以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下説明する実施形態は、本発明を具体的に実施した場合の一例を示すもので、特許請求の範囲に記載した構成の具体的な実施形態の1つである。
[システム構成]
図1は、本実施形態に係る情報処理システムとしての遠隔読影システム(医用画像診断システム)の全体構成の一例を示す。本実施形態において、遠隔読影システムは、各拠点として、データセンター、依頼施設、読影センター、および読影医の自宅を含み、各拠点はネットワーク115にて通信可能に接続されている。本実施形態においては、依頼施設を依頼側、読影センターと読影医を読影側として説明する。
遠隔読影システムを利用する各ユーザは、それぞれの拠点に配置されたクライアント端末である情報処理装置(109、112、113、114)からのアクセス開始時に、データセンター内の認証サーバ(不図示)が提供する認証機能により認証を行う。正常に認証された後、各ユーザの情報処理装置のディスプレイには、ポータル画面が提示される。
依頼施設150において、遠隔読影に用いる患者の健診用画像データ(医用画像データ)は、撮影装置であるCR(computed radiography)等のモダリティによって、健診会場や健診施設、健診を行なう企業で撮影された後、各種記録媒体や通信手段等を介して依頼端末109に集められる。ここでの健診用画像データは例えば、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)規格の画像データが挙げられる。DICOM規格の画像データは、患者名、患者ID、患者の性別といった患者情報や、モダリティの種類等の撮像条件を含む付帯情報と、画像データとで構成されている。
なお、本実施形態では健診に用いられるモダリティとしてCRを想定しているが、他の実施形態として、モダリティはCT(Computed Tomography)、MRI(Magnetic Resonance Imaging)であっても良い。
依頼施設150の読影依頼業務を行う担当者は、依頼端末109を用いて読影の依頼時に必要な情報(依頼情報)を入力し、その依頼情報は画像データと共にデータセンター152へと送信される。依頼情報は、データセンター側でデータベース108に保管される。画像データは、画像管理サーバ101に送信される。画像管理サーバ101は、各画像データに対してユニークなID(識別情報)を発行し、外部記憶装置117に保管する。
この際にデータベース108では、依頼施設情報等と紐づけて読影の依頼情報を管理している。なお、本明細書においては、依頼情報と画像データとが対応しており、依頼情報の割り当て(振り分け)はすなわち画像データの割り当てとして扱う。
依頼施設150からの読影依頼の受付業務を行う読影センター151の業務担当者は、業務端末112を用いて読影の依頼情報が十分に入力されているか確認するとともに、各依頼を読影医に振り分ける振り分け作業を行う。振分作業としては、業務担当者が各読影医の得意分野等を加味して手動で振り分けてもよいし、各読影医の得意分野情報や読影スケジュール等を予め設定しておき自動振分処理を行うことで振り分けてもよい。
読影を行う読影医は、読影センター151に配置された読影端末113(もしくは、自宅153に配置された読影端末114)を用いて、業務担当者によって割り当てられた読影の依頼に対応する読影用の画像データを外部記憶装置117からダウンロードして参照し、読影を行う。その後、読影医は、読影した読影結果情報であるレポートを、読影端末113上で動作するアプリケーション(不図示)を用いて作成する。読影医の端末から送信されたレポートは、業務サーバ105で処理され、データベース108に保管される。データベース108で保管される読影結果情報は、依頼情報に紐づいて保管されており、すなわち依頼施設情報等が特定できる状態で管理されている。なお、ここでは、読影施設側の端末として、読影センターおよび読影医の自宅の例を示したが、いずれの場所に配置されてもよく、また、モバイル端末などを用いて参照できるようにしても構わない。
業務サーバ105は、本発明における読影医がコードを選択することで読影結果の入力を行うことが可能な医用画像診断支援装置の一例である。
図2は、各種サーバや端末などの情報処理装置のハードウェア構成の例を示す図である。CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。ROM202あるいは外部メモリ211には、BIOS(Basic Input/Output System)やオペレーティングシステム(OS)、および各端末の機能を実現するために必要な各種プログラム等が記憶される。
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードし、実行することで各種動作を実現する。入力コントローラ205は、キーボードやマウス等のポインティングデバイス(不図示)等の入力デバイス209からの入力を制御する。ビデオコントローラ206は、ディスプレイ210への表示を制御する。
メモリコントローラ207は、各種データ等を記憶する外部メモリ211へのアクセスを制御する。外部メモリ211としては例えば、外部記憶装置(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、PCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等が挙げられる。通信I/Fコントローラ208は、ネットワーク(例えば、図1に示すネットワーク115)を介して外部機器と接続および通信制御を行う。通信I/Fコントローラ208は、例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
