JP6665672B2 - 車両用ワイパ - Google Patents

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本発明は、ワイパアームにウォッシャホースが配設された車両用ワイパに関する。
下記特許文献1には、ウォッシャノズルを備えたワイパアームにおけるウォッシャホースの配設構造が開示されている。この構造では、ワイパアームが備えるサポート(アームヘッド)の基端部がナットを用いてワイパ軸に締結固定されている。そして、ワイパアームに配設されたウォッシャホースが、ワイパ軸の上方を経由し、車体のワイパ軸の突出近傍位置でかつワイパアームの揺動角の略二等分線上の位置に配管されている。これにより、ワイパアームの揺動時におけるウォッシャホースの揺動角度を小さくし、ウォッシャホースが大きく屈曲しないようにしている。
実開平8−1166号公報
上記の構造では、ワイパアームの揺動中心であるワイパ軸の上方を経由してウォッシャホースが車体側へ延びているので、ワイパアームの遥動時にウォッシャホースが引っ張られたり、車体と擦れたりすることを防止又は抑制できる。しかしながら、ウォッシャホースがワイパアームの基端部の上方を通る経路でアームヘッドから延出されているため、ナットを用いてアームヘッドの基端部をワイパ軸に締結固定する際にウォッシャホースが邪魔になり、締結作業が煩雑になる。
本発明は上記事実を考慮し、ワイパアームに配設されたウォッシャホースがアームヘッドの基端部の上方を通る経路でアームヘッドから延出された構成において、ワイパ軸へのアームヘッド基端部の締結作業を容易にすることができる車両用ワイパを提供することを目的とする。
本開示の車両用ワイパは、車体に対して回転可能に設けられたワイパ軸がアームヘッドの基端部に締結具を用いて締結固定されるワイパアームと、前記ワイパアームに配設されると共に、前記基端部の上方を通る経路で前記アームヘッドから延出されて車体側へ配管されるウォッシャホースと、前記アームヘッドに設けられ、前記ワイパ軸の軸線方向から見て前記締結具と重ならない位置に前記ウォッシャホースを仮止め可能な仮止部と、を備えている。
上記構成によれば、車体に対して回転可能に設けられたワイパ軸が、ワイパアームのアームヘッドの基端部に締結具を用いて締結固定される。このワイパアームには、ウォッシャホースが配設されている。このウォッシャホースは、アームヘッドの基端部の上方を通る経路でアームヘッドから延出されて車体側へ配管されるが、アームヘッドには、ワイパ軸の軸線方向から見て上記締結具と重ならない位置にウォッシャホースを仮止め可能な仮止部が設けられている。この仮止部にウォッシャホースを仮止めしておくことができるので、アームヘッドの基端部をピボット軸に締結固定する際に、ウォッシャホースが邪魔になることを防止又は抑制できる。これにより、締結作業を容易にすることができる。
また、本開示の車両用ワイパでは、前記アームヘッドは、前記基端部を含むヘッド本体と、前記基端部を露出させた状態で前記ヘッド本体に被せられたヘッドカバーと、を有し、前記仮止部は、前記ヘッドカバーに設けられている。
上記構成によれば、ワイパ軸が締結固定されるアームヘッドの基端部を含んだヘッド本体が、例えばアルミダイキャストによって製造され、ヘッド本体に被せられるヘッドカバーが、例えば樹脂の射出成形によって製造される。そして、ウォッシャホースを仮止め可能な仮止部が、上記樹脂製のヘッドカバーに設けられる。これにより、ワイパアームに配設されるウォッシャホースが可撓性を有して不安定であってもヘッドカバー内に収容されてアームヘッド部位が覆われるため、ワイパアームの外観が雑然となることを防止しつつもウォッシャホースのアームヘッド部位における配設位置の自由度を向上できる。
また、本開示の車両用ワイパでは、前記ワイパ軸は、フロントウインドシールドの下端側に設けられており、前記仮止部は、前記アームヘッドにおける車両前方側の側部に設けられている。
上記構成によれば、フロントウインドシールドの下端側で車体に対して回転可能に設けられたワイパ軸に、アームヘッドの基端部が締結固定される。また、ウォッシャホースを仮止め可能な仮止部は、アームヘッドにおける車両前方側の側部に設けられる。この側部は、例えば車両のフードによって車両前方側から覆われるため、上記の仮止部が車両の外側から視認され難くすることができる。
