレーション・センター120などのホストへの警告アラートを生成し、3)CMU101内の加速度計404などの内蔵センサをサポートして、鉄道車両103の特定の属性、たとえば場所と速度と加速度とを監視し、このデータの分析を提供してアラートを生成し、4)ホストまたは制御ポイント、たとえば機関車108および/または列車外監視およびリモート鉄道オペレーション・センター120への上流の、および鉄道車両103に配置された1つまたは複数のWSN104への下流の、双方向通信をサポートする。CMU101は、メッシュ・ネットワーク構成内の電源内蔵式無線ゲートウェイ(以下で定義されるPWG102)と無線で通信してもよく、または有線接続を介して、たとえばECP(電子制御式空気:electronically controlled pneumatic)ブレーキ・システムを介して通信するように構成されてもよい。当業者は、GPSが全地球航法衛星システム(GNSS)の一形態にすぎないことを理解するであろう。他のタイプのGNSSは、GLONASSとBeiDouとを、開発中のその他のものと共に含む。したがって、GPSが本明細書に記載の実施形態で使用されているが、任意のタイプのGNSSシステムまたはデバイスが使用されてもよい。
CMU101は、1つまたは複数のWSN104からデータおよび/またはアラームを受信することができ、鉄道車両103のパフォーマンスに関してこのデータまたはアラームから推論し、データとアラーム情報とをリモート受信機に送信することができる。CMU101は、好ましくは、他の場所、たとえば電源内蔵式無線ゲートウェイ102(機関車108に配置されるのが好ましい)、またはリモート鉄道オペレーション・センター120への通信リンクとして機能し、受信されたデータを処理する機能を有する単一のユニットである。また、CMU101は、ローカルの鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105内のWSN104と通信してこれを制御し、監視する。
電源内蔵式無線ゲートウェイ(「PWG:powered wireless gateway」)は、図面では参照番号102として示されているが(たとえば図2参照)、好ましくは、機関車108上に、または外部電源がある列車編成109上の他の場所に配置される。これは典型的には、プロセッサと、GPS受信機と、1つまたは複数のセンサ、たとえば、限定はされないが、加速度計404、ジャイロスコープ、または温度センサ406と、衛星および/またはセルラー通信システムと、ローカル無線送受信機(たとえばWiFi)と、イーサネット(登録商標)ポートと、大容量メッシュ・ネットワーク・マネージャと、他の通信手段とを含む。PWG102は、電源内蔵式資産、たとえば機関車108に配置された場合に、機関車108により電源が供給され、または他のソースから、たとえば、太陽光発電機または大容量バッテリーからその電力を得る。PWG102は、列車編成109内の各鉄道車両103からの複数のCMU101から成る、列車編成109上にオーバレイされた列車ベースのメッシュ・ネットワーク107を制御する。
PWG102の構成要素と構成とは、CMU101のものと類似しているが、PWG102が典型的には外部ソースから電力を得ており、CMU101が電源内蔵式である点が異なる。加えて、PWG102はデータを収集し、列車編成109と列車ベースのメッシュ・ネットワーク107とのパフォーマンスに関して推論し、個別の鉄道車両103と鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105または118とのパフォーマンスに関して推論するCMU101とは対照的である。
鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワークは、図面では参照番号105として示されており、たとえば図1と図2とを参照されたいが、鉄道車両103上のCMU101から成り、CMU101は、好ましくは同一の鉄道車両103に各々配備された複数のWSN104の鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105の一部であり、これを管理する。
無線センサ・ノード(「WSN」)は、図面では参照番号104として示されており、たとえば図1と図2とを参照されたいが、鉄道車両103に配置されており、内部センサからデータを収集し、センサから収集されたデータを分析して、データが直ちに送信される必要があるか、後で送信できるように保持される必要があるか、またはイベントまたはアラートに集約される必要があるかを判定する機能を提供する。WSN104は、監視されるべきパラメータ(たとえば、ベアリングまたは周囲空気の温度)、またはステータス(たとえば、ハッチまたはハンドブレーキの位置)を検知するために使用される。好ましい一実施形態では、各WSN104は、1つまたは複数の加速度計またはジャイロスコープと、1つまたは複数の温度センサとが装備される。WSN104の例が、米国特許出願公開第2013/0342362号に開示されており、その開示が本明細書に引用により組み込まれている。典型的なWSN104が、図4と図5との分解図に示されており、以下より詳細に説明される。
図4を参照して、WSN104の第1の種類の一例が、以下に説明される。図4に示されたWSN104は、特定の種類の加速度イベントと温度イベントとを検出するように構成されチューニングされ、典型的には鉄道車両103の車輪ベアリング取付け具111に配置され、そこでは様々な程度の加速度を受けやすく、車輪ベアリングの温度に関するデータを簡単に収集することができる。WSN104の部品は、包囲体400aと包囲体土台400bとを有する筐体400に含まれる。好ましくは、筐体部400a、400bは、環境被害に耐性のある硬質プラスチック、たとえばUVレーテッド・ポリマー(UV rated polymer)、たとえばポリカーボネート/ABSブレンドで構成され、完全に組み立てられると耐候性となる。様々な部品が後述のように筐体内に設置された後、ポッティング材(図示せず)が開口を介して筐体400内に与えられ、内部の部品が絶縁され、封入され、環境的に密封される。そのような材料は、エポキシと、ポリウレタンと、ケイ素化合物とを含む。電気使用に適した軟質ウレタンであって、その中を通って無線信号が送信され得る軟質ウレタンが好ましい。また、使用される特定のポッティング材が、様々なタイプの加速を検出するためのWSN104の正常動作に重要であることが分かっている。59ショア(Shore)00のデュロメータを有するポッティング材が好ましい。
加えて、上部410aと下部410bとから成るメカニカル・フィルタ410はさらに、ノイズとみなされ関心のある信号から除去されるのが好ましい高周波および低周波のタイプの加速度を機械的にフィルタリングする機能を果たす。好ましくは、これらの部品は、各部の表面積の差を考慮して、70ショアA(上側フィルタ部410a)と30ショアA(下側フィルタ部410b)とのデュロメータのシリコーンでそれぞれ構成され、これはフィルタリング特性に影響する。
好ましい一実施形態では、各WSN104は、1つまたは複数の加速度計404と、1つまたは複数の温度センサ406とを有してもよい。WSN104のチューニングは、ポッティング材の選択と、上側および下側のシリコーン製メカニカル・フィルタリング素子410aおよび410bのデュロメータと、メインPC基板402aのプロセッサで実行するソフトウェアにより実施されるソフトウェア・フィルタリングとの組み合わせによって実現される。使用されるソフトウェア・フィルタは、不要な加速度周波数からのノイズを減少させ、関心のある加速度周波数からの信号を増加させるためのデジタル・フィルタである。