本発明を実現するための各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行される。さらに、プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらの詳細な説明については後述する。
[機能構成]
図3は、本実施形態に係る各サーバの機能構成を説明する図である。
各ユーザが使用する端末は、上述のようにネットワーク115を介して、業務サーバ105と画像管理サーバ101と通信可能に接続されている。業務サーバ105がデータを参照する先であるデータベース108には、図9(a)〜(d)に示す、読影依頼テーブル321、検査画像テーブル322、レポートテーブル323、読影結果テーブル324、図11(a)〜(d)に示す、コードセットテーブル325、コード定義テーブル326、コード変換定義テーブル327、コード変換詳細テーブル328が設けられている。
依頼施設150の依頼端末109から画像データを受信すると、画像管理サーバ101の画像管理部311が、各画像データに対してユニークなID(識別情報)を発行し、外部記憶装置117に保管する。その際に、業務サーバ105の検査管理部305が、データベース108の検査画像テーブル322を更新する。
また、依頼端末109から依頼情報を受信して依頼を受け付けると、業務サーバ105の読影依頼管理部304が、依頼情報を解析し、データベース108の読影依頼テーブル321を更新する。
また、依頼端末109から依頼情報を受信して依頼を受け付けると、業務サーバ105の診断コード管理部301が、依頼情報に含まれる読影結果として要望するコードの指定がある場合には、その指定されたコードの情報を読影依頼テーブル321に記憶すべく当該読影依頼テーブルを更新する。
読影医の端末から送信された読影結果は、業務サーバ105のレポート管理部302が処理し、当該レポートを外部記憶装置117に保存させるとともに、データベース108の読影結果テーブル324を更新する。
読影依頼時に依頼施設が要求するコードが指定されている場合には、データベース108の読影結果テーブル324で記憶する読影結果に含まれる読影結果を示す各コードは、依頼端末109にレポートを送信する前に、読影診断管理部303がコードセットテーブル325、コード定義テーブル326、コード変換定義テーブル327、コード変換詳細テーブル328の情報を用いて、依頼施設が要求するコードに変換する。そして依頼施設に対して変換されたコードを用いた帳票が作成され、当該帳票がレポートとして依頼施設に返信される。
[データテーブル]
次に、データベース108に記憶されている各データテーブルの一例について図9及び図11を用いて説明する。データベース108は、本発明における読影医が読影結果を入力する際に用いる共通コード群と、当該共通コード群と依頼元が指定する読影結果示す依頼元コード群との対応関係とを記憶する記憶手段の一例である。
まず、図9について説明する。
図9(a)に示す、読影依頼テーブル321は、読影の依頼情報に含まれる依頼内容が順次追加されるテーブルであり、依頼毎に割り振られ、各依頼を識別するための依頼番号1001、依頼元の施設を示す施設名1002、検査種1003、検査日1004、読影の依頼日を示す依頼日1005、読影医が読影結果の入力に用いるコードセットを示す読影コードセットID1006、依頼施設から指定されたコードであって、読影医が入力した読影コードセットID1006のコードを変換する先のコードセットを示す変換先コードセットID1007、同一の依頼を複数の読影医に読影してもらうかを示すレポート書式1008で構成される。
図9(b)に示す、検査画像テーブル322は、各読影依頼に含まれる画像データごとに設けられるテーブルであり、依頼番号1009、画像ID1010、画像番号1011、患者番号1012、患者名1013、検査日時1014、モダリティ1015で構成されている。
図9(c)に示す、レポートテーブル323は、各レポートを識別するためのレポートID1016、画像番号1036、依頼番号1017、当該レポートの対象となる検査の読影の担当である読影医を示す担当読影医1018、同一の依頼を複数の読影医が読影する場合に、今回の読影医が何番目に読影を行なったかを示す担当種類1019、読影日1020、更新日1021、読影コードセットID1022、変換先コードセットID1023で構成される。
図9(d)に示す、読影結果テーブル324は、所見ごとに設けられるテーブルであり、1つのレポートに対して複数の所見がある場合には、同数のレコードが追加される。項目としては、レポートID1024、レポートに付随する所見を識別するための所見No.1025、読影の際にいずれのコードセットを用いたかを示すコードタイプ1026、所見テキスト1027、所見の対象となる部位を示す部位コード(1)1028、部位コード(1)1028に対応する部位の名称を示す部位名称(1)1029、所見の対象となった部位を示す部位コード(2)1030、部位コード(2)1030に対応する部位の名称を示す部位名称(2)1031、所見を示す所見コード1032、所見コード1032に対応する所見を示す所見名称1033、判定結果を示す判定コード1034、判定コード1034に対応する判定名称を示す判定名称1035で構成される。
読影依頼テーブル321は、依頼番号で検査画像テーブル322及びレポートテーブル323と紐づいており、レポートテーブル323は、画像番号で検査画像テーブル322と紐づいており、読影結果テーブル324は、レポートIDでレポートテーブル323と紐づいている。すなわち、読影結果が各依頼情報に紐づくように設けられており、依頼と結果が管理されている。