また、本開示の車両用ワイパでは、前記仮止部は、前記ウォッシャホースが前記ワイパ軸の径方向に差込まれて仮止めされるホース差込部である。
上記構成によれば、アームヘッドに設けられたホース差込部に、ウォッシャホースがワイパ軸の径方向に差込まれて仮止めされる。これにより、ウォッシャホースを容易にホース差込部に仮止めすることができる。
また、本開示の車両用ワイパでは、前記ワイパアームには、2本の前記ウォッシャホースが配設されており、前記ホース差込部は、前記2本のウォッシャホースを前記ワイパ軸の径方向に並べて差込み可能とされている。
上記構成によれば、アームヘッドに設けられたホース差込部に、2本のウォッシャホースがワイパ軸の径方向に並べて差込まれて仮止めされる。これにより、2本のウォッシャホースが2つのホース差込部に仮止めされる構成と比較して、ホース差込部を簡素化できる。
また、本開示の車両用ワイパでは、前記ホース差込部は、前記ヘッドカバーに形成された切欠部である。
上記構成によれば、ヘッドカバーに形成された切欠部にウォッシャホースがワイパ軸の径方向に差込まれて仮止めされる。このように、ヘッドカバーに形成された単なる切欠部がホース差込部(仮止部)とされているので、仮止部を簡単な構成にすることができる。
本発明の実施形態に係る車両用ワイパの平面図である。 同車両用ワイパが備えるワイパアームのアームヘッド周辺の構成を示す斜視図である。 アームヘッドの基端部周辺の構成を示す平面図である。 アームヘッドの基端部がピボット軸に締結固定される前の状態を示す図3に対応した平面図である。 アームヘッドの揺動範囲について説明するための平面図である。 アームヘッドが備えるヘッドカバーの斜視図である。 ヘッドカバーの切欠部にウォッシャホースが仮止めされた状態を示す図3に対応した平面図である。 ヘッドカバーの切欠部にウォッシャホースが仮止めされた状態を示す斜視図である。
以下、図1〜図8を用いて本発明の実施形態に係る車両用ワイパ10について説明する。図1に示されるように、本実施形態に係る車両用ワイパ10は、図示しない自動車のフロントウインドシールド16(図1以外では図示省略)を払拭するためのワイパとされている。この車両用ワイパ10は、図1に示されるように、ワイパアーム12と、ワイパアーム12の先端部に連結されたワイパブレード14とによって構成されている。ワイパアーム12及びワイパブレード14は、何れも長尺状に形成されている。
ワイパアーム12は、図示しないワイパモータの回転力が伝達されて往復回動(揺動)する。このワイパアーム12の往復回動により、ワイパブレード14が往復回動し、フロントウインドシールド16の表面(以下、「払拭面」と称する)を払拭する構成になっている。これらのワイパアーム12及びワイパブレード14は、ワイパモータの非作動時には、フロントウインドシールドの下端部に沿って車幅方向に延びる格納位置に配置される。
なお、各図中に適宜示される矢印A、Bは、ワイパアーム12の長手方向一方、長手方向他方をそれぞれ示している。また、各図中に適宜示される矢印C、D、Rは、ワイパアーム12の上方向、ワイパアーム12の下方向、ワイパアーム12の回動方向(ワイパブレード14の払拭方向)をそれぞれ示している。以下、単に上下の方向を用いて説明する場合、ワイパアーム12の上下方向を示すものとする。
図1に示されるように、ワイパアーム12は、ワイパアーム12の基端部分を構成するアームヘッド18と、ワイパアーム12の長手方向中間部を構成するリテーナ20と、ワイパアーム12の先端部分を構成するアームピース22と、を備えている。さらに、このワイパアーム12は、リテーナ20の先端部に取り付けられた第1ウォッシャノズル26と、アームピース22に取り付けられた第2ウォッシャノズル24と、ワイパアーム12に配設された2本のウォッシャホース28、30と、を備えている。以下、ワイパアーム12の上記各構成要素について詳細に説明する。
図1〜図5に示されるように、アームヘッド18は、アームヘッド18の本体部を構成する金属製のヘッド本体32と、ヘッド本体32に被せられた樹脂製のヘッドカバー34とを備えている。ヘッド本体32は、例えばアルミダイキャストによって製造されたものであり、ワイパアーム12の長手方向を長手とする長尺状に形成されている。このヘッド本体32の長手方向一方の端部である基端部32Aは、本発明に係る「アームヘッドの基端部」に相当する。この基端部32Aは、締結部32A1を含んでいる。この締結部32A1は、ワイパアーム12の上下方向を軸線方向とする略円柱状に形成されている。