温度センサ406は、包囲体土台400b内の開口406aと、フィルタ部410b内の開口406bとを通って伸びる伝熱素子を含む。好ましくは、伝熱素子は銅プラグである。この構成は、WSN104が取り付けられる表面の表面温度を監視するのに好ましく、その理由は伝熱素子がその表面に接触するためである。本発明の好ましい実施形態では、温度センサ406は、電子回路にとって理想的であるサーミスタ、熱電対またはシリコーン温度センサである。この実施形態では、伝熱素子を、温度読み取りが望まれる鉄道車両103の部分と熱連通するよう配置するように、WSN104が取り付けられる。加えて、メカニカル・フィルタの下部410bは、包囲体土台400bとWSN104が取り付けられる表面との間に空隙を生成するのに適した厚さである。メカニカル・フィルタの下部410bと空隙とが、良好な熱保護と、WSN104が取り付けられる表面からの低い熱伝達とを生成する。この熱保護により、電子部品(温度センサ406を除く全て)と電源とが、過剰かつ有害な可能性のある熱にさらされないようになる。また、WSN104は、周囲温度を検知するための追加の温度センサ(図示せず)が装備されてもよい。
好ましい実施形態では、セルフ・タッピングねじ415は、WSN104を鉄道車両103に取り付け、メカニカル・フィルタの上部410aと下部410bとを適所に保持する働きをする。フィルタ・パッドのねじ込み口410cに収まるスペーサ400cは、ねじ415の締め付けによるフィルタ部410aおよび410bへの圧縮力の量を制御できるように長さが選択される。スペーサ400cがない場合、フィルタのフィルタリング特性は、ねじ415の締め過ぎによる圧縮によって変化し得る。スペーサは、適度に硬い材料から選択される。
当業者であれば理解するはずであるように、WSN104の構成は、センサの数とタイプとに対して変化し得る。実質的に、監視されることが望まれる特定の稼働パラメータに応じて、任意のタイプのセンサが使用されてもよく、これは、たとえば、温度センサ406、圧力センサ、荷重計(load cell)、歪みゲージ、ホール効果センサ、振動センサ、加速度計404、ジャイロスコープ、変位センサ、誘導センサ、ピエゾ抵抗マイクロフォン、または超音波センサを含む。加えて、センサは、たとえばリード・スイッチとリミット・スイッチとを含む、スイッチの一種でもよい。ハンドブレーキ監視センサなど、歪みゲージを用いる他のタイプのモート・センサ(mote sensor)の一例が、米国特許公開第2012/0046811号(2010年8月23日出願の米国特許出願第12/861,713号)に記載されており、その開示が本明細書に引用により組み込まれている。
電気回路が、WSN104の動作のために設けられる。電気回路は、動作するための、および/またはセンサからの信号を受信し処理するための部品と配線とを含む。これは、限定はされないが、アナログおよびデジタル回路と、CPUと、プロセッサと、回路基板と、メモリと、ファームウェアと、コントローラと、以下でさらに説明されるように加速度計と温度センサ406とを動作させ情報を処理するために必要な他の電気器具とを含むことができる。
図4の例示の実施形態では、回路は、通信回路とアンテナとマイクロプロセッサとを含むメイン基板402aと、加速度計404と温度センサ406とからデータを読み出すための回路を含む子基板402bとを含む。メイン基板402a、子基板402bまたはセンサは、データの低レベル分析を行うのに十分な情報を提供するためのファームウェアを実行するプロセッサを含んでもよく、後述のように、アラームが発動されるべき時間に関して外部ソースからパラメータを受け取ることができる。
また、各WSN104は、無線通信用の回路と、長期電源414(たとえば、バッテリー、太陽電池、エネルギー・ハーベスタ、または内部発電機能)、好ましくは軍事用の塩化チオニル・リチウム電池とを含む。また、回路は、電力調整および管理機能を提供し、WSN104をスタンバイ状態に維持し周期的にWSN104を起動させてセンサから読取値を配信する、バッテリー寿命を節約するための機能を含んでもよい。
図5に、WSN104の第2の種類の分解図を示し、これは好ましくは鉄道車両103の本体に取り付けられる。図5に示されたWSN104の種類は、図4に示された種類と実質的に同一であって(したがって同様の要素は同一の参照番号で識別される)、以下の違いがある。第一に、WSN104のこの種類は鉄道車両103の本体に取り付けられることになり、ここではより緩やかな加速度を受ける可能性が高いので、図4のメカニカル・フィルタ410により提供される追加のメカニカル・フィルタリングが必要ない。したがって、各側に2つ、4つのねじを用いると、また、このWSNが他方の種類のより激しい加速度にさらされないならば、この第2の種類のねじまたはボルトは、直径がより小さくてもよい。第2に、例示の実施形態は温度センサ406を含まないが、第1の種類に関して上記で論じられた、筐体内の開口を通って伸びて周囲温度などの所望の温度を検知する伝熱素子を有する1つまたは複数の温度センサ406が設けられてもよい。最後に、WSN104のこの種類は、図4の前述のWSN104のように加速度計404を含むが、好ましくは、以下で論じられるように、異なるタイプの加速度イベントを検出するための異なるファームウェアでプログラムされる。当業者により理解されるように、両方の種類のWSNは温度センサのみを含むこともできるが、図4を参照して説明されたようなフィルタリングは必要ないであろう。
個別のWSN104は、鉄道車両103上の関心のある領域に取り付けられる。一例として、図6に、鉄道車両103の鉄道車両車輪ベアリングのローラー・ベアリング取付け具111に取り付けられた図4に示されたタイプのWSN104を示す。このユニットは、温度センサ406への良好な熱伝導を確保するための伝熱素子とローラー・ベアリング取付け具111との間の熱伝導性エポキシ接着剤と、WSN104を適所に保持するためのセルフ・タッピングねじ415などのメカニカル・ファスナーとを用いて取り付けられてもよい。
システム動作
大まかには、図1と図2とを参照すると、本発明は、鉄道車両103と列車編成109とのパフォーマンスと動作とを監視するための新規の手段を提供する。これは、鉄道車両103の様々な稼働パラメータを検知するために編成109内の鉄道車両103に配置された複数のセンサ104と、データを収集し分析し、データとイベントとアラートとを、これらが作用され得る最終目的地に伝達するための階層的なシステムである分散複合イベント処理(DCEP:distributed complex event processing)エンジンとを含む。
DCEPは、WSN104とCMU101とPWG102とから収集されたデータに基づいて結論を導くために使用される知能(intelligence)を実装することを担当する。好ましくは、データ処理プラットフォームは、全てのWSN104とCMU101と機関車108上のPWG102との間に分散しており、また、列車ベースのメッシュ・ネットワーク107と密接に連動するように最適化されたクラウド・ベースのインフラストラクチャを、サード・パーティ・プロバイダまたは外部ソースからの様々なデータ・ストリームと共に利用する。