本実施形態においては、図9(a)に示すように、依頼施設の要求する変換先コードセットID1007が依頼施設ごとに異なっていたとしても、読影医が読影センター指定のコードを用いて読影結果の入力を行なうことができる。そのため、読影センターが指定するコードを共通とすることにより、読影時に読影医にかかる負荷を軽減させることができる。
次に図11について説明する。
図11(a)に示す、コードセットテーブル325は、コードセットを管理するテーブルであり、各コードセットを識別するためのコードセットID1101、コードセットID1101に対応するコードセットの名称を示すコードセット名称1102、部位階層数1103で構成される。
図11(b)に示す、コード定義テーブル326は、各コードセットに含まれる定義内容を管理するテーブルであり、コードセットID1104、コードタイプ1105、各コードを識別するためのコードシステムID1106、読影結果の入力に用いられるコード1107、コード1107に対応するコードの名称を示すコード名称1108で構成される。
図11(c)に示す、コード変換定義テーブル327は、変換元と変換先のコードセットを紐づけるテーブルであり、変換セットを識別するための変換セットID1109、読影結果の入力に用いられたコードを示す変換元コードセットID1110、読影結果の入力に用いられた変換元コードセットID1110のコードを変換する先のコードセットを示す変換先コードセットID1111で構成される。
図11(d)に示す、コード変換詳細テーブル328は、コードセット間の定義内容を変換する際に用いるテーブルであり、変換セットID1112、変換詳細ID1113、変換元部位(1)コード1114、変換元部位(2)コード1115、変換元所見コード1116、変換元判定コード1117、変換先部位(1)コード1118、変換先部位(2)コード1119、変換先所見コード1120、変換先判定コード1121で構成される。すなわち、読影時に用いられたコード(変換元)を、依頼施設が要求するコード(変換先)に変換する際にいずれのコードに変換すべきかを紐づけるテーブルである。
より具体的には、図11(d)コード変換詳細テーブル328は、変換元部位(1)コード1114、変換元部位(2)コード1115、変換元所見コード1116、変換元判定コード1117が各行に記憶された値の組み合わせの場合に、同じ行の変換先部位(1)コード1118、変換先部位(2)コード1119、変換先所見コード1120、変換先判定コード1121に変換することを示す。
[処理フロー]
次に、図4乃至図8のフローチャートを用いて、依頼施設150から依頼を受け付け、当該依頼に対する読影結果のレポートが返送されるまでの処理を説明する。
以下の処理は、読影依頼、読影結果の入力、読影結果の閲覧等を行うことができるクライアント端末である情報処理装置(109、112、113、114)及び業務サーバ105それぞれのCPUが各記憶部に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。
まず、図4を用いて、依頼施設150から依頼を受け付け、当該依頼に対する読影結果のレポートが返送されるまでの処理の全体の流れについて説明する。
S401において、情報処理装置109(依頼施設)のCPU201は、図13に示す読影依頼入力画面を当該情報処理装置のディスプレイ210に表示し、読影依頼情報の入力を受け付ける。なお、情報処理装置109のことを依頼端末109とも呼ぶ。
ここで、S401において情報処理装置のディスプレイ210に表示される図13の読影依頼入力情報の画面について説明する。
図13の読影依頼情報の入力画面を介して、依頼施設の担当者は、検査の種別を示す検査種や、検査を行なった会場コード、読影結果のレポートの形式、複数の読影医による読影を希望するかを示す読影方法等の読影医への読影依頼の情報を入力する。更に、読影依頼入力画面を介して依頼施設の担当者は、読影結果として要求するコードの指定をプルダウンリスト(図13の1301)から行う。プルダウンリストには、読影センターが共通コードとして指定するコード(コードセット名称「センター共通」)と、依頼施設と読影センターとの契約時に予め登録される依頼施設指定のコード(コードセット名称「AAAA」)とが選択可能に表示される。なお、ここで依頼施設コードの選択がなされていない場合には、業務サーバ側では、読影センターが共通コードとして指定するコードを選択されているものとして取り扱われる。
送信ボタン1302は、当該送信ボタン1302が依頼施設の担当者のマウス等の操作により押下されることにより、読影依頼画面を介して入力された読影依頼の内容を、情報処理装置から業務サーバ105に送信するためのボタンである。
以上で、図13の説明を終了し、図4の説明に戻る。
S401で、依頼施設の担当者により読影依頼情報の入力がされ、送信ボタン1302が依頼施設の担当者のマウス等の操作により押下されると、情報処理装置(依頼施設)のCPU201は、図13の読影依頼画面を介して入力された読影依頼の内容を、情報処理装置(依頼施設)から業務サーバ105に送信する(S402)。そして、業務サーバ105のCPU201は、情報処理装置からの読影依頼を受信し(S403)業務担当者によって読影依頼の受け付けが行われると、当該読影依頼に対して、業務担当者の指示等に応じて担当する担当読影医を割り振り(S404)、業務サーバ105のデータベース中の図9(a)読影依頼テーブル321に当該読影依頼の情報を記憶する(S405)。
なお、S403で割り振った担当読影医の情報は、読影依頼を受け付けたタイミングで生成される図9(c)に示すレポートテーブル323中の担当読影医1018に記憶される。
なお、本実施形態では、S401、S402の処理を情報処理装置(依頼施設)が実行するとしたが、他の実施形態として、読影センターの業務担当者が業務端末の情報処理装置112(情報処理装置112とも呼ぶ)で実行しても良い。