図4に示されるように、締結部32A1の中央部(軸心部)には、ワイパアーム12の上下方向を軸線方向とする締結孔36が形成されている。この締結孔36には、ワイパ軸としてのピボット軸38が締結部32A1の下方側から挿入されている。このピボット軸38は、雄ねじが形成された先端部38Aが、平ワッシャ40及びスプリングワッシャ42に挿通されると共にナット44に螺合している。これにより、ピボット軸38が締結部32A1すなわちヘッド本体32の基端部32Aに締結固定されている。
上記のピボット軸38は、フロントウインドシールド16の下端側において、自動車のフレーム等に固定された図示しないピボットホルダに回転自在に支持されており、ワイパモータの回転力が図示しないリンク機構を介して伝達されて往復回転する。これにより、ヘッド本体32すなわちワイパアーム12がピボット軸38と一体で往復回動される構成になっている(図5参照)。なお、ワイパモータが正逆回転するように制御されて出力軸を往復回転させる構成の場合には、当該ワイパモータの出力軸がワイパ軸とされた構成にしてもよい。
なお、上記の平ワッシャ40、スプリングワッシャ42及びナット44は、何れも本発明に係る「締結具」に相当する。また、本実施形態では、締結部32A1の上端部には、ピボット軸38の軸線方向から見て円形の締結具収容凹部46が形成されている。この締結具収容凹部46は、締結孔36と同心で且つ締結孔36よりも大径に形成されており、上記の平ワッシャ40及びスプリングワッシャ42と、ナット44の一部又は全部とが、上記の締結具収容凹部46内に収容されている。この締結具収容凹部46は、ナット44を回転させるための工具(例えば、インパクトレンチのソケット)を差込み可能とされている。また、ヘッド本体32の基端部32Aの上面には、樹脂製のキャップ48(図1及び図2以外では図示省略)が取り付けられ、当該キャップ48によって上記のナット44等が覆われる構成になっている。
ヘッドカバー34は、例えば樹脂の射出成形によって製造されたものであり、図1〜図6に示されるように、長尺状に形成されている。このヘッドカバー34は、長手方向から見てワイパアーム12の下側(払拭面側)が開口する開断面形状に形成されている。具体的には、ヘッドカバー34は、ワイパブレード14の払拭方向Rに対向した前壁部34F及び後壁部34Rと、前壁部34F及び後壁部34Rの上端部(払拭面とは反対側の端部)を繋いだ上壁部34Uとを有しており、長手方向から見て断面略U字形状をなしている。
このヘッドカバー34は、ヘッド本体32に対して上方側(払拭面とは反対側)から被せられており、上壁部34U、前壁部34F及び後壁部34Rによってヘッド本体32の上面及び両側面を覆っている。前壁部34F及び後壁部34Rの下端部(上壁部34Uと反対側の端部)には、複数の爪部35(図6参照)が形成されている。これらの爪部35がヘッド本体32の下面に引っ掛かることで、ヘッドカバー34がヘッド本体32に保持されている。このヘッドカバー34は、ヘッド本体32よりも長手方向の寸法が短く設定されており、ヘッド本体32の先端部32B及び基端部32Aを露出させた状態でヘッド本体32に被せられている。
なお、車両用ワイパ10が図1に示される格納位置に位置する状態では、上壁部34Uがヘッド本体32に対して車両上方側に配置され、前壁部34Fがヘッド本体32に対して車両前方側に配置され、後壁部34Rがヘッド本体32に対して車両後方側に配置される構成になっている。上記の前壁部34Fは、本発明に係る「アームヘッドにおける車両前方側の側部」に相当する。
一方、図1に示されるリテーナ20は、例えば金属板材が曲げ加工されて形成されたものであり、長尺状に形成されている。このリテーナ20は、長手方向から見てワイパアーム12の下側(払拭面側)へ開口された断面略U字形状をなしている。そして、リテーナ20の基端部がアームヘッド18の先端部32Bに回動可能に連結(支持)されており、リテーナ20がアームヘッド18の先端部32Bから基端部32Aとは反対側へ延びている。このリテーナ20の内側には、図示しない付勢部材(例えば、引張コイルスプリング)が収容されている。この付勢部材は、リテーナ20又はアームピース22とアームヘッド18との間に架け渡されており、アームヘッド18に対してリテーナ20を払拭面側へ付勢している。