図面の図1をさらに参照すると、鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワークが、全体的に、参照番号105として示されている。鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105は、鉄道車両103に設置されたCMU101と、同じ鉄道車両103に設置された1つまたは複数のWSN104とを備える。鉄道車両103は、永続的に相互接続された1つまたは複数の個別の鉄道車両103から成ってもよい。鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105は、鉄道車両103におけるイベントとアラートとの処理において重要な構成要素である。CMU101とWSN104とは、連携して、WSN104のセンサから収集されたデータを収集し分析する。CMU101は、鉄道車両103上の鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105を制御し、正確な時間に送信し、受信待機し(listen)、またはスリープするように、またはWSN104がその下で動作しイベントを検出するパラメータを変更するように、ローカル・メッシュ・ネットワークの1つまたは複数のWSN104を構成することができる。
図2をさらに参照すると、CMU101と鉄道車両103の車輪ベアリング付近に設置された複数のWSN104とが各々装備された2つの鉄道車両103と、CMU101のみが装備されWSN104は取り付けられていない鉄道車両103と、CMU101を有さない鉄道車両103と、機関車108に設置されたPWG102とを有する列車ベースのメッシュ・ネットワーク107の略図が示されている。鉄道車両103に設置されたCMU101と複数のWSN104とは、鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105を形成し、ホストまたは制御ポイント、たとえば機関車108または他の資産上のPWG102と通信して、列車ベースのメッシュ・ネットワーク107を形成する。CMU101のみを有しWSNを有さない鉄道車両103についての鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワークは、118として指定されている。
アラートまたはイベント状態がWSN104により検出された場合、以下でより詳細に説明されるように、さらなる分析とアクションとのために、たとえばあるWSN104により鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105内の他のWSN104と共に報告されたアラートまたはイベント状態を確認または統合するために、メッセージがWSN104からCMU101に転送される。アラートまたはイベントがCMU101により確認された場合、メッセージが、電源を利用可能であることが好ましい資産に設置されたPWG102に、および/または列車外監視およびリモート鉄道オペレーション・センター120に送信される。
各鉄道車両103上のCMU101は、任意の全地球航法衛星システム(GNSS)センサが、鉄道車両103の場所、方向および/または速度を決定するのをサポートすることができる。この情報は、WSN104が特定のタイプのイベントを探索すべきかを判定するために使用されてもよい。たとえば、WSN104が、列車編成109が静止している場合に脱線を検出しようとすることは無益である。加えて、PWG102は、CMU101に対する特定のタイプのイベントの探索を開始または中止するための命令を送信することができる。加えて、各鉄道車両103上のCMU101は、内蔵センサを使用する、および/またはその鉄道車両103の鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105を管理して、機関車108などのホストまたは制御ポイントに送信される必要があるメッセージを生成することができる。
アラートとイベントとの検出と報告
各WSN104は、イベントまたはアラート・メッセージならびにデータが、階層における次の上位レベル、この場合CMU101にアップロードされるべきかを判定する際に、そのセンサから収集されたデータを分析することができる。加速度計404に関して、各WSN104は、1つまたは複数の加速度計404から受信された加速度読取値の大きさ値のピークおよび二乗平均平方根(RMS:root mean square)レベルに対する複数の閾値を用いてプログラムされてもよい。ピークまたはRMS加速度閾値の1つが超過されると、これは起こりうるイベントまたはアラート状態を示すものであり、メッセージが生成され、同じ鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105内のCMU101に送信される。WSN104の各種類に関する閾値は、内部で生成されるまたはCMU101から外部的に受信されるコマンドにより動的にプログラムされてもよい。
好ましい実施形態では、WSN104は、特定のタイプのアラートまたはイベントを示す閾値を用いてプログラムされる。車輪ローラー・ベアリング取付け具111に取り付けられるWSN104について、これらのユニットは、超過された閾値に応じて、予想脱線メッセージ、上下方向衝撃メッセージまたは車輪損傷メッセージを生成することができる。鉄道車両103の本体に配置されるWSN104について、生成されるメッセージの例は、前後方向衝撃と、極度左右方向鉄道車両運動と、極度上下方向鉄道車両運動と、上下方向乱調と、左右方向乱調とである。例示の実施形態では、WSN104は、可能な状態の各々が実際に存在するかを判定しない。この判定は好ましくは階層の次のレベル、すなわちCMU101において行われ、これは複数のWSN104からの読取値を利用して、実際のイベントが発生したことを決定する。当業者であれば容易に理解されるはずであるように、他のタイプのイベントの発生を示唆する異なる閾値が、WSN104内にプログラムされてもよい。
WSN104が設置された表面の温度、および/またはWSN104付近の周囲空気の温度を検知することが可能な、各WSN104内の温度センサ406に関して、各WSNからの温度読取値は周期的にCMU101に報告される。CMU101は、鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105内の全てのWSN104からの温度データの収集を調整する必要があり、したがって、温度を報告する周期、ならびに温度データを報告するタイミングは、各WSN104に対してCMU101によりプログラムされる。
各WSN104は、起こり得るイベントまたはアラーム状態を示し得るデータをCMU101にいつ報告すべきかを決定することができる。CMU101は、配下の各WSN104からそのような通知を収集し、そのデータを統合して、イベントまたはアラーム状態が実際に存在するか否かについて最終判定を行うことができる。たとえば、好ましい実施形態では、鉄道車両103内の各車輪ローラー・ベアリング取付け具111は、加速度と温度とを監視するためにWSN104が取り付けられる。したがって、2つの車軸を各々有する2つの台車(ボギー)を有する典型的な鉄道車両103上に、車輪ローラー・ベアリング取付け具111に取り付けられる計8つのWSN104が存在することになる。加えて、また、好ましい実施形態によれば、各鉄道車両103は、好ましくは、鉄道車両の本体に直接取り付けられた鉄道車両103の各端部に配置された追加のWSN104を有する。また、CMU101は、加速度、温度または任意の他のタイプのセンサを含んでもよく、鉄道車両103の本体上のWSN104のうちの1つまたは複数を交換してもよく、または鉄道車両103の本体上に設置されたWSN104のセットを補ってもよい。鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105は、WSN104の任意の組み合わせを含むことができ、これはCMU101が鉄道車両103に設置された唯一の構成要素である構成を含む。加えて、鉄道車両103が、永続的に相互接続された1つまたは複数の個別の鉄道車両103から成り得る場合などに、CMU101は他の鉄道車両103に設置されたWSN104を監視してもよい。