これは、依頼施設の担当者は、読影依頼を必ずしも遠隔読影システム上から行えるとは限らず、例えば、読影依頼が記入された紙媒体と、当該読影依頼対象の画像が記憶されたCD−ROMを入れた封筒が読影センターに送付されてくることもあるからである。その場合には、紙媒体に記入された読影依頼を読影センターの業務担当者が業務端末の情報処理装置を介して入力する。
S406において、情報処理装置(各読影医)のCPU201は、読影依頼が割り当てられた読影医から読影結果の入力を受け付ける。S406の処理の詳細については、図6を用いて後ほど説明する。
S407において、業務サーバ105のCPU201は、情報処理装置(各読影医)から送信される読影結果の情報を受信し、読影結果を依頼施設が要求するコードに変換する処理を実行する。S407の処理の詳細については、図5を用いて後ほど説明する。
S408において、情報処理装置(依頼施設)のCPU201は、業務サーバ105から読影結果を受信し、当該情報処理装置(依頼施設)の外部メモリ211に記憶する(S409)。
以上で図4の説明を終了する。なお、本実施形態では、S407の処理を業務サーバ105が実施するとしたが、他の実施形態として、S407の処理を情報処理装置(依頼施設)が行うとしても良いし、情報処理装置(各読影医)が行うとしても良い。
次に図6を用いて、読影医が依頼に対する読影結果の入力を行なう一連の処理の詳細について説明する。
S601において、情報処理装置のCPU201は、当該情報処理装置のディスプレイ210に表示される遠隔読影システムのポータル画面や、後述する読影依頼一覧画面(図15)、画像一覧を介して、読影医(ユーザ)から操作を受け付ける。
S602において、情報処理装置のCPU201は、S601において読影医から受け付けた操作が、当該読影医に対して割り振られた読影依頼一覧の取得要求であるか否かを判定する。
S602において、読影医に対して割り振られた読影依頼一覧の取得要求であると判定されると、情報処理装置のCPU201は、S603において、当該読影医に割り当てられた読影依頼一覧の取得要求を業務サーバ105に対して行なう。
S602において、読影医に対して割り振られた読影依頼一覧の取得要求でないと判定されると、情報処理装置のCPU201は、S609に処理を移行する。
S604において、業務サーバ105のCPU201は、情報処理装置からの読影依頼一覧の取得要求を受信する。その後、業務サーバ105のCPU201は、図9(c)に示すレポートテーブル323から、読影依頼一覧の取得要求を行った読影医のユーザ名と担当読影医1018が一致するレポートデータを特定し、当該レポートデータの情報と、当該レポートデータの依頼番号1017と依頼番号1001が一致する読影依頼テーブル321のデータとに基づいて、読影依頼の一覧画面の情報を作成し(S605)、情報処理装置に送信する(S606)。
S607において、情報処理装置のCPU201は、業務サーバ105から送信された読影依頼一覧画面の情報を受信し、S608において、当該情報処理装置のディスプレイ210に読影依頼一覧画面(図15)を表示する。
ここで、S608において、読影医が読影時に用いる情報処理装置のディスプレイ210に表示される図15の読影依頼一覧画面について説明する。
読影依頼一覧画面中のワークリスト1501には、読影医に割り当てられた依頼が一覧として表示されており、1依頼ごとに依頼施設の施設名や、依頼内容等が表示される。また、読影依頼時に、紙媒体の健診依頼書を受け付けていた場合には、読影医によって当該依頼番号が選択状態となった際に、健診依頼書をスキャナによりスキャンすることによって得られた画像データが添付情報1502として表示される。
以上で、図15の説明を終了し、図6の説明に戻る。
S609において、情報処理装置のCPU201は、S601においてユーザから受け付けた操作が図15の読影依頼一覧画面中のワークリスト1501から、読影を開始する読影依頼の選択操作であるか否かを判定する。情報処理装置のCPU201は、読影依頼の選択であればS610に処理を移行し、そうでなければS618に処理を移行する。
S610において、情報処理装置のCPU201は、S601でユーザから選択を受け付けた読影依頼に含まれる検査画像の取得要求を、当該選択を受け付けた読影依頼を示す依頼番号1001を業務サーバ105に対して送信することにより行なう。
S611において、業務サーバ105のCPU201は、情報処理装置から検査画像の取得要求を受信する。
S612において、業務サーバ105のCPU201は、S610で情報処理装置から送信された依頼番号1001と、依頼番号1009が一致する検査画像テーブル322中の画像データに係る情報(画像ID1010や、検査日時1014、モダリティ1015等)をデータベース108から取得し、当該検査画像に係る情報の一覧を生成する。
S613において、業務サーバ105のCPU201は、読影依頼時に読影センターによって指定される共通コードが指定されているか否かを、図9(a)読影依頼テーブル321をもとに判定する。具体的には、読影依頼テーブル321中のS610で情報処理装置から送信された依頼番号1001の読影コードセットID1006と変換先コードセットID1007とが一致するかを判定することにより、読影センターによって指定される共通コードが指定されているか否かを判定することができる(一致しない場合に、コードの指定が含まれないと判定される)。なお、業務サーバが、依頼施設コードの選択がなされていない場合を読影センターの共通コードとして指定されるコードを選択しているとして取り扱うのではなく、ブランクとして取り扱う際には、変換先コードセットID1007がブランクの場合に、共通コードが指定されていないと判定することができる。