アームピース22は、棒状の金属板材が曲げ加工されて形成されたものであり、長尺状に形成されている。このアームピース22の基端部(図1の矢印A方向の端部)は、リテーナ20の先端部に巻き加締め、ビス止め、リベット止め等の手段によって固定されている。アームピース22の先端部(図1の矢印B方向の端部)は、U字状に屈曲されており、ワイパブレード14の長手方向中間部に形成された連結孔50内に挿入されると共に、当該連結孔50内に設けられた図示しない連結軸に引っ掛けられている。これにより、アームピース22の先端部すなわちワイパアーム12の先端部にワイパブレード14が連結されている。
第1ウォッシャノズル26は、長尺な略角柱状に形成されており、ワイパアーム12の長手方向を長手としてリテーナ20の先端部に配設されている。この第1ウォッシャノズル26は、爪嵌合、凹凸嵌合、ビス止め等の手段によってリテーナ20の先端部に取り付けられている。第2ウォッシャノズル24は、長尺な略角柱状に形成されており、ワイパアーム12の長手方向を長手としてアームピース22の幅方向一側に配置されている。アームピース22の長手方向中間部には、ワイパアーム12の下方側へ延びるノズル連結片22Aが形成されており、第2ウォッシャノズル24は、爪嵌合、凹凸嵌合、ビス止め等の手段によってノズル連結片22Aに取り付けられている。
2本のウォッシャホース28、30は、例えばゴムによってチューブ状に形成されており、ワイパアーム12の長手方向に沿ってワイパアーム12内に配設されている。これら2本のウォッシャホース28、30は、直径が同一に設定されている。一方のウォッシャホース28は、先端部が第1ウォッシャノズル26に接続されており、他方のウォッシャホース30は、先端部が第2ウォッシャノズル24に接続されている。これらのウォッシャホース28、30は、リテーナ20の内側(前壁部34Fと後壁部34Rとの間)に配索され、アームヘッド18側へ延びている。
アームヘッド18のヘッド本体32の上面には、図示しないホース用凹部が形成されている。このホース用凹部は、ヘッド本体32の幅方向(払拭方向R)の一側において、アームヘッド18の長手方向に延在している。このホース用凹部が形成されることにより、ヘッド本体32とヘッドカバー34との間には、アームヘッド18の長手方向に延びる図示しないホース収容空間が形成されており、当該ホース収容空間内に2本のウォッシャホース28、30が配索されている。このホース収容空間は、アームヘッド18の基端側で開口しており、当該開口からウォッシャホース28、30がアームヘッド18の外側へ延びている。これらのウォッシャホース28、30は、リテーナ20側からアームヘッド18の基端部32Aに向けて、リテーナ20の内側からヘッド本体32の上面側へ移行する不図示の移行溝を介してホース用凹部に至りヘッド本体32の基端部32Aの上方を通る経路でアームヘッド18から延出(ウォッシャホース28、30がホース収容空間から導出)されており、車体側へ配管されている。
具体的には、各ウォッシャホース28、30の基端部には、ホースジョイント52が接続されている。このホースジョイント52は、車体側に配設された図示しない2本のウォッシャホースを介して車両のウォッシャタンク(図示省略)と接続されている。ウォッシャタンク内の洗浄液は、図示しないウォータポンプによって各ウォッシャホース28、30内へ圧送され、第1ウォッシャノズル26及び第2ウォッシャノズル24から払拭面へ向けて噴出される構成になっている。
ホースジョイント52が車体側のウォッシャホースと接続された状態では、図3に示されるように、ピボット軸38の軸線方向から見て、2本のウォッシャホース28、30のうちの少なくとも一方がピボット軸38やナット44等の締結具と重なるように構成されている。このように、ワイパアーム12の揺動中心であるピボット軸38の上方又は上方近傍を経由してウォッシャホース28、30が車体側へ延びているので、ワイパアーム12の揺動時にウォッシャホース28、30が引っ張られたり、車体と擦れたりすることを防止又は抑制できる。なお、図5では、アームヘッド18が揺動範囲の下側の反転位置若しくは格納位置に位置する状態が実線で図示されており、アームヘッド18が揺動範囲の上側の反転位置に位置する状態が二点鎖線で示されている。