好ましい実施形態では、CMU101内の論理は、配下のWSN104の各々から受信された加速度イベントと温度イベントとの両方を分析し、アラームまたはイベント状態が実際に存在するかを判定することができる。加速度イベントは温度イベントから独立しており、CMU101が加速度イベントのみを分析するまたは温度イベントのみを分析するように構成されてもよいことに留意されたい。したがって、CMU101と配下のWSN104とは、様々なタイプのイベントを判定可能な分散イベント処理エンジンを形成する。
好ましい実施形態におけるCMU101が検出可能な加速度イベントが、以下より詳細に論じられる。アラームまたはイベントが発生したとCMU101が決定した場合、階層における次のレベルへ、すなわち列車編成109上の他の場所に配置されたPWG102へ、または列車編成109外のリモート鉄道オペレーション・センター120へ、イベントの深刻度と、場合により列車編成109の稼働状態を変更してイベントに直ちに対処する必要性とに応じて、メッセージが送信されることに留意されたい。上述の特徴を用いて分析され得るイベントの例は、以下に与えられる。
脱線−脱線イベントは、高優先度タイプのイベントとみなされ、例示の実施形態により分析され得るイベントのタイプの一例である。脱線メッセージがWSN104から受信された場合、CMU101は脱線処理タイマを開始し、また、直ちに、予想脱線メッセージをPWG102に対して生成する。そして、CMU101は、任意の他のWSN104が脱線メッセージを生成しているかを判定するのを待つ。他のWSN104が脱線メッセージを所定の時間間隔内に生成した場合、それらは全て、同一の物理的イベントから生じたものと推定され、脱線メッセージが生成されPWG102に送信される。
図9は、脱線イベントが有効化または無効化される条件を示すフローチャートである。900においてシステムは初期化され、902においてシステムは鉄道車両103が動くことを予想して待機状態に置かれ、ここで脱線イベントが無効化される。鉄道車両103が静止している場合に脱線イベントが無効化されることに留意されたい。904において、システムは、鉄道車両103が静止しているかを確認し、そうであれば、902の待機状態に戻る。鉄道車両103が動いている場合、制御は906へ移動し、ここで脱線イベントが有効化される。CMU101に配下のWSN104の各々へメッセージを送信させることで、脱線イベントが有効化される。908において、システムは再度待機状態に置かれるが、脱線イベントがこのとき有効化される。910において、システムは脱線が検出されたかについて問い合わせを行い、そうでない場合、制御は914に進み、ここでシステムは鉄道車両103が静止しているかについて問い合わせを行う。鉄道車両103が動いている場合、制御は908、すなわち脱線イベントが有効化されたシステム待機状態に戻る。910において脱線が検出された場合、制御は912に進み、ここで脱線のシステム報告が作成され、そして制御は前述のように914に進む。914において鉄道車両103が再度静止していると決定された場合、916において脱線イベントが無効化され、制御は902に戻り、ここでシステムは脱線イベントが無効化された状態で待機する。
上下方向衝撃−上下方向衝撃メッセージは中間優先度タイプのイベントとみなされる。上下方向衝撃イベントがWSN104から受信された場合、CMU101は上下方向衝撃処理タイマを開始し、その間、CMU101は、任意の他の上下方向衝撃イベントが他のWSN104から受信されるかを確認するのを待つ。鉄道車両103のどちら側で上下方向衝撃メッセージが生成されているかに応じて、壊れたレールまたは他の線路状態が存在し得ることなどが決定され得る。
車輪損傷−車輪損傷メッセージは、低優先度タイプのイベントとみなされる。車輪損傷イベントがWSN104から受信された場合、CMU101は同じWSN104からのさらなる車輪損傷イベントの受信待機を開始する。したがって、CMU101は、同じWSN104から複数の車輪損傷メッセージを受信した場合、車輪損傷メッセージを生成することができる。そのような場合、CMU101はWSN104に車輪損傷イベントの探索を中止するように指示することができ、その理由はこれらがおそらく再発し続け、WSN104からCMU101へメッセージの連発を生成することになるためである。加えて、WSN104は、特定のレートでCMU101に車輪損傷メッセージを送信しているかを判定するためのカウンタを有することになる。そのレートが超過された場合、WSN104は特定の期間の間、車輪損傷メッセージの確認を停止する。期間が満了した後、WSN104は、車輪損傷メッセージのレートが、CMU101に送信するにはまだ高すぎるかを確認することになる。
図10は、車輪損傷イベントと上下方向衝撃イベントとが有効化または無効化される条件を示すフローチャートである。1002においてシステムが初期化され、1004においてシステムが待機状態に置かれ、ここでイベントが無効化され、その理由はイベント有効化に必要な危険速度がまだ到達されていないためである。鉄道車両103が特定の危険速度に達した場合にのみ、車輪損傷イベントと上下方向衝撃イベントとが有効化される。鉄道車両103の速度がいくつかの手段により決定され得ることに留意されたいが、1つの好ましい手法は、PWG102から列車編成109内の全てのCMU101にメッセージが送信されることである。1006において、システムは、危険速度が到達または超過されたかを確認する。危険速度はシステムの変更可能な設定であり、典型的には線路状態と稼働状態とに基づいて各個別のユーザにより設定され、そのようなデータが適切(relevant)である場合の速度で列車が動いていることを特定するために使用される。そうでない場合、制御は1004に戻り、ここでシステムは再度、イベントが無効化された待機状態に置かれる。1006において、危険速度が到達または超過された場合、制御は1008に進み、ここで上下方向衝撃イベントと車輪損傷イベントとの両方が有効化される。そして、制御は1010に進み、ここでシステムは、両タイプのイベントが有効化された待機状態に置かれる。1012において、上下方向衝撃イベントが検出された場合、制御は1014に進み、ここでシステムは上下方向衝撃を報告する。1016において、システムは車両損傷イベントが検出されたかを確認し、そうである場合、1018において車輪損傷を報告する。いずれにしても、制御は次いで1020に進み、ここでシステムは鉄道車両103が依然としてイベントの有効化に必要な危険速度にあるかを確認する。そうである場合、システムは1010に戻り、ここでシステムはイベントが有効化された待機状態に置かれる。鉄道車両103の速度が危険速度を下回った場合、制御は1022に進み、ここで上下方向衝撃イベントと車輪損傷イベントとの両方が無効化され、そして1004に進み、ここでシステムはイベントが無効化された待機状態に置かれる。