S613により共通コードが指定されていないと判定されると、S614において、業務サーバ105のCPU201は、共通コードの情報と依頼施設コードの情報とコード変換情報とをS612で生成した検査画像に係る情報の一覧画面とともに送信する。一方S613により共通コードが指定されていると判定されると、S615において、業務サーバ105のCPU201は、共通コードの情報をS612で生成した検査画像に係る情報の一覧とともに送信する。
具体的には、S614では、図11(b)コード定義テーブル326中の共通コードの情報と依頼施設コードの対応する情報を抽出したデータと、コード変換情報として図11(d)のコード変換詳細テーブル328の情報とを、送信する。抽出データとしては、コード定義テーブル326中のコードセットID1104が、図9(a)読影依頼テーブル321中の読影コードセットID1006と変換先コードセットID1007とに対応するコードセットの情報(コードタイプ1105〜コード名称1108までの情報)を、送信する。
そして、S615では、図11(b)コード定義テーブル326中の共通コードに対応する情報を抽出し、送信する。すなわち、コード定義テーブル326中のコードセットID1104が、図9(a)読影依頼テーブル321中の読影コードセットID1006に対応するコードセットの情報(コードタイプ1105〜コード名称1108までの情報)を、送信する。
S616において、情報処理装置のCPU201は、業務サーバ105から送信された検査画像一覧画面とコードに対応する情報とを受信し、当該情報処理装置のディスプレイ210に、図12に示すような検査画像一覧画面を表示する(S617)。
ここで、図12に示す検査画像一覧画面について説明する。
検査リスト1201には、S612で業務サーバ105が取得した検査画像に対応する情報がリストで表示される。具体的には、検査リスト1201には、検査画像の情報(画像数1213)や、検査画像の撮影対象である患者の情報(Patients sex1211、Patients Age1212)や、当該検査画像に対して読影医により所見の入力がされている場合にはその所見の内容(1読所見有無1214、1読所見内容1215、1読総合判定1216、1読入力日次1217、1読読影医1218)等が表示される。なお、1読総合判定1216には、1つの検査画像に対して複数の1読所見内容1215が入力されている場合に、より悪い1読所見内容1215に基づく判定が入力される。
検査リストの中から所見の入力を行なう検査画像の選択を読影医であるユーザから受け付けた後に、当該画像表示ボタン1202が押下されると、情報処理装置のCPU201は、画像ビューワを起動し、検査画像を表示する。これにより読影が行える状態となる。
完了ボタン1203は、当該完了ボタン1203が押下されることにより、読影医であるユーザから受け付けた検査画像に対する読影結果の情報を業務サーバ105に対して送信するボタンである。
保存ボタン1204は、当該保存ボタン1204が押下されることにより、情報処理装置の外部メモリ211に読影医であるユーザから受け付けた検査画像に対する読影結果の情報を一時的に保存するボタンである。
S618において、情報処理装置のCPU201は、S601で画像表示ボタン1202がユーザにより押下されることにより検査画像の選択を受け付けたかを判定する。情報処理装置のCPU201は、検査画像の選択を受け付けると、S619において、選択を受け付けた検査画像の取得要求を業務サーバ105に対して行い、検査画像の選択を受け付けなければ、S626に処理を移行する。
S620において、業務サーバ105のCPU201は、情報処理装置からの検査画像の取得要求を受信し、当該検査画像を外部記憶装置117から取得し(S621)、情報処理装置に送信する(S622)。
S623において、情報処理装置のCPU201は、業務サーバ105から送信された検査画像を受信し、情報処理装置のディスプレイ210に表示する。
S623において情報処理装置のディスプレイ210に表示される画面とは、例えば、後述する図14に示す検査画像画面である。
なお、本実施形態では、S619で情報処理装置から検査画像の取得要求を行うことにより業務サーバ105から検査画像が情報処理装置に対して送信されるとしたが、他の実施形態として、S610で情報処理装置から検査画像に係る情報の取得要求を行うことにより、業務サーバ105から検査画像に係る情報と一緒に、読影依頼に含まれる検査画像を全て送るとしても良い。
S624において、情報処理装置のCPU201は、読影医であるユーザから検査画像に対する所見等の読影結果の入力を受け付ける。S624の処理の詳細については図7を用いて後ほど説明する。
S625において、情報処理装置のCPU201は、保存ボタン1204がユーザにより押下されることにより、S624において読影医であるユーザから入力を受け付けた1依頼に含まれるすべての検査の検査画像に対する読影結果を情報処理装置の外部メモリ211に一時的に保存する。
S626において、情報処理装置のCPU201は、S601でユーザから完了ボタン1203が押下されることにより、読影結果の送信する指示を受け付けたかを判定する。情報処理装置のCPU201は、読影結果の送信指示を受け付けた場合にはS627において、S625で情報処理装置の外部メモリ211に一時的に保存した全ての読影結果の情報を業務サーバ105に送信し、そうでなければS601でユーザから受け付けた指示に従ったその他の処理を実行し、本処理を終了する。
S628において、業務サーバ105のCPU201は、情報処理装置から送信された読影結果の情報を受信し、業務サーバ105のデータベース108中の図9(d)読影結果テーブル324に記憶する(S629)。
なお、本実施形態では、S619で情報処理装置から検査画像の取得要求がされることによって業務サーバ105から検査画像が送信されるとしたが、他の実施形態として、読影医であるユーザが遠隔読影システムにログインしたタイミングで、当該読影医に割り当てられている読影依頼に含まれる検査の画像を情報処理装置に送信を開始するとしても良い。そうすることで、検査画像を情報処理措置に取得するまで待機する時間を削減することができ、読影医がより早く読影を開始することが可能となる。