ここで、本実施形態では、前述したヘッドカバー34には、ウォッシャホース28、30を仮止め可能な切欠部54(ホース差込部:仮止部)が形成されている。切欠部54は、ヘッドカバー34の基端部(各図中の矢印A方向側の端部)において、前壁部34Fにおける上壁部34U寄りに形成されている。つまり、この切欠部54は、アームヘッド18における車両前方側の側部に設けられている。この切欠部54は、前壁部34Fの一部がヘッドカバー34の基端側から長手方向先端側に向けて切り欠かれて形成されたものであり、アームヘッド18の長手方向を長手とする長尺状に形成されている。
この切欠部54は、アームヘッド18の長手方向に沿った寸法L(図6参照)が、ウォッシャホース28、30の直径の2倍以上に設定されている。また、この切欠部54は、アームヘッド18の上下方向に沿った寸法H(図6参照)がウォッシャホース28、30の直径と同等に設定されている。また、ヘッドカバー34の基端において切欠部54の下縁部には、アームヘッド18の上方側へ突出した突出部56が設けられている。このため、切欠部54は、ヘッドカバー34の基端においてアームヘッド18の上下方向に沿った寸法が小さくなっている。
上記の切欠部54は、2本のウォッシャホース28、30をピボット軸38の径方向(ピボット軸38に略直交する面の方向、言い換えれば、払拭面に略平行な方向)に並べて差込み可能とされている。この切欠部54に各ウォッシャホース28、30が差込まれる際には、各ウォッシャホース28、30が上記突出部56との干渉によって一旦ウォッシャホース28、30の径方向に弾性変形した後で弾性復帰する。これにより、2本のウォッシャホース28、30が切欠部54に仮止め(仮保持)される構成になっている。つまり、切欠部54に差込まれたウォッシャホース28、30が上記突出部56と干渉することにより、ウォッシャホース28、30が切欠部54から不用意に抜け出さないようになっている。但し、ウォッシャホース28、30に対して切欠部54から抜き去る方向の外力が作用した際には、ウォッシャホース28、30が切欠部54から抜き去られる構成になっている。このウォッシャホース28、30の切欠部54からの抜き去り方向はピボット軸38の径方向であるため、万一、切欠部54からウォッシャホース28、30の抜き去りを忘れた場合でも、ワイパアーム12の回動動作により抜き去られることができるように寸法Hを調整することができる。
そして、上記のように切欠部54にウォッシャホース28、30が差込まれた仮止め状態では、ピボット軸38の軸線方向から見て、ヘッド本体32の基端部32A(ヘッド本体32においてヘッドカバー34よりも矢印A方向側に位置する部位)と重ならない位置に2本のウォッシャホース28、30が仮止めされる構成になっている。この仮止め状態では、ピボット軸38の軸線方向から見て、2本のウォッシャホース28、30がナット44や平ワッシャ40等と重ならない構成になっている。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成の車両用ワイパ10では、ワイパアーム12は、アームヘッド18の基端部32Aに設けられた締結部32A1にピボット軸38が締結固定されている。このワイパアーム12には、2本のウォッシャホース28、30が配設されている。これらのウォッシャホース28、30は、アームヘッド18の基端部32Aの上方を通る経路でアームヘッド18から延出されているが、アームヘッド18には、ピボット軸38の軸線方向から見てアームヘッド18の基端部32Aと重ならない位置にウォッシャホース28、30を仮止め可能な切欠部54が形成されている。この切欠部54にウォッシャホース28、30を仮止めしておくことができるので、アームヘッド18の基端部32Aをピボット軸38に締結固定する際に、ウォッシャホース28、30が邪魔にならなくなる。これにより、締結作業が容易になる。