前述の加速度イベントは全て、鉄道車両103の車輪ローラー・ベアリング取付け具111に取り付けられるWSN104の種類により検出されるイベントである。以下のイベントは全て、鉄道車両103の本体に取り付けられるWSN104の種類により生成される。
前後方向衝撃−前後方向衝撃は、鉄道車両103の長さ方向に沿って加速度が検出された場合に生じ、中間優先度タイプのイベントとみなされる。前後方向衝撃メッセージがWSN104から受信された場合、CMU101は、他のWSN104からの他の前後方向衝撃イベントを待ち受けるタイマを開始する。前後方向イベントは、たとえば、連結過程の間に、また、列車編成109が始動および停止するときに、発生しやすい。CMU101は、他の鉄道車両103上の他のCMU101と連携して、各鉄道車両103上で生成された前後方向衝撃イベントが同じ物理的イベントから生じたかを判定することができる。
図7は、前後方向イベントが有効化される条件を示すフローチャートである。700においてシステムが初期化され、702において前後方向イベントが有効化される。そして制御は704に進み、ここでシステムはイベントが有効化された待機状態に置かれ、制御は検出ループに入る。706においてシステムは前後方向衝撃が発生したかを判定し、そうでない場合704に戻り、ここでシステムは再度待機状態に入る。706において前後方向衝撃が検出された場合、制御は708に移動し、ここでシステムはその衝撃に関するメッセージを生成し報告する。そして制御は704に戻り、ここでシステムは再度待機状態に入る。
上下方向極度車両運動(Vehicle Dynamics)−上下方向極度車両運動イベントは、鉄道車両103の上下方向において加速度が検出された場合に発生し、中間優先度タイプのイベントとみなされる。ピーク加速度閾値が上下方向軸に沿った加速度により超過された場合に、イベントが検出される。上下方向極度車両運動メッセージがWSN104から受信された場合、CMU101は、他のWSN104からの他の上下方向極度車両運動イベントを待ち受けるタイマを開始する。上下方向極度車両運動イベントは、たとえば、線路の沈降から、または橋台における線路弾性率(track modulus)の変化から生じやすい。CMU101は、他の鉄道車両103上の他のCMU101と連携して、各鉄道車両103上で生成された上下方向極度車両運動イベントが同じ物理的イベントから生じたかを判定することができる。
左右方向極度車両運動−左右方向極度車両運動イベントは、鉄道車両103の左右方向すなわち交差線方向において加速度が検出された場合に発生し、中間優先度タイプのイベントとみなされる。ピーク加速度閾値が左右方向軸に沿った加速度により超過された場合に、イベントが検出される。左右方向極度車両運動メッセージがWSN104から受信された場合、CMU101は、他のWSN104からの他の左右方向極度車両運動イベントを待ち受けるタイマを開始する。左右方向極度車両運動イベントは、たとえば、線路の沈降から、または橋台における線路弾性率の変化から生じやすい。CMU101は、他の鉄道車両103上の他のCMU101と連携して、各鉄道車両103上で生成された左右方向極度車両運動イベントが同じ物理イベントから生じたかを判定することができる。
上下方向乱調−上下方向乱調は、線路の波状摩耗(corrugation)などの特定の動的条件によって長時間続き得る状態である。鉄道車両103の本体の各端部に配置されたWSN104は、同時に上下方向乱調を周期的に確認するように命令され、これにより各WSN104からの読取値の位相比較が可能となる。CMU101が上下方向乱調メッセージを受信した場合、上下方向乱調処理タイマが開始され、CMU101は、他のWSN104が所定の期間中に上下方向乱調イベントを報告したか確認するのを待つ。期間中に複数のイベントが受信された場合、CMU101は受信されたメッセージを検査し、データが鉄道車両103の各端部における同様の周期的な振動を示す場合、鉄道車両103の各端部で発生したイベント間の位相関係が決定される。同相振動について、CMU101は、鉄道車両「本体弾み(bounce)」イベントを生成する。データが異相振動を示す場合、CMU101は、鉄道車両「本体ピッチ(pitch)」イベントを生成する。両方の場合において、上下方向乱調メッセージがCMU101により報告される。
左右方向乱調−左右方向乱調は、特定の動的条件によって長時間続き得る状態である。左右方向乱調の一員となる要因は、鉄道車両103の重心が高いことと、台車(ボギー)の磨耗と、直線路(tangent track)の磨耗とを含む。左右方向乱調イベント検出は、上下方向乱調イベントの検出と同様に動作する。CMU101が鉄道車両103の一端(たとえば前端)にあるWSN104の1つから左右方向乱調イベントを受信した場合、タイマが開始され、同じ鉄道車両の他端(たとえば後端)にある他のWSN104から他のイベントが所定の期間内に受信された場合、イベント同士がそれらの位相関係について比較される。データが異相振動を示す場合、「本体ヨー(yaw)」イベントが生成される。しかしながら、データが同相振動を示す場合、「本体ロール(roll)」イベントが生成される。いずれの場合でも、左右方向乱調メッセージがCMU101により報告される。
図8は、上下方向および左右方向乱調イベントの有効化と無効化と報告とを示すフローチャートである。800においてシステムが初期化され、802においてシステムはイベントが無効化された待機状態に置かれる。イベントは、この場合、鉄道車両103の速度が危険速度未満であるときに無効化される。上下方向および左右方向乱調イベントは、鉄道車両103の速度が危険速度を超過した場合にのみ有効化される。804において、システムは危険速度を超過されたかを確認し、そうでなければ、802のシステム待機状態に戻る。しかしながら、危険速度が超過された場合、806において上下方向および左右方向乱調イベントが有効化され、808においてシステムはループに入り、ここで乱調データがCMU101に送信され、そして乱調イベントが発生したかを確認するために分析される。810においてCMU101はデータを分析し、812において乱調イベントが検出されたかを判定する。乱調イベントが検出された場合、制御は814に進み、ここでイベントが報告される。812において乱調イベントが検出されなかった場合、制御は直接816に進み、ここでシステムは再度、鉄道車両103が危険速度を超えているかを確認する。鉄道車両103の速度が依然として乱調イベントが有効化されるのに十分高い場合、制御は808に戻り、システムは再度ループに入る。鉄道車両103の速度が危険速度を下回った場合、制御は818に進み、ここで乱調イベントが無効化され、そして802に進み、ここでシステムはイベントが無効化された待機状態に置かれる。
図4と図12とを参照して、WSN104の分析システムの一般的な実装モデルが以下で説明される。好ましい実施形態において示されるように、分析される信号(メカニカル・フィルタ410またはポッティング材により除去されないもの)は、加速度計ハードウェア404から生じ、1つまたは複数のセンサ・セクション1202、1208または1214に渡される。これらのセンサ・セクションは、デジタル・データ・フィルタ1204、1210または1216を用いて分析されるべきデータを選択し、このデータを特徴検出器1206、1212または1218に渡す。データ選択は、たとえば、方向(たとえば上下方向もしくは前後方向成分)、周波数(たとえば高周波の物音(clang)または低周波の揺動(rocking))、全体の大きさ(2もしくは3方向の成分の組み合わせ)、または収集されたデータの他の変動に基づくことができる。