以上で、図6の処理の説明を終了する。
次に、図7と図14を用いて、図6のS624の処理の流れの詳細について説明する。
まず、図14の検査画像画面について説明する。
図14(a)に示すように検査画像1401の領域にはS622で業務サーバ105から送信された検査画像が表示される。検査画像1401の領域に表示された検査画像上でマウスポイント等による選択操作を受け付けると、所見・部位選択画面1402が検査画像1401上に表示される。図14(b)は所見・部位選択画面1402の拡大図である。
所見・部位選択画面1402の左半分には身体部位のシェーマ画像が表示され、所見・部位選択画面1402の右半分には、読影時に用いるコードで規定された所見及び判定結果を選択する領域と所見テキストを入力する領域が設けられている。ここで選択することができる所見のコード1403は、初期状態としてS614とS615で送信された共通コード(コードセットID:1)の情報となっている。
図14(a)に示す検査画像上で位置が選択されると、当該位置に対応するシェーマ画像上の箇所が、所見を入力する部位として指定された状態となる。この状態でのマウスポインタ等により読影医から所見の選択を受け付けると、当該指定された部位に対応する読影結果としての所見が選択されることになる。
すなわち、所見・部位選択画面1402の右半分に表示されるコードの中から、ユーザが指定した部位に対する所見の選択を読影医から受け付けることができる。なお、部位(1)、部位(2)については読影医がシェーマ画像上で位置を選択することで、部位の指定を行うこともできる。
このような状態でOKボタン1405がマウスポインタ等により読影医から押下されると、読影医から選択を受け付けた部位・所見に対応するコードの情報が情報処理装置の外部メモリ211に一時的に記憶される。また、次の検査画像がある場合には、検査画像1401に次の画像が表示されることになる。
依頼施設コード表示ボタン1404がマウスポインタ等により読影医から押下されると、コード1403の表示が、依頼施設コードに対応する所見・判定内容に切り替わる。これにより、共通コードでは不足すると考えられるような場合に、依頼施設コードの内容で所見入力を行なうことができるようになる。
次に、図7のフローチャートを用いて、読影結果入力の受付処理について詳細に説明する。
S701において、情報処理装置のCPU201は、情報処理装置のディスプレイ210に表示した図14に示す検査画像画面を介してユーザ操作を受け付ける。S701は、本発明における、入力受付手段により読影結果の入力を受け付ける対象となる医用画像の切り替え指示を受け付ける切り替え指示受付手段の一例である。
S702において、情報処理装置のCPU201は、図14の検査画像画面上で、検査画像の切り替え指示を受け付けたかを、OKボタン1405が読影医により押下されたかにより判定する。
情報処理装置のCPU201は、OKボタン1405が読影医により押下された場合には、S711に処理を移行し、そうでなければS703に処理を移行する。
なお、本実施形態においては、OKボタン1405が読影医により押下された場合に、検査画像の切り替え指示を受け付けたと判定するとしたが、他の実施形態として、情報処理装置の入力デバイス209上のEnterキーが押下されることによっても検査画像の切り替え指示を受け付けたと判定しても良い。
S703において、情報処理装置のCPU201は、図14の検査画像画面上で、所見・部位選択画面表示指示を受け付けたかを、検査画像1401に表示された検査画像上でマウスポイント等による選択操作を読影医により受け付けたかにより判定する。
情報処理装置のCPU201は、検査画像1401に表示された検査画像上でマウスポイント等による選択操作を読影医により受け付けた場合には、S704に処理を移行し、そうでなければS701に処理を移行する。
S704において、情報処理装置のCPU201は、所見・部位選択画面1402を表示する処理を行なう。S704の詳細は図8を用いて後ほど説明する。
S705において、情報処理装置のCPU201は、所見・部位選択画面1402上で読影医から操作を受け付ける。S705は、本発明における前記記憶手段に記憶された共通コード群に含まれる共通コードを読影結果として入力を受け付ける入力画面を介して入力を受け付ける受付手段の一例であり、選択入力画面に表示されるコードを、前記共通コード群のコードから前記依頼元コード群のコードへ変更する要求(変更要求)を受け付ける変更受付手段の一例である。
S706において、情報処理装置のCPU201は、読影医から所見の入力指示を受け付けたかを、図14のコード1403が選択されたかにより判定する。情報処理装置のCPU201は、図14のコード1403が選択されたと判定された場合には、当該選択されたコード1403の色を変える等して識別表示することで選択状態であること読影が識別できるようにして(S707)、S701に処理を移行し、図14のコード1403が選択されていないと判定された場合には、S708に処理を移行する。
S708において、情報処理装置のCPU201は、読影医から依頼施設が指定したコードへの切り替え指示を受け付けたかを、図14の依頼施設コード表示ボタン1404が押下されたかにより判定する。情報処理装置のCPU201は、図14の依頼施設コード表示ボタン1404が押下されたと判定された場合にはS709に処理を移行し、そうでない場合にはS705に処理を移行する。
S709において、情報処理装置のCPU201は、依頼施設が依頼施設コードを指定しているかどうかを判定する。具体的には、S616で受信したコード情報をもとに判定する。