また例えば、車両用ワイパ10の製造ラインにおいて、ウォッシャホース28、30を切欠部54に仮止めしておくことができる。それにより、車両用ワイパ10が自動車の製造ラインに納入されてピボット軸38に締結固定される際には、ウォッシャホース28、30を切欠部54に仮止めする作業が不要になる。したがって、ウォッシャホース28、30が基端部32Aの上方を通る経路でアームヘッド18から延出されていない構成の車両用ワイパと比較して、ピボット軸38への締結作業の効率を同等にすることができる。
しかも、本実施形態では、ウォッシャホース28、30の仮止部である切欠部54が、ヘッドカバー34に形成されているので、ウォッシャホース28、30をアームヘッド18に仮止めするために別部品を追加する必要がない。また、ウォッシャホース28、30を別部品によってワイパアーム12に仮止めするための工程を新たに設定する必要がない。このため、部品点数及び製造コストが増加しないようにすることができる。
また、本実施形態では、アームヘッド18が、アルミダイキャスト製のヘッド本体32と、樹脂製のヘッドカバー34とを有しており、当該樹脂製のヘッドカバー34に上記の切欠部54が形成されている。これにより、ワイパアーム12に配設されるウォッシャホース28、30が可撓性を有して不安定であってもヘッドカバー34のホース収容空間内に収容されてアームヘッド18の部位が覆われるため、ワイパアーム12の外観が雑然となることを防止しつつもウォッシャホース28、30のアームヘッド18部位における配設位置の自由度を向上できる。さらに、アルミダイキャスト製のヘッド本体32に仮止部が設けられる構成と比較して、例えばアルミダイキャスト用の金型の構成を簡素化することができるので、当該金型の製造コストを低減できる。
また、本実施形態では、フロントウインドシールド16の下端側に設けられたピボット軸38にアームヘッド18の基端部32Aが締結固定されている。また、ウォッシャホース28、30を仮止め可能な切欠部54は、アームヘッド18の車両前方側の側部であるヘッドカバー34の前壁部34Fに設けられている。この前壁部34Fは、例えば自動車のフード(図示省略)によって車両前方側から覆われるため、切欠部54が自動車の外側から視認され難くすることができる。
さらに、本実施形態では、ヘッドカバー34に形成された切欠部54に、ウォッシャホース28、30がピボット軸38の径方向に差込まれて仮止めされる。これにより、ウォッシャホース28、30を容易に切欠部54に仮止めすることができる。しかも、この切欠部54は、2本のウォッシャホース28、30をピボット軸38の径方向に並べて差込み可能とされている。これにより、2本のウォッシャホース28、30が2つの切欠部に仮止めされる構成と比較して、切欠部(仮止部)を簡略化することができる。
また、本実施形態では、ヘッドカバー34に形成された単なる切欠部54がウォッシャホース28、30の仮止部とされているので、仮止部を簡単な構成にすることができる。また、ウォッシャホース28、30の仮止めを解除する際には、ウォッシャホース28、30を引っ張って切欠部54から抜け出させればよいので、仮止めの解除が容易である。したがって、ワイパアーム12をピボット軸38に締結固定した後で、ウォッシャホース28、30のホースジョイント52を車体側に接続する作業が煩雑にならないようにすることができる。
なお、本実施形態では、仮止部としての切欠部54が、ピボット軸38の軸線方向から見てアームヘッド18の基端部32Aと重ならない位置に2本のウォッシャホース28、30を仮止め可能とされた構成にしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、仮止部は、ピボット軸38の軸線方向から見て少なくとも平ワッシャ40(締結具のうちで最も直径が大きいもの)と重ならない位置に2本のウォッシャホース28、30を仮止め可能なものであればよい。また、仮止部は、ピボット軸38の軸線方向から見て締結具収容凹部46と重ならない位置に2本のウォッシャホース28、30を仮止め可能なものであることが好ましい。
また、本実施形態では、ヘッドカバー34に形成された切欠部54が、ホース差込部(仮止部)とされた構成にしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、例えばヘッド本体32の一部にホース差込部としての溝を形成し、当該溝にウォッシャホース28、30を差込む構成にしてもよい。