特徴検出器は、様々な技法を用いて、特定の特徴が存在するかを判定することができる。特徴は、限定はされないが、パルスのピークもしくは持続時間、大きさ値の二乗平均平方根(RMS)レベル、または特定の周波数成分の存否を含むことができる。特徴が検出されると、メッセージはメッセージ・モジュール1220に渡されて、CMU101に配信される。また、センサ・セクションは、その特徴がまだ存在しているかを判定するための周期的な検査を行うことができる。そうである場合、このセクションは、続きのメッセージが送信されるべきか、またはその特徴がもはや存在しないときにのみメッセージが送信されるべきかを判定することもできる。
図12の分析システムの1つの可能な実装が、図13に示されている。ここで、加速度計404は、データを3つのセンサ・セクションに渡す。第1のセクション1302は、鉄道車両103の長さに沿った前後方向からのデータを選択し、前後方向セクション1304を用いて前後方向衝撃データを抽出する。前後方向衝撃は、衝撃検出器1306において、前後方向データのピーク値が前後方向衝撃閾値を超過した場合に検出される。第2のセクション1308は、鉄道車両103と交差する左右方向からのデータを選択し、左右方向セクション1310を用いて左右方向振動データを抽出する。左右方向振動は、車両運動検出器1312において、振動のRMS値が左右方向振動閾値を超過した場合に検出される。第3のセクション1314は、上下方向からのデータを選択し、上下方向セクション1316を用いて上下方向振動データを抽出する。上下方向振動は、車両運動検出器1318において、振動のRMS値が上下方向振動閾値を超過した場合に検出される。これらのセンサ・セクションの各々は、そのメッセージをメッセージ・モジュール1220に送信し、メッセージ・モジュール1220は、これらのメッセージをCMU101に渡す。
分析システムの他の可能な実装が、図14に示されている。ここで、加速度計404はデータを3つのセンサ・セクションに渡す。第1のセクション1402は、上下方向からのデータに着目し、上下方向脱線フィルタ1404を用いて脱線の特有の周波数を抽出する。脱線イベントは、脱線RMS検出器1406において、フィルタリングされたデータのRMS値が脱線閾値を超過した場合に検出される。第2のセクション1408もまた、上下方向からデータを選択するが、上下方向車輪損傷フィルタ1410を用いて車輪損傷の特有の周波数を抽出する。車輪損傷は、車輪損傷RMS検出器1412において、フィルタリングされたデータのRMS値が車輪損傷閾値を超過した場合に検出される。第3のセクション1414もまた、上下方向からのデータを選択し、上下方向衝撃フィルタ1416を用いて上下方向衝撃データを抽出する。上下方向衝撃は、上下方向衝撃ピーク検出器1418において、フィルタリングされたデータのピーク値が上下方向衝撃閾値を超過した場合に検出される。これらのセンサ・セクションの各々はそのメッセージをメッセージ・モジュール1220に送信し、メッセージ・モジュール1220はこれらのメッセージをCMU101に渡す。
脱線が発生した場合、1つまたは複数の車軸の車輪がレールから落下し、道床に沿って走行する。道床の起伏のある性質によって、脱線した車輪は、脱線の期間の間に高エネルギーの上下方向加速度を経験することになる。好ましい実施形態では、一連の連続的な上下方向加速度測定値のRMS値を計算し、その結果を閾値と比較することで、脱線が容易に特定される。CMUが同一の車軸の両側のWSNからそのようなデータを確認した場合、これは脱線を示し得る。他方、センサ・セクション1408を介して処理された1つの車輪のみに関する単一のWSNからの加速度データは、損傷した車輪を示すことがより多い。
また、CMU101は、各WSN104から温度データを収集する。データをCMU101に送信しつつWSN104間の衝突を回避するために、また、WSN104からの読取値からの温度データを適時に比較し統合できるようにするために、各WSN104からの温度データの収集は同期されなければならない。これは、各WSN104温度センサ406からの1つの読取値を構成する1つのデータセットとして編成される回転バッファに温度データを格納することで実現される。好ましい実施形態では、各WSN104はその温度センサ406を1分に1回サンプリングし、4つの連続したサンプルが4分に1回平均化される。そして、WSN104は、8つのサンプル平均を含むメッセージをCMU101へ32分に1回に送信する。CMU101は、各温度センサ406に対してその回転バッファ内に20サンプルを保持するが、他のサンプリング間隔とバッファ・サイズとが使用され得ることは当業者であれば理解するはずである。WSN104が1つより多い温度センサ406を有してもよいことに留意されたい。各温度メッセージが受信された後、回転バッファ内の最も古いデータのセットが破棄される。データセットが揃った場合、温度データは、重大な温度傾向またはイベントがないか検査され、次いで一掃されて、温度データが一度のみ使用されるようにする。新たな温度メッセージが受信された場合、バッファがラップ・アラウンドして、新たなデータが最も古いタイム・スロットを上書きする。WSN104が温度データを特定のイベントに関して分析せず、代わりにそれをCMU101に単に報告するのみであることに留意されたい。CMU101は、傾向に関して温度データを検査し、いつ特定の閾値が検出されたかを報告する。温度分析が、列車編成109が動いている場合のみに行われ、列車編成109が静止している場合には無効化されることに留意されたい。したがって、WSN104は、列車編成109が動いていなければ、温度データを収集または報告することはない。
以下の表は、CMU101により温度データに対して行われる統計分析により生成されるアラームと警告との一覧である。
Figure 0006668243
上表における変数xとyとzとは、これらの数字がユーザまたは顧客の好みに応じて設定可能であることを示す。ピーク分析動作の一例として、ある期間にわたるベアリングに関する温度読取値のx(ユーザにより設定可能であり、たとえば20、25または30)パーセントが、絶対的温度分析閾値を超えた場合、アラームまたは警告が送信されてもよい。異なる分析を実行する有用性の一例として、熱いベアリングへの周囲分析は、列車が非常に暑い天候条件で走行している場合には、実際には問題が存在し得る場合に問題を示さない可能性があるが、単にベアリングの温度に着目するピーク分析では警告またはアラームを提供することになる。他方、非常に寒い天候では、寒い天候がベアリングを冷却するので、ピーク分析は熱いベアリングに関して問題を示さないことがあるが、周囲分析では問題を示すはずである。速度分析の一例−鉄道車両が動いていない場合、不良ベアリングは周囲温度となるが、鉄道車両が動き始めると、不良ベアリングは鉄道車両上の他のベアリングより早く温度上昇し得るので、閾値温度速度を超える稼働時間の割合がより高くなる。
加速度イベントと同様に、WSN104は、温度イベントを確認し、いつ測定温度が特定の閾値を超えたかを報告することもできる。下表は、直ちに提供され得るこれらの温度関連のアラームとイベントとを一覧にしたものである。
Figure 0006668243