S709により依頼施設コードも受信し、依頼施設コードが指定されていると判定されると、S710において、業務サーバ105のCPU201は、図14のコード1403の表示を、S616で受信した、依頼施設コードの情報に切り替える。なお、他の実施形態として、S710において、依頼施設コードのうち、共通コード群のコードと対応関係のない依頼施設コードのみがコード1403に表示されるように制御しても良い。
一方S709により依頼施設コードの指定がされていない(すなわち共通コードが指定されていない)と判定されると、業務サーバ105のCPU201は、S705に処理を戻す。このとき図14の検査画像画面上に切り替えが出来ない旨の情報を表示するとしても良い。
なお、そもそも依頼施設コードの指定がされていない場合には、依頼施設コード表示ボタン1404を非表示にして選択できないようにしても良い。すなわち、S616で共通コード情報と指定されたコード情報とを画像一覧情報とともに受信した場合にだけ、所見入力項目を依頼施設コードの情報に切り替えることができる依頼施設コード表示ボタン1404を設けるようにしてもよい。
S711において、情報処理装置のCPU201は、読影医から所見の入力指示を受け付けているかを、図14のコード1403が選択済みであるかにより判定する。
情報処理装置のCPU201は、読影医から所見の入力指示を受け付けているならば、S712に処理を移行し、読影医から所見の入力指示を受け付けていなければ、S711−2に処理を移行する。
S711−2において、情報処理装置のCPU201は、所見入力時に依頼施設のコードを用いているかを、S710で依頼施設のコード1403に切り替えた後に、当該依頼施設のコード1403から選択を受け付けたかにより判定する。依頼施設のコードを用いていないと判定された場合、すなわち共通コードで所見の入力がなされた場合には、S711−3に進む。
S711−3において、情報処理装置のCPU201は、所見入力時に指定されたコード1403が、依頼施設から指定されたコードに変換不可能なコードであるかを判定する。具体的には図11(d)のコード変換詳細テーブル328の各行の変換元部位(1)コード1114、変換元部位(2)コード1115、変換元所見コード1116、変換元判定コード1117、変換先部位(1)コード1118の値を参照し、コード1403で指定されたコードの組み合わせと一致する組み合わせがあるかにより判定する。変換不可能なコードが含まれる場合には、S711−4において、図14の検査画像画面上に変換不可能なコードが使用されている旨の情報を表示(警告画面を表示)すると共に、コード1403中の変換不可能なコードを識別表示する。これにより、読影医はいずれのコードが変換不可能であったのかを、次の検査画像に移行する前に確認できるため、早期に読影結果の修正を行なうことが可能となる。
なお、S711−2〜S711−4までの処理は、本発明において必須の構成ではなく、S711でYESと判定された場合に、S712に処理を移行するとしても良い。
S712において、情報処理装置のCPU201は、読影医から入力を受け付けたコードを、当該コードが、依頼施設のコード(コードセットID:1以外)であるか、それとも共通コード(コードセットID:1)であるかの情報と紐付けて情報処理装置の外部メモリ211に一時的に記憶する。
S713において、情報処理装置のCPU201は、異常なしてある旨のコードを、情報処理装置の外部メモリ211に一時的に記憶する。つまり、入力受付手段により読影結果の入力を受け付けることなく他の医用画像に対する読影結果の入力を行なう指示を受け付けると、前記管理手段は、前記読影結果の入力を受け付けなかった医用画像に対する診断結果を、異常無しとして管理する。
S712およびS713で情報処理装置の外部メモリ211に一時的に記憶した読影結果は、S627で情報処理装置から業務サーバ105に送信され、業務サーバ105のデータベース108中の図9(d)読影結果テーブル324に記憶される。
具体的には、部位コード(1)1028、部位名称(1)1029、部位コード(2)1030、部位名称(2)1031、所見コード1032、所見名称1033、判定コード1034、判定名称1035に読影医から入力を受け付けたコードの情報を記憶し、コードタイプ1026に当該コードが、依頼施設のコード(変換先コード)であるか、それとも共通コード(コードセットID:1)であるかの情報を記憶する。
S714において、情報処理装置のCPU201は、次の検査画像があるかを、業務サーバ105から送信された図12に示す検査画像一覧画面に含まれる検査画像のうち、所見の入力がされていない検査画像があるかにより判定する。
S715において、情報処理装置のCPU201は、次の検査画像を図14の検査画像1401に表示する。
以上で図7の説明を終了する。
次に、図8を用いて図7のS704の処理の詳細について説明する。
S801において、情報処理装置のCPU201は、シェーマ画像を図14の所見・部位選択画面1402の左側に表示する。
S802において、情報処理装置のCPU201は、所見・部位選択画面1402を表示する。S802は、本発明における記憶手段に記憶された共通コード群のコードが選択入力画面に表示されるように表示制御する表示制御手段の一例である。
以上図8の説明を終了する。
次に、図4のS407の変換処理の詳細について、図5を用いて説明する。
なお、図5の各処理は読影依頼単位で実行する。
S501において、業務サーバ105のCPU201は、S629で業務サーバの105のデータベース108中の図9(d)読影結果テーブル324に記憶した情報を取得する。
S502において、業務サーバ105のCPU201は、依頼施設から指定されたコードがあるかを判定する。
情報処理装置のCPU201は、依頼施設から指定されたコードがある場合にはS503に処理を移行し、そうでない場合にはS504に処理を移行する。