また例えば、ヘッド本体32の基端部32Aに形成した突出部とヘッドカバー34との間にウォッシャホース28、30を挟み込んで仮止めする構成にしてもよい。その場合、ヘッド本体32とヘッドカバー34との協働によって仮止部が構成される。
また、本実施形態では、ヘッドカバー34に形成された切欠部54(仮止部)にウォッシャホース28、30が直接仮止めされる構成にしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、ヘッドカバー34又はヘッド本体32に形成した仮止部としての孔(長孔など)にホースジョイント52の先端部を差し込むことで、ウォッシャホース28、30を仮止めする構成にしてもよい。
また、本実施形態では、アームヘッド18に2本のウォッシャホース28、30が配設され、ヘッドカバー34の切欠部54(仮止部)に2本のウォッシャホース28、30が径方向に並べて差込まれる構成にしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、2本のウォッシャホース28、30が別々の仮止部に仮止めされる構成にしてもよい。また、ワイパアーム12にウォッシャホースが1本だけ配設される場合には、ウォッシャホースを1本だけ仮止め可能な仮止部をアームヘッド18(ヘッド本体32及び/又はヘッドカバー34)に設ければよい。
また、本実施形態では、ヘッドカバー34の前壁部34Fに仮止部としての切欠部54が形成された構成にしたが、本発明はこれに限らず、ヘッドカバー34の上壁部34U又は後壁部34Rに仮止部が設けられた構成にしてもよい。
また、本実施形態では、アームヘッド18がヘッド本体32とヘッドカバー34とを備えた構成にしたが、本発明はこれに限らず、ヘッドカバー34が省略された構成にしてもよい。その場合、ヘッド本体32における車両前方側の側部に仮止部を設けることが好ましい。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
10・・・車両用ワイパ、12・・・ワイパアーム、16・・・フロントウインドシールド、18・・・アームヘッド、28、30・・・ウォッシャホース、32・・・ヘッド本体、32A(アームヘッドの基端部)、34・・・ヘッドカバー、34F・・・前壁(アームヘッドにおける車両前方側の側部)、38・・・ピボット軸、40・・・平ワッシャ(締結具)、42・・・スプリングワッシャ(締結具)、44・・・ナット(締結具)、54・・・切欠部(ホース差込部:仮止部)

Claims (6)

  1. 車体に対して回転可能に設けられたワイパ軸がアームヘッドの基端部に締結具を用いて締結固定されるワイパアームと、
    前記ワイパアームに配設されると共に、前記基端部の上方を通る経路で前記アームヘッドから延出されて車体側へ配管されるウォッシャホースと、
    前記アームヘッドに設けられ、前記ワイパ軸の軸線方向から見て前記締結具と重ならない位置に前記ウォッシャホースを仮止め可能な仮止部と、
    を備えた車両用ワイパ。
  2. 前記アームヘッドは、
    前記基端部を含むヘッド本体と、
    前記基端部を露出させた状態で前記ヘッド本体に被せられたヘッドカバーと、を有し、
    前記仮止部は、前記ヘッドカバーに設けられている請求項1に記載の車両用ワイパ。
  3. 前記ワイパ軸は、フロントウインドシールドの下端側に設けられており、
    前記仮止部は、前記アームヘッドにおける車両前方側の側部に設けられている請求項1又は請求項2に記載の車両用ワイパ。
  4. 前記仮止部は、前記ウォッシャホースが前記ワイパ軸の径方向に差込まれて仮止めされるホース差込部である請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用ワイパ。
  5. 前記ワイパアームには、2本の前記ウォッシャホースが配設されており、
    前記ホース差込部は、前記2本のウォッシャホースを前記ワイパ軸の径方向に並べて差込み可能とされている請求項4に記載の車両用ワイパ。
  6. 前記ホース差込部は、前記ヘッドカバーに形成された切欠部である請求項2を引用する請求項4又は請求項5に記載の車両用ワイパ。
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