上表の最初の4つのアラームと警告とは、個別のWSNにより収集されるのが好ましいデータに基づいており、閾値の超過以外のいかなる分析も必要としないので、データを収集したWSNにより開始され得る。最後の1つ、差分アラームは、車軸の両側のベアリング取付け具に配置された少なくとも2つのWSNからのデータを必要とするので、分析とアラームとは好ましくはCMUにより実行される。
図11は、鉄道車両103の車輪ベアリングの温度の測定に関するイベントの処理を示すフローチャートである。1100においてシステムは初期化され、1102においてシステムは待機状態に入り、ここで温度監視イベントが無効化される。この場合、鉄道車両103が動いていないときにイベントが無効化される。1104においてシステムは鉄道車両が動いているかを確認し、そうでない場合1102に戻り、ここで再度イベントが無効化された待機状態に入る。鉄道車両が動いている場合、制御は1106に進み、ここで温度監視イベントが有効化される。そして、システムは1108に進み、ここでイベントが確認されるループに入る。制御は1110に進み、ここでシステムは鉄道車両103が動いているか再度確認する。鉄道車両103が動いていない場合、制御は1112に進み、ここで温度監視イベントが無効化され、そして1102に戻り、ここでシステムはイベントが無効化された待機状態に置かれる。1110において鉄道車両103がまだ動いている場合、制御は1114に進み、ここでシステムは温度測定値のセットが利用可能であるかを確認する。そうでない場合、制御は1108に戻り、ここでシステムはイベントが有効化された待機状態となる。1114において温度測定値のセットが利用可能である場合、制御は1116に進み、ここでWSN104は温度測定値のセットをCMU101に送信する。1118において、CMU101は温度測定値の分析を、回転バッファ内のもの全てを含めて行い、1120において、温度閾値が超過されたかを判定する。そうでない場合、制御は1108に戻り、ここでシステムはイベントが有効化された待機状態となる。温度閾値が超過された場合、システムは、1122において温度測定を報告し、そして1108に戻り、ここで再度、イベントが有効化されたシステム待機状態となる。
また、CMU101は、長期間の傾向を検出し、ベアリング状態の分析において傾向に関するデータを保持する。以下の統計量は、鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105内のWSN104により監視されるベアリングごとに収集される。
1.有効な温度読取値の総数
2.有効な温度読取値の総和
3.有効な温度読取値の二乗の総和
4.絶対的温度閾値を超える温度読取値の数
5.周辺温度超過閾値を超える温度読取値の数
6.加熱速度閾値を超える温度変化速度の数
ベアリング温度統計量は、32個のデータセットを保持可能な回転バッファに日毎に蓄積され、したがって30日間にわたる傾向分析が可能となる。DCEPエンジンは、統計量の新たなセットが始まったために統計量が蓄積され、最も古いものが破棄される時刻を制御する。通常、イベント・エンジンは、1日1回分析を生成するように構成される。
収集された統計量は、ベアリング磨耗傾向を示す情報を計算するために使用され得る。好ましい実施形態では、CMU101は、車輪ベアリングごとに以下の数量の要求があった場合に報告を提供する。
a.平均ベアリング温度
b.ベアリング温度の分散
c.絶対的閾値を超過するベアリング温度読取値の割合
d.閾値を超過する周囲を上回るベアリング温度読取値の割合
e.ベアリング温度の上昇の速度が閾値を超過する測定値の割合
列車ベースのメッシュ・ネットワークは、図2と図3とにおいて参照番号107として全体的に示されている。列車ベースのメッシュ・ネットワーク107は、列車編成109にオーバレイされ、機関車108または電源を利用可能な他の資産などのホストまたは制御ポイントに設置されたPWG102と、1つまたは複数のCMU101とを含み、各CMU101は、列車ベースのメッシュ・ネットワーク107に属し、さらに、1つまたは複数のWSN104が存在する場合には、それぞれの鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105に属し、またはCMU101を有するがWSN104を有さない鉄道車両103(図2参照)については、それぞれの鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク118(複数または1つ)に属する。(図2に参照番号119により示されたように、列車編成109内に、CMU101を有さない鉄道車両103も存在し得ることに留意されたい)。したがって、ここでは、CMU101は2つのメッシュ・ネットワーク、すなわち鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105(鉄道車両103が1つまたは複数のWSN104を取り付けられる場合)と、列車ベースのメッシュ・ネットワーク107とに属し得る。また、各CMU101は任意で、それぞれの鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105を管理する。図3は、列車ベースのメッシュ・ネットワーク107が3つのCMU101から成り、そのうち2つは鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105に属し、1つは鉄道車両103上に配置されており(参照番号118)WSN104が接続されていない場合を示す。
列車ベースのメッシュ・ネットワーク107は、列車編成109全体にわたる低電力双方向通信をサポートするための、PWG102が機関車108上に設置された、オーバレイ・メッシュ・ネットワークを用いる。オーバレイされた列車ベースのメッシュ・ネットワーク107は、各鉄道車両103上のCMU101に組み込まれた無線送受信機から構成される。各CMU101は、列車ベースのメッシュ・ネットワーク107上でメッセージを開始する、または他のCMU101との間でメッセージを中継することができる。オーバレイする列車ベースのメッシュ・ネットワーク107は、列車編成109内の各鉄道車両103により生成される鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105とは独立して生成され、独立して動作する。
双方向PWG102は、列車ベースのメッシュ・ネットワーク107を管理し、個別の鉄道車両103上に設置されたCMU101からホストまたは制御ポイント、たとえば機関車108にアラートを伝達し、ここでアラートまたはイベント報告は、人間の介入によって行われても、自動システムによって行われてもよい。機関車108は、列車ベースのメッシュ・ネットワーク107または個別の鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワーク105のいずれかにより生成されるアラート・メッセージを受信し表示するためのユーザ・インターフェースを含むことができる。双方向PWG102は、個別の鉄道車両103上のCMU101から複数のアラートまたはイベントを受信することができ、列車編成109のパフォーマンスの特定の側面について推論することができる。
また、双方向PWG102は、外部のリモート鉄道オペレーション・センター120、データ・システムまたは他の列車管理システムと情報を交換することができる。この通信経路は、図3に参照番号122として示されており、セルラー、LAN、Wi−Fi、Bluetooth(登録商標)、衛星、または他の通信手段を含むことができる。このリンクは、列車編成109が稼働中の場合に、列車編成109外にアラートを送信するために使用され得る。