S503において、業務サーバ105は、図9(d)読影結果テーブル324に記憶される読影結果に含まれる部位コード(1)1028、部位名称(1)1029、部位コード(2)1030、部位名称(2)1031、所見コード1032、所見名称1033、判定コード1034、判定名称1035を依頼施設から指定されたコードに変換する処理を実行する。S503は、本発明における前記受付手段で読影結果として入力を受け付けた共通コードと対応する前記依頼元コードを、前記記憶手段で記憶する前記対応関係に基づいて特定する特定手段の一例であり、前記受付手段で読影結果として入力を受け付けた前記共通コードを、前記特定手段により特定された前記依頼元コードに置き換える置換手段の一例である。
具体的には、まず、図9(c)レポートテーブル323のレポートID1016が、図9(d)読影結果テーブル324中の本処理で変換を行なう読影結果のレポートID1024と一致するものを特定し、当該一致したレポートID1016に対応する読影コードセットID1022と、変換先コードセットID1023を特定する。
次に、情報処理装置のCPU201は、図11(b)のコード定義テーブル326を参照し、特定した読影コードセットID1022と、コードセットID1104が一致する行のコード1107と、特定した変換先コードセットID1023とコードセットID1104が一致する行のコード1107を特定する。
また、コード1107を特定するのと同じタイミングで、情報処理装置のCPU201は、図11(c)のコード変換定義テーブル327を参照し、変換元コードセットID1110が、特定した読影コードセットID1022と一致し、かつ変換先コードセットID1111が、特定した変換先コードセットID1023と一致する行の変換セットID1109を特定する。
次に、情報処理装置のCPU201は、図11(d)コード変換詳細テーブル328の変換セットID1112と、特定した変換セットID1109とが一致する行の変換元部位(1)コード1114、変換元部位(2)コード1115、変換元所見コード1116、変換元判定コード1117、変換先部位(1)コード1118の組み合わせを特定する。
次に、図9(d)読影結果テーブル324中の本処理で変換を行なう読影結果のレポートID1024の各行の部位コード(1)1028、部位コード(1)1028、部位コード(2)1030、所見コード1032、判定コード1034の組み合わせと、特定した変換元部位(1)コード1114、変換元部位(2)コード1115、変換元所見コード1116、変換元判定コード1117、変換先部位(1)コード1118の組み合わせが一致する行を特定する。
最後に、特定した変換元部位(1)コード1114、変換元部位(2)コード1115、変換元所見コード1116、変換元判定コード1117、変換先部位(1)コード1118の組み合わせの行の、変換先部位(1)コード1118、変換先部位(2)コード1119、変換先所見コード1120、変換先判定コード1121を特定し、当該特定したコードに対応する、先に特定した図11(b)コード定義テーブル326の変換先コードセットID1023とコードセットID1104が一致する行のコード1107に変換する。
図10は、このような図9(d)読影結果テーブル324に記憶される読影結果の変換前後の状態の一例を示す図である。図10(a)は、変換前の状態であり、図9(d)読影結果テーブル324が読影結果と同じである、図10(b)は、図10(a)の読影結果テーブル324の読影結果を変換した後の状態を示す。なお、図10(b)の読影結果テーブル324のグレーで塗られているセルが、S503で変換された読影結果を示す。
なおS503の処理において、図9(d)読影結果テーブル324に記憶される読影結果のうち、コードタイプ1026が「変換先」となっているものについては、所見を入力時に依頼施設のコードを用いているため、業務サーバ105はコードの変換処理を実行しない。
S504において、業務サーバ105は、S503の処理を実行後の図9(d)読影結果テーブル324に記憶される読影結果(レポート結果)をもとに図16に示す帳票データを作成する。
ここで、図16に示す帳票データについて説明する。
図16は、業務サーバ105によって作成され、読影依頼を行なった依頼施設に対して結果報告として送付される帳票データの一例を示す図である。ここには各読影結果を示すレポートの情報が一覧としてまとめられている。
図16の帳票データは、依頼番号00001の帳票データである。図9(d)読影結果テーブル324のレポートID1024の読影結果が全て含まれるように設けられている。
枠線1601内には、図9(a)読影依頼テーブル321の情報が入力される。
受信番号1602には、図9(d)読影結果テーブル324のレポートID1024が入力される。
判定1603には、図9(d)読影結果テーブル324の判定コード1034、判定名称1035の情報が入力される。
所見名1604には、図9(d)読影結果テーブル324の所見テキスト1027、部位名称(1)1029、部位名称(2)1031、所見名称1033の情報が入力される。
以上で、図16の説明を終了し、図5の説明に戻る。
S505において、業務サーバ105は、S504で作成した帳票データを、読影依頼を行なった依頼施設の情報処理装置に送信し、本処理を終了する。
以上で、本発明の実施形態の説明を終了する。
以上、本発明によると、複数の依頼施設からの読影依頼に基づいて医用画像の読影を行なう読影医が、集団健診の医用画像を簡便に読影することが可能な仕組みを提供することができる。
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
なお、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。