上記で説明されたのは新規のシステムとデバイスと方法とであることを理解されたい。また、本発明が上述の実施形態と例示とに限定されず、本明細書に添付された特許請求の範囲により与えられる全範囲を含むことも理解されたい。

Claims (6)

  1. 列車編成または鉄道車両における稼働異常を検出するためのシステムであって、
    a)1つまたは複数の鉄道車両に取り付けられた1つまたは複数の通信管理ユニットと、
    b)前記1つまたは複数の鉄道車両の稼働パラメータを検知するために前記1つまたは複数の鉄道車両に配置され、前記1つまたは複数の通信管理ユニットと通信可能な1つまたは複数のセンサであって、前記鉄道車両の加速度を検知する、1つまたは複数のセンサと、
    c)前記加速度の少なくとも一部をフィルタリングする、1つまたは複数のフィルタと、
    を備え、
    前記通信管理ユニットが、
    i)前記加速度を含む前記1つまたは複数の鉄道車両稼働パラメータに関するデータを収集する機能と、
    ii)異常な稼働状態を示す傾向またはイベントについて前記収集されたデータを分析する機能と、
    iii)前記傾向またはイベントが検出された場合に、前記傾向またはイベントの深刻度と必要性に応じたタイミングで、メッセージをリモート受信機に伝達する機能と、
    を実行するとともに、
    当該システムは、
    前記通信管理ユニットの1つと通信可能な1つまたは複数の無線センサ・ノードをさらに備え、前記1つまたは複数のセンサが前記1つまたは複数の無線センサ・ノードの一部を形成するとともに、
    前記無線センサ・ノードの各々が、
    a)1つまたは複数のセンサからデータを収集し、
    b)前記データを1つまたは複数のルールと比較し、
    c)前記ルールの少なくとも1つが満たされた場合に、前記通信管理ユニットにメッセージを送信するとともに、
    前記通信管理ユニットと前記無線センサ・ノードが鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワークを形成し、前記鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワークは前記通信管理ユニットにより制御され、
    前記通信管理ユニットが、前記無線センサ・ノードの1つからアラート・メッセージを受信した場合に、
    a)類似したメッセージが所定の期間内に1つまたは複数の他の無線センサ・ノードから受信されたかを確認するのを待ち、前記類似したメッセージが受信された場合に実際のイベントが発生したことを結論付け、
    b)前記実際のイベントの発生を報告するメッセージをリモート受信機に伝達し、
    鉄道車両の速度が危険速度未満である場合には上下方向乱調イベントを無効化し、鉄道車両の速度が危険速度を超過した場合には上下方向乱調イベントを有効化するとともに、
    前記通信管理ユニットが、所定の期間内に鉄道車両の両端に取り付けられた無線センサ・ノードから上下方向乱調メッセージが受信された場合で、且つ、前記上下方向乱調イベントが有効化されている場合に上下方向乱調メッセージを前記リモート受信機に送信する、システム。
  2. 前記通信管理ユニットが、同相加速が検出されたことを前記無線センサ・ノードから受信された上下方向乱調メッセージが示すことを前記無線センサ・ノードからのメッセージが示す場合に本体弾みイベントが発生したことを決定する、請求項に記載のシステム。
  3. 前記通信管理ユニットが、異相加速が検出されたことを前記無線センサ・ノードから受信された上下方向乱調メッセージが示すことを前記無線センサ・ノードからのメッセージが示す場合に本体ピッチ・イベントが発生したことを決定する、請求項に記載のシステム。
  4. 列車編成または鉄道車両における稼働異常を検出するためのシステムであって、
    a)1つまたは複数の鉄道車両に取り付けられた1つまたは複数の通信管理ユニットと、
    b)前記1つまたは複数の鉄道車両の稼働パラメータを検知するために前記1つまたは複数の鉄道車両に配置され、前記1つまたは複数の通信管理ユニットと通信可能な1つまたは複数のセンサであって、前記鉄道車両の加速度を検知する、1つまたは複数のセンサと、
    c)前記加速度の少なくとも一部をフィルタリングする、1つまたは複数のフィルタと、
    を備え、
    前記通信管理ユニットが、
    i)前記加速度を含む前記1つまたは複数の鉄道車両稼働パラメータに関するデータを収集する機能と、
    ii)異常な稼働状態を示す傾向またはイベントについて前記収集されたデータを分析する機能と、
    iii)前記傾向またはイベントが検出された場合に、前記傾向またはイベントの深刻度と必要性に応じたタイミングで、メッセージをリモート受信機に伝達する機能と、
    を実行するとともに、
    当該システムは、
    前記通信管理ユニットの1つと通信可能な1つまたは複数の無線センサ・ノードをさらに備え、前記1つまたは複数のセンサが前記1つまたは複数の無線センサ・ノードの一部を形成するとともに、
    前記無線センサ・ノードの各々が、
    a)1つまたは複数のセンサからデータを収集し、
    b)前記データを1つまたは複数のルールと比較し、
    c)前記ルールの少なくとも1つが満たされた場合に、前記通信管理ユニットにメッセージを送信するとともに、
    前記通信管理ユニットと前記無線センサ・ノードが鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワークを形成し、前記鉄道車両ベースのメッシュ・ネットワークは前記通信管理ユニットにより制御され、
    前記通信管理ユニットが、前記無線センサ・ノードの1つからアラート・メッセージを受信した場合に、
    a)類似したメッセージが所定の期間内に1つまたは複数の他の無線センサ・ノードから受信されたかを確認するのを待ち、前記類似したメッセージが受信された場合に実際のイベントが発生したことを結論付け、
    b)前記実際のイベントの発生を報告するメッセージをリモート受信機に伝達し、
    鉄道車両の速度が危険速度未満である場合には左右方向乱調イベントを無効化し、鉄道車両の速度が危険速度を超過した場合には左右方向乱調イベントを有効化するとともに、
    前記通信管理ユニットが、左右方向乱調メッセージが所定の期間内に鉄道車両の両端に取り付けられた無線センサ・ノードから受信された場合で、且つ、前記左右方向乱調イベントが有効化されている場合に左右方向乱調メッセージを前記リモート受信機に送信する、システム。
  5. 前記通信管理ユニットが、異相加速が検出されたことを前記無線センサ・ノードから受信された左右方向乱調メッセージが示すことを前記無線センサ・ノードからのメッセージが示す場合に本体ヨー・イベントが発生したことを決定する、請求項に記載のシステム。
  6. 前記通信管理ユニットが、同相加速が検出されたことを前記無線センサ・ノードから受信された左右方向乱調メッセージが示すことを前記無線センサ・ノードからのメッセージが示す場合に本体ロール・イベントが発生したことを決定する、請求項に記載のシステム。
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